<5461726F2D8EE58E968CA48CC2906C8CA48B868CB48D652E6A7464>



Similar documents
私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

平成27年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)交付申請書等作成・提出要領

文化政策情報システムの運用等

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●電力自由化推進法案

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

Taro-2220(修正).jtd

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF332E8EA98CC8955D89BF82CC95FB C982C282A282C BD90AC F944E93788EC08E7B95AA814191E C5816A2E707074>

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

2.JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 除 外 引 退 復 帰 2.1 JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 及 び 除 外 は 原 則 として 以 下 に 示 す 対 応 によりおこな うものとする 登 録 国 内 競 技 連 盟 からの 登 録 申 請

<4D F736F F D D87817A93C197E18C8892E AA8E862E646F6378>

<4D F736F F D203193FA8AD45F95CA8E86325F89898F4B315F94F093EF8AA98D AD97DF914F82CC8FEE95F182CC8EFB8F C28E8B89BB2E646F63>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

<4D F736F F D208F7493FA95948E738A4A94AD8E968BC682CC8EE891B18B7982D18AEE8F8082C98AD682B782E98FF097E182C98AD682B782E98F9590AC8BE093998CF D6A B315D2E B4E88C A>

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

平 成 19 年 度 東 北 地 区 国 立 大 学 法 人 等 技 術 職 員 研 修 日 程 表 ( 情 報 技 術 分 野 ) 時 間 日 8:00 9 月 18 日 ( 山 形 地 区 ) 9 月 19 日 ( 米 沢 地 区 ) 9 月 20 日 ( 米 沢 地 区 ) 9 月 21 日

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

入札方式別操作

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

スライド 1

財 政 援 助 団 体 監 査 報 告 書 1. 監 査 の 対 象 平 成 25 年 度 において 30 万 円 以 上 の 財 政 援 助 を 予 定 している 団 体 のうち 主 として 市 役 所 内 に 事 務 局 を 有 し かつ 市 職 員 が 当 該 団 体 の 委 嘱 を 受 けて

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

< 目 次 > 8. 雇 用 保 険 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 27 ( 育 児 休 業 給 付 介 護 休 業 給 付 ) 8.1 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 画 面 のマイナンバー 設 定 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 電 子 申 請 高


は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

教員免許更新制ハンドブック2

< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>

●幼児教育振興法案

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

Taro-事務処理要綱250820

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

目 次 電 子 申 請 を 使 用 した 申 請 の 流 れ 1ページ 申 請 書 ( 概 算 保 険 料 申 告 書 )の 作 成 2ページ 作 成 した 申 請 書 の 送 信 31ページ 状 況 照 会 電 子 納 付 を 行 う 62ページ 返 送 書 類 の 取 得 75ページ お 問 い

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

弁護士報酬規定(抜粋)

<4D F736F F D20819C B78AFA95DB91538C7689E68DEC90AC289

< F2D A C5817A C495B6817A>

 

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Taro-データ公安委員会相互協力事

Taro-1-14A記載例.jtd

PowerPoint プレゼンテーション

治 験 実 施 管 理 システム NMGCP 向 け Excel 形 式 プロトコール 作 成 手 順 書 V4.0.3 対 応 版 第 1 版 株 式 会 社 富 士 通 アドバンストエンジニアリング All Rights Reserved,Copyright 株 式 会 社 富 士 通 アドバン

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

学校安全の推進に関する計画の取組事例

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

「給与・年金の方」からの確定申告書作成編

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

10【交付要綱】様式第5-1~13

財政再計算結果_色変更.indd

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

ìäçeãKíˆÅEç◊ë•Åiç≈èIî≈àÛç¸ópÅj

平成22年12月27日

公表表紙

花 巻 市 条 件 付 一 般 競 争 入 札 について 花 巻 市 では 入 札 における 透 明 性 公 平 性 の 向 上 を 図 り より 一 層 の 競 争 性 を 確 保 するために 条 件 付 一 般 競 争 入 札 を 実 施 します 条 件 付 一 般 競 争 入 札 について 条

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

<4D F736F F D F8DC4955D89BF92B28F915F8D4C93638DBB90E895942E646F63>

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

はじめに この 平 成 28 年 度 地 域 型 住 宅 グリーン 化 事 業 適 用 申 請 書 記 入 の 手 引 き は 申 請 者 のみなさん が 申 請 書 の 作 成 と 評 価 業 務 をスムーズに 行 うため 申 請 書 の 書 き 方 を 手 引 きするものです 申 請 書 を 本

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

Transcription:

学 校 における 情 報 化 促 進 のための 教 育 ネットワーク ソリューション 有 効 活 用 に 関 する 研 究 - 土 木 科 の 授 業 に 活 用 できるコンテンツの 作 成 と 活 用 方 法 の 研 究 - 研 究 の 概 要 土 木 科 の 科 目 単 元 の 中 で 必 要 とされるデジタルコンテンツを 作 成 し, 本 センターの ピーチウェ ア のコンテンツ 集 に 加 え,これらを 使 用 することでネットワークを 活 用 した 授 業 の 展 開 方 法 を 探 る キーワード 土 木 設 計 シミュレーション 閉 合 トラバース 計 算 処 理 土 木 教 育 用 コンテンツ Ⅰ 主 題 設 定 の 理 由 1 最 近 の 国 策 から 政 府 は,2006 年 1 月 ポストe-Japan 戦 略 として 新 IT 改 革 戦 略 を 策 定 した 教 育 の 情 報 化 について 今 後 は, 学 校 におけるIT 環 境 の 一 層 の 整 備 を 進 めるとともに,ITを 活 用 した 学 力 向 上 等 のための 効 果 的 な 授 業 の 実 施 や, 学 習 意 欲 を 持 った 子 供 たちがITを 活 用 して 効 果 的 に 学 習 できる 環 境 の 実 現 などが 期 待 されるが,そのためには, 教 員 のIT 活 用 能 力 を 一 層 向 上 させるとともに, 優 良 な 教 育 用 コンテンツの 整 備 を 進 めていくことなどが 必 要 である ( 政 府 IT 戦 略 本 部 ) とし, 教 育 の 情 報 化 を 進 める4つの 柱 として1IT 環 境 のさらなる 整 備 2 教 員 のIT 活 用 能 力 の 一 層 の 向 上 3 IT 教 育 の 充 実 4 校 務 の 情 報 化 が 掲 げられている ( 教 職 研 修 資 料 から 抜 粋 ) 2 土 木 教 育 における 情 報 化 の 現 状 から 土 木 科 の 授 業 に 役 立 つWeb 上 のコンテンツはインターネットで 検 索 してもほとんど 検 出 されない 状 況 であり, 授 業 への 利 活 用 はほとんどなされていないのが 現 状 である 授 業 や 実 験 実 習 等 で 利 用 で きるシミュレーションやデータ 処 理 用 ソフトウェア( 以 下 ソフト)を 少 しでも 多 く 作 成 し, 教 育 現 場 での 活 用 を 試 みる この 研 究 で 土 木 科 教 員 の 授 業 へのIT 活 用 に 一 石 を 投 じることができ 意 識 改 革 が 図 れればと 考 える 3 ピーチウェア の 有 効 活 用 近 年 におけるIT 分 野 の 著 しい 進 展 のなかで 学 校 教 育 においてもIT 活 用 によるメリットを 追 求 していくことは 喫 緊 の 課 題 といえる 作 成 したコンテンツは 誰 でも 自 由 に 手 軽 に 使 用 できるよう 本 セ ンターホームページ 上 の ピーチウェア に 搭 載 し,これを 利 用 して 試 行 を 行 う これらの 方 法 でコ ンテンツの 有 効 活 用 の 方 法 を 研 究 するとともにその 普 及 を 図 り, 教 育 センターとしての 使 命 を 果 たす Ⅱ 研 究 の 目 標 本 県 の 土 木 教 育 においては, 教 科 指 導 におけるITの 活 用 がほとんどなされていない 現 状 がある これは, 教 員 に 活 用 や 開 発 に 対 する 意 識 が 薄 いことに 加 え, 使 用 できるコンテンツがほとんどないこ - 1 -

とが 要 因 であるように 思 う 土 木 科 の 教 科 指 導 の 中 で 開 発 すべき 必 要 な 単 元 や 項 目 を 調 査 し,デジタ ルコンテンツの 作 成 を 行 う 完 成 したコンテンツは ピーチウェア のコンテンツ 集 に 公 開 し, 授 業 での 活 用 を 試 行 する これによって 土 木 科 の 教 員 のIT 活 用 に 対 する 関 心 を 深 めるとともに, 意 識 改 革 を 促 し, 授 業 の 情 報 化 推 進 に 一 石 を 投 じることができればと 考 える Ⅲ 研 究 の 基 本 的 な 考 え 方 本 研 究 では,コンテンツ 開 発 に 主 眼 をおき, 試 行 改 善 を 繰 り 返 すことによって, 現 場 で 真 に 役 に 立 つ 完 成 度 の 高 いものを 出 来 るだけ 作 成 し, ピーチウェア のコンテンツ 集 に 登 録 する 作 成 する コンテンツについては, 現 場 の 要 請 と 自 らの 教 育 活 動 の 経 験 から 必 要 と 思 われる 項 目 及 び 単 元 を 上 げ, その 中 から 手 がけるものを 選 択 した 対 象 として 考 えられるものは,シミュレーション,データ 計 算 処 理, 実 習 実 験 の 手 引 き 等 多 岐 にわたり,かなりの 数 にのぼったが, 作 成 期 間 が 制 限 されているた め, 特 に 必 要 と 思 われるもの4 種 類 に 絞 って 作 成 することにした コンテンツ 作 成 に 当 たっては, 生 徒 が 自 力 で 使 うことを 前 提 に,チェック 用 ダイヤログを 多 く 取 り 入 れるなどの 工 夫 を 行 い,ソフト 使 用 自 体 に 負 担 がかからないことや, 操 作 ミスが 起 こらないようなソフトに 仕 上 げるよう 心 がける 計 算 処 理 表 のスタイルや 算 出 値 も 生 徒 が 混 乱 しないよう 極 力 教 科 書 に 近 い 形 になるよう 十 分 配 慮 する Ⅳ 研 究 の 内 容 と 方 法 1 作 成 するコンテンツの 科 目 及 び 項 目 (1) 測 量 及 び 測 量 実 習 ア 測 量 実 習 : 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 処 理 ソフト 精 度 のチェック 及 び 再 測 の 有 無 の 判 断 や 手 作 業 での 計 算 結 果 のチェックなど,コンピュータ 処 理 することによって 計 算 処 理 の 効 率 化 を 図 り,より 発 展 的 できめ 細 かい 指 導 の 実 現 が 図 れることを 目 的 に 開 発 する イ 測 量 : 閉 合 トラバース 測 量 の 演 習 問 題 作 成 ソフト 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 は, 処 理 行 程 が 多 く, 完 全 理 解 と 計 算 能 力 を 養 成 するには 繰 り 返 し 演 習 が 必 要 とされる 生 徒 の 到 達 状 況 に 応 じた 問 題 を 的 確 に 提 供 するには, 問 題 数 のストックを 十 分 しておく 必 要 がある しかし,どの 学 校 でもストック 量 には 限 界 があり, 困 難 をきたすことが 多 い トラバース 測 量 の 演 習 問 題 は 簡 単 に 作 成 できるものではなく,コンピュータを 利 用 できないかとか ねてから 考 えていたこともあって,これに 着 手 することにした このソフトを 用 いることで 演 習 問 題 を 無 限 に 提 供 することができ, 計 算 の 理 解 能 力 を 深 めることに 大 きな 力 を 発 揮 すると 確 信 する (2) 土 木 基 礎 力 学 ア 影 響 線 : 単 純 梁 における 剪 断 力 及 び 曲 げモーメントと 影 響 線 との 関 係 シミュレーション 影 響 線 は 生 徒 にとって, 理 論 的 に 理 解 しにくい 単 元 のひとつである 特 に 荷 重 の 移 動 に 対 する 説 明 においては, 板 書 と 口 頭 の 説 明 では 限 界 があり 困 難 をきたす 荷 重 の 移 動 状 況 に 応 じて 剪 断 力 と 影 響 線 の 縦 距 が 変 化 する 状 況 をシミュレーションし, 視 覚 に 訴 えることで 理 解 度 を 深 めるよう 補 助 教 材 として 開 発 する イ 断 面 の 性 質 : I T H 型 断 面 の 断 面 二 次 モーメント 計 算 処 理 ソフト - 2 -

断 面 二 次 モーメントの 計 算 は 複 雑 なため, 表 で 算 出 するのが 通 常 である 断 面 の 計 算 の 中 でこの 値 を 計 算 する 機 会 も 多 く,この 処 理 が 短 縮 されることで 断 面 の 計 算 全 体 の 効 率 化 が 図 れる また, 生 徒 に 使 用 させることによって 興 味 関 心 を 持 たせこの 単 元 の 理 解 を 深 める 手 段 にもなる 2 開 発 上 の 留 意 点 開 発 に 用 いるソフトは, 教 育 現 場 のいかなる 環 境 下 でも 使 用 できるよう, 一 般 的 に 使 われているも のを 用 いることにした シミュレーションソフトには Microsoft Power Point ( 以 下 Power Poi nt )を, 表 計 算 処 理 関 係 ソフトは Microsoft Excel ( 以 下 Excel )を 用 い,2 次 加 工 して 使 用 できるよう 配 慮 した また, 細 部 まで 細 かい 配 慮 が 施 せるよう, 計 算 値 の 表 示 や 入 力 制 御 画 面 及 び 種 々の 確 認 画 面 等 の 作 成 には,VBAの 機 能 を 用 いることにした 完 成 した 作 品 については, 研 究 協 力 員 と 密 接 な 連 絡 を 取 り, 試 行 改 良 を 繰 り 返 し, 少 しでも 使 い やすいコンテンツになるように 心 がけた また, 本 センターホームページ ピーチウェア のコンテ ンツ 集 に 公 開 し, 教 師 生 徒 が 置 かれた 環 境 内 でいつでもダウンロードして 使 用 できるよう 配 慮 した ( 表 1) 作 成 に 使 用 したソフト 作 成 ソフト 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 処 理 ソフト 閉 合 トラバース 測 量 の 演 習 問 題 作 成 ソフト 使 用 したソフト Excel & VBA Excel & VBA 単 純 梁 における 剪 断 力 及 び 曲 げモーメントと 各 影 響 線 の 関 係 シミ Power Point & VBA ュレーションソフト 断 面 二 次 モーメントの 計 算 処 理 ソフト(I T H 型 断 面 ) Excel & VBA 1 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 処 理 ソフト トラバース 測 量 の 計 算 処 理 も Excel の 関 数 で 十 分 対 応 することができるので, 作 表 計 算 機 能 の 部 分 は Excel に 頼 ることにし, Excel 関 数 で 補 えきれない 計 算 処 理 及 び 入 力 画 面 やメッセー ジボックス 等 の 作 成 にはVBAを 用 いることにした 数 値 の 処 理 に 関 しても 生 徒 が 混 乱 しないために, 極 力 手 計 算 と 同 じ 結 果 になるよう 有 効 桁 数 の 処 理 等 も 細 心 の 注 意 を 払 うよう 心 がけた また, 生 徒 が 自 力 でコンピュータ 処 理 し,レポートが 提 出 できるよう 保 存 印 刷 機 能 も 自 動 化 するなど 工 夫 を 行 っ た 用 途 に 応 じ, 生 徒 用 と 教 師 用 を 作 成 したが,ここでは 生 徒 用 のみを 掲 載 する 計 算 方 法 は 反 時 計 回 りとし, 緯 距 経 距 の 調 整 法 はコンパス 法 則 を 採 用 した 2 閉 合 トラバース 測 量 の 演 習 問 題 作 成 ソフト 計 算 内 容 はトラバース 測 量 計 算 であるため,1と 同 様 に Excel を 用 い, 入 力 画 面 等 の 作 成 にVBA を 用 いた 作 成 は 距 離 と 方 位 角 を 入 力 することで 行 なえるよう 設 定 した また,リアルタイムで 測 線 を 図 示 し, 入 力 結 果 を 測 線 ごと 確 認 できるようにした 作 成 した 問 題 は, 自 動 で 印 刷 できるようにし, 問 題 の 計 算 処 理 と 出 力 もできるようにした 3 単 純 梁 における 剪 断 力 及 び 曲 げモーメントと 影 響 線 との 関 係 シミュレーション 作 図 に 関 しては, power point の 機 能 をフルに 使 用 し, 図 形 の 移 動 や 変 化, 数 値 の 表 示 及 び 制 御 に 関 してはVBAで 処 理 した 単 位 荷 重 は10cmごと 移 動 させ,その 点 での 剪 断 力 図 曲 げモーメント 図 とその 大 きさ 及 び 影 響 線 の 従 距 を 同 時 に 表 示 し, 両 者 の 関 係 が 一 目 で 理 解 できるよう 工 夫 した 単 位 荷 重 の 移 動 に 関 しては, 途 中 で 停 止 できるようにし, 任 意 の 場 面 で 説 明 や 演 習 ができるようにした - 3 -

4 I T H 型 断 面 の 断 面 二 次 モーメント 計 算 処 理 ソフト 計 算 処 理 は 表 で 行 うことから,1と 同 様 に Excel とVBAを 用 いることにした 教 科 書 の 表 と 一 致 することに 心 がけ,データ 入 力 に 当 たっては, 入 力 ミスが 出 ないよう 図 形 と 寸 法 位 置 を 入 力 画 面 に 表 示 した 数 値 の 処 理 に 関 しても, 教 科 書 の 計 算 結 果 に 符 合 するよう 有 効 数 字 に 配 慮 した Ⅴ 研 究 の 結 果 と 考 察 1 ソフトの 概 要 と 使 用 方 法 (1) 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 処 理 ソフト( 生 徒 用 ) ( 図 1)は,このソフトの 処 理 画 面 で ( 図 1) 処 理 画 面 ある 処 理 メニューは 新 規 データ 入 力 データ 訂 正 計 算 処 理 印 刷 保 存 を 設 けた 1 新 規 データの 入 力 新 規 データ 入 力 機 能 は 作 動 するとデー タがすべて 消 去 されるよう 設 定 してある ( 図 2) 生 徒 の 個 人 データ 入 力 画 面 ( 図 3) 新 規 データ 入 力 画 面 ので, 入 力 済 みのデータを 誤 って 消 去 しないよう ( 図 1) 内 のメッセージボックスを 設 けた ( 図 2) の 画 面 で 最 初 に 個 人 データを 入 力 する これは 提 出 用 計 算 書 に 自 動 で 氏 名 欄 に 入 力 することと 自 動 保 存 のために 設 けた 例 では 319 御 坂 太 郎 のファイ ル 名 で 保 存 される 個 人 データを 入 力 すると( 図 3) の 新 規 入 力 画 面 が 表 示 される 測 点 数 を 入 力 すると, 測 線 番 号 が 自 動 で 打 たれ,それに 従 って 測 線 長 と 観 測 角 を 度 分 秒 で 入 力 していく 測 点 数 は, 県 下 の 実 例 を 調 査 し,20 点 まで 処 理 可 能 にした 1 測 線 ごと に 書 込 を 実 行 し, 表 内 に 各 データを 書 き 込 みを 行 う - 4 -

( 図 4) 訂 正 箇 所 の 選 択 画 面 2 データの 訂 正 ( 図 4)は 入 力 したデータの 訂 正 があ った 場 合 に 起 動 する 画 面 である 訂 正 す る 測 点 ナンバーを 入 力 すると 表 のデータ を 読 み 取 り( 図 5)が 表 示 される 訂 正 箇 所 を 修 正 し, 再 度 書 き 込 む ( 図 5)データ 訂 正 画 面 3 計 算 処 理 計 算 処 理 のためには 第 1 方 位 角 の 入 力 を( 図 6)で 行 う ここでは, 協 力 校 の 実 際 のデータ( 図 7)を 用 い 試 行 した 結 果 を 示 す ( 図 8)が 計 算 処 理 結 果 であ る 計 算 処 理 は,できるだけ Excel 内 の 関 数 を 使 用 するようにした 処 理 のみ を 考 えると 方 位 の 欄 は 省 けるが, 生 徒 の データシート( 高 校 でのトラバース 測 量 ( 図 6) 第 1 測 線 の 方 位 角 入 力 画 面 の 標 準 的 計 算 書 のスタイル)のとおり 作 成 し, 生 徒 自 身 が 容 易 に 計 算 チェックが できるよう 配 慮 した ( 図 7) 実 際 の 生 徒 の 計 算 例 ( 図 8) 計 算 結 果 - 5 -

( 図 9) 印 刷 メニューと 印 刷 結 果 計 算 結 果 はトラバースの 形 状 確 認 の 意 味 も 含 め 図 示 できるようにした 図 の 描 写 範 囲 は 測 量 現 場 ごとに 任 意 で 設 定 でき るようにしたかったが, 設 定 が 困 難 であ ることから200mとした 4 印 刷 計 算 書 の 出 力 に 関 しては,( 図 9)が 印 刷 される 生 徒 が 自 力 でできるように, 自 動 でフォーマットと 印 刷 ができるよう にマクロを 組 んだ また,このまま 正 式 な 計 算 書 に 添 付 してレポート 提 出 ができ るよう 生 徒 氏 名 を 付 け, 計 算 処 理 表 と 図 面 を 載 せるようにした 5 ファイルの 保 存 ( 図 10) 保 存 メニューの 起 動 画 面 と 保 存 されたファイル ファイルは, 自 動 でファイル 名 学 年 + 出 席 番 号 + 氏 名 が 付 けられ,カレン トドライブに 保 存 されるようにした 生 徒 の 計 算 処 理 が 終 わったところで 保 存 を 実 行 させれば, 細 かい 指 導 なしで 所 定 の 箇 所 に( 図 10)のようにファイル 保 存 され, 簡 単 に 電 子 データの 提 出 が 可 能 になる (2) 閉 合 トラバース 測 量 の 演 習 問 題 作 成 ソフト ( 図 11) 処 理 画 面, 処 理 メニュー このソフトは, 測 線 長 方 位 角 及 び 内 角 の 誤 差 目 安 の 緯 距 経 距 の 誤 差 から 各 測 線 長 及 び 観 測 角 を 算 出 し, 任 意 の 測 点 数 の 閉 合 トラバースの 演 習 問 題 を 作 成 するものである 処 理 できる 測 点 数 の 範 囲 は, 生 徒 の 演 習 ということを 考 え9 測 点 までとした 処 理 操 作 が 比 較 的 わかり にくいと 言 う 指 摘 があったので( 図 14) の 操 作 マニュアルを 作 成 した 1 データ 入 力 ( 図 12)はデータ 入 力 画 面 である 作 成 条 件 の 測 点 数 閉 合 誤 差 内 角 誤 差 を 入 力 後 測 線 長 と 方 位 角 の 入 力 - 6 -

( 図 12)データ 入 力 画 面 で 測 線 長 方 位 角 を 入 力 し, 測 線 ごとに ( 図 13) 作 成 処 理 後 の 画 面 ( 図 14) 操 作 マニュアル 表 へ 書 込 を 行 う 同 時 に 測 線 をリアルタ イムで 図 に 表 示 するようにした これに よって 次 の 測 点 の 決 定 がしやすくなる 入 力 例 は 測 点 数 5で,( 図 12)の 作 図 例 は 第 3 測 線 のデータを 入 力 した 直 後 の 状 態 である 指 定 した 測 点 数 の1つ 前 の 入 力 が 終 わると, 最 終 測 線 は 自 動 的 に 図 示 されるようにした 2 作 成 処 理 ( 図 13)は 作 表 処 理 後 の 状 態 である 入 力 したデータから, 第 5 測 線 長 を 算 出 し, 各 測 点 の 内 角 を 方 位 角 より 求 め 演 習 問 題 の 表 を 完 成 させる 3 演 習 問 題 の 印 刷 別 シートにトラバース 計 算 表 を 作 成 しておき( 図 15)のようにマクロで 問 題 の 部 分 だけを 抽 出 し て 印 刷 できるようにした これによって 簡 単 に 演 習 問 題 が 作 成 でき, 作 成 処 理 後 そのまま 印 刷 できる ので, 演 習 中 でも 進 度 に 応 じた 問 題 が 即 座 に 提 供 できるようになった - 7 -

( 図 15) 印 刷 された 演 習 問 題 4 トラバース 計 算 処 理 3でのシートに(1)で 用 いたものと 同 様 の 計 算 処 理 表 を 作 成 しておき 同 様 の 処 理 を 行 う これは, 生 徒 が 行 った 演 習 問 題 のチェッ クをおこなうためのものである この 部 分 の 計 算 処 理 は(1)での 処 理 と 同 様 であるので 説 明 は 省 く 計 算 書 と 作 図 の 印 刷 も 自 動 で 行 えるようにした (3) 単 純 梁 における 剪 断 力 及 び 曲 げモーメントと 影 響 線 の 関 係 シミュレーション ( 図 16) 剪 断 力 図 と 影 響 線 との 関 係 タイトル 画 面 教 科 書 を 元 にした 説 明 の 補 助 に 利 用 するこ とを 考 え, 設 定 条 件 はスパン10mの 単 純 梁 とし, 左 端 Aから6mの 点 での 変 化 を 考 えることした 荷 重 移 動 やそれ 応 じた 図 形 の 変 化 を 表 す 必 要 から,その 部 分 についてはVBAを 用 いて 対 応 す ることにした ( 図 17)がスタート 画 面 である 初 期 値 を 左 端 Aから1.3mにとった このコンテンツ のポイントは, 単 位 荷 重 を 梁 に 沿 って 等 速 度 で 右 端 Bまで 移 動 させること,それに 従 って 剪 断 力 図 の 変 化 を 表 し,その 値 を 表 示 するこ ( 図 17) 剪 断 力 図 と 影 響 線 との 関 係 (スタート 初 期 値 ) とである 移 動 量 については10cm 単 位 で 移 動 量 を 表 示 した i 点 の 剪 断 力 がそのまま 影 響 線 の 縦 距 になるので, 剪 断 力 図 上 の 値 と, 影 響 線 上 の 値 を 矢 印 で 示 し, 同 量 であることを 理 解 しやすくした 授 業 実 践 においては,このシミュレーショ ンを 稼 働 しながら, 途 中 で 停 止 させ 状 況 を 把 握 させながら,その 時 点 での 諸 量 を 計 算 させ, チェックに 利 用 できるよう 配 慮 した ( 図 18)( 図 19)が,その 状 態 の 図 であ る - 8 -

( 図 18) 剪 断 力 図 の 影 響 線 ( 一 時 停 止 画 面 ) ( 図 19) 曲 げモーメントの 影 響 線 ( 一 時 停 止 時 ) (4) 断 面 二 次 モーメントの 計 算 ソフト ( 図 20)メインメニュー 画 面 ( 図 20)がこのソフトのメインメニュー である ここでは 定 形 断 面 の 断 面 二 次 モーメ ントを 求 めることを 目 的 に 作 成 した I 型 断 面 とH 型 断 面 は 共 通 画 面 で 処 理 することにし, T 型 断 面 と 区 別 した ( 図 21)が I H 型 断 面 の 処 理 画 面 である サイズの 入 力 と 訂 正 印 刷 保 存 のメニューを 設 け, 寸 法 入 力 に 当 たって は 対 象 箇 所 が 明 確 になるよう 図 を 組 み 込 んだ この 入 力 画 面 は 訂 正 も 兼 ねており, 読 み 取 り したものが 初 期 値 で 表 示 される 入 力 及 び 訂 正 計 算 作 図 を 押 すと, 入 力 した 寸 法 を 表 に 書 き 込 むと 同 時 に, 計 算 と 作 図 を 行 う ( 図 21) 寸 法 入 力 及 び 訂 正 画 面 [I H 型 断 面 ] ( 図 22)はI 型 断 面 の 処 理 結 果 である 生 徒 が 使 用 することを 配 慮 し, 計 算 表 の 作 成 に 当 たっては, 極 力 教 科 書 に 近 いものになるよ うに 努 力 した また, 計 算 結 果 についても 教 科 書 の 結 果 と 一 致 するよう 有 効 数 字 の 桁 数 な ど 数 値 の 処 理 も 注 意 を 払 った 計 算 に 当 たっ ては, 断 面 の 最 下 部 をx 軸 として 処 理 した 結 果 の 表 示 は 計 算 表 だけではなく, 断 面 形 状 と 寸 法 及 び 中 立 軸 の 位 置 も 表 示 するように した 印 刷 についてもマクロを 使 用 して 自 動 でフォーマットし 出 力 できるようにした ( 図 24)が 印 刷 結 果 で,( 図 25)が 保 存 時 のダイヤログである - 9 -

( 図 22) 処 理 後 の 画 面 [I H 型 ] ( 図 23) 処 理 後 の 画 面 [T 型 ] ( 図 24) 印 刷 結 果 [I H 型 ] ( 図 25)ファイルの 保 存 画 面 (5) ピーチウェア のコンテンツ 集 への 登 録 とダウンロード ( 図 26) ピーチウェア のコンテンツ 集 本 研 究 で 作 成 したコンテンツは, 研 究 協 力 員 の 試 行 と 指 摘 を 受 ける 中 で, 改 良 を 重 ね 完 成 したものを, 当 初 の 目 的 である ピーチウ ェア のコンテンツ 集 に 載 せた ( 図 26) はそのファイルダウンロード 画 面 である そ れぞれソフトの 試 行 場 面 においてここからダ ウンロードして 使 用 してもらうことも, 教 師 及 び 生 徒 に 試 行 してもらった 2 研 究 協 力 員 によるコンテンツの 試 行 と 改 善 作 成 中 のコンテンツは, 研 究 協 力 員 にメールへ 添 付 して 送 信 し, 試 行 をお 願 いした あわせて 感 想 や 改 善 点 についての 意 見 をいただき, 繰 り 返 し 改 善 を 行 った また, 他 の 工 業 高 校 の 先 生 方 にも 協 力 を 得 て 試 行 を 行 っていただいた 試 行 を 通 しての 意 見 指 摘 感 想 は 次 のとおりである 1 閉 合 トラバース 測 量 の 計 算 処 理 ソフト に 関 して - 10 -

データ 入 力 を 間 違 えた 場 合 などにデータ 入 力 ボタンをもう 一 度 押 してしまい, 以 前 のデータが すべて 消 去 されてしまうので, 何 かコメントが 表 示 されるとか, 消 えないで 表 示 されていると 良 いかなと 思 いました 生 徒 は 入 力 間 違 いをしてあせってもう 一 度 データ 入 力 ボタンを 押 してしま い, 全 データが 消 えて,かなり 嘆 いていました こちらもしっかりと 入 力 について 指 導 したつも りだったのですが 最 初 の 方 位 角 を 88 20 10 と 入 力 しても 計 算 処 理 させると 88 20 9 となって しまいます 方 位 角 の 計 算 が 合 いません よって その 後 の 計 算 が 疑 問 です そのため 緯 距 経 距 の 誤 差 も 大 変 大 きい 値 となっています? 調 整 量 の 計 算 結 果 で, 本 校 では 小 数 点 以 下 3 桁 までで 計 算 していますが,ツール 上 ではそれ 以 上 の 計 算 がされているようですので,そのズレから 後 の 合 緯 距 合 経 距 の 計 算 等 に 影 響 があり, 生 徒 本 人 との 計 算 結 果 との 誤 差 が 気 になるようです 調 整 量 等 の 桁 が 簡 単 に 設 定 できると 良 いか なと 感 じました 最 初 にファイル 名 等 を 入 力 することによって, 自 動 保 存 できれば 良 いなと 感 じました 生 徒 は,このツールを 操 作 し, 自 動 計 算 できることにかなり 感 動 していました 正 直, 工 業 高 校 でありながらPCに 触 れることが 少 ない 生 徒 にとって, 今 回 操 作 させるにあたり, かなり 基 本 的 なことからもう 一 度 教 えなければなりませんでした しかし, 実 習 の 途 中 でPCを 操 作 させるなどすることによって, 少 しはそういった 情 けない 状 況 も 修 正 できるかなと 感 じました 実 際 の 実 習 の 進 度 と 合 わず, 昨 年 のデータでの 試 行 に 終 わったが, 来 年 度 は 実 践 で 使 用 してい きたい 2 閉 合 トラバース 測 量 の 演 習 問 題 作 成 ソフト に 関 して 入 力 方 法 がわかりづらいのでマニュアルがあればよいと 感 じました 簡 単 にトラバース 計 算 の 問 題 が 作 成 できるので 非 常 に 役 に 立 ちます これからも 大 いに 使 わし てもらいます 問 題 印 刷 をした 場 合 8 点 までしか 印 刷 されません 3 単 純 梁 における 剪 断 力 及 び 曲 げモーメントと 影 響 線 との 関 係 シミュレーション に 関 して ダウンロードはできるが, スタート を 押 しても 荷 重 が 移 動 しない 4 I T H 型 断 面 の 断 面 二 次 モーメント 計 算 処 理 ソフト に 関 して 有 効 数 字 の 処 理 の 関 係 で, 教 科 書 の 計 算 値 と 微 妙 に 違 っていて 生 徒 が 気 になる 様 子 なので, 何 とか 同 じ 結 果 となるように 改 善 できないでしょうか Ⅵ 研 究 のまとめと 今 後 の 課 題 本 研 究 は 授 業 に 役 立 つコンテンツを 作 成 し, ピーチウェア のコンテンツ 集 に 公 開 し,その 活 用 方 法 を 探 ることであったが, 研 究 協 力 員 の 熱 心 な 試 行 と 改 善 の 積 み 重 ねにより,ほぼ 本 来 の 目 標 を 達 成 できたと 思 う 授 業 での 使 用 効 果 においても 上 々の 評 価 を 受 け, 次 年 度 から 授 業 へ 本 格 的 に 導 入 す る 目 途 がついたとの 報 告 もいただいている 教 育 現 場 のあらゆる 状 況 下 でネットワークを 使 い 簡 単 に ソフトが 起 動 でき 使 用 できることは, 非 常 に 重 要 な 要 素 である ピーチウェア を 使 うことによっ - 11 -

て,この 環 境 が 実 現 したことは 大 きな 成 果 である 本 研 究 で 開 発 したコンテンツもまだまだ 改 善 の 余 地 があるものもあり, 今 後 も 継 続 して 改 善 を 図 っていきたいと 考 えている 教 育 用 コンテンツを 活 用 することは,わかりやすくやきめ 細 かい 授 業 を 実 現 し, 学 力 向 上 を 図 るた めに, 大 きな 効 果 があることは 各 方 面 で 実 証 されていて, 疑 いもない 事 実 である コンテンツ 作 成 す るに 当 り 対 象 となるべき 題 材 は 多 数 あったが, 開 発 時 間 に 制 限 があり 本 研 究 では4 点 だけに 止 まって しまった 今 後 も 継 続 して 作 成 して 行 くことはもちろんであるが, 個 人 の 力 には 限 界 がある 本 研 究 が 土 木 科 教 員 のみならず 工 業 教 育 界 全 般 の 意 識 改 革 に 繋 がり, 自 力 でコンテンツ 作 成 に 取 り 組 む 方 向 に 向 うきっかけになれば 幸 いである 特 に 若 い 教 員 には 是 非 頑 張 ってこの 取 り 組 みを 引 き 継 いでいっ てもらいたいと 切 に 願 うものである 最 後 になりましたが, 校 務 多 忙 にもかかわらず 試 行 を 繰 り 返 していただいた 研 究 協 力 員 の 先 生 と 県 内 土 木 科 の 先 生 方 に 心 からお 礼 申 し 上 げます 参 考 文 献 Visual Basic パーフェクトマスター6.0 見 有 鉄 久 著 青 空 研 究 会 Power Point パーフェクトマスター WindowsXP 完 全 対 応 2003 滝 栄 子 著 チーム エムツー 編 著 秀 和 システム 平 成 17 年 度 成 績 処 理 を 効 率 化 するVBA 入 門 研 修 会 テキスト 山 梨 県 総 合 教 育 センター 新 IT 改 革 戦 略 政 府 IT 戦 略 本 部 研 究 協 力 校 谷 村 工 業 高 等 学 校 校 長 輿 水 又 幸 研 究 協 力 員 水 越 哲 也 谷 村 工 業 高 等 学 校 教 諭 平 成 18 年 度 山 梨 県 総 合 教 育 センター 執 筆 者 主 幹 研 修 主 事 金 井 光 宣 - 12 -