資    料 (法人課税)

Similar documents
法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

第4回税制調査会 総4-1

所令要綱

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

スライド 1


第一部【証券情報】

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

Microsoft PowerPoint - 基金制度

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

(12) 配当所得の収入金額の収入すべき時期

添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

 

4 5 6 県 内 に 所 在 する 営 業 所 等 のうち 主 たるものから 本 県 分 を 一 括 納 入 県 内 に 所 在 する 各 営 業 所 等 から 当 該 営 業 所 等 分 を 納 入 この 場 合 において 特 別 徴 収 義 務 者 の 事 務 処 理 システム 上 必 要 あ

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

PowerPoint プレゼンテーション

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

弁護士報酬規定(抜粋)

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

スライド 1

Microsoft Word - H20中小会計指針新旧対照表 doc

Microsoft Word ETF・日経400ベア決算短信.doc

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

定款

 

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

む )の 規 定 は 同 令 第 二 百 六 十 三 条 第 一 項 に 規 定 する 申 告 書 と 併 せて 提 出 する 復 興 特 別 所 得 税 申 告 書 について 準 用 する 2 法 第 十 七 条 第 一 項 第 三 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 金 額 は 所 得

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382CC8EE582C893E09765>

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B38FDA8DD72E747874>

加 算 税 制 度 の 見 直 し 等 1. 現 行 制 度 の 概 要 関 税 においては 国 税 ( 輸 入 貨 物 に 対 する 内 国 消 費 税 を 含 む 以 下 同 じ ) の 制 度 と 同 様 の 過 少 申 告 加 算 税 無 申 告 加 算 税 及 び 重 加 算 税 の 制

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

<重要な会計方針及び注記>

科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

_ZEI-0329_特集(朝倉)_プ2.indd

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

建設特別・資産運用の基本方針

kyoukai.indd

目 次 第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 4 個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 5 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 6 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

教育資金管理約款

第316回取締役会議案

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税


Taro-匿名組合 151009 栄

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

税制面での支援

スライド 1

退職手当とは

所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 予 定 納 税 額 の 減 額 申 請 ( 平 成 19 年 以 降 用 ) ( 平 成 24 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 ( 平 成 25 年 以 降 用 ) 平 成 年 分 公 的 年 金 等

目 次 ( 資 産 の 部 金 融 資 産 ) 1. 資 金 4 1 資 金 明 細 台 帳 ( 資 産 負 債 整 簿 ) 5 2 資 金 の 明 細 台 帳 ( 付 属 明 細 表 ) 5 2. 税 等 未 収 金 6 3 債 権 債 務 整 台 帳 ( 資 産 負 債 整 簿 ) 6 4 当

国 税 通 則 法 の 見 直 しについて(23 年 度 改 正 ) 税 務 調 査 手 続 の 明 確 化 更 正 の 請 求 期 間 の 延 長 処 分 の 理 由 附 記 等 国 税 通 則 法 の 大 幅 な 見 直 しを 実 施 主 な 改 正 事 項 1. 税 務 調 査 手 続 ( 平

連結計算書

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

< F2D8A678F5B92CA E95FB8CF68BA CC A>

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

は し が き

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

平成16年度

Microsoft PowerPoint - 税制上の特例.pptx


資料2 年金制度等について(山下委員提出資料)

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

<4D F736F F D EF8ED EF8C768AEE8F8082C C90C E A837E B312E646F63>

< E95FB8CF689638AE98BC689FC90B390A CC8CA992BC82B582C982C282A282C E90E096BE8E9E8E9197BF2E786477>

個人向け国債の事務取扱いに関する細則

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

Transcription:

平 成 23 年 度 改 正 関 係 参 考 資 料 ( 国 際 課 税 関 係 )

1 外 国 税 額 控 除 制 度 の 適 正 化 外 国 税 額 控 除 制 度 は 国 際 的 二 重 課 税 を 排 除 するために 外 国 で 納 付 した 外 国 税 額 を 国 外 所 得 に 対 しわが 国 で 納 付 すべき 法 人 の 税 額 ( 控 除 限 度 額 )の 範 囲 内 で 控 除 するもの 改 正 前 の 制 度 上 外 国 法 人 税 の 額 のうちわが 国 の 法 人 実 効 税 率 を 超 える 高 率 な 部 分 及 び 外 国 で 非 課 税 とされた 国 外 所 得 については 本 来 二 重 課 税 が 発 生 していないにもかかわらず 控 除 限 度 額 の 余 裕 額 を 利 用 して 外 国 税 額 控 除 が 可 能 になること(いわゆる 彼 此 流 用 の 問 題 )や 特 定 の 法 人 のみが 恩 恵 を 受 けている 特 例 などの 制 度 上 の 歪 みがあり これを 適 正 化 する 必 要 があったことから 以 下 のとおり 改 正 した 1 外 国 税 額 控 除 の 対 象 外 である 高 率 な 外 国 法 人 税 の 水 準 を わが 国 の 法 人 実 効 税 率 ( 引 下 げ 後 の 法 人 実 効 税 率 )と 概 ね 同 水 準 となるよう 35% 超 ( 改 正 前 : 50% 超 )に 引 下 げ 2 控 除 限 度 額 の 計 算 上 非 課 税 の 国 外 所 得 の 全 額 ( 改 正 前 :2/3)を 国 外 所 得 から 除 外 ( 激 変 緩 和 のための 経 過 措 置 を 講 じた) 二 重 課 税 が 発 生 していない 非 課 税 の 部 分 は 控 除 限 度 額 にカウントしないことで 彼 此 流 用 の 余 地 を 縮 減 3 国 外 所 得 割 合 の90% 制 限 に 係 る 特 例 の 廃 止 最 低 限 のわが 国 での 納 税 を 確 保 控 除 の 対 象 となる 外 国 法 人 税 外 国 の 法 令 により 課 される 法 人 税 に 相 当 する 税 改 正 事 項 1 35% 超 に 引 下 げ 外 国 法 人 税 の 額 のうち その 所 得 に 対 する 負 担 が 高 率 ( 所 得 に 対 する 租 税 負 担 割 合 50% 超 ) な 部 分 は 控 除 の 対 象 から 除 外 控 除 限 度 額 の 計 算 一 括 限 度 額 方 式 控 除 限 度 額 = 法 人 税 額 国 外 所 得 ( 注 1)( 注 2) 全 世 界 所 得 ( 注 1) 非 課 税 国 外 所 得 の 2/3を 国 外 所 得 から 除 外 ( 注 2) 国 外 所 得 は 原 則 として 全 世 界 所 得 の90%までに 制 限 改 正 事 項 2 非 課 税 国 外 所 得 の 全 額 を 除 外 ( 経 過 措 置 として2 年 間 は5/6を 除 外 ) 改 正 事 項 3 廃 止 ただし 国 外 所 得 が 全 世 界 所 得 の 90% 超 の 場 合 にも 右 の 特 例 あり 全 世 界 所 得 国 外 使 用 人 割 合 全 世 界 所 得 外 国 での 租 税 負 担 割 合 に 応 じて 一 定 の 算 式 に 基 づき 算 出 した 割 合 (90%~100%) のいずれか 高 い 方 を 国 外 所 得 の 上 限 とす る 特 例

税 率 が 納 税 者 と 外 国 当 局 等 との 合 意 により 決 定 された 外 国 税 に 関 する 規 定 の 整 備 国 際 的 二 重 課 税 を 調 整 する 外 国 税 額 控 除 制 度 や 税 負 担 の 著 しく 低 い 外 国 子 会 社 を 通 じた 租 税 回 避 を 防 止 する 外 国 子 会 社 合 算 税 制 では 外 国 法 人 税 の 定 義 が 法 令 で 定 められており 納 付 後 任 意 に 納 税 者 が 還 付 請 求 できるような 税 など 外 国 法 人 税 として 捉 えるのが 不 適 当 なものは 法 令 で 除 外 されている しかしながら 税 率 が 納 税 者 と 税 務 当 局 との 合 意 により 決 定 される 税 を 外 国 法 人 税 から 除 外 する 規 定 はないと ころ このような 税 を 納 付 する 外 国 子 会 社 が 外 国 子 会 社 合 算 税 制 のトリガー 税 率 ( 税 負 担 が 著 しく 低 いか 否 かの 基 準 税 率 )をちょうど 上 回 る 税 率 を 選 択 した 事 案 において 最 高 裁 判 所 は 明 文 の 規 定 がない 以 上 こうした 税 が 外 国 法 人 税 に 該 当 しないとはいえない と 判 示 した( 平 成 21 年 12 月 ) 従 来 から 租 税 回 避 を 目 的 として 任 意 に 税 を 納 付 する 場 合 のように 外 国 法 人 税 として 捉 えるのが 不 適 当 なも のは 法 令 で 明 確 にされてきたところであるが 上 記 の 判 例 を 踏 まえ 税 率 が 納 税 者 と 外 国 当 局 等 との 合 意 により 決 定 された ような 外 国 法 人 税 として 捉 えるのが 不 適 当 な 部 分 は 含 まれない 旨 の 規 定 の 明 確 化 が 行 われた 参 考 : 外 国 法 人 税 の 意 義 ( 改 正 前 ) 1. 外 国 法 人 税 とは 外 国 の 法 令 により 課 される 法 人 税 に 相 当 する 税 で 政 令 で 定 めるものをいう ( 法 人 税 法 第 69 条 第 1 項 ) 2. 外 国 の 法 令 により 課 される 法 人 税 に 相 当 する 税 で 政 令 で 定 めるものは 外 国 の 法 令 に 基 づき 外 国 又 はその 地 方 公 共 団 体 により 法 人 の 所 得 を 課 税 標 準 として 課 される 税 とする ( 法 人 税 法 施 行 令 第 141 条 第 1 項 ) 3. 次 の1~3に 掲 げる 税 は 外 国 法 人 税 に 含 まれないものとする ( 法 人 税 法 施 行 令 第 141 条 第 3 項 ) 1 税 を 納 付 する 者 が 当 該 税 の 納 付 後 任 意 にその 金 額 の 全 部 又 は 一 部 の 還 付 を 請 求 することができる 税 2 税 の 納 付 が 猶 予 される 期 間 を その 税 の 納 付 をすることとなる 者 が 任 意 に 定 めることができる 税 3 外 国 法 人 税 に 附 帯 して 課 される 附 帯 税 に 相 当 する 税 その 他 これに 類 する 税

条 約 相 手 国 における 課 税 に 係 る 二 重 課 税 の 排 除 場 面 設 定 : 韓 国 法 人 の 役 員 である 日 本 の 居 住 者 が 日 本 で 役 員 としての 役 務 提 供 を 行 い 役 員 報 酬 を 受 領 する 日 本 ( 居 住 地 国 ) 役 員 韓 国 本 社 役 員 報 酬 の 支 払 居 住 者 が 受 け 取 る 役 員 報 酬 は 日 本 で 課 税 されるとともに 韓 国 においても 課 税 される しかしながら 当 該 報 酬 は 国 外 所 得 に 該 当 しないことから( ) 韓 国 で 課 税 された 税 額 は 日 本 での 外 国 税 額 控 除 の 対 象 とならず 二 重 課 税 が 排 除 さ れない 我 が 国 国 内 法 上 外 国 税 額 控 除 は その 源 泉 が 国 外 にある 所 得 について 適 用 することとされている( 所 法 951) 日 韓 租 税 条 約 第 16 条 ( 役 員 報 酬 )の 規 定 ( ) により 役 員 報 酬 に 対 して 課 税 一 方 の 締 約 国 の 居 住 者 が 他 方 の 締 約 国 の 居 住 者 である 法 人 の 役 員 の 資 格 で 取 得 する 役 員 報 酬 に 対 し ては 当 該 他 方 の 締 約 国 において 租 税 を 課 すことがで きる( 日 韓 租 税 条 約 16) 外 国 税 額 控 除 における 控 除 限 度 額 の 計 算 上 条 約 相 手 国 に 条 約 上 課 税 権 を 認 めた 所 得 は 国 外 所 得 に 該 当 する との 措 置 を 講 ず ることにより 居 住 者 について 生 じた 二 重 課 税 を 排 除

移 転 価 格 税 制 における 独 立 企 業 間 価 格 の 算 定 方 法 の 優 先 順 位 の 見 直 し OECD 移 転 価 格 ガイドラインは 独 立 企 業 間 価 格 (ALP)の 算 定 方 法 の 優 先 順 位 ( 伝 統 的 取 引 基 準 法 が 優 先 適 用 され 利 益 法 はラストリゾートとして 用 いられる)を 見 直 し 事 案 の 状 況 に 応 じ 独 立 企 業 原 則 の 考 え 方 に 照 らして 最 も 適 切 な 方 法 を 見 い 出 すことを 常 に 目 指 す との 考 え 方 を 明 示 こうした 国 際 標 準 との 整 合 性 を 確 保 する 観 点 から 我 が 国 の 移 転 価 格 税 制 においても 算 定 方 法 の 優 先 順 位 を 廃 止 し 個 々の 事 案 の 状 況 に 応 じて 独 立 企 業 原 則 に 一 致 した 最 も 適 切 な 方 法 を 選 択 する 仕 組 みに 改 正 改 正 前 改 正 後 伝 統 的 取 引 基 準 法 ( 基 本 三 法 ) 利 益 法 原 価 基 準 法 独 立 価 格 比 準 法 再 販 売 価 格 基 準 法 取 引 単 位 営 業 利 益 法 利 益 分 割 法 CUP 法 CP RP 法 TNMM PS 法 = = = = 独 立 企 業 間 価 格 ALP ALP ALP ALP 選 択 伝 統 的 取 引 基 準 法 優 先 CUP 法 CP RP 法 TNMM PS 法 算 定 方 式 の 一 覧 性 を 確 保 する 観 点 から 下 位 分 類 である 残 余 利 益 分 割 法 等 を 法 令 で 明 確 化 選 択 事 案 の 状 況 に 応 じた 最 適 な 手 法 具 体 的 には 以 下 を 勘 案 1 国 外 関 連 取 引 の 内 容 2 国 外 関 連 取 引 の 当 事 者 が 果 たす 機 能 3その 他 の 事 情 TNMM PS 法 は 伝 統 的 取 引 基 準 法 ( 基 本 三 法 )を 用 いることができない 場 合 に 限 り 使 用 独 立 の 事 業 者 の 間 で 通 常 の 取 引 の 条 件 に 従 って 行 われるとした 場 合 の 対 価 の 額 を 算 定 するための 最 も 適 切 な 方 法 を 選 択 = 独 立 企 業 間 価 格 ALP

移 転 価 格 税 制 に 関 する 更 正 期 間 の 特 例 移 転 価 格 税 制 については 取 引 の 内 容 取 引 条 件 の 分 析 や 国 外 の 関 係 会 社 からの 情 報 収 集 など その 税 務 調 査 に 長 期 間 を 要 することから 国 税 通 則 法 に 規 定 する 更 正 決 定 の 期 間 制 限 に 関 する 特 例 が 設 けられている すなわち 課 税 庁 が 移 転 価 格 調 査 に 基 づいてする 更 正 決 定 の 期 間 が5 年 から6 年 に 延 長 する 特 例 が 設 けられている( 措 法 66 の417) 国 税 通 則 法 の 改 正 により 納 税 者 が 申 告 税 額 の 減 額 を 求 めることができる 更 正 の 請 求 を 行 う ことができる 期 間 が 課 税 庁 が 更 正 できる 期 間 と 同 様 に5 年 に 延 長 されることから 移 転 価 格 税 制 に 係 る 更 正 の 請 求 期 間 についても 課 税 庁 が 更 正 できる 期 間 と 同 様 に 6 年 に 延 長 することとされた ( 措 法 66 の416) 国 税 通 則 法 移 転 価 格 税 制 区 分 改 正 前 改 正 後 ( 法 人 税 ) 納 税 者 による 税 額 の 減 ( 更 正 の 請 求 ) 1 年 5 年 6 年 ( 措 法 66 の416) 税 額 の 増 ( 増 額 更 正 ) 3 年 ( 原 則 ) 5 年 6 年 ( 措 法 66 の417) 課 税 庁 による 税 額 の 減 ( 減 額 更 正 ) 5 年 5 年 6 年 ( 同 上 )

外 国 子 会 社 合 算 税 制 における 適 用 除 外 基 準 の 判 定 の 取 扱 いの 明 確 化 外 国 子 会 社 合 算 税 制 は 一 定 の 税 負 担 の 水 準 (20%) 以 下 の 外 国 子 会 社 等 の 所 得 に 相 当 する 金 額 について 内 国 法 人 等 の 所 得 とみなし それを 合 算 して 課 税 する 制 度 ただし 外 国 子 会 社 等 が 以 下 のすべての 条 件 ( 適 用 除 外 基 準 )を 満 たす 場 合 には 会 社 単 位 での 合 算 課 税 の 対 象 とならない 適 1 事 業 基 準 主 たる 事 業 が 株 式 の 保 有 等 一 定 の 事 業 でないこと ( 注 1) 用 ( 注 1) 被 統 括 会 社 の 株 式 の 保 有 を 主 たる 事 業 とする 統 括 会 社 ( 事 業 持 株 会 社 )は 事 業 基 準 をみたすこととされる 除 2 実 体 基 準 本 店 所 在 地 国 に 主 たる 事 業 に 必 要 な 事 務 所 等 を 有 すること 外 3 管 理 支 配 基 準 本 店 所 在 地 国 において 事 業 の 管 理 支 配 及 び 運 営 を 自 ら 行 っていること 基 4 所 在 地 国 基 準 主 として 本 店 所 在 地 国 で 主 たる 事 業 を 行 っていること 準 (ただし 主 たる 事 業 が 卸 売 業 など 一 定 の 業 種 の 場 合 には 非 関 連 者 基 準 を 適 用 ) 非 関 連 者 基 準 主 として 関 連 者 (50% 超 出 資 会 社 等 ) ( 注 2) 以 外 の 者 と 取 引 を 行 っていること ( 注 2) 卸 売 業 を 主 たる 事 業 とする 統 括 会 社 ( 物 流 統 括 会 社 )は 関 連 者 の 範 囲 から 被 統 括 会 社 を 除 いて 判 定 を 行 う 統 括 業 務 を 主 た る 事 業 と し て 判 定 改 正 事 項 事 業 持 株 会 社 に あ っ て は

特 定 外 国 子 会 社 等 の 判 定 におけるトリガー 税 率 の 計 算 の 見 直 し 特 定 外 国 子 会 社 等 の 範 囲 外 国 関 係 会 社 のうち 本 店 所 在 地 国 における 租 税 負 担 割 合 (トリガー 税 率 )が 20% 以 下 である 者 トリガー 税 率 の 計 算 式 本 店 所 在 地 国 等 において 課 される 外 国 法 人 税 + みなし 納 付 外 国 法 人 税 本 店 所 在 地 国 の 法 令 本 店 所 在 地 国 の 法 令 で に 基 づく 所 得 の 金 額 + + 支 払 配 当 + 非 課 税 とされる 所 得 ( ) 損 金 算 入 損 金 算 入 外 国 法 人 税 - 還 付 外 国 法 人 税 ( ) 次 の 配 当 は 非 課 税 とされる 所 得 から 除 く ⑴ 本 店 所 在 地 国 に 所 在 する 法 人 から 受 ける 配 当 ( 内 内 ) ⑵ 本 店 所 在 地 国 以 外 の 国 等 に 所 在 する 法 人 から 受 ける 配 当 のうち 次 のもの( 外 内 ) 1 一 定 の 持 株 割 合 を 要 件 として 非 課 税 とされるもの 2 本 店 所 在 地 国 の 法 令 に 定 められた 外 国 法 人 税 の 負 担 を 減 少 させる 仕 組 みに 係 るもの でないことを 要 件 として 非 課 税 とされるもの( 英 国 における 配 当 非 課 税 制 度 に 係 る 配 当 等 ) 非 課 税 とされる 所 得 から 除 外 されるための 持 株 割 合 要 件 等 を 廃 止

非 居 住 者 等 が 受 ける ける 振 替 公 社 債 の 利 子 等 の 非 課 税 制 度 の 拡 充 等 改 正 前 の 制 度 の 概 要 非 居 住 者 又 は 外 国 法 人 が 支 払 を 受 ける 振 替 公 社 債 の 利 子 等 については 非 課 税 適 用 申 告 書 の 提 出 等 を 要 件 として 所 得 税 又 は 法 人 税 を 課 さない 外 国 投 資 家 が 受 ける 特 定 目 的 信 託 の 社 債 的 受 益 権 の 分 配 を 非 課 税 の 対 象 に 追 加 特 定 目 的 信 託 : 資 産 流 動 化 法 に 基 づき 資 産 の 流 動 化 を 目 的 として 委 託 者 が 有 する 信 託 の 受 益 権 を 分 割 することにより 複 数 の 者 に 取 得 させることを 目 的 とする 信 託 社 債 的 受 益 権 :あらかじめ 定 められた 金 額 の 分 配 を 受 ける 種 類 の 受 益 権 その 他 ⑴ 非 課 税 の 対 象 者 に 外 国 年 金 信 託 が 含 まれることを 明 確 化 ⑵ 任 意 組 合 等 及 び 受 益 者 等 課 税 信 託 について 適 用 手 続 を 整 備 国 内 市 場 国 内 海 外 外 国 の 組 合 員 等 の 適 用 手 続 を 整 備 国 債 地 方 債 社 債 ( 我 が 国 企 業 が 国 内 で 発 行 ) 特 定 目 的 信 託 の 社 債 的 受 益 権 概 要 事 業 者 非 課 税 適 用 手 続 利 子 非 課 税 H11.4.1~ 利 子 非 課 税 利 子 非 課 税 1 資 産 の 信 託 5リースバック 2 社 債 的 受 益 権 6リース 料 特 定 目 的 信 託 H20.1.1~ H22.6.1~H25.3.31 3 社 債 的 受 益 権 4 投 資 7 配 当 投 資 家 外 国 投 資 家 ( 非 居 住 者 外 国 法 人 ) 外 国 年 金 信 託

外 国 金 融 機 関 等 が 行 う 債 券 現 先 取 引 に 係 る 利 子 の 非 課 税 制 度 の 拡 充 改 正 前 の 制 度 の 概 要 外 国 の 金 融 機 関 が 国 内 の 金 融 機 関 との 間 で 行 う 債 券 現 先 取 引 (いわゆる レポ 取 引 )により 生 ずる 利 子 相 当 額 は 一 定 の 要 件 の 下 で 非 課 税 とされる 債 券 現 先 取 引 (いわゆる レポ 取 引 )とは 短 期 の 資 金 調 達 を 目 的 として 一 定 期 間 経 過 後 に 債 券 を 買 い 戻 すことを 条 件 として 行 われる 債 券 の 売 買 取 引 をいう 対 象 取 引 に 証 券 貸 借 取 引 ( 担 保 付 )を 追 加 し 担 保 金 利 子 及 び 貸 借 料 等 を 非 課 税 とする 対 象 証 券 に 振 替 地 方 債 振 替 社 債 等 上 場 株 式 等 を 追 加 する スタート 時 国 内 の 金 融 機 関 売 手 ( 資 金 調 達 者 ) 日 本 外 国 1 日 本 の 振 替 国 債 2 外 国 の 国 債 政 府 機 関 債 地 方 債 3 国 際 機 関 債 42 3の 債 券 の 発 行 体 が 保 証 する 債 券 5 外 国 の 一 定 の 金 融 機 関 債 債 券 ( 売 却 ) 以 下 を 対 象 証 券 に 追 加 振 替 地 方 債 振 替 社 債 等 上 場 株 式 等 ( 証 券 貸 借 取 引 のみ) 外 国 の 金 融 機 関 買 手 ( 資 金 運 用 者 ) 1 現 金 ( 売 却 対 価 ) エンド 時 国 内 の 金 融 機 関 売 手 ( 資 金 調 達 者 ) 債 券 ( 買 戻 し) 2 現 金 ( 買 戻 対 価 ) 買 戻 差 額 (2-1) 貸 付 金 の 利 子 非 課 税 外 国 の 金 融 機 関 買 手 ( 資 金 運 用 者 ) 証 券 貸 借 取 引 に 係 る 担 保 金 利 子 貸 借 料 等 の 追 加

第 177 回 国 会 で 承 認 された 租 税 条 約 の 概 要 新 規 改 正 日 香 港 租 税 協 定 ( 平 成 22 年 11 月 署 名 ) 改 正 日 スイス 租 税 条 約 ( 平 成 22 年 5 月 署 名 ) 日 サウジアラビア 租 税 条 約 ( 平 成 22 年 11 月 署 名 ) 改 正 日 オランダ 租 税 条 約 ( 平 成 22 年 8 月 署 名 ) 日 香 港 租 税 協 定 及 び 日 サウジアラビア 租 税 条 約 は 国 際 標 準 に 沿 っ た 規 定 を 採 用 している 投 資 所 得 ( 配 当 利 子 及 び 使 用 料 )に 対 する 源 泉 地 国 課 税 の 限 度 税 率 は 以 下 のとおり 所 得 区 分 日 香 港 租 税 協 定 日 サウジアラビア 租 税 条 約 一 般 10% 10% 配 当 親 子 間 5% 5% 免 税 ( 政 府 等 ) 免 税 ( 政 府 等 ) 利 子 10%(その 他 ) 10%(その 他 ) 5%( 設 備 の 使 用 ) 使 用 料 5% 10%(その 他 ) 日 バハマ 租 税 協 定 ( 平 成 23 年 1 月 署 名 ) 投 資 所 得 について 投 資 先 の 国 における 課 税 を 免 除 する 範 囲 が 大 幅 に 拡 大 したことに 伴 い 条 約 の 特 典 の 濫 用 による 租 税 回 避 行 為 を 防 止 するための 規 定 を 設 けている 投 資 所 得 ( 配 当 利 子 及 び 使 用 料 )に 対 する 源 泉 地 国 課 税 の 限 度 税 率 は 以 下 のとおり 所 得 区 分 日 スイス 租 税 条 約 日 オランダ 租 税 条 約 一 般 10% 10% 配 当 免 税 免 税 親 子 間 5% 5% 利 子 免 税 ( 政 府 銀 行 等 ) 免 税 ( 政 府 銀 行 等 ) 10%(その 他 ) 10%(その 他 ) 使 用 料 免 税 免 税 日 ケイマン 租 税 協 定 ( 平 成 23 年 2 月 署 名 ) 日 バハマ 租 税 協 定 及 び 日 ケイマン 租 税 協 定 は 税 務 当 局 間 の 実 効 的 な 情 報 交 換 の 実 施 を 可 能 とするものであり 国 際 標 準 に 沿 った 規 定 を 採 用 している また これらの 協 定 は 退 職 年 金 等 の 特 定 の 個 人 の 所 得 についての 課 税 の 免 除 のみを 規 定 している( 投 資 所 得 に 対 する 源 泉 地 国 課 税 の 限 度 税 率 等 は 規 定 していない)