てんさい てんさいの 新 資 材 ( 肥 料 )の 効 果 確 認 ( 苫 前 町 ) 71 直 播 てんさいの 初 期 かん 水 における 効 果 確 認 ( 苫 前 町 ) 73 薬 用 作 物 薬 用 作 物 の 現 地 生 育 調 査 ( 定 植 2 年 目 ) ( 遠 別 町 ) 75 薬

目 次 稲 作 水 稲 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 ( 小 平 町 ) 1 水 稲 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 ( 遠 別 町 ) 3 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん 普 及 展 示 ( 留 萌 市 ) 5 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん 普 及 展 示 ( 小 平 町 ) 7 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん 普 及 展 示 ( 苫 前 町 ) 9 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん 普 及 展 示 ( 苫 前 町 ) 11 飼 料 米 ( 空 育 181 号 )の 湛 水 直 播 栽 培 の 現 地 適 応 性 調 査 展 示 ほⅠ ( 小 平 町 ) 13 飼 料 米 ( 空 育 181 号 )の 湛 水 直 播 栽 培 の 現 地 適 応 性 調 査 展 示 ほⅡ ( 小 平 町 ) 15 水 稲 における 緩 効 性 肥 料 の 育 苗 箱 施 用 による 初 期 生 育 への 効 果 確 認 試 験 ( 小 平 町 ) 18 水 稲 置 床 土 壌 における 有 効 態 リン 酸 低 減 効 果 確 認 試 験 ( 苫 前 町 ) 21 水 稲 置 床 土 壌 における 緩 効 性 肥 料 (ハイパーCDU) 試 験 ( 苫 前 町 ) 23 イネドロオイムシに 対 する 薬 剤 効 果 確 認 試 験 (バズ 顆 粒 水 和 剤 )( 苫 前 町 ) 25 疑 似 紋 枯 病 に 対 する 薬 剤 効 果 確 認 試 験 ( 苫 前 町 ) 27 水 稲 除 草 剤 効 果 確 認 試 験 (ピラクロエース1キロ 粒 剤 田 植 同 時 処 理 ) ( 苫 前 町 ) 30 乾 田 直 播 栽 培 の 現 地 適 応 性 展 示 ほ ( 小 平 町 ) 31 水 稲 における 無 代 掻 き 栽 培 の 検 証 ( 小 平 町 ) 33 もち 米 疎 植 栽 培 の 現 地 適 応 性 調 査 ( 初 山 別 村 ) 35 畑 作 秋 まき 小 麦 秋 まき 小 麦 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 ( 羽 幌 町 ) 39 秋 まき 小 麦 の 生 育 調 査 ( 小 平 町 留 萌 市 ) 41 秋 まき 小 麦 北 海 259 号 の 雪 腐 病 防 除 試 験 ( 小 平 町 ) 43 秋 まき 小 麦 きたほなみ の 肥 効 調 整 型 肥 料 実 証 ほ ( 苫 前 町 ) 45 秋 まき 小 麦 は 種 前 耕 起 方 法 の 検 討 ( 小 平 町 ) 47 秋 まき 小 麦 に 対 する 土 壌 物 理 性 改 善 効 果 確 認 ( 小 平 町 ) 50 秋 まき 小 麦 きたほなみ は 種 量 試 験 ( 小 平 町 ) 53 秋 まき 小 麦 における 雪 腐 病 薬 剤 効 果 確 認 ( 小 平 町 ) 55 大 豆 大 豆 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 ( 羽 幌 町 ) 59 大 豆 の 生 育 調 査 ( 小 平 町 ) 61 大 豆 の 緩 効 性 肥 料 の 効 果 確 認 ( 苫 前 町 ) 63 大 豆 狭 畦 密 植 栽 培 の 現 地 調 査 ( 苫 前 町 ) 65 大 豆 狭 畦 密 植 栽 培 の 現 地 調 査 ( 苫 前 町 ) 67 小 豆 小 豆 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 ( 苫 前 町 ) 69

てんさい てんさいの 新 資 材 ( 肥 料 )の 効 果 確 認 ( 苫 前 町 ) 71 直 播 てんさいの 初 期 かん 水 における 効 果 確 認 ( 苫 前 町 ) 73 薬 用 作 物 薬 用 作 物 の 現 地 生 育 調 査 ( 定 植 2 年 目 ) ( 遠 別 町 ) 75 薬 用 作 物 の 高 畦 栽 培 効 果 実 証 調 査 ( 遠 別 町 ) 79 園 野 果 芸 菜 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について1 ( 苫 前 町 ) 81 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について2 ( 苫 前 町 ) 83 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について3 ( 苫 前 町 ) 85 調 理 用 トマト 栽 培 について ( 苫 前 町 ) 87 しょうがの 貯 蔵 調 査 ( 苫 前 町 ) 91 しょうがの 栽 培 調 査 ( 苫 前 町 ) 93 赤 しその 適 正 栽 植 本 数 確 認 試 験 ( 遠 別 町 ) 97 樹 果 樹 生 育 状 況 調 査 ( 増 毛 町 ) 99 果 樹 害 虫 発 生 状 況 調 査 ( 増 毛 町 )105 畜 産 サイレージ 用 とうもろこしにおけるは 種 時 期 と 栽 植 密 度 の 検 討 ( 苫 前 町 )109 草 地 更 新 工 法 の 比 較 並 びに 草 種 比 較 試 験 ( 天 塩 町 )111 更 新 後 の 草 地 のメンテナンス 法 実 証 試 験 ( 天 塩 町 )113 イネ 科 強 害 雑 草 防 除 体 系 の 実 証 試 験 ( 天 塩 町 )115

課 題 名 水 稲 奨 励 品 種 決 定 現 地 試 験 区 分 継 続 ( 昭 和 54 年 ~ ) 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 富 里 小 林 寛 樹 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 上 川 農 業 試 験 場 関 連 ( 担 当 ) 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 普 及 課 題 地 域 係 長 石 澤 裕 史 及 び 事 業 ( 協 力 ) JA 南 るもい 小 平 町 1 目 的 試 験 機 関 において 育 成 された 有 望 系 統 既 存 品 種 についてその 特 性 生 産 力 地 域 適 応 性 を 検 定 し 奨 励 品 種 ならびに 普 及 範 囲 決 定 の 資 とする 2 試 験 方 法 (1) 試 験 区 分 :ア 区 制 および 面 積 1 区 21m2 2 反 復 イ 試 験 品 種 系 統 1 品 種 (ななつぼし) 3 系 統 ( 空 育 181 号 空 育 183 号 北 海 327 号 ) 早 晩 性 いもち 病 供 抵 抗 性 試 系 統 品 種 交 配 組 み 合 わせ 出 穂 成 熟 草 型 耐 倒 伏 性 耐 冷 性 年 ( 葉 いもち) 数 ななつぼし ひとめぼれ/ 空 系 90242A// 空 育 150 号 中 早 中 早 偏 数 やや 弱 強 やや 弱 空 育 181 号 空 育 酒 170 号 ( 彗 星 )/ 北 海 302 号 (ゆきさやか) 早 晩 中 早 穂 数 やや 強 極 強 やや 強 本 4 空 育 183 号 空 系 06234/ 大 地 の 星 中 早 中 中 偏 数 やや 強 極 強 強 本 2 北 海 327 号 北 海 310 号 (たちじょうぶ)/ 札 系 07227( 北 海 312 号 ) 中 早 中 晩 穂 重 やや 強 強 強 本 1 (2) 耕 種 概 要 ( 試 験 条 件 ) 土 壌 耕 起 深 は 種 10a 当 成 分 量 kg 移 植 栽 植 育 苗 様 式 肥 料 銘 柄 密 度 区 分 cm 月 日 窒 素 燐 酸 加 里 月 日 株 /m2 褐 色 低 地 土 15 成 苗 ポット 4/19 686 7.0 7.9 7.0 5/22 21.6 土 壌 改 良 材 稲 ワラ 堆 肥 等 有 機 物 施 用 状 況 処 理 状 況 施 用 状 況 無 し 春 鋤 込 み 無 し 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 空 育 181 号 ( 供 試 4 年 目 系 統 ) ( 対 照 品 種 ななつぼし ) 単 年 評 価 : 有 望 度 : 収 量 性 は 対 照 品 種 を 下 回 ったが 粒 重 が 重 く 成 熟 期 が 早 い 優 点 がある ( 過 去 2ヶ 年 は 対 照 品 種 より 多 収 ) 飼 料 用 米 として 導 入 を 検 討 する 上 で 短 稈 倒 伏 耐 性 等 の 直 播 適 性 を 考 慮 すると 普 及 は 認 められることから やや 有 望 であると 評 価 する - 1 -

空 育 183 号 ( 供 試 2 年 目 系 統 ) ( 対 照 品 種 ななつぼし ) 単 年 評 価 : 有 望 度 : 収 量 性 は 対 照 品 種 を 上 回 り 粒 重 が 重 いなどの 優 点 は 認 められるが 飼 料 用 米 として 導 入 を 検 討 すると 成 熟 期 が 遅 いので 移 植 栽 培 での 遅 い 収 穫 が 前 提 なら 可 能 だが 今 後 の 省 力 化 を 考 慮 した 場 合 直 播 適 性 は 低 く 地 域 での 普 及 性 は 低 いため 有 望 度 はやや 劣 る 北 海 327 号 ( 供 試 1 年 目 系 統 ) ( 対 照 品 種 ななつぼし ) 単 年 評 価 : 有 望 度 : 収 量 性 は 対 照 品 種 を 上 回 り 粒 重 が 重 いなどの 優 点 は 認 められるが 飼 料 用 米 として 導 入 を 検 討 すると 成 熟 期 が 遅 いので 移 植 栽 培 での 遅 い 収 穫 が 前 提 なら 可 能 だが 今 後 の 省 力 化 を 考 慮 した 場 合 直 播 適 性 は 低 く 地 域 での 普 及 性 は 低 いため 有 望 度 はやや 劣 る (1) 生 育 調 査 品 種 系 統 苗 の 初 期 茎 数 出 穂 期 成 熟 期 成 熟 期 における 整 否 ( 本 /m2) 月 / 日 月 / 日 稈 長 (cm) 穂 長 (cm) 穂 数 ( 本 /m2) ななつぼし 整 305 8/1 9/14 76 16.4 577 空 育 181 号 整 334 7/27 9/12 65 15.0 514 空 育 183 号 整 318 8/2 9/17 76 16.9 499 北 海 327 号 整 314 7/31 9/18 68 17.1 431 (2) 収 量 構 成 要 素 収 量 1 穂 m2 当 稔 実 m2 当 千 粒 重 精 籾 重 玄 米 重 籾 数 総 籾 数 歩 合 稔 実 籾 数 ( 粒 / 穂 ) ( 粒 /m2) (%) ( 粒 /m2) (g) kg/10a kg/10a ななつぼし 68.6 36,457 96.7 35,185 22.4 890 675 空 育 181 号 68.5 35,290 95.6 33,720 24.4 849 624 空 育 183 号 67.0 33,521 95.6 31,999 25.6 974 739 北 海 327 号 80.6 34,936 94.1 32,920 23.1 998 704 (3) 成 分 品 質 等 級 等 系 統 品 種 成 分 % 品 質 % 白 度 タンパク アミロース 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 他 玄 米 精 米 ななつぼし 7.9 21.8 59.5 38.8 1.8 17.1 39.9 1 限 空 育 181 号 6.7 25.0 62.8 34.0 3.3 17.1 39.4 1 空 育 183 号 7.0 25.8 64.7 30.6 4.8 18.1 40.9 2 上 北 海 327 号 6.5 25.6 50.1 42.9 7.1 17.6 41.2 2 下 等 級 タンパク アミロース 品 質 白 度 は 北 海 道 米 麦 改 良 協 会 食 味 分 析 センター 調 査 4 普 及 の 活 用 留 意 点 空 育 181 号 は 収 量 性 の 高 さに 加 えて 成 熟 期 が 早 いことから 直 播 栽 培 の 飼 料 米 とし ての 導 入 を 検 討 する - 2 -

課 題 名 水 稲 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 区 分 継 続 (S54 年 ~) 実 施 場 所 天 塩 郡 遠 別 町 久 光 松 澤 孝 志 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 調 整 係 長 平 山 敦 樹 普 及 課 題 改 善 対 策 もち 米 の 安 定 ( 協 力 ) 上 川 農 試 及 び 事 業 生 産 技 術 の 普 及 1 目 的 道 立 農 試 で 育 成 された 品 種 系 統 の 特 性 並 びに 地 域 適 応 性 を 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 遠 別 町 久 光 松 澤 孝 志 氏 ほ 場 早 晩 性 耐 冷 性 いもち 病 抵 抗 性 品 種 系 統 交 配 組 み 合 わせ 耐 倒 伏 性 成 熟 葉 穂 き た ふ く も ち 上 系 糯 04240/ 上 育 糯 451 号 (しろくまもち) 早 晩 中 極 強 中 中 はくちょうもち 上 育 糯 381 号 /おんねもち 早 中 ヤ 強 - 強 強 ヤ 強 ヤ 強 (2) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 80.24m2 1 区 面 積 10.03m2(4 畦 3.8m) 反 復 2 反 復 (3) 試 験 区 分 : 供 試 品 種 (4) 耕 種 概 要 は 種 日 移 植 日 育 苗 栽 植 密 度 施 肥 量 (kg/10a) 土 壌 区 分 育 苗 様 式 肥 料 銘 柄 ( 月 日 ) ( 月 日 ) 日 数 ( 株 /m2) 窒 素 りん 酸 加 里 553 6.0 6.0 5.2 灰 色 低 地 土 中 苗 マット 4/27 5/22 25 22.4 側 条 875 3.6 1.4 1.0 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 表 1 生 育 調 査 移 植 時 の 苗 質 初 期 生 育 (6/21) 品 種 系 統 草 丈 葉 数 乾 物 重 草 丈 茎 数 幼 形 期 出 穂 期 成 熟 期 (cm) ( 枚 ) (g/100 本 ) (cm) ( 本 /m2) ( 月 / 日 ) ( 月 / 日 ) ( 月 / 日 ) き た ふ く も ち 13.1 3.7 1.28 30.2 214 7/6 8/5 9/29 はくちょうもち 10.3 3.3 1.49 26.7 179 7/8 8/6 9/28 ( 参 考 ) 風 の 子 もち 12.4 2.9 1.42 30.0 147 7/9 8/7 未 達 本 年 は6 月 が 低 温 で 推 移 したため 初 期 生 育 が 悪 く 7 月 10 日 以 降 に 高 節 位 分 げつが 多 く なった 7 月 5~8 月 2 半 旬 は 高 温 で 出 穂 開 花 には 好 条 件 となったが 出 穂 揃 には 日 数 を 要 し 8 月 3~6 半 旬 の 低 温 により 登 熟 は 緩 慢 となった (2) 収 量 及 び 品 質 調 査 表 2 収 量 構 成 要 素 および 収 量 稈 長 穂 長 穂 数 一 穂 籾 数 総 籾 数 不 稔 収 量 (kg/10a) 千 粒 重 品 種 系 統 ( cm ) ( cm ) ( 本 /m2) ( 粒 / 穂 ) ( 粒 /m2) 歩 合 (%) 玄 米 重 屑 米 重 (g) き た ふ く も ち 65 15.5 659 51.8 34,057 4.4 461 17 21.2 は く ち ょ う も ち 67 15.2 553 57.2 31,620 3.0 471 28 20.5 ( 参 考 ) 風 の 子 もち 76 17.7 499 63.1 31,241 4.7 435 22 22.1 表 3 粒 厚 分 布 及 び 品 質 粒 厚 分 布 %(200g 5 分 間 振 とう) 品 質 調 査 (ES1000 %) 検 査 品 種 系 統 <1.7 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 等 級 き た ふ く も ち 0.7 0.9 2.1 8.4 25.0 39.5 23.5 53.7 42.7 3.3 3 中 は く ち ょ う もち 0.9 1.1 3.7 14.5 38.6 33.8 7.7 53.6 42.1 6.1 3 中 ( 参 考 ) 風 の 子 もち 1.0 1.0 2.8 8.2 23.5 39.8 23.9 37.5 50.4 5.6 外 - 3 -

m2 当 り 籾 数 は3 万 粒 以 上 で 不 稔 歩 合 が5% 以 下 と 少 なく 稔 実 籾 は 確 保 されたが 10a 当 り 玄 米 収 量 は435~471kgと 低 収 となった 検 査 等 級 は 青 未 熟 粒 により 落 等 した (3) 倒 伏 及 び 病 害 虫 等 表 4 倒 伏 及 び 障 害 等 の 発 生 状 況 品 種 系 統 倒 伏 いもち 病 葉 鞘 褐 変 病 褐 変 穂 割 籾 (%) き た ふ く も ち 無 無 稀 稀 37.5 は く ち ょ う も ち 無 無 稀 稀 11.0 ( 参 考 ) 風 の 子 もち 無 無 稀 稀 - 倒 伏 いもち 病 の 発 生 は 無 く 葉 鞘 褐 変 病 褐 変 穂 の 発 生 は 稀 だった 割 籾 は 多 かった (4) 新 品 種 きたふくもち の 評 価 (はくちょうもち 対 比 ) 初 期 生 育 は 優 る 出 穂 期 成 熟 期 は 並 かん 長 は 並 穂 長 は 並 穂 数 は 多 一 穂 籾 数 は ヤ 少 m2 当 り 籾 数 は ヤ 多 不 稔 は 並 千 粒 重 は ヤ 重 玄 米 重 は 並 割 籾 は 多 であった (5) 累 年 の 収 量 及 び 品 質 項 目 総 籾 数 粒 /m2 千 粒 重 品 種 きたふくもち きたゆきもち はくちょうもち 風 の 子 もち きたふくもち きたゆきもちはくちょうもち 風 の 子 もち H27 34,057-31,620 31,241 21.2-20.5 22.1 H26 39,698 38,349 35,555 41,349 22.5 22.2 20.9 22.7 H25 33,725 36,134 35,388 44,213 22.4 22.2 21.0 22.9 H24 34,496 40,399 35,512 37,346 22.4 20.7 19.9 21.0 H23 36,087 33,908 42,419 38,484 23.7 23.5 22.0 24.0 平 均 35,613 37,197 36,099 38,527 22.4 22.2 20.9 22.5 項 目 玄 米 収 量 kg/10a(1.9mm 上 ) 品 質 ( 検 査 等 級 *) 品 種 きたふくもち きたゆきもち はくちょうもち 風 の 子 もち きたふくもち きたゆきもちはくちょうもち 風 の 子 もち H27 461-471 435 7 7 9 H26 745 658 678 679 2 1 4 4 H25 653 637 616 681 1 1 1 1 H24 551 485 487 548 1 1 4 1 H23 653 675 666 690 1 1 1 1 平 均 613 614 584 607 2.4 1.0 3.4 3.2 *1(1 等 ) 2(1 限 ) 3(2 上 ) 4(2 中 ) 5(2 下 ) 6(3 上 ) 7(3 中 ) 8(3 下 ) 9( 規 格 外 ) 累 年 の 結 果 から きたふくもち の 総 籾 数 は 年 次 変 動 が 少 なく 千 粒 重 は 重 く 収 量 は 風 の 子 もち 並 に 多 い 検 査 等 級 は はくちょうもち 風 の 子 もち より 優 る (6) 考 察 稔 実 籾 数 と 玄 米 収 量 から 1.9mm 上 玄 米 での 登 熟 歩 合 は64~73%と 低 くなったと 推 察 さ れる 幼 形 期 前 後 の 低 温 により 籾 殻 が 小 さくなったことにより 割 籾 が 多 くなったと 思 われ る 累 年 の 結 果 から きたふくもち は 収 量 性 が 高 く 品 質 も 良 いため 普 及 性 がある 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 年 は6 月 ~7 月 2 半 旬 の 低 温 で 水 稲 の 初 期 生 育 が 悪 かった 遠 別 町 では6 月 下 旬 の 気 温 が 特 に 低 く 穂 揃 いが 悪 化 し 成 熟 期 が 大 きく 遅 れたことに 留 意 する きたふくもち の 作 付 は 遠 別 町 を 中 心 に 約 180haに 増 加 する 予 定 であり 試 験 結 果 を 地 域 の 栽 培 事 例 として 活 用 する 風 の 子 もち は 地 域 では 主 要 品 種 となっているため 次 年 度 より 供 試 品 種 に 加 える - 4 -

課 題 名 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 区 分 継 続 きたくりん 普 及 展 示 ほ 実 施 場 所 留 萌 市 樽 真 布 野 原 守 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 地 域 係 長 石 澤 裕 史 普 及 課 題 ( 協 力 ) なし 及 び 事 業 1 目 的 新 たに 道 の 優 良 品 種 に 認 定 された 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん の 円 滑 な 普 及 を 図 るため 当 該 品 種 の 栽 培 適 地 ( 準 ずる 地 帯 を 含 む)において 地 域 の 希 望 に 基 づき 普 及 展 示 ほを 設 置 する 2 試 験 方 法 (1) 試 験 区 分 面 積 試 験 区 :きたくりん(28.1a) 慣 行 区 :ゆめぴりか(34.8a) (2) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 中 苗 マット 品 種 10a 当 たり 成 分 量 栽 植 施 肥 銘 柄 施 肥 量 (kg/10a) 土 改 材 は 種 日 移 植 日 密 度 株 /m2 (/10a) 窒 素 りん 酸 加 里 きたくりん 4/25 5/25 26.1 全 層 :404 30kg 4.2 3.0 4.2 ケイカル 側 条 :385 30kg 4.2 5.4 4.5 80kg ゆめぴりか 4/25 5/25 26.1 P41 計 - 8.4 8.4 8.7 20kg 株 間 11.6cm 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 生 育 調 査 (6 月 20 日 ) 生 育 調 査 (7 月 23 日 ) 品 種 草 丈 (cm) 葉 数 ( 枚 ) 茎 数 ( 本 /m2) 草 丈 (cm) 葉 数 ( 枚 ) 茎 数 ( 本 /m2) きたくりん 31.6 7.0 222 57.6 10.8 692 ゆめぴりか 33.0 6.6 222 64.8 10.3 780 品 種 成 熟 期 幼 形 期 止 葉 期 出 穂 期 成 熟 期 ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) 稈 長 穂 長 穂 数 (cm) (cm) ( 本 /m2) きたくりん 7/10 7/28 8/7 9/17 74.4 16.6 580 ゆめぴりか 7/7 7/24 8/3 9/13 75.3 16.5 682 移 植 後 の 活 着 は 良 かったが 6 月 2~3 半 旬 の 低 温 日 照 不 足 により 茎 数 確 保 がやや 遅 れた 生 育 調 査 では きたくりん の 生 育 が ゆめぴりか より 劣 っており 生 育 期 節 は きた くりん の 方 が 幼 穂 形 成 期 で3 日 止 葉 期 出 穂 期 成 熟 期 で4 日 遅 かった 7 月 23 日 時 点 では きたくりん の 草 丈 が7cm 短 かったが 茎 数 は 両 品 種 とも600 本 /m2 以 上 確 保 されていた 稈 長 穂 長 はほぼ 同 程 度 で 穂 数 は きたくりん が15% 少 なかった - 5 -

(2) 収 量 構 成 要 素 収 量 屑 米 重 1.9mm 以 下 1 穂 m2 総 不 稔 わら 重 籾 重 玄 米 重 屑 米 重 千 粒 重 品 種 籾 数 籾 数 歩 合 ( 粒 ) ( 粒 ) (%) (kg/10a) (kg/10a) (kg/10a) (kg/10a) (g) きたくりん 51.4 31,369 2.9 634 799 595 37 23.2 ゆめぴりか 63.2 43,073 3.8 645 831 653 23 23.8 1 穂 籾 数 m2 当 たり 総 籾 数 千 粒 重 等 の 収 量 構 成 要 素 は きたくりん が 少 なく 玄 米 重 は9% 少 なかった (3) 品 質 玄 米 粒 厚 分 布 調 査 玄 米 性 状 (%) 静 岡 ES-1000による 品 種 等 級 落 等 要 因 整 粒 未 熟 粒 胴 割 粒 砕 粒 他 被 害 死 米 着 色 粒 きたくりん 68.3 30.5 0.0 0.4 0.0 0.8 0.0 1 (1 限 ) ゆめぴりか 79.9 18.3 0.5 0.3 0.4 0.6 0.0 1 (カメ1 有 ) 玄 米 等 級 は きたくりん で 青 未 熟 粒 や 腹 白 が 見 られ1 等 には 入 ったが 1 限 の 評 価 であった 品 種 粒 厚 分 布 割 合 (%) 玄 米 100g/5 分 段 篩 米 麦 改 良 協 会 テ ータ 2.1 2.0 1.95 1.9 1.8 1.7 以 下 玄 米 タンパク% きたくりん 68.4 21.4 4.4 1.5 2.4 1.2 0.7 JA:5.7 ゆめぴりか 61.7 31.4 3.4 1.2 1.2 0.5 0.5 JA:6.0 粒 厚 分 布 は2.0mm 以 上 割 合 は きたくりん が89.8%で 3.3% 低 かった きたくりん の 方 が 整 粒 歩 合 がやや 低 く 登 熟 の 仕 上 がりはやや 劣 った 玄 米 品 質 はいづれも6.0 以 下 の 低 タンパク 米 となったが きたくりんが0.3% 低 かった (4) 病 害 虫 防 除 病 害 虫 防 除 は 慣 行 ヘリ 防 除 に 準 じ 減 農 薬 は 実 施 しなかった いもち 病 の 発 生 はいづれも 見 られず ゆめぴりか ではカメムシによる 着 色 粒 も 見 られたが きたくりん では 被 害 は 見 られなかった 4 普 及 の 活 用 留 意 点 きたくりん は 当 地 区 の 作 付 指 標 の 中 では 熟 期 が 一 番 遅 い 品 種 となるので 登 熟 品 質 等 の 状 況 を 十 分 把 握 し 導 入 を 検 討 すること 減 農 薬 栽 培 として 導 入 を 検 討 する 場 合 は 地 区 の 無 人 ヘリ 協 議 会 及 びJA 事 務 局 と 十 分 協 議 の 上 既 存 の 地 区 防 除 体 制 に 影 響 を 与 えないよう 留 意 すること - 6 -

課 題 名 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 区 分 継 続 きたくりん 普 及 展 示 ほ 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 富 里 山 崎 宏 悦 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 地 域 係 長 石 澤 裕 史 普 及 課 題 ( 協 力 ) なし 及 び 事 業 1 目 的 新 たに 道 の 優 良 品 種 に 認 定 された 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 きたくりん の 円 滑 な 普 及 を 図 るため 当 該 品 種 の 栽 培 適 地 ( 準 ずる 地 帯 を 含 む)において 地 域 の 希 望 に 基 づき 普 及 展 示 ほを 設 置 する 2 試 験 方 法 (1) 試 験 区 分 面 積 試 験 区 :きたくりん(43a) 慣 行 区 :ふっくりんこ(55a) (2) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 10a 当 たり 成 分 量 栽 植 施 肥 銘 柄 施 肥 量 (kg/10a) 土 改 材 は 種 日 移 植 日 密 度 株 /m2 (/10a) 窒 素 りん 酸 加 里 きたくりん 4/12 5/15 22.3 全 層 :472 50 7.0 8.5 6.0 ケイカル 側 条 :444 20 2.8 2.8 2.8 80kg ふっくりんこ 4/12 5/15 22.3 計 - 9.8 11.3 8.8 株 間 13.6cm 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 生 育 調 査 (6 月 20 日 ) 生 育 調 査 (7 月 23 日 ) 品 種 草 丈 葉 数 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 (cm) ( 枚 ) ( 本 /m2) (cm) ( 枚 ) ( 本 /m2) きたくりん 32.5 7.6 263 65.8 10.9 560 ふっくりんこ 35.8 7.7 310 66.2 11.3 847 成 熟 期 幼 形 期 止 葉 期 出 穂 期 成 熟 期 品 種 ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) 稈 長 穂 長 穂 数 (cm) (cm) ( 本 /m2) きたくりん 6/29 7/19 7/29 9/8 74 16.0 561 ふっくりんこ 7/3 7/23 8/2 9/9 78 16.4 668 移 植 後 の 活 着 は 良 かったが 6 月 2~3 半 旬 の 低 温 日 照 不 足 により 茎 数 確 保 がやや 遅 れた 生 育 調 査 では きたくりん の 生 育 が ふっくりんこ より 劣 っているが 生 育 期 節 は き たくりん の 方 が 幼 穂 形 成 期 止 葉 期 で4 日 成 熟 期 で1 日 早 かった 稈 長 は きたくりん が4cm 短 く 穂 長 はほぼ 同 等 穂 数 は16% 少 なかった - 7 -

(2) 収 量 構 成 要 素 収 量 屑 米 重 1.9mm 以 下 1 穂 m2 総 不 稔 わら 重 籾 重 玄 米 重 屑 米 重 千 粒 重 品 種 籾 数 籾 数 歩 合 ( 粒 ) ( 粒 ) (%) (kg/10a) (kg/10a) (kg/10a) (kg/10a) (g) きたくりん 67.7 38,019 6.6 572 947 727 25 23.5 ふっくりんこ 58.3 38,964 6.6 668 906 673 31 23.0 1 穂 籾 数 千 粒 重 等 の 収 量 構 成 要 素 は きたくりん が 優 り 玄 米 重 は8% 多 かった (3) 品 質 玄 米 粒 厚 分 布 調 査 玄 米 性 状 (%) 静 岡 ES-1000による 品 種 等 級 落 等 要 因 整 粒 未 熟 粒 胴 割 粒 砕 粒 他 被 害 死 米 着 色 粒 きたくりん 74.2 23.1 0.9 0.7 0.2 0.9 0.0 1 (カメ1 有 ) ふっくりんこ 75.6 22.1 0.5 0.4 0.0 1.4 0.0 1 整 粒 割 合 はほぼ 同 等 で 等 級 は1 等 となったが きたくりん は 腹 白 粒 と 死 米 が 目 立 ち ふっくりんこ は 腹 白 粒 が7~8% 程 度 見 られた 品 種 粒 厚 分 布 割 合 (%) 玄 米 100g/5 分 段 篩 米 麦 改 良 協 会 テ ータ 2.1 2.0 1.95 1.9 1.8 1.7 以 下 玄 米 タンパク% きたくりん 70.4 23.6 2.6 1.2 1.1 0.5 0.5 JA:6.8 ふっくりんこ 49.5 38.4 7.7 2.2 1.2 0.6 0.5 JA:6.1 粒 厚 分 布 は2.0mm 以 上 割 合 は きたくりん が94.0%で 6.1% 優 った きたくりん の 方 が 粒 張 りが 良 く 登 熟 の 仕 上 がりは 良 かった 品 質 は 玄 米 タンパクはいづれも6.8 以 下 の 高 品 位 米 となったが ふっくりんこ が0.7% 低 かった (4) 病 害 虫 防 除 病 害 虫 防 除 は 慣 行 ヘリ 防 除 に 準 じ 減 農 薬 は 実 施 しなかった いずれもいもち 病 の 発 生 は 見 られなかったが きたくりん でカメムシによる 着 色 粒 が 見 られた 4 普 及 の 活 用 留 意 点 きたくりん は 当 地 区 の 作 付 指 標 の 中 では 熟 期 が 一 番 遅 い 品 種 となるので 登 熟 品 質 等 の 状 況 を 十 分 把 握 し 導 入 を 検 討 すること 減 農 薬 栽 培 として 導 入 を 検 討 する 場 合 は 地 区 の 無 人 ヘリ 協 議 会 及 びJA 事 務 局 と 十 分 協 議 の 上 既 存 の 地 区 防 除 体 制 に 影 響 を 与 えないよう 留 意 すること - 8 -

課 題 名 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 区 分 平 成 24~27 年 継 続 きたくりん 普 及 展 示 ほ 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 丹 羽 雅 幸 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 安 全 安 心 な 農 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 作 物 の 生 産 農 業 経 営 の ( 協 力 ) クミアイ 化 学 工 業 株 式 会 社 JA 苫 前 町 及 び 事 業 推 進 1 目 的 きたくりん は 減 農 薬 栽 培 が 可 能 な 品 種 である 北 のクリーン 農 作 物 表 示 制 度 を 積 極 的 に 進 めている 苫 前 町 において 当 該 品 種 の 円 滑 な 普 及 を 図 るため クリーン 農 業 へ の 取 り 組 みやすさを 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 丹 羽 雅 幸 氏 (2) 試 験 規 模 : 試 験 区 :きたくりん(54a) 慣 行 区 :ななつぼし(64a) (3) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 播 種 日 移 植 日 株 /m2 きたくりん 4/20 5/27 37 21.5 ななつぼし 4/20 5/26 36 22.6 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 育 苗 日 数 栽 植 密 度 施 肥 量 (kg/10a) 全 層 側 条 窒 素 りん 酸 加 里 窒 素 りん 酸 加 里 4.5 4.6 3.6 3.6 1.4 1.0 有 機 態 窒 素 1.3kg/10aを 含 む 品 種 6 月 19 日 7 月 21 日 幼 形 出 穂 成 熟 期 登 熟 草 丈 cm m2 茎 数 草 丈 cm m2 茎 数 期 期 月 日 稈 長 cm 穂 長 cm m2 穂 数 日 数 きたくりん 32.2 204 58.7 645 7/9 8/4 9/24 78.8 18.3 608 51 ななつぼし 34.5 142 58.6 466 7/7 7/31 9/18 72.4 17.0 481 49 きたくりん のm2 当 たりの 茎 数 は 生 育 調 査 及 び 成 熟 期 調 査 において ななつぼし よりも 多 かった きたくりん は ななつぼし より 幼 穂 形 成 期 で2 日 出 穂 期 で4 日 成 熟 期 で6 日 遅 れ 登 熟 にかかる 日 数 は2 日 多 かった (2) 収 量 構 成 要 素 収 量 玄 米 重 :2.0mm 以 上 品 種 1 穂 m2 総 稔 実 坪 刈 り 収 量 (kg/10a) 千 粒 重 玄 米 実 収 籾 数 籾 数 歩 合 % わら 重 籾 重 玄 米 重 屑 米 重 g 等 級 (kg/10a) きたくりん 60.7 36,933 95.2 700 750 516 84 23.2 1 582 ななつぼし 57.5 27,679 97.8 628 744 568 39 22.8 1 564 きたくりん は ななつぼし より1 穂 籾 数 が 多 く m2 当 たりの 総 籾 数 が 多 かっ た しかし 10a 当 たりの 坪 刈 り 玄 米 重 は ななつぼし より 少 なかった 実 収 は な なつぼし より 多 く 玄 米 等 級 はともに1 等 となった (3) 品 質 粒 厚 分 布 品 種 玄 米 性 状 (%) サタケRGQI10B タンパク 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 胴 割 % きたくりん 67.0 24.2 6.2 1.0 0.3 1.4 6.9 ななつぼし 75.4 22.8 0.8 0.7 0.0 0.3 7.1 きたくりん は 被 害 粒 が 多 く 未 熟 粒 及 び 胴 割 がやや 多 かったため 整 粒 歩 合 は 低 下 した タンパクは きたくりん が ななつぼし よりやや 低 かった - 9 -

品 種 粒 厚 分 布 (%) 玄 米 200g/5 段 篩 <1.7mm 1.7mm 1.8mm 1.9mm 2.0mm 2.1mm 2.2mm きたくりん 0.9 1.0 2.4 9.7 32.7 42.6 10.6 ななつぼし 0.4 0.2 0.6 5.2 27.1 55.2 11.1 2.0mm 以 上 の 粒 厚 分 布 は ななつぼし の 割 合 が 多 く きたくりん は 全 体 的 に 薄 い 傾 向 だった (4) 雑 草 病 害 虫 防 除 きたくりん ななつぼし 農 薬 名 成 分 数 農 薬 名 成 分 数 育 苗 箱 施 用 ハ ス 顆 粒 水 和 剤 1 ルーチンFL+ハ ス 顆 粒 水 和 剤 2 エリシ ャン 乳 剤 1 チャンスタイムFL 2 本 田 防 除 チャンスタイムZFL 2 カスラフ サイト スミ 水 和 剤 2 ヒ ームエイトスタークルソ ル 2 タ ントツFL 1 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 計 4 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 計 9 フ50 ェ ロ モ40 ン ト ラ30 ッ プ20 捕 獲 虫 10 数 0 ( 頭 ) 7/24 7/27 7/30 8/2 8/5 8/8 8/11 8/14 カスガマイシンはカウントされないため 8/17 8/20 8/23 8/26 8/29 9/1 2.5 2 1.5 1 0.5 0 す く い 取 り 捕 獲 虫 数 ( 頭 ) フェロモントラップ すくい 取 り 図 1 フェロモントラップ 及 びすくい 取 り 調 査 によるカメムシの 捕 獲 虫 数 ( 頭 )の 推 移 アカヒゲホソミドリカスミカメの 基 幹 防 除 は 予 察 の 結 果 を 基 に 農 業 者 の 判 断 に より 行 われていない きたくりん の 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 数 は4 回 となった (5) 考 察 きたくりん は 穂 数 が 多 く 登 熟 がばらついて 成 熟 期 まで 日 数 を 要 した このよ うに 登 熟 がばらついたことにより 不 完 全 稔 実 粒 や 粒 厚 の 薄 い 粒 が 発 生 し 稔 実 籾 数 は 多 かったが 収 量 が 減 少 したと 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 きたくりん は 予 察 などを 行 い 適 期 防 除 を 行 う 事 で 高 度 クリーンの 条 件 である 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 数 5 成 分 以 内 にすることが 可 能 である きたくりんは 穂 数 が 多 くなりやすい 品 種 であり 穂 数 が 多 くなると 登 熟 が 遅 れて 品 質 の 低 下 を 招 くことから 深 水 管 理 の 実 施 等 により 生 育 後 半 での 分 げつを 抑 制 することも 重 要 である - 10 -

課 題 名 水 稲 (うるち 米 ) 減 農 薬 栽 培 向 け 品 種 区 分 平 成 24~27 年 継 続 きたくりん 普 及 展 示 ほ 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 比 較 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 安 全 安 心 な 農 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 作 物 の 生 産 農 業 経 営 の ( 協 力 ) クミアイ 化 学 工 業 株 式 会 社 JA 苫 前 町 及 び 事 業 推 進 1 目 的 きたくりん は 減 農 薬 栽 培 が 可 能 な 品 種 である 北 のクリーン 農 作 物 表 示 制 度 を 積 極 的 に 進 めている 苫 前 町 において 当 該 品 種 の 円 滑 な 普 及 を 図 るため クリーン 農 業 へ の 取 り 組 みやすさを 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 (2) 試 験 規 模 : 試 験 区 :きたくりん(53.3a) 慣 行 区 :ななつぼし(49.6a) (3) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 播 種 日 移 植 日 栽 植 施 肥 量 (kg/10a) 育 苗 密 度 全 層 側 条 日 数 株 /m2 窒 素 りん 酸 加 里 窒 素 りん 酸 加 里 きたくりん 4/18 5/23 35 22.3 ななつぼし 4/19 5/23 34 22.0 4.5 4.1 3.7 3.6 1.4 1.0 有 機 態 窒 素 1.5kg/10aを 含 む 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 区 分 6 月 19 日 7 月 21 日 幼 形 出 穂 成 熟 期 登 熟 草 丈 cm m2 茎 数 草 丈 cm m2 茎 数 期 期 月 日 稈 長 cm 穂 長 cm m2 穂 数 日 数 きたくりん 35.3 212 63.5 551 7/8 8/4 9/16 77.3 17.1 542 43 ななつぼし 38.9 213 65.7 473 7/4 8/1 9/9 76.3 16.9 480 39 m2 当 たりの 茎 数 は6 月 調 査 では 差 はなかったが 7 月 及 び 成 熟 期 の 調 査 では きた くりん が 多 かった きたくりん の 穂 数 は 適 正 範 囲 内 であった きたくりん は ななつぼし より 幼 穂 形 成 期 で4 日 出 穂 期 で3 日 成 熟 期 で 7 日 遅 れ 登 熟 にかかった 日 数 は4 日 多 かった (2) 収 量 構 成 要 素 収 量 玄 米 重 :2.0mm 以 上 区 分 1 穂 m2 総 稔 実 坪 刈 り 収 量 (kg/10a) 千 粒 重 玄 米 実 収 籾 数 籾 数 歩 合 % わら 重 籾 重 玄 米 重 屑 米 重 g 等 級 (kg/10a) きたくりん 74.6 40,425 92.3 732 867 630 63 23.5 1 540 ななつぼし 68.1 32,661 97.7 630 738 535 74 22.5 1 558 きたくりん は1 穂 籾 数 が 多 く m2 当 たりの 総 籾 数 が 過 剰 となり 10a 当 たりの 坪 刈 り 玄 米 重 は 多 かった 玄 米 等 級 は 両 品 種 ともに1 等 となった 部 分 的 に 生 育 が 悪 いところがあり 実 収 は ななつぼし と 同 程 度 であった (3) 品 質 粒 厚 分 布 品 種 玄 米 性 状 (%) サタケRGQI10B タンパク 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 胴 割 % きたくりん 80.9 15.8 1.6 0.3 0 1.3 6.4 ななつぼし 82.3 16.6 0.5 0.6 0 0 6.4 きたくりん は 被 害 粒 及 び 胴 割 がやや 多 かった タンパクは きたくりん な なつぼし ともに6.4と 低 かった - 11 -

品 種 粒 厚 分 布 (%) 玄 米 200g/5 段 篩 <1.7mm 1.7mm 1.8mm 1.9mm 2.0mm 2.1mm 2.2mm きたくりん 0.5 0.4 1.7 6.5 40.8 42.1 8.2 ななつぼし 0.9 0.9 1.7 8.6 34.4 45.9 7.4 粒 厚 分 布 は きたくりん が 厚 い 傾 向 であったが ななつぼし と 大 きな 差 はな かった (4) 雑 草 病 害 虫 防 除 きたくりん ななつぼし 農 薬 名 成 分 数 農 薬 名 成 分 数 育 苗 箱 施 用 バズ 顆 粒 水 和 剤 1 ルーチンFL+バズ 顆 粒 水 和 剤 2 ウエスFL 3 ウエスFL 3 本 田 防 除 タ フ ルカットFL+トレホ ンSMC+ハ リタ シンエアー 2 タ フ ルカットFL+トレホ ンSMC+ハ リタ シンエアー 2 ヒ ームエイトソ ル+キラッフ FL 2 タ ントツEXFL 1 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 計 6 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 計 10 バリダマイシン カスガマイシンはカウントされないため フ50 ェ ロ モ40 ン ト ラ30 ッ プ 20 捕 獲 虫 10 数 0 ( 頭 2.5 2 1.5 1 0.5 0 す く い 取 り 捕 獲 虫 数 ( 頭 ) ) 7/24 7/27 7/30 8/2 8/5 8/8 8/11 8/14 8/17 8/20 8/23 8/26 8/29 9/1 フェロモントラップ すくい 取 り 図 1フェロモントラップ 及 びすくい 取 り 調 査 によるカメムシの 捕 獲 虫 数 ( 頭 )の 推 移 きたくりん のアカヒゲホソミドリカスミカメの 基 幹 防 除 は 予 察 の 結 果 を 基 に 農 業 者 の 判 断 により 行 われない 予 定 であったが 疑 似 紋 枯 病 対 策 として きたくり ん でも1 回 目 の 基 幹 防 除 が 行 われている (5) 考 察 深 水 管 理 の 実 施 により 高 節 位 分 げつの 発 生 が 抑 制 され きたくりん の 茎 数 は 適 正 範 囲 内 となった 一 穂 籾 数 が 多 いため 総 籾 数 が 約 4 万 粒 と 過 剰 になったが 遅 発 分 げ つが 抑 制 されたため 登 熟 が 揃 い 順 調 に 進 んだ これにより 総 籾 数 は 多 かったが2.0 mm 以 上 の 粒 厚 分 布 は ななつぼし と 変 わらず 収 量 が 確 保 できたと 考 えられる ま た 過 剰 籾 数 による 品 質 の 低 下 も 抑 制 されたと 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 疑 似 紋 枯 病 対 策 としてバリダシンエアーを 散 布 したため きたくりん の 化 学 合 成 農 薬 成 分 カウント 数 は6 回 となった きたくりん は 予 察 などを 行 い 適 期 防 除 を 行 う 事 で 高 度 クリーンの 条 件 である 農 薬 成 分 数 5 成 分 以 内 にすることが 可 能 な 品 種 である しかし 無 人 ヘリによって 疑 似 紋 枯 病 の 防 除 を 行 う 場 合 きたくりん が 一 部 での 作 付 けであり そこのみ 防 除 薬 剤 を 変 えることができないことから 1 回 目 の 防 除 は 慣 行 と 同 じになった 高 度 クリーン 栽 培 を 行 う 場 合 疑 似 紋 枯 病 防 除 の 必 要 性 判 断 基 準 及 び 防 除 方 法 の 検 討 が 必 要 と 考 えられる - 12 -

課 題 名 飼 料 米 ( 空 育 181 号 )の 湛 水 直 播 栽 培 の 区 分 新 規 現 地 適 応 性 調 査 展 示 ほⅠ 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 沖 内 近 江 基 輝 氏 課 題 分 類 稲 作 品 種 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ホクレン 道 総 研 受 託 研 究 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 事 業 ( 協 力 ) JA 南 るもい スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 1 目 的 新 規 飼 料 米 候 補 品 種 の 湛 水 直 播 栽 培 の 地 域 適 応 性 について 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 沖 内 褐 色 低 地 土 ( 埴 壌 土 ) (2) 調 査 ほ 場 : 近 江 ほ 場 ( 空 育 181 号 区 40a/ほしまる 区 30a) (3) 耕 種 概 要 区 分 は 種 機 品 種 種 子 消 毒 浸 種 催 芽 カルハ ーコーティンク 月 日 量 (%) K181 ヤンマー 密 条 播 空 育 181 号 温 湯 +モミカ ート C 5/5~14 有 5/15 30 ほしまる 条 間 20cm ほしまる 温 湯 +モミカ ート C 有 5/15 30 区 分 代 か は 種 播 種 時 施 肥 (kg/10a) 肥 料 銘 柄 き(1 回 ) 月 日 kg/10a 落 水 状 態 N P K K181 5/10 5/17 12.5 良 10.2 13.4 10.2 472(N7.4) 444(N2.8) ほしまる 5/10 5/17 10.4 良 10.2 13.4 10.2 472(N7.4) 444(N2.8) 耕 起 状 況 :[5/2スタフ ルカルチ 5/2ハ ワーハロー 5/4レヘ ラー 5/10 代 掻 き] 追 肥 : 苗 立 ち 揃 い 後 の 初 期 生 育 促 進 のため 全 区 に6/17 硫 安 でN4kg/10a 散 布 区 分 入 水 月 日 入 水 時 の 土 壌 亀 裂 と 乾 燥 程 度 散 布 日 : 除 草 剤 鳥 対 鳥 害 K181 5/31,6/3 縦 ヒビ 多 と 横 ヒビ 少 16/3 クリンチャーEW 有 少 ~ 中 ほしまる 5/31,6/3 縦 ヒビ 多 と 横 ヒビ 少 26/17 ワイト アタックSC 有 少 36/29 クリンチャーハ スME 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 6/20 7/2 区 分 出 芽 期 苗 立 本 数 草 丈 茎 数 幼 形 期 出 穂 期 成 熟 期 収 穫 月 日 本 /m2 cm 本 /m2 月 日 月 日 月 日 月 日 K181 5/23 173 41.9 272 7/17 8/12 10/5 10/5 ほしまる 5/23 216 42.6 322 7/15 8/10 9/27 10/5 策 成 熟 期 一 穂 総 籾 数 不 稔 空 育 181 号 の 出 芽 期 はほしまる 並 区 分 稈 長 穂 長 穂 数 籾 数 粒 /m2 歩 合 で 苗 立 ちはやや 劣 ったが 概 ね cm cm 本 /m2 粒 / 本 % 基 準 値 内 を 確 保 できた K181 65.5 16.0 658 41.2 27,110 2.1 幼 形 期 出 穂 期 はほしまる 対 比 で ほしまる 66.1 16.6 738 33.6 24,797 2.3 2 日 遅 れ 成 熟 期 は 標 肥 で8 日 遅 れ た - 13 -

成 熟 期 の 稈 長 穂 長 はほしまる 並 だが 空 育 181 号 のm2 当 たり 穂 数 は11% 少 なく 1 穂 籾 数 は 22% 多 く 総 籾 数 でもほしまるより9% 多 くなった (2) 収 量 及 び 品 質 調 査 精 玄 屑 米 千 粒 籾 摺 粒 厚 分 布 割 合 (%) 区 分 米 重 重 重 歩 合 100g/5 分 間 段 篩 kg/10a kg/10a g % <1.7 1.7 1.8 1.9 1.95 2.0 2.1 K181 601 25 26.1 74.4 0.8 0.7 1.4 1.0 2.0 7.3 86.8 ほしまる 565 14 26.4 77.0 0.2 0.3 0.8 0.9 1.7 9.9 86.1 品 質 調 査 (ES1000 %) 検 査 落 等 要 因 米 麦 改 良 協 会 区 分 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 等 級 食 味 分 析 値 蛋 白 アミロース K181 75.2 23.0 0.5 1.2 0.0 1 限 ( 青 未 熟 粒 ) 5.4 26.3 ほしまる 71.2 27.9 0.6 0.2 0.1 1 ( 腹 白 ) 6.3 23.0 収 量 調 査 では 粒 厚 はほしまると 同 程 度 だが 籾 摺 歩 合 がやや 低 く 精 玄 米 重 はほしまるより6% 多 くなった 品 質 は 整 粒 歩 合 は 空 育 181 号 がやや 高 く いずれも1 等 に 入 ったが やや 青 未 熟 粒 が 目 立 った 蛋 白 は5.4%とかなり 低 く ほしまるも 6.3%と 低 蛋 白 であった 640 620 600 580 560 540 520 空 育 181 号 収 量 比 較 収 量 (kg/10a) ほしまる 屑 米 重 (3) 考 察 出 芽 苗 立 ちは 良 好 で ほぼ 目 標 苗 立 ち 数 を 確 保 できた 生 育 期 節 では ほしまる 対 比 で 出 穂 期 までは2 日 の 遅 れだったが 成 熟 期 は 欠 株 が 多 くなったため 生 育 がバラついてか なり 遅 れた 苗 立 ちが 確 保 されていれば 大 きな 遅 れにはならないと 思 われた m2 当 たり 穂 数 は 同 程 度 だが 1 穂 籾 数 で 優 ることから 総 籾 数 も 確 保 され 収 量 性 でも 優 れた 耐 倒 伏 性 は ほしまる 並 の 短 稈 で 欠 株 が 多 く 大 出 来 になった 部 分 でもナビク 程 度 で 倒 伏 はしなかったため ある 程 度 の 多 肥 耐 性 は 見 込 め 耐 倒 伏 性 は 高 いと 思 われる 以 上 のことから 直 播 栽 培 適 性 は 高 いと 考 えられる 但 し 登 熟 を 考 慮 して 土 壌 タイプ に 合 わせた 基 肥 側 条 施 肥 追 肥 体 系 等 の 施 肥 設 計 の 検 討 は 必 要 と 考 える 4 普 及 の 活 用 留 意 点 現 在 地 区 での 飼 料 米 生 産 は 2 戸 で 移 植 栽 培 の ななつぼし で 行 われている 今 後 飼 料 米 面 積 を 拡 大 する 場 合 は 栽 培 面 で 苗 床 確 保 育 苗 作 業 の 省 力 化 作 業 効 率 化 を 図 っていく 上 で 直 播 の 導 入 は 必 要 であり 早 生 短 稈 耐 倒 伏 性 が 高 く ほしまるに 比 べても 耐 冷 性 いもち 耐 性 収 量 性 の 高 い 空 育 181 号 の 普 及 性 は 高 いと 思 われる また 普 及 に 合 わせて 地 区 内 での 飼 料 米 活 用 体 系 経 済 性 の 検 討 を 早 急 に 進 める 必 要 が ある - 14 -

課 題 名 飼 料 米 ( 空 育 181 号 )の 湛 水 直 播 栽 培 の 区 分 新 規 現 地 適 応 性 調 査 展 示 ほⅡ 実 施 場 所 小 平 町 沖 内 近 江 基 輝 氏 課 題 分 類 稲 作 栽 培 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ホクレン 道 総 研 受 託 研 究 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 事 業 ( 協 力 ) JA 南 るもい スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 1 目 的 新 規 飼 料 米 候 補 品 種 ( 空 育 181 号 )の 湛 水 直 播 栽 培 での 地 域 適 応 性 及 び 多 肥 による 生 育 収 量 等 への 影 響 を 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 沖 内 褐 色 低 地 土 ( 埴 壌 土 ) (2) 調 査 ほ 場 : 近 江 ほ 場 空 育 181 号 40a (3) 耕 種 概 要 区 分 は 種 機 種 子 消 毒 浸 種 催 芽 カルハ ーコーティンク 月 日 量 (%) 1 標 肥 ヤンマー 温 湯 +モミカ ート C 5/5~14 有 5/15 30 2 多 肥 密 条 播 条 間 20cm 温 湯 +モミカ ート C 区 分 代 か は 種 は 種 時 施 肥 (kg/10a) 肥 料 銘 柄 き 月 日 kg/10a 落 水 状 態 N P K 1 標 肥 5/10 5/17 12.5 良 10.2 13.4 10.2 472(N7.4) 444(N2.8) 2 多 肥 (1 回 ) 良 12.0 15.2 12.0 472(N7.4) 444(N4.6) 耕 起 状 況 :[5/2スタフ ルカルチ 5/2ハ ワーハロー 5/4レヘ ラー 5/10 代 掻 き] 追 肥 : 苗 立 ち 揃 い 後 の 初 期 生 育 促 進 のため 全 区 に6/17 硫 安 でN4kg/10a 散 布 区 分 入 水 月 日 入 水 時 の 土 壌 亀 裂 と 乾 燥 程 度 散 布 日 : 除 草 剤 鳥 対 鳥 害 策 1 標 肥 5/31,6/3 縦 ヒビ 多 と 横 ヒビ 少 16/3 クリンチャーEW 有 少 ~ 中 2 多 肥 5/31,6/3 縦 ヒビ 中 と 横 ヒビ 少 26/17 ワイト アタックSC 有 中 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 6/20 7/2 区 分 出 芽 期 苗 立 本 数 草 丈 茎 数 幼 形 期 出 穂 期 成 熟 期 収 穫 月 日 本 /m2 cm 本 /m2 月 日 月 日 月 日 月 日 1 標 肥 5/23 173 41.9 272 7/17 8/12 1 0 / 5 10/5 2 多 肥 5/23 173 42.4 315 7/17 8/14 (10/9) 10/5 成 熟 期 一 穂 総 籾 数 不 稔 出 芽 期 苗 立 ちは 同 等 で 苗 立 ち 区 分 稈 長 穂 長 穂 数 籾 数 粒 /m2 歩 合 は 概 ね 基 準 値 内 を 確 保 できた 7/2 cm cm 本 /m2 粒 / 本 % 時 点 の 初 期 生 育 ( 茎 数 確 保 )では 多 1 標 肥 65.5 16.0 658 41.2 27,110 2.1 肥 区 が15% 優 っていた 2 多 肥 66.4 16.1 752 44.5 33,464 5.4 多 肥 により 幼 形 期 は 同 等 出 穂 期 - 15 -

成 熟 期 の 稈 長 穂 長 は 同 程 度 だが m2 当 たり 穂 数 は 多 肥 が14% 優 った 1 穂 籾 数 は8% 多 く 総 籾 数 では23% 多 くなった 不 稔 は いずれも 平 年 より 少 なく 問 題 なかった (2) 収 量 及 び 品 質 調 査 精 玄 屑 米 千 粒 籾 摺 粒 厚 分 布 割 合 (%) 区 分 米 重 重 重 歩 合 100g/5 分 間 段 篩 kg/10a kg/10a g % <1.7 1.7 1.8 1.9 1.95 2.0 2.1 1 標 肥 601 25 26.1 74.4 0.8 0.7 1.4 1.0 2.0 7.3 86.8 2 多 肥 645 63 25.5 68.9 1.8 2.1 3.4 1.6 3.3 11.4 76.6 品 質 調 査 (ES1000 %) 検 査 落 等 要 因 米 麦 改 良 協 会 区 分 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 等 級 食 味 分 析 値 蛋 白 アミロース 1 標 肥 75.2 23.0 0.5 1.2 0.0 1 限 ( 青 未 熟 粒 ) 5.4 26.3 2 多 肥 55.0 39.1 1.2 4.6 0.1 2 整 粒 不 足 5.5 26.8 収 量 調 査 では 多 肥 区 が 精 玄 米 重 で7% 優 ったが 籾 摺 歩 合 及 び2.1ミリ 以 上 の 粒 厚 歩 合 では 劣 り 粒 重 もやや 低 くなった 品 質 は 多 肥 区 が 生 育 が 遅 れたため 青 未 熟 粒 が 多 く 整 粒 不 足 で 落 等 した (3) 考 察 出 芽 苗 立 ちは 同 等 で 良 好 であった 初 期 の 茎 数 確 保 では 多 肥 がやや 優 った 生 育 期 節 では 多 肥 は 出 穂 期 で2 日 遅 れ 成 熟 期 では4 日 遅 れとなったが これは 鳥 害 による 欠 株 が 多 かったのと 追 肥 の よる 後 出 来 傾 向 で 成 熟 が 遅 れたためと 思 われる 苗 立 ちの 良 否 でややバラつくことはあ るが 苗 立 ちが 確 保 されていれば 大 き な 遅 れにはならないと 思 われた 750 700 650 600 550 500 精 玄 米 重 屑 米 重 標 肥 多 肥 多 肥 による 収 量 比 較 多 肥 により 心 配 された 耐 倒 伏 性 については 欠 株 が 多 く 大 出 来 になった 部 分 でもナビク 程 度 で 倒 伏 はしなかったため ある 程 度 の 多 肥 耐 性 も 見 込 め 耐 倒 伏 性 は 高 いと 思 われる 以 上 のことから 空 育 181 号 の 直 播 栽 培 での 多 肥 による 多 収 性 はある 程 度 見 込 めると 思 われるが 出 穂 期 以 降 の 登 熟 性 を 考 慮 した 土 壌 タイプに 合 わせた 基 肥 側 条 施 肥 追 肥 体 系 等 の 施 肥 設 計 の 検 討 は 必 要 と 考 える 4 普 及 の 活 用 留 意 点 現 在 地 区 での 飼 料 米 生 産 は 2 戸 で 移 植 栽 培 の ななつぼし で 行 われている 今 後 飼 料 米 面 積 を 拡 大 する 場 合 は ほしまるに 比 べても 耐 冷 性 いもち 耐 性 収 量 性 の 高 い 空 育 181 号 の 普 及 性 は 高 いと 思 われる また 普 及 に 合 わせて 地 区 内 での 飼 料 米 活 用 体 系 経 済 性 の 確 認 検 討 を 早 急 に 進 める 必 要 がある - 16 -

--------------------------------------------------------------------------- < 補 足 説 明 > ア は 種 時 のほ 場 条 件 等 代 掻 きは1 回 がけとし ほ 場 の 固 さは 標 準 ~やや 固 めに 仕 上 げ 播 種 は 播 き 溝 が 残 り 種 籾 が 見 える 程 度 の 表 層 播 きとした 播 種 後 出 芽 揃 いまではまとまった 降 雨 がなく 好 天 に 推 移 したためほ 場 の 乾 燥 は 進 みヒビも 大 きく 入 った 代 掻 きを1 回 にして 必 要 以 上 に 代 を 掻 きすぎないことで ほ 場 も 適 度 に 締 まり 籾 の 沈 下 も 少 なく 出 芽 も 良 かっ たと 考 えられる イ 出 芽 苗 立 状 況 出 芽 揃 い 後 の 入 水 までの 落 水 期 間 は14 日 間 であった 出 芽 は 良 好 であったが 入 水 前 に スズメ ハト 等 小 鳥 の 食 害 が 多 くなり ほ 場 の 外 周 と 中 心 付 近 に 欠 株 が 目 立 っ た 苗 立 本 数 は 当 初 170~220 本 /10a 程 度 の 出 芽 を 確 認 したが 入 水 後 はカモ 等 の 食 害 も 多 くなり 苗 立 数 は 低 下 しバラついたが その 後 の 生 育 は 順 調 であった ウ 初 期 生 育 ~ 成 熟 期 初 期 生 育 は 6 月 2~3 半 旬 と6 月 下 旬 ~7 月 上 旬 が 低 温 寡 照 に 経 過 し 一 般 の 移 植 苗 の 生 育 は 停 滞 していたが 直 播 は 苗 立 ち 揃 い 後 (6/17)に 初 期 生 育 促 進 のため 全 区 に 硫 安 でN4kg/10aを 追 肥 し 生 育 は 順 調 であった 空 育 181 号 標 肥 の 幼 形 期 出 穂 期 は ほしまる 対 比 で2 日 程 度 の 遅 れであったが 成 熟 期 では 全 体 の 施 肥 量 が 多 いのと 欠 株 により 株 が 大 出 来 になり 登 熟 がバラツキ8 日 遅 れとなった ( 苗 立 ちの 良 い 所 の 成 熟 の 遅 れは 少 なかった) エ 病 害 虫 などの 被 害 本 田 防 除 は 地 区 のヘリ 防 除 の2 回 目 (8/8フ ラシンF キラッフ F) 3 回 目 (8/18スタークル10)を 行 い いもち 病 の 発 生 は 見 られなかった カメムシは 網 下 に 少 し 見 られたが 品 質 に 影 響 はなかった 倒 伏 は 9 月 下 旬 と10 月 上 旬 に 台 風 崩 れの 低 気 圧 による 暴 風 雨 があったが 多 肥 区 でもナビキ 程 度 で 被 害 はほぼ 見 られなかった 雑 草 の 発 生 は 当 ほ 場 は 一 般 ほに 比 べ 雑 草 密 度 がかなり 高 かいことが 予 想 されたため 事 前 にほ 場 の 土 壌 を 採 取 しバケツで 発 生 草 種 の 確 認 を 行 った( 簡 易 予 測 法 ) - 17 -

課 題 名 水 稲 における 緩 効 性 肥 料 の 育 苗 箱 施 用 に 区 分 新 規 よる 初 期 生 育 への 効 果 確 認 試 験 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 山 崎 政 敏 氏 課 題 分 類 稲 作 施 肥 水 稲 留 萌 郡 小 平 町 近 江 基 輝 氏 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) ジェイカムアグリ 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 水 稲 の 初 期 生 育 向 上 のため 緩 行 性 肥 料 (エコロング マイクロロング)の 育 苗 箱 施 用 の 効 果 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 :1 小 平 町 平 和 山 崎 氏 無 代 掻 き 栽 培 ほ 場 (Y) 2 小 平 町 沖 内 近 江 氏 代 掻 き 栽 培 ほ 場 (O) (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 1.6ha 1 区 面 積 80a 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 生 産 者 育 苗 様 式 栽 培 様 式 区 分 は 種 日 移 植 日 は 種 量 育 苗 日 数 Y 中 苗 マット 無 代 掻 き 慣 行 区 試 験 区 4 月 24 日 5 月 21 日 270cc/ 箱 27 日 O 成 苗 ポット 代 掻 き 慣 行 区 試 験 区 4 月 16 日 5 月 22 日 80cc/ 箱 36 日 (5) 試 験 区 分 (6) 調 査 内 容 施 肥 1 苗 質 調 査 生 産 者 区 分 育 苗 箱 施 用 全 層 側 条 2 生 育 調 査 資 材 名 g/ 箱 N:kg/10a N:kg/10a 3 生 育 期 節 慣 行 区 - - 3 5.4 Y 試 験 区 エコロング413 100 日 100-5.4 慣 行 区 - - O 2.8 4.2 試 験 区 マイクロロンク トータル280 100 日 50 緩 行 性 肥 料 施 用 区 は 育 苗 時 追 肥 無 し Yほ 場 慣 行 区 は 葉 面 散 布 による 追 肥 2 回 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 表 1 苗 質 調 査 結 果 調 査 日 5/22 生 産 者 Y O 区 分 草 丈 葉 数 第 一 鞘 高 分 けつ 生 重 乾 燥 重 乾 物 率 cm 枚 cm 本 / 株 g/50 本 g/50 本 % 慣 行 区 12.4 3.2 2.7 0.0 11.7 2.0 17.0 試 験 区 13.9 2.9 3.1 0.0 15.9 3.1 19.0 慣 行 区 14.8 4.4 2.1 0.9 20.8 3.2 15.3 試 験 区 17.1 4.8 2.3 1.2 28.1 4.7 16.7-18 -

< 参 考 > 写 真 1 手 前 エコロング 施 用 奥 慣 行 苗 写 真 2 左 : 慣 行 苗 右 :エコロング 写 真 3 慣 行 苗 ( 成 苗 ) 写 真 4 マイクロロング 施 用 表 2 生 育 調 査 結 果 草 丈 葉 数 株 当 茎 数 葉 色 生 産 者 栽 培 様 式 試 験 区 cm 枚 本 6/16 7/2 6/16 7/2 6/16 7/2 6/16 慣 行 区 23.3 39.2 5.8 7.9 8.8 29.0 32.9 無 代 掻 き 試 験 区 30.7 45.5 6.0 8.2 8.0 22.8 34.2 Y O 代 掻 き 代 掻 き 注 : は 農 家 慣 行 栽 培 表 3 生 育 期 節 農 家 慣 行 栽 培 28.3 35.2 5.4 7.6 5.8 19.0 30.9 慣 行 区 31.9 44.9 7.4-12.6 27.8 33.1 試 験 区 30.7 47.2 7.4-13.1 34.5 35.0 生 産 者 栽 培 様 式 育 苗 様 式 区 分 幼 穂 形 成 期 出 穂 期 成 熟 期 Y 無 代 掻 き 中 苗 マット 慣 行 7 月 7 日 8 月 5 日 9 月 17 日 試 験 区 7 月 4 日 8 月 3 日 9 月 15 日 O 代 掻 き 成 苗 ポット 慣 行 6 月 30 日 7 月 30 日 9 月 12 日 試 験 区 6 月 28 日 7 月 29 日 9 月 12 日 - 19 -

苗 質 調 査 結 果 では 草 丈 乾 物 率 ともに 慣 行 区 より 試 験 区 の 方 が 優 った( 表 1) 生 育 調 査 結 果 では 草 丈 は 試 験 区 の 方 が 優 る 結 果 となったが 茎 数 については Oほ 場 の 成 苗 においては 試 験 区 の 方 が 優 る 結 果 であったが Yほ 場 の 中 苗 に 関 しては 慣 行 区 の 方 が 優 る 結 果 であった( 表 2) 幼 形 期 出 穂 期 とも 試 験 区 の 方 が 早 い 結 果 となった( 表 3) (2) 考 察 Yほ 場 の 慣 行 区 は 無 代 掻 き 栽 培 で 全 層 施 肥 されており そのため 試 験 区 ( 緩 行 性 肥 料 施 用 + 側 条 のみ)より 優 ったと 思 われる 参 考 に 農 家 慣 行 栽 培 の 代 掻 き 栽 培 の 調 査 結 果 からは 試 験 区 の 方 が 優 った 6/16より7/2の 方 が 慣 行 区 と 試 験 区 の 差 が 縮 まっているので 緩 行 性 肥 料 の 効 果 は 移 植 後 約 1ヶ 月 と 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 年 は 無 代 掻 き 栽 培 ほ 場 での 緩 行 性 肥 料 の 効 果 確 認 試 験 であり 施 肥 による 生 育 へ の 影 響 を 考 慮 する - 20 -

課 題 名 水 稲 置 床 土 壌 における 有 効 態 リン 酸 低 減 区 分 継 続 ( 平 成 26 年 ~) 効 果 確 認 試 験 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 課 題 分 類 稲 作 施 肥 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 安 全 安 心 な 農 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 作 物 の 生 産 農 業 経 営 の ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 生 産 環 境 G 及 び 事 業 推 進 1 目 的 有 効 態 リン 酸 含 有 量 が 過 剰 である 水 稲 置 床 において 窒 素 単 肥 の 連 用 による 土 壌 の 有 効 態 リン 酸 含 有 量 の 推 移 及 び 交 換 性 加 里 含 有 量 の 推 移 を 調 査 し 水 稲 置 床 の 施 肥 方 法 に ついて 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 氏 ほ 場 (2) 試 験 区 分 : 区 名 試 験 区 ( 硫 安 2 年 目 ) 対 照 区 ( 硫 安 1 年 目 ) 肥 料 銘 柄 施 用 量 成 分 量 (g/m2) H26 H27 (g/m2) 窒 素 りん 酸 加 里 硫 安 S066 硫 安 142 30 0 0 (3) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 :ななつぼし 土 壌 条 件 : 埴 壌 土 供 試 面 積 :62m2 は 種 日 :4 月 18 日 移 植 日 :5 月 23 日 (4) 調 査 内 容 調 査 方 法 水 稲 苗 質 ( 草 丈 第 一 鞘 高 葉 数 茎 数 乾 物 重 ) 置 床 土 壌 有 効 態 リン 酸 含 有 量 ( 施 肥 前 育 苗 後 ) 調 査 ( 調 査 方 法 :トルオーグ 法 ) 置 床 土 壌 交 換 性 加 里 含 有 量 ( 施 肥 前 育 苗 後 ) 調 査 ( 調 査 方 法 : 簡 便 振 とう 法 による 交 換 性 塩 基 抽 出 ) 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 苗 質 調 査 試 験 区 の 苗 質 は 対 照 区 と 大 きな 差 はなかった 表 1 苗 質 調 査 結 果 試 験 区 慣 行 区 差 ( 試 験 区 - 慣 行 区 ) 草 丈 (cm) 14.3 16.5-2.2 葉 数 ( 葉 ) 4 4.1-0.1 茎 数 ( 本 ) 1.7 1.7 0.0 第 一 鞘 高 (cm) 2.3 2.5-0.2 乾 物 重 (g/100 本 ) 3.3 4.05-0.8 充 実 度 (mg/cm) 23.08 24.55-1.47-21 -

(2) 置 床 有 効 態 リン 酸 含 有 量 の 推 移 試 験 区 対 照 区 の 施 肥 前 の 有 効 態 りん 酸 含 有 量 に 差 はなかった また 各 区 の 施 肥 前 と 育 苗 後 の 有 効 態 りん 酸 含 有 量 に 変 化 はみられなかった 表 2 置 床 における 有 効 態 リン 酸 含 有 量 の 推 移 区 分 施 肥 前 育 苗 後 試 験 区 71.6 68.0 対 照 区 77.2 74.1 分 析 方 法 :トルオーグ 法 (mg/100g) (3) 置 床 交 換 性 加 里 酸 含 有 量 の 推 移 試 験 区 対 照 区 共 に 施 肥 前 の 交 換 性 加 里 含 有 量 に 差 はなかった 各 区 の 施 肥 前 と 育 苗 後 の 交 換 性 加 里 含 有 量 は 同 程 度 減 少 した 表 3 置 床 における 交 換 性 加 里 含 有 量 の 推 移 区 分 施 肥 前 育 苗 後 試 験 区 22.8 13.2 対 照 区 25.3 14.4 (mg/100g) (4) 考 察 窒 素 単 肥 施 用 の2 年 の 連 用 は 苗 の 生 育 に 影 響 を 与 えていないことが 示 された 昨 年 度 の 試 験 では 窒 素 単 肥 施 用 は 有 効 態 りん 酸 含 有 量 を 低 下 させる 効 果 があるこ とが 示 唆 されたが 本 試 験 の 結 果 から 窒 素 単 肥 施 用 であっても 有 効 態 りん 酸 含 有 量 を 低 減 させることは 難 しいと 考 えられる 交 換 性 加 里 含 有 量 に 関 しては 両 区 共 に 交 換 性 加 里 含 有 量 が 低 下 し 含 有 量 が 低 い ことから 来 年 の 育 苗 では 加 里 の 施 用 が 必 要 である 4 普 及 の 活 用 留 意 点 有 効 態 リン 酸 含 有 量 が 過 剰 な 置 床 では 窒 素 単 肥 の 連 用 が 可 能 である しかし 交 換 性 加 里 含 有 量 は 低 下 するため 2~3 年 毎 に 土 壌 診 断 を 行 い 適 切 な 施 肥 を 行 う 必 要 が ある - 22 -

課 題 名 水 稲 置 床 土 壌 における 緩 効 性 肥 料 (ハイ 区 分 新 規 パーCDU) 試 験 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 課 題 分 類 稲 作 施 肥 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 安 全 安 心 な 農 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 作 物 の 生 産 農 業 経 営 の ( 協 力 ) ジェイカムアグリ 株 式 会 社 及 び 事 業 推 進 上 川 農 業 試 験 場 生 産 環 境 G 1 目 的 置 床 土 壌 が 有 効 態 リン 酸 過 剰 であることから リン 酸 を 含 まないハイパーCDU(N:P: K=30:0:0)を 鎮 圧 した 置 床 表 面 に 散 布 し 水 稲 苗 の 生 育 改 善 及 び 土 壌 の 有 効 態 リン 酸 含 有 量 の 低 減 を 図 る 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 ほ 場 (2) 耕 種 概 要 施 肥 量 窒 素 施 用 量 区 分 置 床 施 用 肥 料 銘 柄 g/ 箱 g/m2 (g/m2) 1 80 444 133 ハイパーCDU( 細 粒 )-2 2 50 278 83 試 ( 肥 効 期 間 :20~30 日 ) 3 30 167 50 験 4 80 444 133 区 ハイパーCDU( 細 粒 )-5 5 50 278 83 ( 肥 効 期 間 :30~60 日 ) 6 30 167 50 慣 行 区 硫 安 130 27 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 :ななつぼし は 種 日 :4 月 19 日 移 植 日 :5 月 28 日 土 壌 条 件 : 埴 壌 土 供 試 面 積 :24m2 試 験 区 :ハイパーCDUの 箱 当 たり 施 用 量 を 参 考 に 各 試 験 区 を 設 置 した 追 肥 : 慣 行 区 ( 苗 床 追 肥 用 液 肥 :2 回 ) 試 験 区 (0 回 ) 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 苗 質 調 査 苗 質 調 査 では 試 験 区 は 乾 物 重 が 慣 行 区 より 重 く 苗 の 充 実 度 は 試 験 区 が 慣 行 区 より も 優 った 各 試 験 区 の 苗 充 実 度 は1 2が 優 り その 他 の 試 験 区 には 差 はなかった 移 植 が 遅 れたため 試 験 区 に 若 干 黄 化 が 見 られたが は 種 後 32 日 までは 目 視 におい て 試 験 区 ( 追 肥 なし)と 慣 行 区 ( 追 肥 2 回 )に 生 育 の 差 は 見 られなかった 移 植 時 の 根 を 観 察 すると 試 験 区 は 慣 行 区 より 根 が 育 苗 箱 から 出 ていなかった( 写 真 1 2) また 根 を 水 で 洗 って 試 験 区 と 慣 行 区 を 比 較 する( 写 真 3)と 試 験 区 に 褐 変 が 見 られた 表 1 苗 質 調 査 結 果 (5 月 21 日 調 査 ) 試 験 区 1 2 3 4 5 6 慣 行 区 草 丈 (cm) 17.7 19.3 19.9 18.3 18.4 19.9 20.2 葉 数 ( 葉 ) 4.2 4.4 4.3 4.1 4.2 4.3 4.4 茎 数 ( 本 ) 1.8 1.8 1.5 1.8 1.6 1.7 1.6 第 一 鞘 高 (cm) 2.3 2.4 2.4 2.6 2.4 2.5 2.5 乾 物 重 (g/100 本 ) 4.39 4.32 5.38 6.25 4.75 4.76 4.21 充 実 度 (mg/cm) 2.69 2.75 2.57 2.54 2.54 2.58 2.36-23 -

写 真 1 移 植 前 の 育 苗 箱 の 根 ( 慣 行 区 ) 写 真 2 移 植 前 の 育 苗 箱 の 根 ( 試 験 区 ) 写 真 3 慣 行 区 と 試 験 区 の 根 の 比 較 表 2 置 床 における 有 効 態 リン 酸 含 有 量 の 推 移 (mg/100g) 区 分 施 肥 前 施 肥 育 苗 後 差 1 71.5-9.0 2 69.9-10.6 試 3 74.6-5.9 験 4 80.5 66.4-14.0 区 5 71.2-9.3 6 69.3-11.2 慣 行 区 78.1-2.4 トルオーグ 法 (2) 置 床 有 効 態 りん 酸 含 有 量 の 推 移 試 験 区 は 慣 行 区 よりも 有 効 態 りん 酸 含 有 量 が 低 下 し 試 験 区 4が 最 も 有 効 態 りん 酸 含 有 量 が 低 下 した (3) 肥 料 費 施 肥 量 の 少 ない 試 験 区 3 及 び6と 慣 行 区 の 肥 料 費 を 比 較 すると 試 験 区 は 慣 行 区 よ り 本 田 10a( 育 苗 箱 50 枚 とする) 当 たり 約 45 円 程 度 高 くなると 思 われる (4) 考 察 苗 質 調 査 の 結 果 から 本 施 肥 方 法 を 用 いる 場 合 は 本 肥 料 の 箱 上 施 用 よりも 少 ない 量 で 施 肥 が 可 能 と 考 えられる 移 植 が 遅 れたため 試 験 区 に 若 干 黄 化 が 見 られたが は 種 後 32 日 までは 試 験 区 ( 追 肥 なし)と 慣 行 区 ( 追 肥 2 回 )に 生 育 の 差 はなかった これより ハイパーCDUの 表 面 散 布 は 追 肥 の 省 略 につながると 考 えられる 試 験 区 は 慣 行 区 より 苗 が 充 実 していることから これによって 有 効 態 リン 酸 含 有 量 が 慣 行 区 より 低 下 したことが 考 えられる 根 の 褐 変 は 肥 料 が 直 接 根 に 触 れるために 起 こったと 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 肥 料 費 は 慣 行 より 本 田 10a( 育 苗 箱 50 枚 とする) 当 たり45 円 程 度 高 くなると 思 われるが 追 肥 が 省 略 できるため 省 力 化 につながる 根 に 褐 変 が 見 られたことから 本 田 移 植 後 の 初 期 生 育 について 検 討 が 必 要 である - 24 -

課 題 名 イネドロオイムシに 対 する 薬 剤 効 果 確 認 区 分 新 規 試 験 (バズ 顆 粒 水 和 剤 ) 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 課 題 分 類 稲 作 防 除 法 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 ( 協 力 ) JA 苫 前 町 ホクレン 留 萌 支 所 及 び 事 業 クミアイ 化 学 工 業 株 式 会 社 1 目 的 従 来 灌 注 処 理 剤 を 用 いて 防 除 を 行 っていたが 数 年 前 にイネドロオイムシが 発 生 し 粒 剤 ( 覆 土 前 処 理 育 苗 箱 上 散 布 )の 導 入 が 進 んでいる しかし 覆 土 前 処 理 には 専 用 のアタッチメントが 必 要 となる 新 たなイネドロオイムシに 対 する 灌 注 処 理 剤 が 開 発 さ れたことから その 効 果 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 氏 ほ 場 (2) 試 験 規 模 処 理 : 区 名 供 試 薬 剤 名 供 試 面 積 散 布 日 施 用 量 ( 倍 率 ) 備 考 試 験 区 バズ 顆 粒 水 和 剤 39.6a 5 月 20 日 300ml/ 箱 (1000 倍 ) 対 照 区 Dr.オリゼフェルテラ 粒 剤 散 布 方 法 バス 顆 粒 水 和 剤 ルーチンフロアブル:スプリンクラー Dr.オリゼフェルテラ 粒 剤 : 手 振 り 散 布 (3) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 :ななつぼし 移 植 日 :5 月 23 日 (4) 調 査 方 法 調 査 日 :6 月 22 日 7 月 3 日 7 月 13 日 調 査 内 容 : 卵 塊 数 幼 虫 数 食 害 程 度 指 数 (25 株 ) 10a 5 月 18 日 30g/ 箱 ルーチンフロアブル (5 月 20 日 散 布 ) 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 卵 塊 幼 虫 全 ての 調 査 において 卵 塊 幼 虫 は 確 認 されなかった (2) 食 害 程 度 7 月 13 日 の 調 査 で 対 照 区 で 極 僅 かに 確 認 されたが それ 以 外 では 確 認 されなかった (3) 資 材 費 試 験 区 の 費 用 は 慣 行 区 より 約 40% 削 減 される (4) 考 察 イネドロオイムシに 対 して バズ 顆 粒 水 和 剤 の 効 果 はDr.オリゼフェルテラ 粒 剤 と 同 等 と 考 えられる - 25 -

表 1 イネドロオイムシの 卵 塊 数 幼 虫 数 食 害 程 度 調 査 結 果 25 株 調 査 6 月 22 日 7 月 3 日 7 月 13 日 卵 塊 数 幼 虫 数 食 害 程 度 卵 塊 数 幼 虫 数 食 害 程 度 卵 塊 数 幼 虫 数 食 害 程 度 試 験 区 0 0 0 0 0 0 0 0 0 対 照 区 0 0 0 0 0 0 0 0 1 指 数 食 害 状 況 0 被 害 葉 率 0% 1 被 害 葉 率 1~15% 2 被 害 葉 率 16~30% 3 被 害 葉 率 31~50% 4 被 害 葉 率 51% 以 上 100% 80% 10a 当 たり 育 苗 箱 50 枚 として 計 算 60% 40% 20% 0% 試 験 区 対 照 区 バズ 顆 粒 水 和 剤 ルーチンフロアブル Dr.オリゼフェルテラ 粒 剤 図 2 10a 当 たりの 施 用 量 及 び 資 材 費 比 較 4 普 及 の 活 用 留 意 点 バズ 顆 粒 水 和 剤 はDr.オリゼフェルテラ 粒 剤 と 同 等 の 効 果 を 持 つ 灌 注 処 理 剤 であり イ ネドロオイムシの 農 薬 費 を 削 減 することができる 資 材 であることから 従 来 灌 注 処 理 を 行 っていた 当 地 域 で 普 及 の 可 能 性 がある - 26 -

課 題 名 疑 似 紋 枯 病 に 対 する 薬 剤 効 果 確 認 試 験 区 分 継 続 ( 平 成 26~) 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 丹 羽 雅 幸 氏 課 題 分 類 稲 作 病 害 虫 水 稲 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 田 井 嘉 久 氏 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 ( 協 力 ) 北 興 化 学 工 業 株 式 会 社 及 び 事 業 上 川 農 試 生 産 環 境 G 中 央 農 試 病 害 虫 G 1 目 的 平 成 25 年 に 苫 前 町 内 において 疑 似 紋 枯 病 の 発 生 を 確 認 した 平 成 26 年 度 はチフルザ ミド 剤 の 効 果 を 確 認 した 本 年 度 は 疑 似 紋 枯 病 に 対 する 新 たな 薬 剤 の 試 験 を 実 施 し 疑 似 紋 枯 病 の 発 生 時 期 と 水 面 施 用 剤 の 防 除 時 期 及 び 効 果 について 検 証 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 丹 羽 氏 ほ 場 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 田 井 氏 ほ 場 (2) 耕 種 概 要 * 品 種 :1~4(きたくりん) 56(ゆめぴりか) * 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット *7 月 12 日 に 試 験 区 23の60 株 を 調 査 したが 発 病 株 は 確 認 できなかった * 水 面 施 用 剤 の 処 理 は 穂 ばらみ 期 1 週 間 前 を 目 標 として 行 った (きたくりん 出 穂 始 :8 月 2 日 ) *7 月 29 日 に 疑 似 紋 枯 様 症 状 の 株 を 確 認 した (3) 調 査 方 法 調 査 日 :8 月 2 半 旬 8 月 3 半 旬 9 月 11 日 調 査 内 容 : 発 病 株 率 発 病 度 収 量 調 査 品 質 調 査 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 発 病 株 率 発 病 度 試 験 区 は 慣 行 区 よりも 発 生 株 率 発 病 度 が 低 く 薬 剤 効 果 が 確 認 できた 特 に3 区 は 発 生 株 率 発 病 度 が 最 も 低 く 指 数 調 査 では 指 数 0~1.0のみとなり 効 果 が 最 も 高 かった 次 いで 同 じ 剤 を 使 用 した5 1 区 が 発 病 株 率 及 び 発 病 度 が 低 かった しかし 一 部 では 指 数 が 高 い 株 も 確 認 された これは 本 剤 が 育 苗 箱 施 用 剤 であり 今 年 は 稲 の 生 育 が 遅 れ 気 味 であったことから 残 効 が 持 たなかったことが 考 えられる 2 区 の 発 病 株 率 は 慣 行 区 (4 区 )と 比 較 して 差 は 小 さいが 発 病 度 は 慣 行 区 より 低 く 指 数 調 査 結 果 においても 発 病 の 状 況 は 軽 減 している - 27 -

表 1 疑 似 紋 枯 病 の 発 病 程 度 指 数 指 数 株 当 たりの 発 病 状 況 0 全 く 発 病 を 認 めないか 第 4 葉 鞘 までの 発 病 である 0.5 第 3 葉 鞘 に 病 斑 の 痕 跡 が 認 められる 1 病 斑 が 第 3 葉 鞘 まで 達 している(1~ 数 茎 ) 1.5 病 斑 が 第 3 葉 鞘 まで 達 している( 半 数 以 上 ) 2 株 の 半 数 以 上 の 茎 が 発 病 し 大 部 分 の 病 斑 が 第 2 葉 鞘 まで 達 している 株 の 半 数 以 上 の 茎 が 発 病 し 大 部 分 の 病 斑 が 止 葉 葉 鞘 まで 達 している 3 止 葉 には 生 色 がある 株 の 半 数 以 上 の 茎 が 発 病 し そのほとんどが 止 葉 から 穂 首 まで 侵 され 4 止 葉 が 枯 死 の 状 態 を 呈 する 指 数 は 紋 枯 病 を 参 考 に 設 定 している 表 2 発 病 株 率 発 病 度 調 査 結 果 区 分 発 病 株 率 (%) 発 病 度 8 月 2 半 旬 8 月 3 半 旬 9 月 11 日 1* 0 25 60 12.1 2 0 45 88 20.8 3 0 28 48 7.9 4 30 53 95 32.7 5* 70 55 55 9.6 6 87 80 97 30.4 調 査 1~4:10 株 株 数 5 6:30 株 60 株 60 株 * 同 じ 薬 剤 を 施 用 図 1 疑 似 紋 枯 病 指 数 調 査 結 果 (9 月 11 日 ) (2) 収 量 品 質 収 量 について 1 区 の 収 量 は 高 かったが 同 薬 剤 を 使 用 している5 区 は 慣 行 区 (6 区 ) と 差 がなかった また 他 の 試 験 区 も 慣 行 区 と 差 はなく 薬 剤 の 使 用 による 収 量 への 効 果 は 判 然 と しなかった( 表 3) 玄 米 性 状 について 1~4 区 では 試 験 区 の 整 粒 が 高 くな ったが 5~6 区 では 試 験 区 と 慣 行 区 に 差 は 見 られなかっ た( 表 4) 粒 厚 分 布 について 1~4 区 では 粒 厚 分 布 に 差 は 見 られ なかった 5~6 区 では 試 験 区 の 方 が 粒 厚 が 薄 い 傾 向 が 示 された( 表 5) 表 3 収 量 調 査 結 果 区 分 収 量 (kg/10a) 千 粒 重 玄 米 わら 重 籾 重 玄 米 重 屑 米 重 g 等 級 1* 676 788 571 67 23.5 1 限 2 632 709 500 86 23.0 1 3 737 705 520 66 23.2 1 4 700 750 516 84 23.2 1 5* 685 769 456 25 23.0 1 6 711 680 461 18 23.2 1 ( 青 未 熟 粒 ) 表 4 玄 米 性 状 タンパク 含 有 率 区 分 玄 米 性 状 (%) サタケRGQI10B タンパク 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 胴 割 % 1* 73.5 23.9 1.3 1.3 0.0 0.0 8.4 2 74.6 22.6 1.0 0.7 0.0 1.0 7.5 3 73.8 21.6 2.9 1.3 0.0 0.4 7.2 4 67.0 24.2 6.2 1.0 0.3 1.4 6.9 5* 74.1 23.9 1.6 0.3 0.0 0.1 7.1 6 77.3 21.0 1.5 0.1 0.0 0.1 7.0 表 5 粒 厚 分 布 区 分 粒 厚 分 布 (%) 玄 米 200g/5 段 篩 <1.7mm 1.7mm 1.8mm 1.9mm 2.0mm 2.1mm 2.2mm 1* 0.6 0.3 2.2 7.4 37.2 39.3 12.9 2 1.3 0.7 2.3 10.4 33.7 43.3 8.1 3 0.7 0.5 1.4 8.7 34.8 42.5 11.2 4 0.9 1.0 2.4 9.7 32.7 42.6 10.6 5* 1.7 1.9 5.0 16.8 44.5 24.7 5.1 6 0.7 0.8 2.3 13.7 46.8 29.8 5.9-28 -

(3) 価 格 4 区 (ルーチンFL/バズ 顆 粒 水 和 剤 )を 対 照 に 各 薬 剤 の10a 当 たりの 価 格 ( 育 苗 箱 処 理 及 び 疑 似 紋 枯 病 対 策 防 除 )を 比 較 する なお リンバー 粒 剤 及 びイモチエーススタ ークル1キロ 粒 剤 は 育 苗 箱 処 理 として4 区 と 同 様 の 防 除 を 行 うとする Dr.オリゼフェルテラグレータム 粒 剤 は4 区 より 約 130% 程 度 高 くなると 思 われる リンバー 粒 剤 は4 区 より 約 115% 程 度 高 くなると 思 われる イモチエーススタークル1キロ 粒 剤 は4 区 より 約 175% 程 度 高 くなると 思 われる 参 考 として イモチエース 粒 剤 を 使 用 した 場 合 は 約 75% 程 度 高 くなると 思 われる (4) 水 面 施 用 剤 の 防 除 時 期 穂 ばらみ 期 1 週 間 前 = 出 穂 始 2 週 間 前 の 薬 剤 散 布 によって 薬 剤 の 効 果 が 確 認 できた 過 去 に 兵 庫 県 で 行 われた 試 験 によると 疑 似 紋 枯 病 の 赤 色 菌 核 病 灰 色 菌 核 病 は 出 穂 2 週 間 ~ 出 穂 1 週 間 後 の 範 囲 内 褐 色 菌 核 病 は 出 穂 2 週 間 ~ 出 穂 期 の 範 囲 内 で 防 除 効 果 が 期 待 できるとある 水 面 施 用 剤 は 止 水 にする 必 要 があることから 深 水 管 理 を 行 っている 出 穂 2 週 間 前 ~ 初 発 前 までが 一 つの 防 除 基 準 になり 得 るのではないかと 思 われる (5) 考 察 Dr.オリゼフェルテラグレータム 粒 剤 は 一 部 で 指 数 の 高 い 株 もあったが 昨 年 及 び 本 年 の 試 験 で 発 病 株 率 発 病 程 度 を 抑 制 しており 効 果 は 高 いと 考 えられる イモチエーススタークル1キロ 粒 剤 の 発 病 株 率 は 慣 行 区 と 大 きな 差 はないが 発 病 程 度 指 数 調 査 の 結 果 から 症 状 を 軽 減 していると 考 えられる リンバー 粒 剤 は 疑 似 紋 枯 病 に 対 して 効 果 が 高 いことが 確 認 できた 水 面 施 用 剤 の 防 除 時 期 は 出 穂 2 週 間 前 ~ 初 発 前 が 一 つの 基 準 と 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 疑 似 紋 枯 病 は 菌 核 をつくり ほ 場 に 残 って 次 年 の 感 染 源 となることから 前 年 に 多 発 していた 場 合 や 当 年 に 高 温 が 見 込 まれる 場 合 は 防 除 が 必 要 と 考 えられる 薬 剤 の 選 定 は 次 の 考 え 方 を 参 考 にする なお 疑 似 紋 枯 病 は 北 海 道 での 感 染 に 関 する 動 きが 解 明 さ れていないため 今 後 試 験 場 から 情 報 が 示 された 場 合 はそれを 基 に 防 除 を 組 み 立 てる 必 要 がある 本 田 で 予 察 調 査 を 行 えない 場 合 (ほ 場 面 積 が 多 いなど) Dr.オリゼフェルテラグレータム 粒 剤 が 初 発 を 抑 えられることから 有 効 である 本 田 で 予 察 調 査 を 行 える 場 合 水 面 施 用 剤 が 疑 似 紋 枯 病 に 対 して 効 果 があり 価 格 が 低 いことから 有 効 と 思 われる 防 除 時 期 : 出 穂 2 週 間 前 ~ 初 発 前 が 一 つの 基 準 と 考 えられる - 29 -

課 題 名 水 稲 除 草 剤 効 果 確 認 試 験 (ピラクロエー 区 分 新 規 ス1キロ 粒 剤 田 植 同 時 処 理 ) 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 杉 野 隆 蔵 氏 課 題 分 類 稲 作 除 草 剤 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 ( 担 当 ) 普 及 指 導 員 戸 田 詩 織 普 及 課 題 ( 協 力 ) ホクサン 株 式 会 社 JA 苫 前 町 及 び 事 業 1 目 的 ピラクロエース1キロ 粒 剤 の 田 植 同 時 処 理 が 可 能 となったことから この 効 果 について 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 杉 野 氏 ほ 場 (2) 試 験 規 模 処 理 : 区 分 供 試 薬 剤 名 成 分 面 積 試 験 区 ピラクロエース1キロ 粒 剤 ピラクロニル ベンゾビシクロン ベンゾフェナップ 48a 慣 行 区 イッポン1キロ 粒 剤 75 ピラクロニル ブロモブチド ベンスルフロンメチル 50a 除 草 剤 散 布 方 法 : 田 植 同 時 施 用 (1kg/10a) (3) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 : 成 苗 ポット 品 種 :ななつぼし 土 壌 条 件 : 埴 壌 土 代 かき 日 :5 月 5 日 移 植 日 :5 月 17 日 (4) 調 査 方 法 調 査 日 :6 月 16 日 7 月 1 日 調 査 内 容 : 無 作 為 に 調 査 地 点 を 設 け 目 視 による 調 査 (1m2 3カ 所 ) 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 6 月 16 日 の 調 査 では 両 区 とも 雑 草 の 発 生 はなかった 7 月 1 日 の 調 査 では 両 区 とも 雑 草 の 発 生 はなかった (2) 薬 害 両 区 ともに 薬 害 はなかった (3) 除 草 効 果 両 区 とも 発 生 は 見 られず 効 果 は 同 等 と 考 えられる 表 1 調 査 結 果 6 月 16 日 7 月 1 日 試 験 区 0 0 慣 行 区 0 0 4 普 及 の 活 用 留 意 点 ピラクロエースはピラクロニルの 付 着 薬 害 により 褐 変 することがあるが 田 植 同 時 施 用 により これが 軽 減 できると 考 えられる - 30 -

課 題 名 乾 田 直 播 栽 培 の 現 地 適 応 性 展 示 ほ 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 沖 内 近 江 基 輝 氏 課 題 分 類 稲 作 栽 培 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 ( 協 力 ) JA 南 るもい スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 ( 株 ) 北 海 道 クホ タ 1 目 的 乾 田 直 播 栽 培 の 地 域 適 応 性 について 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 沖 内 褐 色 低 地 土 ( 埴 壌 土 ) (2) 調 査 ほ 場 : 近 江 ほ 場 [ほしまる 区 23a/( 参 考 )ゆめぴりか1a] (3) 耕 種 概 要 概 要 区 分 品 種 は 種 機 等 耕 起 鎮 圧 均 平 明 きょ 等 施 工 1 標 準 ほしまる( 標 準 ) ト リルシータ ー [ 施 工 方 法 ] 2 苗 立 不 良 ほしまる( 欠 株 多 ) (マスカー:3m 幅 ) 1サフ ソイラー2スタフ ルカルチ3ハ ワーハロー 3 参 考 ゆめぴりか 条 間 10cm 4レヘ ラー5ハ ワーハロー+ト リルコンヒ 6ローラー 区 分 は 種 施 肥 (kg/10a) 肥 料 銘 柄 鳥 害 月 日 kg/10a N P K 対 策 1 標 準 5/11 12.0 8.0 - - LPコート30(30 日 有 2 不 良 8.0 - - 溶 出 タイフ ) 3 参 考 5/11 12.0 8.0 - - 19kg/10a 有 追 肥 : 苗 立 ち 揃 い 後 の 初 期 生 育 促 進 のため 全 区 に6/17 尿 素 でN4kg/10a 散 布 区 分 入 水 月 日 散 布 日 : 除 草 剤 鳥 害 1 標 準 5/28,6/9 16/1 ラウント アッフ 少 ~ 中 2 不 良 5/28,6/9 26/16 クリンチャーEW 中 ~ 多 3 参 考 5/28,6/9 36/29 ワイト アタックSC 少 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 6/16 7/2 区 分 出 芽 期 苗 立 本 数 草 丈 茎 数 幼 形 期 出 穂 期 成 熟 期 収 穫 月 日 本 /m2 本 /m2 月 日 月 日 月 日 月 日 1 標 準 6/5 222 16.9 296 7/20 8/12 10/5 10/6 2 不 良 6/8 100 - - 7/22 8/14 10/8 10/6 3 参 考 6/4 241 17.7 476 7/21 8/17 10/9 10/6 出 芽 苗 立 状 況 は は 種 ~ 入 水 までは17 日 間 で 出 芽 期 までは25 日 間 かかった 出 芽 は ほ 場 の 中 央 部 分 の 出 芽 が 遅 く また 入 水 前 にハト スズメ 等 小 鳥 の 食 害 が 多 くなり ほ 場 の 中 心 付 近 に 欠 株 が 目 立 った 苗 立 ちは ほ 場 の 左 右 畦 側 の 揃 いが 良 く200 本 /m2 前 後 あったが 中 央 寄 付 近 は100~130 本 /m2 位 と 苗 立 不 良 となった 初 期 生 育 は 6 月 2~3 半 旬 と6 月 下 旬 ~7 月 上 旬 が 低 温 寡 照 に 経 過 したが 分 げつ 確 保 は 順 調 であった 幼 形 期 はやや 遅 れて7/20となり 出 穂 期 は8/12となった 参 考 の ゆめぴりかは 幼 形 期 までは 分 げつ 出 葉 も 早 いが 出 穂 期 以 降 は 逆 転 して 生 育 期 節 は 遅 れた - 31 -

成 熟 期 一 穂 総 籾 数 不 稔 成 熟 期 は10 月 に 入 ったが 苗 立 区 分 稈 長 穂 長 穂 数 籾 数 粒 /m2 歩 合 ちの 悪 い2 不 良 区 は 欠 株 が 多 い cm cm 本 /m2 粒 / 本 % ため 葉 色 も 濃 く 大 出 来 で 稈 長 1 標 準 67.1 16.5 656 33.6 22,041 3.7 が 長 く m2 当 たり 穂 数 が 増 加 し 2 不 良 71.2 16.8 (756) - - - た 3 参 考 65.2 14.4 712 40.5 28,836 2.9 穂 数 の 割 りに1 穂 籾 数 は33.6 2 苗 立 不 良 区 の 成 熟 期 調 査 は 比 較 的 揃 った 部 分 を 調 査 した 粒 / 本 と 少 なく 総 籾 数 は 少 な くなった 不 稔 は 少 なかった (2) 収 量 及 び 品 質 調 査 精 玄 屑 米 千 粒 籾 摺 粒 厚 分 布 割 合 (%) 100g/5 分 間 段 篩 区 分 米 重 重 重 歩 合 kg/10a kg/10a g % <1.7 1.7 1.8 1.9 1.95 2.0 2.1 1 標 準 641 33 25.9 74.0 1.0 1.0 1.6 1.3 2.1 9.3 83.7 2 不 良 431 60 26.1 73.6 3.2 2.7 4.0 2.2 3.5 9.5 75.0 3 参 考 568 42 24.8 71.1 1.2 1.3 2.6 1.8 5.0 25.8 62.4 品 質 調 査 (ES1000 %) 検 査 米 麦 改 良 協 会 区 分 整 粒 未 熟 粒 被 害 粒 死 米 着 色 等 級 落 等 要 因 食 味 分 析 値 粒 蛋 白 アミロース 1 標 準 58.1 40.2 1.1 0.5 0.0 1 限 死 米 整 粒 不 足 7.3 23.4 2 不 良 46.8 49.1 2.1 1.9 0.0 2 限 整 粒 不 足 死 米 8.0 24.1 3 参 考 64.5 33.0 0.8 1.7 0.0 1 限 死 米 整 粒 不 足 6.2 21.7 収 量 調 査 では 苗 立 ちの 良 い 標 準 区 では641kg/10aだったが 苗 立 ちの 悪 い 不 良 区 は 欠 株 が 多 く 生 育 ムラが 大 きくなったため 整 粒 歩 合 が 低 くなり 精 玄 米 重 及 び 品 質 は 低 下 し た (3) 考 察 出 芽 苗 立 ちは 播 種 後 の 土 壌 水 分 が 低 く 籾 の 吸 水 が 悪 いのか 当 初 の 予 定 より1 週 間 程 度 出 芽 が 遅 れた また 中 央 付 近 の 欠 株 が 多 かったのは 整 地 がやや 低 くなり 播 種 時 に 籾 が 表 面 に 多 く 出 ていて 鳥 害 を 多 く 受 けた 可 能 性 がある 2 不 良 区 のように 目 標 苗 立 数 を 確 保 できないと 生 育 がバラツキ 株 ムラ( 生 育 不 揃 い)が 大 きくなり 結 果 的 に 登 熟 不 良 で 品 質 収 量 低 下 につながるので 注 意 する 必 要 がある ほ 場 づくりの 際 に 土 壌 の 砕 土 性 を 高 め 播 種 精 度 を 上 げることが 必 須 である または 種 後 額 縁 明 きょ 等 を 活 用 して 土 壌 水 分 管 理 を 徹 底 することで 苗 立 数 を 確 保 (180~200 本 /m2) することが 重 要 である 参 考 のゆめぴりかは 幼 形 期 までの 初 期 生 育 は 良 かったが 出 穂 期 以 降 は 生 育 期 節 は 遅 れ 登 熟 不 良 で 籾 摺 歩 合 はやや 低 く 粒 厚 も 薄 くなり 精 玄 米 重 は12% 劣 った 4 普 及 の 活 用 留 意 点 今 回 は 慣 行 の 移 植 ほしまるや 湛 水 直 播 栽 培 との 比 較 はできなかったが 乾 田 直 播 栽 培 では 乾 籾 播 種 のため 出 芽 の 遅 れが 出 穂 期 成 熟 期 の 遅 れにつながるので 出 芽 期 の 早 期 化 と9 月 末 までに 成 熟 期 がくるよう 計 画 的 に 作 業 栽 培 体 系 を 組 む 必 要 がある 融 雪 と 耕 起 整 地 作 業 の 早 期 化 で 適 期 播 種 することが 重 要 と 考 える また 当 地 区 は 粘 質 土 壌 が 多 いため 実 施 の 前 提 として 心 土 破 砕 額 縁 明 きょ 等 ほ 場 の 排 水 対 策 を 事 前 に 行 うこと 耕 起 整 地 均 平 作 業 時 の 土 壌 水 分 を 的 確 に 把 握 し 適 切 に 砕 土 施 工 することが 必 要 である - 32 -

課 題 名 水 稲 における 無 代 掻 き 栽 培 の 検 証 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 山 崎 政 敏 氏 課 題 分 類 稲 作 栽 培 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) スガノ 農 機 株 式 会 社 ( 株 ) 北 海 道 クボ 及 び 事 業 事 業 名 : タ JA 南 るもい ホクレン 1 目 的 当 地 区 における 田 畑 輪 換 に 向 けての 無 代 掻 き 栽 培 における 生 育 品 質 への 影 響 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 : 小 平 町 平 和 山 崎 氏 無 代 掻 き 栽 培 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 1.6ha 1 区 面 積 80a 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 育 苗 様 式 (5) 調 査 内 容 (6) 試 験 区 分 1 苗 質 調 査 試 験 区 分 栽 培 様 式 2 生 育 調 査 3 生 育 期 節 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 表 1 生 育 調 査 結 果 慣 行 区 試 験 区 代 掻 き 無 代 掻 き 草 丈 葉 数 株 当 茎 数 試 験 区 分 cm 枚 本 葉 色 出 穂 期 成 熟 期 6/16 7/2 6/16 7/2 6/16 7/2 6/16 慣 行 区 代 掻 き 28.3 35.2 5.39 7.6 5.8 19 30.9 7 月 7 日 8 月 5 日 9 月 17 日 試 験 区 無 代 掻 き 23.3 39.2 5.81 7.9 8.8 29 32.9 7 月 4 日 8 月 3 日 9 月 15 日 表 2 成 熟 期 調 査 成 熟 期 (9/15) 試 験 区 分 稈 長 穂 長 穂 数 cm cm 本 /m2 慣 行 区 代 掻 き 73.8 15.6 21.2 試 験 区 無 代 掻 き 80.8 16.0 27.7 表 3 収 量 品 質 調 査 結 果 区 分 栽 植 密 度 施 肥 (kg/10a) は 種 日 移 植 日 条 間 cm 株 間 cm N P K 中 苗 マット 33 11.4 4 月 24 日 5 月 21 日 不 稔 歩 合 1 穂 籾 数 m2 当 穂 数 精 玄 米 重 屑 米 重 千 粒 重 720 700 680 660 640 620 600 580 8.4 6.1 8.7 慣 行 区 幼 穂 形 成 期 kg/10a 精 玄 米 重 屑 米 重 図 1 収 量 調 査 結 果 精 米 タンパク 整 粒 粒 本 /m2 kg/10a kg/10a g % % 慣 行 区 6.5% 59.2 563.5 621.3 21.2 22.4 7.4 77.7 1 試 験 区 7.7% 53.1 736.3 676.7 21.9 21.9 7.0 84.5 1 試 験 区 等 級 - 33 -

写 真 2 左 : 無 代 掻 き 右 : 代 掻 き 撮 影 6/26 写 真 3 左 : 無 代 掻 き 写 真 1 左 : 無 代 掻 き 右 : 代 掻 き 右 : 代 掻 き 撮 影 6/26 撮 影 6/26 生 育 調 査 結 果 では 葉 数 茎 数 ともに 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 優 った ( 表 1) 幼 穂 形 成 期 出 穂 期 成 熟 期 は 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 早 まった ( 表 1) 成 熟 期 調 査 においても 桿 長 穂 長 穂 数 とも 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 優 る 結 果 だった ( 表 2) 収 量 性 については 不 稔 歩 合 は 慣 行 区 より 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 高 いが 精 玄 米 重 整 粒 歩 合 とも 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 優 った ( 表 3 図 1) 6 月 末 の 根 部 調 査 では 試 験 区 の 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 慣 行 区 の 代 掻 き 栽 培 より 根 量 が 多 く 白 根 も 多 かった また 慣 行 区 の 代 掻 き 栽 培 ほ 場 は 深 植 えとなった ( 写 真 1~3) < 参 考 :H27 年 度 気 温 小 平 町 達 布 アメダスデーターより> (2) 考 察 本 年 の 気 象 は 移 植 直 後 に 低 温 が 続 き 慣 行 栽 培 では 初 期 の 生 育 が 停 滞 したが 無 代 掻 き 栽 培 ほ 場 では 活 着 が 良 く 初 期 生 育 が 良 好 であった 無 代 掻 きほ 場 では ワキが 少 なく 透 排 水 性 も 良 好 になったため 白 根 が 多 かった と 思 われる また 無 代 掻 き 栽 培 の 方 が 葉 色 も 濃 いことから 乾 田 化 が 進 み 地 力 窒 素 の 供 給 が 増 えていると 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 施 肥 については 土 壌 条 件 により 異 なると 予 想 される 無 代 掻 き 栽 培 による 地 力 窒 素 の 供 給 が 増 えることを 考 慮 し 施 肥 方 法 の 検 討 が 必 要 である - 34 -

課 題 名 もち 米 疎 植 栽 培 の 現 地 適 応 性 調 査 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 初 山 別 村 有 明 ( 株 ) 農 愛 心 課 題 分 類 稲 作 栽 培 水 稲 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 新 たな 水 田 農 業 システム ( 担 当 ) 調 整 係 長 平 山 敦 樹 普 及 課 題 の 構 築 ( 協 力 ) JAオロロン 初 山 別 支 所 及 び 事 業 ホクレン 留 萌 支 所 営 農 支 援 室 1 目 的 初 山 別 村 では 水 田 水 張 り 面 積 の 維 持 が 課 題 となっており 疎 植 栽 培 の 現 地 適 応 性 について 検 討 する 2 調 査 方 法 (1) 調 査 ほ 場 : 初 山 別 村 有 明 ( 株 ) 農 愛 心 ほ 場 ( 慣 行 区 は 酒 井 茂 氏 ほ 場 ) (2) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 97a 反 復 無 し 品 種 風 の 子 もち (3) 耕 種 概 要 区 分 前 作 育 苗 移 植 日 施 肥 量 kg/10a( 内 側 条 ) H25 H26 様 式 ( 月 日 ) 窒 素 りん 酸 加 里 45 株 区 春 麦 春 麦 中 マ 5/23 5.6(2.8) 6.2(2.8) 5.6(2.8) 60 株 区 春 麦 春 麦 中 マ 5/23 5.6(2.8) 6.2(2.8) 5.6(2.8) 慣 行 区 水 稲 水 稲 中 マ 5/21 9.6 10.8 7.8 区 分 栽 植 密 度 育 苗 箱 枚 数 移 植 時 間 ( 株 /m2) ( 枚 /10a) (hr/10a) 45 株 区 14.2 20 0.32 60 株 区 18.3 24 0.32 慣 行 区 25.3 35* 0.45* * 慣 行 栽 培 の 育 苗 箱 枚 数 移 植 時 間 は 聞 き 取 り 3 調 査 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 土 壌 分 析 ( 分 析 :ホクレン 肥 料 mg/100g) 区 分 ph 培 養 窒 素 有 効 態 リン 酸 交 換 性 交 換 性 交 換 性 可 給 態 腐 植 % 湛 水 前 風 乾 土 カリ 苦 土 石 灰 ケイ 酸 基 準 値 5.5~6 9.1~13* 10~20 15~30 25 以 上 - 16 以 上 - 45 株 区 6.5 12.7 45.0 39.0 43 363 10 4.6 60 株 区 6.5 12.5 45.0 29.7 45 361 8 3.4 * 培 養 窒 素 の 基 準 値 は 留 萌 北 部 地 帯 の 低 地 土 ( 乾 )の 窒 素 肥 沃 度 水 準 が 中 位 の 値 2カ 年 の 麦 作 でpH 矯 正 したため 土 壌 phは 高 くなっている 窒 素 肥 沃 度 は 中 位 でリン 酸 が 多 く ケイ 酸 は 少 なかった (2) 生 育 調 査 区 分 移 植 時 の 苗 質 6 月 26 日 7 月 18 日 草 丈 葉 数 乾 物 重 草 丈 茎 数 葉 数 葉 色 草 丈 茎 数 葉 数 葉 色 (cm) ( 枚 ) (g/100 本 ) (cm) ( 本 ) ( 枚 ) (SPAD) (cm) ( 本 ) ( 枚 ) (SPAD) 45 株 区 12.1 2.8 1.70 25.8 5.1 6.4 31.2 45.8 18.8 9.2 43.2 60 株 区 12.0 2.4 1.74 25.0 4.8 6.2 31.1 42.9 16.0 9.0 42.0 慣 行 区 12.0 2.4 1.74 31.5 1.5 6.7 34.2 47.7 13.3 9.0 40.4-35 -

区 分 株 当 り m2 当 り 穂 数 籾 数 慣 行 比 茎 数 ( 本 ) 穂 数 籾 数 慣 行 比 ( 本 ) ( 粒 ) (%) 6 月 26 日 7 月 18 日 ( 本 ) ( 粒 ) (%) 45 株 区 26.6 1,923 185 73 267 378 27,309 104 60 株 区 19.2 1,223 118 77 293 351 22,382 85 慣 行 区 16.6 1,039 100 139 336 420 26,291 100 平 成 27 年 は 6 月 は 低 温 で 経 過 し 初 期 生 育 が 特 に 不 良 であった 7 月 3 半 旬 から 生 育 が 旺 盛 となり 茎 数 及 び 穂 数 は45 株 区 >60 株 区 > 慣 行 区 の 順 に 疎 植 区 ほど 多 くなり 45 株 区 の 株 当 り 籾 数 は 慣 行 比 185%となった これにより 45 株 区 で は 慣 行 区 並 のm2 当 り 籾 数 を 確 保 できた 区 分 幼 形 期 出 穂 始 出 穂 期 出 穂 揃 成 熟 期 収 穫 脱 粒 * ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 粒 /m2) (%) 45 株 区 7/14 8/6 8/9 8/14 10/1 10/6 1,130 4.3 60 株 区 7/14 8/6 8/9 8/12 9/30 10/6 1,140 5.3 慣 行 区 7/9 8/4 8/6 8/9 9/24 9/24 - - * 降 雹 及 び10 月 2 日 の 強 風 による 脱 粒 ( 最 大 瞬 間 風 速 34.3m/s) 疎 植 区 は 高 節 位 分 げつが 多 く 幼 穂 形 成 期 は7 月 14 日 となり 慣 行 区 より5 日 遅 れた 7 月 5 半 旬 ~8 月 2 半 旬 が 高 温 で 経 過 したため 出 穂 始 は8 月 6 日 となり 慣 行 区 との 差 は2 日 に 縮 まったが 出 穂 揃 は45 株 区 で5 日 成 熟 期 は7 日 遅 れた 10 月 2 日 の 強 風 等 により 稔 実 籾 数 の4~5%に 当 る 脱 粒 があった 区 分 稈 長 穂 長 穂 数 籾 数 ( 粒 ) 不 稔 歩 合 稔 実 籾 数 (cm) (cm) ( 本 /m2) 一 穂 m2 当 り (%) ( 粒 /m2 当 り) 45 株 区 73.8 16.9 378 72.3 27,309 3.2 26,435 60 株 区 71.9 16.6 351 63.7 22,382 2.2 21,889 慣 行 区 70.1 15.2 420 62.6 26,291 8.6 24,030 稈 長 穂 長 は 45 株 >60 株 > 慣 行 区 の 順 に 長 くなった 一 穂 籾 数 も 同 様 となり 45 株 区 では 慣 行 区 以 上 の/m2 当 り 籾 数 を 確 保 した 45 株 60 株 区 では 幼 穂 形 成 期 ~ 冷 害 危 険 期 が 高 温 傾 向 で 推 移 したため 不 稔 歩 合 は 低 くなった (3) 収 量 及 び 品 質 調 査 区 分 収 量 (kg/10a) 粒 厚 分 布 % (200g 5 分 間 振 とう) 千 粒 重 わら 玄 米 屑 米 <1.7 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 (g) 45 株 区 782 388 6 0.4 0.3 0.7 1.6 11.4 33.7 41.6 24.0 60 株 区 674 398 3 0.2 0.2 0.3 1.8 11.4 10.9 61.2 23.6 慣 行 区 610 552 10 0.7 0.3 0.7 3.1 14.6 35.4 35.2 23.1 10a 当 り 収 量 は 慣 行 >60 株 =45 株 の 順 で 慣 行 区 との 収 量 差 が150kgと 大 きかった 千 粒 重 は45 株 >60 株 > 慣 行 区 の 順 に 疎 植 ほど 重 く 粒 厚 分 布 は60 株 >45 株 = 慣 行 区 の 順 に 厚 い 粒 が 多 かった わら 重 は45 株 >60 株 > 慣 行 区 の 順 に 重 く45 株 では 慣 行 比 128%となった - 36 -

区 分 品 質 調 査 (ES1000 %) 検 査 製 品 実 収 (kg/10a) 整 粒 青 未 粒 被 害 粒 死 米 着 色 粒 等 級 1.9mm 色 選 上 45 株 区 73.7 21.8 4.2 0.1 0.1 1 382 363 60 株 区 73.9 23.2 2.9 0.0 0.1 1 377 356 慣 行 区 64.7 30.6 4.3 0.1 0.1 2 中 - - ( 分 析 :ホクレン 農 業 総 合 研 究 所 ) 区 分 精 米 タンパク 白 度 RVA 分 析 含 有 率 (%) 玄 米 精 米 最 終 粘 度 糊 化 開 始 温 度 ピーク 温 度 45 株 区 7.7 27.2 53.3 1630 61.9 71.3 60 株 区 7.4 27.4 53.7 1632 61.7 71.3 慣 行 区 8.8 27.7 53.6 1644 62.9 72.2 収 穫 作 業 は10 月 6~7 日 に 行 われ 疎 植 区 の 実 収 は 坪 刈 収 量 とほぼ 一 致 していた 玄 米 品 質 は 45 株 60 株 区 が1 等 慣 行 区 は 青 未 熟 により2 等 となった 45 株 60 株 区 の 収 穫 は 10 月 6 日 ( 慣 行 区 の12 日 後 )に 行 った 成 熟 期 の5~6 日 後 の 収 穫 となったが 被 害 粒 は2.9~4.2%と 慣 行 並 ~ 少 なく 外 観 品 質 は 良 かった タンパク 含 有 率 は45 株 60 株 区 ともに7% 台 となり 慣 行 区 より 低 くなった 白 度 は 慣 行 区 と 同 等 で 疎 植 による 品 質 低 下 は 認 められなかった RVA 分 析 では 疎 植 区 の 糊 化 開 始 温 度 がやや 低 くなった (4)10a 当 り 費 用 の 比 較 ( 円 ) 区 分 種 苗 費 資 材 費 労 働 費 3 費 用 費 用 の 差 1 2 小 計 育 苗 移 植 小 計 合 計 ( 換 算 収 量 kg 4) 45 株 区 694 6,322 7,016 2,800 1,066 3,866 10,882-8,075(45kg) 60 株 区 893 7,956 8,849 3,600 1,066 4,666 12,622-6,335(32kg) 慣 行 区 1,240 11,217 12,457 5,000 1,500 6,500 18,957 - 参 考 ( 直 播 ) 3,012 3,887 6,899 0 250 250 7,149-11,808(59kg) 1: 種 子 温 湯 消 毒 の 費 用 慣 行 区 の 種 子 量 は4kgとする 湛 水 直 播 は 種 子 6kg カルパー3kgとする ( 1~3について 慣 行 区 に 対 し45 株 は56% 60 株 は72%とする) 2:ハウス 育 苗 箱 潅 水 装 置 ( 法 定 償 却 )ハウスビニール ハウスバンド シル バーポリ 育 苗 用 土 苗 床 肥 料 液 肥 サンアッシュ 湛 水 直 播 は 防 鳥 テープ テグス いぼ 竹 クリンチャーEW 3: 時 給 1,000 円 として 試 算 育 苗 は 人 員 1 人 とし 慣 行 区 の 労 働 時 間 を5 時 間 とする 移 植 は 人 員 2 名 とし 労 働 時 間 は 耕 種 概 要 を 参 照 湛 水 直 播 は は 種 時 間 (0.15hr/10a)/1 人 とする 4: 米 価 が200 円 /kgの 場 合 に 慣 行 と 同 じ 収 益 となる 収 量 差 10a 当 りの 費 用 の 試 算 では 45 株 区 で8,075 円 60 株 区 では6,335 円 節 減 される 製 品 の 販 売 単 価 がkg 当 り200 円 の 場 合 慣 行 に 対 する10a 当 りの 収 量 差 は45 株 区 で45kg 60 株 区 では32kgで 同 等 の 収 益 となるが 疎 植 区 の 収 量 差 はこれより 大 きかった - 37 -

(5) 考 察 疎 植 区 は 復 元 田 で 縦 浸 透 が 良 いため 土 壌 中 窒 素 の 発 現 が 多 いこと 及 び 酸 素 供 給 により 生 育 期 間 の 根 傷 みが 少 ないことにより 旺 盛 な 生 育 となり 籾 数 が 確 保 されたと 考 えられ る 疎 植 区 は10 月 2 日 の 強 風 による 立 毛 中 の 脱 粒 及 び 調 査 は 強 風 で 痛 んだ 稲 を 収 穫 し は さ 架 け 後 に10 月 8 日 の 強 風 に 備 えて 稲 株 を 移 動 した 際 に 脱 粒 が 多 く サンプル 調 製 中 の ロスも 収 量 調 査 に 影 響 したと 思 われ 慣 行 との 収 量 差 は 試 験 結 果 ほど 大 きくなかったと 思 われる わら 重 + 玄 米 重 の 収 量 では 慣 行 並 となり 疎 植 栽 培 は 稲 わらも 活 用 するWCS 等 に 向 く のではないかと 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 調 査 では 疎 植 区 は 復 元 田 で 全 層 + 側 条 施 肥 慣 行 区 は 連 作 田 の 全 層 施 肥 で 栽 培 条 件 が 異 なること 及 び 疎 植 区 は 強 風 による 脱 粒 の 影 響 が 大 きかったと 思 われる 点 に 留 意 す る 地 域 では 高 齢 により 全 面 転 作 している 農 家 が 多 いため 法 人 による 水 稲 の 作 付 は 復 元 田 となることが 想 定 される 復 元 田 では 生 育 量 を 確 保 しやすいため 次 年 度 は 復 元 2 年 目 で 全 層 + 側 条 施 肥 + 緩 効 性 肥 料 の 育 苗 箱 施 用 など 同 一 条 件 で 比 較 を 行 い 地 域 の 受 委 託 システムも 考 慮 して 普 及 性 を 検 討 する 必 要 がある - 38 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 苫 前 郡 羽 幌 町 中 央 ( 農 )みなくるファーム 課 題 分 類 畑 作 品 種 比 較 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 なし ( 担 当 ) 主 査 ( 高 付 加 価 値 化 ) 平 田 修 一 普 及 課 題 ( 協 力 ) 上 川 農 試 及 び 事 業 1 目 的 北 海 道 向 けに 育 成 された 秋 まき 小 麦 の 品 種 系 統 の 特 性 並 びに 地 域 適 応 性 について 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 羽 幌 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 羽 幌 町 中 央 ( 農 )みなくるファーム 秋 まき 小 麦 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 58.8m2 1 区 面 積 7.35m2 反 復 2 反 復 (4) 供 試 品 種 系 統 品 種 系 統 名 強 稈 性 耐 雪 性 うどんこ 病 赤 さび 病 赤 かび 病 穂 発 芽 北 見 91 号 ( 供 試 1 年 目 ) やや 弱 やや 強 やや 強 やや 弱 中 やや 難 - 難 きたほなみ( 標 準 ) やや 弱 やや 強 やや 強 中 中 やや 難 北 海 264 号 ( 供 試 2 年 目 ) 中 -やや 強 やや 強 やや 強 - 強 強 中 中 ゆめちから( 標 準 ) 中 中 強 強 やや 強 中 (5) 耕 種 概 要 土 壌 区 分 土 性 前 作 物 は 種 月 日 は 種 量 畦 幅 土 壌 改 良 資 材 褐 色 低 地 土 壌 土 秋 まき 小 麦 9 月 16 日 255 粒 /m2 30cm 肥 料 名 施 肥 量 施 肥 日 成 分 量 (kg/10a) (kg/10a) 窒 素 リン 酸 加 里 基 肥 BB807 50 9/16 4.0 15.0 8.5 硫 安 ( 起 生 期 ) 30 4/10 6.0 追 肥 硫 安 ( 幼 穂 形 成 期 ) 20 5/ 3 4.0 硫 安 ( 止 葉 期 ) 15 5/27 3.0 小 計 13.0 合 計 115 17.0 15.0 8.5 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 生 育 調 査 系 統 品 種 出 芽 良 否 出 芽 期 出 穂 期 成 熟 期 稈 長 穂 長 穂 数 倒 伏 ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) (cm) (cm) (/m2) (0-5) 北 見 91 号 5.0 9/26 6/11 7/29 77 10.4 645 0.0 きたほなみ 5.0 9/26 6/11 7/29 77 10.2 532 0.3 北 海 264 号 5.0 9/26 6/11 7/31 78 10.1 533 0.0 ゆめちから 5.0 9/26 6/10 7/29 68 10.3 386 0.0 0 無 ~5 甚 - 39 -

病 害 虫 障 害 系 統 品 種 冬 損 縞 萎 縮 病 うどんこ 病 赤 さび 病 赤 かび 病 穂 発 芽 (0-5) (0-5) (0-5) (0-5) (0-5) (0-5) 北 見 91 号 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 きたほなみ 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 北 海 264 号 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ゆめちから 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 発 生 ;0 無 ~5 甚 品 質 調 査 系 統 品 種 子 実 重 2.2mm 篩 上 千 粒 重 容 積 重 子 実 タンハ ク 外 観 (kg/10a) 割 合 (%) (g) (g) (%) (1-6) 北 見 91 号 613 95.0 37.6 787 12.8 3.5 きたほなみ 687 93.0 38.6 794 11.4 3.1 北 海 264 号 716 98.0 43.8 775 13.1 3.8 ゆめちから 459 97.0 41.7 777 14.0 4.0 1 良 ~6 悪 (1) 北 見 91 号 単 年 度 評 価 やや 劣 る 単 年 評 価 対 照 品 種 と 比 較 した 単 年 の 当 現 地 試 験 における 生 育 収 量 外 観 品 質 に 基 づいて 判 定 以 下 のとおり 記 載 優 る やや 優 る 並 やや 劣 る 劣 る 有 望 度 やや 劣 る 有 望 度 現 地 試 験 における 累 年 成 績 ( 供 試 初 年 目 の 場 合 は 単 年 成 績 )と 穂 発 芽 耐 性 縞 萎 縮 病 抵 抗 性 赤 かび 病 抵 抗 性 などの 特 性 および 加 工 適 性 を 含 めた 普 及 性 の 評 価 ア 稈 長 は きたほなみ とほぼ 同 等 だが 穂 数 は 多 かった イ 出 穂 期 成 熟 期 は きたほなみ と 同 等 だった ウ 10aあたり 収 量 は きたほなみ より 少 なく 千 粒 重 も きたほなみ よりやや 少 なかった エ きたほなみ に 比 べ 北 見 91 号 は 雪 腐 病 に 弱 く 収 量 も 低 いことから 普 及 の 見 込 みは 低 い (2) 北 海 264 号 単 年 度 評 価 やや 有 望 有 望 度 やや 有 望 ア 稈 長 は ゆめちから より 長 く 穂 長 は 同 等 で 穂 数 はやや 多 かった イ 出 穂 期 は ゆめちから より1 日 遅 く 成 熟 期 は2 日 遅 かった ウ 10aあたり 収 量 は ゆめちから より 多 く 千 粒 重 も 重 かった エ 冬 損 は ゆめちから よりやや 少 なかった 4 普 及 の 活 用 留 意 点 両 系 統 とも 廃 棄 扱 いとなった 北 見 91 号 は きたほなみ と 比 べ 明 確 な 有 利 性 が 確 認 できなかった 北 海 264 号 は 品 種 特 性 は ゆめちから より 優 れるものの 商 業 上 の 代 替 は 困 難 として 廃 棄 扱 いとなった - 40 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 の 生 育 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 A 富 里 吉 本 淳 一 氏 課 題 分 類 畑 作 栽 培 留 萌 郡 小 平 町 B 中 原 英 雄 氏 秋 まき 小 麦 留 萌 市 有 限 会 社 緑 萌 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 主 査 南 忠 専 門 普 及 指 導 員 中 元 寺 裕 子 普 及 課 題 ( 協 力 ) JA 南 るもい 1 目 的 秋 まき 小 麦 の 生 育 調 査 を 行 い 営 農 情 報 として 活 用 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 場 所 の 概 要 生 産 者 名 市 町 名 土 壌 区 分 土 性 排 水 性 傾 斜 前 作 物 は 種 月 日 は 種 量 条 間 kg/10a cm 小 平 A 小 平 町 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 やや 不 良 平 坦 秋 まき 小 麦 H26/9/ 8 7 17.0 小 平 B 小 平 町 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 やや 不 良 平 坦 秋 まき 小 麦 H26/9/ 7 7 12.5 参 考 留 萌 市 留 萌 市 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 やや 不 良 平 坦 秋 まき 小 麦 H26/9/13 10 15.0 (2) 耕 種 概 要 基 肥 追 肥 生 産 者 名 施 用 量 成 分 量 (kg/10a) 資 材 量 成 分 量 資 材 名 施 肥 月 日 資 材 名 kg/10a N P K kg/10a N 小 平 A 802 50 4.0 10.0 8.5 H27/4/28 BBNK20 40.0 8.0 吉 本 淳 一 5/10 硫 安 20.0 4.0 小 平 B 麦 カル849 70 5.6 16.8 6.3 H27/4/10 NK21 30.0 6.0 中 原 英 雄 5/ 4 NK21 30.0 6.0 5/25 NK21 30.0 6.0 6/10 尿 素 1.5 0.7 6/18 尿 素 1.5 0.7 6/28 尿 素 1.5 0.7 参 考 過 燐 酸 石 灰 20 3.4 H27/4/20 硫 安 40.0 8.4 緑 萌 BB805Cu 50 4.0 15.0 7.5 6/16 側 条 093 20.0 4.0 留 萌 市 6/28 BB265 20.0 2.4 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 は 種 は 平 年 より1 週 間 程 度 早 く 根 雪 前 の 生 育 は 平 年 よりやや 優 った 融 雪 は 平 年 より 早 く 融 雪 後 は 高 温 で 適 当 な 降 雨 もあり 起 生 後 の 生 育 は 良 好 であった( 出 芽 期 +7 日 起 生 期 +9 日 幼 穂 形 成 期 +7 日 ) 5 月 は 平 年 並 以 上 の 気 温 で 経 過 し 適 度 に 降 雨 もあったことから 生 育 は 順 調 で 出 穂 は 若 干 早 まった( 出 穂 期 +9 日 ) 出 穂 期 以 降 は 気 温 が 平 年 並 みから 低 く 経 過 し 登 熟 はゆっくり 進 んだ( 成 熟 期 +1 日 ) 小 平 町 内 の 収 穫 作 業 は 7 月 22 日 と 8 月 上 旬 の 降 雨 で 若 干 遅 れた ( 収 穫 始 -1 日 収 穫 期 -1 日 収 穫 終 -2 日 ) 茎 数 は 最 終 的 に 平 年 を 上 回 り 収 量 も 平 年 を 上 回 った 赤 かび 病 や 穂 発 芽 の 発 生 はあまり 見 られなかった - 41 -

表 1 作 業 期 節 は 種 収 穫 収 穫 年 次 始 期 終 始 期 終 H26/ H27/ 平 成 27 年 9/ 2 9/ 8 9/15 7/24 7/29 8/ 4 平 年 9/ 9 9/15 9/26 7/23 7/28 8/ 2 注 ) 平 年 値 は 前 7カ 年 中 の 最 豊 年 ( 平 成 20 年 産 )と 最 凶 年 ( 平 成 22 年 産 )を 除 いた5か 年 平 均 を 示 す 表 2 生 育 期 節 幼 穂 出 穂 出 芽 期 起 生 期 止 葉 期 乳 熟 期 成 熟 期 収 穫 年 次 形 成 期 始 期 終 H26/ H27/ 平 成 27 年 9/12 4/14 5/ 3 5/24 6/ 1 6/ 3 6/ 7 6/26 7/20 平 年 9/21 4/23 5/10 6/ 1 6/10 6/12 6/14 7/ 1 7/21 注 ) 平 年 値 は 前 7カ 年 中 の 最 豊 年 ( 平 成 20 年 産 )と 最 凶 年 ( 平 成 22 年 産 )を 除 いた5か 年 平 均 を 示 す 表 3 生 育 調 査 結 果 項 目 ほ 場 年 月 日 平 成 26 年 平 成 27 年 10 月 1 日 10 月 15 日 根 雪 前 5 月 15 日 6 月 1 日 6 月 15 日 7 月 1 日 7 月 15 日 草 丈 小 平 A 13.3 17.4 18.6 27.6 64.7 86.8 *76.7 *76.7 cm 小 平 B 15.8 20.7 20.8 30.0 61.9 80.7 *71.6 *71.6 本 年 ( 平 均 ) 14.5 19.0 19.7 28.8 63.3 83.7 *74.2 *74.2 平 年 11.7 16.9-20.8 47.0 68.4 *74.0 *74.0 ( 参 考 ) 13.1 16.9 15.9 31.6 64.9 90.0 *84.4 *84.4 葉 数 小 平 A 3.5 5.3 6.5 穂 長 吉 本 9.2 9.2 小 平 B 3.5 5.1 6.6 cm 中 原 9.1 9.1 本 年 ( 平 均 ) 3.5 5.2 6.5 本 年 ( 平 均 ) 9.1 9.1 平 年 2.0 3.5 - 平 年 8.6 8.6 ( 参 考 ) 緑 萌 2.0 3.5 5.4 緑 萌 ( 参 考 ) 8.7 8.7 茎 数 小 平 A 185 347 988 767 809 *785 *767 *767 小 平 B 224 572 1060 972 820 *712 *664 *664 本 年 ( 平 均 ) 204 459 1024 869 814 *748 *715 *715 平 年 251 532 (885) 854 827 *609 *578 *573 ( 参 考 ) 緑 萌 247 400 900 956 767 *726 *727 *727 注 ) 草 丈 欄 の* 印 (7 月 1 日 以 降 )は 稈 長 を 茎 数 の* 印 (6 月 15 日 以 降 )は: 穂 数 を 示 す 注 ) 平 年 値 は 前 7カ 年 中 の 最 豊 年 ( 平 成 20 年 産 )と 最 凶 年 ( 平 成 22 年 産 )を 除 いた5か 年 平 均 を 示 すが 括 弧 内 はデータ 不 足 のため 前 3カ 年 の 平 均 を 示 す 表 4 収 量 調 査 結 果 子 実 重 製 品 重 製 品 率 千 粒 重 蛋 白 含 有 率 ほ 場 (kg/10a) (kg/10a) (%) (g) (%) 小 平 A 613 431 70.0 39.5 9.7 小 平 B 548 345 62.5 35.5 12.1 本 年 ( 平 均 ) 580 388 66.2 37.5 10.9 平 年 - 364 81.7 38.5 11.7 ( 参 考 ) 849 792 93.3 41.1 10.6 注 1) 平 年 値 は 前 4カ 年 平 均 を 示 す 注 2) 製 品 重 は 平 年 は 篩 目 2.3mm 以 上 とした 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 調 査 は 管 内 の 生 育 状 況 把 握 に 利 用 する - 42 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 北 海 259 号 の 雪 腐 病 防 除 区 分 新 規 試 験 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 大 椴 橋 村 博 氏 課 題 分 類 畑 作 病 害 虫 秋 まき 小 麦 留 萌 郡 小 平 町 大 椴 三 口 勇 一 氏 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 重 点 ( 担 当 ) 主 査 南 忠 留 萌 振 興 局 農 務 課 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) JA 南 るもい ホクサン 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 主 に 小 平 町 大 椴 地 区 で 栽 培 されている 秋 まき 小 麦 品 種 北 海 259 号 の 生 産 性 を 向 上 さ せるため 耐 雨 性 に 優 れる 薬 剤 の 雪 腐 病 防 除 効 果 について 調 査 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 留 萌 郡 小 平 町 (2) 調 査 ほ 場 : 留 萌 郡 小 平 町 花 岡 橋 村 博 氏 Aほ 場 留 萌 郡 小 平 町 大 椴 三 口 勇 一 氏 Bほ 場 (3) 試 験 方 法 : 1Aほ 場 供 試 面 積 80a 1 区 面 積 15a 反 復 なし 試 験 処 理 2 処 理 散 布 区 :10 月 24 日 ランマンフロアフ ル(1000 倍 )+フロンサイト SC(1000 倍 ) 無 散 布 区 2Bほ 場 供 試 面 積 40a 1 区 面 積 8a 反 復 なし 試 験 処 理 2 処 理 散 布 区 :11 月 1 日 ランマンフロアフ ル(1000 倍 )+フロンサイト SC(1000 倍 ) 無 散 布 区 (4) 耕 種 概 要 供 試 品 種 : 北 海 259 号 は 種 および 施 肥 : 施 肥 資 材 名 及 び 処 理 時 期 量 基 肥 追 肥 は 種 資 材 量 成 分 量 (kg/10a) 資 材 量 成 分 量 ほ 場 月 日 資 材 名 施 用 日 資 材 名 kg/10a N P K kg/10a N A 橋 村 9/3 BB802 50 4.0 10.0 6.0 4/20 硫 安 40 8.4 5/10 硫 安 20 4.2 B 三 口 9/15 802 40 3.2 8.0 4.8 4/10 NK21 40 8 5/ 2 NK21 40 8 6/12 ク リーンヒット 0.2 0.3 6/26 ク リーンヒット 0.2 0.3 7/ 6 ク リーンヒット 0.2 0.3 病 害 虫 防 除 : 雪 腐 病 防 除 以 外 は 農 家 慣 行 に 準 ずる - 43 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 試 験 経 過 :Aほ 場 は 起 生 後 に 鹿 の 食 害 を 生 じた 株 がなくなることはなかったが 茎 数 が 本 来 より 減 少 したと 思 われる Bほ 場 は 無 防 除 区 のは 種 時 に 肥 料 が 切 れ 無 肥 料 状 態 で 播 種 された その 結 果 両 ほ 場 で 越 冬 後 の 生 育 に 処 理 以 外 の 影 響 が 加 わったため 生 育 収 量 データは 取 れなかった 雪 腐 病 の 発 生 は 褐 色 小 粒 菌 核 病 が 主 体 で 発 生 程 度 は 両 ほ 場 とも 軽 かった (2) 調 査 結 果 : 防 除 区 は 両 ほ 場 とも 発 生 株 率 発 生 程 度 共 に 低 かった 融 雪 後 の 茎 数 は 処 理 間 で 差 がが 見 れらなかった 表 1 雪 腐 病 および 収 量 調 査 結 果 雪 腐 病 累 積 降 水 量 調 査 日 処 理 ほ 場 発 病 株 率 発 病 度 期 間 ( 平 成 26 年 ) 小 平 町 達 布 留 萌 A 4 月 15 日 散 布 58% 0.54 10 月 24 日 ( 散 布 日 ) 235mm 142mm 橋 村 無 散 布 100% 1.48 ~12 月 2 日 ( 根 雪 始 ) B 4 月 22 日 散 布 42% 0.65 11 月 1 日 ( 散 布 日 ) 175mm 112mm 三 口 無 散 布 92% 1.25 ~12 月 2 日 ( 根 雪 始 ) 表 2 生 育 調 査 結 果 ほ 場 調 査 日 調 査 項 目 処 理 H26 H27 10/30 11/11 4/ 9 草 丈 散 布 20.2 21.0 (cm) 無 散 布 15.4 17.1 A 葉 数 散 布 6.5 6.3 橋 村 ( 枚 ) 無 散 布 5.5 6.6 茎 数 散 布 1125 1096 1158 ( 本 /m2) 無 散 布 979 958 1179 草 丈 散 布 - 14.2 1 (cm) 無 散 布 - 1.8 B 葉 数 散 布 - 5.7 三 口 ( 枚 ) 無 散 布 - 4.7 茎 数 散 布 - 779 817 ( 本 /m2) 無 散 布 - 483 604 (3) 考 察 : 供 試 した 薬 剤 の10 月 末 散 布 による 雪 腐 病 防 除 効 果 を 確 認 できた 4 普 及 の 活 用 留 意 点 病 害 の 発 生 程 度 が 低 く 収 量 に 対 する 防 除 効 果 は 確 認 できなかった - 44 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 きたほなみ の 肥 効 調 整 型 区 分 新 規 肥 料 実 証 ほ 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 田 口 紀 氏 課 題 分 類 畑 作 施 肥 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 ( 担 当 ) 地 域 係 長 牧 郁 夫 普 及 課 題 ( 協 力 ) 苫 前 町 農 業 協 同 組 合 ホクレン 肥 料 ( 株 ) 及 び 事 業 1 目 的 秋 まき 小 麦 の 幼 形 期 における 分 追 肥 作 業 の 省 力 化 を 目 的 とした 肥 効 調 整 型 肥 料 の 効 果 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 田 口 紀 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 30a 反 復 なし( 区 内 反 復 2) (4) 試 験 区 分 (kg/10a) 基 肥 BB082 N 追 肥 時 期 ()は 施 肥 月 日 合 計 区 分 40kg/10a(9/14) 起 生 期 幼 形 期 止 葉 期 計 (N) N P K (4/11) (5/ 4) (5/27) 試 験 区 (BBNK52CR) 12.5-16.7 20.7 4.0 7.2 4.8 4.2 慣 行 区 ( 硫 安 ) 8.4 4.2 16.8 20.8 供 試 資 材 BBNK52CR~N:25% P:0% K:2% 被 覆 肥 料 (セラコート15) 入 り (5) 耕 種 概 要 土 壌 区 分 土 性 排 水 性 地 形 前 作 物 融 雪 期 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 良 平 坦 春 まき 小 麦 4/ 5 品 種 は 種 日 は 種 量 条 間 きたほなみ 9/14 7.6kg/10a 12.5cm 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 気 象 経 過 (2015 年 4~7 月 の 最 高 気 温 と 降 水 量 羽 幌 アメダス) ア 起 生 期 以 降 5 月 1 半 旬 まで 気 温 が 高 くなったが そ の 後 平 年 より 気 温 が 低 く 経 過 した イ 6 月 まではまとま った 降 雨 があり 月 別 降 水 量 が 多 く なった 7 月 は 雨 の 日 が 多 く まとまった 降 雨 もあり 平 年 の2 倍 以 上 の 降 水 量 があった - 45 -

(2) 生 育 調 査 区 分 起 生 期 (4/15) 幼 形 期 (5/1) 止 葉 期 (6/1) 成 熟 期 (7/ 1) 草 丈 茎 数 草 丈 茎 数 葉 色 草 丈 茎 数 葉 色 稈 長 穂 長 穂 数 葉 色 cm 本 /m2 cm 本 /m2 cm 本 /m2 cm cm 本 /m2 試 験 区 10.6 1,656 21.0 1,416 43.6 76.7 680 43.9 85.5 8.9 632 43.3 慣 行 区 10.2 1,728 23.7 1,648 46.9 79.9 928 51.8 89.2 10.1 896 42.3 対 比 0.4-72 -2.7-232 -3.3-3.2-248 -7.9-3.7-1.2-264 1.0 104% 96% 89% 86% 93% 96% 73% 85% 96% 88% 71% 103% ( ) 内 : 調 査 日 ア 試 験 区 は 起 生 期 の 追 肥 後 気 温 は 高 かったが 降 雨 が 少 なかったため 肥 料 の 溶 け 出 し が 悪 く 幼 形 期 以 降 の 葉 色 も 薄 く 生 育 が 慣 行 区 より 劣 った 特 に m2 当 たり 茎 数 や 穂 数 は 慣 行 区 に 比 べ250 本 前 後 少 なく 最 終 穂 数 では 慣 行 区 の71%であった イ 成 熟 期 の 葉 色 は 試 験 区 が3% 程 高 く 期 間 を 通 してほとんど 変 化 なく 窒 素 成 分 が 後 半 まで 残 っていると 思 われる (3) 生 育 期 節 区 分 起 生 期 幼 形 期 止 葉 期 出 穂 期 成 熟 期 収 穫 期 月 日 月 日 月 日 月 日 月 日 月 日 試 験 区 3/28 5/ 2 5/20 5/31 7/27 8/ 2 慣 行 区 3/28 5/ 2 5/22 6/2 7/28 8/ 2 対 比 ±0 ±0 +2 +2 +1 ±0 ア 試 験 区 の 生 育 が 慣 行 区 より 劣 ったため 止 葉 期 と 出 穂 期 で2 日 成 熟 期 で1 日 慣 行 区 より 早 くなった (4) 収 量 調 査 粗 原 製 品 重 量 (2.2mm 篩 ) 実 収 量 区 分 子 実 重 網 上 重 製 品 歩 留 千 粒 重 容 積 重 タンパク 値 kg/10a kg/10a % g g % kg/10a 試 験 区 711 687 99 48.1 878 14.6 - 慣 行 区 785 748 98 43.0 859 14.7 471 対 比 -74-61 -1 +5.1 +19-0.1 91% 92% 101% 112% 102% 99% ア イ ウ エ 本 年 は6 月 上 旬 の 出 穂 以 降 低 温 で 曇 雨 天 の 日 が 多 く 秋 まき 小 麦 の 収 量 は 平 年 を 大 きく 下 回 った( 慣 行 10a 当 たり 実 収 量 ) 10a 当 たり 製 品 収 量 は 試 験 区 が 慣 行 区 に 比 べ 穂 数 が 少 なく 60kg 程 度 減 収 した 千 粒 重 は 試 験 区 が 重 かった 容 積 重 及 びタンパク 値 は 大 きな 差 は 見 られなかった (5) 考 察 ア 本 年 の 場 合 初 期 の 肥 料 の 溶 け 出 しが 悪 く 穂 数 の 増 加 が 遅 れたことから 収 量 が 低 下 したと 思 われる イ 千 粒 重 の 増 加 は 窒 素 が 登 熟 後 半 まで 残 っていたためと 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 肥 効 調 整 型 肥 料 について 追 肥 作 業 の 省 力 化 は 図 られるが 施 用 後 の 温 度 や 土 壌 水 分 に より 肥 料 の 効 きが 異 なるので 注 意 が 必 要 であると 思 われる - 46 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 は 種 前 耕 起 方 法 の 検 討 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 吉 本 淳 一 氏 課 題 分 類 畑 作 栽 培 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : ( 株 ) 北 海 道 クボタ JA 南 るもい 1 目 的 砕 土 方 法 について アッパーロータリーでは 硬 盤 層 の 形 成 やは 種 深 度 が 深 くなり 生 育 に 影 響 が 出 る 今 回 パワーハローと 比 較 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 : 小 平 町 富 里 吉 本 氏 小 麦 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 2.0ha 試 験 区 面 積 1.3ha 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 は 種 日 収 穫 日 出 芽 日 根 雪 日 融 雪 期 起 生 期 幼 形 期 出 穂 期 収 穫 日 H26 年 H27 年 H26 年 H26 年 4 月 9 日 4 月 15 日 5 月 2 日 6 月 1 日 7 月 16 日 9/9 7/17 9/14 12/2 畝 幅 肥 料 名 施 用 量 基 肥 慣 行 区 施 工 区 BB082 40kg/10a 18cm 15cm 追 肥 BBNK20 50kg/10a (5) 試 験 区 分 区 分 慣 行 区 試 験 区 耕 起 機 材 アッパーロータリー パワーハロー 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 表 1 越 冬 前 生 育 調 査 結 果 調 査 日 10 月 2 日 11 月 5 日 区 分 草 丈 葉 数 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 cm 枚 本 /m2 cm 枚 本 /m2 慣 行 区 15.6 3.6 134 20.8 6.3 650 試 験 区 16.2 3.4 187 18.6 6 871 表 2 越 冬 後 生 育 調 査 結 果 調 査 日 4 月 9 日 区 分 5 月 2 日 7/9 成 熟 期 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 稈 長 穂 長 穂 数 本 /m2 cm 枚 本 /m2 cm cm 本 /m2 慣 行 区 699.0 13.9 3.8 817.0 75.4 9.3 470.4 試 験 区 973.0 14.0 4.3 978.0 76.0 8.5 536.0-47 -

表 3 収 量 調 査 結 果 区 分 製 品 重 千 粒 重 蛋 白 水 分 kg/10a 対 比 g % % 慣 行 区 259.8 100 37.6 10 13.8 試 験 区 348.1 134 38.6 11.1 13.9 写 真 1 慣 行 区 アッパーロータリー 写 真 2 試 験 区 パワーハロー は 種 直 後 のほ 場 アッパーロータリーのタイヤ 痕 が 深 く 沈 むのに 対 し 試 験 区 のパワ ーハローはタイヤ 痕 がほとんどない 写 真 3 慣 行 区 は 種 深 5~6cm 写 真 4 試 験 区 は 種 深 3~4cm は 種 深 度 は 慣 行 区 のアッパーロータリーの 方 が 深 く 試 験 区 のパワーハローは 3 ~4cmと 適 正 なは 種 深 であった 写 真 5 慣 行 区 越 冬 後 写 真 6 試 験 区 越 冬 後 越 冬 後 慣 行 区 のタイヤ 痕 の 部 分 が 滞 水 し 欠 株 となっている - 48 -

写 真 7 左 : 慣 行 区 右 : 試 験 区 慣 行 区 は は 種 深 が 深 く 二 段 根 となっ ている 写 真 8 パワーハローの 耕 起 後 越 冬 前 の 草 丈 と 葉 数 に 差 はあまり 見 られないが 茎 数 については 試 験 区 パワーハ ローの 茎 数 の 方 が 優 っていた ( 表 1) 越 冬 後 の 生 育 調 査 でも 試 験 区 のパワーハローの 方 が 優 っていた ( 表 2) 収 量 性 は 試 験 区 が 慣 行 区 より3 割 程 度 高 かった ( 表 3) 写 真 から 慣 行 区 のアッパーロータリーは 砕 土 性 は 良 いが は 種 深 が 深 くなり 二 段 根 の 株 が 発 生 した またタイヤ 痕 によるほ 場 の 滞 水 により 欠 株 が 見 られた ( 写 真 1~7) (2) 考 察 パワーハローの 砕 土 性 は アッパーロータリーには 劣 るため 土 塊 が 大 きい 場 合 や 干 ばつ 傾 向 の 場 合 は は 種 後 の 鎮 圧 が 必 要 と 思 われる 麦 の 生 育 及 び 排 水 改 善 には パワーハローによる 耕 起 の 方 が 良 いと 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 排 水 改 善 や 作 土 層 の 拡 大 など 土 壌 物 理 性 改 善 のためには プラウやレベラーによる ほ 場 均 平 明 渠 の 設 置 なども 必 要 である - 49 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 に 対 する 土 壌 物 理 性 改 善 効 果 区 分 新 規 確 認 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 山 口 弘 幸 氏 課 題 分 類 畑 作 土 壌 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : ( 株 ) 北 海 道 クボタ 上 川 農 業 試 験 場 1 目 的 転 換 畑 におけるプラウによる 硬 盤 層 の 破 砕 と 作 土 層 の 拡 大 レベラーによるほ 場 の 起 伏 改 善 明 渠 の 設 置 など 機 材 による 土 壌 物 理 性 改 善 の 効 果 を 検 証 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 : 小 平 町 富 里 山 口 氏 小 麦 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 0.8ha 施 工 区 面 積 0.5ha 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 は 種 日 畝 幅 出 芽 日 根 雪 日 融 雪 期 起 生 期 幼 形 期 出 穂 期 収 穫 日 H26 年 H26 年 9 月 3 日 18cm 4 月 9 日 4 月 15 日 5 月 2 日 6 月 1 日 7 月 16 日 9/8 12/2 肥 料 名 施 用 量 基 肥 BB082 40kg/10a 追 肥 硫 安 50kg/10a (5) 試 験 区 分 慣 行 区 :ロータリー アッパーロータリー ドリルは 種 施 工 区 :プラウ パワーハロー 溝 掘 り( 明 渠 ) レベラー サブソイラー アッパーロータリー ドリルは 種 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 結 果 表 1 越 冬 前 生 育 調 査 結 果 10 月 6 日 11 月 5 日 区 分 草 丈 葉 数 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 cm 枚 本 /m2 cm 枚 本 /m2 慣 行 区 22.2 3.9 661 30.3 6.7 930 施 工 区 22.8 4.5 717 25.8 6.5 948-50 -

表 2 越 冬 後 生 育 調 査 結 果 4 月 9 日 5 月 2 日 6 月 24 日 区 分 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 桿 長 穂 長 穂 数 本 /m2 cm 枚 本 /m2 cm 枚 本 /m2 慣 行 区 1,211 14 3.7 1,311 84 8.6 646 施 工 区 1,155 16 3.6 1,333 84 8.0 705 (2) 収 量 調 査 結 果 表 3 収 量 調 査 結 果 区 分 製 品 重 千 粒 重 蛋 白 水 分 kg/10a 対 比 g % % 慣 行 区 508 100 40.3 10 13.7 施 工 区 525 103 38.0 9.7 13.6 (3) 土 壌 調 査 データ 表 4 施 工 前 土 壌 分 析 データ 区 分 慣 行 区 施 工 区 層 ph EC 土 壌 分 析 リン 酸 Ca Mg K mg/100g mg/100g mg/100g mg/100g (%) (%) (%) 気 相 ) 上 層 5.38 0.15 17.2 214.2 56.6 12.1 2.1 25.6 49.1 50.9 下 層 4.93 0.09 10.8 131.0 55.4 7.0 1.9 30 68.7 31.3 上 層 5.24 0.13 14.6 179.7 46.5 9.6 25.3 33.3 64.6 35.4 下 層 5.92 0.08 14.2 175.2 60.0 6.8 23.2 25.7 64.4 35.6 気 相 率 液 相 率 固 相 率 孔 隙 率 ( 液 相 + 表 5 施 工 前 土 壌 断 面 調 査 データ 区 分 慣 行 区 施 工 区 層 境 界 cm 硬 度 腐 植 泥 炭 土 性 土 色 石 礫 斑 紋 透 水 性 乾 湿 シ ヒ リシ ル 備 考 15 13 含 む 無 CL 5YR4/3 無 有 小 乾 - 22 20 含 む 無 CL 10YR4/2 無 有 小 乾 - グライ 根 域 18cm ~ 14 なし 無 C 10GY4/1 無 有 小 乾 - グライ 9 12 含 む 無 CL 7.5YR4/6 無 無 小 乾 - 15 17 含 む 無 CL 2.5YR5/4 有 有 小 乾 - グライ 有 り 40 17 含 む 無 C 2.5Y5/1 無 無 小 乾 - 22~グライ ~ 16 なし 無 C 10GY4/1 無 有 小 乾 - グライ 表 6 シリンタ ーインテク レート( 施 工 前 施 工 後 ) シリンダーインテグレート 値 区 分 浸 透 速 度 (mm/h) IB 1 時 間 あたり 積 算 浸 水 量 (mm) D60 写 真 1 慣 行 区 写 真 2 施 工 区 慣 行 区 施 工 区 施 工 前 施 工 後 施 工 前 施 工 後 148.1 134.2 31.9 61.5 320.1 287.4 62.5 70.3-51 -

図 1 施 工 前 慣 行 区 図 2 麦 作 付 後 慣 行 区 図 3 施 工 前 対 照 区 図 4 施 工 後 対 照 区 越 冬 前 の 生 育 は 施 工 区 も 慣 行 区 もほとんど 差 が 見 られなかった( 表 1) 越 冬 後 の 生 育 調 査 においても 施 工 区 と 慣 行 区 の 差 は 見 られなかった ( 表 2) 製 品 重 および 千 粒 重 ともに 施 工 区 と 慣 行 区 に 大 きな 差 は 見 られなかった ( 表 3) 施 工 前 の 土 壌 分 析 では 慣 行 区 と 施 工 区 の 差 は 見 られなかったが 三 層 分 布 の 孔 隙 率 とシリンダーインテグレートのデーターから 施 工 区 の 方 が 慣 行 区 より 透 水 性 が 劣 る 結 果 だった ( 表 4 6) 慣 行 区 は 硬 度 もインテグレート 値 も 麦 作 付 後 ほとんど 変 化 は 見 られないが 施 工 区 は 若 干 だが 透 水 性 が 良 くなり 土 壌 硬 度 については 作 土 30cm 位 まで 改 善 が 見 ら れた ( 表 6 図 1~4) (4) 考 察 今 回 の 施 工 方 法 において 生 育 や 収 量 に 大 きな 効 果 は 見 られないが 土 壌 物 理 性 の 面 では 若 干 だが 改 善 が 見 られた 一 回 の 施 工 だけではなく 次 年 度 以 降 も 土 壌 物 理 性 改 善 が 必 要 と 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 ほ 場 の 形 状 および 土 性 などにより 施 工 方 法 は 変 わる - 52 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 きたほなみ は 種 量 試 験 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 吉 本 淳 一 氏 課 題 分 類 畑 作 栽 培 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) スガノ 農 機 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : ( 株 ) 北 海 道 クボタ JA 南 るもい 1 目 的 当 地 区 における9 月 上 旬 における きたほなみ のは 種 量 を 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 : 小 平 町 富 里 吉 本 氏 小 麦 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 1.3ha 試 験 区 面 積 0.5ha 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 畦 幅 は 種 日 収 穫 日 出 芽 日 根 雪 日 融 雪 期 起 生 期 幼 形 期 出 穂 期 収 穫 日 H26 年 H27 年 H26 年 H26 年 15cm 4 月 9 日 4 月 15 日 5 月 2 日 6 月 1 日 7 月 16 日 9/9 7/17 9/14 12/2 基 肥 追 肥 肥 料 名 施 用 量 BB082 40kg/10a BBNK20 50kg/10a (5) 試 験 区 分 試 験 区 は 種 量 面 積 kg/10a a 慣 行 区 7 80 試 験 区 1 5 10 試 験 区 2 6 40 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 表 1 越 冬 前 生 育 調 査 結 果 調 査 日 10 月 2 日 11 月 5 日 試 験 区 草 丈 葉 数 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 cm 枚 本 /m2 cm 枚 本 /m2 慣 行 区 16.6 3.3 160 20.6 6.2 844 試 験 区 1 15.4 3.6 227 21.9 6.1 1,005 試 験 区 2 12.4 3 227 20.8 5.2 992-53 -

表 2 越 冬 後 生 育 調 査 結 果 調 査 日 4 月 9 日 5 月 2 日 6 月 24 日 試 験 区 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 桿 長 穂 長 穂 数 本 /m2 cm 枚 本 /m2 cm cm 本 /m2 慣 行 区 959 14 4 978 74 10 563 試 験 区 1 1,080 16 4 1,399 78 10 791 試 験 区 2 1,053 16 4 1,107 66 9 630 表 3 収 量 調 査 結 果 区 分 製 品 重 千 粒 重 蛋 白 水 分 kg/10a 対 比 g % % 慣 行 区 369 100 40.2 11.3 13.7 試 験 区 1 356 96 40.5 11.1 13.4 試 験 区 2 379 103 40.8 9.6 13.4 越 冬 前 の 生 育 は 差 は 見 られなかったが 茎 数 は 若 干 試 験 区 1(5kgは 種 )が 優 っていた ( 表 1) 越 冬 後 の 生 育 調 査 においても 各 区 の 差 は 見 られなかった ( 表 2) 製 品 重 千 粒 重 ともに 各 区 の 差 は 見 られなかった( 表 3) (2) 考 察 今 回 の 結 果 からは 9 月 上 旬 のは 種 においては は 種 量 5kgでも 可 能 だが 当 年 は 秋 の 天 候 も 良 く 積 雪 が 遅 かったためとも 考 えられるため は 種 量 6~7kg/10aが 妥 当 と 思 われる - 54 -

課 題 名 秋 まき 小 麦 における 雪 腐 病 薬 剤 効 果 確 認 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 山 崎 政 敏 氏 課 題 分 類 畑 作 病 害 虫 秋 まき 小 麦 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 辻 恭 子 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) ホクサン 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 当 地 区 における 雪 腐 病 の 早 期 散 布 の 実 用 性 を 評 価 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 小 平 町 (2) 調 査 場 所 : 小 平 町 平 和 山 崎 氏 小 麦 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 80m2 無 処 理 区 面 積 40m2 他 1 区 面 積 8m2 2 反 復 (4) 耕 種 概 要 栽 培 様 式 は 種 日 出 芽 日 根 雪 日 融 雪 期 起 生 期 幼 形 期 出 穂 期 収 穫 日 H26 年 H26 年 H26 年 大 豆 間 作 4 月 9 日 4 月 15 日 5 月 2 日 6 月 1 日 7 月 28 日 9/3 9/14 12/2 肥 料 名 施 用 量 基 肥 BB802 30kg/10a 追 肥 硫 安 30kg/10a (5) 試 験 区 分 試 験 区 処 理 区 分 薬 剤 名 1 倍 率 薬 剤 名 2 倍 率 1 無 処 理 - 2 リソ レックスヘ フランFL 500 3 フロンサイト SC 1,000 ランマンFL 1,000 4 フロンサイト SC 2,000 5 フロンサイト SC 2,000 ランマンFL 1,000 6 シルハ キュアFL 2,000 ランマンFL 1,000 薬 剤 散 布 :H26 年 11/5 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 調 査 結 果 表 1 越 冬 前 生 育 調 査 結 果 11 月 5 日 4 月 15 日 5 月 2 日 試 験 区 草 丈 葉 数 茎 数 茎 数 草 丈 葉 数 茎 数 cm 枚 本 /m2 本 /m2 cm 枚 本 /m2 1 448 658 14.9 3.6 817 2 400 678 15.8 3.8 846 3 450 1,018 16.7 4.1 1174 20.5 5.7 4 460 748 15.7 3.9 862 5 532 1,024 15.2 4 1098 6 458 818 16.9 4 1186-55 -

表 2 褐 色 小 粒 発 病 指 数 区 分 薬 剤 名 発 病 指 数 1 倍 率 2 倍 率 平 均 1-1 1.08 無 処 理 無 処 理 1-2 1.64 2-1 1.24 リソ レックスヘ フランFL 500-2-2 0.96 1.36 1.1 3-1 0.26 フロンサイト SC 1000 ランマンフロアフ ル 1000 3-2 0.22 0.24 4-1 0.9 フロンサイト SC 2000-4-2 1.04 0.97 5-1 0.66 フロンサイト SC 2000 ランマンフロアフ ル 1000 5-2 0.6 0.63 6-1 0.34 シルハ キュアFL 2000 ランマンフロアフ ル 1000 6-2 0.28 0.31 < 生 育 状 況 > 1 無 処 理 区 写 真 1 撮 影 11/27 写 真 2 撮 影 4/15 写 真 3 撮 影 5/2 2リソ ヘ ックスヘ フランFL 写 真 4 撮 影 11/27 写 真 5 撮 影 4/15 写 真 6 撮 影 5/2 2フロンサイト 1000 倍 +ランマン1000 倍 写 真 7 撮 影 11/27 写 真 8 撮 影 4/15 写 真 9 撮 影 5/2-56 -

4フロンサイド2000 倍 写 真 10 撮 影 11/27 写 真 11 撮 影 4/15 写 真 12 撮 影 5/2 5フロンサイト 2000 倍 +ランマン1000 倍 写 真 13 撮 影 11/27 写 真 14 撮 影 4/15 写 真 15 撮 影 5/2 6シルハ キュア2000 倍 +ランマン1000 倍 写 真 16 撮 影 11/27 写 真 17 撮 影 4/15 写 真 18 撮 影 5/2 < 参 考 > 11/5~12/2 積 算 降 水 量 126.5mm 小 平 町 達 布 気 象 データーより 幼 形 期 の 茎 数 は 試 験 区 3(フロンサイト 1000+ランマン1000)= 試 験 区 6(シルハ キュア+ランマン) 試 験 区 5(フロンサイト 2000+ランマン> 試 験 区 4(フロンサイト 2000) 試 験 区 2(リソ レックスヘ フラン) 試 験 区 1( 無 処 理 )であった 褐 色 小 粒 の 発 病 指 数 は 試 験 区 1( 無 処 理 区 )> 試 験 区 2(リソ レックスヘ フラン)> 試 験 区 4(フ ロンサイト 2000)> 試 験 区 5(フロンサイト 2000+ランマン)> 試 験 区 6(シルハ キュア+ランマン) 試 験 区 3(フロ ンサイト 1000+ランマン)の 順 であった (2) 考 察 本 年 のみの 結 果 であるが 越 冬 後 の 生 育 状 況 および 発 病 指 数 から フロンサイド1000 倍 +ランマンFLの 混 用 又 はシルバキュアFL+ランマンFLの 混 用 が 効 果 があると 思 われ た フロンサイドに 関 しては 単 体 の2000 倍 では 効 果 が 劣 ると 思 われる 本 年 の 散 布 後 の 積 算 降 水 量 では リゾレックスベフランの 効 果 は 低 いと 思 われる - 57 -

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課 題 名 大 豆 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 苫 前 郡 羽 幌 町 中 央 ( 農 )みなくるファーム 課 題 分 類 畑 作 品 種 比 較 大 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 なし ( 担 当 ) 主 査 ( 高 付 加 価 値 化 ) 平 田 修 一 普 及 課 題 ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 及 び 事 業 1 目 的 大 豆 品 種 の 特 性 栽 培 法 並 びに 地 域 適 応 性 について 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 羽 幌 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 羽 幌 町 中 央 ( 農 )みなくるファーム 大 豆 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 87.1m2 1 区 面 積 10m2 反 復 2 反 復 (4) 供 試 品 種 系 統 早 晩 性 やや 早 早 晩 性 中 品 種 とよみづき トヨムスメ 系 統 名 とよみづき( 密 植 ) 新 品 種 新 系 統 は 無 く 既 存 品 種 のみ ユキホマレ( 標 準 ) (5) 耕 種 概 要 土 壌 区 分 土 性 前 作 物 は 種 月 日 畦 幅 株 間 1 株 本 数 褐 色 低 地 土 壌 土 大 豆 6 月 1 日 66cm 18cm( 密 植 9cm) 2.0 肥 料 名 施 肥 量 施 肥 日 成 分 量 (kg/10a) (kg/10a) 窒 素 リン 酸 加 里 基 肥 S343 30 6/1 0.9 4.2 3.9 合 計 30 0.9 4.2 3.9 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 生 育 調 査 系 統 品 種 出 芽 開 花 期 成 熟 期 倒 伏 主 茎 長 最 下 着 莢 稔 実 良 否 ( 月 日 ) ( 月 日 ) (0-5) (cm) 位 置 (cm) 莢 数 とよみづき( 密 植 ) 良 7/29 9/25 1.5 89 13.9 54.3 ユキホマレ 良 7/27 9/25 0.0 83 9.6 63.9 とよみづき 良 7/28 9/25 0.0 83 10.7 55.1 トヨムスメ 良 7/29 9/25 3.0 85 11.3 61.3 : 倒 伏 程 度 0: 無 1: 微 2: 少 3: 中 4: 多 5: 甚 品 質 調 査 系 統 品 種 子 実 重 百 粒 重 屑 粒 率 検 査 タンハ ク (kg/10a) (g) (%) 等 級 (%) とよみづき( 密 植 ) 359 28.6 3.1 1 12.8 ユキホマレ 390 28.8 1.7 1 11.4 とよみづき 345 28.0 2.7 1 13.1 トヨムスメ 365 27.8 2.8 2 上 14.0-59 -

(1) とよみづき とよみづき は 既 に 現 地 で 栽 培 されていることから ユキホマレ との 品 種 特 性 の 比 較 を 目 的 とした 調 査 を 実 施 した ア 主 茎 長 は ユキホマレ とほぼ 同 等 だが 着 莢 数 はやや 少 ない イ 開 花 期 成 熟 期 は ユキホマレ と 同 等 だった ウ 10aあたり 収 量 は ユキホマレ より 少 ないが 百 粒 重 は ユキホマレ とほぼ 同 等 だった (2) とよみづき 密 植 栽 培 ア 主 茎 長 は ユキホマレ より 長 く 最 下 着 莢 位 置 は ユキホマレ より 高 いが 着 莢 数 はやや 少 ない イ 開 花 期 成 熟 期 は ユキホマレ と 同 等 だった ウ 10aあたり 収 量 は ユキホマレ より 少 ないが 百 粒 重 は ユキホマレ とほぼ 同 等 だった エ とよみづき 慣 行 栽 培 と 比 較 すると 10aあたり 収 量 百 粒 重 は 同 等 であった オ とよみづき 密 植 栽 培 は 慣 行 栽 培 と 比 較 すると 収 量 性 が 同 等 であることから 密 植 栽 培 に 適 すると 考 える (3) トヨムスメ トヨムスメ は 既 に 現 地 で 栽 培 されていることから ユキホマレ との 品 種 特 性 の 比 較 を 目 的 とした 調 査 を 実 施 した ア 主 茎 長 は ユキホマレ とほぼ 同 等 だが 着 莢 数 はやや 多 い イ 開 花 期 は ユキホマレ より1 日 遅 く 成 熟 期 は ユキホマレ より4 日 遅 い ウ 10aあたり 収 量 は ユキホマレ より 少 ないが 百 粒 重 は ユキホマレ とほぼ 同 等 だった 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 試 験 の とよみづき 密 植 栽 培 は 留 萌 管 内 で 行 われている 狭 畦 密 植 栽 培 と 畦 幅 が 異 なる そのため 狭 畦 密 植 栽 培 で とよみづき を 栽 培 する 場 合 は 本 試 験 結 果 の 品 種 特 性 とは 異 なる 可 能 性 があるので 考 慮 する - 60 -

課 題 名 大 豆 の 生 育 調 査 区 分 継 続 ( 平 成 24 年 ~) 実 施 場 所 留 萌 郡 小 平 町 富 里 小 林 寛 樹 氏 課 題 分 類 畑 作 栽 培 大 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 主 査 南 忠 専 門 普 及 指 導 員 中 元 寺 裕 子 普 及 課 題 ( 協 力 ) JA 南 るもい 1 目 的 大 豆 の 生 育 調 査 を 行 い 営 農 情 報 として 活 用 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 場 所 の 概 要 地 区 名 土 壌 区 分 土 性 排 水 性 傾 斜 前 作 物 は 種 月 日 畦 幅 条 間 cm cm 富 里 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 やや 不 良 平 坦 秋 まき 小 麦 5/28 65.0 13.0 (2) 耕 種 概 要 基 肥 追 肥 資 材 量 成 分 量 (kg/10a) 資 材 量 成 分 量 資 材 名 施 肥 月 日 資 材 名 kg/10a 地 区 名 kg/10a kg/10a N P K N 富 里 BBS325 60 1.8 13.2 9.0 7/20 ケイフン 40 10 (3) 調 査 項 目 地 域 の 概 要 把 握 :< 作 業 期 節 >は 種 ( 始 期 終 わり) 収 穫 ( 始 期 終 ) < 生 育 期 節 > 出 芽 期 開 花 ( 始 期 ) 成 熟 期 代 表 地 点 の 生 育 調 査 :5 月 ~10 月 ( 月 2 回 :1 日 15 日 ) 草 丈 本 葉 数 莢 数 代 表 地 点 の 収 量 調 査 : 収 量 製 品 歩 留 まり 百 粒 重 一 莢 内 粒 数 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 小 平 町 内 のは 種 作 業 は 5 月 は 好 天 が 続 きほぼ 平 年 並 みに 進 んだ(は 種 始 +1 日 は 種 期 -2 日 )が は 種 終 は6 月 中 旬 まで 遅 れた(-13 日 ) は 種 後 は6 月 上 旬 に 降 雨 があり 出 芽 は 順 調 であった( 出 芽 期 +1 日 ) 出 芽 後 は 水 分 が 十 分 あり 初 期 生 育 は 良 好 であった 7 月 上 中 旬 は 低 温 に 経 過 したため 生 育 は 一 時 的 に 緩 慢 になり 開 花 が 若 干 遅 れた( 開 花 始 -2 日 開 花 期 -2 日 ) 7 月 中 旬 以 降 は 高 温 傾 向 に 推 移 し 開 花 後 の 生 育 は 旺 盛 で 草 丈 や 本 葉 数 は 平 年 を 上 回 った 成 熟 期 はほぼ 平 年 並 みに 迎 えた 小 平 町 内 の 収 穫 作 業 は 若 干 遅 くなった( 収 穫 始 -2 日 収 穫 期 -2 日 収 穫 終 -6 日 ) 収 量 は 莢 数 一 莢 内 粒 数 百 粒 重 が 平 年 を 上 回 り 多 収 となった - 61 -

表 1 作 業 期 節 表 2 生 育 期 節 は 種 収 穫 出 芽 期 開 花 始 開 花 期 成 熟 期 年 次 始 期 終 始 期 終 年 次 平 成 27 年 5/26 6/ 1 6/ 7 10/19 10/22 11/ 1 平 成 27 年 6/13 7/25 7/27 9/27 平 年 5/27 5/30 6/20 10/17 10/20 10/26 平 年 6/14 7/23 7/25 9/27 注 ) 平 年 値 は 前 7カ 年 中 の 最 豊 年 ( 平 成 22 年 産 )と 最 凶 年 ( 平 成 21 年 産 )を 除 いた5か 年 平 均 を 示 す 表 3 生 育 調 査 結 果 年 月 日 平 成 27 年 項 目 年 次 6 月 15 日 7 月 1 日 7 月 15 日 8 月 1 日 8 月 15 日 9 月 1 日 9 月 15 日 10 月 1 日 草 丈 本 年 3.8 10.6 22.8 65.1 79.7 80.1 80.1 80.1 平 年 1.5 8.6 24.6 53.4 62.8 62.9 62.9 62.9 葉 数 本 年 1.8 4.3 8.7 10.1 10.1 10.1 10.1 平 年 1.4 4.3 8.0 8.4 8.8 9.0 9.0 莢 数 本 年 277 463 463 463 平 年 226 427 429 429 注 ) 平 年 値 は 前 7カ 年 中 の 最 豊 年 ( 平 成 22 年 産 )と 最 凶 年 ( 平 成 21 年 産 )を 除 いた5か 年 平 均 を 示 す 表 4 収 量 調 査 結 果 収 穫 年 次 子 実 重 製 品 重 製 品 率 百 粒 重 一 莢 内 粒 数 (kg/10a) (kg/10a) (%) (g) 本 年 370 358 97 33.5 2.4 平 年 267 223 84 31.7 1.8 注 ) 平 年 値 は 前 4カ 年 平 均 を 示 す 4 普 及 の 活 用 留 意 点 本 調 査 は 管 内 の 生 育 状 況 把 握 に 利 用 する - 62 -

課 題 名 大 豆 の 緩 効 性 肥 料 の 効 果 確 認 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 中 嶋 和 浩 氏 課 題 分 類 畑 作 施 肥 大 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 北 海 道 サンアグロ 株 式 会 社 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 大 豆 における 緩 効 性 肥 料 銘 柄 の 収 量 品 質 に 及 ぼす 影 響 を 確 認 し 地 域 普 及 の 資 料 とす る 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 中 嶋 和 浩 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 約 5,000m2 1 区 面 積 約 500m2 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 品 種 は 種 月 日 畦 幅 株 間 (cm) 1 株 本 数 ( 本 ) 融 雪 ユキシズカ 5 月 23 日 66.0 10.0 2.0 防 散 融 雪 炭 カル 80kg/10a(3/17) 除 草 剤 散 布 手 取 り 除 草 機 械 中 耕 薬 剤 名 散 布 月 日 ( 回 ) ( 回 ) ロロックス 5 月 27 日 なし 3 回 ラッソー 乳 剤 5 月 27 日 病 害 虫 防 除 使 用 薬 剤 名 散 布 月 日 使 用 倍 率 対 象 病 害 虫 クルーザーFS30 5 月 22 日 6ml/ 種 子 1kg タネバエ アブラムシ 類 プレバソンフロアブル5 8 月 21 日 4,000 マメシンクイガ (5) 生 育 期 節 及 び 農 作 業 期 区 分 出 芽 期 開 花 始 開 花 期 成 熟 期 収 穫 月 日 試 験 区 6 月 15 日 7 月 29 日 8 月 1 日 10 月 1 日 10 月 5 日 慣 行 区 6 月 16 日 7 月 29 日 8 月 1 日 10 月 1 日 10 月 5 日 (6) 試 験 区 分 区 分 施 用 量 成 分 換 算 量 (kg/10a) 備 考 kg/10a N ( 内 緩 効 N) P K 試 験 区 UFS853 25 2.0 1.5 6.25 3.2 ペレット 鶏 糞 (8-25-13) 45kg/10a 慣 行 区 BBS343 30 0.9 7.2 3.9 ペレット 鶏 糞 (3-24-13) 45kg/10a 硫 安 ( 追 肥 ) 5 1.0 7/28 硫 安 追 肥 (21-0-0) - 63 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 区 分 6 月 17 日 6 月 29 日 7 月 13 日 8 月 12 日 9 月 7 日 茎 長 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) ( 個 /m2) (cm) ( 枚 ) ( 個 /m2) 試 験 区 2.3 5.1 1.1 12.8 2.9 52.6 10.8 108 62.9 11.0 901 慣 行 区 2.3 5.3 1.1 13.6 2.9 56.3 11.0 211 57.6 12.3 1033 差 0.0-0.2 0.0-0.8 0.0-3.7-0.2-103 5.3-1.3-132 慣 行 比 100 96 100 94 100 93 98 51 109 89 87 ア イ ウ エ 出 芽 は 試 験 区 と 慣 行 区 とも 差 は 無 く 良 好 であった 茎 長 は 慣 行 区 と 比 較 しやや 短 い 傾 向 が 見 られた 葉 数 は 初 期 生 育 から 大 きな 差 は 無 くほぼ 同 等 の 生 育 を 示 していた 着 莢 数 は 試 験 区 が 慣 行 区 より 少 なかった (2) 収 量 調 査 結 果 調 製 前 慣 行 製 品 子 実 重 慣 行 製 品 百 粒 重 慣 行 区 分 子 実 重 対 比 (kg/10a) 対 比 歩 留 (g) 対 比 (kg/10a) 1 (%) 2 試 験 区 233 135 204 151 86.7 9.0 103 慣 行 区 172 100 135 100 73.8 8.7 100 1 製 品 子 実 重 は 篩 い 目 4.9mm 以 上 とし 水 分 換 算 ( 水 分 15%) 収 量 とする 2 百 粒 重 は 篩 い(4.9 上 ) 調 製 後 の 水 分 換 算 ( 水 分 15%)した 数 値 とする 区 分 篩 い 目 分 布 割 合 (%) 6.1mm 上 5.5mm 上 4.9mm 上 4.2mm 上 試 験 区 0.2 9.5 77.1 13.3 慣 行 区 0.0 3.7 70.0 26.2 5.5mm 上 は 小 粒 大 豆 規 格 4.9mm 上 は 極 小 粒 大 豆 規 格 ア イ ウ 調 製 前 及 び 篩 い 調 製 後 の 子 実 重 は 試 験 区 が 慣 行 区 より 増 収 した 百 粒 重 は 試 験 区 が 優 り 慣 行 区 が 小 粒 傾 向 であった 試 験 区 は 5.5mm 上 規 格 の 篩 い 目 分 布 割 合 が 高 くなり 製 品 歩 留 が 優 った (3) 肥 料 費 の 比 較 区 分 肥 料 銘 柄 単 価 ( 円 ) 施 肥 量 (kg/10a) 肥 料 費 ( 円 /10a) 差 額 ( 円 ) 試 験 区 UFS853 2,819 25 3,524 161 慣 行 区 BBS343 2,052 30 3,078 硫 安 1,139 5 285 肥 料 単 価 は A 農 協 当 用 単 価 ( 税 込 み)で 試 算 ア 肥 料 費 は 試 験 区 が161 円 高 くなるが 増 収 による 回 収 が 可 能 である 4 普 及 の 活 用 留 意 点 (1) 緩 効 性 肥 料 施 用 と 慣 行 区 との 生 育 の 差 はほぼ 同 等 で 子 実 重 が 増 加 することから 普 及 性 はある (2) 本 試 験 の 子 実 重 が 小 粒 のため 製 品 規 格 を4.9mm 上 を 製 品 として 用 いた - 64 -

課 題 名 大 豆 狭 畦 密 植 栽 培 の 現 地 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アース 課 題 分 類 畑 作 栽 培 大 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 大 豆 の 狭 畦 密 植 栽 培 における 地 域 の 適 応 性 を 検 討 し 普 及 を 図 る 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アースほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 3ha 1 区 面 積 1.5ha 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 品 種 は 種 月 日 土 壌 改 良 材 他 ユキシズカ 6 月 19 日 融 雪 防 散 炭 カル 100kg/10a(3/23) 堆 肥 2000kg/10a(5/17) 施 肥 量 10a 当 たり 要 素 量 (kg) 備 考 (kg/10a) N P K Mg 60 1.8 14.4 7.8 - 基 肥 BBS343(6 月 17 日 施 肥 ) 除 草 剤 散 布 手 取 り 除 草 機 械 中 耕 薬 剤 名 散 布 月 日 ( 回 ) ( 回 ) ラッソー 乳 剤 6 月 20 日 なし なし ロロックス 6 月 20 日 病 害 虫 防 除 使 用 薬 剤 名 散 布 月 日 使 用 量 倍 率 対 象 病 害 虫 クルーザーFS30 6 月 14 日 6ml/1kg 種 子 タネバエ アブラムシ プレバソンフロアブル5 8 月 24 日 16 倍 ( 無 人 ヘリ) マメシンクイガ (5) 試 験 区 分 区 名 は 種 量 畦 幅 株 間 10a 当 たり 栽 植 本 数 1 株 本 数 密 植 区 (12.5cm) 14kg/10a 12.5cm 7.8cm 102,564 本 (102,564 株 ) 1.0 本 対 照 区 (25.0cm) 10kg/10a 25.0cm 4.9cm 81,633 本 ( 81,633 株 ) 1.0 本 - 65 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 7/1 7/15 7/29 8/12 9/1 9/15 区 分 茎 長 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) ( 個 ) (cm) ( 枚 ) ( 個 ) 密 植 区 3.5 7.5 1.1 23.7 5.4 55.9 8.6 72.2 11.4 2,492 72.2 11.4 2,492 対 照 区 2.9 7.3 1.2 22.4 3.5 51.5 7.2 67.4 10.1 1,346 67.4 10.1 1,346 対 照 対 比 0.6 0.2-0.1 1.3 1.9 4.4 1.4 4.8 1.3 1,146 4.8 1.3 1,146 (%) 121 103 92 106 154 109 119 107 113 185 107 113 185 ア イ ウ は 種 は 6 月 19 日 と 遅 まきであったが 出 芽 は6 月 24 日 と5 日 で 出 芽 した ほ 場 間 の 差 は 見 られなかった 初 期 生 育 は 12.5cmの 密 植 区 が 対 照 区 よりも 概 ね 茎 長 葉 数 とも 優 っていた その 傾 向 は 生 育 後 半 まで 変 わらなかった 雑 草 の 発 生 は 両 区 とも 少 なく 生 育 阻 害 や 収 穫 への 影 響 は 見 られなかった (2) 収 量 調 査 調 製 前 対 照 製 品 対 照 百 粒 重 対 照 区 分 子 実 重 対 比 子 実 重 対 比 (g) 対 比 (kg/10a) (kg/10a) 1 密 植 区 (12.5cm) 229 147 222 147 10.9 102 対 照 区 (25.0cm) 156 100 151 100 10.7 100 1 製 品 子 実 重 は 篩 い(4.9mm) 後 水 分 換 算 ( 水 分 15%)した 子 実 重 とする 区 分 篩 い 目 分 布 割 合 (%) 2 製 品 歩 留 6.1mm 上 5.5mm 上 4.9mm 上 4.2mm 上 (%) 密 植 区 2.0 43.1 50.0 4.9 95.1 対 照 区 1.9 28.8 47.8 21.5 78.6 2 5.5mm 上 は 小 粒 大 豆 規 格 とする 4.9mm 上 は 極 小 粒 大 豆 規 格 とする ア イ ウ 子 実 重 は 密 植 区 が 対 照 区 より 多 収 となった 百 粒 重 は 対 照 区 とほぼ 同 等 であった 篩 い 目 の 割 合 は 5.5mm 上 の 小 粒 大 豆 規 格 以 上 の 割 合 が 両 区 とも 少 なく 小 粒 傾 向 が 見 られた 特 に 対 照 区 が 少 なく 製 品 歩 留 が 低 下 していた 4 普 及 の 活 用 留 意 点 (1) 遅 いは 種 及 びは 種 量 を 対 照 区 の40% 増 として 栽 培 された 事 例 のデータ 比 較 である (2) 当 地 域 の 適 正 畦 巾 については 継 続 検 討 が 必 要 と 思 われる - 66 -

課 題 名 大 豆 狭 畦 密 植 栽 培 の 現 地 調 査 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 長 島 伊 藤 芳 史 氏 課 題 分 類 畑 作 栽 培 大 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 大 豆 の 狭 畦 密 植 栽 培 における 地 域 の 適 応 性 を 検 討 し 普 及 を 図 る 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 長 島 伊 藤 芳 史 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 26,300m2 1 区 面 積 5,000m2 反 復 なし( 区 内 で2 反 復 ) (4) 耕 種 概 要 品 種 は 種 月 日 融 雪 土 壌 改 良 資 材 とよみづき 5 月 29 日 融 雪 防 散 炭 カル70kg/10a (3/15) ペレット 鶏 糞 80kg/10a (4/17) 施 肥 量 10a 当 たり 要 素 量 (kg) 備 考 (kg/10a) N P K Mg 80 2.4 19.2 10.4 3.2 基 肥 BBS343(5 月 29 日 施 肥 ) 除 草 剤 散 布 手 取 り 除 草 機 械 中 耕 薬 剤 名 散 布 月 日 ( 回 ) ( 回 ) ラッソー 乳 剤 6 月 2 日 なし なし ロロックス 6 月 2 日 大 豆 バサグラン 7 月 10 日 セレクト 乳 剤 7 月 17 日 病 害 虫 防 除 使 用 薬 剤 名 散 布 月 日 使 用 倍 率 対 象 病 害 虫 クルーザーFS30 6ml/ 種 子 1kg タネバエ アブラムシ トクチオン 乳 剤 7 月 17 日 1,000 アブラムシ 類 オルトラン 水 和 剤 8 月 7 日 1,000 マメシンクイガ ゲットアウトWDG 8 月 25 日 3,000 アブラムシ マメシンクイガ (5) 試 験 区 分 区 名 畦 幅 株 間 10a 当 たり 栽 植 本 数 1 株 本 数 密 植 区 33cm 18cm 33,670 本 (16,385 株 ) 2.0 慣 行 区 66cm 18cm 16,835 本 ( 8,418 株 ) 2.0-67 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 6/17 6/29 7/13 7/29 8/17 9/2 区 分 茎 長 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 茎 長 葉 数 着 莢 数 (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) (cm) ( 枚 ) ( 個 ) (cm) ( 枚 ) ( 個 ) 密 植 区 1.8 9.5 1.5 22.7 4.1 62.1 8.4 76.8 9.4 801 76.8 9.4 714 慣 行 区 2.5 9.5 1.7 21.4 3.9 53.5 8.3 67.3 9.8 554 67.3 9.8 536 慣 行 対 比 -0.7 0.0-0.2 1.3 0.2 8.6 0.1 9.5-0.4 247 9.5-0.4 178 (%) 72 100 88 106 105 116 101 114 96 145 114 96 133 ア イ ウ 6 月 までの 初 期 生 育 は 密 植 区 慣 行 区 とも 大 きな 差 はなかった 7 月 以 降 は 密 植 区 の 茎 長 がやや 優 っていた 栽 植 密 度 を2 倍 にした 密 植 区 の 着 莢 数 は 慣 行 対 比 33% 増 加 した (2) 収 量 調 査 調 製 前 子 実 重 慣 行 製 品 子 実 重 慣 行 百 粒 重 慣 行 区 分 (kg/10a) 対 比 (kg/10a) 1 対 比 (g) 対 比 密 植 区 392 156 266 156 24.7 100 慣 行 区 251 100 170 100 24.7 100 1 製 品 子 実 重 は 篩 い 後 (7.3 上 )に 水 分 換 算 ( 水 分 15%)した 子 実 重 とする 区 分 篩 い 目 分 布 割 合 (%) 2 製 品 歩 留 8.5mm 上 7.9mm 上 7.3mm 上 6.7mm 上 6.1mm 上 5.5mm 上 3 (%) 密 植 区 0.2 12.5 53.4 31.1 2.6 0.3 66.1 慣 行 区 11.7 55.2 31.0 1.9 0.1 67.0 2 製 品 歩 留 まりは 7.3mm 上 の 中 粒 大 豆 規 格 とする 3 7.9mm 上 は 大 粒 大 豆 規 格 とする ア 調 製 前 子 実 重 は 密 植 区 が 慣 行 区 より141kg/10a 増 収 した(56% 増 ) イ 製 品 子 実 重 は 密 植 区 が 慣 行 区 より96kg/10a 増 収 した(56% 増 ) ウ 百 粒 重 は 密 植 区 慣 行 区 に 差 は 見 られなかった エ 篩 い 目 の 分 布 は 大 きな 差 は 無 く 製 品 歩 留 まりもほぼ 同 等 であった (3) 考 察 ア は 種 量 を 増 加 した 密 植 区 は 増 収 効 果 が 確 認 されたが 本 試 験 では 各 区 とも 百 粒 重 が 軽 く 継 続 検 討 が 必 要 と 思 われる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 (1) 適 正 栽 植 密 度 の 検 討 が 今 後 必 要 である - 68 -

課 題 名 小 豆 の 奨 励 品 種 決 定 現 地 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 課 題 分 類 畑 作 品 種 比 較 小 豆 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 小 豆 品 種 系 統 についての 特 性 並 びに 地 域 適 応 性 について 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 大 西 豊 一 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 供 試 面 積 80.3m2 1 区 面 積 10m2 反 復 2 反 復 (4) 供 試 品 種 系 統 病 害 抵 抗 性 落 葉 病 茎 疫 病 萎 凋 病 成 熟 期 来 歴 ( 母 ) ( 父 ) レース 1 2 1 3 4 十 育 167 号 R S S S S R 中 の 早 エリモショウス 反 復 親 しゅまり エリモショウス S S S S S S 中 の 早 寿 小 豆 十 育 77 号 きたのおとめ R S S S S R 中 の 早 エリモショウス 2020(F5) とよみ 大 納 言 R S S S S R 中 の 晩 92089(F6) 十 系 564 号 R: 抵 抗 性 S: 罹 病 性 (5) 耕 種 概 要 前 作 物 は 種 月 日 畦 幅 株 間 (cm) 1 株 本 数 ( 本 ) かぼちゃ 5 月 26 日 66.0 22.5 2.0 施 肥 量 10a 当 たり 要 素 量 (kg) 備 考 (kg/10a) N P K Mg 40 2.8 8.8 4.0 2.4 BBS720Zn 基 肥 (5 月 25 日 施 肥 ) 除 草 剤 散 布 手 取 り 除 草 機 械 中 耕 薬 剤 名 散 布 月 日 ( 回 ) ( 回 ) ビンサイド 乳 剤 5 月 30 日 2 回 3 回 パワーガイザー 液 剤 6 月 17 日 病 害 虫 防 除 使 用 薬 剤 名 散 布 月 日 10a 当 たり 使 用 倍 率 対 象 病 害 虫 ジマンダイセン 水 和 剤 7 月 29 日 400 茎 疫 病 さび 病 バイスロイド 乳 剤 8 月 8 日 2,000 アブラムシ スミレックス 水 和 剤 1,000 灰 色 かび 病 菌 核 病 バイジット 乳 剤 8 月 23 日 1,000 アズキノメイガ レーバスフロアブル 1,500 茎 疫 病 - 69 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 ア 5 月 中 下 旬 は 気 温 が 平 年 より 高 めに 経 過 し 5 月 26 日 には 種 した イ は 種 後 の6 月 3~4 日 にまとまった 降 雨 があったが 最 高 平 均 最 低 気 温 とも 平 年 を 下 回 る 日 が 続 き 出 芽 期 は6 月 16 日 と21 日 間 を 要 した ウ 出 芽 は とよみ 大 納 言 を 除 いて 著 しく 不 良 となり 補 植 をしたが 生 育 ムラが 生 じた エ 十 育 167 号 については ほぼエリモショウズ 並 の 生 育 で 経 過 した オ 十 育 167 号 の 耐 倒 性 は エリモショウズ 並 で 推 移 した カ 病 害 については 茎 疫 病 がエリモショウズ 区 >きたのおとめ> 十 育 167 号 >とよみ 大 納 言 ( 無 発 生 )と 発 生 が 目 立 っていた 系 統 名 出 芽 出 芽 開 花 成 熟 収 穫 倒 伏 病 害 程 度 成 熟 期 または 期 の 期 期 期 程 度 落 茎 萎 主 主 茎 莢 数 品 種 名 ( 月 日 ) 良 否 ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) (0-5) 葉 疫 凋 茎 節 数 ( 莢 / 病 病 病 長 ( 節 ) 株 ) 十 育 167 号 6/16 並 8/2 9/16 9/17 0.5 0.0 0.5 0.0 41 11.3 31 エリモショウズ 6/16 不 良 8/5 9/15 9/17 0.5 0.0 3.5 0.0 39 11.0 31 きたのおとめ 6/17 ヤ 不 8/3 9/14 9/17 1.0 0.0 1.5 0.0 37 11.1 37 とよみ 大 納 言 6/16 良 8/2 9/17 9/17 2.0 0.0 0.0 0.0 62 11.1 45 (2) 収 量 調 査 及 び 総 合 評 価 ア ほ 場 内 の 生 育 ムラは 改 善 されず 出 芽 不 良 茎 疫 病 の 発 生 の 多 かった 区 については 収 量 調 査 を 中 止 した イ 十 育 167 号 の 子 実 重 はエリモショウズよりも37% 優 っていたが とよみ 大 納 言 より 低 収 であった ウ 百 粒 重 は 各 区 とも 軽 くなったが 十 育 167 号 については エリモショウズよりは 重 く 屑 粒 率 も 少 なく 品 質 は 良 好 であった エ 単 年 度 評 価 は 十 育 167 号 は やや 有 望 と 思 われる 系 統 名 または 子 実 重 対 照 品 種 比 エリモショウス 比 百 粒 重 屑 粒 率 品 種 名 (kg/10a) (%) (%) (g) (%) 十 育 167 号 170 54 137 12.1 3.9 エリモショウズ 124 39 100 11.5 5.4 きたのおとめ 156 126 126 10.5 4.3 とよみ 大 納 言 317 100 256 23.7 4.9 (cm) 系 統 名 または 耐 倒 伏 性 熟 期 収 量 性 品 質 総 合 評 価 備 考 品 種 名 十 育 167 号 エリモショウス 中 生 標 準 品 種 きたのおとめ とよみ 大 納 言 大 納 言 対 照 品 種 注 : 評 価 の 基 準 は 次 のとおりとする 但 し 対 照 品 種 を とする : 有 望 :やや 有 望 : 中 :やや 劣 る : 劣 る 4 普 及 の 活 用 留 意 点 (1) 区 に 生 育 ムラが 生 じ 調 査 精 度 が 劣 るので 参 考 データとする - 70 -

課 題 名 てんさいの 新 資 材 ( 肥 料 )の 効 果 確 認 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 ( 有 ) 真 軌 道 課 題 分 類 畑 作 施 肥 てんさい 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 苫 前 町 農 業 協 同 組 合 及 び 事 業 事 業 名 : 施 防 協 1 目 的 塩 加 加 里 の 施 肥 並 びにリン 酸 施 肥 削 減 が 移 植 てんさいの 品 質 収 量 におよぼす 効 果 を 確 認 し 施 肥 コストの 削 減 を 図 ると 同 時 に 地 域 に 適 応 した 適 正 施 肥 銘 柄 の 普 及 性 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 ( 有 ) 真 軌 道 ほ 場 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 28,730m2 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 品 種 は 種 月 日 移 植 月 日 収 穫 月 日 畦 幅 株 間 前 作 物 あままる 3 月 5 日 4 月 27 日 10 月 15 日 66cm 17.5cm 大 豆 育 苗 肥 料 土 壌 改 良 材 ビート 育 苗 1 号 (3/2) 5kg/10a(6 冊 ) 炭 カル(4/4) 100kg/10a 除 草 剤 殺 菌 殺 虫 剤 処 理 日 農 薬 名 使 用 量 処 理 日 農 薬 名 使 用 倍 率 5/29 ヘ タハーフ フロアフ ル 700 3/19 タチガレン 液 剤 500 レナテン 100 3/19 バリダシン 液 剤 5 400 4/24 モンセレン 顆 粒 水 和 剤 200 4/24 オルトラン 水 和 剤 1,000 6/24 マッチ 乳 剤 3,000 7/17 ク リーンヘ ンコセ フ 水 和 剤 500 7/17 カスミンボルドー 800 8/2 ク リーンヘ ンコセ フ 水 和 剤 500 8/23 ク リーンヘ ンコセ フ 水 和 剤 500 8/23 カスミンボルドー 800 9/5 ク リーンヘ ンコセ フ 水 和 剤 500 9/5 プランダム 乳 剤 3,000 9/5 ベジホン 乳 剤 1,000 (5) 試 験 区 分 区 分 肥 料 名 施 用 量 成 分 量 (kg/10a) (kg/10a) N P K Mg Mn B 試 験 区 ビート 配 合 076Ca 144 14.4 10.08 8.64 4.32 0.576 0.288 慣 行 区 HYてん 菜 S947Ca 160 14.4 22.40 11.20 4.80 0.640 0.320 ビート 配 合 076Ca:リン 酸 低 減 及 び 塩 化 加 里 使 用 銘 柄 - 71 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 ア 移 植 以 降 の 生 育 は 試 験 区 が 慣 行 区 と 比 較 してやや 生 育 が 劣 っており 初 期 生 育 は 慣 行 区 が 良 好 であった イ 8 月 中 旬 以 降 は 生 育 に 差 がほとんど 見 られなかった 5 月 15 日 調 査 6 月 12 日 調 査 7 月 13 日 調 査 区 分 草 丈 葉 数 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 cm 枚 cm 枚 cm cm 枚 cm 試 験 区 6.8 7.7 26.4 13.6 9.2 49.4 20.7 20.7 慣 行 区 7.4 8.0 29.6 14.8 10.5 50.4 21.9 20.8 慣 行 -0.6-0.3-3.2-1.2-1.3-1.0-1.2-0.1 対 比 92% 96% 89% 92% 88% 98% 95% 100% 8 月 18 日 調 査 9 月 14 日 調 査 10 月 15 日 調 査 区 分 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 cm 枚 cm cm 枚 cm cm 枚 cm 試 験 区 58.4 30.2 33.2 53.7 29.6 40.5 50.9 28.0 39.9 慣 行 区 60.0 29.4 33.2 55.9 28.4 38.6 51.6 27.5 39.7 慣 行 -1.6 0.8 0.0-2.2 1.2 1.9-0.7 0.5 0.2 対 比 97% 103% 100% 96% 104% 105% 99% 102% 101% (2) 収 量 調 査 ア 茎 葉 重 は 試 験 区 が 慣 行 区 より8% 優 っていた イ 根 重 については ほぼ 同 等 であった ウ 根 中 糖 分 は 試 験 区 が 慣 行 より0.3% 高 かった 10aあたり 重 量 (kg/10a) 区 分 反 復 T / R 根 中 対 比 茎 葉 重 対 比 根 重 対 比 糖 量 対 比 比 糖 分 1 3,903 9,877 1,778 18.0 試 験 区 2 3,569 9,394 1,747 18.6 平 均 3,736 108 9,636 99 1,763 100 38.8 18.3 102 1 3,613 9,514 1,722 18.1 慣 行 区 2 3,333 9,996 1,789 17.9 平 均 3,473 100 9,755 100 1,756 100 35.6 18.0 100 4 普 及 の 活 用 留 意 点 (1) 試 験 区 は 初 期 生 育 で 若 干 の 差 は 見 られるが その 後 の 生 育 及 び 収 量 調 査 結 果 において 慣 行 区 と 同 等 の 効 果 が 確 認 された (2) 試 験 区 の 肥 料 銘 柄 使 用 により 扱 い 量 は10% 肥 料 費 も17% 削 減 される ため 経 済 性 に 優 り 普 及 性 はある (3) 経 済 性 肥 料 単 価 施 肥 量 10a 肥 料 費 銘 柄 ( 円 ) (kg/10a) ( 円 ) 076Ca 1,955 144 14,076 S947Ca 2,124 160 16,992 差 額 -2,916 ホクレン4-5 月 農 協 供 給 価 格 により 試 算 - 72 -

課 題 名 直 播 てんさいの 初 期 かん 水 における 効 果 区 分 新 規 確 認 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 ( 有 ) 真 軌 道 課 題 分 類 畑 作 栽 培 てんさい 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 ( 担 当 ) 主 任 普 及 指 導 員 清 田 雅 明 普 及 課 題 課 題 名 : ( 協 力 ) 及 び 事 業 事 業 名 : 1 目 的 直 播 てんさいの 発 芽 及 び 初 期 生 育 の 向 上 を 図 るための 畑 地 かんがい の 効 果 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 香 川 ( 有 ) 真 軌 道 ほ 場 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 8,200m2 反 復 なし (4) 耕 種 概 要 品 種 は 種 月 日 畦 幅 施 肥 銘 柄 施 用 量 (kg/10a) 施 用 量 N P K あままる 4 月 24 日 66cm 防 散 炭 カル 100 S300 140 18.2 28.0 14.0 除 草 剤 殺 菌 殺 虫 剤 処 理 日 農 薬 名 使 用 量 処 理 日 農 薬 名 使 用 倍 率 6/8 ヘ タハーフ フロアフ ル 500 6/24 オルトラン 水 和 剤 1,000 7/17 グリーンペンコゼブ 400 8/ 2 グリーンペンコゼブ 400 8/23 カスミンボルドー 800 9/ 5 プランダム 乳 剤 3,000 9/ 5 ベジホン 乳 剤 1,000 (5) 気 象 状 況 とかん 水 の 実 施 状 況 月 日 4 月 5 月 注 24 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 8 9 降 水 量 1.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8.5 2.5 0 0 0 0 注 は は 種 月 日 印 はかん 水 実 施 月 日 1 回 の 散 布 量 2,500l~2,800l/10aを 散 布 6 月 出 芽 調 査 時 点 までの 総 降 水 量 51.5mm(4 月 1.0mm 5 月 48.5mm 6 月 2.0mm) - 73 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 出 芽 調 査 6 月 3 日 立 毛 状 況 調 査 区 分 草 丈 葉 数 出 芽 数 ( 株 /10m) 平 均 株 間 立 毛 株 数 (cm) ( 枚 ) 1 2 3 平 均 (cm) ( 株 /10a) かん 水 区 6.1 4.2 53 54 52 53.0 18.9 8,017 慣 行 区 4.3 3.3 55 40 51 48.7 20.5 7,391 慣 行 差 1.8 0.9 4.3-1.6 626 慣 行 対 比 142% 127% 109% 82% 108% ア 6 月 3 日 調 査 (は 種 後 40 日 目 )の 調 査 では かん 水 区 が 草 丈 で42% 葉 数 は27% 慣 行 区 より 優 っていた イ 出 芽 株 数 は 3ヵ 所 平 均 で9%かん 水 区 が 優 り 立 毛 本 数 が 慣 行 区 より626 株 多 く なった ウ 本 年 は は 種 後 の 降 雨 量 が 少 なく かん 水 による 発 芽 率 の 向 上 が 図 られており 出 芽 までのかん 水 は 効 果 が 高 いと 思 われる (2) 生 育 調 査 6 月 16 日 7 月 13 日 8 月 17 日 9 月 14 日 区 分 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 草 丈 葉 数 根 周 (cm) ( 枚 ) (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) (cm) ( 枚 ) (cm) かん 水 区 12.8 8.2 2.0 39.8 15.3 14.8 51.2 22.1 25.7 54.1 26.3 30.2 慣 行 区 10.6 7.4 2.0 37.1 18.3 14.1 49.5 23.4 27.5 53.6 29.3 32.9 慣 差 2.2 0.8 0.0 2.7-3.0 0.7 1.7-1.3-1.8 0.5-3.0-2.7 行 比 121 111 100 107 84 105 103 94 93 101 90 92 ア イ ウ エ 6 月 の 調 査 では 草 丈 葉 数 が 慣 行 区 よりやや 優 った 生 育 が 進 むとその 差 は 少 なく 慣 行 区 と 比 較 してほぼ 同 等 の 生 育 であった かん 水 により 栽 植 本 数 の 増 加 が 見 込 まれ 欠 株 解 消 による 収 量 増 加 が 期 待 される 本 試 験 による 収 量 調 査 は 実 施 していない 4 普 及 の 活 用 留 意 点 - 74 -

課 題 名 薬 用 作 物 の 現 地 生 育 調 査 ( 定 植 2 年 目 ) 区 分 継 続 実 施 場 所 天 塩 郡 遠 別 町 鹿 遠 産 業 株 式 会 社 ほ 場 課 題 分 類 畑 作 栽 培 薬 用 作 物 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 事 業 名 : 薬 用 作 物 産 地 化 ( 担 当 ) 主 査 ( 高 付 加 価 値 化 ) 平 田 修 一 普 及 課 題 推 進 事 業 ( 協 力 ) 留 萌 振 興 局 農 務 課 健 康 産 業 支 援 室 及 び 事 業 留 萌 地 域 薬 用 作 物 産 地 化 検 討 協 議 会 1 目 的 留 萌 管 内 の 薬 用 作 物 産 地 化 に 向 けて 経 済 栽 培 可 能 な 草 種 の 判 定 と 栽 培 上 の 課 題 を 明 らかにする 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 天 塩 郡 遠 別 町 (2) 調 査 ほ 場 : 天 塩 郡 遠 別 町 北 浜 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 130m2 1 区 面 積 20m2(ハマボウフウ) 5m2(その 他 ) 畦 幅 100cm 株 間 50cm 反 復 なし (4) 供 試 材 料 :ハマボウフウ36 株 キキョウ カンゾウ シャクヤク ホソバオケラ 各 8 株 (5) 耕 種 概 要 : 定 植 2 年 目 露 地 マルチ 栽 培 施 肥 ;IB 化 成 100kg/10a(5 月 22 日 ) (ハマボウフウ キキョウ カンゾウ 春 植 え シャクヤク ホソバオケラ 秋 植 え) (6) 調 査 内 容 : 生 育 調 査 期 間 :6 月 15 日 ~10 月 5 日 ( 調 査 項 目 生 育 期 節 草 丈 ( 葉 長 ) 葉 数 ( 茎 数 )) 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 表 1 薬 用 作 物 の 生 育 期 節 出 芽 期 出 蕾 期 開 花 期 黄 化 期 枯 葉 期 備 考 ハマボウフウ 測 定 できず 6 月 22 日 7 月 15 日 8 月 3 日 10 月 3 日 10 月 2 日 の キキョウ 測 定 できず 8 月 13 日 9 月 3 日 - 10 月 3 日 強 風 塩 害 カンゾウ 測 定 できず 出 蕾 せず - - 10 月 3 日 で 全 株 枯 葉 シャクヤク 測 定 できず 出 蕾 せず - 9 月 3 日 10 月 3 日 ホソバオケラ 測 定 できず 7 月 15 日 8 月 3 日 8 月 13 日 10 月 3 日 約 半 数 が 生 育 期 節 に 達 した 調 査 日 を 期 日 とした (1) 生 育 期 節 6 月 15 日 より 調 査 を 行 ったため 全 ての 草 種 で 出 芽 期 を 過 ぎていた ハマボウフウ キキョウ ホソバオケラが 定 植 2 年 目 で 開 花 した シャクヤク カンゾウは 開 花 しなかった 10 月 2 日 の 強 風 と 塩 害 で 全 ての 株 が 枯 葉 した 写 真 1 2 強 風 塩 害 で 枯 葉 した 薬 用 作 物 ( 左 :シャクヤク 右 :キキョウ) - 75 -

(2) 各 草 種 の 生 育 調 査 結 果 ア ハマボウフウ 図 1 ハマボウフウの 葉 長 茎 数 の 推 移 写 真 3 ハマボウフウの 開 花 6 月 22 日 より 出 蕾 開 始 7 月 3 日 まで 葉 長 茎 数 共 に 増 加 するが 開 花 期 以 降 は 葉 の 伸 長 が 止 まり 9 月 から 黄 化 が 進 む イ キキョウ 図 2 キキョウの 草 丈 節 数 の 推 移 写 真 4 キキョウの 開 花 6 月 22 日 以 降 生 育 は 順 調 に 進 んだ 8 月 13 日 に 出 蕾 し 始 め 9 月 3 日 に 開 花 が 始 まった 同 時 に 茎 葉 の 伸 長 は 停 止 した ウ カンゾウ 図 3 カンゾウの 草 丈 節 数 の 推 移 写 真 5 カンゾウの 草 姿 生 育 は 順 調 に 進 んだ 7 月 3 日 に 一 部 の 株 で 葉 にさび 症 状 が 見 ら れた 7 月 15 日 以 降 生 育 は 回 復 したが 8 月 13 日 に 茎 葉 の 伸 長 は 停 止 した - 76 -

エ シャクヤク 図 4 シャクヤクの 草 丈 節 数 の 推 移 写 真 6 シャクヤクの 草 姿 6 月 22 日 には 止 葉 が 展 葉 し 茎 葉 の 伸 長 は 停 止 した 生 育 初 期 は 葉 色 が 赤 紫 だが 高 温 期 に 緑 色 に 変 色 する 9 月 3 日 に 葉 が 褪 色 した オ ホソバオケラ 図 5 ホソバオケラの 草 丈 節 数 の 推 移 写 真 7 ホソバオケラの 草 姿 生 育 は 旺 盛 で 開 張 性 が 強 く 分 枝 と 脇 芽 が 多 くなるが 7 月 15 日 に 枝 の 伸 長 は 止 まった 8 月 3 日 に 開 花 し それ 以 降 脇 芽 が 伸 長 し た 9 月 3 日 に 黄 化 が 始 まった 4 普 及 の 活 用 留 意 点 単 年 度 データで 未 成 熟 株 のため 薬 用 作 物 の 生 育 の 参 考 に 留 める - 77 -

参 考 薬 用 作 物 の 植 物 名 生 薬 名 乾 燥 部 位 薬 効 植 物 名 生 薬 名 乾 燥 部 位 薬 効 ハマボウフウ ハマボウフウ 根 及 び 根 茎 解 熱 鎮 痛 ( 浜 防 風 ) 写 真 8 ハマボウフウの 根 キキョウ キキョウ 根 ( 生 干 桔 梗 )または 鎮 咳 去 痰, 強 壮, 排 膿, 咽 ( 桔 梗 ) コ ル ク 皮 を 除 い た 根 喉 痛 ( 晒 桔 梗 ) 写 真 9 キキョウの 根 カンゾウ カンゾウ 根 ストロン かぜ 薬, 解 熱 鎮 痛 消 炎 薬, (ウラルカンゾ ( 甘 草 ) 鎮 痛 鎮 けい 薬, 鎮 咳 去 痰 薬, ウ) 健 胃 消 化 薬 とみなされる 各 種 処 方 及 びその 他 の 処 方 に 配 合 される.また, 粉 末, エキスの 形 で 配 合 剤 に 用 い る. シャクヤク シャクヤク 根 鎮 痛, 鎮 痙, 収 れん ( 芍 薬 ) 写 真 10 シャクヤクの 根 ホソバオケラ ソウジュツ 根 茎 健 胃 整 腸, 止 寫, 利 尿, 鎮 ( 蒼 朮 ) 痛 写 真 11 ホソバオケラの 根 ( 独 ) 医 薬 基 盤 研 究 所 薬 用 植 物 資 源 研 究 センター 薬 用 植 物 総 合 情 報 データベース より 転 載 - 78 -

課 題 名 薬 用 作 物 の 高 畦 栽 培 効 果 実 証 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 天 塩 郡 遠 別 町 鹿 遠 産 業 株 式 会 社 ほ 場 課 題 分 類 畑 作 栽 培 薬 用 作 物 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 事 業 名 : 薬 用 作 物 産 地 化 ( 担 当 ) 主 査 ( 高 付 加 価 値 化 ) 平 田 修 一 普 及 課 題 推 進 事 業 ( 協 力 ) 留 萌 振 興 局 農 務 課 健 康 産 業 支 援 室 及 び 事 業 留 萌 地 域 薬 用 作 物 産 地 化 検 討 協 議 会 1 目 的 薬 用 作 物 の 好 適 な 栽 培 環 境 を 調 べるため 畦 の 高 さによる 生 育 差 を 調 査 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 天 塩 郡 遠 別 町 (2) 調 査 ほ 場 : 天 塩 郡 遠 別 町 北 浜 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 130m2 5m2 反 復 なし (4) 供 試 材 料 :キキョウ6 株 カンゾウ4 株 シャクヤク6 株 ホソバオケラ8 株 (5) 耕 種 概 要 : 定 植 2 年 目 (カンゾウ キキョウ 春 植 シャクヤク ホソバオケラ 秋 植 ) (6) 調 査 内 容 : 高 畦 区 ( 高 畦 マルチャーにて 約 20cm 成 形 ) 平 畦 区 生 育 調 査 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1)カンゾウ 図 1 2 草 丈 と 節 数 の 推 移 (カンゾウ)( 左 ; 草 丈 右 ; 節 数 ) 草 丈 は 8 月 以 降 平 畦 区 が 伸 長 した 節 数 は 両 区 とも 同 等 だった (2)キキョウ 図 3 4 草 丈 と 節 数 の 推 移 (キキョウ)( 左 ; 草 丈 右 ; 茎 数 ) - 79 -

草 丈 節 数 とも 両 区 はほぼ 同 等 だった (3)ホソバオケラ 図 5 6 草 丈 と 節 数 の 推 移 (ホソバオケラ)( 左 ; 草 丈 右 ; 節 数 ) 草 丈 は 全 期 間 をとおして 高 畦 区 より 平 畦 区 の 草 丈 が 伸 長 した 葉 数 は 生 育 初 期 に 高 畦 区 がやや 劣 ったが 7 月 15 日 以 降 両 区 ともほぼ 同 等 になった (4)シャクヤク 図 7 8 草 丈 と 節 数 の 推 移 (シャクヤク)( 左 ; 草 丈 右 ; 節 数 ) 草 丈 は 全 期 間 をとおして 平 畦 区 より 高 畦 区 の 草 丈 がやや 伸 長 した 節 数 も 同 様 だ った (5) 考 察 シャクヤクを 除 き 今 回 供 試 した 薬 用 作 物 で 高 畦 の 効 果 は 判 然 としなかった シャ クヤクで 高 畦 の 効 果 が 見 られたのは 生 育 初 期 に 一 気 に 茎 葉 を 伸 長 するため 地 温 が 上 昇 しやすい 高 畦 が 有 効 だったと 推 察 される 単 年 度 の 評 価 のため 次 年 度 も 調 査 し 高 畦 の 効 果 を 確 認 する 4 普 及 の 活 用 留 意 点 遠 別 町 試 験 ほの 単 年 度 データのため 参 考 に 留 める - 80 -

課 題 名 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について1 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 花 井 秀 昭 氏 課 題 分 類 野 菜 病 害 虫 ミニトマト 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 3 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 課 題 名 :ミニトマト 総 合 ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 花 野 菜 技 術 センター 及 び 事 業 防 除 体 系 の 確 立 1 目 的 近 年 ミニトマトで 発 病 が 増 えている 病 害 ( 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 かび 病 )に 対 して 効 果 的 な 薬 剤 の 検 討 を 行 う 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 岩 見 花 井 秀 昭 氏 ほ 場 ハウスNo8とNo9 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 各 区 512m2 反 復 無 し (4) 試 験 区 分 農 薬 名 適 用 病 害 使 用 倍 率 時 期 散 布 時 期 その 他 試 験 1 ゲッター 水 和 剤 灰 色 かび 病 1500 倍 収 穫 前 日 葉 かび 病 発 病 初 期 (6 月 中 旬 ) ハウスNo8 試 験 2 ファンタジスタ 菌 核 病 2000~3000 倍 収 穫 前 日 顆 粒 水 和 剤 発 病 初 期 (6 月 中 旬 ) ハウスNo9 (5) 調 査 内 容 : 防 除 所 の 示 す 下 記 基 準 に 従 い 調 査 を 行 った 調 査 株 25 株 トマト(1995 年 7 月 病 害 虫 の 診 断 と 予 察 - 病 害 編 - 発 行 北 海 道 病 害 虫 防 除 所 ) 1. 疫 病 輪 紋 病 斑 点 病 葉 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 2. 灰 色 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 指 数 株 当 たりの 発 病 状 況 0 1 2 3 4 発 病 が 認 められない ごく 一 部 の 葉 に 微 発 病 斑 が 認 められる 4 分 の1 程 度 の 葉 に 発 病 し かなり 大 型 の 病 斑 が 見 られる ほとんどの 葉 に 発 病 し ときには 一 部 の 葉 が 枯 死 する ほとんどの 葉 が 枯 死 し ときには 茎 部 も 枯 死 する (6) 耕 種 概 要 : 農 家 慣 行 定 植 日 :4 月 14 日 収 穫 期 間 :6 月 22 日 ~10 月 20 日 株 当 たりの 発 病 状 況 発 病 が 認 められない 発 病 果 率 が 5% 以 下 である 6-10% 以 下 である 11-12% 以 下 である 21% 以 上 である 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 栽 培 履 歴 (ハウス 別 ) 5/28 6/7 6/12 6/29 7/6 7/9 7/18 8/5 No8 タ コニール カンタスト ライ ホ トヒ カ ケ ッター 水 和 剤 クリーン ヘ ルクート クリーン クリーン No9 1000 フロアフ ル 水 和 剤 ファンタシ スタ 顆 粒 水 和 剤 カッフ 水 和 剤 カッフ カッフ (2) 斑 点 病 発 病 度 6/26 7/7 7/16 7/27 8/6 試 験 2の 方 が 発 病 度 はやや 低 く 経 過 している 試 験 1 0.0 31.0 28.0 26.0 36.0 7 月 上 旬 から 発 病 度 が 高 くなっているが これは 試 験 2 0.0 25.0 28.1 25.0 26.0 このほ 場 が 例 年 斑 点 病 の 発 病 があり 菌 密 度 が 高 いためと 考 えられる - 81 -

発 病 度 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0-5.0 6/29ケ ッター ファンタシ スタ 散 布 7/6 薬 剤 散 布 7/9 薬 剤 散 布 7/18 薬 剤 散 布 8/5 薬 剤 散 布 6/26 6/28 6/30 7/2 7/4 7/6 7/8 7/10 7/12 7/14 7/16 7/18 7/20 7/22 7/24 7/26 7/28 7/30 8/1 8/3 8/5 試 験 1 試 験 2 調 査 日 (3) 葉 かび 病 の 発 病 度 6/26 7/7 7/16 7/27 8/6 試 験 1( 葉 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 2( 葉 ) 0.0 0.0 1.0 1.0 0.0 図 1 斑 点 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 10.0 8.0 試 験 1の 方 が 発 病 度 が0だった 試 験 2では 7/16から7/27まで 発 病 が 見 られたが 防 除 と 摘 葉 によ り8 月 の 発 病 が 低 くなった (4) 灰 色 かび 病 の 発 病 度 6/26 7/7 7/16 7/27 8/6 試 験 1( 灰 ) 8.0 4.0 5.0 4.0 18.0 試 験 2( 灰 ) 12.0 6.0 4.0 1.0 9.0 6 月 下 旬 は 温 度 が 低 く 日 照 時 間 も 少 なく 換 気 不 足 により 発 病 が 多 くなった 7 月 下 旬 から 気 温 が 高 く 降 雨 が 多 いため 発 病 が 増 え た 試 験 2の 発 病 度 の 下 がり 方 がやや 低 いが 7 月 下 旬 から 発 病 は 増 え ている 発 病 度 発 病 度 6.0 4.0 2.0 0.0-2.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0-5.0 6/29ケ ッター ファンタシ スタ 散 布 6/26 図 2 葉 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 6/26 図 3 灰 色 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 (5) 考 察 ファンタジスタを 散 布 した 区 の 方 が 各 病 気 の 発 病 度 は 低 く 経 過 している 薬 剤 耐 性 の 懸 念 があることから 散 布 は1 回 だが 7 月 中 に 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 か び 病 の 発 病 度 が 上 がってきた 場 合 の 対 策 が 必 要 と 考 えられる 発 病 度 が 高 い 斑 点 病 葉 かび 病 は 薬 剤 防 除 だけではなく 耕 種 的 防 除 の 検 討 も 必 要 と 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 当 地 区 での 参 考 データとする 各 薬 剤 は 斑 点 病 に 登 録 がなく 灰 色 かび 病 葉 かび 病 菌 核 病 の 登 録 ( 平 成 27 年 12 月 3 日 現 在 )のみ 6/28 6/28 6/30 6/30 7/2 6/29ケ ッター ファンタシ スタ 散 布 7/2 7/6 薬 剤 散 布 7/4 7/4 7/6 7/6 薬 剤 散 布 7/6 7/8 7/8 7/10 7/9 薬 剤 散 布 7/10 7/12 7/12 7/14 7/9 薬 剤 散 布 7/14 7/16 7/16 7/18 薬 剤 散 布 7/18 7/18 薬 剤 散 布 7/18 7/20 7/20 7/22 7/22 7/24 試 験 1( 葉 ) 試 験 2( 葉 ) 7/24 試 験 1( 灰 ) 試 験 2( 灰 ) 7/26 7/26 7/28 7/28 7/30 調 査 日 8/5 薬 剤 散 布 7/30 調 査 日 8/5 薬 剤 散 布 8/1 8/1 8/3 8/3 8/5 8/5-82 -

課 題 名 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について2 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アース 課 題 分 類 野 菜 病 害 虫 ミニトマト 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 3 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 課 題 名 :ミニトマト 総 合 ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 花 野 菜 技 術 センター 及 び 事 業 防 除 体 系 の 確 立 1 目 的 近 年 ミニトマトで 発 病 が 増 えている 病 害 ( 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 かび 病 )に 対 して 効 果 的 な 薬 剤 の 検 討 を 行 う 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アースほ 場 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 各 区 10m2 反 復 無 し( 同 一 ハウス 内 に2 区 ) (4) 試 験 区 分 農 薬 名 適 用 病 虫 使 用 倍 率 時 期 散 布 時 期 その 他 試 験 1 ファンタジスタ 灰 色 かび 病 2000~3000 倍 収 穫 前 日 発 病 初 期 (6 月 顆 粒 水 和 剤 葉 かび 病 中 旬 ) 試 験 2 カンタス 菌 核 病 1000~1500 倍 収 穫 前 日 発 病 初 期 (6 月 ドライフロアブル 中 旬 ) (5) 調 査 内 容 : 防 除 所 の 示 す 下 記 基 準 に 従 い 調 査 を 行 った また 葉 かび 病 と 灰 色 かび 病 の 調 査 も 合 わせて 行 った トマト(1995 年 7 月 病 害 虫 の 診 断 と 予 察 - 病 害 編 - 発 行 北 海 道 病 害 虫 防 除 所 ) 1. 疫 病 輪 紋 病 斑 点 病 葉 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 2. 灰 色 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 指 数 株 当 たりの 発 病 状 況 0 1 2 3 4 発 病 が 認 められない ごく 一 部 の 葉 に 微 発 病 斑 が 認 められる 4 分 の1 程 度 の 葉 に 発 病 し かなり 大 型 の 病 斑 が 見 られる ほとんどの 葉 に 発 病 し ときには 一 部 の 葉 が 枯 死 する ほとんどの 葉 が 枯 死 し ときには 茎 部 も 枯 死 する 株 当 たりの 発 病 状 況 発 病 が 認 められない 発 病 果 率 が 5% 以 下 である 6-10% 以 下 である 11-12% 以 下 である 21% 以 上 である (6) 耕 種 概 要 : 農 家 慣 行 定 植 日 :4 月 23 日 収 穫 期 間 :6 月 29 日 ~10 月 25 日 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 栽 培 履 歴 6/3 6/28 7/2 7/11 7/15 8/1 試 験 1 タ コニール ファンタシ スタ 顆 粒 水 和 剤 セイヒ アー エコショット 試 験 2 1000 カンタスト ライフロアフ ル フロアフ ル20 エコショット ファンタシ スタ 顆 粒 水 和 (2) 斑 点 病 発 病 度 7/2 7/8 7/16 7/27 8/6 試 験 1 0.0 2.0 1.0 5.0 25.0 試 験 2 0.0 11.0 0.0 5.8 24.0 試 験 1の 方 が 発 病 度 はやや 低 く 経 過 している 7 月 16 日 に 発 病 度 が 低 下 しているのは 摘 葉 に より 下 位 葉 の 病 害 葉 が 切 除 されたためである 7 月 下 旬 以 降 の 発 病 のピークでは 同 一 ハウス - 83 -

内 ということもあり 発 病 度 はほぼ 同 じである 発 病 度 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 7/2 薬 剤 散 布 7/11 薬 剤 散 布 7/15 薬 剤 散 布 8/1 薬 剤 散 布 -5.0 7/2 7/4 7/6 7/8 7/107/127/147/167/187/207/227/247/267/287/30 8/1 8/3 8/5 試 験 1 試 験 2 調 査 日 図 1 斑 点 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 (3) 葉 かび 病 の 発 病 度 7/2 7/8 7/16 7/27 8/6 試 験 1( 葉 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 2( 葉 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 1 試 験 2 共 に 発 病 度 は0だっ た 発 病 度 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 7/2 薬 剤 散 布 7/11 薬 剤 散 布 7/15 薬 剤 散 布 8/1 薬 剤 散 布 (4) 灰 色 かび 病 の 発 病 度 7/2 7/8 7/16 7/27 8/6 試 験 1( 灰 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 試 験 2( 灰 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 1 試 験 2 共 に 発 病 度 は0だっ た 試 験 1は8 月 に 入 り 発 病 度 が 少 し 上 がった 7 月 下 旬 から 気 温 が 高 く 降 雨 が 多 いため 発 病 が 増 えた 発 病 度 0.0-5.0 7/2 7/4 7/6 7/8 7/107/127/147/167/187/207/227/247/267/287/30 8/1 8/3 8/5 試 験 1( 葉 ) 試 験 2( 葉 ) 調 査 日 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 図 2 葉 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 7/2 薬 剤 散 布 7/11 薬 剤 散 布 7/15 薬 剤 散 布 -5.0 7/2 7/4 7/6 7/8 7/107/127/147/167/187/207/227/247/267/287/30 8/1 8/3 8/5 試 験 1( 灰 ) 試 験 2( 灰 ) 調 査 日 8/1 薬 剤 散 布 図 3 灰 色 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 (5) 考 察 試 験 1のファンタジスタを 散 布 した 区 は 斑 点 病 で 初 期 の 発 病 度 は 低 く 経 過 している また 葉 かび 病 灰 色 かび 病 の 発 病 は 低 く 経 過 している 薬 剤 耐 性 の 懸 念 があることから 散 布 は1 回 だが 7 月 以 降 に 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 かび 病 の 発 病 度 が 高 くなってきた 場 合 の 対 策 が 必 要 と 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 当 地 区 での 参 考 データとする 各 薬 剤 は 斑 点 病 に 登 録 がなく 灰 色 かび 病 葉 かび 病 菌 核 病 の 登 録 ( 平 成 27 年 12 月 3 日 現 在 )のみ - 84 -

課 題 名 ミニトマト 総 合 防 除 対 策 について3 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 大 西 隆 氏 課 題 分 類 野 菜 病 害 虫 ミニトマト 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 3 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 課 題 名 :ミニトマト 総 合 ( 協 力 ) 上 川 農 業 試 験 場 花 野 菜 技 術 センター 及 び 事 業 防 除 体 系 の 確 立 1 目 的 近 年 ミニトマトで 発 病 が 増 えている 病 害 ( 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 かび 病 )に 対 して 効 果 的 な 薬 剤 の 検 討 を 行 う 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 大 西 隆 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 各 区 371m2 反 復 無 し( 各 ハウス1 棟 ) (4) 試 験 区 分 農 薬 名 適 用 病 害 使 用 倍 率 時 期 散 布 時 期 その 他 試 コサイド3000 疫 病 1000 倍 - 発 病 前 (7 月 上 旬 ) 験 (100~300リットル/10a) 7~10 日 おきに 散 布 1 ペンコゼブ 葉 かび 病 疫 病 1000 倍 収 穫 前 日 発 病 初 期 (7 月 下 旬 ) フロアブル 輪 紋 病 (150~300リットル/10a) 試 クリーン 疫 病 すすかび 1000~2000 倍 収 穫 前 日 発 病 前 (7 月 上 旬 ) 験 カップ 病 葉 かび 病 (100~300リットル/10a) 7~10 日 おきに 散 布 2 セイビアー 灰 色 かび 病 1000~1500 倍 収 穫 前 日 発 病 初 期 (7 月 下 旬 ) フロアブル20 (100~300リットル/10a) (5) 調 査 内 容 : 防 除 所 の 示 す 下 記 基 準 に 従 い 調 査 を 行 った また 葉 かび 病 と 灰 色 かび 病 の 調 査 も 合 わせて 行 った トマト(1995 年 7 月 病 害 虫 の 診 断 と 予 察 - 病 害 編 - 発 行 北 海 道 病 害 虫 防 除 所 ) 1. 疫 病 輪 紋 病 斑 点 病 葉 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 2. 灰 色 かび 病 の 発 病 程 度 指 数 指 数 株 当 たりの 発 病 状 況 株 当 たりの 発 病 状 況 0 発 病 が 認 められない 発 病 が 認 められない 1 ごく 一 部 の 葉 に 微 発 病 斑 が 認 められる 発 病 果 率 が 5% 以 下 である 2 4 分 の1 程 度 の 葉 に 発 病 し かなり 大 型 の 病 斑 が 見 られる 6-10% 以 下 である 3 ほとんどの 葉 に 発 病 し ときには 一 部 の 葉 が 枯 死 する 11-12% 以 下 である 4 ほとんどの 葉 が 枯 死 し ときには 茎 部 も 枯 死 する 21% 以 上 である (6) 耕 種 概 要 : 農 家 慣 行 定 植 日 :4 月 27~28 日 収 穫 期 間 :7 月 4 日 ~10 月 28 日 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 栽 培 履 歴 6/24 7/3 7/9 7/16 7/26 8/6 試 験 1 コサイト ヘ ンコセ フ コサイト コサイト コサイト 3000 フロアフ ル 3000 3000 3000 試 験 2 クリーンカッフ セイヒ ア- フロアフ ル クリーンカッフ ホ トヒ カ 水 和 剤 クリーンカッフ ヘ ンコセ フ フロアフ ル - 85 -

(2) 斑 点 病 発 病 度 6/30 7/8 7/16 7/29 8/6 試 験 1 14.0 27.0 26.0 30.0 44.0 試 験 2 22.0 47.8 50.0 34.0 53.0 試 験 1の 方 が 発 病 度 は 低 く 経 過 し ている 7 月 29 日 に 試 験 2の 発 病 度 が 低 下 し ているのは 樹 勢 が 回 復 したことに より 生 長 点 付 近 の 茎 葉 が 生 育 し 全 体 における 発 病 葉 の 割 合 が 下 がっ たためである (3) 葉 かび 病 の 発 病 度 6/30 7/8 7/16 7/29 8/6 試 験 1( 葉 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 2( 葉 ) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 試 験 1 試 験 2 共 に 発 病 度 は0だっ た 55.0 45.0 35.0 25.0 15.0 5.0-5.0 55.0 45.0 35.0 25.0 15.0 6/24 コサイト クリーン 6/30 7/3ヘ ンコセ フ セイヒ ア 7/2 図 1 斑 点 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 6/24コサイト クリーン 7/4 7/6 7/8 7/3ヘ ンコセ フ セイヒ ア 7/9コサイト ク リーン 7/10 7/12 7/9コサイト クリーン 7/14 7/16 ホ トヒ カ 7/16 7/18 7/16 ホ トヒ カ 7/20 7/22 7/24 試 験 1 試 験 2 7/26コサイト クリーン 7/26 7/28 7/30 調 査 日 7/26コサイト クリーン 8/1 8/6コサイト ヘ ンコセ フ 8/3 8/5 8/6コサイト ヘ ンコセ フ 5.0-5.0 6/30 7/2 7/4 7/6 7/8 7/10 7/12 7/14 7/16 7/18 7/20 7/22 7/24 7/26 7/28 7/30 8/1 8/3 8/5 (4) 灰 色 かび 病 の 発 病 度 6/30 7/8 7/16 7/29 8/6 試 験 1( 灰 ) 0.0 6.0 6.0 28.8 39.0 試 験 2( 灰 ) 0.0 15.0 15.0 25.0 39.0 試 験 1は7 月 中 旬 まで 発 病 度 が 低 く 経 過 した 試 験 1 試 験 2 共 に7 月 下 旬 から 発 病 度 が 高 くなった 7 月 下 旬 から 気 温 が 高 く 降 雨 が 多 いため 発 病 が 増 えた 55.0 45.0 35.0 25.0 15.0 5.0-5.0 試 験 1( 葉 ) 試 験 2( 葉 ) 調 査 日 図 2 葉 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 6/24コサイト クリーン 6/30 7/3ヘ ンコセ フ セイヒ ア 7/2 7/4 7/6 7/8 7/9コサイト クリーン 7/10 7/12 7/14 7/16 7/16 ホ トヒ カ 7/18 7/20 7/22 7/24 7/26 試 験 1( 灰 ) 試 験 2( 灰 ) 7/26コサイト クリーン 7/28 7/30 8/1 調 査 日 8/6コサイト ヘ ンコセ フ 8/3 8/5 図 3 灰 色 かび 病 の 発 病 度 と 薬 剤 散 布 時 期 (5) 考 察 試 験 1の コサイド3000とペンコゼブフロアブル の 組 み 合 わせの 方 が 初 発 から の 発 病 度 は 低 く 経 過 している 薬 剤 耐 性 の 懸 念 があることから ペンコゼブフロアブルとセイビアーフロアブル20の 散 布 は1 回 だが 7 月 下 旬 以 降 に 斑 点 病 葉 かび 病 灰 色 かび 病 の 発 病 度 が 高 くなってき た 場 合 の 対 策 が 必 要 と 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 当 地 区 での 参 考 データとする 各 薬 剤 は 斑 点 病 に 登 録 がなく 試 験 区 分 にある 適 用 病 害 の 登 録 ( 平 成 27 年 12 月 3 日 現 在 )のみ - 86 -

課 題 名 調 理 用 トマト 栽 培 について 区 分 新 規 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 谷 田 孝 氏 課 題 分 類 野 菜 栽 培 調 理 用 トマト 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 4 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 題 名 : 高 付 加 価 値 野 菜 へ ( 協 力 ) なし 及 び 事 業 の 取 り 組 み 支 援 1 目 的 直 売 所 等 の 栽 培 への 参 考 のため 調 理 用 トマトの 品 種 毎 の 特 性 を 調 査 する また 参 考 とし て トマトペーストへ 加 工 を 行 う 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 小 川 谷 田 孝 氏 ほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 38m2 反 復 無 し (4) 耕 種 概 要 品 種 なつのこま なつのしゅん サンマルツァーノ ティオクック 種 苗 会 社 or 購 入 先 東 北 農 業 研 究 センター 長 野 県 農 業 試 験 場 購 入 先 :サッポロノウエン タキイ 種 苗 品 種 定 植 株 数 なつのこま 5 なつのしゅん 9 サンマルツァーノ 16 ティオクック 8 加 工 用 果 皮 色 = 赤 加 工 用 果 皮 色 = 赤 特 徴 加 工 用 果 皮 色 = 赤 皮 が 薄 い 熟 してくると 果 肉 が 柔 らかくなり 潰 れやすい 加 工 用 果 皮 色 = 赤 は 種 定 植 日 収 穫 期 間 栽 植 密 度 4/23 6/5 8/4~ 10/19 635 株 /10a 株 間 50cm 条 間 100cm マルチ1 条 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 5 月 28 日 6 月 15 日 6 月 30 日 品 種 名 草 丈 葉 数 草 丈 葉 数 草 丈 葉 数 なつのこま 12.6 6.8 22.6 9.6 50.0 11.0 なつのしゅん 13.7 6.0 23.6 7.8 46.0 12.0 サンマルツァーノ 17.5 6.8 37.6 11.2 76.2 19.0 ティオクック 18.5 5.6 40.0 10.2 81.0 18.0 なつのこま と なつのし ゅん は 芯 止 まり 品 種 6/30 以 降 は 側 枝 が 伸 長 した なつのこま と なつのしゅん は5/28 調 査 で 草 丈 は なつのしゅん > なつのこ ま 葉 数 は なつのこま > なつのしゅん の 順 だった 6/30 調 査 では 逆 転 してい た サンマルツァーノ と ティオクック は ティオクック の 方 が 草 丈 が 伸 びるが 葉 数 は サンマルツァーノ が 多 い 傾 向 だった - 87 -

(2) 各 旬 別 の 収 穫 量 ( 単 位 :kg/10a) 品 種 8 月 9 月 10 月 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 収 穫 量 なつのこま 76 686 1,097 1,356 1,826 2,667 2,861 3,202 3,202 なつのしゅん 216 435 1,170 1,414 1,558 2,584 3,593 4,140 4,140 サンマルツァーノ 54 164 495 540 609 786 909 941 941 ティオクック 0 392 392 716 992 1,499 2,084 2,519 2,519 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 (kg/10a) なつのこま 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 8 月 9 月 10 月 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 (kg/10a) なつのしゅん 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 8 月 9 月 10 月 図 1 なつのこま の 収 穫 量 ( 旬 別 積 算 ) 図 2 なつのしゅん の 収 穫 量 ( 旬 別 積 算 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 (kg/10a) サンマルツァーノ 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 8 月 9 月 10 月 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 (kg/10a) ティオクック 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 下 旬 上 旬 中 旬 8 月 9 月 10 月 図 3 サンマルツァーノ の 収 穫 量 ( 旬 別 積 算 ) 図 4 ティオクック の 収 穫 量 ( 旬 別 積 算 ) 収 穫 量 が 高 いのは なつのしゅん > なつのこま > ティオクック > サンマル ツァーノ だった なつのこま なつのしゅん は 芯 止 まり 性 もあり 整 枝 作 業 はあまり 必 要 としない が サンマルツァーノ と ティオクック は ミニトマトと 同 様 に 誘 引 と 整 枝 作 業 が 必 要 である なつのこま 8 月 中 旬 と9 月 下 旬 にピークがあった なつのしゅん ピークは8 月 下 旬 と9 月 下 旬 ~10 月 上 旬 で 9 月 下 旬 以 降 に 収 穫 量 が 多 かった サンマルツァーノ ピークは8 月 下 旬 にあったが 全 期 間 で 収 穫 量 が 低 かった ティオクック ピークは8 月 中 旬 と10 月 上 旬 で 9 月 以 降 安 定 した 収 穫 でった - 88 -

(3) 生 育 状 況 ( 画 像 ) 5 月 27 日 なつのこま なつのしゅん サンマルツァーノ ティオクック 6 月 15 日 なつのこま なつのしゅん サンマルツァーノ ティオクック - 89 -

(4) 参 考 資 料 : 品 種 別 加 工 (ペースト)の 結 果 ( 単 位 :kg brix%) 材 料 重 材 料 製 品 製 品 糖 度 作 業 時 間 作 業 日 製 品 重 搾 汁 前 搾 汁 後 糖 度 糖 度 濃 縮 率 倍 率 (hr/kg) 9/3-3.32 4.5 1.00 14.5 30% 3.2 - なつのこま 10/1 3.31 2.14 4.5 0.62 19.4 29% 4.3 0 時 間 39 分 10/11-2.78 5.2 0.68 21.1 24% 4.1 - 平 均 4.7 18.3 28% 3.9 9/3 4.44 4.01 4.7 0.79 16.3 20% 3.5 - なつのしゅん 10/2 9.51 6.38 5.1 2.67 17.8 42% 3.5 0 時 間 33 分 10/11-6.35 4.9 1.42 19.0 22% 3.9 0 時 間 22 分 平 均 4.9 17.7 28% 3.6 9/3 4.70 3.48 4.7 1.04 22.7 30% 4.8 - サンマルツァーノ 10/1 2.23 1.71 6.1 0.53 18.6 31% 3.0 0 時 間 33 分 10/11-1.26 6.1 0.41 15.5 32% 2.5 1 時 間 10 分 平 均 5.6 18.9 31% 3.5 ティオクック 10/2-2.11 5.7 1.30 17.8 61% 3.1 0 時 間 36 分 10/11-2.36 5.9 0.94 15.6 40% 2.6 0 時 間 45 分 平 均 5.8 16.7 51% 2.9 なつのこま なつのしゅん ともに 濃 縮 や 糖 度 の 倍 率 が 上 がりやすいが なつのし ゅん の 方 が 作 業 時 間 が 短 かった サンマルツァーノ ティオクック ともに 濃 縮 率 倍 率 が 上 がりやすく 時 間 も 短 い が 加 工 中 に 焦 げやすい 特 徴 があった 収 穫 後 のトマト 搾 汁 器 による 作 業 風 景 ペーストを 瓶 詰 めし 冷 却 中 (5) 考 察 全 体 品 種 からみると なつのこま なつのしゅん が 収 穫 期 間 全 体 で ピークはある ものの 安 定 して 収 穫 することができた また 作 業 性 から 考 えると 芯 止 まり 性 の なつのこま なつのしゅん の 管 理 は 行 い やすい しかし ハウス 栽 培 で 側 枝 が 過 繁 茂 になると 灰 色 かび 病 の 発 生 により 果 実 の 腐 敗 もあるため 状 況 に 応 じて 整 枝 作 業 が 必 要 と 考 えられる 4 普 及 の 活 用 留 意 点 直 売 所 等 の 品 目 として 栽 培 する 時 の 参 考 資 料 とする - 90 -

課 題 名 しょうがの 貯 蔵 調 査 区 分 新 規 実 施 場 所 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 課 題 分 類 野 菜 栽 培 しょうが 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 4 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 課 題 名 : 高 付 加 価 値 野 菜 ( 協 力 ) なし 及 び 事 業 への 取 組 支 援 1 目 的 平 成 26 年 度 にしょうがの 試 験 栽 培 を 行 った 種 しょうがにかかる 費 用 は 経 費 の 中 でも 高 い 割 合 を 占 めるため 費 用 削 減 のひとつとして 収 穫 したしょうがを 冬 期 貯 蔵 することにつ いて 検 討 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 場 所 : 苫 前 郡 羽 幌 町 南 6 条 2 丁 目 16 番 地 の4 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 内 書 庫 と 土 壌 処 理 室 (2) 試 験 処 理 : 平 成 26 年 10 月 に 収 穫 したしょうがを 発 泡 スチロールにもみがらといっし ょに 入 れて 建 物 内 の 定 温 の 場 所 にて 保 管 し 越 冬 率 を 調 査 する (3) 耕 種 概 要 供 試 品 種 : 三 州 金 時 黄 金 ( 三 州 金 時 は 小 しょうがに 分 類 黄 金 は 大 しょうがに 分 類 ) 資 材 : 発 泡 スチロール サイズ 310 235 300(mm) もみがら 収 穫 :10 月 20 日 貯 蔵 開 始 :11 月 26 日 貯 蔵 終 了 : 平 成 27 年 3 月 4 日 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 25 20 15 10 11 月 26 日 12 月 16 日 1 月 5 日 1 月 25 日 2 月 14 日 平 均 / 室 温 ( C) 平 均 / 箱 内 部 ( C) 図 1 平 成 26 年 11 月 26 日 ~ 平 成 27 年 3 月 4 日 (99 日 )の 保 存 温 度 の 推 移 表 1 収 穫 時 から 貯 蔵 終 了 までの 重 量 の 推 移 平 成 26 年 平 成 27 年 調 査 日 歩 留 10 月 20 日 3 月 4 日 重 量 全 重 (g) 個 数 全 重 (g) 個 数 三 州 5,404 69 4,329 68 80% 金 時 937 15 234 11 25% 黄 金 215 4 164 4 76% - 91 -

(1) 結 果 の 概 要 保 管 場 所 の 平 均 気 温 は 室 温 17.9 箱 内 部 18.1 であった ( 野 菜 つくりの 実 際 軟 化 芽 物 < 農 文 協 >によると 貯 蔵 の 適 温 は13~15 ) 全 重 が 減 少 したのは 乾 燥 したもみがらを 使 用 したことにより しょうが 自 体 の 乾 燥 が 進 んだ 3 月 4 日 に 内 部 を 確 認 したところ 萌 芽 していため 貯 蔵 を 中 断 して 育 苗 を 始 めた (2) 考 察 保 存 の 際 には もみがらの 加 水 による 保 湿 が 必 要 である 保 管 場 所 はやや 温 度 が 高 く そのために 萌 芽 が 進 んだと 考 えられる 写 真 1 収 穫 時 のしょうが 写 真 2 貯 蔵 後 乾 燥 したしょうが 写 真 3 貯 蔵 後 の 状 態 萌 芽 が 始 まっている 写 真 4 育 苗 中 の 風 景 ( 徒 長 気 味 ) 写 真 5 定 植 後 の 風 景 4 普 及 の 活 用 留 意 点 貯 蔵 の 際 には 温 度 が13~15 での 保 管 と 乾 燥 しないよう 加 水 したもみがらを 使 い 保 湿 した 環 境 が 必 要 である - 92 -

課 題 名 しょうがの 栽 培 調 査 区 分 継 続 実 施 場 所 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アース 課 題 分 類 野 菜 栽 培 しょうが 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 普 及 課 題 4 ( 担 当 ) 専 門 普 及 指 導 員 髙 田 勳 普 及 課 題 課 題 名 : 高 付 加 価 値 野 菜 ( 協 力 ) なし 及 び 事 業 への 取 組 支 援 1 目 的 近 年 機 能 性 や 北 海 道 産 で 注 目 されているしょうがについて 留 萌 管 内 における 直 売 所 向 けアイテムや 農 業 経 営 への 新 規 導 入 作 物 として 栽 培 の 可 能 性 を 検 討 する また 貯 蔵 したしょうがを 種 として 用 い 生 育 を 確 認 する 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 (2) 調 査 ほ 場 : 苫 前 郡 苫 前 町 九 重 ( 株 )アースほ 場 (3) 試 験 規 模 処 理 : 供 試 面 積 6.3m 25m=157.5m2 1 区 面 積 105m2 反 復 無 し (4) 耕 種 概 要 供 試 品 種 大 ショウガ 三 州 金 時 黄 金 ( 三 州 金 時 は 小 しょうがに 分 類 ) 試 験 区 分 試 験 区 栽 植 本 数 ( 株 ) 三 州 1 三 州 (H26 産 ) 51 三 州 2 (H25 種 ) 9 金 時 1 金 時 (H26 産 ) 11 金 時 2 (H25 種 ) 2 黄 金 黄 金 (H26 産 ) 4 大 1 大 2 品 種 名 大 ショウガ(H26 種 ) 58 畝 間 株 間 (cm) (cm) 140 50 栽 植 密 度 120 株 /a 備 考 H25 種 = 平 成 26 年 に 購 入 し 定 植 した 種 しょうが 栽 培 後 も 種 が 残 っていたもの H26 産 =H25 種 を 定 植 後 に 平 成 26 年 に 収 穫 した 子 しょうが H26 種 = 平 成 27 年 4 月 に 購 入 した 種 しょうが 5 月 定 植 は 生 分 解 性 マルチ(カエルーチ) 6 月 定 植 はグリーンマルチを 使 用 ハウス 無 加 温 栽 培 施 肥 概 要 10a 当 たり 施 肥 量 前 作 物 N P K かぼちゃ 19 20 12 備 考 元 肥 ロング 入 り14-20-7 追 肥 試 験 区 毎 の 供 試 品 種 名 種 子 重 管 理 から 収 穫 までの 月 日 種 子 重 量 萌 芽 開 始 育 苗 開 始 定 植 収 穫 試 験 区 防 除 に 関 しては 必 要 に (g) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) ( 月 日 ) 応 じて 実 施 予 定 だったが 三 州 1 2,881 三 州 2 712 今 年 は 無 散 布 貯 蔵 中 金 時 1 210 3 月 4 日 5 月 15 日 10 月 26 日 マルチ 除 去 後 の 乾 燥 防 止 に 萌 芽 金 時 2 24 は わら と もみがら 黄 金 164 で 実 施 大 1 大 2 2,000 4 5 月 18 日 月 14 日 5 月 7 日 10 月 26 日 6 月 29 日 < 作 業 日 :7 月 29 日 > 種 子 は1 株 60g 程 度 この 試 験 の 種 子 必 要 量 は7.2kg/a - 93 -

3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 可 食 部 の 分 布 試 験 区 可 食 部 の 分 布 ( 個 ) 個 数 0.0~0.5kg 0.5~1.0kg 1.0~1.5kg 1.5~2.0kg 2.0~2.5kg ( 株 ) 三 州 1 28 11 39 三 州 2 4 1 2 7 金 時 1 8 1 9 金 時 2 2 2 黄 金 3 1 4 大 1 6 8 21 8 2 45 大 2 8 2 10 昨 年 からの 種 子 を 使 った 三 州 金 時 黄 金 では1kg 以 下 が 多 かった 大 1では 1kg 以 上 が 多 く 大 2では 1kg 以 下 が 多 かった 掘 り 上 げた 状 態 しょうが 収 穫 作 業 風 景 掘 り 上 げたしょうが1 株 約 40cmの 幅 - 94 -

(2) 収 穫 株 率 全 重 可 食 部 重 ( 平 均 最 大 最 小 ) 収 穫 量 試 験 区 株 数 収 穫 株 率 全 重 可 食 部 重 (kg) 収 穫 量 定 植 時 収 穫 時 (kg) 平 均 最 大 最 小 (kg/a) 三 州 1 51 39 76% 14.42 0.37 0.89 0.03 44.4 三 州 2 9 7 78% 6.16 0.88 1.91 0.24 105.6 金 時 1 11 9 82% 2.77 0.31 0.59 0.11 36.9 金 時 2 2 2 100% 0.95 0.48 0.48 0.47 57.0 黄 金 4 4 100% 1.36 0.34 0.69 0.08 40.8 大 1 48 45 94% 51.67 1.15 2.20 0.22 137.8 大 2 10 10 100% 8.37 0.84 0.97 0.04 100.4 三 州 1 2ともに 収 穫 株 率 が 低 い 傾 向 だった これは 定 植 後 に 生 分 解 性 マルチの 地 温 が 高 く 経 過 し 高 温 障 害 で 株 が 枯 死 したため 収 穫 量 から 昨 年 の 種 子 で 三 州 金 時 では H25 種 の 方 が 収 穫 量 が 多 かった 黄 金 は 大 ショウガの 仲 間 になるが 大 1 2よりも 収 穫 量 が 少 なかった 三 州 2 大 1 2の 収 穫 量 は 100kg/a 以 上 であった 定 植 日 から 考 えると 大 1と 大 2では 定 植 日 が 早 い 大 1の 収 穫 量 が 多 かった 写 真 1 左 :わら 設 置 右 :もみがら 設 置 写 真 2 コオロギによる 食 害 (10/20 撮 影 ) 点 線 内 が 食 害 された 芽 写 真 3 三 州 しょうが 写 真 4 金 時 しょうが - 95 -

写 真 5 黄 金 しょうが 写 真 6 大 ショウガ (3) 直 接 費 試 算 結 果 (1aあたり) 項 目 H26 試 算 H27 試 算 金 額 金 額 種 苗 費 8,704 14,400 肥 料 費 3,067 1,370 農 薬 費 1,051 0 動 力 光 熱 費 330 518 諸 材 料 費 550 2,475 合 計 13,702 18,763 写 真 7 完 成 した 加 工 品 (4) 販 売 価 格 と 加 工 品 について 品 種 いずれも700 円 /kgの 取 引 となった ( 取 引 先 は 留 萌 市 内 の 加 工 業 者 ) 加 工 品 はショウガピクルスとして150g1 瓶 で650 円 の 店 頭 価 格 で 販 売 ( 写 真 7) (5) 考 察 小 しょうがである 三 州 金 時 の 収 穫 量 は 塊 茎 の 重 さが200~300gから 考 えると 収 穫 量 としては 良 い 結 果 となった 大 ショウガである 黄 金 大 ショウガ の 収 穫 量 は 塊 茎 の 重 さが500~1,000gから 考 えると 黄 金 大 2 は 収 穫 量 が 低 いものの 大 1は 良 い 結 果 となった 大 1 大 2 の 定 植 日 を 比 較 すると 定 植 は 早 い 方 が 収 穫 量 が 高 くなる 乾 燥 防 止 に わら もみがら を 試 したが もみがらの 方 が 扱 いやすいとの 農 家 から の 声 だった しかしもみがらを 使 うことによりダニの 発 生 が 懸 念 されることから 対 応 策 が 必 要 と 考 えられる コオロギがしょうがの 新 芽 を 食 害 する( 写 真 2)ことがわかり 対 策 が 必 要 である 今 回 は 加 工 業 者 が 通 常 購 入 している 高 知 産 のしょうがと 同 価 格 としたが 次 年 度 以 降 は 再 生 産 可 能 な 費 用 による 価 格 設 定 の 検 討 が 必 要 である 4 普 及 の 活 用 留 意 点 栽 培 に 関 して 苫 前 町 を 中 心 に 導 入 が 可 能 と 考 えられる 販 売 価 格 については 取 引 先 と の 検 討 が 必 要 である - 96 -

課 題 名 赤 しその 適 正 栽 植 本 数 確 認 試 験 区 分 新 規 実 施 場 所 天 塩 郡 遠 別 町 北 浜 ( 有 ) 鹿 遠 農 場 課 題 分 類 野 菜 栽 培 赤 しそ 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 関 連 ( 担 当 ) 主 査 辻 英 敏 普 及 課 題 ( 協 力 ) 鹿 遠 産 業 株 式 会 社 ( 有 ) 緑 進 及 び 事 業 1 目 的 赤 しその10a 当 たり 栽 植 本 数 と 色 素 収 量 の 関 係 を 確 認 し 適 正 は 種 量 と 適 正 栽 植 密 度 の 参 考 とする 2 試 験 方 法 (1) 調 査 地 域 : 天 塩 郡 遠 別 町 (2) 調 査 ほ 場 : 天 塩 郡 遠 別 町 北 浜 鹿 遠 農 場 ほ 場 (3) 試 験 規 模 : 供 試 面 積 300m2 1 区 面 積 100m2 反 復 なし (4) 試 験 区 分 試 験 区 名 試 験 内 容 2 本 立 区 茎 数 が2 本 の 苗 を 定 植 3 本 立 区 茎 数 が3 本 の 苗 を 定 植 4 本 立 区 茎 数 が4 本 の 苗 を 定 植 * 育 苗 は 264 穴 /1 冊 のペーパーポットを 使 用 * 培 土 はポットエースを 使 用 (5) 耕 種 概 要 土 壌 型 土 性 は 種 日 定 植 日 栽 植 密 度 品 種 施 肥 成 分 量 (kg/10a) 細 粒 褐 色 低 地 土 埴 壌 土 5 月 6 日 6 月 9 日 60 32cm 本 赤 縮 緬 しそ 窒 素 16.0 リン 酸 32.0 加 里 16.0 3 試 験 結 果 の 概 要 及 び 考 察 (1) 生 育 調 査 表 1 生 育 調 査 結 果 7 月 6 日 8 月 6 日 草 丈 葉 数 草 丈 葉 数 節 数 2 本 立 区 8.8cm 3.5 枚 35.6cm 6.7 枚 10.7 節 3 本 立 区 9.4cm 3.4 枚 35.2cm 6.0 枚 10.5 節 4 本 立 区 9.3cm 3.4 枚 35.2cm 5.9 枚 10.6 節 6 月 下 旬 ~7 月 上 旬 の 低 温 低 日 照 により 赤 しその 初 期 生 育 が 停 滞 したが 7 月 6 日 の 調 査 では 葉 数 はほぼ 同 じであったが 草 丈 については2 本 立 区 よりも 茎 数 の 多 い3 本 立 区 と4 本 立 区 が 長 くなった 7 月 中 旬 も 低 温 低 日 照 が 続 いたことにより 赤 しその 生 育 は 停 滞 していたが 7 月 下 旬 ~8 月 上 旬 にかけての 好 天 によって 生 育 が 回 復 した 8 月 6 日 の 調 査 では 草 丈 と 節 数 については 各 区 とも 差 が 無 かったが 葉 数 については 茎 数 の 少 ない 区 の 方 が 多 い 結 果 となった (2) 収 穫 調 査 節 数 は 各 区 ともほぼ 差 が 無 かったものの 草 丈 葉 数 茎 径 の 生 育 量 は2 本 立 区 > 3 本 立 区 >4 本 立 区 の 順 で 良 かった 株 当 たり 茎 葉 重 については 各 区 ともほぼ 差 が 見 られなかった - 97 -

葉 のアントシアン 含 量 については 上 から3 枚 目 の 葉 では2 本 立 区 >3 本 立 区 >4 本 立 区 の 順 に 多 かったが 上 から6 枚 目 及 び9 枚 目 の 葉 については4 本 立 区 >2 本 立 区 >3 本 立 区 の 順 に 多 かった 表 2 収 穫 調 査 結 果 ( 調 査 日 :8 月 20 日 ) 試 験 区 名 草 丈 葉 数 節 数 分 枝 数 茎 径 1 株 当 たり 10a 当 たり (cm) ( 枚 ) ( 節 ) ( 本 ) (mm) 茎 数 ( 本 ) 茎 数 ( 本 ) 2 本 立 区 52.5 7.8 12.3 22.8 9.2 2.0 9,468 3 本 立 区 50.3 7.3 12.2 23.4 7.6 2.9 13,728 4 本 立 区 49.3 7.1 12.1 17.6 6.2 3.7 17,515 試 験 区 名 株 当 たり 株 当 たり 葉 重 比 率 10a 当 たり 葉 のアントシアン 含 有 量 茎 葉 重 (g) 葉 重 (g) (%) 茎 葉 重 (kg) 上 から 3 葉 目 上 から6 葉 目 上 から9 葉 目 2 本 立 区 130 67.2 51.7 615 171.9 116.1 68.3 3 本 立 区 132 70.1 53.1 625 167.0 109.5 67.3 4 本 立 区 132 68.0 51.5 625 166.7 125.0 73.8 * 分 枝 は 展 開 葉 が2 葉 以 上 の 枝 をカウントした * 株 当 たり 茎 葉 重 と 株 当 たり 葉 重 以 外 の 項 目 は 生 育 調 査 と 同 じ 株 で 調 査 した 平 均 値 *アントシアン 含 有 量 はACM-200plas(アイネックス 株 式 会 社 )で 測 定 した 値 (3) 10a 当 たり 色 価 量 について 表 3 10a 当 たり 色 価 量 メーター 平 均 測 定 値 推 定 色 価 650 換 算 値 *10a 当 たり 色 価 量 =10a 当 たり 茎 葉 重 推 定 色 素 650 換 算 値 * 推 定 色 価 650 換 算 値 については 平 成 26 年 度 の 試 験 で 日 農 化 学 工 業 株 式 会 社 で 三 次 抽 出 までした 値 の 合 計 とACM-200plas(アイネックス 株 式 会 社 )で 測 定 した 値 の 比 較 で 測 定 値 の90%が 抽 出 値 となったため メーター 平 均 測 定 値 を0.9 倍 して 計 算 した 数 字 推 定 色 素 抽 出 率 (%) 10a 当 たり 茎 葉 重 (kg) 10a 当 たり 推 定 色 価 量 (kg) 2 本 立 区 122.4 110.2 3.31 615 20.4 3 本 立 区 119.9 107.9 3.24 625 20.3 4 本 立 区 125.3 112.8 3.38 625 21.1 * 推 定 色 素 抽 出 率 は 推 定 1kg 色 素 650 換 算 値 が100.0の 時 に 色 素 抽 出 率 を3%と 仮 定 して 算 出 した 数 字 推 定 色 素 抽 出 率 については 4 本 立 区 >2 本 立 区 >3 本 立 区 の 順 に 高 い 結 果 であっ た 10a 当 たり 茎 葉 重 は4 本 立 区 =3 本 立 区 >2 本 立 区 の 順 で 多 かったこともあり 10a 当 たり 推 定 色 価 量 は2 本 立 区 と3 本 立 区 でほぼ 差 が 無 く 4 本 立 区 が 若 干 多 い 結 果 となった (4) 結 果 の 考 察 落 葉 した 葉 を 見 ると 病 斑 らしきものが 確 認 できた このことから 茎 数 の 多 い 区 ほ ど 収 穫 時 に 葉 数 が 少 なかった 原 因 の1つとして 斑 点 病 の 発 生 が 影 響 したものと 考 え られる 平 成 27 年 については 斑 点 病 の 発 生 後 に 防 除 を1 回 行 っただけであり 天 候 不 順 年 においては 早 い 時 期 からの 斑 点 病 防 除 が 必 要 であると 言 える 10a 当 たり 推 定 色 価 量 については 結 果 的 には4 本 立 区 が 多 かったが 他 区 との 差 が 少 ないため 苗 の 茎 数 については 今 後 も 検 討 が 必 要 である 4 普 及 の 活 用 留 意 点 今 回 の 結 果 は 単 年 度 試 験 のため 茎 葉 重 の 多 収 年 や 色 素 抽 出 率 の 低 い 年 のデータも 調 べる 必 要 がある また 斑 点 病 等 の 病 害 虫 に 対 する 予 察 防 除 をしていく 必 要 がある - 98 -

課 題 名 果 樹 生 育 状 況 調 査 実 施 期 間 継 続 実 施 場 所 増 毛 郡 増 毛 町 暑 寒 沢 仙 北 清 孝 氏 澁 谷 忠 宏 氏 区 分 果 樹 栽 培 りん 兜 謙 悟 氏 仙 北 要 氏 ご おうとう 西 洋 なし 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 主 査 沼 田 耕 作 普 及 課 題 ( 協 力 ) 増 毛 町 果 樹 協 会 JA 南 るもい 増 毛 支 所 増 毛 町 留 萌 振 興 局 農 務 課 1 目 的 各 樹 種 の 主 要 品 目 における 生 育 状 況 を 把 握 し 指 導 の 資 料 とする 2 試 験 方 法 (1) 試 験 区 分 ア 供 試 作 物 り ん ご つがる A 園 地 (43a) B 園 地 (70a) ハックナイン 紅 将 軍 C 園 地 (43a) おうとう 北 光 ( 水 門 ) 佐 藤 錦 南 陽 D 園 地 (32a) 西 洋 なし バートレット フ ランテ ーワイン マルケ リット マリーラ E 園 地 (77a) イ 調 査 方 法 1 生 育 期 節 ( 随 時 ) 2 果 実 肥 大 ( 作 況 調 査 時 ) 3 果 実 品 質 ( 収 穫 時 調 査 ) 生 育 期 節 果 実 肥 大 の 平 年 値 は12 中 10 値 (2) 耕 種 概 要 園 地 管 理 は 各 農 家 慣 行 による 3 調 査 結 果 の 概 要 考 察 (1) 気 象 経 過 災 害 ア 2 月 から3 月 にかけて 気 温 は 平 年 よりも3 前 後 高 く 推 移 したため 融 雪 期 は4 月 7 日 ( 平 年 4 月 15 日 )と 平 年 よりも8 日 早 まった イ 4 月 以 降 気 温 は 平 年 並 みからやや 高 く 推 移 した 特 に4 月 下 旬 から5 月 上 旬 および5 月 下 旬 から6 月 上 旬 にかけて 急 激 に 気 温 が 上 昇 した ウ 6 月 以 降 気 温 は7 月 上 旬 を 除 きほぼ 平 年 並 みであった エ 降 水 量 は 6 月 上 旬 にまとまった 降 雨 ががあったものの7 月 中 旬 まで 少 雨 傾 向 であった 7 月 下 旬 から8 月 中 旬 までは 多 雨 で 以 降 は 断 続 的 な 降 雨 があり 総 降 雨 量 はほぼ 平 年 並 みであった オ 4 月 から5 月 は 好 天 日 が 多 かったが 6 月 は 曇 天 が 続 いたことで 日 照 時 間 は 平 年 対 比 70%であった 7 月 下 旬 からの 多 雨 により 日 照 時 間 は 平 年 並 みからやや 少 なく 9 月 以 降 はほぼ 平 年 並 みであった カ 10 月 2 日 ~3 日 および8 日 ~12 日 にかけての 強 風 によりりんごの 落 果 や 倒 木 プルーンやぶどうの 落 果 などの 被 害 があった (2) りんご ア 生 育 概 要 (ア) 春 先 に 気 温 の 高 い 日 が 続 いたことで 発 芽 期 から 落 花 期 まで 平 年 よりも10 日 前 後 生 育 が 進 んだ (イ) 花 芽 率 は つがる ハックナイン 紅 将 軍 ともに 平 年 よりもやや 低 かった (ウ) つがる の 果 実 肥 大 は 初 期 の 肥 大 は 良 好 であったが 8 月 15 日 以 降 肥 大 は 緩 慢 になり 収 穫 時 は ほぼ 平 年 並 みであった 紅 将 軍 は 初 期 の 肥 大 が 継 続 的 に 続 き 収 穫 時 の 体 積 は 平 年 対 比 26%と 大 玉 であった - 99 -

(エ) つがる の1 果 重 はやや 小 さかった 硬 度 糖 度 は 低 く 酸 度 は 平 年 並 みであった 紅 将 軍 の1 果 重 は 大 きく 硬 度 は 平 年 並 みであったが 糖 度 や 酸 度 は 低 かった イ 病 害 虫 等 (ア)モニリア 病 は 葉 腐 れ 実 腐 れともに 少 なかった (イ) 斑 点 落 葉 病 は 平 年 よりもやや 早 く 発 生 が 見 られ 9 月 以 降 も 発 病 が 進 み 発 生 量 は 多 かった (ウ)フェロモントラップ 調 査 では 5 月 下 旬 ~6 月 下 旬 にかけてスモモヒメシンクイの 第 1 世 代 の 発 生 が 見 られたが 第 2 世 代 第 3 世 代 の 発 生 は 確 認 できなかった キンモンホソガの 発 生 量 は 近 年 と 比 較 してやや 多 かったが 平 年 よりは 少 なかった (3) おうとう ア 生 育 概 要 (ア) 春 先 に 気 温 の 高 い 日 が 続 いたことで 発 芽 期 から 落 花 期 まで 平 年 よりも10 日 ~15 日 生 育 が 進 んだ (イ) 花 束 状 短 果 枝 あたりの 着 果 数 は 紅 秀 峰 は 多 かったが 佐 藤 錦 や 水 門 は 少 なかった (ウ)6 月 以 降 気 温 は 平 年 並 みに 推 移 したが 日 照 時 間 が 少 ないことで 着 色 が 鈍 く 佐 藤 錦 の 収 穫 始 めは4 日 早 まった 程 度 であった (エ) 収 穫 期 間 は 水 門 を 除 いて 各 品 種 とも 長 く 紅 秀 峰 で7 日 南 陽 は9 日 長 かった (オ) 佐 藤 錦 の1 果 重 は 大 きかった 糖 度 は 高 かったが 酸 度 は 低 かった 内 部 品 質 は 他 品 種 も 同 様 であった (カ) 紅 秀 峰 において 春 先 に 生 育 が 進 んだことで 霜 害 を 危 惧 して 摘 蕾 を 控 えた 園 地 では 着 果 量 が 多 く 1 果 重 が 小 さい 傾 向 にあった イ 病 害 虫 等 (ア) 幼 果 菌 核 病 灰 星 病 は 少 なかった 一 部 南 陽 で 着 果 にばらつきのある 樹 では 灰 星 病 が 発 生 し た (イ) 冬 期 に うそ による 花 芽 の 食 害 があり サミット で 被 害 が 大 きい 傾 向 にあった しかし そ の 後 の 収 量 や 品 質 に 大 きな 影 響 は 見 られなかった (4) 西 洋 なし ア 生 育 概 要 (ア) 春 先 に 気 温 の 高 い 日 が 続 いたことで 催 芽 期 および 開 花 期 から 落 花 期 まで 平 年 よりも15 日 前 後 生 育 が 進 んだ (イ)りんごやおうとうと 同 様 に 収 穫 は 平 年 並 み~3 日 進 んだ 程 度 であり 生 育 期 間 が 長 かった (ウ) 収 穫 直 前 にまとまった 降 雨 があったことで 肥 大 が 進 み バートレット 他 主 要 品 種 の1 果 重 は 大 きかった 硬 度 や 糖 度 酸 度 は 平 年 並 みであった イ 病 害 虫 等 (ア) 胴 枯 病 は 平 年 よりもやや 多 かった (イ) 目 立 った 害 虫 の 影 響 はなかった - 100 -

5 主 要 成 果 の 具 体 的 データ (1) りんご ア りんご 全 体 の 農 作 業 期 節 ミツバチ 収 穫 年 度 融 雪 日 施 肥 摘 果 期 放 飼 始 期 終 平 年 4/16 4/29 5/19 6/25 9/23 10/21 11/7 27 年 4/ 7 4/25 5/ 8 6/17 9/20 10/19 11/4 遅 速 早 9 早 4 早 11 早 8 早 3 早 2 早 3 イ 主 な 品 種 の 生 育 期 節 品 種 名 年 度 発 芽 期 展 葉 期 ク リーン 開 花 始 満 開 期 落 花 期 収 穫 始 収 穫 期 クラスター つ が る 平 年 4/20 5/ 5 5/12 5/22 5/28 6/ 3 9/23 10/ 1 27 年 4/12 4/26 5/ 2 5/10 5/17 5/25 9/20 9/30 (M26 台 ) 遅 速 早 8 早 9 早 10 早 12 早 11 早 9 早 3 早 1 ハックナイン 平 年 4/20 5/ 2 5/12 5/21 5/27 6/ 2 10/23 10/28 27 年 4/11 4/24 5/ 1 5/ 9 5/17 5/24 10/22 10/27 (M26 台 ) 遅 速 早 9 早 8 早 11 早 12 早 10 早 9 早 1 早 1 紅 将 軍 平 年 4/23 5/ 4 5/14 5/23 5/30 6/ 5 10/14 10/24 27 年 4/14 4/25 5/ 4 5/11 5/19 5/26 10/11 10/20 (M26 台 ) 遅 速 早 9 早 9 早 10 早 12 早 11 早 10 早 3 早 4 ウ りんごの 花 芽 着 生 率 品 種 名 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 平 年 27 年 つがる 86.7 88.8 81.3 92.1 86.1 89.1 85.5 79.9 87.7 88.7 86.0 84.5 86.4 83.6 ハックナイン 73.2 82.0 53.6 84.7 77.4 76.0 85.1 62.3 73.3 67.5 65.2 61.9 66.0 63.6 紅 将 軍 89.2-47.7 81.6 54.7 62.7 71.3 53.5 61.5 54.8 57.1 62.1 64.9 59.1 エ りんごの 果 実 肥 大 ( 縦 径 横 径 計 測 による 体 積 値 cm3) 品 種 名 年 度 7/ 1 7/15 8/ 1 8/15 9/ 1 9/15 10/ 1 10/15 つ が る 平 年 12.8 37.8 87.1 141.8 208.3 250.9 294.0 27 年 27.4 56.5 115.4 163.5 220.0 258.5 302.1 (M26) % 215 149 132 115 106 103 103 紅 将 軍 平 年 13.0 36.1 77.5 126.6 188.2 224.4 262.6 278.2 27 年 28.2 59.2 128.5 181.5 246.1 286.5 326.1 350.8 (M26) % 217 164 166 143 131 128 124 126-101 -

オ つがるの 年 度 別 果 実 品 質 (M26 台 平 年 :12 中 10 年 平 均 ) 平 年 値 算 出 除 外 満 開 後 1 果 重 硬 度 (lb) 糖 度 酸 度 ヨード 着 色 地 色 年 度 調 査 日 (mg/ 反 応 の 日 数 (g) 陽 光 陽 背 (Brix) 100ml) (1-5) (%) ( 指 数 ) 15 年 10/ 1 127 262 13.4 12.2 13.7 0.28 1.3 92 3.0 16 年 9/21 124 241 12.5 11.8 13.1 0.32 1.2 95 4.0 17 年 9/26 118 247 14.5 12.7 13.3 0.36 3.2 90 2.7 18 年 9/28 121 275 14.3 12.6 13.0 0.29 3.9 90 2.3 19 年 9/28 117 292 12.9 12.4 13.7 0.29 2.4 90 3.8 20 年 9/25 129 296 11.7 11.1 13.7 0.33 2.5 87 2.9 21 年 9/24 125 298 11.7 11.3 13.1 0.32 3.0 93 2.6 22 年 9/24 115 292 12.1 11.9 13.3 0.35 3.2 76 2.9 23 年 9/29 120 287 11.5 11.3 12.9 0.39 2.6 74 3.8 24 年 9/24 122 274 12.3 11.3 13.2 0.35 2.1 74 4.4 25 年 9/30 119 259 12.9 12.4 13.4 0.39 2.3 88 4.5 26 年 9/24 120 296 13.1 12.1 14.3 0.36 3.0 81 4.7 平 年 9/27 121 278 12.9 12.0 13.5 0.34 2.7 84 3.4 27 年 9/24 133 266 10.8 10.4 12.2 0.32 1.9 71 3.5 カ 紅 将 軍 の 年 度 別 果 実 品 質 (M26 台 平 年 :8ヶ 年 平 均 ) 地 色 : 果 実 カラーチャート( 地 色 )ふじを 使 用 満 開 後 1 果 重 硬 度 (lb) 糖 度 酸 度 ヨード 着 色 地 色 年 度 調 査 日 (mg/ 反 応 の 日 数 (g) 陽 光 陽 背 (Brix) 100ml) (1-5) (%) ( 指 数 ) 19 年 10/15 137 304 13.2 12.8 13.7 0.44 2.0 95 4.8 20 年 10/15 147 303 12.3 11.8 14.5 0.43 1.3 95 4.4 21 年 10/15 141 352 12.2 12.5 13.1 0.42 1.3 83 4.7 22 年 10/15 134 331 10.5 10.3 13.6 0.45 1.1 94 4.6 23 年 10/17 137 303 12.7 12.6 12.5 0.43 1.0 93 4.0 24 年 10/17 143 347 10.9 10.8 12.8 0.43 1.7 84 5.1 25 年 10/17 136 270 11.3 11.0 14.8 0.57 2.2 84 4.3 26 年 10/15 140 271 12.6 12.1 14.1 0.49 1.6 85 4.8 平 年 10/16 140 310 12.0 11.7 13.6 0.46 1.5 89 4.6 27 年 10/15 149 325 11.8 12.0 12.2 0.36 1.1 86 4.6 (2) おうとう ア おうとうの 生 育 期 節 ( 結 実 : 花 束 状 短 果 枝 当 たり 着 果 数 の 町 内 平 均 値 ) 品 種 名 年 度 発 芽 期 開 花 始 満 開 期 落 花 期 収 穫 始 収 穫 終 結 実 北 光 平 年 4/13 5/11 5/15 5/24 7/ 9 7/29 3.24 ( 水 門 ) 27 年 3/30 4/30 5/ 3 5/10 7/ 5 7/17 2.52 遅 速 早 14 早 11 早 12 早 14 早 4 早 12 78% 佐 藤 錦 平 年 4/14 5/11 5/16 5/27 7/ 5 7/29 3.06 27 年 3/30 5/ 1 5/ 4 5/15 7/ 1 7/28 2.71 遅 速 早 15 早 10 早 12 早 12 早 4 早 1 89% 南 陽 平 年 4/16 5/13 5/17 5/28 7/20 8/ 6 1.74 27 年 4/ 1 5/ 2 5/ 5 5/16 7/16 8/ 9 1.63 遅 速 早 15 早 11 早 12 早 12 早 4 遅 3 94% - 102 -

イ おうとうの 年 度 別 果 実 品 質 ( 平 年 =12 中 10 年 平 均 ) 平 年 値 算 出 除 外 平 均 1 糖 度 酸 度 品 種 名 年 度 糖 / 酸 比 備 考 果 重 (g) (Brix) (mg/100ml) 15 年 6.4 16.4 0.75 21.8 北 光 16 年 6.4 13.5 0.72 18.5 ( 水 門 ) 17 年 5.8 17.0 0.92 18.4 18 年 7.3 13.9 0.98 14.1 ( 青 葉 ) 19 年 5.9 19.9 0.78 25.6 20 年 7.8 17.5 0.85 20.6 21 年 7.2 14.2 0.87 16.5 22 年 6.1 17.6 1.02 17.3 23 年 7.2 15.7 1.00 15.7 24 年 7.2 18.3 1.11 16.5 25 年 5.7 16.2 1.45 11.2 26 年 6.4 19.2 0.72 27.6 平 年 6.6 16.6 0.89 18.7 27 年 7.1 18.8 0.71 26.5 15 年 6.7 15.5 0.58 26.9 佐 藤 錦 16 年 6.2 14.1 0.61 23.2 17 年 6.1 15.0 0.74 20.4 (コルト) 18 年 6.8 14.8 0.77 19.1 19 年 6.7 18.2 0.66 27.6 20 年 7.8 19.3 0.80 24.3 21 年 8.7 16.6 0.73 23.4 22 年 7.8 17.6 0.88 20.0 23 年 8.3 16.1 0.73 22.2 24 年 9.0 18.5 0.86 21.5 25 年 7.0 16.9 1.34 12.7 26 年 8.2 20.4 0.84 26.3 平 年 7.4 17.0 0.79 21.3 27 年 8.0 19.6 0.60 32.1 15 年 11.5 17.7 0.46 38.5 南 陽 16 年 9.9 14.6 0.65 22.4 17 年 8.8 15.7 0.70 22.5 (コルト) 18 年 11.5 15.8 0.84 18.7 19 年 9.5 17.6 0.66 27.0 20 年 11.0 16.9 0.71 23.9 21 年 12.6 16.1 0.60 27.7 22 年 10.3 15.7 0.78 20.8 23 年 10.6 15.8 0.77 20.6 24 年 11.3 17.0 0.83 20.7 25 年 11.2 17.9 1.13 15.8 26 年 10.7 19.6 0.58 34.9 平 年 10.7 16.9 0.74 22.8 27 年 11.1 19.1 0.67 28.6 (3) 西 洋 なし ア 西 洋 なしの 生 育 期 節 品 種 名 年 度 催 芽 期 発 芽 期 りん 片 脱 落 期 開 花 始 満 開 期 落 花 期 収 穫 始 バートレット 平 年 4/13 4/29 5/ 8 5/19 5/22 5/31 9/ 7 27 年 3/30 4/19 4/29 5/ 6 5/ 8 5/17 9/ 4 遅 速 早 14 早 10 早 9 早 13 早 14 早 14 早 3 ブランデー 平 年 4/16 4/28 5/ 7 5/19 5/22 5/31 9/15 ワイン 27 年 3/31 4/18 4/28 5/ 5 5/ 7 5/18 9/15 遅 速 早 16 早 10 早 9 早 14 早 15 早 13 ±0 マルゲリット 平 年 4/14 4/29 5/ 9 5/18 5/22 5/29 9/16 マリーラ 27 年 3/30 4/20 5/ 1 5/ 5 5/ 7 5/14 9/15 遅 速 早 15 早 9 早 8 早 13 早 15 早 15 早 1-103 -

イ 西 洋 なし 果 実 品 質 ( 平 年 =12 中 10 年 平 均 ) 品 種 名 年 度 収 穫 日 満 開 期 平 年 値 算 出 除 外 満 開 ~ 1 果 重 硬 度 糖 度 酸 度 ヨード 反 応 日 数 (g) (lb) (%) (mg/100ml) ( 指 数 ) 15 年 9/ 9 5/18 114 209 18.0 11.2 0.39 3.6 バ 16 年 9/ 6 5/16 113 221 18.7 9.3 0.32 4.2 17 年 9/12 5/29 106 195 19.1 10.7 0.41 3.7 ト 18 年 9/11 5/21 113 194 20.7 10.4 0.47 3.5 レ 19 年 9/ 7 5/23 107 201 19.0 10.7 0.45 3.8 ッ 20 年 9/ 7 5/12 118 236 17.9 11.1 0.37 3.3 ト 21 年 9/ 5 5/16 112 255 15.4 10.6 0.28 2.8 22 年 9/ 8 5/24 107 233 18.4 10.7 0.36 4.2 23 年 9/ 9 5/27 105 204 17.7 10.0 0.44 4.3 24 年 9/ 7 5/21 109 256 15.8 11.2 0.53 4.5 25 年 9/10 5/31 102 237 16.3 10.8 0.48 3.6 26 年 9/ 4 5/22 105 259 16.7 11.4 0.42 4.1 平 年 9/ 8 5/22 109 225 17.6 10.6 0.40 3.8 27 年 9/ 4 5/ 8 119 272 18.5 10.7 0.37 3.9 15 年 9/ 9 5/19 113 164 14.0 12.4 0.20 2.4 ブ 16 年 9/ 6 5/17 112 213 15.0 11.2 0.24 2.1 ラ 17 年 9/20 5/29 114 213 13.5 10.4 0.25 1.3 ン 18 年 9/15 5/22 116 197 14.4 11.6 0.28 2.4 デ 19 年 9/17 5/24 116 161 14.0 12.0 0.30 3.6 20 年 9/12 5/12 123 202 12.0 12.2 0.22 3.0 ワ 21 年 9/14 5/17 120 204 11.9 11.2 0.21 2.6 イ 22 年 9/15 5/24 114 195 13.2 12.6 0.23 2.5 ン 23 年 9/14 5/27 110 187 12.1 10.8 0.33 4.0 24 年 9/13 5/22 114 231 12.5 11.2 0.28 3.0 25 年 9/13 5/31 105 187 12.4 12.5 0.32 3.4 26 年 9/10 5/23 110 229 12.3 12.5 0.27 3.3 平 年 9/12 5/22 113 199 13.1 11.7 0.26 2.7 27 年 9/ 8 5/ 7 124 228 13.4 12.1 0.27 3.0 15 年 9/ 9 5/19 113 369 14.4 11.2 0.21 3.6 マ 16 年 9/ 6 5/17 112 389 14.3 10.4 0.20 2.2 ル 17 年 9/20 5/29 114 335 12.0 11.5 0.20 4.0 ゲ 18 年 9/15 5/22 116 456 15.7 11.2 0.26 3.2 リ 19 年 9/16 5/22 117 366 13.5 10.6 0.22 3.7 ッ 20 年 9/12 5/ 9 126 411 12.0 11.2 0.24 3.0 ト 21 年 9/14 5/16 121 421 13.2 10.1 0.17 2.8 22 年 9/15 5/23 115 473 11.7 11.3 0.16 2.9 マ 23 年 9/14 5/26 111 420 13.3 10.3 0.24 3.2 リ 24 年 9/13 5/21 115 474 13.1 10.4 0.28 3.4 25 年 9/13 5/30 106 384 12.0 10.7 0.25 3.8 ラ 26 年 9/10 5/22 111 443 12.1 11.8 0.20 4.3 平 年 9/12 5/22 113 413 13.2 10.9 0.22 3.3 27 年 9/10 5/ 7 126 450 13.4 11.0 0.19 3.7 ヨード 反 応 (5: 完 全 染 色 4:80% 程 度 染 色 3:50% 程 度 染 色 2:30% 程 度 染 色 1:10% 程 度 染 色 ) - 104 -

課 題 名 果 樹 害 虫 発 生 状 況 調 査 実 施 期 間 平 成 5~27 年 継 続 実 施 場 所 増 毛 郡 増 毛 町 暑 寒 沢 澁 谷 忠 宏 氏 仙 北 清 孝 氏 区 分 果 樹 病 害 虫 兜 謙 悟 氏 佐 藤 豪 氏 りんご おうとう 仙 北 昌 洋 氏 西 洋 なし 実 施 主 体 留 萌 農 業 改 良 普 及 センター 南 留 萌 支 所 関 連 ( 担 当 ) 主 査 沼 田 耕 作 普 及 課 題 ( 協 力 ) 増 毛 町 果 樹 協 会 JA 南 るもい 増 毛 支 所 増 毛 町 北 海 道 病 害 虫 防 除 所 道 総 研 中 央 農 業 試 験 場 道 総 研 上 川 農 業 試 験 場 1 目 的 年 次 によって 異 なる 果 樹 病 害 虫 の 発 生 量 時 期 を 把 握 することで 効 率 的 防 除 の 参 考 とする また 病 害 虫 防 除 所 および 試 験 場 予 察 科 と 連 携 し 害 虫 発 生 予 察 事 業 に 係 る 全 道 予 察 情 報 補 完 の 産 地 データを 報 告 する 2 試 験 方 法 (1) 試 験 区 分 ア 供 試 作 物 りんご おうとう プルーン すもも イ 試 験 方 法 フェロモントラップを 用 い7 日 おきに 調 査 し 半 旬 毎 の 誘 殺 頭 数 を 算 出 した ウ 対 象 害 虫 及 び 調 査 期 間 樹 種 害 虫 名 調 査 場 所 備 考 調 査 期 間 モモシンクイガ A: 暑 寒 沢 渋 谷 忠 宏 園 地 り ん ご リ ン コ コ カ ク モ ン ハ マ キ 6/1~9/30 リンゴモンハマキ B: 暑 寒 沢 仙 北 清 孝 園 地 交 信 撹 乱 剤 設 置 (キンモン5/1~) キンモンホソガ おうとう コスカシバ C: 暑 寒 沢 兜 謙 悟 園 地 6/1~9/30 プルーン D: 暑 寒 沢 佐 藤 豪 園 地 ス モ モ ヒ メ シ ン ク イ すもも E: 暑 寒 沢 仙 北 昌 洋 園 地 交 信 撹 乱 剤 設 置 5/1~9/30 (2) 耕 種 概 要 ( 試 験 条 件 ) ア 調 査 園 地 管 理 は 各 農 家 慣 行 による イ 増 毛 町 果 樹 協 会 北 のクリーン 農 産 物 表 示 制 度 (YES!clean) にて 技 術 導 入 している 交 信 攪 乱 剤 コ ンフューザーN の 設 置 環 境 における 各 種 害 虫 を 予 察 した 3 試 験 結 果 の 概 要 考 察 (1) 気 象 の 経 過 ア 2 月 から3 月 にかけて 気 温 は 平 年 よりも3 前 後 高 く 推 移 したため 融 雪 期 は4 月 7 日 ( 平 年 4 月 15 日 )と 平 年 よりも8 日 早 まった イ 4 月 以 降 気 温 は 平 年 並 みからやや 高 く 推 移 した 特 に4 月 下 旬 から5 月 上 旬 および5 月 下 旬 から6 月 上 旬 にかけて 急 激 に 気 温 が 上 昇 した ウ 6 月 以 降 気 温 は7 月 上 旬 を 除 きほぼ 平 年 並 みであった エ 降 水 量 は 6 月 上 旬 にまとまった 降 雨 ががあったものの7 月 中 旬 まで 少 雨 傾 向 であった 7 月 下 旬 から8 月 中 旬 までは 多 雨 で 以 降 は 断 続 的 な 降 雨 があり 総 降 雨 量 はほぼ 平 年 並 みであった オ 4 月 から5 月 は 好 天 日 が 多 かったが 6 月 は 曇 天 が 続 いたことで 日 照 時 間 は 平 年 対 比 70%であった 7 月 下 旬 からの 多 雨 により 日 照 時 間 は 平 年 並 みからやや 少 なく 9 月 以 降 はほぼ 平 年 並 みであった カ 10 月 2 日 ~3 日 および8 日 ~12 日 にかけての 強 風 によりりんごの 落 果 や 倒 木 プルーンやぶどうの - 105 -

落 果 などの 被 害 があった (2) モモシンクイガ 交 信 撹 乱 剤 を 設 置 していないA 園 地 で 僅 かに 誘 殺 されたのみであった (3) リンゴコカクモンハマキ A 園 地 で 誘 殺 されたが 平 年 と 比 較 して 誘 殺 数 は 少 なかった B 園 地 では 誘 殺 されなかった (4) リンゴモンハマキ A 園 地 で6 月 4 半 旬 から7 月 1 半 旬 にかけて 誘 殺 されたのみであった (5) キンモンホソガ A,B 園 地 とも 誘 殺 された 5 月 2 半 旬 に 数 頭 誘 殺 され 8 月 から 増 加 し 始 めた 平 年 とほぼ 同 様 な 発 生 消 長 を 示 したが 両 園 地 で 発 生 ピークや 誘 殺 数 に 差 が 見 られた (6) コスカシバ 交 信 撹 乱 剤 スカシバコン は 設 置 していないが フェロモントラップ 設 置 期 間 を 通 して 僅 かに 誘 殺 されたのみであった (7) スモモヒメシンクイ 初 発 生 は 平 年 と 同 様 5 月 5 半 旬 であったが 第 1 世 代 の 発 生 ピークははっきりしなかった 第 2 第 3 世 代 は8 月 2 半 旬 3 半 旬 に 僅 かに 誘 殺 されたのみであった 4 普 及 性 および 普 及 上 の 留 意 点 5 主 要 成 果 の 具 体 的 データ (1) 発 生 状 況 総 括 調 査 対 象 害 虫 調 査 地 初 誘 殺 日 最 盛 期 終 息 期 モモシンクイガ A 澁 谷 8 月 5 半 旬 8 月 5 半 旬 9 月 1 半 旬 B 仙 北 ( 清 ) - - - リンコ コカクモンハマキ A 澁 谷 6 月 2 半 旬 6 月 4 半 旬 9 月 4 半 旬 B 仙 北 ( 清 ) - - - リンゴモンハマキ A 澁 谷 B 仙 北 ( 清 ) 6 月 4 半 旬 - 6 月 6 半 旬 - 7 月 2 半 旬 - キンモンホソガ A 澁 谷 5 月 2 半 旬 9 月 4 半 旬 9 月 6 半 旬 B 仙 北 ( 清 ) 5 月 2 半 旬 8 月 5 半 旬 9 月 6 半 旬 コスカシバ C 兜 6 月 3 半 旬 8 月 1 半 旬 9 月 4 半 旬 ス モ モ ヒ メ シ ン ク イ D 佐 藤 5 月 5 半 旬 6 月 4 半 旬 6 月 5 半 旬 E 仙 北 ( 昌 ) 5 月 5 半 旬 5 月 6 半 旬 8 月 4 半 旬 (2) 年 間 の 誘 殺 総 頭 数 年 間 の 誘 殺 総 頭 数 ( 調 査 地 点 平 均 値 ) 調 査 対 象 害 虫 平 年 値 H23 年 H24 年 H25 年 H26 年 H27 年 交 信 未 設 置 コンフューサ ーA コンフューサ ーA コンフューサ ーA コンフューサ ーN コンフューサ ーN モモシンクイガ 317 6 0 0 0 1( 0.3%) リンコ コカクモンハマキ 320 4 2 12 18 17( 5%) リンゴモンハマキ 9 1 4 2 0 2(22%) キンモンホソガ 4,457 65 17 803 832 1,576(35%) コスカシバ 139 1 1 0 4 6( 4%) ス モ モ ヒ メ シ ン ク イ 101 64 35 3 14 6( 6%) 平 年 は 交 信 撹 乱 剤 導 入 前 のH5~14 年 の 平 均 値 交 信 撹 乱 剤 はYES!cleanりんご なしで 使 用 した 資 材 おうとう コスカシバ YES!clean 園 地 には H21 年 より 交 信 撹 乱 剤 スカシバコン を 導 入 - 106 -

(3) 各 種 害 虫 フェロモントラップ 誘 殺 頭 数 グラフ( 半 旬 別 ) 図 1 モモシンクイガの 誘 殺 頭 数 図 2 リンゴコカクモンハマキの 誘 殺 頭 数 図 3 リンゴモンハマキの 誘 殺 頭 数 図 4 キンモンホソガの 誘 殺 頭 数 図 5 コスカシバの 誘 殺 頭 数 図 6 スモモヒメシンクイの 誘 殺 頭 数 - 107 -