個 人 住 民 税 徴 収 対 策 会 議 平 成 26 年 8 月 7 日
税 収 に 占 める 個 人 住 民 税 の 割 合 個 人 住 民 税 は 県 市 町 村 いずれも 税 収 の 約 3 割 を 占 めており 重 要 な 財 源 となっている 岡 山 県 現 年 繰 越 合 計 市 町 村 その 他 18.5% 自 動 車 税 13.1% 個 人 県 民 税 29.6% その 他 15.0% 法 人 市 町 村 民 税 9.0% 固 定 資 産 税 43.9% 地 方 消 費 税 17.8% 法 人 二 税 21.0% 個 人 市 町 村 民 税 32.1% 1,979 億 33 百 万 円 (うち 個 人 県 民 税 585 億 22 百 万 円 ) 2,766 億 円 (うち 個 人 市 町 村 民 税 887 億 2 百 万 円 ) 平 成 25 年 度 速 報 値
県 税 及 び 市 町 村 税 における 滞 納 の 状 況 個 人 住 民 税 の 滞 納 額 は 県 税 では 約 8 割 ( 個 人 県 民 税 ) 市 町 村 税 では 約 4 割 ( 個 人 市 町 村 民 税 )を 占 めており その 徴 収 対 策 が 急 務 となっている 岡 山 県 現 年 繰 越 合 計 市 町 村 法 人 二 税 3.6% その 他 10.2% 法 人 市 町 村 民 税 その 他 3.8% 9.1% 自 動 車 税 9.0% 個 人 県 民 税 77.2% 個 人 市 町 村 民 税 37.9% 固 定 資 産 税 49.2% 51 億 62 百 万 円 (うち 個 人 県 民 税 39 億 88 百 万 ) 166 億 39 百 万 円 (うち 個 人 市 町 村 民 税 62 億 99 百 万 円 ) 平 成 25 年 度 速 報 値
個 人 住 民 税 の 滞 納 額 の 推 移 個 人 住 民 税 の 滞 納 額 は 減 少 傾 向 にあるが さらなる 取 り 組 みが 必 要 である 百 万 円 14,000 12,000 10,000 8,000 個 人 住 民 税 ( 合 計 )の 滞 納 額 の 推 移 11,927 12,172 11,695 4,278 百 万 円 4,493 百 万 円 4,356 百 万 円 11,173 4,247 百 万 円 平 成 25 年 度 速 報 値 10,286 県 民 税 3,987 百 万 円 6,000 4,000 7,649 百 万 円 7,679 百 万 円 7,339 百 万 円 6,926 百 万 円 市 町 村 民 税 6,299 百 万 円 2,000 0 H21 H22 H23 H24 H25 滞 納 額 計 ( 市 町 村 ) 滞 納 額 計 ( 県 ) 市 町 村 民 税 の 滞 納 額 は 欠 損 額 を 加 えた 額 である
個 人 住 民 税 の 収 入 率 の 推 移 収 入 率 は 全 国 的 に 改 善 傾 向 にあるが 本 県 は 全 国 の 中 位 に 止 まっている 都 道 府 県 別 で 順 位 が 公 表 されている 個 人 県 民 税 の 収 入 率 で 比 較 した 95% 個 人 県 民 税 収 入 率 の 推 移 現 年 繰 越 合 計 全 国 順 位 岡 山 県 94% 93% (16 位 ) 93.2% 92.5% (21 位 ) (23 位 ) 92.4% 92.4% (24 位 ) 92.8% 93.1% 92% 91.8% 92.4% 全 国 91% H21 H22 H23 H24 H25
県 市 町 村 が 連 携 した 税 収 確 保 に 向 けた 取 組 現 年 分 特 別 徴 収 の 推 進 特 別 徴 収 収 入 率 :99.7% 普 通 徴 収 収 入 率 :92.5% 平 成 24 年 度 決 算 数 値 収 入 率 7.2%アップ u 滞 納 予 防 の 効 果 滞 納 繰 越 分 岡 山 県 滞 納 整 理 推 進 機 構 の 活 用 県 から 市 町 村 への 職 員 の 派 遣 県 市 町 村 税 連 絡 会 議 による 徴 収 スキル 向 上 あ 得 滞 納 整 理 の 促 進
普 通 徴 収 と 特 別 徴 収 ( 給 与 天 引 き)の 違 い 普 通 徴 収 収 入 率 92.5% 前 年 の 給 与 額 を 報 告 < 毎 年 1 月 > 事 業 所 給 与 ( 天 引 きなし) 市 町 村 納 税 通 知 書 < 毎 年 6 月 > 税 納 付 年 4 回 (6 月 8 月 10 月 1 月 末 ) 従 業 員 ( 納 税 義 務 者 ) 特 別 徴 収 市 町 村 前 年 の 給 与 額 を 報 告 < 毎 年 1 月 > 特 別 徴 収 税 額 の 通 知 < 毎 年 5 月 > 税 毎 月 10 日 まで 事 業 所 給 与 - 税 毎 月 給 与 から 天 引 き 収 入 率 99.7% 従 業 員 ( 納 税 義 務 者 ) 従 業 員 にとっての 特 別 徴 収 のメリット 市 町 村 役 場 銀 行 等 に 出 向 いたり 口 座 振 替 用 に 貯 金 する 必 要 がなくなる 年 4 回 納 付 が 毎 月 となり 一 回 あたりの 納 税 額 が 少 なくなる 会 社 が 毎 月 の 給 与 から 天 引 きするため 納 付 し 忘 れがなくなる
事 業 主 は 法 令 上 特 別 徴 収 が 義 務 づけられている 地 方 税 法 ( 抜 粋 ) ( 給 与 所 得 に 係 る 個 人 の 市 町 村 民 税 の 特 別 徴 収 ) 第 321 条 の3 市 町 村 は 納 税 義 務 者 が 前 年 中 において 給 与 の 支 払 を 受 けた 者 で あり かつ 当 該 年 度 の 初 日 において 給 与 の 支 払 を 受 けている 者 ( 中 略 )である 場 合 においては 当 該 納 税 義 務 者 に 対 して 課 する 個 人 の 市 町 村 民 税 のうち 当 該 納 税 義 務 者 の 前 年 中 の 給 与 所 得 に 係 る 所 得 割 額 及 び 均 等 割 額 の 合 算 額 は 特 別 徴 収 の 方 法 によって 徴 収 するものとする ( 以 下 略 ) ( 給 与 所 得 に 係 る 特 別 徴 収 義 務 者 の 指 定 等 ) 第 321 条 の4 市 町 村 は 前 条 の 規 定 によって 特 別 徴 収 の 方 法 によつて 個 人 の 市 町 村 民 税 を 徴 収 しようとする 場 合 においては 当 該 年 度 の 初 日 において 同 条 の 納 税 義 務 者 に 対 して 給 与 の 支 払 をする 者 ( 他 の 市 町 村 内 において 給 与 の 支 払 をする 者 を 含 む )のうち 所 得 税 法 第 百 八 十 三 条 の 規 定 によつて 給 与 の 支 払 をする 際 所 得 税 を 徴 収 して 納 付 する 義 務 がある 者 を 当 該 市 町 村 の 条 例 によつて 特 別 徴 収 義 務 者 として 指 定 し これに 徴 収 させなければならない ( 以 下 略 ) ( 給 与 所 得 に 係 る 特 別 徴 収 税 額 の 納 入 の 義 務 等 ) 第 321 条 の5 前 条 の 特 別 徴 収 義 務 者 は ( 中 略 ) 当 該 通 知 に 係 る 給 与 所 得 に 係 る 特 別 徴 収 税 額 の 十 二 分 の 一 の 額 を 六 月 から 翌 年 五 月 まで ( 中 略 ) 給 与 の 支 払 を する 際 毎 月 徴 収 し その 徴 収 した 月 の 翌 月 の 十 日 までに これを 当 該 市 町 村 に 納 入 する 義 務 を 負 う ( 以 下 略 )
本 県 におけるこれまでの 取 組 平 成 22 年 度 ~ 各 市 町 村 及 び 県 民 局 が 事 業 所 への 制 度 周 知 特 別 徴 収 義 務 者 へ の 働 きかけを 実 施 (パンフレットの 送 付 事 業 所 への 訪 問 電 話 指 導 ) 平 成 23 年 8 月 個 人 住 民 税 徴 収 対 策 会 議 ( 副 知 事 副 市 町 村 長 )を 初 めて 開 催 県 と 市 町 村 が 連 携 して 特 別 徴 収 の 推 進 に 取 り 組 むことで 合 意 平 成 24 年 8 月 個 人 住 民 税 徴 収 対 策 会 議 を 開 催 し 次 のとおり 合 意 特 別 徴 収 への 働 きかけは 文 書 等 から 個 々の 事 業 者 への 訪 問 活 動 へ 重 点 を 移 す ( 平 成 24 年 度 ) 特 別 徴 収 を 行 わない 事 業 所 については 特 別 徴 収 義 務 者 として 指 定 する 方 向 で 検 討 を 進 める ( 平 成 25 年 度 以 降 ) 県 が 緊 急 雇 用 対 策 事 業 を 活 用 し 普 通 徴 収 事 業 所 への 訪 問 等 を 実 施 県 民 局 市 町 村 合 同 で 普 通 徴 収 事 業 所 への 働 きかけを 実 施 こうした 取 り 組 みにより 特 別 徴 収 を 義 務 づけと 知 らなかった 事 業 主 を 中 心 に 特 別 徴 収 が 徐 々に 浸 透 しかし 一 市 町 村 だけで 働 きかけを 行 っても 協 力 に 応 じない 事 業 所 も 依 然 として 多 い 市 は 普 通 徴 収 でもOKだ 全 県 一 斉 実 施 による 特 別 徴 収 の 徹 底 が 必 要
本 県 における 特 別 徴 収 の 実 施 状 況 給 与 所 得 者 に 占 める 特 別 徴 収 実 施 者 数 の 比 率 の 推 移 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 岡 山 県 給 与 所 得 者 数 681,074 678,003 679,291 681,097 うち 特 別 徴 収 実 施 者 数 536,264 538,806 545,319 552,269 特 別 徴 収 の 実 施 率 78.7% 79.5% 80.3% 81.1% 全 国 ベース 71.2% 71.9% 72.8% 73.8% 全 国 順 位 2 2 3 4 給 与 所 得 者 数 には 特 別 徴 収 対 象 者 以 外 も 含 むため 実 施 率 は100%にはならない 特 別 徴 収 を 実 施 している 事 業 者 数 の 比 率 の 推 移 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 給 与 支 払 報 告 者 数 152,945 147,012 145,865 147,951 うち 特 別 徴 収 実 施 者 数 76,775 76,796 79,845 81,125 特 別 徴 収 の 実 施 率 50.2% 52.2% 54.7% 54.8% 給 与 支 払 報 告 者 数 には 特 別 徴 収 対 象 事 業 者 以 外 も 含 むため 実 施 率 は100%にはならない
特 別 徴 収 の 全 県 一 斉 実 施 による 効 果 全 県 一 斉 実 施 とは 県 と 市 町 村 が 足 並 みを 揃 え 法 令 で 特 別 徴 収 が 義 務 づけられた 事 業 所 を 特 別 徴 収 義 務 者 に 一 斉 に 指 定 すること 期 待 される 効 果 県 内 全 ての 市 町 村 が 一 斉 に 同 じ 基 準 で 取 り 組 むことにより 特 別 徴 収 義 務 者 の 指 定 を 徹 底 できる 届 出 書 類 等 の 提 出 時 期 や 様 式 の あk 統 得 一 化 により 事 業 者 の 事 務 負 担 を 軽 減 できる 全 県 で 一 斉 に 広 報 を 行 うことにより 事 業 者 等 に 効 果 的 効 率 的 に 周 知 できる
全 国 の 取 組 全 国 の 約 半 数 の22 都 県 で 特 別 徴 収 の 一 斉 実 施 に 取 り 組 んで いる 開 始 年 度 都 道 府 県 名 21 香 川 県 24 静 岡 県 徳 島 県 25 広 島 県 熊 本 県 26 秋 田 県 山 形 県 新 潟 県 三 重 県 佐 賀 県 27 茨 城 県 栃 木 県 埼 玉 県 山 梨 県 岐 阜 県 愛 媛 県 長 崎 県 大 分 県 鹿 児 島 県 28 千 葉 県 神 奈 川 県 - 東 京 都 ( 検 討 中 )
全 県 一 斉 実 施 の 取 組 ( 案 ) 1 実 施 時 期 一 定 (2 年 程 度 )の 準 備 期 間 が 必 要 次 のスケジュールで 取 り 組 む < 平 成 26 年 度 > 県 民 や 事 業 所 向 けに 周 知 広 報 を 開 始 < 平 成 27 年 度 > 県 市 町 村 が 事 業 所 あてに 指 定 予 告 通 知 を 発 送 < 平 成 28 年 度 > 市 町 村 が 特 別 徴 収 税 額 決 定 通 知 書 を 事 業 所 に 送 付 (5 月 ) 事 業 所 が 従 業 員 から 特 別 徴 収 ( 給 与 天 引 き)を 開 始 (6 月 ~) 2 対 象 範 囲 県 内 で 統 一 した 基 準 の 策 定 が 必 要 次 の 基 準 で 取 り 組 む < 特 別 徴 収 を 行 うべき 事 業 所 の 範 囲 > 所 得 税 の 源 泉 徴 収 義 務 のある 事 業 所 当 面 特 別 徴 収 を 行 うべき 従 業 員 が3 名 以 上 の 事 業 所 を 対 象 とする < 特 別 徴 収 を 行 うべき 従 業 員 の 範 囲 > 所 得 税 の 源 泉 徴 収 を 行 っている 従 業 員 ただし 次 の 従 業 員 を 除 く 退 職 者 退 職 予 定 者 収 入 が 一 定 額 ( 均 等 割 非 課 税 基 準 所 得 ) 以 下 の 者 等 3 周 知 広 報 事 前 に 十 分 な 周 知 が 必 要 次 の 内 容 で 取 り 組 む < 事 業 所 へ > チラシ Q&A 指 定 予 告 通 知 等 を 送 付 < 県 民 へ > 広 報 誌 テレビ ラジオ 等 < 関 係 団 体 へ> 会 合 での 説 明 や 会 報 誌 への 掲 載 等
個 人 住 民 税 徴 収 対 策 に 関 する 県 市 町 村 共 同 アピール 平 成 28 年 度 から 県 内 すべての 市 町 村 において 個 人 住 民 税 の 特 別 徴 収 未 実 施 の 事 業 所 ( 当 面 従 業 員 が3 名 以 上 の 事 業 所 )を 特 別 徴 収 義 務 者 に 指 定 し 給 与 からの 特 別 徴 収 を 徹 底 します 背 景 地 方 公 共 団 体 が 自 主 的 自 立 的 な 行 財 政 運 営 を 行 うために 地 方 の 自 主 財 源 である 地 方 税 収 の 確 保 は 欠 くことのできないものである 平 成 19 年 の 国 から 地 方 への 税 源 移 譲 により 個 人 住 民 税 の 税 収 が 増 加 し たが それに 伴 い その 滞 納 額 は 大 幅 に 増 加 し 平 成 25 年 度 末 には 103 億 円 に 及 んでいる こうした 状 況 の 下 個 人 住 民 税 の 徴 収 対 策 は 県 市 町 村 いずれにとっても 早 急 に 解 決 しなければならない 課 題 であり 特 別 徴 収 の 徹 底 や 岡 山 県 滞 納 整 理 推 進 機 構 の 活 用 など 徴 収 対 策 の 強 化 を 県 市 町 村 が 協 力 連 携 して 展 開 することで 滞 納 の 縮 減 を 強 力 に 推 し 進 めていく