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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

平成19年9月改定

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市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

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第1章 総則

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

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表紙

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基 準 地 価 格 3 年 に1 度 審 議 直 近 ではH23 年 12 月 に 審 議 土 地 評 価 替 えの 流 れと 固 定 資 産 評 価 審 議 会 基 準 地 とは 土 地 評 価 の 水 準 と 市 町 村 間 の 均 衡 を 確 保 するための 指 標 となるものであり 各 市

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

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地 方 税 法 第 72 条 の4 第 3 項 の 規 定 により 一 定 の 農 事 組 合 法 人 が 行 う 農 業 に 対 しては 事 業 税 が 非 課 税 とされています 埼 玉 県 では その 具 体 的 な 取 扱 いについて 以 下 のとおり 定 めましたので 事 業 税 の 申

1 章 総 則 第 1 本 基 準 の 適 用 土 地 の 高 度 利 用 については 市 街 地 における 適 正 な 土 地 の 高 度 利 用 に 関 する 条 例 ( 平 成 18 年 横 須 賀 市 条 例 第 72 号 以 下 条 例 という ) 同 条 例 施 行 規 則 ( 平 成

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別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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前 年 度 に 比 べて 税 額 が 増 加 する 主 なケース < 土 地 > ア. 課 税 地 目 が 変 わった 前 年 中 に 農 地 から 雑 種 地 ( 駐 車 場 等 )や 宅 地 ( 住 宅 や 店 舗 )へ 変 わると 税 額 が 増 加 します イ. 家 屋 ( 住 宅 や 併

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(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

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若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

草 加 都 市 計 画 事 業 新 田 西 部 土 地 区 画 整 理 事 業 土 地 評 価 基 準 ( 目 的 ) 第 1 この 基 準 は 土 地 区 画 整 理 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 119 号 ) 第 3 条 第 4 項 の 規 定 により 草 加 市 が 施 行 する 草

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

て 位 置 付 けられているもので, 本 市 が 指 定 するものをいう ⒀ 防 火 対 策 次 のいずれかの 防 火 上 の 対 策 を 行 うことをいう ア 外 壁 で, 道 からの 延 焼 のおそれのある 部 分 ( 建 築 物 の 敷 地 が 接 する 道 に 面 する 当 該 建 築 物

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平 成 27 年 度 固 定 資 産 評 価 要 領 ( 別 冊 ) 家 屋 評 点 付 設 の 手 引 京 都 市

目 次 第 1 節 家 屋 の 評 価 について 1 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 構 成 2 評 価 資 料 について 3 資 料 の 保 存 について 第 2 節 木 造 家 屋 の 各 部 分 別 の 評 価 について 1 屋 根 2 基 礎 3 外 壁 4 柱 壁 体 5 内 壁 6 天 井 7 床 8 建 具 9 建 築 設 備 10 仮 設 工 事 11 その 他 工 事 第 3 節 非 木 造 家 屋 の 評 価 について 1 非 木 造 家 屋 の 種 類 2 評 点 付 設 の 方 法 3 評 価 資 料 第 4 節 非 木 造 家 屋 の 各 部 分 別 の 評 価 について 1 主 体 構 造 部 2 基 礎 3 外 周 壁 骨 組 4 間 仕 切 骨 組 5 外 部 仕 上 6 内 部 仕 上 7 床 仕 上 8 天 井 仕 上 9 屋 根 仕 上 10 加 算 評 点 項 目 11 建 具 12 特 殊 設 備 13 建 築 設 備 14 仮 設 工 事 15 その 他 工 事 第 5 節 プレハブ 住 宅 1 プレハブ 住 宅 の 定 義 2 プレハブ 住 宅 の 分 類 第 6 節 木 造 プレハブ 住 宅 の 評 価 1 評 価 方 法 等 について 第 7 節 軽 量 鉄 骨 造 プレハブ 住 宅 の 評 価 1 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 2 主 体 構 造 部 ( 軽 量 鉄 骨 ) 3 主 体 構 造 部 ( 床 構 造 ) 1 1 5 5 6 6 13 18 24 29 33 35 38 41 56 57 61 61 61 61 72 72 83 89 91 93 95 97 100 101 102 103 109 111 151 152 153 153 153 155 155 156 156 156 157

4 基 礎 5 外 周 壁 骨 組 6 間 仕 切 骨 組 7 外 部 仕 上 8 内 部 仕 上 9 床 仕 上 10 天 井 仕 上 11 屋 根 仕 上 12 建 具 13 建 築 設 備 14 仮 設 工 事 15 その 他 工 事 第 8 節 鉄 筋 コンクリート 造 プレハブ 住 宅 の 評 価 1 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 2 主 体 構 造 部 3 間 仕 切 骨 組 4 外 部 仕 上 5 内 部 仕 上 6 床 仕 上 7 上 記 以 外 の 項 目 第 9 節 部 分 別 比 準 評 価 1 通 則 2 木 造 専 用 住 宅 3 SRC 造,RC 造 及 びS 造 の 共 同 住 宅 4 S 造 の 住 宅 用 建 物 5 RC 造 の 車 庫 6 プレハブ 住 宅 第 10 節 総 合 比 準 評 価 1 意 義 2 標 準 家 屋 3 対 象 家 屋 4 単 位 当 たり 評 点 数 の 算 出 等 別 表 1 等 級 決 定 表 別 表 2 構 成 割 合 増 減 点 の 算 出 方 法 158 158 158 159 159 159 160 160 161 161 161 161 162 162 162 162 163 163 163 164 165 165 167 169 169 170 171 172 172 172 172 172 174 175

第 1 節 家 屋 の 評 価 について 1 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 構 成 再 建 築 費 評 点 基 準 表 は, 構 造, 用 途 別 区 分, 部 分 別 区 分, 評 点 項 目 及 び 標 準 評 点 数, 標 準 量, 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 及 び 計 算 単 位 によっ て 構 成 されている それぞれの 意 義 及 び 役 割 は 次 のとおりである ⑴ 用 途 別 区 分 用 途 別 区 分 とは, 各 個 の 家 屋 の 構 造 の 相 違 に 応 じて 再 建 築 費 評 点 数 を 算 出 するた めに 定 められたものである 再 建 築 費 評 点 基 準 表 は, 木 造 13 種 類, 非 木 造 9 種 類 に 区 分 されている これは, 構 造 及 び 用 途 によって 施 工 量 及 び 使 用 資 材 に 特 徴 が 認 められることから,あらかじめ 各 用 途 別 に 標 準 的 な 家 屋 を 設 定 することによって 評 価 を 簡 便 にするためである 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 適 用 に 当 たっては, 評 価 対 象 家 屋 の 現 実 の 使 用 用 途 に 関 わ らず, 当 該 家 屋 の 本 来 の 構 造 を 基 に 固 定 資 産 評 価 要 領 附 表 1 家 屋 の 種 類 及 び 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 適 用 により 決 定 するものとする また, 構 造 の 実 態 からみて, 直 ちに 適 用 すべき 再 建 築 費 評 点 基 準 表 を 決 定 することが 困 難 な 場 合 は, 構 造 の 最 も 類 似 する 建 物 の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 を 適 用 するものとする 構 造 木 造 (13 種 類 ) 非 木 造 (9 種 類 ) 用 途 別 区 分 専 用 住 宅 用 建 物, 共 同 住 宅 及 び 寄 宿 舎 用 建 物, 併 用 住 宅 用 建 物, ホテル 団 体 旅 館 及 び 簡 易 旅 館 用 建 物, 普 通 旅 館 及 び 料 亭 用 建 物, 事 務 所 及 び 銀 行 用 建 物, 店 舗 用 建 物, 劇 場 用 建 物, 病 院 用 建 物, 工 場 倉 庫 用 建 物, 附 属 家 用 建 物, 簡 易 附 属 家 用 建 物, 土 蔵 用 建 物 事 務 所 店 舗 百 貨 店 用 建 物, 住 宅 アパート 用 建 物, 病 院 ホテル 用 建 物, 劇 場 娯 楽 場 用 等 のホール 型 建 物, 工 場 倉 庫 市 場 用 建 物, 住 宅 用 コンクリートブロック 造 建 物, 軽 量 鉄 骨 造 建 物 住 宅 アパート 用 建 物, 軽 量 鉄 骨 造 建 物 工 場 倉 庫 市 場 用 建 物, 軽 量 鉄 骨 造 建 物 事 務 所 店 舗 百 貨 店 等 用 建 物 ⑵ 部 分 別 区 分 部 分 別 区 分 とは, 再 建 築 費 評 点 数 を 付 設 するため, 評 価 基 準 により 設 けられた 家 屋 を 構 成 する 部 分 をいう 一 棟 の 建 物 の 1m2 当 たり 再 建 築 費 評 点 数 は,これらの 部 分 別 ごとに 評 点 数 を 算 出 し,それを 合 計 して 求 める 構 造 木 造 (11 区 分 ) 非 木 造 (14 区 分 ) 部 分 別 区 分 屋 根, 基 礎, 外 壁, 柱 壁 体, 内 壁, 天 井, 床, 建 具, 建 築 設 備, 仮 設 工 事, その 他 工 事 主 体 構 造 部, 基 礎 工 事, 外 周 壁 骨 組, 間 仕 切 骨 組, 外 部 仕 上, 内 部 仕 上, 床 仕 上, 天 井 仕 上, 屋 根 仕 上, 建 具, 特 殊 設 備, 建 築 設 備, 仮 設 工 事, その 他 工 事 ⑶ 評 点 項 目 及 び 標 準 評 点 数 ア 評 点 項 目 各 部 分 別 で 一 般 的 に 使 用 されている 建 築 資 材 の 種 別 や 品 等 あるいは 施 工 の 態 様 等 に 応 じて 分 類 された 項 目 で,その 項 目 名 は 一 般 商 品 名 ではなく, 資 材 名 称 及 び 工 事 名 称 を 用 いて 示 されている 1

イ 標 準 評 点 数 (ア) 木 造 家 屋 部 分 別 の 評 点 項 目 ごとに, 用 途 別 に 最 も 標 準 的 な 構 造 及 び 施 工 量 を 基 に 積 算 されており, 平 成 27 基 準 年 度 では, 平 成 25 年 7 月 現 在 の 東 京 都 ( 特 別 区 の 区 域 )における 物 価 水 準 により 算 定 した 工 事 原 価 に 相 当 する 費 用 に 基 づいて,そ の 費 用 の 1 円 を 1 点 として 表 されたものである なお, 標 準 評 点 数 を 求 める 算 式 は, 原 則 として 次 のとおりである 仕 上 材 別 の 2 = 1 標 準 量 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 標 準 評 点 数 3 1 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 に 記 載 2 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 記 載 3 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て (イ) 非 木 造 家 屋 a 不 明 確 計 算 原 則 として 木 造 家 屋 の 標 準 評 点 数 の 算 出 方 法 と 同 様 である b 明 確 計 算 固 定 資 産 評 価 基 準 別 表 12の2に 記 載 されている 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 使 用 する ウ 平 均 標 準 評 点 数 各 部 分 別 において 複 数 の 仕 上 資 材 が 施 工 されている 場 合 に,それぞれの 評 点 項 目 の 標 準 評 点 数 に 当 該 評 点 項 目 の 施 工 割 合 を 乗 じて 求 めた 評 点 数 を 合 計 して 求 めたものである なお, 施 工 割 合 については, 木 造 家 屋 は 5% 単 位 ( 計 算 で 求 める 場 合 は 1% 単 位 ), 非 木 造 家 屋 は 1% 単 位 としてその 合 計 は 原 則 100%とする ただし, 面 積 に 含 まれない 部 分 ( 外 廊 下, 車 庫 等 )を 各 部 分 別 で 評 点 付 設 する 場 合 は, 必 要 に 応 じて 100%を 超 えて 差 し 支 えない ( 計 算 式 ) A,B,C 3 種 類 の 仕 上 がされている 場 合 評 点 項 目 標 準 評 点 数 施 工 割 合 A 10,000 点 70% 10,000 点 0.70 = 7,000 点 B 8,000 点 25% 8,000 点 0.25 = 2,000 点 C 7,000 点 5% 7,000 点 0.05 = 350 点 平 均 標 準 評 点 数 9,350 点 計 算 結 果 小 数 点 以 下 切 捨 て エ 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されていない 評 点 項 目 について 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 評 点 項 目 は, 当 該 用 途 別 区 分 の 一 般 的 な 家 屋 で 使 用 される 評 点 項 目 のみであるため, 実 際 に 施 工 されている 資 材 が 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 評 点 項 目 に 定 められていないことがある この 場 合, 次 の 方 法 によ って 当 該 資 材 の 標 準 評 点 数 を 求 めることとする (ア) 同 一 部 分 別 区 分 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 から 算 出 する 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 定 められていないが 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 の 同 一 部 分 別 区 分 に 当 該 資 材 の 評 点 項 目 が 定 められている 場 合, 上 記 イ (ア)の 2

方 法 により 標 準 評 点 数 を 算 出 することとする (イ) 異 なる 部 分 別 区 分 から 転 用 する 同 一 の 部 分 別 区 分 に 評 点 項 目 が 定 められておらず, 他 の 部 分 別 区 分 に 当 該 資 材 の 評 点 項 目 が 定 められている 場 合,その 評 点 数 を 転 用 して 標 準 評 点 数 を 算 出 する 転 用 する 際 の 評 点 数 は, 資 材 費 評 点 数 はそのまま 転 用 し, 労 務 費 評 点 数 及 び 下 地 その 他 の 評 点 数 は 転 用 先 の 部 分 別 区 分 の 類 似 する 評 点 項 目 の 評 点 数 を 用 いて 算 出 することとする ( 計 算 例 ) 非 木 造 家 屋 外 部 仕 上 の 繊 維 強 化 セメント 板 着 色 板 を 内 部 仕 上 に 転 用 する 場 合, 次 のとおり 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 求 める 1 転 用 する 評 点 項 目 外 部 仕 上 繊 維 強 化 セメント 板 着 色 板 下 地 の 内 容 鉄 骨 胴 縁, 金 物 等,シーリング ( 内 訳 ) 資 材 費 評 点 数 労 務 費 評 点 数 下 地 その 他 の 評 点 数 合 計 評 点 数 1,479 点 1,278 点 1,553 点 4,310 点 2 類 似 する 評 点 項 目 内 部 仕 上 繊 維 強 化 セメント 板 珪 酸 カルシウム 板 化 粧 板 下 地 の 内 容 鉄 骨 胴 縁, 金 物 等 ( 内 訳 ) 資 材 費 評 点 数 労 務 費 評 点 数 下 地 その 他 の 評 点 数 合 計 評 点 数 1,920 点 1,491 点 968 点 4,379 点 3 資 材 費 評 点 数 の 入 替 え 施 工 方 法 は, 施 工 箇 所 によることから, 労 務 費 評 点 数 及 び 下 地 その 他 の 評 点 数 は, 類 似 する 転 用 先 の 評 点 数 を 利 用 する 評 点 項 目 資 材 費 評 点 数 労 務 費 評 点 数 下 地 その 他 の 評 点 数 転 用 後 合 計 評 点 数 転 用 する 評 点 項 目 繊 維 強 化 セメント 板 着 色 板 類 似 する 評 点 項 目 繊 維 強 化 セメント 板 珪 酸 カルシウム 板 化 粧 板 1,479 点 1,278 点 1,553 点 太 枠 の 評 点 数 を 合 計 1,920 点 1,491 点 968 点 3,938 点 よって, 内 部 仕 上 の 繊 維 強 化 セメント 板 着 色 板 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 は 3,930 点 となる なお, 計 算 の 結 果,10 点 未 満 の 数 値 がある 場 合 は,10 点 未 満 を 切 り 捨 てたも のを 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 とする (ウ) 類 似 する 評 点 項 目 での 評 点 付 設 該 当 する 評 点 項 目 が 存 在 しない 場 合, 実 際 の 施 工 資 材 と 類 似 する 評 点 項 目 相 当 として 評 点 付 設 を 行 う 3

⑷ 標 準 量 用 途 別 区 分 ごと 及 び 部 分 別 区 分 ごとに 標 準 的 な 施 工 量 を 示 したものが 標 準 量 であ り, 標 準 評 点 数 の 積 算 の 基 となっている 主 に 延 べ 床 面 積 1.0m2 当 たりに 対 する 各 部 分 別 の 施 工 数 量 が 定 められているが, 部 分 別 の 特 性 に 応 じて 個 数 などの 単 位 で 定 められているものもあるため, 注 意 する 必 要 がある ⑸ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 補 正 項 目 補 正 項 目 は, 評 価 対 象 家 屋 の 実 態 に 即 した 評 点 付 設 ができるように 部 分 別 ごと に 設 けられたものであり,その 特 徴 から 次 のとおり 大 きく2つに 分 かれる (ア) 施 工 量 の 多 少 に 関 する 補 正 一 般 的 に, 施 工 量 に 関 する 補 正 ( 施 工 量 の 多 少 等 )は, 評 価 対 象 家 屋 に 施 工 された 諸 工 事 の 施 工 量 が, 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 標 準 量 と 異 なっている 場 合 に 適 用 するものであり,それぞれの 補 正 項 目 に 係 る 補 正 係 数 欄 の 標 準 欄 は,それぞれの 標 準 量 に 見 合 うものとなっているため,それぞれ の 増 点 又 は 減 点 補 正 の 目 安 に 従 って 補 正 率 を 求 めるものである なお, 実 際 の 資 材 の 施 工 量 をそのまま 用 いて 評 点 付 設 を 行 う 非 木 造 家 屋 の 明 確 計 算 の 場 合 は, 施 工 量 の 多 少 に 係 る 補 正 項 目 は 適 用 する 必 要 がなく, 施 工 状 況 の 程 度 に 係 る 補 正 項 目 のみを 適 用 することとなる (イ) 施 工 状 況 の 程 度 に 関 する 補 正 施 工 状 況 の 程 度 に 関 する 補 正 ( 施 工 の 程 度 等 )は, 評 価 対 象 家 屋 の 施 工 状 況 の 良 し 悪 しを 家 屋 評 価 に 反 映 させるものであり, 各 部 分 別 で 特 段 の 取 り 決 めがあるものを 除 いて, 特 に 程 度 の 良 いもの 及 び 特 に 程 度 の 悪 いもの に 対 して 補 正 を 行 うこととする イ 補 正 係 数 補 正 係 数 とは 補 正 率 ともいい, 補 正 項 目 ごとに 増 点 補 正 率 及 び 減 点 補 正 率 が 示 されている (ア) 補 正 の 範 囲 適 用 する 補 正 率 は, 原 則 として 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 増 点 又 は 減 点 補 正 の 範 囲 内 で 補 正 率 を 求 めることとし, 評 価 対 象 家 屋 に 係 る 数 値 が 補 正 の 間 に 該 当 するときは, 以 下 a 又 はbの 式 により 求 めることとする a 評 価 対 象 家 屋 が 標 準 とされた 補 正 率 を 上 回 るもの ( 増 点 補 正 率 -1.00) 1+ ( 増 点 補 正 の 数 値 - 標 準 の 数 値 ) ( 評 価 対 象 家 屋 の 数 値 - 標 準 の 数 値 ) b 評 価 対 象 家 屋 が 標 準 とされた 補 正 率 を 下 回 るもの (1.00- 減 点 補 正 率 ) 1- ( 標 準 の 数 値 - 減 点 補 正 の 数 値 ) ( 標 準 の 数 値 - 評 価 対 象 家 屋 の 数 値 ) (イ) 補 正 率 の 単 位 補 正 率 の 単 位 について, 木 造 家 屋 における 施 工 量 の 多 少 に 係 る 補 正 率 及 び 各 補 正 項 目 で 特 段 の 定 めがないものについては 5% 単 位 で 決 定 することとす る また, 非 木 造 家 屋 における 施 工 量 の 多 少 に 係 る 補 正 率, 木 造 家 屋 及 び 非 木 造 家 屋 の 建 築 設 備 の 補 正 率 ( 間 口, 配 置 等 の 施 工 量 の 多 少 に 係 る 4

補 正 等 ) 並 びに 上 記 (ア)で 求 めた 数 値 については,1% 単 位 で 決 定 することとする ウ 相 乗 率 同 一 の 部 分 別 区 分 において2 以 上 の 補 正 項 目 があるときは, 全 ての 補 正 率 を 相 乗 し, 計 算 結 果 の 小 数 点 第 3 位 を 切 り 捨 てたものを 相 乗 率 とする ⑹ 計 算 単 位 標 準 評 点 数 は, 各 部 分 別 の 標 準 的 な 施 工 数 量 ( 標 準 量 )を 基 に 積 算 されており, 評 点 付 設 の 便 宜 上, 延 べ 床 面 積 1.0m2 当 たり, 1 個 当 たり 等 の 単 位 当 たり で 示 されている この 延 べ 床 面 積, 個 数 等 のことを 計 算 単 位 という 部 分 別 再 建 築 費 評 点 数 は, 各 部 分 別 の 標 準 評 点 数 ( 補 正 が 必 要 な 場 合 は 補 正 後 の もの)に 当 該 計 算 単 位 を 乗 じて 算 出 することになる 2 評 価 資 料 について 図 面 には, 設 計 時 に 作 成 される 設 計 図 面 と 家 屋 の 完 成 後 に 作 成 される 竣 工 図 面 があり, 設 計 図 面 は 設 計 時 からの 変 更 工 事 が 反 映 されていないことから, 家 屋 評 価 に 使 用 する 図 面 は, 原 則 として 竣 工 図 面 を 使 用 することとする なお, 竣 工 図 面 が 入 手 できず 設 計 図 面 を 基 に 家 屋 評 価 を 行 う 場 合 は, 現 地 調 査 に 特 に 注 意 を 払 い 変 更 箇 所 の 有 無 を 確 認 する 必 要 がある 評 点 付 設 に 際 し, 必 要 となる 資 料 は 次 のとおりである ⑴ 木 造 家 屋 可 能 な 限 り 平 面 図, 立 面 図, 仕 上 表 等 を 借 用 することとする また, 必 要 に 応 じ て 丈 量 票 を 作 成 し, 実 地 調 査 時 の 確 認 事 項 を 記 録 する ⑵ 非 木 造 家 屋 可 能 な 限 り 見 積 書, 平 面 図 等 の 竣 工 図 面 一 式 をすべて 借 用 することとする 資 料 の 借 用 が 困 難 な 場 合 は, 現 地 調 査 時 に 計 測 及 び 確 認 を 行 うこととする 3 資 料 の 保 存 について 構 造, 用 途 及 び 評 価 方 法 を 問 わず, 評 価 に 要 した 全 ての 図 面 及 びその 他 の 書 類 につ いては, 課 税 の 根 拠 となる そのため, 評 価 内 容 の 確 認, 課 税 説 明, 審 査 申 出 等 に 対 しての 弁 明 の 資 料 となることから, 木 造 家 屋, 非 木 造 家 屋 を 問 わず 全 ての 資 料 を 整 理 し 適 正 に 保 管 することとする 5

第 2 節 木 造 家 屋 の 各 部 分 別 の 評 価 について 1 屋 根 ⑴ 内 容 部 分 別 屋 根 の 内 容 は, 屋 根 小 屋 組, 屋 根 葺 仕 上 及 び 屋 根 葺 下 地 であり,これ に 含 まれるものは, 概 ね 次 のとおりである ア 屋 根 小 屋 組 小 屋 組 とは, 屋 根 の 骨 組 部 分 をいい, 屋 根 の 形 状 を 形 造 る 骨 組 みとしての 役 割 を 果 たすとともに, 小 屋 組 自 体 の 重 量, 屋 根 葺 仕 上 部 分,その 葺 下 地 部 分 その 他 積 雪 等 も 含 めた 一 切 の 荷 重 を 支 えるものである 小 屋 組 には, 日 本 在 来 の 和 小 屋 組 と, 欧 米 で 発 達 した 洋 小 屋 組 とがある イ 屋 根 葺 仕 上 及 び 屋 根 葺 下 地 の 内 容 屋 根 葺 仕 上 屋 根 面 葺 仕 上 材 料 ( 瓦, 金 属 板, ス レ ー ト 等 ) 屋 根 葺 下 地 裏 板 ( 野 地 板 又 は 野 地 小 舞 ), 土 居 葺 ( 柿 板, 桧 板, 杉 板, 防 水 紙 ), 瓦 棧, 土 留 棧, 葺 土 ⑵ 標 準 評 点 数 部 分 別 屋 根 の 標 準 評 点 数 は, 仕 上 資 材 の 評 点 項 目 に 係 る 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 標 準 量 を 乗 じて 得 たものと, 小 屋 組 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 合 計 して 算 出 されている ア 小 屋 組 の 標 準 評 点 数 の 用 途 別 区 分 屋 根 の 標 準 評 点 数 に 含 まれている 小 屋 組 の 構 造 別 区 分 は, 建 物 の 小 屋 組 が 同 一 用 途 の 建 物 についてはその 構 造 が 類 似 しているところから, 通 常 その 用 途 の 建 物 に 最 も 多 く 用 いられている 小 屋 組 の 構 造 を 標 準 として 各 用 途 別 に 定 めたものであ る 家 屋 に 係 る 用 途 別 の 標 準 的 な 小 屋 組 の 構 造 を 示 すと 次 のとおりである 小 屋 組 陸 屋 根 梁 間 5.4m 全 ての 用 途 の 陸 屋 根 和 小 屋 組 洋 小 屋 組 梁 間 3.6m 梁 間 5.4m 梁 間 5.4m 土 蔵 梁 間 14.4m 劇 場 用 途 別 区 分 専 用 住 宅, 共 同 住 宅 及 び 寄 宿 舎, 併 用 住 宅, 普 通 旅 館 及 び 料 亭, 附 属 家, 簡 易 附 属 家 事 務 所 及 び 銀 行, 店 舗, 病 院, 工 場 倉 庫,ホテル 団 体 旅 館 及 び 簡 易 旅 館 なお, 小 屋 組 の 標 準 評 点 数 は, 和 小 屋 組 と 洋 小 屋 組 とで 異 なり, 梁 間 の 大 小 に よっても 異 なるため, 各 用 途 において 標 準 とされているものと 相 違 している 小 屋 組 の 場 合 は, 標 準 評 点 数 の 差 を 加 算 又 は 控 除 する 必 要 がある 例 えば, 梁 間 5.4 mのときの 和 小 屋 組 と 洋 小 屋 組 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 差 は,1,380 点 となる イ 標 準 評 点 数 の 積 算 方 法 屋 根 仕 上 材 別 ( 評 点 項 目 別 )の 標 準 評 点 数 は, 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 に 示 す 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 屋 根 仕 上 面 積 の 標 準 量 を 乗 じ,これに 用 途 別 に 定 められた 小 屋 組 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 加 算 して 算 出 されている 仕 上 材 別 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 屋 根 の 小 屋 組 の 標 準 量 + 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 = 屋 根 の 標 準 評 点 数 6

( 計 算 例 ) 専 用 住 宅 用 建 物 の 化 粧 スレートの 標 準 評 点 数 5,890 点 1.40m2+3,900 点 =12,146 点 12,140 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) ⑶ 評 点 項 目 屋 根 仕 上 の 主 なものは, 瓦,スレート, 金 属 板, 建 材 型 ソーラーパネル 及 び FRP 防 水 である ア 勾 配 屋 根 (ア) 瓦 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 えない なお, 並 は 住 宅 以 外 に 施 工 されるセメント 瓦 相 当 であり, 工 場, 倉 庫 用 建 物, 附 属 家 用 建 物 及 び 簡 易 附 属 家 用 建 物 の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 にの み 設 けられている したがって, 居 住 の 用 に 供 される 家 屋 については, 原 則 として, 上 又 は 中 を 適 用 することとする 上 いぶし 瓦, 一 文 字 瓦 等 の 高 級 瓦 中 釉 薬 瓦 等 の 一 般 的 な 瓦 (イ) 化 粧 スレート セメントに 人 工 繊 維 等 を 混 ぜて 作 られた 板 状 の 屋 根 葺 資 材 である 瓦 に 比 べ て 軽 量 であり, 耐 震 性 に 優 れている コロニアル カラーベスト と 言 われる 商 品 は 化 粧 スレートで 評 点 付 設 す る (ウ) 金 属 板 金 属 板 の 仕 上 材 には, 亜 鉛 鉄 板, 銅 板,ステンレス 板 等 があるが, 屋 根 葺 用 としては, 銅 板, 亜 鉛 鉄 板 が 一 般 的 である ガルバリウム 鋼 板 は, 金 属 板 鋼 板 で 評 点 付 設 する (エ) 建 材 型 ソーラーパネル 屋 根 材 として 建 築 基 準 法 で 認 定 されたソーラーパネルであり,その 一 般 的 な 施 工 方 法 は, 屋 根 下 地 の 防 水 シートの 上 にアルミのレールを 敷 き,そこに 建 材 型 ソーラーパ ネル を 軒 側 からはめ 込 んで 屋 根 仕 上 げとして 施 工 されるものである なお, 屋 根 材 として 建 築 基 準 法 で 認 定 されていない ソーラー 発 電 パネル については, 鋼 板 等 で 屋 根 仕 上 材 を 施 工 した 上 に,ソーラー 発 電 パネルを 取 付 ける 方 法 で 施 工 されており,この 場 合 は, 鋼 板 等 までを 屋 根 として 評 点 付 設 し, ソーラー 発 電 パネルについては, 屋 根 上 の 発 電 設 備 であり 家 屋 と 一 体 となって いないため, 評 価 対 象 としない 陸 屋 根 (ハ ルコニー) イ 陸 屋 根 陸 屋 根 の 各 評 点 項 目 の 標 準 評 点 数 は, 勾 配 屋 根 と 同 様, 仕 上 材 及 び 陸 屋 根 小 屋 組 の 単 位 当 た り 標 準 評 点 数 を 合 計 したものである なお,バルコニーの 下 部 全 体 又 は 一 部 に 居 室 等 がある 場 合 はその 全 体 を 陸 屋 根 として 評 点 付 設 し, 居 室 等 がない 場 合 はその 他 工 事 バ 勾 配 屋 根 ( 瓦 等 ) その 他 工 事 ハ ルコニー 7

ルコニー として 評 点 付 設 を 行 うこととする (ア) シート 防 水 シート 防 水 は, 合 板 に 接 着 剤 を 塗 り, 塩 化 ビニル 系 などのシートを 貼 っ た 防 水 方 法 であり, 塩 化 ビニル 系 の 歩 行 用 のものを 基 に 積 算 されている (イ) FRP 防 水 FRP 防 水 は, 繊 維 強 化 プラスチックを 防 水 層 として 仕 上 げたもので, 耐 久 性, 高 強 度, 軽 量 などの 特 性 を 持 つ 木 造 住 宅 においては,バルコニーの 床 に 防 水 用 として 施 工 されることが 多 い なお, 木 造 家 屋 の FRP 防 水 は, 非 木 造 家 屋 のものとは 異 なり, 二 層 の ものを 基 に 積 算 されている ウ 天 窓 (トップライト) 採 光 面 が 取 付 枠 に 固 定 されている 固 定 式 と, 開 閉 が 可 能 な 開 閉 式 があり,さら に 開 閉 式 には, 手 動 タイプと 電 動 タイプがある 再 建 築 費 評 点 基 準 表 では, 固 定 式 と 開 閉 式 ( 手 動 タイプ)が 示 されている エ 断 熱 材 専 用 住 宅 用 建 物 については, 通 常, 外 気 に 接 する 部 分 に 断 熱 材 が 施 工 され ていることから, 屋 根 に 断 熱 材 が 施 工 されていないことが 明 確 な 場 合 を 除 き, 評 点 付 設 することとする なお, 品 等 の 判 定 については, 次 の 表 に 基 づき 行 うこととするが, 使 用 資 材 の 特 定 が 困 難 な 場 合 は, 中 相 当 として 評 点 付 設 して 差 し 支 えない また, 断 熱 材 には 多 様 な 商 品 があり, 評 点 項 目 の 品 等 が 不 適 当 と 認 められる 場 合 は, 価 格 等 を 参 考 に 品 等 を 判 断 して 差 し 支 えない 品 等 上 中 並 資 材 グラスウールボード 発 泡 ポリスチレンフォーム 硬 質 ポリウレタンフォーム グラスウール(100 mm 厚 程 度 ) スタイロフォーム 発 泡 ウレタン 吹 付 ロックウール グラスウール 押 出 ポリスチレンフォーム 押 出 法 ポリスチレン ⑷ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 屋 根 の 形 式 屋 根 仕 上 面 積 の 多 少 及 び 工 事 の 難 易 並 びにこれに 関 連 する 小 屋 組 構 造 等 の 差 異 を 補 正 するものであり, 切 妻 屋 根 を 標 準 としている 片 流 れ(0.8) 切 妻 (1.0) 寄 棟 (1.0) 半 切 妻 (1.0) 方 形 (1.0) 8

入 母 屋 (1.1) 越 屋 根 (1.3) 腰 折 れ(1.5) マンサート (1.5) (ア) 補 正 率 の 判 定 a 片 流 れのもの 構 造 が 簡 易 であり, 小 屋 組 構 造 が 簡 素 であることから 0.80 程 度 の 減 点 補 正 を 適 用 する b 切 妻 屋 根, 寄 棟 屋 根, 半 切 妻 屋 根, 方 形 屋 根 のもの 切 妻 屋 根 は, 勾 配 屋 根 の 最 も 一 般 的 なものであり, 標 準 の 1.00 とする また, 寄 棟 屋 根, 半 切 妻 屋 根, 方 形 屋 根 その 他 これらに 類 する 屋 根 構 造 につ いても, 標 準 の 1.00 とする ただし, 切 妻 屋 根 や 寄 棟 屋 根 等 であっても, 役 瓦 が 多 いもの 又 は 小 屋 組 が 複 雑 なものは, 1.05 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する 棟, 軒 など 屋 根 の 特 殊 な 部 位 に 用 いる 瓦 のことで 雁 振 瓦 ( 棟 瓦 ), 鬼 瓦, 軒 瓦, 袖 瓦 (けらば 瓦 妻 瓦 ) 等 を 言 う c 入 母 屋 屋 根 のもの 入 母 屋 屋 根 の も の は, 切 妻 屋 根 に 比 べ 小 屋 組 が 複 雑 と な る こ と か ら, 1.10 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する さらに, 入 母 屋 屋 根 のものであっても, 役 瓦 が 多 いもの 又 は 小 屋 組 が 複 雑 なものは, 1.20 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する 一 方, 半 ( 片 ) 入 母 屋 のものは, 1.05 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する 片 方 の 妻 が 入 母 屋 で,もう 一 方 の 妻 が 切 妻 の 形 状 をしているもの d 反 り 屋 根,むくり 屋 根 のもの( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 反 り 屋 根 やむくり 屋 根 は,その 形 式 は 切 妻 屋 根 の 分 類 に 該 当 するが, 屋 根 面 に 反 り 又 は 起 り があるので, 切 妻 屋 根 と 比 べて 小 屋 組 が 複 雑 であ り, 屋 根 仕 上 面 積 が 大 きいことから, 1.20 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する e 腰 折 れ 屋 根,マンサードのもの 腰 折 れ 屋 根,マンサードのものは, 切 妻 屋 根 と 比 べて, 小 屋 組 が 相 当 複 雑 であり, 屋 根 仕 上 面 積 が 大 きいことから, 1.50 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 する (イ) 留 意 事 項 屋 根 の 形 式 による 補 正 率 は, 前 記 アで 示 した 補 正 率 を ドーマー 原 則 とするが, 棟 木 の 数 が 多 い 等, 屋 根 の 形 状 を 考 慮 し 適 宜 増 点 補 正 を 適 用 して 差 し 支 えない ドーマーについては, 部 分 別 屋 根 外 壁 内 壁 建 具 等 において 評 点 付 設 する ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 1 棟 の 家 屋 に 屋 根 の 形 状 が2つ 以 上 あるときは, 屋 根 の 形 式 が 異 なる 部 分 ご との 屋 根 に 係 る 床 面 積 の 割 合 により, 平 均 的 な 補 正 率 を 判 定 する ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 9

( 計 算 例 ) 1 階 部 分 が 切 妻 屋 根 で 床 面 積 が 60 m2,2 階 部 分 が 入 母 屋 根 で 床 面 積 が 40 m2 の 場 合 ( 延 べ 床 面 積 100 m2の2 階 建 ) (20m2 1.00)+(40m2 1.10) =1.066 1.06 (20m2+40m2) ( 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て) イ 勾 配 の 大 小 勾 配 とは, 屋 根 面 の 傾 斜 角 度 をいう 勾 配 の 大 小 により, 屋 根 仕 上 面 積 の 多 少 及 び 工 事 の 難 易 並 びにこれに 関 連 する 小 屋 組 構 造 等 の 差 異 を 補 正 するものである (ア) 補 正 率 の 判 定 一 般 的 に, 瓦 葺 では 4.5/10~5/10 程 度, 金 属 板 葺 やスレート 葺 などでは 3/10 程 度 の 勾 配 であることが 多 い 内 容 勾 配 補 正 係 数 緩 やかな 勾 配 1.5/10 程 度 0.85 やや 緩 やかな 勾 配 3/10 程 度 0.90 普 通 の 勾 配 4.5~5/10 程 度 1.00 やや 急 な 勾 配 6/10 程 度 1.05 7/10 程 度 1.10 8/10 程 度 1.15 急 な 勾 配 9/10 程 度 1.20 かね 勾 配 10/10 程 度 1.30 かね 勾 配 以 上 11/10 程 度 1.35 10 8 (イ) 留 意 事 項 1 棟 で 屋 根 勾 配 が 異 なっている 場 合 には, 形 式 の 補 正 と 同 様 に 平 均 的 な 補 正 率 を 判 定 する ウ 軒 出 の 大 小 軒 出 の 大 小 により, 屋 根 仕 上 面 積 に 差 異 があることを 補 正 するものである 軒 出 寸 法 は, 外 壁 の 壁 芯 ( 柱 芯 )から 屋 根 面 の 先 端 ( 垂 木 鼻 )までの 水 平 の 長 さをいう なお, 複 数 の 軒 出 寸 法 が 混 在 する 場 合 は, 軒 出 とその 延 長 を 用 いて 次 のとおり 加 重 平 均 により 求 めることとする ( 計 算 例 ) 60 cmの 軒 出 延 長 が 15m,45 cmの 軒 出 延 長 が 10mの 場 合 (60cm 15m)+(45cm 10m) =54 cm( 平 均 軒 出 ) (15m+10m) 10

(ア) 補 正 率 の 判 定 軒 出 補 正 係 数 軒 出 なし 0.85 15 cm 程 度 0.90 30 cm 程 度 0.95 45 cm 程 度 1.00 60 cm 程 度 1.20 90 cm 程 度 1.25 軒 出 柱 (イ) 留 意 事 項 軒 出 寸 法 は, 壁 芯 ( 柱 芯 )から 屋 根 面 の 先 端 ( 垂 木 鼻 )までの 水 平 の 長 さを 言 うものであるため, 外 壁 面 から 測 定 する 場 合 は, 壁 厚 を 考 慮 する 必 要 があ る 軒 出 寸 法 が 部 分 により 異 なる 場 合 は, 平 均 的 な 軒 出 寸 法 を 用 いる なお, 平 均 的 な 軒 出 寸 法 を 求 める 際 には,けらば( 妻 ) 側 の 軒 出 も 考 慮 する 90 cm 以 上 の 軒 出 寸 法 の 場 合 においても, 1.25 を 超 える 増 点 補 正 を 考 慮 す る 必 要 はない エ 下 屋 の 多 少 下 屋 とは, 本 屋 に 差 掛 けて 造 った 簡 易 な 小 屋 組 で 片 流 れ 式 のものをいう 主 として, 廊 下 部 分, 農 家 の 軒 まわりに 付 け 出 されている 下 屋 の 小 屋 組 が 本 屋 に 比 べて 約 6 割 程 度 であること を 考 慮 して 減 点 補 正 するものである 補 正 率 の 判 定 は, 具 体 的 には, 次 の 式 により 算 定 する 本 屋 下 屋 本 屋 の 標 準 評 点 数 -( 小 屋 組 の 評 点 数 0.4 下 屋 の 割 合 ) 本 屋 の 標 準 評 点 数 = 補 正 係 数 オ 施 工 の 程 度 軒 出 裏 などに 外 壁 と 同 じ 仕 上 が 施 工 してされている 場 合 は, 部 分 別 外 壁 で 増 点 補 正 を 適 用 し, 外 壁 仕 上 と 異 なる 仕 上 が 施 工 されている 場 合 は,その 施 工 量 に 基 づきこの 補 正 項 目 において 適 宜 増 点 補 正 を 適 用 する また, 母 屋 や 垂 木 を 銅 板 で 化 粧 したもの, 化 粧 垂 木 を 用 いたもの, 屋 根 面 に 漆 喰 巻 を 施 工 したもの 等 に ついては,この 施 工 の 程 度 で, 適 宜 増 点 補 正 を 適 用 する なお, 小 屋 組 に 古 材 を 使 用 している 場 合 は, 減 点 補 正 を 適 用 する これは, 新 材 と 古 材 とでは 当 然 価 格 差 があるので,その 古 材 使 用 の 実 状 に 応 じて 適 宜 補 正 す るものであり, 全 面 的 に 古 材 を 使 用 した 場 合 の 小 屋 組 の 減 点 補 正 は, 0.70 程 度 を 限 度 とする 11

カ 設 置 面 積 / 延 床 面 積 屋 根 の 標 準 量 は, 建 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 仕 上 量 で 積 算 されており, 延 べ 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 再 建 築 費 評 点 数 を 求 めるために, 設 置 面 積 / 延 床 面 積 の 率 を 乗 じるものであり, 屋 根 設 置 面 積 を 延 べ 床 面 積 で 除 した 数 値 の 小 数 点 第 3 位 以 下 を 切 り 捨 てたも のとする 設 置 面 積 とは 水 平 投 影 面 積 をいい, 建 床 面 積 とは 一 致 しないこともあることに 注 意 する なお, 課 税 面 積 に 含 まれないピロティ 等 がある 場 合 の 建 床 面 積 は, 屋 根 設 置 部 分 相 当 の 床 面 積 である ことに 注 意 することとする 柱 屋 根 設 置 部 分 キ 天 窓 の 補 正 項 目 (ア) 大 きさ 大 きさによる 補 正 項 目 は, 次 の 基 準 によって 判 定 することとする なお,これ 以 外 の 大 きさのものは, 面 積 を 基 に 比 例 計 算 によって 適 宜 補 正 を 行 うこととするが, 天 窓 が 特 に 大 きいもの, 施 工 箇 所 が 多 いものについては, 屋 根 の 仕 上 面 積 に 影 響 がでるため, 屋 根 仕 上 において 適 宜 補 正 する 必 要 がある ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 大 きさ 補 正 係 数 900 mm 900 mm(0.81 m2) 程 度 1.40 600 mm 600 mm(0.36 m2) 程 度 1.00 450 mm 600 mm(0.27 m2) 程 度 0.90 (イ) 施 工 の 程 度 開 閉 式 のものについては, 手 動 タイプのものが 標 準 とされているため, 電 動 タイプのものについては, 取 得 価 格 等 を 参 考 にして 適 宜 増 点 補 正 を 適 用 する ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要,H25.2 質 疑 応 答 集 ) ⑸ その 他 の 留 意 点 パラペット 1 及 び 出 桁 2 のある 家 屋 については,これらを 屋 根 の 評 価 に 含 めず, 部 分 別 その 他 工 事 の 雑 工 事 として 取 り 扱 うこととする 1 陸 屋 根, 屋 上 等 の 先 端 の 壁 立 上 り 部 分 の 総 称 2 庇 等 を 支 えるために, 外 壁 面 より 外 に 出 した 桁 のこと 12

2 基 礎 ⑴ 内 容 部 分 別 基 礎 の 内 容 は, 建 物 を 支 える 建 物 の 基 脚 部 分 をいい,これに 含 まれる ものは, 概 ね 準 備 工 事 ( 水 盛, 遣 方, 根 切 ), 地 業 工 事 ( 砂 利 地 業, 割 栗 地 業 ), 基 礎 工 事 ( 鉄 筋 コンクリート 等 で 築 造 される 基 礎 本 体 部 分 )である ⑵ 標 準 評 点 数 部 分 別 基 礎 の 標 準 評 点 数 は, 仕 上 資 材 の 評 点 項 目 に 係 る 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 標 準 量 を 乗 じたものと,スラブ 部 分 及 び 水 盛 遣 方 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 合 計 して 算 出 されている ア 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 標 準 評 点 数 の 積 算 方 法 立 上 り 部 分 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 立 上 り スラフ 部 分 の 水 盛 遣 方 の 部 分 の + 単 位 当 たり + 単 位 当 たり = 標 準 量 標 準 評 点 数 標 準 評 点 数 ( 計 算 例 ) 専 用 住 宅 用 建 物 の 鉄 筋 コンクリート 基 礎 地 上 高 45cmの 標 準 評 点 数 5,650 点 0.95m+6,950 点 +310 点 =12,627 点 12,620 点 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 標 準 評 点 数 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) (ア) 評 点 項 目 に 示 されていない 地 上 高 の 場 合 再 建 築 費 評 点 基 準 表 にない 地 上 高 の 標 準 評 点 数 は, 立 上 り 部 分 の 地 上 高 60 cm と 地 上 高 45 cm の 差 が 15 cm 分 の 評 点 数 と 考 え, 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 地 上 高 の 評 点 数 に 加 減 することにより 求 める ( 計 算 例 ) 専 用 住 宅 用 建 物 鉄 筋 コンクリート 基 礎 地 上 高 75 cmの 標 準 評 点 数 地 上 高 60 cmの 立 上 りの 評 点 数 から 地 上 高 45 cmの 立 上 りの 評 点 数 を 控 除 して, 15 cmの 立 上 りの 評 点 数 を 求 め,これを 地 上 高 60 cmの 評 点 数 に 加 算 して 地 上 高 75 cmの 立 ち 上 がりに 係 る 評 点 数 を 算 出 する 8,069 点 -5,655 点 +8,069 点 =10,483 点 10,480 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) 求 めた 評 点 数 を 基 に 標 準 評 点 数 を 算 出 する 10,480 点 0.95m+6,950 点 +310 点 =17,216 点 17,210 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) イ 独 立 基 礎 の 標 準 評 点 数 の 積 算 方 法 ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 附 属 家 及 び 簡 易 附 属 家 に 設 定 されている 独 立 基 礎 の 標 準 評 点 数 については, 次 のとおり 算 出 されている なお, 水 盛 遣 方 の 評 点 数 については, 鉄 筋 コンクリート 基 礎 と 同 一 とすること は 適 当 でないため, 工 事 費 を 考 慮 して 0.8 を 乗 じることとする 独 立 基 礎 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 独 立 水 盛 遣 方 の 基 礎 の + 単 位 当 たり 0.80= 標 準 量 標 準 評 点 数 独 立 基 礎 の 標 準 評 点 数 ( 計 算 例 ) 6,800 点 0.48 個 +310 点 0.80=3,512 点 3,510 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) ウ コンクリートブロック 基 礎 の 積 算 方 法 ( 質 疑 応 答 集 ) コンクリートブロック 基 礎 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 が, 施 工 量 1.0m 当 たりの ものであるため, 評 価 対 象 家 屋 のコンクリートブロック 基 礎 の 施 工 量 と 建 床 面 積 13

から, 建 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 評 点 数 を 求 め, 水 盛 遣 方 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 310 点 を 加 算 する コンクリートブロック 基 礎 (1.0m 当 たり) 510 点 ( 資 材 費 )+320 点 ( 労 務 費 )=830 点 ( 計 算 例 ) コンクリートブロック 基 礎 の 施 工 量 が 18m, 建 床 面 積 が 20 m2の 家 屋 の 場 合 (830 点 18m) 20 m2+310 点 =1,057 点 1,050 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) ⑶ 評 点 項 目 ア 鉄 筋 コンクリート 基 礎 (ア) 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 種 類 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 施 工 方 法 は 大 きく 分 けて 布 基 礎 及 び べた 基 礎 がある ただし, 評 点 付 設 に 当 たっては,いずれの 基 礎 が 施 工 されている 場 合 であっても 鉄 筋 コンクリート 基 礎 として 評 点 付 設 する a 布 基 礎 柱 ( 土 台 )や 壁 体 の 下 部 に 連 続 して 造 られる 基 礎 をいい, 線 で 建 物 の 荷 重 を 支 えるものである b べた 基 礎 建 物 の 底 面 全 体 を, 板 状 の 鉄 筋 コンクリートにした 基 礎 をいい, 面 で 建 物 の 荷 重 を 支 えるものである (イ) 地 上 高 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 評 点 項 目 中 の 地 上 高 は, 地 盤 面 (グランドライン=GL)から 基 礎 天 端 までの 高 さに より 判 定 する 一 般 的 に, 一 棟 の 家 屋 でも 地 盤 面 の 状 況 によって 計 測 した 地 上 高 に 多 少 の 高 低 差 が 生 じる 場 合 があるが, 例 1のように, 施 工 箇 所 による 地 上 高 に 違 いが 認 められる 場 合 は, 平 均 的 な 高 さにより 判 定 する ただし, 例 2のように, 傾 斜 地 の 場 合 は, 最 大 の 高 さにより 判 定 する また, 地 上 高 が, 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 高 さの 間 に 位 置 する 場 合 は, 地 盤 の 状 況 等 を 考 慮 して, 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 された 地 上 高 に 近 似 する 高 さをもって 判 定 する 例 1 例 2 30 cm 60 cm 60 cm 40 cm 加 重 平 均 により 平 均 高 を 求 める 最 大 の 高 さ 60 cm イ 独 立 基 礎 独 立 基 礎 は 柱 の 下 部 に 施 工 され, 点 で 家 屋 の 荷 重 を 支 えるものである 木 造 家 屋 の 場 合, 専 用 住 宅 に 施 工 されることはほとんどなく, 附 属 家 等 の 簡 易 な 建 物 に 施 工 されることがある 14

ウ コンクリートブロック 基 礎 コンクリートブロックを 基 礎 の 立 上 りに 使 用 した 基 礎 である 木 造 家 屋 の 場 合, 通 常, 居 住 用 の 建 物 に 施 工 されることはほとんどなく, 倉 庫 等 の 小 規 模 で 簡 易 な 建 物 に 施 工 されることがある ⑷ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 階 数 階 数 は,2 階 建 のものを 標 準 としている 3 階 建 のものについては, 基 礎 に 掛 かる 荷 重 が 増 加 することから 基 礎 を 強 化 する 必 要 があり, 鉄 筋 及 びコンクリ ートの 使 用 量 が 増 加 することになるため,これらの 工 事 費 の 差 を 補 正 するもので ある ただし, 平 家 建 の 場 合 は,2 階 建 のものと 同 程 度 の 基 礎 が 施 工 されること が 多 いため, 補 正 の 必 要 はない イ 平 面 の 形 状 等 基 礎 の 施 工 量 は, 建 物 の 規 模 ( 基 礎 設 置 面 積 ), 平 面 の 形 状 ( 基 礎 設 置 部 分 の 形 状 間 仕 切 の 多 少 等 )によって, 建 床 面 積 1m2 当 たりの 施 工 量 に 多 少 が 生 じる そのため, 専 用 住 宅 については, 次 に 示 す (ア) 建 物 の 規 模 と (イ) 平 面 の 形 状 (1 階 の 間 仕 切 の 多 少 及 び 地 盤 の 状 況 等 を 含 む ) に 分 けて 判 定 する ただし, 専 用 住 宅 以 外 の 家 屋 については, 建 物 の 規 模, 平 面 の 形 状 及 び 間 仕 切 の 多 少 (1 階 の 間 仕 切 ) を 総 合 的 に 判 定 し 補 正 率 を 決 定 することとする なお, 評 価 対 象 家 屋 の 基 礎 施 工 量 が 明 らかな 場 合 は, 施 工 されている 基 礎 の 延 長 と 標 準 量 との 比 を 参 考 として 補 正 係 数 を 決 定 しても 差 し 支 えない (ア) 建 物 の 規 模 ( 専 用 住 宅 の 場 合 ) 建 物 の 規 模 ( 形 状 が 同 じで 規 模 が 相 違 する 場 合 )について, 規 模 が 小 さい 場 合 は, 建 床 面 積 1m2 当 たりの 施 工 量 が 増 加 し, 規 模 が 大 きい 場 合 は, 建 床 面 積 1m2 当 たりの 施 工 量 は 減 少 する ( 参 考 ) 17.32m 14.14m 11.49m 8.66m 150 m2 7.07m 100 m2 5.74m 66 m2 面 積 約 150 m2 約 100 m2 約 66 m2 外 周 の 長 さ 51.96m 42.42m 34.46m 基 礎 設 置 面 積 1 m2 当 たり 外 周 の 長 さ 比 率 0.346m/m2 0.424m/m2 0.522m/m2 面 積 1.50 1.00 0.66 基 礎 設 置 面 積 1 m2 当 たり 外 周 の 長 さ 0.82 1.00 1.23 一 定 の 規 模 ( 延 べ 床 面 積 100 m2 程 度 の2 階 建 で, 建 床 面 積 が 60 m2 程 度 のもの) を 基 準 として,これに 対 応 する 鉄 筋 コンクリート 基 礎 の 1.0 m2 当 たり 立 上 り 部 分 延 長 m 数 を 標 準 とし, 形 状 が 同 じ 場 合 で, 基 準 となる 規 模 より 大 きな 場 合 は 1.0 m2 当 たりの 施 工 量 が 減 少 し, 小 さな 場 合 は 1.0 m2 当 たりの 施 工 量 が 増 加 す ることから 補 正 するものである 補 正 率 の 判 定 は, 建 床 面 積 60 m2 程 度 のものを 標 準 とし, 建 床 面 積 30 m2 程 度 15

のものについては 1.10 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 し, 建 床 面 積 120 m2 程 度 のも のについては 0.90 程 度 の 減 点 補 正 を 適 用 する ただし, 計 算 の 結 果, 減 点 補 正 が 0.89 を 下 回 る 場 合 でも, 減 点 補 正 は 0.89 で 止 めることとする 具 体 的 な 補 正 係 数 は, 次 の 算 式 により 求 めることとする 〇 建 床 面 積 が 60 m2より 小 さいもの( 増 点 補 正 を 適 用 するもの) 1+ (60m2- 建 床 面 積 ) (1.1-1.0) 建 床 面 積 1.2- = 規 模 の 増 点 補 正 率 60m2-30m2 300 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て 〇 建 床 面 積 が 60 m2より 大 きいもの( 減 点 補 正 を 適 用 するもの) 1- ( 建 床 面 積 -60m2) (1.0-0.9) 建 床 面 積 1.1- = 規 模 の 減 点 補 正 率 120m2-60m2 600 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て (イ) 平 面 の 形 状 ( 専 用 住 宅 の 場 合 ) 平 面 の 形 状 ( 規 模 が 同 じで 形 状 が 相 違 する 場 合 )について, 形 状 が 複 雑 ( 凹 凸 が 多 い, 長 方 形 等 )な 場 合 は, 建 床 面 積 1 m2 当 たりの 施 工 量 が 増 加 し, 形 状 が 単 純 ( 凹 凸 が 少 ない, 正 方 形 等 )な 場 合 は, 建 床 面 積 1 m2 当 たりの 施 工 量 が 減 少 す る ( 参 考 ) 8.00m 12.80m 16.00m 8.00m 64 m2 5.00m 64 m2 4.00m 64 m2 面 積 64 m2 外 周 の 長 さ 32m 35.6m 40m 基 礎 設 置 面 積 1 m2 当 たり 外 周 の 長 さ 比 率 0.500m/m2 0.556m/m2 0.625m/m2 長 辺 : 短 辺 1 : 1 1 : 2.6 1 : 4 基 礎 設 置 面 積 1 m2 当 たり 外 周 の 長 さ 0.90 1.00 1.12 同 一 規 模 の 家 屋 であっても,その 家 屋 の 平 面 の 形 状 により, 基 礎 立 上 り 部 分 延 長 m 数 が 異 なり,1.0 m2 当 たり 施 工 量 が 増 減 することから 補 正 するものである この 場 合, 補 正 率 の 適 用 に 当 たっては, 1 階 の 間 仕 切 の 状 況 も 考 慮 して 総 合 的 に 判 定 する 必 要 がある なお, 標 準 とされている 建 物 の 規 模, 平 面 の 形 状 は, 建 床 面 積 60 m2 程 度 で, 多 少 平 面 に 凹 凸 のあるものである 例 えば, 右 図 のような 間 取 りの 家 屋 の 場 合 は, 太 線 の 部 分 に 基 礎 立 上 り 部 分 が 施 工 されて 居 間 ( 洋 室 )10 畳 玄 関 ホール 便 所 浴 室 洗 面 所 押 入 台 所 7 畳 床 の 間 和 室 8 畳 押 入 広 縁 16

いると 考 えられる 補 正 率 の 判 定 は, 一 定 の 規 模 の 家 屋 で 基 礎 設 置 部 分 に 1,2 箇 所 程 度 の 凹 凸 が あるものを 標 準 として, 次 に 示 す 家 屋 の 状 況 に 応 じて, 適 宜 増 点 補 正 又 は 減 点 補 正 を 適 用 する 増 点 補 正 を 適 用 大 きな 凹 凸 の 多 い 家 屋 長 細 い 家 屋 間 仕 切 りの 多 い 家 屋 減 点 補 正 を 適 用 大 きな 凹 凸 の 少 ない 家 屋 正 方 形 の 家 屋 間 仕 切 りの 少 ない 家 屋 ウ 施 工 の 程 度 基 礎 立 上 り 外 周 面 にモルタル 仕 上 が 施 工 されているものを 標 準 として 積 算 され ているが,モルタル 仕 上 が 施 工 されていない 場 合 について, 特 に 減 点 補 正 をする 必 要 はない 立 上 り 表 面 の 仕 上 補 正 係 数 立 上 り 外 周 面 の 全 体 が 人 造 石 研 出 し 仕 上 程 度 1.15 立 上 り 外 周 面 の 全 体 が 人 造 石 洗 出 し 仕 上 程 度 1.10 立 上 り 外 周 面 の 半 分 程 度 が 人 造 石 洗 出 し 仕 上 程 度 1.05 立 上 り 外 周 面 の 全 体 がモルタル 仕 上 程 度 1.00 エ 設 置 面 積 / 延 床 面 積 基 礎 の 標 準 量 は, 建 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 仕 上 量 で 積 算 されており, 延 べ 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 再 建 築 費 評 点 数 を 求 めるために 設 置 面 積 / 延 床 面 積 の 率 を 乗 じるものであり, 基 礎 設 置 面 積 を 延 べ 床 面 積 で 除 した 数 値 の 小 数 点 第 3 位 以 下 を 切 り 捨 てたものとする なお, 課 税 面 積 に 含 まれない 袖 壁 やピロティがある 場 合 でその 部 分 に 基 礎 が 施 工 されていることが 確 認 できた 場 合 の 設 置 面 積 は, 当 該 部 分 を 基 礎 設 置 面 積 に 含 めることに 注 意 することとする 17

3 外 壁 ⑴ 内 容 部 分 別 外 壁 の 内 容 は, 建 物 の 外 周 壁 の 壁 面 仕 上 部 分 及 びその 取 付 下 地 部 分 で ある ⑵ 評 点 項 目 外 壁 仕 上 は 多 種 あるが, 主 なものは,サイディング, 鋼 板,タイル 等 の 張 付 仕 上 及 び 吹 付 塗 装 仕 上 である ア サイディング サイディングの 種 類 には 木 質 系, 金 属 系, 窯 業 系 等 があるが,すべてサイディ ングとして 評 点 付 設 を 行 い, 木 片 セメント 板, 珪 酸 カルシウム 板 及 び 鋼 板 成 型 板 についても 同 様 とする なお, 標 準 評 点 数 は, 塗 装 したものを 想 定 して 積 算 されているため, 塗 装 分 を 別 途 評 点 付 設 する 必 要 はない イ 薄 付 外 装 吹 付 仕 上 表 面 の 吹 付 仕 上 げと 下 地 部 分 モルタル 下 地 間 柱 下 地 等 で 構 成 されている 外 壁 の 仕 上 に 吹 付 が 施 工 されている 場 合 には 原 則 としてこの 評 点 項 目 で 評 点 付 設 する ただし, 下 地 がALC 板 のものについては, 次 の 薄 型 気 泡 コンクリー トパネル 薄 付 外 装 仕 上 で 評 点 付 設 する ウ 薄 型 気 泡 コンクリートパネル 薄 付 外 装 仕 上 木 造 家 屋 用 の 35 mmから 50 mm 程 度 の 薄 型 のALC 板 に, 非 木 造 家 屋 の 薄 付 外 装 仕 上 アクリルリシン 相 当 が 施 工 されているものを 想 定 している ALC 板 に 吹 付 が 施 工 されているものは,この 評 点 項 目 で 評 点 付 設 する エ 外 装 タイル 二 丁 掛 タイルのものを 想 定 して 積 算 されている ただし, 二 丁 掛 タイル 以 外 の タイルが 施 工 されている 場 合 でも, 価 格 に 著 しく 差 があることが 明 らかな 場 合 を 除 き,この 評 点 項 目 で 評 点 付 設 して 差 し 支 えない オ 板 張 木 材 を 仕 上 材 として 外 壁 に 張 り 付 けたものである 板 材 及 び 施 工 方 法 は 複 数 あ るが, 全 てこの 評 点 項 目 で 評 点 付 設 する カ 断 熱 材 専 用 住 宅 用 建 物 については, 通 常, 外 気 に 接 する 部 分 に 断 熱 材 が 施 工 され ていることから, 断 熱 材 が 施 工 されていないことが 明 確 な 場 合 を 除 き, 断 熱 材 を 評 点 付 設 することとする なお, 断 熱 材 の 品 等 の 判 定 基 準 は, 部 分 別 屋 根 と 同 様 とする キ 評 点 項 目 に 係 る 留 意 事 項 (ア) 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されていない 仕 上 資 材 が 施 工 されている 場 合 各 用 途 の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 には,その 用 途 において 一 般 的 に 使 用 頻 度 の 高 い 外 壁 の 評 点 項 目 が 示 されているため, 当 該 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されてい ない 仕 上 資 材 によって 外 壁 が 施 工 されている 場 合 で, 木 造 家 屋 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 に,それに 相 当 する 評 点 項 目 があるときは,これを 転 用 することとする 18

転 用 に 当 たっては, 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 の 積 算 基 礎 に 示 されている 木 造 家 屋 の 外 壁 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 当 該 用 途 の 外 壁 の 標 準 量 を 乗 じたも のの 10 点 未 満 を 切 り 捨 てて, 転 用 する 評 点 項 目 の 標 準 評 点 数 を 求 めることとす る ( 計 算 例 ) 簡 易 附 属 家 用 建 物 に 適 用 する 板 張 の 標 準 評 点 数 6,930 点 1.70 m2=11,781 点 11,780 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) (イ) 木 造 プレハブ 住 宅 及 び 枠 組 壁 構 造 (ツーバイフォー)の 住 宅 の 場 合 木 製 パネル 枠 組 壁 欄 に 示 されている 評 点 項 目 の 中 から 評 点 付 設 する この 評 点 項 目 の 標 準 評 点 数 は, 木 製 パネル 及 び 枠 組 壁 体 の 仕 上 として 施 工 され る 資 材 費 及 び 労 務 費 によって 積 算 している なお, 在 来 軸 組 工 法 の 家 屋 に 係 る 評 点 項 目 にはあって, 木 造 プレハブ 住 宅 及 び 枠 組 壁 構 造 の 住 宅 に 係 る 評 点 項 目 にない 場 合 は, 次 表 下 地 別 控 除 評 点 数 一 覧 を 用 いて 算 出 することとする ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 木 製 パネル 枠 組 壁 の 評 点 数 を 求 めるための 下 地 別 控 除 評 点 数 一 覧 下 地 分 類 下 地 に 係 る 評 点 数 合 計 評 点 数 から 下 地 その 他 資 材 費 分 労 務 費 分 の 控 除 評 点 数 外 壁 の 下 地 名 の 評 点 数 評 点 数 1 評 点 数 2 1+2 胴 縁 下 地 3,350 点 3,110 点 材 工 共 3,110 点 モルタル 下 地 間 柱 下 地 等 4,306 点 2,700 点 材 工 共 2,700 点 3,672 点 2,700 点 材 工 共 2,700 点 石 膏 ホ ート 間 柱 下 地 等 2,350 点 2,110 点 材 工 共 2,110 点 ( 計 算 例 ) 専 用 住 宅 用 建 物 の 枠 組 壁 工 法 で 外 壁 仕 上 に 鋼 板 ( 平 板 )を 使 用 している 場 合 1 軸 組 工 法 の 鋼 板 ( 平 板 )の 合 計 評 点 数 6,920 点 の 内 訳 は, 次 のとおりであ る 622 点 ( 資 材 費 評 点 数 )+2,948 点 ( 労 務 費 評 点 数 )+3,350 点 ( 下 地 その 他 の 評 点 数 ) 2 下 地 その 他 の 評 点 数 が 3,350 点 であることから, 上 記 表 に 基 づき 胴 縁 下 地 の 3,110 点 を 軸 組 工 法 の 鋼 板 ( 平 板 )の 合 計 評 点 数 6,920 点 から 控 除 し, 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 求 める 6,920 点 -3,110 点 =3,810 点 3,810 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) 3 算 出 した 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に 専 用 住 宅 用 建 物 の 外 壁 の 標 準 量 を 乗 じ て, 枠 組 壁 工 法 の 鋼 板 ( 平 板 )の 標 準 評 点 数 を 求 める 3,810 点 1.20 m2=4,572 点 4,570 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) 19

⑶ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 平 面 の 形 状 等 標 準 量 との 差 異 を 補 正 するもの で, 考 え 方 は 部 分 別 基 礎 の 補 正 項 目 に 係 る 施 工 量 の 多 少 と 同 様 に, 規 模 と 形 状 に 区 分 し 平 面 の 形 状 を 判 断 する 補 正 率 は, 右 表 を 用 いて 各 階 ごとに 加 重 平 均 した 相 乗 率 の 合 計 によることとす る (ア) 規 模 1 階 2 階 3 階 合 計 規 模 1 形 状 2 建 / 延 3 相 乗 率 1 2 3 基 礎 同 様, 外 壁 の 形 状 が 同 じであっても 規 模 が 相 違 することに 起 因 する 1 m2 当 たりの 施 工 量 の 相 違 を 補 正 するものである 各 階 の 床 面 積 については, 床 面 積 60 m2 程 度 のものを 標 準 として, 床 面 積 30 m2 程 度 のものについては 1.10 程 度 の 増 点 補 正 を 適 用 し, 床 面 積 120 m2 程 度 のものについては 0.80 程 度 の 減 点 補 正 を 適 用 する 具 体 的 な 補 正 係 数 は, 次 の 計 算 式 を 用 いて 決 定 する ただし, 当 該 階 の 床 面 積 が 150 m2 以 上 の 場 合 であっても, 規 模 補 正 は 0.70 に 止 めることとする 当 該 階 の 床 面 積 1.2-300 = 各 階 の 規 模 補 正 率 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て (イ) 形 状 基 礎 同 様, 同 一 規 模 の 家 屋 であってもその 家 屋 の 平 面 の 形 状 によって, 外 壁 の 施 工 量 が 異 なるため, 補 正 するものである なお, 部 分 別 基 礎 の 補 正 項 目 に 係 る 施 工 量 の 多 少 平 面 の 形 状 の 場 合 は, 間 仕 切 の 下 に 施 工 される 立 上 り 部 分 を 補 正 するため 間 仕 切 についても 考 慮 するが, 外 壁 では 間 仕 切 の 状 況 については 考 慮 する 必 要 がなく, 外 壁 面 の 形 状 のみで 判 定 することとする (ウ) 建 床 面 積 / 延 床 面 積 ここでいう 建 床 面 積 とは,1,2,3 階 の 各 階 の 床 面 積 のことである 建 床 面 積 / 延 床 面 積 は, 規 模 及 び 形 状 の 補 正 を1,2,3 階 で 加 重 平 均 するためのものである ただし,ここでいう3 階 建 は,すべてが 木 造 家 屋 のもののみとし, 複 合 構 造 建 物 (1 階 又 は 地 下 1 階 が 鉄 筋 コンクリート 造 や 鉄 骨 造 など)の 場 合 を 除 くこととする 具 体 的 な 補 正 係 数 の 求 め 方 は, 次 のとおりである 〇 2 階 建 の 場 合 1 階 1 階 の 床 面 積 =1 階 の 建 / 延 延 べ 床 面 積 2 階 1-(1 階 の 建 / 延 ) 〇 3 階 建 の 場 合 1 階 1 階 の 床 面 積 =1 階 の 建 / 延 延 べ 床 面 積 2 階 2 階 の 床 面 積 =2 階 の 建 / 延 延 べ 床 面 積 3 階 1-(1 階 の 建 / 延 +2 階 の 建 / 延 ) 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て 20

イ 開 口 率 の 大 小 開 口 部 分 には 外 壁 仕 上 がないことから, 外 壁 仕 上 面 積 の 多 少 を 開 口 部 の 大 小 に より 判 定 し 補 正 するものである 開 口 率 とは, 家 屋 の 外 部 に 面 している 総 表 面 積 ( 仕 上 のある 部 分 + 建 具 部 分 等 仕 上 のない 部 分 )に 対 する 外 部 にある 開 口 部 面 積 ( 建 具 部 分 等 仕 上 のない 部 分 ) の 割 合 のことであり, 妻 壁 についても 含 めて 開 口 率 を 判 断 する 専 用 住 宅 用 建 物 の 場 合 の 開 口 率 と 補 正 率 の 関 係 は, 次 のとおりである 開 口 率 補 正 係 数 10% 程 度 1.20 25% 程 度 1.00 40% 程 度 0.80 妻 壁 とは, 妻 側 の 妻 梁 以 上 の 外 壁 部 分 を 指 す ( 参 考 ) 4m 3m 総 表 面 積 ((3m+4m) 5.4m 2) 18.90 m2 建 具 面 積 ( 窓 +ドア) 3.72 m2 開 口 率 3.72 m2 18.90 m2=0.196 20% 5.4m 外 壁 の 開 口 率 は, 部 分 別 内 壁 における 開 口 率 の 大 小, 部 分 別 柱 壁 体 における 開 口 率 の 大 小 及 び 部 分 別 建 具 における 施 工 量 の 多 少 と 関 連 するので 注 意 することとする また, 補 正 率 の 決 定 の 際 には, 家 屋 全 体 の 開 口 率 で 判 定 することとし, 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されている 補 正 項 目 二 階 率 の 大 小 (1 階 と2 階 の 開 口 部 の 特 徴 を 考 慮 して 設 けられた 補 正 項 目 )は 使 用 しないこ ととする ウ 階 高 階 高 とは, 床 上 端 から 直 上 階 の 床 上 端 までの 高 さをいい,この 高 低 による 外 壁 の 施 工 量 の 差 異 を 補 正 するものである 高 さが 各 階 で 異 なる 場 合 は, 平 均 的 な 高 さを 加 重 平 均 によって 求 めることとし, 平 屋 の 場 合 は, 軒 高 を 参 考 にする なお, 階 高 の 補 正 係 数 は, 部 分 別 柱 壁 体 における 柱 の 長 さ や 階 高, 内 壁 における 天 井 高 と 関 連 するので 注 意 することとする ( 参 考 ) 1 階 の 階 高 が3.00mで60m2,2 階 の 階 高 が2.80mで45m2の 場 合 (60m2 3.0m+45m2 2.8m) 2.91m (60m2+45m2) エ 軒 高 ( 土 蔵 用 建 物 のみ) 軒 高 による 補 正 項 目 は, 土 蔵 用 建 物 の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 についてのみ 設 けられている 補 正 項 目 であるが, 考 え 方 は 前 記 の 階 高 と 同 様 である 軒 高 による 補 正 係 数 の 判 定 は 柱 の 長 さを 基 準 として 行 うこととなるが, 柱 の 長 21

さ4.Omを 標 準 としているため,これを 基 準 として 柱 の 長 さに 概 ね 比 例 して 補 正 係 数 を 決 定 して 差 し 支 えないものである オ 施 工 の 程 度 基 本 的 に, 普 請 の 程 度 が 極 めて 良 い 又 は 悪 い 家 屋 について 適 用 するもので, 一 般 的 な 家 屋 については 適 用 する 必 要 がない ⑷ 留 意 事 項 ア 外 壁 以 外 に 外 壁 仕 上 と 同 じ 仕 上 が 施 工 されている 場 合 軒 裏, 下 に 居 室 があるバルコニーの 腰 壁 及 び 袖 壁 等 に 外 壁 と 同 じ 仕 上 が 施 工 さ れている 場 合 は, 平 面 の 形 状 等 の 補 正 項 目 で,その 施 工 量 に 応 じて 適 宜 増 点 補 正 する イ 吹 抜 けのある 場 合 (ア) 吹 抜 規 模 補 正 外 壁 仕 上 は 吹 抜 部 分 の 有 無 に 関 係 なく 施 工 されるものであるから, 吹 抜 部 分 がある 場 合 には, 延 べ 床 面 積 1.0 m2 当 たりの 施 工 量 は 増 加 するものであり,こ れに 相 当 する 増 点 補 正 ( 吹 抜 規 模 補 正 )を 適 用 する 必 要 がある 吹 抜 規 模 補 正 率 の 算 出 については, 原 則 として 次 の 計 算 式 で 求 めることとし, 求 めた 吹 抜 規 模 補 正 については, 補 正 項 目 平 面 の 形 状 等 に 乗 じることとす る 延 べ 床 面 積 + 吹 抜 け 部 分 の 床 面 積 延 べ 床 面 積 = 吹 抜 規 模 補 正 率 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て 説 明 外 観 が 全 く 同 一 の 家 屋 ( 外 壁 の 仕 上 資 材, 仕 上 面 積, 施 工 の 程 度 等 が 同 じ) については, 吹 抜 けの 有 無 に 関 わらず, 外 壁 の 施 工 量 が 同 じなので,1 棟 の 外 壁 に 係 る 再 建 築 費 評 点 数 も 同 一 にならなければならない しかし, 仮 に 外 壁 の 評 点 数 を 10,000 点 として, 下 図 A 及 びBの 一 棟 での 外 壁 に 係 る 再 建 築 費 評 点 数 を 算 出 すると, 以 下 のとおりになる A 10,000 点 100 m2( 延 べ 床 面 積 )=1,000,000 点 B 10,000 点 80 m2( 延 べ 床 面 積 )= 800,000 点 吹 抜 けのあるBについても,Aと 同 様 に 延 べ 床 面 積 100 m2 相 当 の 外 壁 の 施 工 量 なので, 部 分 別 外 壁 に 係 る 再 建 築 費 評 点 数 は,1,000,000 点 が 適 当 であ る したがって, 吹 抜 けのある 家 屋 Bにおいては, 算 式 を 用 いて 吹 抜 けに 伴 う 増 点 補 正 ( 吹 抜 規 模 補 正 )を 算 出 し 適 用 するものである 22

(80 m2+20 m2) 80 m2=1.25 B 10,000 点 1.25 80 m2( 延 べ 床 面 積 )=1,000,000 点 A 延 べ 床 面 積 100 m2 B 延 べ 床 面 積 80 m2 吹 抜 け 20 m2 (イ) 補 正 項 目 平 面 の 形 状 等 等 について 形 状 については, 吹 抜 部 分 を 含 んだ 外 形 で 補 正 率 を 判 断 することとする また, 規 模 及 び 建 / 延 については, 吹 抜 け 部 分 に 床 があるものとして, 吹 抜 け 部 分 に 相 当 する 床 面 積 を 当 該 階 の 床 面 積 及 び 延 べ 床 面 積 に 加 算 し, 計 算 することとする なお, 開 口 率 についても, 外 壁 の 施 工 部 分 を 基 に 判 断 することとする 23

4 柱 壁 体 ⑴ 内 容 部 分 別 柱 壁 体 の 内 容 は, 建 物 の 壁 体 骨 組 を 構 成 する 部 分 のうち, 土 台, 柱 及 び 木 製 パネル 等 の 部 分 である ⑵ 標 準 評 点 数 ア 標 準 評 点 数 の 積 算 方 法 (ア) 柱 部 分 別 柱 壁 体 のうち, 柱 の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 標 準 評 点 数 は, 柱 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 柱 の 標 準 量 を 乗 じたものと, 土 台 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 土 台 の 標 準 量 を 乗 じたも のを 合 計 して 算 出 されている なお, 柱 と 土 台 の 組 み 合 わせは 組 み 合 わせは 同 寸 法 のものを 想 定 して いる 柱 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 土 台 の 柱 の 土 台 の 標 準 量 + 単 位 当 たり 標 準 量 = 標 準 評 点 数 柱 の 標 準 評 点 数 ( 計 算 例 ) 専 用 住 宅 用 建 物 の 真 壁 造 柱 12.0 cmの 標 準 評 点 数 6,750 点 0.70 本 +2,390 点 0.97m=7,043 点 7,040 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) (イ) 木 製 パネル 枠 組 壁 体 木 製 パネル の 再 建 築 費 評 点 基 準 表 の 標 準 評 点 数 は, 壁 体 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に, 用 途 別 に 定 められた 標 準 量 を 乗 じたものから 算 出 されている 90 mm 程 度 の 厚 さの 木 製 パネルで,その 構 造 は, 木 組 に 50 mm 程 度 の 断 熱 材 を 入 れ, 両 面 に 合 板 仕 上 を 施 した 場 合 の 工 場 生 産 規 格 を 基 に 積 算 されている 壁 体 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 壁 体 の 標 準 量 = 壁 体 の 標 準 評 点 数 壁 体 の 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 は, 外 周 壁 骨 組 と 間 仕 切 骨 組 を 合 わせて 積 算 さ れている その 内 訳 は 以 下 のとおりである 区 分 標 準 量 対 比 外 周 壁 骨 組 1.2 m2 3 間 仕 切 骨 組 0.8 m2 2 合 計 2.0 m2 - イ 再 建 築 費 評 点 基 準 表 にない 規 格 外 の 柱 について 部 分 別 柱 壁 体 については, 真 壁 造 柱, 大 壁 造 柱 の 別 に 使 用 頻 度 の 高 い 寸 法 について 設 定 されている しかし, 示 された 規 格 以 外 のものについては, 類 似 の 評 点 項 目 に 係 る 標 準 評 点 数 を 補 正 する 方 法 又 は 取 得 価 格 を 参 考 にする 等 の 方 法 によって 標 準 評 点 数 を 求 め ることとなる 例 として 専 用 住 宅 の 真 壁 造 柱 の10.0cm,18.0cm,21.0cmのものについて, 真 壁 24

造 柱 10.5cm 又 は15.0cmの 体 積 比 を 基 に 土 台 に 係 る 評 点 数 を 含 めて 補 正 率 を 算 出 す ると, 次 のとおりである 専 用 住 宅 用 建 物 における 規 格 外 の 柱 の 補 正 一 覧 ( 固 定 資 産 税 実 務 提 要 ) 区 分 10.0 cm 18.0 cm 21.0 cm 補 正 率 10.5 cmの 0.96 倍 15.0 cmの 1.30 倍 15.0 cmの 1.66 倍 ⑶ 評 点 項 目 部 分 別 柱 壁 体 の 評 点 項 目 のうち, 柱 は, 在 来 軸 組 工 法 建 物 に 用 いる 評 点 項 目 で, 真 壁 造 柱 と 大 壁 造 柱 に 区 分 されている また, 壁 体 は, 木 造 プレハブ 工 法 建 物 及 び 枠 組 壁 工 法 建 物 に 用 いる 評 点 項 目 である ア 在 来 軸 組 工 法 建 物 (ア) 真 壁 造 柱 真 壁 造 とは, 主 に 和 室 に 多 く 用 いられる 構 造 で, 柱 が 壁 の 表 面 に 表 れている 工 事 形 態 である この 真 壁 造 で 使 用 されている 柱 を 真 壁 造 柱 という 専 用 住 宅 用 建 物 における 真 壁 造 柱 は, 寸 法 別 に 10.5 cmから 15.0 cmまでの 4 種 類 とされている なお, 間 仕 切 壁 において, 片 面 が 真 壁 造 で 他 の 面 が 大 壁 造 の 場 合 は, 真 壁 造 柱 として 評 点 付 設 する また, 大 壁 の 上 に 付 柱 をして 真 壁 造 のように 見 せる 施 工 があるので 注 意 が 必 要 である ( 断 面 ) 真 壁 大 壁 (イ) 大 壁 造 柱 大 壁 造 とは, 主 に 洋 室 に 多 く 用 いられる 構 造 で, 柱 が 壁 で 覆 い 隠 された 工 事 形 態 である この 大 壁 造 で 使 用 されている 柱 を 大 壁 造 柱 という 専 用 住 宅 用 建 物 における 大 壁 造 柱 は, 寸 法 別 に 10.5 cm 角 から 13.5 cm 角 まで の 3 種 類 とされている 大 壁 造 柱 については, 柱 が 壁 で 覆 われているため, 寸 法 や 使 用 本 数 の 把 握 が 困 難 であることから, 図 面 等 で 把 握 に 努 めることとする イ 木 造 プレハブ 工 法 建 物 及 び 枠 組 壁 工 法 (ツーバイフォー) 建 物 木 造 プレハブ 工 法 建 物 の 木 製 パネル と, 枠 組 壁 工 法 建 物 の 枠 組 壁 体 に ついては, 木 製 パネルを 基 に 積 算 された 壁 体 により 評 点 付 設 することとする また, 壁 体 の 標 準 評 点 数 は, 外 周 壁 骨 組 と 間 仕 切 骨 組 により 積 算 されているこ とから, 外 周 壁 骨 組 と 間 仕 切 骨 組 を 一 括 して 評 点 付 設 する なお, 間 仕 切 壁 部 分 には, 一 般 的 には 断 熱 材 が 施 工 されない 場 合 が 多 いため, 断 熱 材 の 施 工 が 明 らかな 場 合 を 除 いて, 従 来 の 外 周 壁 骨 組 と 間 仕 切 骨 組 の 標 準 量 の 比 率 (3 対 2)で 按 分 して 評 点 付 設 して 差 し 支 えない (ア) 木 製 パネル 木 製 パネルは, 木 造 プレハブ 工 法 建 物 の 外 周 及 び 間 仕 切 壁 の 骨 組 みであり, 建 物 の 荷 重 を 支 える 耐 力 壁 としての 機 能 がある その 構 造 は,90 mm 程 度 の 厚 さの 木 製 パネルで, 25

木 組 に 厚 さ 50 mm 程 度 の 断 熱 材 を 入 れ, 両 面 に 合 板 仕 上 を 施 した 一 定 の 規 格 品 と して 製 品 化 されたパネルと,それらを 結 合 するための 結 合 材 である (イ) 枠 組 壁 体 枠 組 壁 体 は, 柱 のない 枠 組 壁 工 法 建 物 (ツーバイフォ ー(2 4))の 構 造 体 で,その 構 造 は, 一 般 的 なものとし て 38 mm 89 mm 2,440 mmの 構 造 用 製 材 を 用 いて 枠 組 を 構 成 し,これに 外 壁 下 地 として 構 造 用 合 板, 内 壁 下 地 とし て 石 膏 ボードを 打 ちつけたものである なお,2 6(ツーバイシックス),2 8(ツーバイエイ ト)といった 構 造 用 製 材 の 規 格 の 大 きいものでも,2 4 構 造 建 物 と 比 べてコストに 大 差 がないことから 特 に 補 正 をする 必 要 はない ⑷ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 真 壁 造 柱 大 壁 造 柱 (ア) 本 数 の 多 少 大 壁 部 分 の 柱 の 使 用 本 数 は 図 面 から 求 める 以 外 に 方 法 はなく, 図 面 での 確 認 ができない 場 合 は 次 の 方 法 によって 補 正 率 を 判 断 することとする a 柱 間 の 大 小 の 判 定 柱 間 には,0.9m,1.8mなどの 柱 間 隔 が 混 在 しているため, 当 該 家 屋 の 建 具 の 位 置 等 から 柱 の 間 隔 を 推 定 する 専 用 住 宅 用 建 物 の 場 合, 外 周 壁 体 部 の 60%~70%の 柱 間 が 1.8mのものを 標 準 とし, 外 周 壁 体 部 の 大 部 分 の 柱 間 が 0.9mのもの 又 は 小 部 屋 が 多 いもの には 増 点 補 正 を, 外 周 壁 体 部 の 大 部 分 の 柱 間 が 1.8mのもの 又 は 大 部 屋 があ るものには 減 点 補 正 を 適 用 することとされている b 大 部 屋 小 部 屋 の 多 少 の 判 定 内 部 の 柱 の 使 用 状 況 は, 間 仕 切 等 の 状 況 に 左 右 されることから, 増 点 補 正 の 適 用 の 目 安 として 小 部 屋, 物 入 等 の 多 いもの, 減 点 補 正 の 適 用 の 目 安 と して 大 部 屋 が 多 いもの が 挙 げられている この 判 断 の 基 準 となる 標 準 的 な 部 屋 の 状 況 は, 延 べ 床 面 積 100 m2 程 度 で, 10 m2(6 畳 )~13 m2(8 畳 )の 居 室 が 6 室 程 度 のもの とされている この 場 合 の 居 室 には, 浴 室, 洗 面 所, 便 所, 玄 関,ホール, 廊 下,2~3 畳 程 度 の 納 戸, 台 所 を 除 くが, 廊 下 等 でかなり 広 い 面 積 を 占 めるものについては 室 数 に 含 めるものである c 形 状 の 判 定 外 周 壁 体 部 の 形 状 によって 柱 の 使 用 本 数 が 増 減 することから 考 慮 するもの である 外 周 の 形 状 が 複 雑 な 場 合 は 柱 の 使 用 本 数 が 増 え, 単 純 な 場 合 は 減 少 する 傾 向 が 見 られることに 注 意 する 必 要 がある d 留 意 事 項 (a) 柱 の 本 数 の 補 正 について 当 該 家 屋 の 柱 の 本 数 が 明 らかな 場 合 は, 標 準 量 との 比 を 参 考 に 補 正 係 数 を 決 定 して 差 し 支 えない この 場 合, 柱 の 標 準 評 点 数 は 柱 と 土 台 で 積 算 されていることを 考 慮 し, 柱 の 使 用 本 数 のみで 本 数 の 多 少 を 比 例 計 算 することがないよう 注 意 す 26

る 必 要 がある なお, 通 し 柱 の 本 数 については, 各 階 ごとに 1 本 として 計 算 する (イ) 柱 の 長 さ 柱 の 長 さの 補 正 率 は, 柱 の 長 さの 相 違 を 補 正 するものであるが, 柱 は 通 常 長 さの 規 格 があり, 長 い 柱 を 加 工 して 使 用 していることから, 次 の 表 のとおり 取 り 扱 うこととする なお,この 補 正 項 目 は, 外 壁 における 階 高, 内 壁 における 天 井 高 と 関 連 するので 注 意 することとする 柱 の 長 さ 補 正 係 数 3.00mを 超 え 3.60m 以 下 程 度 1.20 2.40mを 超 え 3.00m 以 下 程 度 1.00 2.40m 以 下 程 度 0.80 (ウ) 施 工 の 程 度 この 補 正 項 目 は, 部 分 別 外 壁 における 施 工 の 程 度 の 考 え 方 と 同 様 で ある なお, 柱 を 残 して 全 面 的 に 建 て 替 えた 改 築 家 屋 等 について 新 築 に 準 じた 評 価 を 行 う 場 合,この 補 正 を 適 用 する( 補 正 係 数 については, 部 分 別 屋 根 にお ける 古 材 使 用 の 考 え 方 と 同 様 である ) イ 壁 体 (ア) 平 面 の 形 状 標 準 となる 家 屋 は 2 階 建 の 延 べ 床 面 積 100 m2 程 度 で 長 方 形 のものである 平 面 の 形 状 による 補 正 係 数 の 判 定 は, 木 造 専 用 住 宅 用 建 物 の 外 壁 の 補 正 項 目 平 面 の 形 状 等 と 同 様 である (イ) 室 数 の 多 少 延 べ 床 面 積 が 同 一 の 家 屋 を 比 較 した 場 合, 小 部 屋 が 多 く( 室 数 が 多 く)なれ ば 間 仕 切 壁 は 増 加 し, 大 部 屋 が 多 く( 室 数 が 少 なく)なれば 間 仕 切 壁 は 減 少 す る このような 室 数 と 間 仕 切 骨 組 の 施 工 量 との 間 にみられる 相 関 関 係 に 着 目 し, 室 数 による 施 工 量 の 差 違 を 評 点 数 に 反 映 させるために 設 けられている 補 正 項 目 である 室 数 の 多 少 による 補 正 係 数 の 判 定 は, 延 べ 床 面 積 が 100 m2 程 度 で 床 面 積 が 6 m2(3.5 畳 )~17 m2(10 畳 ) 程 度 の 居 室 が 5~6 室 程 度 ある 場 合 を 標 準 と し,これより 小 部 屋 が 多 い 場 合 や, 物 入, 押 入 等 が 多 い 場 合 には 増 点 補 正 を 適 用 し, 大 部 屋 (20 m2(12 畳 ) 程 度 以 上 の 居 室 )が 多 い 場 合 や, 物 入, 押 入 等 が 比 較 的 少 ない 場 合 には 減 点 補 正 を 適 用 することになる なお,この 場 合 の 室 数 とは, 応 接 間, 居 間, 寝 室 などと 呼 ばれている 通 常 の 生 活 空 間 としての 居 室 をいうが, 納 戸, 広 縁 などであっても 5~7 m2 程 度 以 上 の ものや, 居 間 と 食 堂 あるいは 居 間 と 応 接 間 が 続 き 間 になり 一 体 となっているも のは, 一 室 として 室 数 に 含 めるものである (ウ) 開 口 率 の 大 小 外 壁 における 開 口 率 の 大 小 の 補 正 項 目 と 考 え 方 は 同 様 であるが, 壁 体 の 開 口 率 は, 外 周 壁 と 間 仕 切 壁 の 骨 組 部 分 のみに 係 る 開 口 の 状 況 を, 建 具 の 施 工 27

面 積 などを 参 考 にして 総 合 的 に 判 定 するものである 開 口 率 と 補 正 率 の 関 係 は, 次 のとおりである なお, 壁 体 の 開 口 率 は, 部 分 別 外 壁 における 開 口 率 の 大 小, 部 分 別 内 壁 における 開 口 率 の 大 小 及 び 部 分 別 建 具 における 施 工 量 の 多 少 と 関 連 するので 注 意 することとする 開 口 率 補 正 係 数 10% 程 度 1.10 25% 程 度 1.00 40% 程 度 0.80 (エ) 階 高 部 分 別 外 壁 における 階 高 の 考 え 方 と 同 様 である (オ) 施 工 の 程 度 部 分 別 外 壁 における 施 工 の 程 度 の 考 え 方 と 同 様 である ⑸ 留 意 事 項 ア 吹 抜 けのある 場 合 吹 抜 規 模 補 正 の 考 え 方 等 については, 部 分 別 外 壁 と 同 様 であり, 在 来 工 法 の 場 合 は 本 数 の 多 少 に, 木 造 プレハブ 工 法 及 び 枠 組 壁 工 法 建 物 の 場 合 は 平 面 の 形 状 に 吹 抜 規 模 補 正 率 を 乗 じることとする 28

5 内 壁 ⑴ 内 容 部 分 別 内 壁 の 内 容 は, 間 仕 切 壁 の 両 面, 外 周 内 壁 の 壁 面 仕 上 部 分 及 びその 取 付 下 地 部 分 である ⑵ 評 点 項 目 内 壁 仕 上 は 多 種 あるが, 主 なものは, 合 板 ボード,クロス,タイル, 石 材 等 の 張 付 仕 上 及 び 塗 り 壁 仕 上 である ア クロス 貼 紙 クロス, 布 クロス 及 びビニールクロス( 合 成 樹 脂 壁 紙 ) 全 般 を 評 点 付 設 する ものである なお, 木 造 家 屋 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 定 められているクロス 貼 の 標 準 評 点 数 に は 巾 木 に 係 る 評 点 数 を 含 んで 積 算 していることから, 別 途, 巾 木 を 評 点 付 設 する 必 要 はない イ 木 質 系 壁 仕 上 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 え ない なお, 木 造 家 屋 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 定 められている 木 質 系 壁 仕 上 の 標 準 評 点 数 には 巾 木 に 係 る 評 点 数 を 含 んで 積 算 していることから, 別 途, 巾 木 を 評 点 付 設 する 必 要 はない 上 檜, 杉 板 張 相 当 中 化 粧 合 板 相 当 並 ラワン 合 板 相 当 ウ 塗 り 壁 モルタル, 京 壁, 砂 壁, 漆 喰 壁, 繊 維 壁,ブラスター 等, 塗 り 壁 全 般 を 評 点 付 設 するものである なお, 塗 り 壁 の 下 地 は, 石 膏 ボード 間 柱 胴 縁 等 で 積 算 されているが, 荒 壁 下 地 の 場 合 も 塗 り 壁 で 評 点 付 設 して 差 し 支 えない エ 内 装 タイル 大 200 mm 角 タイル 相 当 小 100 mm 角 タイル 相 当 なお, 200 mm 角 タイル 及 び 100 mm 角 タイル 以 外 のタイルが 施 工 されてい る 場 合 でも, 価 格 に 著 しく 差 があることが 明 らかな 場 合 を 除 き, 内 装 タイル ( 大 ) 相 当 又 は 内 装 タイル( 小 ) 相 当 として 評 点 付 設 して 差 し 支 えない オ 石 材 系 仕 上 品 等 特, 上, 中, 並 の 4 つに 区 分 されているが, 石 の 種 類 や 天 然 石 人 造 石 の 別 により 品 等 を 判 定 するのではなく, 基 本 的 には 価 格 に 基 づき 判 定 する ただし, 価 格 の 把 握 が 困 難 な 場 合 は, 家 屋 全 体 の 普 請 の 程 度 を 考 慮 して 適 宜 品 等 を 決 定 する カ 評 点 項 目 に 係 る 留 意 事 項 (ア) 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されていない 仕 上 資 材 が 施 工 されている 場 合 再 建 築 費 評 点 基 準 表 に 示 されていない 場 合 の 標 準 評 点 数 については, 部 分 別 外 壁 と 同 様 とする 29

(イ) 木 造 プレハブ 住 宅 及 び 枠 組 壁 構 造 (ツーバイフォー)の 住 宅 の 場 合 木 製 パネル 枠 組 壁 欄 に 示 されている 評 点 項 目 の 中 から 付 設 する この 評 点 項 目 の 標 準 評 点 数 は, 木 製 パネル 及 び 枠 組 壁 体 の 仕 上 として 施 工 される 資 材 費 及 び 労 務 費 によって 積 算 している 在 来 軸 組 工 法 の 家 屋 に 係 る 評 点 項 目 にはあって, 木 造 プレハブ 住 宅 及 び 枠 組 壁 構 造 の 住 宅 に 係 る 評 点 項 目 にない 場 合 は, 次 表 下 地 別 控 除 評 点 数 一 覧 を 用 いて 算 出 することとする なお, 間 柱 胴 縁 等 を 下 地 とされている 場 合 は, 労 務 費 評 点 数 が 1,212 点 以 上 の 場 合 は 2,672 点 を 控 除 し,1,212 点 未 満 の 場 合 は,1,460 点 を 控 除 することとする 木 製 パネル 枠 組 壁 の 評 点 数 を 求 めるための 下 地 別 控 除 評 点 数 一 覧 下 地 分 類 下 地 に 係 る 評 点 数 合 計 評 点 数 から の 控 除 評 点 数 下 地 その 他 資 材 費 分 労 務 費 分 内 壁 の 下 地 名 の 評 点 数 評 点 数 1 評 点 数 2 1+2 間 柱 胴 縁 等 石 膏 ホ ート 2,080 点 2,080 点 材 工 共 2,080 点 1,460 点 1,460 点 材 工 共 1,460 点 間 柱 胴 縁 等 1,460 点 1,460 点 1,212 点 2,672 点 ( 計 算 例 ) 併 用 住 宅 用 建 物 の 枠 組 壁 工 法 で 内 壁 仕 上 資 材 に 鉛 合 板 を 使 用 している 場 合 1 軸 組 工 法 の 鉛 合 板 の 合 計 評 点 数 13,841 点 の 内 訳 は, 次 のとおりである 11,316 点 ( 資 材 費 評 点 数 )+1,065 点 ( 労 務 費 評 点 数 )+1,460 点 ( 下 地 その 他 の 評 点 数 ) 2 下 地 その 他 の 評 点 数 が 1,460 点 であることから, 上 記 表 に 基 づき 間 柱 胴 縁 等 の 1,460 点 を 軸 組 工 法 の 鉛 合 板 の 合 計 評 点 数 13,841 点 から 控 除 し, 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 を 求 める 13,841 点 -1,460 点 =12,381 点 12,380 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) 3 算 出 した 単 位 当 たり 標 準 評 点 数 に 併 用 住 宅 用 建 物 の 内 壁 の 標 準 量 を 乗 じて, 枠 組 壁 工 法 の 鉛 合 板 の 標 準 評 点 数 を 求 める 12,380 点 2.30 m2=28,474 点 28,470 点 ( 計 算 結 果 10 点 未 満 切 捨 て) ⑶ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 間 仕 切 の 多 少 内 壁 の 仕 上 面 積 の 多 少 は, 外 壁 の 内 側 の 仕 上 面 については 部 分 別 外 壁 の 施 工 量 の 多 少 に 関 連 し, 間 仕 切 壁 の 両 側 の 仕 上 面 については 間 仕 切 箇 所 の 多 少 に 関 連 することから,これらの 状 況 を 考 慮 して 補 正 率 を 判 定 することとする 間 仕 切 の 多 少 における 標 準 的 な 間 仕 切 の 考 え 方 は, 各 用 途 において 多 少 異 なっているが, 主 な 用 途 の 考 え 方 を 示 すと 次 のとおりである 専 用 住 宅 用 建 物 延 べ 床 面 積 100 m2 程 度 で 10 m2(6 畳 ) ~13 m2(8 畳 )の 居 室 が 6 室 程 度 共 同 住 宅, 寄 宿 舎,ホテル, 簡 易 旅 館 各 室 10 m2(6 畳 ) 程 度, 中 廊 下 式 普 通 旅 館, 料 亭 事 務 所 附 属 家 平 均 客 室 1 室 当 たり 15 m2 程 度 平 均 事 務 室 1 室 当 たり 40 m2 程 度 間 仕 切 が 2 箇 所 程 度 30

このうち 専 用 住 宅 用 建 物 における 居 室 とは, 住 宅 用 建 物 において 居 間, 寝 室, 食 堂 などと 呼 称 されている 通 常 の 生 活 空 間 としての 居 室 をいうが, 居 間 と 食 堂 あるいは 居 間 と 応 接 間 が 続 き 間 になり 一 体 となっているものは 一 室 として 取 り 扱 い, 納 戸, 広 縁 などであっても 5~7 m2 程 度 以 上 のものは 一 室 として 居 室 数 に 含 めるものである この 考 え 方 を 基 に 延 べ 床 面 積, 居 室 数 及 び 補 正 係 数 の 関 連 を 示 すと, 概 ね 次 表 のとおりである 区 分 補 正 係 数 備 考 延 べ 床 面 積 / 室 数 =21~23m2 0.70 19~21m2 0.80 17~19m2 0.90 減 点 補 正 16~17m2 1.00 100m2/6 室 =16.7m2 14~16m2 1.10 12~14m2 1.20 10~12m2 1.30 増 点 補 正 なお, 建 物 の 規 模, 形 状 及 び 室 数 の 数 え 方 によっては, 補 正 係 数 が 実 態 と 大 き く 相 違 することがあることに 注 意 すること イ 開 口 率 の 大 小 開 口 率 の 判 定 方 法 は, 部 分 別 外 壁 の 開 口 率 の 考 え 方 と,ほぼ 同 様 である ただし, 内 壁 の 開 口 率 については, 外 壁 の 内 側 の 仕 上 面 の 開 口 に 加 えて, 間 仕 切 壁 の 仕 上 面 の 開 口 も 考 慮 しなければならない なお, 内 壁 の 開 口 率 は, 部 分 別 外 壁 における 開 口 率 の 大 小, 部 分 別 柱 壁 体 における 開 口 率 の 大 小 及 び 部 分 別 建 具 における 施 工 量 の 多 少 と 関 連 するが, 必 ずしも 一 致 するものではないことに 注 意 する 必 要 がある 専 用 住 宅 用 建 物 の 場 合 の 開 口 率 と 補 正 率 の 関 係 は, 次 のとおりである 開 口 率 補 正 係 数 15% 程 度 1.20 30% 程 度 1.00 45% 程 度 0.80 ウ 天 井 高 天 井 高 とは, 床 上 端 から 天 井 までの 高 さをいい,この 高 低 による 内 壁 の 施 工 量 の 差 異 を 補 正 するものである 高 さが 各 室 で 異 なる 場 合 は, 加 重 平 均 によっ て 天 井 高 を 判 定 して 差 し 支 えない なお, 補 正 率 の 判 定 にあたっては, 部 分 別 外 壁 における 階 高, 部 分 別 柱 壁 体 における 柱 の 長 さ や 階 高 と 関 連 するが 必 ずしも 一 致 するものでは ないことに 注 意 する 必 要 がある 天 井 高 と 補 正 率 の 関 係 は, 次 のとおりである 31

天 井 高 補 正 係 数 270 cm 程 度 1.20 255 cm 程 度 1.10 240 cm 程 度 1.00 225 cm 程 度 0.90 210 cm 程 度 0.80 エ 施 工 の 程 度 この 補 正 項 目 は, 部 分 別 外 壁 における 施 工 の 程 度 の 考 え 方 と 同 様 であ る ⑷ 留 意 事 項 ア 吹 抜 けのある 場 合 吹 抜 規 模 補 正 の 考 え 方 等 については, 部 分 別 外 壁 と 同 様 であり, 間 仕 切 の 多 少 に 吹 抜 規 模 補 正 率 を 乗 じることとする 32

6 天 井 ⑴ 内 容 部 分 別 天 井 の 内 容 は, 天 井 面 の 仕 上 部 分 及 びその 取 付 下 地 部 分 である ⑵ 評 点 項 目 天 井 面 仕 上 は 多 種 あるが, 主 なものは, 木 質 系 天 井 仕 上,クロス 天 井 及 び 塗 り 天 井 である ア 木 質 系 天 井 仕 上 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 え ない 特 格 天 井, 竿 縁 天 井, 網 代 天 井 相 当 のもの 上 打 上 天 井, 敷 目 天 井 相 当 のもの 中 化 粧 合 板 相 当 のもの 並 ラワン 合 板 相 当 のもの 格 天 井 網 代 天 井 敷 目 天 井 竿 縁 天 井 板 と 板 の 間 に 隙 間 がある イ クロス 天 井 紙 クロス, 布 クロス 及 びビニールクロス( 合 成 樹 脂 壁 紙 ) 全 般 を 評 点 付 設 する ものである ウ 塗 り 天 井 ブラスター 等, 塗 り 仕 上 を 評 点 付 設 するものである エ 浴 室 天 井 浴 室 に 施 工 されている 防 水 性 のある 天 井 ( 塩 化 ビニル 成 型 浴 室 天 井 材 等 )を 評 点 付 設 するものである ⑶ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 施 工 量 の 多 少 天 井 の 標 準 評 点 数 は, 建 物 の 内 部 にはすべて 天 井 が 設 けられているものとして, 延 べ 床 面 積 と 天 井 仕 上 面 積 が 同 じであるという 前 提 に 立 って 定 められている したがって, 天 井 仕 上 の 一 部 が 省 かれているものについては 減 点 補 正 を 適 用 し, 水 平 面 に 対 して 傾 斜 及 び 湾 曲 となっている 天 井 については, 増 点 補 正 を 適 用 する こととなる 33

なお, 階 段 室 の1 階 部 分 で 天 井 仕 上 の 施 工 されていない 部 分 についても, 天 井 仕 上 があるものとして 標 準 評 点 数 が 積 算 されていることから, 評 点 付 設 の 際 に 施 工 割 合 において 特 に 考 慮 する 必 要 はない イ 施 工 の 程 度 この 補 正 項 目 は, 部 分 別 外 壁 における 施 工 の 程 度 の 考 え 方 と 同 様 であ る ⑷ 留 意 事 項 ア 傾 斜 天 井 が 施 工 されている 場 合 傾 斜 天 井 に 係 る 施 工 量 の 多 少 の 増 点 補 正 につ いては, 次 の 計 算 によって 求 めることができる ま た, 傾 斜 天 井 が 施 工 されている 場 合 は, 内 壁 仕 上 の 施 工 量 にも 影 響 があることに 注 意 する なお, 傾 斜 天 井 が 施 工 されることによって, 屋 根 小 屋 組 の 施 工 が 減 少 することが 考 えられるが, 構 造 上 必 要 な 補 強 等 がされていると 考 えられることから, 特 に 考 慮 する 必 要 はない 10 5 2 階 40 m2 1 階 60 m2 ( 参 考 ) 1 階 60 m2,2 階 40 m2の 家 屋 で,2 階 全 てが 傾 斜 天 井 ( 傾 斜 角 5/10)の 場 合 傾 斜 天 井 部 分 の 増 加 率 5 2 +10 2 = 125 11.18 11.18 10=1.118 施 工 量 多 少 の 補 正 率 (40 m2 1.118+60 m2) 100 m2=1.0472 1.04 イ 天 井 が 施 工 されていない 場 合 について 居 室 や 縁 側 等 で, 二 階 床 組 及 び 屋 根 葺 下 地 の 垂 木 や 裏 板 に 化 粧 を 施 し, 天 井 仕 上 の 役 割 を 果 たしているものは,その 施 工 の 程 度 に 応 じて 天 井 として 評 点 付 設 を 行 うこととする 34

7 床 ⑴ 内 容 部 分 別 床 の 内 容 は, 床 を 支 える 骨 組 みに 当 たる 床 組 と,その 上 に 仕 上 げ として 施 工 される 床 仕 上 で 構 成 されている ⑵ 評 点 項 目 部 分 別 床 の 評 点 項 目 は, 床 組 と 床 仕 上 に 区 分 されている 床 組 は 床 下 地 としての 骨 組 みに 相 当 する 部 分 であり, 床 構 造 別 に 区 分 して 示 され, 床 仕 上 は 床 の 仕 上 に 相 当 する 部 分 であり, 仕 上 資 材 別 に 区 分 して 示 されて いる したがって, 部 分 別 床 の 評 点 付 設 に 当 たっては, 床 組 と 床 仕 上 の 両 者 によって 行 うこととなり, 原 則 として, 床 組 の 施 工 割 合 の 合 計 及 び 床 仕 上 の 施 工 割 合 の 合 計 は,それぞれで 1.00 となる ア 床 組 (ア) 一 階 床 組 玄 関 の 土 間 部 分 等 以 外 の 部 分 に, 一 般 的 に 施 工 される 床 組 である 一 階 床 組 の 種 類 については, 木 製 束 立 床, 鋼 製 束 立 床 及 び プラスチッ ク 束 があるが,いずれの 束 立 床 が 施 工 されていても 一 階 床 組 として 評 点 付 設 する ( 評 価 替 え 質 疑 応 答 集 ) 木 製 束 立 床 大 引 き 鋼 製 束 立 床 プラスチック 束 根 太 根 がらみぬき 床 束 束 石 又 は 独 立 基 礎 (イ) 二 階 床 組 ( 階 上 床 ) 階 上 床 構 造 で, 木 造 家 屋 の2 階 以 上 に 施 工 される 床 組 である 床 板 及 び 床 仕 上 材 料 の 部 分 を 除 いた 梁, 台 輪, 火 打, 方 杖, 根 太 で 構 成 され, 大 梁 の 上 に 小 梁 を 渡 し,その 上 に 根 太 を 架 けたものである (ウ) 転 ばし 床 組 主 に 倉 庫 などの1 階 の 床 組 として 施 工 される 床 構 造 である 玉 石 又 はコンクリート 叩 きの 上 に 根 太 を 置 き 渡 し,その 上 に 直 接 床 板 を 張 っ たものである (エ) 土 間 コンクリート 打 住 宅 の 玄 関 等, 地 盤 面 と 高 さが 変 わらない 部 分 に 多 く 施 工 される 床 組 であり, タイル 仕 上 やモルタル 仕 上 げをされる 場 合 が 多 い 地 盤 面 に 直 接 割 栗 石 を 敷 いて 突 き 固 め,その 上 にコンクリート( 厚 さ 10 cm 程 度 )を 打 ったものである 35

イ 床 仕 上 (ア) 畳 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 えない 上 畳 表 が 名 産 地 の 動 力 織, 麻 糸 を 使 用 し, 畳 床 に1 級 品 を 使 い, 畳 縁 に 光 輝 縁 上 級 品 を 使 用 している 特 に 良 いもの 並 上 以 外 のもの( 合 成 樹 脂 畳 を 含 む ) (イ) 木 質 系 床 仕 上 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 えない 上 縁 甲 板 及 び 単 層 フローリング 相 当 中 複 合 フローリング 相 当 並 ラワン 合 板 相 当 (ウ) カーペット 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 えない 上 ウィルトンカーペット 相 当 並 ループパイル,タイルカーペット 相 当 (エ) 石 材 系 仕 上 品 等 特, 上, 中, 並 の4つに 区 分 されているが, 石 の 種 類 や 天 然 石 人 造 石 の 別 により 品 等 を 判 定 するのではなく, 基 本 的 には 価 格 に 基 づき 判 定 する ただし, 価 格 の 把 握 が 困 難 な 場 合 は, 家 屋 全 体 の 普 請 の 程 度 を 考 慮 し て 適 宜 品 等 を 決 定 する (オ) タイル 大 300 mm 角 相 当 小 100 mm 角 相 当 モザイクタイル モザイクタイル 相 当 なお, 前 記 以 外 のタイルが 施 工 されているときは, 価 格 に 著 しく 差 があるこ とが 明 らかな 場 合 を 除 き,いずれかのタイル 相 当 として 評 点 付 設 して 差 し 支 え ない (カ) 合 成 樹 脂 張 床 品 等 の 判 定 については, 概 ね 次 のような 基 準 によって 行 うこととして 差 し 支 えない 中 クッションフロア 相 当 並 ビニル 床 タイル 相 当 (キ) 断 熱 材 専 用 住 宅 用 建 物 については, 通 常, 外 気 に 接 する 部 分 (1 階 部 分 及 び 下 階 か ら 突 き 出 した 部 分 )に 断 熱 材 が 施 工 されていることから, 断 熱 材 が 施 工 されていないことが 明 確 な 場 合 を 除 き, 当 該 部 分 に 断 熱 材 を 評 点 付 設 する こととする ただし, 土 間 コンクリート 部 分 については, 施 工 されていること が 明 確 な 場 合 のみ, 断 熱 材 を 評 点 付 設 することとする なお, 品 等 の 判 定 基 準 は, 部 分 別 屋 根 と 同 様 とする 36

ウ 留 意 事 項 (ア) 床 組 の 施 工 割 合 について 床 組 の 施 工 割 合 については 施 工 部 分 の 面 積 を 基 に 計 算 によって 求 め,1% 単 位 で 評 点 付 設 することとする なお, 仕 上 の 施 工 割 合 については 断 熱 材 を 除 いてその 他 の 部 分 別 同 様, 原 則 として 5% 単 位 で 評 点 付 設 することに 注 意 すること ( 計 算 例 ) 1 階 60 m2( 土 間 コンクリート 3 m2 含 む),2 階 40 m2 場 合 土 間 コンクリート 3 m2 100 m2=0.03 1 3% 一 階 床 組 60 m2 100 m2=0.60 2 0.60-0.03=0.57 57% 二 階 床 組 1-(0.03+0.57)=0.40 40% 100% 1 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 四 捨 五 入 2 計 算 結 果 小 数 点 第 3 位 以 下 切 捨 て (イ) 断 熱 材 の 施 工 割 合 について 断 熱 材 の 施 工 割 合 については, 原 則 として 1 階 床 組 と 同 率 とし,1 階 床 組 部 分 以 外 に 施 工 されている 場 合 は,その 部 分 を 含 んで 1% 単 位 で 求 めることとす る ⑶ 補 正 項 目 及 び 補 正 係 数 ア 施 工 量 の 多 少 部 分 別 天 井 の 考 え 方 と 同 様 であり, 仕 上 の 一 部 が 省 かれている 場 合 は 減 点 補 正 を 適 用 する なお, 階 段 室 の2 階 部 分 の 床 は, 床 の 施 工 されていない 部 分 についても 床 があ るものとして 床 組 及 び 床 仕 上 の 評 点 付 設 を 行 う (H25.2 質 疑 応 答 集 ) イ 施 工 の 程 度 この 補 正 項 目 は, 部 分 別 外 壁 における 施 工 の 程 度 の 考 え 方 と 同 様 であ る 37