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特 定 が 必 要 であり, 法 7 条 の 裁 量 的 開 示 を 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 開 示 請 求 について 本 件 開 示 請 求 は, 処 分 庁 に 対 して, 特 定 法 人 が 大 森 税 務 署 に 提 出 した, 特 定 期 間 の

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

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定款

( 手 数 料 ) 第 6 条 し 尿 を 搬 入 する 者 ( 以 下 搬 入 者 という )は し 尿 処 理 手 数 料 ( 以 下 手 数 料 という )として し 尿 の 投 入 量 に 応 じて 100 リットルにつき 円 を 乗 じて 得 た 額 に 消 費 税 法 ( 昭

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必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

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第 3 諮 問 庁 の 説 明 要 旨 1 本 件 対 象 公 文 書 の 性 質 (1) 本 件 非 公 開 部 分 異 議 申 立 人 は 原 決 定 において 非 公 開 とした 部 分 のうち 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 ) 中 の 課 税 床 面 積 非 木 造 家 屋

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している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

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した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

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徳 島 県 情 報 公 開 審 査 会 答 申 第 37 号 第 1 審 査 会 の 結 論 実 施 機 関 が 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 事 業 範 囲 変 更 許 可 申 請 書 ( 平 成 11 年 2 月 10 日 付 け) 平 成 11 年 度 分 のダイオキシン 類 測 定 結 果 報 告 書 平 成 11 年 度 分 の 産 業 廃 棄 物 の 処 分 実 績 報 告 書 に 係 る 部 分 公 開 決 定 において 非 公 開 とした 情 報 のうち 次 の 部 分 は 公 開 すべきであるが その 余 の 部 分 を 非 公 開 とした 決 定 は 妥 当 である (1) 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 事 業 範 囲 変 更 許 可 申 請 書 ( 平 成 11 年 2 月 10 日 付 け) 1 保 管 方 式 の 概 要 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 2 中 間 処 理 方 式 の 概 要 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 最 終 処 分 場 の 名 称 3 事 業 計 画 の 概 要 書 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 4 処 理 処 分 委 託 及 び 引 受 確 約 書 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 5 濃 度 計 量 証 明 書 及 び 分 析 証 明 書 のうち 環 境 計 量 士 の 氏 名 (2) 平 成 11 年 度 分 のダイオキシン 類 測 定 結 果 報 告 書 1 計 量 証 明 書 のうち 環 境 計 量 士 の 氏 名 (3) 平 成 11 年 度 分 の 産 業 廃 棄 物 の 処 分 実 績 報 告 書 1 処 分 委 託 者 ( 排 出 事 業 者 )の 名 称 及 び 所 在 地 2 埋 立 処 分 に 係 る 処 分 事 業 者 名 第 2 諮 問 事 案 の 概 要 1 公 文 書 公 開 請 求 平 成 12 年 12 月 6 日 異 議 申 立 人 は 徳 島 県 情 報 公 開 条 例 ( 平 成 元 年 徳 島 県 条 例 第 5 号 平 成 13 年 徳 島 県 条 例 第 1 号 による 全 部 改 正 前 のもの 以 下 旧 条 例 とい う ) 第 5 条 の 規 定 に 基 づき 徳 島 県 知 事 ( 以 下 実 施 機 関 という )に 対 し 廃 棄 物 焼 却 炉 ( 市 場 町 香 美 )に 関 する 1 産 業 廃 棄 物 処 分 業 許 可 申 請 書 2 ダイオキシン 測 定 データ 及 び 平 成 11 年 度 分 報 告 書 についての 公 開 請 求 ( 以 下 本 件 請 求 という )を 行 った 2 実 施 機 関 の 決 定 平 成 12 年 12 月 28 日 実 施 機 関 は 本 件 請 求 に 係 る 公 文 書 を 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律 ( 昭 和 45 年 法 律 第 137 号 以 下 法 という )に 基 づき から 提 出 された 1 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 事 業 範 囲 変 更 許 可 申 請 書 ( 平 成 11 年 2 月 10 日 付 け) 2 平 成 11 年 度 分 のダイオキシン 類 測 定 結 果 報 告 書 3 平 成 1 1 年 度 分 の 産 業 廃 棄 物 の 処 分 実 績 報 告 書 ( 以 下 本 件 公 文 書 という )と 特 定 した そして 本 件 公 文 書 の 内 容 について 検 討 した 結 果 旧 条 例 第 6 条 第 1 項 第 1 号 の 個 人 に 関 する 情 報 であって 特 定 の 個 人 が 識 別 される 情 報 及 び 同 条 同 項 第 2 号 の 法 人 等 に 関 する 情 報 であって 当 該 法 人 に 不 利 益 を 与 えることが 明 らかである 情 報 に 該 当 す る 部 分 が 含 まれるとの 判 断 により 当 該 部 分 を 非 公 開 とする 部 分 公 開 決 定 ( 以 下 本 件

処 分 という )を 行 い 異 議 申 立 人 に 通 知 した 3 異 議 申 立 て 平 成 13 年 3 月 1 日 異 議 申 立 人 は 本 件 部 分 公 開 決 定 を 不 服 として 行 政 不 服 審 査 法 ( 昭 和 37 年 法 律 第 160 号 ) 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 実 施 機 関 に 対 し 異 議 申 立 てを 行 った 4 諮 問 平 成 13 年 4 月 17 日 実 施 機 関 は 徳 島 県 公 文 書 公 開 審 査 会 ( 現 在 は 徳 島 県 情 報 公 開 審 査 会 に 名 称 変 更 以 下 当 審 査 会 という )に 対 して 当 該 異 議 申 立 てにつき 諮 問 ( 以 下 本 件 事 案 という )を 行 った 第 3 異 議 申 立 人 の 主 張 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 異 議 申 立 ての 趣 旨 は 本 件 処 分 の 取 消 し 及 び 非 公 開 部 分 の 公 開 を 求 めるというもので ある 2 異 議 申 立 ての 理 由 異 議 申 立 人 から 提 出 された 異 議 申 立 書 意 見 書 及 び 平 成 14 年 1 月 21 日 の 当 審 査 会 口 頭 意 見 陳 述 における 異 議 申 立 人 の 主 張 を 要 約 すると 異 議 申 立 ての 理 由 は 次 のとお りである (1) 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 に 関 しては 住 民 処 理 業 者 行 政 の 間 における 紛 争 が 全 国 で 数 百 にのぼり その 原 因 は 行 政 機 関 が 十 分 な 情 報 を 公 開 しないまま 施 設 の 建 設 が 進 められること 規 制 行 政 が 機 能 しておらず 全 国 で 深 刻 な 公 害 問 題 が 発 生 しているこ と 等 により 住 民 が 不 安 を 感 じていることにある (2) 国 においては 法 改 正 により 地 域 住 民 における 監 視 の 道 を 開 き 住 民 が 産 廃 業 者 の 施 設 に 立 ち 入 り 環 境 データの 開 示 を 直 接 求 めることができるようになっている ま た マニフェスト 制 度 が 強 化 され 廃 棄 物 の 排 出 者 についても 最 終 処 理 まで 責 任 を 持 つことが 求 められている このような 法 の 意 図 を 進 めるためにも 県 が 廃 棄 物 行 政 に 関 する 情 報 公 開 を 積 極 的 に 行 うことが 求 められていると 考 える (3) 今 回 の 実 施 機 関 による 非 公 開 理 由 の 説 明 は 廃 棄 物 行 政 の 置 かれた 社 会 的 な 状 況 を 考 えず 条 例 の 表 層 的 な 解 釈 で 機 械 的 に 個 人 情 報 と 法 人 情 報 の 保 護 を 理 由 に 非 公 開 としているものである 法 改 正 の 流 れは 住 民 の 生 命 健 康 生 活 に 関 わる 問 題 につ いては 住 民 に 情 報 が 公 開 されるべきであるという 考 え 方 になってきている すなわ ち 情 報 公 開 が 公 益 上 において 必 要 ということである - 1 -

(4) 三 重 県 や 愛 知 県 においても このような 情 報 公 開 の 流 れや 公 益 性 を 重 視 し 徳 島 県 と 同 じような 内 容 の 条 例 に 基 づき 排 出 事 業 者 や 最 終 処 分 場 の 名 称 環 境 計 量 士 の 氏 名 等 は 公 開 されている (5) 特 に 排 出 事 業 者 や 最 終 処 分 場 の 名 称 は 廃 棄 物 の 処 理 状 況 を 把 握 する 上 で 重 要 なも ので 公 益 性 を 優 先 して 公 開 されるべきものであり 環 境 計 量 士 や 図 面 作 成 者 の 氏 名 に ついても 作 成 者 が 業 務 の 成 果 物 の 信 頼 性 を 担 保 する 趣 旨 で 記 載 しているもので 個 人 情 報 に 該 当 せず 公 開 されるべきものである また 法 人 の 決 算 書 等 も 施 設 の 経 営 状 況 を 把 握 する 上 での 重 要 な 情 報 であるため 住 民 に 公 表 されるべきものである 第 4 実 施 機 関 の 説 明 要 旨 実 施 機 関 から 提 出 された 理 由 説 明 書 及 び 口 頭 による 理 由 説 明 を 要 約 すると 本 件 処 分 の 理 由 については 次 のとおりである 1 本 件 公 文 書 について 本 件 公 文 書 は から 提 出 された 1 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 事 業 範 囲 変 更 許 可 申 請 書 ( 平 成 11 年 2 月 10 日 付 け) 2 平 成 11 年 度 分 のダイオキシン 類 測 定 結 果 報 告 書 3 平 成 11 年 度 分 の 産 業 廃 棄 物 の 処 分 実 績 報 告 書 である 2 部 分 公 開 について 本 件 公 文 書 には 旧 条 例 第 6 条 第 1 項 第 1 号 及 び 同 条 同 項 第 2 号 に 規 定 されている 非 公 開 情 報 が 含 まれているため 旧 条 例 第 8 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 当 該 部 分 を 非 公 開 とする 部 分 公 開 決 定 をしたものである 3 旧 条 例 第 6 条 第 1 項 第 1 号 の 該 当 性 について 本 件 公 文 書 のうち 次 に 掲 げる 部 分 については 特 定 の 個 人 が 識 別 される 情 報 であり 公 開 することにより 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあることから 非 公 開 としたもの である (1) 本 件 公 文 書 1については 申 請 書 のうち 個 人 の 印 影 事 業 所 内 配 置 図 のうち 担 当 者 名 役 員 使 用 人 及 び 従 業 員 名 簿 のうち 代 表 取 締 役 取 締 役 の 生 年 月 日 従 業 員 の 氏 名 住 所 生 年 月 日 誓 約 書 のうち 個 人 の 印 影 濃 度 計 量 証 明 書 及 び 分 析 証 明 書 のうち 環 境 計 量 士 の 氏 名 及 び 印 影 産 業 廃 棄 物 処 理 業 に 関 する 新 規 許 可 講 習 会 修 了 証 のうち 受 講 者 氏 名 焼 却 炉 設 計 図 のうち 担 当 者 名 株 主 ( 出 資 者 ) 申 告 書 印 鑑 登 録 証 明 書 以 上 について それぞれ 非 公 開 としたも のである (2) 本 件 公 文 書 2については 計 量 証 明 書 のうち 環 境 計 量 士 の 氏 名 及 び 印 影 につ いて 非 公 開 としたものである - 2 -

なお 各 種 図 面 や 計 量 証 明 書 等 については 法 人 名 図 面 の 内 容 測 量 データは 公 開 しており 設 計 者 の 氏 名 や 環 境 計 量 士 の 氏 名 及 び 印 影 が 非 公 開 であるとしても 請 求 の 趣 旨 は 充 分 に 満 たしていると 思 われるものである また 環 境 計 量 士 の 氏 名 については 法 人 の 役 員 ではない 従 業 員 の 情 報 であること から 個 人 が 識 別 される 情 報 として 非 公 開 としているものである 4 旧 条 例 第 6 条 第 1 項 第 2 号 の 該 当 性 について 本 件 公 文 書 のうち 次 に 掲 げる 部 分 については 法 人 に 関 する 情 報 であって 公 開 す ることにより 当 該 法 人 の 競 争 上 の 地 位 その 他 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあること から 非 公 開 としたものである (1) 本 件 公 文 書 1については 申 請 書 のうち 法 人 の 代 表 者 の 印 影 保 管 方 式 の 概 要 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 中 間 処 理 方 式 の 概 要 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 最 終 処 分 先 の 名 称 事 業 計 画 の 概 要 書 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 処 理 処 分 委 託 及 び 引 受 確 約 書 のうち 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 法 人 の 代 表 者 の 印 影 誓 約 書 のうち 法 人 の 代 表 者 の 印 影 株 主 ( 出 資 者 ) 申 告 書 事 業 開 始 に 要 する 資 金 及 び 調 達 方 法 借 入 機 関 及 び 事 業 収 支 計 画 延 払 売 買 契 約 書 の 第 3 期 から 第 5 期 までの 決 算 報 告 書 平 成 6 年 度 から 平 成 9 年 度 までの 納 税 証 明 書 廃 棄 物 埋 立 処 分 業 務 委 託 契 約 書 以 上 について 非 公 開 としたものである (2) 本 件 公 文 書 3については 法 人 の 代 表 者 の 印 影 処 分 委 託 者 ( 排 出 事 業 者 ) の 名 称 及 び 所 在 地 埋 立 処 分 に 係 る 処 分 事 業 者 名 以 上 の 部 分 を 非 公 開 とした ものである なお 法 人 の 代 表 者 の 印 影 は 一 定 の 取 引 関 係 の 存 在 を 前 提 に 知 りうる 情 報 であり 商 業 登 記 法 で 印 鑑 証 明 書 の 交 付 を 請 求 できる 者 が 限 定 されていることに 照 らしても 広 く 一 般 に 公 開 されるものではないと 考 える また 排 出 事 業 者 や 最 終 処 分 先 の 名 称 については 企 業 活 動 における 取 引 情 報 であ り 法 人 の 競 争 上 の 地 位 を 保 護 する 観 点 から 取 引 に 関 する 顧 客 情 報 を 一 般 的 に 公 開 するべきではないと 考 える 第 5 審 査 会 の 判 断 当 審 査 会 は 本 件 事 案 について 審 査 した 結 果 次 のとおり 判 断 する 1 基 本 的 な 考 え 方 について 条 例 は 県 民 の 知 る 権 利 を 尊 重 し 情 報 公 開 の 総 合 的 な 推 進 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 め ることにより 県 政 に 対 する 県 民 の 理 解 と 信 頼 を 深 め 県 民 参 加 による 公 正 で 開 かれた 県 政 の 推 進 に 資 することを 目 的 に 制 定 されたものである よって 条 例 の 解 釈 運 用 に ついては 原 則 公 開 の 立 場 に 立 ち 例 外 として 非 公 開 としなければならない 事 項 の 該 当 性 について 事 案 の 内 容 に 即 し 個 別 具 体 的 に 判 断 するべきものと 考 える - 3 -

なお 本 件 処 分 は 旧 条 例 により 行 ったものであるが 改 正 後 の 徳 島 県 情 報 公 開 条 例 ( 平 成 13 年 徳 島 県 条 例 第 1 号 以 下 新 条 例 という )においては 新 条 例 附 則 第 5 号 の 規 定 により この 条 例 の 施 行 前 に 旧 条 例 の 規 定 によりした 処 分 手 続 その 他 の 行 為 は 新 条 例 の 相 当 の 規 定 によりした 処 分 手 続 その 他 の 行 為 とみなす と 規 定 さ れているため 本 件 事 案 の 審 査 に 当 たっては 旧 条 例 の 規 定 によりした 本 件 処 分 が 新 条 例 の 相 当 の 規 定 に 照 らし 妥 当 なものであるか 判 断 をすることとする 2 本 件 公 文 書 について 本 件 公 文 書 は 法 に 基 づき 産 業 廃 棄 物 の 処 分 業 を 行 う 事 業 者 が 知 事 の 許 可 等 を 受 け るために 提 出 したもので 実 施 機 関 の 職 員 が 取 得 し 組 織 的 に 用 いるものとして 保 有 し ている 公 文 書 であり その 内 容 は 次 のとおりである (1) 本 件 公 文 書 1について 事 業 者 が 産 業 廃 棄 物 処 分 業 の 事 業 範 囲 を 変 更 する 場 合 に 法 第 14 条 の2 第 1 項 の 規 定 により 知 事 に 対 して 許 可 申 請 をする 場 合 の 書 類 であって 申 請 書 には 申 請 者 の 住 所 氏 名 電 話 番 号 印 影 許 可 年 月 日 及 び 許 可 番 号 変 更 の 内 容 等 が 記 載 され ている また 関 係 書 類 として 事 務 所 及 び 事 業 場 の 所 在 地 一 覧 表 業 務 経 歴 事 業 所 内 配 置 図 法 人 の 登 記 簿 謄 本 申 請 者 の 役 員 使 用 人 及 び 従 業 員 名 簿 保 管 方 式 の 概 要 中 間 処 理 方 式 の 概 要 産 業 廃 棄 物 の 種 類 ごとの 処 分 方 法 事 業 計 画 の 概 要 書 処 理 処 分 委 託 及 び 引 受 確 約 書 誓 約 書 濃 度 計 量 証 明 書 分 析 証 明 書 産 業 廃 棄 物 処 理 業 に 関 する 新 規 許 可 講 習 及 び 技 術 管 理 者 認 定 講 習 の 修 了 証 中 間 処 理 施 設 の 写 真 土 地 登 記 簿 謄 本 焼 却 炉 の 仕 様 書 設 計 図 株 主 ( 出 資 者 ) 申 告 書 事 業 開 始 に 要 する 資 金 及 び 調 達 方 法 借 入 機 関 及 び 事 業 収 支 計 画 延 払 売 買 契 約 書 印 鑑 登 録 証 明 書 ( 個 人 印 ) 法 人 の 決 算 報 告 書 ( 第 3 期 から 第 5 期 分 ) 納 税 証 明 書 ( 平 成 6 年 度 から 平 成 9 年 度 分 ) 廃 棄 物 埋 立 処 分 業 務 委 託 契 約 書 以 上 の 書 類 が 添 付 されている (2) 本 件 公 文 書 2について 法 第 18 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 事 業 者 が 自 ら 測 定 したデータ 等 を 知 事 に 対 して 報 告 した 書 類 であり 具 体 的 には 計 量 証 明 書 測 定 分 析 方 法 ダイオキ シンの 測 定 結 果 以 上 の 内 容 が 記 載 されている (3) 本 件 公 文 書 3について 法 施 行 規 則 ( 平 成 12 年 6 月 13 日 厚 令 第 101 号 による 一 部 改 正 前 のもの ) 第 14 条 第 5 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 11 年 度 における 産 業 廃 棄 物 の 処 理 実 績 を 知 事 に 対 して 報 告 した 書 類 であり 具 体 的 には 排 出 事 業 者 の 名 称 所 在 地 廃 棄 物 の 種 類 受 託 量 最 終 処 分 先 の 名 称 処 分 方 法 処 分 量 以 上 の 内 容 が 記 載 されている 3 新 条 例 第 8 条 第 1 号 の 該 当 性 について (1) 新 条 例 第 8 条 第 1 号 について - 4 -

本 号 は プライバシーの 概 念 及 びその 範 囲 について 法 的 にも 社 会 通 念 上 も 確 立 し たものではないことから 個 人 の 権 利 利 益 の 十 分 な 保 護 を 図 るため 個 人 が 識 別 され る 情 報 については 原 則 として 非 公 開 とする 方 式 ( 個 人 識 別 型 )として 定 めたもので ある ただし 個 人 が 識 別 される 情 報 であっても 非 公 開 情 報 から 除 かれるべき 情 報 として イ 法 令 若 しくは 他 の 条 例 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 に することが 予 定 されているもの ロ 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 する ため 公 にすることが 必 要 と 認 められるもの 及 び ハ 公 務 員 の 職 務 遂 行 に 関 する もの について ただし 書 の 中 に 列 記 したものである また 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 については 法 人 情 報 としての 該 当 性 を 判 断 するものとして 定 めた ものである このような 新 条 例 制 定 の 考 え 方 に 基 づき 実 施 機 関 において 個 人 が 識 別 されるとし て 非 公 開 とした 情 報 に 関 し 本 号 の 該 当 性 を 個 別 に 判 断 することとする (2) 個 人 の 印 影 印 鑑 登 録 証 明 書 住 所 生 年 月 日 について これらの 情 報 は 明 らかに 特 定 の 個 人 が 識 別 されるとともに 個 人 の 社 会 経 済 活 動 における 重 要 な 情 報 であり 個 人 の 権 利 利 益 が 害 されることのないよう 最 大 限 の 配 慮 をしなければならない 情 報 である また 印 鑑 登 録 証 明 書 は 法 令 等 により 原 則 として 本 人 以 外 には 閲 覧 及 び 写 しの 交 付 が 認 められているものではない よって これらの 部 分 を 非 公 開 とした 実 施 機 関 の 判 断 は 妥 当 なものと 認 められる (3) 個 人 の 氏 名 について 異 議 申 立 人 は 環 境 計 量 士 や 図 面 作 成 者 の 氏 名 については 作 成 者 が 業 務 の 成 果 物 の 信 頼 性 を 担 保 する 趣 旨 で 記 載 しているもので 個 人 情 報 に 該 当 せず 公 開 されるべき ものであると 主 張 しているので 個 人 の 氏 名 について 検 討 をすることとする イ 環 境 計 量 士 計 量 法 第 107 条 で 物 象 の 状 態 の 量 を 公 に 証 明 する 事 業 として 計 量 証 明 事 業 が 定 義 されており この 事 業 を 行 う 場 合 は 所 在 地 の 都 道 府 県 知 事 の 登 録 を 受 ける ことが 義 務 づけられている この 登 録 申 請 を 行 う 場 合 には 当 該 事 業 所 における 計 量 管 理 を 行 う 者 として 経 済 産 業 大 臣 が 登 録 をした 計 量 士 の 資 格 を 持 つ 者 の 登 録 番 号 や 資 格 内 容 更 には 当 該 事 業 所 が 証 明 事 業 を 行 う 上 で 適 切 な 設 備 を 有 している か 等 を 記 載 することとなっている そこで 本 件 公 文 書 1の 濃 度 計 量 証 明 書 及 び 分 析 証 明 書 及 び 本 件 公 文 書 2の 計 量 証 明 書 を 見 ると 証 明 事 業 者 の 名 称 等 とあわせて 環 境 計 量 士 の 氏 名 及 び 登 録 番 号 が 記 載 されており このことは 環 境 計 量 士 が 証 明 事 業 所 の 従 業 員 等 である ということを 表 しているもので 本 件 事 案 の 環 境 計 量 士 の 氏 名 については 事 業 を 営 む 個 人 ではなく 本 号 の 個 人 に 関 する 情 報 に 該 当 するものである 次 に この 文 書 に 記 載 されているデータは 証 明 事 業 者 が 自 ら 測 定 したダイオキ シン 等 の 測 定 結 果 を 分 析 し その 内 容 について 公 に 証 明 を 行 う 者 として 証 明 事 業 者 の 名 称 と 環 境 計 量 士 の 氏 名 等 が 記 載 されているものである このことから 環 境 計 量 士 は 測 定 データ 等 の 記 載 内 容 に 対 して 一 定 の 社 会 的 責 任 を 持 つべき 立 場 にあ - 5 -

る 者 だということがいえる また 計 量 法 施 行 令 第 38 条 で 計 量 士 の 登 録 簿 謄 本 の 交 付 又 は 閲 覧 を 請 求 しよ うとする 者 は 経 済 産 業 省 令 で 定 めるところにより 経 済 産 業 大 臣 に 謄 本 の 交 付 又 は 閲 覧 の 請 求 をしなければならない となっており 本 号 ただし 書 イの 法 令 等 により 公 にすることが 予 定 されている 情 報 に 該 当 する 情 報 として 公 開 されるべき ものである ロ 焼 却 炉 設 計 図 の 氏 名 について 焼 却 炉 の 設 計 図 には 担 当 者 欄 に 個 人 の 氏 名 が 記 載 されている この 記 載 内 容 からすると 資 格 等 を 有 する 者 がその 責 任 において 記 載 したものではないと 判 断 されるものである よって この 情 報 は 本 号 の 規 定 により 保 護 されるべきもので あり 本 号 ただし 書 イに 該 当 しないことは 明 らかであることから 実 施 機 関 の 決 定 は 妥 当 であると 認 められる ハ 使 用 人 及 び 従 業 員 の 氏 名 について 上 記 の 個 人 の 氏 名 以 外 に の 従 業 員 等 の 氏 名 について 非 公 開 とされてい るが 会 社 員 の 氏 名 は 商 業 登 記 法 上 登 記 簿 への 記 載 事 項 とはなっておらず 他 の 法 令 等 においても 閲 覧 等 の 制 度 の 対 象 となっているとは 認 められないので 本 号 ただし 書 イに 該 当 しないことは 明 らかであることから 実 施 機 関 の 決 定 は 妥 当 であ ると 認 められる 4 新 条 例 第 8 条 第 2 号 の 該 当 性 について (1) 新 条 例 第 8 条 第 2 号 について 本 号 は 営 業 の 自 由 や 事 業 者 の 社 会 的 評 価 の 保 護 等 の 観 点 から 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 で 当 該 事 業 者 の 正 当 な 利 益 を 損 なうこととなる 情 報 を 非 公 開 情 報 として 定 めたものである ただし 当 該 事 業 者 の 情 報 を 非 公 開 とする 利 益 と 当 該 情 報 を 公 にすることにより 保 護 される 人 の 生 命 健 康 等 の 利 益 とを 比 較 衡 量 し 後 者 の 利 益 を 保 護 することの 必 要 性 が 上 回 る 場 合 は 非 公 開 情 報 から 除 かれる と 定 めたものである このような 新 条 例 制 定 の 考 え 方 に 基 づき 実 施 機 関 において 法 人 の 正 当 な 利 益 を 損 なうものとして 非 公 開 とした 情 報 に 関 し 本 号 の 該 当 性 を 個 別 に 判 断 することとする (2) 法 人 の 代 表 者 の 印 影 について 商 業 登 記 法 第 12 条 第 1 項 において 代 表 者 の 印 鑑 に 係 る 印 鑑 証 明 書 の 交 付 を 請 求 できる 者 を 印 鑑 を 登 記 所 に 提 出 した 者 等 に 限 定 しており 第 三 者 が 閲 覧 又 は 写 しの 交 付 を 受 けることを 認 めていない したがって 代 表 者 の 印 影 は 商 業 登 記 法 上 保 護 さ れていると 解 され これを 公 開 すれば 結 果 的 にその 保 護 を 失 わしめることになり 法 人 に 不 利 益 を 与 えることは 明 らかであることから 実 施 機 関 の 決 定 は 妥 当 であると 認 められる (3) 排 出 事 業 者 最 終 処 分 場 の 名 称 及 び 所 在 地 について 異 議 申 立 人 は 排 出 事 業 者 や 最 終 処 分 場 の 名 称 は 産 業 廃 棄 物 の 処 理 状 況 を 把 握 す - 6 -

る 上 で 重 要 なものであり 公 益 性 を 優 先 して 公 開 すべきものであると 主 張 している 実 施 機 関 が 非 公 開 としたのは 本 件 公 文 書 1においては 産 業 廃 棄 物 を 処 分 場 に 排 出 する 予 定 の 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 処 理 後 に 最 終 処 分 を 行 う 予 定 の 事 業 者 の 名 称 である また 本 件 公 文 書 3においては 産 業 廃 棄 物 の 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 処 理 後 に 最 終 処 分 を 行 った 事 業 者 の 名 称 である これらの 情 報 は 事 業 者 の 営 業 における 顧 客 情 報 であり 仮 に 取 引 がなくなったと してもこうした 取 引 先 に 関 する 情 報 は 同 業 者 にとって 相 当 の 価 値 を 有 すると 推 測 され これを 公 開 すれば 事 業 者 の 競 争 上 における 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあると 解 され ることから 本 号 本 文 に 該 当 するものであると 認 められる 次 に この 情 報 が 本 号 ただし 書 に 該 当 するものであるかについて 検 討 をすること とする 一 般 に 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 運 営 の 態 様 如 何 が 周 辺 住 民 等 の 健 康 に 影 響 を 及 ぼすおそ れがあることは 否 定 できないところであり それらに 関 する 情 報 についてはできる 限 りの 情 報 公 開 が 求 められているというべきものである 特 に 産 業 廃 棄 物 処 理 業 者 がどのような 排 出 事 業 者 から 委 託 を 受 け 処 理 後 にどこ で 最 終 処 分 されているかについては 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 運 営 の 態 様 に 密 接 に 関 わる 情 報 として 処 理 業 者 が 取 り 扱 う 産 業 廃 棄 物 の 内 容 を 把 握 確 認 する 情 報 であること から 周 辺 住 民 等 の 健 康 を 保 護 するために 公 開 をすることが 強 く 要 請 されているもの である このようなことから これらの 情 報 を 公 開 することは 周 辺 住 民 に 対 する 不 安 感 を 取 り 除 き 処 理 業 者 の 運 営 等 に 対 する 理 解 を 得 るためにも 必 要 なものであると 認 められる 一 方 法 第 3 条 では 事 業 者 は その 事 業 活 動 に 伴 って 生 じた 廃 棄 物 を 自 らの 責 任 において 適 正 に 処 理 しなければならない として 排 出 事 業 者 の 責 務 が 明 確 に 規 定 されている また 産 業 廃 棄 物 の 不 法 投 棄 や 不 適 正 処 理 を 未 然 に 防 止 するため 排 出 事 業 者 が 産 業 廃 棄 物 の 運 搬 又 は 処 分 を 他 人 に 委 託 する 場 合 は 当 該 委 託 に 係 る 産 業 廃 棄 物 の 種 類 及 び 数 量 運 搬 又 は 処 分 を 委 託 した 者 の 氏 名 又 は 名 称 等 を 記 載 した 産 業 廃 棄 物 管 理 票 (マニフェスト)を 交 付 して 排 出 事 業 者 及 び 処 分 業 者 双 方 が 保 管 し 産 業 廃 棄 物 の 処 理 状 況 を 把 握 しなければいけないことになっている さらに 産 業 廃 棄 物 の 不 適 切 な 処 分 により 生 活 環 境 の 保 全 上 支 障 が 生 じるおそれがある 場 合 等 におい ては 排 出 事 業 者 処 分 業 者 に 対 して 環 境 大 臣 又 は 都 道 府 県 知 事 がその 支 障 の 除 去 等 の 措 置 命 令 をすることができることになっている このような 産 業 廃 棄 物 を 取 り 巻 く 社 会 状 況 や 法 の 趣 旨 から 判 断 すると 産 業 廃 棄 物 の 排 出 事 業 者 及 び 処 理 業 者 は 産 業 廃 棄 物 の 処 理 に 際 し それ 相 応 の 社 会 的 責 任 を 負 わなければならないということがいえる よって この 情 報 については 本 号 ただし 書 に 該 当 するものであると 認 められる ただ 周 辺 住 民 等 への 生 活 環 境 に 与 える 具 体 的 な 影 響 がない 場 合 であって 測 定 データ 等 も 法 令 等 の 基 準 を 満 たしており かつ その 情 報 を 公 開 することで 処 理 業 者 の 会 社 運 営 に 著 しい 支 障 が 生 じることが 明 らかな 場 合 においてまで 本 号 ただし 書 を 適 用 するというものではないが 異 議 申 立 人 及 び 実 - 7 -

施 機 関 において これらのことに 関 して 具 体 的 に 主 張 されておらず また 提 出 され た 資 料 等 においても そのような 実 態 があることは 認 められない 以 上 実 施 機 関 が 非 公 開 とした 排 出 事 業 者 の 名 称 及 び 所 在 地 最 終 処 分 場 の 名 称 に 関 し 本 号 本 文 及 び 本 号 ただし 書 双 方 に 該 当 するものであることを 述 べてき たが 当 審 査 会 としては 産 業 廃 棄 物 を 取 り 巻 く 社 会 状 況 や 法 の 趣 旨 等 からすれば 法 人 の 権 利 利 益 の 保 護 を 公 益 性 が 上 回 るものと 認 められることから これらの 情 報 に ついては 本 号 ただし 書 により 公 開 をすべきであると 判 断 する (4) 処 理 業 者 の 経 営 方 針 や 内 部 管 理 に 関 する 情 報 について 異 議 申 立 人 は 法 人 の 決 算 書 等 に 関 しては 施 設 の 経 営 状 況 を 把 握 する 上 での 重 要 な 情 報 であるため 住 民 に 公 表 されるべきものであると 主 張 している 実 施 機 関 が 非 公 開 とした 株 主 ( 出 資 者 ) 申 告 書 事 業 開 始 に 要 する 資 金 及 び 調 達 方 法 借 入 機 関 及 び 事 業 収 支 計 画 延 払 売 買 契 約 書 決 算 報 告 書 納 税 証 明 書 廃 棄 物 埋 立 処 分 業 務 委 託 契 約 書 については 事 業 者 の 経 営 方 針 経 営 成 績 取 引 情 報 等 が 記 載 されており これらの 情 報 は 株 主 や 取 引 関 係 等 の 一 定 の 条 件 のもとに 得 られる 情 報 で 法 人 の 経 営 上 における 重 要 なものであることから 本 号 本 文 に 該 当 するものであると 認 められる また この 情 報 については 産 業 廃 棄 物 処 理 業 の 運 営 の 態 様 に 密 接 に 関 わる 情 報 と はいえないもので 本 号 ただし 書 により 公 開 をすべき 情 報 に 該 当 しないものであると いうべきである 5 結 論 当 審 査 会 は 前 記 のとおり 本 件 公 文 書 を 個 別 具 体 的 に 検 討 した 結 果 冒 頭 の 第 1 審 査 会 の 結 論 のように 判 断 する - 8 -

第 6 審 査 会 の 処 理 経 過 本 件 事 案 に 係 る 当 審 査 会 の 処 理 経 過 は 次 のとおりである 年 月 日 内 容 平 成 13 年 4 月 17 日 諮 問 5 月 23 日 実 施 機 関 から 理 由 説 明 書 を 受 理 平 成 14 年 1 月 4 日 異 議 申 立 人 から 意 見 書 を 受 理 平 成 13 年 11 月 22 日 審 議 ( 第 2 回 審 査 会 ) 12 月 20 日 実 施 機 関 から 口 頭 理 由 説 明 の 聴 取 審 議 ( 第 3 回 審 査 会 ) 平 成 14 年 1 月 21 日 異 議 申 立 人 から 口 頭 意 見 陳 述 の 聴 取 審 議 ( 第 4 回 審 査 会 ) 2 月 28 日 審 議 ( 第 5 回 審 査 会 ) 3 月 18 日 審 議 ( 第 6 回 審 査 会 ) 4 月 22 日 実 施 機 関 から 口 頭 理 由 説 明 の 聴 取 審 議 ( 第 7 回 審 査 会 ) 5 月 23 日 審 議 ( 第 8 回 審 査 会 ) 6 月 20 日 審 議 ( 第 9 回 審 査 会 ) ( 参 考 ) 徳 島 県 情 報 公 開 審 査 会 委 員 名 簿 ( 平 成 14 年 6 月 20 日 現 在 ) 氏 名 職 業 等 備 考 岸 田 元 美 徳 島 大 学 名 誉 教 授 喜 田 芳 文 弁 護 士 中 田 清 春 元 徳 島 県 教 育 委 員 会 教 育 長 松 尾 博 元 徳 島 新 聞 社 論 説 委 員 長 会 長 三 谷 淳 二 社 会 福 祉 法 人 博 友 会 理 事 会 長 職 務 代 理 者 ( 五 十 音 順 ) - 9 -