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0605調査用紙(公民)

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18 国立高等専門学校機構

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定款

16 日本学生支援機構

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守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

Transcription:

第 3 学 年 社 会 科 ( 公 民 的 分 野 ) 学 習 指 導 案 日 時 : 平 成 24 年 9 月 28 日 ( 金 )5 校 時 学 級 : 男 子 9 名 女 子 18 名 計 27 名 指 導 者 : 千 葉 邦 彦 1 単 元 名 第 3 章 わたしたちの 暮 らしと 民 主 政 治 第 2 節 司 法 権 の 独 立 と 裁 判 ( 教 育 出 版 P92~101) 2 単 元 について (1) 教 材 について 本 単 元 は, 中 学 校 学 習 指 導 要 領 の 公 民 的 分 野 の 内 容 (3) 私 たちと 政 治 イ 民 主 政 治 と 政 治 参 加 にあたる ここでは, 国 民 の 権 利 を 守 り, 社 会 の 秩 序 を 維 持 するために, 法 に 基 づく 公 正 な 裁 判 の 保 障 があることについて 理 解 させる ことが 必 要 であると 示 されている つまり, 法 に 基 づく 公 正 な 裁 判 によって 国 民 の 権 利 が 守 られており, 社 会 の 秩 序 も 維 持 されていること,そ してそのために, 司 法 権 の 独 立 と 法 による 裁 判 が 憲 法 で 保 障 されていることについて 理 解 させる 必 要 があるということである その 際, 抽 象 的 な 理 解 にならないように, 裁 判 官, 検 察 官, 弁 護 士 などの 具 体 的 な 働 きを 通 して 理 解 させるといった 工 夫 が 必 要 であることも 示 されている また, 内 容 の 取 り 扱 いにもあるように 裁 判 員 制 度 についても 触 れ ながら, 国 民 の 司 法 参 加 の 意 義 について 考 えさせ, 国 民 が 刑 事 裁 判 に 参 加 することによって 裁 判 の 内 容 に 国 民 の 視 点, 感 覚 が 反 映 されることになり, 司 法 に 対 する 国 民 の 理 解 が 深 まり,その 信 頼 が 高 まることを 期 待 して 裁 判 員 制 度 が 導 入 されたことにも 気 付 かせることが 大 切 である (2) 生 徒 について 本 学 級 は 男 子 女 子 の 人 数 バランスに 極 端 な 偏 りがあるが, 男 女 間 の 協 力 関 係 等 に 大 きな 課 題 はなく, 社 会 科 の 授 業 への 興 味 関 心 や 授 業 態 度, 学 習 成 績 も 比 較 的 良 好 である 女 子 を 中 心 に 理 解 力 のある 生 徒 が 多 いことも 本 学 級 の 特 色 であるが,その 反 面, 社 会 的 事 象 を 多 面 的 多 角 的 に 考 察 したり, 他 者 との 関 わりの 中 で 積 極 的 に 自 分 の 意 見 を 述 べることは 一 部 の 生 徒 に 偏 って いる 本 時 の 授 業 に 関 わるアンケートによれば, 裁 判 員 制 度 を 知 っているか という 設 問 に 対 して 80%の 生 徒 が 知 っている と 回 答 したのに 対 し, 将 来, 裁 判 員 に 選 ばれたときに 積 極 的 に 受 け 入 れるか と 言 う 設 問 に 積 極 的 に 受 け 入 れる と 答 えた 生 徒 は20%にとどまっていた 首 都 圏 の 見 聞 を 広 げた 5 月 の 修 学 旅 行 後 は, 以 前 にも 増 して 公 民 的 分 野 の 学 習 には 関 心 が 高 まっ てきており, 具 体 的 な 模 擬 裁 判 を 取 り 入 れた 本 単 元 の 学 習 にも 大 きな 関 心 をもって 取 り 組 むもの と 考 えられる (3) 指 導 にあたって 本 単 元 の 指 導 は, 我 が 国 の 司 法 について 広 く 理 解 を 深 めさせながら, 国 民 の 一 人 として, 将 来, 自 分 がどのように 司 法 制 度 に 関 わっていくことができるかを 真 剣 に 考 えさせる 学 習 内 容 となる

数 年 前 から, 国 民 参 加 の 司 法 制 度 という 大 胆 な 改 革 も 進 んでいるが, 生 徒 自 身 が 今 後 直 接 に 関 わることもあり 得 る 裁 判 員 制 度 の 学 習 を 充 実 させることは, 社 会 の 一 員 としての 自 覚 を 深 め る 意 味 でも 重 要 な 意 義 を 持 つ そこで 本 単 元 の 指 導 に 当 たっては,2 時 間 にわたる 模 擬 裁 判 の 学 習 を 設 定 し, 司 法 を 身 近 なものとして 捉 えさせることに 配 慮 した 本 時 は, 前 時 に 引 き 続 いて 法 務 省 検 察 庁 が 共 同 作 成 したシナリオを 活 用 した 模 擬 裁 判 後 半 部 分 の 学 習 となる 前 時 同 様 に 模 擬 裁 判 の 役 割 は 生 徒 が 分 担 することになるが, 評 議 の 場 面 では, 一 裁 判 員 として 各 種 証 拠 の 信 頼 性 や 検 察 側 弁 護 側 の 主 張 の 違 いを 整 理 判 別 させ, 一 連 のプロ セスを 通 して 裁 判 員 制 度 に 対 する 関 心 と 自 覚 を 高 めるようにしていきたい また, 個 々の 考 えを もとにしたグループ 内 の 評 議 や 他 グループとの 意 見 交 換 も 大 事 にしていきたい なお, 本 時 の 後 半 部 分 では, 盛 岡 地 方 検 察 庁 の 検 察 官 から 本 時 模 擬 裁 判 に 関 わる 感 想 助 言 や 裁 判 員 制 度 の 実 際 について 指 導 をいただくことにしている (4) 単 元 の 関 連 と 発 展 小 学 校 6 年 暮 らしの 中 の 政 治 憲 法 とわたしたちの 暮 らし 中 学 校 3 年 人 権 を 尊 重 する 日 本 国 憲 法 民 主 政 治 を 支 える 憲 法 憲 法 が 保 障 する 基 本 的 人 権 中 学 校 3 年 わたしたちの 暮 らしと 民 主 政 治 民 主 主 義 と 日 本 の 政 治 中 学 校 3 年 わたしたちの 暮 らしと 民 主 政 治 司 法 権 の 独 立 と 裁 判 3 単 元 の 目 標 と 評 価 規 準 法 に 基 づく 公 正 な 裁 判 の 保 障, 司 法 制 度 改 革 や 裁 判 員 制 度 の 意 義 について, 司 法 に 関 する 種 々 の 資 料 を 活 用 しながら 多 面 的 多 角 的 に 考 察 して 理 解 を 深 め, 社 会 の 一 員 として 積 極 的 に 司 法 に 関 わっていく 意 欲 を 持 とうとする 社 会 的 事 象 への 関 心 意 欲 態 度 裁 判 のしくみや 裁 判 員 制 度 に 興 味 や 関 心 をも ち, 公 正 な 裁 判 と 個 人 尊 重 や 生 命 の 尊 厳 との 関 わりなどについて, 真 剣 に 考 えようとして いる 社 会 的 な 思 考 判 断 表 現 資 料 活 用 の 技 能 社 会 的 事 象 についての 知 識 理 解 民 事 刑 事 裁 判 の 比 司 法 に 関 する 種 々の 法 に 基 づく 公 正 な 裁 判 較, 被 疑 者 被 告 人 資 料 を 収 集 し, 有 用 な の 保 障 や 三 審 制 と 裁 の 権 利 や 判 決 に 至 る 情 報 を 適 切 に 選 択 し 判 員 制 度 の 意 義, 司 までの 過 程, 裁 判 員 て, 読 み 取 ったり 図 表 法 権 の 独 立 について 理 制 度 が 果 たす 役 割 に などにまとめたりし 解 し,その 知 識 を 身 に ついて, 多 面 的 多 角 ている 付 けている 的 に 考 察 してまとめ, 表 現 している

4 単 元 の 指 導 評 価 計 画 (7 時 間 扱 い) 時 間 キャリア の 欄 は 勤 労 観 職 業 観 豊 かな 人 間 性 に 関 わる 項 目 があれば 記 載 キ ャ 目 標 評 価 規 準 関 思 技 知 リ ア 1 裁 判 の 働 きと 裁 判 所 の 種 類, 民 事 裁 判 と 行 政 裁 判 の 特 徴 について 正 しく 理 解 するこ とができる 国 民 の 権 利 や 社 会 の 秩 序 を 守 るた めの 司 法 の 働 き, 裁 判 の 流 れや 裁 判 所 の 種 類 について 理 解 してい る インターネット 等 で, 行 政 裁 判 に 関 する 情 報 を 収 集 し,その 特 徴 な どをまとめることができる 2 刑 事 裁 判 の 仕 組 みや 特 徴 を 民 事 裁 判 との 比 較 を 通 して, 刑 事 民 事 裁 判 との 比 較 を 通 して 裁 判 の 特 徴 をまとめ, 自 分 の 言 葉 豊 まとめ, 死 刑 制 度 や 冤 罪 につ で 説 明 することができる いても 真 剣 に 考 えることが 公 正 な 裁 判 と 生 命 の 尊 厳 との 関 わ できる りについて 真 剣 に 考 えることがで きる 3 三 審 制 の 意 義 や, 被 疑 者 被 三 審 制 の 仕 組 みや 被 疑 者 被 告 人 告 人 の 権 利 を 守 るための 制 の 権 利 を 守 るための 制 度 につい 豊 度 を 正 しく 理 解 し,そのため て, 正 しく 理 解 している の 裁 判 のあり 方 を 多 面 的 多 被 害 者 参 加 制 度 の 課 題 について 考 角 的 に 考 察 できる えることができる 4 裁 判 員 制 度 が 導 入 された 意 裁 判 員 制 度 導 入 の 背 景 や 意 義 を 正 義 について 理 解 し, 今 後 の 司 しく 理 解 している 法 制 度 のあり 方 について 考 裁 判 員 制 度 の 持 つ 長 所 短 所 をま えることができる とめ, 今 後 の 改 革 についても 考 え ている 5 特 設 1 模 擬 裁 判 を 通 して, 裁 判 の 様 子 や 事 件 の 概 要 を 理 解 する ことができる 模 擬 裁 判 を 通 して 検 察 官 弁 護 士 等 の 役 割 や 事 件 の 概 要 を 理 解 して いる

6 特 設 2 本 時 模 擬 裁 判 を 通 して 真 剣 に 判 決 を 考 え, 裁 判 員 制 度 に 対 す る 関 心 を 高 めることができ る 検 察 側 と 弁 護 側 の 主 張 を 比 較 検 討 して 判 断 し, 表 現 している 裁 判 員 制 度 に 関 心 を 持 ち, 社 会 の 一 員 としての 自 覚 を 深 めている 豊 7 司 法 権 の 独 立 と 三 権 分 立 の 仕 組 みについて 理 解 し, 期 待 される 違 憲 立 法 審 査 権 の 積 極 的 行 使 について 関 心 を 持 つことができる 三 権 分 立 の 仕 組 みを,それぞれの 権 力 の 具 体 的 な 関 わり 方 を 通 して 正 しく 理 解 している 憲 法 の 番 人 という 重 要 な 役 割 に ついて 意 欲 的 に 話 し 合 っている 5 本 時 の 指 導 (1) 目 標 模 擬 裁 判 を 通 して 真 剣 に 判 決 を 考 え, 裁 判 員 制 度 に 対 する 関 心 を 高 めることができる (2) 評 価 規 準 と 手 立 て 関 意 態 思 判 表 満 足 できる 裁 判 員 制 度 に 関 心 を 持 ち, 社 会 の 一 員 としての 自 覚 を 深 めている 検 察 官 側, 弁 護 側 の 主 張 を 比 較 検 討 し て 判 断 し, 表 現 することができる 満 足 できる に 満 たない 生 徒 への 手 立 て 裁 判 の 流 れや 難 解 な 語 句 の 指 導 等, 事 前 の 指 導 にも 配 慮 する 机 間 指 導 による 意 欲 付 けも 大 事 にしたい 検 察 側 と 弁 護 側 の 主 張 の 違 いを 簡 潔 に 説 明 し, 自 分 なりに 有 罪 無 罪 の 判 断 をさせ るようにしたい (3)キャリアの 視 点 キャリアの 力 : 総 合 生 活 力 豊 かな 人 間 性 社 会 の 一 員 としての 役 割 を 理 解 し,それを 果 たそうとする キャリアのねらい: 模 擬 裁 判 を 通 して, 裁 判 員 としての 役 割 を 理 解 し, 職 責 を 果 たそうとする 本 時 は, 国 民 の 一 人 として, 将 来, 自 分 がどのように 司 法 制 度 に 関 わっていくことができるかを 真 剣 に 考 える 学 習 である 数 年 前 から 国 民 参 加 の 司 法 制 度 という 大 胆 な 改 革 が 進 む 中, 国 民 の 関 心 が 高 い 裁 判 員 制 度 の 学 習 を 充 実 させることは, 生 徒 に 社 会 の 一 員 としての 自 覚 を 深 める 意 味 でも 重 要 な 意 義 を 持 つ 本 時 の 指 導 では, 生 徒 を 模 擬 裁 判 の 裁 判 員 という 立 場 に 置 き, 司 法 を 身 近 なものとして 捉 えさせる 機 会 としていきたい

(4) 展 開 段 階 学 習 活 動 と 主 な 発 問 導 入 5 分 1 前 時 の 振 り 返 り 事 件 の 概 要, 証 人 尋 問 ま での 流 れを 思 い 起 こし てみよう 2 本 時 の 見 通 し 模 擬 裁 判 の 後 半 部 分 を 聞 いて 裁 判 員 として 判 決 を 考 えてみよう 3 課 題 の 確 認 予 想 される 生 徒 の 反 応 指 導 上 の 留 意 点 キャリアとの 関 連 評 価 検 察 側 の 証 拠 が 多 かった 教 師 主 導 で 証 人 尋 問 までの 確 認 を 行 う 模 擬 裁 判 を 通 して, 裁 判 員 制 度 について 考 えよう 一 裁 判 員 として 判 決 を 出 すこ との 責 任 の 大 きさを 意 識 づけ たい 展 開 35 分 4 模 擬 裁 判 後 半 部 分 の 聴 き 取 り 1 被 告 人 質 問 2 検 察 官 の 論 告 求 刑 弁 護 人 弁 論 5 後 半 部 分 の 確 認 6 評 議 1 個 々の 考 えのまと め 2 グループ 内 での 討 議 7 各 グループの 発 表 と 意 見 交 換 被 告 人 の 供 述 を 聞 き,ワー クシートに 書 き 込 む 検 察 官 の 論 告 求 刑, 弁 護 人 弁 論 を 聞 きワークシート に 書 き 込 む 証 拠 にもとづいて, 判 決 に ついて 自 分 の 考 えをまとめ る グループ 毎 に 討 議 し,グル ープとしての 判 決 にま とめる 各 グループの 発 表 を 聞 き, 判 決 理 由 について 話 し 合 う 教 師 主 導 で 確 認 を 行 う 模 擬 裁 判 の 役 割 を 担 ってい た 生 徒 も 一 裁 判 員 としての 立 場 に 戻 るようにさせる 思 判 表 検 察 側 弁 護 側 の 主 張 を 比 較 検 討 して 判 断 し, 表 現 している ( 発 言 プリント) 各 グループの 判 断 結 果 を 一 覧 表 に 集 約 できるようにする

ま 8 模 擬 裁 判 の 振 り 返 り ゲストティーチャーの 助 言 模 擬 裁 判 の 評 価 を 中 心 に 助 言 と を 聞 く をいただくようにする め 10 分 9 まとめ 2 時 間 の 模 擬 裁 判 を 振 り 返 り, 課 題 についてまとめる 模 擬 裁 判 を 通 して, 裁 判 員 キャリアとの 関 連 将 来, 自 分 が 裁 判 員 に 選 ばれることも 想 定 した 上 で として 評 議 し 判 決 を 出 す 課 題 のまとめを 行 う ことの 難 しさを 知 った 将 来 裁 判 員 に 選 ばれたなら, 正 しい 判 断 ができるよう に 努 力 したい 関 意 態 裁 判 員 制 度 に 関 心 を 持 ち 社 会 の 一 員 としての 自 覚 を 深 めている ( 発 言 プリント) 10 まとめを 発 表 する 11 次 時 の 学 習 内 容 を 確 認 する (5) 板 書 計 画 模 擬 裁 判 を 通 して, 裁 判 員 制 度 について 考 えよう 冒 頭 陳 述 請 求 証 拠 の 説 明 証 人 尋 問 被 告 人 質 問 論 告 求 刑 弁 護 人 弁 論 検 察 側 被 告 人 佐 藤 が スキー 帽 被 害 者 鈴 木 収 入 はアルバイトのみ 疑 わしい 状 況 サングラス 目 撃 者 田 中 バイク 貸 してない 有 罪 の 説 明 ナイフ 住 人 高 橋 テレビは 録 画 できる ( 懲 役 六 年 ) 現 金 バイク 弁 護 側 被 告 人 佐 藤 が 疑 わ 友 人 渡 辺 金 に 困 ってない しい 状 況 の 否 定 帽 子 ナイフはキャンプ 用 無 罪 テレビ(アリバイ) コンビニは 近 いので 歩 いて