8 月 の 税 務 と 労 務 の 手 続 [ 提 出 先 納 付 先 ] 10 日 源 泉 徴 収 税 額 住 民 税 特 別 徴 収 税 額 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 採 用 した 労 働 者 がいる 場 合 > [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 労 働 保 険 一 括 有 期 事 業 開 始 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 一 括 有 期 事 業 を 開 始 している 場 合 > [ 労 働 基 準 監 督 署 ] 31 日 個 人 事 業 税 の 納 付 < 第 1 期 分 > [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 個 人 の 道 府 県 民 税 市 町 村 民 税 の 納 付 < 第 2 期 分 > [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 労 働 保 険 料 の 納 付 < 延 納 第 2 期 分 > [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 健 保 厚 年 保 険 料 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 日 雇 健 保 印 紙 保 険 料 受 払 報 告 書 の 提 出 [ 社 会 保 険 事 務 所 ] 労 働 保 険 印 紙 保 険 料 納 付 納 付 計 器 使 用 状 況 報 告 書 の 提 出 [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 1
テレワーク( 在 宅 勤 務 )の 拡 大 に 向 けた 動 き テレワーク 人 口 倍 増 に 向 けた 政 府 の 行 動 計 画 IT を 活 用 して 自 宅 や 外 出 先 などで 仕 事 をする テレワーク 人 口 の 倍 増 を 目 指 す 政 府 の 行 動 計 画 がこのほど 明 らかになりました 雇 用 保 険 が 適 用 される 在 宅 勤 務 の 対 象 を 広 げるほか 政 府 で も 2007 年 度 中 に 全 省 庁 でテレワークを 試 験 導 入 するそうです 少 子 高 齢 化 が 加 速 する 中 で 女 性 や 高 齢 者 などの 眠 れる 労 働 力 を 活 用 しやすい 環 境 を 整 えます テレワークは 労 働 力 確 保 の 切 り 札? 政 府 は テレワークについて 仕 事 と 生 活 の 調 和 (ライフワークバランス)の 実 現 や 人 口 減 少 時 代 における 労 働 力 確 保 などの 切 り 札 になると 考 えています テレワークは 情 報 通 信 機 器 などを 使 って 時 間 や 場 所 にとらわれず 柔 軟 に 働 く 働 き 方 です 通 勤 が 不 要 で 労 働 時 間 を 自 由 に 設 定 できるなど 育 児 をする 女 性 などにとっては 使 い 勝 手 のよ い 働 き 方 だといえます 政 府 の 行 動 計 画 では 2010 年 までを テレワーク 集 中 推 進 期 間 に 設 定 し テレワーク 人 口 を 2005 年 に 比 べて2 倍 に 増 やし 就 業 者 人 口 に 占 める 比 率 も2 割 に 引 き 上 げることを 目 標 としてい ます テレワーク 人 口 の 増 加 なるか? テレワーク 普 及 の 方 策 としては 1. 制 度 環 境 の 整 備 2. 情 報 通 信 システム 基 盤 の 整 備 3. 分 野 別 の 推 進 施 策 の3つが 掲 げられています 現 在 は 在 宅 勤 務 者 で 雇 用 保 険 が 適 用 される 業 務 は 新 商 品 開 発 や 編 集 など 特 定 の 業 務 に 限 定 されていますが 政 府 の 行 動 計 画 では 適 用 業 種 を 広 げるとしています 通 信 システム 基 盤 の 整 備 では 政 府 が 独 自 にテレワークを 試 行 体 験 するシステムを 構 築 する としています 最 先 端 技 術 やサービスを 活 用 した 先 進 システムの 実 証 実 験 も 始 まります 政 府 で は テレワークを 2007 年 度 中 に 全 省 庁 で 試 行 し 順 次 本 格 導 入 していく 方 針 だそうです 2
転 職 が 決 まったのに 退 職 願 が 受 理 されない 退 職 が 認 められないのはなぜ? 好 景 気 で 企 業 の 人 手 不 足 感 が 強 まっていることにより 社 員 の 引 き 留 めが 増 加 傾 向 にあるよう ですが 自 分 の 評 価 が 悪 くなることを 恐 れた 上 司 が 特 に 理 由 もないのに 部 下 の 退 職 を 認 めない というケースもあるようです 意 思 表 示 後 2 週 間 で 退 職 可 能 民 法 627 条 1 項 は 当 事 者 が 雇 用 の 期 間 を 定 めなかったときは 各 当 事 者 は いつでも 解 約 の 申 入 れをすることができる この 場 合 において 雇 用 は 解 約 の 申 入 れの 日 から2 週 間 を 経 過 す ることによって 終 了 する と 規 定 しています 正 社 員 のように 雇 用 期 間 が 特 に 決 まっていない 場 合 原 則 として 退 職 の 意 思 表 示 から2 週 間 経 過 すれば 法 的 にはいつでも 退 職 することがで きます 退 職 の 意 思 は 口 頭 で 伝 えてもよい 退 職 願 を 受 け 取 ってもらえない 場 合 は 口 頭 でも 構 いません ただし 後 で 言 った 聞 い ていない というトラブルを 避 けるためには 口 頭 で 伝 えた 内 容 を 文 書 にして 内 容 証 明 郵 便 で 送 るのが 確 実 です もっとも 多 くの 企 業 では 就 業 規 則 で 退 職 の 手 続 きについて 定 めており それに 従 うのが 無 難 であることは 言 うまでもありません 法 的 には 問 題 がなくても 労 使 双 方 に 感 情 的 なしこりを 残 してしまい 退 職 金 の 不 払 いや 必 要 書 類 の 出 し 渋 りなどのトラブルにつながるケースがあるため です 直 属 の 上 司 と 話 して 埒 があかない 場 合 は 役 職 者 や 人 事 部 長 に 直 接 退 職 の 意 思 を 伝 えるの も1つの 手 です 雇 用 期 間 が 決 められている 場 合 は 注 意 が 必 要 労 働 契 約 によって 雇 用 期 間 が 決 まっている 場 合 は 注 意 が 必 要 です 最 初 から 一 定 期 間 働 く 事 を 約 束 しているのですから 労 働 者 側 の 勝 手 な 都 合 で 退 職 してしまった 場 合 会 社 側 に 損 害 賠 償 を 求 める 権 利 が 発 生 することもあるので 注 意 が 必 要 です 3
日 本 の 人 口 はこれからどうなる? 人 口 減 少 時 代 に 突 入 へ 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 が 発 表 した 都 道 府 県 別 の 将 来 推 計 人 口 により 2025 年 からすべ ての 都 道 府 県 で 人 口 が 減 少 する 見 通 しが 明 らかになりました 高 齢 化 も 進 み 2035 年 には 44 都 道 府 県 で 65 歳 以 上 の 人 口 が3 割 を 超 えるようです 出 生 率 は 上 昇 していますが 中 長 期 の 人 口 減 少 は 避 けられず 都 市 部 への 人 口 集 中 もいっそう 進 む 見 通 しです 人 口 の 減 少 と 都 市 部 への 人 口 集 中 この 調 査 は 2005 年 の 国 勢 調 査 の 結 果 や 都 道 府 県 ごとの 合 計 特 殊 出 生 率 ( 女 性 が 生 涯 に 産 む 子 供 の 数 中 位 推 計 )などをベースに 2005 年 から 2035 年 までの 都 道 府 県 別 の 人 口 を 推 計 してい ます 都 道 府 県 別 の 人 口 は 2010 年 から 2015 年 にかけては 東 京 神 奈 川 愛 知 滋 賀 沖 縄 を 除 く 42 都 道 府 県 で 減 少 します 2015 年 から 2020 年 には 人 口 が 増 えるのは 東 京 と 沖 縄 だけになり さらに 2020 年 から 2025 年 は 沖 縄 だけになり 2025 年 以 降 は 人 口 が 増 える 都 道 府 県 がゼロにな ります また 都 市 部 への 人 口 集 中 が 進 み 日 本 の 総 人 口 に 占 める 東 京 の 人 口 割 合 は 2025 年 の 9.8%から 2035 年 には 11.5%に 上 がるとされています 2005 年 と 比 較 した 人 口 が 2035 年 時 点 で 増 えているのは 東 京 と 沖 縄 のみです 和 歌 山 や 秋 田 で はこの 間 に 約 3 割 も 減 る 見 通 しです 各 都 道 府 県 で 少 子 高 齢 化 が 進 展 今 回 の 推 計 では 各 都 道 府 県 での 少 子 高 齢 化 の 進 展 の 見 通 しも 明 らかになりました 総 人 口 に 占 める 若 年 人 口 (0 歳 から 14 歳 )の 割 合 は 2005 年 から 2035 年 までの 期 間 を 通 じて 全 都 道 府 県 で 減 少 します 都 道 府 県 別 では 年 少 人 口 の 割 合 は 2005 年 は 18.7%と 全 国 一 の 沖 縄 でも 2035 年 には 13.3% に 低 下 します 2005 年 に 11.5%で 最 下 位 の 東 京 では 8.0%に 下 がります 65 歳 以 上 の 高 齢 者 人 口 の 割 合 は 全 国 では 2005 年 の 20.2%から 2035 年 には 33.7%に 上 がり ます 特 に 秋 田 では 41.0% 和 歌 山 では 38.6%まで 上 昇 します 2000 年 から 2005 年 の 合 計 特 殊 出 生 率 の 平 均 値 が 1.78%と 全 国 で 最 も 高 い 沖 縄 でも 27.7%と3 割 に 迫 っています 2005 年 に 約 1 億 2,700 万 人 だった 日 本 の 総 人 口 は 出 生 率 が 中 位 推 計 ( 長 期 平 均 1.26)で 2030 年 には 約 1 億 1,500 万 人 に 高 位 推 計 ( 同 1.55)でも 約 1 億 1,800 万 人 といずれも 減 少 する 見 通 しです 4
改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 施 行 から1 年 企 業 の 状 況 は? 60 歳 以 降 の 雇 用 確 保 実 施 企 業 は 約 98% 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 の 施 行 で 60 歳 以 降 の 雇 用 確 保 が 事 業 主 に 義 務 付 けられた 2006 年 4 月 以 降 約 98%の 企 業 で 再 雇 用 や 定 年 の 引 上 げなどの 措 置 を 講 じていることが 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 の 調 査 でわかりました 高 齢 者 の 雇 用 確 保 は 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 に 基 づく 措 置 です 定 年 が 65 歳 未 満 の 企 業 は 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 の 段 階 的 引 上 げに 合 わせ 1. 定 年 の 引 上 げ 2. 再 雇 用 制 度 や 勤 務 延 長 制 度 な ど 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 3. 定 年 廃 止 のいずれかを 選 ばなくてはなりません 元 管 理 職 の 処 遇 に 悩 む 企 業 この 調 査 は 2006 年 10 月 1 日 時 点 における 制 度 の 整 備 状 況 を 各 企 業 に 聞 いたものです 従 業 員 300 人 以 上 の 民 間 企 業 5,000 社 に 質 問 票 を 送 付 し 1,105 社 から 回 答 を 得 たそうです 調 査 結 果 では 定 年 後 の 再 雇 用 制 度 を 導 入 している 企 業 が 91.3%に 上 りました 勤 務 延 長 制 度 や 定 年 の 引 上 げなどを 導 入 した 企 業 と 合 わせると 98.4%の 企 業 が 何 らかの 措 置 を 講 じていました 継 続 雇 用 する 対 象 者 については 72.2%が 健 康 や 働 く 意 欲 勤 務 態 度 などで 基 準 に 適 合 する 者 と 条 件 付 きで 対 象 としており 希 望 者 全 員 としている 企 業 は 24.6%にとどまりました 高 年 齢 社 員 の 処 遇 で 困 る 点 では 担 当 する 仕 事 の 確 保 が 難 しい (39.6%) 管 理 職 経 験 者 の 扱 い が 難 しい (38.9%) 継 続 雇 用 後 の 処 遇 の 決 定 が 難 しい (24.5%) 高 齢 社 員 を 活 用 するノウ ハウがない (19.1%)などが 上 位 を 占 めています 同 機 構 は 制 度 はできあがったが 今 後 は 再 雇 用 した 人 の 活 用 方 法 や 現 役 社 員 との 関 係 勤 務 形 態 を 整 備 していく 必 要 がある と 指 摘 しています 5
75 歳 以 上 を 対 象 とした 新 医 療 保 険 制 度 来 年 4 月 から 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 がスタート 2008 年 4 月 から 75 歳 以 上 の 高 齢 者 を 対 象 とした 医 療 保 険 制 度 ( 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 )が 動 き 出 す 予 定 です 開 始 まで 1 年 を 切 りましたが 詳 細 が 決 まっていない 点 もあり 中 身 はよく 知 られていないようです 保 険 料 負 担 や 医 療 の 内 容 はどのように 変 わるのでしょうか 保 険 料 は 厚 生 年 金 受 給 者 で 平 均 月 約 6,200 円 か 新 制 度 は 2006 年 6 月 に 成 立 した 医 療 改 革 関 連 法 で 導 入 が 決 まりました 複 数 の 病 気 を 持 つ ことも 珍 しくない 75 歳 以 上 を 現 役 世 代 の 医 療 保 険 と 別 建 てにし 効 率 化 を 進 めて 医 療 費 を 抑 制 するのがねらいです 都 道 府 県 ごとに 全 市 町 村 が 参 加 する 広 域 連 合 が 運 営 予 定 のため 保 険 料 も 都 道 府 県 単 位 で 決 定 します 保 険 料 については 各 広 域 連 合 で 保 険 料 を 定 める 条 例 が 今 秋 以 降 でないと 制 定 できない 見 通 し で 保 険 料 負 担 額 は 今 のところ 不 明 です ただ 厚 生 労 働 省 が 公 表 している 全 国 平 均 の 保 険 料 の 目 安 が 手 掛 かりとなり 年 208 万 円 という 平 均 的 な 厚 生 年 金 受 給 者 の 場 合 保 険 料 の 目 安 は 月 約 6,200 円 となります また 75 歳 未 満 の 配 偶 者 がいる 場 合 は 別 途 配 偶 者 の 保 険 料 も 支 払 いますので 今 よりも 負 担 増 になると 見 られています 全 般 的 には 地 域 や 所 得 の 状 況 によって 負 担 が 増 えるか 減 るかは 一 概 には 言 えませんが 明 確 に 負 担 増 になる 人 もいます 会 社 員 の 子 供 の 被 扶 養 家 族 になり 子 供 の 会 社 の 健 康 保 険 を 利 用 して いる 高 齢 者 です 従 来 は 高 齢 者 自 身 は 保 険 料 を 負 担 していませんでしたが 新 制 度 では 年 金 収 入 に 応 じた 保 険 料 を 負 担 する 仕 組 みに 変 わります 急 な 負 担 増 を 防 ぐため 制 度 加 入 時 から2 年 間 は 本 来 の 保 険 料 の 最 大 半 額 ( 定 額 部 分 )となります 医 療 保 険 介 護 保 険 の 合 計 負 担 額 に 上 限 設 定 病 院 や 診 療 所 で 治 療 を 受 けたとき 窓 口 での 患 者 負 担 はどうなるのでしょう 75 歳 以 上 の 場 合 かかった 医 療 費 の 原 則 1 割 を 負 担 するというのは 従 来 と 同 じです 所 得 が 現 役 並 みに 多 いと 判 定 された 場 合 は 現 役 世 代 と 同 様 の3 割 負 担 となるところも 変 わりません 2008 年 4 月 の 新 制 度 からは 医 療 保 険 と 介 護 保 険 の 患 者 ( 自 己 ) 負 担 の 合 計 額 に 上 限 が 設 け られます これまでは 医 療 と 介 護 それぞれに1カ 月 当 たりの 負 担 上 限 などが 決 まっていました が 医 療 と 介 護 の 両 方 を 利 用 している 方 の 負 担 が 著 しく 高 額 にならないよう 年 間 の 合 計 額 にも 上 限 を 設 けることにしました 一 般 の 合 計 負 担 額 の 上 限 は 年 間 56 万 円 で これを 超 えると 超 えた 分 が 戻 ります ただし 利 用 者 の 側 から 役 所 に 申 請 しないと 戻 ってこない 仕 組 みになりそうです 6
6 月 から 住 民 税 がアップ 6 月 は5 月 より 税 金 が 増 えている? 6 月 の 給 与 明 細 を 見 ると 税 金 が5 月 より 増 えていることに 気 が 付 いた 方 がいると 思 います 国 ( 所 得 税 )から 地 方 ( 住 民 税 )へ 税 源 移 譲 が 行 われた 結 果 多 くの 家 庭 で 所 得 税 が1 月 から 先 行 して 下 がったのに 対 し 住 民 税 の 増 加 は 仕 組 み 上 毎 年 6 月 から 反 映 されるためです 定 率 減 税 廃 止 による 税 負 担 の 増 加 も 重 なりました 税 源 移 譲 とは? 税 源 移 譲 とは 補 助 金 に 代 わる 地 方 公 共 団 体 の 新 たな 財 源 として 国 が 集 めている 税 金 のうち の 一 定 の 部 分 を 地 方 が 集 めることができるようにすることです 国 と 地 方 の 税 財 政 改 革 ( 三 位 一 体 の 改 革 )の 柱 の1つです 国 税 の 一 部 を 減 らして 地 方 税 を 増 やすということなので 納 税 者 の 負 担 は 増 えないとされてい ます 現 在 の 自 治 体 は 国 から 補 助 金 や 地 方 交 付 税 交 付 金 などをもらって 行 政 サービスの 財 源 を 補 っています 三 位 一 体 改 革 は 原 則 として 補 助 金 の 削 減 に 見 合 う 額 を 国 から 地 方 への 税 源 移 譲 で 補 うことにしています ただ この 方 法 ではもともと 住 民 税 の 納 税 額 が 多 い 地 域 に 財 源 が 集 まる という 弊 害 があり 大 都 市 と 地 方 の 自 治 体 で 格 差 がつかないよう 公 平 に 税 財 源 を 分 け 合 う 方 法 が 求 められます 暮 らしへの 影 響 は? 所 得 税 は 従 来 の4 段 階 から6 段 階 になり 最 低 税 率 は 10%から5%に 下 がりました 住 民 税 は 一 律 10%に 変 わりました この 結 果 大 半 の 世 帯 で 所 得 税 が 減 り 住 民 税 が 増 える 結 果 になりま す 所 得 税 と 住 民 税 を 合 わせた 納 税 者 の 負 担 額 は 原 則 変 わりません 定 率 減 税 の 全 廃 の 影 響 も 大 きなものです 所 得 税 では 所 得 の 20%( 上 限 25 万 円 ) 住 民 税 では 15%( 同 4 万 円 )が 減 税 となっていましたが 2006 年 分 からは 半 減 され 2007 年 分 からは 全 廃 となりました 残 っていた 半 分 の 控 除 がなくなると 所 得 税 は 最 大 で 年 12 万 5,000 円 住 民 税 は 最 大 で 年 2 万 円 増 税 になります ではなぜ 6 月 から 変 化 が 起 きたのでしょうか 所 得 税 は1 月 から 変 わるのに 対 し 住 民 税 は 前 年 の 所 得 に 応 じて 翌 年 の6 月 以 降 変 化 します このため 大 半 の 世 帯 では1 月 から 所 得 税 が 減 っていましたが 6 月 からは 住 民 税 率 の 上 昇 と 住 民 税 分 の 定 率 減 税 廃 止 が 影 響 し 税 負 担 が 増 え ることになったわけです 地 方 によっては 国 民 健 康 保 険 料 にも 影 響 東 京 23 区 など 一 部 の 市 区 町 村 では 国 民 健 康 保 険 料 を 算 出 する 際 住 民 税 額 に 一 定 の 比 率 を 掛 ける 方 法 を 用 いるため 住 民 税 が 上 がると 保 険 料 も 上 がってしまいます このような 自 治 体 で は 緩 和 措 置 として 控 除 枠 を 設 けていますが それでも 保 険 料 に 変 化 が 出 ることがあります 国 民 保 険 料 も 毎 年 6 月 に 算 出 されるため 6 月 分 の 金 額 を 確 認 してみましょう 7
再 雇 用 制 度 今 後 も 利 用 拡 大 なるか? 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 の 内 容 2006 年 4 月 に 施 行 された 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 は 従 業 員 に 65 歳 まで 就 労 機 会 を 提 供 ( 雇 用 確 保 措 置 を 導 入 )することを 企 業 に 義 務 付 ける 法 律 です 企 業 には 1. 定 年 廃 止 2. 定 年 年 齢 の 65 歳 への 引 上 げ 3. 定 年 を 迎 えた 従 業 員 の 継 続 雇 用 の3つの 選 択 肢 があります 定 年 廃 止 や 定 年 延 長 は 全 従 業 員 が 対 象 となり 賃 金 や 労 働 時 間 などの 処 遇 を 下 げにくい 制 度 ですが 継 続 雇 用 は 労 使 協 定 などで 対 象 者 を 絞 り 込 むことがで きます 中 でも 再 雇 用 制 度 は 雇 用 契 約 を 結 び 直 すため 処 遇 を 柔 軟 に 変 更 することができま す 主 要 企 業 では 定 年 者 の 半 数 強 を 再 雇 用 日 本 経 済 新 聞 社 の 調 べによると 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 が 施 行 された 2006 年 度 に 主 要 企 業 が 定 年 退 職 者 の5 割 強 を 再 雇 用 (トヨタ 自 動 車 は 56% JFEスチールとJR 東 日 本 は 約 7 割 )したことがわかりました 今 年 度 も 再 雇 用 制 度 の 活 用 は 拡 大 する 見 通 しであり 団 塊 世 代 の 大 量 定 年 や 少 子 化 で 労 働 力 不 足 が 懸 念 される 中 企 業 は 労 働 力 の 確 保 に 様 々な 対 策 を 講 じる 必 要 がありそうです 企 業 側 は コスト 削 減 従 業 員 側 は 収 入 維 持 再 雇 用 後 の 賃 金 は 定 年 時 の 半 分 程 度 というケースも 多 く 企 業 側 は 人 件 費 を 抑 えつつ 労 働 力 を 確 保 したいと 考 えています また 従 業 員 側 にとっては 年 金 と 合 わせればそれなりの 収 入 を 維 持 することができるため 活 発 な 制 度 利 用 につながっていると 思 われます 8
ニート 62 万 人 フリーター187 万 人 青 少 年 白 書 の 結 果 から 内 閣 府 がまとめた 2007 年 版 の 青 少 年 の 現 状 と 施 策 ( 青 少 年 白 書 )によると 就 職 しても 長 続 きせず 3 年 以 内 に 離 職 した 率 (2003 年 3 月 の 新 卒 者 )は 中 卒 で 70.4% 高 卒 で 49.3% 大 卒 で 35.7%となり 中 高 大 の 順 に 七 五 三 現 象 として 定 着 しつつあるようです また 学 校 に 行 かず 仕 事 も 職 業 訓 練 もしない ニート が 2006 年 平 均 で 62 万 人 フリーター が 187 万 人 に 上 るなど 依 然 高 水 準 が 続 いています 白 書 では 若 者 に 自 己 の 個 性 を 理 解 し 主 体 的 に 進 路 を 選 択 する 能 力 を 育 てる 必 要 がある などとして 職 業 訓 練 や 望 ましい 職 業 観 を 身 に 付 ける キャリア 教 育 の 必 要 性 を 強 調 していま す ニートの 多 くがいじめや 不 登 校 を 経 験 ニートのうち 約 5 割 が 学 校 でのいじめ 被 害 や 引 きこもりの 経 験 があり 約 4 割 は 不 登 校 を 体 験 していることが 約 400 人 のニートを 対 象 にした 厚 生 労 働 省 の 調 査 でわかりました また 約 8 割 は 仕 事 をしていく 上 で 人 間 関 係 に 不 安 を 感 じる と 回 答 しており 専 門 家 は 対 人 関 係 の 苦 手 意 識 が 不 登 校 やいじめの 体 験 で 増 幅 され それが 就 労 の 困 難 にもつながっている と 分 析 しています 83%が ニート 状 態 後 ろめたい 就 労 していないニート 状 態 の 期 間 については 1 年 以 下 が 41%と 最 多 で 5 年 超 も 12% に 上 っています また 連 続 1カ 月 以 上 働 いた 経 験 がある 人 は 79% 仕 事 をしていないことにつ いて 83%が 後 ろめたい と 感 じていますが 同 時 に 80%が 仕 事 をしていく 上 で 人 間 関 係 に 不 安 を 感 じる としています 人 と 話 すのが 不 得 意 な 人 も 64%に 上 りました 9
今 年 の 新 入 社 員 の 意 識 調 査 の 結 果 今 時 の 新 入 社 員 は デート よりも 仕 事 を 優 先 平 成 19 年 度 の 新 入 社 員 を 対 象 に 財 団 法 人 社 会 経 済 生 産 性 本 部 と 社 団 法 人 日 本 経 済 青 年 協 議 会 が 働 くことの 意 識 についての 調 査 を 行 い デートの 約 束 があったとき 残 業 を 命 じられた ら デートをやめて 仕 事 をする という 回 答 が8 割 に 達 するなどといった 結 果 が 出 ました バブル 入 社 組 との 違 い あなたは 仕 事 と 生 活 についてどちらを 中 心 に 考 えますか という 質 問 に 対 しては 仕 事 と 生 活 の 両 立 が 79.8%を 占 め 仕 事 中 心 が 9.6% 生 活 中 心 10.6%となっています この 質 問 に 対 して 経 年 変 化 をみると 仕 事 中 心 が 昭 和 47 年 度 で 15% 平 成 3 年 度 で5% 平 成 19 年 度 で 10% 生 活 中 心 が 昭 和 47 年 度 で 15% 平 成 3 年 度 で 23% 平 成 19 年 度 で 11%とな っており バブル 入 社 組 との 違 いが 鮮 明 にわかる 結 果 となっています 今 年 の 新 入 社 員 のタイプ 今 年 の 新 入 社 員 のタイプは デイトレーダー 型 といわれています どのようなタイプかとい うと 景 気 回 復 での 大 量 採 用 は 売 り 手 市 場 を 形 成 し 就 職 しても 細 かい 損 得 勘 定 でネットを 活 用 して 銘 柄 ( 会 社 )を 物 色 し 続 け 売 買 を 繰 り 返 す( 転 職 ) 恐 れがある という 意 味 のようです リストラが 不 安? 戦 後 最 長 の 好 景 気 と 団 塊 世 代 の 大 量 退 職 に 伴 う 売 り 手 市 場 を 反 映 して 思 っていたよ りは 満 足 のいく 就 職 ができた と 希 望 通 りの 就 職 はできたものの 将 来 のリストラが 不 安 と いう 悩 みも 持 っている 人 も 多 いようです 仕 事 や 今 後 の 展 望 については いずれリストラされるのではないか (38.8%) いずれ 会 社 が 倒 産 したり 破 たんしたりするのではないか (22.8%)などの 回 答 が 前 年 より 増 加 してい ます バブル 期 の 後 の 崩 壊 が 再 びあるのでは という 不 安 が 反 映 されているのでしょうか 10
高 年 齢 者 等 共 同 就 業 機 会 創 出 助 成 金 とは 制 度 の 概 要 高 年 齢 者 等 共 同 就 業 機 会 創 出 助 成 金 は 45 歳 以 上 の 高 年 齢 者 等 3 人 以 上 がその 職 業 経 験 を 活 か し 共 同 して 創 業 ( 法 人 を 設 立 )し 高 年 齢 者 等 を 雇 用 保 険 被 保 険 者 として 雇 い 入 れて 継 続 的 な 雇 用 就 業 の 機 会 の 場 を 創 設 運 営 する 場 合 に 当 該 事 業 の 開 始 に 要 した 一 定 範 囲 の 費 用 につい て 助 成 する 制 度 です 受 給 の 対 象 となる 事 業 主 は? 受 給 の 対 象 となるのは 次 の 要 件 を 満 たす 事 業 主 です 1. 雇 用 保 険 の 適 用 事 業 主 であること 2.3 人 以 上 の 高 齢 創 業 者 の 出 資 により 新 たに 設 立 された 法 人 の 事 業 主 であること 3. 上 記 の 高 齢 創 業 者 のうち いずれかの 者 が 法 人 の 代 表 者 であること 4. 法 人 の 設 立 登 記 の 日 から 高 年 齢 者 等 共 同 就 業 機 会 創 出 事 業 計 画 書 を 提 出 する 日 まで 高 齢 創 業 者 の 議 決 権 ( 委 任 によるものを 除 く)の 合 計 が 総 社 員 または 総 株 主 の 議 決 権 等 の 過 半 数 を 占 め ていること 5. 法 人 の 設 立 登 記 の 日 以 降 最 初 の 事 業 年 度 末 における 自 己 資 本 比 率 ( 自 己 資 本 を 総 資 本 で 割 り 100 を 乗 じた 比 率 )が 50% 未 満 である 事 業 主 であること 6. 支 給 申 請 日 までに 高 年 齢 者 等 の 雇 用 の 安 定 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 46 年 法 律 68 号 )2 条 2 項 に 規 定 する 高 年 齢 者 等 を 雇 用 保 険 被 保 険 者 ( 短 期 雇 用 特 例 被 保 険 者 および 日 雇 労 働 被 保 険 者 を 除 く)として1 人 以 上 雇 い 入 れ かつ その 後 も 継 続 して 雇 い 入 れていること 7. 事 業 実 施 に 必 要 な 許 認 可 を 受 ける 等 法 令 を 遵 守 し 適 切 に 運 営 する 事 業 主 であること 受 給 できる 額 は? 支 給 対 象 経 費 ( 人 件 費 その 他 対 象 とならない 経 費 がある)の 合 計 額 に 対 して 当 該 法 人 の 主 た る 事 業 所 が 所 在 する 都 道 府 県 における 有 効 求 人 倍 率 に 応 じた 支 給 割 合 ( 有 効 求 人 倍 率 が 全 国 平 均 未 満 の 地 域 は3 分 の2 全 国 平 均 以 上 の 地 域 は2 分 の1)を 乗 じて 得 た 額 (1,000 円 未 満 切 り 捨 て)で 500 万 円 を 限 度 として 支 給 されます 手 続 き 等 の 詳 細 については 各 地 の 雇 用 開 発 協 会 にお 問 い 合 わせください 11
母 子 家 庭 の 自 立 支 援 策 年 々 増 加 する 母 子 世 帯 厚 生 労 働 省 は 母 子 家 庭 の 自 立 支 援 施 策 の 一 環 として 自 治 体 における 就 業 支 援 事 業 の 取 組 状 況 を 一 覧 できる 母 子 家 庭 就 業 支 援 マップを 作 成 し 同 省 のホームページに 公 表 しました (http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/koyou/map/index.html) 母 子 世 帯 の 割 合 は 年 々 増 加 する 一 方 で 母 子 世 帯 になってから 就 業 する 人 の 約 6 割 が 臨 時 パ ート 雇 用 を 余 儀 なくされています 同 省 では 母 子 家 庭 の 就 業 を 促 進 し 自 立 した 生 活 を 営 める よう 各 種 支 援 策 を 実 施 しています 厚 労 省 が 実 施 する 母 子 家 庭 自 立 支 援 策 4 本 柱 (1. 生 活 支 援 策 2. 就 業 支 援 策 3. 養 育 費 の 確 保 策 4. 経 済 的 支 援 策 )で 総 合 的 な 母 子 家 庭 の 自 立 支 援 策 を 実 施 しています 母 子 家 庭 に 対 する 主 な 就 業 支 援 策 1. 母 子 家 庭 等 就 業 自 立 支 援 センター 母 子 家 庭 の 母 等 に 対 して 就 業 相 談 から 就 業 支 援 講 習 会 の 実 施 就 業 情 報 の 提 供 等 一 貫 した 就 業 支 援 サービスの 提 供 を 行 うとともに 弁 護 士 等 のアドバイスを 受 け 養 育 費 の 取 り 決 めなどの 専 門 的 な 相 談 を 行 う 母 子 家 庭 等 就 業 自 立 支 援 センター 事 業 を 実 施 しています 2. 母 子 家 庭 自 立 支 援 給 付 金 事 業 (1) 自 立 支 援 教 育 訓 練 給 付 金 事 業 地 方 公 共 団 体 が 指 定 する 教 育 訓 練 講 座 を 受 講 した 母 子 家 庭 の 母 に 対 して 講 座 修 了 後 に 受 講 料 の 一 部 を 支 給 します 雇 用 保 険 の 教 育 訓 練 給 付 の 受 給 資 格 を 有 していない 人 が 指 定 教 育 講 座 を 受 講 し 修 了 した 場 合 経 費 の 40%(20 万 円 を 上 限 )が 支 給 されます (2) 高 等 技 能 訓 練 促 進 費 事 業 母 子 家 庭 の 母 が 看 護 師 や 介 護 福 祉 士 等 の 経 済 的 自 立 に 効 果 的 な 資 格 取 得 のため 2 年 以 上 養 成 機 関 等 で 修 業 する 場 合 に 就 業 期 間 の 最 後 の3 分 の1に 相 当 する 期 間 (12 カ 月 を 上 限 ) 高 等 技 能 訓 練 促 進 費 を 月 額 10 万 3,000 円 支 給 することで 生 活 の 負 担 の 軽 減 を 図 り 資 格 取 得 を 容 易 にするものです (3) 常 用 雇 用 転 換 奨 励 金 事 業 パートタイム 等 で 雇 用 している 母 子 家 庭 の 母 を OJT 実 施 後 常 用 雇 用 に 転 換 した 事 業 主 を 対 象 に1 人 当 たり 30 万 円 の 奨 励 金 を 支 給 します 12