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総 行 公 第 59 号 平 成 26 年 7 月 4 日 各 都 道 府 県 知 事 ( 人 事 担 当 課 市 町 村 担 当 課 区 政 課 扱 い) 各 指 定 都 市 市 長 ( 人 事 担 当 課 扱 い) 各 人 事 委 員 会 委 員 長 殿 総 務 省 自 治 行 政 局 公 務 員 部 長 臨 時 非 常 勤 職 員 及 び 任 期 付 職 員 の 任 用 等 について 現 在 各 地 方 公 共 団 体 においては 多 様 化 高 度 化 する 行 政 ニーズに 対 応 す るため 任 期 の 定 めのない 常 勤 職 員 のほか 事 務 の 種 類 や 性 質 に 応 じ 各 種 の 任 期 付 職 員 やいわゆる 臨 時 非 常 勤 職 員 といった 多 様 な 任 用 勤 務 形 態 が 活 用 されています どの 業 務 にどのような 任 用 勤 務 形 態 の 職 員 を 充 てるかについ ては 基 本 的 には 各 地 方 公 共 団 体 において 判 断 されるものであり 組 織 におい て 最 適 と 考 える 任 用 勤 務 形 態 の 人 員 構 成 を 実 現 することにより 最 小 のコス トで 最 も 効 果 的 な 行 政 サービスの 提 供 を 行 うことが 重 要 です 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 等 については 平 成 21 年 4 月 24 日 付 総 務 省 自 治 行 政 局 公 務 員 部 公 務 員 課 長 給 与 能 率 推 進 室 長 通 知 臨 時 非 常 勤 職 員 及 び 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 の 任 用 等 について ( 総 行 公 第 26 号 )( 以 下 21 年 通 知 という )において 任 用 の 際 の 勤 務 条 件 の 明 示 及 び 休 暇 その 他 の 勤 務 条 件 に 関 して 留 意 すべき 事 項 等 について 示 したところです 各 地 方 公 共 団 体 においては これを 踏 まえ 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 等 に 係 る 取 扱 いについて 必 要 な 対 応 を 図 っていただいているところですが 総 務 省 が 行 った 調 査 では 臨 時 非 常 勤 職 員 が 増 加 傾 向 にある 一 方 21 年 通 知 の 趣 旨 が 未 だ 必 ずしも 徹 底 されていない 実 態 が 見 受 けられ また 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 等 に 関 連 する 裁 判 例 や 法 令 改 正 などの 新 たな 動 きも 生 じています このような 事 情 を 踏 まえ 臨 時 非 常 勤 職 員 や 任 期 付 職 員 の 任 用 等 について 制 度 の 趣 旨 勤 務 の 内 容 に 応 じた 任 用 勤 務 条 件 が 確 保 できるよう 別 紙 のと おり 改 めて 留 意 すべき 事 項 に 関 し 考 え 方 を 取 りまとめました 各 地 方 公 共 団 体 における 臨 時 非 常 勤 職 員 及 び 任 期 付 職 員 の 任 用 等 については 21 年 通 知 に 代 えて 本 通 知 によることとし 現 行 の 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 等 に 係 る 取 扱 いを 再 度 検 証 した 上 で 必 要 な 対 応 を 図 っていただきますようお 願 いいたしま す

また あわせて 平 成 16 年 8 月 1 日 付 総 務 省 自 治 行 政 局 公 務 員 部 長 通 知 地 方 公 務 員 法 及 び 地 方 公 共 団 体 の 一 般 職 の 任 期 付 職 員 の 採 用 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 運 用 について ( 総 行 公 第 54 号 )( 以 下 任 期 付 運 用 通 知 という )を 別 添 のとおり 改 正 いたします 任 期 付 職 員 制 度 は 各 地 方 公 共 団 体 の 行 政 運 営 において 最 適 と 考 える 任 用 勤 務 形 態 の 人 員 構 成 を 実 現 するための 手 段 の 一 つであり 本 格 的 業 務 に 従 事 す る 者 として 位 置 付 けられ 相 応 の 給 与 や 休 暇 等 の 勤 務 条 件 が 適 用 されるほか 3 年 ないし 5 年 以 内 という 複 数 年 の 任 期 を 設 定 できる 制 度 です 総 務 省 としても 現 行 制 度 の 効 果 的 な 運 用 等 の 事 例 をはじめとした 必 要 な 情 報 の 提 供 や 検 討 を 引 き 続 き 行 ってまいりますので 各 地 方 公 共 団 体 におかれましても 臨 時 非 常 勤 職 員 に 替 えて 任 期 付 職 員 を 任 用 するなど 制 度 の 更 なる 活 用 について 検 討 を お 願 いいたします 各 都 道 府 県 知 事 におかれては 貴 都 道 府 県 内 の 市 区 町 村 に 対 してもこの 旨 周 知 いただきますようお 願 いいたします なお 地 域 の 元 気 創 造 プラットフォー ムにおける 調 査 照 会 システムを 通 じて 各 市 町 村 に 対 して 本 通 知 について の 情 報 提 供 を 行 っていることを 申 し 添 えます 本 通 知 は 地 方 公 務 員 法 第 59 条 ( 技 術 的 助 言 ) 及 び 地 方 自 治 法 第 245 条 の4( 技 術 的 な 助 言 )に 基 づくものです

< 別 紙 > 臨 時 非 常 勤 職 員 及 び 任 期 付 職 員 の 任 用 等 について Ⅰ 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 等 について 1 任 用 について (1) 臨 時 非 常 勤 の 職 の 位 置 付 け 1 職 の 設 定 及 び 任 用 根 拠 臨 時 非 常 勤 職 員 ( 以 下 のアからウまでに 該 当 する 者 をいう 以 下 同 じ )は 地 方 公 務 員 法 ( 以 下 地 公 法 という )に 基 づく 制 度 的 な 位 置 付 けとして 臨 時 的 補 助 的 な 業 務 又 は 特 定 の 学 識 経 験 を 要 する 職 務 に 任 期 を 限 って 任 用 するものと 解 されているところである ア 特 別 職 非 常 勤 職 員 ( 地 公 法 第 3 条 第 3 項 第 3 号 ) イ 一 般 職 非 常 勤 職 員 ( 地 公 法 第 17 条 ) ウ 臨 時 的 任 用 職 員 ( 地 公 法 第 22 条 ) これらの 臨 時 非 常 勤 職 員 についての 業 務 の 内 容 や 業 務 に 伴 う 責 任 の 程 度 は 任 期 の 定 めのない 常 勤 職 員 と 異 なる 設 定 とされるべきもの であることに 留 意 すべきである 個 々 具 体 の 職 の 設 定 にあたっては 適 正 な 定 員 管 理 と 適 切 な 人 事 管 理 に 取 り 組 む 中 で 就 けようとする 職 務 の 内 容 勤 務 形 態 等 に 応 じ 任 期 の 定 めのない 常 勤 職 員 任 期 付 職 員 臨 時 非 常 勤 職 員 のいず れが 適 当 かを 検 討 し その 上 で 臨 時 非 常 勤 職 員 の 職 として 設 定 する 場 合 には 上 記 アからウまでのいずれの 任 用 根 拠 に 位 置 づけるかを 明 確 にしておくべきである 2 任 用 根 拠 ごとの 留 意 点 ア 特 別 職 非 常 勤 職 員 特 別 職 の 非 常 勤 職 員 については 主 に 特 定 の 学 識 経 験 を 必 要 と する 職 に 自 らの 学 識 経 験 に 基 づき 非 専 務 的 に 公 務 に 参 画 する 労 働 者 性 の 低 い 勤 務 態 様 が 想 定 され 地 公 法 の 適 用 が 除 外 されている ものであることを 踏 まえ 適 切 に 運 用 されるべきである 職 務 の 内 容 が 補 助 的 定 型 的 であったり 一 般 職 の 職 員 と 同 一 と 認 められるような 職 や 勤 務 管 理 や 業 務 遂 行 方 法 において 労 働 者 性 の 高 い 職 については 本 来 一 般 職 として 任 用 されるべきであり 特 別 職 として 任 用 することは 避 けるべきである イ 一 般 職 非 常 勤 職 員 一 般 職 の 非 常 勤 職 員 については 任 期 を 限 った 任 用 を 繰 り 返 すこ とで 事 実 上 任 期 の 定 めのない 常 勤 職 員 と 同 様 の 勤 務 形 態 を 適 用 させ 1

るようなことは 避 けるべきである また 第 17 条 による 採 用 は 競 争 試 験 又 は 選 考 によることとされており 客 観 的 な 能 力 実 証 を 担 保 する 仕 組 みが 必 要 不 可 欠 であることにも 留 意 すべきである ウ 臨 時 的 任 用 職 員 臨 時 的 任 用 職 員 については 任 用 可 能 な 場 合 や 任 期 に 係 る 要 件 が 地 公 法 第 22 条 に 明 確 に 定 められているところであり 任 用 に 当 たっ ては こうした 制 度 上 の 要 件 を 再 度 確 認 し 特 にフルタイムの 臨 時 的 任 用 を 繰 り 返 すことによって 事 実 上 任 期 の 定 めのない 常 勤 職 員 と 同 様 の 勤 務 形 態 を 適 用 させるようなことは 避 けるべきである (2) 募 集 採 用 の 際 の 留 意 事 項 臨 時 非 常 勤 職 員 の 募 集 及 び 採 用 にあたっては 以 下 の 関 係 法 令 に 留 意 すべきである 1 勤 務 条 件 の 明 示 労 働 者 の 募 集 を 行 う 者 は その 募 集 に 当 たって 労 働 者 が 従 事 すべ き 業 務 の 内 容 及 び 賃 金 労 働 時 間 その 他 の 労 働 条 件 を 明 示 しなければ ならないとされている( 職 業 安 定 法 第 5 条 の 3) この 場 合 において 労 働 契 約 の 期 間 に 関 する 事 項 就 業 の 場 所 従 事 すべき 業 務 の 内 容 に 関 する 事 項 始 業 就 業 の 時 刻 所 定 労 働 時 間 を 超 える 労 働 の 有 無 休 憩 時 間 休 日 に 関 する 事 項 賃 金 の 額 に 関 する 事 項 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 労 働 者 災 害 補 償 保 険 及 び 雇 用 保 険 の 適 用 に 関 する 事 項 については 書 面 の 交 付 又 は 電 子 メールにより 行 わなければならない ことが 定 められている 特 に 任 期 については 後 述 の 任 期 に 関 する 考 え 方 も 踏 まえ 任 期 終 了 後 の 再 度 の 任 用 の 可 能 性 について 明 示 する 場 合 であっても 手 続 な く 更 新 がなされたり 長 期 にわたって 継 続 して 勤 務 できるといっ た 誤 解 を 招 かないよう 明 確 な 説 明 に 留 意 すべきである 2 均 等 な 機 会 の 付 与 及 び 客 観 的 な 能 力 の 実 証 ア 地 公 法 第 13 条 においては すべて 国 民 は 平 等 に 取 り 扱 われなけれ ばならず 人 種 信 条 性 別 社 会 的 身 分 等 によって 差 別 されては ならないとされている これに 関 連 して 雇 用 対 策 法 においては 事 業 主 は 労 働 者 の 募 集 及 び 採 用 について 年 齢 にかかわりなく 均 等 な 機 会 を 与 えなけれ ばならないこととされており 期 間 の 定 めのある 労 働 契 約 に 関 する 2

募 集 及 び 採 用 にあたっては 年 齢 制 限 を 設 けることはできないこと とされている( 同 法 第 10 条 ) また 雇 用 の 分 野 における 男 女 の 均 等 な 機 会 及 び 待 遇 の 確 保 等 に 関 する 法 律 ( 以 下 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 という )においては 事 業 主 は 労 働 者 の 募 集 及 び 採 用 につい て その 性 別 にかかわりなく 均 等 な 機 会 を 与 えなければならないこ ととされている( 同 法 第 5 条 ) これらの 規 定 自 体 は 地 方 公 務 員 については 適 用 除 外 とされている が 臨 時 非 常 勤 職 員 の 募 集 採 用 にあたっては 地 公 法 第 13 条 の 平 等 取 扱 いの 原 則 を 踏 まえ 年 齢 や 性 別 にかかわりなく 均 等 な 機 会 を 与 える 必 要 があることに 留 意 すべきである イ 臨 時 非 常 勤 職 員 の 採 用 に 当 たっては できる 限 り 広 く 募 集 を 行 うなど 適 切 な 募 集 を 行 ったうえで 客 観 的 な 能 力 の 実 証 を 行 う 必 要 があることに 留 意 すべきである なお 国 の 非 常 勤 職 員 の 採 用 に 当 たっては 公 募 により 難 い 場 合 や 公 募 による 必 要 がない 特 定 の 場 合 を 除 き インターネットの 利 用 公 共 職 業 安 定 所 への 求 人 申 込 み 等 による 告 知 を 行 い できる 限 り 広 く 募 集 を 行 うこと( 人 事 院 規 則 第 8-12 第 46 条 第 2 項 )とされているところである (3) 任 用 の 際 の 留 意 事 項 1 任 用 根 拠 及 び 制 度 的 位 置 付 けの 明 示 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 に 当 たっては 任 用 根 拠 に 応 じて 適 用 され る 法 令 関 係 が 異 なってくることにかんがみ 任 用 される 職 員 に 対 して 法 律 上 の 任 用 根 拠 及 びその 位 置 付 けを 明 示 すべきである 2 勤 務 条 件 の 明 示 労 働 基 準 法 第 15 条 により 使 用 者 は 労 働 契 約 の 締 結 に 際 し 労 働 者 に 対 して 賃 金 労 働 時 間 その 他 の 労 働 条 件 を 明 示 しなければならな いとされている この 場 合 において 労 働 契 約 の 期 間 に 関 する 事 項 就 業 の 場 所 従 事 すべき 業 務 に 関 する 事 項 始 業 終 業 の 時 刻 所 定 労 働 時 間 を 超 える 労 働 の 有 無 休 憩 時 間 休 日 休 暇 等 に 関 する 事 項 賃 金 ( 退 職 手 当 及 び 臨 時 に 支 払 われる 賃 金 賞 与 その 他 これらに 準 ずる 賃 金 を 除 く )の 決 定 計 算 及 び 支 払 の 方 法 賃 金 の 締 切 り 及 び 支 払 の 時 期 に 関 する 事 項 退 職 に 関 する 事 項 ( 解 雇 の 事 由 を 含 む ) については 書 面 の 交 付 により 行 わなければならないこととされてい る 3

地 方 公 務 員 については 労 働 基 準 法 が 原 則 適 用 されるため 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 手 続 の 際 には 上 記 の 規 定 に 留 意 し 勤 務 条 件 の 明 示 が 的 確 に 行 われているか 文 書 で 示 すべき 事 項 を 文 書 で 示 している か 改 めて 確 認 すべきである 3 任 期 について ア 臨 時 的 任 用 職 員 の 任 期 については 地 公 法 第 22 条 において 最 長 1 年 以 内 と 規 定 されている 一 方 特 別 職 非 常 勤 職 員 及 び 一 般 職 非 常 勤 職 員 については 法 律 上 任 期 に 関 する 明 文 の 規 定 はないが 期 間 を 限 って 任 用 する 非 常 勤 職 員 の 任 期 については (ア) 臨 時 的 任 用 が 最 長 1 年 以 内 であり 臨 時 の 職 はおおむね 1 年 以 内 の 存 続 期 間 を 有 するものとされていること (イ) 臨 時 非 常 勤 の 職 が 臨 時 的 補 助 的 業 務 に 従 事 するという 性 格 であること (ウ) 職 の 臨 時 性 補 助 性 に 伴 い 基 本 的 に 毎 年 度 の 予 算 で 職 の 設 置 に ついて 査 定 され 定 員 管 理 上 も 条 例 で 定 める 定 数 の 対 象 外 であるこ と にかんがみれば 原 則 1 年 以 内 であると 考 えられる なお この 場 合 であっても 平 等 取 扱 いの 原 則 や 成 績 主 義 の 下 客 観 的 な 能 力 の 実 証 を 経 て 再 度 任 用 されることはありうるものであ る イ 具 体 的 な 任 期 の 設 定 にあたっては 任 用 されていない 者 が 事 実 上 業 務 に 従 事 することのないよう あくまで 職 員 に 従 事 させようとす る 業 務 の 遂 行 に 必 要 な 期 間 を 考 慮 して 適 切 に 定 めることが 必 要 であ る ウ 任 期 については 2のとおり 任 用 の 際 に 文 書 で 示 す 必 要 があるが その 際 (2)1と 同 様 手 続 なく 更 新 がなされたり 長 期 にわ たって 継 続 して 勤 務 できるといった 誤 解 を 招 かないよう 採 用 の 段 階 で 明 確 に 示 すべきである 2 勤 務 条 件 等 について (1) 報 酬 等 について 1 報 酬 等 の 制 度 や 水 準 の 考 え 方 ア 地 方 自 治 法 第 204 条 において 常 勤 の 職 員 ( 臨 時 的 任 用 職 員 であ る 者 を 含 む ) 及 び 非 常 勤 の 職 員 のうち 短 時 間 勤 務 職 員 ( 再 任 用 短 時 間 勤 務 職 員 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 及 び 育 児 短 時 間 勤 務 に 伴 う 短 時 間 勤 務 職 員 )には 給 料 及 び 諸 手 当 を 支 給 することとされている 4

一 方 同 法 第 203 条 の 2 において 短 時 間 勤 務 職 員 以 外 の 非 常 勤 の 職 員 には 報 酬 及 び 費 用 弁 償 を 支 給 することとされており 手 当 は 支 給 できないものである ただし 時 間 外 勤 務 に 対 する 報 酬 の 支 給 や 通 勤 費 用 の 費 用 弁 償 については 後 述 する2 及 び3に 留 意 し 適 切 な 取 扱 いがなされるべきである なお 同 法 第 204 条 に 規 定 する 常 勤 の 職 員 に 当 たるか 否 かは 任 用 方 法 ないし 基 準 勤 務 内 容 及 び 態 様 報 酬 の 支 給 その 他 の 待 遇 等 を 総 合 的 に 考 慮 して 実 質 的 に 判 断 されるものであり 地 方 公 務 員 法 上 の 任 用 根 拠 から 直 ちに 定 まるものではないとの 趣 旨 の 裁 判 例 が 存 在 することにも 併 せて 留 意 が 必 要 である イ 地 方 自 治 法 第 203 条 の 2 及 び 第 204 条 において 報 酬 及 び 費 用 弁 償 の 額 並 びにその 支 給 方 法 給 料 及 び 手 当 並 びにその 支 給 方 法 は 条 例 で 定 めなければならないこととされている 各 地 方 公 共 団 体 の 条 例 等 において 臨 時 非 常 勤 職 員 の 具 体 の 報 酬 等 の 制 度 や 水 準 を 定 める 際 には 常 勤 の 職 員 の 給 料 と 同 様 に 職 務 給 の 原 則 の 趣 旨 を 踏 まえ 職 務 の 内 容 と 責 任 に 応 じて 適 切 に 決 定 され るべきものである なお 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 す る 法 律 は 公 務 員 は 適 用 除 外 とされているが 同 法 においても 短 時 間 労 働 者 の 賃 金 の 取 扱 いについて 職 務 の 内 容 等 を 勘 案 し その 賃 金 を 決 定 するよう 努 める 旨 の 規 定 があるところである 2 時 間 外 勤 務 に 対 する 報 酬 の 支 給 本 来 非 常 勤 職 員 については 勤 務 条 件 として 明 示 された 所 定 労 働 時 間 (Ⅰ1(3)2 参 照 )を 超 える 勤 務 は 想 定 されるものではないが 労 働 基 準 法 が 適 用 される 非 常 勤 職 員 に 対 して 当 該 所 定 労 働 時 間 を 超 え る 勤 務 を 命 じた 場 合 においては 当 該 勤 務 に 対 し 時 間 外 勤 務 手 当 に 相 当 する 報 酬 を 支 給 すべきものであることに 留 意 が 必 要 である さら に 仮 に 労 働 基 準 法 に 定 める 法 定 労 働 時 間 を 超 える 時 間 又 は 休 日 等 の 勤 務 を 命 じた 場 合 には 当 該 勤 務 に 対 しては 同 法 第 37 条 の 規 定 に 基 づき 割 り 増 された 報 酬 を 支 給 するなど 同 法 の 規 定 に 沿 った 適 切 な 対 応 を 行 う 必 要 があることに 留 意 すべきである 3 費 用 弁 償 費 用 弁 償 については 地 方 自 治 法 第 203 条 の 2 において 同 条 第 1 項 に 定 める 非 常 勤 の 職 員 は 職 務 を 行 うため 要 する 費 用 の 弁 償 を 受 け ることができると 規 定 されている このうち 非 常 勤 の 職 員 に 対 する 通 勤 費 用 相 当 分 については 費 用 弁 償 として 支 給 することができるものであり 支 給 する 場 合 には 所 要 の 条 例 の 規 定 を 整 備 するなどして 適 切 に 対 応 すべきであることに 留 意 5

が 必 要 である (2) 休 暇 について 1 条 例 等 による 勤 務 条 件 の 規 定 一 般 職 の 臨 時 非 常 勤 職 員 に 係 る 勤 務 時 間 休 暇 等 の 勤 務 条 件 につ いても 地 公 法 第 24 条 第 6 項 に 基 づき 条 例 で 定 めることとされており 臨 時 非 常 勤 職 員 が 自 らの 勤 務 条 件 について 把 握 することができるよ うに 条 例 又 はその 委 任 を 受 けた 規 則 等 で 明 確 に 定 めるべきである 2 労 働 基 準 法 上 の 休 暇 等 臨 時 非 常 勤 職 員 のうち 労 働 基 準 法 上 の 労 働 者 に 該 当 する 者 に 係 る 勤 務 条 件 の 設 定 にあたっては 最 低 労 働 基 準 である 労 働 基 準 法 の 規 定 を 踏 まえて 定 めるべきである 特 に これらの 職 員 に 対 して 適 用 されるべき 労 働 基 準 法 に 定 める 年 次 有 給 休 暇 ( 労 働 基 準 法 第 39 条 ) 産 前 産 後 休 業 ( 同 法 第 65 条 ) 育 児 時 間 ( 同 法 第 67 条 ) 生 理 休 暇 ( 同 法 第 68 条 )が 制 度 として 設 けられ ていなかったり 法 律 上 の 規 定 を 下 回 っているような 場 合 には 法 律 の 趣 旨 に 合 致 するよう 速 やかに 制 度 を 整 備 すべきである なお 労 働 基 準 法 における 年 次 有 給 休 暇 の 付 与 に 係 る 継 続 勤 務 の 要 件 については 勤 務 の 実 態 に 即 して 判 断 すべきものであるので 期 間 の 定 めのある 労 働 契 約 を 反 復 して 短 時 間 労 働 者 を 使 用 する 場 合 各 々の 労 働 契 約 期 間 の 終 期 と 始 期 の 間 に 短 時 日 の 間 隔 を 置 いていると しても 必 ずしも 当 然 に 継 続 勤 務 が 中 断 されるものではないことに 留 意 すること ( 平 成 19 年 10 月 1 日 付 厚 生 労 働 省 通 知 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 につい て )とされており 再 度 の 任 用 を 行 う 場 合 の 適 切 な 対 応 に 留 意 すべき である また 労 働 基 準 法 第 7 条 の 公 民 権 行 使 の 保 障 についても 留 意 すべき である 3 国 の 非 常 勤 職 員 との 権 衡 職 員 の 勤 務 時 間 その 他 職 員 の 給 与 以 外 の 勤 務 条 件 を 定 めるに 当 たっ ては 国 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 職 員 との 間 に 権 衡 を 失 しないように 適 当 な 考 慮 が 払 われなければならないこととされている( 地 公 法 第 24 条 第 5 項 ) 地 方 公 共 団 体 の 臨 時 非 常 勤 職 員 については 任 用 に 係 る 制 度 や 運 用 の 実 態 が 国 とは 異 なることから 国 の 非 常 勤 職 員 と 全 て 同 じ 制 度 が 適 用 されなければならないものではないが 給 与 以 外 の 勤 務 条 件 の 設 定 に 際 しては 国 の 非 常 勤 職 員 について 人 事 院 規 則 15-15( 非 常 勤 職 員 の 勤 務 時 間 及 び 休 暇 )に 定 められている 休 暇 の 対 象 者 の 範 囲 等 も 踏 ま 6

えつつ 権 衡 を 失 しないよう 努 めるべきである なお 国 の 非 常 勤 職 員 については 以 下 のような 休 暇 が 定 められて いる ア 有 給 の 休 暇 年 次 休 暇 公 民 権 行 使 裁 判 員 証 人 等 としての 出 頭 災 害 等 による 出 勤 困 難 災 害 時 の 退 勤 途 上 危 険 回 避 親 族 の 死 亡 イ 無 給 の 休 暇 産 前 産 後 保 育 時 間 子 の 看 護 短 期 の 介 護 介 護 生 理 日 負 傷 又 は 疾 病 骨 髄 移 植 (3) 社 会 保 険 及 び 労 働 保 険 の 適 用 臨 時 非 常 勤 職 員 のうち 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 地 方 公 務 員 災 害 補 償 法 及 び 退 職 手 当 に 関 する 条 例 が 適 用 されない 者 については 勤 務 形 態 に 応 じて 厚 生 年 金 及 び 健 康 保 険 並 びに 雇 用 保 険 及 び 労 災 保 険 の 各 法 律 に 基 づく 適 用 要 件 に 則 った 適 切 な 対 応 が 図 られるべきであり 個 々 具 体 の 任 用 例 においていかなる 適 用 状 況 となるかについて 再 度 点 検 すべき である これらの 制 度 には 雇 用 期 間 や 労 働 時 間 等 に 関 し 一 定 の 要 件 が 定 められているところであり 要 件 に 該 当 している 場 合 には 所 定 の 手 続 を 確 実 に 行 う 必 要 があることに 留 意 すべきである なお 厚 生 年 金 保 険 及 び 健 康 保 険 の 被 保 険 者 資 格 については 有 期 の 雇 用 契 約 又 は 任 用 が1 日 ないし 数 日 の 間 を 空 けて 再 度 行 われる 場 合 にお いても 雇 用 契 約 又 は 任 用 の 終 了 時 にあらかじめ 事 業 主 と 被 保 険 者 と の 間 で 次 の 雇 用 契 約 又 は 任 用 の 予 定 が 明 らかであるような 事 実 が 認 めら れるなど 事 実 上 の 使 用 関 係 が 中 断 することなく 存 続 していると 就 労 の 実 態 に 照 らして 判 断 される 場 合 には 被 保 険 者 資 格 を 喪 失 させること なく 取 り 扱 う 必 要 ( 平 成 26 年 1 月 17 日 付 厚 生 労 働 省 通 知 厚 生 年 金 保 険 及 び 健 康 保 険 の 被 保 険 者 資 格 に 係 る 雇 用 契 約 又 は 任 用 が 数 日 空 けて 再 度 行 われる 場 合 の 取 扱 いについて )があるとされており 再 度 の 任 用 を 行 う 場 合 の 適 切 な 対 応 に 留 意 すべきである (4)その 他 の 勤 務 条 件 等 上 記 の 他 にも 労 働 安 全 衛 生 法 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 等 の 労 働 関 係 法 令 は 適 用 除 外 が 定 められていない 限 り 臨 時 非 常 勤 職 員 についても 適 用 があることや 地 方 公 務 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 法 律 ( 以 下 地 方 公 務 員 育 児 休 業 法 とする ) 及 び 育 児 休 業 介 護 休 業 等 育 児 又 は 家 族 介 護 を 行 う 労 働 者 の 福 祉 に 関 する 法 律 ( 以 下 育 児 介 護 休 業 法 とする ) の 改 正 により 一 定 の 条 件 を 満 たす 非 常 勤 職 員 にもこれらの 法 の 規 定 が 適 用 されることとなったことを 踏 まえ 各 法 令 に 基 づく 適 用 要 件 に 則 っ た 適 切 な 対 応 が 求 められることに 留 意 すべきである また 国 の 非 常 勤 職 員 との 権 衡 にも 留 意 すべきである 7

1 労 働 安 全 衛 生 法 に 基 づく 健 康 診 断 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 第 1 項 及 び 労 働 安 全 衛 生 規 則 第 44 条 におい て 事 業 者 は 常 時 使 用 する 労 働 者 に 対 し 1 年 以 内 ごとに 1 回 定 期 に 医 師 による 健 康 診 断 を 行 わなければならないと 規 定 されており 同 規 則 の 常 時 使 用 する 労 働 者 に 該 当 する 場 合 には 健 康 診 断 を 行 わな ければならないことに 留 意 すべきである 2 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 に 基 づく 措 置 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 第 11 条 においては 職 場 における 性 的 な 言 動 に 起 因 する 問 題 に 関 する 雇 用 管 理 上 の 措 置 が 第 12 条 においては 女 性 労 働 者 が 母 子 保 健 法 の 規 定 による 保 健 指 導 又 は 健 康 診 査 を 受 けるため に 必 要 な 時 間 の 確 保 が 定 められていること 等 に 留 意 が 必 要 である なお 国 の 非 常 勤 職 員 については 人 事 院 規 則 10-7( 女 子 職 員 及 び 年 少 職 員 の 健 康 安 全 及 び 福 祉 )における 保 健 指 導 又 は 健 康 診 査 を 受 けるための 職 務 専 念 義 務 の 免 除 が 適 用 されているところである 3 地 方 公 務 員 育 児 休 業 法 及 び 育 児 介 護 休 業 法 に 基 づく 措 置 育 児 介 護 休 業 法 第 61 条 において 地 方 公 務 員 に 関 する 介 護 休 業 ( 介 護 休 暇 ) 短 期 の 介 護 休 暇 子 の 看 護 休 暇 所 定 外 労 働 の 免 除 の 義 務 化 時 間 外 労 働 の 制 限 深 夜 労 働 の 制 限 に 係 る 規 定 が 設 けられており こ れらの 規 定 については 平 成 22 年 6 月 及 び 平 成 23 年 4 月 の 改 正 によ り 勤 務 期 間 等 一 定 の 条 件 を 満 たす 非 常 勤 職 員 にも 措 置 されることと なったところである また 地 方 公 務 員 育 児 休 業 法 に 基 づく 育 児 休 業 や 部 分 休 業 について も 平 成 23 年 4 月 の 改 正 により 勤 務 期 間 等 一 定 の 条 件 を 満 たす 非 常 勤 職 員 ( 育 児 休 業 については 臨 時 的 任 用 職 員 を 除 く)にも 適 用 され ることとなったところである これらの 措 置 については 平 成 21 年 7 月 24 日 付 総 行 公 第 48 号 育 児 休 業 介 護 休 業 等 育 児 又 は 家 族 介 護 を 行 う 労 働 者 の 福 祉 に 関 する 法 律 及 び 雇 用 保 険 法 の 一 部 改 正 について 及 び 平 成 22 年 12 月 15 日 付 事 務 連 絡 国 家 公 務 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 法 律 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 における 地 方 公 務 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 法 律 及 び 育 児 休 業 介 護 休 業 等 育 児 又 は 家 族 介 護 を 行 う 労 働 者 の 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 改 正 等 の 施 行 について 等 を 踏 まえた 適 切 な 対 応 が 求 められる なお 国 の 非 常 勤 職 員 については 人 事 院 規 則 10-11( 育 児 又 は 介 護 を 行 う 職 員 の 早 出 遅 出 勤 務 並 びに 深 夜 勤 務 及 び 超 過 勤 務 の 制 限 )に おいて 育 児 や 介 護 を 行 う 職 員 の 深 夜 勤 務 や 超 過 勤 務 の 制 限 が 同 15-15 において 子 の 看 護 休 暇 や 短 期 の 介 護 休 暇 介 護 休 暇 が 規 定 されている ところである 8

4 研 修 及 び 厚 生 福 利 一 般 職 の 臨 時 非 常 勤 職 員 については 地 公 法 上 の 研 修 や 厚 生 福 利 に 関 する 規 定 が 適 用 されるところであり 臨 時 非 常 勤 職 員 の 従 事 する 業 務 の 内 容 や 業 務 に 伴 う 責 任 の 程 度 に 応 じて 適 切 な 対 応 を 図 るべき ことに 留 意 すべきである なお 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 は 公 務 員 は 適 用 除 外 とされているが 同 法 においても 教 育 訓 練 や 福 利 厚 生 施 設 に 関 する 取 扱 いについて 短 時 間 労 働 者 への 配 慮 義 務 等 が 規 定 されているところである 3 服 務 について 一 般 職 の 臨 時 非 常 勤 職 員 については 地 公 法 上 の 服 務 に 関 する 各 規 定 が 適 用 されていることほか 特 に 以 下 のことに 留 意 すべきである (1) 守 秘 義 務 特 別 職 については 地 公 法 の 適 用 がないことから 地 公 法 に 定 める 服 務 に 関 する 規 定 が 直 接 適 用 されないこととなる 特 別 職 非 常 勤 職 員 を 任 用 する 場 合 には その 公 務 の 性 質 を 踏 まえ 特 に 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 職 務 に 従 事 する 場 合 の 守 秘 義 務 の 取 扱 いについ て 明 確 に 定 めておく 必 要 がある (2) 営 利 企 業 の 従 事 制 限 一 般 職 の 臨 時 非 常 勤 職 員 については 地 公 法 第 38 条 において 営 利 企 業 等 の 従 事 制 限 が 定 められており 従 事 する 場 合 は 任 命 権 者 の 許 可 が 必 要 であるが 臨 時 非 常 勤 職 員 に 対 する 営 利 企 業 等 の 従 事 の 許 可 につ いては 任 期 付 運 用 通 知 における 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 に 関 する 取 扱 い と 同 様 公 務 に 支 障 を 来 したり 公 務 の 信 用 を 失 墜 させたりするなどの おそれがないよう 十 分 留 意 しつつ 臨 時 非 常 勤 職 員 の 勤 務 形 態 等 を 勘 案 して 必 要 に 応 じ 弾 力 的 な 運 用 を 行 うことは 可 能 であることに 留 意 すべ きである 4 再 度 の 任 用 について (1) 基 本 的 な 考 え 方 1 再 度 の 任 用 の 位 置 づけ 1(3)3の 任 期 についての 考 え 方 を 踏 まえれば 臨 時 非 常 勤 職 員 が 就 くこととされる 職 については 本 来 原 則 1 年 ごとにその 職 の 必 要 性 が 吟 味 される 新 たに 設 置 された 職 と 位 置 付 けられるべきものであ る ある 臨 時 非 常 勤 の 職 に 就 いていた 者 が 任 期 の 終 了 後 再 度 同 一 の 職 務 内 容 の 職 に 任 用 されること 自 体 は 排 除 されるものではないが 同 じ 職 の 任 期 が 延 長 された あるいは 同 一 の 職 に 再 度 任 用 された という 意 味 ではなく あくまで 新 たな 職 に 改 めて 任 用 されたものと 整 9

理 されるものであり 当 該 職 員 に 対 してもその 旨 説 明 がなされるべき である 2 再 度 の 任 用 についての 留 意 事 項 1のように 整 理 した 場 合 でも 同 一 の 者 が 長 期 にわたって 同 一 の 職 務 内 容 の 職 とみなされる 臨 時 非 常 勤 の 職 に 繰 り 返 し 任 用 されること は 長 期 的 計 画 的 な 人 材 育 成 人 材 配 置 への 影 響 や 臨 時 非 常 勤 職 員 としての 身 分 及 び 処 遇 の 固 定 化 などの 問 題 を 生 じさせるおそれが あることに 留 意 が 必 要 である 地 方 公 務 員 の 任 用 における 成 績 主 義 や 平 等 取 扱 いの 原 則 を 踏 まえれ ば 繰 り 返 し 任 用 されても 再 度 任 用 の 保 障 のような 既 得 権 が 発 生 す るものではなく 臨 時 非 常 勤 の 職 であっても 任 期 ごとに 客 観 的 な 能 力 実 証 に 基 づき 当 該 職 に 従 事 する 十 分 な 能 力 を 持 った 者 を 任 用 する ことが 求 められる (2) 任 期 の 設 定 等 について 再 度 の 任 用 の 場 合 であっても 新 たな 任 期 と 前 の 任 期 の 間 に 一 定 の 期 間 を 置 くことを 直 接 求 める 規 定 は 地 方 公 務 員 法 をはじめとした 関 係 法 令 において 存 在 しない 任 期 については 1(3)3に 記 載 したとおり 任 用 されていない 者 が 事 実 上 業 務 に 従 事 することのないよう あくまで 職 員 に 従 事 させようとする 業 務 の 遂 行 に 必 要 な 期 間 を 考 慮 して 適 切 に 定 める ことが 必 要 である また 募 集 にあたって 任 用 の 回 数 や 年 数 が 一 定 数 に 達 していること のみを 捉 えて 一 律 に 応 募 要 件 に 制 限 を 設 けることは 平 等 取 扱 いの 原 則 や 成 績 主 義 の 観 点 から 避 けるべきであり 1(2)2に 述 べた 均 等 な 機 会 の 付 与 の 考 え 方 を 踏 まえた 適 切 な 募 集 を 行 うことが 求 められる (3) 手 続 について 同 一 の 者 を 同 一 の 職 務 内 容 の 職 に 再 度 任 用 する 際 にも 新 たな 職 への 任 用 として 1(1) 及 び(2)と 同 様 改 めて 職 務 内 容 を 含 めた 勤 務 条 件 の 提 示 を 行 い 平 等 取 扱 いの 原 則 や 成 績 主 義 も 踏 まえつつ 能 力 の 実 証 等 を 経 た 上 で 本 人 の 意 思 を 確 認 し 辞 令 の 交 付 や 勤 務 条 件 の 明 示 を 行 うべきである なお 結 果 として 複 数 回 にわたって 同 一 の 者 の 任 用 が 繰 り 返 された 後 に 能 力 実 証 の 結 果 や 業 務 の 見 直 しによる 業 務 自 体 の 廃 止 その 他 の 合 理 的 な 理 由 により 再 度 の 任 用 を 行 わないこととする 場 合 においては 事 前 に 十 分 な 説 明 を 行 ったり 他 に 応 募 可 能 な 求 人 を 紹 介 する 等 配 慮 をする ことが 望 ましい 10

(4) 報 酬 等 について 同 一 の 職 務 内 容 の 職 に 再 度 任 用 され 職 務 の 責 任 困 難 度 が 同 じであ る 場 合 には 職 務 の 内 容 と 責 任 に 応 じて 報 酬 を 決 定 するという 職 務 給 の 原 則 からすれば 報 酬 額 は 同 一 となることに 留 意 すべきである なお 毎 年 の 報 酬 水 準 の 決 定 に 際 し 同 一 又 は 類 似 の 職 種 の 常 勤 職 員 や 民 間 企 業 の 労 働 者 の 給 与 改 定 の 状 況 等 に 配 慮 し 報 酬 額 を 変 更 するこ とはあり 得 るものである また 同 一 人 が 同 一 の 職 種 の 職 に 再 度 任 用 される 場 合 であっても 職 務 内 容 や 責 任 の 度 合 い 等 が 変 更 される 場 合 には 異 なる 職 への 任 用 であ ることから 報 酬 額 を 変 更 することはあり 得 るものである Ⅱ 任 期 付 職 員 の 任 用 等 について 1 任 期 付 職 員 制 度 の 活 用 について (1) 現 行 制 度 の 趣 旨 平 成 16 年 に 地 方 公 共 団 体 の 一 般 職 の 任 期 付 職 員 の 採 用 に 関 する 法 律 ( 以 下 任 期 付 法 という )の 改 正 により 導 入 された 同 法 第 4 条 又 は 第 5 条 に 基 づく 任 期 付 職 員 制 度 ( 以 下 単 に 任 期 付 職 員 制 度 という ) は 各 地 方 公 共 団 体 の 行 政 運 営 において 最 適 と 考 える 任 用 勤 務 形 態 の 人 員 構 成 を 実 現 するための 手 段 の 一 つであり 本 格 的 業 務 に 従 事 する 者 として 位 置 付 けられ 相 応 の 給 与 や 休 暇 等 の 勤 務 条 件 が 適 用 される ほか 3 年 ないし 5 年 以 内 という 複 数 年 の 任 期 が 保 障 されうる 制 度 である 任 期 付 職 員 制 度 は 各 地 方 公 共 団 体 の 政 策 判 断 で 条 例 に 基 づき 制 度 化 されるものであるが 各 地 方 公 共 団 体 にあっては 臨 時 非 常 勤 職 員 の 任 用 根 拠 ごとの 趣 旨 に 適 合 した 任 用 の 在 り 方 を 検 討 していく 過 程 におい て 現 在 臨 時 非 常 勤 職 員 制 度 により 対 応 している 具 体 的 な 任 用 事 例 に ついて 本 格 的 な 業 務 に 従 事 することができ かつ 複 数 年 にわたる 任 期 設 定 が 可 能 である 場 合 には 任 期 付 職 員 制 度 の 積 極 的 な 活 用 について 検 討 されたい (2) 制 度 活 用 の 際 の 留 意 点 任 期 付 職 員 制 度 の 運 用 にあたっては 任 期 付 運 用 通 知 を 参 照 し 適 切 な 任 用 管 理 に 努 めるべきであるが 特 に 以 下 の 点 に 留 意 が 必 要 である 1 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 を 任 用 する 際 の 要 件 について 任 期 付 法 第 5 条 第 2 項 により 住 民 サービスの 提 供 時 間 を 延 長 し 若 しくは 繁 忙 時 における 提 供 体 制 を 充 実 し 又 はその 延 長 した 提 供 時 間 若 しくは 充 実 した 提 供 体 制 を 維 持 する 必 要 がある 場 合 には 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 を 任 用 することができるとされている これに 関 連 して 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 を 任 用 する 時 点 は 住 民 サ ービスの 提 供 時 間 を 延 長 し 若 しくは 繁 忙 時 における 提 供 体 制 を 充 実 11

させる 時 点 と 同 時 であることを 必 ずしも 要 しないことに 留 意 すべきで ある すなわち 住 民 サービスの 提 供 時 間 の 延 長 や 繁 忙 時 における 提 供 体 制 を 充 実 させるために 従 来 の 常 勤 職 員 に 加 え 臨 時 非 常 勤 職 員 を 配 置 して 対 応 していた 場 合 に 当 該 臨 時 非 常 勤 職 員 に 替 えて 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 を 任 用 することも 可 能 である 2 採 用 の 方 法 について 任 期 付 職 員 の 採 用 にあたっては 一 般 職 非 常 勤 職 員 の 場 合 と 同 様 に 人 事 委 員 会 ( 競 争 試 験 等 を 行 う 公 平 委 員 会 を 含 む 以 下 同 じ )を 置 く 地 方 公 共 団 体 にあっては 地 公 法 第 17 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき 原 則 とし て 競 争 試 験 ( 人 事 委 員 会 の 定 める 職 について 人 事 委 員 会 の 承 認 があっ た 場 合 は 選 考 )により 人 事 委 員 会 を 置 かない 地 方 公 共 団 体 にあっ ては 同 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づき 競 争 試 験 又 は 選 考 によるものであるこ とに 留 意 すべきである なお 人 事 委 員 会 は 地 公 法 第 8 条 第 3 項 又 は 同 法 第 9 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき 人 事 委 員 会 規 則 ( 競 争 試 験 等 を 行 う 公 平 委 員 会 におい ては 公 平 委 員 会 規 則 )で 定 めることにより 職 員 の 競 争 試 験 及 び 選 考 並 びにこれらに 関 する 事 務 について 任 命 権 者 等 に 委 任 することがで きるものである 3 服 務 について 任 命 権 者 による 任 期 付 職 員 に 対 する 営 利 企 業 等 の 従 事 の 許 可 につい ては 任 期 付 運 用 通 知 で 示 したとおり 公 務 に 支 障 を 来 したり 公 務 の 信 用 を 失 墜 させたりするなどのおそれがないよう 十 分 留 意 しつつ 任 期 付 職 員 の 勤 務 形 態 等 を 勘 案 して 必 要 に 応 じ 弾 力 的 な 運 用 を 行 うこ とが 可 能 であることにも 留 意 すべきである 4 給 与 について 任 期 付 職 員 については 常 勤 職 員 同 様 の 本 格 的 な 業 務 に 従 事 すると いうその 性 質 にかんがみ 給 料 及 び 手 当 の 支 給 を 可 能 としており そ の 取 扱 いについては 任 期 付 運 用 通 知 において その 職 に 適 用 すべき 各 給 料 表 の 職 務 の 級 ごとに 職 務 の 評 価 を 基 本 とした 単 一 号 給 を 設 け ることが 適 当 であるとされていることに 留 意 すべきである ただし 公 的 な 資 格 を 有 する 者 など 一 定 の 専 門 的 な 知 識 経 験 を 有 す る 人 材 の 確 保 のため 特 に 必 要 な 事 情 が 認 められる 場 合 については 任 期 付 職 員 の 給 料 表 への 号 給 の 増 設 又 は 同 種 の 業 務 に 従 事 する 常 勤 職 員 が 用 いる 給 料 表 の 使 用 を 条 例 に 規 定 することにより 昇 給 や 過 去 の 経 験 を 踏 まえた 号 給 の 決 定 を 行 うことも 否 定 されないものである なお 任 期 付 短 時 間 勤 務 職 員 については 再 任 用 短 時 間 勤 務 職 員 と 12

同 様 一 部 の 生 活 関 連 手 当 及 び 人 材 確 保 のための 手 当 について 支 給 し ないことが 適 当 と 考 えられていることに 留 意 すべきである 2 再 度 の 任 用 について 任 期 付 職 員 が 任 用 されていた 職 が 当 該 職 員 の 任 期 終 了 後 も 引 き 続 いて 存 在 する 場 合 において 任 期 付 職 員 を 再 度 採 用 する 際 にも 成 績 主 義 や 平 等 主 義 の 原 則 に 則 り 競 争 試 験 又 は 選 考 による 能 力 の 実 証 を 経 た 上 で 任 用 がなされるべきものである この 場 合 臨 時 非 常 勤 職 員 の 再 度 の 任 用 の 場 合 と 同 様 に 任 期 付 職 員 として 任 用 されていた 者 が 任 期 終 了 後 改 めて 適 切 な 募 集 を 行 い 競 争 試 験 又 は 選 考 による 能 力 の 実 証 を 経 た 上 で 結 果 として 再 度 同 一 の 職 に 任 用 されることは 妨 げられない なお 競 争 試 験 や 選 考 の 方 法 については 任 用 しようとする 職 種 や 職 務 内 容 等 に 応 じて 各 地 方 公 共 団 体 において 決 定 すべきものであるが 任 用 し ようとする 職 の 職 務 遂 行 に 必 要 とされる 能 力 の 実 証 が 客 観 的 になされるこ とが 担 保 されるべきである また 任 期 付 職 員 を 再 度 任 用 する 際 に 職 の 職 務 内 容 や 責 任 の 度 合 い 等 が 変 更 される 場 合 には それに 伴 い 給 与 の 額 を 変 更 することはあり 得 るも のである 13