騒 音 振 動 規 制 のあらまし - 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 環 境 基 準 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 等 - 平 成 24 年 6 月 鳥 取 県 生 活 環 境 部 水 大 気 環 境 課
Ⅰ はじめに 1 騒 音 机 をたたいたり 手 を 打 ったりすると 音 が 出 ます 物 をこすったり ひっかいたりしても 音 が 出 ます 風 が 吹 いても 水 が 流 れても 音 がします 目 の 前 を 行 きすぎる 車 のエンジン 音 タイヤが 道 路 を 捉 える 音 繁 華 街 の 喧 騒 ジェット 機 の 音 等 現 代 社 会 には 大 きな 音 があふれています しかし 静 かな 公 園 を 歩 くと 自 分 の 足 音 が 聞 こえ 家 中 が 寝 静 まった 深 夜 の 台 所 では 冷 蔵 庫 のうなり 声 のようなモーター 音 が 聞 こえ 静 かな 夜 の 雑 木 林 の 中 では 夜 行 性 の 鳥 類 や 虫 の 鳴 き 声 が 聞 こえてきます このように 私 たちの 生 活 は 音 に 囲 まれています 音 にもいろいろな 種 類 があり 大 きな 音 小 さな 音 ( 音 の 大 きさ) 高 い 音 低 い 音 ( 音 の 高 さ) 透 明 感 のある 音 にごった 音 ( 音 色 ) 等 様 々です そ して 快 適 に 感 じる 音 もあれば 不 快 に 感 じる 音 もあり 問 題 を 引 き 起 こす 音 もあれば 安 らぎを 与 える 音 もあり いろいろな 音 のうち 歓 迎 されない 音 好 ましくない 音 が 騒 音 ということになりま す 工 場 事 業 場 建 設 作 業 及 び 各 種 交 通 機 関 から 発 生 する 大 きい 音 は 睡 眠 を 妨 げたり 会 話 を 妨 害 す るなど 生 活 環 境 をそこなうことがあります また 飲 食 店 などの 営 業 に 伴 う 深 夜 騒 音 拡 声 器 を 使 用 す る 商 業 宣 伝 放 送 さらには 一 般 家 庭 でピアノの 音 犬 の 鳴 き 声 なども 身 近 な 騒 音 公 害 の 原 因 となりま す 2 振 動 公 害 として 問 題 にされる 振 動 は 工 場 事 業 場 建 設 作 業 及 び 各 種 交 通 機 関 等 から 騒 音 と 同 時 に 発 生 する 場 合 が 多 く これが 周 囲 の 地 盤 を 伝 わって 周 辺 住 民 の 生 活 環 境 を 損 なうことにより 問 題 となりま す 空 気 を 中 心 とする 媒 質 が 振 動 する 騒 音 と 地 盤 のような 固 体 の 媒 質 が 振 動 する 振 動 とは 類 似 した 物 理 的 性 質 をもちます 振 動 を 感 じることによって 不 快 に 感 じる 睡 眠 の 妨 げとなる 戸 障 子 などがガタガタとなる 大 き な 振 動 発 生 源 に 近 接 している 場 合 には 壁 タイル 等 のひび 割 れや 戸 障 子 の 建 付 けの 狂 い 等 の 問 題 を 生 じさせることがあります 表 1 騒 音 振 動 の 発 生 源 の 種 類 と 法 制 度 発 生 源 種 別 規 制 法 または 基 準 等 備 考 工 場 事 業 場 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 建 設 作 業 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 特 定 建 設 作 業 自 動 車 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 環 境 基 準 ( 騒 音 ) 指 定 地 域 内 の 特 定 施 設 を 設 置 する 工 場 事 業 場 航 空 機 環 境 基 準 ( 騒 音 ) 1 日 当 たりの 離 発 着 回 数 が10 回 以 下 の 飛 行 場 等 は 適 用 しない 鉄 道 環 境 基 準 ( 新 幹 線 鉄 道 騒 音 ) 指 針 ( 在 来 線 鉄 道 騒 音 ) 指 針 ( 新 幹 線 鉄 道 振 動 ) 営 業 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 風 俗 営 業 法 新 規 に 供 用 される 区 間 及 び 大 規 模 な 改 良 を 行 った 後 供 用 される 区 間 ( 平 成 7 年 12 月 19 日 までに 工 事 が 認 可 申 請 されて いるものを 除 く) カラオケ 音 響 機 器 などが 対 象 拡 声 器 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 商 業 宣 伝 等 が 対 象 暴 爆 音 については 公 安 委 員 会 の 条 例 によ り 規 制 生 活 個 人 のモラル コミュニティで 解 決 すべきもの 自 然 界 洗 濯 機 テレビ ピアノ ステレオ ペッ トの 鳴 き 声 など 鳥 の 声 風 の 音 波 の 音 など 深 夜 (22:00~ 翌 6:00)においては 工 業 専 用 地 域 等 を 除 く 県 下 全 域 で あらゆる 事 業 活 動 に 伴 う 騒 音 を 規 制 ( 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 ) - 1 -
Ⅱ 騒 音 振 動 規 制 法 のしくみ 1 規 制 地 域 の 指 定 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 では これらの 法 律 によって 生 活 環 境 を 保 全 する 必 要 がある 地 域 を 規 制 地 域 として 指 定 ( 区 域 毎 に 基 準 を 設 定 )し 工 場 事 業 場 建 設 作 業 及 び 道 路 交 通 から 発 生 する 騒 音 振 動 を 規 制 し 騒 音 振 動 の 防 止 を 図 っています( 図 1 2 参 照 ) 鳥 取 県 では 規 制 地 域 の 指 定 にあたっては 都 市 計 画 法 の 用 途 地 域 ( 図 3 参 照 )による 区 分 ( 表 3 4)を 原 則 とし 更 に 土 地 利 用 の 実 態 動 向 住 宅 等 の 集 合 状 況 等 を 勘 案 して 図 面 により 指 定 を 行 っ ています ( 図 面 は 県 庁 水 大 気 環 境 課 関 係 市 役 所 町 村 役 場 で 縦 覧 しています なお 市 につい ては 市 長 が 指 定 を 行 い 各 市 役 所 で 図 面 を 縦 覧 またはホームページで 公 開 しています ) 現 在 の 指 定 状 況 は 表 2のとおりで 指 定 された 地 域 を 有 する 市 町 村 が 騒 音 振 動 の 規 制 に 係 る 手 続 指 導 等 を 行 っています 表 2: 指 定 地 域 と 区 域 の 区 分 市 町 村 名 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 第 1 種 区 域 第 2 種 区 域 第 3 種 区 域 第 4 種 区 域 第 1 種 区 域 第 2 種 区 域 鳥 取 市 米 子 市 倉 吉 市 境 港 市 八 頭 町 - - - - 日 吉 津 村 - - 注 1) 規 制 地 域 は 各 市 町 村 の 一 部 注 2) 当 該 地 域 は 工 場 事 業 場 の 騒 音 振 動 及 び 自 動 車 騒 音 道 路 交 通 振 動 に 係 る 区 域 注 3) 上 記 市 町 村 以 外 の 市 町 村 については 指 定 なし - 2 -
図 1 騒 音 規 制 法 のしくみと 事 務 の 体 系 図 図 2 振 動 規 制 法 のしくみと 事 務 の 体 系 図 - 3 -
表 3 都 市 計 画 法 の 用 途 区 域 と 騒 音 規 制 法 に 基 づく 騒 音 規 制 区 域 との 区 分 都 市 計 画 法 に 基 づく 用 途 地 域 の 区 分 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 区 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 特 定 工 場 等 において 発 生 する 騒 音 について 規 制 する 区 域 第 1 種 区 域 良 好 な 住 居 の 環 境 を 保 全 する ため 特 に 静 穏 の 保 持 を 必 要 と する 区 域 住 居 の 用 に 供 されているた め 静 穏 の 保 持 を 必 要 とする 区 域 第 3 種 区 域 住 居 の 用 にあわせて 商 業 工 業 等 の 用 に 供 されている 区 域 で あって その 区 域 内 の 住 民 の 生 活 環 境 を 保 全 するため 騒 音 の 発 生 を 防 止 する 必 要 がある 区 域 特 定 建 設 作 業 に 伴 って 発 生 する 騒 音 について 規 制 する 区 域 第 1 号 区 域 ( 第 4 種 区 域 のう ち 学 校 保 育 所 病 院 診 療 所 図 書 館 及 び 特 別 養 護 老 人 ホーム の 敷 地 の 周 囲 80 m 以 内 の 区 域 を 含 む) 騒 音 規 制 法 第 17 条 に 基 づく 指 定 地 域 内 の 自 動 車 騒 音 の 限 度 に 係 る 区 域 a 区 域 専 ら 住 居 の 用 に 供 さ れる 区 域 b 区 域 主 として 住 居 の 用 に 供 される 区 域 c 区 域 相 当 数 の 住 居 と 併 せ て 商 業 工 業 等 の 用 に 供 される 区 域 工 業 地 域 工 業 専 用 地 域 第 4 種 区 域 主 として 工 業 等 の 用 に 供 され ている 区 域 であって その 区 域 内 の 住 民 の 生 活 環 境 を 悪 化 させ ないため 著 しい 騒 音 の 発 生 を 防 止 する 必 要 がある 区 域 第 2 号 区 域 第 1 号 区 域 以 外 の 区 域 指 定 地 域 から 除 外 表 4 都 市 計 画 法 の 用 途 区 域 と 振 動 規 制 法 に 基 づく 振 動 規 制 区 域 との 区 分 都 市 計 画 法 に 基 づく 用 途 地 域 の 区 分 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 特 定 工 場 等 において 発 生 する 振 動 について 規 制 する 区 域 第 1 種 区 域 良 好 な 住 居 の 環 境 を 保 全 する ため 特 に 静 穏 の 保 持 を 必 要 とす る 区 域 及 び 住 居 の 用 に 供 されて いるため 静 穏 の 保 持 を 必 要 とす る 区 域 第 2 種 区 域 住 居 の 用 に 併 せて 商 業 工 業 等 の 用 に 供 されている 区 域 であ って その 区 域 内 の 住 民 の 生 活 環 境 を 保 全 するため 振 動 の 発 生 を 防 止 する 必 要 がある 区 域 及 び 主 として 工 業 等 の 用 に 供 され ている 区 域 であって その 区 域 内 の 住 民 の 生 活 環 境 を 悪 化 させ ないため 著 しい 振 動 の 発 生 を 防 止 する 必 要 がある 区 域 特 定 建 設 作 業 に 伴 って 発 生 する 振 動 について 規 制 する 区 域 第 1 号 区 域 ( 工 業 地 域 のう ち 学 校 保 育 所 病 院 診 療 所 図 書 館 及 び 特 別 養 護 老 人 ホーム の 敷 地 の 周 囲 80 m 以 内 の 区 域 を 含 む) 第 2 号 区 域 第 1 号 区 域 以 外 の 区 域 振 動 規 制 法 第 16 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づ く 道 路 交 通 振 動 の 限 度 に 係 る 区 域 第 1 種 区 域 特 定 工 場 等 におい て 発 生 する 振 動 につ いて 規 制 する 区 域 の 第 1 種 区 域 と 同 じ 第 2 種 区 域 特 定 工 場 等 におい て 発 生 する 振 動 につ いて 規 制 する 区 域 の 第 2 種 区 域 と 同 じ 工 業 専 用 地 域 指 定 地 域 から 除 外 ( 注 ) 表 3,4は 基 本 的 な 考 え 方 のため 必 ずしも 現 状 の 指 定 地 域 とは 一 致 しない - 4 -
図 3 都 市 計 画 法 の 第 8 条 第 1 項 第 1 号 の 用 途 区 域 凡 例 出 典 : 鳥 取 県 土 木 部 都 市 計 画 課 未 来 に 向 けたまちづくりのために- 都 市 計 画 の 土 地 利 用 計 画 制 度 の 仕 組 み- - 5 -
2 工 場 事 業 場 の 騒 音 振 動 の 規 制 規 制 の 対 象 となるのは 指 定 地 域 内 において 特 定 施 設 を 設 置 する 工 場 事 業 場 ( 特 定 工 場 等 という)です 特 定 施 設 とは 著 しい 騒 音 振 動 を 発 生 する 施 設 として 政 令 で 定 められたもので 表 5のとおりです このよう な 特 定 工 場 等 には 各 種 の 届 出 の 義 務 があり 特 定 施 設 の 設 置 変 更 等 の 工 事 開 始 30 日 前 までに 市 町 村 長 に 届 け 出 なければなりません また 特 定 工 場 等 から 発 生 する 騒 音 振 動 については 鳥 取 県 では 区 域 の 区 分 と 時 間 の 区 分 ごとに 表 6 7に 示 す 基 準 ( 規 制 基 準 )が 定 められており 特 定 工 場 等 にはこれを 遵 守 する 義 務 があります 市 町 村 長 は 規 制 基 準 に 適 合 しないことにより 周 辺 の 生 活 環 境 がそこなわれると 認 める 場 合 には 特 定 工 場 等 に 対 し 改 善 勧 告 改 善 命 令 を 行 うことができます 表 5 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 における 特 定 施 設 特 定 施 設 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 金 圧 延 機 械 原 動 機 定 格 出 力 の 合 計 22.5kw 以 上 製 管 機 械 全 て 属 ベンディングマシン(ロール 式 ) 原 動 機 定 格 出 力 3.75kw 以 上 液 圧 プ レ ス 矯 正 プレスを 除 く 矯 正 プレスを 除 く 加 機 械 プ レ ス 呼 び 加 圧 能 力 294kN 以 上 全 て せ ん 断 機 原 動 機 定 格 出 力 3.75kw 以 上 原 動 機 定 格 出 力 1kw 以 上 工 鍛 造 機 全 て 全 て ワイヤーフォーミングマシン 全 て 原 動 機 定 格 出 力 37.5kw 以 上 機 ブラスト(タンブラスト 以 外 ) 密 閉 式 を 除 く タ ン ブ ラ ー 全 て 械 切 断 機 といしを 用 いるもの 空 気 圧 縮 機 送 風 機 原 動 機 定 格 出 力 7.5kw 以 上 圧 縮 機 原 動 機 定 格 出 力 7.5kw 以 上 破 砕 機 摩 砕 機 ふるい 分 級 機 原 動 機 定 格 出 力 7.5kw 以 上 原 動 機 定 格 出 力 7.5kw 以 上 ( 土 石 用 鉱 物 用 ) 織 機 原 動 機 を 用 いるもの 原 動 機 を 用 いるもの 建 設 用 材 製 造 機 械 コンクリートプラント ( 気 ほうコンクリートプラント 以 外 ) アスファルトプラント コンクリートブロックマシン コンクリート 管 製 造 機 械 コンクリート 柱 製 造 機 械 混 練 機 の 混 練 容 量 0.45m 3 以 上 混 練 機 の 混 練 重 量 200kg 以 上 原 動 機 定 格 出 力 の 合 計 2.95kw 以 上 原 動 機 定 格 出 力 の 合 計 10kw 以 上 穀 物 用 製 粉 機 (ロール 式 ) 原 動 機 定 格 出 力 7.5kw 以 上 木 ドラムバーカー 全 て 全 て 材 チッパー 原 動 機 定 格 出 力 2.25kw 以 上 原 動 機 定 格 出 力 2.2kw 以 上 加 砕 木 機 全 て 工 帯 のこ 盤 丸 のこ 盤 製 材 用 : 原 動 機 定 格 出 力 15kw 以 上 機 械 木 工 用 : 原 動 機 定 格 出 力 2.25kw 以 上 か ん な 盤 原 動 機 定 格 出 力 2.25kw 以 上 抄 紙 機 全 て 印 刷 機 械 原 動 機 を 用 いるもの 原 動 機 定 格 出 力 2.2kw 以 上 ロール 機 (ゴム 練 用 合 成 樹 脂 練 用 ) カレンダーロール 機 以 外 原 動 機 定 格 出 力 30kw 以 上 合 成 樹 脂 用 射 出 成 形 機 全 て 全 て 鋳 型 造 型 機 ジョルト 式 のもの ジョルト 式 のもの - 6 -
表 6 特 定 工 場 等 において 発 生 する 騒 音 についての 規 制 基 準 ( 鳥 取 県 ) 単 位 :db(デシベル) 地 域 の 区 分 時 間 の 区 分 昼 間 午 前 8 時 ~ 午 後 7 時 朝 夕 午 前 6 時 ~ 午 前 8 時 午 後 7 時 ~ 午 後 10 時 夜 間 午 後 10 時 ~ 翌 日 の 午 前 6 時 第 1 種 区 域 50 45 45 第 2 種 区 域 60 50 45 第 3 種 区 域 65 65 50 第 4 種 区 域 70 70 65 表 7 特 定 工 場 等 において 発 生 する 振 動 についての 規 制 基 準 ( 鳥 取 県 ) 単 位 :db(デシベル) 区 域 の 区 分 時 間 の 区 分 昼 間 ( 午 前 8 時 ~ 午 後 7 時 ) 夜 間 ( 午 後 7 時 ~ 翌 日 午 前 8 時 ) 第 1 種 区 域 60 55 第 2 種 区 域 65 60 3 建 設 作 業 騒 音 振 動 の 規 制 規 制 の 対 象 となるのは 規 制 地 域 内 において 施 工 される 特 定 建 設 作 業 です 特 定 建 設 作 業 とは 建 設 工 事 とし て 行 われる 作 業 の 内 著 しい 騒 音 振 動 を 発 生 する 作 業 として 政 令 で 定 められたもので 表 8のとおりです このような 作 業 を 実 施 しようとする 施 工 者 ( 元 請 )は 7 日 前 までに 市 町 村 長 に 届 出 なければなりません また 特 定 建 設 作 業 にともなう 騒 音 振 動 については 区 域 の 区 分 ごとに 表 9に 示 す 基 準 ( 改 善 基 準 )が 定 めら れています 市 町 村 長 は 改 善 命 令 に 適 合 しないことにより 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しくそこなわれると 認 める 場 合 は 施 工 者 に 対 し 改 善 勧 告 改 善 命 令 を 行 うことが 出 来 ます 表 8 特 定 建 設 作 業 ( 騒 音 振 動 ) くい 打 機 等 を 使 用 する 作 業 特 定 建 設 作 業 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 くい 打 機 (もんけんを 除 く) アースオーガーと 併 用 する 作 業 を 除 く 圧 入 式 を 除 く くい 抜 機 全 て 油 圧 式 を 除 く くい 打 くい 抜 機 ( 圧 入 式 を 除 く) アースオーガーと 併 用 する 作 業 を 全 て 除 く 全 て びょう 打 機 を 使 用 する 作 業 さく 岩 機 を 使 用 する 作 業 1 空 気 圧 縮 機 を 使 用 する 作 業 (さく 岩 機 の 動 力 と して 使 用 する 作 業 を 除 く) コンクリートプラントを 設 けて 行 う 作 業 (モル タル 製 造 のための 作 業 を 除 く) アスファルトプラントを 設 けて 行 う 作 業 バックホウを 使 用 する 作 業 2 原 動 機 ( 電 動 機 以 外 ) 定 格 出 力 15kw 以 上 混 練 機 の 混 練 容 量 0.45m 3 以 上 混 練 機 の 混 練 重 量 200kg 以 上 原 動 機 定 格 出 力 が80kW 以 上 トラクターショベル 2 原 動 機 定 格 出 力 が70kW 以 上 ブルドーザー 2 原 動 機 定 格 出 力 が40kW 以 上 鋼 球 を 使 用 して 建 設 物 等 を 破 壊 する 作 業 全 て 舗 装 版 破 砕 機 を 使 用 する 作 業 1 ブレーカーを 使 用 する 作 業 手 持 式 を 除 く 1 備 考 :1 作 業 を 開 始 した 日 に 終 わるものは 除 く 2 1は 作 業 地 点 が 連 続 的 に 移 動 する 作 業 にあっては 1 日 における 当 該 作 業 に 係 る2 地 点 間 の 最 大 距 離 が50mを 超 えない 作 業 に 限 る 3 2は 一 定 の 限 度 を 超 える 大 きさの 騒 音 を 発 生 しないものとして 環 境 大 臣 が 指 定 するものを 除 く - 7 -
表 9 特 定 建 設 作 業 に 係 る 騒 音 振 動 の 規 制 基 準 規 制 種 別 区 域 の 区 分 騒 音 振 動 基 準 値 1 号 及 び2 号 85dB(デシベル) 75dB(デシベル) 作 業 時 間 1 号 午 後 7 時 ~ 午 前 7 時 の 時 間 内 でないこと 2 号 午 後 10 時 ~ 午 前 6 時 の 時 間 内 でないこと 1 日 当 りの 作 業 時 間 1 号 10 時 間 / 日 を 超 えないこと 2 号 14 時 間 / 日 を 超 えないこと 作 業 期 間 1 号 及 び2 号 連 続 6 日 を 超 えないこと 作 業 日 1 号 及 び2 号 日 曜 日 その 他 の 休 日 ではないこと 備 考 1 基 準 値 は 特 定 建 設 作 業 の 場 所 の 敷 地 の 境 界 線 での 値 2 基 準 値 を 超 えている 場 合 騒 音 振 動 の 防 止 の 方 法 のみならず 1 日 の 作 業 時 間 を 表 6に 定 める 時 間 未 満 4 時 間 以 上 の 間 において 短 縮 させることを 勧 告 又 は 命 令 できる 3 基 準 には 災 害 その 他 非 常 の 事 態 の 発 生 により 特 定 建 設 作 業 を 緊 急 に 行 う 必 要 がある 場 合 などに 適 用 除 外 が 設 けられている 4 区 域 の 区 分 は 表 3 4を 参 照 4 自 動 車 騒 音 道 路 交 通 振 動 の 規 制 市 町 村 長 は 指 定 地 域 内 の 騒 音 振 動 を 測 定 することとなっています この 測 定 を 行 った 場 合 表 10 11に 示 す 基 準 ( 要 請 限 度 基 準 )を 超 えていることによって 道 路 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれると 認 められる 場 合 には 公 安 委 員 会 に 対 して 交 通 規 制 を 要 請 したり 道 路 管 理 者 に 対 して 道 路 構 造 の 改 善 等 の 意 見 を 述 べることができます 表 10 騒 音 規 制 法 第 17 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 指 定 地 域 内 における 自 動 車 騒 音 の 限 度 区 域 の 区 分 時 間 の 区 分 要 請 限 度 値 db(デシベル) a 区 域 及 びb 区 域 のうち1 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 65 55 a 区 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 70 65 b 区 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 及 びc 区 域 の うち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 75 70 上 記 3 区 域 のうち 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 ( 高 速 道 路 一 般 国 道 都 道 府 県 道 市 長 村 道 の4 車 線 以 上 区 間 )に 近 接 する 区 域 (2 車 線 以 下 の 道 路 : 敷 地 境 界 から15m 2 車 線 を 超 える 道 路 : 敷 地 境 界 から20mまでの 範 囲 ) 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 の 特 例 昼 間 夜 間 75 70 時 間 区 分 ( 総 理 府 令 で 全 国 一 律 ) 昼 間 : 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 夜 間 : 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 まで 測 定 場 所 道 路 に 接 して 住 居 病 院 学 校 等 の 用 に 供 される 建 築 物 ( 以 下 住 居 等 という)が 存 している 場 合 には 道 路 の 敷 地 境 界 線 で 行 い 道 路 に 沿 って 住 居 等 以 外 の 用 途 の 土 地 利 用 がされ 道 路 から 距 離 を 置 いて 住 居 等 が 存 している 場 合 には 住 居 等 に 到 達 する 騒 音 の 大 きさを 測 定 できる 地 点 測 定 評 価 方 法 連 続 する7 日 間 のうち 当 該 自 動 車 騒 音 の 状 況 を 代 表 すると 認 められる3 日 間 について 測 定 等 価 騒 音 レベルにより 評 価 し 大 きさは 測 定 した 値 を 時 間 の 区 分 ごとに3 日 間 の 全 時 間 を 通 じてエネ ル ギー 平 均 した 値 (デシベル)とする 表 11 振 動 規 制 法 施 行 規 則 別 表 第 2の 備 考 第 1 号 に 規 定 する 道 路 交 通 振 動 の 限 度 値 区 分 昼 間 ( 午 前 8 時 ~ 午 後 7 時 ) 夜 間 ( 午 後 7 時 ~ 翌 日 午 前 8 時 ) 第 1 種 区 域 65 60 第 2 種 区 域 70 65-8 -
Ⅲ 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 での 騒 音 振 動 規 制 のしくみ 1 工 場 事 業 場 騒 音 の 規 制 規 制 の 対 象 となるのは 指 定 地 域 内 において 騒 音 関 係 特 定 施 設 を 設 置 する 工 場 事 業 場 ( 騒 音 関 係 特 定 工 場 等 という )です 騒 音 関 係 特 定 施 設 とは 騒 音 を 発 生 する 施 設 のうち 規 則 により 定 めら れた クーリングタワー( 冷 却 塔 ) です このような 騒 音 関 係 特 定 工 場 等 には 各 種 の 届 出 の 義 務 があり その 内 容 規 制 区 域 規 制 基 準 等 は 騒 音 規 制 法 に 準 拠 しています 表 12 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 における 騒 音 関 係 特 定 施 設 施 設 名 規 格 クーリングタワー 送 風 機 の 原 動 機 の 定 格 出 力 が0.75キロワット 以 上 のもの 2 深 夜 騒 音 の 規 制 深 夜 の 静 穏 を 保 持 するため 全 県 下 の 工 場 事 業 場 すべての 事 業 活 動 に 伴 う 深 夜 (22:00~ 翌 朝 6:00) の 騒 音 について 規 制 しています 例 えば 物 の 製 造 加 工 に 伴 って 発 生 する 騒 音 の 他 飲 食 店 を 営 むこ とによって 派 生 する 音 楽 放 送 バンド 演 奏 カラオケ 及 び 嬌 声 などです 規 制 区 域 規 制 基 準 は 表 13のとおりであり 市 町 村 長 は 規 制 基 準 に 適 合 しないことにより その 騒 音 を 発 生 する 場 所 の 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しくそこなわれると 認 めるときは 当 該 事 業 活 動 を 行 う 者 に 対 し 改 善 勧 告 改 善 命 令 を 行 うことができます 表 13 鳥 取 県 公 害 防 止 条 例 による 規 制 区 域 及 び 規 制 基 準 区 域 の 区 分 1 騒 音 規 制 法 第 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づいて 指 定 された 第 3 種 区 域 及 び 知 事 が 別 に 定 める 場 合 2 騒 音 規 制 法 第 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づいて 指 定 された 第 4 種 区 域 及 び 知 事 が 別 に 定 める 場 合 3 1 及 び2に 掲 げる 区 域 以 外 の 区 域 ( 工 業 専 用 地 域 臨 港 地 区 内 の 分 区 及 び 工 業 のための 埋 立 地 を 除 く ) 基 準 値 db(デシベル) 50 65 45 3 拡 声 機 騒 音 の 規 制 商 業 宣 伝 を 目 的 として 屋 外 において 又 は 屋 内 から 屋 外 に 向 けて 拡 声 機 を 使 用 する 放 送 の 規 制 を 昭 和 63 年 10 月 1 日 から 行 っています その 内 容 は 以 下 のとおりであり 市 町 村 長 は 規 定 に 違 反 する 放 送 に 係 る 騒 音 によりその 周 辺 の 生 活 環 境 がそこなわれると 認 めるときは 当 該 放 送 をしている 者 に 対 し 改 善 勧 告 改 善 命 令 を 行 うことができます (1) 商 業 宣 伝 を 目 的 として 拡 声 機 を 使 用 する 放 送 をしてはならない 区 域 ( 次 に 掲 げる 施 設 の 敷 地 の 周 囲 からおおむね50m 以 内 の 区 域 ) 1 学 校 教 育 法 第 1 条 に 規 定 する 学 校 2 児 童 福 祉 法 第 7 条 第 1 項 に 規 定 する 保 育 所 3 医 療 法 第 1 条 の5 第 1 項 に 規 定 する 病 院 及 び 同 条 第 2 項 に 規 定 する 診 療 所 のうち 患 者 を 入 院 させ るための 施 設 を 有 するもの 4 図 書 館 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 図 書 館 5 老 人 福 祉 法 第 第 20 条 の5に 規 定 する 特 別 養 護 老 人 ホーム 6 介 護 保 険 法 第 8 条 第 25 項 に 規 定 する 介 護 老 人 保 健 施 設 (2) 商 業 宣 伝 を 目 的 として 航 空 機 から 拡 声 機 を 使 用 する 放 送 の 制 限 使 用 時 間 : 午 前 8 時 から 午 後 7 時 まで 音 量 : 地 上 において65デシベル 以 下 - 9 -
(3)その 他 拡 声 機 を 使 用 する 放 送 の 制 限 1 次 に 掲 げる 放 送 をする 場 合 は 使 用 時 間 音 量 とも 音 量 基 準 1による ア 工 場 事 業 場 寺 社 屋 外 スポーツ 施 設 学 校 保 育 所 等 において 構 内 用 としてその 敷 地 内 で 行 うもの イ 住 民 の 慣 習 として 行 われる 広 報 又 は 連 絡 に 伴 うもの ウ 露 天 市 朝 市 その 他 地 域 の 慣 習 として 行 われる 催 し 物 に 伴 うもの エ 飲 食 物 の 移 動 販 売 に 伴 うもの オ 屋 外 における 音 楽 会 映 画 会 等 の 運 営 のためにその 会 場 内 で 行 うもの 表 14 音 量 基 準 1 区 1 騒 音 規 制 法 第 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づい て 指 定 された 地 域 2 1に 掲 げる 地 域 以 外 の 地 域 ( 工 業 専 用 地 域 臨 港 地 区 内 の 分 区 及 び 工 業 のための 埋 立 地 を 除 く) 域 音 量 db(デシベル) 午 前 6 時 ~ 午 後 10 時 午 後 10 時 ~ 翌 日 午 前 6 時 第 1 種 区 域 70 45 第 2 種 区 域 70 45 第 3 種 区 域 70 50 第 4 種 区 域 70 65 70 45 2 1に 掲 げる 場 合 以 外 は 使 用 時 間 を 午 前 8 時 から 午 後 7 時 までとし 音 量 は 表 15の 音 量 基 準 2による ただし 移 動 しながら 放 送 をする 場 合 の 音 量 は 70デシベル 以 下 とする 表 15 音 量 基 準 2 1 騒 音 規 制 法 第 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づいて 指 定 された 地 域 区 域 音 量 db(デシベル) 第 1 種 区 域 55 第 2 種 区 域 65 第 3 種 区 域 70 第 4 種 区 域 70 2 1に 掲 げる 区 域 以 外 の 地 域 ( 工 業 専 用 地 域 臨 港 地 区 内 の 分 区 及 び 工 業 のための 埋 立 地 を 除 く ) 70 (4) 拡 声 機 使 用 の 制 限 の 対 象 とならない 場 合 1 災 害 時 における 警 戒 活 動 等 に 伴 い 放 送 をする 場 合 2 電 気 ガス 又 は 水 道 の 事 業 に 関 する 広 報 活 動 として 放 送 をする 場 合 3 公 共 の 輸 送 機 関 の 業 務 に 関 し 駅 又 は 発 着 場 において 放 送 をする 場 合 4 公 務 員 がその 職 務 に 関 し 放 送 をする 場 合 5 公 職 選 挙 法 による 選 挙 活 動 のための 放 送 をする 場 合 6 祭 礼 盆 踊 りその 他 地 域 の 風 俗 慣 習 として 行 われる 行 事 に 伴 い 放 送 をする 場 合 7 集 団 の 整 理 誘 導 のために 放 送 をする 場 合 8 前 各 号 に 掲 げる 場 合 のほか 知 事 が 公 益 上 やむを 得 ないと 認 める 場 合 - 10 -
Ⅳ 環 境 基 本 法 上 の 環 境 基 準 等 1 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 環 境 基 本 法 により 大 気 の 汚 染 水 質 の 汚 濁 土 壌 の 汚 染 及 び 騒 音 に 係 る 環 境 上 の 条 件 ( 振 動 につい てはなし)について それぞれ 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 する 上 で 維 持 されることが 望 ましい 基 準 ( 行 政 上 の 目 標 としての 性 格 をもつ)が 定 められています うち 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 は 地 域 の 類 型 及 び 時 間 の 区 分 ごとにそれぞれ 定 められており その 地 域 の 類 型 指 定 については 都 道 府 県 知 事 が 行 うことになっています この 地 域 の 類 型 区 分 は 表 16 17のとおり 原 則 として 都 市 計 画 法 の 用 途 地 域 に 準 拠 して 行 われ るものとなっていますが 用 途 地 域 の 定 めのない 地 域 についても 地 域 の 類 型 指 定 を 妨 げるものではな く 当 該 地 域 の 自 然 的 条 件 住 宅 等 の 立 地 状 況 土 地 利 用 の 動 向 等 を 勘 案 し 用 途 地 域 の 定 められてい る 地 域 の 状 況 を 参 考 に 相 当 数 の 住 居 が 所 在 する 地 域 等 に 対 して 類 型 指 定 するようになっています 本 県 では 鳥 取 市 倉 吉 市 米 子 市 境 港 市 および 日 吉 津 村 において 都 市 計 画 法 の 用 途 地 域 の 区 分 に 準 拠 して 工 業 専 用 地 域 を 除 く 一 部 地 域 で 類 型 指 定 されています 基 準 値 は 一 般 地 域 及 び 道 路 に 面 する 地 域 それぞれ 定 められています( 表 16 17 参 照 ) 表 16 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 ( 一 般 地 域 )の 環 境 基 準 AA A B C 地 域 の 類 型 療 養 施 設 社 会 福 祉 施 設 等 が 集 合 して 設 置 される 地 域 など 特 に 静 穏 を 要 する 地 域 専 ら 住 居 の 用 に 供 される 地 域 主 として 住 居 の 用 に 供 される 地 域 相 当 数 の 住 居 と 併 せて 商 業 工 業 等 の 用 に 供 される 地 域 類 型 指 定 から 除 外 都 市 計 画 法 の 用 途 区 域 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 工 業 専 用 地 域 時 間 区 分 基 準 値 昼 間 夜 間 (6:00~22:00) (22:00~6:00) 50 デシベル 以 下 40 デシベル 以 下 55 デシベル 以 下 45 デシベル 以 下 60 デシベル 以 下 50 デシベル 以 下 表 17 道 路 に 面 する 地 域 の 環 境 基 準 地 域 - 11 - 昼 間 時 間 区 分 基 準 値 夜 間 A 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 60デシベル 以 下 55デシベル 以 下 B 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 及 びC 地 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 65デシベル 以 下 60デシベル 以 下 70デシベル 以 下 65デシベル 以 下 備 考 1 これら 騒 音 レベルは 各 規 準 時 間 帯 毎 の 等 価 騒 音 レベル( 音 圧 レベルのエネルギー 平 均 )で 評 価 する 2 道 路 に 面 する 地 域 とは 道 路 交 通 騒 音 が 支 配 的 な 音 源 である 地 域 のことで 一 律 には 言 えないが 環 境 庁 ( 現 : 環 境 省 )マニュアルによれば 概 ね 道 路 端 から50mの 範 囲 をいう 3 車 線 とは 1 縦 列 の 自 動 車 が 安 全 かつ 円 滑 に 走 行 するために 必 要 な 一 定 の 幅 員 を 有 する 帯 状 の 車 道 部 分 を 言 う 4 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 とは 高 速 道 路 一 般 国 道 都 道 府 県 道 4 車 線 以 上 の 市 町 村 道 区 間 の 道 路 で 2 車 線 以 下 の 道 路 では 道 路 端 から15mの 範 囲 2 車 線 を 超 える 道 路 では 道 路 端 から20mの 範 囲 をいう 5 道 路 に 面 する 地 域 の 環 境 基 準 達 成 状 況 の 評 価 は 一 定 の 地 域 ごとに 当 該 地 域 内 の 全 ての 住 居 等 のうちの 環 境 基 準 を 超 過 する 戸 数 及 び 割 合 を 把 握 ( 一 部 を 実 測 しこれに 基 づいてそれ 以 外 を 推 計 )して 評 価 する
2 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 等 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 は 表 18のとおりですが 鳥 取 空 港 ( 鳥 取 市 ) 美 保 飛 行 場 ( 境 港 市 ) の 両 飛 行 場 とも 現 在 環 境 基 準 の 類 型 指 定 は 行 っていません なお 自 衛 隊 と 民 間 機 とが 供 用 する 美 保 飛 行 場 周 辺 には 防 衛 施 設 周 辺 の 生 活 環 境 の 整 備 等 に 関 する 法 律 に 基 づく 指 定 地 域 ( 施 策 線 ) があります 表 18 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 Ⅰ Ⅱ 地 域 の 類 型 都 市 計 画 法 に 基 づく 用 途 地 域 基 準 値 ( 単 位 :WECPNL) 専 ら 住 居 の 用 に 供 される 地 域 Ⅰ 以 外 の 地 域 であって 通 常 の 生 活 を 保 全 する 必 要 があ る 地 域 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 住 居 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 類 型 指 定 から 除 外 工 業 専 用 地 域 70 以 下 75 以 下 備 考 環 境 基 準 の 基 準 値 は 次 の 方 法 により 測 定 評 価 した 場 合 における 値 とする 1 測 定 は 原 則 として 連 続 7 日 間 行 い 暗 騒 音 より 10デシベル 以 上 大 きい 航 空 機 騒 音 のピークレベル( 計 量 単 位 :デシベル) 及 び 航 空 機 の 機 数 を 記 録 2 測 定 は 屋 外 で 実 施 し その 測 定 点 としては 当 該 地 域 の 航 空 機 騒 音 を 代 表 とすると 認 められる 地 点 を 選 定 3 測 定 時 期 としては 航 空 機 の 飛 行 状 況 及 び 風 向 等 の 気 象 条 件 を 考 慮 して 測 定 点 における 航 空 機 騒 音 を 代 表 とすると 認 められる 時 期 を 選 定 4 航 空 機 騒 音 の 評 価 は (1)のピークレベル 及 び 機 数 から 次 の 算 式 により 1 日 ごとの 値 ( 単 位 :WECPNL) を 算 出 し そのすべての 値 をパワー 平 均 して 行 うものとする WECPNL = db(a)+10 log 10 N-27 db(a):1 日 のすべてのピークレベルをパワー 平 均 したもの N = N 2 +3N 3 +10 (N 1 +N 4 ) N 1 : 0:00~ 7:00の 航 空 機 の 機 数 N 2 : 7:00~19:00の 航 空 機 の 機 数 N 3 :19:00~22:00の 航 空 機 の 機 数 N 4 :22:00~24:00の 航 空 機 の 機 数 この WECPNLとは 加 重 等 価 感 覚 騒 音 レベルと 訳 され 一 般 に ( 航 空 機 騒 音 の)うるささ 指 数 と 呼 ば れるもので 1 機 ごとの 騒 音 レベルに 時 間 帯 ごとの 飛 行 回 数 を 加 重 ( 深 夜 ~ 早 朝 はうるさく 感 じるのでそ の 程 度 が 大 )して 加 味 したものです 3 その 他 ( 鉄 道 騒 音 振 動 に 係 る 指 針 等 ) 鳥 取 県 には 関 係 ありませんが 新 幹 線 鉄 道 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 も 定 められています また 環 境 保 全 上 緊 急 を 要 する 新 幹 線 鉄 道 振 動 対 策 に 係 る 指 針 や 在 来 鉄 道 の 新 設 又 は 大 規 模 改 良 に 際 しての 騒 音 対 策 の 指 針 等 が 定 められています - 12 -