中 学 教 科 書 7 社 の 比 較 調 査 調 査 対 象 教 科 書 ( ) 内 は 略 称 育 鵬 社 ( 育 鵬 ) 帝 国 書 院 ( 帝 国 ) 教 育 出 版 社 ( 教 出 ) 東 京 書 籍 ( 東 書 ) 清 水 書 院 ( 清 水 ) 日 本 文 教 出 版 社 自 由 社 ( 自 由 ) ( 日 文 )
教 科 書 採 択 の 基 本 方 針 とは 新 しい 教 育 基 本 が 示 す 教 育 目 標 には 豊 かな 情 操 や 道 徳 心 公 共 の 精 神 伝 統 と 文 化 の 尊 重 愛 国 心 などの 育 成 が 掲 げられ 教 科 書 作 成 の 指 針 である 学 習 指 導 要 領 も 同 じ 主 旨 を 明 記 しました 教 科 書 の 検 定 基 準 は この 教 育 目 標 に 即 した 教 科 書 の 作 成 を 義 務 つ けています 従 って 教 科 書 採 択 にあたっては この 教 育 目 標 を 最 もよく 体 現 している 教 科 書 の 採 択 を 実 現 してまいりましょう この 度 中 学 校 用 教 科 書 の 検 定 結 果 が 公 表 され 教 育 委 員 会 での 採 択 が 始 まります 平 成 20 年 教 科 用 図 書 検 定 調 査 審 議 会 は 公 正 かつ 適 切 な 教 科 書 採 択 を 提 言 し 文 部 科 学 省 は 採 択 にあたっては 教 科 書 の 装 丁 や 見 映 えを 重 視 するのではなく 内 容 を 考 慮 し た 十 分 な 調 査 研 究 が 必 要 である ことや 教 育 基 本 等 の 改 正 や 新 しい 学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 を 踏 まえた 教 科 書 改 善 に 当 たっての 基 本 的 な 方 向 性 を 参 考 にし 各 採 択 権 者 の 権 限 と 責 任 の 下 十 分 な 調 査 研 究 が 行 われ 適 切 な 採 択 がなされること と 通 知 しました 私 共 は 教 育 委 員 会 がこの 趣 旨 を 踏 まえ 公 正 に 教 科 書 を 採 択 されることを 強 く 望 みます 新 教 育 基 本 第 一 条 ( 教 育 の 目 的 ) 教 育 は 人 格 の 完 成 を 目 指 し 平 和 で 民 主 的 な 国 家 及 び 社 会 の 形 成 者 として 必 要 な 資 質 を 備 えた 心 身 ともに 健 康 な 国 民 の 育 成 を 期 して 行 わなけ ればならない 第 二 条 ( 教 育 の 目 標 ) 教 育 は その 目 的 を 実 現 するため 学 問 の 自 由 を 尊 重 しつつ 次 に 掲 げる 目 標 を 達 成 するよう 行 われるものとする 一 幅 広 い 知 識 と 教 養 を 身 に 付 け 真 理 を 求 める 態 度 を 養 い 豊 かな 情 操 と 道 徳 心 を 培 うとともに 健 やかな 身 体 を 養 うこと 二 個 人 の 価 値 を 尊 重 して その 能 力 を 伸 ばし 創 造 性 を 培 い 自 主 及 び 自 律 の 精 神 を 養 うとともに 職 業 及 び 生 活 との 関 連 を 重 視 し 勤 労 を 重 んずる 態 度 を 養 うこと 三 正 義 と 責 任 男 女 の 平 等 自 他 の 敬 愛 と 協 力 を 重 んずるとともに 公 共 の 精 神 に 基 づき 主 体 的 に 社 会 の 形 成 に 参 画 し その 発 展 に 寄 与 する 態 度 を 養 うこと 四 生 命 を 尊 び 自 然 を 大 切 にし 環 境 の 保 全 に 寄 与 する 態 度 を 養 うこと 五 伝 統 と 文 化 を 尊 重 し それらをはぐくんできた 我 が 国 と 郷 土 を 愛 するとともに 他 国 を 尊 重 し 国 際 社 会 の 平 和 と 発 展 に 寄 与 する 態 度 を 養 うこと 中 学 校 学 習 指 導 要 領 社 会 科 の 目 標 広 い 視 野 に 立 って 社 会 に 対 する 関 心 を 高 め 諸 資 料 に 基 づいて 多 面 的 多 角 的 に 考 察 し 我 が 国 の 国 土 と 歴 史 に 対 する 理 解 と 愛 情 を 深 め 公 民 としての 基 礎 的 教 養 を 培 い 国 際 社 会 に 生 きる 平 和 で 民 主 的 な 国 家 社 会 の 形 成 者 として 必 要 な 公 民 的 資 質 の 基 礎 を 養 う
歴 史 公 民 地 理 教 科 書 の 内 容 を 点 検 する 私 どもは 我 が 国 と 郷 土 の 歴 史 伝 統 文 化 や 現 状 宗 教 に 関 する 教 養 など 学 習 指 導 要 領 とその 解 説 書 に 示 された 内 容 が 教 科 書 にどのように 反 映 されたのか 公 正 中 立 な 評 価 となるよう 心 がけ 指 導 要 領 解 説 書 を 指 標 と 定 めて 調 査 研 究 を 行 ないました また 学 習 指 導 要 領 に 記 載 されている 項 目 以 外 でも 時 局 問 題 となっている 外 国 人 参 政 権 問 題 などに ついても 各 社 の 記 述 内 容 を 調 べ その 調 査 結 果 の 一 例 をここに 紹 介 します 1 社 会 科 歴 史 分 野 の 目 標 について( 歴 史 ) ポイント 我 が 国 の 歴 史 への 理 解 と 愛 情 を 深 めた 上 で 国 際 社 会 に 生 きる 日 本 人 となる ことをめざす 教 科 書 の 結 論 となっているか 解 説 書 の 要 旨 ( 歴 史 ) 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 1 我 が 国 の 国 土 と 歴 史 に 対 する 理 解 と 愛 情 を 前 提 に 国 際 社 会 に 生 きる 観 点 から 記 述 されているか(4 点 ) [ 採 点 ] 4 点 満 点 4 0 0 4 4 0 0 ( 註 )4 点 満 点 で 採 点 4 点 2 点 1 点 0 点 ご 参 考 歴 史 分 野 の 教 科 書 本 文 の 結 びの 部 分 の 各 社 の 記 述 の 概 要 育 鵬 教 出 清 水 わが 国 は 過 去 の 歴 史 を 通 じて 国 民 が 一 体 感 を 持 ち 続 け 勤 勉 に 礼 節 を 重 んじて くるなかで さまざまな 困 難 を 克 服 し 世 界 でもまれな 安 全 で 豊 かな 国 をつくってきま した これからもすぐれた 国 民 性 を 発 揮 して 国 内 の 問 題 を 解 決 するとともに 世 界 の 人 々から 信 頼 され 感 謝 されるような 国 際 貢 献 に 努 めていくことが 求 められています これからの 未 来 をひらくために わたしたちは 戦 争 の 放 棄 を 宣 言 した 日 本 国 憲 や 非 核 三 原 則 を 守 り 世 界 の 平 和 と あらゆる 国 や 地 域 の 人 々との 対 等 なつながりを 求 めて いま 生 きる 場 所 から ともに 力 を 出 し 合 っていきましょう 私 たちは 世 界 の 人 びととの 交 流 や 対 話 を 活 発 に 続 け 核 兵 器 のない 世 界 平 和 の 実 現 と 普 遍 的 な 人 権 の 確 立 途 上 国 の 発 展 への 援 助 地 球 環 境 問 題 への 対 処 など 人 類 共 通 の 課 題 の 解 決 に 努 めていかなければならない 自 由 独 自 の 文 化 と 伝 統 を 持 つ 日 本 が 自 国 の 安 全 と 自 由 をしっかりと 確 保 しつつ 今 後 帝 国 東 書 日 文 世 界 の 平 和 と 繁 栄 にいかに 貢 献 していくかが 問 われている 日 本 らしさ とは 何 かがあらためて 問 われています これまで 学 んできたように 多 く の 知 恵 や 文 化 が 日 本 の 歴 史 のなかにたくわえられています 私 たちには それらを 世 界 に 発 信 することも 求 められています グローバル 化 が 進 んだ 現 在 日 本 は 歴 史 のな かでつちかわれた 技 術 力 を 生 かしてさまざまな 分 野 で 世 界 に 貢 献 しています グローバル 化 の 中 で わたしたちは 日 本 国 民 としての 意 識 だけでなく 地 球 に 生 きる 人 間 ( 地 球 市 民 )としての 意 識 を 持 つことが 求 められています 私 たちは 日 本 国 憲 のもと 一 人 一 人 が 歴 史 をつくりあげる 主 人 公 であることを 自 覚 し 国 際 社 会 に 生 きる 日 本 人 として 歩 んでいこうではありませんか
2 わが 国 の 神 話 伝 承 と 人 々の 信 仰 について( 歴 史 ) ポイント 自 然 崇 拝 や 農 耕 儀 礼 に 基 づく 信 仰 が 人 々の 中 に 息 づいていたことが 記 述 さ れているか 指 導 要 領 解 説 書 の 要 旨 1 古 事 記 日 本 書 紀 など 神 話 伝 承 を 通 し て 当 時 の 人 々の 信 仰 やものの 見 方 に 気 付 かせる(4 点 ) 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 [ 採 点 ] 4 点 満 点 4 0 2 4 2 2 2 3 大 和 朝 廷 の 表 記 について( 歴 史 ) ポイント 学 習 指 導 要 領 の 示 す 通 り 大 和 朝 廷 と 表 記 されているか 指 導 要 領 解 説 書 の 要 旨 1 学 習 指 導 要 領 通 り 大 和 朝 廷 と 記 載 されているか(2 点 ) 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 大 和 朝 廷 大 和 政 権 ヤマト 王 権 大 和 朝 廷 ヤマト 王 権 大 和 政 権 ヤマト 政 権 [ 採 点 ] 2 点 満 点 2 0 0 2 0 0 0 4 国 家 社 会 文 化 の 発 展 に 尽 くした 人 物 について( 歴 史 ) ポイント 学 習 指 導 要 領 が 示 す 国 家 社 会 文 化 等 につくした 人 物 が 過 足 なく 取 り 上 げられているか 人 物 名 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 1 神 武 天 皇 ( 古 代 ) 2 仁 徳 天 皇 ( 古 代 ) 3 柿 本 人 痲 呂 ( 古 代 ) 4 菅 原 道 真 ( 古 代 ) 5 中 江 藤 樹 ( 近 世 ) 6 徳 川 光 圀 ( 近 世 ) 7 新 井 白 石 ( 近 世 ) 8 二 宮 尊 徳 ( 近 世 ) 9 勝 海 舟 ( 近 代 ) 10 渋 沢 栄 一 ( 近 代 ) 11 東 郷 平 八 郎 ( 近 代 ) 12 小 村 寿 太 郎 ( 近 代 ) 13 湯 川 秀 樹 ( 現 代 ) 教 科 書 への 掲 載 人 物 数 13 4.5 6.5 13 4.5 5 2.5
5 明 治 の 帝 国 憲 制 定 と 条 約 改 正 について( 歴 史 ) ポイント アジアで 唯 一 の 立 憲 国 家 であったこと 条 約 改 正 への 先 人 の 努 力 が 記 述 され ているか 解 説 書 の 要 旨 ( 歴 史 公 民 ) 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 1 大 日 本 帝 国 憲 制 定 により 当 時 アジ アで 唯 一 の 立 憲 制 国 家 が 誕 生 したこ との 意 義 が 記 述 されているか(4 点 ) 2 条 約 改 正 に 携 わった 人 々の 努 力 につ いて 記 述 されているか(4 点 ) [ 採 点 ] 8 点 満 点 8 3 2 8 3 3 3 ( 註 )8 点 満 点 で 採 点 4 点 2 点 1 点 0 点 6 わが 国 の 伝 統 と 文 化 について( 公 民 ) ポイント 日 本 社 会 に 生 きる 伝 統 的 な 信 仰 自 然 観 は 記 述 されているか 指 導 要 領 解 説 書 の 要 旨 1 私 たちの 生 活 には 我 が 国 の 伝 統 的 な 考 え 方 や 信 仰 習 慣 の 影 響 がある(4 点 ) 2 我 が 国 の 伝 統 と 文 化 が 自 然 や 社 会 の 中 で 継 承 されてきたことを 考 えさせ 日 本 人 の 心 情 や 考 え 方 の 特 色 に 気 付 かせる (4 点 ) 3 自 国 の 伝 統 と 文 化 を 大 切 にすることを 通 して 他 国 の 伝 統 と 文 化 を 認 め 尊 重 する(2 点 ) 公 民 的 分 野 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 [ 採 点 ] 10 点 満 点 10 4 5 10 5 1 5 ( 註 )8 点 満 点 で 採 点 4 点 2 点 1 点 0 点 7 国 旗 国 歌 の 尊 重 と 国 際 儀 礼 について( 公 民 ) ポイント 国 旗 国 歌 の 尊 重 について 具 体 的 場 面 を 例 示 しているか 公 民 的 分 野 解 説 書 の 要 旨 ( 公 民 ) 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 1 国 旗 及 び 国 歌 はそれぞれの 国 の 象 徴 であること(2 点 ) 2 相 互 に 尊 重 することが 国 際 的 な 儀 礼 で あることを 具 体 的 な 場 面 を 例 示 して 教 え る(2 点 ) [ 採 点 ] 4 点 満 点 4 2 2 4 0 2 2
8 わが 国 の 領 土 領 域 について( 地 理 公 民 ) ポイント 北 方 領 土 や 竹 島 が の 領 土 であることが 記 述 されているか 指 導 要 領 解 説 書 の 要 旨 ( 地 理 公 民 ) 1 北 方 領 土 は 我 が 国 の の 領 土 で ること( 地 理 )(2 点 ) 2 北 方 領 土 は に 占 拠 されている こと( 地 理 )(2 点 ) 3 竹 島 をめぐって 主 張 に 相 違 がある が 北 方 領 土 と 同 様 に 理 解 させる( 地 理 )(4 点 ) 育 鵬 教 育 公 民 的 分 野 清 自 帝 水 由 国 東 書 日 文 教 育 地 理 的 分 野 帝 東 国 書 日 文 主 張 占 拠 [ 得 点 ] 8 点 満 点 8 1 4 8 2 8 3 8 4 3 5 ( 註 ) 評 価 略 号 = ( の 領 土 ) ( に 占 拠 ) 占 拠 ( 占 拠 されている) 主 張 ( 相 手 国 の 主 張 ) ご 参 考 各 社 の 記 述 の 概 要 尖 閣 諸 島 についての 各 社 の 取 り 扱 い( 公 民 的 分 野 ) 育 鵬 地 図 解 説 尖 閣 諸 島 沖 縄 県 八 重 山 諸 島 北 方 の 尖 閣 諸 島 は 日 本 の 領 土 です し 教 出 清 水 自 由 帝 国 かし 中 国 は 1970 年 後 半 東 シナ 海 大 陸 棚 の 石 油 開 発 の 動 きが 表 面 化 するに 及 びはじ めて 尖 閣 諸 島 の 領 権 を 問 題 とする ようになりました ただし 中 国 が 挙 げている 根 拠 はいずれも 領 権 の 主 張 を 裏 付 けるに 足 る 国 際 上 効 な 論 拠 とはいえません ( 外 務 省 ウェブサイトより 引 用 ) コラム また 東 シナ 海 に 位 置 する 尖 閣 諸 島 ( 沖 縄 県 )については 中 国 もその 領 を 主 張 しています コラム 日 本 の 領 土 と 経 済 水 域 沖 縄 県 先 島 諸 島 の 北 方 の 東 シナ 海 にある 尖 閣 諸 島 は 他 国 の 領 の 跡 がないことを 確 認 のうえ 1895 年 正 式 に 日 本 の 領 土 に 編 入 し 南 西 諸 島 の 一 部 となったが 1970 年 代 ごろから 中 国 が 領 権 を 主 張 するようになった 本 文 わが 国 の 尖 閣 諸 島 は 中 国 が 領 権 を 主 張 し 多 くの 漁 船 が 違 操 業 を 繰 り 返 しています コラム 尖 閣 諸 島 はわが 国 の 領 土 である この 周 辺 海 域 に1970 年 代 はじめ 望 な 油 田 が 確 認 された すると 中 国 はこの 尖 閣 諸 島 を 自 国 の 領 土 であると 主 張 しはじめ た 近 年 尖 閣 周 辺 海 域 では 中 国 漁 船 がしばしば 違 操 業 を 行 っている また 領 海 を めぐっては 2004 年 ごろから 日 中 両 国 の 中 間 線 上 にガス 油 田 採 掘 施 設 を 設 置 し 採 掘 しはじめた 油 田 はわが 国 のEEZの 海 底 につながっており 採 掘 は 資 源 の 横 取 りではな いかと わが 国 は 改 善 を 求 めている なし 東 書 コラム 尖 閣 諸 島 沖 縄 県 先 島 諸 島 の 北 方 に 位 置 する 尖 閣 諸 島 は 日 本 の 領 土 です 日 文 が 中 国 がその 領 を 主 張 しています コラム 沖 縄 県 西 方 の 尖 閣 諸 島 は 第 二 次 世 界 大 戦 後 アメリカの 統 治 下 におかれま したが 沖 縄 返 還 とともに 日 本 の 領 土 にもどりました しかし 中 国 もその 領 を 主 張 し ています な し 主 張 主 張 主 張
9 自 衛 隊 の 役 割 と 国 際 貢 献 について( 公 民 ) ポイント 自 衛 隊 と 日 米 安 保 が 果 たしている 役 割 は 記 述 されているか 公 民 的 分 野 指 導 要 領 解 説 書 の 要 旨 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 1 自 衛 隊 が 我 が 国 の 防 衛 や 世 界 の 平 和 と 安 全 に 果 たしている 役 割 (4 点 ) 2 自 衛 隊 日 米 安 保 を 通 した 我 が 国 の 安 全 と 世 界 の 平 和 の 実 現 (4 点 ) ご 参 考 各 社 の 記 述 の 概 要 [ 採 点 ] 8 点 満 点 8 1 1 8 2 2 2 自 衛 隊 の 果 たしている 役 割 についての 各 社 の 取 り 扱 い 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 本 文 自 衛 隊 は 日 本 の 防 衛 には 可 欠 な 存 在 であり また 災 害 時 の 救 助 活 動 など の 面 でも 国 民 から 大 きく 期 待 されています なし 本 文 警 察 予 備 隊 は 保 安 隊 と 改 められ 1954 年 に わが 国 を 防 衛 することを 主 たる 任 務 とする 自 衛 隊 に 改 編 された 本 文 自 衛 隊 の 発 足 は 東 西 冷 戦 が 厳 しさを 増 すなか わが 国 と 東 アジアの 平 和 と 安 全 を 確 保 するうえで 大 きな 意 義 をもちました 本 文 自 衛 隊 は 日 本 の 安 全 を 保 つことを 任 務 として 発 足 し 冷 戦 の 時 代 を 通 して 自 衛 隊 はその 人 員 や 装 備 を 増 強 してきました また 自 衛 隊 は 災 害 派 遣 などでも 活 動 しています 本 文 日 本 国 憲 は 戦 力 の 保 持 を 定 めていますが 日 本 は 国 を 防 衛 するため に 自 衛 隊 をもっています しかし 平 和 と 安 全 を 守 るためであっても 武 器 をもたな いというのが 日 本 国 憲 の 立 場 ではなかったかという 意 見 もあります なし 日 米 安 保 条 約 の 果 たしている 役 割 についての 各 社 の 取 り 扱 い 育 鵬 教 出 清 水 自 由 帝 国 東 書 日 文 本 文 戦 後 の 日 本 の 平 和 は 自 衛 隊 の 存 在 とともにアメリカ 軍 の 抑 止 力 に 負 うところ も 大 きいと 言 えます また この 条 約 は 日 本 だけでなく 東 アジア 地 域 の 平 和 と 安 全 の 維 持 にも 大 きな 役 割 を 果 たしています 本 文 日 本 はソ 連 の 脅 威 に 備 えるため 1951 年 にアメリカと 日 米 安 全 保 障 条 約 を 締 結 し 日 本 の 安 全 を 確 保 する 政 策 を 進 めてきました なし 本 文 わが 国 は 国 連 を 中 心 とする 国 際 平 和 の 推 進 に 貢 献 しながら 自 衛 隊 と 日 米 安 全 保 障 体 制 によって 安 全 を 確 保 しようとしています 本 文 防 衛 については アメリカとの 間 で 日 米 安 全 保 障 条 約 を 結 びました 本 文 日 本 は 防 衛 のために アメリカと 日 米 安 全 保 障 条 約 ( 日 米 安 保 条 約 )を 結 んで います この 条 約 は 他 国 が 日 本 の 領 土 を 攻 撃 してきたときに 共 同 して 対 処 すること を 約 束 しています 本 文 現 在 わが 国 は 日 米 安 全 保 障 意 条 約 を 締 結 し 日 本 の 安 全 と 極 東 におけ る 国 際 平 和 と 安 全 保 障 のために 基 地 を 提 供 しアメリカ 軍 の 駐 留 を 認 めています
10 外 国 人 参 政 権 問 題 の 取 り 扱 いについて( 公 民 ) ご 参 考 外 国 人 参 政 権 問 題 に 関 する 各 社 の 記 述 の 概 要 育 鵬 外 国 人 にも 人 権 は 保 障 されますが 権 利 の 性 質 上 日 本 国 民 のみにあたえられた 権 利 は 外 国 人 には 保 障 されません 例 えば 選 挙 権 や 公 務 員 になる 権 利 は 国 家 の 意 思 を 形 成 するという 国 民 主 権 にかかわる 権 利 であるため 本 来 国 民 のみに 保 障 された 権 利 であると 考 えられています 教 出 現 在 日 本 に 住 む 外 国 人 には 選 挙 権 や 被 選 挙 権 公 務 員 になることなどに 制 限 があ ります これらについては 違 憲 ではないかとする 訴 訟 がしばしば 起 こっています 清 水 日 本 でともに 生 活 しながら 日 本 国 籍 をもたない 在 日 韓 国 朝 鮮 人 には 参 政 権 や 公 務 員 になる 権 利 などにも 制 約 が 残 っている 自 由 この(1995 年 の 最 高 裁 判 所 の) 判 決 は 日 本 の 選 挙 権 を 日 本 国 民 に 付 与 し 外 国 人 に 付 与 しないことは 合 憲 であり 権 利 の 平 等 平 等 の 問 題 ではないことを 示 した 帝 国 在 日 韓 国 朝 鮮 人 に 対 しては 戦 前 からあった 挑 戦 の 人 々への 蔑 視 から 就 職 や 結 婚 での 差 別 いじめなどが 残 っています また 日 本 国 籍 がないため 日 本 に 永 住 し 納 税 の 義 務 をはたしても 参 政 権 はありません 職 種 によっては 公 務 員 になれず 社 会 保 障 も 十 分 に 受 けられません 東 書 しかし 就 職 や 結 婚 などで 差 別 がなくなっていません また 日 本 国 籍 を 持 たないた め 選 挙 権 や 公 務 員 になることなども 制 限 されています 日 本 で 生 まれ 生 活 しているこ とやその 歴 史 的 事 実 を 配 慮 して 人 権 保 障 を 推 進 していくことが 求 められています 日 文 しかし 公 務 員 への 門 戸 は 広 がりつつあるものの 選 挙 権 はなお 制 限 されています ま た 入 居 や 就 職 などでの 差 別 も 残 っています これらの 人 々の 人 権 保 障 については 日 本 で 生 まれ 生 活 していることや 歴 史 的 な 事 情 が 考 慮 されなければなりません 新 教 育 基 本 と 学 習 指 導 要 領 に 最 もふさわしい 教 科 書 を 子 供 たちに