野村資本市場研究所|金融危機調査委員会共和党委員による報告書の公表-金融危機の教訓と今後の金融規制の方向性-(PDF)



Similar documents

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

連結計算書


損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

 

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑



国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

定款

疑わしい取引の参考事例

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

Microsoft Word - 実施について.doc

スライド 1

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

Microsoft Word - 目次.doc

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

定款  変更

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

弁護士報酬規定(抜粋)

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

奨学資金の受領から返還までの手続

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

第316回取締役会議案

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

Microsoft Word - 結果・異動プレス_ _clean.doc

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

大阪府住宅供給公社定款

添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

スライド 1

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし


PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D E718CF68D C768E5A8F9197DE>

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

ニュースリリース

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

Microsoft PowerPoint - 表紙

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

スライド 1

1_2013BS(0414)

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

スライド 1

公表表紙

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

第1章 財務諸表


<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

Microsoft Word 短信.doc

法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

●電力自由化推進法案

住 宅 融 資 の 仕 組 み 住 宅 融 資 は 独 政 法 住 宅 融 援 機 構 ( 以 下 機 構 といいます )が う 融 機 関 の 住 宅 ローン 貸 出 に 対 する 公 的 な 信 用 です 住 宅 融 資 は 融 機 関 の う 住 宅 ローン 貸 出 の 損 害 を 填 補 す

Transcription:

金 融 危 機 調 査 委 員 会 共 和 党 委 員 による 報 告 書 の 公 表 金 融 危 機 の 教 訓 と 今 後 の 金 融 規 制 の 方 向 性 神 山 哲 也 要 約 1. 米 国 金 融 危 機 調 査 委 員 会 (FCIC)の 共 和 党 委 員 は 2010 年 12 月 金 融 危 機 の 要 因 に 関 する 報 告 書 を 公 表 した 本 報 告 書 は FCIC の 公 式 見 解 を 示 すものではないが 共 和 党 の 金 融 規 制 に 対 するスタンスを 垣 間 見 ることのできるものとして 注 目 される 2. 本 報 告 書 から 読 み 取 れるのは 第 一 に GSE( 政 府 後 援 企 業 )に 対 する 共 和 党 の 厳 しい 見 方 である GSE を 国 民 の 税 金 で 支 えられた 巨 大 なヘッジファンド と 断 じるなど GSE 批 判 が 本 報 告 書 の 中 核 となっている 3. 第 二 に 金 融 ビジネスに 対 する 共 和 党 の 肯 定 的 な 見 方 である FCIC の 公 式 な 報 告 書 作 成 に 際 して 民 主 党 委 員 が 金 融 業 界 に 批 判 的 な 用 語 を 用 いようとしたことに 共 和 党 委 員 は 反 対 したとされている 4. 2011 年 1 月 には FCIC の 公 式 な 報 告 書 民 主 党 の GSE 改 革 案 が 発 表 される 予 定 であ り そこで 示 される 金 融 危 機 の 要 因 GSE 改 革 の 方 向 性 が 注 目 される Ⅰ. 共 和 党 委 員 による 報 告 書 の 公 表 2010 年 12 月 金 融 危 機 調 査 委 員 会 (Financial Crisis Inquiry Commission FCIC)の 共 和 党 委 員 4 名 より 金 融 危 機 の 原 因 に 関 する 報 告 書 金 融 危 機 教 本 : 金 融 危 機 の 要 因 に 関 す る 質 疑 応 答 (Financial Crisis Primer Questions and Answers on the Causes of the Financial Crisis) が 公 表 された 1 FCIC は 2009 年 詐 欺 対 策 回 復 法 (Fraud Enforcement and Recovery Act of 2009)に 基 づき 連 邦 議 会 直 属 の 委 員 会 として 設 立 され 2 米 国 における 昨 今 の 金 融 危 機 の 要 因 を 検 証 することを 目 的 とする 委 員 は 民 主 党 委 員 6 名 共 和 党 委 員 4 名 の 10 1 http://keithhennessey.com/wp-content/uploads/2010/12/financial-crisis-primer.pdf 2 FCIC を 1929 年 の 株 価 大 暴 落 の 原 因 究 明 を 目 的 としたペコラ 委 員 会 に 準 える 向 きもある ペコラ 委 員 会 は 元 検 事 のフェルディナンド ペコラ 氏 が 最 高 顧 問 として 主 導 した 上 院 銀 行 委 員 会 の 小 委 員 会 の 通 称 である 多 数 の 聴 聞 会 を 実 施 し 証 券 諸 法 の 制 定 証 券 取 引 委 員 会 (SEC)の 設 立 に 繋 がったと 評 価 されている 1

名 からなり 委 員 長 は 民 主 党 のフィリップ アンジェリーデス 氏 ( 元 カリフォルニア 州 出 納 長 ) 副 委 員 長 は 共 和 党 のウィリアム トーマス 氏 ( 元 下 院 議 員 (カリフォルニア 州 選 出 )) が 務 める FCIC は 2009 年 9 月 の 初 会 合 以 来 700 人 以 上 の 専 門 家 の 意 見 を 聞 き 数 千 の 文 書 を 検 証 し 19 日 間 の 公 聴 会 を 開 催 している 2009 年 詐 欺 対 策 回 復 法 において FCIC は 2010 年 12 月 15 日 に 金 融 危 機 の 要 因 に 関 する 報 告 書 を 大 統 領 および 議 会 に 提 出 し その 60 日 後 に 解 散 することとされていたが 調 査 文 書 化 を 適 切 に 完 了 させる ことを 目 的 に 報 告 書 の 提 出 を 2011 年 1 月 に 延 期 す ることが 本 委 員 会 の 多 数 決 で 可 決 発 表 された これに 対 して 共 和 党 委 員 は 報 告 書 の 準 備 に 1 年 の 時 間 があったこと 本 のように 分 厚 い 報 告 書 を 作 成 しようとしているなどと 反 発 し 共 和 党 委 員 による 報 告 書 の 発 表 に 至 った そのため 今 回 の 報 告 書 はあくまでも FCIC の 共 和 党 委 員 の 見 解 を 示 すものであり FCIC の 公 式 見 解 を 示 すものではない しかし 2010 年 11 月 の 中 間 選 挙 で 共 和 党 が 下 院 で 過 半 数 を 占 めるようになり その 影 響 力 が 強 まる 中 で 金 融 危 機 を 受 けた 共 和 党 の 金 融 規 制 更 には 金 融 ビジネス 全 般 に 対 するスタンスを 垣 間 見 ることのできるものとして 本 報 告 書 は 注 目 に 値 する Ⅱ. 報 告 書 の 内 容 FCIC の 共 和 党 委 員 による 報 告 書 は 表 題 に 質 疑 応 答 とある 通 り 金 融 危 機 に 関 する 六 つの 素 朴 な 質 問 と それへの 回 答 からなる 以 下 その 内 容 を 紹 介 する 1. 何 故 住 宅 バブルが 生 じたか バブルの 発 生 は 不 可 避 であり それが 膨 張 している 過 程 では 認 識 できない しかし 後 か ら 振 り 返 ると 住 宅 バブルが 生 じた 要 因 の 一 つとして モーゲージ 証 券 への 投 資 に 裏 付 け られた 住 宅 ローンの 供 給 が 拡 大 しすぎたことが 挙 げられる 政 府 は 社 会 政 策 と 投 資 政 策 の 二 つを 追 求 する 中 で 三 つの 経 路 でモーゲージ 証 券 への 投 資 を 奨 励 していた 即 ち 1 規 制 上 の 自 己 資 本 比 率 の 算 定 においてモーゲージ 証 券 の 掛 け 目 が 低 く 設 定 されていたことや 2 規 制 や 道 義 的 説 得 により 政 府 が 民 間 市 場 に 対 し 信 用 力 の 低 い 貸 し 手 にも 貸 し 出 すよ う 促 したことに 加 え 何 よりも 重 要 なこととして3バブルの 膨 張 時 にモーゲージ 市 場 で 最 大 の 投 資 家 であったファニーメイとフレディマックが 政 府 の 住 宅 政 策 の 道 具 として 利 用 さ れたこと である 2. 融 資 基 準 の 低 下 に 米 政 府 はどのように 寄 与 したか 暗 黙 の 政 府 保 証 を 維 持 してきた GSE( 政 府 後 援 企 業 )を 通 じてモーゲージ 市 場 を 支 える ことは 90~00 年 代 に 掲 げられた 持 家 促 進 策 の 実 現 に 向 けて 政 治 的 に 都 合 の 良 い 手 段 だっ た しかし それは 無 から 有 を 生 み 出 すようなものであり 結 果 として 政 府 は モーゲー ジのみに 投 資 する 国 民 の 税 金 で 支 えられた 巨 大 なヘッジファンドを 二 つ 生 み 出 してしま った 政 府 の 持 家 促 進 策 が GSE のキャパシティを 超 える 中 で GSE が 低 所 得 者 層 への 住 2

宅 供 給 を 支 えると 同 時 に 公 開 企 業 として 株 主 への 責 任 を 果 たすためには より 低 品 質 で 高 リスクなモーゲージへの 投 資 を 増 やすしかなかった GSE は 二 つの 経 路 でこうしたリス クの 高 いモーゲージに 投 資 していた 一 つは モーゲージ プールへの 保 証 の 付 与 (エー ジェンシーMBS の 組 成 )であり 持 家 促 進 策 の 進 展 に 伴 い GSE が 保 証 するローンはより リスクの 高 いものとなっていった もう 一 つは サブプライムやオルト A のローンを 組 み 入 れた MBS への 自 己 勘 定 投 資 であり これは 低 金 利 の 環 境 下 では 純 然 たる 金 利 アービ トラージ 取 引 とも 言 えるものであった 3. 重 要 な 金 融 機 関 はどのようにして 住 宅 ローン 市 場 との 関 わりを 強 めていったか 金 融 機 関 は 証 券 化 の 手 法 を 通 じて 全 国 に 住 宅 ローンを 行 き 渡 らせるために 不 可 欠 な 資 金 仲 介 機 能 を 担 っていた 住 宅 市 場 の 下 落 は 自 らモーゲージのリスクを 負 っていた GSE や 保 険 会 社 を 直 撃 したが 借 り 手 と 投 資 家 との 間 で 信 用 の 橋 渡 しをしていた 重 要 な 金 融 機 関 も 図 らずして 住 宅 市 場 下 落 のリスクに 晒 されていた 即 ち 住 宅 市 場 の 下 落 は 1パ イプライン リスク 2スーパー シニア リスク 3レピュテーショナル リスク 3 を 通 して 流 動 性 リスクを 顕 在 化 させ ソルベンシーの 問 題 へ 発 展 していった また 格 付 機 関 も デフォルトの 相 関 を 見 誤 り 多 くの 金 融 機 関 で 多 額 の 損 失 を 生 ぜしめることになる CDO を 購 入 する 素 地 を 作 ることとなった 4. 住 宅 ローン 関 連 の 損 失 がどのように 重 要 な 金 融 機 関 の 破 綻 に 繋 がったか 小 規 模 なサブプライム ローン 市 場 の 問 題 が 巨 大 金 融 機 関 の 破 綻 や 金 融 パニックを 招 来 した 理 由 は レバレッジと 満 期 ミスマッチにある MBS や CDO が 安 全 で 流 動 性 の 高 いも のだと 思 われていたため 金 融 機 関 はその 損 失 に 対 してわずかな 資 本 しか 持 たず また 短 期 債 務 で 資 金 調 達 していた レバレッジと 満 期 変 換 は 銀 行 が 日 常 的 に 行 っていることで もあるが 同 時 に 危 うさも 孕 むものであるため 一 定 の 流 動 性 を 確 保 しておく 必 要 がある 銀 行 の 場 合 FRB からの 借 り 入 れに 頼 ることができ 預 金 は FDIC の 保 証 対 象 となってい る しかし 銀 行 以 外 の 金 融 機 関 は こうした 政 府 の 支 援 なしに 投 資 家 から 短 期 債 務 で 資 金 調 達 するため 一 旦 投 資 家 の 信 用 を 失 うと 資 金 の 流 出 が 止 まらなくなる こうした 資 金 の 流 出 は 伝 染 するものであり 2008 年 の 秋 に 見 られたように 同 様 のビジネス モデルを 採 っていたり 資 産 を 保 有 したりする 機 関 も 対 象 となってしまう 3 パイプライン リスクは 金 融 機 関 が MBS 組 成 時 に 自 ら 組 み 入 れ 資 産 を 保 有 し 市 場 下 落 により 当 該 資 産 を 売 却 できなくなるリスク スーパー シニア リスクは リターンが 低 い MBS の 最 高 位 トランチを 投 資 家 が 付 かないため 金 融 機 関 が 保 有 したり 買 戻 し 条 項 を 付 けて 投 資 家 に 売 却 するなど 金 融 機 関 自 らがリスクを 一 部 保 有 したものの 危 機 時 において その 複 雑 性 ゆえに 売 却 できなくなるリスク レピュテーショナル リ スクは 多 くの 金 融 機 関 がオフバランス ビークルでモーゲージ 投 資 を 提 供 しており 本 来 はその 損 失 に 対 し て 金 融 機 関 は 責 任 を 負 わないところ いざという 時 に 金 融 機 関 が 当 該 ビークルを 支 援 しないと 金 融 機 関 本 体 の 健 全 性 に 疑 念 が 生 じるリスク 3

5. 混 乱 はどのように 始 まり どのように 終 わったか モーゲージへのエクスポージャーが 高 く 流 動 性 リスクが 差 し 迫 っていると 市 場 がみな した 金 融 機 関 からの 資 金 流 出 は 市 場 全 体 のパニックへと 繋 がった 特 にリーマンの 破 綻 は 前 例 と 異 なり 政 府 が 債 権 者 の 損 失 を 容 認 したため 大 手 金 融 機 関 に 対 する 債 権 を 保 有 することが 投 資 家 にとってリスクの 高 いものと 認 識 されるようになった これは 政 府 支 援 があれば 財 務 が 弱 っていても 貸 し 付 けるという too big to fail から 生 じるモラル ハザ ードの 問 題 である パニックが 収 束 したのは 信 頼 が 回 復 した 後 だった 金 融 システムの 自 動 安 定 化 装 置 が 作 動 し 金 融 機 関 の 破 綻 が 一 巡 し 資 産 価 値 も 下 がりきったと 市 場 参 加 者 が 認 識 したことに 加 え 政 府 も 重 要 な 役 割 を 果 たした 政 府 は TARP 4 法 案 の 通 過 や FRB による 多 様 な 担 保 資 産 の 受 け 入 れなど 本 来 は 健 全 な 金 融 機 関 からの 資 金 流 出 を 阻 止 する べく 動 いた そもそも 金 融 危 機 の 発 生 の 部 分 で 政 府 の 責 めに 帰 するところは 多 いが 危 機 時 の 指 導 者 による 迅 速 かつ 果 敢 な 決 定 は 賞 賛 に 値 しよう 6. 何 故 この 混 乱 は 経 済 をかくも 痛 めたのか 事 業 遂 行 のためにはクレジットへのアクセスが 不 可 避 である しかし 金 融 危 機 時 には 大 企 業 は 短 期 金 融 市 場 での 借 り 入 れが 中 小 企 業 は 銀 行 からの 借 り 入 れが 困 難 になった 信 用 収 縮 は 消 費 者 にも 影 響 した 学 生 ローンやクレジット カードの 証 券 化 市 場 は 凍 結 し モーゲージ 市 場 でも GSE が 唯 一 の 貸 し 手 となった また 資 産 価 値 の 下 落 で 消 費 者 は 支 出 を 抑 えるようになった 金 融 危 機 の 後 遺 症 として 住 宅 価 格 や 株 価 の 下 落 失 業 率 の 上 昇 政 府 債 務 の 膨 張 が 見 られるのは 過 去 の 金 融 危 機 でも 同 様 であり 今 回 は 別 (This time is different) というの は 極 めて 危 険 である 5 Ⅲ. 報 告 書 に 見 る 共 和 党 の 考 え 方 上 記 共 和 党 委 員 による 報 告 書 から 読 み 取 れる 共 和 党 の 金 融 規 制 に 対 するスタンスとして は 以 下 の 二 点 が 挙 げられよう 第 一 に GSE に 対 する 厳 しい 見 方 である 一 般 的 に 民 主 党 は GSE による 持 家 促 進 策 を 支 持 するとされるのに 対 して 共 和 党 は 政 府 公 的 機 関 の 役 割 拡 大 に 対 して 否 定 的 な 傾 向 がある 本 報 告 書 も 米 国 における 住 宅 ローンの 融 資 基 準 の 低 下 の 理 由 を GSE による 持 家 促 進 策 の 遂 行 に 求 め GSE を 国 民 の 税 金 で 支 えられた 巨 大 なヘッジファンド と 断 じる など GSE 批 判 が 中 核 になっている 共 和 党 からは 2010 年 6 月 ジェフ ヘンサーリン グ 下 院 議 員 から 下 院 金 融 サービス 委 員 会 に GSE 救 済 廃 止 および 納 税 者 保 護 法 (GSE 4 Troubled Asset Relief Program の 略 詳 細 については 関 雄 太 問 題 資 産 買 取 プログラム(TARP)の 実 効 性 を 巡 る 議 論 資 本 市 場 クォータリー 2008 年 秋 号 参 照 5 この 部 分 について 報 告 書 は Carmen M. Reinhert and Kenneth S. Rogoff (2009) The aftermath of financial crises American Economic Review: Papers & Proceedings 99 (2): 466-472 から 引 用 している 4

Bailout Elimination and Taxpayer Protection Act) 案 が 提 出 されており 複 数 の 支 持 者 が 党 内 から 出 ていた 同 法 案 では ファニーメイとフレディマックを 2 年 以 内 に 廃 止 すること あるいは 財 務 上 存 続 可 能 であるなら 完 全 な 民 間 企 業 とすることが 示 されている もっとも 共 和 党 の GSE 批 判 は 同 党 が 下 院 で 過 半 数 を 握 るに 至 り ややトーンダウンしている 米 国 住 宅 市 場 における GSE の 重 要 性 に 鑑 み より 穏 健 な 改 革 を 進 めるべきだという 姿 勢 に 変 わりつつあり 具 体 的 には GSE が 買 い 取 ることのできるローン 金 額 の 上 限 引 き 下 げなど が 指 摘 されている 6 GSE は 過 去 にも 共 和 党 と 民 主 党 の 政 治 的 対 立 の 焦 点 になってきた 経 緯 もあり 今 後 も 更 なる 紆 余 曲 折 が 予 想 される 第 二 に 金 融 ビジネスの 役 割 に 対 する 肯 定 的 な 見 方 である 例 えば 証 券 化 について 住 宅 ローンを 遍 く 行 き 渡 らせるために 不 可 欠 なものと 評 価 したり 当 時 は 危 機 を 招 いた 民 間 金 融 機 関 の 救 済 などの 批 判 を 受 けた TARP を 評 価 していることからそれが 窺 えよう また 委 員 会 による 公 式 な 報 告 書 の 発 表 が 遅 れることとなった 理 由 として 民 主 党 委 員 が 金 融 危 機 の 要 因 として 用 いようとしていた ウォール 街 規 制 緩 和 シャドー バンキング といった 単 語 について 共 和 党 委 員 が 不 正 確 だとして 拒 んだことが 指 摘 されている 7 この ように 相 対 的 に 共 和 党 は 金 融 業 界 に 対 して 肯 定 的 で 規 制 緩 和 にも 消 極 的 ではないと 考 えられる 2011 年 1 月 には FCIC の 公 式 な 報 告 書 民 主 党 の GSE 改 革 案 が 発 表 される 予 定 であり そこで 示 される 金 融 業 界 と 金 融 危 機 との 関 係 GSE 改 革 の 方 向 性 が 注 目 される 6 GOP Shifts on Fannie, Freddie Overhaul The Wall Street Journal, December 29, 2010 7 Wall Street Blame Rift May Blunt Impact of U.S. Crisis Panel Bloomberg, December 16, 2010 5