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2014 年 3 月 号 (Vol.5) 4 月 以 降 に 施 行 される 税 制 改 正 の 内 容 及 び 実 務 上 の 留 意 点 Ⅰ. はじめに Ⅱ. 施 行 直 前 の 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 内 容 Ⅲ. 消 費 税 法 改 正 に 伴 う 平 成 26 年 4 月 以 降 の 経 過 措 置 について Ⅳ.その 他 に 注 目 される 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 内 容 森 濱 田 松 本 法 律 事 務 所 弁 護 士 酒 井 真 TEL. 03 6212 8357 makoto.sakai@mhmjapan.com 弁 護 士 坂 尾 陽 TEL. 03 6266 8951 akira.sakao@mhmjapan.com 税 理 士 山 田 彰 宏 TEL. 03 5223 7770 akihiro.yamada@mhmjapan.com Ⅰ. はじめに 本 年 2 月 4 日 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 及 び 地 方 法 人 税 法 案 が 国 会 に 提 出 されました これにより 昨 年 12 月 24 日 に 閣 議 決 定 された 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 大 綱 1 に 沿 った 改 正 ( 以 下 平 成 26 年 度 税 制 改 正 といいます )がなされ 原 則 として 本 年 4 月 1 日 に 施 行 される 見 込 みです また 同 日 は 消 費 税 率 の 段 階 的 増 税 等 を 内 容 とする 消 費 税 法 改 正 の 施 行 日 となっています そこで 本 号 では 特 に 本 年 4 月 1 日 以 降 に 税 制 がどのように 変 わるのかという 観 点 から 実 務 上 留 意 が 必 要 な 点 を 重 点 的 に 取 り 上 げます その 他 平 成 26 年 税 制 改 正 の 内 容 のうち 注 目 される 事 項 についても 触 れることとします 2 Ⅱ. 施 行 直 前 の 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 内 容 1. 概 要 平 成 26 年 度 税 制 改 正 は 秋 の 大 綱 3 で 公 表 されたもの 以 外 に 新 たに 復 興 特 別 法 人 税 の 1 年 前 倒 しによる 廃 止 交 際 費 課 税 の 改 正 等 を 含 むものとなっています なお 秋 の 大 綱 で 公 表 された 事 業 再 編 促 進 税 制 を 中 心 とする 民 間 投 資 活 性 化 等 のため の 税 制 改 正 の 内 容 等 については 以 前 に 本 ニュースレター(Vol.3 及 び Vol.4)で 取 り 上 げておりますのでそちらをご 参 照 下 さい 1 http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2014/251224taikou.pdf 2 なお 現 時 点 で 平 成 26 年 度 税 制 改 正 に 係 る 法 律 案 は 国 会 において 審 議 中 であるため 以 下 の 記 載 は 未 確 定 事 項 を 含 む ものである 点 にご 留 意 下 さい 3 昨 年 10 月 に 与 党 により 公 表 された 民 間 投 資 活 性 化 等 のための 税 制 改 正 大 綱

2. 復 興 特 別 法 人 税 の 前 倒 し 廃 止 TAX LAW NEWSLETTER 復 興 特 別 法 人 税 は 1 年 前 倒 しで 廃 止 されることになり 本 年 4 月 1 日 以 降 に 開 始 す る 事 業 年 度 については 復 興 特 別 法 人 税 は 課 されないことになります 本 改 正 により 法 人 実 効 税 率 に 変 更 が 生 じ 4 税 効 果 会 計 の 法 定 実 効 税 率 に 影 響 を 及 ぼす ため 繰 延 税 金 資 産 及 び 繰 延 税 金 負 債 を 変 更 後 の 税 率 で 修 正 する 必 要 が 生 じます( 税 効 果 会 計 に 係 る 会 計 基 準 注 解 ( 注 6)) 3. 交 際 費 課 税 に 係 る 改 正 本 年 4 月 1 日 以 降 に 開 始 する 事 業 年 度 から 大 法 人 ( 資 本 金 の 額 が 1 億 円 以 下 の 中 小 法 人 以 外 の 法 人 )においても 飲 食 費 に 係 る 交 際 費 については 50%を 損 金 算 入 すること ができるようになります そして 中 小 法 人 については 飲 食 費 に 係 る 交 際 費 の 50%の 損 金 算 入 と 従 前 から 認 めら れていた 800 万 円 までの 交 際 費 の 損 金 算 入 5 を 選 択 して 適 用 を 受 けられることになりま す なお 1 人 当 たり 5000 円 以 下 の 飲 食 費 ( 社 内 飲 食 費 を 除 く) については 一 定 の 要 件 の 下 で 交 際 費 等 の 範 囲 から 除 かれているところ( 措 置 法 61 の 41) かかる 基 準 と 本 改 正 が 両 立 するのか つまり1 人 当 たり 5000 円 以 下 の 飲 食 費 として 交 際 費 等 の 範 囲 か ら 除 外 されるものを 除 いた 上 で 法 人 の 飲 食 費 の 50%を 損 金 算 入 できるのかが 問 題 とな ります この 点 法 案 からは これらの 規 定 は 両 立 して 適 用 が 可 能 と 考 えられます( 図 1) 図 1( 改 正 後 の 交 際 費 等 課 税 制 度 (1 人 当 たり 5000 円 以 下 の 飲 食 費 との 関 係 )) 1/2 交 際 費 等 1 人 当 たり 5000 円 以 下 の 飲 食 費 福 利 厚 生 会 議 費 少 額 広 告 費 1/2 の 損 金 算 入 飲 食 費 飲 食 費 以 外 の 交 際 費 グレー 部 分 が 損 金 算 入 不 可 4 復 興 特 別 法 人 税 は 各 事 業 年 度 の 法 人 税 額 の 10%とされており それが 廃 止 されることにより 法 人 実 効 税 率 は 38.01% から 35.64%になります( 東 京 都 を 前 提 とし 法 人 事 業 税 及 び 地 方 法 人 特 別 税 については 外 形 標 準 課 税 の 対 象 となる 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 に 適 用 される 税 率 を 用 いています ) 5 中 小 法 人 ( 資 本 金 の 額 が 1 億 円 以 下 の 法 人 )については 平 成 25 年 度 税 制 改 正 において 損 金 算 入 割 合 が 90%から 100% に 支 出 限 度 額 が 年 間 600 万 円 から 年 間 800 万 円 に 引 き 上 げられましたが この 点 について 変 更 はなく 適 用 期 限 の 2 年 延 長 が 決 定 されています

4. 課 税 売 上 割 合 の 計 算 の 見 直 し TAX LAW NEWSLETTER 金 銭 債 権 の 譲 渡 があった 場 合 の 課 税 売 上 割 合 の 計 算 についての 見 直 しが 行 われ 消 費 税 の 課 税 売 上 割 合 の 計 算 上 金 銭 債 権 の 譲 渡 について 譲 渡 に 係 る 対 価 の 額 の 5% 相 当 額 の み( 従 前 は 全 額 )を 非 課 税 売 上 の 金 額 として 考 慮 することになります 6 この 改 正 は 本 年 4 月 1 日 以 降 に 行 われる 金 銭 債 権 の 譲 渡 から 適 用 されます 下 記 計 算 式 からも 明 らかなように 非 課 税 売 上 の 金 額 として 考 慮 される 金 額 が 小 さ くなる 場 合 には 課 税 売 上 割 合 を 増 加 させる 効 果 があります 消 費 税 の 課 税 売 上 割 合 は 仕 入 税 額 控 除 の 額 に 影 響 を 与 えるものであり 本 改 正 により 金 銭 債 権 の 譲 渡 に 関 して 課 税 売 上 割 合 及 び 仕 入 税 額 控 除 の 金 額 が 増 加 することが 見 込 まれます 課 税 売 上 割 合 = 課 税 売 上 の 金 額 + 免 税 売 上 の 金 額 課 税 売 上 の 金 額 + 免 税 売 上 の 金 額 + 非 課 税 売 上 の 金 額 例 えば 課 税 売 上 が 1 億 円 貸 付 金 の 譲 渡 が 1,000 万 円 のケースを 考 えると 従 前 の 課 税 売 上 割 合 は 90.91% 7 であったのが 今 回 の 改 正 により 課 税 売 上 割 合 は 99.5% 8 とな ります 消 費 税 率 の 引 き 上 げを 控 え 仕 入 税 額 控 除 を 通 じて 消 費 税 の 負 担 は 大 きく 変 わるもの と 思 われますので 本 改 正 は 住 宅 ローンの 証 券 化 や 企 業 再 生 支 援 (ファンドへの 債 権 売 却 等 )に 伴 う 債 権 売 買 を 行 う 法 人 に 大 きな 影 響 を 与 えるものであるといえます Ⅲ. 消 費 税 法 改 正 に 伴 う 平 成 26 年 4 月 以 降 の 経 過 措 置 について 1. 概 要 消 費 税 率 が 8%に 引 き 上 げられる 本 年 4 月 1 日 ( 施 行 日 )を 間 近 に 控 え 実 務 上 判 断 に 迷 うのが 施 行 日 をまたぐ 取 引 について 新 旧 いずれの 税 率 が 適 用 されるのかという 問 題 です 新 税 率 は 施 行 日 以 後 に 行 われる 資 産 の 譲 渡 等 及 び 課 税 仕 入 れ 等 について 適 用 されるため( 平 成 24 年 改 正 法 附 則 2 条 ) 資 産 の 譲 渡 等 の 時 点 の 判 断 基 準 が 問 題 となり ます そこで 本 ニュースレターでは 施 行 日 前 後 において 実 務 上 問 題 となることが 多 いと 考 えられる 事 例 について 本 年 1 月 に 国 税 庁 から 公 表 された 消 費 税 率 引 上 げに 伴 う 資 産 の 譲 渡 等 の 適 用 税 率 に 関 する Q&A ( 本 Q&A)の 考 え 方 にも 言 及 しつつ 取 り 上 げま す 6 有 価 証 券 の 譲 渡 については 既 に 資 産 の 譲 渡 等 の 対 価 の 額 として 譲 渡 に 係 る 対 価 の 額 の 5% 相 当 額 を 考 慮 するとされ ( 消 令 485) かつ 有 価 証 券 の 譲 渡 は 非 課 税 取 引 であるため( 消 法 61 消 法 別 表 第 一 の 一 ) 課 税 売 上 割 合 の 計 算 上 有 価 証 券 の 譲 渡 について 譲 渡 に 係 る 対 価 の 額 の 5% 相 当 額 のみが 考 慮 されていました 従 って 今 回 の 改 正 で 金 銭 債 権 の 譲 渡 と 有 価 証 券 の 譲 渡 で 平 仄 が 合 わせられたことになります 7 1 億 円 /(1 億 円 +1,000 万 円 )=90.91% 8 1 億 円 /(1 億 円 +1,000 万 円 5%)=99.5%

2. 施 行 日 をまたぐ 製 品 の 販 売 TAX LAW NEWSLETTER 売 主 が 平 成 26 年 3 月 中 に 代 金 100 で 製 品 を 出 荷 し 買 主 が 同 年 4 月 になってから 検 収 をした 場 面 を 想 定 します この 場 合 において 売 主 が 出 荷 基 準 により 同 年 3 月 に 売 上 を 計 上 し 買 主 が 売 主 と 異 なる 基 準 ( 使 用 収 益 基 準 等 )により 同 年 4 月 に 仕 入 を 計 上 した 場 合 の 消 費 税 の 取 扱 いには 注 意 が 必 要 となります 消 費 税 法 基 本 通 達 9-1-2( 棚 卸 資 産 の 引 渡 しの 日 の 判 定 ) 9 によれば 売 主 及 び 買 主 が それぞれ 採 用 する 基 準 により 資 産 の 譲 渡 等 の 時 点 を 判 断 することができるようにも 思 われます この 考 えによれば 買 主 は 売 主 と 異 なる 基 準 ( 使 用 収 益 基 準 等 )を 採 用 して いるため 製 品 の 代 金 の 支 払 に 関 して 8%の 税 率 により 仕 入 税 額 控 除 の 計 算 を 行 うこと が 考 えられます しかし 本 Q&A 問 1 によれば このような 事 例 では 売 主 が 買 主 に 対 して 施 行 日 前 に 行 った 課 税 資 産 の 譲 渡 等 であるとした 上 で 買 主 においても 旧 税 率 に 基 づき 仕 入 税 額 控 除 の 計 算 を 行 うこととしています すなわち 仮 に 買 主 が 自 らの 基 準 に 従 って 代 金 100 に 8%の 消 費 税 を 加 えて 108 を 支 払 ったとしても 売 主 にとっては 5.14(108 5/105)の みが 消 費 税 となり 買 主 においても 仕 入 税 額 控 除 における 消 費 税 額 は 5.14 のみとして 処 理 しなければならないことになります もっとも かかる 処 理 を 行 うためには 買 主 は 売 主 に 対 して 資 産 の 譲 渡 等 の 時 期 に 係 る 基 準 や 当 該 取 引 における 適 用 税 率 を 問 い 合 わせる 等 して 新 旧 税 率 のいずれが 適 用 さ れるかを 合 致 させる 必 要 があります 消 費 税 法 は 事 業 者 の 負 担 等 に 配 慮 して 事 業 者 が 記 帳 した 内 容 を 基 に 納 付 税 額 を 計 算 することとしており 本 Q&A 問 1 のとおり 売 主 が 採 用 する 基 準 を 買 主 にも 適 用 すべきかについては 疑 問 の 余 地 があるように 思 われます 3. 賃 貸 借 契 約 に 基 づく 使 用 料 を 対 価 とする 資 産 の 譲 渡 等 10 経 過 措 置 が 適 用 されない 賃 貸 借 契 約 における 消 費 税 の 適 用 税 率 についても 注 意 が 必 要 となります 賃 料 前 払 いの 賃 貸 借 契 約 において 平 成 26 年 4 月 分 の 賃 料 を 同 年 3 月 に 受 領 した 場 合 と 賃 料 後 払 いの 賃 貸 借 契 約 において 同 年 3 月 分 の 賃 料 を 同 年 4 月 に 受 領 した 場 合 等 において 新 旧 税 率 のどちらが 適 用 されるのかが 問 題 になることが 考 えられ ます この 点 消 費 税 法 基 本 通 達 9-1-20 11 によれば 原 則 的 には 賃 料 の 支 払 を 受 けるべき 日 (つまり 契 約 上 前 払 いであれば 当 該 支 払 日 )を 基 準 として 適 用 税 率 を 判 断 すべきよう にも 思 われます ただし 法 人 が 行 う 貸 付 事 業 においては 支 払 日 ではなく 貸 付 期 間 に 対 応 する 時 期 に 益 金 として 算 入 することができ 法 人 税 においてそのような 処 理 をし 9 棚 卸 資 産 の 引 渡 しの 日 がいつであるかについては 例 えば 出 荷 した 日 相 手 方 が 検 収 した 日 相 手 方 において 使 用 収 益 ができることとなった 日 検 針 等 により 販 売 数 量 を 確 認 した 日 等 当 該 棚 卸 資 産 の 種 類 及 び 性 質 その 販 売 に 係 る 契 約 の 内 容 等 に 応 じてその 引 渡 しの 日 として 合 理 的 であると 認 められる 日 のうち 事 業 者 が 継 続 して 棚 卸 資 産 の 譲 渡 を 行 ったこととしている 日 によるものとする 10 社 会 保 障 の 安 定 財 源 の 確 保 等 を 図 る 税 制 の 抜 本 的 な 改 革 を 行 うための 消 費 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 附 則 54 11 資 産 の 賃 貸 借 契 約 に 基 づいて 支 払 を 受 ける 使 用 料 等 の 額 ( 前 受 けに 係 る 額 を 除 く )を 対 価 とする 資 産 の 譲 渡 等 の 時 期 は 当 該 契 約 又 は 慣 習 によりその 支 払 を 受 けるべき 日 とする

ている 場 合 消 費 税 の 資 産 の 譲 渡 等 の 時 期 についても 同 じように 扱 うことができま す( 消 費 税 基 本 通 達 9-6-2) しかし 本 Q&A 問 6 によれば 経 理 の 方 法 等 にかかわりなく 賃 料 前 払 いの 賃 貸 借 契 約 であっても 平 成 26 年 4 月 分 の 賃 料 である 以 上 施 行 日 以 降 に 適 用 される 8%の 税 率 が 適 用 され 賃 料 後 払 いの 賃 貸 借 契 約 であっても 平 成 26 年 3 月 分 の 賃 料 である 以 上 施 行 日 前 に 適 用 される 5%の 税 率 が 適 用 されると 読 むことができます 従 前 の 資 産 の 譲 渡 等 の 時 期 に 関 する 通 達 の 定 めとの 整 合 性 という 観 点 からは 本 Q&A 問 6 の 考 え 方 については 疑 問 の 余 地 もあるように 思 われます Ⅳ. その 他 に 注 目 される 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 内 容 平 成 26 年 度 税 制 改 正 には 本 年 4 月 から 直 ちに 適 用 されるものではないものの いく つか 注 目 される 内 容 が 含 まれています 本 ニュースレターでは そのうち 一 部 を 紹 介 い たします 1. 株 式 併 合 によるスクイーズ アウト 取 引 を 実 現 するための 会 社 法 改 正 に 伴 う 税 制 整 備 について 現 金 を 交 付 することにより 少 数 株 主 を 排 除 して 対 象 会 社 を 完 全 子 会 社 とする 取 引 (ス クイーズ アウト 取 引 )の 手 法 として 昨 年 11 月 29 日 に 閣 議 決 定 された 会 社 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 において 新 たに 株 式 併 合 及 び 株 式 等 売 渡 請 求 がスクイーズ アウト 取 引 の 手 法 として 利 用 できる 見 込 みとなりました 12 これに 対 応 して 平 成 26 年 度 税 制 改 正 では 上 記 会 社 法 改 正 により 創 設 される 予 定 であ る 株 式 併 合 に 係 る 株 式 買 取 請 求 に 基 づく 自 己 株 式 の 取 得 をみ 配 当 の 額 が 生 ずる 事 由 となる 自 己 株 式 取 得 の 範 囲 から 除 外 することとしました 本 改 正 によって 反 対 株 主 は のみが 生 じ み 配 当 課 税 は 生 じないとされました また 平 成 26 年 度 税 制 改 正 の 大 綱 では 上 記 会 社 法 改 正 により 創 設 される 株 式 等 売 渡 請 求 制 度 について 非 適 格 株 式 交 換 等 に 係 る 株 式 交 換 完 全 子 法 人 等 の 有 する 資 産 の 時 価 評 価 課 税 ( 法 人 税 法 62 条 の 91)と 同 様 の 規 定 を 創 設 することについては 触 れられてい ないため 原 則 として 当 該 制 度 の 利 用 によって 対 象 会 社 に 課 税 関 係 が 生 じることはない ものと 考 えられます(ただし 買 収 会 社 が 連 結 納 税 を 採 用 している 場 合 には 時 価 評 価 課 税 ( 法 法 61 の 121) 及 び 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て( 法 法 81 の 92 一 )の 規 定 の 適 用 はあ ると 考 えられます ) なお 各 手 法 によるスクイーズ アウト 取 引 の 課 税 関 係 を 整 理 すると 図 2 のとおりと なります 12 これまでは 1 現 金 対 価 の 吸 収 合 併 2 現 金 対 価 の 株 式 交 換 3 全 部 取 得 条 項 付 種 類 株 式 が 実 務 上 用 いられてきまし た

図 2( 各 手 法 によるスクイーズ アウト 取 引 の 課 税 関 係 ) 1 2 3 4 ポイント 対 象 会 社 の 株 主 ( 反 対 株 主 を 除 く ) 反 対 株 主 買 収 会 社 対 象 会 社 現 金 合 併 +み 配 当 課 税 買 収 会 社 の 株 +み 配 当 課 税 抱 合 株 式 にみ 配 当 課 税 資 産 調 整 勘 定 または 負 債 調 整 勘 定 の 計 上 譲 渡 損 益 課 税 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て 従 前 のスクイーズ アウト 取 引 ( 注 1) 現 金 株 式 交 換 全 部 取 得 条 項 付 種 類 株 式 会 社 法 改 正 案 の スクイーズ アウト 取 引 株 式 等 売 渡 請 求 株 式 併 合 主 買 収 会 社 の 株 主 ともに: +み 配 当 時 価 評 価 課 税 た だ し 買 収 会 社 が 連 結 納 税 を 採 用 し て い る 場 合 に は 時 価 評 価 課 税 + 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て ( 価 格 決 定 の 申 立 てによる 場 合 ) 端 数 処 理 部 分 が あ れ ば 譲 渡 益 課 税 ただし 買 収 会 社 が 連 結 納 税 を 採 用 している 場 合 には 時 価 評 価 課 税 + 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て ただし 買 収 会 社 が 連 結 納 税 を 採 用 している 場 合 には 時 価 評 価 課 税 + 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て 端 数 処 理 部 分 が あ れ ば 譲 渡 益 課 税 ただし 買 収 会 社 が 連 結 納 税 を 採 用 している 場 合 には 時 価 評 価 課 税 + 繰 越 欠 損 金 の 切 捨 て 2. 国 税 不 服 審 査 制 度 の 改 正 平 成 26 年 度 税 制 改 正 において 不 服 申 立 制 度 が 変 更 されました( 図 3) まず 従 前 は 青 色 申 告 書 に 係 る 更 正 等 の 場 合 における 直 接 審 査 請 求 を 除 いて 処 分 庁 に 対 する 異 議 申 立 て 及 び 国 税 不 服 審 判 所 に 対 する 審 査 請 求 という 二 度 の 不 服 申 立 てを 経 て 初 めて 訴 訟 提 起 できるとされていましたが 今 回 の 改 正 では 納 税 者 が 直 接 審 査 請 求 も 選 択 することができるとされました(これに 伴 い 処 分 庁 に 対 する 異 議 申 立 ては 再 調 査 の 請 求 と 呼 称 が 変 更 されます ) 実 務 的 には かかる 改 正 により 消 費 税 についての 更 正 処 分 等 について 直 接 審 査 請 求 が 選 択 できることとなった 点 が 影 響 があります また 今 回 の 改 正 により 処 分 があったことを 知 った 日 の 翌 日 から 3 か 月 ( 従 前 は 2 か 月 ) 以 内 に 再 調 査 の 請 求 又 は 直 接 審 査 請 求 を 行 うことができるとされました なお 異 議 申 立 て( 再 調 査 の 請 求 )に 対 する 決 定 後 に 審 査 請 求 を 行 うことができる 期 間 につい ては 決 定 書 の 謄 本 の 送 達 があった 日 の 翌 日 から 1 か 月 以 内 であることに 変 更 はありま せん さらに 審 査 請 求 人 等 が 閲 覧 を 求 めることができる 資 料 について 従 前 は 原 処 分 庁 か

ら 提 出 された 書 類 その 他 の 物 件 に 限 られていましたが 今 回 の 改 正 でこれに 加 えて 担 当 審 判 官 が 職 権 に 基 づいて 収 集 した 資 料 も 閲 覧 請 求 ができるとされ 閲 覧 に 加 えて 謄 写 も 認 められることとなりました なお かかる 改 正 は 改 正 行 政 不 服 審 査 法 の 施 行 の 日 から 適 用 されます 図 3( 国 税 不 服 申 立 制 度 の 見 直 し) 現 行 改 正 後 更 正 処 分 等 更 正 処 分 等 2か 月 以 内 2か 月 以 内 3か 月 以 内 3か 月 以 内 異 議 申 立 て ( 対 原 処 分 庁 ) 青 色 申 告 書 に 係 る 更 正 等 の 場 合 に 限 り 直 接 審 査 請 求 可 再 調 査 の 請 求 ( 対 原 処 分 庁 ) 直 接 審 査 請 求 可 決 定 ( ) 決 定 ( ) 1か 月 以 内 1か 月 以 内 審 査 請 求 人 の 証 拠 書 類 等 の 閲 覧 ( 処 分 庁 提 出 物 件 のみ) 審 査 請 求 ( 対 国 税 不 服 審 判 所 長 ) 6か 月 以 内 裁 決 ( ) 審 理 関 係 人 ( 審 査 請 求 人 原 処 分 庁 )の 証 拠 書 類 等 の 閲 覧 謄 写 ( 職 権 収 集 資 料 含 む ) 審 査 請 求 ( 対 国 税 不 服 審 判 所 長 ) 6か 月 以 内 裁 決 ( ) 訴 訟 提 起 訴 訟 提 起 ( ) 申 立 請 求 の 翌 日 から3か 月 以 内 に 決 定 裁 決 がない 場 合 は 決 定 裁 決 を 経 ないで 審 査 請 求 訴 訟 をすることができる セミナー 情 報 セミナー 産 業 競 争 力 強 化 法 の 下 での M&A の 実 務 ~ 事 業 再 編 促 進 税 制 を 活 用 するためのポイント~ 開 催 日 時 講 師 主 催 2014 年 3 月 14 日 ( 金 ) 14:00~17:00 大 石 篤 史 経 営 調 査 研 究 会 文 献 情 報 論 文 税 務 調 査 対 応 における 弁 護 士 の 役 割 どのような 事 案 に 弁 護 士 の 関 与 が 有 益 か 掲 載 紙 月 刊 ザ ローヤーズ Vol.11 No.3 著 者 大 石 篤 史 酒 井 真

論 文 多 国 籍 企 業 の 国 際 的 タックス プランニング 掲 載 紙 月 刊 監 査 役 No. 625 著 者 酒 井 真 論 文 日 本 におけるアンチダンピング 制 度 およびその 近 時 の 運 用 と 今 後 の 展 望 -インドネシア 産 カットシート 事 案 調 査 報 告 書 の 分 析 を 通 じて- 掲 載 誌 NBL 1017 号 著 者 池 田 毅 ( 共 著 ) 栗 原 宏 幸 ( 共 著 ) 羽 深 宏 樹 ( 共 著 ) 論 文 Private acquisitions in Japan: overview 掲 載 誌 Practical Law(2014 年 1 月 Web 掲 載 ) 著 者 戸 嶋 浩 二 小 島 義 博 NEWS Chambers Asia 2014 にて 高 い 評 価 を 得 ました Chambers Asia 2014 で 当 事 務 所 は TAX 分 野 を 含 む 13 の 分 野 で 上 位 グループにラ ンキングされ 26 名 の 弁 護 士 がその 分 野 で 日 本 を 代 表 する 弁 護 士 に 選 ばれました また Corporate/M&A 分 野 及 び TAX 分 野 において 日 本 を 代 表 する 弁 護 士 として 大 石 篤 史 が 選 ばれました アソシエイト 6 名 が 1 月 付 でパートナーに 就 任 しました 本 年 1 月 1 日 付 にて 荒 井 太 一 弁 護 士 内 田 修 平 弁 護 士 大 西 信 治 弁 護 士 梅 津 英 明 弁 護 士 林 宏 和 弁 護 士 森 田 恒 平 弁 護 士 が 当 事 務 所 パートナーに 就 任 致 しました 今 後 ともクライアントの 皆 様 により 良 いリーガル サービスを 提 供 するため 日 々 研 鑽 に 努 めて 参 ります 引 き 続 きご 指 導 ご 鞭 撻 のほど 宜 しくお 願 いいたします 大 阪 オフィス 開 設 のおしらせ 当 事 務 所 は 大 阪 オフィスの 開 設 を 決 定 いたしました 大 阪 オフィスには 国 内 案 件 だけでなく 中 国 アジア 欧 米 を 含 むクロスボーダ ー 業 務 において 豊 富 な 経 験 を 有 する 弁 護 士 が 所 属 し 案 件 に 応 じて 東 京 オフィス 等 の 弁 護 士 とも 共 同 して M&A コーポレート アジア 進 出 ファイナンス 知 財 等 の 幅 広 い 分 野 のリーガルニーズにお 応 えしてまいります さらに クロスボーダー の M&A やアジア 進 出 などの 業 務 につきましては 北 京 上 海 シンガポール バン コクに 加 え このたび 開 設 するヤンゴンオフィスを 含 めた 当 事 務 所 の 各 海 外 拠 点 及 びその 他 の 国 の 提 携 法 律 事 務 所 と 密 に 連 携 をとりながら 関 西 地 区 のクライアン トの 皆 様 に 充 実 した 最 先 端 のリーガル サポートを 提 供 してまいります

大 阪 オフィスの 開 設 については 2014 年 4 月 1 日 ( 火 )を 予 定 しております 開 設 日 開 設 場 所 等 の 詳 細 が 決 まりましたら 当 事 務 所 ホームページにて 改 めてお 知 ら せいたします 大 阪 オフィスは 弁 護 士 法 人 森 濱 田 松 本 法 律 事 務 所 の 従 事 務 所 として 開 設 する 予 定 です ヤンゴンオフィス 開 設 のおしらせ 当 事 務 所 は ヤンゴンオフィスの 開 設 を 決 定 いたしました ヤンゴンオフィスには ファイナンス コーポレート/M&A の 各 分 野 で 豊 富 な 経 験 を 有 し 特 にミャンマー 案 件 の 経 験 が 豊 富 なパートナー 弁 護 士 が 駐 在 することに 加 え 日 本 人 弁 護 士 (アソシエイト)が 常 駐 いたします また これまでどおり 東 京 シンガポール バンコクをはじめとする 各 オフィス デスクにおいても ミャ ンマー 案 件 の 豊 富 な 経 験 を 有 する 弁 護 士 がクライアントの 皆 様 をサポートいたし ます ヤンゴンオフィスの 開 設 については 現 在 ミャンマー 政 府 当 局 に 対 する 申 請 手 続 を 行 っており 2014 年 春 のスタートを 目 指 しております 開 設 日 開 設 場 所 等 の 詳 細 が 決 まりましたら 当 事 務 所 ホームページにて 改 めてお 知 らせいたします ( 当 事 務 所 に 関 するお 問 い 合 せ) 森 濱 田 松 本 法 律 事 務 所 広 報 担 当 mhm_info@mhmjapan.com 03-6212-8330 www.mhmjapan.com