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目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

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っては 出 産 予 定 日 から 出 生 した 日 から 起 算 して8 週 間 を 経 過 する 日 の 翌 日 までとする ) の 期 間 内 に 当 該 子 に 係 る 最 初 の 育 児 休 業 を 開 始 し かつ 終 了 した 場 合 であって 当 該 子 に 係 る 再 度 の 育 児

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

Transcription:

さまざまな 人 権 に 関 する 現 状 と 課 題 女 性 条 約 法 制 度 の 整 備 状 況 女 子 に 対 するあらゆる 形 態 の 差 別 の 撤 廃 に 関 する 条 約 ( 女 子 差 別 撤 廃 条 約 )が 1985( 昭 和 60) 年 に 締 結 されました その 中 では 男 子 も 女 子 も 個 人 として 等 しく 尊 重 されるべきとされており 国 際 社 会 における 女 性 の 地 位 向 上 に 向 けた 取 り 組 みが 進 められてきました わが 国 では 1999( 平 成 11) 年 に 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 が 施 行 その 後 010 ( 平 成 ) 年 に 3 次 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 が 策 定 され 女 性 の 活 躍 による 経 済 社 会 の 活 性 化 様 々な 困 難 な 状 況 に 置 かれている 人 々への 対 応 女 性 に 対 する あらゆる 暴 力 の 根 絶 等 の 視 点 が 強 調 され ポジティブ アクション( 積 極 的 改 善 措 置 )(* 注 )をはじめとするさまざまな 取 り 組 みが 進 められてきました 01( 平 成 4) 年 には 女 性 の 活 躍 における 経 済 活 性 化 を 推 進 する 関 係 閣 僚 会 議 に おいて 女 性 の 活 躍 促 進 による 経 済 活 性 化 行 動 計 画 が 策 定 されました 015( 平 成 7) 年 には 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 女 性 活 躍 推 進 法 ) が 施 行 され 女 性 の 職 業 生 活 における 活 躍 を 推 進 するための 取 り 組 みが 進 められるこ ととなりました また 男 女 間 の 暴 力 に 関 しては 013( 平 成 5) 年 に ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 (ストーカー 規 制 法 ) 配 偶 者 からの 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 等 に 関 する 法 律 (DV 防 止 法 )が 相 次 いで 改 正 されました 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 1988( 昭 和 63) 年 に 女 性 施 策 の 基 本 方 向 を 示 した 男 女 平 等 を 推 進 する ための 八 尾 市 指 針 の 策 定 とともに 八 尾 市 女 性 施 策 推 進 本 部 ( 現 在 の 八 尾 市 男 女 共 同 参 画 施 策 推 進 本 部 )を 設 置 し 男 女 共 同 参 画 の 推 進 に 努 めてきました また 1999 ( 平 成 11) 年 に やお 女 と 男 のはつらつプラン を 009( 平 成 1) 年 に 次 やお 女 と 男 のはつらつプラン を 策 定 し 性 別 による 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 の 解 消 や 男 女 平 等 男 女 共 同 参 画 を 浸 透 させる 教 育 学 習 の 推 進 あらゆる 暴 力 の 根 絶 人 権 としての 性 の 尊 重 などのほかに 男 女 が 対 等 な 立 場 であらゆる 分 野 に 参 加 参 画 する ことが 確 保 される 社 会 など 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 をめざして 取 り 組 んできました 10

また 010( 平 成 ) 年 には 市 民 や 事 業 者 市 が 果 たすべき 役 割 相 互 に 共 有 し ておくべき 基 本 的 な 考 え 方 等 を 示 した 八 尾 市 男 女 共 同 参 画 推 進 条 例 を 施 行 しまし た さらに 016( 平 成 8) 年 に 八 尾 市 はつらつプラン~ 3 次 八 尾 市 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 ~ を 策 定 しました 014( 平 成 6) 年 度 に 本 市 が 実 施 した 人 権 についての 市 民 意 識 調 査 ( 以 下 市 民 意 識 調 査 という )においては 女 性 の 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 とし て 男 女 ともに 働 きながら 家 事 や 子 育 て 介 護 などを 両 立 できる 環 境 が 整 備 され ていないこと (54.9%)が 最 も 多 く 年 齢 別 でもすべての 年 代 で 最 も 多 くあげられて おり 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 のための 環 境 整 備 が 急 がれています また 男 は 仕 事 女 は 家 庭 といったような 性 別 による 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 の 解 消 に 向 けた 教 育 啓 発 が 必 要 です 女 性 を 取 り 巻 く 課 題 家 庭 職 場 地 域 など 社 会 のさまざまな 場 面 において 性 別 による 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 や 男 女 が 平 等 でないという 意 識 が 根 強 く 残 るとともに ドメスティック バイ オレンス( 以 下 DV という )(* 注 ) デートDV(* 注 ) 性 犯 罪 リベンジポ ルノ ストーカー 行 為 やセクシュアルハラスメント(* 注 )などの 各 種 ハラスメント 等 の 問 題 が 深 刻 化 するなど 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 けた 課 題 が 多 く 残 されてい ます 性 別 に 関 わりなく 互 いに 人 権 を 尊 重 するとともに 一 人 ひとりが 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 し あらゆる 分 野 において 対 等 に 参 画 できるよう 取 り 組 みを 一 層 推 進 していくことが 求 められています 子 ども 条 約 法 制 度 の 整 備 状 況 1989( 平 成 元 ) 年 の 国 連 総 会 で 児 童 の 権 利 に 関 する 条 約 ( 子 どもの 権 利 条 約 ) が 採 択 され 18 歳 未 満 のすべての 子 どもを 対 象 として 子 どもが 保 護 の 対 象 としてだ けではなく 権 利 の 主 体 であることが 明 確 に 規 定 されました 子 どもはいかなる 差 別 も 受 けず 生 きる 権 利 自 分 らしく 育 つ 権 利 あらゆる 虐 待 放 置 搾 取 から 守 られる 権 利 家 族 や 地 域 社 会 の 一 員 として 参 加 する 権 利 がうたわれています わが 国 では 1994( 平 成 6) 年 に 子 どもの 権 利 条 約 を 締 結 し 1998( 平 成 10) 年 に 児 童 福 祉 法 の 改 正 1999( 平 成 11) 年 に 児 童 買 春 児 童 ポルノに 係 る 行 為 11

等 の 規 制 及 び 処 罰 並 びに 児 童 の 保 護 等 に 関 する 法 律 ( 児 童 買 春 児 童 ポルノ 禁 止 法 ) 000( 平 成 1) 年 に 虐 待 の 禁 止 や 児 童 相 談 所 への 通 告 義 務 を 定 めた 児 童 虐 待 の 防 止 等 に 関 する 法 律 ( 児 童 虐 待 防 止 法 )や 010( 平 成 ) 年 に 子 ども 若 者 育 成 支 援 推 進 法 が 施 行 されました また 013( 平 成 5) 年 には いじめ 防 止 対 策 推 進 法 が 施 行 され いじめ 防 止 等 のための 対 策 についての 国 及 び 地 方 公 共 団 体 等 の 責 務 が 明 確 にされ 014( 平 成 6) 年 に 子 どもの 貧 困 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 子 ども 貧 困 対 策 推 進 法 )が 施 行 されま した さらに 015( 平 成 7) 年 3 月 に 少 子 化 社 会 対 策 大 綱 が 取 りまとめられ 同 年 4 月 より 子 ども 子 育 て 関 連 3 法 に 基 づき 子 どもの 最 善 の 利 益 が 実 現 される 社 会 をめざし 社 会 全 体 で 子 ども 子 育 て 世 帯 を 支 える 環 境 づくりを 進 める 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 が 始 まるなど 子 どもの 権 利 を 守 る 法 制 度 が 整 備 されてきました 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 004( 平 成 16) 年 に 八 尾 市 人 権 教 育 基 本 方 針 を 策 定 し あらゆる 教 育 の 場 における 人 権 教 育 を 推 進 しています また 015( 平 成 7) 年 5 月 に 八 尾 市 こどもいきいき 未 来 計 画 ( 期 八 尾 市 次 世 代 育 成 支 援 行 動 計 画 )が 策 定 され 子 ど もの 権 利 の 尊 重 と 子 どもの 主 体 性 の 向 上 に 向 けた 取 り 組 みが 進 められています さら に 015( 平 成 7) 年 5 月 に 八 尾 市 いじめ 防 止 基 本 方 針 が 策 定 され 社 会 全 体 で いじめの 問 題 を 克 服 することをめざして 取 り 組 みを 進 めています 八 尾 市 子 育 て 総 合 支 援 ネットワークセンター 等 においては すべての 子 育 て 家 庭 が 安 心 して 子 育 てができるためのサポートとして 相 談 情 報 提 供 地 域 の 子 育 て 支 援 保 育 サービスを 行 っています また 八 尾 市 立 教 育 サポートセンターにおいては 中 学 校 までの 学 校 教 育 に 関 わる 子 どもの 相 談 情 報 提 供 などを 行 っています 子 どもの 虐 待 への 対 応 としては 005( 平 成 17) 年 度 に 八 尾 市 児 童 虐 待 防 止 ネッ トワーク を 設 置 しました 現 在 は このネットワークから 007( 平 成 19) 年 度 に 移 行 した 八 尾 市 要 保 護 児 童 対 策 地 域 協 議 会 (* 注 )において 関 係 者 が 連 携 して 虐 待 発 生 予 防 の 取 り 組 みを 進 めています 市 民 意 識 調 査 においては 子 どもの 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 として 親 の 子 育 て 放 棄 (58.1%)が 最 も 多 く 次 いで 仲 間 からのいじめ (54.6%) 親 による 暴 力 や 暴 言 などの 虐 待 (5.4%)があげられています 1

子 どもを 取 り 巻 く 課 題 子 どもを 取 り 巻 く 環 境 は 少 子 化 やひとり 親 家 庭 やステップファミリー(* 注 ) 等 の 家 族 形 態 の 多 様 化 家 庭 における 子 育 て 力 や 教 育 力 の 低 下 地 域 社 会 のつながりの 希 薄 化 子 どもの 遊 ぶ 時 間 や 子 どもどうしの 交 流 機 会 の 減 少 学 力 格 差 の 拡 大 といっ た 子 どもの 成 長 と 発 達 にとって 厳 しいものへと 変 化 してきました また 児 童 虐 待 いじめ 不 登 校 体 罰 薬 物 乱 用 子 どもの 深 夜 の 徘 徊 児 童 買 春 や 児 童 ポルノ 等 の 子 どもの 性 的 搾 取 デートDV(* 注 )などのほか 子 どもの 連 れ 去 り 事 件 などが 深 刻 な 問 題 となってきました 近 年 では 児 童 虐 待 相 談 対 応 件 数 やいじめ 認 知 件 数 が 増 加 する 一 方 経 済 格 差 の 広 がりによる 子 どもの 貧 困 の 問 題 が 深 刻 さを 増 しており その 対 策 が 求 められています また インターネット 携 帯 電 話 やスマートフォンの 急 速 な 普 及 により インターネ ットを 介 しての 悪 質 ないじめ 有 害 サイトにアクセスすることで 子 どもが 事 件 に 巻 き 込 まれたりするなど 新 たな 危 険 から 子 どもを 守 ることも 必 要 となっています 子 どもが 一 人 の 人 間 として 最 大 限 に 人 権 が 尊 重 され 守 られるよう 取 り 組 みを 一 層 推 進 していく 必 要 があります 高 齢 者 条 約 法 制 度 の 整 備 状 況 198( 昭 和 57) 年 の 国 連 の 高 齢 化 に 関 する 世 界 会 議 において 高 齢 化 に 関 する 国 際 行 動 計 画 が 採 択 され 1991( 平 成 3) 年 にはその 行 動 計 画 推 進 などを 目 的 として 高 齢 者 のための 国 連 原 則 ( 高 齢 者 の 自 立 参 加 ケア 自 己 実 現 尊 厳 の 実 現 )が 採 択 されました わが 国 では 006( 平 成 18) 年 に 高 齢 者 虐 待 の 防 止 高 齢 者 の 養 護 者 に 対 する 支 援 等 に 関 する 法 律 ( 高 齢 者 虐 待 防 止 法 )が 施 行 され 虐 待 を 受 けたと 思 われる 高 齢 者 を 発 見 した 人 は 速 やかに 市 町 村 に 通 報 することが 義 務 づけられました また 同 年 高 齢 者 障 害 者 等 の 移 動 等 の 円 滑 化 の 促 進 に 関 する 法 律 (バリアフリー 新 法 )が 施 行 され 高 齢 者 の 自 立 支 援 や 尊 厳 の 確 保 を 図 っています 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 015( 平 成 7) 年 3 月 に 6 期 八 尾 市 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 及 び 介 護 保 険 事 業 計 画 を 策 定 し 高 齢 者 の 尊 厳 の 確 保 等 を 基 本 理 念 として 生 きがいづくり や 健 康 づくりに 向 けた 支 援 見 守 り 相 談 体 制 の 充 実 認 知 症 対 策 などの 取 り 組 みを 推 進 しています 13

八 尾 市 地 域 包 括 支 援 センターにおいては 介 護 サービスに 関 する 相 談 や 虐 待 成 年 後 見 制 度 に 関 する 相 談 など 高 齢 者 が 地 域 で 安 心 して 暮 らし 続 けていくための 取 り 組 みを 進 めています また 八 尾 市 地 域 ケア 会 議 において 高 齢 者 の 保 健 医 療 福 祉 及 び 地 域 との 円 滑 な 連 携 と 調 整 を 図 り 虐 待 や 認 知 症 等 の 高 齢 者 の 人 権 に 関 わるケースについては 関 係 機 関 が 連 携 して 人 権 擁 護 に 配 慮 した 対 応 を 行 っています 市 民 意 識 調 査 においては 高 齢 者 の 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 として 働 ける 場 所 や 能 力 を 発 揮 する 機 会 が 少 ないこと (43.3%)が 最 も 多 く 次 いで 悪 徳 商 法 や 詐 欺 などによる 財 産 搾 取 (4.0%) 病 院 や 福 祉 施 設 での 不 十 分 な 対 応 暴 力 や 暴 言 などの 虐 待 (40.%)があげられています 高 齢 者 を 取 り 巻 く 課 題 就 労 や 入 居 に 際 しての 差 別 のほか 高 齢 者 への 身 体 的 心 理 的 性 的 経 済 的 虐 待 や 高 齢 者 の 孤 独 死 孤 立 死 高 齢 者 の 財 産 の 搾 取 などといった 社 会 問 題 が 指 摘 されて います また 高 齢 者 の 権 利 保 障 のための 相 談 支 援 体 制 の 拡 充 虐 待 防 止 権 利 擁 護 の 課 題 に 対 応 していくことが 必 要 です 今 後 は 高 齢 者 に 対 して 敬 意 を 払 うとともに その 豊 富 な 経 験 や 知 識 を 最 大 限 に 活 かせるような 取 り 組 みが 求 められています 障 がいのある 人 条 約 法 制 度 の 整 備 状 況 国 連 は 1975( 昭 和 50) 年 に 障 害 者 の 権 利 宣 言 を 採 択 し 1981( 昭 和 56) 年 を 完 全 参 加 と 平 等 を 掲 げた 国 際 障 害 者 年 とし その 後 順 次 国 連 障 害 者 10 年 アジア 太 平 洋 障 害 者 の 10 年 新 アジア 太 平 洋 障 害 者 の 10 年 を 定 め 各 国 に 具 体 的 な 取 り 組 みを 求 めてきました 006( 平 成 18) 年 に 障 がいの 有 無 に 関 わらず 人 としてあたりまえの 権 利 と 自 由 を 同 じように 認 め 社 会 の 一 員 としてあたりまえに 生 活 し 行 動 し 参 加 できる 社 会 を めざすことを 目 的 とした 障 害 者 の 権 利 に 関 する 条 約 ( 障 害 者 権 利 条 約 )が 採 択 され わが 国 も 014( 平 成 6) 年 に 締 結 しました わが 国 では 1993( 平 成 5) 年 に 障 害 者 基 本 法 が 施 行 され 初 めて 精 神 障 がい 者 が 障 がい 者 と 位 置 づけられ 004( 平 成 16) 年 に 障 がいを 理 由 とする 差 別 禁 止 の 規 定 が 追 加 されました また 00( 平 成 14) 年 に 身 体 障 害 者 補 助 犬 法 01( 平 14

成 4) 年 に 障 害 者 虐 待 防 止 障 害 者 の 養 護 者 に 対 する 支 援 等 に 関 する 法 律 ( 障 害 者 虐 待 防 止 法 ) 013( 平 成 5) 年 に 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 ( 障 害 者 総 合 支 援 法 )が 施 行 され 障 がい 福 祉 サービスの 充 実 が 図 られています さらに 005( 平 成 17) 年 には 発 達 障 害 者 支 援 法 が 施 行 され 自 閉 症 (* 注 ) LD( 学 習 障 がい)(* 注 )やADHD( 注 意 欠 陥 多 動 性 障 がい) (* 注 )などの 発 達 障 がい(* 注 )の 早 期 発 見 とともに 成 人 期 までの 支 援 を 国 や 自 治 体 の 責 務 と 規 定 されました そして 013( 平 成 5) 年 に 人 格 と 個 性 を 尊 重 しあ いながら 共 生 する 社 会 の 実 現 に 向 けた 障 害 を 理 由 とする 差 別 の 解 消 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 障 害 者 差 別 解 消 法 )が 成 立 しました 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 013( 平 成 5) 年 に 4 期 目 となる 八 尾 市 障 がい 者 基 本 計 画 ~ふれあ いプラン~ を 策 定 し 基 本 的 人 権 に 基 づく 差 別 のない 社 会 づくり 障 がい 者 の 主 体 性 と 自 立 性 を 尊 重 する 社 会 づくり 共 に 生 きる 社 会 インクルーシブ(* 注 )な 社 会 づくり すべての 人 が 住 みよい 社 会 づくり を 基 本 理 念 として 障 がいのある 人 に 対 する 差 別 意 識 や 偏 見 の 解 消 障 がいのある 人 の 社 会 参 加 の 促 進 に 積 極 的 な 取 り 組 みを 進 めています また 015( 平 成 7) 年 3 月 に 4 期 八 尾 市 障 がい 福 祉 計 画 を 策 定 し 障 が い 福 祉 サービス 相 談 支 援 や 地 域 生 活 支 援 事 業 等 のサービス 基 盤 の 整 備 を 図 っていま す 市 民 意 識 調 査 においては 障 がいのある 人 の 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 として 働 ける 場 所 や 雇 用 に 取 り 組 んでいる 企 業 が 少 ないこと (4.7%)が 最 も 多 く 次 いで じろじろ 見 たり 避 けたりすること (35.5%) 道 路 の 環 境 整 備 乗 り 物 建 物 の 設 備 等 に 関 して 障 がいのある 人 が 暮 らしやすいまちづくり 住 宅 づくり が 進 んでいないこと (35.0%)があげられています 障 がいのある 人 を 取 り 巻 く 課 題 障 がいのある 人 による 自 己 決 定 や 自 己 選 択 を 尊 重 し 自 ら 望 む 暮 らしを 実 現 するた めの 施 策 の 充 実 が 必 要 となっており 障 がいのある 人 が 住 み 慣 れた 地 域 において 自 立 した 生 活 や 社 会 参 加 ができるよう 必 要 なサービスや 社 会 資 源 の 充 実 など 総 合 的 体 系 的 な 施 策 の 推 進 が 重 要 となっています 障 害 者 権 利 条 約 においては 障 がいの 有 無 に 関 わらず 誰 もが 社 会 的 に 孤 立 せ ず 一 員 として 社 会 参 加 できることが 定 められています また 障 がいのある 人 が 十 分 にその 能 力 を 発 揮 できるために バリアフリー(* 注 ) 化 や 点 訳 など 個 別 の 事 案 15

ごとに 具 体 的 な 場 面 や 状 況 に 応 じた 適 切 な 配 慮 ( 合 理 的 配 慮 )(* 注 )を 行 うことが 求 められています 本 市 においても 障 がいのある 人 に 関 する 差 別 事 象 が 発 生 するなど 障 がいのある 人 の 人 権 について 十 分 に 理 解 がされていない 現 状 があります さまざまな 機 会 を 通 じて 障 がいのある 人 との 交 流 を 図 り 物 理 的 な 障 壁 (バリア) のみならず 情 報 や 心 の 面 における 障 壁 (バリア)を 取 り 除 くことにより 障 がいの ある 人 が 平 等 に 参 加 活 動 することができる 社 会 の 実 現 をめざしていくことが 重 要 で す 同 和 問 題 法 制 度 の 整 備 状 況 1965( 昭 和 40) 年 に 出 された 国 の 同 和 対 策 審 議 会 の 答 申 を 受 けて 答 申 を 具 体 化 す るため 1969( 昭 和 44) 年 に 同 和 対 策 事 業 特 別 措 置 法 が 198( 昭 和 57) 年 に 地 域 改 善 対 策 特 別 措 置 法 が さらに 1987( 昭 和 6) 年 に 地 域 改 善 対 策 特 定 事 業 に 係 る 国 の 財 政 上 の 特 別 措 置 に 関 する 法 律 ( 地 対 財 特 法 )が 施 行 され 地 域 の 環 境 や 住 民 の 生 活 向 上 等 の 実 態 的 差 別 は 大 きく 改 善 されました その 後 00( 平 成 14) 年 3 月 末 に これらの 財 政 上 の 特 別 措 置 を 講 じるための 法 律 は 失 効 し 今 後 は 一 般 施 策 を 活 用 して 残 された 課 題 の 解 決 に 努 めることとなりました 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 国 の 特 別 立 法 に 先 駆 けて 同 和 問 題 の 解 決 に 向 けて 取 り 組 み 1970( 昭 和 45) 年 に 八 尾 市 同 和 対 策 審 議 会 の 答 申 が 出 され 生 活 環 境 や 生 活 実 態 の 改 善 同 和 教 育 の 推 進 に 取 り 組 んできました その 後 00( 平 成 14) 年 3 月 末 で 特 別 措 置 によ る 法 律 が 終 了 し 現 在 においては 一 般 施 策 を 活 用 して 残 された 課 題 の 解 決 に 努 めて います 同 和 問 題 の 解 決 に 向 けて 004( 平 成 16) 年 に 八 尾 市 における 同 和 問 題 を 解 決 す るための 施 策 のあり 方 について を 策 定 し その 後 013( 平 成 5) 年 に 時 点 修 正 を 行 い 各 分 野 における 施 策 の 推 進 方 向 に 基 づいて 取 り 組 みを 進 めています 人 権 教 育 啓 発 に 関 わる 施 策 の 推 進 方 向 として 同 和 問 題 に 対 する 正 しい 理 解 の 促 進 と 人 権 尊 重 の 理 念 の 普 及 では 1 市 民 が 同 和 問 題 を 正 しく 理 解 し 認 識 を 深 め それが 態 度 や 行 動 に 結 びつくよう 手 法 や 内 容 に 工 夫 をこらすこと 差 別 の 厳 しさを 強 調 するだけでなく 同 和 問 題 が 解 決 可 能 な 問 題 であるという 具 体 的 な 展 望 を 示 すこ と 3 人 権 尊 重 の 理 念 が 社 会 のルールとして 浸 透 するよう 人 権 に 関 する 法 制 度 など 16

の 普 及 啓 発 に 努 めること 4 地 域 における 交 流 やまちづくりの 協 働 活 動 などを 通 じ て 豊 かな 人 間 関 係 づくりを 進 め 人 権 を 学 ぶことができるよう 人 権 教 育 啓 発 を 推 進 していくことがあげられています その 他 フィールドワークや 参 加 体 験 型 等 の 手 法 を 取 り 入 れるほか 人 権 課 題 の 当 事 者 の 体 験 や 願 いから 学 んだ 人 権 教 育 プログラ ム 教 材 の 開 発 人 権 教 育 啓 発 の 推 進 を 担 う 人 材 の 養 成 人 権 についての 市 民 意 識 調 査 や 差 別 事 象 の 分 析 など 人 権 教 育 啓 発 に 関 する 情 報 収 集 提 供 と 調 査 研 究 土 地 取 引 等 における 差 別 の 解 消 行 政 企 業 とNPO 等 との 協 働 促 進 支 援 公 務 員 などへの 人 権 教 育 の 実 施 推 進 体 制 の 整 備 があげられています また 教 育 に 関 わる 施 策 の 推 進 方 向 においては 教 育 の 機 会 均 等 の 確 保 確 かな 学 力 の 向 上 人 権 教 育 の 一 環 としての 同 和 教 育 の 推 進 家 庭 教 育 子 育 て 支 援 の 促 進 識 字 教 室 の 充 実 や 情 報 活 用 能 力 の 向 上 など 学 習 活 動 や 自 主 的 活 動 の 充 実 への 支 援 を 掲 げています 011( 平 成 3) 年 10 月 に 改 正 された 大 阪 府 部 落 差 別 事 象 に 係 る 調 査 等 の 規 制 に 関 する 条 例 では 部 落 差 別 につながる 個 人 調 査 と 土 地 調 査 を 規 制 しており 本 市 においてもその 周 知 に 努 めています また 三 者 が 戸 籍 謄 本 や 住 民 票 の 写 しなどを 不 正 に 取 得 した 事 件 が 次 々に 明 らか になったため 013( 平 成 5) 年 には 登 録 型 本 人 通 知 制 度 (* 注 )を 導 入 し 戸 籍 謄 本 等 の 不 正 請 求 の 抑 止 に 向 けた 取 り 組 みを 進 めています 等 市 民 意 識 調 査 においては 同 和 問 題 に 関 することで 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じ る 項 目 として 結 婚 にあたって 相 手 が 同 和 地 区 出 身 者 かどうか 気 にすること (37.5%)が 最 も 多 く 次 いで 身 元 調 査 をすること (8.9%) 就 職 や 職 場 におい て 不 利 な 扱 いをすること (6.4%)があげられています また 大 阪 府 が 実 施 した 人 権 問 題 に 関 する 府 民 意 識 調 査 において 005( 平 成 17) 年 と 010( 平 成 ) 年 を 比 較 したところ 家 を 借 りたり 購 入 したりする 際 に 同 和 地 区 を 避 ける との 回 答 が 43%から 55%に 増 加 しています 同 和 問 題 を 取 り 巻 く 課 題 本 市 においても 職 業 結 婚 住 居 などの 同 和 問 題 に 関 する 根 深 い 差 別 意 識 や 偏 見 に 満 ちた 差 別 文 書 が 郵 送 や 郵 便 受 け 等 に 大 量 に 投 函 されるという 悪 質 な 事 象 が 015 ( 平 成 7) 年 に 本 市 を 含 む 府 内 数 市 や 他 府 県 において 発 生 しました また 土 地 に 関 する 差 別 調 査 問 題 の 発 覚 行 政 窓 口 に 同 和 地 区 を 問 い 合 わせる 電 話 や 差 別 落 書 き インターネットによる 書 き 込 み 等 偏 見 やマイナスイメージが 形 成 される 悪 質 な 差 別 事 象 もまだまだ 見 られるなど 同 和 問 題 について 十 分 に 理 解 がされていない 現 状 が 17

あります 同 和 問 題 におけるさまざまな 課 題 を 解 決 するため 人 権 教 育 啓 発 の 取 り 組 みをよ り 一 層 進 めるとともに 地 域 の 人 びとの 願 いや 思 いが 反 映 できるよう 工 夫 する 必 要 が あります 外 国 人 法 制 度 の 整 備 状 況 006( 平 成 18) 年 3 月 に 地 域 における 多 文 化 共 生 推 進 プラン を 策 定 し 外 国 人 市 民 に 対 して 行 うべきコミュニケーション 支 援 生 活 支 援 多 文 化 共 生 の 地 域 づく りの 指 針 を 示 し 国 際 交 流 国 際 協 力 地 域 における 多 文 化 共 生 の 三 つを 柱 と する 取 り 組 みが 進 められています また 01( 平 成 4) 年 に 住 民 基 本 台 帳 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 が 施 行 され 外 国 人 市 民 も 住 民 基 本 台 帳 制 度 の 対 象 となりました 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 1979( 昭 和 54) 年 に 職 員 採 用 試 験 ( 行 政 職 )の 受 験 資 格 から 国 籍 条 項 を 撤 廃 1990( 平 成 ) 年 には 八 尾 市 在 日 外 国 人 教 育 基 本 指 針 を 策 定 し 在 日 外 国 人 教 育 国 際 理 解 教 育 の 推 進 に 努 めてきました また 1990( 平 成 ) 年 8 月 には ( 財 ) 八 尾 市 国 際 交 流 センターを 設 立 し 市 民 の 国 際 意 識 の 高 揚 や 諸 外 国 との 相 互 理 解 の 増 進 外 国 人 市 民 との 相 互 交 流 外 国 人 市 民 への 支 援 など 各 種 の 施 策 を 実 施 して きました 003( 平 成 15) 年 に 策 定 された 八 尾 市 国 際 化 施 策 推 進 基 本 指 針 に 基 づき 004 ( 平 成 16) 年 に 八 尾 市 国 際 化 施 策 推 進 計 画 を 策 定 そして 014( 平 成 6) 年 に 八 尾 市 多 文 化 共 生 推 進 計 画 を 策 定 し 多 文 化 共 生 社 会 の 構 築 をめざして 取 り 組 み を 進 めています また 009( 平 成 1) 年 に 本 市 に 在 住 する 外 国 人 市 民 が 日 常 生 活 を 営 むうえで 必 要 な 情 報 やその 提 供 手 段 についての 外 国 人 市 民 情 報 提 供 システム 調 査 報 告 書 をま とめ 外 国 人 市 民 への 情 報 提 供 の 効 果 的 で 効 率 的 なシステム 構 築 に 向 け ホームペー ジ 行 政 文 書 や 広 報 媒 体 の 多 言 語 化 や 相 談 窓 口 の 充 実 等 に 取 り 組 んできました 今 後 は 災 害 時 の 外 国 人 市 民 への 支 援 として 災 害 時 多 言 語 支 援 センターを 設 置 し 日 本 語 が 不 自 由 な 外 国 人 市 民 に 対 する 支 援 に 取 り 組 んでいきます さらに アメリカ 合 衆 国 ワシントン 州 ベルビュー 市 中 華 人 民 共 和 国 上 海 市 嘉 定 区 18

と それぞれ 姉 妹 都 市 友 好 都 市 として 文 化 スポーツ 行 政 等 における 交 流 を 進 めてきました 上 海 市 嘉 定 区 とは 相 互 に 中 高 生 を 派 遣 しあい 国 際 理 解 を 深 め 交 流 を 図 っています 地 域 においては 異 文 化 にルーツを 持 つ 人 びとが 集 う 行 事 である 八 尾 国 際 交 流 野 遊 祭 が 毎 年 開 催 され 地 域 における 外 国 人 市 民 との 共 生 が 進 められています 市 民 意 識 調 査 においては 外 国 人 の 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 として 外 国 語 で 対 応 できる 相 談 窓 口 や 病 院 施 設 が 少 ないこと (3.6%)が 最 も 多 く 次 いで 就 職 や 職 場 において 不 利 な 扱 いをすること (6.%) 差 別 的 な 発 言 や 落 書 き などをすること (.9%)があげられています 外 国 人 を 取 り 巻 く 課 題 本 市 では 歴 史 的 な 経 緯 から 韓 国 朝 鮮 籍 市 民 が 以 前 から 多 く 暮 らしていました が 1980( 昭 和 55) 年 代 以 降 中 国 やベトナム 籍 市 民 が 増 加 傾 向 にあり 現 在 では そのほかに フィリピン タイなどさまざまな 国 籍 の 人 が 暮 らしている 状 況 にありま す また 外 国 人 研 修 生 や 日 本 に 滞 在 する 外 国 人 が 増 えているとともに 日 本 国 籍 取 得 や 国 際 結 婚 の 増 加 により 外 国 にルーツを 持 つ 日 本 国 籍 者 も 増 加 しています 今 後 は 多 文 化 共 生 の 取 り 組 みを 一 層 推 進 すべく 多 言 語 情 報 誌 の 発 行 を 通 じて 市 政 情 報 や 地 域 情 報 の 提 供 など 外 国 人 市 民 への 情 報 提 供 の 充 実 を 図 るとともに 地 域 コミュニティの 育 成 支 援 が 重 要 です また 近 年 においては 特 定 の 民 族 や 国 籍 の 人 びとを 排 斥 する 差 別 的 な 言 動 いわ ゆるヘイトスピーチが 社 会 的 に 大 きな 問 題 となっています 本 市 においても 外 国 人 に 関 する 差 別 事 象 が 発 生 するなど 外 国 人 の 人 権 について 十 分 に 理 解 がされていない 現 状 があります 多 様 性 (ダイバーシティ)を 認 めあい 外 国 人 に 対 する 偏 見 や 差 別 をなくすための 取 り 組 みを 一 層 推 進 していくことが 求 めら れています 高 度 情 報 社 会 における 人 権 問 題 法 制 度 の 整 備 状 況 00( 平 成 14) 年 に 特 定 電 気 通 信 役 務 提 供 者 の 損 害 賠 償 責 任 の 制 限 及 び 発 信 者 情 報 の 開 示 に 関 する 法 律 (プロバイダ 責 任 法 )が 施 行 され インターネット 上 で 名 誉 毀 損 やプライバシー 侵 害 が 起 こった 場 合 その 被 害 者 はプロバイダ 等 に 対 して 人 権 侵 害 情 報 の 発 信 者 ( 掲 示 板 等 に 書 き 込 んだ 人 )に 関 する 情 報 の 開 示 や 人 権 侵 害 情 報 の 19

削 除 を 求 めることができるようになりました また 008( 平 成 0) 年 に インターネット 異 性 紹 介 事 業 を 利 用 して 児 童 を 誘 引 する 行 為 の 規 制 等 に 関 する 法 律 ( 出 会 い 系 サイト 規 制 法 )の 改 正 法 の 施 行 009( 平 成 1) 年 に 青 少 年 が 安 全 に 安 心 してインターネットを 利 用 できる 環 境 の 整 備 等 に 関 する 法 律 ( 青 少 年 インターネット 環 境 整 備 法 )が 施 行 されました さらに 003( 平 成 15) 年 に 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 ( 個 人 情 報 保 護 法 ) が 施 行 され これまでの 干 渉 されない 権 利 といったプライバシーの 概 念 は 自 ら の 情 報 を 自 らが 管 理 する 権 利 へと 拡 大 されており 市 民 自 身 が 個 人 情 報 を 自 ら 管 理 し コントロールする 力 をつけるとともに 個 人 情 報 の 保 護 について 事 業 者 の 主 体 的 な 取 り 組 みを 促 進 しています 本 市 における 取 り 組 み 本 市 では 高 度 情 報 社 会 においては 本 人 が 気 づかない 間 に 個 人 情 報 が 収 集 され 利 用 されることが 起 こり 得 ることに 対 応 して 1998( 平 成 10) 年 10 月 に 八 尾 市 個 人 情 報 保 護 条 例 を 施 行 しました 市 民 意 識 調 査 においては インターネットに 関 することで 人 権 が 尊 重 されていない と 感 じる 項 目 として 個 人 情 報 の 流 出 などの 問 題 が 多 く 発 生 していること や デマ ひぼう を 流 されたり 他 人 を 誹 謗 中 傷 する 表 現 や 差 別 を 助 長 する 表 現 等 を 掲 載 すること な どが 50%を 超 えています 高 度 情 報 社 会 における 人 権 問 題 を 取 り 巻 く 課 題 インターネットが 普 及 した 結 果 企 業 行 政 個 人 を 問 わず 大 量 の 情 報 を 収 集 処 理 発 信 できるようになり 市 民 生 活 の 利 便 性 が 高 まりました その 一 方 で 携 帯 電 話 等 の 電 子 媒 体 やインターネットを 介 して 相 手 が 見 えない 状 況 での 人 権 侵 害 事 象 が 多 発 しており こうした 事 件 やトラブルは 増 加 傾 向 にあります 016( 平 成 8) 年 1 月 から マイナンバー 制 度 (* 注 )の 運 用 が 開 始 され 市 民 生 活 を 取 り 巻 く 高 度 情 報 化 が 一 層 進 んでいきます また 子 どもが 加 害 者 や 被 害 者 にならないために インターネットの 利 用 のルールを 決 めるなど 学 校 教 育 等 を 通 じて 情 報 モラル(* 注 )や 情 報 活 用 能 力 についての 教 育 が 必 要 です 高 度 情 報 社 会 に 対 応 して 市 民 一 人 ひとりが 個 人 情 報 に 対 する 意 識 を 高 めるための 啓 発 や 学 習 機 会 を 提 供 するとともに インターネット 上 での 人 権 侵 害 を しない さ せない ための 啓 発 や 学 習 機 会 が 大 切 です 0

特 定 の 疾 患 に 対 する 人 権 問 題 法 制 度 の 整 備 状 況 らい 予 防 法 の 廃 止 に 関 する 法 律 (1996( 平 成 8) 年 )の 制 定 後 ハンセン 病 問 題 の 解 決 の 促 進 に 関 する 法 律 (ハンセン 病 問 題 基 本 法 )(009( 平 成 1) 年 )の 施 行 等 を 通 して 人 びとの 偏 見 と 差 別 を 払 しょくし 患 者 や 回 復 者 が 地 域 社 会 と 交 流 を 深 めながら 自 立 した 社 会 生 活 を 送 ることができるよう 法 律 に 基 づく 取 り 組 みが 進 めら れています 市 民 意 識 調 査 においては エイズ 患 者 HIV 感 染 者 に 関 することで 人 権 が 尊 重 さ れていないと 感 じる 項 目 として 差 別 的 な 発 言 や 行 動 をすること (7.6%)が 最 も 多 く 次 いで 患 者 感 染 者 のプライバシーを 守 らないこと (6.9%) 病 院 が 治 療 や 入 院 を 拒 むこと (6.4%)があげられています また ハンセン 病 回 復 者 に 関 することで 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 とし て 就 職 や 職 場 において 不 利 な 扱 いをすること (7.6%)が 最 も 多 く 次 いで 病 院 が 治 療 や 入 院 を 拒 むこと (3.4%) じろじろ 見 たり 避 けたりすること (3.3%) があげられています 特 定 の 疾 患 に 対 する 人 権 問 題 を 取 り 巻 く 課 題 不 正 確 な 知 識 や 思 い 込 み 過 剰 な 危 機 意 識 により 特 定 の 疾 患 に 対 する 人 権 侵 害 行 為 が 生 じています ハンセン 病 感 染 者 や 回 復 者 等 については 本 来 ハンセン 病 はらい 菌 による 感 染 力 の 極 めて 弱 い 感 染 症 であり 現 在 では 治 療 方 法 が 確 立 されている 病 気 ですが らい 予 防 法 に 基 づく 長 期 間 にわたる 強 制 隔 離 政 策 による 差 別 偏 見 や 入 所 者 自 身 の 高 齢 化 治 療 法 が 確 立 されていなかった 時 代 に 発 病 したことによる 後 遺 症 などにより 病 気 が 完 治 した 後 も 療 養 所 生 活 を 余 儀 なくされ 社 会 復 帰 が 困 難 な 状 況 にあります HIV エイズやハンセン 病 に 対 する 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 を 行 い 未 だ 残 って いる 差 別 意 識 や 偏 見 を 解 消 するとともに 長 期 間 にわたり 人 権 を 侵 害 されてきた 回 復 者 の 名 誉 の 回 復 を 図 る 必 要 があります 1

性 的 マイノリティに 対 する 人 権 問 題 法 制 度 の 整 備 状 況 性 同 一 性 障 害 者 の 性 別 の 取 扱 いの 特 例 に 関 する 法 律 ( 性 同 一 性 障 害 特 例 法 )が 004( 平 成 16) 年 7 月 に 施 行 され 一 定 の 条 件 を 満 たす 人 について 戸 籍 の 性 別 変 更 が 可 能 となりました また 008( 平 成 0) 年 に 同 法 を 改 正 し 性 別 変 更 できる 条 件 を 現 に 子 がいないこと から 未 成 年 の 子 がいないこと に 緩 和 されました 市 民 意 識 調 査 においては 性 的 マイノリティに 関 することで 人 権 が 尊 重 されていな いと 感 じる 項 目 として 学 校 や 職 場 でいじめや 嫌 がらせをすること (35.7%)が 最 も 多 く 次 いで 就 職 や 職 場 において 不 利 な 扱 いをすること (31.4%) 男 らしく 女 らしく という 考 えを 押 しつけること (9.3%)があげられています 性 的 マイノリティに 対 する 人 権 問 題 を 取 り 巻 く 課 題 LGBT(* 注 ) 等 の 性 的 マイノリティの 人 びとに 対 する 知 識 や 理 解 はまだまだ 低 い 中 偏 見 や 差 別 の 壁 に 苦 しむ 人 びとがいます 今 後 は アンケート 調 査 票 における 多 様 な 性 に 対 応 した 表 記 方 法 の 検 討 など 生 活 におけるさまざまな 面 で 多 様 な 性 のあ り 方 を 受 け 入 れる 社 会 に 向 けた 啓 発 活 動 が 必 要 とされています 刑 を 終 えて 出 所 した 人 法 制 度 の 整 備 状 況 008( 平 成 0) 年 に 更 生 保 護 法 が 施 行 され 保 護 観 察 の 遵 守 事 項 の 整 理 充 実 と 保 護 観 察 の 強 化 による 再 犯 防 止 が 図 られています 市 民 意 識 調 査 においては 刑 を 終 えて 出 所 した 人 に 関 することで 人 権 が 尊 重 されて いないと 感 じる 項 目 として 就 職 や 職 場 において 不 利 な 扱 いをすること (35.3%) が 最 も 多 く 次 いで 報 道 インターネットや 地 域 住 民 によってプライバシーを 侵 害 され 生 活 の 平 穏 が 保 てなくなること (31.7%) 相 談 窓 口 や 支 援 体 制 が 不 十 分 であ ること (4.6%)があげられています 刑 を 終 えて 出 所 した 人 を 取 り 巻 く 課 題 刑 を 終 えて 出 所 した 人 ( 仮 釈 放 となった 人 を 含 む)は 法 律 により 社 会 の 一 員 とし て 社 会 復 帰 することが 認 められています また 執 行 猶 予 の 判 決 を 受 けた 人 は 猶 予 期 間 中 も 社 会 生 活 が 認 められ 言 い 渡 された 刑 の 効 力 は 猶 予 期 間 の 終 了 により 失 わ

ひぼう れます しかし 依 然 として これらの 人 びとの 社 会 復 帰 を 妨 げる 誹 謗 中 傷 や 就 職 差 別 等 が 見 られ そうした 人 権 侵 害 行 為 は 家 族 等 にも 及 んでいることが 課 題 となってい ます また 出 所 しても 社 会 的 に 排 除 され 就 労 の 場 を 得 られないために 生 活 の 基 盤 が 保 障 されず 結 果 として 出 所 した 人 が 再 び 罪 を 繰 り 返 すという 問 題 もあります さらに 高 齢 者 や 社 会 的 に 排 除 されやすい 障 がいのある 人 においても 累 犯 の 問 題 は 深 刻 な 課 題 となっています 刑 を 終 えて 出 所 した 人 等 が 社 会 の 一 員 として 再 び 社 会 生 活 を 営 むためには 家 族 職 場 地 域 社 会 など 周 囲 の 人 びとの 理 解 と 協 力 が 必 要 です 国 はこれらの 人 びとの 社 会 生 活 を 保 健 医 療 福 祉 労 働 の 面 から 一 体 的 に 支 援 す る 必 要 性 を 指 摘 し そのあり 方 の 検 討 を 進 めています 本 市 においても 国 府 社 会 復 帰 を 支 援 する 組 織 等 と 連 携 を 図 りながら 刑 を 終 えて 出 所 した 人 等 に 対 する 差 別 意 識 の 解 消 に 向 けた 取 り 組 みが 求 められています 犯 罪 被 害 者 等 法 制 度 の 整 備 状 況 000( 平 成 1) 年 5 月 の 犯 罪 被 害 者 等 の 保 護 を 図 るための 刑 事 手 続 に 付 随 する 措 置 に 関 する 法 律 ( 犯 罪 被 害 者 保 護 法 )の 施 行 により 被 害 者 の 権 利 保 障 が 認 められ 被 害 者 やその 家 族 が 裁 判 に 主 体 的 に 関 わる 道 が 開 かれました その 後 005( 平 成 17) 年 に 犯 罪 被 害 者 等 基 本 法 が 施 行 され 被 害 者 の 権 利 が 明 確 になるとともに 国 などによる 支 援 が 義 務 づけられました 市 民 意 識 調 査 においては 犯 罪 被 害 者 に 対 する 人 権 が 尊 重 されていないと 感 じる 項 目 として 報 道 インターネットや 地 域 住 民 によってプライバシーを 侵 害 され 生 活 の 平 穏 が 保 てなくなること (6.5%)が 最 も 多 く 次 いで 犯 罪 行 為 によって 精 神 的 経 済 的 な 負 担 を 受 けること (46.4%) 捜 査 や 刑 事 裁 判 において 精 神 的 負 担 を 受 ける こと (36.0%)があげられています 犯 罪 被 害 者 等 を 取 り 巻 く 課 題 犯 罪 の 被 害 者 やその 家 族 等 は 犯 罪 による 直 接 的 な 被 害 のほか 捜 査 や 裁 判 の 過 程 において マスメディア 等 による 行 き 過 ぎた 取 材 や 報 道 による 精 神 的 被 害 などの 二 次 的 な 被 害 を 受 けるという 実 態 もあります 3

本 市 においても 国 府 警 察 犯 罪 被 害 者 を 支 援 する 民 間 団 体 等 と 連 携 を 図 りな がら 犯 罪 被 害 者 を 支 援 する 人 権 教 育 啓 発 を 進 めていくとともに 犯 罪 被 害 者 やそ の 家 族 の 人 権 相 談 に 応 じた 相 談 体 制 を 充 実 していく 必 要 があります さまざまな 人 権 問 題 法 制 度 の 整 備 状 況 1997( 平 成 9) 年 に アイヌ 文 化 の 振 興 並 びにアイヌの 伝 統 等 に 関 する 知 識 の 普 及 及 び 啓 発 に 関 する 法 律 (アイヌ 文 化 振 興 法 アイヌ 新 法 )が 施 行 され アイヌの 人 び との 民 族 としての 誇 りが 尊 重 される 社 会 に 向 け その 歴 史 文 化 伝 統 についての 理 解 と 認 識 を 深 める 取 り 組 みを 進 めています 00( 平 成 14) 年 には ホームレスの 自 立 の 支 援 等 に 関 する 特 別 措 置 法 (ホーム レス 自 立 支 援 法 )が 施 行 され 公 園 などで 野 宿 生 活 をやむなくしている 人 びとに 対 し て 雇 用 生 活 医 療 等 の 総 合 的 支 援 を 行 っています 004( 平 成 16) 年 に 戸 籍 法 施 行 規 則 が 改 正 され 婚 外 子 (* 注 )については 戸 籍 上 の 続 柄 の 記 載 が 嫡 出 子 と 同 様 になりました 006( 平 成 18) 年 に 拉 致 問 題 その 他 北 朝 鮮 当 局 による 人 権 侵 害 問 題 への 対 処 に 関 する 法 律 ( 北 朝 鮮 人 権 侵 害 対 処 法 )が 施 行 され 拉 致 問 題 等 の 解 決 に 向 けて 関 心 と 認 識 を 深 めることが 求 められています 006( 平 成 18) 年 に 自 殺 対 策 基 本 法 ( 自 殺 対 策 法 )が 施 行 され 社 会 的 な 取 り 組 みを 進 めていくこととなりました 015( 平 成 7) 年 4 月 には 生 活 困 窮 者 自 立 支 援 法 が 施 行 され 生 活 保 護 に 至 る 前 の 段 階 の 自 立 支 援 策 の 強 化 を 図 る 制 度 がスタートしています 本 市 における 取 り 組 み 本 市 においても 拉 致 問 題 解 決 に 向 けた 取 り 組 みや 野 宿 生 活 をやむなくしている 人 びとに 対 する 支 援 生 活 困 窮 者 支 援 などさまざまな 人 権 問 題 に 対 応 した 取 り 組 みを 行 っています さまざまな 人 権 問 題 を 取 り 巻 く 課 題 アイヌの 人 びと 婚 外 子 (* 注 )やその 母 親 児 童 福 祉 施 設 等 出 身 者 やひとり 親 世 帯 に 対 する 差 別 や 偏 見 北 朝 鮮 当 局 による 拉 致 問 題 見 た 目 問 題 (* 注 ) 公 園 などで 野 宿 生 活 をやむなくしている 人 びと 生 活 困 窮 者 ニート(* 注 ) ひきこもり(* 注 ) 中 国 から 帰 国 した 人 びとや 人 身 取 引 の 被 害 者 などに 関 わる 人 権 問 題 などのほかにも 4

新 しく 生 じてきた 問 題 を 含 めて 多 くの 人 権 問 題 が 存 在 しています また 社 会 のさまざまな 問 題 から 自 ら 死 を 選 択 する 状 況 に 追 い 込 まれたり 東 日 本 大 震 災 に 伴 う 福 島 一 原 発 事 故 による 被 災 者 が 根 拠 のない 思 い 込 みや 偏 見 等 によって 差 別 的 な 扱 いを 受 けたりするなど 社 会 情 勢 や 生 活 環 境 の 変 化 等 に 伴 って 新 たに 意 識 される 人 権 問 題 についても 特 定 の 人 権 課 題 の 当 事 者 だけの 問 題 ではなく 社 会 全 体 の 課 題 として 人 権 尊 重 の 観 点 から 人 権 教 育 啓 発 を 進 めていく 必 要 があります さらに メディアが 大 きな 役 割 を 果 たす 現 代 社 会 においては さまざまな 情 報 に 惑 わされることなく 主 体 的 かつ 批 判 的 に 情 報 を 読 み 解 く 能 力 (メディア リテラシー) を 高 めることも 重 要 となっています 5