<4D6963726F736F667420576F7264202D208D8297EE8ED28B8F8F5A88C092E88A6D95DB8C7689E6313230333136>

熊 本 市 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 平 成 24 年 3 月 熊 本 市

< 目 次 > はじめに... 1 1 背 景 と 目 的... 1 2 計 画 の 位 置 付 け... 1 3 計 画 期 間... 2 4 関 連 計 画... 2 第 1 章 高 齢 者 の 居 住 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題... 7 第 2 章 高 齢 者 の 居 住 安 定 に 向 けた 基 本 理 念 基 本 目 標... 14 1 基 本 理 念... 14 2 基 本 目 標... 14 第 3 章 具 体 的 な 取 り 組 み... 15 1 高 齢 者 が 自 らに 合 った 暮 らし 方 を 選 択 できる 住 まいづくり... 15 2 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 環 境 づくり... 23 3 高 齢 者 を 支 える 重 層 的 な 体 制 づくり... 27 第 4 章 計 画 の 推 進 に 向 けて... 28 1 計 画 の 進 捗 管 理... 28 2 計 画 の 推 進 に 向 けて... 29 資 料 編... 30 1 計 画 策 定 の 経 緯 と 体 制... 30 2 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 登 録 制 度 の 概 要... 31 3 高 齢 者 向 け 住 宅 の 需 要 の 考 え 方... 32 4 熊 本 市 の 高 齢 者 の 居 住 の 現 状... 33 5 高 齢 者 アンケート 調 査 結 果... 40 6 自 治 会 アンケート 調 査 結 果... 77 7 オープンハウス 来 場 者 アンケート 調 査 結 果... 96 8 用 語 解 説... 104

はじめに 1 背 景 と 目 的 熊 本 市 では 住 宅 政 策 の 基 本 的 な 方 向 性 を 示 した 熊 本 市 第 2 次 住 宅 マスタープラン に おいて 誰 もが 暮 らしやすい 住 み 続 けたいと 感 じられる 住 まいづくり を 基 本 理 念 としてい ます これを 実 現 するための 目 標 の 一 つに 少 子 高 齢 社 会 に 対 応 した 住 まいづくり を 掲 げ 高 齢 者 子 育 て 世 帯 等 の 居 住 の 支 援 に 取 り 組 んできました しかしながら 高 齢 化 が 急 速 に 進 行 している 中 で 介 護 が 必 要 な 高 齢 者 や 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 等 が 今 後 一 層 増 加 していくことが 見 込 まれており これらの 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 を 図 るためには バリアフリー 化 や 加 齢 対 応 構 造 等 を 備 えた 住 まいの 確 保 とともに 身 体 状 況 に 応 じた 福 祉 サービスや 保 健 医 療 サービス 等 を 円 滑 に 利 用 できる 環 境 の 整 備 が 求 められ ています これらに 対 応 していくためには 従 来 の 住 宅 政 策 の 枠 組 みの 中 では 解 決 できない 問 題 も 増 えてきており 住 宅 と 福 祉 の 緊 密 な 連 携 による 取 り 組 みを 進 めていくことが 必 要 となってい ます このようななか 熊 本 市 は 平 成 23 年 3 月 熊 本 市 長 寿 社 会 まちづくり 計 画 ~わくわくシ ルバーライフプラン~ を 策 定 し 超 高 齢 社 会 に 対 応 した 新 しい 熊 本 づくりに 向 け 庁 内 の 横 断 的 な 施 策 や 市 民 協 働 による 全 市 的 な 取 り 組 みを 展 開 するための 基 本 指 針 として 高 齢 者 に 関 する 施 策 展 開 の 基 本 方 向 を 明 らかにするとともに 具 体 的 な 取 り 組 みを 体 系 化 しました 本 計 画 は 熊 本 市 第 2 次 住 宅 マスタープラン 及 び わくわくシルバーライフプラン を 踏 まえ 今 後 の 高 齢 化 の 進 展 に 対 応 し 高 齢 者 が 安 心 して 住 み 続 けられる 環 境 づくりを 目 指 し 住 宅 と 福 祉 の 連 携 のもと 一 体 的 な 施 策 展 開 を 図 ることにより 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 図 ることを 目 的 として 策 定 するものです 2 計 画 の 位 置 付 け 本 計 画 は 熊 本 市 第 6 次 総 合 計 画 の 下 位 計 画 である 熊 本 市 第 2 次 住 宅 マスタープランと 熊 本 市 わくわくシルバーライフプランを 踏 まえて 策 定 するとともに 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 ) 熊 本 県 住 生 活 基 本 計 画 熊 本 県 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 と 整 合 を 図 ることとします 熊 本 市 第 6 次 総 合 計 画 下 位 計 画 熊 本 市 第 2 次 住 宅 マスタープラン 熊 本 市 わくわくシルバーライフプラン 熊 本 市 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 ) 熊 本 市 はつらつプラン( 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 介 護 保 険 事 業 計 画 ) 熊 本 県 住 生 活 基 本 計 画 熊 本 県 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 1

3 計 画 期 間 本 計 画 は 熊 本 市 はつらつプランとの 整 合 を 図 り 平 成 24 年 度 から 平 成 29 年 度 の 6 年 間 とします 4 関 連 計 画 各 計 画 における 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 化 に 関 する 施 策 は 以 下 のとおりとなっています 1. 住 生 活 基 本 計 画 案 ( 全 国 計 画 )(H23~32) 目 標 1 安 全 安 心 で 豊 かな 住 生 活 を 支 える 生 活 環 境 の 構 築 2 住 生 活 の 安 心 を 支 えるサービスが 提 供 される 環 境 の 整 備 サービス 付 きの 高 齢 者 向 け 住 宅 の 供 給 を 促 進 するとともに 住 み 替 え 時 の 金 銭 負 担 の 軽 減 等 を 図 るリバースモーゲージの 普 及 を 促 進 する 公 的 賃 貸 住 宅 団 地 等 において 民 間 事 業 者 等 との 協 働 による 医 療 福 祉 サービス 施 設 や 子 育 て 支 援 サービス 施 設 等 の 生 活 支 援 施 設 の 設 置 を 促 進 する 様 々なサービス 機 能 と 居 住 機 能 との 近 接 化 につながる 都 心 居 住 街 なか 居 住 等 を 促 進 すると ともに 公 的 賃 貸 住 宅 の 計 画 的 な 建 替 え ニュータウン 再 生 の 支 援 等 を 行 う 4 移 動 利 用 の 円 滑 化 と 美 しい 街 並 み 景 観 の 形 成 住 宅 及 び 住 宅 市 街 地 のユニバーサルデザイン 化 を 促 進 する 目 標 3 多 様 な 居 住 ニーズが 適 切 に 実 現 される 住 宅 市 場 の 環 境 整 備 3 多 様 な 居 住 ニーズに 応 じた 住 宅 の 確 保 の 促 進 と 需 給 の 不 適 合 の 解 消 既 存 ストックを 活 用 しつつ 市 場 では 十 分 な 量 が 確 保 されない 高 齢 者 障 害 者 又 は 子 育 て 世 帯 向 けの 賃 貸 住 宅 の 供 給 や 三 世 代 同 居 近 居 への 支 援 を 行 う 高 齢 者 の 住 宅 を 子 育 て 世 帯 等 向 けの 賃 貸 住 宅 として 活 用 するための 住 替 えに 対 する 支 援 を 行 う 目 標 4 住 宅 の 確 保 に 特 に 配 慮 を 要 する 者 の 居 住 の 安 定 の 確 保 高 齢 者 等 の 入 居 者 の 特 性 に 応 じて 適 切 な 住 宅 を 確 保 できるよう 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 を 促 進 する 高 齢 者 等 の 居 住 の 安 定 を 確 保 するため 公 的 賃 貸 住 宅 ストックの 有 効 活 用 を 図 るほか 高 齢 者 等 の 入 居 を 受 け 入 れることとしている 民 間 賃 貸 住 宅 に 関 する 情 報 の 提 供 や 相 談 体 制 の 整 備 等 を 図 る 住 宅 のバリアフリー 化 や 見 守 り 支 援 等 のハード ソフト 両 面 の 取 組 を 促 進 するとともに 民 間 事 業 者 等 との 協 働 により 公 的 賃 貸 住 宅 団 地 等 の 改 修 建 替 えに 併 せた 福 祉 施 設 等 の 設 置 を 促 進 する 2. 熊 本 県 住 生 活 基 本 計 画 (H18~27) Ⅰ 誰 もが 安 全 で 安 心 に 暮 らせる 住 まいづくり まちづくりの 推 進 3. 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 住 環 境 の 整 備 1 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 等 の 供 給 支 援 民 間 による 福 祉 施 設 の 併 設 等 を 義 務 化 した 良 質 な 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 供 給 を 支 援 し ます 2

高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 市 町 村 主 体 による 供 給 を 誘 導 します さらに シルバーハウジン グについて 市 町 村 に 対 して 働 きかけを 行 います 交 流 スペースを 備 えたコレクティブ 住 宅 の 普 及 を 推 進 します 2 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 ( 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 )の 供 給 促 進 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 の 普 及 を 推 進 します 3 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 住 まいへの 住 み 替 えの 推 進 高 齢 者 の 住 み 替 えに 関 する 情 報 提 供 などの 取 組 みを 推 進 します 4 県 営 及 び 市 町 村 営 住 宅 における 高 齢 者 向 け 改 善 事 業 等 の 推 進 県 営 住 宅 の 入 居 募 集 の 際 高 齢 者 世 帯 への 倍 率 優 遇 を 実 施 誰 もが 快 適 に 暮 らすことができ るよう 既 設 の 県 営 住 宅 市 町 村 営 住 宅 のUD 化 を 推 進 します 3. 熊 本 県 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 (H23~26) < 基 本 目 標 > 高 齢 者 が 安 全 に 安 心 していきいきと 暮 らす 住 まいの 実 現 < 理 念 : 基 本 的 視 点 > (1) 高 齢 者 の 意 思 及 び 尊 厳 の 尊 重 (2) 地 域 とのつながり (3)ユニバーサルデザイン < 施 策 の 展 開 > 目 標 1: 多 様 なニーズに 応 じた 住 まいの 確 保 (1) 住 まいのバリアフリー 化 等 の 促 進 1バリアフリー 化 の 普 及 啓 発 2 住 宅 のバリアフリー 化 及 び 耐 震 化 の 促 進 3 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 のバリアフリー 化 の 促 進 4 公 営 住 宅 のユニバーサルデザイン 化 の 促 進 (2) 多 様 な 住 まいの 供 給 ケア 付 き 住 まいの 供 給 1サービス 付 き 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 供 給 促 進 2 良 質 な 有 料 老 人 ホームの 確 保 3 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 供 給 促 進 4シルバーハウジング プロジェクトの 整 備 促 進 5 公 営 住 宅 における 高 齢 者 生 活 支 援 機 能 の 充 実 等 6 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 の 計 画 的 整 備 目 標 2:サービスの 充 実 と 住 まい サービスの 質 の 確 保 (1) 在 宅 での 生 活 を 支 えるサービスの 整 備 促 進 充 実 1 介 護 ( 居 宅 地 域 密 着 )サービスの 整 備 促 進 2 生 活 支 援 サービスの 整 備 促 進 3 医 療 と 介 護 の 連 携 在 宅 療 養 支 援 体 制 の 整 備 3

(2) 高 齢 者 の 住 まいの 質 の 確 保 1 住 まいの 提 供 事 業 者 等 の 適 正 な 運 営 の 確 保 2 高 齢 者 向 け 民 間 賃 貸 住 宅 の 適 正 な 管 理 3 認 知 症 ケアの 質 の 向 上 (3) 在 宅 での 生 活 を 支 えるサービスの 質 の 確 保 向 上 1 在 宅 サービスの 質 の 確 保 向 上 及 び 事 業 者 の 適 正 な 運 営 の 確 保 2 生 活 支 援 サービスの 質 の 確 保 向 上 目 標 3: 入 居 の 支 援 体 制 の 充 実 (1) 情 報 提 供 相 談 体 制 の 整 備 住 替 え 入 居 の 支 援 1 情 報 提 供 相 談 体 制 の 整 備 2 優 先 入 居 や 低 層 階 入 居 等 の 推 進 3 住 替 え 入 居 の 支 援 目 標 4: 地 域 で 支 えるサポート 体 制 の 構 築 (1) 地 域 支 援 体 制 の 充 実 1 機 能 する 小 地 域 ネットワーク 活 動 の 展 開 2 認 知 症 高 齢 者 とその 家 族 を 支 える 地 域 支 援 体 制 の 構 築 3 地 域 ケア 命 のバトン 等 の 普 及 4 高 齢 者 の 地 域 社 会 貢 献 活 動 の 推 進 (2) 地 域 交 流 拠 点 の 整 備 < 供 給 目 標 > サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 新 規 供 給 :H26 年 度 までに 約 8,000 人 4. 熊 本 市 第 6 次 総 合 計 画 (H21~30) 第 3 章 生 涯 を 通 して 健 やかで いきいきと 暮 らせる 保 健 福 祉 の 充 実 第 3 節 高 齢 者 障 がいのある 人 などへの 生 活 支 援 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 生 活 の 支 援 要 介 護 高 齢 者 に 対 する 介 護 保 険 サービスや 援 護 が 必 要 な 高 齢 者 に 対 するひとり 暮 らし 対 策 などの 福 祉 サービスの 提 供 を 今 後 も 適 切 に 提 供 します 高 齢 者 の 人 権 と 権 利 を 確 保 するため 地 域 福 祉 権 利 擁 護 事 業 や 成 年 後 見 制 度 を 活 用 します 都 市 整 備 の 方 針 都 市 空 間 の 構 成 方 針 広 域 交 流 拠 点 都 市 として また 将 来 においても 暮 らしやすい 都 市 の 実 現 のため うるおい ある 自 然 の 中 で 市 域 及 び 都 市 圏 全 体 の 拠 点 である 商 業 業 務 文 化 など 様 々な 機 能 が 集 積 する 中 心 市 街 地 と 行 政 商 業 など 生 活 サービス 機 能 が 充 実 した 地 域 拠 点 や 生 活 拠 点 で 構 成 する 複 数 の 地 域 生 活 圏 の 形 成 を 図 ります そして 地 域 拠 点 と 中 心 市 街 地 は 利 便 性 の 高 い 鉄 軌 道 やバスなどの 公 共 交 通 で 結 ばれ 地 域 拠 点 相 互 も 公 共 交 通 や 幹 線 道 路 で 結 ばれ 地 域 生 活 圏 が 相 互 に 連 携 した 多 核 連 携 型 の 都 市 空 間 の 構 成 を 目 指 します 4

5. 熊 本 市 第 2 次 住 宅 マスタープラン(H18~27) 目 標 Ⅱ 少 子 高 齢 社 会 に 対 応 した 住 まいづくり 高 齢 者 子 育 て 世 帯 等 の 居 住 の 支 援 1 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 促 進 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 事 業 登 録 制 度 の 普 及 促 進 2 高 齢 者 や 障 がい 者 子 育 て 世 帯 等 に 配 慮 したバリアフリー 化 の 普 及 促 進 介 護 保 険 住 宅 改 修 制 度 高 齢 者 及 び 障 害 者 住 宅 改 造 助 成 事 業 の 推 進 賃 貸 住 宅 のオーナー 等 向 けの 情 報 提 供 や 意 識 啓 発 耐 震 改 修 や 省 エネリフォーム 等 に 合 わせたバリアフリー 化 の 促 進 原 状 回 復 をめぐるトラブルとガイドライン の 普 及 促 進 3 民 間 住 宅 のリフォーム 等 に 関 する 情 報 の 提 供 等 ( 財 )リフォーム 紛 争 処 理 支 援 センター リフォネット の 相 談 窓 口 等 の 情 報 提 供 リフォーム 業 者 の 育 成 4 高 齢 者 障 がい 者 世 帯 等 の 居 住 の 支 援 居 住 支 援 協 議 会 によるあんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 の 拡 充 と 入 居 支 援 等 空 家 を 活 用 した 住 み 替 えの 促 進 賃 貸 住 宅 管 理 業 者 登 録 制 度 の 普 及 促 進 緊 急 通 報 システムの 普 及 促 進 5 適 切 な 情 報 発 信 と 相 談 への 対 応 住 宅 福 祉 施 設 の 入 居 情 報 の 一 元 的 な 情 報 発 信 県 市 の 連 携 による 公 営 住 宅 等 の 募 集 情 報 等 の 提 供 熊 本 県 の あんしん 賃 貸 支 援 事 業 と 連 携 した 情 報 共 有 住 宅 制 度 と 福 祉 制 度 に 関 するわかりやすい 情 報 発 信 住 宅 窓 口 と 福 祉 窓 口 の 連 携 強 化 6. 熊 本 市 わくわくシルバーライフプラン(H23~30) 1 高 齢 者 が 住 みやすく 暮 らしやすいまちづくり 基 本 施 策 Ⅰ 高 齢 社 会 に 対 する 意 識 の 醸 成 と 生 涯 にわたる 健 康 づくりや 適 切 なサービスの 提 供 C 高 齢 者 の 実 態 に 即 した 健 康 医 療 福 祉 介 護 サービスの 充 実 1 健 康 づくり 活 動 の 啓 発 と 支 援 イベント 等 による 啓 発 の 実 施 と 市 民 協 働 による 健 康 づくり 活 動 の 推 進 など 2 高 齢 者 一 人 ひとりの 生 活 実 態 に 応 じ 適 切 なサービスの 提 供 を 図 る 地 域 包 括 ケア の 確 立 地 域 包 括 支 援 センターを 中 心 とした 高 齢 者 の 実 態 把 握 と 医 療 福 祉 介 護 のネットワーク 形 成 など 3 相 談 機 能 や 早 期 診 断 等 の 医 療 体 制 の 充 実 など 総 合 的 な 認 知 症 対 策 の 推 進 専 門 職 員 の 育 成 配 置 認 知 症 コールセンターの 活 用 関 係 団 体 との 連 携 強 化 など 4 要 介 護 状 態 になることを 予 防 する 施 策 の 多 様 な 展 開 二 次 予 防 事 業 対 象 高 齢 者 の 把 握 と 介 護 予 防 事 業 の 推 進 介 護 予 防 サポーターの 育 成 など 5 施 設 待 機 者 の 早 期 解 消 などに 向 けた 計 画 的 な 介 護 基 盤 の 整 備 利 用 者 入 所 申 込 者 のニーズ 実 態 に 応 じた 施 設 整 備 計 画 の 策 定 と 推 進 など 5

基 本 施 策 Ⅱ 高 齢 者 が 暮 らしやすい 生 活 環 境 の 整 備 A 高 齢 者 が 住 みやすい 住 環 境 の 整 備 1 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 促 進 高 齢 者 のニーズや 実 態 に 応 じた 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 の 策 定 と 推 進 など 2 既 存 ストックの 効 果 的 活 用 の 推 進 情 報 提 供 ネットワークの 構 築 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 室 活 用 や 介 護 施 設 への 転 換 の 仕 組 みづくり など 6

第 1 章 高 齢 者 の 居 住 を 取 り 巻 く 現 況 と 課 題 1. 高 齢 者 の 多 様 な 居 住 ニーズへの 対 応 が 求 められています 熊 本 市 の 人 口 は 減 少 傾 向 と 推 計 されていますが 高 齢 者 数 は 増 加 傾 向 となっており 平 成 47 年 には 21 万 人 を 超 え 高 齢 化 率 は 約 32%にまで 達 すると 予 測 されています また 総 世 帯 に 占 める 高 齢 者 のいる 世 帯 の 割 合 も 増 加 しており 平 成 22 年 時 点 で 約 33%に 達 してい ます 高 齢 夫 婦 世 帯 及 び 高 齢 単 身 世 帯 も 増 加 しており 平 成 22 年 時 点 で 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 を 合 わせて 総 世 帯 数 の 約 18%を 占 めるに 至 っています 一 方 で 平 成 22 年 の 高 齢 者 アンケート 調 査 では 約 84%が 今 の 住 まいに 住 み 続 けたい と 回 答 しているなど 大 半 の 高 齢 者 が 住 み 続 けることを 望 んでいます そのため 住 宅 のバ リアフリー 化 により 現 在 居 住 している 住 宅 に 住 み 続 けられるようにするとともに 心 身 の 状 況 や 家 族 の 状 況 の 変 化 等 に 伴 う 高 齢 者 の 多 様 な 居 住 ニーズへの 対 応 が 求 められています 人 口 推 計 :H22 まで 国 勢 調 査 H27 以 降 は 熊 本 市 推 計 人 口 ( 人 ) 800,000 80% 700,000 600,000 500,000 66,126 78,654 90,201 99,276 71,905 73,781 87,741 94,704 115,247 87,539 124,864 83,059 128,864 81,893 70% 60% 50% 400,000 300,000 200,000 100,000 0 480,781 468,350 452,879 435,259 418,388 399,961 380,418 31.8% 28.8% 30.4% 27.0% 24.5% 21.0% 19.0% 108,050 105,410 95,641 88,390 82,313 77,180 72,173 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 15 歳 未 満 15 歳 ~64 歳 65 歳 ~74 歳 75 歳 以 上 高 齢 化 率 40% 30% 20% 10% 0% H17 以 前 は 合 併 前 の 旧 市 町 の 合 計 値 ( 以 降 同 じ) 高 齢 者 世 帯 率 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 35 32.9 31.5 28.9 30 26.0 25 20 15 7.6 8.4 8.9 10 6.3 8.1 8.8 5 6.9 5.4 0 H7 H12 H17 H22 今 後 の 居 住 意 向 :H22 高 齢 者 アンケート 市 外 の 別 の 地 域 に 住 み 替 えたい 1.3% 近 所 に 住 み 替 え たい 3.2% 市 内 の 別 の 地 域 に 住 み 替 えたい 4.5% その 他 2.8% 無 回 答 4.5% 今 の 住 まいに 住 み 続 けたい 83.7% 高 齢 者 のいる 世 帯 高 齢 単 身 世 帯 高 齢 夫 婦 世 帯 高 齢 単 身 世 帯 : 世 帯 主 年 齢 65 歳 以 上 の 単 身 世 帯 高 齢 夫 婦 世 帯 : 夫 65 歳 以 上 妻 60 歳 以 上 の 夫 婦 のみの 世 帯 7

2. 高 齢 者 の 住 まいのバリアフリー 化 が 求 められています 高 齢 者 のいる 世 帯 の 約 78%が 持 ち 家 に 居 住 しており 平 成 22 年 度 のアンケートでも 自 宅 で 必 要 最 低 限 の 支 援 を 受 けながら 暮 らしたい という 意 見 が 多 いなど 介 護 が 必 要 になっ た 場 合 も 住 み 慣 れた 住 まいに 住 み 続 けることを 望 んでいます このようななかで 住 宅 のバリ アフリー 化 の 状 況 を 見 ると 高 齢 者 のための 設 備 がある 住 宅 の 割 合 は 4 割 にとどまってい ます 一 方 で 平 成 22 年 度 に 実 施 した 高 齢 者 アンケートでは 住 宅 リフォームを 行 う 際 の 問 題 点 として 資 金 不 足 や 情 報 の 不 足 などが 挙 げられており 適 切 な 住 宅 の 改 善 ができるような 支 援 が 求 められています 住 宅 改 善 の 助 成 制 度 として 介 護 保 険 による 助 成 制 度 がありますが 賃 貸 住 宅 のバリアフリ ー 改 善 には 柱 や 壁 などの 物 理 的 な 制 約 が 多 く オーナーの 了 解 も 必 要 です 高 齢 者 のための 設 備 がある 住 宅 の 割 合 は 持 家 の 66.2%に 対 し 借 家 では 37.4%でバリアフリー 化 が 進 ん でいない 状 況 にあります そのため 賃 貸 住 宅 のバリアフリー 化 を 促 進 する 必 要 があります 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 の 所 有 関 係 介 護 や 支 援 を 受 ける 場 合 の 暮 らし 方 :H22 国 勢 調 査 :H22 高 齢 者 アンケート 主 世 帯 51.4 48.6 自 宅 で 必 要 最 低 限 の 支 援 を 受 けながら 暮 らしたい 自 宅 で 定 期 的 に 在 宅 支 援 を 受 けながら 暮 らしたい 15.4 40.0 高 齢 者 のいる 世 帯 77.6 22.4 自 宅 から 必 要 に 応 じて 施 設 等 に 通 所 したい 医 療 福 祉 施 設 等 で 万 全 の 支 援 体 制 のなかで 暮 らしたい 11.3 9.8 高 齢 夫 婦 69.7 30.3 ケア 付 き 住 宅 で 日 常 的 に 支 援 を 受 けながら 暮 らしたい グループホーム 等 で 共 同 生 活 をしたい 4.9 2.3 高 齢 単 身 59.0 41.0 その 他 0.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持 家 借 家 わからない 9.8 0 10 20 30 40 50(%) 高 齢 者 等 のための 設 備 の 有 無 高 齢 者 等 に 配 慮 したリフォームに 当 っての 問 題 点 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 :H22 高 齢 者 アンケート 住 宅 総 数 ( 熊 本 県 ) 46.2 52.4 資 金 を 確 保 できない 将 来 子 や 孫 などの 世 帯 に 譲 渡 する のであまり 手 を 加 えたくない 20.8 35.5 住 宅 総 数 ( 熊 本 市 ) 42.2 55.4 どのようなリフォームがよいか 情 報 がない 13.5 持 家 ( 熊 本 市 ) 66.2 33.8 悪 質 リフォームへの 不 安 がある 12.4 賃 貸 住 宅 なのでリフォームできない 9.4 借 家 ( 熊 本 市 ) 37.4 62.6 リフォームできる 業 者 がわからない 7.5 0% 50% 100% 高 齢 者 等 のための 設 備 がある 高 齢 者 等 のための 設 備 がない その 他 4.3 特 になし 30.2 0 10 20 30 40(%) 8

3. 高 齢 者 の 住 まいの 質 の 向 上 が 必 要 です 高 齢 者 の 住 まいは バリアフリー 化 への 対 応 の 遅 れ 世 帯 の 規 模 と 住 宅 の 広 さのミスマッ チ 長 期 間 暮 らしてきたことに 伴 う 老 朽 化 などの 問 題 が 見 られ 住 宅 の 質 は 高 いとは 言 えな い 状 況 にあります 有 料 老 人 ホーム は 個 室 の 広 さについて 厚 生 労 働 省 のガイドラインで 13 m2と 定 められて いますが 住 宅 の 最 低 居 住 面 積 水 準 の 25 m2よりも 狭 く また 努 力 義 務 規 定 であるため 必 ず しも 守 られていないこともあり すべての 施 設 が 質 的 に 充 足 しているとは 言 えない 状 況 とな っています また 特 別 養 護 老 人 ホーム は 相 部 屋 から 原 則 個 室 に 移 行 しており 広 さやプラ イバシーの 確 保 が 重 視 されています 不 動 産 業 者 ヒアリングによると 高 齢 者 向 けの 賃 貸 住 宅 では 家 賃 収 益 のみでは 収 益 性 が 低 いため 生 活 支 援 サービスを 行 うことで 収 益 性 の 向 上 を 図 っており 今 後 は 生 活 支 援 サー ビスを 付 加 する 民 間 事 業 者 が 増 えることが 考 えられます そのため 生 活 支 援 サービスへの 偏 重 や 採 算 性 の 重 視 により 面 積 やバリアフリー 仕 様 等 に 関 して 最 低 限 の 水 準 しか 確 保 さ れていない 賃 貸 住 宅 が 増 えてくることも 想 定 されます このように 生 活 支 援 サービスなどが 重 視 される 傾 向 にあるなかで 住 宅 自 体 の 質 が 十 分 と はいえない 状 況 となっているため 広 さやバリアフリー 化 などの 設 備 においても 質 の 高 い 住 宅 の 供 給 が 必 要 です 4. 高 齢 化 の 進 展 に 伴 い 発 生 する 住 宅 ストックを 有 効 活 用 する 必 要 があります 持 家 に 居 住 する 高 齢 者 世 帯 の1 人 当 たり 住 宅 面 積 は 高 齢 単 身 世 帯 は 104.2 m2/ 人 高 齢 夫 婦 世 帯 は 二 人 で 120.2 m2となっており 広 い 住 宅 に 高 齢 者 が 一 人 または 二 人 で 住 むいわゆ る 居 住 のミスマッチが 生 じています また 昭 和 40~50 年 代 にニュータウンとして 開 発 された 住 宅 地 では 建 物 の 老 朽 化 と 住 民 の 高 齢 化 に 伴 い 空 き 家 の 増 加 や 地 域 活 動 の 担 い 手 の 減 少 により 地 域 の 活 力 が 低 下 するな ど いわゆるオールドニュータウン 問 題 が 起 こっています ミスマッチが 起 きている 高 齢 者 の 持 ち 家 や 高 齢 化 が 著 しい 住 宅 地 の 空 き 家 など 高 齢 化 の 進 展 に 伴 い 発 生 する 住 宅 ストックを 有 効 活 用 する 必 要 があります 住 宅 の 所 有 関 係 別 高 齢 者 世 帯 の1 人 当 り 住 宅 面 積 :H17 国 勢 調 査 熊 本 県 熊 本 県 熊 本 市 熊 本 市 105.3 高 齢 単 身 48.0 49.8 44.3 65.9 61.3 高 齢 夫 婦 高 齢 単 身 26.7 27.9 持 家 30.3 53.4 公 営 借 家 104.2 公 社 機 構 50.1 50.0 民 営 借 家 40.8 61.4 給 与 住 宅 60.1 28.3 高 齢 夫 婦 27.9 28.4 54.7 (m2) 0 20 40 60 80 100 120 9

5. 高 齢 者 が 賃 貸 住 宅 を 借 りやすい 仕 組 みづくりが 求 められています 不 動 産 業 者 ヒアリングによると 高 齢 者 が 増 加 し 施 設 入 所 待 機 者 数 の 解 消 が 難 しいなか で 医 療 機 関 からの 退 院 後 の 住 まいの 選 択 肢 として 賃 貸 住 宅 が 選 ばれることが 多 いなど 高 齢 者 の 賃 貸 住 宅 に 対 するニーズが 増 加 することが 予 測 されています 一 方 で 高 齢 者 が 賃 貸 住 宅 に 入 居 する 際 保 証 人 の 確 保 が 問 題 となることが 多 いため 高 齢 者 住 宅 財 団 による 滞 納 家 賃 や 原 状 回 復 費 用 等 を 保 証 する 家 賃 債 務 保 証 制 度 が 設 けられ ています しかし オーナーからの 申 し 込 み 手 続 きが 必 要 なため 活 用 しにくいことや 身 寄 りがなく 連 絡 人 が 確 保 できないなどの 声 も 不 動 産 業 者 から 聞 かれます このように 保 証 人 等 の 問 題 で 賃 貸 住 宅 に 入 居 できない 高 齢 者 が 円 滑 に 入 居 できるようにす るため 賃 貸 住 宅 を 借 りやすい 仕 組 みづくりが 求 められています 6. 生 活 に 困 窮 する 高 齢 者 の 住 まいの 確 保 が 求 められています 高 齢 者 アンケートによると 82.1%は 主 な 収 入 源 が 年 金 収 入 で 21.0%は 1 ヶ 月 当 たり の 収 入 10 万 円 未 満 となっています 生 活 保 護 の 支 給 額 より 少 ない 収 入 で 暮 らしている 高 齢 者 も 見 られます 一 方 で 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 に 入 居 する 際 の 支 払 い 可 能 な 家 賃 として 4 万 円 未 満 が 82.1%を 占 めており 少 ない 収 入 の 中 からの 高 額 な 家 賃 負 担 は 難 しく 生 活 に 困 窮 している 高 齢 者 がいることも 想 定 されます このような 高 齢 者 の 住 居 に 係 る 負 担 を 軽 減 するなど 生 活 に 困 窮 している 高 齢 者 の 居 住 面 の 支 援 が 求 められています 主 な 収 入 源 :H22 高 齢 者 アンケート 貯 金 や 退 職 金 0.8% 家 賃 地 代 配 当 金 など 2.1% 給 与 所 得 や 自 営 による 収 入 6.4% その 他 3.4% 無 回 答 5.3% 年 金 収 入 82.1% 1ヶ 月 当 りの 収 入 額 :H22 高 齢 者 アンケート 30 万 円 以 上 8.3% 20 万 円 以 上 30 万 円 未 満 23.6% 15 万 円 以 上 20 万 円 未 満 22.0% 無 回 答 2.4% 5 万 円 未 満 5.4% 5 万 円 以 上 10 万 円 未 満 15.6% 10 万 円 以 上 15 万 円 未 満 22.7% 支 払 い 可 能 な 家 賃 : H22 高 齢 者 アンケート 5~6 万 円 未 満 15.4% 3~4 万 円 未 満 46.2% 6~7 万 円 未 満 2.6% 1~2 万 円 未 満 7.7% 2~3 万 円 未 満 28.2% 7. 公 営 住 宅 のセーフティネットとしての 対 応 が 求 められています 熊 本 市 には 市 営 住 宅 が 約 13,000 戸 あり 申 込 み 時 の 抽 選 により 入 居 できるが 高 齢 者 や 障 がい 者 は 当 選 確 率 が 2 倍 になる 優 遇 策 を 実 施 しています しかし 平 均 で 応 募 倍 率 が 10 倍 を 超 えているなど 入 居 することが 難 しい 状 況 となっています 市 営 住 宅 には 低 所 得 者 層 に 対 するセーフティネット 機 能 としての 役 割 が 期 待 されてお り 真 に 住 宅 に 困 窮 している 高 齢 者 が 入 居 できるよう 市 営 住 宅 としての 役 割 を 明 確 化 した 対 応 が 求 められています 10

8. 高 齢 者 の 暮 らしや 介 護 に 関 する 意 識 の 啓 発 が 必 要 です 高 齢 者 アンケートによると 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 と 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 については 一 定 の 知 名 度 がありますが その 他 については 知 名 度 が 低 くなっています また 居 住 の 継 続 に 必 要 なものとして 住 まいや 福 祉 サービスに 関 する 情 報 が 一 括 で 取 得 できる 仕 組 み が 多 く 挙 げられています 高 齢 者 の 多 くが 要 介 護 状 態 になったときのことを 意 識 せずに 住 み 慣 れた 住 まいで 暮 らして いるため いざ 介 護 が 必 要 になった 際 にどうすればいいのかわからず 慌 てて 情 報 収 集 する というケースも 見 られます 高 齢 者 になったときに 暮 らしたい 住 まいを 見 ると 若 い 世 代 では 一 戸 建 てを 住 宅 希 望 する 声 が 多 くなっていますが 年 代 が 上 がると 現 実 を 見 据 えて 高 齢 者 向 けの 賃 貸 住 宅 や 老 人 福 祉 施 設 を 希 望 する 人 が 多 くなっています そのため 高 齢 者 の 家 族 等 の 介 護 に 関 わる 人 達 に 対 しても 高 齢 化 に 備 えた 住 まいや 介 護 に 関 する 情 報 提 供 や 意 識 の 啓 発 が 必 要 です 併 せて 多 種 多 様 で 複 雑 な 高 齢 者 向 けの 住 まい や 頻 繁 に 変 わる 福 祉 や 介 護 の 制 度 について 福 祉 関 係 者 だけではなく 不 動 産 事 業 者 等 への 周 知 も 必 要 です 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 認 知 度 :H22 高 齢 者 アンケート 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 24.8 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 24.4 シルバーハウジング 8.3 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 7.1 あんしん 賃 貸 住 宅 3.6 0 5 10 15 20 25 30(%) 居 住 の 継 続 に 必 要 なもの:H22 高 齢 者 アンケート 住 まいや 福 祉 サービスに 関 する 情 報 が 一 括 で 取 得 できる 仕 組 み 36.4 気 軽 に 集 まってお 茶 を 飲 んだり 話 したりできる 場 所 子 世 帯 が 地 域 に 住 み 続 けて 同 居 近 居 隣 居 すること 高 齢 者 対 応 の 住 宅 改 修 などに 対 する 費 用 への 支 援 公 共 機 関 などの 相 談 できる 場 所 が 近 隣 にあること 19.3 18.9 18.0 15.9 地 区 にもっと 若 い 世 帯 が 住 める 仕 組 み その 他 3.4 2.4 特 になし 18.6 (%) 0 10 20 30 40 高 齢 者 になったときに 暮 らしたい 住 まい:H23 オープンハウス 来 場 者 アンケート 20 代 以 下 57.1 16.7 2.4 2.4 11.9 9.5 30 代 41.2 2.9 5.9 5.9 11.8 32.4 40 代 30.3 21.2 3.0 9.1 6.1 30.3 50 代 28.1 6.3 6.3 6.3 9.4 3.1 40.6 60 代 以 上 13.8 8.6 12.1 1.7 12.1 1.0 1.0 1.7 50.0 総 計 32.8 10.8 6.9 5.9 6.4 1.0 33.3 1.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 一 戸 建 ての 住 宅 分 譲 マンション 一 戸 建 ての 賃 貸 住 宅 賃 貸 マンション アパート 公 営 住 宅 高 齢 者 向 けの 賃 貸 住 宅 生 活 支 援 サービス 施 設 付 きの 賃 貸 住 宅 有 料 老 人 ホーム 等 の 老 人 福 祉 施 設 その 他 無 回 答 11

9. 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らすための 適 切 なサービスの 提 供 が 求 められています 高 齢 者 アンケートによると 緊 急 通 報 や 配 食 見 守 り 声 かけについて 今 後 利 用 したいと の 意 向 が 多 くなっています また 不 動 産 ヒアリングによると 高 齢 者 向 けの 賃 貸 住 宅 では 見 守 りや 配 食 生 活 相 談 など 何 らかのサービスを 基 本 サービスやオプションサービスとして 提 供 している 住 宅 が 多 くを 占 めており 特 に 安 否 確 認 や 食 事 を 提 供 している 住 宅 が 多 くなっ ています 高 齢 者 の 単 身 夫 婦 世 帯 が 増 加 し 近 所 付 き 合 いも 少 なくなるなかで 生 活 支 援 サービス に 対 するニーズが 増 えることが 予 測 されます サービスを 必 要 とする 高 齢 者 が 福 祉 施 設 や 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 だけでなく 持 ち 家 においても 適 切 にサービスを 受 けられるようにする ことが 求 められます 生 活 支 援 サービスに 関 する 意 向 :H22 高 齢 者 アンケート 配 食 8.5 26.6 45.6 19.3 外 出 支 援 4.3 22.6 52.6 20.4 入 浴 7.2 20.2 53.0 19.6 洗 濯 4.7 16.7 58.5 20.1 見 守 り 声 かけ 6.4 28.1 47.1 18.3 理 容 4.4 19.7 54.9 21.0 緊 急 通 報 6.4 38.2 33.6 21.7 買 い 物 4.9 24.4 52.2 18.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 現 在 利 用 している 今 後 利 用 したい 必 要 ない わからない 10. 住 宅 と 福 祉 の 連 携 体 制 の 構 築 が 必 要 です 熊 本 市 では 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 など 住 宅 の 確 保 に 配 慮 が 必 要 な 方 々( 住 宅 確 保 要 配 慮 者 )が 安 心 して 住 み 替 えの 相 談 ができるよう 平 成 22 年 度 にあんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 を 創 設 しました 平 成 23 年 7 月 には 住 宅 確 保 要 配 慮 者 が 円 滑 に 入 居 できるよう 不 動 産 関 係 団 体 と 居 住 支 援 団 体 熊 本 市 が 協 議 し 課 題 解 決 に 取 り 組 む 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 を 設 立 しており 協 働 で 居 住 を 支 援 する 体 制 が 整 いつつあります 一 方 で 行 政 窓 口 では 福 祉 や 住 宅 など 高 齢 者 の 居 住 に 係 る 相 談 窓 口 が 分 散 しているため 高 齢 者 にとってわかりやすく 相 談 しやすい 窓 口 としては 十 分 でない 状 況 となっています ま た 高 齢 者 の 総 合 相 談 窓 口 である 地 域 包 括 支 援 センター も 認 知 度 が 高 いわけではありません そのため 地 域 包 括 支 援 センターなどを 活 用 した 住 宅 と 福 祉 の 連 携 体 制 の 構 築 が 必 要 とな っています 12

11. 高 齢 者 を 支 える 地 域 づくりが 求 められています 自 治 会 アンケートによると 高 齢 者 に 対 する 活 動 として 日 常 的 な 声 かけ 見 守 りや 講 座 イベントなどが6~7 割 の 自 治 会 で 実 施 されており 熊 本 市 の 自 治 会 や 民 生 委 員 をはじめと した 地 域 活 動 は 高 齢 者 の 生 活 を 支 える 重 要 な 役 割 を 果 たしています 一 方 で 自 治 会 地 区 内 に 高 齢 者 が 増 える 場 合 の 不 安 は 防 災 や 防 犯 などの 安 全 面 への 不 安 がある が 37.4%で 最 も 多 く 次 いで 自 治 会 などの 地 域 活 動 に 参 加 する 担 い 手 がいない が 29.4%となっています これらの 不 安 を 解 消 して 安 心 して 暮 らすため 最 も 身 近 なところで 高 齢 者 をきめ 細 かく 支 える 地 域 づくりが 求 められています 高 齢 者 を 対 象 に 既 に 取 り 組 んでいるもの 今 後 取 り 組 みたいもの:H22 自 治 会 アンケート 日 常 的 な 声 かけ 見 守 り 68.1 29.7 2.2 生 活 相 談 35.2 48.2 16.5 講 座 やレクリエーション 65.5 26.5 8.0 公 民 館 などでの 食 事 会 51.0 27.5 21.5 要 支 援 者 の 名 簿 づくり 62.2 31.2 6.6 移 動 支 援 10.7 53.1 36.2 買 い 物 配 達 支 援 5.4 51.5 43.1 催 し 物 イベント 62.6 22.4 15.0 子 どもと 高 齢 者 の 交 流 会 49.4 41.1 9.5 日 常 的 な 交 流 の 場 づくり 38.6 52.5 8.9 その 他 43.6 30.8 25.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 既 に 実 施 今 後 取 り 組 みたい 必 要 ない 自 治 会 地 区 内 に 高 齢 者 が 増 える 場 合 の 不 安 点 :H22 自 治 会 アンケート 防 災 や 防 犯 などの 安 全 面 で 不 安 がある 37.4 自 治 会 などの 地 域 活 動 に 参 加 する 担 い 手 がいない 29.4 高 齢 化 により 住 戸 内 に 引 きこもりがちになり 活 気 がない 16.6 マナーやルールを 守 れない 高 齢 者 が 多 い 5.7 特 に 困 っていることはない 9.0 その 他 2.0 (%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 13

第 2 章 高 齢 者 の 居 住 安 定 に 向 けた 基 本 理 念 基 本 目 標 1 基 本 理 念 高 齢 者 が 自 分 らしく 安 心 して 暮 らせる 住 環 境 の 実 現 高 齢 化 が 進 むなか 住 み 慣 れたまち くまもと でより 安 心 して 暮 らせる 環 境 づくりが 求 められ ています 高 齢 者 には 一 人 ひとりの 個 性 があり その 人 にとってより 良 い 暮 らし 方 を 考 えることが 大 切 です 今 後 の 高 齢 化 の 進 展 に 対 応 し 住 宅 と 福 祉 が 連 携 して 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 図 るために 高 齢 者 が 自 分 らしく 安 心 して 暮 らせる 住 環 境 の 実 現 を 目 指 します 2 基 本 目 標 1. 高 齢 者 が 自 らに 合 った 暮 らし 方 を 選 択 できる 住 まいづくり 高 齢 者 の 居 住 に 対 するニーズが 多 様 化 し 住 まいのバリアフリー 化 が 求 められているなど 高 齢 者 の 住 まいを 取 り 巻 く 状 況 が 絶 えず 変 化 するなかで 高 齢 者 が 自 らの 暮 らしに 合 った 住 まいで 暮 ら せることが 求 められています 加 齢 による 身 体 機 能 の 低 下 などの 状 況 変 化 により 従 来 どおりの 暮 らし 方 で 住 み 続 けることが 困 難 になった 場 合 でも 住 み 慣 れた 地 域 や 市 内 で 住 み 続 けられるようにするため サービス 付 きの 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 や 老 人 ホーム 等 の 供 給 住 まいのバリアフリー 化 やニーズに 応 じた 住 み 替 え 支 援 などにより 高 齢 者 の 多 様 化 する 居 住 ニーズにあわせて 高 齢 者 が 自 らに 合 った 暮 らし 方 を 選 択 でき るようにします 2. 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 環 境 づくり 年 金 生 活 への 不 安 や 介 護 への 備 え 賃 貸 住 宅 での 暮 らしなど 高 齢 者 が 生 活 に 対 して 様 々な 不 安 を 抱 えているなかで 生 活 支 援 サービスや 情 報 提 供 など 高 齢 者 のソフトの 部 分 における 支 援 への 需 要 が 増 加 しています 高 齢 者 が 持 ち 家 や 賃 貸 住 宅 福 祉 施 設 など どのような 住 まいで 暮 らしていても 安 心 して 生 活 できるようにするため 高 齢 期 の 暮 らしに 関 する 情 報 提 供 や 意 識 啓 発 加 齢 による 身 体 機 能 の 低 下 を 補 完 する 生 活 支 援 サービスの 提 供 相 談 体 制 の 充 実 などにより 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 環 境 を 整 備 します 3. 高 齢 者 を 支 える 重 層 的 な 体 制 づくり 熊 本 市 では 平 成 23 年 7 月 に 居 住 支 援 協 議 会 を 設 立 し 高 齢 者 をはじめとした 住 まいの 確 保 に 配 慮 が 必 要 な 方 々を 支 援 する 体 制 が 整 いつつあります また 高 齢 者 が 暮 らす 地 域 においても 高 齢 者 を 支 える 活 動 が 見 られますが 担 い 手 の 減 少 などにより 地 域 活 動 が 困 難 になる 地 域 も 見 られます 高 齢 者 が 自 分 らしく 安 心 して 暮 らすために 行 政 をはじめとして 住 宅 関 連 事 業 者 福 祉 関 連 事 業 者 NPO 法 人 地 域 住 民 などが 協 力 し 各 主 体 の 特 徴 や 専 門 性 を 活 かした 役 割 分 担 と 連 携 のもと で 高 齢 者 を 重 層 的 に 支 援 する 体 制 を 構 築 します 14

第 3 章 具 体 的 な 取 り 組 み 1 高 齢 者 が 自 らに 合 った 暮 らし 方 を 選 択 できる 住 まいづくり (1) 住 まいの 選 択 肢 の 充 実 1 高 齢 者 向 け 住 宅 の 供 給 生 活 利 便 性 の 高 い 地 域 拠 点 などへの 高 齢 者 向 け 住 宅 の 整 備 促 進 高 齢 者 が 車 を 使 用 しなくても 暮 らしやすい 生 活 利 便 性 が 高 い 地 域 拠 点 などに 高 齢 者 の 様 々 なニーズに 対 応 した 住 まいを 確 保 し 住 み 慣 れたまち くまもと に 安 心 して 住 み 続 けられ るよう 新 規 の 建 設 のほか 既 存 ストックの 改 修 による 高 齢 者 向 け 住 宅 の 整 備 を 促 進 します サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 普 及 促 進 高 齢 者 が 福 祉 施 設 に 入 居 しなくても 賃 貸 住 宅 において 安 心 して 暮 らせるようにするため バリアフリー 化 と 生 活 支 援 サービスを 兼 ね 備 えたサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 について 制 度 内 容 や 補 助 金 税 制 優 遇 等 の 支 援 措 置 などの 周 知 を 図 りながら サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 登 録 を 普 及 促 進 します サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 登 録 制 度 の 概 要 高 齢 者 にふさわしいハード バリアフリー 構 造 一 定 の 面 積 設 備 安 心 できる 見 守 りサービス ケアの 専 門 家 による 安 否 確 認 サービス 生 活 相 談 サービス 1 登 録 は 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 が 行 い 事 業 者 へ 指 導 監 督 を 行 います 2 家 賃 やサービスなど 住 宅 に 関 する 情 報 が 開 示 されることにより 自 らのニーズに あった 住 まいの 選 択 が 可 能 となります (サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 では 安 否 確 認 生 活 相 談 サービス 以 外 の 介 護 医 療 生 活 支 援 サービスの 提 供 連 携 方 法 について 様 々なタイプがあります ) 税 制 所 得 税 法 人 税 の 割 増 償 却 固 定 資 産 税 の 減 額 不 動 産 取 得 税 の 軽 減 措 置 補 助 建 設 費 の 1/10 改 修 費 の 1/3 ( 国 費 上 限 100 万 円 / 戸 ) 融 資 住 宅 金 融 支 援 機 構 において 建 設 改 良 に 必 要 な 資 金 等 の 融 資 15

サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 に 関 する 市 独 自 の 登 録 基 準 の 検 討 熊 本 市 の 地 域 事 情 に 応 じたサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 供 給 を 促 進 するため 国 県 に よって 定 められている 登 録 基 準 について 生 活 の 質 の 向 上 や 立 地 誘 導 のための 市 独 自 の 登 録 基 準 を 検 討 します 高 齢 者 向 け 住 宅 の 管 理 の 適 正 化 高 齢 者 向 け 住 宅 のハードとソフト 両 面 の 質 を 確 保 していくため 住 宅 部 局 と 福 祉 部 局 が 連 携 し ホームページ 等 での 事 業 者 向 けの 適 正 な 情 報 提 供 や 指 導 などにより 管 理 の 適 正 化 を 図 ります 2 老 人 ホーム 等 の 整 備 入 所 待 機 者 の 実 態 調 査 に 基 づく 必 要 サービス 量 の 設 定 整 備 特 別 養 護 老 人 ホームをはじめとした はつらつプラン に 整 備 目 標 が 位 置 付 けられている 老 人 ホーム 等 の 整 備 については 入 所 待 機 者 等 の 実 態 を 把 握 しながら 必 要 数 を 適 宜 検 討 し 着 実 に 整 備 を 進 めます 有 料 老 人 ホームの 整 備 に 関 する 市 独 自 の 指 針 の 作 成 特 に 有 料 老 人 ホームは 事 業 者 主 体 による 届 け 出 のみで 整 備 することができるため 構 造 や 設 備 といったハード 面 のみならず 入 居 者 の 処 遇 などのソフト 面 における 質 の 向 上 を 図 る ため 市 独 自 の 指 針 を 作 成 します 3 市 営 住 宅 による 高 齢 者 の 住 宅 セーフティネットの 形 成 市 営 住 宅 のバリアフリー 化 の 推 進 高 齢 者 をはじめ 障 がい 者 など 誰 もが 安 心 して 暮 らせるようにするため 建 替 などを 行 うな かで 市 営 住 宅 のバリアフリー 化 ( 段 差 解 消 手 すり 設 置 適 切 な 廊 下 幅 等 )を 進 めます バリアフリー 化 された 市 営 団 地 シルバーハウジングの 適 正 な 管 理 市 営 住 宅 においても 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせるサービスを 提 供 するため LSA( 生 活 援 助 員 )が 配 置 されているシルバーハウジング において 福 祉 と 住 宅 が 連 携 し 生 活 指 導 や 相 談 安 否 確 認 緊 急 時 の 対 応 などの 適 正 な 管 理 運 営 に 努 めます 16

高 齢 者 の 市 営 住 宅 への 入 居 機 会 の 拡 充 特 に 生 活 に 困 窮 している 高 齢 者 について 家 賃 が 低 廉 な 市 営 住 宅 に 必 要 に 応 じて 適 切 に 入 居 できるようにするため 抽 選 番 号 を 1 個 追 加 するなど 高 齢 者 の 入 居 優 遇 を 実 施 するととも に より 困 窮 度 が 高 い 人 を 優 先 的 に 入 居 させるポイント 方 式 の 導 入 を 検 討 します また 高 齢 者 の 入 居 者 については 上 下 階 の 移 動 による 負 担 を 軽 減 するため 現 入 居 者 で 低 層 階 への 居 住 を 希 望 する 高 齢 者 の 住 み 替 えを 支 援 します 市 営 住 宅 を 活 用 した 高 齢 者 支 援 体 制 づくりの 検 討 市 営 住 宅 用 地 を 有 効 活 用 して 入 居 者 や 周 辺 住 民 に 福 祉 サービスを 提 供 するため 大 規 模 団 地 の 建 替 時 においては 高 齢 者 福 祉 施 設 の 併 設 について 適 宜 検 討 します また 高 齢 者 が 集 ま って 交 流 することで 生 きがいづくりや 引 きこもりを 防 止 するため 市 営 住 宅 の 団 地 集 会 所 を 活 用 し 高 齢 者 等 が 交 流 できる 場 の 創 出 について 検 討 します 17

(2) 住 まいのバリアフリー 化 等 の 促 進 1バリアフリー 化 等 による 在 宅 支 援 介 護 保 険 住 宅 改 修 制 度 熊 本 市 高 齢 者 及 び 障 害 者 住 宅 改 造 費 助 成 事 業 の 着 実 な 実 施 身 体 機 能 が 低 下 しても 現 在 の 住 宅 で 住 み 続 けられるようにするため 介 護 保 険 住 宅 改 修 制 度 熊 本 市 高 齢 者 及 び 障 害 者 住 宅 改 造 費 助 成 事 業 等 の 助 成 制 度 を 活 用 し 適 切 なバリア フリー 改 善 を 促 進 します 介 護 保 険 住 宅 改 修 制 度 要 介 護 者 等 が 以 下 の 住 宅 改 修 を 行 おうとするとき 実 際 の 住 宅 改 修 費 の9 割 相 当 額 が 20 万 円 を 上 限 に 支 給 されます 18

熊 本 市 高 齢 者 及 び 障 害 者 住 宅 改 造 費 助 成 事 業 の 概 要 1. 事 業 の 概 要 在 宅 の 高 齢 者 及 び 障 がい 者 が 安 全 かつ 快 適 な 生 活 ができるように 住 宅 を 改 造 する 場 合 に 必 要 な 経 費 を 助 成 することにより 当 該 高 齢 者 等 の 自 立 促 進 寝 たきりの 防 止 及 び 介 護 者 の 負 担 軽 減 を 図 ることを 目 的 としています 介 護 保 険 制 度 の 住 宅 改 修 費 と 併 用 が 可 能 であり 住 宅 改 修 費 では 対 応 できない 場 合 に 利 用 できます バリアフリー 化 事 例 ( 浴 室 ) 手 すりの 設 置 高 齢 者 対 応 の 浴 槽 に 更 新 2. 交 付 対 象 者 要 介 護 認 定 者 や 障 がい 者 の 高 齢 者 で 所 得 税 課 税 年 額 が 14 万 円 以 下 の 世 帯 3. 対 象 経 費 玄 関 廊 下 階 段 居 室 浴 室 トイレ 洗 面 所 台 所 等 在 宅 の 要 介 護 高 齢 者 等 が 利 用 する 部 分 であって 当 該 要 介 護 高 齢 者 等 向 けに 実 施 する 改 造 に 要 する 経 費 4. 助 成 額 65 歳 以 上 の 要 支 援 または 要 介 護 認 定 者 基 準 額 の 上 限 40 万 円 65 歳 以 上 の 要 支 援 または 要 介 護 者 で 身 体 障 がい 者 手 帳 (1 級 2 級 )または 療 養 手 帳 (A1 A2) 基 準 額 の 上 限 70 万 円 65 歳 未 満 で 身 体 障 がい 者 手 帳 (1 級 2 級 )または 療 養 手 帳 (A1 A2) 基 準 額 の 上 限 90 万 円 床 をかさ 上 げ 引 戸 に 取 替 え 耐 震 改 修 や 省 エネリフォーム 等 に 合 わせたバリアフリー 化 の 促 進 高 齢 者 が 住 みなれた 自 宅 に 安 心 して 住 み 続 けられるようにするため より 効 率 的 なリフォ ームができるよう 熊 本 市 戸 建 て 木 造 住 宅 耐 震 改 修 助 成 制 度 やエコポイント 制 度 等 の 助 成 制 度 や 高 齢 者 向 け 返 済 特 例 制 度 等 の 融 資 制 度 に 関 する 情 報 提 供 を 行 うことで 耐 震 改 修 や 省 エネリフォーム 等 に 合 わせた 住 宅 のバリアフリー 化 を 促 進 します リフォーム 業 者 の 育 成 高 齢 者 が 安 心 してバリアフリー 化 や 耐 震 化 などのリフォームができるようにするため 熊 本 県 や 建 築 関 係 団 体 福 祉 関 係 団 体 等 と 連 携 して 高 齢 期 に 備 えたリフォームについて 民 間 事 業 者 向 けの 講 習 会 の 開 催 やホームページ 等 での 情 報 提 供 などによりリフォーム 業 者 の 育 成 に 取 り 組 みます 2 賃 貸 住 宅 のバリアフリー 化 等 促 進 賃 貸 住 宅 オーナー 等 向 けの 情 報 提 供 や 意 識 啓 発 賃 貸 住 宅 では 改 修 にあたってオーナーの 了 解 が 必 要 な 場 合 が 多 く 持 ち 家 に 比 べて 借 家 で はバリアフリー 化 が 進 んでいない 状 況 にあります このことから 国 の 助 成 制 度 の 活 用 を 促 進 するなどパンフレットやホームページ 等 によりオーナーや 管 理 者 へバリアフリー 化 に 関 する 情 報 提 供 や 意 識 啓 発 を 行 います 19

賃 貸 住 宅 における 原 状 回 復 をめぐるトラブルとガイドライン の 普 及 促 進 賃 貸 住 宅 では 原 状 回 復 の 原 則 により 退 去 時 にバリアフリー 設 備 等 の 撤 去 費 用 が 発 生 する 場 合 がありトラブルとなることもあります 原 状 回 復 がバリアフリー 化 の 妨 げにならないよ うに 原 状 回 復 をめぐるトラブルとガイドライン の 普 及 を 促 進 します (3)ニーズに 応 じた 住 み 替 えの 支 援 1 住 み 替 えに 関 する 情 報 提 供 高 齢 者 の 住 まいに 関 する 情 報 提 供 の 充 実 高 齢 者 の 住 まいに 関 する 認 知 度 の 向 上 を 図 るため 市 営 住 宅 やサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 賃 貸 住 宅 特 別 養 護 老 人 ホームや 有 料 老 人 ホーム 等 の 福 祉 施 設 について 高 齢 者 の 住 まいに 関 するパンフレット 等 を 活 用 して 様 々な 機 会 や 機 関 を 通 じて 情 報 提 供 を 充 実 させま す 高 齢 者 が 居 住 する 施 設 住 宅 の 例 介 護 保 特 別 養 護 老 人 ホーム 老 人 保 健 施 設 険 施 [ 介 護 ] [リハビリ] 設 ( 地 方 公 共 団 体 社 会 福 祉 法 人 ) ( 地 方 公 共 団 体 医 療 法 人 ) 介 護 療 養 型 医 療 施 設 [ 医 療 的 要 素 ] ( 地 方 公 共 団 体 医 療 法 人 ) 居 住 施 設 有 料 老 人 ホーム [ 中 高 所 得 者 ] ( 営 利 法 人 ) 軽 費 老 人 ホーム ケアハウス [ 低 所 得 者 ] ( 地 方 公 共 団 体 社 会 福 祉 法 人 ) 認 知 症 高 齢 者 グループホーム [ 認 知 症 ] ( 営 利 法 人 ) 養 護 老 人 ホーム [ 低 所 得 者 困 窮 度 高 契 約 ではなく 措 置 ] ( 地 方 公 共 団 体 社 会 福 祉 法 人 ) 賃 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 貸 住 [ 生 活 支 援 サービスの 付 いた 宅 高 齢 者 向 けの 住 まい] ( 営 利 法 人 医 療 法 人 社 会 福 祉 法 人 ) 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 [ 高 齢 者 を 主 とした 賃 貸 住 宅 ] ( 営 利 法 人 医 療 法 人 社 会 福 祉 法 人 ) []は 特 徴 ()は 主 な 設 置 主 体 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 は 平 成 23 年 に 法 改 正 により 制 度 廃 止 シルバーハウジング [ 公 営 住 宅 入 居 者 への 生 活 援 助 ] ( 地 方 公 共 団 体 ) あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 の 利 用 促 進 高 齢 者 の 住 まいは サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 や 有 料 老 人 ホーム ケアハウスなど 様 々 な 種 類 があり 利 用 しやすい 反 面 施 設 特 性 を 知 らずに 入 居 してトラブルになることもありま す 住 まいのニーズが 多 様 化 する 中 その 人 に 本 当 にあった 住 み 替 え 先 を 相 談 員 が 一 緒 に 探 す Saflanet(セーフラネット)あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 について 様 々な 広 報 媒 体 を 活 用 して 周 知 を 図 るとともに 医 療 機 関 等 と 連 携 して 相 談 窓 口 の 利 用 を 促 進 します 20

2 円 滑 な 住 み 替 えの 仕 組 みづくり あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 の 充 実 高 齢 者 が 身 体 状 況 の 変 化 や 経 済 状 況 に 応 じて 自 らに 合 った 暮 らし 方 を 選 択 し 適 切 な 住 宅 や 施 設 に 円 滑 に 住 み 替 えられるように 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 において 住 み 替 え 相 談 会 の 定 期 開 催 や 相 談 員 の 育 成 相 談 窓 口 の 登 録 促 進 を 図 り あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 を 充 実 さ せます また 高 齢 者 が 身 近 なところで 住 み 替 えについて 安 心 して 相 談 できるよう 地 域 包 括 支 援 センターとの 連 携 を 強 化 し あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 としての 登 録 を 促 進 します ニーズに 応 じた 住 まいの 情 報 提 供 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 が 運 営 するホームページ Saflanet(セーフラネット)あんしん 住 み 替 え 支 援 サイト において 高 齢 者 向 け 住 宅 や 老 人 ホーム ケアハウスなどの 様 々な 住 ま いの 物 件 情 報 を 提 供 するとともに 既 存 ストックを 有 効 活 用 し 低 廉 な 家 賃 の 住 宅 や 医 療 機 関 と 連 携 した 住 宅 など 様 々なニーズに 応 じた 住 まいを 確 保 できるよう 制 度 の 普 及 と 物 件 登 録 の 促 進 に 取 り 組 みます あんしん 住 み 替 え 相 談 窓 口 事 業 の 概 要 既 存 ストック 老 人 ホーム ケアハウス 高 齢 者 向 け 住 宅 アパート マンション マイホームなど 住 宅 確 保 要 配 慮 者 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 など (1) 相 談 会 の 開 催 定 期 的 に 相 談 会 を 開 催 し 福 祉 分 野 不 動 産 分 野 の 専 門 家 が 住 み 替 えについて 一 緒 に 考 え 住 ま いを 探 すお 手 伝 いをします (2) ホームページで 情 報 提 供 Saflanet あんしん 住 み 替 え 支 援 サイト で 賃 貸 住 宅 や 老 人 ホームなどの 物 件 情 報 を 提 供 します (3) 相 談 員 を 育 成 不 動 産 関 係 や 福 祉 関 係 の 専 門 知 識 を 持 った 相 談 員 を 育 成 するために 様 々なプログラムの 講 座 を 開 催 してスキルアップを 目 指 します 21

円 滑 入 居 の 仕 組 みづくり 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 において 構 成 団 体 の 特 徴 や 専 門 性 を 活 かし 保 証 人 を 確 保 できない 方 が 民 間 賃 貸 住 宅 に 円 滑 に 入 居 できるよう 入 居 支 援 の 仕 組 みづくりについて 調 査 研 究 を 行 います 熊 本 県 あんしん 賃 貸 支 援 事 業 との 情 報 共 有 高 齢 者 が 入 居 を 制 限 されることがないようにするため 高 齢 者 等 の 入 居 を 拒 まない 賃 貸 住 宅 の 登 録 制 度 である 熊 本 県 あんしん 賃 貸 支 援 事 業 と 連 携 して 情 報 共 有 し 円 滑 な 入 居 を 支 援 します 空 き 家 を 活 用 した 住 み 替 えの 仕 組 みづくり 広 い 住 宅 に 高 齢 者 が 一 人 または 二 人 で 住 む いわゆる 居 住 のミスマッチ を 解 消 すると ともに 高 齢 者 が 一 人 ひとりの 身 体 状 況 や 経 済 状 況 等 に 応 じた 適 切 な 住 まいへの 住 み 替 えが できるように 空 き 家 となった 高 齢 者 の 持 ち 家 をセーフラネットに 登 録 し これを 広 い 住 宅 を 必 要 とする 子 育 て 世 帯 等 に 賃 貸 することで 生 活 費 や 住 み 替 え 先 の 家 賃 負 担 を 軽 減 するな ど 空 き 家 を 活 用 した 住 み 替 えの 仕 組 みづくりに 取 り 組 みます 22

2 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 環 境 づくり (1) 適 切 な 情 報 発 信 と 意 識 啓 発 1 市 民 向 けの 情 報 発 信 意 識 啓 発 住 宅 制 度 と 福 祉 制 度 に 関 するわかりやすい 情 報 発 信 高 齢 者 が 住 宅 制 度 と 福 祉 制 度 についてわかりやすく 情 報 を 取 得 できるようにするため 介 護 知 得 (しっとく) 情 報 終 身 建 物 賃 貸 借 制 度 の 紹 介 等 により 支 援 制 度 や 高 齢 者 の 住 ま いなどに 関 する 情 報 について 住 宅 分 野 と 福 祉 分 野 の 情 報 を 総 合 的 に 提 供 します 介 護 知 得 (しっとく) 情 報 ( 表 紙 と 抜 粋 ) 高 齢 者 向 け 住 宅 や 福 祉 施 設 の 入 居 情 報 の 一 元 的 な 情 報 発 信 高 齢 者 の 住 まいとして 現 在 別 々に 提 供 されている 高 齢 者 向 け 住 宅 や 福 祉 施 設 の 情 報 を 一 括 で 取 得 できるようにするため 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 が 運 営 するホームページに 高 齢 者 向 け 住 宅 や 福 祉 施 設 の 情 報 を 掲 載 します また 自 治 会 や 民 生 委 員 福 祉 医 療 機 関 等 を 通 し て 地 域 の 高 齢 者 に 高 齢 者 向 け 住 宅 や 福 祉 施 設 の 入 居 情 報 について 一 元 的 な 情 報 発 信 ができ るように 取 り 組 みます 介 護 予 防 などの 高 齢 期 を 見 据 えた 意 識 啓 発 高 齢 者 以 外 の 世 代 に 対 しても 早 くから 高 齢 期 に 備 えられるようにするため 介 護 予 防 な どについて 関 心 を 持 ちやすいようにイベントや 出 前 講 座 を 通 じて 情 報 発 信 や 体 験 学 習 を 行 う など 様 々な 機 会 で 意 識 啓 発 を 行 います 23

高 齢 者 の 生 活 向 上 を 図 るための 情 報 提 供 持 ち 家 を 資 産 として 活 用 して 生 活 の 向 上 を 図 るため 住 宅 金 融 支 援 機 構 の 高 齢 者 向 け 返 済 特 例 制 度 熊 本 市 社 会 福 祉 協 議 会 の 長 期 生 活 支 援 資 金 貸 付 制 度 民 間 金 融 機 関 など のリバースモーゲージ 等 の 貸 付 制 度 や 高 齢 者 の 住 み 替 えに 係 る 転 居 費 用 の 負 担 軽 減 のため の 熊 本 市 社 会 福 祉 協 議 会 の 生 活 福 祉 資 金 貸 付 等 に 関 する 情 報 を 提 供 します 2 民 間 事 業 者 向 けの 情 報 発 信 意 識 啓 発 研 修 会 の 開 催 や 事 業 者 間 の 交 流 の 場 づくり 高 齢 者 に 配 慮 した 構 造 や 設 備 などのハード 面 における 住 まいの 質 の 向 上 のみならず 生 活 支 援 サービスや 入 居 者 の 生 きがいづくりなどのソフト 面 における 入 居 者 の 生 活 の 質 の 向 上 を 図 るため 住 宅 事 業 者 や 施 設 管 理 者 賃 貸 住 宅 オーナー 向 けの 研 修 会 を 開 催 します また 住 宅 関 係 者 と 福 祉 関 係 者 相 互 の 意 識 向 上 と 情 報 共 有 できる 交 流 の 場 を 設 けるなど 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 住 まいを 提 供 できるよう 民 間 事 業 者 向 けの 情 報 発 信 意 識 啓 発 を 行 います 賃 貸 住 宅 管 理 業 者 登 録 制 度 の 普 及 促 進 敷 金 保 証 金 の 返 還 や 契 約 の 更 新 などの 管 理 業 務 に 係 るトラブルを 未 然 に 防 ぐため 登 録 された 賃 貸 住 宅 管 理 業 者 について 契 約 内 容 の 重 要 事 項 を 借 主 へ 説 明 すること 等 一 定 のル ールの 遵 守 義 務 を 課 すとともに 違 反 した 場 合 などは 勧 告 や 登 録 抹 消 とすることを 定 めた 国 土 交 通 省 の 賃 貸 住 宅 管 理 業 者 登 録 制 度 の 普 及 促 進 を 図 り 賃 貸 住 宅 の 適 正 な 管 理 運 営 を 誘 導 します (2) 高 齢 者 生 活 支 援 サービスの 充 実 1 在 宅 を 支 える 生 活 支 援 サービスの 提 供 在 宅 サービスの 強 化 等 による 介 護 サービスの 充 実 強 化 地 域 において 個 々の 高 齢 者 の 状 態 に 応 じて 適 切 な 支 援 を 行 うため 地 域 包 括 支 援 センタ ーを 中 核 とし 介 護 医 療 予 防 生 活 支 援 住 まい の 各 視 点 での 取 り 組 みが 包 括 的 継 続 的 に 提 供 される 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 をめざします 医 療 と 介 護 の 連 携 体 制 の 強 化 急 性 期 病 院 や 回 復 期 病 院 から 退 院 後 在 宅 生 活 を 円 滑 に 進 めるため 医 療 面 を 支 える 病 院 や 診 療 所 介 護 面 で 重 要 な 役 割 を 担 うケアマネジャーにおける 医 療 と 介 護 の 連 携 に 関 する 課 題 等 を 明 らかにするとともに 円 滑 な 連 携 を 行 うための 方 策 等 を 検 討 します 民 生 委 員 等 と 連 携 した 高 齢 者 の 見 守 りの 実 施 地 域 包 括 ケアの 中 核 的 役 割 を 担 う 地 域 包 括 支 援 センターと 民 生 委 員 の 協 働 により 市 内 の 高 齢 者 の 実 態 調 査 を 実 施 するなど 地 域 における 高 齢 者 の 実 態 に 基 づき 今 後 の 高 齢 者 の 見 守 り 活 動 の 更 なる 推 進 を 図 ります 24

介 護 予 防 の 推 進 や 自 立 支 援 型 の 介 護 の 推 進 介 護 が 必 要 となる 要 介 護 状 態 にならないようにするため 介 護 が 必 要 となるおそれのある 方 を 様 々なルートから 把 握 し 高 齢 者 の 方 たちの 介 護 予 防 事 業 への 積 極 的 な 参 加 が 図 られる よう 地 域 全 体 で 高 齢 者 を 支 えていく 取 り 組 みを 推 進 します 併 せて 高 齢 者 の 方 が 一 人 にな っても 安 心 して 暮 らしていくことができるような 支 援 体 制 の 充 実 を 図 ります 認 知 症 高 齢 者 とその 家 族 の 支 援 体 制 の 充 実 認 知 症 があってもその 人 らしく 地 域 の 中 で 暮 らせるまち を 目 指 し 認 知 症 サポーター を 積 極 的 に 育 成 し 認 知 症 である 本 人 や 家 族 が 安 心 して 社 会 生 活 を 営 むことが 出 来 る 地 域 づ くりの 推 進 や 支 援 体 制 の 整 備 を 図 ります 併 せて 認 知 症 高 齢 者 の 在 宅 での 介 護 は 日 常 生 活 上 の 介 護 に 加 えて 家 族 の 心 身 の 負 担 が 大 きいものであるため 医 療 保 健 福 祉 ボラ ンティア 等 の 連 携 による 支 援 体 制 の 整 備 を 図 っていきます 高 齢 者 の 権 利 擁 護 に 対 する 支 援 区 役 所 を 中 心 とした 高 齢 者 の 権 利 擁 護 体 制 を 強 化 するとともに 区 の 日 常 生 活 圏 域 ごとに 設 置 されている 地 域 包 括 支 援 センターにおいて 身 体 の 状 態 や 社 会 的 な 判 断 能 力 が 低 下 した 高 齢 者 認 知 症 高 齢 者 の 権 利 を 保 持 するために 総 合 相 談 や 虐 待 防 止 への 対 応 により 個 人 の 尊 厳 を 守 り 高 齢 者 一 人 ひとりの 人 権 と 権 利 が 確 保 できるよう 支 援 策 を 強 化 します 2 高 齢 者 の 生 きがいづくり 高 齢 者 の 積 極 的 な 社 会 参 加 の 機 会 の 創 出 現 在 高 齢 者 の 約 8 割 の 方 は 介 護 等 の 必 要 のない いわゆる 元 気 高 齢 者 と 呼 ばれる 方 たちです 元 気 高 齢 者 の 方 たちが 生 きがいと 喜 びをもって 生 活 し 健 康 で 活 力 ある 暮 らし をしていくための 施 策 が 求 められます そこで 地 域 の 中 でいきいきと 暮 らしていくために 世 代 間 交 流 やスポーツ 交 流 文 化 教 養 活 動 等 への 支 援 について 高 齢 者 が 積 極 的 に 社 会 参 加 できるよう 努 めます 25

(3) 総 合 的 な 相 談 への 対 応 1 住 宅 と 福 祉 の 相 談 窓 口 の 連 携 住 宅 窓 口 と 福 祉 窓 口 の 連 携 強 化 在 宅 支 援 に 係 わる 高 齢 者 及 びその 家 族 からの 相 談 内 容 は 住 宅 に 関 連 する 内 容 から 福 祉 に 関 連 する 内 容 まで 多 岐 に 渡 るため 住 宅 部 局 と 福 祉 部 局 が 相 談 窓 口 における 連 携 強 化 を 図 り ます 地 域 包 括 支 援 センター 等 における 高 齢 者 の 居 住 に 関 する 相 談 体 制 の 強 化 地 域 において 高 齢 者 のニーズに 対 応 してきめ 細 かに 支 援 を 行 うため 地 域 包 括 支 援 センタ ー 等 における 相 談 体 制 の 強 化 に 取 り 組 みます 地 域 包 括 支 援 センターの 概 要 高 齢 者 が 住 み 慣 れた 地 域 で 尊 厳 のある 生 活 を 継 続 することができるよう 要 介 護 状 態 になっても 高 齢 者 のニーズや 状 態 の 変 化 に 応 じて 必 要 なサービスが 切 れ 目 なく 提 供 され るよう 地 域 の 中 核 機 関 として 地 域 包 括 支 援 センターが 創 設 されました 熊 本 市 では 市 内 を 27 の 日 常 生 活 圏 域 に 分 け それぞれの 日 常 生 活 圏 域 ごとに 平 成 18 年 4 月 から 地 域 包 括 支 援 センターを 設 置 しています 地 域 包 括 支 援 センターでは 保 健 師 主 任 ケアマネジャー 社 会 福 祉 士 等 の 専 門 スタ ッフを 配 置 し 1. 介 護 予 防 ケアマネジメント 2. 総 合 相 談 支 援 権 利 擁 護 3. 包 括 的 継 続 的 ケアマネジメント などの 業 務 を 行 っています 26

3 高 齢 者 を 支 える 重 層 的 な 体 制 づくり (1) 各 主 体 間 の 連 携 による 居 住 支 援 体 制 づくり 1 地 域 における 居 住 支 援 官 民 地 域 による 情 報 交 換 の 場 の 創 出 高 齢 者 が 自 身 の 生 活 状 況 に 応 じて その 地 域 で 安 全 安 心 な 生 活 ができるように 行 政 民 間 事 業 者 自 治 会 等 がそれぞれ 役 割 を 担 い 協 働 で 地 域 における 高 齢 者 の 情 報 交 換 の 場 を 創 出 します 地 域 で 支 えあう 体 制 づくり 高 齢 者 が 住 み 慣 れた 地 域 で 安 心 して 暮 らせるようにするため 出 前 講 座 やイベント 等 にお いてバリアフリーや 住 み 替 えなど 高 齢 者 の 住 まいに 関 する 情 報 を 提 供 することによって 地 域 住 民 一 人 ひとりの 知 識 向 上 と 意 識 啓 発 を 図 り 地 域 で 支 えあう 体 制 づくりの 支 援 に 取 り 組 みます 出 前 講 座 の 様 子 住 まいづくりフェアの 様 子 熊 本 市 災 害 時 要 援 護 者 避 難 支 援 制 度 を 活 用 した 災 害 時 の 支 援 災 害 発 生 時 に 高 齢 者 が 安 全 に 避 難 できるように 熊 本 市 災 害 時 要 援 護 者 避 難 支 援 制 度 を 活 用 し 支 援 が 必 要 な 高 齢 者 に 関 する 情 報 を 収 集 して 適 切 な 支 援 を 図 ります 2 各 主 体 間 の 連 携 の 強 化 居 住 支 援 協 議 会 における 連 携 の 強 化 拡 充 居 住 支 援 協 議 会 が 中 心 となり 地 域 包 括 支 援 センター 社 会 福 祉 協 議 会 不 動 産 住 宅 関 連 の 事 業 者 医 療 福 祉 関 連 の 事 業 者 自 治 会 や 民 生 委 員 などの 主 体 間 の 連 携 をより 強 化 し 高 齢 者 の 居 住 支 援 体 制 づくりに 取 り 組 みます 地 域 との 連 携 による 情 報 提 供 や 見 守 り 声 かけ 地 域 において 高 齢 者 に 対 するきめ 細 かな 支 援 を 行 うため 地 域 活 動 の 担 い 手 となっている 自 治 会 民 生 委 員 老 人 クラブ 等 と 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 が 連 携 し 情 報 提 供 や 見 守 り 声 かけなどのモデル 事 業 に 取 り 組 みます 27

第 4 章 計 画 の 推 進 に 向 けて 1 計 画 の 進 捗 管 理 (1) 成 果 指 標 基 本 目 標 の 達 成 状 況 を 評 価 するため 計 画 期 間 中 ( 平 成 24~29 年 度 )に 達 成 を 目 指 す 成 果 指 標 を 設 定 します サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 戸 数 現 在 高 齢 者 居 宅 生 活 支 援 体 制 の 確 保 された 賃 貸 住 宅 老 人 ホーム(サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 1 )は 熊 本 市 内 に 約 3,000 戸 供 給 されています 国 の 需 要 推 計 プログラムに 基 づき 推 計 すると 平 成 29 年 度 までに 新 たにサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 を 必 要 とする 世 帯 数 は 2,280 世 帯 と 推 計 されます よって サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 について 平 成 29 年 度 までに 民 間 による 新 規 の 建 設 と 改 修 を 合 わせて 約 2,300 戸 を 供 給 し 平 成 29 年 度 の 供 給 戸 数 として 約 5,300 戸 を 目 標 とします 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H29) サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 戸 数 約 3,000 戸 約 5,300 戸 1:サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 緊 急 通 報 や 安 否 確 認 等 の 生 活 支 援 サービスを 行 う 賃 貸 住 宅 有 料 老 人 ホーム 等 Saflanet(セーフラネット)あんしん 住 み 替 え 支 援 サイト 2 への 登 録 件 数 賃 貸 住 宅 や 老 人 ホームなどの 物 件 情 報 を 提 供 する 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 が 運 営 するホーム ページ Saflanet(セーフラネット)あんしん 住 み 替 え 支 援 サイト には 現 在 約 500 件 の 住 宅 や 施 設 が 登 録 されています 今 後 年 間 約 50 件 の 登 録 を 目 指 すことで 平 成 29 年 度 までの 登 録 件 数 として 約 800 件 を 目 標 とします Saflanet(セーフラネット)あんしん 住 み 替 え 支 援 サイトへの 登 録 件 数 現 状 値 (H23) 約 500 件 目 標 値 (H29) 約 800 件 (2) 進 捗 管 理 住 宅 部 局 と 福 祉 部 局 が 連 携 して 成 果 指 標 の 達 成 状 況 や 施 策 の 実 施 状 況 について 定 期 的 な 進 捗 管 理 を 行 います また 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 や 国 の 政 策 動 向 に 対 応 しながら 熊 本 市 はつらつプラン との 整 合 を 図 るため3 年 を 目 途 に 見 直 します 28

2 計 画 の 推 進 に 向 けて 計 画 の 推 進 に 向 けては 市 民 地 域 組 織 民 間 事 業 者 等 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 熊 本 市 及 び 国 県 の 各 主 体 間 が 相 互 に 連 携 し それぞれが 役 割 分 担 を 担 い 協 働 で 取 り 組 むこととします 熊 本 市 においては 住 宅 部 局 と 福 祉 部 局 がこれまで 以 上 に 緊 密 に 連 携 し 本 計 画 に 基 づく 共 通 の 方 針 の 下 で 施 策 の 展 開 を 図 ることとし 必 要 に 応 じて 国 や 県 との 情 報 交 換 及 び 連 携 調 整 を 図 りながら 取 り 組 みます 市 民 や 自 治 会 等 の 地 域 組 織 においては 高 齢 者 が 地 域 で 安 心 して 暮 らすことができる 居 住 環 境 の 実 現 に 向 けて 市 民 一 人 ひとりが 意 識 の 向 上 に 努 めるとともに 様 々な 活 動 への 積 極 的 な 参 加 を 促 すこととします 住 宅 福 祉 医 療 関 連 事 業 者 等 の 民 間 事 業 者 においては 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 向 けた 様 々な 活 動 の 支 援 に 努 めるとともに 必 要 に 応 じて 専 門 家 を 派 遣 などに 積 極 的 に 協 力 すること とします また 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 においては 行 政 だけでは 解 決 できない 居 住 支 援 に 関 する 課 題 等 を 踏 まえ 情 報 を 関 係 者 間 で 共 有 するとともに 不 動 産 関 係 や 福 祉 関 係 NPO 法 人 等 の 団 体 の 幅 広 いネットワークを 活 かしながら 密 接 な 連 携 の 基 で 必 要 な 支 援 策 等 について 協 議 し 高 齢 者 等 の 居 住 支 援 に 取 り 組 むこととします 国 熊 本 県 情 報 交 換 連 携 調 整 福 祉 関 係 団 体 連 携 協 働 熊 本 市 ( 住 宅 福 祉 部 局 ) 熊 本 市 居 住 支 援 協 議 会 ( 情 報 共 有 情 報 交 換 協 議 ) NPO 法 人 等 不 動 産 関 係 団 体 連 携 協 働 市 民 地 域 組 織 ( 自 治 会 等 ) 意 識 向 上 活 動 参 加 連 携 協 働 民 間 事 業 者 ( 住 宅 福 祉 医 療 など) 活 動 支 援 専 門 家 の 派 遣 協 力 等 29

資 料 編 1 計 画 策 定 の 経 緯 と 体 制 1. 計 画 策 定 の 経 緯 と 体 制 本 計 画 は 平 成 21 年 の 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 関 する 法 律 の 改 正 を 踏 まえ 平 成 22 年 に 高 齢 者 の 居 住 のあり 方 に 関 する 調 査 を 実 施 し この 結 果 に 基 づき 住 宅 部 局 と 福 祉 部 局 が 共 同 で 策 定 しました 策 定 にあたっては 学 識 経 験 者 住 宅 分 野 福 祉 分 野 の 専 門 家 に 公 募 委 員 を 加 えて 熊 本 市 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 策 定 委 員 会 を 設 置 し 4 回 にわたる 審 議 を 経 て 策 定 しています 平 成 22 年 度 平 成 23 年 8 月 9 月 10 月 11 月 平 成 24 年 1 月 2 月 3 月 高 齢 者 の 居 住 のあり 方 に 関 する 調 査 実 施 第 1 回 策 定 委 員 会 開 催 ( 策 定 方 針 現 況 と 課 題 について) 第 2 回 策 定 委 員 会 開 催 ( 基 本 理 念 基 本 目 標 について) オープンハウス 第 3 回 策 定 委 員 会 開 催 ( 供 給 目 標 具 体 的 な 取 り 組 みについて) 第 4 回 策 定 委 員 会 開 催 ( 計 画 素 案 について) 計 画 ( 素 案 )のパブリックコメント 実 施 策 定 完 了 熊 本 市 高 齢 者 居 住 安 定 確 保 計 画 策 定 委 員 会 委 員 名 簿 (50 音 順 敬 称 略 ) 氏 名 所 属 役 職 等 備 考 位 寄 和 久 熊 本 大 学 工 学 部 教 授 委 員 長 江 﨑 恵 美 子 後 藤 光 新 立 順 子 髙 瀬 美 子 西 英 子 濵 田 剛 子 藤 井 泰 彰 横 田 友 子 日 本 賃 貸 住 宅 管 理 協 会 熊 本 県 支 部 顧 問 公 募 熊 本 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 長 熊 本 市 老 人 福 祉 施 設 協 議 会 会 長 熊 本 県 立 大 学 環 境 共 生 学 部 准 教 授 熊 本 県 建 築 士 会 女 性 部 会 会 長 熊 本 県 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 事 業 者 連 絡 協 議 会 会 長 公 募 和 田 要 熊 本 学 園 大 学 社 会 福 祉 学 部 教 授 副 委 員 長 30

2 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 登 録 制 度 の 概 要 1. 制 度 の 概 要 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 登 録 制 度 とは 事 業 者 等 の 申 請 に 基 づき 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 が 登 録 を 行 い 家 賃 やサービスに 関 する 情 報 が 公 開 される 登 録 制 度 です サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 は 介 護 医 療 と 連 携 した 高 齢 者 を 支 援 するサービスを 提 供 す るバリアフリー 構 造 の 住 宅 で 居 室 の 広 さや 設 備 バリアフリーといったハード 面 に 加 え ケ アの 専 門 家 による 安 否 確 認 や 生 活 相 談 サービスを 提 供 することなどにより 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らすことができる 環 境 を 整 えた 住 宅 です 2. 登 録 基 準 ( 主 なもの) 項 目 登 録 できる 住 宅 の 種 別 基 準 等 賃 貸 住 宅 または 有 料 老 人 ホーム 賃 貸 住 宅 及 び 有 料 老 人 ホームを 構 成 する 建 築 物 ごとに 登 録 する 入 居 者 の 要 件 60 歳 以 上 の 者 又 は 要 介 護 要 支 援 認 定 を 受 けている 者 及 びその 同 居 者 ( ) 配 偶 者 60 歳 以 上 の 親 族 要 介 護 要 支 援 認 定 を 受 けている 親 族 1 戸 あたりの 床 面 積 は 原 則 25 m2 以 上 規 模 基 準 居 間 食 堂 台 所 等 高 齢 者 が 共 同 して 利 用 するために 十 分 な 面 積 を 有 する 共 用 の 設 備 がある 場 合 は 18 m2 以 上 とすることができます 設 備 基 準 原 則 各 戸 に 台 所 水 洗 便 所 収 納 設 備 洗 面 設 備 及 び 浴 室 加 齢 対 応 構 造 等 (バリアフ リー)の 基 準 サービス 関 連 (1) 床 段 差 なし(フルフラット 化 ) (2) 廊 下 幅 78cm( 柱 の 存 する 部 分 は 75cm) 以 上 (3) 出 入 口 の 幅 居 室 75cm 以 上 浴 室 60cm 以 上 (4) 浴 室 の 規 格 短 辺 120cm 面 積 1.8 m2 以 上 ( 一 戸 建 の 場 合 短 辺 130cm 面 積 2 m2 以 上 ) (5) 住 戸 内 の 階 段 の 寸 法 T 19.5 R/T 22/21 55 T+2R 65 T: 踏 面 の 寸 法 (cm) R:けあげの 寸 法 (cm) (6) 主 たる 共 用 の 階 段 の 寸 法 T 24 55 T+2R 65 (7) 手 すり 便 所 浴 室 及 び 住 戸 内 の 階 段 に 手 すりを 設 置 (8)エレベーター 3 階 建 以 上 の 共 同 住 宅 は 建 物 出 入 口 のある 階 に 停 止 するエレベーターを 設 置 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 関 する 法 律 施 行 規 則 (9)その 他 第 34 条 第 1 項 第 9 号 の 国 土 交 通 大 臣 の 定 める 基 準 を 満 足 する 必 要 があります 既 存 建 物 の 改 良 等 の 場 合 上 記 の 基 準 の(1)(5)(6)(7)を 満 たすこと 国 土 交 通 省 厚 生 労 働 省 関 係 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 関 する 法 律 施 行 規 則 第 10 条 第 5 号 の 国 土 交 通 大 臣 及 び 厚 生 労 働 大 臣 の 定 める 基 準 ( 平 成 23 年 国 土 交 通 省 厚 生 労 働 省 告 示 第 2 号 )を 満 足 すること 状 況 把 握 サービス 及 び 生 活 相 談 サービスを 提 供 すること 次 に 掲 げる 者 のいずれかが 夜 間 を 除 き 住 宅 の 敷 地 又 は 隣 接 敷 地 内 の 建 物 に 常 駐 しサービスを 提 供 すること 医 療 法 人 社 会 福 祉 法 人 介 護 保 険 法 指 定 居 宅 サービス 事 業 所 等 の 事 業 者 が 登 録 を 受 けようとする 者 である 場 合 当 該 サービスに 従 事 する 者 それ 以 外 の 場 合 医 師 看 護 師 介 護 福 祉 士 社 会 福 祉 士 介 護 支 援 専 門 員 又 はヘルパー2 級 以 上 の 有 資 格 者 常 駐 しない 時 間 帯 は 各 居 住 部 分 に 設 置 する 通 報 装 置 にてサービスを 提 供 すること 31

3 高 齢 者 向 け 住 宅 の 需 要 の 考 え 方 1. 高 齢 者 向 け 住 宅 の 現 況 平 成 23 年 度 の 現 況 値 ( 特 定 施 設 を 除 く) サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 生 活 支 援 サービスのついた 軽 費 老 人 ホーム 有 料 老 人 ホーム 施 設 民 間 賃 貸 住 宅 サービス 付 き 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 高 齢 者 居 宅 生 活 支 援 体 制 の シルバーハウジング 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 確 保 された 公 的 賃 貸 住 宅 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 ( 平 成 23 年 12 月 現 在 ) 戸 数 2,103 戸 855 戸 合 計 2,958 戸 2. 需 要 推 計 高 齢 者 向 け 住 宅 の 需 要 は 高 齢 者 居 宅 生 活 支 援 体 制 の 確 保 された 賃 貸 住 宅 老 人 ホーム(サ ービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 )の 供 給 を 必 要 とする 世 帯 数 を 推 計 する 国 の 需 要 推 計 プログラム に 基 づき 算 出 しています 具 体 的 には 目 標 年 次 の 平 成 29 年 度 における 要 介 護 者 等 ( 要 介 護 者 要 支 援 者 二 次 予 防 事 業 対 象 高 齢 者 )のうち 高 齢 者 福 祉 施 設 等 と 高 齢 者 居 宅 生 活 支 援 体 制 の 確 保 された 公 的 賃 貸 住 宅 に 入 所 入 居 していない 借 家 に 住 む 高 齢 単 身 夫 婦 世 帯 を 住 宅 の 確 保 に 配 慮 が 必 要 な 高 齢 者 世 帯 として 推 計 します この 結 果 平 成 29 年 度 までに 新 たにサービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 供 給 を 必 要 とする 世 帯 数 は 2,280 世 帯 と 推 計 されます 需 要 推 計 の 流 れ(H29 年 度 推 計 値 ) 高 齢 者 :184,357 人 要 介 護 者 等 ( 要 介 護 者 要 支 援 者 二 次 予 防 事 業 対 象 高 齢 者 ) : 52,250 人 控 除 高 齢 者 福 祉 施 設 等 : 9,880 人 特 別 養 護 老 人 ホーム 介 護 老 人 保 健 施 設 介 護 療 養 型 医 療 施 設 認 知 症 高 齢 者 グループホーム 養 護 老 人 ホーム 軽 費 老 人 ホーム 有 料 老 人 ホーム サービス 付 き 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 高 齢 者 福 祉 施 設 等 に 入 所 していない 要 介 護 者 等 : 42,380 人 高 齢 者 福 祉 施 設 等 に 入 所 していない 要 介 護 者 等 のうち 借 家 に 住 む 高 齢 単 身 夫 婦 世 帯 : 3,140 世 帯 控 除 高 齢 者 居 宅 生 活 支 援 体 制 の 確 保 された 公 的 賃 貸 住 宅 : 860 戸 シルバーハウジング 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 住 宅 の 確 保 に 配 慮 が 必 要 な 高 齢 者 世 帯 ( 高 齢 者 福 祉 施 設 や 公 的 賃 貸 住 宅 で 対 応 されない 借 家 に 住 む 高 齢 単 身 夫 婦 世 帯 ) 平 成 29 年 度 : 2,280 世 帯 ( 約 2,300 世 帯 ) 32

4 熊 本 市 の 高 齢 者 の 居 住 の 現 状 1. 熊 本 市 の 高 齢 化 の 状 況 熊 本 市 の 総 人 口 に 占 める 高 齢 者 人 口 の 割 合 ( 高 齢 化 率 )は 全 国 や 熊 本 県 より 低 い 水 準 で 推 移 し ているものの 高 齢 化 率 は 年 々 高 まり 平 成 22 年 国 勢 調 査 時 点 で 21.0%に 達 しています 高 齢 化 率 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 30 25 20 熊 本 県 熊 本 市 全 国 18.3 21.3 17.4 20.2 23.8 19.0 25.6 23.0 21.0 15 10 11.7 9.4 9.1 13.2 10.5 10.3 15.5 14.6 12.2 14.3 12.1 16.8 5 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 一 方 高 齢 者 数 は 増 加 していますが その 増 加 率 は 人 口 総 数 の 増 加 率 の 鈍 化 に 伴 い 安 定 化 して きています 高 齢 者 人 口 増 減 率 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 25 (%) 23 21 19 18.3 20.2 19.5 22.6 22.0 20.0 20.5 19.5 17 15 13 17.1 15.1 17.4 16.2 16.7 14.4 13.9 11 9 7 5 熊 本 県 熊 本 市 全 国 10.4 10.4 6.0 S55 S60 S60 H2 H2 H7 H7 H12 H12 H17 H17 H22 33

また 平 成 12 年 には 年 少 人 口 率 を 高 齢 者 人 口 率 が 上 回 り 少 子 高 齢 化 が 顕 著 になってきてい ます 年 齢 3 区 分 別 人 口 率 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 75 66.2 65.7 68.5 68.5 67.5 65 68.2 68.1 65.2 64.4 63.2 55 66.1 61.9 64.5 60.5 45 35 25 15 5 22.4 21.3 19.3 22.1 21.2 11.7 13.2 15.5 18.3 17.3 17.2 9.4 10.5 12.2 14.3 21.3 16.8 15.8 15.5 23.8 25.6 19.0 21.0 14.9 14.5 14.3 13.8 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 15 歳 未 満 ( 熊 本 県 ) 15~64 歳 ( 熊 本 県 ) 65 歳 以 上 ( 熊 本 県 ) 15 歳 未 満 ( 熊 本 市 ) 15~64 歳 ( 熊 本 市 ) 65 歳 以 上 ( 熊 本 市 ) 2. 高 齢 者 のいる 世 帯 割 合 の 推 移 総 世 帯 に 占 める 高 齢 者 のいる 世 帯 の 割 合 は 増 加 しており 平 成 22 年 国 勢 調 査 時 点 で 約 33% に 達 しています 高 齢 者 のいる 世 帯 割 合 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 50 42.4 43.1 45 40.2 40 37.2 32.9 35 31.5 28.9 30 26.0 25 20 15 10 5 0 H7 H12 H17 H22 高 齢 者 のいる 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 者 のいる 世 帯 ( 熊 本 市 ) 34

高 齢 者 のいる 世 帯 のうち 高 齢 夫 婦 世 帯 及 び 高 齢 単 身 世 帯 は ともに 増 加 率 は 低 下 しているも のの 総 世 帯 に 占 める 割 合 は 依 然 増 加 しており 平 成 22 年 国 勢 調 査 時 点 で 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 を 合 わせて 総 世 帯 数 の 約 18%を 占 めるに 至 っています 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 の 増 加 率 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 40 35 34.3 30 25 20 15 10 26.8 25.2 28.4 22.1 19.3 14.4 12.9 14.7 12.9 11.9 8.7 5 0 H7 H12 H12 H17 H17 H22 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 率 の 推 移 : 各 年 国 勢 調 査 (%) 12 11 10.4 10 9.5 9.2 9 8.0 8.4 8.0 8 7.6 8.1 7 6.6 6.3 6.9 6 11.0 10.1 8.9 8.8 5 5.4 H7 H12 H17 H22 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 市 ) 35

3. 高 齢 者 世 帯 の 居 住 の 現 状 (1) 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 の 所 有 関 係 本 市 は 都 市 部 であるため 主 世 帯 においても 民 営 借 家 率 が 約 4 割 (38.3%)と 熊 本 県 を 大 きく 上 回 っています 中 でも 高 齢 者 のいる 世 帯 の 民 営 借 家 率 は 14.0%で 熊 本 県 の2 倍 近 くとなっています また 公 営 借 家 に 居 住 する 高 齢 者 のいる 世 帯 は 7.8%であり 民 営 借 家 にはその2 倍 近 い 高 齢 者 世 帯 が 居 住 しています 高 齢 者 夫 婦 世 帯 は 持 家 に 居 住 する 割 合 が 84.9%と 多 く 民 営 借 家 率 は1 割 に 満 たない 状 況 (8.3%)となっていますが 高 齢 単 身 世 帯 については3 割 近 く(26.3%)が 民 営 借 家 に 居 住 しています 公 営 借 家 に 居 住 する 高 齢 単 身 世 帯 は 14.1%であり 民 営 借 家 はその2 倍 近 い 役 割 を 担 っ ていることとなります 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 の 所 有 関 係 :H22 国 勢 調 査 主 世 帯 ( 熊 本 県 ) 64.5 6.1 0.2 26.4 2.7 主 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 者 のいる 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 者 のいる 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 市 ) 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 県 ) 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 市 ) 51.4 59.0 87.0 77.6 90.6 84.9 72.8 6.5 14.1 38.3 3.5 0.1 4.9 7.8 0.2 7.8 14.0 0.1 4.0 5.1 0.2 6.3 8.3 0.1 10.3 16.5 0.3 26.3 0.2 0.3 0.2 0.3 0.2 0.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 持 家 公 営 借 家 公 社 機 構 民 営 借 家 給 与 住 宅 (2) 最 寄 のデイサービスセンターまでの 距 離 本 市 は 県 庁 所 在 都 市 であり 高 齢 者 の ための 買 物 通 院 その 他 の 生 活 利 便 性 も 高 くなっています このため 最 寄 のデイサービスセンターまでの 距 離 も 半 数 を 超 える 世 帯 が1km 未 満 の 場 所 に 居 住 しています 最 寄 のデイサービスセンターまでの 距 離 : H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 2,000m 以 上 13% 250m 未 満 7% 250~500m 13% 1,000~2,000 m 33% 500~1,000m 34% 36

(3) 高 齢 者 世 帯 の 居 住 の 水 準 ( 住 宅 の 一 人 当 たり 面 積 ) 本 市 の 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 の1 人 当 たり 面 積 は 公 営 借 家 及 び 給 与 住 宅 では 熊 本 県 の 水 準 をやや 上 回 っているものの 持 家 及 び 民 営 借 家 では 熊 本 県 の 水 準 を 下 回 っています 民 営 借 家 に 居 住 する 高 齢 夫 婦 世 帯 の1 人 当 り 面 積 は 28.4 m2で 公 営 借 家 とほぼ 同 じ 水 準 と なっていますが 高 齢 単 身 世 帯 では 民 営 借 家 40.8 m2/ 人 公 営 借 家 50.1 m2/ 人 と 10 m2 の 差 が 生 じています また 持 家 に 居 住 する 高 齢 単 身 世 帯 では 104.2 m2/ 人 高 齢 夫 婦 世 帯 では 二 人 で 120.2 m2と いわゆる 居 住 のミスマッチが 生 じています 住 宅 の 所 有 関 係 別 高 齢 者 世 帯 の1 人 当 り 住 宅 面 積 :H17 国 勢 調 査 (m2) 350.0 300.0 250.0 200.0 150.0 100.0 50.0 0.0 給 与 住 宅, 65.9 民 営 借 家, 44.3 公 社 機 構, 49.8 公 営 借 家, 48.0 給 与 住 宅, 53.4 民 営 借 家, 30.3 公 社 機 構, 27.9 給 与 住 宅, 61.4 民 営 借 家, 40.8 公 社 機 構, 50.0 公 営 借 家, 50.1 給 与 住 宅, 54.7 民 営 借 家, 28.4 公 社 機 構, 27.9 公 営 借 家, 26.7 公 営 借 家, 28.3 持 家, 105.3 持 家, 61.3 持 家, 104.2 持 家, 60.1 高 齢 単 身 高 齢 夫 婦 高 齢 単 身 高 齢 夫 婦 熊 本 県 熊 本 市 (4) 高 齢 者 世 帯 の 居 住 水 準 平 成 20 年 住 宅 土 地 調 査 による 高 齢 単 身 及 び 高 齢 夫 婦 世 帯 の 居 住 水 準 を 見 ると 本 市 の 高 齢 単 身 世 帯 の 最 低 居 住 水 準 未 満 率 は 全 国 より 低 いものの 熊 本 県 を 約 2 ポイント 上 回 っ ています また 誘 導 居 住 水 準 以 上 の 世 帯 率 も 全 国 は 上 回 っているものの 熊 本 県 と 比 較 すると 低 い 値 となっています これは 借 家 に 居 住 する 高 齢 夫 婦 世 帯 及 び 高 齢 単 身 世 帯 が 多 いためと 推 測 されます 高 齢 者 世 帯 の 居 住 水 準 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 県 ) 2.7 19.1 78.2 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 県 ) 0.3 14.6 85.2 高 齢 単 身 世 帯 ( 熊 本 市 ) 4.5 19.9 75.6 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 熊 本 市 ) 0.4 16.8 82.8 高 齢 単 身 世 帯 ( 全 国 ) 6.4 19.7 73.9 高 齢 夫 婦 世 帯 ( 全 国 ) 1.2 18.7 80.1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 最 低 居 住 水 準 未 満 最 低 以 上 ~ 誘 導 未 満 誘 導 居 住 水 準 以 上 37

4. 住 宅 のバリアフリー 化 安 全 性 等 の 状 況 (1)バリアフリー 化 住 宅 のバリアフリー 化 の 状 況 を 見 高 齢 者 等 のための 設 備 の 有 無 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 ると 住 宅 全 体 では 高 齢 者 のた めの 設 備 がある 住 宅 の 割 合 は 熊 本 県 に 比 べて 4 ポイント 低 くなっ ています 住 宅 総 数 ( 熊 本 市 ) 42.2 55.4 持 家 借 家 別 に 見 ると 本 市 の 持 家 の 約 7 割 は 何 らかのバリアフリ 持 家 ( 熊 本 市 ) 66.2 33.8 ー 化 を 行 っているのに 対 し 借 家 でバリアフリー 化 されているのは 約 4 割 にとどまっています バリアフリー 化 の 内 容 を 見 ると 段 差 のない 屋 内 の 割 合 は 熊 本 借 家 ( 熊 本 市 ) 住 宅 総 数 ( 熊 本 県 ) 37.4 46.2 62.6 52.4 県 を 上 回 っていますが 手 すりの 0% 20% 40% 60% 80% 100% 設 置 状 況 は 熊 本 県 を 下 回 っていま 高 齢 者 等 のための 設 備 がある 高 齢 者 等 のための 設 備 がない す 高 齢 者 等 のための 設 備 の 内 容 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 また 持 家 で 高 齢 者 のための 設 備 工 事 をした 住 宅 の 割 合 は 熊 本 県 をやや 上 回 っています 手 すりがある 34.2 29.7 またぎやすい 高 さの 浴 槽 廊 下 などが 車 いすで 通 行 可 能 な 幅 21.0 19.9 15.7 14.9 段 差 のない 屋 内 道 路 から 玄 関 まで 車 いすで 通 行 可 能 10.1 9.6 17.9 19.0 熊 本 県 熊 本 市 52.4 高 齢 者 等 のための 設 備 がない 55.4 (%) 0.0 20.0 40.0 60.0 持 家 の 高 齢 者 等 のための 設 備 工 事 の 有 無 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 熊 本 県 12.5 87.5 熊 本 市 13.0 87.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 高 齢 者 等 のための 工 事 をした 高 齢 者 等 のための 工 事 をしていない 38

(2) 安 全 性 ( 火 災 報 知 機 の 設 置 状 況 ) 平 成 20 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 によると 高 齢 者 がいない 世 帯 での 火 災 報 知 機 の 設 置 率 は 52.6%であるのに 対 し 高 齢 者 がいる 世 帯 の 設 置 率 は 31.9%ときわめて 低 い 状 況 となっ ています 長 屋 や 共 同 住 宅 は 家 主 ( 所 有 者 )が 設 置 するケースも 多 く 比 較 的 設 置 率 があるものの 一 戸 建 て 住 宅 における 設 置 率 が 低 いため 啓 発 等 による 設 置 率 の 向 上 ( 火 災 時 の 高 齢 者 の 安 全 性 の 確 保 )が 求 められます 火 災 報 知 機 の 設 置 状 況 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 一 般 世 帯 45.1 高 齢 者 がいる 世 帯 31.9 高 齢 者 がいな 世 帯 52.6 (%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (3) 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 状 況 ( 平 成 23 年 1 月 時 点 ) 熊 本 市 内 の 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 の 登 録 戸 数 は 1,263 戸 (63 件 )となっています その うち 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 が 851 戸 (37 件 ) 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 が 457 戸 (25 件 ) となっており 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 はすべて 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 となっています 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 でサービス 付 き( 緊 急 通 報 サービスのみを 除 く)となっているのは 約 半 数 の 663 戸 (24 件 )で そのうち 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 は 589 戸 (23 件 ) 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 では 195 戸 (11 件 )となっています 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 空 き 家 率 を 見 ると 全 体 で 約 17%となっていますが サービ ス 付 きでは 約 14% サービス 無 しでは 約 19%となっており サービスの 有 無 が 空 き 家 の 発 生 状 況 に 影 響 していることがうかがえます 提 供 されているサービスの 種 類 で 最 も 多 いのは 食 事 サービスで 22 件 の 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 で 実 施 されています 次 いで 多 いのは 訪 問 介 護 看 護 リハビリサービスで 11 件 となっています その 他 としては 家 事 支 援 外 出 支 援 通 所 介 護 洗 濯 支 援 生 活 支 援 などが 実 施 されています 戸 数 ( 件 数 ) うちサービス 付 き 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 1,263(63) 663(24) うち 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 851(37) 589(23) うち 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 457(25) 195(11) 39

5 高 齢 者 アンケート 調 査 結 果 1. 調 査 概 要 目 的 市 内 の 高 齢 者 の 居 住 や 福 祉 サービス 等 の 実 態 や 住 宅 住 環 境 に 対 する 評 価 と 今 後 の 意 向 を 把 握 することで 高 齢 者 の 居 住 に 係 る 課 題 を 明 らかにし 熊 本 市 が 講 ずべき 施 策 の 方 向 性 を 検 討 することを 目 的 とします 実 施 時 期 平 成 22 年 11 月 実 施 方 法 郵 送 による 配 布 回 収 対 象 65 歳 以 上 の 市 民 より 無 作 為 抽 出 配 布 回 収 状 況 : 1,000 票 :533 票 ( 回 収 率 53.3%) 40