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は 濁 っ た 濃 い 緑 色 で は な く 鮮 や か な 浅 緑 色 を し て い る ま た 生 長 に 肥 料 を 多 く 必 要 とする 品 種 ではなく 少 ない 肥 料 分 で 育 つ 品 種 を 選 ぶことも 大 切 である し た が っ て こうした 野 菜 を つ く る に は 資 材 依 存 型 よ り 低 投 与 型 の 有 機 農 業 が よいと 言 える ( 表 1 西 村 2012f) (4) 有 機 農 業 と 慣 行 農 業 の 違 い 有 機 農 業 と 慣 行 農 業 と の 病 害 虫 防 除 雑 草 の 扱 い 方 肥 料 に つ い て そ の 対 応 の 違 い を 示 した( 表 1) た だ し も っ と も 重 要 な 違 い は 田 畑 で 生 じ る 現 象 の 捉 え 方 で ある 慣 行 農 業 で は 栽 培 環 境 を 分 析 的 に 捉 え 不 足 し た 養 分 は 化 学 肥 料 で 病 害 虫 雑 草 に 対 し て は 農 薬 で と い う よ う に 個 別 的 対 処 療 法 的 な 方 法 を 取 っ て い る 一 方 有 機 農 業 で は 田 畑 全 体 を 多 く の 種 類 量 の 生 き も の が 暮 ら せ る 一 つ の 生 態 系 として 捉 え て い る 慣 行 農 業 の よ う に 病 害 虫 の 発 生 に 対 し て 農 薬 な ど で 直 接 対 応 す る マ ニ ュ ア ル は ない し か し 先 に 述 べ た 生 き も の 同 士 の 関 係 を 大 切 に し た 管 理 に よ り 特 定 の 生 きものだけが 爆 発 的 に 増 えることを 抑 制 するはたらきが 発 揮 さ れ る よ う に な る 病 害 虫 が 発 生 し た と き に 対 処 療 法 と し て 安 易 に 農 薬 を 使 う と 生 態 系 に そ な わ っ て いる 病 害 虫 の 発 生 を 抑 制 す る は た ら き が う ま く 形 成 さ れ ていか ない し た が っ て 慣 行 農 業 の 田 畑 で 見 られる 現 象 から 有 機 農 業 の 田 畑 を 想 像 しても 理 解 できない 現 象 が 多 くある 田 畑 を 全 体 的 統 一 的 な シ ス テ ム と し て 捉 え る な か で そ の 時 々 に 応 じ た 方 法 で 病 害 虫 や 雑 草 に 対 応 し て い る の が 有 機 農 業 で ある し た が っ て 同 一 地 域 内 同 じ 農 家 が 栽 培 する 圃 場 ご と で も 病 害 虫 や 雑 草 の 対 処 の 仕 方 は 異 な る 有 機 農 業 を 理 解 す る に は 慣 行 農 業 と の 田 畑 の 見 方 捉 え 方 に 基 本 的 な 違 い が あ る こ と を 認 識 す る こ と が 大 切 で ある( 西 村 2012e) 表 1 栽 培 方 法 の 分 類 栽 培 方 法 病 害 虫 の 防 除 雑 草 ( 野 草 ) の 扱 い 方 肥 料 慣 行 農 業 環 境 保 全 型 農 業 有 機 農 業 資 材 依 存 型 低 投 与 型 化 学 合 成 農 薬 に 依 存 し て 病 害 虫 を 防 除 病 害 虫 が 発 生 し に く い 栽 培 環 境 づ く り に 努 め 化 学 合 成 農 薬 の 使 用 量 を 軽 減 天 然 成 分 由 来 の 農 薬 や 生 物 農 薬 で 病 害 虫 を 防 除 作 物 の 健 康 状 態 と 畑 の 生 態 系 の 多 様 性 に よ り 防 除 西 村 (2012f) を 参 考 に 作 表 除 草 剤 などを 使 用 雑 草 が 発 生 しにくい 栽 培 環 境 づくりに 努 め 除 草 剤 の 使 用 量 を 軽 減 除 草 や マ ル チ 資 材 に よ る 防 除 枯 れた 植 物 を 敷 く 草 マ ルチなどにより 作 物 と それ 以 外 の 草 が どちら かというと 共 生 してい る 主 に 化 学 肥 料 を 使 用 土 づくりを 励 行 し 化 学 肥 料 の 使 用 量 を 軽 減 鶏 糞 や 牛 糞 の 堆 肥 な ど チッ 素 分 の 多 い 有 機 肥 料 を 多 用 植 物 性 の 堆 肥 を 中 心 とした 有 機 肥 料 を 施 す が 量 は 多 く な い 在 来 種 や 自 家 採 種 で 少 ない 肥 料 分 で 育 つ 品 種 を 選 択 2 / 13

2. 土 づく りの 基 本 (1) 土 づくりの 意 味 健 康 な 土 が 作 物 を 健 康 に し 健 康 に 育 っ た 作 物 が 人 の 健 康 を 支 え る 有 機 農 業 と は 健 康 な 状 態 を 保 つ こ と で さ ま ざ ま な 問 題 を 解 決 す る 持 続 可 能 な 生 産 シ ス テ ム で あ る し た が っ て 土 づ く り の 意 味 は 1 田 畑 に 有 機 物 ( 有 機 態 の 炭 素 ) を 供 給 す る こ と これを 餌 として2 ミ ミ ズ や 微 生 物 な ど さ ま ざ ま な 土 の 生 きものを 活 性 化 し そ の は た ら き を 高 め る こ と そ の こ と に よ り 3 土 壌 の 団 粒 構 造 ( 物 理 性 )を 改 善 保 全 し 作 物 の 必 要 に 応 じ て 養 分 を 供 給 す る 力 ( 化 学 性 )を 高 め 各 種 緩 衝 作 用 ( 有 害 物 質 分 解 発 病 抑 止 な ど の 微 生 物 の は た ら き )を 向 上 さ せ る こ と に あ る こ の 土 づ く り が 上 手 くいけ ば 1 生 産 が 安 定 し て 冷 害 や 干 ば つ な ど の 気 候 変 動 に よ る 影 響 を 受 け に く く な る 2 病 害 虫 被 害 が 少 な く な る 3 生 産 物 の 栄 養 価 が 高 ま り 味 が 濃 く な り 日 持 ち も 向 上 す る さらには4 土 壌 侵 食 な ど の 土 壌 劣 化 防 止 に な る 5 生 態 系 保 全 の 基 盤 と な る な ど の 効 果 が 現 れ る の で あ る ( 涌 井 2015 2016b) このような 土 が 形 成 さ れ れ ば そ の 後 は と て も 少 な い 有 機 物 の 投 入 で 十 分 に 大 き な 収 穫 量 が 可 能 に な る こ と が あ り い わ ゆ る 無 肥 料 栽 培 も 可 能 と な る し か し 日 本 全 国 す べ て の 農 地 で 可 能 に な る と は 言 え な い 地 域 ご と の 環 境 条 件 田 畑 の 土 の 成 り 立 ち に よ っ て は 多 め の 投 入 を 続 け な け れ ば な ら な い 場 合 が あ る ( 涌 井 2016a) (2) 土 を 育 て る 土 が 育 つ 土 の 生 き も の の 代 表 は 土 壌 微 生 物 と 土 壌 動 物 そ し て 植 物 の 根 で あ る 土 の な か で は か な ら ず こ の 3 つ の 生 き も の グ ル ー プ が い て し か も 密 接 な 関 係 を 持 っ て い る 光 合 成 で 固 定 さ れ た 有 機 物 が 大 量 に 土 に 移 動 し や が て そ こ で 微 生 物 に よ っ て 分 解 さ れ る こ の と き 動 物 は 微 生 物 の 生 息 環 境 を 変 え る と と も に 微 生 物 が 取 り 込 ん だ 栄 養 塩 ( 養 分 )を 再 び 植 物 に 利 用 で き る よ う に し て い る 光 合 成 に 必 要 な 養 分 が 土 か ら 供 給 さ れ る こ と が 持 続 可 能 な 農 業 に つ な が っ て い る の で あ る ( 金 子 2015) そして 畑 に 有 機 物 を 供 給 す る ことは 土 壌 微 生 物 と 土 壌 動 物 の は た ら き に よ っ て 土 壌 物 理 性 の 改 善 養 分 の 供 給 を 通 し て 作 物 の 栽 培 環 境 を 良 くし て い る の で あ る 一 般 に 土 壌 に 有 機 物 を 供 給 す る こ と を 土 づ く り と 考 え ら れ て い る が 土 を 育 て て い る( 良 く している) の は 土 の 生 き も の で あ り 我 々 は 土 が 育 つ た め の 手 助 け を し て い る の で あ る (3) 地 域 の 有 機 物 資 源 を 活 用 す る 有 機 物 を 利 用 す る 場 合 可 能 な 限 り そ の 地 域 に あ る 自 然 資 源 を 活 か し 自 然 界 の 大 き な 物 質 循 環 の 仕 組 みを 手 本 にすることである 生 きものは 太 陽 のエネルギーを 利 用 し て 地 域 の 資 源 をさまざまな 形 に 変 え また 生 きもの 同 士 で 養 分 などをやり 取 りしてい る そ の 仕 組 み を で き る だ け 壊 さ ず に 作 物 を 少 し だ け 有 利 に し て あ げ る 管 理 が 大 切 で あ る 山 林 の 落 ち 葉 も 家 畜 の 糞 尿 も 食 べ 物 の 残 り か す も す べ て 田 畑 の 資 源 に な る すなわち 日 本 の 伝 統 的 な 循 環 を 新 しい 形 で 再 構 築 していくことが 大 切 である( 橋 本 2012c 涌 井 2016a) (4) 緑 肥 作 物 を 活 用 する 緑 肥 作 物 は 多 く の 有 機 物 を 生 成 し 多 く の 生 き も の を 育 み その 根 は 土 を 耕 し て く れ 3 / 13

る( 西 村 2012d 2012e) その 利 用 効 果 と し て 有 機 物 が 増 加 し 土 壌 中 の 微 生 物 が よ く 繁 殖 す る 土 の 構 造 が よ く な り 水 は け や 保 水 力 も 高 ま る 土 壌 中 の 微 生 物 間 の バ ラ ン ス が と れ 病 害 虫 の 多 発 を 防 ぐ 害 虫 の 忌 避 や 天 敵 を 呼 び 寄 せ る 施 設 野 菜 土 壌 の 塩 類 濃 度 を 低 下 さ せ る な ど が あ る ( 秋 山 2012 涌 井 2016b) 活 用 できる 緑 肥 作 物 は 主 に マ メ 科 と イ ネ 科 で あ る マ メ 科 は 窒 素 を 固 定 す る の で 土 が 次 第 に 肥 沃 に な る 地 上 部 の 窒 素 含 量 は 花 が 咲 き 始 め る 直 前 が も っ と も 高 い の で こ の 時 期 に 刈 る の が よい イ ネ 科 は 生 育 が 旺 盛 で 多 く の 有 機 物 を 生 成 する た だ し 同 じ 科 の 緑 肥 作 物 でもさまざまな 性 質 や 効 果 があるので それに 応 じた 利 用 が 必 要 で ある( 西 村 2012d 2012e) なお 緑 肥 作 物 の 種 類 や 利 用 方 法 は 農 研 機 構 中 央 農 業 研 究 セ ン タ ー の カ バ ー ク ロ ップ 導 入 支 援 デ ー タ ベ ー ス 検 索 シ ス テ ム( http://ccropps.narc.affrc.go.jp/) で 調 べる ことがで き る 緑 肥 作 物 を 利 用 す る と き C/N 値 ( 炭 素 率 )は 土 の 有 機 物 の 動 向 を 考 え る 上 で 重 要 な 指 標 で あ る ( 秋 山 2012) た と え ば C/N 値 が 13 の 場 合 窒 素 が 1kg あ っ た と す る と 炭 素 が 13kg 含 ま れ る こ と に な る C/N 値 が 高 い ( 20 以 上 ) 有 機 物 が 土 壌 中 に す き 込 まれると 土 壌 中 の 微 生 物 がそれを 分 解 するために 多 くの 窒 素 を 必 要 とす る こ の た め 土 壌 は 窒 素 飢 餓 の 状 態 に お ち い り や す く な る 逆 に C/N 値 が 低 い 有 機 物 の 場 合 多 くの 窒 素 が 無 機 化 して 後 作 物 に 利 用 されやすい 形 になる 緑 肥 作 物 の 後 作 が 窒 素 要 求 量 の 多 い タ マ ネ ギ な ど の 場 合 C/N 値 の 低 い マ メ 科 の 緑 肥 作 物 が 有 効 で あ る 逆 に ダ イ ズ で は C/N 値 の 高 い エ ン 麦 な ど が 根 粒 菌 の 着 生 を 促 進 し 良 い 結 果 が 得 ら れ る 土 壌 中 に す き 込 ま れ た 緑 肥 作 物 は 微 生 物 に よ っ て 分 解 さ れ る が そ の 分 解 過 程 の な か で 一 時 的 に ピ シ ウ ム 菌 が 増 殖 す る そ の た め 緑 肥 の す き 込 み 後 は 一 定 期 間 ( 夏 季 で 3 ~ 4 週 間 ) 置 い て か ら 後 作 の 栽 培 に 入 る の が よ い ( 秋 山 2012) こ の ほ か マ メ 科 お よ び イ ネ 科 の 緑 肥 作 物 を 混 播 し て 夏 作 物 作 付 け 前 の 抑 草 効 果 を 狙 っ た 利 用 法 も あ る ( 中 谷 三 浦 2014) (5) 耕 し 方 を 工 夫 す る 土 を 耕 す こ と は 土 の 固 ま り を 砕 き 土 を 膨 軟 に し 地 表 面 の 雑 草 や 作 物 残 渣 を す き 込 み 地 表 面 を 平 ら に す る 効 果 が あ り 土 の 通 気 性 通 水 性 の 改 善 や 養 分 の 可 給 化 を 促 進 す る た め 作 物 の 発 芽 を そ ろ え た り 生 育 を 促 進 し た り す る と い う メ リ ッ ト がある そ の 一 方 で 栽 培 管 理 の な か で 耕 耘 の た め に 必 要 な エ ネ ル ギ ー が 特 に 大 き い こ と 土 壌 有 機 物 の 分 解 を 促 進 するため 施 肥 が 欠 かせなくなること トラクターの 重 量 によっ て 耕 盤 ( 固 い 層 )が で き て 排 水 性 が 悪 く な る の で そ れ を 壊 す た め に さ ら に 大 型 の ト ラ ク タ ー を 使 わ ね ば な ら な い 悪 循 環 に 陥 る こ と な ど の デ メ リ ッ ト も あ る し か も 耕 耘 後 の 田 畑 は 全 面 裸 地 に な る た め 田 畑 の 表 土 が 風 や 水 に よ っ て 失 わ れ る こ と が あ る( 藤 田 2012) 日 本 で は 不 耕 起 栽 培 は 特 殊 な 栽 培 の よ う に 考 え ら れ て い る か も 知 れ な い し か し 北 米 や ブ ラ ジ ル の 大 規 模 農 業 で は す で に 主 流 で あ る 残 念 な が ら そ れ ら の 国 で は 常 に 除 草 剤 の 使 用 と セ ッ ト で あ る さ ら に 不 耕 起 草 生 栽 培 は も っ と 特 殊 な 栽 培 と 思 わ れ る か も し れ な い が 土 の 生 き も の の 多 様 性 が 回 復 する と い う 点 で は 優 れ た 栽 培 法 で あ 4 / 13

る( 金 子 2015) 土 を 乱 暴 に 扱 う と 微 生 物 も 動 物 も 減 っ て そ の こ と が 根 の 生 存 す な わ ち 植 物 の 生 存 を 危 う く す る 私 た ち は 目 に 見 え る 植 物 の こ と は 気 に か け て い る が 目 に 見 え な い あるいは 見 つけづらい 土 壌 微 生 物 や 土 壌 動 物 の こ と ま で 想 像 す る こ と が で き て い な い た だ 土 の 攪 乱 を 控 え 土 の 生 き も の に と っ て も 利 用 で き る 食 物 資 源 を 増 や す こ と に よ って 目 に 見 え な い 静 か で 小 さ な 生 き も の た ち を 増 や す こ と が で き る そ れ は 土 の 中 の 生 き も の た ち の 立 場 で 少 し だ け 考 え る こ と で 十 分 可 能 な こ と で あ る( 金 子 2015) 耕 さ な く と も 前 作 の 根 が つ く る 根 穴 構 造 や ミ ミ ズ な ど の 土 壌 動 物 が つ く る 大 小 の 穴 が 保 持 さ れ る た め 土 壌 の 排 水 性 通 気 性 が 良 く な る し た が っ て 長 雨 の あ と で も す ぐ に 畑 に 入 る こ と が で き る さ ら に 耕 さ な い 土 の 上 に 枯 れ 草 な ど の 有 機 物 で 被 覆 を す る と 地 表 面 の 温 度 変 化 を 和 ら げ 保 水 性 が 増 す た め 植 物 根 や 土 壌 微 生 物 動 物 に と っ て 良 い 環 境 が つ く ら れ る と く に 安 定 し た す み か が 確 保 で き る た め ミ ミ ズ な ど の 大 型 の 土 壌 動 物 が 生 息 で き る よ う に な る ま た 団 粒 化 が 促 進 さ れ 養 分 の 流 亡 も 少 な く な る ( 藤 田 2012) し か し 土 壌 中 に あ る 養 分 が 栽 培 作 物 に 利 用 さ れ に く い 生 き も の が 増 え る ま で に は 時 間 が か か る な ど の デ メ リ ッ ト が あ る し た が っ て 条 件 の 悪 い 土 壌 で い き な り 耕 さ な い で 栽 培 を し て も 作 物 の 生 育 が 悪 く 出 荷 で き な い 場 合 も あ る 土 を 耕 す と 一 年 生 雑 草 の 種 子 が 地 表 面 に 移 動 して 一 斉 に 発 芽 するが 耕 さ な け れ ば 一 年 生 雑 草 は だ ら だ らと 発 芽 し 永 年 雑 草 も 増 え て く る そ の た め 耕 さ な い 場 合 は 初 期 の 除 草 を 怠 ら ず 雑 草 よ り も 作 物 が 優 先 す る 工 夫 も 必 要 となる( 藤 田 2012) 私 た ち の 自 然 へ の 働 き か け が 過 度 に な り が ち な 現 代 農 業 に と っ て 耕 す こ と の 意 味 を 考 え 直 し そ の メ リ ッ ト を 生 か し デ メ リ ッ ト を 少 な く す る こ と が 大 切 で あ る そ れ に は 土 壌 の 条 件 作 物 の 種 類 な ど を 考 慮 し 必 要 に 応 じ て 必 要 な だ け を 耕 す こ と で あ る 耕 す こ と を あ く ま で も 栽 培 の 手 段 と し て 捉 え 部 分 的 に 耕 し た り 回 数 を 減 ら し た り す る な ど 土 を 良 く す る 生 き も の を 育 み 地 力 を 高 め な が ら 持 続 性 の あ る 栽 培 が 続 け ら れ る よ う に 耕 し 方 を 工 夫 す る こ と に 心 掛 け る 必 要 が あ る ( 藤 田 2012) (6) 田 畑 の 土 の 見 方 ( 診 断 ) 農 業 研 修 生 や 新 規 就 農 者 が 有 機 農 業 の 実 施 農 家 に 接 し た と き 経 験 と 勘 に た よ り が ち と 感 じ た 人 が 多 い と 思 う 新 規 の 田 畑 で 栽 培 を 始 め る と き 農 家 自 身 が 土 壌 の 簡 易 分 析 を 行 い 田 畑 の 地 力 を 知 っ た う え で 施 肥 を 行 っ て い る 事 例 も あ る ( 千 葉 2013 村 山 2014) し か し 毎 年 行 っ て い た 土 壌 分 析 も そ の う ち し な く な っ た ( し な く て も 判 断 が で き る よ う に な っ た ) 新 規 就 農 者 も 多 い と 思 う 長 年 の 栽 培 経 験 を 通 し て 多 く の 失 敗 に 学 び 農 家 の 勘 が 身 に つ い た の で あ る 土 を 分 析 し た 値 か ら の み 判 断 す る の で は な く 土 の 生 き も の の 状 態 団 粒 構 造 そ こ に 生 えている 雑 草 や 作 物 の 姿 から 土 の 状 態 を 総 合 的 に 判 断 する 観 察 力 が 高 まったの で あ ろ う 農 地 や 周 辺 に 生 育 し て い る 雑 草 は そ れ ぞ れ 好 み の 土 地 に 生 え て い て 土 の 変 化 に 応 じ て 雑 草 も 変 わ っ て い く 有 機 農 業 を 続 け て い く と や せ た 土 でも ph は 基 本 的 に は 強 酸 性 か ら 次 第 に 中 性 近 く に 変 わ っ て い く が 同 時 に 雑 草 も 強 酸 性 の 土 に 生 育 す る も の 5 / 13

か ら 次 第 に 中 性 近 く に の み 生 育 す る も の に 変 っ て い く 土 が 良 く な っ て き た か どうか は 冬 の 雑 草 で 見 分 け る こ と が で き る と く に 土 壌 中 の 有 機 物 や 窒 素 分 が 増 え て く る と ハ コ ベ や ホ ト ケ ノ ザ オ オ イ ヌ ノ フ グ リ な ど が 出 て く る( 西 村 2012b) 土 の 酸 性 度 と そ こ に 生 育 す る 雑 草 の 種 類 の 関 係 は 西 村 ( 2012b) に 詳 しい 良 い 土 と は 排 水 性 が よ く そ れ で い て 保 水 力 を も つ な お か つ 養 分 保 持 能 力 が 高 く て 通 気 性 に 富 ん だ 状 態 つ ま り 団 粒 構 造 の 発 達 し た 土 で あ る と く に 団 粒 の 中 で も 耐 水 性 団 粒 と 呼 ば れ る 雨 滴 に 叩 か れ て も 壊 れ な い 団 粒 が 重 要 である 団 粒 構 造 は ペ ットボトルを 用 いた 簡 易 な 方 法 で 調 べる こ と が で き 田 畑 の 土 がどのような 状 態 に あ る の か を 見 そ の 発 達 度 合 い を 知 る こ と も 大 切 で あ る( 西 村 2012c) 土 の 団 粒 構 造 を 簡 易 に 調 べ る 方 法 は 西 村 ( 2012c) に 詳 し い 雑 草 と 同 様 に 作 物 の 生 長 も 土 の 状 態 の 影 響 を 受 け て い る そ の た め 作 物 を 見 れ ば 土 の 状 態 も 分 か る た と え ば 養 分 ( 主 に 窒 素 )が 不 足 す る と 葉 色 が 黄 色 く な り 生 長 が 止 まる 養 分 が 多 す ぎ る と 根 に 比 べ 地 上 部 の 割 合 が 比 較 的 多 く な り 風 で 倒 れ や す く な っ た り 病 虫 害 が 増 え た り 葉 の 色 が 濃 い 緑 色 に な っ た り す る 土 の 中 に 空 気 が 多 い 畑 で は 芋 の 肉 質 が ホ ク ホ ク し て 甘 く な る 反 対 に 少 な い 土 は 水 分 が 多 く な る た め 水 っ ぽ い 芋 が で き る こ の ほ か 葉 の ツ ヤ 葉 色 葉 脈 の 揃 い 方 美 味 し さ な ど が 土 の 状 態 を 反 映 し て い る( 橋 本 2012a) 農 作 物 の 健 康 状 態 や 養 分 欠 乏 症 は 橋 本 ( 2012a) に 詳 しい こ れ ら は 土 が 豊 か な 生 き も の を 育 む よ う に な る な か で 次 第 に 発 達 変 化 していく 結 果 と し て 観 察 さ れ る こ と で あ る ( 西 村 2012a) 3. 堆 肥 づ くり の 基 本 (1) 堆 肥 の 考 え 方 土 の 生 き も の の 餌 は 落 ち 葉 や ワラな ど 植 物 質 の 材 料 に 多 く 含 まれている ただ これらをそのまま 畑 に 鋤 き 込 むと 分 解 の 過 程 で 土 中 の 栄 養 分 である 窒 素 が 使 われて 作 物 が 窒 素 飢 餓 になったり 作 物 に 有 害 なガスが 発 生 して 作 物 の 生 育 を 妨 げたりすること もある 堆 肥 は 材 料 を 畑 の 外 に 積 ん で 土 の 生 き も の を 増 や し あらかじめ 発 酵 させ 畑 に 施 しやすく 分 解 させ たものである 毎 年 堆 肥 をつくって 畑 に 入 れるの 植 物 由 来 の 完 熟 堆 肥 が 土 づくりの 基 本 だといわれている 肥 料 の 効 果 は 施 し て す ぐ に で は な く 土 の 生 き も の の は た ら き に よ っ て ゆ っ く り 時 間 を か け て 現 れ て く る 何 年 か 堆 肥 を 入 れ 続 け る こ と で 土 の 生 き も の の 少 な い や せ た 土 も 徐 々 に 良 い 土 に 変 わ っ て い く の で あ る ( 林 2013) (2) 堆 肥 の 作 り 方 使 い 方 堆 肥 を 作 る に は ま ず ど の よ う な 堆 肥 を 作 り た い の か を 明 確 に す る こ と で あ る 家 畜 糞 や 生 ご み オ カ ラ な ど の 材 料 が あ る か ら 堆 肥 を 作 る の で は な く 必 要 な 堆 肥 の 種 類 を 6 / 13

決 め る こ と か ら は じ め る 堆 肥 の 種 類 に は 養 分 の 多 い 肥 料 的 な 堆 肥 養 分 は 少 な い が 土 壌 の 物 理 性 を 改 善 す る 土 壌 改 良 的 な 堆 肥 土 の 生 き も の を 改 善 す る 堆 肥 ハ ウ ス な ど で 養 分 が 蓄 積 ( 塩 類 集 積 )し た 状 態 を 解 消 す る た め の 堆 肥 な ど が あ り そ の 作 り 方 使 用 方 法 は 目 的 に よ っ て 異 な る ( 橋 本 2015) 家 畜 糞 尿 が 多 量 に 出 回 る 以 前 は 家 畜 糞 尿 を 用 い な い で ワ ラ 類 や 作 物 残 渣 を 堆 積 腐 熟 さ せ た も の を 堆 肥 と し て 家 畜 糞 尿 や 敷 料 を 含 む 家 畜 糞 尿 を 堆 積 腐 熟 さ せ た も の を 厩 肥 と し て 区 別 さ れ て い た し か し 現 在 で は 堆 肥 と 厩 肥 の 区 別 を せ ず に 稲 ワ ラ 堆 肥 牛 糞 堆 肥 な ど と 主 た る 材 料 を 冠 し た 堆 肥 と し て 用 い ら れ て い る この 家 畜 糞 堆 肥 を ど の よ う に 用 い る か が 有 機 農 業 の 課 題 でも あ る 畜 産 業 ( 農 家 ) は 廃 棄 物 処 理 が 目 的 で 耕 種 農 家 の た め に 堆 肥 を 作 っ て い る 訳 で は ない す な わ ち 作 物 を 栽 培 す る 立 場 からすると 必 ずしも 好 適 な 堆 肥 で な い 場 合 が あ る と く に 近 年 牛 糞 堆 肥 に 多 く 混 入 さ れ て い る オ ガ ク ズ( 実 態 は 木 質 チ ッ プ )は 分 解 し に く く 分 解 し や す い 糞 部 分 のみが 先 に 効 いてしまい 堆 肥 の 施 用 効 果 が 低 く 窒 素 の 効 き 過 ぎ に な る こ と が あ る か つ カ リ ウ ム 含 量 が 多 い こ と も 問 題 で あ る か つ て の 刈 り 草 や ワ ラ モ ミ ガ ラ などを 敷 料 にし 野 天 で 堆 積 発 酵 させた 時 代 の 家 畜 糞 堆 肥 とは 似 て 非 なるものである ため 使 い 方 に は 十 分 な 注 意 が 必 要 で あ る ( 涌 井 2015) 耕 種 農 家 が 使 い や す い( 問 題 の 少 な い ) 好 適 な 堆 肥 を 使 うには 作 り 直 す 過 程 が 必 要 である そ れ に は 稲 麦 ワ ラ モ ミ ガ ラ 刈 り 草 落 ち 葉 な ど の 分 解 の し や す さ が 中 間 的 な 植 物 由 来 の 有 機 物 ( 炭 素 率 が 50~ 100 程 度 ) と 混 和 し て 再 発 酵 さ せ る こ と で あ る こ れ に 野 菜 残 渣 や 米 ぬ か 生 ごみな ど を 混 ぜ 込 ん で も よ い 個 人 で 堆 肥 づ く り が 困 難 で あ れ ば 畜 産 農 家 慣 行 農 家 と 連 携 し た 堆 肥 セ ン タ ー 方 式 も 有 効 で あ る 家 畜 糞 堆 肥 のより 適 切 な 有 効 活 用 技 術 とそのシステム 化 に 有 機 農 業 は 積 極 的 に 関 わってい く べ き で あ る ( 涌 井 2015) 堆 肥 有 機 肥 料 の 基 本 は 植 物 由 来 の 完 熟 堆 肥 で あ る 骨 格 を イ ネ 科 植 物 の 茎 葉 と モ ミ ガ ラ と し リ グ ニ ン や セ ル ロ ー ス の 腐 植 形 成 に 期 待 し あわせて 作 物 の 耐 病 虫 性 に 貢 献 す る ケ イ 素 の 有 効 化 に も 期 待 す る こ れ に さ ま ざ ま な 野 草 や 作 物 残 渣 食 品 廃 棄 物 な どを 加 えて 十 分 に 発 酵 腐 熟 させた 堆 肥 の 作 り 方 を 実 践 す る か ど う か は 別 と し て も 有 機 農 家 は 習 熟 し て ほ し い も の で あ る ( 涌 井 2015) このほか 表 2 に 示 し た 堆 肥 の 種 類 と そ の 作 り 方 は 橋 本 ( 2012c 2015)に 詳 しく 説 明 さ れ て い る の で 参 照 さ れ た い (3) 堆 肥 の 判 定 方 法 完 熟 し た 堆 肥 と は 人 と 植 物 の 病 原 菌 寄 生 虫 雑 草 の 種 子 お よ び 植 物 発 育 阻 害 物 質 な ど の 有 害 因 子 を 含 ま な い 状 態 に ま で 堆 肥 化 が 進 ん だ も の で あ る 切 り 返 し に よ り 有 機 物 を 好 気 的 に 分 解 処 理 す る こ と で 微 生 物 が 発 す る 熱 に よ り 堆 肥 は 高 温 に な り 病 原 菌 や 雑 草 の 種 子 などの 影 響 を 取 り 除 き あ る い は 微 生 物 に よ り 分 解 す る と と も に 分 解 しやすい 有 機 物 の 多 く が 分 解 さ れ る ( 染 谷 2014) 堆 肥 は 空 き 瓶 に 堆 肥 と 水 を 入 れ 土 壌 に 施 さ れ た 堆 肥 が 大 雨 で 浸 か っ た 状 態 を 再 現 す る こ と で 堆 肥 の 状 態 が 未 熟 か 腐 敗 か 完 熟 か を 匂 い に よ り 判 定 す る こ と が で き る 完 熟 し た 堆 肥 は 水 を 入 れ た の ち 10 日 間 経 っ て も 悪 臭 や 腐 敗 臭 は な く 無 臭 か 7 / 13

少 し ア ン モ ニ ア 臭 が あ る 程 度 で あ る 完 熟 堆 肥 で あ る こ と が 確 認 で き れ ば 施 用 後 耕 耘 し て す ぐ に 播 種 や 苗 の 定 植 が 可 能 で あ る 未 熟 な 畜 糞 堆 肥 で あ れ ば 施 用 後 1 か 月 間 放 置 しないと 発 芽 障 害 や 生 育 障 害 が 起 こるので 扱 いに 注 意 を 要 する( 橋 本 2012b 2015) こ の ほ か コ マ ツ ナ の 発 芽 に よ る 判 定 法 な ど の 他 の 判 定 方 法 や 未 熟 な 堆 肥 を 用 い る こ と で 生 じ る 衛 生 問 題 な ど に つ い て は 染 谷 ( 2014)に 詳 しい 表 2 堆 肥 の 種 類 堆 肥 の 種 類 モミガラ 堆 肥 土 ボカシ 落 ち 葉 堆 肥 ( 腐 葉 土 ) 草 質 堆 肥 改 良 畜 糞 堆 肥 木 質 堆 肥 橋 本 ( 2015) を 参 考 に 作 表 堆 肥 の 特 徴 モミガラ 6 割 に 米 ぬか 牛 糞 など 窒 素 を 多 く 含 む 資 材 を 4 割 入 れ て 土 を 10% 混 合 して 発 酵 させたもの 軽 量 なので 扱 いやすく 発 酵 温 度 は 70~ 80 に な る 空 隙 が 多 く て 乾 燥 し や す い の で 注 意 を 要 する モミガラ 1 米 ぬか 鶏 糞 など 窒 素 を 多 く 含 む 資 材 2 に 対 して 粘 り 気 のある 土 3 を 混 ぜ 合 わ せ 水 分 を 60% に し て 発 酵 熟 成 さ せ た もの 完 成 までに 4~ 6 か 月 間 か か る 冬 から 春 にかけて 集 めた 広 葉 樹 の 落 ち 葉 に 米 ぬか モミガラ 土 を 混 合 し て 水 分 を 60% に 調 整 を し 発 酵 さ せ て 作 る 完 熟 す る ま で 1~ 2 年 間 を 要 す る 水 分 60% は 両 手 で 強 く 握 っ て 指 間 か ら 水 が にじむ 程 度 を 目 安 にする 野 草 や 刈 り 草 に 米 ぬか モミガラ 土 などを 混 合 して 発 酵 熟 成 し た も の 草 は 長 い ま ま で は 空 気 が 入 り す ぎ 切 返 し が 困 難 に な る ので 細 断 する 野 草 はイネ 科 と 広 葉 の 植 物 を 混 合 したほうがよい 地 域 に 出 てくる 牛 糞 豚 糞 堆 肥 を 利 用 して 改 良 して 作 る 同 じ 畜 糞 ばかり 施 用 すると 土 壌 中 の 微 生 物 が 偏 り 病 虫 害 が 出 やすいと 言 わ れ て い る ま た 糞 尿 ば か り で は 野 菜 の 味 が 落 ち て く る の で 味 を 良 くする 米 ぬかなどの 資 材 を 混 合 して 再 び 発 酵 させる オガクズやチップ 剪 定 枝 バークなどに 米 ぬか 鶏 糞 土 などを 混 合 して 発 酵 熟 成 したもの 繊 維 が 出 るように 押 し 潰 し 粉 砕 カッターで 切 った 状 態 にすると 微 生 物 による 分 解 が 容 易 になる 切 返 し を 行 う と き 高 温 で 水 分 60~ 70% の 嫌 気 状 態 に 放 置 す る こ とでセルロースの 分 解 が 促 進 さ れ る 針 葉 樹 よ り 広 葉 樹 の 堆 肥 の 方 が 品 質 がよい 4. 実 施 事 例 に 学 ぶ 土 づく り 堆 肥 の 作 り 方 使 い 方 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー な ど で 紹 介 さ れ た 農 家 の 土 づ く り 堆 肥 づ く り の 事 例 お よ び 地 域 で 共 同 利 用 してい る 堆 肥 セ ン タ ー の 事 例 を 紹 介 す る 農 家 の 事 例 か ら は 土 づ く り に 対 す る 考 え 方 田 畑 の 条 件 や 作 付 け 作 物 に 応 じ た 堆 肥 の 選 び 方 施 用 量 な ど を 検 討 す る と き の 参 考 に な る 地 域 ぐるみで 製 造 し た 堆 肥 は 利 用 農 家 の 農 産 物 の 品 質 が 比 較 的 そ ろ い 易 く グ ル ー プ 出 荷 す る 際 に は 有 効 で あ る ま た 新 規 参 入 者 に と っ て も 地 域 の 実 施 農 家 と 同 じ 堆 肥 を 利 用 す る こ と で 地 域 の 栽 培 方 法 を 身 に 付 け や す く な る 利 点 が あ る 今 後 地 域 ぐ る み で 有 機 農 業 を 実 施 し た り 有 機 野 菜 を グ ル ー プ で 出 荷 し た り す る 際 の 参 考 に し て い た だ き た い 8 / 13

(1) 林 農 園 ( 林 重 孝 氏 ) 千 葉 県 佐 倉 市 健 康 な 野 菜 を 育 て る 一 番 の ポ イ ン ト は 土 づ く り で あ る 具 体 的 に は 土 の 生 き も の のはたらきにより 団 粒 構 造 が 発 達 し 水 は け が よ く 水 持 ち の 良 い 作 物 の 生 育 に 適 し た 土 になるため 多 種 多 様 の 生 きものが 多 く 生 活 できるように 心 がけている そのため に 植 物 質 中 心 の 材 料 で 堆 肥 を 作 る よ う に し て い る 堆 肥 は 四 角 い 木 枠 ( 1 辺 1m 前 後 高 さ は 45cm ほど) の な か で 作 っ て い る 枠 に 落 ち 葉 な ど を 入 れ 水 を か け な が ら 踏 み 込 み 米 糠 や 鶏 糞 を 交 互 に 挟 み 込 み 何 層 に も 積 み 上 げ る う ま く い け ば 1 週 間 ほ ど で 発 酵 が 進 み 発 酵 熱 で 内 部 の 温 度 は 70 以 上 に 上 が る し ば ら く し て 温 度 が 下 が っ た ら 枠 を 外 し て 隣 に 置 き 材 料 を 切 り 崩 し て そ の 中 に 積 み 替 え る こ の 切 り 返 し 作 業 で 内 部 に 酸 素 を 補 う と 微 生 物 が 再 び 活 動 し 発 酵 熱 が 出 る 以 後 2 週 間 に 1 回 ず つ 3~ 4 回 の 切 り 返 し を す れ ば 3 か 月 ほ ど で 堆 肥 が で き あ が る 材 料 に よ っ て 完 熟 す る ま で に 時 間 が 異 な り モ ミ ガ ラ は 堆 肥 に 混 ぜ て 湿 ら せ る と 意 外 と 早 く 分 解 し 広 葉 樹 の 落 ち 葉 は 3 か 月 剪 定 枝 は 6 か 月 木 質 チップは 1 年 ほ ど 必 要 で あ る 堆 肥 の 使 い 方 に は そ の 成 分 や 量 畑 の 土 の 状 態 に よ っ て ば ら 撒 き と 溝 撒 き の 2 つ の 撒 き 方 が あ る 堆 肥 や ボ カ シ 肥 を ど の く ら い 施 す か は 畑 や 作 物 に よ っ て 異 な り 土 づ く り が で き て い る 畑 な ら 原 則 と し て 春 作 の 前 に 窒 素 分 の 少 な い 植 物 質 堆 肥 を 1 坪 ( 3.3 m2 ) あたり 10~ 15 kg ほ ど ば ら 撒 き す る だ け で 十 分 肥 料 分 の 少 な い や せ た 畑 で は 最 初 の 数 年 は 牛 糞 堆 肥 な ど 動 物 質 堆 肥 を 使 っ て 肥 料 分 を 補 う 必 要 が あ る やせた 畑 や 堆 肥 の 量 が 少 な い と き に は 溝 撒 き が 効 果 的 で あ る 畝 の 下 に 堆 肥 を 入 れ る た め の 溝 を 掘 り 堆 肥 を 施 す 堆 肥 の も つ 肥 料 成 分 は 作 物 の 根 の 下 に 集 中 的 に 施 さ れ る た め 果 菜 類 に は と く に 有 効 で あ る こ の 方 法 は 根 菜 類 に は 適 さ ず 又 根 に な っ た り 曲 が っ た り す る こ と が あ る 堆 肥 の ほ か ボ カ シ 肥 や 発 酵 鶏 糞 な ど も 肥 料 と し て 利 用 す る と 効 果 的 で あ る た だ し 肥 料 分 を 多 く 施 し す ぎ る と 害 虫 や 病 気 が 発 生 し や す く な り 野 菜 は ア ク が 強 く な っ て 味 が 悪 く な る の で 注 意 が 必 要 で あ る 原 則 と し て 完 熟 し た 堆 肥 を 施 す が 未 熟 な 堆 肥 に も 使 い 方 は あ る 未 熟 な 堆 肥 を 果 菜 類 の 地 表 面 に 撒 き 被 覆 代 わ り に し た り 秋 の 収 穫 後 畑 に 撒 き 春 ま で に 2~ 3 回 耕 し て 畑 で 分 解 させたりすると 問 題 はない ネギなど 未 熟 なまま 施 しても 問 題 の 出 ない 作 物 もある( 林 2013) (2) 魚 住 農 園 ( 魚 住 道 郎 氏 ) 茨 城 県 石 岡 市 健 康 な 作 物 を つ く る に は 良 質 の 堆 厩 肥 や ボ カ シ 肥 を 適 期 に 適 量 施 す こ と が 重 要 と 考 え て い る ま た 良 質 の 有 機 質 肥 料 を つ く る に は 他 か ら 購 入 す る こ と な く 農 場 内 や 農 場 周 辺 の 里 山 の 利 用 を 含 めた 循 環 的 な 自 給 生 産 を 理 想 と し 有 機 質 肥 料 自 給 生 産 し て い る 約 3ha の 田 畑 に 施 すために 年 間 50~ 60t ほ ど の 堆 肥 や ボ カ シ 肥 を 自 給 し 養 分 過 多 の 作 物 を 作 ら な い よ う に 健 康 な 作 物 づ く り を 心 掛 け て い る 作 物 には 肥 料 分 を 多 く 必 要 と す る も の と さ ほ ど 必 要 と し な い も の が あ る 前 作 の 肥 料 の 残 り 分 で 充 分 に 育 つ 秋 作 のニンジンなどは ジャガイ モ や タ マ ネ ギ の 後 作 と し て 9 / 13

無 施 肥 で 育 て て い る そ の 他 キ ュ ウ リ の 後 作 に イ ン ゲ ン 豆 や エ ン ド ウ 豆 を 無 施 肥 で 作 付 け た り 果 菜 類 の 後 作 に タ マ ネ ギ を 作 付 け た り 野 菜 作 の 後 作 に 無 施 肥 で 小 麦 を 作 付 け た り す る な ど 土 壌 条 件 と 作 物 の 特 性 に 応 じ た 栽 培 を 心 掛 け て い る ま た 果 菜 類 の 追 肥 や 肥 切 れ 症 状 の 出 て き た 作 物 に は 発 酵 鶏 糞 堆 肥 と 米 糠 と 魚 粉 ( 材 料 は 国 内 産 鮭 ) を 混 ぜ た ボ カ シ 肥 を 用 い て い る 低 温 期 か ら の 育 苗 に 用 い る 踏 み 込 み 温 床 は 落 ち 葉 堆 肥 の 発 酵 熱 を 利 用 す る も の で あ る 役 割 を 終 え た 踏 み 込 み 温 床 を そ の ま ま 放 置 す る と そ こ に 山 か ら カ ブ ト ム シ 類 が 卵 を 産 み つ け に く る 晩 夏 か ら 翌 春 に か け て カ ブ ト ム シ の 幼 虫 に と っ て は 絶 好 の 餌 場 と な り 越 冬 場 所 と な る そ の 落 ち 葉 堆 肥 は こ の 1 年 間 で カ ブ ト ム シ シ マ ミ ミ ズ の お 腹 を 通 じ た 後 す ば ら し い 腐 葉 土 と な る ( 魚 住 2013 2015) (3) NO-RA ~ 農 楽 ~( 千 葉 康 伸 氏 ) 神 奈 川 県 愛 川 町 就 農 1 年 目 ( 2009 年 )は 各 圃 場 の 土 壌 診 断 を 行 なった 中 性 か ら ア ル カ リ 性 ( ph7~ 7.6)の 圃 場 で は 油 粕 を 施 用 し ソ ル ゴ ー ク ロ ー バ ー な ど の 緑 肥 作 物 を 栽 培 2 か 月 後 に 刈 り 取 り 外 に 持 ち 出 したところ ph は 6.7 ま で 下 が っ た 一 時 的 な こ と か と 思 っ た が 現 在 も こ の 数 字 を 維 持 している ph7 以 下 の 圃 場 に は 地 域 か ら 出 る 豚 糞 や 鶏 糞 を 投 入 し た し か し ニ オ イ が す る か ら 入 れ な い で く れ と い う 予 期 せ ぬ ク レ ー ム に 出 会 い 肥 料 を 入 れ ず に 作 付 け た 各 圃 場 の 収 量 は 全 く な か っ た り そ こ そ こ だ ったりと さ ま ざ ま で あ っ た し か し そ の お 陰 で そ れ ぞ れ の 畑 の 地 力 を 把 握 す る こ と が できた 1.4ha の 圃 場 で 夏 に は ジ ャ ガ イ モ キ ャ ベ ツ ク ウ シ ン サ イ エ ダ マ メ ト ウ モ ロ コ シ ト マ ト キ ュ ウ リ ズ ッ キ ー ニ ピ ー マ ン カ ボ チ ャ シ ョ ウ ガ が 出 荷 で き た 冬 は カ ブ ダ イ コ ン ミ ズ ナ ナ ガ ネ ギ な ど を 出 荷 長 い 間 作 物 を 栽 培 し て い な か っ た 農 地 は 痩 せ て い て 思 う ほ ど の 作 物 が で き な か っ た そ れ で も 年 間 40~ 50 種 類 を 作 付 けし 圃 場 ご と の 適 作 物 を 見 つ け る こ と が で き た 1 年 で あ っ た ( 千 葉 2013) (4) 山 下 農 園 ( 山 下 一 穂 氏 ) 高 知 県 本 山 町 畑 の 中 に 自 然 の 仕 組 み を 再 現 す る こ と を 栽 培 の 基 本 に 置 き 低 コ ス ト 省 力 な 土 づ く り に 心 掛 け て い る 具 体 的 に は 良 質 な 堆 肥 の 投 入 畑 で 雑 草 や 緑 肥 作 物 な ど の 有 機 物 を 堆 肥 化 し 腐 植 の 確 保 土 壌 物 理 性 の 改 善 ( 保 水 排 水 保 肥 力 ) 生 物 性 の 改 善 を 図 っ て い る ( 山 下 2015) (5) 川 越 俊 作 氏 宮 崎 県 宮 崎 市 慣 行 農 業 から 有 機 農 業 に 切 り 替 え る 際 に 試 験 的 に 23a の 1 圃 場 か ら 始 め た 当 時 は 化 学 肥 料 の 代 わ り に 家 畜 糞 堆 肥 を 10a あたり 年 間 5~ 7t と 多 投 し た が ダ イ コ ン は 立 ち 枯 れ 病 や ネ キ リ ム シ が 大 発 生 し サ ト イ モ も 途 中 で 枯 れ る な ど 4 年 間 は 雑 草 と 病 害 虫 に よ る 被 害 が 甚 大 で 収 穫 で き ない 年 もあった 10 / 13 良 い 土 地 を 選 べ の 教 えを 忠 実 に 守 って 農 地 を 探 した

そ の 後 家 畜 糞 堆 肥 や 米 ぬ か 油 か す 魚 か す などは 一 切 施 用 せ ず に 草 質 堆 肥 ( 3 年 以 上 堆 積 し た も の )お よ び 緑 肥 作 物 ( ソ ル ゴ ー エ ン バ ク 小 麦 大 豆 な ど )を 活 用 す るようにし た 結 果 格 段 に 秀 品 率 が 向 上 し た 収 量 は 地 域 の 慣 行 栽 培 の 60~ 75% 程 度 で 推 移 し て い る が サ ト イ モ タ マ ネ ギ は 慣 行 栽 培 と 同 程 度 で あ る 草 質 堆 肥 と 緑 肥 は 作 物 の 根 張 り の 良 い 環 境 を つ く る こ と を 目 的 に 深 耕 ロ ー タ リ ー に よ っ て 鋤 き 込 ん で い る 現 在 ( 2011) 面 積 が 増 え た こ と も あ り 草 質 堆 肥 よ り も 緑 肥 作 物 を 活 用 し て い る が 畑 の 作 物 の で き を 見 て 鋤 き 込 む か 持 ち 出 す か を 検 討 し て い る な お 作 物 残 渣 は 基 本 的 に 持 ち 出 し て い る ( 川 越 2011) (6) 福 島 県 二 本 松 市 東 和 地 区 ゆ う き の 里 東 和 地 域 資 源 循 環 セ ン タ ー で は 牧 場 を 核 と し た 地 域 資 源 ( 牛 糞 モ ミ ガ ラ 食 品 残 渣 な ど ) を 有 効 活 用 し て 堆 肥 を 製 造 販 売 し て い る 道 の 駅 ふ く し ま 東 和 で 販 売 さ れ て い る 東 和 げ ん き 野 菜 に は こ こ で 製 造 さ れ た 堆 肥 が 使 わ れ て い る ( 武 藤 2014) (7) 奈 良 県 宇 陀 市 有 限 会 社 山 口 農 園 お よ び 宇 陀 市 有 機 農 業 推 進 協 議 会 で は 宇 陀 市 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー と の 連 携 に よ り 植 木 の 剪 定 枝 な ど 地 域 か らでる 有 機 物 を 利 用 して 良 質 な 堆 肥 を 製 造 し 有 機 質 肥 料 として 利 用 している( 山 口 2011) (8) 兵 庫 県 養 父 市 大 屋 地 区 JA た じ ま お お や 高 原 有 機 野 菜 部 会 で は 土 づ く り を 基 本 と す る 有 機 農 業 に 取 り 組 ん で い る 栽 培 品 目 は 天 候 に 左 右 さ れ に く い 雨 よ け ハ ウ ス を 利 用 し た ホ ウ レ ン ソ ウ キ ク ナ な ど の 軟 弱 野 菜 で あ る 畜 産 が 盛 ん な 地 域 の 特 性 を 生 か し 2002 年 に お お や 堆 肥 セ ン タ ー を 整 備 し た 家 畜 糞 尿 と 地 域 の 有 機 物 を 活 用 し た 堆 肥 を 生 産 し 部 会 員 で 利 用 し て い る ( 衣 川 2012) (9) 大 分 県 臼 杵 市 有 機 農 業 を 推 進 し 市 民 に お い し く て 安 心 安 全 な 農 産 物 を 提 供 す る た め に 臼 杵 市 土 づ く り セ ン タ ー で う す き 夢 堆 肥 を 製 造 し 市 民 や 農 家 に 販 売 し て い る 堆 肥 の 原 材 料 は 草 木 ( 間 伐 材 竹 剪 定 枝 モ ミ ガ ラ 農 産 物 残 渣 な ど ) が 8 割 豚 糞 2 割 で 6 か 月 間 熟 成 し て 作 っ て いる( 佐 藤 2015) ゆ う き の 里 東 和 地 域 資 源 循 環 セ ン タ ー で は 牧 場 を 核 と し た 地 域 資 源 ( 牛 糞 モミガラ 食 品 残 渣 な ど ) を 有 効 活 用 して 堆 肥 を 製 造 販 売 している 臼 杵 市 土 づくりセンター 市 内 の 農 業 者 に 完 熟 堆 肥 うすき 夢 堆 肥 を 販 売 供 給 している 11 / 13

引 用 文 献 秋 山 貴 紀 (2012) 緑 肥 を 活 用 し た 土 づ く り の 現 状 と 展 望 有 機 農 業 研 究 者 会 議 2012 資 料 集 19-22 魚 住 道 郎 (2013) 魚 住 農 園 の 取 り 組 み 就 農 希 望 者 の た め の 有 機 農 業 夜 間 講 座 76-81 魚 住 道 郎 ( 2015) 小 農 的 家 族 経 営 に よ る 有 畜 複 合 経 営 の 有 機 農 業 の 実 践 第 16 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 58-67 金 子 信 博 (2015) 農 業 生 産 を 支 え る 土 の 中 の 生 き も の 第 16 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 13-16 川 越 俊 作 (2011) 自 然 農 法 による 根 菜 類 の 栽 培 と 加 工 食 品 の 取 り 組 み 有 機 農 業 研 究 者 会 議 2011 資 料 集 34-36 衣 川 清 喜 (2012) 兵 庫 県 に お け る 環 境 創 造 型 農 業 の 推 進 ) 第 11 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 48-76 佐 藤 一 彦 ( 2015) 有 機 の 里 づ く り ~ う す き の 食 と 農 を 豊 か に 大 分 県 臼 杵 市 有 機 農 業 をはじめよう! 農 業 力 が 地 域 を 創 る 10-11 染 谷 孝 (2014) 完 熟 堆 肥 と 微 生 物 を 活 用 し た 土 づ く り 有 機 農 業 研 究 者 会 議 2014 資 料 集 9-17 千 葉 康 伸 ( 2013) 夫 婦 で 話 し 合 い 就 農 を 決 意 第 13 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 58-60 中 谷 敬 子 三 浦 重 典 ( 2014)マ メ 科 お よ び イ ネ 科 カ バ ー ク ロ ッ プ 2 種 混 播 に よ る 抑 草 効 果 有 機 農 業 研 究 者 会 議 2014 資 料 集 50-52 西 村 和 雄 (2012a) 土 の 見 方 生 き も の と し て 見 る 土 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 11 西 村 和 雄 (2012b) 土 の 見 方 雑 草 で 見 分 け る 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 12 西 村 和 雄 (2012c) 土 の 見 方 団 粒 構 造 か ら 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 13 西 村 和 雄 (2012d) 緑 肥 作 物 草 の 活 用 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 22 西 村 和 雄 ( 2012e) 基 礎 か ら 学 ぶ 有 機 農 業 の 土 づ く り ~ 土 壌 を 肥 沃 に す る こ と の 意 味 と 意 義 ~ 第 11 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 22-31 西 村 和 雄 ( 2012f) 西 村 和 雄 氏 に き く 有 機 栽 培 徹 底 Q& A 第 11 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 32-39 西 村 和 雄 (2013) 有 機 農 業 と は 有 機 農 業 を 仕 事 に!! 4-6 西 村 和 雄 (2014) 土 づ く り と 地 域 循 環 第 15 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 13-16 橋 本 力 男 (2012a) 土 の 見 方 作 物 の 姿 か ら 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 14-15 橋 本 力 男 ( 2012b) 堆 肥 の 活 用 考 え 方 つ く り 方 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 16-19 橋 本 力 男 (2012c) 堆 肥 の つ く り 方 つ か い 方 有 機 農 業 研 究 者 会 議 2012 資 料 集 23-37 橋 本 力 男 ( 2015) 堆 肥 の 作 り 方 使 い 方 健 康 な 土 づ く り 第 16 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 41-57 林 重 孝 (2013) 有 機 野 菜 栽 培 の 基 本 就 農 希 望 者 の た め の 有 機 農 業 夜 間 講 座 47-54 藤 田 正 雄 (2012) 耕 し 方 の 工 夫 有 機 農 業 を は じ め よ う! 土 づ く り 編 24 武 藤 正 敏 (2014) ゆ う き の 里 東 和 と 現 地 視 察 先 の 紹 介 第 14 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 12 / 13

集 39-42 村 山 邦 彦 ( 2014) 有 機 農 業 が 地 域 社 会 に 投 げ か け る も の ~ 三 重 県 伊 賀 地 域 の 取 り 組 み 事 例 報 告 ~ 第 14 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 27-33 山 口 武 (2011) 山 口 農 園 の 取 り 組 み 概 要 第 10 回 有 機 農 業 公 開 セ ミ ナ ー 資 料 集 55-57 山 下 一 穂 (2015) 省 力 低 コストで 中 山 間 地 域 小 規 模 農 業 を 実 現 第 16 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 23-24 涌 井 義 郎 (2015) 有 機 栽 培 の 考 え 方 と 技 術 の 基 本 第 16 回 有 機 農 業 公 開 セミナー 資 料 集 35-40 涌 井 義 郎 (2016a) 有 機 農 業 の 考 え 方 有 機 農 業 を は じ め よ う! 研 修 生 を 受 け 入 れ る た め に 6-7 涌 井 義 郎 (2016b) 土 づ く り の 基 本 有 機 農 業 を は じ め よ う! 研 修 生 を 受 け 入 れ る た め に 8-9 ここで 紹 介 した 引 用 文 献 は す べ て 有 機 農 業 参 入 促 進 協 議 会 が 運 営 するウ ェ ブ サ イ ト 有 機 農 業 をはじめよう! (http://yuki-hajimeru.net/)で 公 開 されている ( 2016 年 7 月 20 日 ) 13 / 13