企 業 の 持 続 的 発 展 に 関 する 研 究 専 修 大 学 経 営 研 究 所 第 4 回 定 例 研 究 会 加 藤 茂 夫, 今 井 雅 和, 矢 澤 清 明 福 原 康 司, 間 嶋 崇 1
本 研 究 の 目 的 企 業 が50 年,100 年 と 存 続 発 展 するためには, 何 をなすべきか? 創 業 ないし 設 立 50 年 を 超 える 長 寿 企 業 ( 持 続 的 発 展 企 業 )に, 企 業 の 持 続 的 な 発 展 の 秘 訣 をさぐる 本 報 告 は, 今 年 度 の 成 果 報 告 2
研 究 動 機 一 昨 年, 昨 年 同 様, 時 代 のキーワード Ø サステナビリティ 3つのサステナビリティ(トリプルボトムライン) Ø 経 済, 環 境, 社 会 Ø すなわち, 企 業 自 体 のサステナビリティ Ø 例 : 企 業 の 寿 命 30 年 説 5 年 説 ( 日 経 ビジネス) Ø 例 : 老 舗 企 業 の 倒 産 の 増 加 ( 帝 国 データバンク) Ø 例 : 持 続 的 経 営 のための 共 生 ( 日 経 新 聞 11.11.30.) 3
調 査 対 象 動 態 型, 危 機 直 面 企 業 中 心 Ø 持 続 的 発 展 企 業 の2タイプ( 静 態 型, 動 態 型 ) Ø 静 態 型 : 創 業 からの 事 業 製 品 を 守 り 貫 く 型 いわゆ る 老 舗 Ø 動 態 型 : 環 境 変 化 に 伴 い,チャレンジングに 事 業 を 変 え ながら 持 続 発 展 してきた 型 Ø 研 究 対 象 : 静 態 型 < 動 態 型 Ø いずれの 型 でも 大 きな 変 化 危 機 に 直 面 し, 乗 り 越 えた 企 業 に 注 目 すべき Ø 環 境 変 化 の 激 しい 業 界, 大 きな 変 化 に 曝 された 企 業 4
調 査 対 象 従 業 員 規 模 の 限 定 Ø 長 寿 の 企 業 の96%が 中 小 企 業 半 分 は10 人 以 下 Ø 多 くは 静 態 型? Ø 研 究 対 象 の 絞 り 込 み 従 業 員 規 模 100 名 以 上 その 他 Ø 製 造 業 中 心 Ø 当 該 業 界 で 特 徴 的 企 業 ( 例 :シェア1 位 など) 5
研 究 視 点 企 業 の 持 続 的 発 展 能 力 の 探 求 Ø 戦 略 視 点 ( 問 題 直 面 時 の 戦 略 転 換,リーダーの 決 断 力 等 ) Ø 組 織 視 点 ( 組 織 学 習 人 材 育 成 などの 組 織 の 継 続 的 蓄 積 的 能 力 ) Ø 技 術 視 点 ( 製 品 開 発 力, 特 異 的 技 術 など) 6
ヒアリング 調 査 調 査 目 的 Ø 持 続 的 発 展 企 業 の 社 長 ないし 総 務 / 広 報 担 当 へのイ ンタビューを 通 し, 企 業 の 持 続 的 発 展 能 力 / 要 因 が 一 体 何 なのか?その 糸 口 を 探 る インタビュー 方 法 : 半 構 造 化 で1-2 時 間 本 年 度 インタビュー 企 業 Ø : 創 業 ないし 設 立 50 年 以 上 の 企 業 4 社 王 子 製 紙, 日 本 製 鋼 所, 寿 産 業, 石 屋 製 菓 7
王 子 製 紙 苫 小 牧 工 場 今 井 雅 和 8
1. 概 要 2012.10.1 純 粋 持 株 会 社 王 子 HD 苫 小 牧 工 場 は 印 刷 情 報 メディアカンパニーの 中 核 王 子 製 紙 ( 株 ) 所 属 王 子 HD 概 要 創 業 1873 年, 財 閥 解 体 後 の 設 立 1949 年 2011 年 売 上 高 12129 億 円, 純 利 益 222 億 円 連 結 従 業 員 数 26725 名 (2012.6) 9
1. 概 要 苫 小 牧 工 場 工 場 敷 地 : 東 京 ドーム31 個 分 苫 小 牧 市 の 中 心 ( 市 街 地 )に 位 置 する 従 業 員 :611 人 (2011.7), 協 力 会 社 を 加 え 約 1200 人 生 産 の8 割 は 新 聞 紙 ( 種 類 は100 以 上 ), 古 紙 使 用 比 率 は66%から67% 新 聞 紙 は 同 社 専 用 の 輸 送 船 3 隻 で 毎 日, 東 京 に 運 ぶ 10
2. 沿 革 2-1. 創 業 以 降 (1973 年 から1910 年 ): 1973 年 抄 紙 会 社 1893 年 王 子 製 紙 1907 年 苫 小 牧 工 場 建 設 2-2. 苫 小 牧 工 場 操 業 開 始 (1910 年 から1949 年 ): 巨 大 抄 紙 機 2 台 導 入 1917 年 赤 レンガ 事 務 所 1933 年 富 士 製 紙, 樺 太 工 業 と 合 併, 設 備 シェア 90% 11
2. 沿 革 2-3. 戦 後 期 (1949 年 以 降 ): 1949 年 3 社 分 割 1968 年 旧 王 子 製 紙 3 社 合 併 認 められず 1990 年 代 以 降 王 子 製 紙 と 日 本 製 紙 の2 社 体 制 苫 小 牧 製 紙 十 條 製 紙 本 州 製 紙 資 本 金 4 億 円 資 本 金 2.8 億 円 資 本 金 2.5 億 円 総 資 産 12.3 億 総 資 産 11.1 億 円 総 資 産 8.4 億 円 円 苫 小 牧 工 場 従 業 員 3949 人 十 條, 釧 路 ほか5 工 場 従 業 員 5650 人 江 戸 川, 富 士 ほか5 工 場 従 業 員 4340 人 12
3. 持 続 的 発 展 能 力 経 営 理 念 渋 澤 栄 一 論 語 と 算 盤 森 のリサイクルと 紙 のリサイクル 苫 小 牧 工 場 の 電 力 自 給 進 取 の 精 神 戦 前 の 巨 大 抄 紙 機 導 入 戦 後 の 最 新 設 備 導 入 と 能 力 増 強 (9 号 11 号 マシン, N- 1からN- 6マシン) 日 産 3000トン, 年 間 100 万 トン,さらに110 万 トンへ の 引 き 上 げ 準 備 中 パルプ 生 産 工 程 の 最 新 設 備 導 入 とリサイクル 促 進 13
地 域 密 着 3. 持 続 的 発 展 能 力 苫 小 牧 は 王 子 製 紙 とともに 発 展 1948 年 市 制 移 行 時, 人 口 の3 分 の1は 王 子 関 係 者 私 設 消 防 団, 王 子 総 合 病 院,ホテルニュー 王 子 アイスホッケー 部, 硬 式 野 球 部 ( 廃 部 ) 同 工 場 と 苫 小 牧 の 地 域 社 会 は 双 方 が 双 方 にさ まざまな 働 きかけを 継 続 し,それがスパイラル 的 な 正 の 関 係 を 形 成 してきた 14
株 式 会 社 日 本 製 鋼 所 間 嶋 崇 15
株 式 会 社 日 本 製 鋼 所 室 蘭 製 作 所 本 社 所 在 地 : 東 京 都 品 川 区 大 崎 1 11 1, 室 蘭 製 作 所 所 在 地 : 室 蘭 市 茶 津 町 4 創 業 :1907 年, 設 立 1950 年, 資 本 金 :196 億 9,423 万 円, 売 上 高 :2,213 億 6,800 万 円 従 業 員 数 : 全 社 4,880 名 ( 連 結 )2,062 名 ( 単 体 )( 室 蘭 製 作 所 : 850 名 ) 事 業 内 容 : 素 形 材 エネルギー 事 業 ( 鋳 鍛 鋼 製 品 製 造, 鋼 板 鉄 構 製 品 製 造 ), 産 業 機 械 事 業 ( 樹 脂 機 械 製 品,その 他 機 械 製 品 製 造 ) 売 り 上 げ 比 率 : 産 業 機 械 事 業 51%, 素 材 エネルギー 事 業 47%, その 他 2% 代 表 取 締 役 社 長 佐 藤 育 男 16
日 本 製 鋼 所 の 沿 革 3つの 創 業 期 と 危 機 Ø 第 一 創 業 期 ( 明 治 40- 昭 和 19 年 ) Ø 事 業 : 軍 需 製 品 ( 砲 身, 戦 車, 弾 丸 など) 中 心 Ø 危 機 : 戦 争 の 終 結 Ø 乗 り 越 え: 平 和 産 業 への 転 換, 出 来 ることをやる Ø 第 二 創 業 期 ( 昭 和 20 年 - 平 成 11 年 ) Ø 事 業 : 素 材 製 造 ( 農 耕 用 プランや 発 電 用 ロータシャフト, 製 鉄 用 圧 延 ロールなど 製 鉄 分 野 の 部 材 ), 産 業 機 械 ( 樹 脂 製 造 加 工 成 形 機 械 や 精 密 工 作 機 械, 油 圧 機 器 など), 精 密 部 品 製 造 Ø 危 機 :バブル 経 済 の 崩 壊 Ø 乗 り 越 え:エネルギー 関 連 製 品 への 転 換 Ø 第 三 創 業 期 ( 平 成 12 年 - 現 在 ) Ø 事 業 :エネルギー 関 連 製 品 への 絞 り 込 み( 各 種 発 電 所 用 部 材, たとえば, 火 力 発 電 用 タービンケーシング, 発 電 用 一 体 型 ロータ シャフト, 原 子 力 圧 力 容 器 シェルフランジ, 風 力 発 電 機 など ) Ø 危 機?: 東 京 電 力 福 島 第 一 原 発 事 故 17
日 本 製 鋼 所 の 持 続 的 発 展 能 力 コアケイパビリティとしての 技 術 力 Ø 鋼 製 品 ( 特 に 大 型 鋼 製 品 )の 優 れた 製 造 技 術 Ø その 一 貫 生 産 の 出 来 る 生 産 体 制 設 備 Ø その 製 造 設 備 を 自 前 で 作 る 加 工 機 械 組 み 立 て 技 術 ダイナミックケイパビリティとしての 環 境 適 応 力 Ø ケイパビリティの 磨 き 上 げのみならず, Ø 組 織 外 リソースの 自 社 ケイパビリティへの 結 合 による 新 事 業 への 展 開 ( 例 : 風 力 発 電 機 ) 上 記 2つを 支 える 人 材 育 成 力 Ø 実 践 的 知 の 伝 承 の 仕 組 み Ø 日 興 徒 弟 学 校,はがね 塾 18
寿 産 業 株 式 会 社 加 藤 茂 夫 19
寿 産 業 株 式 会 社 (2012.9.12 訪 問 ) 本 社 : 札 幌 市 中 央 区 北 3 条 東 2 番 地 30 工 場 : 発 寒 工 場 ( 主 力 工 場 ) 宮 城 県 利 府 工 場 営 業 所 : 札 幌 から 九 州 までの7か 所 創 立 :1951 年 3 月 26 日 資 本 金 :9680 万 円 従 業 員 数 :55 名 年 商 :25 億 円 業 種 : 金 属 加 工 機 械 製 造 業 20
主 な 沿 革 1951 年 : 寿 産 業 ( 株 ) 設 立 富 士 製 鉄 ( 現 在 新 日 本 住 金 製 鉄 ) 室 蘭 製 鐵 所 出 入 業 者 承 認 1963 年 : 圧 延 用 ローラーガイド 開 発 実 用 新 案 登 録 1967 年 : 現 在 のメイン 工 場 である 発 寒 工 場 建 設 1982 年 : 多 条 連 続 圧 延 用 メカトロ 誘 導 案 内 装 置 の 開 発 で 発 明 協 会 特 許 庁 長 官 奨 励 賞 受 賞 1988 年 : 中 小 企 業 研 究 センター 賞 ( 中 小 企 業 研 究 セン ター) 1990 年 : 宮 城 県 利 府 工 場 新 築 1999 年 : 通 産 省 工 業 技 術 院 創 造 技 術 研 究 開 発 費 補 助 金 により 廃 タイヤ 用 ワイヤ 分 離 チップ 製 造 システム の 開 発 2000 年 :ISO9001 認 証 取 得 ( 発 寒 工 場 ) 2003 年 : 文 部 科 学 大 臣 発 明 奨 励 賞 受 賞 北 海 道 新 技 術 新 製 品 開 発 賞 大 賞 受 賞 現 有 特 許 : 国 内 出 願 公 開 登 録 40 件 合 計 84 件 海 外 登 録 8 件 (2011.1.1 現 在 ) 21
寿 産 業 の 経 営 特 徴 1. 創 業 より 一 貫 して 製 鐵 の 圧 延 工 程 において 鋼 材 を 多 種 多 様 な 形 状 に 圧 延 する 機 械 の 出 入 り 口 で 誘 導 する 機 械 (ロー ラーガイド)の 開 発 製 造 を 行 っている 2. 国 内 のシェア80%を 占 有 マーケットサイズは 約 20 億 円 の ニッチ 市 場 である 当 時 の 富 士 製 鉄 と 共 同 開 発 するが 他 社 への 販 売 を 容 認 大 手 鉄 鋼 メーカを 中 心 に 取 引 先 は60 社 に 及 ぶ 3.オーダーメイドであるために 開 発 や 営 業 のパワーが 重 要 となる 4. 北 海 道 の 立 地 優 位 性 は 優 秀 な 人 材 の 確 保 地 方 経 済 産 業 局 や 官 庁 の 支 援 や 固 定 資 産 の 購 入 が 安 い 等 のメリットあ り 5.ローラーガイド 以 外 の 主 要 な 事 業 として 廃 タイヤリサイクル の 機 械 の 開 発 に 成 功 し エンドユーザー 向 けのラバーシート を 製 品 化 に 成 功 他 に 抗 菌 製 品 として 防 かびポン の 開 発 22
石 屋 製 菓 株 式 会 社 福 原 康 司 23
1. 概 要 創 業 : 1947( 昭 和 22) 年 創 業 65 年 会 社 設 立 : 1959( 昭 和 34) 年 従 業 員 数 : 390 名 グループ 合 計 606 名 2012 年 8 月 現 在 派 遣 社 員 を 除 く 事 業 内 容 : 菓 子 製 造 業 代 表 取 締 役 社 長 : 島 田 俊 平 元 北 洋 銀 行 常 務 取 締 役 で2007 年 の 不 祥 事 時 に 就 任 不 祥 事 前 は 石 水 家 の 同 族 経 営 資 本 金 : 3,100 万 円 関 連 会 社 : 石 屋 商 事 株 式 会 社 ISHIYA 商 品 の 販 売 白 い 恋 人 パークの 運 営 管 理 売 上 高 : 91 億 700 万 円 (2012 年 4 月 期 ) 連 結 ベース 24
2. 沿 革 1) 黎 明 期 (1947-1975 年 ): 駄 菓 子 メーカーとして 創 業 クッキーやバター 飴 など 様 々な 菓 子 を 細 々と 製 造 販 売 していた 期 間 2) 成 長 発 展 期 (1976-2007 年 ): 白 い 恋 人 を 発 売 し 企 業 規 模 が 飛 躍 的 に 拡 大 してい く 期 間 3) 変 革 成 熟 期 (2008 年 -): 賞 味 期 限 改 ざんという 不 祥 事 に 直 面 しながらも 極 めて 短 期 間 でV 字 回 復 し 結 果 として 同 社 の 様 々な 社 内 インフ ラが 整 備 された 時 代 25
3.2つのターニング ポイントと 成 長 戦 略 1) 成 長 発 展 期 (1976-2007 年 ): 図 表 1 石 屋 製 菓 株 式 会 社 の 総 売 上 高 の 時 系 列 推 移 単 位 : 百 万 円 9000 8000 7000 7120 8309 6000 5000 5086 4000 3000 2879 2000 1000 0 72 1820 1943 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 出 所 ) 石 屋 製 菓 より 提 供 して 頂 いた 資 料 より 報 告 者 が 作 表 成 長 戦 略 の 源 泉 : 選 択 と 集 中 脆 弱 な 経 営 資 源 の 結 果 ブランド 戦 略 明 確 なマーケットセグメンテーション 閉 鎖 的 チャネル 26
2) 変 革 成 熟 期 (2008 年 -) : 図 表 2 不 祥 事 前 後 の 石 屋 製 菓 の 業 績 推 移 ( 百 万 円 ) (%) 8000 20 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0-1000 2006 2007 2008 2009 2010 15 10 5 0-5 -10-15 -20 売 上 高 純 利 益 率 売 上 高 当 期 純 利 益 -2000-25 出 所 ) 会 社 四 季 報 未 上 場 版 2007-2010 年 から 報 告 者 が 作 図 V 字 回 復 の 要 因 : トップの 交 代 と 同 族 色 の 一 掃 社 内 外 へのアカウンタビリティ 様 々な 社 内 インフラの 整 備 e.g.) 組 織 デザインの 変 更, 福 利 厚 生 の 充 実,コンプライアンス 教 育 27
4. 持 続 的 発 展 能 力 1)ブランド 戦 略 図 表 3 不 祥 事 前 後 の 白 い 恋 人 の 購 入 意 欲 に 関 する 調 査 ぜひ 購 入 して 食 べてみたい 購 入 して 食 べてみたい どちらとも 言 えない 購 入 して 食 べてみたくない 全 く 購 入 して 食 べてみたくない 出 所 ) 日 経 デザイン 2008,January,109 頁 かなりマージンを 持 たせた 賞 味 期 限 の 設 定 28
2) 経 営 理 念 ( 石 屋 イズム)の 浸 透 経 営 理 念 北 の 国 の 真 心 で 心 を 結 びます 1 私 たちは 安 心 と 安 全 を 第 一 とし 一 つ 一 つ 真 心 をこめて 北 海 道 のお 菓 子 を 創 ります 2お 客 様 に 美 味 しさと 喜 びを 提 供 し 人 と 人 の 心 を 結 ぶ 役 割 を 担 います 3 何 事 にも 正 直 誠 実 に 取 組 み お 客 様 から 信 頼 されるお 菓 子 メーカー になることを 誓 います 行 動 規 範 1 良 い 製 品 は 安 全 と 安 心 の 心 から 生 まれる 2 法 令 を 遵 守 する 3 決 められたこと 約 束 は 必 ず 守 る 4 人 の 心 を 大 切 にする 5 自 由 に 意 見 の 言 える 明 るい 職 場 を 作 る 社 是 社 是 朗 らかに 規 律 正 しく 親 切 に カード 配 布 コンプライアンスの 遵 守 不 正 行 為 の 表 出 化 社 会 貢 献 の 実 現 29
3) 随 伴 的 な 二 人 の 経 営 者 の 役 割 分 化 成 長 発 展 期 (1976-2007 年 ) 石 水 勲 氏 ( 創 業 家 一 族 )=リーダー タイプ 変 革 成 熟 期 (2008 年 -) 島 田 俊 平 氏 ( 拓 銀 北 洋 銀 行 )=マネジャー タイプ スパイラル 期 (20XX 年?) 石 水 家 の 復 活 5. 課 題 &ディスカッション PPMの 実 現 一 発 屋 との 相 違 ( 製 品 と 組 織 能 力 ) 30
むすびにかえて 経 営 者 による 大 胆 な 戦 略 転 換 の 重 要 性 Ø 日 本 製 鋼 所 (エネルギー 関 連 ) Ø 石 屋 製 菓 ( 駄 菓 子 から 洋 菓 子 へ, 経 営 陣 の 大 転 換 ) Ø 王 子 製 紙 ( 進 取 の 精 神 による 大 胆 な 投 資 ) 技 術 力 改 善 力 の 重 要 性 Ø 日 本 製 鋼 所 ( 鋼 製 造 技 術 の 継 続 的 向 上 の 努 力 ) Ø 寿 産 業 (ローラーガイドへの 特 化 ) ダイナミックケイパビリティ 獲 得 の 重 要 性 Ø 日 本 製 鋼 所 ( 自 社 のリソースと 他 社 のリソースの 結 合 ) Ø 寿 産 業 ( 特 許 の 共 願 ) 意 図 せざる 成 果 を 呼 び 込 む 何 か Ø 石 屋 製 菓,これまでの 調 査 でもシャボン 玉 石 鹸 31