平 成 22 年 8 月 在 勤 手 当 の 改 定 に 関 する 勧 告 外 務 人 事 審 議 会 在 外 公 館 で 勤 務 する 我 が 国 の 外 交 官 は, 特 命 全 権 大 使 をはじめとしてあらゆ る 職 位 の 在 外 職 員 全 員 が 我 が 国 外 交 を 効 果 的 に



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職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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別紙3

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弁護士報酬規定(抜粋)

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資料2 利用者負担(保育費用)

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川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

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学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

5

別紙3

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( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

d02 国際交流基金 様式1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

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公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

江戸川区人事行政の運営等の状況の公表について

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定款

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

2 職 員 の 平 均 給 与 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 及 び 平 均 給 与 の 状 況 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 埼 玉 県 43.3 類 似 団 体 平 均 年 齢

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Microsoft Word - 通達(参考).doc

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4


(5) 給 与 改 定 の 状 況 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B A-B ( 改 定 率 ) 19 年 度 ( ) 0.0 ( 注 ) 民 間 給 与 公 務 員

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

資料2 年金制度等について(山下委員提出資料)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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Transcription:

在 勤 手 当 の 改 定 に 関 する 勧 告 平 成 22 年 8 月 外 務 人 事 審 議 会

平 成 22 年 8 月 在 勤 手 当 の 改 定 に 関 する 勧 告 外 務 人 事 審 議 会 在 外 公 館 で 勤 務 する 我 が 国 の 外 交 官 は, 特 命 全 権 大 使 をはじめとしてあらゆ る 職 位 の 在 外 職 員 全 員 が 我 が 国 外 交 を 効 果 的 に 展 開 していくための 柱 としての 資 産 であり, 彼 らを 適 切 に 処 遇 することは 重 要 である 一 方 で, 日 本 の 外 交 官 は, 海 外 で 贅 沢 な 生 活 をしているのではないか といった 批 判 があったこと も 事 実 である したがって, 現 在 の 在 外 職 員 の 勤 務 生 活 実 態 を 踏 まえてより 一 層 客 観 的 観 点 から 検 証 する 必 要 がある 本 審 議 会 は, 本 年 5 月 に4 名 の 新 たな 委 員 を 迎 えたが, 外 務 公 務 員 の 給 与 そ の 他 勤 務 条 件 を 中 心 に 人 事 管 理 全 般 について, 外 務 大 臣 に 対 しより 積 極 的 に 意 見 勧 告 を 提 示 していきたいと 考 えている 本 審 議 会 の 果 たすべき 主 要 な 役 割 の 一 つが,この 在 外 職 員 の 手 当 に 関 する 勧 告 である 在 外 公 館 の 名 称 及 び 位 置 並 びに 在 外 公 館 に 勤 務 する 外 務 公 務 員 の 給 与 に 関 する 法 律 ( 以 下, 名 称 位 置 給 与 法 )は,その 第 8 条 において, 審 議 会 は, 前 条 の 調 査 報 告 書 その 他 の 資 料 により,たえず 在 勤 手 当 の 額 を 検 討 し,そ の 改 訂 の 必 要 があると 認 める 場 合 には, 適 当 と 認 める 額 を 外 務 大 臣 に 勧 告 する ことができる 旨 規 定 している 本 審 議 会 が 広 く 統 計 や 調 査 結 果 を 用 いて 在 勤 手 当 の 具 体 的 な 額 について 勧 告 を 行 うことは, 同 手 当 の 水 準 の 適 切 性, 透 明 性 や 国 民 に 対 するアカウンタビリティを 向 上 させる 観 点 から 望 ましい 本 審 議 会 はこのような 基 本 的 認 識 に 立 って 作 業 を 進 めてきた 一 方, 現 在 の 我 が 国 予 算 編 成 作 業 の 仕 組 みを 考 えれば, 本 審 議 会 による 在 勤 1

手 当 に 関 する 勧 告 が 外 務 大 臣 によって 有 効 に 活 用 されるためには, 政 令 の 定 め により 外 務 大 臣 が 例 年 8 月 末 に 財 政 当 局 に 提 示 する, 外 務 省 の 翌 年 度 予 算 の 概 算 要 求 前 にこの 勧 告 を 提 出 することが 肝 要 である したがって, 本 審 議 会 の 今 回 の 勧 告 作 成 に 当 たっては, 大 きな 時 間 的 制 約 や 使 用 した 資 料 データの 検 証 に 限 界 がある 中 で 出 来 る 限 り 客 観 的 な 勧 告 の 作 成 に 努 めた 次 第 である また, 案 件 の 性 格 に 応 じ 早 急 な 対 応 が 必 要 であり,かつ, それが 可 能 と 考 えられるものについては 平 成 23 年 度 予 算 で 検 討 すべき 課 題 とし,また,より 時 間 をかけて 制 度 改 善 を 検 討 すべきものについては 中 長 期 的 な 在 勤 手 当 見 直 しの 方 向 性 として 区 分 して 扱 うこととした 本 審 議 会 は, 在 外 職 員 の 適 切 な 処 遇 を 確 保 すべく 勧 告 をとりまとめた 同 時 に, 在 外 職 員 に 対 しては, 職 員 各 位 が 国 民 の 期 待 に 応 えるべく,より 一 層, 職 務 に 精 励 することを 期 待 したい 本 審 議 会 は, 以 上 を 申 し 述 べた 上 で, 本 8 月 2 日, 平 成 23 年 度 の 外 務 省 に よる 予 算 概 算 要 求 に 先 立 ち, 下 記 のとおり 勧 告 する 外 務 大 臣 におかれては, 本 勧 告 も 参 考 とされつつ, 在 勤 手 当 に 関 する 予 算 概 算 要 求 作 業 に 取 り 組 んで 頂 ければ 幸 いである 記 1. 現 行 の 在 勤 手 当 の 水 準 (1) 在 勤 手 当 の 具 体 的 な 額 について 勧 告 を 行 う 前 提 として, 第 一 に, 現 行 の 水 準 について 検 証 を 行 うことが 必 要 となる (2) 在 勤 手 当 の 額 に 関 し 名 称 位 置 給 与 法 は 在 勤 手 当 は, 在 外 職 員 が 在 外 公 館 において 勤 務 するのに 必 要 な 衣 食 住 等 の 経 費 に 充 当 するために 支 給 2

されるものとし,その 額 は, 在 外 職 員 がその 体 面 を 維 持 し, 且 つ,その 職 務 と 責 任 に 応 じて 能 率 を 充 分 発 揮 することができるように 在 外 公 館 の 所 在 地 における 物 価, 為 替 相 場 及 び 生 活 水 準 を 勘 案 して 定 めなければな らない とし, 在 勤 手 当 が 在 外 職 員 の 生 活 経 費 として 支 給 されるものと して 規 定 している (3) 在 勤 手 当 のうち, 主 たる 生 活 経 費 として 定 額 支 給 されている 在 勤 基 本 手 当 については, 従 来, 一 般 的 生 活 経 費 と 途 上 国 勤 務 の 際 の 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しさに 応 じた 加 算 ( 外 務 省 ではこの 加 算 を 特 定 勤 務 地 加 算 と 定 めている )により 構 成 されている このうち, 一 般 的 生 活 経 費 につ いては, 海 外 勤 務 中 の 日 常 的 生 計 費 及 び 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 を, 国 家 公 務 員 として 支 給 される 給 与 ( 基 本 給 )と 在 勤 基 本 手 当 とで 賄 うと の 考 え 方 により 算 定 してきた この 考 え 方 は, 本 邦 勤 務 の 際 の 生 活 水 準 を 維 持 することを 目 的 とする 点 で 日 本 の 海 外 進 出 民 間 企 業 の 約 76%が 用 いている 所 謂 購 買 力 補 償 方 式 と 同 様 の 考 え 方 であると 見 ることが でき, 基 本 的 に 妥 当 なものだと 考 えられる (4) 一 方, 特 定 勤 務 地 加 算 については, 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しい 途 上 国 公 館 に 勤 務 する 際 には, 治 安 対 策 費 用 や 物 資 調 達 等 の 追 加 的 経 費 がかか ることから, 一 般 的 生 活 経 費 に 一 定 程 度 の 割 合 を 乗 じた 額 を 定 めている (5)また, 従 来, 上 記 (3)の 一 般 的 生 活 経 費 の 具 体 的 な 金 額 の 算 定 に 当 たっては, 我 が 国 の 在 外 公 館 中, 最 大 規 模 であり, 最 も 多 様 な 職 種 の 在 外 職 員 を 有 する 在 米 国 日 本 国 大 使 館 の 所 在 するワシントンにおいて, 現 地 での 日 常 的 生 計 費 及 び 赴 任 時 の 設 営 等 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 を 調 査 し, 在 外 職 員 の 平 均 値 たる 一 等 書 記 官 の 手 当 の 額 を 算 定 し,それを 基 に 職 位 毎, 任 地 毎 の 手 当 の 額 を 算 定 する 方 法 をとってきた 3

( 本 邦 勤 務 ) ( 在 外 勤 務 ) 同 水 準 (1) 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 ( 例 えば, 赴 任 時 設 営 に 伴 う 経 費 など)( 注 1) (2) 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しさに 応 じた 追 加 的 経 費 (ただし, 途 上 国 勤 務 時 のみに 加 算 ) ( 例 えば, 治 安 対 策 費 用 など) 在 勤 手 当 基 本 給 ( 税 引 き 後 ) 1 本 国 生 計 費 日 常 的 生 計 費 基 本 給 ( 税 引 き 後 ) 2 その 他 その 他 ( 注 1) 海 外 赴 任 は, 例 えば, 家 電 では 日 本 の 仕 様 規 格 が 海 外 では 適 合 しないこと が 多 いため 赴 任 時 に 購 入 せざるを 得 ないため, 国 内 赴 任 とは 異 なる 経 費 が 発 生 する ( 注 2)2の 基 本 給 では1で 支 給 される 地 域 手 当, 管 理 職 手 当 や 超 過 勤 務 手 当 等 は 支 給 されず 減 額 となる (6)しかしながら, 在 勤 基 本 手 当 の 水 準 の 適 切 性 を 一 層 高 めるという 観 点 からは, 日 常 的 生 計 費 については, 在 米 国 日 本 国 大 使 館 以 外 の 公 館 につ いても, 任 地 毎 の 必 要 生 計 費 を 直 接 調 査 することが 望 ましい かかる 観 点 から, 外 務 省 は, 広 く 在 外 公 館 所 在 地 における 一 般 的 生 活 経 費 につい て, 民 間 調 査 機 関 による 調 査 を 行 った この 調 査 は, 本 年 4 月 ~6 月 に かけて 実 施 され,1 本 邦 における 標 準 的 生 計 費 支 出 を 基 にした 世 界 14 5カ 所 における 海 外 駐 在 員 の 日 常 的 生 計 費 調 査 及 び2 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 に 関 する 民 間 企 業 との 比 較 調 査 の 結 果 が 本 審 議 会 に 提 出 された 本 審 議 会 は,この 調 査 結 果 を 名 称 位 置 給 与 法 第 8 条 に 規 定 する その 他 の 資 料 として 活 用 し, 在 勤 手 当 の 額 の 検 討 を 行 った 今 回 の 調 査 の 結 果, 在 勤 基 本 手 当 の 水 準 については, 次 のような 結 論 4

が 出 された (イ)まず, 本 邦 勤 務 の 際 の 生 活 水 準 を 維 持 するための 経 費 を 給 与 と 在 勤 手 当 で 賄 うとの 前 提 ( 購 買 力 補 償, No Loss.No Gain の 原 則 )に 立 ち, 各 地 の 日 常 的 生 計 費 と 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 に 関 する 調 査 結 果 のデータを 使 用 して,あるべき 手 当 額 を 試 算 した( 注 1) この 額 に 各 公 館 毎 に 各 職 種 の 定 員 数 を 乗 じていく 形 で 在 勤 基 本 手 当 の 年 間 予 算 適 正 額 を 算 出 し, 本 年 度 の 予 算 額 との 比 較 を 行 った この 結 果, 現 行 の 在 勤 基 本 手 当 の 水 準 は 公 館 毎 にみれば 調 整 を 要 するものの, 同 手 当 の 年 間 予 算 総 額 としてみれば, 現 行 の 予 算 額 は 概 ね 適 正 であるとの 結 論 となった( 注 2) ( 注 1) 一 般 的 生 活 経 費 調 査 に 基 づく 手 当 の 額 の 算 出 方 法 在 勤 基 本 手 当 の 額 =( 本 邦 勤 務 における 生 計 費 ) ( 在 勤 地 の 生 計 費 指 数 )+( 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 )+ 特 定 勤 務 地 加 算 ( 注 2) 在 勤 基 本 手 当 の 年 間 予 算 適 正 額 試 算 ( 一 般 的 生 活 経 費 調 査 の 結 果 を 反 映 した 試 算 ) 22 年 4-6 月 の 為 替 物 価 水 準 で 調 整 した 予 算 額 民 間 調 査 結 果 データで 試 算 した 適 正 額 (22 年 4-6 月 の 為 替 レート 使 用 ) 2-1 1 2 比 率 在 勤 基 本 手 当 約 171.4 億 円 約 171.1 億 円 約 0.4 億 円 -0.2% ( 注 )1は 22 年 度 予 算 額 を 22 年 4-6 月 の 平 均 為 替 レートで 調 整 したもの 2は 一 般 的 生 活 経 費 調 査 の 結 果 を 踏 まえて 算 定 しなおした 適 正 額 (22 年 4 月 -6 月 の 平 均 為 替 レートを 使 用 これにそろえるために,1の 為 替 レート 調 整 を 行 った 調 査 結 果 のデータを 使 用 して 算 出 した 各 公 館 毎 の あるべき 手 当 額 に 各 公 館 の 各 職 種 の 定 員 数 を 乗 じて 各 公 館 毎 に 手 当 の 適 正 額 の 年 間 総 額 を 算 出 さ らに 全 公 館 分 を 合 算 して2の 数 値 を 得 た ) (ロ)さらに, 上 述 の 試 算 結 果 からは 概 ね2つのことが 明 らかになった 5

第 一 に, 個 別 の 公 館 毎 の 手 当 額 については, 総 じて 先 進 国 公 館 の 手 当 が 低 額 に 抑 えられており, 本 邦 勤 務 の 際 の 生 活 水 準 の 維 持 が 困 難 とな っている (ハ) 第 二 に, 途 上 国 公 館 においては, 現 在, 先 進 国 と 同 様 の 一 般 的 生 活 経 費 と 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しさから 必 要 となる 経 費 としての 特 定 勤 務 地 加 算 により 手 当 額 が 算 定 されているが,このうち, 一 般 的 生 活 経 費 部 分 については, 一 部 公 館 において 引 下 げが 可 能 である (7) 一 方 で, 本 審 議 会 は, 以 上 のような 民 間 調 査 機 関 による 調 査 結 果 を 利 用 するに 当 たり, 次 の 点 も 十 分 踏 まえる 必 要 があると 考 えている (イ) 調 査 結 果 のデータ 中 には, 統 計 上 の 孤 立 値 (サンプル 中 の 通 常 の 分 布 から 大 きく 外 れた 値 )も 含 まれていると 想 定 することが 適 当 であ る よって 調 査 結 果 の 信 頼 性 を 得 るためには, 一 回 の 調 査 結 果 のみで 手 当 算 出 の 根 拠 とすることは 危 険 であり,3 年 間 (3 回 ) 程 度 のデー タの 平 均 値 を 取 り,その 上 で 実 際 の 手 当 額 に 反 映 させていくべきであ る (ロ) 在 外 に 勤 務 する 外 務 公 務 員 の6 割 は 開 発 途 上 国 で 勤 務 している こ うした 任 地 では, 戦 乱, 治 安 の 悪 化, 感 染 症, 厳 しい 気 候 条 件, 生 活 必 需 物 資 の 欠 乏 等, 国 内 の 物 差 し では 想 像 し 難 い 勤 務 生 活 上 の 困 難 が 存 在 する 場 合 が 多 い こうした 環 境 下 では, 金 銭 的 には 算 出 し 難 い 身 体 及 び 精 神 上 の 大 きな 負 担 があるが, 一 般 的 生 活 経 費 調 査 は 身 体 精 神 的 負 担 は 一 切 計 測 しない,あくまでも 日 常 生 活 上 の 支 出 に 関 する 調 査 に 過 ぎない 民 間 企 業 においては, 海 外 勤 務 による 精 神 的 物 質 的 負 担 に 対 する 補 償 として, 上 記 のような No Loss.No Gain の 原 則 による 購 買 力 6

補 償 を 行 った 上 で, 更 に, 海 外 勤 務 手 当, 開 発 途 上 国 の 厳 しい 生 活 環 境 に 対 する 補 償 としてハードシップ 手 当 を 定 額 支 給 するのが 一 般 的 と なっている 先 述 の 外 務 省 が 加 算 している 特 定 勤 務 地 加 算 部 分 は, こうした 厳 しい 環 境 を 緩 和 する 具 体 的 経 費 に 応 じたものであるが, 民 間 企 業 では,そうした 具 体 的 なコストは 別 途, 実 費 支 給 した 上 で, 精 神 的 負 担 に 対 する 補 償 としてハードシップ 手 当 を 支 給 している (8) 本 年 3 月 の 名 称 位 置 給 与 法 改 正 案 の 国 会 における 採 決 時 に 同 時 に 決 議 された 附 帯 決 議 は, 在 勤 手 当 の 適 切 な 額 を 算 出 するに 当 たって 考 慮 すべ き 要 素 の 一 つとして, 為 替 物 価 変 動 などとともに, 諸 外 国 の 外 交 官 や 民 間 企 業 の 海 外 駐 在 員 の 手 当 給 与 水 準 を 例 示 している (9)ただし,こうした 日 本 の 民 間 企 業 との 比 較 は 次 の 点 に 留 意 する 必 要 が ある (イ) 海 外 駐 在 員 の 処 遇 については, 手 当 給 与 として 現 金 支 給 されるも の 以 外 に, 自 動 車 住 居 家 具 の 貸 与, 移 転 料 や 休 暇 の 際 の 旅 費 支 給, 留 守 宅 管 理, 生 活 物 資 の 購 送 等, 様 々なサポートが 行 われる 場 合 が 多 く, 手 当 給 与 で 賄 うべき 経 費 の 範 囲 が 異 なる (ロ) 民 間 企 業 といっても, 製 造 業, 商 社, 金 融 機 関 等 の 業 種 や 海 外 駐 在 員 の 派 遣 状 況 等 により 企 業 毎 にその 給 与 形 態 は 極 めて 多 様 であって, 一 律 に 民 間 企 業 として 比 較 することには 無 理 がある (10) 諸 外 国 外 交 官 の 給 与 手 当 の 比 較 については, 外 務 省 においては, 上 述 のとおり 在 米 国 大 使 館 一 等 書 記 官 が 全 在 外 公 館 の 基 準 値 となってい ることから,ワシントンにおける 各 国 一 等 書 記 官 と 年 収 総 額 ベースで 比 較 を 行 っている 平 成 21 年 の 最 新 調 査 によれば,ワシントンに 在 勤 す る 各 国 ( 米 国 は 除 くOECD 加 盟 国 ) 外 交 官 との 比 較 では, 我 が 国 は2 7

9か 国 中 18 番 目 の 水 準 である ( 注 1: 比 較 にあたっては, 我 が 国 在 外 職 員 に 支 給 されている 本 俸, 在 勤 基 本 手 当, 配 偶 者 手 当, 扶 養 手 当, 子 女 教 育 手 当 に 相 当 する 各 国 の 手 当 の 額 を 対 象 としている ) ( 注 2:OECD 加 盟 国 中, 我 が 国 国 民 1 人 当 たりのGDP( 国 民 総 生 産 ) は, 最 新 調 査 では,30か 国 中 19 番 目 ) なお,ワシントンのような 先 進 国 勤 務 のケース 以 外 に, 途 上 国 勤 務 に ついて, 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しさについて 主 要 国 が 如 何 なる 手 当 を 行 っ ているかについても 今 後 調 査 を 行 う 必 要 があると 思 われる (11)さらに, 最 近 の 厳 しい 財 政 状 況 を 反 映 し, 本 年 度 予 算 において 在 勤 手 当 予 算 額 は 総 額 で 対 前 年 7.8%(このうち 為 替 物 価 変 動 による 影 響 は5.0%)の 減 額 となった これは 基 準 公 館 である 在 米 国 大 使 館 で みると, 平 成 10 年 度 と 比 較 し, 予 算 上 の 総 額 抑 制 措 置 の 結 果, 為 替 物 価 の 変 動 分 が 実 質 反 映 されていない 年 度 が8 回 あることに 伴 って, 一 等 書 記 官 で33.2%, 大 使 で45.8%の 実 質 減 額 となっている (12) 以 上 みてきた 状 況 にかんがみれば, 現 時 点 においては,これ 以 上 の 在 勤 手 当 の 水 準 引 き 下 げには 限 界 があろう しかしながら, 我 が 国 がか つてなく 厳 しい 財 政 状 況 に 置 かれていることを 考 えれば, 今 後, 在 勤 手 当 の 水 準 を 引 き 上 げていくことにもまた 限 界 がある そういった 中 で, 昭 和 27 年 の 名 称 位 置 給 与 法 施 行 後, 我 が 国 の 外 交 的 地 位 の 向 上 に 伴 い, 在 外 公 館 の 増 加, 特 に 勤 務 環 境 の 厳 しい 途 上 国 公 館 の 増 加, 我 が 国 国 内 の 生 活 水 準 の 向 上, 職 員 と 家 族 をとりまく 社 会 の 変 化 等 により, 従 来 の 制 度 では 十 分 対 応 できず, 在 外 職 員 に 個 人 的 負 担 を 強 いらざるを 得 ない ような 事 案 も 生 じてきている 8

(13)このような 状 況 下, 今 日 求 められていることは, 外 交 官 の 海 外 勤 務 生 活 に 伴 う 購 買 力 補 償 のために 在 勤 手 当 があるという 制 度 本 来 の 趣 旨 を 踏 えつつ, 在 外 職 員 個 々 人 の 家 庭 事 情 や 家 族 構 成 社 会 の 変 化 ( 女 性 の 進 出 を 含 む)といった 様 々な 実 態 に 適 合 できるよう, 制 度 を 改 善 してい くことである 但 し,そのためには, 先 述 したように 様 々な 実 態 調 査 や データの 蓄 積 と 分 析 が 必 要 であり, 大 幅 な 制 度 の 改 変 を 直 ちに 実 施 でき るわけではない その 一 方 で, 後 述 するように, 現 在, 赴 任 時 の 設 営 に 係 る 経 費 の 支 給 が 不 十 分 であることから, 例 えば 借 金 をせざるを 得 ない 職 員 が 多 数 おり, 共 済 組 合 等 外 務 省 の 借 入 れ 制 度 を 利 用 する 者 のみで 年 間 約 280 名, 借 入 額 の 平 均 が 約 200 万 円 という 状 況 もある こうし た 状 況 は 早 急 に 是 正 する 必 要 がある (14) 以 上 を 踏 まえ, 本 審 議 会 としては, 在 外 職 員 が 国 内 におけるのと 同 水 準 の 勤 務 生 活 環 境 を 確 保 し,かつ,その 職 務 と 責 任 に 応 じた 役 割 を 十 分 果 たすための 環 境 を 整 える 観 点 から, 在 外 職 員 が 直 面 する 困 難 につ いての 緊 急 性 に 応 じて, 以 下 のように, 平 成 23 年 度 予 算 の 中 で 実 施 し ていくべき 短 期 的 課 題 と, 在 外 公 館 に 求 められる 役 割 に 関 する 議 論 等 も 踏 まえて 一 定 の 時 間 と 労 力 を 投 じて 検 討 していくべき 中 長 期 的 課 題 に 区 分 した 上 で 具 体 的 勧 告 を 提 示 することとする 2. 平 成 23 年 度 予 算 で 検 討 すべき 課 題 (1) 一 般 的 生 活 経 費 調 査 結 果 を 受 けた 在 勤 基 本 手 当 及 び 住 居 手 当 の 支 給 水 準 の 改 定 一 般 的 生 活 経 費 調 査 の 結 果 を 基 に, 日 本 での 生 活 水 準 を 任 地 でも 維 持 し,さらに 海 外 勤 務 に 伴 う 負 担 増 に 対 応 するよう, 支 給 水 準 の 改 定 を 行 9

うべきである ただし, 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しい 在 勤 地 については, 先 述 したとおり, 肉 体 的 精 神 的 負 担 も 大 きいことから,まずは, 現 行 の 加 算 制 度 の 範 囲 内 で, 厳 しさの 度 合 いに 応 じた 手 当 とし,できるだけの 配 慮 を 検 討 すべきである 住 居 手 当 の 限 度 額 については, 一 般 的 生 活 経 費 調 査 と 同 時 に 行 った 住 居 事 情 調 査 に 基 づき, 緊 急 時 の 出 勤 体 制 や 治 安 状 況, 在 勤 地 の 社 会 環 境 等 を 総 合 的 に 勘 案 して 必 要 な 改 定 を 行 うべきである (2) 赴 任 時 設 営 費 のための 在 勤 基 本 手 当 の 前 倒 し 支 給 在 勤 基 本 手 当 には, 海 外 赴 任 に 伴 う 特 有 の 経 費 増 として 赴 任 時 の 設 営 費 が 平 均 的 在 勤 月 数 で 分 割 され, 毎 月 支 給 されている 在 外 公 館 に 赴 任 する 際 は, 引 越 代 や 家 電 製 品 の 買 替 え, 赴 任 後 の 家 具, 自 動 車 購 入, 家 賃 数 ヶ 月 分 の 前 払 い 等 国 内 転 勤 時 に 比 して,より 大 きな 額 の 一 時 的 経 費 が 発 生 する これら 経 費 は, 現 在 の 旅 費 法 で 定 められた 移 転 料 や 支 度 料 では 賄 いきれないことから, 赴 任 期 間 中 の 在 勤 基 本 手 当 により 払 い 戻 す 形 となっている このため, 赴 任 時 において, 在 外 職 員 は,これ ら 一 時 的 経 費 を 自 己 資 金 や 借 り 入 れにより 賄 わざるを 得 ないこととなる こうした 職 務 による 異 動 に 伴 う 相 当 額 の 金 銭 的 負 担 を 一 時 的 にせよ 職 員 個 人 に 負 担 させ, 場 合 によっては, 数 百 万 円 に 及 ぶ 借 金 を 強 いるような 現 在 の 仕 組 みは 妥 当 ではない 将 来 的 には, 赴 任 時 の 経 費 を 月 払 いの 手 当 か ら 切 り 離 して, 赴 任 時 に 一 括 支 給 する 制 度 を 設 けるべきである 平 成 23 年 度 については, 将 来, 一 括 支 給 の 制 度 が 出 来 上 がるまでの 過 渡 的 措 置 ( 緊 急 的 な 措 置 )として, 在 外 職 員 の 負 担 を 軽 減 するため, 一 部 なりとも 赴 任 移 転 した 月 に 在 勤 基 本 手 当 のうち 赴 任 時 設 営 費 に 当 たる 部 分 を 前 倒 しで 支 給 できる 方 法 を 検 討 すべきである 10

初 期 経 費 の 一 部 赴 任 2 月 目 3 月 目 28 月 29 月 離 任 (3) 子 女 教 育 手 当 の 制 度 改 正 (イ) 支 給 制 度 の 見 直 しについて 現 行 制 度 では, 日 本 人 子 女 が 就 学 可 能 な 学 校 で, 日 本 語 英 語 仏 語 の 言 語 別 に 最 も 低 廉 な 学 校 を 基 準 として 支 給 限 度 額 を 決 めている この 一 方 で, 全 体 として 月 額 14 万 4 千 円 が 最 高 限 度 額 として 定 めら れているため, 基 準 校 の 学 費 がこれを 上 回 る 場 合 は 職 員 の 自 己 負 担 と なっている 在 勤 地 によっては, 就 学 可 能 な 学 校 として 高 額 なインタ ーナショナルスクールしかないケースもあり, 年 間 200~300 万 円 の 自 己 負 担 を 余 儀 なくされている 職 員 もある こうした 一 部 の 職 員 に 多 大 な 自 己 負 担 を 強 いる 現 行 の 制 度 を 改 め, 支 給 額 の 上 限 を 設 定 す る 方 法 ではなく, 該 当 職 員 全 てに 一 定 の 自 己 負 担 をさせた 上 で,それ 以 上 の 学 費 を 要 する 場 合 は 公 費 で 負 担 する 制 度 とすることが 適 当 であ る 自 己 負 担 額 は, 日 本 の 家 計 における 教 育 に 対 する 平 均 的 支 出 実 態 を 考 慮 して 決 定 すべきである (ロ) 幼 稚 園 経 費 の 支 給 現 行 制 度 では, 手 当 の 対 象 は, 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 であり, 幼 稚 園 は 対 象 となっていない 一 方 多 くの 民 間 企 業 では 幼 稚 園 を 含 めて 手 当 の 支 給 を 行 っている 実 態 がある また, 幼 稚 園 への 補 助 については, 11

本 年 5 月, 外 務 大 臣 に 提 出 された 女 性 職 員 の 勤 務 環 境 改 善 のためのタ スクフォース 提 言 においても, 経 費 補 助 が 改 善 策 として 言 及 されてい る 民 間 企 業 での 支 給 実 態 や 在 外 職 員 の 自 己 負 担 の 状 況 から, 子 女 教 育 手 当 の 対 象 に 幼 稚 園 を 含 めることにより, 職 員 の 負 担 を 軽 減 すべきであ る (ハ) 定 額 支 給 額 の 改 定 上 記 を 踏 まえ, 現 行 の 帰 国 後 に 子 女 を 本 邦 学 校 へ 円 滑 に 編 入 学 させる ための 経 費 として, 全 同 伴 子 女 につき 一 律 行 っている 定 額 (18,00 0 円 ) 支 給 は 減 額 する 現 行 制 度 改 正 案 在 勤 地 別 基 準 校 以 外 の 学 校 に 通 学 自 己 負 担 額 自 己 負 担 額 在 勤 地 別 基 準 校 ( 注 ) 1/2 支 給 支 給 額 全 額 全 員 支 給 部 分 全 額 定 額 自 己 負 担 額 18,000 円 定 額 ( 注 ) 基 準 校 : 日 本 人 子 女 が 就 学 可 能 な 学 校 中, 最 も 低 廉 な 授 業 料 等 の 学 校 (4) 住 居 手 当 の 号 の 適 用 の 柔 軟 化 現 行 制 度 上, 住 居 手 当 の 限 度 額 改 定 は, 前 年 5 月 時 点 の 住 居 実 態 調 査 に 基 づき 予 算 要 求 を 行 い, 新 年 度 予 算 成 立 後,4 月 1 日 付 の 政 令 改 正 に より 行 われ,その 後, 年 度 中 の 改 定 は 行 われていない こうした 制 度 の 下 で, 前 年 夏 以 降, 新 年 度 途 中 の 間 に 住 居 の 賃 貸 相 場 が 上 昇 しても, 住 居 手 当 の 限 度 額 を 適 時 に 引 き 上 げることが 困 難 になっている 住 居 事 情 の 劣 悪 ( 特 に 治 安 及 び 水 道 電 気 等 基 礎 インフラ)な 在 勤 地 では,もと 12

もと 賃 貸 物 件 が 少 ない 状 況 の 中 で, 自 然 災 害 や 経 済 状 況 の 変 化 等 により 急 激 に 賃 貸 価 格 が 高 騰 し, 月 額 10~30 万 円 の 自 己 負 担 なしには 安 全 な 住 居 を 確 保 できない 事 態 が 発 生 している このような 事 態 にも 対 応 で きるよう, 現 在 政 令 で 規 定 している 限 度 額 について, 外 務 大 臣 の 判 断 に より 一 時 的 に 政 令 の 限 度 額 を 超 える 額 を 緊 急 措 置 として 適 用 したり, 住 居 手 当 の 号 の 適 用 を 柔 軟 化 し,より 高 額 な 上 位 の 号 も 適 用 できるように する 措 置 を 講 ずるべきである 3. 中 長 期 的 な 在 勤 手 当 見 直 しの 方 向 性 上 記 2.の 平 成 23 年 度 予 算 における 措 置 に 加 え, 今 後 以 下 の 点 について も 制 度 改 善 を 検 討 すべきである 当 面 本 審 議 会 において 平 成 24 年 度 以 降 の 予 算 に 反 映 すべく, 検 討 を 継 続 する (1) 基 本 的 考 え 方 全 体 として,これまでの 在 勤 手 当 制 度 は, 国 内 法 令 や 予 算 制 度 上 の 制 約 から, 非 常 に 複 雑 な 仕 組 みとなってしまっている したがって, 今 後 の 課 題 として, 現 在 の 複 雑 な 制 度 を 出 来 る 限 り 簡 素 化 し, 国 民 一 般 にと ってわかりやすく,また, 運 用 しやすい 制 度 に 改 善 していく 必 要 がある (2) 勤 務 生 活 環 境 の 厳 しい 在 勤 地 におけるハードシップ 手 当 の 導 入 勤 務 生 活 環 境 は 厳 しいが, 物 価 水 準 が 低 い 在 勤 地 は, 日 常 的 な 生 活 経 費 のみをみれば, 手 当 の 減 額 が 適 当 との 結 論 になる こうした 在 勤 地 での 困 難 さについては, 外 務 省 が 現 在 行 っている 在 勤 基 本 手 当 の 特 定 勤 務 地 加 算 により, 追 加 的 生 活 コストとして 手 当 により 補 償 できる 部 分 も あるが, 治 安 や 健 康 上 のリスク 要 因 精 神 的 負 担 等, 一 般 的 生 活 経 費 支 出 に 現 れない 要 素 も 勘 案 した 何 らかの 対 応 策 も 講 ずる 必 要 がある 先 述 13

のとおり 民 間 企 業 においては, 広 く 一 般 的 生 活 経 費 と 別 に, 任 地 毎 に 一 定 額 のハードシップ 手 当 が 支 給 されている また, 国 内 に 勤 務 する 国 家 公 務 員 が 離 島 等 に 勤 務 する 場 合 には, 職 員 の 精 神 的 負 担 や 生 活 の 不 便 度 に 給 与 上 対 処 するものとして 特 地 勤 務 手 当 が 支 給 されている これらを 踏 まえ, 在 外 職 員 についても 何 らかの 措 置 を 講 ずることを 検 討 する 必 要 がある (3) 単 身 赴 任 に 対 する 措 置 の 検 討 最 近, 在 外 職 員 においても, 子 女 の 教 育 や 親 の 介 護, 配 偶 者 の 就 業 によ り 単 身 赴 任 する 職 員 が 増 加 しており, 在 外 勤 務 を 定 期 的 に 繰 り 返 す 在 外 職 員 にとり 大 きな 負 担 となっている 民 間 企 業 では 一 般 的 に 海 外 勤 務 に 際 し 単 身 赴 任 となる 場 合 には, 本 人 と 家 族 が 二 重 生 活 となることによる 生 活 費 増 大 に 対 し, 給 与 上 の 措 置 がとら れている また, 国 内 公 務 員 も 国 内 転 勤 の 際, 距 離 に 応 じて 単 身 赴 任 手 当 が 支 給 されている 在 外 職 員 もやむを 得 ず 単 身 赴 任 をしている 場 合 につい ては, 同 様 に 手 当 上 の 措 置 を 講 ずる 必 要 があるか 検 討 する 必 要 がある また, 例 えば, 家 族 と 過 ごす 時 間 を 設 けるため, 在 外 職 員 が 帰 国 するか, 家 族 を 呼 び 寄 せるための 旅 費 の 支 給 等, 手 当 制 度 以 外 の 措 置 について 検 討 する 必 要 がある ただし, 在 外 職 員 の 精 神 面 の 安 定 や 人 事 管 理 の 面 からは, 配 偶 者 の 同 伴 が 望 ましいことはいうまでもなく, 同 伴 を 奨 励 するような 方 策 もあわせて 検 討 する 必 要 がある (4) 配 偶 者 手 当 の 見 直 し 配 偶 者 手 当 については, 単 純 に 配 偶 者 の 同 伴 に 伴 う 生 計 費 の 増 加 という 14

側 面 だけではなく, 配 偶 者 も 外 交 活 動 の 一 部 を 担 っているという 側 面 から, 配 偶 者 手 当 が 設 けられてきた しかし, 最 近 は, 様 々な 事 情 から 配 偶 者 の 外 交 活 動 への 参 画 が 困 難 な 者 もいると 聞 く 今 後, 外 交 官 配 偶 者 の 外 交 活 動 への 参 画 の 在 り 方 を 検 討 し,これを 踏 まえ, 配 偶 者 手 当 の 在 り 方 を 検 討 する 必 要 がある また, 生 計 費 増 については, 現 行 制 度 では, 配 偶 者 は 在 勤 手 当 の 中 の 配 偶 者 手 当 で, 子 女 については 国 内 給 の 扶 養 手 当 ( 配 偶 者 分 は 在 外 勤 務 者 には 支 給 されない )で 対 応 することとなっている このた め 子 女 分 について 在 外 生 活 勤 務 による 経 費 増 に 対 応 できていないとも 考 えられ, 検 討 する 必 要 がある( 注 ) ( 注 ) 国 内 で 支 給 されている 子 ども 手 当 は 在 外 職 員 に 支 給 されていない (5) 生 活 基 盤 確 保 のための 継 続 的 措 置 ( 在 外 公 館 による 住 居 の 確 保 等 ) 多 くの 民 間 企 業 海 外 駐 在 員 やアメリカ 合 衆 国 等 の 諸 外 国 外 交 官 では, 会 社 や 国 が 住 居 の 一 括 借 上 げを 行 っている 実 態 があることから, 外 務 省 においても 個 々の 職 員 に 住 居 の 手 配 をさせ 住 居 手 当 を 支 給 する 制 度 では なく, 民 間 企 業 へのアウトソーシング 等 により 借 上 げ 等 を 行 うことも 検 討 する 必 要 がある また, 現 在, 在 勤 手 当 の 定 額 支 給 により 賄 うものとしている 支 出 項 目 についても, 透 明 性 公 平 性 の 観 点 で 実 費 支 給 とする 等, 在 勤 手 当 とし て 支 給 する 方 法 以 外 の 方 法 ( 例 えば, 赴 任 時 設 営 費 のうちの 家 具 のレン タルサービス 等 による 供 与 の 可 能 性 など)も 検 討 する 必 要 がある ただ し, 厳 格 な 公 私 の 峻 別 が 求 められている 現 行 の 会 計 法 の 下 では, 職 員 の 私 的 生 活 にまたがざるを 得 ない 種 々の 経 費 について, 個 々に 妥 当 性 をチ ェックし 支 給 を 行 うために 行 政 コストが 大 幅 に 増 加 する 可 能 性 がある この 点 については 民 間 企 業 における 社 用 私 用 の 区 別 のコスト 管 理 の 実 15

態 も 踏 まえて 検 討 する 必 要 がある (6) 在 外 職 員 の 赴 任 期 間 多 くの 民 間 企 業 や 国 際 機 関 においては,3~5 年 以 内 を 海 外 における 一 任 地 の 派 遣 期 間 の 目 安 としている これに 比 し, 在 外 職 員 の 平 均 赴 任 期 間 は 約 2 年 10ヶ 月 となっており, 在 外 職 員 は 相 対 的 に 短 期 間 での 異 動 となっている この 結 果, 先 述 のとおり, 赴 任 時 の 設 営 に 係 る 経 費 が 職 員 に 大 きな 負 担 となり, 相 当 の 手 当 が 必 要 となっていることから, 今 後, 外 交 活 動 や 人 事 バランス, 勤 務 生 活 環 境 の 特 に 厳 しい 公 館 への 赴 任 期 間 には 配 慮 しつつ も,(イ) 在 外 職 員 の 一 任 地 における 赴 任 期 間 をより 長 期 とすること, 及 び(ロ) 前 もって 在 勤 期 間 を 定 めることも 検 討 していく 必 要 がある 赴 任 期 間 の 長 期 化 は, 人 間 関 係 が 基 本 となる 外 交 活 動 に 資 する 面 があり, 赴 任 旅 費 等 の 予 算 削 減 効 果 も 生 じる また, 在 勤 期 間 を 予 め 明 確 化 してお けば, 赴 任 者 やその 同 伴 家 族 が 子 供 の 学 校 等, 赴 任 後 の 生 活 設 計 や 将 来 計 画 を 立 てやすくなり,ひいては 単 身 赴 任 の 減 少 にもつながると 考 えられる (7) 為 替 物 価 変 動 の 自 動 的 反 映 在 勤 基 本 手 当 の 為 替 物 価 変 動 について,ここ 数 年 は 円 高 基 調 というこ ともあり, 為 替 物 価 変 動 は 完 全 反 映 されているが, 過 去 においては 年 度 予 算 の 制 約 から, 為 替 物 価 変 動 が 完 全 に 反 映 されなかった 事 例 がある 為 替 物 価 変 動 という 外 的 要 因 について,その 負 担 を 職 員 個 人 に 負 わせる ことは 不 合 理 であるので, 自 動 的 に 反 映 されるような 仕 組 みを 検 討 する 必 要 がある ( 了 ) 16