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所令要綱

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

所沢市告示第   号

の 権 限 と 責 任 を 明 確 に 定 め,これを 学 内 外 に 公 表 し, 関 係 者 に 周 知 するものとする ( 不 正 防 止 計 画 ) 第 6 条 最 高 管 理 責 任 者 は, 公 的 研 究 費 の 不 正 使 用 の 防 止 計 画 ( 以 下 不 正 防 止 計 画

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

   新潟市市税口座振替事務取扱要領

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

定款  変更

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

疑わしい取引の参考事例

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

Taro-29職員退職手当支給規程

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

第 1 監 査 の 請 求 1 請 求 人 姫 路 市 廣 野 武 男 2 請 求 年 月 日 姫 路 市 職 員 措 置 請 求 ( 住 民 監 査 請 求 政 務 調 査 費 の 返 還 に 係 る 法 定 利 息 の 不 足 以 下 本 件 請 求 という )に 係 る 請 求 書 は 平 成

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

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Ⅴ Ⅵ 目 予 算 編 成 のフローチャートと 決 算 書 類 19 図 表 6 予 算 編 成 のフローチャート 20 図 表 7 収 支 報 告 書 貸 借 対 照 表 財 産 目 録 備 品 台 帳 モデル 21 滞 納 金 回 収 に 関 する 管 理 会 社 の 業 務 と 役 割 25

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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(3) 下 水 道 接 続 のみとなる 配 管 工 事 (4) 浄 化 槽 設 備 の 工 事 (5) 解 体 工 事 (6) 市 等 の 他 の 補 助 制 度 ( 国 が 実 施 するエコポイント 制 度 を 除 く )を 利 用 する 工 事 (7) 前 各 号 に 掲 げるもののほか 市 長

持 TFでの 検 討 を 踏 まえ 対 策 を 講 ずることといたしますが 貴 職 におかれまし ては 現 段 階 において 下 記 事 項 につきご 対 応 いただきますようお 願 い 申 し 上 げます 記 1. 貴 会 会 員 に 対 して 今 回 の 厚 生 労 働 省 からの 緊 急 要

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

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情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

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( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

(1) この 貯 金 は 預 入 の 日 から 起 算 して10 年 が 経 過 した 日 に 払 戻 金 の 全 部 を 同 一 のこ の 貯 金 に 継 続 して 預 入 する 取 扱 いをします (2) 継 続 預 入 後 の 利 率 は 継 続 日 における 当 行 所 定 の 利 率 とし

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

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ア 運 営 管 理 業 務 に 関 する 事 項 管 理 事 務 所 の 使 用 に 関 すること( 電 話 金 庫 警 備 鍵 等 名 義 変 更 の 必 要 な もの( 電 気 水 道 ガス 機 械 警 備 消 防 計 画 書 危 険 物 取 扱 設 置 許 可 等 )) 年 間 行 事 予 定

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長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

個人向け国債の事務取扱いに関する細則

Transcription:

市 県 民 税 に 係 る 業 務 上 横 領 事 件 の 調 査 報 告 書 平 成 24 年 3 月 9 日 ( 金 ) 大 津 市

目 次 1 はじめに 1P 2 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 納 入 の 仕 組 み 1P 3 事 件 の 主 な 経 過 2P 4 元 職 員 の 経 歴 3P 5 被 害 額 4P 6 事 件 を 防 止 できなかった 組 織 的 な 問 題 点 5P 7 本 件 事 件 を 受 け 税 部 門 が 実 施 した 再 発 防 止 策 7P 8 再 発 防 止 に 向 けて 8P 9 被 害 額 の 請 求 9P 10 むすびに 9P

1 はじめに 平 成 23 年 10 月 19 日 に 本 市 元 納 税 課 職 員 松 下 裕 美 子 ( 以 下 元 職 員 という )が 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 を 着 服 したとして 業 務 上 横 領 容 疑 で 逮 捕 されました この 事 件 は 市 民 税 課 の 職 員 が 平 成 22 年 度 の 年 度 末 処 理 の 過 程 で 2 において 説 明 する 信 託 銀 行 から 分 割 支 払 いされる 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 納 入 申 告 書 に 前 回 支 払 い 分 として 記 載 された 申 告 額 と 大 津 市 会 計 管 理 者 口 座 へ 前 回 支 払 い 分 として 既 納 入 されているはずの 額 が 一 致 しない ため 疑 問 に 思 って 調 査 したところ 6 件 12 人 分 が 納 入 されず 元 職 員 によって 着 服 横 領 されていたことが 発 覚 し 同 年 7 月 13 日 に 同 容 疑 で 大 津 警 察 署 に 告 訴 状 を 提 出 するとともに 10 月 11 日 に 被 害 届 を 提 出 した ことにより 逮 捕 に 至 ったものです その 後 この 犯 罪 は 平 成 16 年 度 にまでさかのぼる 重 大 なものである ことが 判 明 しました この 事 件 は 元 職 員 の 公 務 員 倫 理 を 踏 みにじるもの として 極 めて 悪 質 であるとともに 市 役 所 の 組 織 としても 長 年 にわたり 犯 罪 に 気 付 かなかったということにおいて コンプライアンスやリスク 管 理 上 大 きな 問 題 があったと 言 わざるを 得 ません 特 に 市 民 の 皆 様 に 納 税 していただいた 大 切 な 税 金 が 着 服 横 領 されて いたという 事 実 は 市 民 の 皆 様 の 本 市 及 び 本 市 職 員 に 対 する 信 頼 を 大 きく 失 墜 させるものであり ここに 深 くお 詫 び 申 し 上 げます 本 報 告 書 は 本 件 横 領 事 件 が 大 津 地 方 裁 判 所 にて 公 判 中 でありますが 本 市 において 行 った 調 査 結 果 を その 原 因 究 明 と 再 発 防 止 策 とともに 報 告 させていただくものです 2 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 納 入 の 仕 組 み 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 は 通 常 の 市 県 民 税 のように 市 民 税 課 において 賦 課 決 定 し 納 税 義 務 者 に 税 額 決 定 通 知 書 を 送 付 し その 後 に 納 税 義 務 者 において 納 付 されるという 手 続 がとられるのではなく 給 与 支 払 者 等 の 特 別 徴 収 義 務 者 が 税 額 計 算 を 行 い 退 職 所 得 等 の 支 払 いの 際 に 特 別 徴 収 して 翌 月 の 10 日 までに 納 入 申 告 書 を 提 出 するとともに 納 入 する 手 続 がとられ るものです その 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 中 には 企 業 年 金 制 度 との 関 連 で 信 託 銀 行 が 事 業 主 から 預 かった 資 金 を 運 用 して その 退 職 者 に 対 し 税 制 上 退 職 所 得 扱 いとなる 給 付 金 を 何 回 かに 分 けて 支 払 うものに 係 るものがあります その 納 入 は 信 託 銀 行 から 大 津 市 会 計 管 理 者 の 銀 行 口 座 へ 直 接 振 り 込 ま れるのではなく ゆうちょ 銀 行 からの 郵 便 振 替 払 出 証 書 の 送 付 によってな されます この 場 合 同 証 書 は 納 税 課 に 送 付 され 納 税 課 職 員 が 受 領 した 後 郵 便 局 において 換 金 し 会 計 管 理 者 口 座 へ 入 金 するという 仕 組 みがと られていました 本 件 横 領 事 件 は この 換 金 の 過 程 で 起 きたものです 1

3 事 件 の 主 な 経 過 ⑴ 市 民 税 課 職 員 による 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 一 部 未 納 の 発 見 平 成 23 年 4 月 7 日 頃 市 民 税 課 の 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 担 当 者 が 平 成 22 年 度 の 年 度 末 処 理 の 過 程 で 信 託 銀 行 から 分 割 支 払 いされる 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 納 入 申 告 書 に 前 回 支 払 い 分 として 記 載 された 申 告 額 と 大 津 市 会 計 管 理 者 口 座 へ 前 回 支 払 い 分 として 既 納 入 されてい るはずの 額 が 一 致 しないため 疑 問 に 思 って 調 査 したところ 特 別 徴 収 義 務 者 である 中 央 三 井 アセット 信 託 銀 行 及 びみずほ 信 託 銀 行 から 納 付 申 告 があった 6 件 12 人 分 1,461,300 円 について 既 に 郵 便 振 替 払 出 証 書 が 換 金 されていたにもかかわらず 大 津 市 会 計 管 理 者 口 座 に 入 金 されていないことを 発 見 した ⑵ 元 職 員 による 横 領 事 件 の 発 覚 前 記 6 件 12 人 分 の 未 納 については 郵 便 振 替 払 出 証 書 の 換 金 業 務 を 担 当 していたのは 元 職 員 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 付 けで 平 野 支 所 へ 異 動 ) 一 人 で 担 当 していたため 市 民 税 課 職 員 は 元 職 員 に 電 話 で 問 い 質 した が よく 覚 えていないなどと 生 返 事 をするだけで 来 庁 を 促 しても 応 じなかった そこで 納 税 課 職 員 が 平 成 23 年 6 月 3 日 に 平 野 支 所 に 出 向 き 元 職 員 に 問 い 質 したが 着 服 を 否 定 した しかし 納 入 されているものについても 納 入 申 告 日 から か 月 経 過 し ているものがあるなど 不 審 な 点 が 見 受 けられたことや 元 職 員 以 外 に 当 該 業 務 をしていた 者 がいないことから 同 月 10 日 に 元 職 員 を 呼 び 出 し 事 情 聴 取 したところ 6 件 12 人 分 の 着 服 を 認 めた なお その 全 額 を 同 月 14 日 に 弁 済 した 元 職 員 は 平 成 22 年 当 初 から 家 庭 内 の 問 題 で 精 神 的 に 不 安 定 にな り そのため 現 金 化 が 遅 れ 収 納 できずにそのまま 現 金 を 持 っていた などと 説 明 する 顛 末 書 を 提 出 したが 具 体 的 な 犯 意 については 語 らなか った なお この 着 服 横 領 をもって 法 令 遵 守 義 務 違 反 及 び 信 用 失 墜 行 為 により 元 職 員 を 同 月 23 日 に 懲 戒 免 職 処 分 とした ⑶ 告 訴 及 び 被 害 届 の 提 出 この 事 件 は 税 金 の 着 服 という 市 民 を 裏 切 る 重 大 な 犯 罪 であることから 本 市 は 刑 法 第 253 条 の 業 務 上 横 領 の 容 疑 で 平 成 23 年 7 月 13 日 に 大 津 警 察 署 長 宛 に 告 訴 状 を 提 出 した( 告 訴 事 実 は 平 成 23 年 3 月 29 日 に 換 金 した 1 件 2 人 分 163,000 円 の 横 領 ) 告 訴 後 の 大 津 警 察 署 の 捜 査 で 元 職 員 は 平 成 23 年 3 月 29 日 に さら に 4 件 6 人 分 の 市 県 民 税 586,500 円 を 換 金 したが 市 会 計 管 理 者 口 座 へ 入 金 していなかったため 平 成 23 年 10 月 11 日 に この 分 の 被 害 届 を 大 津 警 察 署 長 宛 に 提 出 した ⑷ 元 職 員 の 逮 捕 2

大 津 警 察 署 は 平 成 23 年 10 月 19 日 特 別 徴 収 義 務 者 から 納 入 のあ った 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 5 件 8 人 分 749,500 円 について 平 成 23 年 3 月 29 日 に 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 換 金 して 着 服 したとする 横 領 の 容 疑 で 元 職 員 を 逮 捕 した ⑸ 起 訴 及 び 追 起 訴 大 津 地 方 検 察 庁 は 下 記 のとおり 元 職 員 が それぞれその 換 金 の 期 間 において 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 換 金 の 件 及 び 人 分 現 金 に 換 金 して 横 領 したとして 起 訴 及 び 追 起 訴 した なお この 起 訴 及 び 追 起 訴 に 当 たっては 本 市 か ら 大 津 警 察 署 長 宛 に 順 次 被 害 届 を 提 出 している 起 訴 の 年 月 日 換 金 の 期 間 換 金 の 件 及 び 人 分 平 成 23 年 11 月 29 日 平 成 22 年 5 月 7 日 から 24 件 起 訴 平 成 23 年 3 月 29 日 まで 41 人 分 平 成 23 年 12 月 28 日 平 成 21 年 4 月 3 日 から 22 件 追 起 訴 平 成 22 年 3 月 31 日 まで 43 人 分 平 成 24 年 1 月 11 日 平 成 19 年 11 月 27 日 から 15 件 追 起 訴 平 成 21 年 3 月 4 日 まで 36 人 分 平 成 24 年 2 月 3 日 平 成 19 年 1 月 29 日 から 7 件 追 起 訴 平 成 19 年 10 月 29 日 まで 9 人 分 合 計 平 成 19 年 1 月 29 日 から 68 件 平 成 23 年 3 月 29 日 まで 129 人 分 横 領 金 額 5,536,400 円 7,472,000 円 5,693,200 円 1,709,600 円 20,411,200 円 ⑹ 公 判 の 経 過 第 1 回 公 判 平 成 24 年 1 月 10 日 元 職 員 は 平 成 22 年 5 月 から 平 成 23 年 3 月 までの 間 市 役 所 内 郵 便 局 で 計 9 回 にわたり 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 郵 便 振 替 払 出 証 書 5,536,400 円 を 換 金 し 着 服 横 領 したとする 平 成 23 年 11 月 29 日 付 けの 起 訴 事 実 を 認 めた 第 2 回 公 判 平 成 24 年 2 月 16 日 元 職 員 は 平 成 19 年 1 月 から 平 成 22 年 3 月 までの 間 市 役 所 内 郵 便 局 で 計 26 回 にわたり 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 郵 便 振 替 払 出 証 書 14,874,800 円 を 換 金 し 着 服 横 領 したとする 平 成 23 年 12 月 28 日 付 け 平 成 24 年 1 月 11 日 付 け 及 び 平 成 24 年 2 月 3 日 付 けの 追 起 訴 に 係 る 事 実 を 認 めた 第 3 回 公 判 平 成 24 年 3 月 6 日 検 察 官 は 元 職 員 が 横 領 の 犯 行 を 続 けていた 期 間 中 も 高 級 品 を 購 入 し 続 けるなど 情 状 酌 量 の 余 地 はないとして 懲 役 4 年 6 箇 月 を 求 刑 し た 一 方 弁 護 人 は 既 に 過 酷 な 社 会 的 制 裁 を 受 けていることなどか 3

ら 寛 大 な 判 決 を 求 め 結 審 した 判 決 は 3 月 27 日 に 言 い 渡 される 4 元 職 員 の 経 歴 昭 和 61 年 4 月 1 日 採 用 議 会 事 務 局 主 事 補 昭 和 63 年 1 月 1 日 議 会 事 務 局 主 事 昭 和 63 年 4 月 1 日 総 務 部 人 事 課 主 事 平 成 4 年 4 月 1 日 市 民 部 戸 籍 住 民 課 主 事 平 成 9 年 4 月 1 日 税 務 部 資 産 税 課 主 任 平 成 10 年 4 月 1 日 議 会 事 務 局 主 任 平 成 13 年 4 月 1 日 税 務 部 納 税 課 主 任 平 成 17 年 4 月 1 日 総 務 部 納 税 課 主 任 ( 機 構 改 革 ) 平 成 20 年 4 月 1 日 総 務 部 納 税 課 主 査 平 成 23 年 4 月 1 日 市 民 部 自 治 協 働 課 平 野 支 所 主 査 平 成 23 年 6 月 23 日 懲 戒 免 職 処 分 発 令 5 被 害 額 本 件 横 領 事 件 に 係 る 退 職 所 得 の 市 県 民 税 の 特 別 徴 収 義 務 者 である 信 託 銀 行 3 社 の 本 店 を 訪 問 し 郵 便 振 替 払 出 証 書 によって 納 入 された 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 明 細 の 提 出 を 依 頼 して その 横 領 額 の 把 握 に 努 めた 信 託 銀 行 3 社 からの 情 報 提 供 による 郵 便 振 替 払 出 証 書 の 納 入 額 から 現 に 納 付 された 額 を 控 除 した 額 が 横 領 された 額 として 推 察 されることは 間 違 いが ないところである その 額 は 以 下 のとおりである なお この 合 計 金 額 26,998,100 円 と 前 記 起 訴 及 び 追 起 訴 に 係 る 横 領 金 額 との 差 額 6,586,900 円 は 法 令 により 金 融 機 関 等 において 換 金 する 際 に 本 人 確 認 を 行 わなければならないとされる 金 額 以 下 であるため 元 職 員 が 換 金 したかどうかを 検 察 において 立 証 することができないために 起 訴 に 至 らなかったものである 年 度 中 央 三 井 アセット 信 託 件 人 銀 行 金 額 特 別 徴 収 義 務 者 三 菱 UFJ 信 託 銀 行 件 人 金 額 みずほ 信 託 銀 行 16 5 8 516,500 10 19 1,570,900 8 18 1,384,900 23 45 3,472,300 17 3 3 396,400 5 6 476,500 2 2 15,800 10 11 888,700 18 4 6 149,100 11 14 1,562,500 5 5 736,100 20 25 2,447,700 19 6 10 1,491,700 4 4 893,800 2 2 351,800 12 16 2,737,300 20 5 6 472,800 8 9 1,206,200 7 19 3,300,000 20 34 4,979,000 21 3 5 601,300 8 9 768,800 12 39 6,374,300 23 53 7,744,400 22 4 6 769,300 4 5 673,500 10 19 3,285,900 18 30 4,728,700 計 30 44 4,397,100 50 66 7,152,200 46 104 15,448,800 126 214 26,998,100 件 本 件 横 領 事 件 による 被 害 額 は この 26,998,100 円 から 元 職 員 が 平 成 23 年 6 4 人 金 額 件 人 合 計 金 額

月 14 日 に 弁 済 した 1,461,300 円 平 成 23 年 12 月 27 日 に 弁 済 した 900,000 円 及 び 平 成 24 年 2 月 24 日 に 弁 済 した 500,000 円 を 差 し 引 いた 24,136,800 円 である 6 事 件 を 防 止 できなかった 組 織 的 な 問 題 点 本 件 横 領 事 件 の 直 接 の 原 因 は もちろん 元 職 員 の 倫 理 感 や 正 義 感 の 欠 如 という 個 人 の 問 題 である 第 1 回 公 判 における 検 察 の 冒 頭 陳 述 によれば 仕 事 や 家 庭 のストレスを 発 散 するため 洋 服 や 貴 金 属 などの 購 入 を 繰 り 返 し 消 費 者 金 融 へも 手 を 出 し その 結 果 金 策 に 困 って 市 県 民 税 の 着 服 横 領 という 犯 罪 を 引 き 起 こしたということである しかしながら この 犯 罪 が 平 成 16 年 度 から 平 成 22 年 度 までの 長 期 にわ たって 行 われていたということからすれば なぜもっと 早 く 発 見 できなか ったのか そして 防 止 することができなかったのかという 点 において 市 役 所 の 組 織 にも 大 きな 問 題 があったと 考 えられる そこで 関 係 課 から 聞 き 取 り 等 を 行 った その 結 果 の 概 要 は 以 下 のと おりである ⑴ 納 税 課 1 制 度 の 認 識 不 足 信 託 銀 行 3 社 が 特 別 徴 収 義 務 者 として 申 告 納 付 する 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 納 付 が 郵 便 振 替 払 出 証 書 によって 納 付 されることを 元 職 員 以 外 には 誰 も 知 らないことが 長 年 にわたって 常 態 化 していた 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 現 金 に 換 金 するためには 同 証 書 に 出 納 員 であ る 納 税 課 長 の 私 印 を 押 印 する 必 要 があり 歴 代 納 税 課 長 は 一 人 を 除 い て 元 職 員 から 促 されて 押 印 をしたものと 推 測 されるが その 押 印 し たことを 記 憶 している 者 はいない その 前 提 として 郵 便 振 替 払 出 証 書 によって 納 付 されることの 認 識 がなかった 2 チェック 体 制 の 不 備 上 記 のように 郵 便 振 替 払 出 証 書 によって 納 付 されることの 認 識 がな かったことから 元 職 員 が 独 りで 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 受 領 し 換 金 す る 業 務 を 行 っていたことに 対 して 組 織 としてのチェック 機 能 がまっ たく 働 いていなかった 犯 罪 が 行 われていた 長 期 の 間 には 同 証 書 によって 納 付 されること を 認 識 していた 係 長 もいたが 課 長 が 同 証 書 に 押 印 する 際 にチェック 機 能 が 働 いているものと 思 っていただけで 課 内 において そのこと の 共 通 認 識 はなかった 3 元 職 員 の 行 動 に 対 する 注 意 不 足 元 職 員 は 第 1 回 公 判 の 検 察 の 冒 頭 陳 述 によれば 納 税 課 に 異 動 に なる 前 から 消 費 者 金 融 に 手 を 出 していたのであるから そのことに よる 生 活 の 乱 れなど 何 らかの 兆 候 があったのではないかと 考 えられる 5

ところである その 点 で 始 業 からの 時 間 休 が 異 常 に 多 かったという ことに 関 し もう 少 し 注 意 を 払 う 必 要 があったのではないかと 思 われ る ⑵ 市 民 税 課 1 担 当 者 の 制 度 の 理 解 不 足 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 は 以 下 の 大 津 市 市 税 条 例 の 規 定 のとおり 申 告 納 付 制 度 の 税 金 であり 申 告 書 の 提 出 があれば 納 入 がなく 未 納 状 態 が 長 期 にわたって 続 くということは 通 常 はあり 得 ないことであ る ところが 市 民 税 課 の 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 担 当 者 は この 制 度 の 理 解 が 不 足 し 何 か 月 経 っても 何 年 経 っても 未 納 状 態 がある という 異 常 な 状 態 が 生 じていたことに 疑 問 を 抱 いていなかった 横 領 に 係 る 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 信 託 銀 行 からの 申 告 書 は 多 くは 納 税 課 のほうに 届 き 元 職 員 が 握 りつぶしていたと 思 われるが 一 部 は 市 民 税 課 のほうに 届 いていたのであるから 申 告 納 付 制 度 につい ての 理 解 があれば 元 職 員 によって 横 領 され 未 納 状 態 となっていたも のについて 信 託 銀 行 へ 問 い 合 わせをすれば 容 易 に 横 領 事 件 は 発 覚 したはずであった ( 特 別 徴 収 税 額 の 納 入 の 義 務 等 ) 第 56 条 の 7 前 条 の 特 別 徴 収 義 務 者 は 退 職 手 当 等 の 支 払 をする 際 そ の 退 職 手 当 等 について 分 離 課 税 に 係 る 所 得 割 を 徴 収 し その 徴 収 の 日 の 属 する 月 の 翌 月 の 10 日 までに 施 行 規 則 第 5 号 の 8 様 式 による 納 入 申 告 書 を 市 長 に 提 出 し およびその 納 入 金 を 市 に 納 入 しなければなら ない 2 事 後 調 定 の 慣 例 の 踏 襲 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 は 通 常 は 申 告 書 が 届 いた 後 間 もなく 税 金 が 納 入 されることから 市 民 税 課 では 納 入 後 に 歳 入 の 確 定 行 為 で ある 調 定 行 為 を 行 うという 事 後 調 定 の 慣 例 が 続 いてきた 横 領 事 件 が 起 きなければ 問 題 はなかった この 事 後 調 定 は 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 のコンピュータシステム が 個 人 を 納 税 義 務 者 として 置 き 換 えるような 仕 組 みになっており 万 一 特 別 徴 収 義 務 者 からの 納 入 が 遅 れると 個 人 に 対 して 延 滞 金 が 発 生 するという 矛 盾 が 生 じるので これを 回 避 するためにも 適 切 な 方 法 であると 考 えられてきた しかし このシステムに 合 わす 形 で 事 後 調 定 の 方 法 を 堅 持 してきたため 納 入 のあったものについてだけ 調 定 するという 事 務 処 理 が 定 着 し あり 得 ないはずの 未 納 状 態 が 起 きてい ることをおかしいと 気 づかない 状 態 を 招 いてしまった この 事 後 調 定 の 慣 例 を 踏 襲 していたことにより 申 告 書 が 届 いてい ても 未 納 のものは 納 入 があるまで 処 理 をしなくてもよいという 6

ことが 慣 例 として 定 着 し このことに 対 して 誰 も 疑 問 を 抱 かず 歴 代 担 当 者 の 間 で 引 継 ぎがなされてきた 3 管 理 監 督 者 への 報 告 の 欠 如 上 記 のように 市 民 税 課 においては 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 未 納 状 態 というあり 得 ない 事 態 が 生 じていたが このことが 歴 代 担 当 者 間 でのみ 引 き 継 がれていただけで 係 長 にも 課 長 にも その 報 告 はなさ れていなかった しかも 元 職 員 は 信 託 銀 行 からの 申 告 書 を 握 りつぶしていながら 一 部 は 郵 便 振 替 払 出 証 書 によって 換 金 した 現 金 を 会 計 管 理 者 口 座 に 納 入 していたものもあり 納 入 はされているが 申 告 書 がないという 逆 のケースも 生 じていた 市 民 税 課 では 申 告 書 の 内 容 が 分 からない と 調 定 の 事 務 を 行 うことができないことから 信 託 銀 行 へ 問 い 合 わせ ていたが 信 託 銀 行 から 大 津 市 役 所 の 郵 便 物 の 管 理 はどうなってい るのか と 逆 に 叱 責 されることもあり 担 当 者 レベルでは 問 題 視 して いたが このことも 係 長 や 課 長 にまでは 報 告 されていなかった 4 組 織 的 な 管 理 の 不 足 市 民 税 課 における 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 事 務 は 担 当 者 におい ては 一 般 の 市 県 民 税 の 賦 課 処 分 の 事 務 を 主 に 担 当 する 傍 らで 担 当 し ていたものである そのため 課 としても 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 事 務 についてのウエイトは 軽 く 見 られがちであったようである しかも 副 担 当 者 はいるものの 実 質 的 には 独 りで 担 当 しているた め その 事 務 を 理 解 している 者 は 担 当 者 しかいないという 状 態 になり 分 からないことがあれば 前 任 者 に 尋 ねるということが 常 態 化 してい た そのため 問 題 があっても 組 織 的 に 情 報 が 共 有 されることがな かった ⑶ 職 員 課 元 職 員 が 10 年 間 の 長 期 にわたり 特 に 専 門 的 な 知 識 や 技 術 を 必 要 と する 業 務 でないのにかかわらず 公 金 を 取 り 扱 う 部 署 に 在 籍 していたの は 人 事 上 のリスク 管 理 が 不 十 分 であったと 考 えられる 7 本 件 事 件 を 受 け 税 部 門 が 実 施 した 再 発 防 止 策 ⑴ 申 告 時 調 定 の 実 施 ( 市 民 税 課 ) 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 については 申 告 時 に 調 定 することに 変 更 す る そのため 現 行 の 税 総 合 システムを 改 修 し システム 改 修 までは 受 付 けた 納 入 申 告 内 訳 書 を 通 し 番 号 をとって 整 理 している 申 告 書 受 付 簿 の 入 金 状 況 を 定 期 的 に 確 認 し 不 突 合 なものは 納 税 課 に 照 会 し 確 認 作 業 を 行 っている ⑵ 証 券 管 理 簿 の 整 理 ( 納 税 課 ) 郵 便 振 替 払 出 証 書 で 納 入 される 場 合 は 証 券 管 理 簿 を 整 備 し 文 書 収 7

発 室 での 受 付 郵 便 局 での 現 金 化 市 会 計 管 理 者 口 座 ( 滋 賀 銀 行 )への 入 金 に 至 る 一 連 の 手 続 きを 担 当 者 が 証 券 管 理 簿 に 記 帳 し 完 了 後 特 別 徴 収 義 務 者 へ 送 付 する 領 収 書 を 課 長 に 提 示 し 課 長 確 認 印 を 証 券 管 理 簿 に 押 印 後 領 収 書 を 特 別 徴 収 義 務 者 へ 送 付 している ⑶ 証 券 管 理 簿 と 申 告 書 受 付 簿 の 照 合 ( 市 民 税 課 納 税 課 ) 毎 月 納 税 課 の 証 券 管 理 簿 と 市 民 税 課 の 申 告 書 受 付 簿 との 照 合 を 行 い 申 告 と 納 付 の 一 致 を 確 認 している ⑷ 書 留 郵 便 受 付 簿 との 照 合 ( 納 税 課 ) 毎 月 管 理 係 長 が 文 書 収 発 室 の 書 留 受 払 簿 と 納 税 課 の 証 券 管 理 簿 との 照 合 を 行 い 交 付 を 受 けた 書 留 郵 便 が 適 正 に 処 理 されているかを 確 認 し ている ⑸ 課 内 金 庫 における 証 券 管 理 への 対 応 ( 納 税 課 ) 納 税 課 に 設 置 の 金 庫 は 管 理 係 長 が 毎 日 確 認 するとともに 証 券 管 理 簿 との 照 合 を 行 っている ⑹ 郵 便 振 替 払 出 証 書 での 納 入 ( 納 税 課 ) ゆうちょ 銀 行 から 送 付 される 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 納 税 課 職 員 が 市 役 所 内 郵 便 局 で 現 金 化 し 市 会 計 管 理 者 口 座 ( 滋 賀 銀 行 )へ 入 金 していた 処 理 方 法 から 郵 便 振 替 払 出 証 書 に 特 別 徴 収 義 務 者 の 納 付 書 を 添 えて 直 接 滋 賀 銀 行 に 納 入 する 方 法 に 変 更 した ⑺ 課 内 での 情 報 の 共 有 ( 市 民 税 課 納 税 課 ) 課 の 業 務 は 課 員 全 員 で 取 り 組 むという 原 点 に 戻 り 係 内 会 議 や 課 内 会 議 を 定 期 的 に 開 催 し 係 内 及 び 課 内 の 問 題 点 や 課 題 等 を 課 長 以 下 全 員 で 共 有 するように 努 めるとともに 一 つの 業 務 に 対 して 従 来 から 行 ってい る 正 副 担 当 制 を 再 度 徹 底 し 担 当 者 任 せにならないように 努 めている ⑻ 納 税 課 長 の 公 印 の 作 成 ( 納 税 課 ) 郵 便 振 替 払 出 証 書 を 含 む 有 価 証 券 を 現 金 化 する 際 に 出 納 員 である 納 税 課 長 の 私 印 を 押 印 していたが 印 の 偽 造 防 止 や 適 正 管 理 のため 部 長 印 と 同 様 に 納 税 課 長 の 公 印 を 作 成 し 納 税 課 長 が 厳 重 に 保 管 する ⑼ ゆうちょ 銀 行 からの 普 通 郵 便 の 文 書 収 発 室 での 受 付 ( 納 税 課 ) ゆうちょ 銀 行 から 郵 送 される 退 職 所 得 に 係 る 市 県 民 税 の 郵 便 振 替 払 出 証 書 は その 額 面 が 10 万 円 以 下 のときは 普 通 郵 便 で 送 付 されるため ゆうちょ 銀 行 が 納 税 課 宛 に 送 付 する 普 通 郵 便 についても 文 書 収 発 室 で 記 録 し 納 税 課 でもその 受 領 を 台 帳 に 記 載 して 書 面 で 保 存 している 8 再 発 防 止 に 向 けて ⑴ 公 金 マニュアルの 整 備 公 金 の 適 正 な 処 理 及 び 管 理 を 図 るため 公 金 を 扱 う 所 属 ごとに 作 成 し た 公 金 マニュアルについて 適 宜 点 検 し 見 直 しを 行 なうことで 職 員 の 意 識 向 上 を 図 っていく ⑵ 管 理 監 督 者 としての 職 責 の 認 識 8

職 場 内 において 気 兼 ねなく 相 談 でき 活 発 に 議 論 することのできる 風 通 しの 良 い 職 場 づくりのため 管 理 監 督 者 自 らが 率 先 して 行 動 し ま た 職 員 個 人 が 抱 える 悩 み サインを 見 逃 さず 気 付 くためにも 常 にアン テナを 張 り 緻 密 に 組 織 運 営 を 行 っていく ⑶ 定 期 的 な 人 事 異 動 在 課 年 が 長 期 にわたる 職 員 については 職 場 の 活 性 化 職 員 のモチ ベーションなど 多 角 的 な 視 点 から 人 事 異 動 を 積 極 化 していく ⑷ コンプライアンスの 徹 底 市 職 員 として 社 会 人 としても 当 然 徹 底 すべきコンプライアンスにつ いて 平 成 24 年 4 月 から 施 行 する 大 津 市 職 員 等 の 公 正 な 職 務 の 執 行 の 確 保 に 関 する 条 例 に 基 づいて 集 合 研 修 職 場 研 修 を 通 じて 徹 底 を 図 っていく 9 被 害 額 の 請 求 本 件 横 領 事 件 による5 記 載 の 被 害 額 24,136,800 円 については 平 成 23 年 12 月 20 日 その 損 害 賠 償 請 求 債 権 を 保 全 するため 元 職 員 の 共 有 に 係 る 土 地 建 物 の 持 分 の 仮 差 押 を 行 ったところです また 元 職 員 が 既 に 支 払 った 消 費 者 金 融 に 係 る 過 払 い 利 息 があり この 返 還 金 からの 支 払 いを 求 めることを 含 め 今 後 被 害 額 の 回 収 に 努 めていきます 10 むすびに 元 職 員 が 税 金 を 業 務 上 横 領 したという 本 件 犯 罪 は 極 めて 悪 質 であり けっして 許 されることではありません 本 件 犯 罪 が 長 年 にわたり 発 覚 しなかった 背 景 には 思 いも 寄 らなかった ということはありますが 組 織 的 には 問 題 意 識 が 欠 如 し 漫 然 と 事 務 を 行 っていたこと 横 の 連 携 が 不 足 していたこと チェック 体 制 をはじめとす る 管 理 監 督 機 能 が 働 いていなかったことなどがあります また 公 金 を 取 り 扱 う 部 署 に 長 年 在 籍 させていたという 人 事 上 の 問 題 もありました ここに 改 めてお 詫 び 申 し 上 げる 次 第 であります 今 後 二 度 とこのような 事 件 を 起 こさないために コンプライアンスの 徹 底 を 図 り 市 民 の 皆 様 の 本 市 職 員 に 対 する 信 頼 の 回 復 に 向 けて 全 力 を 傾 注 してまいります 9