資 料 1 宅 配 の 再 配 達 の 削 減 に 向 けた 検 討 の 進 め 方 について 平 成 27 年 6 月 5 日 国 土 交 通 省 物 流 審 議 官 部 門 物 流 政 策 課 企 画 室
目 次 1 EC 市 場 の 現 状 2 宅 配 便 を 取 り 巻 く 環 境 3 労 働 力 不 足 が 及 ぼすECへの 影 響 4 再 配 達 の 発 生 の 状 況 5 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 1 6 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 2 7 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 3 8 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について1 9 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について2 10 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について3-1 11 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について3-2 12 今 後 の 検 討 の 方 向 性 13 今 後 の 進 め 方 1
1.EC 市 場 の 現 状 EC 市 場 は2009 年 から2013 年 の5 年 間 で 約 1.8 倍 の 規 模 に 拡 大 している 購 入 した 物 品 別 では 日 用 雑 貨 の 比 率 が 最 も 高 い EC 市 場 規 模 の 推 移 ECの 市 場 規 模 : 約 11.2 兆 円 EC 化 率 : 約 3.7% (2013 年 時 点 ) 5 年 間 で 約 1.8 倍 の 規 模 に 拡 大 過 去 1 年 間 に 家 庭 内 からインターネットで 購 入 した 物 品 サービス ( 複 数 回 答 可 ) パ ソ コ ン 関 連 ブ 書 ル 籍 ー レ イ デ CD ィ ス ク DVD 日 用 雑 貨 耐 久 消 費 財 趣 味 関 連 品 各 種 チ ケ ッ ト 金 券 単 位 :% そ サ の ー 他 ビ の 商 ス 品 全 国 計 17.5 37.0 47.4 20.0 35.9 33.2 4.4 パソコン 関 連 パソコン 本 体 周 辺 機 器 ソフトウェア(DVD-ROM 等 の 物 品 に 限 る) 書 籍 CD DVD ブルーレイディスク 電 子 書 籍 などデジタル 配 信 されるものを 除 く 日 用 雑 貨 食 料 品 衣 料 品 化 粧 品 文 房 具 など 耐 久 消 費 財 家 電 家 具 など 趣 味 関 連 品 アクセサリー 楽 器 スポーツ 用 品 玩 具 自 動 車 用 品 など 各 種 チケット 金 券 交 通 機 関 ホテル 旅 館 コンサート 等 のチケット 予 約 及 び 購 入 その 他 の 商 品 サービス デジタル 配 信 されるものを 除 く 出 典 : 経 済 産 業 省 電 子 商 取 引 に 関 する 市 場 調 査 出 典 : 総 務 省 平 成 25 年 通 信 利 用 動 向 調 査 世 帯 構 成 員 編 調 査 は20 歳 以 上 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 )の 世 帯 主 がいる 世 帯 及 びその 構 成 員 を 対 象 物 品 別 で 見 ると 日 用 雑 貨 の 比 率 が 最 も 高 いため 購 入 頻 度 が 高 いことが 想 定 される 高 齢 化 が 進 む 中 インターネットで 日 用 雑 貨 を 購 入 する 人 は 今 後 更 に 増 えることが 想 定 され る 2
2. 宅 配 便 を 取 り 巻 く 環 境 宅 配 便 取 扱 個 数 は2009 年 から2013 年 の5 年 間 で13% 増 加 している 各 宅 配 会 社 においてはトラックドライバー 数 は 直 近 3 年 間 で 増 えているが 一 方 で 労 働 力 不 足 は 深 刻 化 して いる 38 ( 億 個 ) 36 34 32 30 28 26 24 22 20 18 16 14 11.0 12 10 参 考 宅 配 便 取 扱 実 績 の 推 移 人 32.1 5 年 間 で13% 増 加 ( 約 4.3 億 個 増 ) 36.4 出 典 : 国 土 交 通 省 平 成 25 年 度 宅 配 便 等 取 扱 個 数 の 調 査 注 :2007 年 度 から 郵 便 事 業 ( 株 )の 取 扱 個 数 も 計 上 している 常 用 労 働 者 の 過 不 足 状 況 宅 配 大 手 3 社 におけるドライバー 数 の 推 移 ( 人 ) 214,000 212,530 212,000 210,000 208,000 206,633 206,000 204,920 204,000 202,000 200,000 2012 年 度 2013 年 度 2014 年 度 ( 平 成 27 年 3 月 時 点 各 社 ヒアリング) トラック 運 送 業 界 の 人 手 不 足 感 出 典 : 厚 生 労 働 省 労 働 経 済 動 向 調 査 注 : 業 況 判 断 指 標 は 各 設 問 の 回 答 に 対 し 人 手 不 足 +1~+2 横 ばい0 点 人 手 過 剰 -1~-2の 点 数 を 与 え 回 答 数 で 割 った 商 を100 倍 して 算 出 出 典 : 全 日 本 トラック 協 会 トラック 運 送 業 界 の 景 況 感 今 後 も 宅 配 便 取 扱 個 数 が 増 加 し 続 けることが 予 想 され これに 対 応 したトラックドライバーの 確 保 も 課 題 となるが トラックドライバー 不 足 が 深 刻 化 する 中 宅 配 便 の 配 達 における 効 率 化 が 急 務 3
3. 労 働 力 不 足 が 及 ぼすECへの 影 響 平 成 24 年 以 降 宅 配 便 単 価 は 上 昇 している 宅 配 大 手 3 社 は 直 近 約 1 年 の 間 にそれぞれ 単 価 の 値 上 げを 発 表 している 宅 配 便 単 価 の 推 移 ( 円 ) 600 590 580 570 560 550 540 530 520 510 500 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 日 本 郵 便 によるゆうパック 基 本 運 賃 の 改 定 についての プレスリリース(2015 年 5 月 15 日 ) 日 本 経 済 新 聞 による ヤマト 一 斉 値 上 げに 関 する 記 事 (2014 年 3 月 12 日 ) ( 平 成 27 年 3 月 時 点 宅 配 大 手 2 社 ヒアリング) 単 価 は 反 転 して 上 昇 に 転 じた 今 後 も 労 働 力 不 足 等 を 背 景 に 運 賃 が 上 がっていくことが 懸 念 される その 結 果 EC 自 体 の 今 後 の 発 展 にも 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある 高 齢 化 が 進 み ECの 利 用 者 が 増 えていく 中 で 消 費 者 にも 影 響 が 出 る 可 能 性 がある 4
4. 再 配 達 の 発 生 の 状 況 都 市 部 都 市 郊 外 地 方 のいずれにおいても2 回 以 上 の 再 配 達 は 約 2 割 発 生 している 3 回 以 上 の 再 配 達 も 全 体 の1% 発 生 している 全 体 個 数 ( 個 ) 1 回 目 配 完 ( 個 ) ( 配 完 率 ) 再 配 達 1 回 目 ( 個 ) ( 配 完 率 ) 再 配 達 2 回 目 ( 個 ) ( 配 完 率 ) 再 配 達 3 回 目 以 上 ( 個 ) ( 配 完 率 ) 都 市 部 単 身 1,777,732 1,394,407 (78.4%) 305,390 (17.2%) 56,128 (3.2%) 18,785 (1.1%) 都 市 郊 外 戸 建 て 2,035,861 1,661,388 (81.6%) 310,643 (15.3%) 45,431 (2.2%) 15,322 (0.8%) 地 方 323,294 272,293 (84.2%) 34,496 (10.7%) 5,353 (1.7%) 2,025 (0.6%) 全 地 域 合 計 4,136,887 * 3,328,088 (80.4%) 650,529 (15.7%) 106,911 (2.6%) 36,132 (0.9%) * 全 宅 配 便 取 扱 個 数 ( 平 成 25 年 度 :36.4 億 個 )の0.1% ( 平 成 26 年 12 月 宅 配 事 業 者 3 社 によるサンプル 調 査 ) 約 2 割 発 生 している 再 配 達 の 状 況 も 地 域 によって 異 なっており これらを 踏 まえた 有 効 な 方 策 を 検 討 することが 必 要 ではないか 5
5. 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 1( 宅 配 ロッカー) マンションにおいてロッカーの 設 置 は 年 々 増 えている ロッカーへの 荷 物 の 入 出 庫 のタイミングには 一 定 の 傾 向 がある マンションにおける 宅 配 ロッカーの 出 荷 台 数 ( 大 手 2 社 ) 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 合 計 2300 2454 2838 ( 台 ) ( 平 成 27 年 5 月 企 業 ヒアリング) 直 近 3 年 間 で 増 加 傾 向 ロッカーの 稼 働 率 平 成 26 年 12 月 の1ヶ 月 間 の 日 別 入 出 庫 数 120 % 100 80 60 40 20 0 傾 向 12 月 2 日 の 入 庫 数 (12 月 入 出 庫 の 最 大 値 )を100として 表 示 入 庫 出 庫 1 日 2 日 3 日 4 日 5 日 6 日 7 日 8 日 9 日 10 日 11 日 12 日 13 日 14 日 15 日 16 日 17 日 18 日 19 日 20 日 21 日 22 日 23 日 24 日 25 日 26 日 27 日 28 日 29 日 30 日 31 日 ( 平 成 27 年 5 月 企 業 ヒアリング) 都 内 ファミリータイプ 入 庫 1 宅 配 会 社 による 荷 物 の 入 庫 は 午 前 中 或 いは 夕 方 前 が 多 い 2 夜 半 の 入 庫 は 再 配 達 によるものと 思 われる 出 庫 1 午 前 中 の 出 庫 はほとんどなし 2 出 庫 は16 時 頃 から 増 え 始 め 18 時 からピークを 迎 える 3 入 庫 から 出 庫 までの 荷 物 の 平 均 滞 留 時 間 は 約 6 時 間 休 祝 日 等 ( 平 成 26 年 12 月 企 業 ヒアリング) 曜 日 によって 入 出 庫 数 は 異 なり 休 祝 日 に 比 べ 平 日 は 多 く 使 われており 平 日 の 必 要 個 数 に 合 わせたボックス 数 の 設 置 が 必 要 都 内 シングルタイプ 入 庫 1 宅 配 会 社 による 荷 物 の 入 庫 は 午 後 が 多 い 2 午 後 15 時 以 降 の 入 庫 は 夜 半 の 出 庫 のためと 思 われる 出 庫 1 午 前 中 の 出 庫 はほとんどなし 2 多 くの 出 庫 は18 時 以 降 24 時 まで 断 続 的 に 行 われている 3 約 6 割 が 当 日 内 約 4 割 が 翌 日 以 降 出 庫 されている 参 考 都 心 居 住 の 状 況 所 有 形 態 別 建 て 方 別 構 造 別 住 宅 数 ( 東 京 特 別 区 部 ) 一 戸 建 持 家 共 同 住 宅 一 戸 建 借 家 共 同 住 宅 19.2% 23.5% 1.5% 48.0% 出 典 : 総 務 省 平 成 25 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 都 心 においては 共 同 住 宅 が 約 7 割 を 占 める 一 戸 建 は 約 2 割 を 占 めて いる 宅 配 会 社 からはピーク 時 に 入 庫 できないという 声 もあり また 持 家 には 設 置 していな いところも 多 いことから 設 置 箇 所 ボックス 数 ともに 増 やすことが 課 題 ではないか 6
6. 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 2( 宅 配 会 社 /EC 会 社 ) 宅 配 会 社 及 びEC 会 社 においては 自 宅 以 外 の 拠 点 において 受 取 ることができるオプションを 設 けている 宅 配 会 社 の 取 組 自 宅 以 外 でも 全 国 の 以 下 の 拠 点 で 受 け 取 ることが 可 能 コンビニでの 受 取 可 能 店 舗 数 : 約 55,000 店 舗 各 宅 配 会 社 の 受 取 場 所 ヤマト 運 輸 ( 株 ) セブンイレブン ファミリーマート サーク ルKサンクス スリーエフ デイリーヤマザキ ニューデイズ 等 営 業 所 夜 間 窓 口 等 での 受 取 可 能 店 舗 数 : 約 1,900 箇 所 ( 平 成 27 年 3 月 時 点 各 社 ヒアリング) 日 本 郵 便 ( 株 ) 佐 川 急 便 ( 株 ) ローソン 2 ミニストップ 2 郵 便 局 夜 間 窓 口 営 業 所 サービスセンター ローソン( 平 成 27 年 6 月 ~ 開 始 ) 再 配 達 時 のみ 受 取 可 能 2 初 回 配 達 のみ 受 取 可 能 EC 会 社 の 取 組 自 宅 以 外 でも 以 下 の 拠 点 で 受 け 取 ることが 可 能 アマゾンジャパン 楽 天 ローソン ファミリーマート ミニストップ ヤマト 運 輸 の 営 業 所 楽 天 ボックス( 御 堂 筋 線 なんば 駅 西 鉄 天 神 大 牟 田 線 西 鉄 福 岡 ( 天 神 ) 駅 薬 院 駅 ) はこぽす( 都 内 の 郵 便 局 25 局 ) ファミリーマート/サークルKサンクス 楽 天 ブックスでの 取 扱 商 品 が 受 取 可 能 ( 平 成 27 年 5 月 時 点 各 社 HPより) 各 社 において 既 に 様 々な 取 組 を 促 進 している それらは 各 社 の 経 営 戦 略 として 創 意 工 夫 を 凝 らした 取 組 であることは 評 価 できる これらの 取 組 は 各 社 個 々に 実 施 しており 利 用 者 にも 分 かりにくいという 声 もあり 例 えば 共 通 化 された 仕 組 み 等 の 利 用 者 の 利 便 を 向 上 させる 取 組 が 望 まれるのではないか 7
7. 再 配 達 を 削 減 するための 各 社 の 取 組 3 ( 宅 配 会 社 ) 各 宅 配 会 社 において 時 間 指 定 は 午 前 中 ~21 時 まで 可 能 であり 2005 年 から2010 年 にか けては 時 間 指 定 率 が2 倍 以 上 に 増 加 している 各 宅 配 会 社 における 時 間 指 定 のオプション 配 達 日 時 指 定 の 割 合 ヤマト 運 輸 佐 川 急 便 日 本 郵 便 午 前 中 午 前 中 (8 時 ~ 12 時 ) 午 前 中 12~ 14 時 12~ 14 時 12~ 14 時 14~ 16 時 14~ 16 時 14~ 16 時 16~ 18 時 16~ 18 時 16~ 18 時 時 間 指 定 がある 荷 物 の 再 配 達 率 時 間 指 定 あり( 個 ) 749,851 ( 全 体 の18%) 1 回 目 配 完 ( 個 ) 再 配 達 率 622,264 17.0% ( 平 成 26 年 12 月 宅 配 事 業 者 3 社 によるサンプル 調 査 ) 18~ 20 時 18~ 20 時 18~ 20 時 20~ 21 時 18~ 21 時 20~ 21 時 19~ 21 時 ( 平 成 27 年 5 月 時 点 各 社 HPより) 時 間 指 定 が あっても 約 2 割 が 再 配 達 になっている 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 時 間 指 定 38% 39% 6% 17% 時 間 指 定 が2 倍 以 上 に 増 加 19% 26% 44% 11% 2005 2010 時 間 単 位 で 指 定 午 前 午 後 で 指 定 日 単 位 で 指 定 指 定 なし 出 典 : 国 土 交 通 省 全 国 貨 物 純 流 動 調 査 ( 物 流 センサス) 到 着 日 時 指 定 の 状 況 主 要 着 産 業 別 ( 件 数 ベース) 時 間 指 定 の 荷 物 の 配 達 にあたり 宅 配 会 社 は 本 来 の 一 筆 書 きの 最 適 なルートを 崩 して いわば 非 効 率 な ルートに 変 更 する 等 の 手 間 をかけて 対 応 している 一 方 時 間 指 定 の 有 無 に 拘 わらず 再 配 達 率 はほとんど 変 わらないことから 宅 配 会 社 にとって 負 担 のわ りに 効 果 が 上 がっていないのではないか これに 関 し 各 社 ともインターネット 等 で 手 軽 に 配 達 時 間 の 変 更 が 行 えるシステムを 導 入 しているが 各 社 毎 にIDが 必 要 等 利 用 者 にとって 必 ずしも 分 かりやすいものになっていないのではないか 8
8. 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について1 〇 国 土 交 通 省 において 平 成 14 年 3 月 に 女 性 の 視 点 から 見 た 交 通 サービスに 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し 宅 配 便 サービスについても 調 査 を 行 った 結 果 以 下 の 傾 向 が 見 られた 1 人 暮 し そ の 他 男 性 女 性 男 性 女 性 9.8 12.6 宅 配 便 の 受 け 取 りで 一 番 多 いと 感 じる 事 例 32.4 39.3 78.2 81.2 62.5 55.1 8.1 2.2 2.6 1.8 1.4 0.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 一 回 目 の 配 達 でほぼ 受 け 取 っている 不 在 などのため 集 配 所 に 取 りに 行 っている 無 回 答 3.1 2.0 2.4 不 在 などのため 再 配 達 を 依 頼 している その 他 宅 配 ロッカーを 便 利 だと 思 う 理 由 ( 性 別 ) 0.9 0.9 0.9 1 人 暮 し そ の 他 男 性 女 性 男 性 女 性 40.4 42.0 41.9 40.1 0.6 0.6 1.7 0.7 54.4 51.9 49.9 50.2 宅 配 ロッカーが 設 置 された 場 合 の 利 用 意 向 2 3.9 2.7 4.3 1.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 駅 宅 配 ロッカーの 設 置 希 望 場 所 コンビニエンスストア 役 所 図 書 館 等 の 公 共 施 設 その 他 ガソリンスタンド スーパー 商 店 街 トラック 会 社 の 集 配 所 無 回 答 1.2 1.1 0.8 いつでも 荷 物 を 受 け 取 れる 玄 関 で 対 応 しなくてよい 再 配 達 を 待 つ 必 要 がない 近 隣 に 迷 惑 をかけない 通 信 販 売 を 利 用 しやすくなる その 他 4.0 3.7 0.4 0.5 13.2 20.4 30.1 27.3 49.4 60.2 73.5 68.9 0 20 40 60 80 100 男 性 女 性 男 性 27.4 26.2 24.4 27.4 7.8 2.9 女 性 20.8 28.4 21.4 26.9 5.9 4.2 男 性 13.2 30.1 23.3 16.9 6.5 2.5 女 性 11.3 32.6 13.7 20.0 4.2 1.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% よく 利 用 すると 思 う あまり 利 用 しないと 思 う わからない 時 々 利 用 すると 思 う ほとんど 利 用 しないと 思 う 男 女 問 わず 再 配 達 を 依 頼 する 割 合 が 高 く 6 割 以 上 が 宅 配 ロッカーを 便 利 と 感 じている 宅 配 ロッカーはいつでも 荷 物 を 受 け 取 れるため 約 半 数 が 利 用 を 希 望 している 1 人 暮 し そ の 他 無 回 答 9
9. 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について2 国 土 交 通 省 経 済 産 業 省 等 が 主 体 となり 平 成 17 年 度 に 設 立 した グリーン 物 流 パートナーシップ 会 議 のソフト 支 援 事 業 として 平 成 19 年 度 に 宅 配 便 エコポイント 制 度 の 実 証 実 験 を 千 趣 会 佐 川 急 便 と ともに 実 施 した 平 成 19 年 10/1~11/30の2ヶ 月 間 の 配 達 分 で 実 証 実 験 を 実 施 し エコポイントの 消 費 者 行 動 及 び 環 境 負 荷 低 減 に 及 ぼす 効 果 を 検 証 した 実 証 実 験 内 容 1. 商 品 購 入 ベルメゾン( 通 販 ) 2. 配 達 依 頼 再 配 達 なく 荷 を 受 け 取 った 場 合 に エコポイントを 付 与 再 配 達 なし:3エコポイント 再 配 達 1 回 :1エコポイント 再 配 達 2 回 以 上 :0エコポイント 千 趣 会 消 費 者 3-1. 配 達 予 定 日 をメールでお 知 らせ 3-2. 受 け 取 れない 場 合 は 配 達 前 に 日 時 変 更 手 続 き 3-3. 配 達 佐 川 急 便 貯 まったエコポイントはベルメゾ ンポイントへ 交 換 (1エコポイン ト=10ベルメゾンポイント) 或 い は 植 林 基 金 への 寄 付 が 可 能 効 果 再 配 達 率 実 験 前 と 実 験 中 を 比 較 すると 再 配 達 率 は 約 4% 低 くなっている 再 配 達 の 割 合 実 験 前 実 験 中 16.1% 11.8% 消 費 者 の 意 識 が 高 まり 再 配 達 率 が 下 がるとともに その 後 のアンケート 等 から エコバッグ 持 参 等 その 他 のエコ 行 動 にもつながったことが 分 かった 10
10. 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について3-1 佐 川 急 便 は 環 境 省 委 託 事 業 平 成 26 年 度 低 炭 素 地 域 づくり 集 中 支 援 モデル 事 業 の 一 環 で 福 岡 県 内 において 宅 配 便 ボックス 受 取 サービスの 運 用 にかかる 調 査 を 行 った 結 果 以 下 の 傾 向 が 見 られた ターミナル 駅 である 博 多 駅 や 展 示 エリア 等 商 業 エリア 及 びオフィス 街 での 利 用 が 伸 びている 他 方 福 岡 市 郊 外 の 利 用 件 数 に 大 きな 伸 びは 見 られず 月 刊 平 均 の 利 用 件 数 は10 件 にも 満 たない 状 況 もあ った 品 目 別 では 紳 士 婦 人 用 衣 料 化 粧 品 類 医 薬 品 類 の 順 で 特 に 女 性 により 多 く 利 用 されている 新 規 利 用 者 の 利 用 のきっかけとなった 広 報 媒 体 は 不 在 連 絡 票 佐 川 急 便 HP 不 在 通 知 メールサービスの 順 に 多 く 効 果 があった 参 考 宅 配 ボックスの 設 置 場 所 別 利 用 実 績 ( 平 成 26 年 低 炭 素 型 集 配 送 シス テム 検 討 会 ( 第 2 回 ) 資 料 より 抜 粋 ) 〇 宅 配 便 ボックスを 設 置 する 際 には 消 費 者 のニーズを 汲 み 取 り 戦 略 的 に 設 置 することで 初 めて 効 果 が 発 揮 されるのではないか 11
11. 過 去 の 調 査 等 の 取 組 について3-2 前 ページの 佐 川 急 便 の 取 組 のなかで 宅 配 ボックス 受 取 サービスに 係 る 利 用 者 のニーズを 把 握 する ためアンケート 調 査 を 行 った 結 果 以 下 の 傾 向 が 見 られた ( 平 成 26 年 低 炭 素 型 集 配 送 システ ム 検 討 会 ( 第 2 回 ) 資 料 より 抜 粋 ) 問 B-6. 宅 宅 配 BOX 受 取 サービス を 利 用 して して 宅 配 便 を 受 け 取 取 る 時 った 間 時 帯 間 帯 0% 20% 40% 60% 80% 100% 問 B-7. 宅 宅 配 配 BOX BOX 受 取 受 サービス を 取 サービス を 利 用 して 利 用 し 宅 配 て 便 宅 を 配 受 便 け 取 を る 受 場 け 面 取 る 場 面 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0.0% 0.0% 0.0% 2.2% 2.2% (n=46) 4.3% 63.0% 30.4% 2.2% (n=46) 6.5% 78.3% 4.3% 4.3% 0.0% 18-21 時 21-24 時 通 勤 通 学 先 からの 帰 宅 途 中 2.2% 6~9 時 9~12 時 12~15 時 15~18 時 18~21 時 21~24 時 24~6 時 無 回 答 問 B-12. 宅 配 BOX 受 取 サービス を 宅 配 BOX 受 取 サービス を 利 用 しない 理 由 利 用 しない 理 由 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.0% 0.0% 2.5% (n=160) 21.9% 25.0% 7.5% 10.6% 8.1% 5.6%11.3% 家 に 宅 配 便 を 受 け 取 ってくれる 人 がいるから 自 宅 に 宅 配 ボックスがあるから 申 し 込 み 方 法 がわからないから 宅 配 BOXに 入 る 大 きさではないから 貴 重 品 で 宅 配 BOX に 入 れることができないから 0.6% 1.9% 自 宅 に 指 定 した 時 間 に 配 達 してくれるから 宅 配 BOXが 利 用 しやすい 場 所 にないから 自 分 で 自 宅 まで 宅 配 便 を 運 びたくないから 冷 蔵 貨 物 等 宅 配 BOXに 入 れることができないから 佐 川 急 便 WEBサービス 会 員 になりたくないから 通 勤 通 学 の 途 中 通 勤 通 学 先 からの 帰 宅 途 中 勤 務 や 授 業 等 の 休 み 時 間 買 い 物 の 途 中 その 他 の 目 的 での 外 出 中 その 他 無 回 答 問 C-1. 宅 配 BOX 受 宅 取 配 サービス の BOX 受 取 サービス の 利 用 手 数 料 の 利 許 容 用 額 手 数 料 の 許 容 額 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 知 っているかつ 利 用 する(n=46) 4.3% 34.8% 2.2% 4.3% 2.2% 1.3% 47.8% 4.3% 知 っているが 利 用 しない(n=160) 7.5% 31.3% 5.6% 1.3% 49.4% 3.8% 知 らなかったが 利 用 したい(n=140) 11.4% 32.9% 0.0% 8.6% 3.6% 40.0% 3.6% 2.8% 知 らないかつ 利 用 したくない(n=286) 6.6% 18.9% 4.5% 0.7% 60.5% 5.9% 2.5% 全 体 (n=651) 7.8% 26.1% 5.5% 0.9% 52.4% 4.8% 佐 川 急 便 WEBサービス 会 員 の 申 込 方 法 が 解 らないから 佐 川 急 便 を 使 って 宅 配 便 が 届 くことがないから 50 円 までなら 利 用 したい 100 円 までなら 利 用 したい 200 円 までなら 利 用 したい 佐 川 急 便 のサービスは 使 いたくないから 対 面 での 配 達 のほうが 安 心 できるから 300 円 までなら 利 用 したい 300 円 を 超 えても 利 用 したい 有 料 なら 利 用 しない その 他 無 回 答 無 回 答 〇 宅 配 BOX 受 取 サービスを 利 用 したのが 最 も 多 い 時 間 帯 は18 時 ~21 時 であり 受 取 場 所 として 通 勤 通 学 先 からの 帰 宅 途 中 が 最 も 多 かった 宅 配 BOX 受 取 サービスを 利 用 しない 理 由 として 利 用 しやすい 場 所 にないから 自 分 で 自 宅 まで 運 びた くないから 等 が 挙 がっており 既 存 の 宅 配 サービスよりも 利 便 性 を 高 めるためには ロケーションや 設 置 数 を 改 善 する 等 ニーズを 把 握 した 上 で 設 置 をしないと 活 用 に 繋 がらないのではないか 〇 料 金 支 払 意 思 がある 回 答 者 の 中 では 払 っても 最 大 で100 円 という 意 見 が 最 も 多 く 設 置 の 際 には 費 用 対 効 果 を 考 慮 する 必 要 があるのではないか 12 13
12. 今 後 の 検 討 の 方 向 性 以 上 を 踏 まえ 本 検 討 会 では 以 下 を 検 討 していくこととしたらいかがか 1. 以 下 の1~3を 調 査 分 析 評 価 する 1 再 配 達 の 発 生 による 社 会 的 損 失 ( 労 働 力 不 足 環 境 への 影 響 )を 明 らかにする ( 参 考 ) 現 在 検 討 中 の 約 束 草 案 において 2030 年 度 時 点 で 温 室 効 果 ガス 排 出 量 について 2013 年 度 比 26% 減 の 水 準 になる 目 標 の 原 案 を 公 表 そのなかで 運 輸 部 門 において は エネルギー 起 源 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 を28% 減 の 水 準 とする 目 標 をたてている 2 消 費 者 向 けにアンケートを 実 施 し 再 配 達 が 発 生 した 原 因 及 びどのような 受 取 方 法 であれば 再 配 達 を 防 ぐことができたのか 消 費 者 の 意 識 を 調 査 し 有 効 な 方 策 を 抽 出 する 3 消 費 者 意 識 と 関 係 者 の 対 策 が 合 致 しているか また 関 係 者 による 個 々の 取 組 が 効 率 的 であるのかを 分 析 する 2. 効 果 的 な 対 応 策 の 検 討 合 意 形 成 を 目 指 す 最 小 限 のリソースの 投 入 で 最 大 限 の 効 果 を 得 るためには どのような 対 策 を 講 じるべきか( 特 に 関 係 者 の 連 携 による 取 組 としては どのようなものが 考 え られるか )について 検 討 する このための 具 体 策 として 受 取 方 法 の 多 様 化 消 費 者 への 周 知 通 販 申 込 段 階 での 対 応 等 に 係 る 関 係 者 連 携 の 上 での 共 同 の 取 組 内 容 及 びその 進 め 方 等 につい て 検 討 を 行 い その 共 通 基 盤 や 大 きな 方 向 性 の 合 意 形 成 を 目 指 す 13
13. 今 後 の 進 め 方 今 後 の 進 め 方 については 以 下 のとおり 第 1 回 6 月 5 日 ( 金 ) 再 配 達 の 現 状 課 題 についての 認 識 共 有 消 費 者 向 けアンケート( 案 )の 提 示 及 び 実 施 方 法 についての 意 見 集 約 等 第 2 回 7 月 17 日 ( 金 ) 予 定 アンケート 結 果 を 踏 まえた 再 配 達 発 生 原 因 の 分 析 と 問 題 の 把 握 社 会 的 損 失 の 分 析 対 応 策 の 検 討 第 3 回 8 月 頃 予 定 対 応 策 の 検 討 共 同 の 取 組 の 内 容 進 め 方 に 係 る 方 向 性 の 検 討 報 告 書 案 の 審 議 ( 必 要 に 応 じ 引 き 続 き 開 催 議 論 ) 14