何を買うか?



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1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

 

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

第316回取締役会議案

添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

弁護士報酬規定(抜粋)

連結計算書

Microsoft Word - 目次.doc

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

連 結 損 益 計 算 書 売 上 高 及 びその 他 の 営 業 収 入 営 業 費 用 売 上 原 価 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 研 究 開 発 費 営 業 費 用 合 計 営 業 利 益 営 業 外 収 益 ( 費 用 ) 受 取 利 息 支 払 利 息 営 業 外 収 益 (

Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

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●電力自由化推進法案

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

信用調査報告書(見本)

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

平成29年2月期 第2四半期決算短信

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平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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平成24年度 業務概況書

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答申第585号

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

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平成28年11月期第3四半期決算短


Microsoft PowerPoint - 基金制度

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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

Microsoft PowerPoint - 総合型DB資料_県版基金説明用.pptx

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

PowerPoint プレゼンテーション

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スライド 1

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

18 国立高等専門学校機構

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

一般競争入札について

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文化政策情報システムの運用等

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m07 北見工業大学 様式①

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16 日本学生支援機構

(参考資料)国際会計基準(IFRS)の2012年3月期からの任意適用について


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以 内 とする (5) 据 置 期 間 償 還 金 の 据 置 期 間 は 償 還 期 間 のうち6ケ 月 以 内 とする (6) 償 還 方 法 据 置 期 間 終 了 後 月 賦 隔 月 賦 又 は3ケ 月 毎 の 均 等 分 割 償 還 とする (7) 担 保 保 証 人 取 扱 金 融 機

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

ほかに パート 従 業 員 らの 厚 生 年 金 加 入 の 拡 大 を 促 す 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 を 対 象 に 労 使 が 合 意 すれば 今 年 十 月 から 短 時 間 で 働 く 人 も 加 入 できる 対 象 は 約 五 十 万 人 五 百 人 超 の 企 業

高砂熱_株式会社丸誠株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ_

Transcription:

2012/12/14 チーフ ストラテジスト 広 木 隆 何 を 買 うか? この 1 カ 月 余 り 日 本 株 相 場 についてレポートを 書 いていなかった 日 々の 動 きについてはマネックスメール の 朝 刊 夕 刊 で 書 いていたが ストラテジー レポート で 相 場 に 触 れるのは 久 しぶりである と 言 うのも 前 回 述 べた 見 通 し 相 場 観 からまったく 変 更 するところがないからである 前 回 11 月 16 日 付 素 直 になれなく て Think Simple シンプルに 考 える ではこう 述 べた < 結 論 : 政 権 交 代 日 銀 への 圧 力 強 化 リフレ 的 政 策 期 待 円 安 株 高 というシンプルなシナリオを 素 直 に 信 じていい 昨 日 買 われた 銘 柄 群 がそっくりそのまま 今 後 の 相 場 の 有 望 銘 柄 になり 得 る 筆 頭 は 不 動 産 株 だ ( 中 略 ) ストレートに シンプルに 考 えて 円 安 シナリオに 乗 れば 自 動 車 をはじめとしたグロー バル 景 気 敏 感 株 も 買 っていける 自 公 政 権 樹 立 ならば 公 共 投 資 関 連 建 設 株 も 素 直 にいいだろう > 素 直 にこの 相 場 に 乗 るべき と 指 摘 した 11 月 16 日 に 日 経 平 均 は 終 値 で 9,000 円 台 を 回 復 そこから 押 しらしい 押 しを 入 れることなく 昨 日 (12 月 13 日 )に は 9,700 円 台 をつけた それでも 今 はまだ 上 げ 相 場 グラフ1: 日 経 平 均 とリビジョン インデックス(RI) 10500 10000 9500 9000 8500 日 経 平 均 の 途 中 である グラフ 1 は 目 標 株 価 のリビジョン イ ンデックス(RI)だ 通 常 のリビジョン インデックスは アナリストの 業 績 予 想 の 上 方 修 正 / 下 方 修 正 の 割 8000 7500 100% 50% 0% RI 全 業 種 ( 除 く 金 融 ) 合 を 指 数 化 したものだが これはアナリストが 掲 げ る 目 標 株 価 について 同 様 に 集 計 指 数 化 したもの -50% -100% 11/09 11/10 11/11 11/12 12/01 12/02 12/03 12/04 12/05 12/06 12/07 12/08 12/09 12/10 12/11 12/12 である 足 元 ではマイナス 圏 からプラス 圏 へ 転 じて ( 出 所 )IFISジャパンのデータを 基 にマネックス 証 券 作 成 きた つまり 目 標 株 価 を 引 き 上 げるケースが 増 えてきたわけだ 例 えばパナソニック(6752) 外 資 系 証 券 が 投 資 判 断 を イコールウエイト から オーバーウエイト に 引 き 上 げ 目 標 株 価 も 430 円 から 540 円 に 上 方 修 正 した 最 終 赤 字 は 前 期 が 7,721 億 円 今 期 も 7,650 億 円 の 赤 字 の 見 通 しで 2 期 連 続 の 巨 額 損 失 を 出 す 繰 延 税 金 資 産 (DTA)の 取 り 崩 しで 来 期 の 業 績 回 復 力 も 鈍 い それでも 中 期 投 資 の 観 点 からは 株 価 はボトム 圏 と 判 断 したという 業 績 回 復 目 途 はまだ 見 えなくても 目 標 株 価 は 引 き 上 げる こういう 例 は 相 場 の 底 打 ち~ 反 転 上 昇 局 面 の 特 徴 である - 1

目 標 株 価 RI のマイナスからプラス 転 換 は 今 年 の 2 月 半 ば ちょうど 日 銀 のバレンタイン 緩 和 があった 時 以 来 のことである 振 り 返 れば そこから 株 価 上 昇 に 一 段 と 弾 みがついて 日 経 平 均 は 3 月 末 に 1 万 円 を 回 復 し た 今 後 の 株 式 相 場 は 同 様 の 経 路 を 辿 ると 見 る 16 日 の 総 選 挙 を 経 て 19-20 日 には 日 銀 の 金 融 政 策 決 定 会 合 が 開 かれる 円 高 是 正 やグローバル 景 気 回 復 を 反 映 してアナリストが 業 績 を 本 格 的 に 見 直 ししてくる のはこれからだ 本 日 の 日 経 報 道 によれば 大 手 証 券 の 試 算 では 来 期 13 年 度 の 経 常 利 益 の 伸 び 率 は 23% 弱 になる 可 能 性 があるという もちろん 相 場 にはまだ 織 り 込 まれていないだろう 来 期 の 業 績 回 復 を 織 り 込 めば ここから 2 割 程 度 まだ 上 値 があると 期 待 していい 日 経 平 均 9,700 円 から 2 割 増 し 11,640 円 が 来 年 の 高 値 目 標 となろう リーマンショック 後 の 高 値 は 2010 年 4 月 につけた 11,400 円 その 当 時 は 上 場 企 業 の 経 常 利 益 が 最 高 益 だったリーマンショック 前 の 8 割 の 水 準 まで 戻 ることが 見 通 されていた 来 期 2 割 増 益 となれば 当 時 の 利 益 見 通 しに 肩 を 並 べる 水 準 だ 業 績 対 比 の 株 価 からいっても 妥 当 な 水 準 だと 考 え る ならば 何 を 買 うか?4 つの 枠 組 みがある 本 命 はグローバル 景 気 敏 感 だが それだけが 買 われるのではな く この 4 つのグループが 循 環 的 に 物 色 されるような 流 れになると 考 える グローバル 景 気 敏 感 内 需 ディフェンシブ 外 需 ディフェンシブ 内 需 インフレ インフラ 自 動 車 機 械 電 機 小 売 通 信 ディフェンシブ グロース 不 動 産 金 融 建 設 ホンダ コマツ ニコン ソフトバンク ファストリ ユニ チャーム ピジョン 産 業 F 投 資 法 人 住 友 不 動 産 ホンダ(7267) 円 高 の 是 正 米 国 景 気 の 回 復 という 材 料 を 素 直 に 評 価 すれば 自 動 車 株 は 買 いである 特 に 北 米 が 好 調 な ホンダを 選 好 する オートデータが 集 計 した 2012 年 11 月 の 米 新 車 販 売 台 数 は 前 年 同 月 比 15% 増 の 114 万 3505 台 季 節 調 整 済 み 年 率 換 算 (SAAR)は 1554 万 台 となり 2008 年 初 旬 以 来 の 高 水 準 だった 特 に 財 政 の 崖 を 意 識 した 買 い 控 えはみられず 買 い 替 えが 進 んでいる ハリケーン サンディ の 影 響 も 買 い 替 え という 良 い 方 向 に 作 用 したと 見 られる なかでもホンダが 38% 増 と 高 い 伸 びを 見 せた シビック が 76% 増 の 3 万 75 台 と 牽 引 2

し アコード も 83% 増 シェアは 4 位 のクライスラーにあと 0.5 ポイントと 迫 る 10.2%に 上 昇 した 大 手 メー カーで 最 も 伸 びたのは 富 士 重 (7270)の 59% 増 但 し 富 士 重 は 中 国 リスクの 無 さもあって 右 肩 上 がりの 上 昇 が 続 き 株 価 が 高 値 圏 にある ならば むしろ 中 国 の 反 日 デモで 売 られたり 営 業 利 益 を 1000 億 円 も 下 方 修 正 して 売 られたりと 株 価 に 出 遅 れ 感 があるホンダのほうがここからの 上 値 余 地 が 大 きいだろうと 考 える 万 が 一 円 高 修 正 のシナリオが 外 れても ホンダの 場 合 はリスクヘッジがある 長 い 間 円 高 に 苦 しめられ てきた 同 社 は 円 高 対 策 の 手 を 緩 めない ホンダの 伊 東 孝 伸 社 長 は ウォール ストリート ジャーナル(WSJ) 紙 の 取 材 に 答 えて 円 高 の 影 響 を 抑 えるために 北 米 からの 輸 出 を 増 やす 考 えを 明 らかにした 我 々の 北 米 工 場 は 生 産 数 の 6~7% 程 度 を 海 外 へ 輸 出 している しかし もっと( 輸 出 を) 増 やせるはずだ 他 の 地 域 で 大 型 車 の 需 要 があれば 輸 出 比 率 は 20% 近 くに 上 昇 することも 可 能 だ と 語 っている 最 近 では 北 米 からの 輸 出 の 一 環 として コンパクトセダン シビック の 開 発 設 計 機 能 を 北 米 へ 移 管 アコード について も 同 様 の 措 置 を 検 討 していると 明 らかにした 将 来 開 発 する 車 種 に 関 しては 中 国 へも 機 能 移 管 を 進 める 必 要 性 があるとも 述 べた その 上 で 工 場 稼 働 率 が 70%になっても 利 益 をあげる 体 質 を 作 る 計 画 を 進 めて いる という ソフトバンク(9984) ソフトバンクがスプリント 買 収 を 発 表 し 株 価 が 急 落 したときに 出 したレポート ソフトバンクの 投 資 判 断 (10 月 18 日 )では ソフトバンク 株 への 対 応 を 以 下 の 通 りとした 1 年 以 上 株 価 の 乱 高 下 に 耐 えられる 投 資 家 : Buy & Hold (バイ&ホールド) 継 続 資 金 効 率 を 重 視 したい 投 資 家 : トレーディングに 自 信 がある 投 資 家 : ソフトバンク 未 保 有 の 投 資 家 : 戻 り 売 りで 別 の 銘 柄 に 乗 り 換 える 積 極 トレーディング 対 応 落 ち 着 き 所 を 見 定 めて 買 い この 投 資 判 断 推 奨 は 半 分 当 たって 半 分 外 れた というところだろうか それにしても 凄 まじい 戻 り 方 を 演 じたものである 酒 田 五 法 では 三 空 に 買 いな ソフトハ ンク [9984/T] 日 足 2012/12/14 ソフトバンク (9984) 3,300 3,200 3,100 し 三 空 踏 み 上 げ 売 りに 向 かえ と 言 われるが 三 空 どころか 四 つも 窓 を 空 けて 一 気 にスプリント 買 収 で 急 落 する 前 の 水 準 を 回 復 してきた 現 在 はや や 一 服 となって 3,000 円 絡 みのところでもみ 合 って いる ちょうど 100 日 移 動 平 均 がサポートとなって 3 07/11 07/20 08/01 08/13 08/23 09/04 09/14 09/27 10/10 10/22 11/01 11/13 11/26 12/06 12/07/11-12/12/14 [109] ( 出 所 )マネックス 証 券 作 成 3,000 2,900 2,800 2,700 2,600 2,500 2,400 2,300 2,200

いる スプリント 買 収 を 決 めた 直 後 に 開 かれた 記 者 会 見 で 孫 正 義 社 長 が 協 調 したのはソフトバンクのバリュエーシ ョン 孫 社 長 の 説 明 はこうだ 10 月 15 日 前 場 終 了 時 点 での 時 価 総 額 は 2.5 兆 円 そこからソフトバンクが 保 有 しているヤフージャパン アリババ 等 のインターネット 関 連 企 業 の 株 式 の 時 価 1.6 兆 円 を 差 し 引 いた 0.9 兆 円 がソフトバンクの 通 信 事 業 としての 価 値 となる これはソフトバンクの 年 間 の EBITDA が 約 0.9 兆 円 なので ソフトバンクが 1 年 で 稼 ぎ 出 すキャッシュフローの 額 と 同 じ いかにも 割 安 ではないか という 主 張 である EBITDA とは Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization の 略 で 利 息 (Interest)や 法 人 税 などの 税 金 (Taxes) 減 価 償 却 費 (Depreciation and Amortization)を 引 く 前 の 利 益 を 表 す EBITDA= 税 引 き 前 利 益 + 支 払 利 息 + 減 価 償 却 費 ということである 孫 社 長 が EBITDA を 強 調 するのは つまりそれだけ ソフトバンクの 借 金 と 設 備 投 資 が 過 大 であるということの 裏 返 しだ これまでは EBITDA を 尺 度 としたバリュ エーションはあまり 機 能 してこなかったが これからは 有 効 になってくるのではないかと 考 える 前 出 のレポート ソフトバンクの 投 資 判 断 (10 月 18 日 )ではこうも 述 べた < 機 関 投 資 家 の 一 部 にはフリーキャッシュフロー( 純 現 金 収 支 )を 重 視 する 投 資 スタンスがある つまり 通 常 のビジネスで 稼 いだ 金 の 範 囲 に 投 資 を 収 めること そうやってキャッシュを 積 み 上 げていくことを 良 しとす るものだ まさに キャッシュ イズ キング( 現 金 こそ 王 様 ) といったデフレ 時 代 を 象 徴 するような 投 資 アプロ ーチだが これが 過 去 において 良 好 なパフォーマンスをあげてきたのも 事 実 であり だからこそ 信 奉 者 も 多 い そういう 投 資 家 からは 確 実 に 敬 遠 されるだろう > 過 去 においては 確 かにそうしたアプローチが 有 効 だった しかし まさに 日 本 は 金 融 政 策 の 大 転 換 を 迎 え ようとしているところだ 相 場 がデフレ 脱 却 を 大 テーマとして 動 いていくなら 借 金 や 設 備 投 資 をどんどんして 成 長 を 追 い 求 める 企 業 こそが 評 価 される 時 代 が 来 るだろう ユニ チャーム(8113) 業 績 が 景 気 変 動 の 影 響 を 受 けにくい 食 品 薬 品 日 用 品 などをディフェンシブ セクターという 従 来 は 典 型 的 な 内 需 型 の 産 業 だったが これらの 業 種 も 少 子 高 齢 化 で 市 場 が 先 細 っていく 日 本 にとどまらず 発 展 を 続 けるアジアの 内 需 を 取 り 込 む 努 力 をしている そうした 企 業 は 外 需 のディフェンシブ 成 長 する 国 ( 市 場 )でディフェンシブなビジネスを 展 開 することから ディフェンシブ グロース などと 呼 ばれる ユニ チャー ムなどはその 典 型 的 な 銘 柄 だ 4

中 国 の 反 日 デモが 激 化 しても 不 買 運 動 の 影 響 は 甚 大 ではないと 述 べた それを 如 実 に 示 すのが 同 じくデ ィフェンシブ グロースのピジョン(7956)の 好 調 さだ 4 日 には 前 日 比 245 円 (6.7%) 高 と 急 伸 翌 5 日 には 一 時 4000 円 台 に 乗 せ 09 年 8 月 31 日 につけた 株 式 分 割 考 慮 後 の 上 場 来 高 値 である 3980 円 を 更 新 した 2013 年 1 月 期 の 業 績 予 想 を 上 方 修 正 し 増 配 も 示 唆 したことがきっかけだ 中 国 での 不 買 運 動 の 影 響 を 受 ける のではないかとの 懸 念 を 払 拭 する 好 業 績 だ ピジョンは 中 国 各 地 で 若 い 夫 婦 向 けの 育 児 セミナーなどを 開 催 している あるメディアで 政 府 の 圧 力 でピジョンのセミナーが 中 止 されたら 中 国 人 の 若 い 母 親 の 間 で 暴 動 が 起 きるだろう と 中 国 人 女 性 が 語 っていたことが 印 象 的 だった ユニ チャームが 10 月 末 に 発 表 した 2012 年 4-9 月 期 の 決 算 を 振 り 返 ろう 売 上 高 は 18% 増 の 2348 億 円 4-9 月 期 としての 最 高 を 11 期 連 続 で 更 新 した 乳 幼 児 用 紙 おむつの 普 及 が 進 むインドネシアが 3 割 増 えた 反 日 デモが 起 きた 中 国 も 同 様 に 伸 びた 前 期 の 米 ペット 用 品 大 手 企 業 の 買 収 も 寄 与 し 売 上 高 に 占 める 海 外 比 率 は 52%と 前 年 同 期 の 44%から 大 幅 上 昇 した 営 業 利 益 は 9% 増 の 277 億 円 で 4-9 月 期 の 過 去 最 高 益 を 5 期 連 続 で 更 新 した 高 原 豪 久 社 長 は 尖 閣 問 題 が 中 国 の 売 上 高 に 与 えた 影 響 について 9 月 の 増 収 率 は 10% 程 度 に 鈍 化 したが 10 月 は 巡 航 速 度 の 30%に 近 づいた 中 国 売 上 高 の 7~8 割 を 占 める 沿 海 部 は 通 常 状 態 に 戻 った と 述 べた 13 年 3 月 期 通 期 の 業 績 については 売 上 高 は 前 期 比 14% 増 の 4900 億 円 営 業 利 益 は 9% 増 の 565 億 円 純 利 益 は 19%の 320 億 円 の 見 通 し 業 績 は 好 調 で 中 国 の 懸 念 も 薄 らいでいる それでも 株 価 は 冴 えない 市 場 で 好 業 績 銘 柄 として 認 識 されて いるだけに 9% 程 度 の 営 業 増 益 ではインパクトが 足 りないのだろう 通 期 見 通 しを 据 え 置 いたこともマイナス 材 料 と 言 われる しかし ピジョンの 上 方 修 正 から 連 想 されるようにユニ チャームにも 上 方 修 正 は 期 待 でき るだろう 中 間 期 で 据 え 置 いたことで 業 績 の 上 ぶれの 可 能 性 が 温 存 されていると 見 ることもできよう チャートが 示 すとおりユニ チャームの 株 価 は 完 全 にボックス 圏 の 動 き よってレンジ トレードを 推 奨 する ボックスの 下 限 (4200 円 程 度 )で 買 って 上 限 (4600 円 程 度 )で 売 る 4000 円 台 の 株 価 の 銘 柄 で 400 円 幅 抜 ける これを 細 目 に 繰 り 返 す 業 績 は 堅 調 だから 株 価 がボックスを 下 抜 けるリスクは 少 ない だろう レンジ 取 引 を 繰 り 返 しているうちに どこか で 上 方 修 正 に 当 たって 株 価 が 跳 ねるところも 取 れる ユニチャーム [8113/T] 日 足 2012/12/14 ユニチャーム (8113) 4,600 4,500 4,400 4,300 4,200 4,100 4,000 3,900 3,800 3,700 3,600 3,500 可 能 性 もある 0 09/15 10/13 11/11 12/13 01/17 02/15 03/15 04/13 05/16 06/14 07/13 08/14 09/12 10/15 11/13 12/12 11/09/15-12/12/14 [310] ( 出 所 )マネックス 証 券 作 成 5

産 業 ファンド 投 資 法 人 (3249) 以 前 から 物 流 施 設 への 投 資 について 述 べてきたが 足 元 注 目 度 が 急 速 に 高 まっている 日 経 新 聞 で 採 りあ げられただけでも 宅 急 便 当 日 配 送 に ヤマト 三 大 都 市 間 2016 年 メド (2012 年 11 月 5 日 ) 物 流 施 設 大 型 が 台 頭 保 管 や 発 送 集 約 し 効 率 化 (2012 年 11 月 13 日 夕 刊 ) ローソン ヤフーと 宅 配 ネット 第 2 の 店 舗 に (2012 年 12 月 4 日 )と 最 近 ニュースが 多 い 極 めつけは 今 月 7 日 日 経 1 面 のトップ 記 事 最 大 級 の 不 動 産 投 信 米 系 など 2000 億 円 上 場 相 次 ぐ 通 販 の 物 流 施 設 に 投 資 というものだ 今 月 下 旬 から 来 年 1 月 に シンガポール 政 府 系 や 米 大 手 が2000 億 円 規 模 の 上 場 を 予 定 する ともに 物 流 施 設 に 投 資 する 物 流 施 設 を 対 象 とするケースが 増 えている 背 景 にはネット 通 販 の 急 速 な 拡 大 がある 楽 天 や 米 アマゾン ドット コムが 即 日 配 達 するなどサービスを 強 化 しており 物 流 施 設 の 重 要 性 は 高 い 米 系 のラサール 不 動 産 投 資 顧 問 によると 日 本 で 賃 貸 される 大 型 物 流 施 設 は10 年 後 に1600 万 平 方 メートル 程 度 と 今 年 11 月 から7 割 増 える 見 通 し 日 経 の 記 事 は ネット 通 販 需 要 が 投 資 商 品 のREITなどを 通 じて 不 動 産 への 資 金 供 給 拡 大 につながるという 新 しい 資 金 循 環 が 生 まれつつある と 述 べている ネット 通 販 の 拡 大 は 日 本 社 会 の 構 造 変 化 を 反 映 しているとも 言 えるだろう 少 子 高 齢 化 で 高 齢 者 の 単 身 世 帯 が 増 えた 買 い 物 に 出 かけて 重 たい 荷 物 を 持 ち 帰 るのは 大 変 である ネット 通 販 なら 宅 配 してもらえる ので 非 常 に 便 利 だ 女 性 の 社 会 進 出 の 影 響 もある 仕 事 帰 りに 夕 飯 の 材 料 を 買 って 帰 るのも 大 変 である 時 間 指 定 で 宅 配 してもらったほうがずっと 便 利 なのである だから 楽 天 やアマゾンのようなネット 企 業 だけで なく イトーヨーカ 堂 やイオンなど リアル に 店 舗 を 展 開 するスーパーもネット 販 売 を 強 化 している 加 えて 日 経 の 記 事 にあるようにローソンなどコンビニもネット 店 舗 に 参 入 し 始 めた こうした 社 会 構 造 の 変 化 を 反 映 してのネット 通 販 拡 大 が 物 流 施 設 不 足 を 生 んでいる 物 流 施 設 への 投 資 は 外 資 系 だけでなく 三 菱 地 所 三 井 不 大 和 ハウスなど 日 本 の 不 動 産 企 業 も 参 入 している 息 の 長 い 堅 いテーマになると 思 う シャープ(6753) 最 後 にシャープ あえて 分 類 するとすれば グローバル 景 気 敏 感 セクターに 入 るが 円 高 の 是 正 グロー バル 景 気 回 復 というテーマで 買 われるのとは ニュアンスが 異 なる もちろん 円 高 の 是 正 グローバル 景 気 回 復 はシャープの 業 績 にとって 好 材 料 には 違 いない しかし この 銘 柄 が 上 昇 するとすれば それは リタ ーン リバーサル 現 象 もっと 言 えば フォールン エンジェル( 堕 ちた 天 使 ) のリバウンドを 取 るという 意 味 合 いでだろう 本 日 の 日 経 新 聞 に 家 電 3 社 株 の 売 買 が 急 増 という 記 事 が 出 ていた しかし 記 事 はこれらの 企 業 の 本 格 回 復 には 懐 疑 的 である 記 事 はこう 述 べている < 長 期 的 な 株 高 シナリオは 描 きにくいとの 声 も 多 い パナ 6

ソニックは2013 年 3 月 期 の 連 結 最 終 損 益 が7650 億 円 の 赤 字 となる 見 込 みで 年 間 配 当 も63 年 ぶりにゼ ロとする 方 針 だ シャープも 今 期 は4500 億 円 の 赤 字 になる 見 通 し ソニーは 今 期 は 黒 字 転 換 する 見 込 み だが 黒 字 額 は200 億 円 と 力 強 さを 欠 く 低 収 益 体 質 からの 脱 却 の 道 筋 はみえておらず 機 関 投 資 家 が 好 んで 長 期 保 有 する 銘 柄 ではない ( 外 資 系 証 券 ) 年 金 など 長 期 投 資 家 の 保 有 対 象 になるためには 競 争 力 回 復 や 業 績 改 善 が 条 件 となりそうだ> 筆 者 は8 月 21 日 付 レポート 三 種 の 神 器 シャープ ソニー パナソニックは 買 えるか でこう 述 べた <ポテンシャルはある 日 本 の 電 機 メーカーの 復 活 に 賭 けるのも 投 資 アイデアのひとつ 問 題 は ここま で 売 られた 株 価 をどこで 拾 うか だ 各 社 は 人 員 削 減 計 画 や 組 織 改 編 を 示 した しかし 今 後 の 成 長 戦 略 と その 戦 略 を 実 現 するための 構 造 改 革 については 明 確 な 方 向 性 を 示 すことができないでいる つまり どこで 稼 ぐかという 明 確 な 絵 が 描 けて いない という 指 摘 は 多 い それが 見 えない 以 上 投 資 対 象 にはならないという 意 見 が 圧 倒 的 である それは 正 論 だろう しかし どこで 稼 ぐかという 明 確 な 絵 が 市 場 に 示 されるころには 株 価 は 相 当 上 がっ ているだろう それが 相 場 というものだ 通 常 の 企 業 分 析 をしていてはエントリー ポイントは 分 からない そ の 意 味 で シャープ パナソニック ソニーの 安 値 を 拾 うのは 投 資 というより トレーディング と 割 り 切 る べきだ どこが 底 値 になるかは 分 からない 売 却 基 準 (ロスカット ルール)を 定 めたうえで 投 資 してみる ダメならすぐ 投 げる それを 覚 悟 のうえで 買 う うまくいけばロスカットに 抵 触 せずに 戻 りを 取 れるかもしれ ない そういう 水 準 に 入 ってきたように 感 じる > 結 果 論 で 言 えば 8 月 21 日 のシャープの 終 値 は 179 円 そこから 1 週 間 後 の 8 月 29 日 には 230 円 まで 3 割 近 く 急 騰 した それから 9 月 下 旬 まで 1 月 近 く 株 価 は 200 円 を 保 っていたが 10 月 に 入 ると 崩 れ 出 し 結 果 的 には 10 月 17 日 の 143 円 が 安 値 となった 荒 っぽい 値 動 きながら 8 月 の 終 わりごろから どこかで 拾 うべ き と 狙 っていたのは 悪 いアイデアではなかったと 思 う 復 活 の 可 能 性 はだいぶ 取 沙 汰 されてきた 資 本 面 では 米 クアルコムやインテルなどから 資 金 を 受 け 入 れる これで 日 本 の 銀 行 からも 融 資 を 受 けやすくなるだろう 財 務 面 のリスクはかなり 後 退 したと 言 える 成 長 面 の 鍵 は 高 精 細 で 省 電 力 の 新 型 液 晶 パネル IGZO(イグゾー) だ これを 搭 載 したスマートフォンが 売 れに 売 れている シャープが11 月 にNTTドコモから 発 売 したスマートフォンの 国 内 販 売 シェアが 発 売 後 2 週 間 でスマホの 全 機 種 中 トップになった シャープは IGZO(イグゾー) を 搭 載 したスマートフォンやタブレット 型 端 末 の 出 荷 目 標 を 引 き 上 げた 2012 年 10 月 ~13 年 3 月 に 同 社 製 スマートフォンなどの 出 荷 台 数 の 30% 7

余 りにIGZOを 搭 載 する 目 標 だったが 最 大 で 40%を 目 指 す この IGZO の 技 術 を 中 心 にアップルとさらなる 協 働 体 制 を 構 築 しているとの 観 測 もある この 技 術 はそうそう 他 社 が 真 似 できない しばらくは この 分 野 で の 優 位 が 保 たれるだろう 8

利 益 相 反 に 関 する 開 示 事 項 マネックス 証 券 株 式 会 社 は 契 約 に 基 づき オリジナルレポートの 提 供 を 継 続 的 に 行 うことに 対 する 対 価 を 契 約 先 証 券 会 社 より 包 括 的 に 得 ておりますが 本 レポートに 対 して 個 別 に 対 価 を 得 ているも のではありません レポート 対 象 企 業 の 選 定 はマネックス 証 券 が 独 自 の 判 断 に 基 づき 行 っているも のであり 契 約 先 証 券 会 社 を 含 む 第 三 者 からの 指 定 は 一 切 受 けておりません レポート 執 筆 者 並 びにマネックス 証 券 と 本 レポートの 対 象 会 社 との 間 には 利 益 相 反 の 関 係 はありません 当 社 は 本 レポートの 内 容 につき その 正 確 性 や 完 全 性 について 意 見 を 表 明 し また 保 証 するもの ではございません 記 載 した 情 報 予 想 および 判 断 は 有 価 証 券 の 購 入 売 却 デリバティブ 取 引 その 他 の 取 引 を 推 奨 し 勧 誘 するものではございません 過 去 の 実 績 や 予 想 意 見 は 将 来 の 結 果 を 保 証 するものではございません 提 供 する 情 報 等 は 作 成 時 現 在 のものであり 今 後 予 告 なしに 変 更 又 は 削 除 されることがございま す 当 社 は 本 レポートの 内 容 に 依 拠 してお 客 様 が 取 った 行 動 の 結 果 に 対 し 責 任 を 負 うものではござい ません 投 資 にかかる 最 終 決 定 は お 客 様 ご 自 身 の 判 断 と 責 任 でなさるようお 願 いいたします 本 レポートの 内 容 に 関 する 一 切 の 権 利 は 当 社 にありますので 当 社 の 事 前 の 書 面 による 了 解 なし に 転 用 複 製 配 布 することはできません マネックス 証 券 株 式 会 社 金 融 商 品 取 引 業 者 関 東 財 務 局 長 ( 金 商 ) 第 165 号 加 入 協 会 : 日 本 証 券 業 協 会 一 般 社 団 法 人 金 融 先 物 取 引 業 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 投 資 顧 問 業 協 会 9