2014 年 1 月 10 日 日 本 銀 行 札 幌 支 店 北 海 道 金 融 経 済 レポート 北 海 道 の 観 光 における 課 題 等 について 本 レポートの 執 筆 は 札 幌 支 店 営 業 課 金 森 渉 が 担 当 しました 本 レポートで 示 された 意 見 は 執 筆 者 に 属 し 必 ずしも 日 本 銀 行 札 幌 支 店 の 見 解 を 示 すものではありません 照 会 先 : 日 本 銀 行 札 幌 支 店 営 業 課 (TEL:(011)241-5232) 本 レポートはインターネット(http://www3.boj.or.jp/sapporo/)からもご 覧 いただけます 本 レポートの 内 容 について 商 用 目 的 で 転 載 複 製 を 行 う 場 合 は 予 め 日 本 銀 行 札 幌 支 店 ま でご 相 談 ください 転 載 複 製 を 行 う 場 合 は 出 所 を 明 記 してください
北 海 道 の 観 光 は 足 もと 好 調 さが 一 段 と 増 している 来 道 者 数 および 延 べ 宿 泊 者 数 は 11 年 をボトムに 回 復 を 続 け 13 年 も 前 年 を 大 幅 に 上 回 っている( 図 表 1 2) この 間 宿 泊 施 設 における 宿 泊 単 価 も 稼 働 率 の 上 昇 を 受 けて 宿 泊 料 金 を 引 き 上 げて いることから 改 善 傾 向 にある 来 道 者 を 属 性 別 にみると 国 内 観 光 客 は 景 気 回 復 に 伴 う 消 費 者 マインドの 改 善 などから 増 加 している また 外 国 人 観 光 客 は 海 外 へ 旅 行 に 行 く 中 間 所 得 者 層 がアジアを 中 心 に 増 加 するなか 北 海 道 人 気 の 高 さ( 図 表 3)もあり 大 幅 に 増 加 している 図 表 1 来 道 者 数 外 国 人 入 国 者 数 の 推 移 図 表 2 延 べ 道 内 宿 泊 者 数 の 推 移 ( 万 人 ) 1,400 1,350 1,300 1,250 1,200 1,150 1,100 1,050 1,000 ( 千 人 ) 来 道 者 数 700 外 国 人 入 国 者 数 ( 右 軸 ) 600 500 400 300 200 100 0 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13( 注 ) ( 年 ) ( 万 人 ) 1,500 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 900 800 05 06 07 08 09 10 11 12 ( 年 ) ( 注 )13 年 の 来 道 者 数 および 外 国 人 入 国 者 数 は 13 年 12 月 の 来 道 者 数 が 前 年 同 月 並 みと 仮 定 した 場 合 の 見 込 み 値 (13 年 1~11 月 は 実 績 値 <ただし 外 国 人 入 国 者 数 の 13 年 11 月 は 速 報 値 >) ( 資 料 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 来 道 者 調 査 法 務 省 出 入 国 管 理 統 計 ( 資 料 ) リクルートライフスタイル じゃらん 宿 泊 旅 行 調 査 図 表 3 アジア8 地 域 における 国 内 主 要 観 光 地 の 認 知 度 と 訪 問 意 欲 認 知 度 全 体 中 国 台 湾 香 港 韓 国 タイ シンガ インド ポール マレーシア ネシア 北 海 道 65 77 81 75 57 69 66 60 37 札 幌 50 57 71 71 62 46 47 22 24 東 京 76 77 83 84 75 73 75 74 70 大 阪 69 73 82 79 70 65 64 60 60 京 都 62 71 74 68 65 66 53 48 52 富 士 山 73 80 80 77 67 76 73 70 65 九 州 42 50 68 66 55 37 22 19 16 沖 縄 53 66 78 71 51 40 42 39 37 訪 問 意 欲 全 体 中 国 台 湾 香 港 韓 国 タイ シンガ インド マレーシア ポール ネシア 北 海 道 44 59 62 49 21 47 52 47 15 札 幌 23 23 38 29 31 21 21 10 9 東 京 47 51 51 41 31 50 42 55 52 大 阪 36 40 50 33 31 33 33 34 34 京 都 33 44 50 28 26 38 24 23 26 富 士 山 47 61 47 31 33 55 52 50 50 九 州 14 16 27 23 16 12 9 7 3 沖 縄 24 29 45 34 19 18 18 16 14 ( 資 料 ) 日 本 政 策 投 資 銀 行 北 海 道 支 店 アジア8 地 域 北 海 道 観 光 に 関 する 訪 日 外 国 人 の 意 向 調 査 1
もっとも 足 もとの 来 道 者 数 はピークである 02 年 を 依 然 として 大 きく 下 回 ってい る( 図 表 1)うえ 延 べ 宿 泊 者 数 の 繁 閑 の 格 差 も 全 国 に 比 べて 大 きい( 図 表 4) ピーク 月 (8 月 )とボトム 月 (4 月 )の 延 べ 宿 泊 者 数 の 格 差 は 2.2 倍 と 北 陸 信 越 に 次 いで 大 きい( 図 表 5) 図 表 4 月 別 の 延 べ 宿 泊 者 数 (12 年 ) 図 表 5 延 べ 宿 泊 者 数 のピークとボトム ( 年 間 平 均 =100) 160.0 140.0 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 北 海 道 全 国 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ( 資 料 ) 観 光 庁 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 資 料 ) 観 光 庁 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 月 ) ピーク ボトムの 格 差 ピーク( 万 人 ) ボトム( 万 人 ) (ピーク/ボトム) < 全 て8 月 > <> 内 はボトムの 月 全 国 1.6 倍 5,069 2,984 <1 月 > 北 海 道 2.2 倍 349 152 <4 月 > 東 北 1.5 倍 427 272 <1 月 > 関 東 1.5 倍 1,282 807 <2 月 > 北 陸 信 越 2.5 倍 597 231 <4 月 > 中 部 1.8 倍 658 354 <2 月 > 近 畿 1.7 倍 683 392 <2 月 > 中 国 1.8 倍 266 141 <1 月 > 四 国 1.9 倍 143 74 <1 月 > 九 州 1.6 倍 491 306 <1 月 > 沖 縄 1.8 倍 168 90 <1 月 > 延 べ 宿 泊 者 数 の 繁 閑 の 格 差 が 大 きいことで ボトム 月 には 宿 泊 客 数 を 確 保 するた めに 宿 泊 単 価 の 安 売 り( 図 表 6)を 招 いているほか 宿 泊 施 設 はピーク 月 に 対 応 で きるように 非 正 規 雇 用 のウェイトを 高 くしている( 図 表 7) これによりピーク 月 に 不 慣 れなパート 従 業 員 等 が 宿 泊 客 対 応 を 行 うため 顧 客 満 足 度 を 引 き 下 げることにも 繋 がり 兼 ねないといった 問 題 がある また 宿 泊 業 の 従 業 員 は 所 得 が 低 く 不 規 則 な 勤 務 体 制 でもあることから 恒 常 的 に 担 い 手 不 足 の 状 態 にある( 図 表 8) ( 注 ) 図 表 6 月 別 の 道 内 宿 泊 施 設 の 宿 泊 単 価 図 表 7 道 内 企 業 の 正 規 非 正 規 従 業 員 の 比 率 ( 年 間 平 均 =100) 労 働 者 派 遣 事 業 ハ ート アルハ イト 正 規 従 業 員 所 の 派 遣 社 員 その 他 140.0 宿 泊 業 44.7 3.7 51.6 130.0 全 産 業 62.9 2.5 34.6 120.0 ( 資 料 ) 総 務 省 国 勢 調 査 110.0 ( 注 1 2 3) 図 表 8 平 均 所 得 有 効 求 人 倍 率 ( 万 円 倍 ) 100.0 有 効 求 人 倍 率 <13 年 > 平 均 所 得 ( ) 内 は11 年 90.0 <12 年 > 4 月 8 月 80.0 宿 泊 業 170 1.34(0.95) 1.41(1.10) 70.0 全 産 業 302 0.61(0.40) 0.74(0.45) 60.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ( 月 ) ( 注 ) 道 内 の 複 数 の 宿 泊 施 設 へのヒアリングに 基 づき 当 店 で 算 出 ( 過 去 4 年 間 の 平 均 値 ) ( 注 1) 平 均 所 得 は 就 業 構 造 基 本 調 査 における 所 得 階 層 別 の 人 数 を 用 いて 当 店 で 算 出 なお 各 階 層 の 所 得 額 は 中 間 値 を 用 いて 算 出 ( 例 : 所 得 階 層 50 万 円 以 上 100 万 円 未 満 の 場 合 75 万 円 として 計 算 ) ( 注 2) 宿 泊 業 の 平 均 所 得 は 中 分 類 における 宿 泊 業 飲 食 サー ビス 業 の 値 ( 注 3) 宿 泊 業 の 有 効 求 人 倍 率 は 接 客 給 仕 の 職 業 の 値 ( 資 料 ) 総 務 省 就 業 構 造 基 本 調 査 北 海 道 労 働 局 職 業 安 定 業 務 主 要 指 標 2
こうした 状 況 下 北 海 道 の 観 光 を 一 段 と 活 性 化 させていくためには 年 間 を 通 し て 観 光 客 を 増 やしていくことは 勿 論 であるが (1)ボトム 月 の 観 光 客 の 底 上 げを 図 る ことに 加 え (2) 観 光 客 の 人 数 だけでなく 消 費 額 をより 大 きくすることや (3) 北 海 道 に 何 度 も 訪 れてもらうことも 意 識 して 取 り 組 んでいくことが 重 要 であると 思 われる (1)ボトム 月 の 観 光 客 の 底 上 げについては 以 下 の 様 な 工 夫 が 必 要 と 思 われる 1 多 くの 来 道 者 が 期 待 できるイベント コンサート 国 際 会 議 などをボトム 月 に 開 催 誘 致 する 現 状 では 来 道 者 数 のボトム 月 に 必 ずしも 多 くのイベントやコ ンサートが 開 催 されている 訳 ではない( 図 表 9 10) 図 表 9 月 別 の 道 内 イベント 数 と 来 道 者 数 (12 年 ) 図 表 10 札 幌 ドームで 開 催 されたコンサートの 来 場 者 数 ( 件 ) 180 160 140 120 100 80 道 北 道 東 道 央 道 南 12 年 来 道 者 数 ( 右 軸 ) ( 万 人 ) 1,500 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 ( 千 人 ) 300 250 200 150 2011 年 2012 年 2013 年 60 900 100 40 20 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12( 注 ) ( 注 )12 月 分 は 合 計 件 数 ( 資 料 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 イベント 情 報 来 道 者 調 査 800 700 600 ( 月 ) 50 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12( 注 ) ( 注 )13 年 12 月 は 未 公 表 ( 資 料 ) 札 幌 ドーム 来 場 者 実 績 ( 月 ) 2 大 型 連 休 により 旅 行 需 要 が 高 まるアジア 諸 国 に 対 する 誘 客 をボトム 期 に 積 極 的 に 行 う 14 年 の4 月 は タイ 中 国 香 港 フィリピンなどで 3 日 以 上 の 連 休 があるため これに 対 応 して 航 空 機 提 供 座 席 数 等 を 増 やすよう 航 空 会 社 に 働 きか ければプラスの 効 果 が 見 込 まれる 3 ボトム 月 における 観 光 資 源 等 を 積 極 的 にPRしていく 4 月 であれば 花 粉 飛 散 量 の 少 なさ オホーツク 海 で 旬 となるエゾバフンウニ 春 スキー 11 月 であれ ば 紅 ズワイガニ 道 東 でのオオハクチョウの 飛 来 などの 観 光 資 源 がある 3
また (2) 観 光 客 の 人 数 だけでなく 消 費 額 をより 大 きくすることや (3) 北 海 道 に 何 度 も 訪 れてもらうようにすることについては 以 下 のような 点 を 意 識 して 取 り 組 んでいくことが 必 要 と 思 われる 1 既 に 取 り 組 まれていることではあるが 外 国 人 観 光 客 は 国 内 観 光 客 に 比 べ 滞 在 期 間 が 長 く 消 費 金 額 も 大 きいため 引 続 き 外 国 人 観 光 客 を 積 極 的 に 誘 客 し 増 加 させること 所 得 水 準 が 上 昇 しているアジア 諸 国 においては 北 海 道 人 気 や 雪 への 憧 れから 訪 問 意 欲 が 高 い( 図 表 3)ため 誘 客 を 積 極 的 に 行 えば 一 段 の 増 加 が 十 分 期 待 で きる 2 消 費 額 がより 多 額 となる 国 内 外 の 富 裕 層 観 光 客 を 積 極 的 に 誘 客 し 増 加 させる こと 英 国 の 不 動 産 開 発 会 社 が 実 施 した 超 富 裕 層 の 人 気 高 級 保 養 地 調 査 によると ニ セコ が 世 界 的 なスキーリゾートとしてアジア オセアニア 地 域 で 第 4 位 にラン クインしているほか 国 内 の 富 裕 層 についても 北 海 道 は 夏 季 の 避 暑 地 として 人 気 が 高 まっていることを 踏 まえると 誘 客 により 富 裕 層 観 光 客 を 増 加 させることは 十 分 に 期 待 できる しかし その 場 合 には 富 裕 層 を 受 け 入 れるだけの 質 の 高 いサービスを 提 供 で きるホテル 人 材 などが 不 足 しているといった 声 が 聞 かれており その 充 実 を 図 ることが 不 可 欠 である 3 北 海 道 に 訪 れる 多 くの 観 光 客 の 旅 行 目 的 が 地 元 の 美 味 しいものを 食 べる こ とである( 図 表 11)ことや 宿 泊 施 設 のチェックイン アウト 前 後 に 直 売 所 な どで 買 い 物 をする 観 光 客 が 多 い( 図 表 12)ことを 踏 まえると 北 海 道 に 来 ない と 買 えない 食 べられない より 良 い 商 品 の 拡 充 を 図 ることが 重 要 となる その 結 果 北 海 道 に 来 なければ 手 に 入 らない 希 少 価 値 の 高 い 商 品 の 増 加 に 繋 がるため 値 段 が 多 少 高 くても その 商 品 を 求 めて 来 道 するリピーターの 増 加 が 期 待 できる 図 表 11 宿 泊 旅 行 時 の 目 的 (12 年 度 ) ( 複 数 回 答 可 ) 順 位 1 2 3 4 5 内 容 地 元 の 美 味 しいも のを 食 べ る 温 泉 や 露 天 風 呂 宿 でのん まちある 名 所 旧 びり 過 ご き 都 市 跡 の 観 光 す 散 策 北 海 道 47 37 28 26 18 全 国 34 32 29 27 17 ( 資 料 ) リクルートライフスタイル じゃらん 宿 泊 旅 行 調 査 2013 北 海 道 図 表 12 宿 泊 施 設 のチェックイン アウト 前 後 の 消 費 行 動 (12 年 度 北 海 道 ) ( 複 数 回 答 可 ) 順 位 1 2 3 観 光 施 設 直 売 所 な 昼 食 を 食 に 行 く どで 買 い チェックイン 前 べる 遊 ぶ 物 をする 35 29 18 順 位 1 2 3 直 売 所 な 観 光 施 設 昼 食 を 食 どで 買 い に 行 く べる 物 をする 遊 ぶ チェックアウト 後 33 31 26 ( 資 料 ) リクルートライフスタイル じゃらん 宿 泊 旅 行 調 査 2013 北 海 道 4
4 北 海 道 を 訪 れる 観 光 客 は 北 海 道 に 来 て 観 光 資 源 を 巡 り ホテル 旅 館 等 に 宿 泊 するだけでなく 地 元 で 食 事 をしたり 買 物 をしたりすることが 多 い( 図 表 11 12)ことを 踏 まえると 観 光 は 観 光 施 設 宿 泊 交 通 お 土 産 の 製 造 販 売 だけでなく 農 業 や 漁 業 といった 1 次 産 業 や 飲 食 等 にも 経 済 的 な 効 果 が 及 ぶため 裾 野 の 広 い 産 業 といえる したがって 1 次 産 業 や 飲 食 の 観 光 客 への 対 応 も 観 光 客 の 満 足 度 を 左 右 するため それらについても 観 光 産 業 であることを 意 識 して 観 光 客 に 接 していくことが 重 要 となる 5 観 光 客 が 北 海 道 を 飽 きることがないように 観 光 客 のニーズに 合 わせる 形 で 継 続 的 かつ 積 極 的 な 設 備 投 資 を 行 い リピーターを 増 やしていくこと 北 海 道 を 訪 れた 観 光 客 の 旅 行 前 の 期 待 や 旅 行 後 の 評 価 ( 図 表 13)は 初 回 訪 問 者 リピーターとも 食 事 特 産 品 土 産 は 5 割 超 の 観 光 客 が 評 価 している が 宿 泊 施 設 スポット 施 設 体 験 は 5 割 未 満 に 止 まっている こ の 結 果 をみると これらの 点 は 北 海 道 観 光 が 飽 きられることがないように 工 夫 し ていく 余 地 が 高 いと 思 われる なお 北 海 道 の 観 光 資 源 である 自 然 は ある 意 味 北 海 道 のどこにでもあるた め ストーリー 性 を 持 たせた 観 光 ルートや 広 大 な 自 然 のなかでの 体 験 型 観 光 を 提 案 していくことも 必 要 と 思 われる 図 表 13 訪 問 経 験 別 にみた 期 待 と 評 価 (12 年 度 北 海 道 ) 初 回 訪 問 者 リピーター 地 元 なら ではのお いしい 食 べ 物 が 多 魅 力 のあ る 特 産 品 や 土 産 物 が 多 かっ た 魅 力 的 な 宿 泊 施 設 が 多 かっ た 子 供 が 楽 しめるス ポットや 施 設 体 験 が 多 若 者 が 楽 しめるス ポットや 施 設 体 験 が 多 大 人 が 楽 しめるス ポットや 施 設 体 験 が 多 ( 資 料 ) リクルートライフスタイル じゃらん 宿 泊 旅 行 調 査 2013 北 海 道 地 元 の 人 のホスピ タリティ を 感 じた 現 地 で 良 い 観 光 情 報 を 入 手 できた 現 地 への アクセス 総 合 的 な が 良 かっ 満 足 度 た 期 待 75 62 40 21 22 38 22 28 28 - 評 価 72 67 46 27 31 48 31 42 43 88 期 待 71 54 47 15 14 33 16 21 34 - 評 価 70 56 45 21 24 38 25 28 44 86 上 記 のような 観 光 活 性 化 策 が 奏 功 し 北 海 道 の 延 べ 宿 泊 者 数 がピークの 02 年 まで 回 復 する 更 に 閑 散 期 の 延 べ 宿 泊 者 数 を 全 国 のボトム 月 並 みまで 引 き 上 げ ることができた 場 合 には 当 店 の 試 算 ( 試 算 方 法 試 算 の 前 提 は 別 紙 参 照 )に よると 宿 泊 業 に 道 内 百 貨 店 の 約 2.5 カ 月 分 の 売 上 高 1 に 相 当 する 413 億 円 の 最 終 需 要 が 発 生 するため 道 内 GDPを+0.1% 程 度 押 し 上 げる(+275 億 円 の 押 し 上 げ 効 果 )ほか 年 間 +5,345 人 2 の 雇 用 創 出 といった 経 済 効 果 が 見 込 まれる 更 に 観 光 客 は 宿 泊 だけでなくお 土 産 や 飲 食 等 でも 消 費 するため それ 以 上 の 経 済 効 果 が 期 待 できる 以 上 1 直 近 公 表 分 である 13 年 11 月 の 道 内 百 貨 店 の 売 上 高 は 164 億 円 ( 全 国 百 貨 店 協 会 ) 2 実 態 経 済 においては 生 産 に 増 減 があった 場 合 一 人 当 たりの 就 業 時 間 を 増 減 させることで 対 応 することも 考 え られるため すぐに 雇 用 の 増 減 に 結 び 付 くわけではないことは 留 意 5
参 考 経 済 効 果 の 推 計 方 法 について 1. 延 べ 宿 泊 者 数 が 02 年 並 みまで 回 復 した 場 合 の 延 べ 宿 泊 者 数 の 増 加 人 数 1 02 年 は 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 延 べ 宿 泊 者 数 )が 実 施 されていないため 12 年 の 来 道 者 数 と 12 年 の 延 べ 宿 泊 者 数 の 比 率 を 02 年 の 来 道 者 数 に 乗 じて 02 年 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )を 算 出 ( 月 別 に 算 出 ) 2 上 記 1.1で 算 出 した 02 年 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )から 12 年 の 延 べ 宿 泊 者 数 を 差 し 引 き 延 べ 宿 泊 者 数 の 増 加 人 数 (+4,628 千 人 )を 算 出 2. 閑 散 期 (4 11 月 )の 延 べ 宿 泊 者 数 が 全 国 のボトム 月 並 みまで 引 き 上 げることが 出 来 た 場 合 の 延 べ 宿 泊 者 数 の 増 加 人 数 1 上 記 1.1で 算 出 した 02 年 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )の 年 間 平 均 に 対 する 同 年 4 月 11 月 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )の 比 率 を 算 出 (4 月 :65.5 11 月 :74.7) 2 上 記 2.1で 算 出 した 4 月 11 月 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )の 対 年 間 平 均 比 率 を 全 国 ボトム 月 並 みの 水 準 (80)まで 引 き 上 げた 場 合 の 延 べ 宿 泊 者 数 の 増 加 人 数 (+541 千 人 )を 算 出 3. 宿 泊 業 に 対 する 最 終 需 要 上 記 1.2と2.2で 算 出 した 延 べ 宿 泊 者 数 ( 推 計 値 )の 増 加 人 数 に 宿 泊 代 金 (8 千 円 と 仮 定 )を 乗 じて 宿 泊 業 に 対 する 最 終 需 要 の 増 加 額 を 算 出 (413 億 円 ) 4. 道 内 GDPおよび 年 間 新 規 就 業 者 数 上 記 3.の 金 額 を 北 海 道 庁 総 合 政 策 部 の 経 済 波 及 効 果 分 析 支 援 ツール の 宿 泊 業 に 入 力 し 道 内 GDP 増 加 額 (+275 億 円 )および 年 間 新 規 就 業 者 数 (+5,345 人 )を 算 出 以 上 6