原 子 力 規 制 委 員 会 記 者 会 見 録 日 時 : 平 成 27 年 11 月 25 日 ( 水 )14:30~ 場 所 : 原 子 力 規 制 委 員 会 庁 舎 記 者 会 見 室 対 応 : 田 中 委 員 長 < 質 疑 応 答 > 司 会 それでは 定 刻 になりましたので ただ 今 から 原 子 力 規 制 委 員 会 の 定 例 会 見 を 始 めたいと 思 います 早 速 ですが 皆 様 からの 質 問 をお 受 けたいと 思 います いつものとおり 所 属 とお 名 前 をおっしゃってから 質 問 をしてください それでは 質 問 のある 方 は 手 を 挙 げてください どうぞ いらっしゃいませんか ハナダさん 記 者 NHKのハナダと 申 します 今 日 の 定 例 会 の 中 で 最 後 に 委 員 長 から 福 島 の 視 察 を 受 けた 高 木 副 大 臣 との 面 談 の お 話 があったと 思 うのですけれども その 関 係 で 伺 わせてください 今 日 その 中 で 帰 宅 困 難 区 域 の 関 係 で 規 制 庁 で 今 行 っているモニタリングとかを 事 故 から 間 もなく5 年 を 迎 える 中 見 直 しを 指 示 されたお 話 があったと 思 うのですけれ ども 今 後 具 体 的 な 検 討 は これから 関 係 省 庁 とお 話 をした 上 でにはなると 思 うので すけれども 今 の 時 点 で 委 員 長 が 考 えられているモニタリングをどのように 見 直 してい くかという どのようにイメージされているのか まず 伺 わせてください 田 中 委 員 長 元 々 帰 還 困 難 区 域 というのは やはり 線 量 区 分 に 応 じて それをベース にして 決 めましたですね 航 空 機 モニタリングとか 走 行 サーベイとかをずっと 見 てい ますと しかも 今 回 いくつかの 市 町 村 双 葉 とか 大 熊 とか ああいうところを 回 り ますと 自 分 たちでも 測 っているのですね その 低 いところを 中 心 にして 復 興 計 画 プラ ンというか 復 興 プランを 作 っていて それを 説 明 していただいたのですが そういう 意 味 で 少 しそこの 辺 復 興 していく 上 でも やはり 制 限 されているところをきちんと 対 応 しなければいけないでしょうという だから 原 則 避 難 されている 方 たちの 中 でも そういう 希 望 プランも 出 てきているのだから そういうことにきちんと 応 えていただ きたい ただ これは 賠 償 の 問 題 とか それから いろいろインフラの 問 題 とか もちろん 被 ばくの 問 題 とか いろいろなことが 絡 んでいるから 機 械 的 にはいかないと 思 うのです そういうことは 高 木 副 大 臣 ともちょっとお 話 しして 検 討 しなければいけないというふ うには 共 有 していただいたと 思 うのですが すぐにどうこうすることではないと 思 うの です ただ ベースとしてある 程 度 自 治 体 自 ら 測 っているのではなくて やはりしか るべきちゃんと 責 任 を 持 った 測 定 をして そこからいろいろ 考 えていくというのも 一 つ 1
かなというふうなことで 少 しよくその 辺 全 体 像 を 考 えながら 関 係 省 庁 と 協 力 して 検 討 してみてくださいということをお 願 いしたという そんなところです だから 今 はまだ 具 体 的 にどうするかという どうすべきなのかというところまでは まだ 申 し 上 げておりません 大 体 イメージされているところは こちらもイメージできたところはあるのですけれ ども そうすると 自 治 体 でも 自 ら 測 っているところとかがあるという 状 況 も 踏 まえて やはり 今 も 走 行 サーベイとか 航 空 機 モニタリングとか 規 制 庁 でもやられていると 思 うのですけれども そういったものをもっと 箇 所 を 広 げるとか 頻 度 を 上 げるとかして ちょっとベースとなる 線 量 マップみたいなものを 提 示 するようなイメージなのでしょ うか 田 中 委 員 長 最 終 的 にはそういうことをきちんとして それで 住 民 の 方 との 相 談 とい うことにもなるのだろうと 思 いますけれども まだそういうところは 今 航 空 機 だと 300mぐらい 上 から 測 っていますから 非 常 に 平 均 化 されていますので 小 さなある 範 囲 の 詳 細 な 状 況 というのは なかなかつかみにくいのです その 点 走 行 サーベイの 方 が 細 かく 出 ていて これも 結 構 何 度 も データはもうオー プンになっていると 思 いますけれども そういうことも 補 完 して 全 体 としてやはりど ういう 状 況 かをみんなでよく 共 有 できるようなデータを 準 備 できたらいいなと 思 って いますけれども 司 会 他 にはいかがでしょうか ヤマグチさん 記 者 プラッツの 山 口 と 申 します よろしくお 願 いします 先 週 金 曜 日 電 事 連 の 会 見 で すみません 事 はもんじゅの 運 営 主 体 の 件 なのですが 既 に 文 科 省 に 受 け 皿 を 変 えるようにというような 勧 告 をした 件 で 電 事 連 会 長 は 我 々 電 力 会 社 としては そういうすべはないというような 発 言 をこの 間 の 金 曜 日 にしており まして お 伺 いしたいのは 田 中 委 員 長 が 考 えるに 今 までの 機 構 の 運 営 能 力 などを 顧 みた 場 合 に 今 後 引 き 受 ける 新 しい 受 け 皿 があるとするならば 固 有 名 詞 は 別 として どういった 部 分 にたけている どういった 能 力 が 必 要 であろうというようなお 考 えがあ れば お 伺 いできますでしょうか 田 中 委 員 長 八 木 会 長 がそういう 御 発 言 をされたというのは 報 道 でたくさん 出 ていま すから 承 知 していますけれども どうすべきかということについては 勧 告 の 中 にいろ いろ 理 由 が 書 いてありますよね それをよく 読 んでいただければ 分 かると 思 います だ から 今 ここで 何 か 具 体 的 に 私 の 考 えを 述 べるべきではないし 述 べるつもりもないで す 2
記 者 すみません 先 週 私 ここに 不 在 だったので 議 事 録 から 一 つ 確 認 したいのは どうしても 受 け 皿 が 見 つからない 場 合 は 勧 告 の 第 2として 明 確 にリスクを 下 げると いうことを 対 策 として 求 めていくことになるかもしれないというようなことをおっし ゃっていらしたかと 記 載 されていますが その 趣 旨 としては どうしても 難 しい 場 合 は 機 構 がそのまま 継 続 し さらにそのリスクを 下 げていくということも 選 択 肢 になろうか という 意 味 の 御 発 言 だったのでしょうか 田 中 委 員 長 今 要 するに 運 転 をするということを 前 提 とした 場 合 の 勧 告 ですから 運 転 をしないという 段 階 において 機 構 の 設 置 許 可 をどうするという 御 質 問 も 先 週 あり ましたけれども そのつもりは 今 は そういう 判 断 をしているわけではありませんとい うことなのです ですから かといって そのままとまっていればそれを 放 っておいていいかというと 全 くそういう 状 態 ではないから それなりのある 程 度 一 定 程 度 のリスクを 低 減 化 とい うのは きちっと 安 心 できるようにしていただくということが 大 事 であるということを 申 し 上 げて 記 者 それは 機 構 が 継 続 しつつという 意 味 で 田 中 委 員 長 はい まあそれ どうなるかは 分 かりません 司 会 よろしいでしょうか 記 者 はい 司 会 他 にはいかがでしょうか ヒガシヤマさん 記 者 朝 日 新 聞 のヒガシヤマです 今 のもんじゅに 関 連 してなのですけれども 先 週 やはり13 日 の 晩 に 文 部 科 学 馳 大 臣 がBSの 番 組 で 結 局 新 基 準 が もんじゅに 相 当 する 高 速 ナトリウム 炉 の 新 基 準 がない から こちらとしても 決 められないというような 趣 旨 の 発 言 をされています その 中 で 結 局 どういう 基 準 になるか 分 からないのに 運 転 の 能 力 どういう 能 力 が 必 要 なのかと いうのも 決 められませんよというような 発 言 なのですけれども お 聞 きになられていま すでしょうか 田 中 委 員 長 聞 いていません 記 者 内 容 としてはそういう 発 言 なのですが どのように 受 け 止 めてらっしゃいますで しょうか 田 中 委 員 長 今 は 基 本 的 な 止 まった 状 態 でもそうですけれども 必 要 な 保 安 規 定 とい う 安 全 確 保 ための 最 低 条 件 を 満 たせないまま ずっと 時 を 過 ごしているということな のです 運 転 するとなったら 当 然 基 準 が 要 るでしょう それはそういう 段 階 になれば 今 は 私 どものリソースをそこにそんなには 注 ぎ 込 めませんけれども 前 にも 委 員 会 で 原 子 力 機 構 の 方 に 申 し 上 げましたけれども もう 軽 水 炉 の 基 準 があるのだから それに 照 らし 3
て 自 分 たちとしてどうすべきかというのは 自 分 たちで 新 しい 炉 なのだし 研 究 機 関 な のだから それくらいのピアレビューはやられたらどうですかといってお 願 いしたこと があります それを 見 ても 私 は そのレポートもいただいていますが 必 ずしも 納 得 はできていません だから 大 臣 がどうおっしゃられたかどうか 分 かりませんけれども 大 臣 の 自 らのお 勉 強 されてそういう 発 言 になっているのかどうかは 私 も 分 かりませんので 今 それ 以 上 申 し 上 げる 必 要 はないと 思 います 記 者 いずれにしろ その 軽 水 炉 を 参 考 にして 自 ら 判 断 して 考 えてくださいというの で スタンスというのは 変 わらない それで 報 告 を 待 つということでよろしいですか 田 中 委 員 長 多 分 基 準 を 作 ることになっても 軽 水 炉 で 結 局 今 回 大 きなあれは シ ビアアクシデントをどう 見 るか それは 外 的 事 象 をきちっと 見 ていくというということ ですね 地 震 津 波 とかいろいろなこと それから そういうシビアアクシデントが 起 きたときの 収 拾 マネジメント 策 まで 求 めているわけですね いろいろな 重 層 そうい うことは もんじゅであろうが 全 部 変 わりないと 思 います それで 軽 水 炉 の 場 合 は シビアアクシデントとしてどういうことを 想 定 すべきかと いう 事 象 も 全 部 網 羅 していて それについての 対 策 もみんな 求 めているわけですから 同 様 の 類 似 のことになると 思 います 司 会 他 には では タケオカさん どうぞ 記 者 共 同 通 信 タケオカと 申 します 今 のもんじゅに 関 する 文 科 省 大 臣 の 発 言 のことで 少 し 質 問 が 重 なってしまうのです けれども 今 勧 告 で 問 題 にしたのは 安 全 管 理 体 制 の 再 構 築 ということで 基 準 がで きる できないということについて 文 科 省 からあったようなのですけれども それは 今 後 の 運 転 再 開 を 考 えたときに 必 要 なもので ちょっと 問 題 の 質 が 違 うのかなと 思 ったの ですけれども 文 科 省 の 発 言 について 委 員 長 どのようにお 思 いでしょうか 田 中 委 員 長 私 率 直 に 言 えば 問 題 の 質 は 違 うのですね 全 く 違 う フェーズが 違 う のです ですから それを 一 緒 にして 議 論 しようというところに やはりちょっと 違 和 感 は 感 じます 記 者 そうすると 現 時 点 で 規 制 委 員 会 として もんじゅ 固 有 の 新 規 制 基 準 の 策 定 を 急 ぐというお 考 えはないということでよろしいでしょうか 田 中 委 員 長 そうですね 基 準 を 作 ろうと 思 ったら 御 存 知 のように 相 当 のエネルギー を 費 やしますよね それを 今 たくさんの 軽 水 炉 の 審 査 とかいろいろなことを 抱 えてい る 中 で そこにやるという やはりこれは 物 事 の 優 先 順 位 を 考 えた 場 合 には 私 はそう いう 選 択 は 私 個 人 はするつもりはありませんけれどもね 4
司 会 他 にはいかがでしょうか ないようでしたら これで 終 わりにしたいと 思 いますが それでは これで 会 見 を 終 わりにいたします お 疲 れさまでした - 了 - 5