第 7 章 高 校 生 向 け 型 139
授 業 時 間 モ デ ル 一 般 高 等 学 校 向 け I 授 業 時 間 モデル 一 般 高 等 学 校 向 け No. 項 目 内 容 時 間 0 自 己 紹 介 1 分 1 租 税 の 歴 史 租 税 の 歴 史 3 分 2 税 の 仕 組 み 税 金 の 概 要 2 分 3 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 1 財 源 の 調 達 4 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 2 所 得 の 再 分 配 7 分 5 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 3 経 済 の 安 定 化 6 国 の 歳 入 国 の 歳 入 の 現 状 公 債 金 収 入 について 7 国 の 歳 出 国 の 支 出 の 内 訳 国 債 費 について 4 分 8 財 政 財 政 収 支 財 政 赤 字 国 債 発 行 について 9 財 政 状 況 の 推 移 我 が 国 の 財 政 について 10 国 の 公 債 残 高 の 推 移 財 政 の 硬 直 化 4 分 11 財 政 状 況 日 本 の 財 政 を 家 計 に 例 えたら 12 国 民 負 担 率 1 国 民 負 担 率 の 国 際 比 較 13 国 民 負 担 率 2 福 祉 と 負 担 について 2 分 14 税 制 1 日 本 国 憲 法 納 税 の 務 15 税 制 2 租 税 法 律 主 3 分 16 税 制 3 福 澤 諭 吉 と 税 17 税 金 の 使 われ 方 ゴミ 処 理 費 警 察 消 防 費 国 民 医 療 費 教 育 費 について 3 分 18 税 金 の 種 類 1 日 本 の 税 金 約 50 種 類 19 税 金 の 種 類 2 日 本 の 税 金 国 税 都 道 府 県 税 市 町 村 税 について 2 分 20 直 間 比 率 直 接 税 間 接 税 について 2 分 21 所 得 税 1 累 進 課 税 垂 直 的 公 平 について 3 分 24 消 費 税 水 平 的 公 平 逆 進 性 について 3 分 29 申 告 納 税 制 度 申 告 納 税 制 度 賦 課 課 税 制 度 について 3 分 30 電 子 申 告 電 子 申 告 の 普 及 メリッ 2 分 31 税 理 士 の 仕 事 1 税 理 士 の 使 命 仕 事 について 32 税 理 士 の 仕 事 2 納 税 者 の 代 理 人 としての 仕 事 公 益 活 動 について 3 分 33 税 への 理 解 税 金 に 対 する 正 しい 理 解 の 必 要 性 について 3 分 時 間 はあくまでも 目 安 です 50 分 140
I 授 業 時 間 モデル 商 業 高 等 学 校 向 け No. 項 目 内 容 時 間 0 自 己 紹 介 1 分 1 租 税 の 歴 史 租 税 の 歴 史 2 分 2 税 の 仕 組 み 税 金 の 概 要 1 分 3 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 1 財 源 の 調 達 4 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 2 所 得 の 再 分 配 6 分 5 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 3 経 済 の 安 定 化 6 国 の 歳 入 国 の 歳 入 の 現 状 公 債 金 収 入 について 7 国 の 歳 出 国 の 支 出 の 内 訳 国 債 費 について 3 分 8 財 政 財 政 収 支 財 政 赤 字 国 債 発 行 について 9 財 政 状 況 の 推 移 我 が 国 の 財 政 について 10 国 の 公 債 残 高 の 推 移 財 政 の 硬 直 化 3 分 11 財 政 状 況 日 本 の 財 政 を 家 計 に 例 えたら 12 国 民 負 担 率 1 国 民 負 担 率 の 国 際 比 較 13 国 民 負 担 率 2 福 祉 と 負 担 について 1 分 14 税 制 1 日 本 国 憲 法 納 税 の 務 15 税 制 2 租 税 法 律 主 3 分 16 税 制 3 福 澤 諭 吉 と 税 17 税 金 の 使 われ 方 ゴミ 処 理 費 警 察 消 防 費 国 民 医 療 費 教 育 費 について 2 分 18 税 金 の 種 類 1 日 本 の 税 金 約 50 種 類 19 税 金 の 種 類 2 日 本 の 税 金 国 税 都 道 府 県 税 市 町 村 税 について 2 分 20 直 間 比 率 直 接 税 間 接 税 について 2 分 21 所 得 税 1 累 進 課 税 垂 直 的 公 平 について 3 分 24 消 費 税 水 平 的 公 平 逆 進 性 について 消 費 税 の 歴 史 2 分 22 所 得 税 2 納 める 税 金 の 計 算 方 法 23 所 得 税 3 確 定 申 告 書 の 種 類 書 き 方 5 分 25 給 与 所 得 者 と 税 金 1 源 泉 徴 収 制 度 年 末 調 整 について 26 給 与 所 得 者 と 税 金 2 源 泉 徴 収 票 1 分 27 確 定 申 告 給 与 所 得 者 の 確 定 申 告 について 2 分 28 確 定 申 告 書 還 付 される 場 合 の 申 告 書 の 書 き 方 2 分 29 申 告 納 税 制 度 申 告 納 税 制 度 賦 課 課 税 制 度 について 2 分 30 電 子 申 告 電 子 申 告 の 普 及 メリッ 2 分 31 税 理 士 の 仕 事 1 税 理 士 の 使 命 仕 事 について 32 税 理 士 の 仕 事 2 納 税 者 の 代 理 人 としての 仕 事 公 益 活 動 について 3 分 33 税 への 理 解 税 金 に 対 する 正 しい 理 解 の 必 要 性 について 2 分 50 分 授 業 時 間 モ デ ル 商 業 高 等 学 校 向 け 時 間 はあくまでも 目 安 です 141
II 緑 色 数 字 は 所 要 時 間 授 業 開 始 前 に パソコン プロジェクターの 環 境 を 整 え パワーポインのップ 画 面 を 出 しておくこと 自 己 紹 介 :1 分 ( 商 業 科 :1 分 ) 担 任 の 先 生 より 師 の 紹 介 自 己 紹 介 こんにちは( 大 きな 声 で) 税 理 士 の です 黒 板 に 楷 書 体 フルネームで 丁 寧 に 書 くこと 142
1 租 税 の 歴 史 租 税 の 歴 史 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 租 税 とは いつ どこで どのように してできたのでしょうか? 租 税 の 歴 史 は 貨 幣 だけでなく 物 納 や 労 役 も 含 めると その 起 源 は 原 始 時 代 に まで 遡 ります 税 金 の 制 度 は 大 昔 人 々が 共 同 で 猟 をしたことが 始 まりです 魏 志 倭 人 伝 には 卑 弥 呼 という 女 王 が 国 を 治 め 種 もみや 絹 織 物 が 貢 物 として 納 められていたとあり これが 日 本 の 税 に 関 する 最 初 の 記 述 と 言 われています 穀 物 の 献 納 と 労 働 力 の 提 供 からなる 租 税 の 形 態 が 弥 生 時 代 後 期 に 既 に 存 在 した ということです こうして 労 役 負 担 から 物 納 になり そ れが 進 化 し いわば 共 同 社 会 の 共 通 した 経 費 というものを 租 税 ( 貨 幣 )で 賄 おう ということになっていきました これが 税 の 歴 史 のはじまりだと 考 えられます 2 税 の 仕 組 み 税 の 仕 組 み:2 分 ( 商 業 科 :1 分 ) 税 金 は 何 のためにあるのか なぜ 必 要 なのかをわかりやすく 説 明 します 私 たちが 健 康 で 豊 かな 生 活 するための 様 々なサービには 多 くの 税 金 が 必 要 で す 143
3 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 1 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 :7 分 ( 商 業 科 :6 分 ) 政 府 は 公 共 的 な 目 的 を 達 成 するために 財 政 政 策 を 行 います 財 政 政 策 の 目 的 に は 大 別 して 三 つが 挙 げられます まず 一 つは 財 源 の 調 達 です 社 会 資 本 を 供 給 したり 公 共 サービ を 提 供 したりして 私 的 財 と 公 的 財 のバ ランを 調 整 します 4 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 2 次 は 所 得 の 再 分 配 です 所 得 分 配 の 不 平 等 を 是 正 するために 政 府 は 所 得 税 に 累 進 税 率 を 適 したり ナショナル ミニマムを 保 障 するための 財 政 支 出 を 行 うなどして 所 得 の 再 分 配 を 行 います ナショナル ミニマムとは 国 家 が 国 民 に 保 障 すべき 最 低 限 度 の 生 活 水 準 のこと をいいます 三 つめは 経 済 の 安 定 化 です 政 府 は 不 況 のときには 減 税 や 公 債 の 発 行 によって 公 共 事 業 を 増 やすなど 景 気 の 調 整 を 行 います また 景 気 が 過 熱 5 財 政 に 果 たす 税 金 の 役 割 3 ぎみのときには 増 税 したり 財 政 支 出 を 減 らしたりして 経 済 を 安 定 させます このような 財 政 操 作 による 景 気 の 調 整 を フィカル ポリシーと 呼 びます これに 対 して 累 進 課 税 制 度 のように 好 況 で 所 得 が 増 えたときには 所 得 税 が 増 え 不 況 で 所 得 が 減 少 したときには 所 得 税 が 減 ったり 失 業 保 険 金 が 支 払 われる といったように 経 済 の 状 態 に 応 じて 自 動 的 に 景 気 が 調 整 される 仕 組 みを 自 動 安 定 装 置 (ビルイン タビライザー) と 呼 びます 144
6 国 の 歳 入 国 の 歳 入 歳 出 :4 分 ( 商 業 科 :3 分 ) 1 年 間 の 活 動 に 使 うために 国 や 地 方 公 共 団 体 が 集 めるお 金 を 歳 入 といい みなさんのために 国 や 地 方 公 共 団 体 が 使 うお 金 のことを 歳 出 といいます 国 の 予 算 は 国 会 で 決 められ 私 たち が 安 心 して 豊 かに 暮 らしていくために 様 々なことに 使 われています 税 収 だけでは 国 や 地 方 公 共 団 体 の 活 動 に 必 要 な 費 ( 歳 出 )を 賄 うことができ 7 国 の 歳 出 ないとき 政 府 は 公 債 を 発 行 して 民 間 から 資 金 を 借 り 入 れています 日 本 で は 国 の 借 金 である 公 債 の 残 高 が 約 838 兆 円 (2016 年 度 末 ( 平 成 29 年 3 月 現 在 の 見 込 み))にのぼり 今 後 の 財 政 にとっ て 大 きな 課 題 となっています ( 順 番 に) 歳 入 と 歳 出 の 差 は 財 政 収 支 と 呼 ばれ 歳 出 が 歳 入 を 上 回 ると 財 政 赤 字 になりま す 財 政 赤 字 になると 政 府 は 国 債 を 発 行 し 国 民 からの 借 金 によって 税 収 を 補 わ なければなりません 国 債 には 発 行 目 的 によって 赤 字 国 債 建 設 国 債 借 換 国 債 などがあります 8 財 政 6 歳 入 と7 歳 出 のライドのは 説 明 に 合 わせて 行 ってください 145
9 財 政 状 況 の 推 移 我 が 国 の 財 政 1:4 分 ( 商 業 科 :3 分 ) 我 が 国 の 財 政 は 歳 出 が 税 収 を 上 回 る 状 況 が 続 いています 景 気 の 回 復 や 財 政 健 全 化 のための 努 力 により 歳 出 と 税 収 の 差 を 小 さくする 傾 向 にあります 国 債 は 国 の 借 金 ですから 償 還 期 限 の きた 国 債 を 利 子 をつけて 国 が 買 い 戻 さな ければなりません そこで 国 債 を 買 い 戻 すためにさらに 国 債 を 発 行 するという 悪 循 環 がつづき 残 10 国 の 公 債 残 高 の 推 移 高 が 増 えてきたのです このようにして 膨 大 になった 国 債 残 高 は 我 が 国 の 財 政 を 圧 迫 し 国 民 1 人 あた りで 計 算 すると 約 664 万 円 にもなり 将 来 の 世 代 に 大 きな 負 担 を 残 すこととなり ます 近 年 国 債 費 の 増 加 とともに 歳 出 総 額 に 占 める 一 般 歳 出 の 割 合 が 小 さくなって おり 財 政 の 硬 直 化 が 進 んでいるのが 分 かります 11 財 政 状 況 146
12 国 民 負 担 率 1 我 が 国 の 財 政 2:2 分 ( 商 業 科 :1 分 ) 国 民 負 担 率 とは 国 民 が 税 金 や 社 会 保 障 を 年 間 どのくらい 負 担 したかという 度 合 いを 示 す 指 標 です 現 在 我 が 国 の 国 民 負 担 率 は 国 際 的 に 比 較 すると 低 い 水 準 にありますが 今 後 さらに 高 齢 化 が 進 んで 社 会 保 障 費 が 増 えていくことが 見 込 まれることを 考 慮 すると 国 の 財 政 は 国 債 費 の 償 還 資 金 な どで 圧 迫 され 改 善 の 見 通 しも 立 たない のが 現 状 です 13 国 民 負 担 率 2 国 民 にも 税 金 や 社 会 保 険 料 の 負 担 と 受 益 の 関 係 つまり 高 福 祉 高 負 担 か 低 福 祉 低 負 担 かの 選 択 が 求 められるよ うになってきました 147
14 税 制 1 納 税 の 務 租 税 法 律 主 :3 分 憲 法 第 30 条 は 国 民 に 納 税 の 務 を 課 し たものであり 国 民 の 納 税 は 国 家 によ る 徴 税 の 根 拠 となっています また 法 律 の 根 拠 に 基 づくことなしに は 国 家 は 租 税 を 賦 課 徴 収 してはなら ず 国 民 は 納 税 の 務 を 負 わされること はありません この 原 則 を 租 税 法 律 主 といい 法 律 の 根 拠 として 日 本 国 憲 法 第 15 税 制 2 84 条 に 記 載 されています 税 金 は 国 を 維 持 し 発 展 させていく ために 欠 かせないものです 納 税 者 である 私 たちは 正 しく 税 金 を 納 めることが 大 切 ですが 税 金 の 使 いみ ちに 十 分 関 心 を 持 つことも 大 切 です 16 税 制 3 148
17 税 金 の 使 われ 方 税 金 の 使 われ 方 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 私 たちが 納 めた 税 金 は 国 民 の 健 康 で 豊 かな 生 活 を 実 現 するために 国 や 地 方 公 共 団 体 が 行 う 活 動 の 財 源 となりま す 18 税 金 の 種 類 1 税 金 の 種 類 :2 分 税 金 にはいろいろな 種 類 があります 誰 が どのように 何 のために 税 を 負 担 するのか といった 様 々な 性 格 を 持 つそ れらの 税 金 を 適 切 に 組 み 合 わせて 全 体 としてバランのとれたものにする 必 要 があります 税 金 は 種 々の 観 点 から 分 類 され 約 50 種 類 あります それぞれの 税 が 他 の 税 の 短 所 を 補 完 し 合 いながら 体 系 をなして います 19 税 金 の 種 類 2 149
20 直 間 比 率 直 間 比 率 :2 分 我 が 国 における 直 接 税 と 間 接 税 の 割 合 は 国 税 地 方 税 ともに 直 接 税 が 中 心 と なっていましたが 近 年 直 接 税 と 間 接 きんこう 税 の 割 合 は 均 衡 しつつあります 直 接 税 中 心 主 は 脱 税 の 誘 因 になり やすいが 間 接 税 は 低 所 得 者 にとって 収 入 に 対 する 負 担 の 割 合 が 高 くなるとい う 逆 進 性 の 問 題 があります 21 所 得 税 1 所 得 税 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 所 得 税 とは 個 人 に 課 税 される 税 金 で す 所 得 が 多 くなるほど 税 率 が 高 くなる 超 過 累 進 税 率 になっています 累 進 課 税 制 度 は 税 制 を 評 価 するいくつ かの 基 準 のうち 垂 直 的 公 平 を 満 たす 税 制 です 負 担 能 力 の 大 きい 人 により 大 きな 負 担 をしてもらうという 考 え 方 で 所 得 課 税 としては 世 界 的 にも 一 般 的 な 方 法 となっ ています 所 得 税 補 足 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 のための 施 策 の 財 源 確 保 を 目 的 に 平 成 25 年 から49 年 まで 復 興 特 別 所 得 税 ( 所 得 税 率 2.1%)を 徴 収 し ています 商 業 高 等 学 校 向 けの 授 業 では 所 得 税 2 所 得 税 3の 前 に 消 費 税 の 説 明 を 行 います ( ) 150
22 23 所 得 税 2 商 業 高 等 学 校 向 け 所 得 税 3 商 業 高 等 学 校 向 け 確 定 申 告 書 :5 分 ここでは 確 定 申 告 書 の 記 入 方 法 と 所 得 税 額 の 計 算 方 法 をみていきます 収 入 金 額 等 の 欄 には 収 入 金 額 をそれぞ れ 記 入 し 所 得 金 額 の 欄 には 収 入 金 額 から 必 要 経 費 を 差 し 引 いた 金 額 を 記 入 しま す そして 所 得 金 額 の 合 計 を 算 出 します 次 に 所 得 から 差 し 引 かれる 金 額 の 欄 に 下 記 の 控 除 額 の 合 計 を 記 入 します 生 命 保 険 料 地 震 保 険 料 はそれぞれ 支 払 った 金 額 に 対 する 控 除 額 を 計 算 しま す ここでは 生 命 保 険 料 控 除 額 地 震 保 険 料 控 除 額 ともに5 万 円 となります 扶 養 控 除 は 特 定 扶 養 親 族 が1 人 と 一 般 の 控 除 対 象 扶 養 親 族 が1 人 控 除 対 象 外 の 扶 養 親 族 が1 人 ですので 合 計 101 万 円 となります いよいよ 税 額 計 算 となります 所 得 金 額 から 所 得 控 除 額 を 差 し 引 いた 金 額 に 速 算 表 を 参 照 し 20%の 税 率 をか けます そこから 控 除 額 の427,500 円 を 控 除 した 残 額 の401,100 円 が 所 得 税 額 となり それ に 復 興 特 別 所 得 税 額 を 加 算 した409,500 円 が 収 める 税 金 となります 24 消 費 税 消 費 税 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 消 費 税 は 所 得 税 と 異 なり 等 しい 負 担 能 力 のある 人 には 等 しい 負 担 を 求 めると いう 考 え 方 です しかし 低 所 得 者 ほど 収 入 に 対 する 食 料 品 などの 生 活 必 需 品 購 入 費 の 割 合 が 高 くなり 高 所 得 者 よりも 税 負 担 率 が 大 き くなるという 逆 進 性 の 問 題 があります 151
25 給 与 所 得 者 と 税 金 1 商 業 高 等 学 校 向 け 源 泉 徴 収 票 :1 分 源 泉 徴 収 票 とは 給 与 の 支 払 を 受 けて いるほとんどの 人 が 毎 年 末 の 年 末 調 整 を 経 て 会 社 から 配 られる 明 細 書 です 26 給 与 所 得 者 と 税 金 2 商 業 高 等 学 校 向 け 27 確 定 申 告 商 業 高 等 学 校 向 け 確 定 申 告 :2 分 所 得 税 は 基 本 的 に1 年 に 一 度 自 分 で 所 得 金 額 と 税 額 を 計 算 して 納 めることに なっています 納 税 は 国 民 の 務 です 商 売 で 利 益 を 得 た 人 株 や 不 動 産 で 利 益 を 得 た 人 などは 確 定 申 告 が 必 要 です サラリーマンの 場 合 には 給 与 の 支 給 金 額 や 扶 養 家 族 の 人 数 などに 応 じて 毎 月 の 給 料 から 所 得 税 が 天 引 きされます その 年 末 に 実 際 の 所 得 金 額 との 過 不 足 が 精 算 されるため 通 常 確 定 申 告 は 不 要 です 152
28 確 定 申 告 書 還 付 申 告 商 業 高 等 学 校 向 け 還 付 申 告 :2 分 確 定 申 告 書 を 提 出 する 務 は 無 くて も 給 与 報 酬 の 源 泉 徴 収 税 額 や 予 定 納 税 などの 納 め 過 ぎになっている 場 合 は その 納 め 過 ぎになっている 税 額 の 還 付 を 受 けるための 確 定 申 告 を 行 うことができ ます 還 付 申 告 ができるのは その 年 の 翌 年 1 月 1 日 から5 年 間 です 申 告 書 作 成 の 師 レジュメを 付 属 DVDに 収 録 しています 29 申 告 納 税 制 度 申 告 納 税 制 度 賦 課 課 税 制 度 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 申 告 納 税 制 度 は 国 の 税 金 について 納 税 者 が 自 ら 税 金 の 計 算 をし 税 務 署 へ 申 告 納 税 する 制 度 であり 税 体 系 の 中 で 一 番 根 本 になる 重 要 な 概 念 です 自 分 自 身 で 税 制 とその 根 拠 法 律 に 従 っ て 所 得 や 税 額 を 計 算 して 申 告 し 税 金 を 納 めることです 所 得 税 や 法 人 税 消 費 税 など 日 本 で は 多 くの 税 金 についてこの 方 法 がとられ ています 30 電 子 申 告 電 子 申 告 :2 分 インターネッで 国 税 に 関 する 申 告 や 納 税 申 請 届 出 などの 手 続 ができるシ ムです 特 にその 迅 速 性 効 率 性 から 法 人 や 税 理 士 による 利 が 増 加 しています 153
31 税 理 士 の 仕 事 1 税 理 士 の 仕 事 :3 分 企 業 や 個 人 経 営 者 の 依 頼 を 受 けて 所 得 税 や 法 人 税 等 の 税 務 に 関 して 申 告 を 代 理 したり 書 類 作 成 や 税 務 相 談 に 応 じ 会 計 帳 簿 の 代 行 をするのが 税 理 士 の 主 な 職 務 です 税 金 関 係 の 法 律 は 所 得 税 法 をはじめ よく 改 正 されるため 正 確 で 迅 速 な 税 務 処 理 を 行 う 上 で 税 理 士 の 存 在 は 不 可 欠 で 32 税 理 士 の 仕 事 2 す また 経 営 の 相 談 役 としての 役 割 も 求 め られ 社 会 的 な 地 位 と 収 入 が 得 られる 職 業 です 税 理 士 の 仕 事 のライドの は 説 明 に 合 わせて 行 ってください 33 税 への 理 解 税 への 理 解 :3 分 ( 商 業 科 :2 分 ) 租 税 教 室 の 最 も 重 要 な 目 的 は 税 金 と は 何 か 税 金 とは 何 のために 納 めるの か 税 金 はどのように 使 われているの か といった 基 本 的 な 税 の 知 識 を 習 得 し てもらうことであり 同 時 に 国 や 地 方 公 共 団 体 政 治 家 などによる 税 の 無 駄 使 い 報 道 など マコミからの 税 に 関 するネガィブな 情 報 による 税 に 対 し て 否 定 的 で 偏 った 見 方 を 正 しい 方 向 に 導 くことです そして 健 全 な 納 税 者 意 識 をもつ 国 民 を 育 成 することであります するとライド 終 了 となります 154