用 語 説 明 2014 年 度 3 学 期 専 門 科 目 タックス プランニング Ⅲ 納 税 義 務 者 利 子 ~ 配 当 所 得 村 上 裕 太 郎 控 除 : 収 入 あるいは 所 得 から 引 くこと 源 泉 徴 収 : 受 取 前 に 税 金 を 前 もって 引 かれること 総 合 課 税 :あとで 他 の 所 得 と 合 算 される 分 離 課 税 : 他 の 所 得 とは 合 算 されない 源 泉 分 離 課 税 : 源 泉 徴 収 されただけで 課 税 関 係 が 完 了 す る( 確 定 申 告 できない) Copyright 2006 Keio University 納 税 義 務 者 1 納 税 義 務 者 2 居 住 者 国 内 に 住 所 を 有 し また は 現 在 まで 引 き 続 いて1 年 以 上 居 所 を 有 する 個 人 非 永 住 者 以 外 の 居 住 者 非 永 住 者 非 永 住 者 以 外 の 居 住 者 日 本 国 籍 を 有 して おらず かつ 過 去 10 年 間 のうち5 年 以 下 の 期 間 国 内 に 住 所 または 居 所 を 有 す る 個 人 住 所 生 活 の 本 拠 ( 通 常 住 民 票 のある 場 所 ) 客 観 的 事 実 によって 判 断 居 所 住 所 以 外 の 場 所 で 相 当 期 間 継 続 して 居 住 する 場 所 非 居 住 者 居 住 者 以 外 の 個 人 3 4
課 税 所 得 の 範 囲 利 子 所 得 1 納 税 義 務 者 の 種 類 居 住 者 非 永 住 者 以 外 の 居 住 者 非 居 住 者 非 永 住 者 課 税 所 得 の 範 囲 すべての 所 得 1. 国 内 源 泉 所 得 2. 国 外 源 泉 所 得 国 内 で 支 払 い 国 外 から 送 金 国 内 源 泉 所 得 5つの 限 定 列 挙 ( 金 融 機 関 で 取 り 扱 うもの) 1. 公 社 債 の 利 子 2. 預 貯 金 預 金 貯 金 勤 務 先 預 け 金 ( 社 内 預 金 ) 労 働 者 ( 使 用 人 ) 利 子 所 得 労 働 者 以 外 ( 役 員 退 職 者 など) 雑 所 得 ( 総 合 課 税 ) 5 6 利 子 所 得 2 利 子 所 得 3( 利 子 所 得 にならないもの) 3. 合 同 運 用 信 託 ( 信 託 銀 行 が 取 り 扱 う) 金 銭 信 託 貸 付 信 託 4. 証 券 投 資 信 託 公 社 債 投 資 信 託 (100% 公 社 債 で 運 用 : 中 期 国 債 ファンド MMF 等 ) 利 子 所 得 その 他 ( 株 式 投 資 信 託 ) 配 当 所 得 友 人 に 対 する 貸 付 金 の 利 子 雑 所 得 得 意 先 従 業 員 などに 対 する 貸 付 金 の 利 子 事 業 所 得 所 得 税 等 の 還 付 加 算 金 雑 所 得 5. 公 募 公 社 債 等 運 用 投 資 信 託 単 に 証 券 投 資 信 託 とある 場 合 株 式 投 資 信 託 を 指 す 7 8
利 子 所 得 4( 非 課 税 ) 利 子 所 得 5( 課 税 方 法 ) 障 害 者 等 の 非 課 税 制 度 郵 便 貯 金 預 貯 金 公 社 債 など 公 債 財 形 貯 蓄 一 般 財 形 住 宅 財 形 年 金 財 形 課 税 あわせて 元 本 550 万 円 限 度 元 本 350 万 限 度 3=1,050 万 限 度 郵 政 民 営 化 に 伴 い 平 成 19 年 10 月 1 日 以 後 に 預 入 れられるものから 郵 便 貯 金 の 利 子 の 非 課 税 制 度 が 廃 止 され 少 額 預 貯 金 等 の 利 子 の 非 課 税 制 度 に 移 行 利 子 所 得 は その 支 払 を 受 ける 際 に 所 得 税 15%と 住 民 税 5%( 合 計 20%)の 源 泉 徴 収 がされ それだけで 課 税 関 係 が 完 結 する 源 泉 分 離 課 税 を 採 用 している 納 税 準 備 預 金 の 利 子 9 10 利 子 所 得 6 金 融 類 似 商 品 の 収 益 等 1 1. 国 内 の 支 払 取 扱 者 を 経 由 しないで 支 払 を 受 けた 場 合 ( 外 国 払 い) 国 内 において 源 泉 徴 収 されないため 総 合 課 税 2. 国 内 の 支 払 取 扱 者 を 経 由 して 支 払 を 受 けた 場 合 ( 国 内 払 い) 源 泉 分 離 課 税 3. 国 内 で 発 行 される 外 国 公 社 債 の 利 子 その 設 立 協 定 において 源 泉 徴 収 義 務 が 免 除 されるものは 総 合 課 税 例 サムライ 債 ( 外 国 法 人 が 日 本 国 内 で 円 建 で 発 行 する 債 券 )の 税 金 世 銀 債 世 界 銀 行 米 州 開 発 銀 行 アジア 開 発 銀 行 アフリカ 開 発 銀 行 などが 日 本 国 内 で 発 行 する 債 券 = 利 子 所 得 として 総 合 課 税 上 記 以 外 20%の 源 泉 分 離 課 税 金 融 類 似 商 品 所 得 分 類 上 は 一 時 所 得 か 雑 所 得 であるが 性 格 が 利 子 所 得 に 似 ているため 源 泉 分 離 課 税 となるもの 1. 定 期 積 金 等 の 給 付 補 填 金 等 給 付 金 と 払 込 掛 金 との 差 額 源 泉 分 離 課 税 ( 雑 所 得 ) 2. 外 貨 預 金 ( 外 貨 建 定 期 預 金 )に 係 る 為 替 差 損 益 外 貨 預 金 に 係 る 為 替 差 損 益 は 雑 所 得 とされ 次 のように 課 税 される 先 物 為 替 予 約 を 付 したもの 源 泉 分 離 課 税 ( 雑 所 得 ) 先 物 為 替 予 約 を 付 していないもの 総 合 課 税 ( 源 泉 徴 収 はされない) 参 考 : 外 貨 建 MMF 収 益 の 分 配 利 子 所 得 為 替 差 益 非 課 税 実 体 は 譲 渡 益 11 12
外 貨 金 融 商 品 についての 課 税 関 係 金 融 類 似 商 品 の 収 益 等 2 外 貨 預 外 貨 MMF FX ( 外 国 為 替 保 証 取 引 ) 利 息 分 配 為 替 差 益 為 替 差 損 20%が 源 泉 徴 収 され 課 税 は 完 了 20%が 源 泉 徴 収 され 課 税 は 完 了 スワップ 利 に ついて 申 告 分 離 課 税 (20%) 雑 所 得 として 総 合 課 税 原 則 確 定 申 告 が 必 要 課 税 平 成 28 年 より 申 告 分 離 課 税 (20%) 申 告 分 離 課 税 (20%) 他 の 雑 所 得 から 差 し 引 ける 他 の 所 得 から 差 し 引 き 不 可 FX 間 で 相 殺 可 3 年 間 の 繰 越 可 3. 一 時 払 養 老 保 険 等 の 差 益 一 時 払 養 老 保 険 または 一 時 払 損 害 保 険 の 差 益 は 一 時 所 得 とされ 次 のよう に 課 税 される 保 険 期 間 が5 年 以 下 のもの 及 び5 年 超 で5 年 以 内 に 解 約 されたもの 源 泉 分 離 課 税 保 険 期 間 が5 年 超 で5 年 以 内 に 解 約 されていないもの 総 合 課 税 ( 源 泉 徴 収 はされない) (50 万 円 特 別 控 除 あり 2 分 の1 総 合 課 税 ) 4. 金 投 資 ( 貯 蓄 ) 口 座 の 利 益 雑 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 純 金 積 立 と 混 同 しないこと! 純 金 積 立 の 利 益 は 譲 渡 所 得 または 雑 所 得 で 総 合 課 税 14 金 融 類 似 商 品 の 収 益 等 3 配 当 所 得 1 5. 割 引 債 の 償 還 差 益 割 引 債 とは 利 子 相 当 分 を 割 引 して 発 行 する 無 利 子 債 のこ と その 償 還 差 益 ( 償 還 金 額 と 発 行 価 額 等 との 差 額 )は 雑 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 ( 普 通 の 利 付 債 は 総 合 課 税 ) 割 引 債 発 行 時 に 所 得 税 18% Ex 10,000 円 の 割 引 債 を9,000 円 で 発 行 し 10,000 円 で 償 還 した 場 合 の 払 込 金 額 はいく らか? 6つの 限 定 列 挙 償 還 差 益 =10,000-9,000=1,000 円 源 泉 徴 収 税 額 =1,000 円 18%=180 円 払 込 金 額 =9,000+180=9,180 15 Nagoya 円 University of Commerce & 16 Business 配 当 所 得 の 範 囲 1. 剰 余 金 の 配 当 : 株 式 会 社 などからの 配 当 2. 利 益 の 配 当 : 特 定 目 的 会 社 からの 配 当 3. 剰 余 金 の 分 配 : 法 人 税 法 2 条 7 号 に 規 定 する 協 同 組 合 等 の 剰 余 金 の 分 配 4. 基 金 利 息 : 相 互 会 社 から 支 払 われる 基 金 の 利 息 5. 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 6. 特 定 目 的 信 託 : 資 産 流 動 化 法 に 規 定 する 特 定 目 的 会 社 に 類 する 契 約 型 の 資 産 流 動 化 に 資 する 信 託 7. その 他
配 当 所 得 2 配 当 所 得 3 非 課 税 オープン 型 の 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 のうち 収 益 調 整 金 に 係 る 特 別 分 配 金 配 当 所 得 の 金 額 配 当 所 得 = 収 入 金 額 - 負 債 の 利 子 上 場 株 式 等 の 配 当 等 に 係 る 源 泉 徴 収 税 率 の 特 例 ( 平 成 25 年 12 月 31 日 まで) 以 下 の 配 当 等 は その 支 払 を 受 ける 際 所 得 税 7% 住 民 税 3%が 源 泉 徴 収 される( 平 成 26 年 以 降 は 所 得 税 15% 住 民 税 5%) 上 場 株 式 等 の 配 当 等 ( 大 口 株 主 ( 持 ち 株 割 合 が3% 以 上 )のものを 除 く) 特 定 株 式 投 資 信 託 以 外 の 公 募 証 券 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 など( 上 場 のいかんに 関 わらず) 課 税 方 法 私 募 公 社 債 等 運 用 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 など= 源 泉 分 離 課 税 ( 利 子 所 得 と 同 様 ) 一 般 的 な 配 当 等 = 総 合 課 税 ( 源 泉 徴 収 税 額 は 確 定 申 告 により 精 算 ) 17 外 国 株 式 の 配 当 国 内 の 支 払 の 取 扱 者 を 経 由 しないで 支 払 を 受 けた 場 合 ( 外 国 払 い) = 国 内 で 源 泉 徴 収 されない 国 内 の 支 払 の 取 扱 者 を 経 由 して 支 払 を 受 けた 場 合 ( 国 内 払 い)= 以 下 の 金 額 18が 源 泉 徴 収 される ( 配 当 の 額 - 外 国 所 得 税 の 額 ) 20%(または10%) 配 当 所 得 に 対 する 課 税 の 特 例 申 告 不 要 制 度 1 上 場 株 式 等 に 係 る 配 当 所 得 の 申 告 分 離 課 税 ( 措 法 8の41) 居 住 者 が 平 成 21 年 1 月 以 後 に 支 払 いを 受 けるべき 上 場 株 式 等 の 配 当 等 を 有 する 場 合 において その 上 場 株 式 等 の 配 当 等 に 係 る 配 当 所 得 について 他 の 所 得 と 区 分 して 上 場 株 式 等 に 係 る 課 税 配 当 所 得 に 対 して 所 得 税 7% 住 民 税 3%( 平 成 25 年 12 月 31 日 まで) 所 得 税 15% 住 民 税 5%( 平 成 26 年 1 月 1 日 から)が 課 される 配 当 控 除 不 適 用 総 合 課 税 との 選 択 適 用 上 場 株 式 等 の 配 当 等 上 場 株 式 の 配 当 等 ( 所 得 税 15% 徴 収 )については 金 額 のいかんに 関 わらず 申 告 不 要 とすることができる 有 利 不 利 の 判 定 ( 参 考 ) 申 告 不 要 制 度 は15%( 住 民 税 5%)の 源 泉 徴 収 だけで 課 税 関 係 が 完 結 する 特 例 し たがって 所 得 税 の 税 額 表 から 課 税 総 所 得 金 額 が330 万 円 以 下 となる 場 合 は 申 告 したほうが 有 利 < 以 下 の 場 合 総 合 課 税 有 利 > 1. 課 税 総 所 得 金 額 が330 万 円 以 下 2. 負 債 の 利 子 が 多 額 の 場 合 20
申 告 不 要 制 度 2 上 記 以 外 の 配 当 等 上 記 以 外 の 配 当 等 ( 所 得 税 20% 徴 収 )で 1 銘 柄 1 回 の 支 払 金 額 が10 万 円 ( 計 算 期 間 が1 年 でない 場 合 は 次 の 算 式 により 計 算 した 金 額 ) 以 下 のものについては 申 告 不 要 とすることができる 配 当 計 算 期 間 の 月 数 ( ) 10 万 円 12 1 月 未 満 の 端 数 切 り 上 げ 有 利 不 利 の 判 定 ( 参 考 ) < 以 下 の 場 合 総 合 課 税 有 利 > 1. 課 税 総 所 得 金 額 が900 万 円 以 下 2. 負 債 の 利 子 が 多 額 の 場 合 負 債 の 利 子 1 原 則 株 式 等 を 取 得 するための 負 債 の 利 子 で その 年 におい てその 元 本 を 所 有 していた 期 間 に 対 する 部 分 の 金 額 を 控 除 する 負 債 の 利 子 その 年 中 の 元 本 所 有 月 数 (1 月 未 満 切 上 ) 12 無 配 の 株 式 に 係 る 負 債 の 利 子 負 債 の 利 子 は 他 の 株 式 等 の 配 当 等 からも 控 除 できる したがって 無 配 の 株 式 に 係 る 負 債 の 利 子 についても 他 の 配 当 収 入 から 差 し 引 くことができる 21 22 負 債 の 利 子 2 まとめ1 申 告 不 要 を 選 択 した 場 合 申 告 不 要 を 選 択 した 配 当 等 に 係 る 負 債 の 利 子 は 控 除 さ れない なお 申 告 不 要 の 適 用 を 受 ける 金 額 と 総 合 課 税 の 金 額 とがある 場 合 の 負 債 の 利 子 は 次 の 算 式 により 計 算 する 上 場 源 泉 徴 収 所 得 税 7%+ 住 民 税 3%(~H25 年 12 月 31 日 ) 所 得 税 15%+ 住 民 税 5%(H26 年 1 月 1 日 ~) 申 告 申 告 不 要 ( 上 限 なし) 申 告 分 離 課 税 ( 配 当 控 除 の 適 用 不 可 ) 上 場 株 式 等 の 譲 渡 損 失 との 損 益 通 算 負 債 の 利 子 A のうち 総 合 課 税 される 金 額 その 年 中 の 配 当 等 の 金 額 の 合 計 額 A 上 場 以 外 所 得 税 のみ20% 総 合 課 税 ( 上 場 株 式 等 の 譲 渡 損 失 と の 損 益 通 算 不 可 ) 申 告 不 要 (10 万 円 まで) 配 当 控 除 23 24
まとめ2( 上 場 のみ) NISA( 少 額 投 資 課 税 制 度 )1 確 定 申 告 不 要 ( 特 例 ) 総 合 課 税 源 泉 徴 収 税 率 20%( 所 得 税 15% 住 税 5%) 実 際 の 税 率 源 泉 徴 収 のみ 所 得 税 5% 40% 住 税 10% 申 告 分 離 課 税 所 得 税 15% 住 税 5% 配 当 控 除 の 適 なし あり なし 内 容 NISA 座 内 の 商 品 から 発 する 配 当 および 譲 渡 所 得 が 課 税 となる 英 国 ISA 座 内 の 商 品 から 発 する 利 配 当 および 譲 渡 所 得 が 課 税 となる 課 税 対 象 上 場 株 式 公 募 株 式 投 資 信 託 等 預 版 : 預 貯 MMF 等 株 式 型 : 上 場 株 式 公 社 債 投 資 信 託 保 険 等 座 開 設 期 間 2014 年 1 1 (2023 年 末 まで) 1999 年 より 当 初 10 年 間 の 時 限 措 置 としてスター ト 2008 年 恒 久 化 課 税 期 間 最 5 年 無 期 限 座 開 設 資 格 座 開 設 年 の1 1 時 点 で 満 20 歳 以 上 の 居 住 者 等 預 版 : 満 16 歳 以 上 の 居 住 者 株 式 版 : 満 18 歳 以 上 の 居 住 者 座 開 設 制 限 1 につき1 座 厳 密 には 勘 定 設 定 期 間 ごとに1 につき1つの 融 機 関 でしか 申 込 開 設 することができない 1 につき 毎 年 預 版 と 株 式 版 にそれぞれ1 座 上 場 株 式 等 の 譲 渡 損 失 との 損 益 通 算 なし なし あり 開 設 後 の 座 移 管 投 資 上 限 勘 定 設 定 期 間 が 切 り 替 わるタイミングでの 座 移 管 が 可 能 年 間 100 万 円 まで 投 資 可 能 累 計 残 は 最 500 万 円 英 国 証 券 業 者 等 間 での 座 移 管 が 可 能 ISA 全 体 で 年 間 11,280まで 投 資 可 能 ( 預 版 は 年 間 5,640まで) 累 計 残 上 限 なし 合 計 所 得 額 へ の 算 含 まれない 含 まれる( 配 偶 者 控 除 扶 養 控 除 等 に 影 響 するおそれ) 引 き 出 し いつでも 課 税 で 可 能 ( 売 却 部 分 の 再 利 不 可 ) いつでも 課 税 で 可 能 スイッチング 不 可 可 能 利 配 当 の 再 投 資 年 間 投 資 額 に 算 ( 投 資 枠 の 範 囲 内 で 投 資 可 能 ) 年 間 投 資 額 に 算 されず いくらでも 再 投 資 可 能 NISA( 少 額 投 資 課 税 制 度 )2 NISA( 少 額 投 資 課 税 制 度 )3 出 典 : 本 証 券 業 協 会 (2013) 平 成 25 年 度 版 個 投 資 家 のための 証 券 税 制 NISAの 注 意 点 原 則 として 居 住 者 等 1 あたり1 座 のみ 開 設 可 能 ( 慎 重 に 証 券 会 社 を 選 ぶ) 1 年 の 購 額 が100 万 円 未 満 となった 場 合 でも 投 資 枠 の 残 額 を 翌 年 以 降 に 繰 り 越 すことは 不 可 能 課 税 座 で 保 有 している 上 場 株 式 等 はいつでも 由 に 売 却 できるが 売 却 した 投 資 枠 を 再 利 (スイッチング)するこ とはできない 5 年 経 過 後 課 税 座 で 保 有 していた 上 場 株 式 等 は 原 則 として 特 定 座 や 般 座 等 にそのときの 時 価 で 動 的 に 移 管 される 引 き 続 き 課 税 座 で 保 有 したい 場 合 定 の 続 きのもと 翌 年 の100 万 円 の 課 税 枠 を 利 して 受 け れることが 可 能 ただし 100 万 円 を 超 過 する 部 分 については 課 税 座 には 受 け れられない
NISA( 少 額 投 資 課 税 制 度 )4 NISA( 少 額 投 資 課 税 制 度 )5 NISAの 注 意 点 ーつづき 課 税 座 で 譲 渡 損 失 が 発 した 場 合 当 該 譲 渡 損 失 はな かったものとみなされる つまり 特 定 座 や 般 座 等 で の 譲 渡 益 や 配 当 等 との 損 益 通 算 をすることはできない また 譲 渡 損 失 の 繰 越 控 除 を うことも 不 可 能 となっている 課 税 期 間 が 時 限 的 であるため 移 管 後 に 保 有 株 を 売 却 した 際 損 をしているはずなのに 税 がとられる という 理 不 尽 なことが 起 こる 可 能 性 例 : 平 成 26 年 のはじめにNISA 座 にて100 万 円 で 株 式 購 5 年 後 の 平 成 30 年 末 に 万 50 円 まで 値 下 がり そのときの 時 価 (50 万 円 )で 通 常 座 へ 移 管 その 後 90 万 円 まで 株 価 がもどった 時 点 で 売 却 =(90 万 円 -50 万 円 ) 20%=8 万 円 の 税 がかかる NISAを 利 したタックス プランニング 譲 渡 損 失 が 出 た 場 合 次 年 の 課 税 枠 を 使 って 再 びNISA 座 に 移 管 する=ロールオーバー(5 年 経 過 時 に1 度 だけ 可 能 ) この 場 合 ロールオーバー 時 の 時 価 で 移 管 されるため 100 万 円 に 満 たない 部 分 は 余 裕 枠 として 追 加 投 資 可 能 含 み 益 をかかえている 場 合 さらに 値 上 がりしそうであれば ロールオーバー 可 能 であるが 100 万 円 を 超 える 部 分 につい ては 般 座 に 移 管 される 前 贈 与 を 活 したプランニングも 有 効 ケース 1 居 住 者 であるAさんは 平 成 26 年 中 に 公 募 株 式 投 資 信 託 の 収 益 分 配 を24 万 円 (6 万 円 が 源 泉 徴 収 済 ) 受 け 取 った Aさんは 働 いておらず 他 の 所 得 はない A さんはどのようなプランニングをすべきか? 2 居 住 者 であるBさんは 専 業 主 婦 の 妻 がおり この 妻 は 平 成 26 年 中 に 特 定 座 ( 源 泉 徴 収 あり)で100 万 円 の 譲 渡 益 がある( 源 泉 徴 収 税 額 20 万 円 控 除 前 ) さらに 別 の 特 定 座 も 保 有 しており その 座 で 50 万 円 の 譲 渡 損 失 があった 申 告 分 離 課 税 を 選 択 す れば 譲 渡 益 と 譲 渡 損 失 との 損 益 通 算 が 可 能 となる が 妻 は 申 告 分 離 課 税 を 選 択 すべきか? 31