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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

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1

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Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

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平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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別紙3

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

改 正 後 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 在 宅 療 養 の 介 護 費 用 の 証 明 について 改 正 前 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 在 宅 療 養 の 介 護 費 用 の 証 明 について 平 成 2 年 7 月 27 日 老 福 第 145 号 平 成 2 年 7 月

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2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

目次

平成21年9月29日

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Transcription:

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はじめに 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 では 高 齢 者 福 祉 施 設 障 害 者 福 祉 施 設 の 入 所 者 が 安 心 して 療 養 生 活 を 送 るために 感 染 症 対 策 の 現 状 と 課 題 を 踏 まえつつ 現 場 で 活 用 できる 感 染 症 標 準 予 防 策 マニュアル 感 染 性 胃 腸 炎 発 生 時 対 応 マ ニュアル を 昨 年 度 作 成 し これらの 施 設 において 活 用 していただいていると ころです 今 年 度 は 感 染 経 路 別 予 防 策 マニュアル と 施 設 で 流 行 することが 多 い 感 染 症 (インフルエンザ 結 核 疥 癬 )について 感 染 症 別 対 策 マニュアル(イン フルエンザ 結 核 疥 癬 ) を 高 齢 者 入 所 施 設 障 害 者 入 所 施 設 と 協 働 して 作 成 しました 感 染 症 対 策 は 感 染 症 の 特 徴 を 理 解 し 平 常 時 からの 感 染 症 発 生 予 防 に 努 め ることと 発 生 時 においては 迅 速 で 適 切 な 対 応 をとることが 何 より 重 要 です 各 施 設 における 実 情 を 考 慮 しながら 具 体 的 な 対 策 を 考 える 際 の 参 考 として ご 活 用 ください このマニュアルが 施 設 内 での 研 修 に 活 用 され 感 染 症 の 発 生 予 防 拡 大 防 止 に 役 立 つことを 願 うものです このたびのマニュアルの 作 成 にあたりまして ご 尽 力 いただきました 管 内 4 病 院 の 感 染 管 理 認 定 看 護 師 感 染 症 担 当 看 護 師 の 皆 様 をはじめ 貴 重 なご 意 見 をいただきました 高 齢 者 および 障 害 者 施 設 職 員 の 方 々に 心 から 感 謝 申 し 上 げ ます 平 成 25 年 3 月 滋 賀 県 長 浜 保 健 所 長 嶋 村 清 志

感 染 症 予 防 のための 感 染 経 路 別 予 防 策 マニュアル 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 平 成 25 年 3 月

< 目 次 > Ⅰ. 感 染 経 路 別 予 防 策 とは 1 1. 空 気 感 染 予 防 策 1 (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 1 (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 1 (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 2 (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 2 (5) 保 清 3 (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 3 (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 3 (8) 清 掃 3 (9) 廃 棄 物 3 2. 飛 沫 感 染 予 防 策 4 (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 4 (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 4 (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 4 (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 4 (5) 保 清 4 (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 4 (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 4 (8) 清 掃 4 (9) 廃 棄 物 5 3. 接 触 感 染 予 防 策 5 (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 5 (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 5 (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 5 (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 5 (5) 保 清 6 (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 6 (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 6 (8) 清 掃 6 (9) 廃 棄 物 6 Ⅱ. 感 染 経 路 別 予 防 策 まとめ 7

Ⅰ. 感 染 経 路 別 予 防 策 とは 感 染 経 路 別 予 防 策 は 標 準 予 防 策 だけでは 感 染 経 路 を 十 分 に 遮 断 できない 場 合 に 追 加 される 対 策 で 空 気 感 染 予 防 策 飛 沫 感 染 予 防 策 接 触 感 染 予 防 策 の 3 種 類 がある 標 準 予 防 策 は 誰 が 感 染 源 になるかわからないので すべての 人 の 血 液 や 排 泄 物 など を 感 染 源 として 取 り 扱 い それらの 物 を 取 り 扱 う 時 に 実 施 する 予 防 策 であるが 感 染 経 路 別 予 防 策 は その 人 が 感 染 源 であることがわかっているため その 人 に 接 触 するとき は 症 状 が 無 いときでも 常 に 対 策 を 実 施 する 1. 空 気 感 染 予 防 策 空 気 感 染 は 粒 径 5 μm 以 下 の 粒 子 が 空 気 の 流 れに 乗 って 遠 くまで 広 がり 長 時 間 空 気 中 を 浮 遊 している 間 に 人 の 鼻 や 口 から 吸 い 込 まれて 感 染 する 空 気 感 染 する 主 な 病 気 は 結 核 麻 疹 (はしか) 水 痘 ( 水 ぼうそう)がある 空 気 感 染 予 防 策 とは 空 気 感 染 を 起 こす 微 生 物 に 対 して 行 う 感 染 対 策 のことをいう (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 結 核 の 場 合 は 痰 から 結 核 菌 が 出 ている 場 合 は 専 門 の 医 療 機 関 での 治 療 が 必 要 となる 空 気 感 染 隔 離 室 への 収 容 が 原 則 だが 空 気 感 染 隔 離 室 が 無 い 場 合 は 速 やかに 空 気 感 染 隔 離 室 を 有 する 医 療 施 設 への 転 院 となる やむを 得 ず 入 院 入 所 が 継 続 する 場 合 には 個 室 管 理 とする 空 気 感 染 隔 離 室 または 個 室 のドアは 常 時 閉 鎖 ( 窓 は 開 けても 良 い)しておく (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 空 気 感 染 を 疑 う 病 気 の 場 合 原 則 患 者 は 室 外 に 出 ることはできない やむを 得 ず 移 送 が 必 要 な 時 は 患 者 利 用 者 にサージカルマスクを 着 用 していた

だく (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 空 気 感 染 患 者 の 居 室 に 入 室 する 際 は N95 マスク( 空 気 感 染 対 策 用 ろ 過 マスク) を 着 用 する 麻 疹 水 痘 などの 抗 体 をすでに 保 有 している 医 療 従 事 者 は 患 者 利 用 者 に 接 す る 際 マスクなどの 対 策 を 実 施 する 必 要 は 無 い N95 マスクを 患 者 利 用 者 には 使 用 しない (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 患 者 利 用 者 専 用 にする 必 要 は 無 い 使 用 後 は 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う <N95 マスクとサージカルマスクの 違 い> 目 的 サージカルマスク マスクを 装 着 したヒトから 排 出 される 微 生 物 を 含 む 粒 子 が 大 気 中 に 拡 がるのを 防 ぐ 目 的 で 使 用 される 性 能 等 季 節 性 インフルエンザ 花 粉 症 等 花 粉 :10~100μm 飛 沫 :5μm N-95マスク 微 生 物 を 含 む 外 気 から マス クを 装 着 するヒトを 守 るため に 使 用 される 0.1~0.3μmの 微 粒 子 を 95% 以 上 除 去 できる 性 能 結 核 菌 :3μm ノロウイルス:0.03~0.038μm

<N95 マスクの 着 用 方 法 ( 折 りたたみタイプ)と 取 り 外 し 方 法 > 1マスクの 上 下 を 確 認 する 2グレーのノーズフォ ーム 部 分 が 鼻 に 当 たる 部 分 3 マ ス ク の 中 央 を 持 ち 鼻 当 て 部 を 広 げな がら 開 く 4マスクを 顔 に 当 て 上 のゴムバンドを 頭 頂 部 にかける 5 下 のゴムバンドを 首 回 りにかける (5) 保 清 6 鼻 当 て 部 顎 当 て 部 を 引 っ 張 り 整 える 7 両 手 の 指 で 鼻 当 て 部 が 鼻 に 密 着 するように 押 し 当 てる 8 両 手 で マ ス ク を 覆 い 空 気 の 漏 れがない か 確 認 する (5) 保 清 室 内 にて 清 拭 を 行 う 清 拭 タオルなどは 通 常 の 処 理 を 行 う (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う 血 液 などの 体 液 が 付 着 している 場 合 は 感 染 性 があるものとして 水 で 予 洗 した 後 に 熱 水 洗 濯 を 行 う ( 最 初 から 高 温 で 洗 濯 すると タンパク 質 が 凝 固 し 汚 れが 落 ちなくなる) 熱 水 洗 濯 ができない 場 合 は すすぎの 行 程 で 塩 素 系 漂 白 剤 を 使 用 して 消 毒 する (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う (8) 清 掃 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 清 掃 を 行 う (9) 廃 棄 物 喀 痰 は 専 用 のゴミ 箱 を 設 置 し ビニール 袋 の 口 をしっかり 縛 り 感 染 性 廃 棄 物 として 廃 棄 する 標 準 予 防 策 に 準 じ 血 液 などの 体 液 が 付 着 した 物 は 感 染 性 廃 棄 物 として 廃 棄 する 患 者 利 用 者 の 日 常 生 活 から 出 る 一 般 ゴミは 通 常 の 処 理 でよい

2. 飛 沫 感 染 予 防 策 飛 沫 感 染 は 咳 くしゃみ 会 話 などによって 飛 んだ 飛 沫 を 吸 い 込 むことで 感 染 す る 飛 沫 は 飛 沫 核 のように 空 気 中 を 漂 うことは 無 いので 特 別 な 空 調 管 理 を 必 要 とし ない 患 者 利 用 者 には 感 染 予 防 の 必 要 性 を 十 分 に 説 明 し マスクの 着 用 などの 理 解 を 得 る 飛 沫 感 染 する 主 な 病 気 は インフルエンザ マイコプラズマ 肺 炎 おたふくかぜ 風 疹 百 日 咳 など (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 インフルエンザ 風 疹 やおたふくかぜなどの 病 気 の 時 は 可 能 な 限 り 個 室 管 理 に する 個 室 へ 移 動 できない 場 合 は 同 じ 感 染 症 の 人 同 士 を 同 室 にして お 互 い1 m 以 上 離 れてもらい ベッドの 間 をカーテンやスクリーンなどで 仕 切 る 居 室 に 特 殊 な 空 調 は 必 要 なく ドアは 開 けたままでかまわない (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 移 送 は 最 小 限 にし 移 送 しなければならない 場 合 は 患 者 利 用 者 にサージカルマ スクを 着 用 していただく (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 患 者 利 用 者 に 1~1.5m 以 内 に 近 づくときは サージカルマスクを 着 用 する マスクの 着 脱 については 標 準 予 防 策 に 準 ずる (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 患 者 利 用 者 専 用 にする 必 要 は 無 い 使 用 後 は 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う (5) 保 清 室 内 にて 清 拭 を 行 う 清 拭 タオルなどは 通 常 の 処 理 を 行 う (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う 血 液 などの 体 液 が 付 着 している 場 合 は 感 染 性 があるものとして 水 で 予 洗 した 後 に 熱 水 洗 濯 を 行 う ( 最 初 から 高 温 で 洗 濯 すると タンパク 質 が 凝 固 し 汚 れが 落 ちなくなる) 熱 水 洗 濯 ができない 場 合 は すすぎの 行 程 で 塩 素 系 漂 白 剤 を 使 用 して 消 毒 する (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う

(8) 清 掃 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 清 掃 を 行 う (9) 廃 棄 物 喀 痰 は 専 用 のゴミ 箱 を 設 置 し ビニール 袋 の 口 をしっかり 縛 り 感 染 性 廃 棄 物 と して 廃 棄 する 標 準 予 防 策 に 準 じ 血 液 などの 体 液 が 付 着 した 物 は 感 染 性 廃 棄 物 として 廃 棄 す る 患 者 利 用 者 の 日 常 生 活 から 出 る 一 般 ゴミは 通 常 の 処 理 でよい 3. 接 触 感 染 予 防 策 接 触 感 染 は 人 や 環 境 に 直 接 または 間 接 的 に 接 触 して 感 染 する 利 用 者 の 血 液 体 液 排 泄 物 などに 含 まれる 微 生 物 が 介 護 者 の 粘 膜 や 皮 膚 の 傷 から 侵 入 して 感 染 する 場 合 と 皮 膚 に 直 接 触 れたときに 感 染 する 場 合 などがある 介 護 者 が 利 用 者 に 直 接 触 れる 体 位 変 換 やおむつ 交 換 入 浴 介 助 などの 場 面 で 感 染 のリ スクが 高 くなる 接 触 感 染 をする 主 な 病 気 は MRSA などの 抗 菌 薬 が 効 きにくい 菌 や 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 (O-157 など) ノロウイルスやロタウイルス 疥 癬 クロストリジウムディフィシ ル( 下 痢 症 )など (1) 患 者 利 用 者 の 収 容 すぐに 隔 離 を 行 う 必 要 は 無 いが 周 囲 の 人 や 環 境 を 汚 染 する 可 能 性 が 高 いときに は 可 能 な 限 り 個 室 管 理 にする 個 室 へ 移 動 できない 場 合 は 同 じ 感 染 症 の 人 同 士 を 同 室 に 収 容 する 居 室 に 特 殊 な 空 調 は 必 要 なく ドアは 開 けたままでかまわない (2) 患 者 利 用 者 の 移 送 移 送 は 最 小 限 にし 移 送 しなければならない 場 合 は 感 染 部 位 や 保 菌 部 位 を 確 実 に 被 覆 する 移 送 中 に 感 染 または 保 菌 部 位 が 十 分 被 覆 されていれば 介 護 者 の 防 護 具 は 不 要 だが 移 送 先 に 到 着 して 患 者 に 接 触 する 際 は 新 たに 個 人 防 護 具 を 使 用 する (3) 個 人 防 護 具 の 使 用 患 者 の 傷 のない 正 常 な 皮 膚 や 患 者 周 囲 の 環 境 表 面 に 接 触 する 際 にも 常 時 手 袋 を 使 用 する 個 室 収 容 の 場 合 は 入 室 時 に 必 ず 手 袋 を 使 用 する 衣 服 が 患 者 や 患 者 周 囲 の 環 境 表 面 に 接 触 することが 予 測 される 場 合 には ガウン

若 しくはエプロンを 使 用 する 個 室 収 容 の 場 合 には 入 室 時 に 必 ず 手 袋 に 加 えて ガウンも 使 用 する 退 室 時 には そのエリアで 外 して 廃 棄 し 手 指 衛 生 を 行 う ガウンを 外 した 後 は 室 内 環 境 に 接 触 しないように 注 意 する (4) 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 患 者 利 用 者 に 使 用 する 器 具 や 器 材 は ディスポーザブル 器 材 の 使 用 や 患 者 専 用 器 材 として 常 時 居 室 内 に 置 いて 使 用 することが 推 奨 される 室 外 に 器 具 や 器 材 を 室 外 に 持 ち 出 したり 別 の 利 用 者 に 使 用 したりする 必 要 があ る 場 合 は ビニール 袋 などに 入 れて 運 び 出 し 器 具 や 器 材 に 応 じた 洗 浄 消 毒 な どの 処 理 を 行 う (5) 保 清 室 内 にて 清 拭 を 行 う 清 拭 タオルなどは 通 常 の 処 理 を 行 う (6) 寝 衣 リネンの 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う 血 液 などの 体 液 が 付 着 している 場 合 は 感 染 性 があるものとして 水 で 予 洗 した 後 に 熱 水 洗 濯 を 行 う ( 最 初 から 高 温 で 洗 濯 すると タンパク 質 が 凝 固 し 汚 れが 落 ちなくなる) 熱 水 洗 濯 ができない 場 合 は すすぎの 行 程 で 塩 素 系 漂 白 剤 を 使 用 して 消 毒 する (7) 食 器 類 の 取 り 扱 い 標 準 予 防 策 に 準 じ 通 常 の 処 理 を 行 う (8) 清 掃 ベッド 柵 やオーバーテーブル ドアノブ 洗 面 台 表 面 など 頻 繁 に 手 が 触 れる 場 所 は 1 日 1 回 以 上 の 清 拭 清 掃 を 行 う (9) 廃 棄 物 標 準 予 防 策 に 準 じ 血 液 などの 体 液 が 付 着 した 物 は 感 染 性 廃 棄 物 として 廃 棄 す る 患 者 利 用 者 の 日 常 生 活 から 出 る 一 般 ゴミは 通 常 の 処 理 でよい

Ⅱ 感 染 経 路 別 予 防 策 まとめ 防 護 用 具 患 者 使 用 器 具 そ の 他 手 指 衛 生 エプロン ガウン マスク 手 袋 患 者 配 置 患 者 移 動 器 具 器 材 食 器 尿 便 器 リネン 清 掃 廃 棄 物 空 気 感 染 飛 沫 感 染 接 触 感 染 標 準 予 防 策 に 準 ずる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 衣 類 の 汚 染 が 考 えられると きは 使 用 する 使 用 後 は 感 染 性 廃 棄 物 とし て 捨 てる 結 核 の 場 合 すべての 面 会 者 および 医 療 従 事 者 はN95 マスクを 着 用 する 麻 疹 や 水 痘 の 場 合 は 免 疫 獲 得 者 のマスクは 不 要 であ る 個 室 を 使 用 する ドアは 閉 めておく 可 能 なら 独 立 換 気 陰 圧 室 で 管 理 する 特 別 な 場 合 を 除 いて 病 室 を 出 ない 未 免 疫 獲 得 者 ( 面 会 者 医 療 者 )は 原 則 入 室 しない 標 準 予 防 策 に 準 ずる 患 者 の1~1.5m 以 内 に 接 近 する 時 はサージカルマスクを 着 用 する 標 準 予 防 策 に 準 ずる 基 本 的 には 個 室 を 使 用 個 室 管 理 ができないときは 集 団 隔 離 をする 病 室 の 出 入 り 口 扉 は 開 放 状 態 でも 良 い 最 小 限 にする 移 動 せざるをえない 場 合 は 患 者 にサージカルマスクを 着 用 させる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 衣 類 の 汚 染 が 考 えられる 時 は 使 用 する 退 室 後 部 屋 の 中 で 脱 ぐ 使 用 後 は 感 染 性 廃 棄 物 とし て 捨 てる 標 準 予 防 策 に 準 ずる 患 者 の 部 屋 に 入 るときはアル コールベースの 擦 式 手 指 消 毒 薬 で 消 毒 後 手 袋 を 着 用 す る 汚 染 物 に 触 れたときには 手 袋 を 交 換 する 部 屋 を 出 る 前 に 手 袋 を 外 し 擦 式 手 指 消 毒 薬 を 使 用 する ( 便 などの 有 機 物 付 着 時 は 流 水 で 洗 う) 個 室 を 使 用 する 必 要 時 以 外 病 室 を 出 ない 集 団 隔 離 は 可 能 である 特 別 な 対 策 は 不 要 である 可 能 な 限 り 患 者 専 用 とする 他 患 者 と 共 用 する 場 合 は 他 患 者 に 使 用 する 前 に 消 毒 す る 使 用 後 の 処 理 は 標 準 予 防 患 者 が 触 れる 部 位 (ベッド 柵 床 頭 台 オーバーテーブ ル ドアのノブ 蛇 口 の 取 っ 手 など)を1 日 1 回 以 上 清 拭 す

インフルエンザ 感 染 対 策 マニュアル 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 平 成 25 年 3 月

目 次 1.インフルエンザとは 1 2. 潜 伏 期 間 症 状 1 (1) 潜 伏 期 間 1 (2) 症 状 1 3.ウイルスの 排 出 1 4. 感 染 経 路 2 5.インフルエンザの 検 査 2 6.インフルエンザの 治 療 2 7. 感 染 防 止 対 策 2 (1) 患 者 配 置 2 (2) 対 策 の 期 間 3 (3) 防 護 具 3 (4) 生 活 環 境 3 (5) 職 員 の 配 置 3 (6) 患 者 指 導 3 (7) 施 設 内 への 持 ち 込 み 防 止 3 (8)インフルエンザワクチン 接 種 4 (9) 発 生 動 向 把 握 体 制 の 強 化 4 (10) 施 設 内 流 行 時 の 対 応 4 8.インフルエンザのハイリスク 群 5 (1)ハイリスク 患 者 5 (2)ハイリスク 接 触 者 5 9. 報 告 体 制 5 (1) 患 者 利 用 者 が 発 症 した 場 合 5 (2) 職 員 が 発 症 した 場 合 5

1. インフルエンザとは インフルエンザウイルスによって 11 月 ~4 月 頃 にかけて 流 行 する 呼 吸 器 感 染 症 である ウイルスの 抗 原 性 の 違 いから A 型 と B 型 C 型 に 大 きく 分 類 さ れる ヒトの 世 界 で 広 く 流 行 するのは A 型 と B 型 ウイルスである ウイルス の 感 染 力 は 非 常 に 強 く しばしば 施 設 内 で 集 団 発 生 (アウトブレイク)を 起 こ す 2. 潜 伏 期 間 症 状 (1) 潜 伏 期 間 1~4 日 ( 平 均 2 日 ) (2) 症 状 突 然 の 急 激 な 発 熱 (38 以 上 )で 始 まり 咽 頭 痛 筋 肉 痛 や 倦 怠 感 な どの 全 身 症 状 を 呈 する 3.ウイルスの 排 出 1 感 染 者 ( 発 症 者 )の 鼻 咽 腔 よりウイルスが 排 出 される 2ウイルスの 排 出 期 間 (インフルエンザに 罹 患 した 人 が 感 染 力 を 示 す 期 間 ) は 症 状 出 現 1 日 前 から 発 症 後 約 5 日 程 度 3 最 も 感 染 力 の 強 い 時 期 は 発 症 初 期 の 3 日 間 インフルエンザの 感 染 と 発 症 について 感 染 発 病 0 日 1 日 2 日 3 日 4 日 5 日 6 日 7 日 8 日 9 日 最 も 感 染 力 が 強 い 期 間 感 染 の 可 能 性 がある 期 間

4. 感 染 経 路 咳 くしゃみ 唾 液 などの 飛 沫 とともに 放 出 されたウイルスを 鼻 腔 や 気 管 などの 気 道 に 吸 入 することによって 感 染 する( 飛 沫 感 染 ) インフルエンザは 発 熱 や 悪 寒 などの 全 身 症 状 を 示 すが ウイルスは 気 道 でしか 増 殖 しない 飛 沫 に は 大 量 のウイルスが 含 まれており その 量 はインフルエンザ 発 症 後 24~48 時 間 でピークに 達 する 飛 沫 が 付 着 した 環 境 表 面 や 物 に 手 が 接 触 し その 手 を 介 して 付 着 したウイル スが 鼻 や 口 などの 粘 膜 からウイルスが 侵 入 して 感 染 する( 接 触 感 染 ) 5.インフルエンザの 検 査 通 常 インフルエンザ 迅 速 診 断 キットを 用 いて 検 査 を 実 施 する キットの 感 度 は 70~75% 程 度 である 6.インフルエンザの 治 療 抗 インフルエンザ 薬 は 発 症 後 48 時 間 以 内 に 服 用 する 抗 インフルエンザ 薬 を 服 用 することにより 合 併 症 のないインフルエンザでの 罹 患 期 間 を 短 縮 する ことが 確 認 されている 7. 感 染 防 止 対 策 (1) 患 者 配 置 1 原 則 個 室 収 容 複 数 の 患 者 利 用 者 が 発 生 した 場 合 は 集 団 隔 離 ( コホート)する 2 病 室 の 調 整 がつかない 場 合 は 感 染 対 策 担 当 者 に 相 談 する 3 個 室 収 容 が 無 理 な 場 合 は ベッド 間 隔 を 2m 以 上 あけるか カーテン やスクリーンなどで 仕 切 る 4 居 室 のドアは 開 けたままでよい 5 外 来 では 患 者 から 申 し 出 をしてもらい サージカルマスクを 着 用 し てもらう

6 入 院 患 者 がインフルエンザと 診 断 された 場 合 は 可 能 なら 退 院 を 検 討 する (2) 対 策 の 期 間 1 感 染 後 3~7 日 間 はウイルスを 排 泄 するため この 期 間 は 個 室 収 容 を 含 む 感 染 対 策 を 実 施 する 2 少 なくとも 解 熱 後 2 日 を 経 過 するまでは 対 策 が 必 要 (3) 防 護 具 1 患 者 利 用 者 の 1m 以 内 で 診 療 ケアを 行 う 時 医 療 従 事 者 はサージカルマスクを 装 着 する (4) 生 活 環 境 1インフルエンザウイルスは 低 温 低 湿 を 好 むため 22 前 後 の 室 温 50% 程 度 の 湿 度 を 保 つことが 望 ましい( 加 湿 器 を 使 用 する 場 合 は 洗 浄 などの 管 理 をしっかり 行 うこと) 2 手 拭 タオルの 共 有 は 避 ける (5) 職 員 の 配 置 1 発 症 者 の 対 応 は ワクチン 接 種 を 受 けた 職 員 が 行 うことが 望 ましい 2 複 数 の 患 者 利 用 者 が 発 生 した 場 合 は ケア 担 当 職 員 も 限 定 する (6) 患 者 指 導 1 鼻 水 や 咳 唾 液 などに 触 れた 後 は 手 洗 いを 励 行 する 2 食 事 や 作 業 リハビリなどの 前 後 外 出 後 などは 手 洗 いを 励 行 する 3 病 室 居 室 外 に 出 るときは サージカルマスクを 着 用 する 4 咳 が 出 るときは ティッシュなどで 口 や 鼻 を 覆 う 5 面 会 者 にもサージカルマスクの 着 用 と 手 洗 いを 説 明 する 6ポスターなどで 咳 エチケットを 啓 発 する 7 新 規 入 院 患 者 入 所 者 には 感 冒 症 状 の 有 無 ワクチン 接 種 歴 罹 患 者 との 接 触 歴 を 確 認 する (7) 施 設 内 への 持 ち 込 み 防 止 1 地 域 の 流 行 状 況 を 把 握 し 流 行 時 には 対 外 交 流 を 避 けることを 考 慮 する

2 流 行 時 期 は 感 冒 症 状 のある 面 会 者 の 制 限 を 行 うことも 検 討 する (8)インフルエンザワクチン 接 種 1 原 則 として すべての 職 員 (ボランティア 委 託 業 者 学 生 含 む)は 流 行 前 にインフルエンザワクチンの 接 種 を 受 ける 2インフルエンザのハイリスク 患 者 ( 入 院 外 来 透 析 高 齢 者 )に 対 し 医 師 は 積 極 的 にワクチン 接 種 を 勧 める (9) 発 生 動 向 把 握 体 制 の 強 化 138 以 上 の 発 熱 者 や 上 気 道 炎 症 状 全 身 倦 怠 感 等 の 全 身 症 状 があ る 患 者 が 発 生 した 際 には 責 任 者 に 報 告 するなど 施 設 内 の 発 生 動 向 把 握 体 制 を 強 化 する 2 外 泊 から 帰 宅 した 患 者 利 用 者 にも 感 冒 症 状 罹 患 者 との 接 触 の 有 無 などを 確 認 する (10) 施 設 内 流 行 時 の 対 応 1 集 団 発 生 (アウトブレイク)が 起 きた 場 合 は 規 定 に 基 づき 保 健 所 へ 連 絡 する 医 療 機 関 内 での 院 内 感 染 対 策 を 講 じた 後 同 一 医 療 機 関 内 で 同 一 菌 種 による 感 染 症 の 発 病 症 例 が 多 数 にのぼる 場 合 ( 目 安 として10 名 以 上 となった 場 合 ) または 当 該 院 内 感 染 事 案 との 因 果 関 係 が 否 定 できない 死 亡 者 が 確 認 された 場 合 においては 管 轄 する 保 健 所 に 速 やかに 報 告 すること また このよう な 場 合 に 至 らない 時 点 においても 医 療 機 関 の 判 断 の 下 必 要 に 応 じて 保 健 所 に 連 絡 相 談 することが 望 ましいこと ( 医 政 指 発 0617 第 1 号 平 成 23 年 6 月 17 日 医 療 機 関 等 における 院 内 感 染 対 策 について:( 別 添 ) 医 療 機 関 等 に おける 院 内 感 染 対 策 に 関 する 留 意 事 項 より 抜 粋 ) 2 患 者 利 用 者 職 員 への 抗 インフルエンザ 薬 の 予 防 投 与 を 検 討 する 3 抗 インフルエンザ 薬 予 防 投 与 の 対 象 者 は ワクチン 未 接 種 のハイリ スク 患 者 ワクチン 接 種 のタイミングが 遅 れたハイリスク 患 者 ワ クチン 接 種 による 抗 体 価 の 上 昇 が 期 待 できない 患 者 ハイリスク 患 者 をケアする 職 員 4 施 設 内 で 集 団 感 染 が 発 生 した 場 合 には 食 堂 に 集 まっての 食 事 共 同 のレクリエーションルームでのリハビリやレクリエーション 共 同 浴 場 での 入 浴 サービス 等 施 設 内 において 多 くの 人 が 集 まる 場 所 で の 活 動 の 一 時 停 止 等 を 検 討 する

8.インフルエンザのハイリスク 群 (1)ハイリスク 患 者 165 歳 以 上 の 高 齢 者 2 妊 娠 3 慢 性 肺 疾 患 ( 肺 気 腫 気 管 支 喘 息 肺 線 維 症 肺 結 核 など) 4 心 疾 患 ( 僧 帽 弁 膜 症 うっ 血 性 心 不 全 など) 5 腎 疾 患 ( 慢 性 賢 不 全 血 液 透 析 患 者 腎 移 植 患 者 など) 6 代 謝 異 常 ( 糖 尿 病 アジソン 病 など) 7 免 疫 不 全 状 態 の 患 者 (2)ハイリスク 接 触 者 1 施 設 職 員 ( 病 院 職 員 ) 2ハイリスク 患 者 の 在 宅 治 療 ケアに 関 係 する 医 療 従 事 者 3ハイリスク 患 者 の 家 族 ( 小 児 を 含 む) 9. 報 告 体 制 (1) 患 者 が 発 症 した 場 合 1 入 院 入 所 中 の 患 者 が 発 症 した 場 合 は 速 やかに 感 染 対 策 担 当 者 に 連 絡 する (2) 職 員 が 発 症 した 場 合 1 所 属 長 に 報 告 する 2 所 属 長 は 感 染 対 策 担 当 者 に 報 告 する 3インフルエンザ 感 染 が 疑 われる 者 感 染 者 を 就 業 制 限 ( 休 暇 を 依 頼 ) する 4 就 業 制 限 期 間 は 各 施 設 で 目 安 を 設 ける 学 校 保 健 法 出 席 停 止 期 間 発 症 後 5 日 間 かつ 解 熱 後 2 日 を 経 過 するま で を 参 考 とする

結 核 感 染 対 策 マニュアル 施 設 編 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 平 成 25 年 3 月

目 次 Ⅰ. 結 核 の 基 本 1. 結 核 について (1) 結 核 とは 2 (2) 結 核 の 罹 患 者 数 と 病 院 感 染 2 (3) 感 染 経 路 2 2. 結 核 の 症 状 と 発 症 の 高 リスク 患 者 (1) 結 核 の 発 病 3 (2) 症 状 3 (3) 結 核 発 病 のリスクが 高 い 患 者 4 3. 結 核 の 検 査 (1)ツベルクリン 反 応 検 査 4 (2)クォンティフェロン(QFT) 検 査 5 (3) 胸 部 エックス 線 検 査 5 (4) 細 菌 学 的 検 査 5 4. 結 核 の 治 療 (1) 肺 結 核 の 標 準 的 な 治 療 法 7 (2) 結 核 の 治 療 薬 8 (3) 規 則 的 な 服 薬 が 治 療 の 大 原 則 9 (4)DOTS 9 5. 結 核 の 医 療 費 (1) 一 般 医 療 10 (2) 入 院 医 療 ( 結 核 病 床 入 院 の 場 合 ) 10 Ⅱ. 高 齢 者 施 設 での 感 染 対 策 1. 入 所 時 および 通 所 サービス 利 用 開 始 時 の 健 康 診 断 11 2. 入 所 後 および 通 所 サービス 利 用 開 始 後 の 定 期 健 康 診 断 11 3. 症 状 がある 入 所 者 および 通 所 者 職 員 への 対 応 12 4. 結 核 疑 い 患 者 が 発 生 した 場 合 13 Ⅲ.その 他 1. 結 核 の 届 出 15 2. 職 員 が 結 核 を 発 症 した 場 合 の 対 応 15 3. 潜 在 性 結 核 患 者 の 治 療 について 応 15 1

Ⅰ. 結 核 の 基 本 1. 結 核 について (1) 結 核 とは 結 核 とは 結 核 菌 を 原 因 とする 人 から 人 に 伝 染 する 感 染 症 である 結 核 菌 は 長 さ1~4ミクロン(ミクロンは1,000 分 の1mm) 幅 0.3ミクロンの 細 長 い 細 菌 である ろうの 膜 に 覆 われた 抵 抗 力 の 強 い 菌 で 1 回 の 分 裂 に10~15 時 間 を 要 し 菌 の 培 養 検 査 には 長 い 時 間 が かかる 結 核 菌 は 加 熱 や 直 射 日 光 ( 紫 外 線 )には 比 較 的 弱 いが 冷 暗 所 では3~4 か 月 間 生 存 可 能 である 人 に 感 染 した 場 合 肺 結 核 の 頻 度 が 最 も 多 いが 感 染 した 部 位 によりリン パ 節 結 核 腎 結 核 脊 椎 カリエス 腸 結 核 結 核 性 髄 膜 炎 などが 時 として 認 められる (2) 結 核 の 罹 患 者 状 況 結 核 は 日 本 では 毎 年 3 万 人 を 超 える 患 者 が 発 生 しており このうちおよ そ12,000 人 は 他 人 に 結 核 を 感 染 させるおそれのある 塗 沫 陽 性 の 患 者 である これらの 患 者 の80% 以 上 は 医 療 機 関 で 発 見 されている 特 に60 歳 以 上 の 高 齢 者 で 高 率 である (3) 感 染 経 路 肺 結 核 の 感 染 経 路 は 空 気 感 染 であり 排 菌 患 者 の 咳 などで 飛 散 した 結 核 菌 を 含 む 飛 沫 核 を 吸 入 することによって 起 こる 吸 入 した 結 核 菌 が 肺 胞 に 到 達 し そこで 増 殖 し 感 染 が 成 立 する 吸 入 した 人 の80~90%は 免 疫 が 働 き 発 病 しないが 栄 養 状 態 が 悪 く 抵 抗 力 が 落 ちている 場 合 に 発 病 しやすい また 喀 痰 中 の 排 菌 量 が 多 いほど 咳 の 持 続 期 間 が 長 いほ ど 感 染 性 が 高 くな る 2

2. 結 核 の 症 状 と 発 症 の 高 リスク 患 者 (1) 結 核 の 発 病 感 染 しても 多 くは 発 病 に 至 らず 肺 組 織 やリンパ 節 内 で 保 菌 状 態 が 保 た れる 菌 を 吸 い 込 んでも 発 病 するのは10 人 に1~2 人 程 度 である 発 病 には 感 染 してから 早 い 時 期 (6か 月 から2 年 くらい)に 病 気 が 進 む 初 感 染 発 病 と 感 染 してから 長 期 間 たって 発 病 する 既 感 染 発 病 がある 初 感 染 発 病 は 大 量 の 菌 を 吸 い 込 んだときや 感 染 した 人 の 抵 抗 力 が 弱 いとき に 起 こる 既 感 染 発 病 は 昔 感 染 した(そのときは 発 病 していなかった) 結 核 菌 が 肺 のどこかでじっと 眠 っていて 何 十 年 もして 何 らかの 理 由 で 目 を 覚 ま し 再 び 活 動 を 始 めるもので 体 力 や 抵 抗 力 の 低 下 した 高 齢 者 に 多 くみられる (2) 症 状 肺 結 核 を 発 病 すると 咳 (せき) 痰 (たん) 微 熱 だる さなど 風 邪 のような 症 状 から 始 まる 放 置 しておくと 症 状 は だんだん 悪 化 し 痰 に 血 が 混 じったり 喀 血 ( 真 っ 赤 な 血 を 吐 く) 呼 吸 困 難 ( 息 苦 しさ)を 起 こすようになる 早 期 に 適 切 な 治 療 を 行 わないと 死 に 至 る 場 合 もある 初 めはふつうの 風 邪 に 似 ている 症 状 だが 咳 などの 症 状 が2 週 間 以 上 続 い ているときは 結 核 を 疑 ってみる 必 要 がある 高 齢 者 では 全 身 衰 弱 や 食 欲 不 振 体 重 減 少 などの 症 状 が 主 で 咳 痰 発 熱 などの 症 状 を 示 さない 場 合 もある そのため 高 齢 者 施 設 においては 全 身 状 態 の 注 意 深 い 観 察 が 特 に 重 要 となる < 結 核 患 者 早 期 発 見 のための 日 々の 健 康 観 察 ポイント> 全 体 の 印 象 何 となく 元 気 がない 活 気 がない 全 身 症 状 37.5 度 以 上 の 発 熱 は 続 いている 体 重 の 減 少 食 欲 がない 全 身 の 倦 怠 感 ( 全 身 のだるさ) 呼 吸 器 系 の 症 状 2 週 間 以 上 続 く 咳 痰 や 血 痰 ( 痰 に 血 が 混 じる) 胸 痛 (3) 結 頻 核 回 発 な 病 呼 のリスクが 吸 や 呼 吸 困 高 難 い ( 患 呼 者 吸 のえらさ) 3

(3) 結 核 発 病 のリスクが 高 い 患 者 1 糖 尿 病 患 者 2 抗 癌 剤 免 疫 抑 制 剤 または 副 腎 皮 質 ホルモンによる 治 療 中 3 悪 性 腫 瘍 塵 肺 ( 珪 肺 など) 4 胃 切 除 や 空 腸 回 腸 バイパス 手 術 後 5 慢 性 腎 不 全 ( 人 工 透 析 ) 免 疫 不 全 に 関 連 した 病 気 6 極 端 な 低 栄 養 状 態 7 大 量 飲 酒 者 3. 結 核 の 検 査 (1)ツベルクリン 反 応 検 査 1ツベルクリン 反 応 検 査 とは ア. 結 核 菌 感 染 の 有 無 を 診 断 する 検 査 です イ.BCGを 受 けていない 人 では 結 核 菌 による 感 染 の 既 往 ( 免 疫 的 な 記 憶 )を 示 し 過 去 に 有 効 な 治 療 や 化 学 予 防 を 受 けていなければ 生 き た 結 核 菌 が 体 内 に 潜 んでいることを 意 味 する ウ.BCGを 受 けている 人 は 結 核 菌 による 感 染 を 示 すのか BCG 接 種 の 影 響 を 示 すのかはわからない また 免 疫 の 記 憶 は しばらく 抗 原 に 曝 露 されてなければ 眠 っていることがあるため BCG 接 種 者 は ツ 反 接 種 後 1~3 週 間 後 に 再 接 種 ( 二 段 階 法 )したときの 反 応 が 正 しいツ 反 の 値 である (2)ツベルクリン 反 応 成 績 の 記 載 様 式 感 染 発 病 の 診 断 結 核 予 防 会 より 引 用 判 定 略 符 号 ツベルクリン 反 応 の 判 定 基 準 陰 性 - 発 赤 長 径 9mm 以 下 の 者 弱 陽 性 + 発 赤 の 長 径 の10mm 以 上 で 硬 結 を 触 れず 二 重 発 赤 のない 者 中 等 度 陽 性 ++ 発 赤 の 長 径 の10mm 以 上 で 硬 結 を 触 れ あるいは 計 測 できる 者 強 陽 性 +++ 発 赤 の 長 径 の10mm 以 上 で 硬 結 を 触 れるほか 二 重 発 赤 あるいは 壊 死 などを 伴 う 者 4

(2)クォンティフェロン(QFT) 検 査 結 核 菌 の 感 染 の 有 無 を 判 断 するための 血 液 検 査 です 約 5cc 採 血 します BCG 接 種 の 影 響 を 受 けずに 感 染 の 有 無 を 判 定 することができますが 感 染 時 期 の 特 定 はできま せん また 他 の 病 気 での 服 薬 など 免 疫 状 態 が 低 い 方 は 判 断 できない 場 合 があります この 反 応 で 白 血 球 がインターフェロンγという 化 学 物 質 を 産 生 すれば 陽 性 すなわち 結 核 菌 の 感 染 を 疑 う 逆 に 化 学 物 質 を 産 生 しなければ 陰 性 すなわち 結 核 感 染 していない と 判 断 する 陽 性 の 場 合 は 過 去 と 最 近 の 区 別 はできないが 結 核 菌 に 感 染 していこ とが 疑 われるため 胸 部 X 線 検 査 等 の 健 診 や 発 病 予 防 のための 治 療 を 行 う ことになる (3) 胸 部 エックス 線 検 査 結 核 を 発 病 しているか 胸 部 エックス 線 写 真 で 確 認 する 検 査 です QFT 検 査 で 陽 性 の 人 には 発 病 の 有 無 を 確 認 するために 胸 部 エックス 線 検 査 を 実 施 します 高 齢 者 は 過 去 の 感 染 の 可 能 性 が 高 いため QFT 検 査 は 実 施 せず 胸 部 エックス 線 検 査 を 実 施 します (4) 細 菌 学 的 検 査 結 核 症 の 診 断 は 患 者 の 基 礎 疾 患 臨 床 症 状 画 像 診 断 などの 臨 床 的 な 所 見 などからある 程 度 は 可 能 だが 最 終 的 には 細 菌 学 的 検 査 で 確 定 する 塗 抹 検 査 ( 顕 微 鏡 検 査 ) 培 養 検 査 核 酸 増 幅 検 査 (PCR 法 )を 実 施 する 1 検 体 採 取 について ア. 膿 性 痰 の 採 取 に 努 める イ.3 日 間 連 続 して 喀 痰 を 採 取 する ウ. 採 取 容 器 は 専 用 容 器 を 用 いる エ. 結 核 菌 は 病 巣 部 から 採 取 された 膿 性 痰 から 検 出 される 唾 液 の 混 が 多 く 膿 性 痰 の 少 ない 材 料 は 検 出 感 度 が 低 く 検 査 材 料 としては 不 適 切 である 5

2 検 査 の 意 義 ア. 塗 抹 検 査 (チールネールゼン 法 ) 迅 速 に 結 果 が 判 明 する 検 出 感 度 は 培 養 検 査 や 核 酸 増 幅 検 査 に 劣 る 結 核 菌 と 非 結 核 性 抗 酸 菌 との 鑑 別 はできない イ. 培 養 検 査 陽 性 結 果 を 得 るのに 数 週 間 を 要 する 検 出 感 度 が 高 い ( 核 酸 増 幅 検 査 よりやや 高 い) ウ. 核 酸 増 幅 検 査 (PCR 法 ) 1~2 日 で 結 果 が 得 られる 検 出 感 度 は 高 い 抗 結 核 薬 で 治 療 中 の 患 者 においては 喀 痰 中 に 死 滅 あるいは 増 殖 能 を 失 った 結 核 菌 が 存 在 するため 増 殖 陰 性 でも 核 酸 増 幅 検 査 が 陽 性 となることがある 6

4. 結 核 の 治 療 結 核 の 治 療 は 化 学 療 法 によることを 原 則 とする 化 学 療 法 によっては 治 療 の 目 的 を 十 分 に 達 することができない 場 合 には 外 科 療 法 等 を 行 う 場 合 もある 化 学 療 法 は 患 者 の 結 核 菌 に 感 受 性 を 有 する 抗 結 核 薬 を 3 剤 又 は 4 剤 使 用 す ること 原 則 とする (1) 肺 結 核 の 標 準 的 な 治 療 法 1 標 準 治 療 法 (A) INH RFP PZA SM(EB) (EB) 0 2 4 6 9 12ヶ 月 2 標 準 治 療 法 (B) INH RFP SM(EB) (EB) 0 2 4 6 9 12ヶ 月 過 去 に 結 核 の 治 療 をされた 方 は 結 核 菌 が 薬 剤 耐 性 ( 薬 が 効 かなくなるこ と)になっている 可 能 性 がある 医 療 機 関 で 薬 剤 感 受 性 試 験 ( 薬 の 効 果 の 度 合 いを 調 べる 検 査 )を 行 い 治 療 に 有 効 な 薬 が 選 ばれ 治 療 が 始 まります 薬 の 種 類 や 治 療 期 間 が 標 準 的 な 治 療 と 異 なることもある 7

(2) 結 核 の 治 療 薬 薬 (くすり) I N H (イソニコチン 酸 ヒト ラシ ト ) < 製 品 名 > イスコチン イソニアシ ト ヒト ラなど 形 (かたち) 白 い 錠 剤 指 先 のしびれ 食 欲 不 振 肝 障 害 副 作 用 (ふくさよう) 備 考 結 核 菌 を 殺 す 力 の 強 い 薬 です 治 療 の 主 力 となります 末 梢 神 経 障 害 の 防 止 のためビタミン 剤 を 併 用 することがあり ます R F P (リファンヒ シン) < 製 品 名 > リマクタン など 赤 または 青 と 赤 の カ プセル 胃 腸 障 害 (むかつき 腹 痛 下 痢 食 欲 不 振 ) 肝 障 害 アレルギー 症 状 ( 発 疹 かゆみ) この 薬 は 尿 涙 汗 などに 排 泄 さ れ 赤 い 色 が 付 きますが 異 常 では ありません INHと 同 様 に 結 核 菌 を 殺 す 力 の 強 い 薬 です 結 核 治 療 のために 特 に 大 切 な 薬 です 短 期 化 学 療 法 の 中 核 的 なお 薬 です E B (エタンフ トール) < 製 品 名 > エサンフトール エフ トール など 黄 色 の 錠 剤 視 力 低 下 視 野 狭 窄 下 肢 のしびれ 他 の 抗 結 核 薬 と 一 緒 に 飲 むことで 結 核 菌 の 増 殖 を 抑 える 力 を 高 めます P Z A (ヒ ラシ ナミト ) < 製 品 名 > ヒ ラマイト など 白 い 粉 末 肝 障 害 ( 吐 き 気 食 欲 不 振 黄 疸 ) 高 尿 酸 血 症 関 節 痛 を 伴 うことも あります 治 療 期 間 の 短 縮 に 有 用 な 薬 です S M (ストレフ トマイシン) 注 射 薬 口 が 渇 く めまい 耳 鳴 り 難 聴 結 核 菌 を 殺 す 力 があ ります 薬 剤 耐 性 ( 薬 が 効 かなくなること)の 発 生 を 防 ぐため 複 数 の 異 なる 薬 を 組 み 合 わせて 治 療 する 8

(3) 規 則 的 な 服 薬 が 治 療 の 大 原 則 結 核 は 指 示 された 期 間 薬 をきちんと 飲 めば 治 癒 する 薬 を 飲 み 始 めてしばらくすると 咳 や 微 熱 等 の 症 状 は 治 まるが ここで 治 った と 早 合 点 して 薬 をやめると 症 状 がぶり 返 したり あわてて 薬 を 飲 み 始 めても 耐 性 菌 ができて 薬 が 効 かなくなっていることがある 症 状 もないのに 毎 日 薬 を 飲 む これは 人 間 の 能 力 の 限 界 を 超 えたこと であると 言 われている 症 状 が 消 えても 結 核 菌 が 弱 っているだけのため 薬 をやめると 菌 は 再 び 増 殖 を 始 める (4)DOTS DOTS とは 直 接 服 薬 確 認 療 法 のことである 患 者 本 人 以 外 の 人 が 患 者 の 服 薬 を 継 続 的 に 確 認 し 支 援 す るサービスのことをいい 結 核 治 療 の 中 断 防 止 に 効 果 的 とされている 退 院 前 には 退 院 後 確 実 に 服 薬 が 継 続 できる 方 法 について 患 者 家 族 病 棟 看 護 師 ケアマネージャー 保 健 所 保 健 師 等 で 確 認 している 一 人 暮 らしの 老 人 などの 治 療 を 確 実 にするために 服 薬 を 支 援 する DOTS の 推 進 が 強 化 されており 保 健 所 においても 結 核 患 者 の 状 況 に 応 じ た 服 薬 確 認 の 支 援 毎 日 飲 み 続 けられるための 工 夫 等 を 一 緒 に 考 えて 結 核 患 者 の 療 養 を 支 援 している 9

5. 結 核 の 医 療 費 ( 結 核 医 療 費 公 費 負 担 制 度 ) (1) 一 般 医 療 人 に 結 核 を 感 染 させるおそれのない 結 核 患 者 ( 一 般 患 者 )の 医 療 費 は 感 染 症 法 第 37 条 の 2 で 定 められた 治 療 ( 主 に 治 療 薬 )の 5%が 自 己 負 担 と なる 病 院 で 受 ける 全 ての 治 療 検 査 が 対 象 にはならない 総 医 療 費 を 健 康 保 険 本 人 の 例 で 示 すと 次 のようになる 公 費 負 担 対 象 外 医 療 加 入 保 険 (70%) 自 己 負 担 (30%) 公 費 負 担 対 象 医 療 加 入 保 険 (70%) 公 費 (25%) 自 己 負 担 : 公 費 対 象 医 療 費 の5% (2) 入 院 医 療 ( 結 核 病 床 入 院 の 場 合 ) 人 に 結 核 を 感 染 させるおそれのある 結 核 患 者 は 感 染 症 法 第 37 条 に 基 づ き 感 染 のおそれがなくなるまでの 期 間 結 核 病 床 に 入 院 となる その 間 の 医 療 費 は 原 則 として 自 己 負 担 を 生 じない 年 間 の 税 額 147 万 円 を 超 える 人 は 公 費 対 象 医 療 費 の 5%の 負 担 となる 合 計 税 額 147 万 円 以 下 の 場 合 加 入 保 険 (70%) 公 費 負 担 (30%) 合 計 税 額 147 万 円 超 の 場 合 加 入 保 険 (70%) 公 費 (25%) 自 己 負 担 : 公 費 対 象 医 療 費 の 5% 10

Ⅱ. 高 齢 者 施 設 での 感 染 対 策 結 核 感 染 対 策 の 基 本 となる 要 素 は 1 結 核 菌 の 除 去 2 結 核 菌 の 密 度 の 低 下 3 吸 入 結 核 菌 数 の 減 少 4 発 病 の 予 防 5 発 病 の 早 期 発 見 だが 高 齢 者 施 設 では 特 に 発 病 の 予 防 と 早 期 発 見 が 重 要 と 考 えられる 1. 入 所 時 および 通 所 サービス 利 用 開 始 時 の 健 康 診 断 入 所 時 および 通 所 開 始 時 には 判 定 用 として 提 出 されている 健 康 診 断 書 等 に 加 え 胸 部 エックス 線 写 真 による 結 核 発 病 の 有 無 を 健 康 診 断 書 で 確 認 すること が 望 まれる 最 低 限 必 要 な 項 目 は 以 下 の 通 り (1) 問 診 1 結 核 を 疑 う 症 状 があるかどうか( 咳 痰 発 熱 胸 痛 など) 2 過 去 に 結 核 の 既 往 があるかどうか( 結 核 性 胸 膜 炎 じん 肺 肋 膜 な どを 含 む) 3 過 去 に 結 核 患 者 との 接 触 があるかどうか( 家 族 や 親 族 親 しい 友 人 など) 4 免 疫 力 の 低 下 する 基 礎 疾 患 があるかどうか( 糖 尿 病 悪 性 腫 瘍 腎 透 析 を 必 要 とする 腎 疾 患 胃 切 除 後 リウマチや 喘 息 などに 対 する ステロイド 治 療 中 など) (2) 胸 部 エックス 線 検 査 定 期 健 康 診 断 や 有 症 時 のエックス 線 検 査 と 比 べるた め 検 査 所 見 は 必 ず 記 録 に 残 す 胸 部 エックス 線 写 真 に 異 常 所 見 があるときは 以 前 のエックス 線 写 真 との 比 較 や 呼 吸 器 症 状 の 有 無 喀 痰 検 査 結 果 などから 総 合 的 に 判 断 する 必 要 がある また 肺 結 核 で 外 来 治 療 中 の 患 者 でも 治 療 が 順 調 に 進 み 結 核 菌 の 排 がないと 確 認 されれば 入 所 や 通 所 は 可 能 であるため 主 治 医 と 相 談 する 2. 入 所 後 および 通 所 サービス 利 用 開 始 後 の 定 期 健 康 診 断 結 核 に 関 しては, 社 会 福 祉 施 設 の 従 事 者 及 び 入 所 者 に 定 期 の 健 康 診 断 が 法 律 によって 義 務 づけられており 入 所 者 は 年 1 回 実 施 することになっている また 法 律 で 義 務 づけられていない 施 設 ( 老 人 保 健 施 設 デイ サービスセンター 等 の 通 所 施 設 )においても 利 用 者 の 健 康 管 理 及 11

び 施 設 職 員 への 感 染 防 止 の 観 点 から 定 期 的 な 健 康 診 断 を 行 うことが 望 まれる 定 期 健 康 診 断 においては 胸 部 エックス 線 検 査 のみならず 結 核 症 状 の 有 無 ( 咳 痰 発 熱 胸 痛 など)を 確 認 することも 重 要 である 立 位 での 胸 部 エックス 線 検 査 が 困 難 な 入 所 者 に 対 しては 寝 たままの 状 態 で も 胸 部 エックス 線 検 査 ができる 施 設 で 検 査 を 行 うか ポータブルの 撮 影 装 置 を 使 うことにより 検 査 が 可 能 となる 胸 部 エックス 線 検 査 ができなかった 場 合 や 検 査 の 結 果 が 経 過 観 察 となって いる 場 合 は 呼 吸 器 症 状 の 有 無 に 関 係 なく 喀 痰 検 査 を 行 うことを 考 慮 する 健 康 診 断 の 結 果 精 密 検 査 が 必 要 と 診 断 された 場 合 は 確 実 に 精 密 検 査 を 実 施 することが 望 ましい 3. 症 状 がある 入 所 者 および 通 所 者 職 員 への 対 応 結 核 の 症 状 には 咳 痰 発 熱 胸 痛 などがあり これらの 症 状 が2 週 間 以 上 続 く 時 は 注 意 を 要 する 中 でも 咳 は 見 落 としてはならない 最 も 重 要 なサイン である それは 咳 が 結 核 の 症 状 として 最 も 頻 繁 に 現 れることと もし 排 菌 している 結 核 であった 場 合 咳 により 結 核 菌 が 飛 散 し 周 囲 の 人 を 感 染 させる 危 険 性 が 高 くなるからである なお 咳 がある 場 合 でも 咳 をしている 人 がマスクを 着 用 することで 周 囲 への 感 染 の 危 険 性 を 減 らすことができる 施 設 長 は 入 所 者 および 通 所 者 の 健 康 管 理 に 際 しては 常 に 呼 吸 器 症 状 の 有 無 に 気 をつけ 2 週 間 以 上 症 状 が 続 く 時 は 医 師 の 診 察 を 受 けるよう 手 配 し 必 要 に 応 じて 胸 部 エックス 線 検 査 や 喀 痰 検 査 を 行 う 職 員 も 同 様 に 呼 吸 器 症 状 が 続 く 場 合 は 必 ず 医 師 の 診 察 を 受 ける ようにする 現 在 結 核 は 高 齢 者 の 発 症 者 が 多 く 若 年 者 ほど 感 染 しやすい 傾 向 にあるこ とから 高 齢 者 施 設 では 入 所 者 や 通 所 者 から 若 い 職 員 への 結 核 感 染 が 起 こり やすい 状 況 にあるため 常 に 結 核 の 症 状 を 念 頭 において 早 期 受 診 を 心 がける ことが 大 切 である (1) 咳 が 出 る 入 所 者 および 通 所 者 には 1 サージカルマスクを 着 用 してもらう 2 早 期 に 受 診 させる (2) 咳 症 状 があり 診 察 の 結 果 精 密 検 査 が 必 要 な 入 所 者 の 場 合 1 サージカルマスクを 着 用 してもらう 2 できれば 個 室 にうつす 3 部 屋 の 換 気 を 十 分 におこなう 12

4 他 の 入 所 者 との 接 触 を 制 限 する 5 結 核 患 者 への 接 触 の 際 はN95マスクを 使 用 する (3) 咳 症 状 があり 診 察 の 結 果 精 密 検 査 が 必 要 な 通 所 者 の 場 合 1 診 断 が 確 定 するまではサービス 利 用 を 控 えるよう 本 人 および 家 族 と 相 談 する 2 自 宅 ではできれば 個 室 で 過 ごすことが 望 ましい 4. 結 核 疑 い 患 者 が 発 生 した 場 合 (1) 入 所 者 の 場 合 1 有 症 状 者 の 受 診 多 くの 高 齢 者 福 祉 施 設 では 通 常 胸 部 エックス 線 撮 影 装 置 や 結 核 菌 検 査 を 行 う 設 備 がないため 施 設 長 は2 週 間 以 上 呼 吸 器 症 状 の 続 いてい る 入 所 者 について これらの 検 査 ができる 医 療 機 関 を 受 診 する この 場 合 入 所 者 にかかりつけの 医 療 機 関 があれば 以 前 の 結 果 と 比 較 できるため 診 断 の 参 考 に なる 2 結 核 の 診 断 医 療 機 関 では 結 核 を 発 病 しているかどうか 調 べるために 胸 部 エック ス 線 検 査 や 喀 痰 検 査 が 行 われる 喀 痰 から 結 核 菌 が 発 見 されれば 診 断 は 確 定 するが 結 核 菌 が 見 つからな くても 症 状 や 胸 部 エックス 線 写 真 血 液 検 査 などから 総 合 的 に 診 断 され ることもある 喀 痰 検 査 は 周 囲 への 感 染 の 危 険 性 を 判 断 する 上 で 重 要 な 検 査 のため 本 人 もしくは 職 員 が 確 実 で 正 しい 採 痰 方 法 についてきちんと 指 導 を 受 けることが 必 要 である 他 の 人 にうつす 可 能 性 のある 患 者 は 結 核 専 門 病 院 での 入 院 治 療 が 基 本 となる 病 院 受 診 入 院 までの 間 は 個 室 対 応 とする またケアをする 職 員 は N95マスクを 適 切 に 装 着 する 患 者 にはサージカルマスクを 着 用 してもらい 必 要 最 低 限 を 除 いて 個 室 の 外 には 出 ないようにしてもら う 3 保 健 所 と 対 応 方 針 協 議 保 健 所 は 結 核 を 診 断 した 医 師 からの 届 出 を 受 理 すると 登 録 を 行 い 患 者 の 生 活 状 況 等 の 調 査 を 行 う この 届 出 とは 別 に 施 設 から 保 健 所 に 患 者 発 生 の 報 告 を 速 やかに 行 い その 後 の 対 応 方 法 について 保 健 所 と 協 議 を 行 う 13

4 結 核 病 院 への 患 者 搬 送 あるいは 通 院 治 療 結 核 菌 陽 性 の 患 者 は 高 齢 者 福 祉 施 設 では 入 所 させ たまま 治 療 することはできないため 結 核 病 床 を 有 する 病 院 に 搬 送 することになる 職 員 はN95マスク を 着 用 し 車 内 の 空 気 は 常 に 入 れ 替 わるよう 配 慮 する 結 核 菌 陰 性 の 患 者 については 通 院 治 療 を 行 う この 場 合 結 核 感 染 への 過 度 の 心 配 から 患 者 が 不 当 な 処 遇 を 受 けないよう 関 係 者 は 配 慮 す るとともに 同 室 者 の 理 解 を 得 る 必 要 がある 5 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 へ 報 告 施 設 長 は 患 者 の 発 生 情 報 を 施 設 内 感 染 対 策 委 員 会 へ 報 告 する 委 員 会 は 保 健 所 と 連 携 をとりながら 他 の 入 所 者 職 員 の 健 康 状 態 の 把 握 過 去 の 健 康 診 断 受 診 状 況 およびその 結 果 などの 情 報 収 集 に 努 めるとと もに 入 所 者 や 職 員 の 間 に 不 安 が 広 がらないよう 適 切 な 情 報 提 供 と 教 育 を 行 う 6 事 後 措 置 の 要 否 の 検 討 患 者 の 情 報 ( 既 往 歴 家 族 歴 発 病 からの 生 活 状 況 症 状 の 出 現 状 況 診 断 時 の 検 査 所 見 など)と 他 の 入 所 者 職 員 の 健 康 状 態 過 去 の 健 康 診 断 受 診 状 況 及 びその 結 果 などの 情 報 をもとに 保 健 所 と 事 後 措 置 の 必 要 性 について 検 討 する 7 接 触 者 健 診 が 必 要 になった 場 合 周 囲 への 感 染 が 懸 念 される 場 合 接 触 の 頻 度 が 高 いほど 感 染 を 受 けた 可 能 性 が 高 いため 健 診 対 象 者 としては 同 室 者 や 長 時 間 行 動 を 共 に した 人 たちを 濃 厚 接 触 者 として 優 先 的 に 健 診 を 行 う 濃 厚 接 触 者 の 中 から 患 者 感 染 者 が 発 見 されなければ その 人 たちより 接 触 頻 度 の 低 い 人 たちへの 感 染 の 可 能 性 は 低 く これ 以 上 健 診 を 行 う 必 要 はない しかし 濃 厚 接 触 者 の 中 から 患 者 感 染 者 が 発 見 された 場 合 には 次 の 接 触 頻 度 の 人 たちへ 健 診 対 象 を 拡 大 する このように 接 触 者 健 診 の 対 象 者 は 接 触 の 頻 度 をもとに 同 心 円 状 に 考 え 感 染 の 有 無 を 見 ながら 健 診 を 進 める そのため 必 要 に 応 じて 接 触 者 名 簿 などを 保 健 所 へ 提 出 する 2. 通 所 者 (ショートステイやデイサービス 利 用 者 など)の 場 合 ショートステイやデイサービス 利 用 者 といった 通 所 者 の 場 合 も 結 核 発 生 時 の 対 応 手 順 は 入 所 者 と 同 様 に 行 う 通 所 者 が 結 核 と 診 断 された 場 合 には 感 染 性 の 判 断 が 明 確 に なるまでは 他 の 利 用 者 や 職 員 への 感 染 拡 大 予 防 のために 通 所 サービスの 利 用 を 控 えていただくよう 家 族 およびケアマ 14

ネージャーと 話 し 合 う 加 えて 保 健 所 との 連 携 の 必 要 性 を 家 族 に 説 明 し 保 健 所 への 情 報 提 供 の 了 解 を 得 る 主 治 医 より 検 査 の 結 果 感 染 性 がないと 判 断 されれば 服 薬 治 療 中 であっ ても 通 所 サービスを 利 用 再 開 していただくことは 可 能 である 施 設 として サ ービス 利 用 再 開 にあたって 不 安 な 点 があれば 保 健 所 に 相 談 する 3. 保 健 所 との 連 携 入 所 者 または 職 員 が 結 核 と 判 断 された 場 合 もしくは 結 核 の 発 症 が る 場 合 には 速 やかに 保 健 所 に 連 絡 する 疑 われ Ⅲ.その 他 1. 結 核 の 届 出 届 出 書 類 結 核 発 生 届 入 ( 退 ) 院 結 核 患 者 届 出 票 結 核 医 療 費 公 費 負 担 申 請 書 届 出 期 間 診 断 後 直 ちに 7 日 以 内 治 療 開 始 後 ( 時 ) 直 ちに 2. 職 員 が 結 核 と 診 断 された 場 合 の 対 応 (1) 感 染 者 のスクリーニングとフォロー 1 職 員 が 結 核 を 発 病 した 場 合 は その 感 染 性 ( 排 菌 の 有 無 )を 迅 速 に 判 断 する 2 感 染 性 の 否 定 ができない 間 は 医 療 等 用 務 に 従 事 しない 3 潜 在 性 結 核 感 染 症 非 感 染 性 の 肺 結 核 と 診 断 された 場 合 は 治 療 を 受 けながらの 勤 務 は 可 能 である (2) 職 場 復 帰 について 1 非 感 染 性 が 証 明 されるまで 職 場 復 帰 はできない 3. 潜 在 性 結 核 患 者 の 治 療 について 定 期 外 検 診 ( 接 触 者 健 診 ) 並 びに 採 用 時 定 期 健 診 で QFT 検 査 陽 性 者 は 呼 吸 器 科 を 受 診 し 結 核 発 病 の 有 無 について 精 査 をする 発 病 していない( 排 菌 していない) 場 合 は 潜 在 性 結 核 と 診 断 される 潜 在 性 結 核 感 染 症 の 治 療 を 行 なう 場 合 は 通 常 の 結 核 の 届 出 を 行 なうことに なる 結 核 菌 は 感 染 が 成 立 しても 臨 床 的 に 明 らかな 結 核 を 発 病 する 人 は 生 涯 のうちで10%といわれている そのうちの 半 数 は 感 染 成 立 後 1 年 以 内 に 発 症 す 15

る 潜 在 性 結 核 感 染 症 とは 結 核 菌 による 感 染 は 成 立 しているが 臨 床 的 に 発 病 していない 人 をいい 抗 結 核 薬 による 治 療 は 体 内 に 潜 んでいる 結 核 菌 を 殺 し 発 病 を 予 防 する 目 的 で 行 なわれる 治 療 にかかる 費 用 は 公 務 ( 労 務 ) 災 害 や 結 核 医 療 費 公 費 負 担 の 対 象 となる 16

疥 癬 感 染 対 策 マニュアル 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 平 成 25 年 3 月

目 次 1. 疥 癬 とは 2 2. 疥 癬 の 症 状 2 3. 疥 癬 の 感 染 経 路 2 4. 通 常 疥 癬 と 角 化 型 疥 癬 の 違 いと 対 応 3 5. 疥 癬 の 治 療 5 (1) 全 身 療 法 5 (2) 局 所 療 法 5 (3) 鏡 検 ( 治 療 後 の 鏡 検 ) 5 6. 疥 癬 の 感 染 対 策 6 1

疥 癬 とは 疥 癬 虫 (ヒゼンダニ)は 人 を 固 有 の 宿 主 として 寄 生 す る メスは O.2 mm~0.4 mmのほぼ 球 形 の 小 さなダニで オスは 更 に 小 さい 痒 みを 伴 う 皮 疹 が 出 現 する 痒 みが 非 常 に 強 く 夜 間 寝 具 に 入 ってから 痒 みが 増 強 する メスは 皮 膚 に 取 り 付 くと 10~40 分 で 角 質 に 侵 入 し トンネルを 掘 りながら 1 日 に 2~4 個 1 ヶ 月 以 上 も 卵 を 産 み 続 ける 2. 疥 癬 の 症 状 発 疹 は 小 豆 大 から 大 豆 大 で 暗 赤 色 の 結 節 があり 生 検 により 虫 体 を 認 める 成 熟 雌 が 皮 膚 の 角 質 層 に 横 穴 を 穿 ち 産 卵 をするための 疥 癬 トンネルを 作 る このト ンネルは 灰 白 色 又 は 正 常 皮 膚 色 の 線 状 疹 で 触 れるとわずかに 膨 らんでいる このトンネルより 触 知 したほうが 判 り 易 いと 言 われるが 熟 知 しないとなかな か 発 見 できない 手 首 の 内 側 や 指 間 部 等 をよく 観 察 すると トンネルの 一 部 が 小 さな 水 泡 のような 形 で 認 められる これをメスの 先 で 削 り 取 り 検 鏡 すると 虫 体 や 虫 卵 が 共 に 発 見 されやすい また 虫 体 の 排 泄 物 や 脱 皮 の 殻 などに 対 するアレ ルギー 反 応 の 結 果 生 じる 数 ヶ 所 または 播 種 性 に 多 発 する 小 丘 疹 もある この 皮 疹 は 赤 味 が 強 く 痒 みも あり 最 も 多 発 する 皮 疹 であるが 虫 体 はいない これ らの 皮 疹 は 治 癒 後 も 色 素 沈 着 を 残 し 消 滅 するまで 2~3 週 間 かかることも 特 徴 である 3. 疥 癬 の 感 染 経 路 集 団 生 活 や 寝 食 を 共 にする 生 活 の 中 で 接 触 により また 寝 具 や 着 衣 を 介 し て 人 から 人 へと 移 る 可 能 性 が 高 い 塵 性 ダニとも 言 われるこの 小 さな 虫 は 病 院 や 施 設 などの 畳 の 上 や 脱 衣 室 等 で 撒 き 落 とされ ここから 他 の 人 の 手 足 に 付 着 したり 寝 ころんで 身 体 に 付 着 させたりして 移 る 可 能 性 も 大 きいと 思 われる ここで 介 護 する 職 員 も 上 記 の 過 程 のなかで 感 染 したり 媒 介 者 となりうるので 対 応 には 十 分 注 意 が 必 要 である 一 度 集 団 の 中 で 発 生 すると それを 撲 滅 するのはなかなか 困 難 である 患 者 の 発 生 を 見 たならば 速 やかに 適 切 な 処 置 をし 感 染 の 防 止 に 努 めなければなら 2

ない 4. 通 常 疥 癬 と 角 化 型 疥 癬 の 違 いと 対 応 疥 癬 は 通 常 疥 癬 と 角 化 型 疥 癬 (ノルウェー 疥 癬 )に 分 類 される 違 いを 以 下 の 表 に 示 す 分 類 通 常 疥 癬 角 化 型 疥 癬 (ノルウェー 疥 癬 ) ダニの 数 数 十 匹 以 下 100 万 ~200 万 匹 人 の 免 疫 力 正 常 低 下 している 潜 伏 期 :2 週 間 ~1ヶ 月 布 団 などで 身 体 が 温 まると 痒 くなるのが 特 徴 紅 斑 性 小 丘 疹 ( 小 さな 赤 い 発 疹 ) 胸 腹 部 大 腿 部 腋 窩 前 腕 上 腕 の 屈 側 など 主 に 体 幹 部 に 現 れる 小 結 節 ( 赤 褐 色 で 小 豆 大 のシ コリ) 潜 伏 期 :4~7 日 激 しい 痒 みが 顔 頭 を 除 く 全 身 に 見 られる 手 足 爪 などの 他 に 全 身 に 角 質 が 肥 厚 し ざらざらしている ダニが 周 囲 に 飛 散 し 付 着 するた 外 陰 部 肘 頭 腋 窩 臀 部 め 直 接 接 触 しなくても 感 染 を 引 主 な 症 状 などに 現 れる き 起 こす と 水 疱 膿 疱 出 現 場 所 手 のひら 足 裏 等 疥 癬 トンネル( 細 くわずかに 盛 り 上 がった 曲 がりくねっ た 線 上 疹 ) メスが 卵 を 産 んでいる 場 所 発 疹 や 痒 みは 疥 癬 の 抜 け 殻 や 糞 などに 対 するアレルギー 反 応 である ヒゼンダニが 死 滅 し 他 の 症 状 が 無 くなっても 痒 みが 数 カ 月 残 る 事 もある

感 染 経 路 直 接 接 触 感 染 ( 人 人 ): 患 者 の 皮 膚 または 着 衣 から 感 染 する 間 接 接 触 感 染 ( 人 寝 具 など 人 ): 脱 衣 箱 ソファー シーツ ベット コタツなどに 落 ちてか ら 感 染 する ヒゼンダニ 感 染 源 皮 膚 各 層 内 に 寄 生 し 卵 を 産 む 卵 は3~4 日 で 孵 化 し 2 週 間 で 成 虫 になる 交 尾 後 は4~5 週 間 生 きる ダニの 死 滅 条 件 ヒゼンダニは 熱 乾 燥 に 弱 く 50 では 10 分 で 死 滅 する 卵 は 乾 燥 状 態 でも 1 週 間 生 存 する 身 体 から 離 れると 短 時 間 で 死 滅 する 温 度 12 湿 度 90%では 最 長 2 週 間 生 存 する 温 度 25 湿 度 90%では 3 日 間 しか 生 存 できない 温 度 25 湿 度 30%では 2 日 間 しか 生 存 できない 発 生 時 の 対 応 ディスポ 手 袋 を 着 用 する 患 者 を 抱 えたり 抱 くときはディスポエプロンを 着 衣 する 入 浴 は 浴 室 浴 槽 を 熱 い 湯 で 洗 い 流 す 病 室 はこまめに 掃 除 機 をかける 寝 具 は 天 日 干 しする 洗 濯 物 は 直 接 ポリ 袋 に 入 れるか 蓋 付 きバケツに 入 れ 50 の 熱 湯 で 熱 湯 処 理 し 普 通 に 洗 濯 乾 燥 する 添 い 寝 はしない タオル 類 の 共 有 はしない

5. 疥 癬 の 治 療 (1) 全 身 療 法 1イベルメクチン 錠 (ストロメクトール) : 保 険 適 応 200μg/kg 空 腹 時 に 水 で 服 用 し 1 週 間 後 に 検 査 する 検 査 で 虫 体 卵 が 見 られたら 同 量 を 再 内 服 する 注 意 : 痒 みが 一 時 的 に 強 まることがある 肝 機 能 が 悪 化 することがある (2) 局 所 療 法 15~10%イオウ 軟 膏 : 保 険 適 応 1 日 1 回 塗 布 し 24 時 間 後 に 洗 い 流 す 5 日 間 繰 り 返 す 皮 膚 が 乾 燥 しがちなので 保 湿 する 2オイラックスクリーム : 保 険 適 応 外 1 日 1 回 塗 り 24 時 間 後 洗 い 流 す 10~14 日 間 繰 り 返 す 36~35% 安 息 香 酸 ベンジル : 保 険 適 応 外 ( 毒 性 もあるのでインフォームドコンセントが 必 要 ) 1 日 1 回 塗 り 24 時 間 後 に 入 浴 隔 日 に 3~4 回 行 う 初 回 目 3~4 日 は 安 息 香 酸 ベンジル 液 を 塗 布 し 2 回 目 1 週 間 後 の 3~4 日 間 は 安 息 香 酸 ベンジル 軟 膏 の 塗 布 を 行 なう 方 法 である 病 状 や 皮 膚 の 状 態 により 考 慮 される (3) 鏡 検 ( 治 療 後 の 鏡 検 ) 11 回 目 鏡 検 = 初 回 薬 物 塗 布 開 始 1 週 間 後 22 回 目 鏡 検 =2 回 目 薬 物 塗 布 開 始 1 週 間 後 (ただし 2 回 目 鏡 検 がプラスならば (1)に 戻 り 鏡 検 し 2 回 連 続 マイナスになるまで 行 なう )

6. 疥 癬 の 感 染 対 策 一 般 疥 癬 角 化 型 疥 癬 特 徴 免 疫 正 常 者 にも 発 生 する 再 感 染 することもある 免 疫 低 下 者 ( 寝 たきり 者 ) に 発 生 しやすく 直 接 接 触 しなくても 感 染 する 場 合 がある 再 感 染 もある 防 護 用 具 発 症 者 と 長 時 間 接 する 時 は 長 袖 のディスポエプロン ディスポ 手 袋 を 使 用 する 対 応 後 は 防 護 用 具 をはずし 手 洗 いする ( 特 に 露 出 していた 部 分 は 良 く 洗 い 流 す ) 左 同 ( 直 接 肌 が 触 れないよ うに 必 ずディスポ 長 袖 エ プロンを 着 用 する 接 触 は 短 時 間 とする ) 個 室 使 用 原 則 個 室 使 用 ( 不 可 能 な 時 は 病 状 や 状 況 に 応 じて 対 応 ) 必 ず 個 室 使 用 する トイレ シャワー 付 が 望 ま しい 保 清 軟 膏 塗 布 を 行 う 際 は 軟 膏 塗 布 前 に 必 ず 毎 日 入 浴 またはシャワー 浴 を 行 う タオルは 個 人 専 用 とする 左 同 共 通 の 浴 室 シャワー 室 を 使 用 する 場 合 は 他 の 患 者 の 終 了 後 に 行 う 風 呂 場 は 50 以 上 の 湯 を かけ 乾 燥 させる 可 能 であれば 自 室 の 風 呂 シャワーを 使 用 する 診 察 器 具 看 護 用 具 血 圧 計 体 温 計 聴 診 器 等 は 患 者 専 用 とす る 特 にマンシェットを 介 して 感 染 するこ とがある 使 用 後 のマンシェットは 取 り 外 して 熱 湯 消 毒 後 洗 濯 を 行 い 乾 燥 させる

寝 衣 リネン 治 療 中 は 毎 日 肌 着 寝 衣 等 は 洗 濯 を 行 ったものに 着 替 える リネン の 扱 いは 通 常 通 りでよい < 洗 濯 > 通 常 の 洗 濯 でよい 衣 類 はビニール 袋 か 蓋 付 きバケツ に 入 れて 持 ち 帰 りすぐに 洗 濯 をす る 寝 具 は 発 症 者 専 用 とし 共 有 しない 汚 染 したリネンは 密 封 (ビ ニール 袋 蓋 付 きバケツ) して 持 ち 運 ぶ 50 以 上 の 熱 湯 に 10 分 間 浸 した 後 十 分 に 乾 燥 させる < 洗 濯 > 50 以 上 の 熱 湯 に 10 分 間 浸 した 後 は 通 常 の 洗 濯 で よい 室 内 清 掃 通 常 の 清 掃 でよい フケのような 角 質 は 多 数 のヒゼンダニを 含 んでい る 可 能 性 があるため 落 ち ている 可 能 性 のある 場 所 は 掃 除 機 で 清 掃 する 大 量 の 角 質 が 落 ちている 場 所 ( 居 室 等 )は 2 週 間 閉 鎖 するか ピレスロイド 系 殺 虫 剤 を 噴 霧 した 後 掃 除 機 で 清 掃 する その 他 食 事 ゴミ 排 泄 物 便 器 や 尿 器 の 処 理 は 特 別 扱 いしなくてよい 面 会 者 に 石 鹸 での 手 洗 いを 指 導 す る 速 乾 性 消 毒 アルコールより 流 水 に よる 手 洗 いがよい 左 同 車 椅 子 は 専 用 とする 面 会 者 にはディスポエプ ロンとディスポ 手 袋 の 使 用 を 指 導 する

湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 委 員 名 簿 所 属 名 職 種 氏 名 < 敬 称 略 > 市 立 長 浜 病 院 感 染 管 理 認 定 看 護 師 中 村 寛 子 長 浜 市 立 湖 北 病 院 感 染 症 対 策 担 当 看 護 師 南 部 里 香 長 浜 赤 十 字 病 院 感 染 管 理 認 定 看 護 師 西 脇 直 美 セフィロト 病 院 感 染 症 対 策 担 当 看 護 師 近 藤 登 美 代 事 務 局 長 浜 保 健 所 所 長 ( 医 師 ) 嶋 村 清 志 課 長 ( 薬 剤 師 ) 井 堀 政 芳 主 幹 ( 保 健 師 ) 谷 口 秀 美 主 査 ( 保 健 師 ) 奥 沢 恵 津 子

感 染 症 経 路 別 予 防 策 マニュアル 感 染 症 別 対 策 マニュアル(インフルエンザ 結 核 疥 癬 ) 平 成 25 年 3 月 湖 北 地 域 感 染 症 予 防 検 討 会 滋 賀 県 長 浜 保 健 所 発 行 滋 賀 県 長 浜 保 健 所 526-0033 滋 賀 県 長 浜 市 平 方 町 1152-2 TEL 0749-65-6660 FAX 0749-63-2989