分 は 単 純 撮 影 でも 比 較 的 よくわかります 最 近 では デジタルカメラ 同 様 に フィルムを 使 用 しないコンピュータ 写 真 を 利 用 してモニタで 観 察 するデジタル 画 像 診 断 が 広 く 普 及 し 大 きな 規 模 の 病 院 ではほとんどフィルムを 使 用 し



Similar documents
< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

診療行為コード

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

各論_1章〜7章.indd

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

HIV感染防止マニュアル(出力用).indd

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

<96DA8E9F81698D8791CC A2E786C73>

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

Microsoft Word - 目次.doc

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

○00表紙

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

< F2D91E F18BDF91E389BB955C8E D8E9689EF2E>

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

Microsoft Word - ①PET-CT 説明書 コンパクトに改良 紹介患者用に編集.doc

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

全設健発第     号

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

目  次

●電力自由化推進法案

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

アフターケア.indd

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

4 ぼうこう又は直腸機能障害

<4D F736F F D208E9197BF A955B895E93AE82CC8B4B90A C982C282A282C42E646F6378>

入札公告 機動装備センター

( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

定款  変更

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

Microsoft Word - h28rifo

佐渡市都市計画区域の見直し

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

PowerPoint プレゼンテーション

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

untitled

Taro-iryouhoken

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft Word - y doc

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

Microsoft Word - H25普通会計決算状況 .docx

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

: 必 須 項 目 : 必 要 時 に 行 います : 補 助 化 学 療 法 施 行 時 に 実 施 病 院 4ヶ 月 5ヶ 月 6ヶ 月 ~メモ~ *あなたが 手 術 を 受 けた 日 平 成 年 月 日 内 はあなたにご 記 入 いただ きます

5 月 19 日 5 新 生 児 の 呼 吸 障 害 GIO: 新 生 児 期 に 生 じる 呼 吸 障 害 の 病 態 の 特 徴 を 説 明 でき 胸 部 XPから 診 断 できる SBO: 1. 新 生 児 呼 吸 障 害 の 病 態 に 基 づく 症 状 の 特 徴 を 説 明 できる 2.

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

m07 北見工業大学 様式①

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

_si00421

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

退職手当とは

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

スライド 1

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について_3

Transcription:

胸 部 レントゲンで 肺 の 病 気 をみる 国 際 医 療 センター 画 像 診 断 科 酒 井 文 和 1. 胸 部 画 像 診 断 の 方 法 (1) どのような 画 像 診 断 法 があるか 画 像 診 断 ( 放 射 線 診 断 )で 使 用 される 検 査 方 法 には X 線 (レントゲン 線 )を 利 用 する 単 純 撮 影 各 種 造 影 透 視 撮 影 X 線 CT 検 査 磁 器 共 鳴 MRI 検 査 超 音 波 検 査 核 医 学 検 査 など 多 種 類 のものがあります このうち 磁 気 共 鳴 検 査 と 超 音 波 検 査 を 除 くものがいわゆる 放 射 線 ( 電 離 放 射 線 )を 利 用 するものです 各 々 の 検 査 には 長 所 と 短 所 があり 疾 患 の 種 類 や 患 者 さんの 状 態 により 上 手 に 使 い 分 ける 必 要 があります 逆 にいえば 一 つの 検 査 で 全 てがわかるような 便 利 で 万 能 の 検 査 法 がないといえます 病 院 を 受 診 すると たくさんの 検 査 を 受 け ていやになってしまうことがありますが 複 数 の 検 査 を 受 けなければならない 理 由 はここにあります しかし 放 射 線 診 断 医 は いくつかの 検 査 を 組 み 合 わ せてなるべく 最 小 の 負 担 で 最 大 の 情 報 を 得 るように 努 力 しています (2) X 線 (レントゲン 線 )を 用 いる 検 査 このなかで 放 射 線 を 用 いる 検 査 法 はその 中 心 になっています 人 体 を 構 成 するいろいろな 組 織 は 異 なった X 線 吸 収 度 を 示 します X 線 吸 収 度 の 高 い 骨 な どは 白 く 写 り X 線 吸 収 度 の 低 い 空 気 を 多 量 に 含 む 肺 は 黒 く 写 ります 筋 肉 など の 軟 部 組 織 はその 中 間 のグレイに 写 ります このコントラストの 差 をみて X 線 画 像 から 人 体 の 中 がどのようになっているかを 観 察 する 方 法 です コントラ ストが 足 りないので 水 と 筋 肉 などの 軟 部 組 織 が 区 別 できないことが 欠 点 です が 肺 は 正 常 では 多 量 の 空 気 を 含 んでいるので 空 気 の 含 量 が 減 った 病 気 の 部

分 は 単 純 撮 影 でも 比 較 的 よくわかります 最 近 では デジタルカメラ 同 様 に フィルムを 使 用 しないコンピュータ 写 真 を 利 用 してモニタで 観 察 するデジタル 画 像 診 断 が 広 く 普 及 し 大 きな 規 模 の 病 院 ではほとんどフィルムを 使 用 しなく なってきています 様 々な 撮 影 方 法 がありますが 最 も 一 般 的 なのは,なにも 前 処 置 をせずそのま ま X 線 撮 影 をする 単 純 撮 影 でしょう また 単 純 撮 影 では コントラストが 付 き にくい 部 分 をよく 表 すために 造 影 剤 を 併 用 することがあります 造 影 剤 の 投 与 法 にも 口 から 飲 む 方 法 や 血 管 内 に 注 射 する 方 法 など 様 々な 方 法 があります 最 も 身 近 なのは 胃 バリウム 検 査 でしょう これは 硫 酸 バリウムが X 線 で 白 く 写 ることを 利 用 して 胃 の 内 腔 を X 線 画 像 でみようとするものです また 血 管 造 影 という 方 法 では 血 管 の 中 にいれた 細 い 管 (カテーテル)を 目 的 とする 部 位 に X 線 透 視 下 に 誘 導 してヨードを 含 む 水 に 溶 ける 造 影 剤 を 注 射 して 主 に 血 管 の 内 腔 を 造 影 して 病 気 の 診 断 をする 方 法 です また 血 管 内 に 投 与 する 造 影 剤 は 最 終 的 に 腎 臓 や 肝 臓 から 人 体 外 に 排 泄 されますので 造 影 剤 注 射 後 に 時 間 をおって X 線 像 を 撮 影 してゆくと 腎 臓 から 膀 胱 の 内 腔 が 造 影 されてきます( 排 泄 性 尿 路 造 影 ) このように 様 々な 補 助 手 段 を 併 用 した X 線 撮 影 も 頻 繁 に 行 われます 大 変 重 要 な 検 査 ですが 放 射 線 被 曝 があることや 造 影 剤 を 併 用 する 場 合 は 造 影 剤 の 副 作 用 あるいはカテーテルの 挿 入 などに 伴 う 合 併 症 がおこりえます (3) X 線 CT X 線 で 人 体 を 輪 切 りにした 画 像 を 撮 影 する 方 法 で 胸 部 の 画 像 診 断 では その 中 心 的 な 役 割 をなす 方 法 です この 技 術 は 1970 年 代 の 初 頭 に 確 立 されましたが その 後 徐 々に 進 歩 しています 人 体 を 各 方 向 から 撮 影 し そのデータから 人 体 内 部 の 各 点 の X 線 吸 収 度 を 計 算 して 白 黒 の 画 像 として 示 すものです X 線 を 用 い ますので 空 気 は 黒 く 骨 は 白 く 写 りますが 単 純 撮 影 では 十 分 に 見 られなか

った 水 と 軟 部 組 織 の 区 別 や 軟 部 組 織 内 部 のコントラストがつき 軟 部 組 織 の 内 部 がよくわかります また 輪 切 りの 画 像 ですので 重 なりのない 情 報 が 得 られ ます 最 近 では 短 い 時 間 の 間 にたくさんの 画 像 を 一 度 に 撮 影 でし 頭 の 先 か ら 足 の 先 まで 5-10 秒 以 内 に 撮 影 できます またこれらの 輪 切 りの 画 像 からコン ピュータグラフィックスを 用 いて 縦 切 りの 画 像 や 立 体 的 な 画 像 を 表 示 すること ができます 肺 は 空 気 をたくさん 含 んでいるので 造 影 剤 を 使 用 しない CT でもかなりの 情 報 をえることができます しかし 軟 部 組 織 主 体 の 疾 患 や 詳 細 な 評 価 血 管 の 病 変 などでは 血 管 内 のヨード 造 影 剤 を 注 射 して CT( 造 影 CT)を 行 うことが あります 放 射 線 被 曝 のあること 造 影 剤 の 合 併 症 がありうることが 欠 点 です (4) 磁 気 共 鳴 検 査 人 体 を 強 力 な 磁 場 の 中 において 水 ( 水 素 分 子 )の 生 体 内 での 分 布 水 素 の 結 合 状 態 の 差 を 白 黒 のイメージとして 断 面 の 画 像 で 示 す 検 査 方 法 です 一 見 す ると CT と 同 じような 画 像 が 得 られますが 原 理 は 全 く 違 います 長 所 は 組 織 の 相 違 によるコントラストの 差 が CT よりさらに 細 かくわかるので 病 変 がより 明 瞭 にわかる 点 や 輪 切 り 像 ばかりでなく 任 意 の 方 向 の 断 面 の 画 像 が 直 接 に 得 ら れること X 線 を 使 用 しないので 放 射 線 被 曝 がない 点 があげられます 欠 点 は 生 体 内 に 金 属 のある 方 やその 他 検 査 ができない 方 がいること 動 きで 画 質 が 劣 化 するので 体 動 のある 方 はあまり 良 い 画 像 が 得 られないなどのことがあげられ ます 胸 部 では 空 気 が 多 量 にあると 画 質 が 劣 化 するので 肺 の 病 気 の 使 用 に は 制 限 がありますが 胸 壁 や 心 臓 縦 隔 ( 両 肺 の 間 の 中 央 にある 軟 部 組 織 )の 診 断 には 威 力 を 発 揮 します 放 射 線 被 曝 はありませんが 造 影 剤 投 与 による 合 併 症 があり 得 ます (5) 超 音 波 検 査

異 なった 組 織 の 境 界 面 で 音 波 が 反 射 される 性 質 を 利 用 して 人 体 に 高 周 波 の 超 音 波 を 照 射 して その 反 射 波 をイメージ 化 するものです 任 意 の 方 向 の 断 面 が 実 際 に 動 いている 画 像 としてみられます 生 体 に 対 す 影 響 がきわめて 小 さ く 放 射 線 被 曝 のない 安 全 な 検 査 ですので 妊 婦 さんや 幼 児 などにも 安 心 して 行 えます 欠 点 は 骨 と 空 気 で 超 音 波 が 強 く 反 射 されるので 骨 やガスの 後 方 は 全 く 情 報 が 得 られない 点 で 肺 の 病 気 の 診 断 には その 使 用 範 囲 が 狭 くなりま す (6) 核 医 学 検 査 人 体 に 放 射 線 を 出 す 物 質 ( 放 射 性 同 位 元 素 )を 微 量 投 与 して 人 体 外 からこ の 分 布 を 測 定 し イメージ 化 するものです(シンチグラムといいます) たとえ ば 腫 瘍 に 集 積 しやすい 物 質 に 放 射 線 を 発 する 放 射 性 同 位 元 素 をラベルして 人 体 に 投 与 し この 物 質 の 生 体 内 での 分 布 を 横 断 像 などでイメージ 化 する FDGPET と いう 手 法 は 癌 の 診 断 に 必 須 の 方 法 になっています その 他 に 検 査 目 的 に 応 じて 種 々の 物 質 に 微 量 の 放 射 性 同 位 元 素 をラベルして 投 与 し 臓 器 の 輪 郭 な どの 形 態 学 的 情 報 や 機 能 などを 測 定 することができます たとえばエコノミ ークラス 症 候 群 などの 肺 血 栓 塞 栓 症 の 診 断 には 肺 血 流 シンチグラム 検 査 が 有 用 です 微 量 の 放 射 線 被 曝 がありますが その 量 はわずかです 2. 胸 部 画 像 診 断 でどのような 病 気 がわかるのか 肺 は もともと 多 量 の 空 気 を 含 んでいます 肺 の 病 気 の 多 くは その 部 分 で 肺 の 空 気 の 量 が 減 少 するので 正 常 の 肺 とはことなった 形 態 を 示 します X 線 検 査 では おおまかにいえば 肺 の 病 気 の 部 分 は 白 く 写 ってきます この 形 や 分 布 をみて その 病 気 がどのような 性 質 のものであるか 診 断 します 肺 の 病 気 の 診 断 の 中 心 は 何 と 言 っても 単 純 撮 影 とX 線 CTでしょう 必 要 に 応 じて 口 から 造

影 剤 を 飲 んだり 静 脈 に 造 影 剤 を 点 滴 などで 注 入 して 検 査 します 胸 壁 や 縦 隔 の 病 変 を 診 断 するのには 磁 気 共 鳴 診 断 法 や 超 音 波 診 断 が 行 われることもあり ます また FDGPET などの 核 医 学 検 査 は 肺 癌 の 病 期 ( 病 気 のひろがり)の 診 断 には 必 要 不 可 欠 の 検 査 法 です 胸 部 では 行 われることはあまり 多 くはないですが 喀 血 の 診 断 や 治 療 に 血 管 撮 影 がおこなわれることもあります どのような 検 査 を どのような 時 に 行 うのかの 選 択 や 検 査 の 細 かいやり 方 は 病 気 の 種 類 や 検 査 の 目 的 患 者 さんの 状 態 により 異 なりますので 放 射 線 診 断 医 は 主 治 医 と 相 談 のうえ その 詳 細 を 決 定 しています 3. 胸 部 画 像 診 断 の 実 際 と 検 査 を 受 ける 際 の 注 意 点 (1) 単 純 撮 影 とく 注 意 点 はありませんが ネックレスなどの 金 属 を 体 に 付 けていると 撮 影 部 位 によっては 読 影 の 障 害 になりますので 撮 影 時 にはずしてください また T シャツのロゴなども 写 ってしまうことがありますので このような 場 合 は 脱 いでいただいたり 検 査 着 に 着 替 えていただくことがあります また 撮 影 時 に 正 確 に 正 面 を 向 いていたいたり 正 確 な 体 位 をとる 必 要 がありますので お 体 に 触 って 確 認 することが 必 要 な 場 合 があります そのような 場 合 にはお 声 を 掛 け ますのでご 協 力 をお 願 いいたします X 線 を 使 用 する 検 査 ( 単 純 撮 影 造 影 撮 影 X 線 CT では 放 射 線 被 曝 があり ます 胎 児 の 被 曝 はできる 限 り 避 けた 方 がよいので 妊 娠 中 あるいは 妊 娠 の 感 応 性 がある 方 は 主 治 医 または 検 査 担 当 者 などにご 相 談 ください (2) 造 影 検 査 検 査 の 種 類 によっては 検 査 の 前 日 より 前 から 前 処 置 が 必 要 な 場 合 がありま す また 動 脈 撮 影 検 査 などでは 検 査 終 了 後 一 定 時 間 の 安 静 時 間 が 必 要 です

検 査 によっては 長 時 間 の 時 間 と 高 度 の 検 査 技 術 を 要 する 検 査 もありますので 検 査 予 約 時 などにご 説 明 する 注 意 事 項 をよくお 聞 きになりご 協 力 をお 願 いいた します また 検 査 時 に 呼 吸 体 の 動 きや 姿 勢 などに 制 限 が 加 わったり 指 示 を することがあります 適 切 な 検 査 や 合 併 症 の 回 避 に 必 要 ですので ぜひご 協 力 をお 願 いいたします 胸 部 ではありませんが 腹 部 や 腸 管 の 造 影 検 査 では 腸 管 の 動 きを 止 める 薬 を 注 射 します この 薬 は 不 整 脈 や 前 立 腺 肥 大 や 緑 内 障 によくないことがあるで そのような 疾 患 のある 方 はご 相 談 ください またこのお 薬 は 眼 の 遠 近 の 調 節 機 構 が 一 時 働 きにくくなりますので お 車 を 運 転 しての 来 院 はお 避 け 下 さい 造 影 剤 の 注 射 ( 経 静 脈 性 造 影 剤 )の 副 作 用 とその 注 意 点 については あとでま とめてお 話 します (3) X 線 CT 検 査 造 影 CT では 検 査 前 食 は 食 べないでいただくのが 原 則 ですが お 茶 などの 水 分 はとっていただいて 結 構 です 単 純 CT では 特 殊 な 場 合 を 除 いて 検 査 前 の 食 事 に 制 限 はありません 検 査 時 は 原 則 息 を 吸 って 行 いますが 場 合 によっては 息 を 吐 いて 止 めていただくこともあります 撮 影 時 に 体 が 動 くと 画 質 が 劣 化 し 的 確 な 診 断 ができないので 息 止 めの 支 持 のある 間 は しっかり 息 を 止 めて 体 を 動 かさないようにしてください (4) 磁 気 共 鳴 検 査 一 部 の 検 査 ( 特 に 腹 部 臓 器 の 検 査 )では 検 査 前 の 絶 食 が 必 要 になります 必 要 に 応 じて 腸 管 の 動 きを 止 める 薬 や 造 影 剤 を 注 射 して 検 査 します 腸 管 の 動 きを 止 める 薬 を 使 う 場 合 は 腹 部 腸 管 の 造 影 検 査 と 同 様 の 注 意 が 必 要 です 磁 気 共 鳴 検 査 では 以 下 のように 検 査 ができない 方 や 検 査 が 制 限 される 方 特 有 の 注 意 が 必 要 ですので 主 治 医 にご 相 談 ください 体 内 に 磁 性 体 ( 磁 石 に

吸 い 付 く 性 質 のある) 金 属 や 電 子 機 器 ( 心 臓 ペースメーカ 神 経 刺 激 装 置 人 工 内 耳 など)を 装 着 している 方 は 検 査 できません 金 属 はその 性 質 固 定 の 状 態 部 位 などで 検 査 ができるかどうか 千 差 万 別 です 金 属 類 が 体 内 に 入 っている 可 能 性 のある 方 は あらかじめ 主 治 医 にご 相 談 ください また 検 査 当 日 はアイ ライナーなどの 濃 い 化 粧 は 避 けてください 刺 青 のある 方 は 皮 膚 の 低 温 やけど の 可 能 性 があります また 狭 いところの 苦 手 な 方 ( 閉 所 恐 怖 症 )は 検 査 がで きないか 鎮 静 剤 の 併 用 が 必 要 です 金 属 類 は 検 査 室 内 に 持 ち 込 めません また 時 計 磁 気 カード( 銀 行 カード スイカなど) 電 子 機 器 携 帯 電 話 などは 故 障 することがあるので 持 ち 込 めませ んので 入 室 時 専 用 の 検 査 着 に 着 かえていただき これらの 金 属 類 や 財 布 など の 貴 重 品 類 を 専 用 のロッカーなどに 入 れてください 検 査 中 は トントンとかビービ とか 大 きな 音 がします 必 要 であれば 耳 栓 がありますのでお 申 し 出 ください 音 がするのは 機 械 が 正 常 に 動 いている 証 拠 ですのでご 安 心 ください 検 査 するところは 非 常 に 狭 く 圧 迫 感 があることがあ りますが 我 慢 できない 場 合 は お 知 らせください 造 影 剤 の 合 併 症 について は あとでまとめてお 話 します (5) 超 音 波 検 査 特 に 注 意 事 項 はありませんが 腹 部 特 に 上 腹 部 の 検 査 では 検 査 前 の 十 分 な 絶 食 が 必 要 になります 下 腹 部 骨 盤 腔 の 検 査 や 乳 腺 甲 状 腺 の 検 査 では 特 に 注 意 はありません (6) 核 医 学 検 査 検 査 の 種 類 によって 注 意 事 項 は 異 なります FDGPET では 血 中 のブドウ 糖 濃 度 が 高 いと 検 査 結 果 に 影 響 があり せっかく 検 査 しても 無 駄 になってしまいま すので 検 査 前 の 絶 食 をお 願 いいたします 糖 尿 病 がある 方 インスリン 治 療

をしている 方 は 主 治 医 にご 相 談 ください 薬 剤 注 射 後 は 安 静 にして あまり 体 を 動 かしたりしないでください 検 査 の 種 類 により 注 意 事 項 が 異 なりますの で 検 査 前 の 指 示 をお 守 りください 投 与 する 薬 剤 がきわめて 微 量 なので 薬 剤 自 体 による 副 作 用 はほとんどありません 4. 胸 部 画 像 診 断 検 査 の 合 併 症 (1) 放 射 線 被 曝 放 射 線 被 曝 は 最 近 話 題 になることが 多 いようです まずなぜ 放 射 線 検 査 が 必 要 なのか 考 えてみましょう ある 検 査 をするかしにかは その 検 査 により 情 報 が 得 られて 病 気 の 診 断 治 療 に 役 立 つということこと( 検 査 のメリット)と 検 査 をすることによる 悪 いこと(デメリット)を 比 較 して メリットの 大 きいと きのみ 施 行 するのが 原 則 です 画 像 診 断 検 査 もこれと 同 様 で ある 病 気 を 疑 っ てその 診 断 を 決 める あるいは 病 気 の 広 がりを 決 めることが 重 要 になります デメリットには いろいろのものがあります 検 査 手 技 の 中 にはある 程 度 の 合 併 症 が 起 きるものもありますし 検 査 薬 の 副 作 用 もあります 放 射 線 被 曝 はこ のデメリットの 一 つです たしかに 放 射 線 被 曝 により 様 々の 障 害 が 起 きえます 悪 性 腫 瘍 の 発 生 率 も 増 加 するといわれています 一 般 に 医 療 被 曝 ( 医 療 行 為 による 患 者 さんの 被 曝 )は 低 線 量 被 曝 です 悪 性 腫 瘍 の 増 加 は 原 爆 被 災 者 や 原 発 事 故 のような 大 量 被 曝 の 影 響 から 類 推 されたデータ(これを 直 線 仮 説 といいます)で 本 当 に 低 線 量 被 曝 で 悪 性 腫 瘍 の 発 生 が 増 加 したという 報 告 はありません 一 般 に 医 療 被 曝 は 上 限 が 設 定 されていません これは 診 療 に 必 要 な 被 曝 はやむを 得 ないもの であり これをむやみに 制 限 するのは 実 情 に 合 わないからです ( 我 々 病 院 の 職 員 の 被 曝 を 職 業 被 曝 宇 宙 線 などの 自 然 放 射 線 による 一 般 公 衆 の 被 曝 である 公

衆 被 曝 には 上 限 が 設 定 されていますが この 2 つは 放 射 線 被 曝 によるメリ ットがほとんどないからです 医 療 被 曝 職 業 被 曝 公 衆 被 曝 は 厳 密 に 区 別 し て 考 えなければなりません 我 々 診 療 にあたる 医 師 は 検 査 結 果 から 予 測 される 様 々のメリットとデメリ ットを 天 秤 にかけて メリットの 多 いときにのみ 検 査 を 考 えます いたずらに 被 曝 を 恐 れて 必 要 な 検 査 をしないのは 病 気 の 的 確 な 診 断 や 治 療 の 遅 れにつな がる 恐 れがありますので 医 療 従 事 者 を 信 頼 いただき 必 要 な 検 査 はお 受 けにな ることをお 勧 めします もちろん 病 気 がなければ 検 査 も 不 要 ですし 不 必 要 な 被 曝 は 避 けなければなりませんし また 放 射 線 感 受 性 の 高 い 幼 少 児 や 妊 婦 の 被 曝 はできる 限 り 避 けるように 配 慮 が 必 要 です (2) 造 影 剤 による 合 併 症 CT ではヨード 造 影 剤 MR では 主 にガドリニウムという 金 属 の 入 った 造 影 剤 を 必 要 に 応 じて 注 射 します これらの 薬 で 合 併 症 が 起 きることがあります 一 つ はアレルギー 反 応 です 軽 度 のアレルギー 反 応 による 発 疹 やかゆみ 嘔 気 嘔 吐 などは 2-3%の 頻 度 で 起 きるといわれていますが 薬 物 治 療 あるいは 経 過 観 察 で 十 分 対 処 可 能 です ショックに 陥 るような 重 篤 なアレルギー 反 応 (アナフラ キシー 反 応 )は 2000-5000 例 に 一 回 程 度 起 きるとされていますし 20-40 万 例 に 一 例 程 度 の 死 亡 があるとされます このような 場 合 には 入 院 治 療 が 必 要 に なります しかし このような 合 併 症 は 事 前 にその 発 生 を 予 測 することがで きません 注 射 後 の 状 態 を 慎 重 に 見 る 以 外 ないのです ただアレルギー 歴 のあ る 方 や 喘 息 の 方 などでは アレルギー 反 応 の 発 生 率 が 高 くなりと 言 われていま す またヨード 造 影 剤 では 注 射 直 後 には 何 もなくても 1 時 間 後 あるいは 翌 日 になって 発 疹 の 出 る 方 もいます(これを 遅 発 性 合 併 症 といいます) またガドリ ニウム 造 影 剤 は 喘 息 の 方 には 原 則 注 射 できません

もう 一 つは 腎 臓 に 対 する 影 響 です 腎 臓 の 悪 い 方 は ヨード 造 影 剤 が 体 内 に 入 るとさらに 腎 臓 の 機 能 が 低 下 することがあります 腎 臓 の 機 能 障 害 の 程 度 で 造 影 剤 の 投 与 ができない 場 合 や 点 滴 をすることがあります ヨード 造 影 剤 による 腎 機 能 の 悪 化 を 起 こしやすい 危 険 因 子 は 脱 水 です ですので ヨード 造 影 剤 投 与 前 には 脱 水 は 避 けるべきであり 腎 機 能 が 悪 化 している 方 に 造 影 剤 を 使 わなければならない 場 合 は 点 滴 をして 脱 水 を 避 けることがあります 腎 機 能 が 廃 絶 して 血 液 透 析 を 受 けている 方 は 造 影 剤 の 投 与 が 可 能 です MR 造 影 剤 は 腎 臓 の 機 能 を 悪 化 させることは 少 ないのですが 腎 臓 から 排 泄 が 遅 れ 体 内 にガドリニウムが 残 り 合 併 症 を 起 こすので 腎 臓 の 機 能 が 一 定 以 上 に 低 下 している 方 には 使 用 できません (3) その 他 の 合 併 症 造 影 剤 を 注 入 するために 観 血 的 な 手 技 を 要 する 場 合 には これによる 合 併 症 がおこりえます たとえば 動 脈 造 影 などの 検 査 では 一 定 の 率 で 合 併 症 が 起 きることが 知 られています 合 併 症 の 頻 度 は 検 査 の 種 別 や 患 者 さんの 状 態 で 異 なります