第 1 監 査 の 請 求 1 請 求 人 姫 路 市 廣 野 武 男 2 請 求 年 月 日 姫 路 市 職 員 措 置 請 求 ( 住 民 監 査 請 求 政 務 調 査 費 の 返 還 に 係 る 法 定 利 息 の 不 足 以 下 本 件 請 求 という )に 係 る 請 求 書 は 平 成



Similar documents
一宮市町内会に対する防犯カメラ設置補助金交付要綱

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

Taro-事務処理要綱250820

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

2004年度第2回定期監査(学校)事情聴取事項

【労働保険事務組合事務処理規約】

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Taro-29職員退職手当支給規程

Taro-契約条項(全部)

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と

定款

答申第585号

新居浜市印鑑登録及び証明書発行保護事務取扱要領

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

   新潟市市税口座振替事務取扱要領

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

幕別町定住促進住宅建設費補助金交付要綱

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

兵庫県公報(平成25年3月5日 第2号外)

Microsoft PowerPoint - 基金制度

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

所沢市告示第   号

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

<4D F736F F D F303088A4926D8CA78E8497A EF68BC697BF93998C798CB895E28F958BE08CF D6A2E646F63>

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

弁護士報酬規定(抜粋)

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

<4D F736F F D F936F985E8C9A927A95A892B28DB88B408AD68BC696B18B4B92F E646F63>

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

っては いずれか 一 方 の 事 業 を 補 助 金 の 交 付 の 対 象 とする 3 第 1 項 各 号 に 掲 げる 事 業 において 国 県 若 しくは 本 市 からの 補 償 金 の 交 付 又 は 損 害 保 険 契 約 によ る 損 害 てん 補 その 他 これに 類 するものを 受

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

ろによる ⑴ 子 世 帯 満 12 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 末 日 までの 間 にある 者 及 びそ の 親 を 世 帯 構 成 員 ( 当 該 世 帯 を 構 成 する 世 帯 員 ( 世 帯 主 を 含 む )をいう 以 下 同 じ )に 含 む 世 帯 又 は 出

< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>


スライド 1

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

るよう 工 事 打 合 せ 簿 ( 様 式 2)により 受 注 者 に 求 めます 5-1 理 由 書 ( 様 式 3)が 提 出 され 特 別 の 事 情 を 有 すると 認 めた 場 合 は 社 会 保 険 等 の 加 入 が 確 認 できる 書 類 を 提 出 するよう 工 事 打 合 せ 簿

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

競 争 参 加 資 格 審 査 等 事 務 取 扱 要 領 ( 抜 粋 ) ( 有 資 格 者 としない 者 ) 第 6 条 契 約 事 務 責 任 者 は 契 約 を 締 結 する 能 力 を 有 しない 者 破 産 者 で 復 権 を 得 ない 者 及 び 暴 力 団 等 の 反 社 会 的 勢

退職手当とは

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

国 税 通 則 法 の 見 直 しについて(23 年 度 改 正 ) 税 務 調 査 手 続 の 明 確 化 更 正 の 請 求 期 間 の 延 長 処 分 の 理 由 附 記 等 国 税 通 則 法 の 大 幅 な 見 直 しを 実 施 主 な 改 正 事 項 1. 税 務 調 査 手 続 ( 平

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を


若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

定款  変更

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

パソコン賃貸借契約

(2) 協 会 加 入 月 の1カ 月 前 までに 様 式 1が 提 出 された 市 町 村 等 に 対 して 契 約 書 及 び 掛 金 請 求 書 を 送 付 します その 後 返 送 されてきた 様 式 2-2を 保 管 し 掛 金 の 納 入 を 確 認 します 第 2 章 契 約 更 新

スライド 1

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

Taro-01 議案概要.jtd

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

南伊豆町空き家バンクリフォーム等補助金交付要綱

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

老発第    第 号

自動継続自由金利型定期預金(M型)規定

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<4D F736F F D E6D94688CAD8E968BC68EC08E7B977697CC814095BD90AC E C8E89FC90B32E646F63>

西関東書式

1

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

岐阜市飼い主不明なねこ不妊手術補助金交付要綱

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

Transcription:

姫 監 公 表 第 1 号 平 成 2 5 年 1 月 2 5 日 姫 路 市 監 査 委 員 井 神 曉 同 小 林 茂 信 住 民 監 査 請 求 ( 政 務 調 査 費 の 返 還 に 係 る 法 定 利 息 の 不 足 につ い て ) に 係 る 監 査 の 結 果 に つ い て 平 成 24 年 11 月 30 日 に 受 付 し た 地 方 自 治 法 第 2 4 2 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づ く 住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 の 結 果 を 同 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づ き 次 の と お り 公 表 します

第 1 監 査 の 請 求 1 請 求 人 姫 路 市 廣 野 武 男 2 請 求 年 月 日 姫 路 市 職 員 措 置 請 求 ( 住 民 監 査 請 求 政 務 調 査 費 の 返 還 に 係 る 法 定 利 息 の 不 足 以 下 本 件 請 求 という )に 係 る 請 求 書 は 平 成 2 4 年 1 1 月 3 0 日 に 提 出 さ れ ま し た 3 請 求 人 の 主 張 本 件 請 求 書 に 記 載 さ れ た 請 求 の 内 容 は 次 の と お り で す ( 原 文 の ま ま 掲 載 但 し 個 人 名 及 び 団 体 名 は 伏 字 に 変 え て い ま す ) 請 求 の 趣 旨 姫 路 市 議 会 議 長 が 政 務 調 査 費 を251,100 円 を 違 法 に 使 用 したとして 平 成 24 年 11 月 1 日 に 議 長 が 所 属 する 会 派 が 姫 路 市 に 全 額 返 還 し た が 法 定 金 利 の 未 納 が 1 7 円 あ り その 額 を 議 長 が 所 属 する 会 派 が 姫 路 市 に 返 還 さ せ る こ と を 求 め る 請 求 の 理 由 市 議 会 議 長 が 政 務 調 査 費 251,100 円 を 違 法 に 使 用 した としてその 額 を 姫 路 市 に 返 還 させることを 求 める 住 民 監 査 請 求 書 が 平 成 2 4 年 1 0 月 2 3 日 に 姫 路 市 監 査 委 員 に 提 出 し た 姫 路 市 監 査 委 員 はこの 住 民 監 査 請 求 書 を 収 受 したが 監 査 の 実 施 の 判 断 をする 前 に 議 長 が 所 属 する 会 派 が 平 成 24 年 11 月 1 日 に 姫 路 市 に 全 額 を 返 還 したが その 際 姫 路 市 は 法 定 金 利 の 徴 収 漏 れがあった その 法 定 金 利 の 返 還 を 求 める 住 民 監 査 請 求 書 が 平 成 2 4 年 11 月 6 日 に 姫 路 市 監 査 委 員 に 提 出 した これについても 姫 路 市 監 査 委 員 が 監 査 の 実 施 の 判 断 をする 前 に 議 長 が 所 属 する 会 派 が 平 成 24 年 11 月 9 日 に 法 定 金 利 として7,409 円 を 姫 路 市 に 返 還 し た 而 し て 法 定 金 利 の 利 息 計 算 に 間 違 い が あ る 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 する 法 律 第 25 条 前 各 条 の 規 定 に よ る 改 正 後 の 規 定 ( 他 の 法 令 の 規 定 に お い て 準 用 す る 場 合 も 含 む ) に 定 める 延 滞 税 利 子 税 還 付 加 算 金 延 滞 金 加 算 金 過 怠 金 違 約 1

金 割 増 金 納 付 金 及 び 延 滞 利 息 その 他 法 令 で 指 定 するこれらに 類 する ものの 額 の 計 算 につきこれらの 法 律 の 指 定 その 他 法 令 の 規 定 に 定 める 年 当 りの 割 合 は 閏 年 の 日 を 含 む 期 間 についても 三 百 六 十 五 日 当 りの 割 合 と す る と 規 定 さ れ て い る つまり が 返 還 した7,409 円 の 利 息 計 算 は 分 母 が366 日 としており 分 母 を 法 律 の 規 定 による365 日 で 計 算 すると 17 円 の 不 足 が 生 じる よって その 不 足 額 17 円 の 返 還 を 求 めるもの で あ る よ っ て 地 方 自 治 法 第 2 4 2 条 第 1 項 の 規 定 に よ り 別 紙 事 実 証 明 を 添 え 必 要 な 措 置 を 講 じ る こ と を 求 め る 4 事 実 を 証 す る 書 面 請 求 人 は 事 実 証 明 書 と し て 次 の 各 書 面 を 添 付 し て い ま す (1) 平 成 2 4 年 1 1 月 1 6 日 付 公 文 書 公 開 決 定 通 知 書 の 写 し (2) 上 記 (1)に よ り 監 査 委 員 か ら 公 開 さ れ た 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 公 文 書 の 写 し ア 政 務 調 査 費 返 還 金 の 納 入 通 知 書 兼 領 収 書 イ 政 務 調 査 費 返 還 金 に 対 す る 法 定 利 息 の 納 入 通 知 書 兼 領 収 書 5 監 査 執 行 上 の 除 斥 本 件 請 求 の 監 査 に つ い て は 議 員 の う ち か ら 選 任 さ れ た 長 谷 川 任 武 委 員 及 び 坂 本 学 委 員 を 地 方 自 治 法 ( 昭 和 2 2 年 法 律 第 6 7 号 以 下 自 治 法 と い う ) 第 1 9 9 条 の 2 の 規 定 に よ り 除 斥 と し ま し た 6 請 求 の 受 理 本 件 請 求 は 自 治 法 第 2 4 2 条 第 1 項 に 規 定 す る 要 件 を 具 備 し て い る も の と 認 め 平 成 2 4 年 1 2 月 5 日 に 受 理 し ま し た 第 2 監 査 の 実 施 1 監 査 の 対 象 事 項 本 件 請 求 に 係 る 政 務 調 査 費 251,100 円 ( 以 下 本 件 政 務 調 査 費 と いう )に 対 する 法 定 利 息 ( 以 下 本 件 法 定 利 息 という )として 納 入 さ れた 金 員 7,409 円 ( 以 下 本 件 納 入 済 利 息 という )に 不 足 額 が 生 じており 市 長 が そ の 返 還 請 求 権 の 行 使 ( 財 産 の 管 理 )を 怠 っ た こ と に よ り 市 に 損 害 を 与 え て い る か ど う か に つ い て 監 査 す る こ と と し ま し た 2

2 監 査 対 象 部 局 議 会 事 務 局 を 監 査 対 象 部 局 と し ま し た 3 請 求 人 の 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 請 求 人 に 対 し 自 治 法 第 2 4 2 条 第 6 項 の 規 定 に 基 づ き 平 成 2 4 年 1 2 月 1 7 日 に 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 を 行 う 機 会 を 与 え ま し た そ れ に 基 づ き 追 加 の 証 拠 書 類 と し て 次 の 書 面 の 提 出 が あ り ま し た (1) 平 成 2 4 年 1 1 月 2 1 日 付 公 文 書 公 開 決 定 通 知 書 の 写 し (2) 上 記 (1)に よ り 議 会 事 務 局 か ら 公 開 さ れ た 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 公 文 書 の 写 し ア 平 成 2 3 年 度 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 決 裁 及 び 添 付 資 料 ( 当 該 政 務 調 査 費 に 係 る 政 務 調 査 費 支 出 書 領 収 証 書 成 果 物 ) イ 平 成 2 3 年 度 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 調 定 書 ウ 平 成 2 3 年 度 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 収 入 内 訳 書 ( 平 成 2 4 年 1 1 月 1 日 収 入 分 収 入 リ ス ト ) エ 政 務 調 査 費 返 還 金 の 納 入 通 知 書 兼 領 収 書 (3) 上 記 (1)によって 議 会 事 務 局 か ら 公 開 さ れ た 政 務 調 査 費 返 還 に 対 す る 法 定 利 息 に 係 る 公 文 書 の 写 し ア 平 成 2 3 年 度 法 定 利 息 に 係 る 決 裁 イ 平 成 2 3 年 度 法 定 利 息 に 係 る 調 定 書 ウ 平 成 23 年 度 法 定 利 息 に 係 る 収 入 内 訳 書 ( 平 成 2 4 年 1 1 月 9 日 収 入 分 収 入 リ ス ト ) エ 法 定 利 息 の 納 入 通 知 書 兼 領 収 書 (4) 姫 路 市 市 税 条 例 の 一 部 ( 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 す る 条 例 ( 抜 粋 ) ) (5) 例 規 一 覧 ( 姫 路 市 介 護 保 険 条 例 姫 路 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 する 条 例 及 び 姫 路 市 臨 床 研 修 医 奨 励 金 の 貸 与 に 関 す る 条 例 施 行 規 則 ) ま た 請 求 人 が 陳 述 を 行 い 次 の と お り 本 件 請 求 の 補 足 説 明 を 行 い ま し た (6) 政 務 調 査 費 は 市 の 補 助 金 であるので その 返 還 請 求 権 は 私 法 上 の 債 権 で な く 行 政 上 の 債 権 ( 公 法 上 の 債 権 )で あ る (7) 姫 路 市 市 税 条 例 姫 路 市 介 護 保 険 条 例 や 姫 路 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 す る 条 例 で は 閏 年 の 場 合 で あ っ て も 3 6 5 日 当 た り の 割 合 と す る と 3

規 定 さ れ て い る (8) 当 該 法 定 利 息 の 不 足 額 1 7 円 の 計 算 式 は 次 の と お り で あ る 2 5 1, 0 0 0 円 5 % 2 1 6 日 / 3 6 5 日 = 7, 4 2 6. 8 4 円 7, 4 2 6 円 - 7, 4 0 9 円 ( 本 件 納 入 済 利 息 ) = 1 7 円 4 監 査 対 象 部 局 の 陳 述 平 成 2 4 年 1 2 月 1 7 日 に 議 会 事 務 局 長 ほ か 関 係 職 員 に よ る 陳 述 の 聴 取 を 行 い ま し た な お 陳 述 の 要 旨 は 次 の と お り で す (1) 利 息 の 金 利 は 民 法 第 4 0 4 条 の 規 定 に よ り 年 5 分 で 計 算 さ れ て い る (2) 利 息 の 日 割 計 算 は 民 法 第 1 4 3 条 第 1 項 の 規 定 に よ り 暦 に 従 っ て 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 計 算 さ れ て い る (3) 利 息 計 算 の 期 間 は 政 務 調 査 費 交 付 条 例 第 8 条 第 2 項 で 定 め る 政 務 調 査 費 支 出 書 に よ り 確 認 さ れ た 支 出 日 ( 平 成 2 4 年 3 月 3 0 日 )の 翌 日 ( 同 年 3 月 3 1 日 )か ら 納 入 の あ っ た 日 ( 同 年 1 1 月 1 日 )で あ る よ っ て 議 会 事 務 局 と し て は 適 正 な も の と 認 識 し て い る 5 監 査 の 実 施 監 査 対 象 部 局 に 対 し て 関 係 書 類 及 び そ の 他 の 記 録 等 の 提 出 を 求 め る と と も に 関 係 職 員 か ら の 事 情 聴 取 も 実 施 し ま し た 第 3 監 査 の 結 果 1 事 実 関 係 の 確 認 ⑴ 本 件 政 務 調 査 費 の 返 還 に つ い て ア 関 係 部 局 で あ る 議 会 事 務 局 総 務 課 の 説 明 に よ る と 本 件 政 務 調 査 費 の 返 還 に 係 る 経 緯 等 は 以 下 の と お り で す 平 成 2 4 年 3 月 3 0 日 に ( 以 下 同 会 派 と い う ) 所 属 の 議 員 が 政 務 調 査 の た め の 費 用 2 5 1,100 円 ( 市 政 報 告 資 料 作 成 費 1 4 9,1 0 0 円 郵 便 切 手 代 1 0 2,0 0 0 円 ) を 支 出 し 同 会 派 は 同 議 員 に 政 務 調 査 費 と し て 同 日 に 同 額 を 同 議 員 4

に 交 付 し た 平 成 2 4 年 1 1 月 1 日 に 同 会 派 か ら 会 派 と し て 当 該 費 用 に つ き 政 務 調 査 費 以 外 で の 支 出 と 決 定 し た の で 当 該 政 務 調 査 費 の 支 出 を 修 正 し 返 還 し た い と の 申 し 出 が あ り 議 会 事 務 局 総 務 課 が 同 日 に 同 額 の 納 入 通 知 書 を 発 行 し 同 日 中 に 同 会 派 が 金 融 機 関 に 納 入 し た 政 務 調 査 費 は 会 計 年 度 末 に お い て 一 括 し て 精 算 す る 方 式 を と っ て い る た め 会 計 年 度 終 了 後 に 政 務 調 査 費 収 支 報 告 書 等 の 修 正 変 更 等 の 届 出 規 定 が 設 け ら れ て お ら ず 同 会 派 か ら 文 書 の 提 出 や 報 告 は 受 けて い な い が 返 還 に か か る 書 類 は 当 該 年 度 の 最 終 的 な 収 支 が わ かるよ う に 収 支 報 告 書 等 に 添 付 し て い る イ 議 会 事 務 局 総 務 課 は 当 該 政 務 調 査 費 返 還 金 2 5 1,1 0 0 円 を 会 計 年 度 が 終 了 し て い た た め 平 成 23 年 度 ( 過 年 度 ) の 支 出 で あ る 本 件 政 務 調 査 費 の 歳 出 科 目 へ の 戻 入 ( 返 還 ) 手 続 き が で き ず 平 成 2 4 年 度 ( 翌 年 度 ) 歳 入 の 諸 収 入 雑 入 そ の 他 雑 収 入 と し て 平 成 24 年 1 1 月 1 日 に 収 入 していることを 調 定 書 収 入 関 係 決 裁 等 関 係 書 類 に よ り 確 認 し 同 収 入 関 係 決 裁 等 に 本 件 政 務 調 査 費 に 係 る 政 務 調 査 費 支 出 書 の 写 し 等 が 添 付 さ れ て い る こ と を 確 認 し ま し た ⑵ 本 件 納 入 済 利 息 に つ い て ア 関 係 部 局 で あ る 議 会 事 務 局 総 務 課 の 説 明 に よ る と 本 件 納 入 済 利 息 に 係 る 経 緯 等 は 以 下 の と お り で す 平 成 2 4 年 1 1 月 9 日 同 会 派 か ら の 申 し 出 に よ り 議 会 事 務 局 総 務 課 が 同 日 に 先 に 返 還 された251,100 円 の 利 息 相 当 額 7,409 円 の 納 入 通 知 書 を 発 行 し 同 日 中 に 同 会 派 が 金 融 機 関 に 納 入 した 当 該 法 定 利 息 相 当 額 は 私 法 ( 民 法 ) 上 の 債 権 に よ る 収 入 で あ る の で 民 法 の 諸 規 定 に 基 づ き 政 務 調 査 費 返 還 金 251,1 0 0 円 に 対 し て 利 息 計 算 し た も の で あ る (4 監 査 対 象 部 局 の 陳 述 参 照 ) 法 定 利 息 計 算 ( 日 割 り 計 算 )に お い て 利 息 計 算 期 間 が 閏 年 に あ た る た め 民 法 第 1 4 3 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づ き 1 年 を 3 6 6 日 ( 閏 年 )と し て 計 算 さ れ て い る 利 息 計 算 期 間 の 起 算 日 は 政 務 調 査 費 支 出 書 の 写 し を 確 認 す る と 同 会 派 が 同 年 3 月 3 0 日 に 公 金 と し て 本 件 政 務 調 査 費 を 支 出 し て い た の で 民 法 第 1 4 0 条 の 規 定 に 基 づ き 同 日 の 翌 日 と な っ て い る イ 議 会 事 務 局 総 務 課 は 本 件 納 入 済 利 息 を 平 成 2 4 年 1 1 月 9 日 に 歳 5

入 科 目 諸 収 入 雑 入 そ の 他 雑 収 入 で 収 入 し て い る こ と を 調 定 書 収 入 関 係 決 裁 等 関 係 書 類 に よ り 確 認 し ま し た ⑶ 政 務 調 査 費 返 還 に 係 る 根 拠 法 令 に つ い て ア 自 治 法 自 治 法 に 特 段 の 規 定 は あ り ま せ ん イ 条 例 本 市 条 例 の 規 定 は 次 の と お り で す 姫 路 市 議 会 政 務 調 査 費 交 付 条 例 ( 平 成 1 3 年 3 月 2 8 日 条 例 第 1 号 以 下 交 付 条 例 と い う ) ( 政 務 調 査 費 の 返 還 ) 第 9 条 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 会 派 が そ の 年 度 に お い て 交 付 を 受 け た 政 務 調 査 費 の 総 額 か ら 当 該 会 派 が そ の 年 度 に お い て 市 政 の 調 査 研 究 に 資 す る た め 必 要 な 経 費 と し て 支 出 し た 総 額 を 控 除 し て 残 余 が あ る と き は 当 該 残 余 の 額 を 毎 年 4 月 30 日 ま で に 市 長 に 返 還 し な け れ ば な ら な い 2 前 項 の 規 定 に か か わ ら ず 議 員 の 任 期 が 満 了 し た 場 合 に お い て 交 付 を 受 け た 政 務 調 査 費 に 残 余 が あ る と き は 会 派 の 代 表 者 及 び 経 理 責 任 者 で あ っ た 者 は 当 該 残 余 の 額 を 任 期 満 了 の 日 か ら 30 日 以 内 に 市 長 に 返 還 し な け れ ば な ら な い 3 第 1 項 の 規 定 に か か わ ら ず 議 会 又 は 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 会 派 が 解 散 し た 場 合 に お い て 交 付 を 受 け た 政 務 調 査 費 に 残 余 が あ る と き は 会 派 の 代 表 者 及 び 経 理 責 任 者 で あ っ た 者 は 当 該 残 余 の 額 を 解 散 し た 日 か ら 30 日 以 内 に 市 長 に 返 還 し な け れ ば な ら な い < 参 考 > ( 交 付 の 方 法 ) 第 4 条 政 務 調 査 費 は 各 四 半 期 の 最 初 の 月 に 当 該 四 半 期 に 属 す る 月 数 分 を 交 付 す る た だ し 四 半 期 の 途 中 に お い て 議 員 の 任 期 が 満 了 す る 場 合 は 任 期 満 了 の 日 の 属 す る 月 ま で の 月 数 分 を 交 付 す る ( 収 支 報 告 書 等 の 提 出 等 ) 第 8 条 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 会 派 は 規 則 で 定 め る 政 務 調 査 費 収 支 報 告 書 を 作 成 し 議 長 に 提 出 し な け れ ば な ら な い 6

2 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 会 派 は 政 務 調 査 費 の 支 出 に 係 る 領 収 証 書 等 の 証 拠 書 類 を 添 付 し た 規 則 で 定 め る 政 務 調 査 費 支 出 書 を 作 成 し 規 則 で 定 め る と こ ろ に よ り 保 管 す る と と も に そ の 写 し( 添 付 さ れ た 証 拠 書 類 の 写 し を 含 む 以 下 同 じ )を 議 長 に 提 出 し な け れ ば な ら な い 3 第 1 項 の 規 定 に よ る 政 務 調 査 費 収 支 報 告 書 の 提 出 及 び 前 項 の 規 定 に よ る 政 務 調 査 費 支 出 書 の 写 し の 提 出 ( 以 下 収 支 報 告 書 等 の 提 出 と い う )は 前 年 度 の 交 付 に 係 る 政 務 調 査 費 に つ い て 毎 年 4 月 30 日 ま で に 行 わ な け れ ば な ら な い 4 前 項 の 規 定 に か か わ ら ず 議 員 の 任 期 が 満 了 し た と き は 会 派 の 代 表 者 及 び 経 理 責 任 者 で あ っ た 者 は 任 期 満 了 の 日 か ら 30 日 以 内 に 収 支 報 告 書 等 の 提 出 を 行 わ な け れ ば な ら な い 5 第 3 項 の 規 定 に か か わ ら ず 議 会 又 は 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 会 派 が 解 散 し た と き は 会 派 の 代 表 者 及 び 経 理 責 任 者 で あ っ た 者 は 解 散 の 日 か ら 30 日 以 内 に ( 議 会 が 解 散 し た と き は 速 や か に ) 収 支 報 告 書 等 の 提 出 を 行 わ な け れ ば な ら な い ウ 規 則 本 市 規 則 に 特 段 の 規 定 は あ り ま せん エ 民 法 ( 明 治 2 9 年 4 月 2 7 日 法 律 第 8 9 号 ) 政 務 調 査 費 返 還 に 関 連 する 民 法 の 主 な 規 定 は 次 の と お り で す 第 4 1 2 条 ( 履 行 期 と 履 行 遅 滞 ) 第 7 0 3 条 ( 不 当 利 得 の 返 還 義 務 ) ⑷ 政 務 調 査 費 返 還 金 に 対 す る 法 定 利 息 に 係 る 根 拠 法 令 に つ い て ア 自 治 法 自 治 法 に 特 段 の 規 定 は あ り ま せ ん が 請 求 人 が 例 に あ げ て い る 延 滞 金 に つ い て の 規 定 は 次 の と お り で す 第 2 3 1 条 の 3 ( 督 促 滞 納 処 分 等 ) イ 条 例 本 市 条 例 に 特 段 の 規 定 は あ り ま せ ん が 請 求 人 が 例 に あ げ て い る 姫 路 市 市 税 条 例 姫 路 市 介 護 保 険 条 例 及 び 姫 路 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 す る 条 例 の 延 滞 金 に つ い て の 主 な 規 定 は 次 の と お り で す 姫 路 市 市 税 条 例 ( 昭 和 2 5 年 8 月 1 2 日 条 例 第 2 4 号 ) 参 考 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 す る 条 例 ( 昭 和 45 年 10 7

月 8 日 条 例 第 37 号 ) ( 年 当 り の 割 合 の 基 礎 と な る 日 数 ) 第 9 条 第 1 条 第 3 条 から 第 5 条 ま で 第 7 条 及 び 前 条 の 規 定 に よ る 改 正 後 の 条 例 の 規 定 に 定 め る 延 滞 金 の 額 の 計 算 に つ き こ れ ら の 条 例 の 規 定 に 定 め る 年 当 り の 割 合 は 閏 年 の 日 を 含 む 期 間 に つ い て も 365 日 当 り の 割 合 と す る 姫 路 市 介 護 保 険 条 例 ( 平 成 1 2 年 3 月 2 9 日 条 例 第 4 7 号 ) ( 延 滞 金 ) 第 7 条 第 4 項 第 1 項 に 規 定 す る 年 当 た り の 割 合 は う る う 年 の 日 を 含 む 期 間 に つ い て も 3 6 5 日 当 た り の 割 合 と す る 姫 路 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 す る 条 例 ( 平 成 2 0 年 3 月 2 6 日 条 例 第 1 号 ) ( 延 滞 金 ) 第 5 条 第 4 項 第 1 項 に 規 定 す る 年 当 た り の 割 合 は う る う 年 の 日 を 含 む 期 間 に つ い て も 3 6 5 日 当 た り の 割 合 と す る ウ 規 則 本 市 規 則 に 特 段 の 規 定 は あ り ま せ ん エ 民 法 政 務 調 査 費 返 還 金 に 対 す る 法 定 利 息 に 関 連 す る 民 法 の 主 な 規 定 は 次 の と お り で す 第 8 9 条 ( 果 実 の 帰 属 ) 第 1 4 0 条 ( 期 間 の 起 算 ) 第 1 4 3 条 ( 暦 に よ る 期 間 の 計 算 ) 第 4 0 4 条 ( 法 定 利 率 ) 第 4 1 5 条 ( 債 務 不 履 行 に よ る 損 害 賠 償 ) 第 7 0 4 条 ( 悪 意 の 受 益 者 の 返 還 義 務 等 ) 第 7 0 9 条 ( 不 法 行 為 に よ る 損 害 賠 償 ) ⑸ 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 す る 法 律 等 に つ い て 請 求 人 が 摘 示 し て い る 閏 年 に お け る 利 息 計 算 関 係 法 令 で あ る 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 す る 法 律 ( 昭 和 4 5 年 4 月 1 日 法 律 第 1 3 号 以 下 年 利 移 行 法 と い う ) 第 2 5 条 で は 前 各 条 の 規 定 に よ る 改 正 後 の 法 律 の 規 定 ( 他 の 法 令 の 規 定 において 準 用 する 場 合 を 含 む )に 定 8

める 延 滞 税 利 子 税 還 付 加 算 金 延 滞 金 加 算 金 過 怠 金 違 約 金 割 増 金 納 付 金 及 び 延 滞 利 息 そ の 他 政 令 で 指 定 す る こ れ ら に 類 す る も の の 額 の 計 算 に つ き こ れ ら の 法 律 の 規 定 そ の 他 法 令 の 規 定 に 定 め る 年 当 た り の 割 合 は 閏 年 の 日 を 含 む 期 間 に つ い て も 3 6 5 日 当 た り の 割 合 と す る と 規 定 さ れ て い ま す 同 法 の 立 法 趣 旨 は 利 率 等 を 日 歩 建 てで 表 示 している 法 律 の 規 定 を 一 括 して 年 利 建 ての 表 示 に 改 めるものであり( 昭 和 45 年 3 月 3 日 第 63 回 国 会 大 蔵 委 員 会 同 法 提 案 理 由 説 明 ) 対 象 と し て い る 法 律 は 国 税 通 則 法 地 方 税 法 土 地 収 用 法 道 路 法 農 地 法 等 の 5 8 の 法 律 で す また 同 法 の 施 行 に 伴 い 同 法 第 25 条 及 び 関 係 法 の 規 定 に 基 づき 利 率 等 の 表 示 の 年 利 建 て 移 行 に 関 す る 政 令 ( 以 下 年 利 移 行 令 と い う ) が 制 定 され 対 象 政 令 として 所 得 税 法 施 行 令 法 人 税 法 施 行 令 地 方 税 法 施 行 令 等 が 列 挙 さ れ て い ま す ⑹ 閏 年 に お け る 利 息 の 計 算 に つ い て 本 件 納 入 済 利 息 の 利 息 計 算 に お い て 利 率 は 法 令 に 特 段 の 規 定 が な い た め 民 法 第 4 0 4 条 規 定 の 年 利 ( 5 % )で 定 め ら れ る こ と と な り 民 法 第 8 9 条 第 2 項 の 規 定 に よ り 日 割 り で 計 算 さ れ ていま す 利 率 が 年 利 で 定 め ら れ る 場 合 民 法 第 1 4 3 条 第 1 項 で 週 月 又 は 年 に よ っ て 期 間 を 定 め た と き は そ の 期 間 は 暦 に よ っ て 計 算 す る と 規 定 さ れ て い ま す 1 年 の 日 数 は 平 年 ( 3 6 5 日 ) と 閏 年 ( 3 6 6 日 ) で 違 う の で 利 息 計 算 の 起 算 日 か ら 数 え て 年 の 途 中 で 計 算 を し な け れ ば な ら な い 場 合 閏 年 を 3 6 5 日 と し て 扱 う こ と と す る な ど 当 事 者 間 で の 合 意 が あ る と き や 法 令 に 特 段 の 規 定 が あ る と き を 除 き そ の 計 算 方 法 が 問 題 と な り ま す 暦 に し た が っ て 利 息 計 算 を す る 場 合 そ の 期 間 が 平 年 の 中 に あ る 場 合 に は 3 6 5 日 閏 年 の 中 に あ る 場 合 は 3 6 6 日 で 計 算 す る 考 え 方 ( 以 下 暦 年 閏 年 説 と い う )や 利 息 計 算 期 間 の 起 算 日 を 基 準 と し て 向 こう 1 年 間 の 中 に 2 月 2 9 日 を 含 む 場 合 に は 3 6 6 日 含 ま な い 場 合 に は 3 6 5 日 で 計 算 す る 考 え 方 ( 以 下 2 月 2 9 日 基 準 説 と い う ) が あ り ま す ⑺ 裁 判 判 決 ( 裁 判 所 判 断 ) に つ い て 本 件 請 求 に 関 連 す る と 考 え ら れ る 政 務 調 査 費 の 返 還 や 遅 延 損 害 金 に 係 る 裁 判 判 決 ( 裁 判 所 判 断 の 抜 粋 ) は 次 の と お り で す 9

ア 東 京 都 品 川 区 政 務 調 査 費 等 事 件 ( 平 成 2 1 年 1 0 月 1 6 日 東 京 地 方 裁 判 所 判 決 以 下 東 京 地 裁 判 決 と い う ) 政 務 調 査 費 は 地 方 自 治 法 及 び 条 例 に お い て 特 に 定 め ら れ た 交 付 金 で あ り そ の 目 的 内 容 等 に 照 ら す と 政 務 調 査 費 の 交 付 は 公 法 上 の 原 因 に 基 づ く も の と い う こ と が で き こ の よ う な 公 法 上 の 原 因 に 基 づ い て 交 付 さ れ た 金 員 の 返 還 を 内 容 と す る 不 当 利 得 返 還 請 求 権 は 公 法 上 の 債 権 で あ る と い う べ き で あ る イ 弘 前 市 政 務 調 査 費 返 還 履 行 請 求 控 訴 事 件 ( 平 成 2 3 年 5 月 2 0 日 仙 台 高 等 裁 判 所 判 決 以 下 仙 台 高 裁 判 決 と い う ) 本 件 条 例 ( 弘 前 市 議 会 政 務 調 査 費 交 付 条 例 ) に は 交 付 を 受 け た 政 務 調 査 費 に 残 余 が あ る 場 合 の 返 還 義 務 を 定 め た 規 定 は あ る も の の そ の 返 還 時 期 に つ い て 明 確 に 定 め た 規 定 は な い し か し 収 支 報 告 書 の 提 出 期 限 を 定 め る 本 件 条 例 の 規 定 及 び そ の 趣 旨 に 照 ら せ ば 本 件 条 例 は 残 余 金 の 返 還 時 期 に つ い て は 確 定 期 限 ( 政 務 調 査 費 の 交 付 に 係 る 年 度 の 翌 年 度 の 4 月 3 0 日 ) 又 は 不 確 定 期 限 ( 議 員 で な く な っ た 日 か ら 3 0 日 以 内 ) を 定 め て い る も の と い う べ き で あ る 不 当 利 得 返 還 請 求 に お け る 附 帯 請 求 ( 遅 延 損 害 金 ) の 起 算 日 は 政 務 調 査 費 の 交 付 を 受 け た 年 度 の 翌 年 度 の 5 月 1 日 と 認 め る の が 相 当 で あ る 以 上 仙 台 高 裁 判 決 では 弘 前 市 に 対 し て 違 法 な 政 務 調 査 費 を 支 出 し た 議 員 に 不 当 利 得 の 返 還 及 び 遅 延 損 害 金 ( 法 定 利 息 ) を 請 求 す る こ と を 命 じ る と と も に 既 に 政 務 調 査 費 を 自 主 的 に 返 還 した 議 員 に 対 し て も 5 月 1 日 か ら 自 主 返 還 日 ま で の 遅 延 損 害 金 を 請 求 す る こ と を 命 じ て い ます なお 平 成 1 9 年 4 月 の 弘 前 市 政 務 調 査 費 返 還 請 求 住 民 訴 訟 控 訴 審 判 決 に お い て も 仙 台 高 裁 判 決 と 同 様 の 判 断 が な さ れ て お り 同 控 訴 審 判 決 は 最 高 裁 判 所 が 平 成 1 9 年 1 0 月 2 6 日 原 告 の 上 告 を 棄 却 し 上 告 審 と し て 受 理 し な い こ と を 決 定 し た こ と に よ り 確 定 し て い ま す エ 神 戸 市 焼 却 炉 談 合 損 害 賠 償 控 訴 事 件 及 び 同 附 帯 請 求 事 件 に 係 る 請 求 異 議 事 件 ( 平 成 2 2 年 1 0 月 1 3 日 神 戸 地 方 裁 判 所 判 決 以 下 神 戸 地 裁 判 決 と い う ) 遅 延 損 害 金 の 計 算 方 法 に 関 し て 民 法 第 1 4 3 条 等 の 関 係 法 令 の 文 言 から2 月 2 9 日 基 準 説 と 暦 年 閏 年 説 のいず れ の 見 解 を 採 用 す べ き か ど う か を 決 す る こ と は 困 難 で あ り 両 説 と も そ れ ぞ れ 合 理 的 な 理 由 が な い と は い え ず い ず れ の 見 解 に 従 っ て 遅 延 損 害 金 の 計 算 法 を 行 う 10

べ き か ど う か を 直 ち に 決 す る こ と は で き な い 2 判 断 ⑴ 年 利 移 行 法 及 び 年 利 移 行 令 の 適 用 に つ い て ア 年 利 移 行 法 及 び 年 利 移 行 令 の 適 用 を 受 け る 利 息 債 権 に つ い て 請 求 人 が 主 張 す る 本 件 法 定 利 息 の 計 算 の 年 当 た り の 割 合 ( 3 6 5 日 ) に つ い ての 根 拠 法 令 で あ る 年 利 移 行 法 に お い て は そ の 適 用 を 受 け る 法 律 が 限 定 列 挙 さ れ て お り 同 法 の 施 行 に 伴 い 制 定 さ れ た 年 利 移 行 令 に お い て も その 適 用 を 受 け る 関 係 政 令 が 列 挙 さ れ て い ま す こ の よ う な 規 定 の 仕 方 か ら す れ ば 同 法 及 び 同 政 令 の 適 用 を 受 け 年 当 た り の 割 合 が 閏 年 の 日 を 含 む 期 間 に つ い て も 3 6 5 日 当 た り の 割 合 と な る 利 息 債 権 は 同 法 及 び 同 政 令 や 条 例 規 則 を 含 む 関 係 法 令 に 利 率 等 の 定 め の あ る 公 法 上 の 利 息 債 権 に 限 ら れ ると 解 す る の が 相 当 で す ま た 利 率 等 を 日 歩 建 て で 表 示 し て い る 法 律 の 規 定 を 一 括 し て 年 利 建 て の 表 示 に 改 め る も の と す る 同 法 の 立 法 趣 旨 か ら み る と 現 行 の 公 法 上 の 利 息 債 権 全 て に つ い て 同 法 が 適 用 ま た は 準 用 さ れ る も の で は な く 同 法 施 行 ( 昭 和 4 5 年 4 月 ) 後 に 設 け ら れ た 新 た な 制 度 に よ り 発 生 し た 公 法 上 の 利 息 債 権 に 係 る 閏 年 の 日 を 含 む 期 間 の 定 め に つ い て は 同 法 以 外 の 当 該 制 度 に 係 る 個 別 の 法 令 に 委 ね ら れ て い る と 考 え ま す イ 本 件 法 定 利 息 の 返 還 請 求 権 は 年 利 移 行 法 及 び 年 利 移 行 令 が 適 用 又 は 準 用 さ れ る 利 息 債 権 か ど う か に つ い て 本 件 法 定 利 息 の 元 本 で あ る 本 件 政 務 調 査 費 の 返 還 請 求 権 は 東 京 地 裁 判 決 で 判 示 さ れ ているよ う に 公 法 上 の 原 因 に 基 づ い て 交 付 さ れ た 金 員 の 返 還 を 内 容 と す る 公 法 上 の 債 権 で あ る と い え ま す そ し て 本 件 法 定 利 息 の 返 還 請 求 権 は 仙 台 高 裁 判 決 で 判 示 さ れ て い る よ う に 交 付 条 例 で 定 め ら れ た 期 限 ま で に 返 還 さ れ な か っ た 本 件 政 務 調 査 費 に 対 す る 遅 延 損 害 金 請 求 権 であり 公 法 上 の 債 権 である 本 件 政 務 調 査 費 の 返 還 請 求 権 に 附 帯 す る 公 法 上 の 利 息 債 権 で あ る と いえます しかしながら 本 件 法 定 利 息 の 利 率 や 利 息 計 算 等 に ついては 法 律 政 令 や 条 例 規 則 等 法 令 に 特 段 の 定 めがな く ま た 政 務 調 査 費 は 年 利 移 行 法 施 行 ( 昭 和 4 5 年 4 月 ) 後 の 平 成 1 2 年 の 自 治 法 改 正 に よ り 新 た に 制 度 化 さ れ た も の で あ る こ と か ら 政 務 調 査 費 返 還 に よ り 発 生 す る 本 件 法 定 利 息 の 返 還 請 求 権 に つ い て は 同 法 が 適 用 ま た は 準 用 される 余 地 は あ り ま せ ん 11

⑵ 本 件 法 定 利 息 は 公 法 上 の 延 滞 金 と 同 様 に 扱 う も の で あ る か ど う か に つ いて 請 求 人 は 姫 路 市 市 税 条 例 姫 路 市 介 護 保 険 条 例 及 び 姫 路 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 す る 条 例 を 例 に 挙 げ 本 件 法 定 利 息 は 行 政 上 ( 公 法 上 )の 延 滞 金 と 同 様 に 扱 う べきであ る と 主 張 しているも の と 推 察 し ますが 市 長 が 歳 入 ( 延 滞 金 元 本 )を 納 期 限 ま で に 納 付 し な い 者 に 対 し て 延 滞 金 を 徴 収 す る と き に は 期 限 を 指 定 し て こ れ を 督 促 し 条 例 の 定 め る と こ ろ に よ り 徴 収 しなけ れ ば な り ま せ ん ( 自 治 法 第 2 3 1 条 の 3 ) 先 に 述 べ た よ う に 本 件 法 定 利 息 に つ い て は 本 市 条 例 に 特 段 の 定 め は な く ま た そ の 元 本 で あ る 本 件 政 務 調 査 費 は 同 会 派 か ら 自 主 返 納 さ れ た も の で あ り 督 促 を 要 し な い も の で あ る こ と か ら 公 法 上 の 延 滞 金 と 同 様 に 扱 う こ と は で き ま せ ん (3) 本 件 法 定 利 息 の 計 算 に お け る 閏 年 の 取 り 扱 い に つ い て 本 件 法 定 利 息 は 利 率 や 利 息 計 算 等 について 法 律 や 条 例 等 法 令 に 特 段 の 定 めがないため 民 法 の 規 定 が 準 用 され 不 当 利 得 若 しくは 債 務 不 履 行 ( 履 行 遅 滞 ) に 対 す る 遅 延 損 害 金 請 求 権 に 基 づ き 民 法 所 定 の 年 5 分 の 利 率 に よ り 利 息 計 算 さ れ る も の で あ る と 考 え ま す また 利 息 計 算 における 閏 年 の 取 り 扱 い に つ い て も 法 令 に 特 段 の 定 め が な く 本 市 と 同 会 派 と の 間 に 合 意 もないため 民 法 第 1 4 3 条 の 規 定 に よ り 暦 に 従 って 計 算 さ れ る こ と と な り ま す 暦 に 従 って 利 息 計 算 す る 場 合 暦 年 閏 年 説 で 計 算 すると1 年 は366 日 2 月 2 9 日 基 準 説 で 計 算 す る と 本 件 法 定 利 息 の 計 算 期 間 は 2 月 2 9 日 を 含 んでおらず3 6 5 日 と な る の で 本 件 納 入 済 利 息 は 暦 年 閏 年 説 で 利 息 計 算 さ れ た も の と 考 え ら れ ま す 遅 延 損 害 金 が 年 利 の 場 合 の 利 息 計 算 にお け る 閏 年 の 取 り 扱 い に つ い て は 神 戸 地 裁 判 決 において 判 示 さ れ て い る と お り 両 説 と も そ れ ぞ れ 合 理 的 な 理 由 が な い と は い え ず また 裁 判 所 ( 民 事 執 行 部 ) な ど の 公 的 機 関 が 暦 年 閏 年 説 を 採 用 し て い る 事 例 が あ る こ と か ら 本 市 が 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 利 息 計 算 さ れ た 本 件 納 入 済 利 息 を 適 正 な も の と し て 収 入 し た こ と に つ い て は 理 由 が あ り 違 法 不 当 であるとはいえません (4) 本 件 法 定 利 息 の 起 算 日 に つ い て 本 件 納 入 済 利 息 は 交 付 条 例 第 8 条 第 2 項 で 定 め る 政 務 調 査 費 支 出 書 により 本 件 政 務 調 査 費 の 支 出 が 確 認 された 平 成 24 年 3 月 30 日 12

の 翌 日 ( 3 月 3 1 日 ) から 返 還 された 同 年 11 月 1 日 までの 期 間 に つ い て 計 算 さ れ て い ま す が 交 付 条 例 第 9 条 で は 交 付 を 受 け た 政 務 調 査 費 に 残 余 が あ る と き は 当 該 残 余 の 額 を 毎 年 4 月 3 0 日 ま で に 市 長 に 返 還 し な け れ ば な ら な い と そ の 返 還 期 限 が 規 定 さ れ て い ま す 本 件 法 定 利 息 に 係 る 返 還 請 求 権 は 仙 台 高 裁 判 決 で 判 示 さ れ て い る よ う に 交 付 条 例 で 定 め ら れ た 期 限 ま で に 返 還 さ れ な か っ た 政 務 調 査 費 に 対 す る 遅 延 損 害 金 請 求 権 で あ り その 起 算 日 は 条 例 で 定 める 政 務 調 査 費 残 余 金 返 還 期 限 ( 以 下 返 還 期 限 と い う ) の 翌 日 で あ る 5 月 1 日 と 認 め る の が 相 当 です さらに 同 判 決 では 弘 前 市 に 対 して 既 に 政 務 調 査 費 を 自 主 的 に 返 還 し た 議 員 に 対 し て 5 月 1 日 か ら 自 主 返 還 日 ま で の 遅 延 損 害 金 を 請 求 す る こ と を 命 じ て い る こ と か ら み て も 本 件 法 定 利 息 の 起 算 日 は 条 例 で 定 め る 返 還 期 限 の 翌 日 で あ る 5 月 1 日 で あ る と いえます (5) 本 件 納 入 済 利 息 に 不 足 額 が 生 じ て い る か に つ い て 本 件 納 入 済 利 息 は 議 会 事 務 局 の 説 明 に よ る と 本 件 政 務 調 査 費 に 対 し て そ の 支 出 日 で あ る 平 成 2 4 年 3 月 30 日 の 翌 日 か ら 起 算 し て そ の 返 還 日 ( 同 年 1 1 月 1 日 ) ま で の 2 1 6 日 に つ い て 民 法 所 定 の 法 定 利 率 ( 年 5 分 ) 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 計 算 さ れ て い ま す 先 に 述 べ た と お り 本 件 法 定 利 息 の 起 算 日 は 交 付 条 例 で 定 める 返 還 期 限 の 翌 日 で あ る 同 年 5 月 1 日 で あ る と いえることか ら 本 件 政 務 調 査 費 の 返 還 日 ( 同 年 11 月 1 日 ) までの185 日 について 民 法 所 定 の 法 定 利 率 ( 年 5 分 )により 仮 に 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 計 算 す る と 6,3 4 6 円 請 求 人 が 主 張 す る 3 6 5 日 当 た り の 割 合 で 計 算 す る と 6, 3 6 3 円 と な り い ず れ の 場 合 も 納 入 さ れ た 本 件 法 定 利 息 7,4 0 9 円 を 下 回 り 不 足 額 は 生 じ て い ま せ ん 第 4 結 論 以 上 のとおり 本 件 法 定 利 息 は 公 法 上 の 債 権 で あ る 本 件 政 務 調 査 費 返 還 請 求 権 に 付 帯 す る 遅 延 損 害 金 請 求 権 ( 公 法 上 の 債 権 )に 基 づ く も の で あ る と 解 さ れ ま す が 年 利 移 行 法 及 び 年 利 移 行 令 の 適 用 を 受 け る も の で は な く 公 法 上 の 延 滞 金 と 同 様 に 取 り 扱 う も の で も な い こ と か ら 本 市 が 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 計 算 さ れ た 本 件 納 入 済 利 息 を 適 正 な も の と し て 収 入 し た こ と は 違 法 不 当 で あ る と は い え ま せ ん また 本 件 法 定 利 息 の 起 算 日 を 交 付 条 例 が 定 め た 返 還 期 限 の 翌 日 で あ 13

る 5 月 1 日 と し て 計 算 し た ときの 利 息 は 年 3 6 6 日 当 た り の 割 合 で 計 算 しても 請 求 人 が 主 張 す る 3 6 5 日 当 た り の 割 合 で 計 算 しても い ず れの 場 合 も 本 件 納 入 済 利 息 に 不 足 額 は 生 じ ず 本 市 に 財 産 的 損 害 は 発 生 し て いません したがって 本 件 納 入 済 利 息 に 不 足 額 が 生 じ て お り 市 長 はその 返 還 請 求 権 行 使 を 怠 っ て い る と す る 請 求 人 の 主 張 に は 理 由 が な く 当 該 不 足 額 を 返 還 請 求 す る 措 置 の 必 要 性 は 認 め ら れ な い も の と 判 断 し ま す 第 5 意 見 昨 年 9 月 の 自 治 法 改 正 を 受 け て 本 市 に お い て は 姫 路 市 議 会 政 務 活 動 費 交 付 条 例 ( 現 行 姫 路 市 議 会 政 務 調 査 費 交 付 条 例 ) が 同 法 の 施 行 日 と 同 日 に 施 行 さ れ ま す が 当 該 条 例 では 議 長 は 政 務 活 動 費 収 支 報 告 書 に つ い て 必 要 に 応 じ て 調 査 を 行 う 等 政 務 活 動 費 の 適 正 な 運 用 を 期 す と と も に 使 途 の 透 明 性 の 確 保 に 努 め る も の と す る と 使 途 の 透 明 性 の 確 保 に つ い て の 規 定 が 新 た に 追 加 さ れ て い ま す 今 後 は 議 長 の 調 査 の 結 果 使 途 基 準 に 適 合 し な い 政 務 活 動 費 ( 現 行 政 務 調 査 費 )が 会 計 年 度 終 了 後 に 返 還 さ れ る 場 合 も 考 え ら れ る こ と か ら 法 定 利 息 を 含 む 返 還 金 に つ い て 市 民 に 対 し て 明 確 な 説 明 責 任 を 果 た せ る よ う 政 務 活 動 費 ( 現 行 政 務 調 査 費 ) 収 支 報 告 書 等 の 修 正 変 更 な ど の 事 務 手 続 きを 含 めて 適 正 に 処 理 するた め の 仕 組 み を 確 立 す る こ と が 必 要 で あ る と 考 え ま す なお 本 件 納 入 済 利 息 は 過 納 の 状 態 と な っ て いるため 適 正 に 事 務 処 理 を 行 う 必 要 が あ る と 考 え ま す 14