平 成 23 年 度 中 小 規 模 館 対 策 特 別 委 員 会 開 催 概 要 議 題 リスクに 克 つ! 災 害 をはじめ 館 の 運 営 その 他 館 で 働 くにあたってさまざまなリス クにどう 対 応 するのか しているのか 開 催 日 平 成 23 年 11 月 14 日 ( 月 ) 15 日 ( 火 ) 会 場 横 浜 市 磯 子 区 民 文 化 センター 杉 田 劇 場 委 員 一 覧 北 海 道 ブロック 北 海 道 釧 路 市 生 涯 学 習 センター 東 北 ブロック 宮 城 県 加 美 町 中 新 田 文 化 会 館 関 東 甲 信 越 静 ブロック 神 奈 川 県 杜 のホールはしもと 東 海 北 陸 ブロック 石 川 県 七 尾 市 中 島 文 化 センター 近 畿 ブロック 大 阪 府 大 阪 府 立 労 働 センター 中 四 国 ブロック 岡 山 県 勝 央 文 化 ホール 九 州 ブロック 佐 賀 県 伊 万 里 市 民 センター アドバイザー 間 瀬 勝 一 逗 子 文 化 プラザホール 館 長 アドバイザー 坪 能 克 裕 作 曲 家 音 楽 プロデューサー 会 議 内 容 ( 要 旨 ) 各 館 が 抱 える 課 題 運 営 方 法 東 日 本 大 震 災 を 受 けてのリスクマネジメントに 対 する 考 え 方 などについて 施 設 見 学 の 概 要 15 日 ( 火 )には 横 浜 市 磯 子 区 民 文 化 センター 杉 田 劇 場 の 視 察 が 行 われ 中 村 牧 館 長 に 施 設 の 案 内 とお 話 をいただいた 杉 田 劇 場 は 平 成 17 年 に 開 館 310 席 のホール ギャラリー リハーサル 室 練 習 室 会 議 室 を 備 えている 文 化 をハブにしたまちづくり が 小 学 生 と 高 齢 者 によるリコーダーグ ループ 杉 劇 リコーダーず 区 民 によるボランティア 組 織 杉 劇 @ 助 っ 人 隊 など 地 域 住 民 と 連 携 した 事 業 に 特 徴 がある 恒 例 事 業 の ひよこコンサート は 親 子 を 対 象 にしたコ ンサートで 地 域 の 人 々に 好 評 を 得 ている 視 察 後 には 劇 場 の 運 営 や 事 業 について 活 発 な 質 疑 応 答 が 交 わされた
委 員 レポート 1 釧 路 市 生 涯 学 習 センター( 北 海 道 ブロック/ 北 海 道 ) 施 設 概 要 と 災 害 対 策 時 の 体 制 について 釧 路 市 における 生 涯 学 習 の 拠 点 施 設 地 下 1 階 地 上 10 階 建 ての 灯 台 をイメージした 建 物 で 最 上 階 展 望 室 は 海 抜 66 メートル 大 ホール 市 民 展 示 ホール 会 議 室 学 習 室 などを 備 え 3 階 には 釧 路 市 立 美 術 館 を 併 設 している 広 域 避 難 場 所 指 定 避 難 施 設 及 び 津 波 緊 急 一 時 避 難 施 設 の 指 定 を 受 けており 釧 路 市 に 大 津 波 警 報 が 発 表 された 場 合 釧 路 市 の 災 害 対 策 本 部 を 本 施 設 に 設 置 するため 衛 星 携 帯 電 話 防 災 行 政 無 線 遠 隔 制 御 装 置 等 が 設 備 されている 財 団 法 人 釧 路 市 民 文 化 振 興 財 団 は 釧 路 市 生 涯 学 習 センターをはじめ 4 施 設 の 文 化 施 設 の 管 理 運 営 を 行 っている 全 国 公 立 文 化 施 設 協 会 発 行 の 公 立 文 化 施 設 の 危 機 管 理 ガイドブック を 参 考 に すべての 施 設 で 災 害 時 対 応 マニュアルを 作 成 している 東 日 本 大 震 災 時 の 対 応 緊 急 一 時 避 難 施 設 として 3 日 間 にわたり 避 難 所 を 開 設 被 害 の 大 きかった 釧 路 川 河 口 周 辺 に 居 住 する 市 民 約 150 人 が 避 難 した 今 後 の 課 題 東 日 本 大 震 災 を 教 訓 に ハザードマップを 含 めた 新 たな 対 応 について 全 体 的 に 再 検 討 すべき 時 期 にき ていると 思 われる 行 政 と 住 民 が 一 体 となって 地 震 や 津 波 に 対 するリスクを 共 有 し 自 然 災 害 や2 次 災 害 に 対 する 意 識 をさらに 高 める 必 要 がある 指 定 避 難 施 設 においては 災 害 出 動 基 準 を 定 め 常 駐 する 職 員 が 常 に 地 震 津 波 を 含 めた 自 然 災 害 へ の 脅 威 の 認 識 を 持 ち 災 害 時 にきちんと 対 応 できるよう 自 主 的 に 避 難 訓 練 等 を 励 行 し 常 に 備 える 意 識 体 制 を 持 つことが 必 要 である 公 共 施 設 は 災 害 時 支 援 の 拠 点 や 避 難 所 犠 牲 者 の 方 々の 遺 体 安 置 所 として 利 用 される 可 能 性 が 高 い ため 施 設 や 設 備 の 点 検 メンテナンスを 日 常 的 に 励 行 し 万 全 の 体 制 で 管 理 する 必 要 がある 職 員 個 々 の 理 解 と 認 識 も 重 要 である 2 加 美 町 中 新 田 文 化 会 館 ( 中 新 田 バッハホール)( 東 北 ブロック/ 宮 城 県 ) 施 設 について 昭 和 56 年 2 月 15 日 開 館 地 方 におけるクラシックのコンサートホールのさきがけとして 全 国 的 に 有 名 になった しかし 現 在 自 主 事 業 予 算 は 大 幅 に 縮 小 し 職 員 も 減 るなど 厳 しい 状 況 にある このホールで 何 ができるか 人 々はホールに 何 を 望 んでいるのか 本 来 のホールの 果 たすべき 役 割 を 考 えていきたい 東 日 本 大 震 災 の 影 響 東 日 本 大 震 災 で 被 災 し 修 復 工 事 のため 約 4カ 月 間 休 館 した 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 問 題 もあり いまだに 集 客 に 不 安 が 残 る
震 災 直 後 の3 月 12 日 から 開 催 予 定 だった 日 本 全 国 の 小 学 生 中 学 生 高 校 生 を 対 象 とした 第 10 回 バ ッハホール 音 楽 コンクール(ヴァイオリン 部 門 チェロ 部 門 の2 部 門 )は 中 止 5 月 22 日 に 開 催 予 定 の 開 館 30 周 年 記 念 事 業 J.S.バッハ ミサ 曲 ロ 短 調 演 奏 会 は7 月 31 日 に 延 期 し て 開 催 にこぎつけた 開 催 にあたっては 本 番 のステージに 向 けての 震 災 対 応 用 のマニュアルの 見 直 し と 作 成 各 プレイガイド マスコミへの 周 知 チケットの 払 戻 し 土 嚢 の 購 入 町 民 スタッフ 応 援 団 を 起 用 した 町 民 合 唱 団 と 共 に 避 難 訓 練 の 実 施 観 客 への 避 難 誘 導 マニュアルの 配 布 や 説 明 などを 行 った 3 杜 のホールはしもと( 関 東 甲 信 越 静 ブロック/ 神 奈 川 県 ) 施 設 概 要 と 課 題 JR 横 浜 線 橋 本 駅 に 隣 接 する 商 業 施 設 ミウィ 橋 本 の7 9 階 にある 535 席 のホール 平 成 13 年 開 館 意 識 の 高 い 運 営 をいかに 行 うかが 課 題 そのため 今 回 の 委 員 会 では 独 自 に 採 用 しているフリースタッ フの 活 用 と 質 の 向 上 を 中 心 に 考 察 した フリースタッフの 活 用 と 質 の 向 上 について 厳 しい 財 政 状 況 に 呼 応 し コスト 削 減 の 考 え 方 を 取 り 入 れ 様 々な 職 種 や 立 場 で 非 正 規 職 員 を 登 用 し ている 正 規 職 員 1 名 ( 固 有 事 務 ) 任 期 付 職 員 5 名 ( 技 術 3 事 業 担 当 2) 嘱 託 職 員 3 名 ( 館 長 1 事 務 2) の 計 9 名 に 加 え フリースタッフ 12 名 のローテーションで 運 営 非 正 規 職 員 の 増 加 に 比 例 して 目 的 の 実 現 に 向 けた 全 体 のモチベーション 低 下 も 見 受 けられ 良 質 な 人 材 確 保 業 務 に 対 する 責 任 感 業 務 に 対 する 意 識 の 向 上 という 面 が 課 題 である 現 状 の 受 付 業 務 は 基 本 的 にフリースタッフがローテーションで 行 っているが 経 験 年 数 人 柄 等 に よって 習 熟 度 に 差 があり 利 用 者 の 対 応 に 問 題 が 生 ずる 場 合 がある 短 期 間 に 業 務 を 習 得 させ 一 定 のレベル 以 上 の 質 の 均 一 化 を 図 り さらに 目 的 意 識 を 持 たせる 取 り 組 みは 喫 緊 の 課 題 である 改 善 に 向 けての 取 り 組 み 応 接 における 最 も 重 要 な 態 度 である 真 摯 な 気 持 ちと 自 信 に 満 ちた 応 答 を 身 につけさせるためには 何 が 必 要 かを 考 える また 目 的 意 識 を 一 方 向 に 集 約 させ できるだけ 多 くの 職 員 等 を 参 画 させること で それぞれの 役 割 を 認 識 させる 自 信 は 業 務 の 根 拠 を 知 ることによって 生 まれる 根 拠 は 正 確 に 覚 えることが 大 事 業 務 内 容 は 体 系 的 に 知 ると 理 解 しやすい 運 用 の 基 本 は 市 条 例 規 則 の 解 釈 といった 視 点 を 踏 まえ 職 員 等 全 ての 関 係 者 が 活 用 できる 身 近 な 教 材 として これまでの 業 務 を 見 直 しながら 全 員 参 加 のもとで 業 務 の 手 引 き を 作 成 する 今 後 これをテキストとして 教 育 ( 研 修 )の 場 を 設 け 共 通 理 解 を 深 めながら 業 務 に 精 通 するように 導 く 4 七 尾 市 中 島 文 化 センター( 能 登 演 劇 堂 )( 東 海 北 陸 ブロック/ 石 川 県 ) 施 設 について 平 成 7 年 にオープンした 演 劇 専 門 のホール 舞 台 設 計 の 監 修 を 俳 優 の 仲 代 達 矢 が 担 当
これまでのリスク 対 応 例 1 震 災 平 成 19 年 3 月 25 日 ( 日 ) 9:42 能 登 半 島 地 震 発 生 七 尾 市 震 度 6 強 当 日 は 貸 館 事 業 を 予 定 していたが 公 演 は 中 止 職 員 全 員 を 参 集 し 被 害 状 況 の 確 認 報 告 を 行 う 施 設 の 被 害 は 駐 車 場 の 舗 装 の 亀 裂 大 扉 開 閉 の 歪 み 等 小 規 模 なものであった 復 旧 工 事 完 了 志 賀 原 発 20 キロメートル 範 囲 内 であり 七 尾 市 全 域 での 防 災 訓 練 を 実 施 2 感 染 症 第 4 回 ロングラン 公 演 期 間 中 新 型 インフルエンザが 大 流 行 した 入 館 者 エキストラ 出 演 者 に 対 し 手 洗 い 消 毒 の 徹 底 マスクの 着 用 ( 消 毒 液 マスクは 館 で 準 備 )をお 願 いし 併 せて 出 演 者 との 接 触 を 制 限 した 3 防 火 訓 練 防 火 訓 練 ( 初 期 消 火 通 報 )を 年 1 回 職 員 で 実 施 近 隣 中 学 校 の 協 力 を 得 て 観 客 を 含 めた 避 難 訓 練 の 実 施 を 検 討 している 4 個 人 情 報 管 理 友 の 会 を 有 し 住 所 氏 名 会 費 の 自 動 引 き 落 としのための 預 金 口 座 等 を 登 録 してもらっているため 個 人 情 報 の 流 出 防 止 に 心 がけ 取 扱 いに 細 心 の 注 意 を 払 うとともに 個 人 情 報 管 理 規 定 を 設 ける 5 貸 館 使 用 料 の 未 収 金 トラブル 原 則 は 貸 館 申 し 込 み 時 に 前 払 いとしているが 貸 館 当 日 または 後 日 納 付 が 主 である 後 日 納 付 で 未 納 が 発 生 前 払 いを 徹 底 する 5 大 阪 府 立 労 働 センター( 近 畿 ブロック/ 大 阪 府 ) リスク 対 応 の 現 状 1 外 的 要 因 によるリスク 大 阪 市 内 の 中 心 部 を 流 れる 大 川 沿 いにある 大 阪 府 立 労 働 センターは 地 上 11 階 地 下 3 階 大 阪 市 の ハザードマップによると 地 震 による 津 波 等 が 起 これば ある 程 度 の 階 まで 水 没 すると 予 測 されて いる 地 震 のような 天 災 については 施 設 の 規 模 により 対 応 が 異 なってくると 思 われるため 自 治 体 によ る 指 示 に 頼 らざるを 得 ない 外 的 な 要 因 でリスクが 考 えられるものは いかに 早 く 情 報 を 入 手 するのかによると 思 われる 2 内 的 要 因 によるリスク 施 設 設 備 の 劣 化 に 起 因 するもの 来 場 者 に 起 因 するもの 等 が 考 えられる 施 設 設 備 の 劣 化 は 施 設 の 運 営 に 関 わるものであり メンテナンスを 充 分 に 行 うことが 重 要 トラブルが 発 生 した 場 合 には 迅 速 な 対 応 を 必 要 とするので 日 頃 からいろいろなケースを 想 定 し て リスク 対 応 訓 練 リスク 対 応 シミュレーションを 行 なわなければならない ただ 中 小 規 模 館 では 少 ないスタッフで 会 館 管 理 を 行 っており 十 分 な 対 応 ができているとは 言 い 難 い
リスク 対 応 にあたって 施 設 設 備 を 安 全 な 状 態 に 維 持 していくのは 当 然 であるが 自 然 災 害 の 前 にはどうすることもできな い 館 がどこまで 対 応 できるのかについては 心 もとないことも 多 いが まずは 利 用 者 の 安 全 をい かに 確 保 するのかという 一 点 に 尽 きる 全 国 公 文 協 で 作 成 されたリスク 対 応 マニュアル 等 を 活 用 すること また 大 規 模 災 害 に 対 応 するマニ ュアルも 整 備 する 必 要 があると 考 える 6 岡 山 県 勝 央 文 化 ホール( 中 四 国 ブロック/ 岡 山 県 ) 施 設 について 岡 山 県 勝 央 町 は 県 の 北 部 津 山 市 の 東 側 に 位 置 する 人 口 約 1 万 1500 人 の 町 勝 央 文 化 ホールは 平 成 16 年 旧 勝 央 中 学 校 跡 地 にオープンした 町 直 営 の 施 設 災 害 に 対 する 取 り 組 み 平 成 16 年 竣 工 であり 耐 震 強 度 については 基 準 を 満 たしている また 自 家 発 電 装 置 を 備 えて 停 電 に 対 応 しかし 町 内 を 流 れている1 級 河 川 滝 川 の 氾 濫 時 には 浸 水 想 定 区 域 内 にあり 注 意 を 有 す る 町 長 部 局 と 連 絡 を 取 り 非 常 配 備 体 制 の 中 で 適 切 な 処 置 をとるようにしている 館 の 運 営 におけるリスク 管 理 職 員 は 事 業 が 続 くと 休 日 も 取 れなくなることが 多 い 今 後 改 善 していかなければならないと 考 えて いる 吊 物 音 響 照 明 消 防 設 備 空 調 等 定 期 的 に 点 検 を 委 託 貸 館 であっても 職 員 が 管 理 者 として 音 響 照 明 等 に 立 ち 合 う 昨 年 公 演 の 開 始 時 に 火 災 警 報 器 の 誤 作 動 があり 開 演 が 30 分 程 度 遅 れた 急 な 故 障 時 に 対 応 でき る 職 員 の 技 術 力 の 向 上 が 欠 かせない 7 伊 万 里 市 民 センター( 九 州 ブロック/ 佐 賀 県 ) 施 設 について 平 成 4 年 10 月 の 開 館 以 来 教 育 文 化 保 健 福 祉 機 能 を 備 えた 複 合 施 設 として 貸 館 を 主 体 に 運 営 を 行 っている 施 設 の 維 持 管 理 問 題 センターの 建 設 費 の 大 部 分 は 地 域 総 合 整 備 事 業 債 の 充 当 が 可 能 となったが 毎 年 維 持 管 理 費 用 の 財 源 確 保 に 苦 慮 している 開 館 後 19 年 が 経 過 し 経 年 劣 化 のため 施 設 補 修 経 費 は 年 々 増 加 利 用 者 の 安 全 に 係 る 補 修 等 を 最 優 先 に 実 施 しているのが 実 態 である 使 用 料 の 見 直 しによる 財 源 確 保 も 考 えられるが それにより 利 用 者 が 減 少 することになれば セン ターの 設 置 目 的 である 市 民 文 化 の 振 興 に 大 きな 影 響 が 懸 念 されるため 十 分 な 検 討 が 必 要 である 限 られた 予 算 のなかで 年 次 的 な 補 修 計 画 等 を 策 定 し その 計 画 に 基 づき 効 率 的 な 施 設 の 維 持 管 理 に 努 めているが 多 額 の 経 費 を 要 する 施 設 の 大 規 模 な 改 修 等 に 対 する 支 援 が 望 まれる
災 害 対 策 これまで 火 災 対 策 については 当 センター 内 を 事 務 所 としている 市 関 係 部 署 や 外 郭 団 体 の 職 員 等 で 自 衛 消 防 隊 を 組 織 し 消 防 訓 練 等 を 実 施 してきた 今 回 の 東 日 本 大 震 災 を 受 けて 伊 万 里 市 地 域 防 災 計 画 ( 震 災 対 策 編 )の 見 直 しと 合 わせ 避 難 計 画 の 具 体 化 として 伊 万 里 市 津 波 避 難 計 画 も 策 定 された これらの 計 画 をベースに 火 災 や 震 災 な どの 防 災 に 加 え 来 館 者 等 のトラブルにも 対 応 した センター 独 自 の 伊 万 里 市 民 センター 危 機 管 理 マニュアル を 作 成 する 予 定 である 今 後 の 課 題 地 方 では 自 主 事 業 の 実 施 においても それぞれのジャンルに 関 心 をもつ 対 象 人 口 も 少 なく 入 場 料 収 入 で 事 業 費 を 賄 うことはかなり 厳 しい 状 況 である 今 後 の 自 主 事 業 については 各 種 機 関 団 体 等 との 連 携 による 事 業 実 施 を 模 索 していきたい
委 員 会 における 質 疑 応 答 11 月 14 日 ( 月 )に 行 われた 会 議 でやり 取 りされた 質 疑 応 答 のうち 主 なものは 次 の 通 り 効 果 的 な 避 難 訓 練 の 方 法 は? A: 地 域 の 学 校 団 体 などと 協 力 して 公 演 時 と 同 じ 状 況 を 設 定 し 避 難 訓 練 をする 方 法 がある 横 浜 市 のみなとみらいホールなどでは 避 難 訓 練 コンサートが 行 われ 加 美 町 中 新 田 文 化 会 館 (バ ッハホール)では 30 周 年 記 念 コンサートの 開 催 前 に 3 回 の 避 難 訓 練 を 実 施 合 唱 団 やオーケ ストラを 対 象 にゲネプロの 際 に 行 った 非 常 口 に 一 人 ずつ 職 員 を 配 置 し 土 嚢 を 重 ねてドアを 固 定 地 震 が 発 生 したという 設 定 で 揺 れているときと 揺 れがおさまってからの 対 処 をシミ ュレーションした ところ 揺 れている 時 はうずくまっている 他 はなく 揺 れがおさまった 時 点 で 非 常 口 を 開 放 し 避 難 経 路 の 非 常 口 から 避 難 できるのか 判 断 その 判 断 に 基 づいてトラ ンシーバーを 使 用 してやり 取 りを 行 った また 演 奏 会 当 日 には 観 客 全 員 に 避 難 経 路 マニュ アルを 配 布 した ゲネプロ 中 の 避 難 訓 練 の 場 合 オーケストラ 団 員 はどのように 避 難 したか A: 全 員 が 楽 器 を 持 って 避 難 した 災 害 時 持 ち 物 は 置 いて 逃 げるのが 大 前 提 であり 本 来 は 楽 器 を 持 っての 避 難 は 避 けたいところだが 演 奏 家 にとって 楽 器 は 命 と 同 じなので 状 況 に 応 じ た 現 場 の 判 断 が 必 要 であると 思 われる 災 害 対 策 で 職 員 が 気 をつけることは? A: 施 設 の 設 備 を 把 握 し 非 常 時 にも 柔 軟 な 対 応 ができるようにしておく 夜 間 など さまざま な 状 況 をシミュレートしたマニュアルを 用 意 しておくこと 職 員 が 非 常 時 に 柔 軟 に 対 応 できるよう 消 火 器 や 避 難 経 路 など 施 設 の 設 備 を 把 握 する ゲー ム 性 も 取 り 入 れた 避 難 訓 練 を 行 うのもよい 例 えば 停 電 時 の 対 処 のため 設 備 がどのくらい 電 化 されているのかを 知 るゲームや 消 火 器 の 位 置 を 当 てるスタンプラリー 避 難 経 路 を 通 行 止 めにして それぞれに 経 路 を 考 えてもらうなど ゲーム 性 も 持 たせた 避 難 訓 練 を 企 画 し その
結 果 を 消 防 に 厳 しく 指 導 してもらうようにお 願 いする 夜 間 対 応 などのマニュアル 作 りでは どこに 本 部 を 置 くのか 館 長 不 在 時 などに 誰 がリーダ ーシップをとるのかをはっきり 決 め 主 催 者 側 に 避 難 誘 導 担 当 を 決 めてもらうようにする 各 施 設 の 状 況 に 応 じてシミュレーションする 自 然 災 害 については 地 震 のように 予 測 できないことと 大 雨 のようにある 程 度 対 策 を 立 て ることができるものがある それぞれにどう 対 応 するのか ハード ソフト 面 で 情 報 をどう 得 るかが 重 要 である 施 設 で 災 害 のために 準 備 していたものはあったか A: 避 難 所 指 定 されていない 施 設 では 東 日 本 大 震 災 時 の 際 苦 慮 した 施 設 も 多 かったという 停 電 の 場 合 電 気 を 使 用 する 暖 房 器 具 は 使 用 できない かろうじて 倉 庫 に 残 っていたダルマス トーブと 消 防 訓 練 用 に 用 意 していた 灯 油 で 寒 さを 乗 り 切 ったという 施 設 もあった また 投 光 器 や 発 電 機 の 用 意 がなく 結 婚 式 などのイベントで 使 ったロウソクを 使 ったという 施 設 もある 帰 宅 困 難 者 受 け 入 れについても 備 蓄 品 の 有 無 が 課 題 となった ある 施 設 では 近 くのレストラ ンで 氷 水 をつくってもらって 配 布 したという 停 電 時 の 対 処 について A: 設 備 のほとんどの 動 力 を 電 気 に 頼 っている 場 合 停 電 になるとトイレも 使 えなくなることが ある その 場 合 トイレに 懐 中 電 灯 と 水 を 入 れたバケツを 置 くとよい 給 水 トイレの 洗 浄 灯 油 の 汲 み 上 げなど 施 設 がどこまで 電 化 されているのかを 職 員 は 把 握 しておく 必 要 がある 非 常 時 の 対 策 として 施 設 で 用 意 しておくと 良 いものは? A: 災 害 救 援 ベンダー という 自 動 販 売 機 の 契 約 をしておくと 非 常 時 に 鍵 を 開 けて 飲 み 物 を 配 ることができる 契 約 の 時 に 交 渉 次 第 で 飲 料 水 を 余 分 にサービスしてもらえる 場 合 もある 最 近 さまざまな 施 設 で 公 衆 電 話 を 撤 去 しているが 公 衆 電 話 は 非 常 時 に 無 料 になるので ホールには 必 ず1~2 台 は 必 要 だと 思 われる
最 近 ではパートやアルバイト 嘱 託 などの 非 正 規 雇 用 が 増 え 正 規 職 員 が 減 少 傾 向 にある 非 正 規 雇 用 のマネジメントで 気 をつけることは A: 仕 事 をしていて 楽 しい 生 きがいが 持 てるというモチベーションが 大 切 楽 しく 働 ける 雰 囲 気 づくりができれば モチベーションも 上 がっていく また 責 任 の 範 囲 を 明 確 にしておくこと 非 正 規 雇 用 のスタッフで 処 理 してよいこと 正 規 職 員 に 確 認 が 必 要 なことなど 線 引 きが 難 しいこともあるが 明 確 にしておく 必 要 がある 職 員 の 作 業 手 引 き 業 務 マニュアル 等 を 職 員 全 員 で 共 有 することが 大 事 である 働 く 人 たちは リスクを 解 消 し 抑 える 人 である 一 方 リスクをつくり 出 す 存 在 にもなり 得 る そのため 職 員 の 研 修 は 重 要 である 休 館 日 などに 全 員 揃 って 研 修 をしたり 同 じ 課 題 につい て 意 見 を 交 換 する 場 をつくるようにしたい 地 域 の 文 化 施 設 の 存 在 意 義 やミッション 市 民 か ら 見 てどんな 位 置 づけなのか 施 設 の 思 いを 伝 える 自 分 たちが 市 の 施 策 のどのような 部 分 を 担 っているかを 知 ることで それがやりがいの1つになるかもしれない モチベーションを 全 員 が 同 じレベルで 持 つことが 大 切 である 個 人 情 報 の 管 理 について A: 友 の 会 などにおける 個 人 情 報 管 理 に 注 意 を 払 う 必 要 がある 個 人 情 報 管 理 規 定 を 作 り 徹 底 させる データを 入 れたメディアやパソコンなどのハードの 管 理 にも 気 を 付 ける ネットでの 利 用 受 付 で 注 意 するべき 点 は A: 利 用 受 付 をネットで 行 える 施 設 も 増 えたが 不 正 に 利 用 されないよう 利 用 者 登 録 制 にした り 予 約 はネットでできても 申 請 書 類 は 窓 口 で 書 いてもらうようにする 申 請 書 に 暴 力 団 防 止 条 例 について 明 記 し 受 付 の 職 員 は 必 ず 利 用 者 に 説 明 するなど 利 用 において 段 階 を 設 けると よい