在 宅 医 療 の 推 進 について 平 成 25 年 3 月 4 日 岐 阜 県 政 策 研 究 会 研 究 員 須 田 哲 郎 ' 医 療 整 備 課 (
はじめに ~ 在 宅 医 療 とは~
在 宅 医 療 とは 医 療 関 係 者 が 患 者 宅 に 赴 いて 施 す 医 療 行 為 である 医 師 主 な 在 宅 医 療 の 類 型 看 護 師 訪 問 診 療 通 院 困 難 な 患 者 の 自 宅 を 定 期 的 に 訪 問 して 診 察 する こと 急 な 依 頼 による 訪 問 診 察 は 往 診 になる 訪 問 看 護 かかりつけ 医 の 指 示 に 基 づき 患 者 宅 を 訪 問 して 医 療 行 為 や 病 状 観 察 医 療 機 器 の 管 理 リ ハビリ 等 を 行 うこと 歯 科 医 師 歯 科 訪 問 診 療 通 院 困 難 な 患 者 の 自 宅 を 訪 問 して 歯 科 診 療 を 行 うこと 虫 歯 治 療 や 入 れ 歯 作 成 の 他 口 腔 内 をきれい に 保 つ 口 腔 ケアがある 薬 剤 師 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 かかりつけ 医 の 依 頼 に 基 づ き 外 出 困 難 な 患 者 の 自 宅 を 訪 問 して 調 剤 医 薬 品 の 配 布 服 薬 指 導 を 行 うこと 3
近 年 医 療 器 具 医 薬 品 の 改 良 により 在 宅 医 療 で 対 応 できる 治 療 の 幅 が 広 がっている 症 状 在 宅 でできること 病 院 診 療 所 で 行 うこと 疼 痛 医 療 用 麻 薬 の 処 方 使 用 ブロック 注 射 ' 末 梢 神 経 等 への 局 所 麻 酔 ( 排 泄 透 析 栄 養 管 理 検 査 その 他 在 宅 でできる 治 療 と 病 院 診 療 所 での 治 療 等 の 例 膀 胱 カテーテルの 挿 入 管 理 腹 膜 透 析 'お 腹 に 溜 めた 透 析 液 により 血 液 を 浄 化 ( の 実 施 管 理 胃 ろう ' 胃 内 に 管 をとおし 食 物 や 水 分 や 医 薬 品 を 流 入 させ 投 与 するための 処 置 (の 管 理 交 換 尿 検 査 血 液 検 査 心 電 図 超 音 波 レントゲン 人 工 呼 吸 器 の 管 理 胸 水 穿 刺 ' 胸 水 を 抜 く( 腹 水 穿 刺 ' 腹 水 を 抜 く( 点 滴 注 射 血 液 透 析 ' 血 液 を 体 外 に 取 り 出 し 機 械 で 血 液 を 浄 化 ( CT MRI 等 の 大 掛 かりな 装 置 が 必 要 な 検 査 手 術 出 典 : 飛 騨 にホスピスをつくる 会 ホスピス 緩 和 ケア 在 宅 ケアガイドブック2010 高 山 市 飛 騨 市 版 4
在 宅 患 者 は 医 療 介 護 職 など 多 職 種 連 携 のもと 在 宅 医 療 を 受 けることで より 良 い 生 活 を 送 ることができる 在 宅 医 療 を 行 う 医 師 2 薬 の 副 作 用 が 出 ている ようだ 訪 問 看 護 師 処 方 せん 訪 問 診 療 '2 週 に1 回 ( 3 訪 問 診 療 ' 副 作 用 の 確 認 等 ( 日 常 生 活 のようす 4 再 処 方 指 示 一 部 薬 剤 の 中 止 変 更 複 数 薬 剤 の 一 包 化 薬 剤 形 状 の 変 更 医 療 介 護 連 携 のイメージ 図 1 よく 薬 を 飲 み 忘 れるようだ 薬 が 飲 みにくいようだ 訪 問 看 護 ' 週 1 回 ( 患 者 ご 家 族 訪 問 歯 科 診 療 歯 科 医 師 日 常 生 活 のようす 5 再 調 剤 ' 訪 問 薬 剤 管 理 ( 訪 問 介 護 ' 週 2 回 ( 調 剤 介 護 人 材 'ホームヘルハ ー( 'ケアマネーシ ャー( 頻 繁 に 訪 問 する 介 護 人 材 や 看 護 師 は 患 者 や 家 族 も 話 しやすく そうした 会 話 から 得 た 情 報 が 医 師 に 伝 わることで より 良 い 在 宅 医 療 になる 薬 剤 師 5
在 宅 医 療 を 利 用 することで 住 み 慣 れた 自 宅 で 安 心 して 最 期 を 迎 えることもできる 平 成 20 年 6 月 18 日 入 院 ' 肺 がん 酸 素 吸 入 ( 9 月 26 日 肺 がん 塵 肺 の 患 者 79 歳 男 性 独 居 9 月 12 日 本 人 の 強 い 希 望 により 退 院 し 在 宅 緩 和 ケア 'がん 性 疼 痛 呼 吸 困 難 への 対 応 ( 10 月 8 日 訪 問 入 浴 後 ビールがうまい と 喜 びの 声 11 月 18 日 風 呂 に 入 れず そろそろ 死 ぬのかな 翌 日 遺 言 を 言 いながら 旅 立 つ 寝 た き り 歩 行 可 能 に 希 望 死 満 足 死 納 得 死 医 療 法 人 聖 徳 会 小 笠 原 内 科 作 成 のスライドを 許 可 を 得 て 引 用 改 変 緩 和 ケアとは がんなどの 疾 患 をかかえる 患 者 とその 家 族 に 対 して 病 院 や 自 宅 での 治 療 に 際 し 終 末 期 だけでなく 治 療 の 初 期 段 階 から 並 行 して 身 体 症 状 の 緩 和 や 精 神 心 理 的 な 問 題 への 援 助 など 療 養 生 活 の 質 の 維 持 向 上 を 図 る 行 為 6
第 1 章 なぜ 在 宅 医 療 なのか
今 後 寝 たきりになっても 在 宅 介 護 を 受 けながら 自 宅 で 暮 らし 続 ける 高 齢 者 が 増 加 していく ' 千 人 ( 要 介 護 ' 支 援 ( 区 分 別 の 認 定 者 数 の 見 通 し ' 岐 阜 県 ( 外 出 困 難 な 者 ( 要 介 護 4 5)の 認 定 数 2010 年 20.9 千 人 ( 人 口 比 1.0%) 2040 年 36.1 千 人 ( 人 口 比 2.3%) 実 績 推 計 124.9 124.2 79.2 69.2 ' 年 ( 出 典 :< 実 績 > 人 口 = 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 認 定 者 数 = 厚 生 労 働 省 介 護 給 付 費 実 態 調 査 各 年 10 月 の 登 録 者 数 < 推 計 > 人 口 = 政 策 研 究 会 人 口 動 向 研 究 部 会 報 告 岐 阜 県 の 将 来 人 口 推 計 について ' 平 成 24 年 3 月 (による 各 年 10 月 1 日 現 在 認 定 者 数 =2010 年 10 月 の 認 定 者 数 割 合 から 算 出 8
こうした 通 院 困 難 な 在 宅 要 介 護 者 の 増 加 に 伴 い 訪 問 看 護 ( 在 宅 医 療 )のニーズが 高 まると 予 想 される 20 15 '%( 訪 問 介 護 18.6% 居 宅 サービス 種 類 別 にみた 受 給 者 の 要 介 護 ' 要 支 援 ( 状 態 区 分 別 利 用 割 合 ' 岐 阜 県 ( 訪 問 介 護 訪 問 看 護 訪 問 リハビリテーション 通 所 リハビリテーション 短 期 入 所 生 活 介 護 訪 問 介 護 10.4% 10 訪 問 看 護 9.3% 5 訪 問 リハ0.2% 0 通 所 リハ 4.1% 訪 問 看 護 1.2% 短 期 入 所 0.6% 要 支 援 1 要 支 援 2 要 介 護 1 要 介 護 2 要 介 護 3 要 介 護 4 要 介 護 5 寝 たきりとなっても 自 宅 で 暮 らし 続 ける 基 盤 となる 在 宅 医 療 体 制 の 充 実 が 求 められている 短 期 入 所 7.2% 通 所 リハ 2.8% 訪 問 リハ1.0% 出 典 : 介 護 保 険 事 業 状 況 報 告 ' 岐 阜 県 ( 月 報 ' 暫 定 版 (H23.5 月 分
また 今 後 亡 くなる 方 は 大 幅 に 増 加 していき ピーク 時 には 年 間 約 2 万 8 千 人 が 亡 くなる 見 込 み ( 人 ) 30,000 25,000 20,000 15,000 自 然 動 態 の 推 移 ' 岐 阜 県 ( 実 績 値 推 計 値 死 亡 数 出 生 数 10,000 5,000 0 5,000 10,000 自 然 動 態 総 数 ' 出 生 数 - 死 亡 数 ( 15,000 20,000 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 ' 年 ( 出 典 :2010 年 までは 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 統 計 2011 年 以 降 は 岐 阜 県 政 策 研 究 会 人 口 動 向 研 究 部 会 報 告 による 10
現 在 のような 病 院 中 心 の 看 取 り 傾 向 が 続 く 場 合 2035 年 に 年 間 2 万 1 千 人 が 病 院 で 最 期 を 迎 える ' 人 ( 死 亡 場 所 の 推 計 ' 岐 阜 県 ( '2011 年 の 看 取 り 場 所 の 比 率 を 維 持 した 場 合 ( 死 亡 場 所 割 合 ' 岐 阜 県 2011 年 ( 介 護 老 人 保 健 施 設 その 他 診 療 所 老 人 ホーム 5,000 2,500 429 538 556 661 2,735 584 602 584 3,110 959 655 626 655 3,482 1,074 681 644 681 3,620 1,116 701 649 700 3,726 1,149 706 637 706 3,755 1,158 693 637 693 1,136 3,685 0 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 出 典 : 政 策 研 究 会 人 口 動 向 研 究 部 会 報 告 岐 阜 県 の 将 来 人 口 推 計 について ' 平 成 24 年 3 月 (を 基 に 推 計 11
しかし 現 在 の 病 床 数 は 法 に 基 づく 基 準 を 上 回 っており 今 後 も 病 床 数 の 増 加 を 見 込 みにくい 県 内 の 既 存 病 床 数 ' 一 般 療 養 (と 基 準 病 床 数 医 療 圏 既 存 病 床 数 'H24.9.30 現 在 ( 基 準 病 床 数 'H25~H29 年 度 ) 過 不 足 岐 阜 7,486 6,215 +1,271 西 濃 2,807 1,804 +1,003 中 濃 2,727 2,484 +243 東 濃 2,644 2,756-112 飛 騨 1,430 1,293 +137 県 計 17,094 14,552 +2,542 既 存 病 床 数 医 療 法 による 許 可 が 出 されている 病 床 の 数 ' 法 による 補 正 有 り( 基 準 病 床 数 国 の 定 める 計 算 式 により 算 出 される 地 域 ごとに 適 正 とされる 病 床 数 超 過 して 設 置 した 病 床 には 保 険 医 療 機 関 の 指 定 が 制 限 される' 医 療 保 険 から 給 付 が 受 けられない( 等 の 措 置 がある 基 準 病 床 に 対 し 既 存 病 床 が 2 割 弱 の 超 過 病 床 (= 医 療 機 関 ) 以 外 での 看 取 りの 場 を 確 保 する 必 要 がある 出 典 : 県 健 康 福 祉 政 策 課 第 6 期 岐 阜 県 保 健 医 療 計 画 ' 案 ( '2012 年 12 月 公 表 ( 12
自 分 が 治 る 見 込 みがなく 死 期 が 迫 っている'6か 月 以 内 程 度 (と 告 げられた 場 合 の 療 養 の 場 所 '2008 年 3 月 全 国 一 般 国 民 ( なるべく 早 く 今 まで 通 った' 又 は 現 在 入 院 中 の( 医 療 機 関 に 入 院 したい 多 くの 人 は 自 分 に 死 期 が 迫 っても できるだけ 長 く 自 宅 で 暮 らし 続 けたいと 考 えている なるべく 早 く 緩 和 ケア 病 棟 に 入 院 したい 8.8 18.4 23.0 29.4 10.9 なるべく 早 く 今 まで 通 った' 又 は 現 在 入 院 中 の( 医 療 機 関 に 入 院 したい 2.5 1.0 なるべく 早 く 緩 和 ケア 病 棟 ' 終 末 期 における 症 状 を 和 らげることを 目 的 とした 病 棟 (に 入 院 したい 自 宅 で 療 養 して 必 要 になればそれまでの 医 療 機 関 に 入 院 したい 自 宅 で 療 養 して 必 要 になれば 緩 和 ケア 病 棟 に 入 院 したい 自 宅 で 最 期 まで 療 養 したい 専 門 的 医 療 機 関 'がんセンターなど(で 積 極 的 に 治 療 を 受 けたい 老 人 ホームに 入 所 したい 自 宅 で 療 養 して 必 要 になれば それまでの 医 療 機 関 に 入 院 したい その 他 わからない' 全 体 は 無 回 答 も 含 む( < 全 体 > 自 宅 で 最 期 まで 療 養 したい 自 宅 で 療 養 して 必 要 になれば 緩 和 ケア 病 棟 に 入 院 したい 5.9 100% 80% 60% 40% 20% 0% 5.0 0.5 5.2 0.4 4.8 1.7 3.0 2.5 2.1 9.2 14.9 10.3 35.1 27.5 < 年 齢 別 > 35.9 22.4 19.4 9.9 4.1 5.0 20.5 21.1 23.7 15.7 20~39 歳 40~59 歳 60 歳 以 上 出 典 : 厚 生 労 働 省 終 末 期 医 療 に 関 する 調 査 (2008 年 3 月 ) 13
ただ 多 くの 人 は 症 状 急 変 時 の 丌 安 や 家 族 への 負 担 から 自 宅 で 最 期 を 迎 えるのは 困 難 と 考 えている 自 分 の 家 族 が 治 る 見 込 みがなく 死 期 が 迫 っている'6か 月 以 内 程 度 (と 告 げられた 場 合 の 自 宅 で 最 期 まで 療 養 することが 困 難 な 理 由 '2008 年 3 月 全 国 一 般 国 民 ( 症 状 が 急 に 悪 くなったときの 対 応 に 自 分 も 家 族 も 不 安 介 護 する 家 族 に 負 担 がかかる 症 状 が 急 に 悪 くなったときに すぐに 病 院 に 入 院 できるか 不 安 往 診 してくれるかかりつけの 医 師 がいない 経 済 的 に 負 担 が 大 きい 訪 問 看 護 体 制 が 整 っていない 居 住 環 境 が 整 っていない 24 時 間 相 談 にのってくれる ところがない 訪 問 介 護 体 制 が 整 っていない 32.9 32.3 20.8 19.6 17.1 11.9 40.4 66.3 64.2 0 20 40 60 80 (%) 出 典 : 厚 生 労 働 省 終 末 期 医 療 に 関 する 調 査 (2008 年 3 月 ) 14
在 宅 医 療 の 普 及 のためには 在 宅 医 療 を 行 う 医 療 機 関 と 入 院 医 療 機 関 との 連 携 が 丌 可 欠 結 腸 がんの 患 者 87 歳 女 性 日 中 独 居 平 成 12 年 2 月 腰 痛 で 往 診 入 院 拒 否 3 月 イレウス' 腸 閉 塞 (のため 人 工 肛 門 増 設 1~2か 月 の 命 と 診 断 され 家 に 帰 りたい 病 院 で 孤 独 死 はイヤ 4 月 在 宅 緩 和 ケア 開 始 7 月 喫 茶 店 へ 行 く がんの 身 を 支 えて もらい 交 流 があってうれしい 平 成 13 年 8 月 膀 胱 へ 浸 潤 骨 転 移 でがん 性 疼 痛 12 月 再 入 院 入 院 先 で 死 亡 1 年 8 ヶ 月 寝 た き り 歩 行 可 能 1~2か 月 の 余 命 と 診 断 されたが 1 年 8か 月 生 存 し 喫 茶 店 に 外 出 する こともできた 在 宅 患 者 がいざというときに 入 院 できる 病 床 の 確 保 が 重 要 出 典 : 医 療 法 人 聖 徳 会 小 笠 原 内 科 作 成 のスライドを 許 可 を 得 て 引 用 改 変 15
第 1 章 のまとめ 今 後 は 外 出 困 難 となっても 自 宅 で 療 養 する 要 介 護 者 が 増 加 する こうした 通 院 困 難 な 方 が 尐 しでも 長 く 自 宅 で 暮 らし 続 けられるように するためには 在 宅 医 療 体 制 を 充 実 することが 欠 かせない また 現 在 病 院 で 最 期 を 迎 える 方 が 多 いが 今 後 亡 くなる 方 の 急 増 に 対 応 して 病 床 を 増 加 させることは 困 難 とみられる そのため 自 宅 など 病 院 以 外 の 場 でも 最 期 を 迎 えられる 看 取 り 体 制 を 整 備 する 必 要 がある たとえ 死 期 が 迫 っても できるだけ 長 く 自 宅 で 過 ごしたいと 考 えてい る 人 も 多 い ただ 多 くの 人 は 症 状 急 変 時 の 不 安 や 家 族 への 負 担 を 考 えて 自 宅 での 最 期 を 迎 えることは 困 難 と 考 えている 病 院 以 外 の 場 でも 安 心 して 医 療 の 提 供 を 受 け 最 期 を 迎 える ために 不 可 欠 な 在 宅 医 療 体 制 の 現 状 と 課 題 をみていく 16
第 2 章 岐 阜 県 の 在 宅 医 療 を とりまく 現 状 と 課 題
在 宅 医 療 機 関 24 時 間 体 制 で 在 宅 医 療 を 実 施 する 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 は 利 用 者 にとって 心 強 いが 県 内 では 施 設 も 患 者 も 少 ない 受 持 ち 患 者 数 人 全 国 平 均 6.89 人 65 歳 以 上 人 口 1000 人 当 たりの 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 届 出 施 設 数 及 び 受 持 ち 患 者 数 平 成 20 年 10 月 1 日 現 在 全 国 平 均 0.40 箇 所 岐 阜 県 施 設 数 0.33 箇 所 '26 位 ( 患 者 数 4.70 人 '28 位 ( ~ 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 とは~ 24 時 間 連 絡 を 受 ける 医 師 又 は 看 護 職 員 を 配 置 し 他 の 医 療 機 関 訪 問 看 護 ステーション 等 の 看 護 職 員 との 連 携 により 患 者 の 求 めに 応 じて 24 時 間 訪 問 看 護 の 提 供 が 可 能 な 体 制 を 確 保 介 護 支 援 専 門 員 やケアマネジ ャー 等 と 連 携 2006 年 に 医 療 法 に 基 づき 新 設 届 出 施 設 数 箇 所 出 典 : 厚 生 労 働 省 平 成 20 年 医 療 施 設 ' 静 態 動 態 ( 調 査 ' 平 成 20 年 ( 総 務 省 人 口 推 計 により 政 策 研 究 会 作 成 18
一 方 で 本 県 は 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 が 少 ない 方 にも 関 わらず 自 宅 で 最 期 を 看 取 られる 割 合 が 高 い 人 口 10 万 人 対 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 数 と 在 宅 看 取 り 率 の 関 係 出 典 : 厚 生 労 働 省 第 5 回 医 療 計 画 の 見 直 し 等 に 関 する 検 討 会 資 料 ' 平 成 23 年 7 月 13 日 ( 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 特 別 研 究 事 業 在 宅 療 養 支 援 の 実 態 把 握 と 機 能 分 化 に 関 する 研 究 19
特 に 東 濃 飛 騨 圏 域 は 県 平 均 よりも 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 が 少 ないにも 関 わらず 自 宅 で 看 取 られる 割 合 が 高 い 15 10 5 ' 施 設 ( 9.51 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 数 ' 人 口 10 万 対 ( 12.27 9.98 6.27 6.66 8.34 全 国 10.26 0 岐 阜 県 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 30 20 ' 人 ( 16.8 在 宅 死 亡 率 ' 人 口 10 万 対 ( 15.37 14.92 13.63 19.77 26.57 全 国 16.26 10 0 岐 阜 県 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 出 典 : 診 療 報 酬 施 設 基 準 ' 平 成 24 年 1 月 現 在 ( 人 口 推 計 ' 平 成 24 年 1 月 (のデータから 算 出 人 口 動 態 調 査 ' 平 成 22 年 ( 国 勢 調 査 ' 平 成 22 年 (のデータにより 算 出 20
これは 24 時 間 対 応 をうたわないものの 在 宅 医 療 に 取 り 組 んでいる 身 近 な 医 療 機 関 の 存 在 が 大 きい 県 内 の 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 病 院 及 び 看 取 りを 行 う 診 療 所 の 状 況 看 取 り 件 数 ' 件 数 ( ' 人 ( 在 宅 患 者 数 県 全 体 では 4 割 が 一 般 診 療 所 県 全 体 では 2 割 が 一 般 診 療 所 出 典 : 県 ぎふ 医 療 施 設 ポータル 掲 載 情 報 ' 平 成 23 年 11 月 27 日 時 点 (を 編 集 ' ( 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 病 院 ' 看 取 り 件 数 0 件 及 び 未 公 表 を 含 む(と 看 取 り 件 数 を 公 開 している 診 療 所 のデータを 集 計 算 出 21
自 力 の24 時 間 対 応 が 困 難 なため あえて 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 にならない 選 択 をしている 医 療 機 関 は 多 い 24 時 間 訪 問 看 護 の 体 制 を 確 保 できない 24 時 間 往 診 が 可 能 な 体 制 を 確 保 できない 緊 急 時 に 入 院 できる 病 床 の 確 保 が 困 難 終 末 期 医 療 まで 考 えると 責 任 が 持 てない 24 時 間 連 絡 を 受 ける 医 師 看 護 師 の 指 定 が 困 難 ケアマネージャーとの 連 携 が 難 しい 在 宅 医 療 を 行 っていない 当 院 の 機 能 上 あまり 関 係 がない その 他 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 の 届 出 をしていない 理 由 ' 複 数 回 答 ( ' 全 国 診 療 所 2012 年 ( 出 典 : 日 本 医 師 会 総 合 政 策 研 究 機 構 2012 年 度 診 療 報 酬 改 定 についての 調 査 結 果 報 告 '%( 22
24 時 間 対 応 にこだわらず 看 取 りを 行 う 在 宅 医 療 機 関 と 患 者 の 退 院 支 援 が 充 実 した 病 院 を 増 やすことが 看 取 り 普 及 の 鍵 8 6 4 2 ' 施 設 ( 3.49 3.73 在 宅 看 取 り 等 対 応 機 関 数 ' 人 口 10 万 人 対 ( 2.07 2.33 4.53 6.26 全 国 2.44 0 ' 施 設 ( 3 2 1 0 岐 阜 県 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 1.67 退 院 支 援 担 当 者 配 置 病 院 数 ' 人 口 10 万 人 対 ( 1.62 1.55 1.55 1.7 2.5 岐 阜 県 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 全 国 1.91 〇 退 院 支 援 担 当 者 入 院 患 者 が 退 院 時 に 安 心 し て 退 院 できるように 本 人 家 族 の 意 思 を 確 認 のうえ 必 要 なサー ビスを 受 けられるように 在 宅 医 療 を 行 う 診 療 所 や 病 院 老 人 保 健 施 設 など 院 内 外 の 関 係 機 関 関 係 者 との 調 整 をする 者 ' 一 定 の 基 準 を 満 たした 看 護 師 社 会 福 祉 士 が 担 う ( 出 典 : 医 療 施 設 調 査 ' 平 成 20 年 ( 人 口 推 計 ' 平 成 21 年 4 月 (のデータにより 算 出 23
訪 問 看 護 師 在 宅 医 療 の 推 進 には 訪 問 看 護 体 制 の 確 保 が 重 要 在 宅 患 者 ' 人 ( 50 訪 40 問 130 看 護 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 訪 問 看 護 チ ー ム 県 内 のある 診 療 所 の 在 宅 患 者 数 と 医 療 スタッフ 数 の 推 移 訪 問 看 護 ス テ ー シ ョ ン 平 成 ( 年 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 15 14 13 スタッフ' 人 ( 看 護 師 12 ( 訪 問 Ns 11 ) 10 ボランティア 9 8 7 6 5 4 3医 師 2 1 ケアマネ THP 0 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 の 届 出 をしない 理 由 の 第 一 位 は 24 時 間 訪 問 看 護 の 体 制 を 確 保 できない ' 全 国, 診 療 所,2012 年 ( 出 典 : 医 療 法 人 聖 徳 会 小 笠 原 内 科 作 成 のスライドを 許 可 を 得 て 引 用 改 変 日 本 医 師 会 総 合 政 策 研 究 機 構 2012 年 度 診 療 報 酬 改 定 についての 調 査 結 果 報 告 24
在 宅 患 者 に 訪 問 看 護 サービスを 提 供 する 県 内 の 訪 問 看 護 ステーション 数 と 利 用 者 数 は 全 国 平 均 レベル 利 用 者 総 数 人 全 国 平 均 10.08 人 65 歳 以 上 人 口 1000 人 当 たりの 訪 問 看 護 ステーション 数 及 び 利 用 者 総 数 平 成 21 年 10 月 1 日 現 在 全 国 平 均 0.18 箇 所 岐 阜 県 施 設 数 0.17 箇 所 '19 位 ( 利 用 者 総 数 9.72 人 '27 位 ( ~ 訪 問 看 護 ステーションとは~ 患 者 のかかりつけ 医 師 の 指 示 を 受 け 看 護 師 等 が 当 該 患 者 宅 を 訪 問 し 療 養 上 の 世 話 や 診 療 の 補 助 を 行 う 拠 点 具 体 的 には かかりつけ 医 の 指 示 に 基 づく 医 療 措 置 病 状 の 観 察 医 療 機 器 の 管 理 身 体 の 清 拭 洗 髪 入 浴 介 助 食 事 や 排 泄 の 介 助 指 導 など 1992 年 に 老 人 保 健 法 に 基 づき 新 設 施 設 数 箇 所 出 典 : 厚 生 労 働 省 介 護 サービス 施 設 事 業 所 調 査 ' 平 成 20 年 ( 総 務 省 人 口 推 計 により 政 策 研 究 会 作 成 25
県 内 の 訪 問 看 護 ステーションの 多 くは 看 護 師 確 保 が 困 難 で 小 規 模 なために 患 者 訪 問 力 が 限 られ 厳 しい 経 営 状 況 である 事 業 所 数 県 内 の 訪 問 看 護 ステーションの 平 均 値 (2009 年 ( のみ2011 年 )) 項 目 指 標 83 箇 所 うち 看 護 職 3 人 以 上 ~5 人 未 満 ' ( 29 箇 所 5 人 以 上 ~10 人 未 満 ' ( 46 箇 所 10 人 以 上 ' ( 8 箇 所 1 事 業 所 あたり 常 勤 換 算 従 事 者 数 5.6 人 うち 看 護 職 常 勤 換 算 従 事 者 1 人 当 たり 訪 問 回 数 ' 月 ( 4.5 人 66.6 回 1 事 業 所 あたり 延 べ 訪 問 回 数 ' 月 ( 372.8 回 訪 問 看 護 ステーションの 延 べ 訪 問 回 数 別 経 営 指 標 ( 全 国 2011 年 ) 看 護 職 員 常 勤 換 算 数 収 支 100 回 以 下 3.1 人 21.2 万 円 101~200 回 3.7 人 21.4 万 円 201~300 回 4.7 人 +4.2 万 円 301~400 回 5.6 人 2.9 万 円 401 回 以 上 7.6 人 +49.9 万 円 県 内 の 訪 問 看 護 ステーション 管 理 者 にヒアリングした 際 のコメント 訪 問 看 護 ステーションは 看 護 師 を 採 用 したくても 採 用 できないため 小 規 模 な 所 が 多 い 小 規 模 ステーションでは 経 営 や 事 務 に 疎 い 看 護 師 が 管 理 業 務 にも 携 わっており その 負 担 が 大 き い 出 典 : 厚 生 労 働 省 介 護 サービス 施 設 事 業 所 調 査 医 療 計 画 の 見 直 し 等 に 関 する 検 討 会 '2011 年 7 月 13 日 ( 社 会 保 障 審 議 会 介 護 給 付 費 分 科 会 資 料 '2011 年 10 月 7 日 ( 岐 阜 県 看 護 協 会 訪 問 看 護 ステーションのご 案 内 '2011 年 3 月 ( 26
そして 経 営 が 厳 しいために 看 護 師 の 待 遇 を 上 げにくく 更 に 看 護 師 確 保 が 厳 しくなるという 悪 循 環 に 陥 っている 事 業 所 数 県 内 の 訪 問 看 護 ステーションの 平 均 値 (2009 年 ( のみ2011 年 )) 項 目 指 標 83 箇 所 うち 看 護 職 3 人 以 上 ~5 人 未 満 ' ( 29 箇 所 5 人 以 上 ~10 人 未 満 ' ( 46 箇 所 10 人 以 上 ' ( 8 箇 所 1 事 業 所 あたり 常 勤 換 算 従 事 者 数 5.6 人 うち 看 護 職 訪 問 看 護 ステーションと 病 院 の 常 勤 看 護 職 員 の 平 均 給 与 及 び 離 職 率 ( 全 国 2007 年 ) 4.5 人 区 分 平 均 給 与 離 職 率 訪 問 看 護 ステーション 428.6 万 円 15.0% 病 院 490.5 万 円 12.6% 訪 問 看 護 ステーションの 休 日 夜 間 待 機 の 実 態 ( 全 国 2007 年 4~5 月 ( 月 当 たり) ) 区 分 待 機 日 数 ' 月 ( 看 護 職 3 人 以 上 ~5 人 未 満 13.3 日 5 人 以 上 ~10 人 未 満 8.9 日 10 人 以 上 6.6 日 ( 参 考 ) 病 院 看 護 職 ( 三 交 代 勤 務 )の 夜 勤 回 数 8.5 回 / 月 (2010 年 11 月 ) 県 内 の 訪 問 看 護 ステーション 管 理 者 にヒアリングした 際 のコメント 看 護 師 を 採 用 できないために 小 規 模 である 結 果 経 営 が 厳 しくなり 良 い 給 与 待 遇 も 出 せ ないため さらに 採 用 が 進 まなくなる という 悪 循 環 に 陥 っている 出 典 : 厚 生 労 働 省 介 護 サービス 施 設 事 業 所 調 査 医 療 計 画 の 見 直 し 等 に 関 する 検 討 会 '2011 年 7 月 13 日 ( 社 会 保 障 審 議 会 介 護 給 付 費 分 科 会 資 料 '2011 年 10 月 7 日 ( 日 本 看 護 協 会 2010 年 病 院 看 護 職 の 夜 勤 交 代 制 勤 務 等 実 態 調 査 岐 阜 県 看 護 協 会 訪 問 看 護 ステーションのご 案 内 '2011 年 3 月 ( 27
在 宅 医 療 に 取 り 組 む 歯 科 医 師 薬 剤 師 県 内 の 歯 科 診 療 所 薬 局 は 全 国 平 均 と 比 べて 在 宅 医 療 に 取 り 組 むところが 多 い 12 在 宅 療 養 支 援 歯 科 診 療 所 数 ( 人 口 10 万 対 ) 60 訪 問 薬 剤 指 導 実 施 薬 局 数 ( 人 口 10 万 対 ) 10 8 10.34 50 40 41.96 47.67 37.38 45.97 47.61 6 4 4.18 3.1 4.42 5.23 全 国 3.18 30 20 28.57 全 国 32.45 2 1.27 10 0 0 出 典 : 診 療 報 酬 施 設 基 準 ' 平 成 24 年 1 月 現 在 ( 国 勢 調 査 ' 平 成 22 年 (のデータから 算 出 28
多 職 種 連 携 24 時 間 対 応 可 能 な 在 宅 医 療 の 普 及 や 多 職 種 連 携 の 推 進 には 相 互 理 解 を 進 めるための 交 流 や 情 報 交 換 が 大 切 機 能 強 化 型 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 になるための 連 携 が 困 難 な 理 由 ' 全 国 診 療 所 2012 年 ( 医 療 介 護 連 携 推 進 の 妨 げとなっているもの ( 全 国 ) 現 時 点 で 問 題 になっている と 回 答 した 割 合 連 携 を もちかけて 断 られた 2.2 その 他 23.4 近 隣 に 医 療 機 関 はあるが 頼 みにくい 29.4 地 域 内 の 在 宅 医 療 介 護 資 源 の 情 報 不 足 地 域 包 括 支 援 センター のコーディネーション 機 能 不 足 4.1 近 隣 に 医 療 機 関 がない 19.3 連 携 しても 要 件 を 満 たさない ~ 機 能 強 化 型 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 とは~ 1 所 属 する 常 勤 医 師 3 人 以 上 2 過 去 1 年 間 の 緊 急 の 往 診 実 績 5 件 以 上 3 過 去 1 年 間 の 看 取 り 実 績 2 件 以 上 の3 要 件 を 満 たす 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 近 隣 の 医 療 機 関 が 在 宅 医 療 を 行 って いるか 不 明 21.6 当 該 調 査 では 単 独 で 要 件 を 満 たした 単 独 強 化 型 と 一 定 要 件 を 満 たした 複 数 医 療 機 関 による 連 携 で 要 件 を 満 たした 連 携 強 化 型 に 区 分 した 医 師 の 介 護 保 険 制 度 に 関 する 知 識 不 足 ケアマネージャーの 医 療 ケアに 関 する 知 識 不 足 医 療 者 -ケアマネ 間 で 顔 を 合 わせる 機 会 不 足 出 典 : 日 本 医 師 会 総 合 政 策 研 究 機 構 2012 年 度 診 療 報 酬 改 定 '%( についての 調 査 結 果 報 告 武 林 亨 在 宅 療 養 支 援 の 実 態 把 握 と 機 能 分 化 に 関 する 研 究 '2011 年 ( 29
そのため 全 県 単 位 で 医 療 福 祉 情 報 の 共 有 を 進 め 多 職 種 連 携 の 推 進 を 図 っている 岐 阜 県 包 括 的 地 域 ケアネットワーク はやぶさネット (2011 年 ~) 医 療 福 祉 の 垣 根 を 超 えた 情 報 共 有 相 互 連 携 を 促 進 県 医 師 会 が 有 床 診 療 所 を 中 心 に 病 院 無 床 診 療 所 介 護 福 祉 施 設 等 の 間 において 情 報 共 有 相 互 連 携 等 の 機 能 補 完 を 図 る 目 的 で 構 築 した 会 員 制 ネットワーク ' 介 護 福 祉 施 設 も 加 入 可 能 ( 各 医 療 機 関 の 対 応 可 能 な 在 宅 医 療 や 空 床 情 報 介 護 福 祉 施 設 の 住 所 情 報 等 による 施 設 検 索 会 員 間 メール 等 を 備 える 平 成 23 年 度 から 岐 阜 西 濃 地 区 で 運 用 開 始 24 年 度 から 各 圏 域 に 運 用 拡 大 30
また 二 次 医 療 圏 ( 保 健 所 ) 単 位 で 医 療 福 祉 行 政 あるいは 市 民 自 ら 在 宅 医 療 の 情 報 を 整 備 する 動 きが 広 がっている 大 垣 地 域 在 宅 医 療 マップ (2011 年 ) 高 山 市 版 在 宅 ケア ホスピスケア ガイドブック(2010 年 ) 小 学 校 区 ごとに 医 療 機 関 をまとめ 実 施 可 能 な 医 療 行 為 や 訪 問 可 能 な 時 間 帯 などを 記 載 大 垣 市 と 地 域 の 医 療 福 祉 関 係 者 が 集 まり ど のようなサービスを 提 供 しているか 横 並 びで 比 較 できる 情 報 を 整 備 公 開 作 成 に 関 与 した 医 療 関 係 者 は 横 並 びで 情 報 公 開 されることで 在 宅 医 療 に 及 び 腰 だった 医 師 の 意 識 改 革 を 図 ることも 目 的 としていた 市 民 グループ 飛 騨 にホスピスをつくる 会 が 在 宅 療 養 したいが どこの 医 院 が 往 診 してくれ るのか 分 からない などの 声 を 受 けて 作 成 在 宅 緩 和 ケアを 支 える 医 療 機 関 の 情 報 や 不 安 や 相 談 に 関 するQ&Aを 掲 載 31
さらには 地 域 単 位 で 医 療 福 祉 等 関 係 者 が 実 際 に 集 まり 互 いにできることを 話 し 合 う 取 り 組 みも 進 んでいる 国 モデル 事 業 在 宅 医 療 連 携 拠 点 事 業 ( 岐 南 町 : 総 合 在 宅 医 療 クリニック) 薬 剤 師 看 護 師 医 師 歯 科 医 師 カンファレンス 6~8 人 の 様 な 職 種 でグループを 作 り それぞれの 立 場 で 在 宅 医 療 に 関 して できること やりたいこと 課 題 と 思 うこと を 挙 げる ケアマネーシ ャー 栄 養 士 地 域 マップの 作 成 活 動 地 域 の 中 で どのような 事 ができる 人 がどこにいるかをマップにし 冊 子 HPで 共 有 効 率 的 な 連 携 を 図 る ホームヘルパー 行 政 職 員 職 種 は 一 例 ' 参 加 者 の 声 ( 実 際 に 顔 を 合 わせることで 今 後 の 連 携 が 取 りやすくなる 他 の 職 種 から 自 分 たちの 職 種 に 期 待 されている 役 割 が 分 かる 他 の 職 種 にお 願 いできる 役 割 が 分 かる 恒 久 化 羽 島 郡 2 町 で 協 議 会 を 設 置 し 事 務 を 引 き 継 ぐ 在 宅 医 療 連 携 拠 点 事 業 ' 厚 生 労 働 省 ( 在 宅 医 療 を 提 供 する 機 関 等 を 連 携 拠 点 として 地 域 の 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 職 員 ケアマネジャー 等 の 多 職 種 協 働 による 在 宅 医 療 の 支 援 体 制 を 構 築 する モデル 事 業 ' 平 成 23 年 度 10カ 所 平 成 24 年 度 105カ 所 ( 32
また 在 宅 看 取 りに 慣 れた 診 療 所 が 中 心 となって 在 宅 看 取 りに 取 り 組 む 医 療 機 関 を 増 やす 取 り 組 みも 進 んでいる 国 モデル 事 業 在 宅 医 療 連 携 拠 点 事 業 ( 岐 阜 市 : 小 笠 原 内 科 ) 患 者 連 携 医 在 宅 緩 和 ケア 医 師 とトータルヘルスプランナー 'THP: 医 療 看 護 介 護 福 祉 保 健 の 情 報 に 長 けた 看 護 師 であり 多 職 種 協 働 ケアの キーパーソン( による 実 践 教 育 マンツーマン 方 式 による 在 宅 緩 和 ケアの 実 践 退 院 調 整 薬 剤 師 訪 問 看 護 師 ケアマネージャー 同 行 サポート 患 家 に 近 在 する 診 療 所 訪 問 看 護 ステーション 訪 問 薬 剤 師 ケアマネージャー 等 と 連 携 協 働 独 居 の 認 知 症 患 者 など 難 易 度 の 高 い 在 宅 医 療 についても 看 取 りまでサポート 最 期 まで 受 け 持 つことで 自 信 が 持 てる 病 院 退 院 調 整 小 笠 原 内 科 THP 医 師 在 宅 医 療 の 意 義 やりがいを 感 じられる 積 み 重 ねた 知 識 経 験 が 広 がっていく 33
第 2 章 のまとめ 24 時 間 対 応 できる 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 が 尐 なくても 在 宅 医 療 や 看 取 りに 取 り 組 む 身 近 な 医 療 機 関 入 院 患 者 の 退 院 支 援 体 制 が 整 う 病 院 が 多 い 東 濃 飛 騨 地 域 は 在 宅 看 取 り 率 が 高 い 在 宅 医 療 に 欠 かせない 訪 問 看 護 ステーションは 訪 問 看 護 師 の 不 足 により 経 営 状 況 待 遇 を 向 上 させにくい 状 況 にある 在 宅 医 療 に 取 り 組 む 歯 科 診 療 所 薬 局 は 全 国 平 均 よりも 多 い 医 療 介 護 など 多 職 種 の 連 携 を 推 進 し 24 時 間 対 応 可 能 な 在 宅 医 療 体 制 を 整 備 することが 必 要 それには 医 療 機 関 同 士 そして 多 職 種 が 情 報 を 共 有 し 実 際 に 交 流 して 顔 見 知 りになることが 大 切 県 内 では 多 職 種 連 携 のための 情 報 システムが 整 備 され 一 部 地 域 では 実 際 に 多 職 種 の 交 流 も 進 んでいる 県 内 の 在 宅 医 療 体 制 を 底 上 げするための 今 後 の 施 策 の 方 向 性 についてみていく 34
第 3 章 今 後 の 施 策 の 方 向 性
課 題 と 解 決 に 向 けた 方 策 課 題 1 看 取 り 対 応 ができる 身 近 な 在 宅 医 療 機 関 の 不 足 ' 考 えられる 原 因 ( 24 時 間 対 応 への 負 担 感 病 院 患 者 に 対 する 退 院 時 支 援 の 不 足 ' 解 決 策 ( 医 療 機 関 に 対 する 在 宅 医 療 の 普 及 啓 発 24 時 間 に 拘 らず 在 宅 医 療 に 取 り 組 む 診 療 所 や 患 者 の 在 宅 移 行 再 入 院 を 支 援 する 病 院 の 増 加 医 療 介 護 など 多 職 種 の 交 流 情 報 共 有 課 題 2 在 宅 医 療 を 支 える 訪 問 看 護 ステーションの 不 足 ' 考 えられる 原 因 ( 訪 問 看 護 師 の 慢 性 的 な 不 足 訪 問 看 護 師 不 足 に 起 因 する 訪 問 看 護 ステーションの 脆 弱 な 経 営 基 盤 待 遇 ' 解 決 策 ( 訪 問 看 護 師 の 養 成 訪 問 看 護 ステーションの 経 営 基 盤 強 化 課 題 3 自 宅 で 看 取 りを 希 望 しながら 医 療 機 関 で 最 期 を 迎 える 人 が 多 いギャップ ' 考 えられる 原 因 ( 患 者 自 身 による 家 族 負 担 の 配 慮 いざというときの 対 応 への 不 安 ' 解 決 策 ( 県 民 に 対 する 在 宅 医 療 の 普 及 啓 発 36
37 課 題 1 看 取 り 対 応 ができる 身 近 な 在 宅 医 療 機 関 の 不 足 郡 市 医 師 会 を 中 心 とした 在 宅 医 療 多 職 種 連 携 研 修 のサポート 県 医 師 会 を 通 じて 地 域 の 医 師 看 護 師 介 護 人 材 等 を 対 象 に 在 宅 医 療 研 修 会 を 行 い 在 宅 医 療 に 取 り 組 む 医 療 機 関 を 増 やし 多 職 種 連 携 を 促 進 していく 県 医 師 会 市 医 師 会 在 宅 医 療 研 修 会 地 域 の 医 師 会 が 中 心 となり 医 療 福 祉 関 係 者 に 対 して 看 取 り 緩 和 ケアなど 在 宅 医 療 に 関 する 知 識 技 術 の 普 及 を 進 め 同 時 に 関 係 者 間 の 交 流 を 促 す 講 師 派 遣 郡 医 師 会 市 医 師 会 在 宅 医 療 研 修 会 県 による 業 務 委 託 在 宅 医 療 研 修 会 市 医 師 会 在 宅 医 療 研 修 会
38 課 題 2 在 宅 医 療 を 支 える 訪 問 看 護 ステーションの 不 足 幅 広 く 訪 問 看 護 師 を 養 成 する 取 り 組 みと 訪 問 看 護 師 が 在 宅 医 療 に 専 念 できる 経 営 環 境 整 備 の 支 援 看 護 学 生 現 役 潜 在 看 護 師 に 対 する 訪 問 看 護 の 講 座 研 修 の 充 実 小 規 模 な 訪 問 看 護 ステーションの 事 務 の 集 約 化 効 率 化 訪 問 看 護 研 修 会 県 看 護 協 会 県 立 看 護 大 県 による 業 務 委 託 等 訪 問 看 護 共 同 事 務 センター 看 護 学 生 潜 在 看 護 師 現 役 看 護 師 これから 看 護 師 となる 学 生 現 在 医 療 機 関 で 勤 務 している 看 護 師 退 職 した 潜 在 看 護 師 に 対 し て 訪 問 看 護 の 知 識 を 普 及 する 講 座 研 修 を 充 実 させ 訪 問 看 護 師 を 増 やす 共 同 コールセンターによる 電 話 対 応 の 省 力 化 利 用 者 への 料 金 請 求 等 のシステム 集 約 化 などにより 訪 問 看 護 ステーションの 看 護 師 が 看 護 業 務 に 専 念 できる 経 営 体 制 を 構 築 する
課 題 3 自 宅 で 看 取 りを 希 望 しながら 医 療 機 関 で 最 期 を 迎 える 人 が 多 いギャップ 地 域 住 民 に 対 する 在 宅 医 療 の 普 及 啓 発 在 宅 医 療 在 宅 介 護 の 体 験 談 のPR 在 宅 医 療 在 宅 介 護 についての 講 演 会 教 育 の 実 施 退 職 者 へのライフプラン 説 明 会 等 在 宅 医 療 在 宅 介 護 に 関 心 を 持 ちそうな 人 が 集 まる 機 会 を 捉 え 講 演 会 を 実 施 在 宅 看 取 りを 通 した 心 に 残 る 体 験 談 の 募 集 選 考 会 体 験 談 集 の 作 成 DVDの 作 成 など 全 県 的 な 普 及 啓 発 イベントの 実 施 参 考 事 例 忘 れられない 看 護 エピソード ' 公 益 社 団 法 人 日 本 看 護 協 会 主 催 ( 看 護 職 や 一 般 の 方 から 看 護 の 場 面 で 出 会 った 忘 れられない 看 護 エピソード を 募 集 総 合 学 習 で 取 り 上 げ てもらい 若 い 世 代 に 普 及 啓 発 する 在 宅 医 療 介 護 自 宅 で 最 期 を 迎 える ことがどういうことかを 普 及 啓 発 する ' 決 して 簡 単 ではないが 実 際 に 関 わった 人 の 満 足 度 などを 伝 える( 39
最 後 に 歳 を 重 ねて 最 期 の 迎 え 方 迎 える 場 所 を 決 めるのは 高 齢 者 患 者 本 人 の 意 思 の 問 題 最 期 まで 医 療 機 関 で 延 命 治 療 を 受 けるか 自 宅 など 穏 やかに 安 心 できる 人 間 関 係 生 活 環 境 の 中 で 看 取 られるか 家 族 の 都 合 だけで 社 会 的 入 院 や 施 設 介 護 家 族 宅 への 転 居 を 押 しつけたり 医 療 行 政 の 都 合 だけで 在 宅 医 療 を 押 しつけたりしない 高 齢 者 患 者 の 最 期 まで 住 み 慣 れた 我 が 家 で 暮 らしたい という 望 みを 叶 えて 生 活 の 質 を 向 上 させ 一 方 で 家 族 に 迷 惑 を 掛 けたくない いざというときが 心 配 という 不 安 を 解 消 できる 総 合 的 な 医 療 提 供 体 制 である 多 職 種 連 携 による 在 宅 医 療 を 進 める 必 要 がある 医 療 介 護 関 係 者 の 努 力 に 任 せるだけでなく 患 者 とその 家 族 地 域 住 民 も 一 丸 となって 自 分 のできること' 健 康 管 理 ご 近 所 の 助 け 合 い 見 守 り 等 ( から 取 り 組 むことが 大 切 行 政 は そうした 医 療 福 祉 地 域 住 民 等 の 取 り 組 みを 促 進 し 支 えよう 40
ご静聴ありがとうございました 入院施設 介護施設 病室 病室 病室 病室 診察室 リハビリ室 居室 居室 居室 居室 レクリエーションルーム 病室 病室 病室 病室 看護ステーション 調剤室 居室 居室 居室 居室 ヘルパーステーション 手術室 病院 地域住民 自宅 集合住宅 通所介護 地域社会 (認知症疾患医療センター) 診療所 介護施設 特養 老健 地域中核 救急 専門医療機関 医師 (デイケア デイサービス) 地域まるごと病院 介護施設 居宅介護 (在支診 有床診) (訪問介護 巡回介護) 訪問看護 ステーション 地域密着 (グループホーム) 地域包括 支援センター 歯科診療所 薬局 ケアマネジャー 見守り団体 認知症サポーター 41
参 考 資 料 42
国 の 社 会 保 障 制 度 改 革 生 涯 にかかる 医 療 費 のおよそ 半 分 は 70 歳 以 上 になってから 使 われている ' 万 円 ( 生 涯 医 療 費 '2010 年 度 推 計 ( 70 歳 未 満 51% 70 歳 以 上 49% ' 歳 ( 出 典 : 厚 生 労 働 省 保 険 局 調 査 課 43
高 齢 者 の 増 加 を 背 景 に 医 療 給 付 等 を 支 える 税 金 投 入 は 毎 年 1 兆 円 規 模 で 増 加 している 社 会 保 障 給 付 費 と 財 政 の 関 係 税 金 投 入 の 増 加 率 は GDPの 伸 び を 上 回 る 出 典 : 首 相 官 邸 社 会 保 障 制 度 改 革 国 民 会 議 第 1 回 会 議 資 料 '2012 年 11 月 30 日 ( 財 務 省 ホームページ 日 本 の 財 政 を 考 える ' 参 考 ( 日 本 国 の 予 算 平 成 24 年 度 一 般 会 計 予 算 歳 出 90.3 兆 円 うち 国 債 費 21.9 兆 円 うち 社 会 保 障 関 係 費 26.4 兆 円 歳 入 90.3 兆 円 うち 税 収 42.3 兆 円 うち 公 債 金 収 入 44.2 兆 円 44
今 後 医 療 介 護 体 制 の 充 実 重 点 化 効 率 化 に 努 めても 高 齢 者 の 増 加 に 伴 う 社 会 保 障 経 費 の 増 大 は 避 けられない ' 兆 円 ( 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 について ' 医 療 介 護 推 計 ( 2011 年 2015 年 2020 年 2025 年 ' 現 状 維 持 ( ' 改 革 後 ( ' 現 状 維 持 ( ' 改 革 後 ( ' 現 状 維 持 ( ' 改 革 後 ( 出 典 : 厚 生 労 働 省 社 会 保 障 に 係 る 費 用 の 将 来 推 計 の 改 訂 について' 平 成 24 年 3 月 ( 注 :' 改 革 後 ( 社 会 保 障 改 革 の 具 体 策 工 程 及 び 費 用 試 算 を 踏 まえ 充 実 と 重 点 化 効 率 化 の 効 果 を 反 映 している 'ただし Ⅱ 医 療 介 護 等 2 保 険 者 機 能 の 強 化 を 通 じた 医 療 介 護 保 険 制 度 のセーフティネット 機 能 の 強 化 給 付 の 重 点 化 逆 進 性 対 策 および Ⅲ 年 金 の 効 果 は 反 映 していない ( ' 現 状 維 持 ( 医 療 介 護 について 充 実 と 重 点 化 効 率 化 を 行 わず 現 状 を 投 影 した 場 合 の 給 付 費 等 45
医 療 介 護 制 度 の 改 革 OECD 諸 国 の 中 で 日 本 の 人 口 千 人 あたり 病 床 数 は 多 いが 診 察 にあたる 医 師 数 は 平 均 以 下 にすぎない OECD 諸 国 における 人 口 千 人 あたり 医 療 資 源 '2010 年 ( < 病 床 数 > < 臨 床 医 数 > OECD 単 純 平 均 OECD 加 重 平 均 出 典 : 首 相 官 邸 社 会 保 障 制 度 改 革 国 民 会 議 第 2 回 会 議 '2012 年 12 月 7 日 ( 遠 藤 委 員 提 出 資 料 ' 注 (アメリカ 合 衆 国 の 病 床 数 は 2009 年 の 値 臨 床 医 数 のうち 単 純 平 均 とは 各 国 の 人 口 1000 人 当 たり 医 師 数 の 合 計 を 国 数 で 割 った 数 加 重 平 均 とは 全 医 師 数 を 全 人 口 で 割 った 数 また ギリシャ フランス トルコは 研 究 機 関 等 に 勤 務 し 臨 床 にあたらない 医 師 を 含 み チリは 資 格 を 有 しており 現 役 で 働 いていない 医 師 を 含 む 46
そして 数 少 ない 医 師 が 多 くの 患 者 の 治 療 にあたっており 入 院 期 間 も 長 くなっている 医 療 提 供 体 制 の 各 国 比 較 '2008 年 ( 平 均 在 院 日 数 日 本 33.8 人 口 一 人 当 たり 外 来 診 察 回 数 13.4 ' 1( 人 口 千 人 当 たり 病 床 数 病 床 百 床 当 たり 医 師 数 人 口 千 人 当 たり 医 師 数 病 床 百 床 当 たり 看 護 職 員 数 人 口 千 人 当 たり 看 護 職 員 数 13.8 15.7 2.2 69.4 9.5 ドイツ 9.9 7.8 8.2 43.3 3.6 130.0 10.7 フランス 12.9 6.9 6.9 48.5 3.3 115.2 7.9 イギリス 8.1 5.9 3.4 76.5 2.6 279.6 9.5 ' 2( アメリカ 6.3 4.0 ' 1( 3.1 ' 2( 77.9 2.4 344.2 10.8 日 本 では 100 床 当 たり 従 事 者 数 と 平 均 在 院 日 数 の 間 に 高 い 相 関 関 係 がみられる ' 病 床 当 たり 従 事 者 が 尐 ないので 在 院 期 間 が 長 いが 従 事 者 を 多 くすると 在 院 日 数 は 短 くなる( 出 典 :OECD Health Data 2010 ' 注 ( 1:2007 年 2 予 測 値 内 閣 官 房 社 会 保 障 改 革 に 関 する 集 中 検 討 会 議 第 7 回 会 議 資 料 ' 平 成 23 年 5 月 19 日 ( 厚 生 労 働 省 医 療 介 護 を 取 り 巻 く 現 状 ' 参 考 資 料 ( 47
そのため 医 療 機 関 の 再 編 や 介 護 との 連 携 強 化 により より 効 果 的 効 率 的 な 医 療 体 制 を 構 築 しようとしている 医 療 介 護 機 能 の 再 編 ' 将 来 像 ( 出 典 : 首 相 官 邸 社 会 保 障 制 度 改 革 国 民 会 議 第 2 回 会 議 '2012 年 12 月 7 日 ( 遠 藤 委 員 提 出 資 料 48
これにより 高 齢 者 の 増 加 により 医 療 ニーズが 高 まっても 病 床 増 加 の 必 要 はなく 平 均 在 院 日 数 も 短 縮 できるとみている 医 療 病 床 数 平 均 在 院 日 数 社 会 保 障 税 一 体 改 革 で 目 指 す 将 来 像 数 値 で 見 た 主 なサービスの 拡 充 2011 年 度 2025 年 度 107 万 床 19~20 日 程 度 医 師 数 29 万 人 32~34 万 人 看 護 職 員 数 141 万 195~205 万 人 在 宅 医 療 等 '1 日 あたり( 17 万 人 分 29 万 人 分 高 度 急 性 期 22 万 床 15~16 日 程 度 一 般 急 性 期 46 万 床 9 日 程 度 亜 急 性 期 等 35 万 床 60 日 程 度 介 護 利 用 者 数 426 万 人 641 万 人 '1.5 倍 ( 介 護 予 防 重 度 化 予 防 により 全 体 として3% 減 入 院 の 減 尐 ' 介 護 への 移 行 (:14 万 人 増 在 宅 介 護 304 万 人 分 449 万 人 分 居 住 系 サービス 31 万 人 分 61 万 人 分 介 護 施 設 92 万 人 分 131 万 人 分 特 養 48 万 人 分 72 万 人 分 老 健 '+ 介 護 療 養 ( 44 万 人 分 59 万 人 分 介 護 職 員 140 万 人 232~244 万 人 訪 問 看 護 '1 日 あたり( 29 万 人 分 49 万 人 分 出 典 : 政 府 与 党 社 会 保 障 改 革 本 部 '2012 年 1 月 6 日 ( 社 会 保 障 税 一 体 改 革 で 目 指 す 将 来 像 ' 厚 生 労 働 大 臣 提 出 資 料 ( 計 103 万 床 49
医 療 法 で 定 められた 基 準 病 床 数 は 在 院 日 数 が 減 少 し 介 護 施 設 等 が 増 加 すれば さらに 減 少 する 仕 組 みになっている 基 準 病 床 数 の 算 定 式 < 一 般 病 床 > 人 口 ' 性 別 年 齢 階 級 別 ( 退 院 率 ' 性 別 年 齢 階 級 別 ( 平 均 在 院 日 数 0.9 + 県 内 流 入 入 院 患 者 - 県 外 流 出 入 院 患 者 < 療 養 病 床 > 病 床 利 用 率 人 口 入 院 入 所 需 要 率 ' 性 別 年 齢 階 級 別 ( ' 性 別 年 齢 階 級 別 ( 介 護 施 設 等 ' 介 護 療 養 型 医 療 施 設 を 除 く( で 対 応 可 能 な 数 + 県 内 流 入 入 院 患 者 - 県 外 流 出 入 院 患 者 病 床 利 用 率 県 内 の 平 均 在 院 日 数 の 推 移 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 2017 年 ' 目 標 ( 37.5 32.0 29.4 26.9 25.4 県 内 の 介 護 施 設 ' 特 養 老 健 (の 整 備 状 況 ' 単 位 : 日 ( ' 単 位 : 床 ( 2008 年 2011 年 2014 年 ' 計 画 ( 特 別 養 護 老 人 ホーム 7,823 9,555 10,973 出 典 : 県 健 康 福 祉 政 策 課 第 6 期 岐 阜 県 保 健 医 療 計 画 案 第 2 期 岐 阜 県 医 療 費 適 正 化 計 画 案 'ともに2012 年 12 月 公 表 ( 介 護 老 人 保 健 施 設 5,766 6,006 6,852 出 典 : 県 高 齢 福 祉 課 岐 阜 県 高 齢 者 安 心 計 画 '2012 年 3 月 ( 50
在 宅 医 療 の 特 徴 歯 科 医 師 や 薬 剤 師 による 在 宅 医 療 への 関 不 は 寝 たきり 高 齢 者 の 肺 炎 予 防 や 薬 の 飲 み 忘 れ 予 防 に 効 果 的 高 齢 者 は 誤 嚥 性 肺 炎 を 起 こしやすい 誤 嚥 性 肺 炎 口 腔 内 の 細 菌 唾 液 食 べかす 逆 流 した 胃 液 などが 誤 って 気 管 に 入 ること' 誤 嚥 (で 起 こる 肺 炎 老 化 や 脳 血 管 障 害 の 後 遺 症 などで 飲 み 込 む 機 能 ' 嚥 下 機 能 (や 咳 をする 力 が 弱 くなると 誤 嚥 が 起 こりやすくなる 不 顕 性 誤 嚥 誤 嚥 を 起 こしてもむせや 咳 き 込 みがなく 外 に 顕 れない 誤 嚥 老 化 等 に よる 摂 食 嚥 下 の 機 能 の 低 下 防 御 機 能 の 感 受 性 の 低 下 などで 起 こる 在 宅 患 者 への 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 の イメージ 処 方 の 工 夫 や 薬 剤 師 による 訪 問 管 理 で 薬 の 飲 み 忘 れを 防 ぎ 治 療 効 果 を 上 げる ' 例 ( 一 包 化 (%) 肺 炎 予 防 には 歯 科 医 師 による 口 腔 ケア 指 導 や 言 語 聴 覚 士 管 理 栄 養 士 による 摂 食 嚥 下 リハビリテーションが 効 果 的 口 腔 ケアの 有 無 による 要 介 護 者 の 肺 炎 発 症 率 (2 年 間 ) P<0.05 出 典 : 厚 生 労 働 省 中 央 社 会 保 険 医 療 協 議 会 ' 平 成 23 年 2 月 16 日 ( 第 6 回 チーム 医 療 の 推 進 に 関 する 検 討 会 ' 平 成 21 年 11 月 30 日 ( 資 料 に 基 づき 政 策 研 究 会 において 編 集 日 本 薬 剤 師 会 後 期 高 齢 者 の 服 薬 における 問 題 と 薬 剤 師 の 在 宅 患 者 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 ならびに 居 宅 療 養 管 理 指 導 の 効 果 に 関 する 調 査 研 究 '2008 年 ( Yoneyama T, Yoshida Y, Matsui T,Sasaki H:lancet354(9177),515,1999. 51
在 宅 医 療 入 院 医 療 と 在 宅 医 療 の 医 療 費 の 比 較 医 療 費 の 比 較 例 '70 歳 以 上 所 得 区 分 一 般 の 場 合 ( 医 療 保 険 医 師 607,810 円 薬 代 看 護 師 169,400 円 201,850 円 ' 高 額 療 養 費 負 担 制 度 により 本 人 負 担 額 は 月 12,000 円 まで( 介 護 保 険 ヘルパー 121,830 円 訪 問 入 浴 ベッド 68,400 円 8,250 円 居 宅 療 養 管 理 料 8,700 円 訪 問 薬 剤 12,000 円 ' 本 人 負 担 1 割 ( 自 費 12,510 円 本 人 負 担 額 高 額 療 養 費 負 担 制 度 により 70,428 円 保 険 者 負 担 額 1,210,750 円 入 院 医 療 緩 和 ケア 病 棟 入 院 9 月 分 '19 日 間 ( 754,300 円 10 月 分 '31 日 間 ( 1,230,700 円 11 月 分 '20 日 間 ( 794,000 円 ' 高 額 療 養 費 負 担 制 度 により 本 人 負 担 額 は 月 44,000 円 まで( 注 (これは 一 例 であり 全 てのケースで 在 宅 医 療 の 方 が 費 用 がかからないわけではありません 本 人 負 担 額 高 額 療 養 費 負 担 制 度 により 133,200 円 医 療 費 総 額 2,779,000 円 52
患 者 生 存 割 合 '%( 緩 和 ケアの 効 果 病 気 による 痛 みや 丌 安 等 を 早 く 和 らげることで 患 者 とその 家 族 の 生 活 の 質 や 患 者 の 生 存 期 間 が 向 上 する 緩 和 ケアについてのイメージ ' 全 国 複 数 回 答 ( 転 移 性 非 小 細 胞 肺 がん 患 者 における 早 期 緩 和 ケア 群 と 標 準 治 療 群 の 生 存 期 間 ' 米 国 ( 終 末 期 の 患 者 だけを 対 象 とすると 思 っていた よく 知 らないが 聞 いたことはある 病 院 緩 和 ケア 病 棟 などの 限 られた 場 所 でしか 行 われないと 思 っていた 痛 みなどの 身 体 症 状 のみを 対 象 とすると 思 っていた 28.9 23.6 23.0 19.6 早 期 緩 和 ケア 群 は 標 準 的 治 療 群 より 生 存 期 間 の 中 央 値 が 長 か った 早 期 緩 和 ケア 群 : 11.6か 月 標 準 的 治 療 群 : 8.9か 月 'P=0.02( 緩 和 ケア の 意 味 を 十 分 知 っていた 治 療 と 平 行 でなく 単 独 で 行 わ れるもの' 他 の 治 療 と 合 わせて 受 けられないもの(と 思 っていた 知 らなかった 5.3 15.0 20.7 早 期 緩 和 ケア 群 その 他 分 からない 1.6 標 準 的 治 療 群 0 20 40 生 存 期 間 ' 月 ( 緩 和 ケアとは がんなどの 疾 患 をかかえる 患 者 とその 家 族 に 対 して 病 院 や 自 宅 での 治 療 に 際 し 終 末 期 だけでなく 治 療 の 初 期 段 階 から 並 行 して 身 体 症 状 の 緩 和 や 精 神 心 理 的 な 問 題 への 援 助 など 療 養 生 活 の 質 の 維 持 向 上 を 図 る 行 為 '%( 出 典 : 内 閣 府 がん 対 策 に 関 する 世 論 調 査 ' 平 成 21 年 9 月 調 査 ( 出 典 :J.S. Temel and others Early Palliative Care for Patients with Metastatic Non-Small-Cell Lung Cancer 'N Engl J Med 2010; 363 : 733-42.( 53
認 知 症 患 者 対 応 増 加 が 見 込 まれる 認 知 症 患 者 が 少 しでも 長 く 自 宅 で 暮 らし 続 けるためには 早 期 発 見 治 療 が 鍵 となる 80,000 70,000 60,000 50,000 ' 人 ( 65 認 歳 知 以 症 上 は 人 要 口 介 に 護 占 状 める 態 になる 割 合 主 要 因 の 第 2 位 ' 全 国 2010 年 20.5%( 9.5% 認 知 症 高 齢 者 数 の 見 通 し ' 岐 阜 県 ( 認 知 症 自 立 度 Ⅱ 以 上 10.2% 11.3% 12.8% 16% 14% 12% 10% 認 知 症 の 原 因 疾 患 には 早 期 発 見 治 療 で 進 行 を 遅 らせるのが 重 要 な 疾 患 もある レビー 小 体 型 その 他 40,000 30,000 20,000 47,443 58,106 66,664 74,447 8% 6% 4% 脳 血 管 性 アルツハイマー 型 ' 厚 生 労 働 省 認 知 症 予 防 支 援 マニュアル ' 平 成 21 年 3 月 (( 10,000 アルツハイマー 型 は 軽 度 認 知 障 害 段 階 で 治 療 を 開 始 することで 発 症 進 行 を 遅 らせることが 可 能 0 0% 脳 腫 瘍 やビタミン 不 足 等 が 原 因 で 2010 2015 2020 2025 ' 年 ( 起 こる 認 知 症 の 症 状 は 適 切 に 治 出 典 : 厚 生 労 働 省 認 知 症 高 齢 者 の 日 常 生 活 自 立 度 Ⅱ 以 上 の 高 齢 者 数 について 療 すれば 症 状 が 治 る あるいは 軽 く '2012 年 8 月 24 日 報 道 発 表 ( することができることがある 65 歳 以 上 人 口 - 平 成 22 年 は 国 勢 調 査 平 成 22 年 以 降 の 推 計 は 政 策 研 究 会 人 口 動 向 研 究 部 会 報 告 岐 阜 県 の 将 来 人 口 推 計 について 'H24.3(の 推 計 ' 基 本 パターン(による 認 知 症 高 齢 者 数 - 全 国 の 65 歳 以 上 人 口 に 占 める 割 合 をもとに 岐 阜 県 ' 推 計 ( 人 口 に 置 き 換 えて 算 出 54 2%
認 知 症 患 者 の 早 期 発 見 と 在 宅 生 活 の 継 続 には 医 療 介 護 だけでなく 地 域 社 会 ぐるみの 連 携 が 欠 かせない 医 療 連 携 ' 認 知 症 ( 認 知 症 疾 患 医 療 センター 地 域 中 核 病 院 'もの 忘 れ 外 来 ( 認 知 症 サポート 医 認 知 症 の 早 期 診 断 早 期 治 療 ネットワーク 多 職 種 連 携 保 健 所 地 域 福 祉 地 域 包 括 支 援 センター 振 興 局 福 祉 課 多 職 種 連 携 の 支 援 介 護 支 援 介 護 施 設 ' 特 養 老 健 ( 認 知 症 グループホーム 必 要 に 応 じて 介 護 施 設 等 に 移 行 かかりつけ 医 ' 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 ( ケアマネジャー ' 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 ( 訪 問 看 護 ステーション 歯 科 診 療 所 ' 在 宅 療 養 歯 科 診 療 所 ( 訪 問 看 護 ステーション 在 宅 認 知 症 患 者 と その 家 族 訪 問 介 護 事 業 所 通 所 介 護 事 業 所 医 療 連 携 ' 在 宅 医 療 ( 薬 局 認 知 症 サポーター 地 域 の 住 民 お 店 等 専 門 職 後 見 人 市 民 後 見 人 生 活 支 援 日 頃 の 見 守 り 声 かけ ボランティア' 配 食 買 い 物 等 ( 医 療 介 護 等 の 手 配 契 約 管 理 財 産 管 理 等 55