2012 年 10 月 30 日 Smart City week 2012 東 本 震 災 と 東 北 学 の 挑 戦 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 所 長 平 川 新
2011 年 3 月 11 日 午 後 2 時 46 分 マグニチュード9.0 大 地 震 大 津 波 津 波 で 押 し 流 された 石 巻 宮 城 県 名 取 市 10mの 津 波 共 同 通 信
過 去 五 〇 年 間 M8.5 以 上 の 地 震 米 国 地 質 調 査 所 M9 以 上 の 地 震 東 大 地 震 研
過 去 20 年 の 大 地 震 2004 年 新 潟 中 越 地 震 2003 年 十 勝 沖 地 震 2007 年 能 登 半 島 地 震 2007 年 新 潟 中 越 沖 地 震 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 1995 年 兵 庫 県 南 部 地 震
東 北 大 学 の 被 害 状 況 ライフラインの 停 止 電 気 4 月 4 日 水 道 4 月 13 日 ガス4 月 26 日 に 復 旧 建 物 の 損 壊 危 険 判 定 28 棟 ( 約 4 万 m2) 施 設 等 復 旧 概 算 費 約 448 億 円 物 品 など 被 害 概 算 額 約 352 億 円
+ 東 北 大 学 の 取 り 組 み 東 北 大 学 災 害 復 興 新 生 研 究 機 構 の 設 置 (2011 年 4 月 ) 基 本 理 念 理 念 1 復 興 地 域 再 生 への 貢 献 理 念 2 災 害 復 興 に 関 する 総 合 研 究 開 発 拠 点 形 成 理 念 3 分 野 横 断 的 な 研 究 組 織 で 課 題 解 決 型 プロジェ クトを 形 成
+ 復 興 アクション100 +
総 合 地 域 医 療 研 修 センターの 設 置 実 践 的 な 災 害 医 療 を 学 んだ 地 域 医 療 災 害 医 療 に 従 事 する 人 材 を 育 成 + 地 域 医 療 再 構 築 プロジェクト 東 北 メディカル メガバンク 機 構 の 設 置 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 の 地 域 医 療 再 建 と 健 康 支 援 医 療 情 報 とゲノム 情 報 を 複 合 させたバイオバンクを 構 築
災 害 に 強 い 先 進 的 なまちづくりを 推 進 三 陸 沿 岸 において 活 用 が 期 待 される 波 力 など 海 洋 再 生 エネルギー 微 細 藻 類 のエネルギー 利 用 再 生 可 能 エネルギーを 中 心 とした 地 域 エネルギーと 移 動 体 を 融 合 したエネルギー 管 理 システム 構 築 + 環 境 エネルギープロジェクト
東 日 本 大 震 災 によって 通 信 回 線 の 途 絶 情 報 収 集 不 能 発 信 情 報 の 不 足 など 情 報 通 信 (ICT)の 脆 弱 性 が 顕 在 化 災 害 に 強 い 情 報 通 信 インフラの 開 発 実 証 拠 点 の 形 成 目 指 す + 情 報 通 信 再 構 築 プロジェクト ネットワークレイヤ 技 術 通 信 路 ハードウェア 技 術 トラフィックの 急 増 に 耐 える 通 信 容 量 の 確 保 災 害 からのデータ 保 護 広 域 分 散 クラウト ストレーシ ICT 医 療 支 援 技 術 エージェントシステム 災 害 時 にも 確 実 に つながる 適 応 型 高 信 頼 通 信 回 線 輻 輳 回 避 制 御 管 理 ネハ ータ イネットワーク 材 料 デバイス 技 術 サービス ソフトウェア 技 術 超 低 消 費 電 力 デバイス
東 北 マリンサイエンスプロジェクト 漁 業 や 水 産 業 の 復 興 地 域 再 生 に 向 け 海 洋 環 境 海 洋 生 態 系 の 影 響 調 査 研 究 +
放 射 性 物 質 汚 染 対 策 プロジェクト + 放 射 性 物 質 による 汚 染 から 生 活 環 境 を 復 旧 する 技 術 開 発 汚 染 土 壌 からの 放 射 性 セシウムの 除 染 技 術 無 放 射 能 農 作 物 の 栽 培 方 法 の 開 発 迅 速 汚 染 検 査 用 大 口 径 ガンマ 線 検 出 技 術 の 開 発
地 域 産 業 復 興 支 援 プロジェクト 東 北 地 域 の 産 業 社 会 の 復 興 を 継 続 的 に 支 援 するために +
+ 災 害 科 学 国 際 研 究 推 進 プロジェクト 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 の 設 立 へ 2012 年 4 月 1 日
東 北 学 防 災 科 学 研 究 拠 点 2007 年 に 結 成 来 るべき 宮 城 沖 地 震 に 備 え 学 内 で 災 害 防 災 減 災 研 究 に 従 事 する 研 究 者 に 呼 びかけて 結 成 されたグループ 従 来 防 災 研 究 は 理 系 の 得 意 分 野 地 震 研 究 津 波 研 究 建 築 など だが 系 にも 防 災 研 究 あり 歴 史 学 法 学 社 会 学 化 財 の 防 災 対 策 災 害 史 災 害 関 連 法 地 域 社 会 組 織 ( 町 内 会 等 ) 研 究 経 済 学 BCP( 事 業 継 続 計 画 ) 理 学 災 害 理 分 野 ごとの 個 別 研 究 全 学 横 断 的 連 携 組 織 へ 結 成 時 は19 分 野 20 のメンバー(10 部 局 ) 代 表 平 川 新 ( 歴 史 学 ) 副 代 表 今 村 彦 ( 津 波 学 ) 防 災 科 学 研 究 拠 点 文 科 省 特 別 経 費 (2010~14 年 度 ) 地 域 の 人 間 と 社 会 を 災 害 から 守 るための 実 践 的 防 災 学 の 推 進
東 北 大 学 の 取 り 組 み 宮 城 県 沖 地 震 対 策 2007 年 東 北 大 学 防 災 科 学 研 究 拠 点 2011 年 3 月 東 日 本 大 震 災 世 界 的 災 害 科 学 研 究 の 拠 点 へ 2012 年 4 月 災 害 科 学 国 際 研 究 所 専 任 約 50 名 兼 任 約 30 名 3.11 後 地 震 津 波 のメカニズム 解 明 や 復 旧 復 興 への 貢 献 活 動 に 全 力 で 取 り 組 み
災 害 科 学 国 際 研 究 所 設 置 的 歴 史 的 世 界 的 な 東 本 震 災 を 経 験 した 東 北 学 は 新 たな 学 際 的 研 究 組 織 として 災 害 科 学 国 際 研 究 所 を 設 置 し 国 内 外 の 有 研 究 機 関 と 協 しながら 災 害 科 学 に 関 する 世 界 最 先 端 の 研 究 を 推 進 する また 被 災 治 体 等 と 連 携 を 強 化 し 歴 史 的 な 視 点 を 重 視 しながら 巨 災 害 に 対 する 防 災 減 災 復 旧 復 興 プランを 提 案 する 実 践 的 防 災 学 の 構 築
研 究 所 の 部 と 主 要 な 研 究 テーマ 7 部 門 36 分 野 災 害 リスク 研 究 部 間 社 会 対 応 研 究 部 地 域 都 市 再 研 究 部 災 害 理 学 研 究 部 災 害 医 学 研 究 部 情 報 管 理 社 会 連 携 部 寄 附 研 究 部 ( 東 京 海 上 動 ) 東 本 震 災 の 被 害 実 態 と 防 災 減 災 技 術 の 再 構 築 被 災 地 援 学 の 創 成 と 災 害 サイクルの 歴 史 的 究 明 地 域 都 市 の 耐 災 害 性 向 上 と 重 層 化 巨 地 震 津 波 発 メカニズムの 解 明 と 観 測 技 術 の 開 発 広 域 巨 災 害 対 応 型 医 学 医 療 の 確 率 新 たな 防 災 減 災 社 会 のデザインと 災 害 教 訓 の 語 り 継 ぎ 地 震 津 波 リスクの 総 合 評 価 4
巨 大 地 震 メカズムの 解 明 : 早 期 津 波 予 測 の 高 度 化 海 陸 の 観 測 網 の 充 実 観 測 データにより 津 波 の 規 模 到 達 時 刻 を 推 定 正 確 な 津 波 予 測 情 報 を 提 供 するシステムの 開 発 高 精 度 津 波 情 報 最 大 波 高 最 大 波 高 到 達 時 間 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 海 底 地 殻 変 動 研 究 分 野 作 成
津 波 研 究 地 震 や 津 波 の 変 形 過 程 および 地 域 の 被 災 過 程 を 観 測 デー タの 統 合 先 端 的 リモートセンシング 技 術 の 開 発 数 値 シミュ レーションの 高 度 化 を 通 して 明 らかにする 様 々な 東 北 大 学 モデルの 提 案 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 津 波 工 学 研 究 分 野 作 成
沿 岸 地 域 での 復 興 計 画 への 貢 献 津 波 浸 水 域 のシミュレーション 様 々なシナリオを 想 定 し て 復 興 計 画 にいかす 津 波 から 命 を 守 る まちづくり 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 広 域 被 害 把 握 研 究 室 作 成
沿 岸 地 域 での 復 興 計 画 への 貢 献 津 波 防 災 住 まい 再 建 プロジェクト 東 北 大 学 災 害 科 学 国 際 研 究 所 広 域 被 害 把 握 研 究 室 作 成 堤 防 の 築 造 道 路 のかさ 上 げ 住 宅 移 転 海 岸 防 災 林 の 整 備 100 年 に1 度 の 津 波 に 対 応 する 堤 防 は 不 可 能 コンクリートの 寿 命 は 約 50 年 多 重 防 御 の 思 想 で 対 応 避 難 施 設 嵩 上 げ 道 路 2~6m 防 潮 林 築 山 堤 防 100 年 に1 度 の 津 波 に 対 応
災 害 研 究 を 通 じて 被 災 地 の 復 興 支 援 防 災 減 災 対 策 への 貢 献 災 害 リスク 研 究 部 門 人 間 社 会 対 応 研 究 部 門 災 害 理 学 研 究 部 門 地 域 都 市 再 生 研 究 部 門 災 害 医 学 研 究 部 門 情 報 管 理 社 会 連 携 部 門 復 興 支 援 災 害 への 備 え
所 章 (ロゴマーク) 英 名 称 IRIDeS(イリディス) IRIS(アヤメ 花 菖 蒲 )の 複 数 形 IRISの 花 葉 希 望 貴
所 章 (ロゴマーク)の 意 味 災 の 字 を 反 転 災 いを 転 じて 復 旧 復 興 の 促 進 や 災 害 に 強 い 社 会 に 変 えていく という 決 意 を 表 す. アヤメは 希 望 の 象 徴
東 海 地 震 東 南 海 地 震 関 東 大 地 震 100 年 ~150 年 周 期 同 70 年 周 期 地 震 の 周 期 は どうやって 予 測 できるのか? 地 震 観 測 の 開 始 ( 内 務 省 : 明 治 8 年 1875) まだ140 年 弱 なのに なぜ150 年 周 期 などといえるのか
年 代 東 北 太 平 洋 沖 東 海 東 南 海 南 海 869( 貞 観 ) 1361 1498 1605 1611( 慶 長 ) 1707 1854 1944 1946 2011 巨 大 地 震 一 覧
関 東 大 地 震 の 周 期 1633 年 (70 年 ) 1703 年 (79 年 ) 1782 年 (71 年 ) 1853 年 (70 年 ) 1923 年 (89 年 ) 現 在 寛 永 地 震 ( 小 田 原 ) M7.0 元 禄 地 震 ( 房 総 半 島 ) 天 明 地 震 ( 小 田 原 ) M7.0 嘉 永 地 震 ( 小 田 原 ) M6.7 関 東 地 震 ( 神 奈 川 県 西 部 ) M7.9 *M7 級 の 地 震 30 年 以 70%の 確 率 M7.9~8.2
東 海 大 地 震 の 周 期 1498 年 (107 年 ) 1605 年 (102 年 ) 1707 年 (147 年 ) 1854 年 (158 年 ) 現 在 : 明 応 地 震 M8.2~8.4 : 慶 長 地 震 M7.9 : 宝 永 地 震 M8.4 : 安 政 東 海 地 震 M8.4 *M7 級 の 地 震 30 年 以 88%の 確 率
首 都 直 下 地 震 の 可 能 性 内 閣 府 首 都 直 下 地 震 対 策 検 討 WG 2012.6.18 M7 級 の 地 震 30~73 年 間 隔 で 発 生
南 海 トラフ / 3 連 動 地 震 防 災 情 報 より 南 海 トラフの 巨 大 地 震 モデル 検 討 会 2012 年 8 月 29 日 発 表 3 連 動 地 震 の 震 度 分 布 内 閣 府 南 海 トラフ 地 震 モデル 研 究 会 死 者 32 万 人 全 壊 238 万 棟 津 波 からの 避 難 耐 震 建 築 化 死 者 8 割 減 被 害 4 割 減
南 海 トラフ 3 連 動 地 震 年 代 東 海 東 南 海 南 海 1361 年 1498 年 1605 年 1707 年 1854 年 1944 46 年 1944 1946 空 白 158 年 空 白 66 年 現 在 高 い 確 率
なぜ 地 震 の 周 期 説 が 可 能 なのか 東 海 東 南 海 地 震 等 100 年 150 年 周 期 説 宮 城 県 沖 地 震 37 年 周 期 説 など 古 文 書 から 読 み 解 かれたデータをもとに 解 析
古 文 書 が 保 存 されている 土 蔵 の 数 々 発 見 された 古 文 書
防 災 対 策 は 歴 史 資 料 の 保 存 が 基 本 古 文 書 地 震 や 津 波 洪 水 土 砂 崩 れなどの 自 然 災 害 の 記 録 古 文 書 から 読 み 取 った 災 害 記 録 をもとに 地 震 や 津 波 の 周 期 を 予 測 し 被 害 規 模 を 分 析 周 期 性 の 予 測 が 防 災 対 策 の 基 本 古 文 書 ( 歴 史 資 料 )なくして 防 災 対 策 は 不 完 全
延 宝 5 年 (1677)3 月 12 日 ~15 日 仙 台 領 で 地 震 が 頻 発 地 震 や 津 波 洪 水 土 砂 崩 れなどの 自 然 災 害 の 記 録 古 文 書 から 読 み 取 った 災 害 記 録 をもとに 地 震 や 津 波 の 周 期 を 予 測 し 被 害 規 模 を 分 析 周 期 性 の 予 測 が 防 災 対 策 の 基 本 古 文 書 ( 歴 史 資 料 )なくして 防 災 対 策 は 不 完 全
古 文 書 を 救 え 防 災 対 策 は 歴 史 資 料 の 保 存 が 基 本
災 害 研 に 歴 史 資 料 保 存 研 究 分 野 が 存 在 する 意 味 災 害 理 学 研 究 部 間 社 会 対 応 研 究 部 地 域 都 市 再 研 究 部 災 害 科 学 国 際 研 究 所 災 害 リスク 研 究 部 災 害 医 学 研 究 部 寄 附 研 究 部 ( 東 京 海 上 動 ) 情 報 管 理 社 会 連 携 部 4