地 方 公 営 企 業 会 計 制 度 改 正 概 要 について < 趣 旨 > 地 方 公 営 企 業 会 計 制 度 の 改 正 については 総 務 省 資 料 では4つの 背 景 を 掲 げ ているが その 趣 旨 は 公 営 企 業 が 経 営 の 実 態 をより 正 確 に 把 握 し それに 基 づいた 経 営 戦 略 を 立 てることができるようにするとともに その 戦 略 を 主 体 的 に 実 行 できるようにすること さらには 市 民 や 議 会 にも 経 営 の 実 態 が 理 解 しや すくチェックできるようにすることです < 背 景 > 1 企 業 会 計 基 準 の 見 直 しの 進 展 2 地 方 独 法 の 会 計 制 度 の 導 入 及 び 地 方 公 会 計 改 革 の 推 進 3 地 域 主 権 改 革 の 推 進 4 公 営 企 業 の 抜 本 改 革 の 推 進 そのため 新 地 方 公 営 企 業 会 計 制 度 については 現 行 の 企 業 会 計 原 則 の 考 え 方 を 最 大 限 取 り 入 れたものとし かつ 負 担 区 分 原 則 に 基 づく 一 般 会 計 等 負 担 や 国 庫 補 助 金 等 の 公 的 負 担 の 状 況 を 明 らかにする 必 要 があるという 地 方 公 営 企 業 の 特 性 等 を 適 切 に 勘 案 したものとする といった 基 本 的 な 考 え 方 に 基 づき 改 正 がなされています 今 回 の 会 計 制 度 の 見 直 しは およそ 半 世 紀 ぶりの 改 革 であり 借 入 資 本 金 の 負 債 計 上 や 補 助 金 等 で 取 得 した 固 定 資 産 の 償 却 制 度 の 見 直 し 引 当 金 の 義 務 化 繰 延 資 産 の 原 則 廃 止 たな 卸 資 産 での 低 価 法 の 採 用 減 損 会 計 リース 会 計 キャッシュ フロー 計 算 書 の 導 入 セグメント 情 報 の 開 示 など 多 岐 に 及 んでい ます < 会 計 基 準 の 見 直 し> 1 借 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 2 補 助 金 等 により 取 得 した 固 定 資 産 の 償 却 制 度 等 (みなし 償 却 制 度 の 廃 止 ) 3 引 当 金 の 義 務 付 け 4 繰 延 資 産 の 廃 止 5 たな 卸 資 産 の 低 価 法 義 務 付 け 6 減 損 会 計 の 導 入 7 リース 会 計 の 導 入 8 セグメント 情 報 の 導 入 - 1 -
9 キャッシュ フロー 計 算 書 の 導 入 10 勘 定 科 目 等 の 見 直 し 11 組 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 ( 資 本 制 度 の 見 直 しの 積 み 残 し) 財 務 諸 表 趣 旨 見 直 し 項 目 1 貸 借 対 照 表 財 産 状 態 の 適 切 な 反 映 2 損 益 計 算 書 経 営 成 績 ( 期 間 損 益 計 算 )の 適 切 な 反 映 ⅰ 借 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 ⅱ みなし 償 却 制 度 の 廃 止 ⅲ たな 卸 資 産 の 低 価 法 義 務 付 け ⅳ 減 損 会 計 の 導 入 ⅴ リース 会 計 の 導 入 ⅵ 引 当 金 の 義 務 付 け ⅶ 繰 延 資 産 の 廃 止 3 キャッシュ フロー 計 算 書 資 金 の 流 れの 把 握 ⅷ キャッシュ フロー 計 算 書 の 導 入 ⅸ セグメント 情 報 の 導 入 4 共 通 事 項 ⅹ 勘 定 科 目 等 の 見 直 し なお 組 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 は 資 本 制 度 の 見 直 しの 積 み 残 しです 1 借 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 ( 負 債 計 上 ) 水 道 施 設 の 建 設 改 良 の 財 源 目 的 ために 発 行 した 企 業 債 については 民 間 企 業 の 株 式 資 本 金 に 近 い 性 質 があるとされ 借 入 れた 資 本 金 として 貸 借 対 照 表 の 資 - 2 -
本 の 部 に 整 理 されていました しかし 債 務 としての 利 息 の 支 払 いや 返 還 義 務 のあることを 踏 まえれば 財 産 状 態 を 適 切 に 反 映 しているとは 言 えないことか ら 負 債 の 部 に 計 上 されることになりました < 健 全 化 判 断 比 率 等 に 関 する 措 置 > 会 計 の 見 直 しが 財 政 健 全 化 法 の 指 標 に 影 響 することから 今 回 の 見 直 しが 指 標 に 影 響 することがないよう 必 要 な 調 整 を 行 います 2 みなし 償 却 制 度 の 廃 止 この 見 直 しは これまで 減 価 償 却 の 特 例 として 設 けられてきた みなし 償 却 という 制 度 を 廃 止 し 通 常 の 減 価 償 却 を 行 うこととしたものです - 3 -
通 常 の 減 価 償 却 を 行 う 場 合 毎 年 の 減 価 償 却 は100 10=10 億 円 となります この 場 合 損 益 計 算 書 には 営 業 費 用 に10 億 円 が 計 上 されます この 費 用 の 財 源 として 料 金 を10 億 円 徴 収 しなければなりません しかし この10 億 円 のう ち 4 億 円 は 補 助 金 により 取 得 した 部 分 に 相 当 するものです 補 助 金 の 趣 旨 は 料 金 への 転 嫁 を 防 ぐことにあるので 料 金 を6 億 円 しか 徴 収 しないとすると 営 業 収 益 は6 億 円 となり 損 益 計 算 上 毎 年 4 億 円 の 赤 字 となります そこで 考 え 出 されたのが みなし 償 却 制 度 で 補 助 金 等 に 相 当 する 部 分 を 控 除 して 得 た 額 を 帳 簿 原 価 又 は 帳 簿 価 額 と みなし て 減 価 償 却 を 行 います (100-40) 10=6 億 円 が 減 価 償 却 となり 料 金 徴 収 は6 億 円 行 えばよいことにな ります みなし 償 却 を 採 用 した 場 合 には 当 該 補 助 金 等 に 相 当 する 部 分 は 除 却 されるまで 貸 借 対 照 表 に 残 り 続 けることになり 財 産 状 況 を 適 切 に 反 映 して いる 状 態 とはいえないため 廃 止 されました その 廃 止 と 同 時 に 取 り 入 れられたのが 繰 延 収 益 の 制 度 で みなし 償 却 制 度 の 趣 旨 を 引 き 続 き 実 現 するため 料 金 に 反 映 しなくてもいいよう これまで 資 本 剰 余 金 に 整 理 されていた 補 助 金 等 を 負 債 の 部 に 繰 延 収 益 として 整 理 し そこ から 毎 年 補 助 金 等 に 相 当 する 部 分 を 減 価 償 却 にあわせて 収 益 化 することになり ました 上 の 例 で 説 明 すれば 毎 年 の 減 価 償 却 費 が10 億 円 発 生 するが 補 助 金 等 に 相 当 する 部 分 4 億 円 を 収 益 化 する 結 果 料 金 を6 億 円 徴 収 すれば 赤 字 が 生 じなくなります みなし 償 却 制 度 繰 延 収 益 費 用 6 億 円 費 用 10 億 円 ( 減 価 償 却 費 ) ( 減 価 償 却 費 ) 収 益 ( 補 助 金 等 の 収 益 化 ) + 4 億 円 純 損 益 6 億 円 純 損 益 6 億 円 このみなし 償 却 制 度 の 廃 止 において 発 生 する 作 業 として 移 行 時 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 )における 既 取 得 資 産 に 係 る 資 本 剰 余 金 の 整 理 する 必 要 があります そもそもみなし 償 却 制 度 がなく かつ 繰 延 収 益 の 制 度 があったならば 資 産 及 び 負 債 資 本 はどのようになっていたかという 状 態 に 移 行 処 理 することにな ります 北 広 島 市 水 道 事 業 の 法 適 用 は 昭 和 45 年 度 からですので 新 しい 制 度 に 移 行 するため 償 却 資 産 ( 土 地 を 除 く)と 補 助 金 等 の 対 応 関 係 を 過 去 に 遡 って 把 握 する 必 要 があります - 4 -
償 却 資 産 の 取 得 に 係 る 補 助 金 等 を 長 期 前 受 金 として 負 債 計 上 するため 資 本 ( 純 資 産 )の 部 が 減 少 みなし 償 却 を 行 っていた 場 合 補 助 金 等 に 対 応 する 部 分 の 減 価 償 却 費 が 増 加 するが 長 期 前 受 金 を 減 価 償 却 に 応 じて 収 益 化 するため 実 質 的 な 純 損 益 への - 5 -
影 響 はない みなし 償 却 を 行 っていない 場 合 長 期 前 受 金 の 収 益 化 により 純 損 益 が 改 善 さ れる (ただし 現 金 が 増 える 訳 ではない 財 務 諸 表 の 分 析 評 価 が 大 切 になり ます ) - 6 -
3 引 当 金 の 義 務 付 け 引 当 金 の 要 件 を 充 たす 引 当 金 は 計 上 する 退 職 給 付 引 当 金 - 7 -
会 計 理 論 上 赤 字 であっても 経 営 実 態 として 退 職 給 付 に 関 する 費 用 が 発 生 し ている 以 上 引 当 金 を 計 上 する 必 要 があります 退 職 給 付 引 当 金 を 何 年 で 全 額 計 上 するかは 財 務 戦 略 上 重 要 なポイントとな ります すなわち 5 年 以 内 に 全 額 引 き 当 てることにすれば 貸 借 対 照 表 は 急 激 に 悪 化 するが 損 益 計 算 上 は 特 別 費 用 に 計 上 されるので 経 常 損 益 には 負 荷 を かけずにすみます 一 方 15 年 で 全 額 引 き 当 てることにすると 貸 借 対 照 表 は 緩 やかですが 損 益 計 算 書 では 営 業 費 用 に 計 上 することになり 料 金 改 定 に 影 響 する 結 果 となります 賞 与 引 当 金 賞 与 引 当 金 については 事 業 年 度 末 に 在 籍 する 企 業 職 員 に 対 して 支 給 が 見 込 まれる 期 末 勤 勉 手 当 のうち 当 該 事 業 年 度 の 負 担 に 属 する 支 給 対 象 期 間 相 当 分 ( 通 常 は12 月 から3 月 分 )を 計 上 する 必 要 があります - 8 -
平 成 26 年 度 当 初 予 算 は 期 末 勤 勉 手 当 (6 月 12 月 )+ 賞 与 引 当 金 ( 平 成 27 年 度 6 月 分 の 期 末 勤 勉 手 当 額 4/6)となります 民 間 企 業 の 会 計 処 理 としは 平 成 15 年 4 月 以 降 税 法 上 賞 与 引 当 は 廃 止 さ れ 未 払 費 用 として 処 理 されますが 公 営 企 業 の 会 計 規 程 準 則 などには 明 確 にされていないので 整 理 する 必 要 があります 貸 倒 引 当 金 貸 倒 引 当 金 とは 金 銭 債 権 について 次 期 以 降 に 予 想 される 貸 倒 額 を 見 積 も り 計 上 することをいいます < 会 計 処 理 概 要 > 一 般 に 公 正 妥 当 と 認 められた 会 計 基 準 である 金 融 商 品 会 計 基 準 及 び 同 実 務 指 針 に 準 拠 します 債 務 者 の 財 政 状 態 及 び 経 営 成 績 に 応 じて 債 権 を1 一 般 債 権 2 貸 倒 懸 念 債 権 3 破 産 更 生 債 権 等 に 区 分 し それらの 区 分 に 応 じて 貸 倒 見 積 高 (= 徴 収 不 能 見 込 額 )を 算 定 し 貸 倒 引 当 金 として 計 上 します < 貸 倒 見 積 高 の 算 定 方 法 > 料 金 未 収 入 金 に 関 する 債 権 区 分 ( 案 ) - 9 -
料 金 徴 収 率 が 明 らかになる 貸 倒 引 当 金 は 資 産 の 評 価 の 減 額 ( 評 価 性 引 当 金 )という 側 面 をもつため 貸 借 対 照 表 上 は 資 産 の 控 除 項 目 として 表 示 することになります 特 別 修 繕 引 当 金 特 別 修 繕 引 当 金 とは 数 事 業 年 度 ごとに 定 期 的 に 行 われる 特 別 の 大 修 繕 に 備 えて 計 上 される 引 当 金 です これまでの 公 営 企 業 の 会 計 基 準 においては 特 別 修 繕 引 当 金 は 修 繕 引 当 金 の 概 念 で 捉 えられていましたが 今 回 の 見 直 しにおいて 修 繕 引 当 金 と 特 別 修 繕 引 当 金 の 概 念 は 区 別 されることになりました また 特 別 修 繕 引 当 金 の 要 件 についても 法 令 上 の 義 務 付 けがある 又 は 中 長 期 の 修 繕 計 画 等 修 繕 費 の 発 生 が 合 理 的 に 見 込 まれるものに 限 ります 修 繕 引 当 金 修 繕 引 当 金 とは 企 業 の 所 有 する 設 備 等 について 毎 事 業 年 度 行 われる 通 常 の 修 繕 が 何 らかの 理 由 で 行 われなかった 場 合 において その 修 繕 に 備 えて 計 上 される 引 当 金 をいいます これまでの 修 繕 引 当 金 の 概 念 は 企 業 の 毎 事 業 年 度 の 修 繕 費 を 平 準 化 させ る 目 的 のもと 修 繕 費 の 執 行 残 があらかじめ 定 めた 予 定 基 準 額 に 満 たない 場 合 において その 差 額 を 引 当 金 に 整 理 することができる というものでした - 10 -
が 今 後 は 平 準 化 を 第 一 の 目 的 にするのではなく 当 該 事 業 年 度 に 費 用 とし て 認 識 させてよいか そういった 観 点 からの 整 理 が 求 められることになりまし た 修 繕 が 事 業 の 継 続 に 不 可 欠 な 場 合 等 修 繕 の 必 要 性 が 当 該 事 業 年 度 におい て 確 実 に 見 込 まれるものに 限 り 計 上 することになりました 修 繕 引 当 金 の 計 上 は 金 額 の 見 積 りの 要 素 が 非 常 に 高 いため その 計 上 が 利 益 操 作 とみなされないよう 合 理 的 な 計 上 根 拠 や 見 積 額 について 高 い 精 度 をもって 計 上 することに 留 意 が 必 要 になります たとえば 翌 年 度 に 予 定 していた 修 繕 がさらに 延 期 された あるいは 見 積 額 よりも 大 幅 に 支 出 額 が 増 減 してしまった 場 合 引 当 金 の 計 上 自 体 がはたして 妥 当 であったのか 問 題 になる 可 能 性 があり ます - 11 -
4 繰 延 資 産 の 廃 止 現 在 北 広 島 市 水 道 事 業 においては 繰 延 資 産 を 計 上 していないので 影 響 は ありません 5 たな 卸 資 産 の 低 価 法 義 務 付 け 水 道 事 業 におけるたな 卸 資 産 は 水 道 メータです 1 年 以 内 に 払 い 出 している ので 影 響 はありません - 12 -
6 減 損 会 計 の 導 入 減 損 会 計 とは 事 業 用 の 固 定 資 産 の 収 益 性 の 低 下 により 投 資 額 の 回 収 が 見 込 めなくなった 場 合 に 一 定 の 条 件 のもとで 回 収 可 能 性 を 反 映 させるように 帳 簿 価 額 を 減 額 させる 会 計 処 理 です この 処 理 には 大 きく4つの 段 階 があり その 概 要 は 次 のとおりです 減 損 処 理 を 行 った 場 合 資 産 が 減 少 し 財 務 比 率 に 影 響 を 及 ぼします 減 損 処 理 を 行 った 年 度 は 減 損 損 失 計 上 で 損 益 が 悪 化 するが 次 年 度 以 降 は 減 損 損 失 控 除 後 の 簿 価 に 基 づいた 減 価 償 却 を 行 うため 減 価 償 却 費 が 減 少 し 損 益 は 改 善 します 減 損 会 計 は その 検 討 過 程 においてさまざまな 見 積 りや 判 断 をともないます 見 積 りや 判 断 をともなう 事 項 としては 資 産 のグルーピング 方 法 市 場 価 格 として 採 用 すべき 指 標 等 の 選 定 主 要 な 資 産 とその 経 済 的 残 存 使 用 年 数 の 決 定 正 味 売 却 価 額 の 計 算 方 法 割 引 後 将 来 キャッシュフローの 計 算 における 割 引 率 の 算 定 方 法 等 があります これらの 事 項 に 関 する 具 体 的 な 方 法 は 水 道 事 業 が おかれた 個 別 の 経 営 環 境 および 特 性 を 勘 案 して 決 定 し 毎 期 継 続 していく 必 要 があります したがって まず 減 損 会 計 規 程 を 制 定 し 見 積 りや 判 断 をともな う 事 項 の 具 体 的 な 指 針 を 明 確 にする 必 要 があります - 13 -
7 リース 会 計 の 導 入 改 正 前 の 地 方 公 営 企 業 法 施 行 規 則 では リース 取 引 は 実 際 にリース 料 を 支 払 った 際 に 費 用 ( 賃 貸 料 )として 処 理 されていました これはリース 物 件 の 法 的 所 有 権 がリースの 契 約 期 間 にわたってリース 会 社 に 帰 属 していることを 重 視 し リース 取 引 を 賃 貸 借 取 引 と 解 釈 していたことによるものです しかし リース 取 引 の 契 約 条 件 によっては 固 定 資 産 を 割 賦 払 いで 購 入 した 場 合 と 実 質 変 わらないような 場 合 があり 取 引 の 経 済 的 実 態 をより 適 切 に 財 務 諸 表 に 反 映 させるという 観 点 からは このようなリース 取 引 は 固 定 資 産 の 割 賦 購 入 と 同 様 の 方 法 で 処 理 することが 望 ましいと 考 えられており 民 間 企 業 会 計 で 導 入 されているリース 会 計 を 採 用 することになりました - 14 -
ファイナンス リース 取 引 を 行 っている 場 合 資 産 負 債 ともに 増 加 財 務 比 率 に 影 響 します なお リース 物 件 の 納 入 時 には リース 資 産 管 理 台 帳 の 作 成 が 必 須 となりま す - 15 -
8 セグメント 情 報 の 導 入 セグメント 情 報 とは 売 上 損 益 その 他 の 財 務 情 報 を 事 業 の 種 類 別 地 域 別 などによって 区 分 し 開 示 する 情 報 です セグメントの 区 分 は マネジメント アプローチ の 考 え 方 を 踏 まえ 各 公 営 企 業 会 計 において 判 断 するとされている そして 企 業 管 理 規 程 で 区 分 方 法 を 定 めることになります マネジメント アプローチ 企 業 の 最 高 意 思 決 定 機 関 が 意 思 決 定 や 業 績 評 価 において 使 用 する 企 業 活 動 を 区 分 した 事 業 単 位 での 開 示 複 数 の 事 業 を 行 っている 公 営 企 業 においては 新 しくセグメント 情 報 の 注 記 が 求 められることとなりますが セグメント 情 報 は 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 に は 特 に 影 響 しません - 16 -
9 キャッシュ フロー 計 算 書 の 導 入 発 生 主 義 を 採 用 している 地 方 公 営 企 業 会 計 において これまで 資 金 の 流 れの 把 握 は 予 算 の 段 階 で 資 金 計 画 として 求 められていたが 決 算 段 階 では 要 求 さ れていなかった 予 算 段 階 での 内 容 をより 詳 細 に 把 握 できるよう また 決 算 段 階 において 実 際 にどのようなキャッシュの 動 きがあったかに 関 する 情 報 を 得 ること 可 能 となるよう キャッシュ フロー 計 算 書 が 導 入 されることになりま した 資 金 繰 りの 状 況 等 の 明 示 により 経 営 の 健 全 性 や 経 営 危 機 等 の 判 断 が 可 能 と なるとともに キャッシュ フローを 使 った 新 しい 分 析 が 可 能 となりこと ま た 貸 借 対 照 表 や 損 益 計 算 書 とあわせて 経 営 状 況 が 明 示 されるとともに 債 務 の 返 済 能 力 を 判 断 する 際 の 一 助 となるものです キャッシュ フロー 計 算 書 は 直 接 法 又 は 間 接 法 により 作 成 されます キャッシュ フロー 計 算 書 における 資 金 は 貸 借 対 照 表 における 現 金 預 金 と 同 義 です - 17 -
10 勘 定 科 目 等 の 見 直 し 以 上 の 制 度 変 更 に 伴 い 次 のとおり 新 たな 勘 定 科 目 等 が 必 要 となり それに あわせて 会 計 規 程 経 理 マニュアル 財 務 会 計 システム 等 の 修 正 が 必 要 にな ってきます - 18 -
11 組 入 資 本 金 制 度 の 廃 止 ( 資 本 制 度 の 見 直 しの 積 み 残 し) 組 入 資 本 制 度 は 地 方 公 営 企 業 がその 経 営 によって 獲 得 した 利 益 ( 剰 余 金 ) を 固 定 資 産 の 取 得 を 通 じて 自 己 資 本 化 するものであり これにより 資 金 の 流 出 を 防 ぎ 当 該 固 定 資 産 の 長 期 安 定 性 を 確 保 し 市 民 への 継 続 的 サービスの 提 供 を 可 能 とすることとしてきました この 制 度 の 廃 止 に 伴 い 固 定 資 産 の 取 得 等 に 使 用 され 資 本 金 に 組 み 入 れら れなくなる 積 立 金 に 相 当 する 額 は 民 間 企 業 会 計 と 同 様 に 今 後 は 未 処 分 利 益 剰 余 金 として 整 理 することになりました - 19 -