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3 避 難 状 況 避 難 指 示 避 難 勧 告 都 道 府 県 名 市 区 町 村 名 指 示 日 時 勧 告 日 時 青 森 県 岩 手 県 山 形 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 鰺 ヶ 沢 町 月 16 日 12 時 55 分 10 月 22 日 10 時 00 分

第 節 ○○計画

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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Japan Marine Construction Engineering Association

101 ページ 01 巻 頭 言 港 湾 整 備 で 新 たな 防 災 対 策 を 社 団 法 人 日 本 海 上 起 重 技 術 協 会 沖 縄 支 部 長 株 式 会 社 内 間 土 建 代 表 取 締 役 社 長 内 間 司 03 特 集 東 日 本 大 震 災 における 港 湾 の 被 災 状 況 と 復 旧 復 興 について 国 土 交 通 省 港 湾 局 海 岸 防 災 課 災 害 対 策 室 09 特 集 四 日 市 港 臨 港 道 路 ( 霞 4 号 幹 線 )の 整 備 について ~ 地 域 の 成 長 発 展 と 環 境 の 共 存 を 目 指 して~ 中 部 地 方 整 備 局 四 日 市 港 湾 事 務 所 長 瀬 和 則 14 会 員 寄 稿 会 員 の 広 場 九 州 支 部 若 松 駅 の 歴 史 株 式 会 社 近 藤 海 事 16 会 員 作 業 船 紹 介 31 北 海 道 支 部 グラブ 浚 渫 砕 岩 船 兼 350t 吊 起 重 機 船 第 75 西 村 号 株 式 会 社 西 村 組 19 海 の 匠 海 上 起 重 作 業 管 理 技 士 の 紹 介 シリーズ 48 北 陸 支 部 株 式 会 社 植 木 組 山 崎 信 昌 20 マリーンニュース 事 務 局 だより 22 インフォメーション 販 売 図 書 案 内 お 知 らせコーナー

巻 頭 言 株 式 会 社 内 間 土 建 代 表 取 締 役 社 長 内 間 司 東 日 本 大 震 災 が 発 生 した 激 動 の2011 年 私 はこの たび 日 本 海 上 起 重 技 術 協 会 沖 縄 支 部 長 に 就 任 いたし ました 沖 縄 支 部 は 平 成 12 年 に 発 足 会 員 数 は 現 在 11 社 設 立 当 初 に 比 べ2 社 減 となり 会 員 所 有 の 作 業 船 も 大 きく 数 を 減 らしている 厳 しい 現 状 です そ の 中 での 沖 縄 支 部 長 就 任 に 改 めて 責 任 の 重 さを 感 じております さて 前 述 した 東 日 本 大 震 災 の 被 害 は 遠 く 沖 縄 の 地 においても 他 人 事 ではなく 港 湾 工 事 に 従 事 す る 者 にとって 津 波 の 恐 怖 は 強 烈 に 印 象 に 残 っていま す 特 に 心 に 焼 き 付 いた 光 景 は 自 然 の 猛 威 を 前 に 津 波 対 策 として 岩 手 県 田 老 漁 港 海 岸 に 建 設 された 高 さ10m 余 の 防 潮 堤 によって 守 られるはずであった 集 落 の 悲 惨 な 姿 です そこで 考 えたのは 災 害 対 策 を 見 直 す 必 要 性 につ いてです 東 日 本 大 震 災 後 は 大 規 模 地 震 対 策 の 強 化 を 求 める 声 が 高 まっています 我 々に 関 係 する 港 湾 を 例 に 挙 げると 国 が 国 際 競 争 力 強 化 を 図 るため 推 進 している 国 際 コンテナ 戦 略 港 湾 等 に 指 定 されて い る 京 浜 港 ( 東 京 横 浜 川 崎 港 ) 伊 勢 湾 ( 名 古 屋 四 日 市 港 ) 阪 神 港 ( 大 阪 神 戸 港 )の 三 大 湾 地 域 は 東 南 海 南 海 地 震 をはじめ 全 国 で 大 規 模 地 震 の 切 迫 性 が 指 摘 されている 中 で 大 規 模 地 震 地 震 が 発 生 し た 場 合 日 本 の 経 済 産 業 の 中 枢 が 大 きな 影 響 を 受 けることが 予 想 されているからです 予 測 を 超 える 自 然 の 驚 異 を 実 感 している 今 だからこそ 大 災 害 に 備 える 万 全 の 策 として 国 際 コンテナ 戦 略 港 湾 事 業 はもとより 高 次 元 の 港 湾 整 備 を 地 方 においても 進 めることが 必 要 ではないでしょうか 大 規 模 地 震 発 生 時 に 緊 急 物 資 や 避 難 者 等 を 輸 送 するための 耐 震 強 化 岸 壁 を 核 とした 防 災 物 流 拠 点 を 地 方 に 確 保 す ることによって 災 害 時 の 被 害 を 最 小 限 に 食 い 止 め 減 災 にもつながるものと 考 えています 現 状 における 港 湾 整 備 は 沖 縄 を 含 めて 物 流 拠 点 としての 機 能 が 必 ずしも 万 全 であるとは 言 えませ ん 現 在 国 内 の 港 湾 は 水 深 16mが 基 本 となっており 国 際 的 に 主 流 となりつつある 巨 大 コンテナ 船 が 入 港 できないのです 結 果 的 に 国 際 的 物 流 拠 点 は 水 深 1

巻 頭 言 18 20mといった 大 型 船 に 対 応 できる 中 国 や 韓 国 の 港 湾 に 港 湾 貨 物 のトランシップが 増 大 し 国 際 競 争 力 の 低 下 とともに 経 済 的 打 撃 も 計 り 知 れないものが あります このような 経 済 的 損 失 を 最 小 限 にとどめ 減 災 の 観 点 を 加 味 した 今 後 の 災 害 対 策 が 国 内 でより 早 急 な 対 応 が 求 められます しかし 公 共 工 事 費 削 減 という 政 府 方 針 の 中 で 私 は 危 機 感 を 感 じるとと もに 災 害 が 起 きる 前 にこそ 整 備 を 進 める 必 要 性 を 改 めて 実 感 しているところです また 業 界 を 取 り 巻 く 現 状 で 問 題 は 自 社 船 を 所 有 している 会 社 への 発 注 者 である 公 共 団 体 の 評 価 が さほど 高 くない 点 です 幸 いにも 沖 縄 では 今 年 から 自 社 船 を 所 有 する 会 社 への 評 価 方 式 が 導 入 され 明 るい 兆 しが 見 えています 自 社 船 の 所 有 は 船 本 体 の 整 備 維 持 管 理 というハード 面 への 対 応 はもちろ んのこと ソフト 面 での 船 員 教 育 が 重 要 であります 研 修 を 通 して 会 社 の 幹 部 船 員 が 一 体 となって 海 上 工 事 に 対 する 共 通 認 識 を 持 てるというメリットがあ ります 研 修 は 当 協 会 が 実 施 している 海 上 起 重 作 業 管 理 技 士 資 格 認 定 試 験 や 資 格 者 証 更 新 講 習 等 を 通 した 実 践 的 な 技 術 習 得 の 意 義 が 深 まり 資 格 取 得 に よって 安 全 で 品 質 が 確 保 された 工 事 を 行 うことが できます それがひいては 社 会 資 本 としての 港 湾 の 防 災 減 災 対 策 が 図 られ 県 民 国 民 の 命 や 財 産 を 守 るこ とにもつながるでしょう そのために 我 々も 日 々 努 力 し 技 術 を 磨 きながら 海 上 工 事 を 進 めて 行 き たいと 考 えております 2

特 集 東 日 本 大 震 災 における 港 湾 の 被 災 状 況 と 復 旧 復 興 について 国 土 交 通 省 港 湾 局 海 岸 防 災 課 災 害 対 策 室 1. 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 及 び 津 波 の 概 要 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 及 びこれに 伴 う 津 波 は 東 日 本 の 太 平 洋 側 を 中 心 に 未 曾 有 の 大 災 害 をもたらした この 大 地 震 は 太 平 洋 三 陸 沖 ( 牡 鹿 半 島 の 東 南 東 約 130km 付 近 ) 深 さ24kmの 地 点 を 震 源 とする 逆 断 層 型 太 平 洋 プレートと 北 アメリカプレート 境 界 域 におけ る 海 溝 型 地 震 であり 宮 城 県 栗 原 市 の 最 大 震 度 7を 始 め として 岩 手 県 から 茨 城 県 までの 広 範 囲 にわたり 震 度 6 弱 以 上 を 観 測 した また 地 震 発 生 後 に 来 襲 した 大 津 波 は すさまじい 破 壊 力 を 持 って 沿 岸 に 押 し 寄 せ 多 数 の 尊 い 命 を 奪 う など 被 害 をさらに 深 刻 なものにした 図 -1に 示 すよう に 被 害 が 甚 大 であった 青 森 県 八 戸 市 から 茨 城 県 まで の 太 平 洋 岸 地 域 における 主 要 な 港 に 来 襲 した 津 波 高 は 軒 並 み3mを 超 えており 大 船 渡 港 の 港 奥 では9.5mを 観 測 した 図 -1 震 源 地 マグニチュード 震 度 分 布 及 び 津 波 高 さ の 分 布 3

特 集 特 集 2. 港 湾 施 設 等 の 被 災 状 況 (1) 港 湾 施 設 等 の 被 災 状 況 の 概 要 今 回 の 地 震 津 波 により 東 日 本 の 太 平 洋 沿 岸 の 港 湾 が 広 範 囲 に 渡 って 被 災 し 特 に 青 森 県 の 八 戸 港 か ら 茨 城 県 の 鹿 島 港 まで 国 際 拠 点 港 湾 及 び 重 要 港 湾 の *1 14 港 ( 以 下 主 要 14 港 )の 港 湾 機 能 が 一 時 停 止 した 湾 口 防 波 堤 については 北 堤 の 深 部 のケーソンの4 分 の1 程 度 が 基 礎 マウンドから 滑 落 するなど 大 きな 被 害 があった ( 写 真 1) 2 岸 壁 については その 多 くで 法 線 がはらみ 出 すととも に 地 殻 変 動 や 液 状 化 により 背 後 用 地 とともに 大 きく 沈 下 した 岸 壁 の 沈 下 で 大 きいところでは 最 大 1.7m 平 均 的 には 約 50cm ~ 80cmとなっており 満 潮 時 に 浸 水 するようになったところもある ( 写 真 2) *1 国 際 拠 点 港 湾 : 仙 台 塩 釜 港 ( 仙 台 港 区 ) 仙 台 塩 釜 港 ( 塩 釜 港 区 ) 重 要 港 湾 : 八 戸 港 久 慈 港 宮 古 港 釜 石 港 大 船 渡 港 石 巻 港 相 馬 港 小 名 浜 港 茨 城 港 ( 日 立 港 区 ) 茨 城 港 ( 常 陸 那 珂 港 区 ) 茨 城 港 ( 大 洗 港 区 ) 鹿 島 港 被 災 港 湾 全 体 を 通 してみると 津 波 による 防 波 堤 防 潮 堤 等 の 被 害 が 多 かったが 一 方 で 今 回 の 地 震 動 スペクトルを 比 較 してみると 港 湾 施 設 に 大 きな 被 害 を 与 える0.3 ~ 1.0Hz 前 後 の 周 波 数 帯 は 北 部 に 位 置 す る 釜 石 港 に 比 べて 南 部 に 位 置 する 小 名 浜 港 で 卓 越 して おり その 結 果 として 南 部 では 地 震 動 による 係 留 施 設 や 護 岸 の 被 害 が 顕 著 であった 施 設 毎 に 代 表 的 なものを まとめると 以 下 のとおりである 1 防 波 堤 については 八 戸 港 釜 石 港 大 船 渡 港 相 馬 港 でそれぞれ1km 以 上 被 災 した 特 に 釜 石 港 の 写 真 1 防 波 堤 の 被 災 例 ( 釜 石 港 湾 口 防 波 堤 ) 写 真 2 岸 壁 の 被 災 例 ( 茨 城 港 日 立 港 区 3 岸 壁 に 設 置 されている 荷 役 機 械 には 地 震 動 で 倒 壊 に 至 ったものもあるが 倒 壊 を 免 れたものも 津 波 によ る 浸 水 で 配 電 盤 等 の 電 気 系 統 が 損 傷 して 大 部 分 が 稼 働 不 能 となった また 荷 役 機 械 が 地 震 発 生 直 後 の 停 電 により 急 停 止 したことで アームが 船 舶 に 挿 入 さ れたまま 津 波 の 直 撃 を 受 け 船 舶 もろとも 流 されて 損 傷 に 至 った 事 例 もあった 4 上 屋 については 津 波 による 流 水 圧 で 壁 面 が 損 壊 す る 事 例 が 数 多 く 確 認 された 5 民 有 の 岸 壁 や 護 岸 についても はらみ 出 しや 沈 下 が 発 生 するとともに 荷 役 機 械 やパイプラインのみな らず 工 場 の 生 産 設 備 そのものが 数 多 く 浸 水 損 壊 し た また 仙 台 塩 釜 港 仙 台 港 区 では 石 油 精 製 工 場 の 火 災 気 仙 沼 港 等 では 石 油 タンクの 流 出 がみられた 6 航 路 泊 地 等 の 水 域 施 設 においては 津 波 によるコンテナ 自 動 車 ガレキ 等 の 浮 遊 沈 降 土 砂 の 堆 積 が 生 じた また 流 出 したコンテナが 近 隣 の 砂 浜 に 乗 り 上 げる 例 も 見 られた 4

図 -2 津 波 による 防 波 堤 の 被 災 メカニズム( 釜 石 港 湾 口 防 波 堤 ) なお 公 共 土 木 施 設 における 港 湾 の 災 害 報 告 ( 平 成 3. 港 湾 における 応 急 対 応 23 年 8 月 15 日 現 在 )によれば 報 告 件 数 1,541 件 災 害 報 告 額 4,232 億 円 に 上 っている (2) 津 波 による 港 湾 施 設 等 の 被 災 メカニズム 今 回 は 津 波 による 被 害 が 甚 大 であったことから 津 波 による 港 湾 施 設 等 の 被 災 メカニズムについて 考 えてみる 防 波 堤 の 被 災 メカニズムを 釜 石 港 の 湾 口 防 波 堤 を 例 ( 図 -2)にみると 防 波 堤 が 津 波 を 堰 き 止 めて 発 生 した 港 外 側 と 港 内 側 との 大 きな 水 位 差 によって 生 じた ケーソンの 滑 動 水 位 差 による 強 い 流 れで 生 じた 基 礎 マウンドの 洗 掘 さらにそれによるケーソンの 沈 下 滑 落 等 が 発 生 している 防 潮 堤 については 押 し 波 時 の 越 流 で 裏 法 や 法 尻 部 が 洗 掘 されて 倒 壊 に 至 る 事 例 が 多 かった 港 湾 に 多 くみ られる 胸 壁 については 長 い 延 長 に 渡 る 倒 壊 は 少 ないが 越 流 を 考 慮 した 設 計 になっていないことから 引 き 波 時 の 流 水 圧 に 抗 しきれずに 部 分 的 に 倒 壊 する 事 例 が 見 ら れるとともに 陸 閘 の 流 出 が 目 立 った また 護 岸 等 で は 押 し 波 で 構 造 上 弱 い 箇 所 が 損 傷 し 引 き 波 によりそ の 損 傷 箇 所 が 拡 大 するなど 押 し 波 と 引 き 波 の 双 方 の 外 力 が 作 用 して 被 災 している 事 例 も 見 られた (1) 緊 急 物 資 輸 送 のための 航 路 等 の 啓 開 津 波 警 報 津 波 注 意 報 の 解 除 (3 月 13 日 ) 後 3 月 14 日 ( 発 災 3 日 後 )から 宮 古 港 釜 石 港 仙 台 塩 釜 港 等 主 要 14 港 において 航 路 泊 地 等 の 障 害 物 を 取 り 除 く 啓 開 作 業 が 開 始 された ( 図 -3) 3 月 15 日 ( 発 災 4 日 後 )の 釜 石 港 茨 城 港 ( 常 陸 那 珂 港 区 )を 皮 切 りに 3 月 24 日 までに 主 要 14 港 全 てにおい て 一 部 の 岸 壁 が 利 用 可 能 ( 船 舶 の 吃 水 制 限 上 載 荷 重 の 制 限 等 の 利 用 制 限 のある 岸 壁 を 含 む)となり 緊 急 物 資 燃 料 油 等 の 搬 入 が 可 能 となった 特 に 仙 台 塩 釜 港 ( 塩 釜 港 区 )においては 3 月 21 日 ( 発 災 10 日 後 )に 第 1 船 のオイルタンカーが 入 港 し 被 災 地 の 燃 料 油 不 足 の 解 消 に 大 きく 貢 献 した 今 回 の 震 災 では 南 北 約 500kmに 渡 る 範 囲 で 港 湾 機 能 が 一 時 全 面 的 に 停 止 したことから 全 ての 港 湾 を 同 時 に 回 復 させることは 人 的 能 力 資 機 材 等 の 面 で 困 難 で あった このため 港 湾 施 設 の 被 災 状 況 や 地 理 的 バラ ンスを 考 慮 して 緊 急 物 資 等 の 搬 入 のため まず 宮 古 港 釜 石 港 仙 台 塩 釜 港 ( 仙 台 港 区 )( 図 -4)を 優 先 して 啓 開 することとし そこに 一 定 のめどをつけた 後 に 燃 料 油 等 の 不 足 に 対 応 するため 民 間 の 石 油 取 扱 施 設 5

特 集 特 集 図 -3 港 湾 における 応 急 対 応 図 -4 仙 台 塩 釜 港 ( 仙 台 港 区 )の 航 路 啓 開 6

が 稼 働 可 能 な 仙 台 塩 釜 港 ( 塩 釜 港 区 )や 八 戸 港 等 他 の 港 湾 に 作 業 船 等 を 集 中 展 開 していった この 後 も 航 路 等 の 啓 開 作 業 を 継 続 及 び 岸 壁 の 応 急 復 旧 を 実 施 し 8 月 15 日 現 在 で 震 災 前 に 利 用 可 能 で あった 水 深 -4.5m 以 深 の 公 共 岸 壁 数 373バースに 対 し て 震 災 後 利 用 可 能 な 公 共 岸 壁 数 ( 利 用 制 限 のある 岸 壁 を 含 む)は199バースと53%まで 回 復 した また 発 災 後 主 要 14 港 における 船 舶 の 入 港 実 績 ( 累 積 )の 状 況 については 8 月 15 日 現 在 で 食 料 水 資 機 材 燃 料 油 等 の 救 援 物 資 の 輸 送 船 が871 隻 定 期 *3 RORO 船 が499 隻 定 期 フェリーが314 隻 定 期 コ ンテナ 船 が123 隻 自 動 車 鋼 材 飼 肥 料 等 その 他 上 記 以 外 の 輸 送 船 2,000 隻 となっている *3 RORO 船 : 貨 物 をトラックやフォークリフトで 積 み 卸 す ( 水 平 荷 役 方 式 )ために 船 尾 や 船 側 にゲートを 有 す る 船 舶 加 えて 八 戸 港 から 小 名 浜 港 までの9 港 において 大 型 テント64 張 り( 総 面 積 約 23,000m 2 )が 設 営 さ れ 津 波 等 により 被 災 した 上 屋 倉 庫 に 代 わって 港 湾 緊 急 物 資 等 の 一 時 保 管 所 として 利 用 された *4 広 域 防 災 フロート: 災 害 により 岸 壁 が 使 用 できない 場 合 や 岸 壁 の 無 い 所 へ 接 岸 する 場 合 に 臨 時 係 留 施 設 と して 利 用 できる 施 設 ヘリポートとしても 利 用 可 能 ( 全 長 80m 全 幅 24m) (4) 沖 合 で 確 認 された 漂 流 船 への 対 応 これまで 海 上 保 安 庁 によって 青 森 県 から 茨 城 県 の 沖 合 で 確 認 された 漂 流 船 は 8 月 12 日 現 在 大 型 船 18 隻 小 型 船 486 隻 合 計 504 隻 である そのうち 海 上 保 安 庁 が 曳 航 してきた 漂 流 船 で 所 有 者 不 明 のものは 釜 石 港 石 巻 港 小 名 浜 港 及 び 茨 城 港 ( 常 陸 那 珂 港 区 )にお いて27 隻 収 容 している (2) 基 幹 的 物 流 施 設 及 びエネルギー 関 連 施 設 の 応 急 復 旧 コンテナ フェリー 及 びRORO 船 による 定 期 航 路 の 基 幹 的 物 流 については 被 災 地 である 東 北 北 関 東 の 生 活 産 業 活 動 等 を 支 える 重 要 な 機 能 を 担 っているこ とから これらの 岸 壁 等 の 早 期 の 復 旧 が 望 まれた また 今 回 の 震 災 においては 電 力 不 足 への 対 応 のため 被 災 した 火 力 発 電 所 の 再 稼 働 スケジュールと 合 わせ 燃 料 炭 等 の 受 入 れ 岸 壁 及 び 航 路 ( 埋 没 )の 復 旧 が 求 められた これらの 港 湾 施 設 の 復 旧 について 本 復 旧 では 供 用 までに 時 間 を 要 するものは 港 湾 利 用 に 支 障 が 生 じない よう 応 急 復 旧 を 実 施 し 対 応 を 図 った (3) 大 型 浚 渫 船 兼 油 回 収 船 等 による 物 資 提 供 国 土 交 通 省 所 属 の 大 型 浚 渫 船 兼 油 回 収 船 3 隻 ( 白 山 丸 清 龍 丸 海 翔 丸 )が 航 路 等 の 啓 開 によって 利 用 可 能 と なった 港 にそれぞれ 第 1 船 として 入 港 し 緊 急 物 資 や 燃 料 油 を 一 早 く 搬 入 した また 国 土 交 通 省 ( 北 海 道 開 発 局 ) 所 属 の 広 域 防 災 フ ロート *4 が 室 蘭 港 から 緊 急 物 資 燃 料 油 を 輸 送 大 船 渡 港 及 び 相 馬 港 に 搬 入 した 後 岸 壁 が 大 きく 被 災 した 相 馬 港 で 臨 時 係 留 施 設 として 利 用 された (5) 海 洋 環 境 整 備 船 による 漂 流 物 の 回 収 国 土 交 通 省 所 属 の 海 洋 環 境 整 備 船 4 隻 (べいくりん 白 龍 海 和 歌 丸 みずき)が 4 月 23 日 から6 月 21 日 ま での 間 大 船 渡 港 及 び 仙 台 塩 釜 港 の 周 辺 海 域 において 海 上 保 安 庁 と 連 携 し 津 波 によって 流 された 流 木 漁 具 養 殖 棚 小 型 漁 船 等 海 上 漂 流 物 等 6,700m 3 余 りの 揚 収 を 行 った 4. 港 湾 の 復 旧 復 興 に 向 けて 太 平 洋 沿 岸 に 位 置 する 港 湾 においては 大 地 震 によ る 地 盤 沈 下 岸 壁 やエプロンの 陥 没 沈 下 のみならず 大 津 波 による 防 波 堤 の 倒 壊 コンテナ 完 成 自 動 車 のふ 頭 用 地 への 散 乱 及 び 航 路 泊 地 への 流 出 荷 役 機 械 の 浸 水 上 屋 倉 庫 の 損 壊 水 域 施 設 の 埋 没 洗 掘 臨 港 道 路 を 含 む 背 後 交 通 網 のガレキによる 寸 断 等 甚 大 な 被 害 を 被 った これらにより 被 災 直 後 には 港 湾 機 能 が 完 全 に 失 われ 関 東 圏 まで 含 めた 広 範 囲 に 及 ぶ 生 活 物 資 の 欠 乏 ガソリン 等 の 逼 迫 を 引 き 起 こし 市 民 生 活 が 脅 かされ 7

特 集 特 集 また 産 業 活 動 が 停 止 を 余 儀 なくされる 結 果 となった 現 時 点 においても 港 湾 機 能 が 十 分 には 回 復 してお らず 港 湾 背 後 圏 に 立 地 する 企 業 物 流 に 支 障 が 生 じて おり 被 災 地 の 早 期 の 復 興 のためには 物 流 基 盤 とな る 港 湾 の 早 急 かつ 計 画 的 な 復 旧 復 興 が 不 可 欠 な 状 況 と なっている また 地 盤 沈 下 や 防 波 堤 等 の 被 災 により 港 湾 背 後 圏 が 津 波 や 高 潮 に 対 して 脆 弱 な 状 態 となって いることから 今 後 の 産 業 活 動 まちづくりと 連 動 した 防 災 機 能 の 確 保 も 同 様 に 不 可 欠 な 状 況 となっている このため 今 回 被 災 した 港 湾 ごとに 地 元 関 係 者 によ る 復 興 会 議 を 設 置 し 新 たな 港 づくり の 観 点 から 産 業 復 興 を 支 える 物 流 機 能 のあり 方 や 産 業 活 動 まちづ くりと 連 動 した 津 波 防 災 のあり 方 を 検 討 することとし 8 月 初 旬 には 各 港 の 復 興 会 議 において 地 元 関 係 者 が 復 旧 復 興 に 取 り 組 んでいくための 共 通 の 方 針 として 復 旧 復 興 方 針 ( 産 業 物 流 復 興 プラン)が 策 定 された 現 在 この 各 港 湾 の 産 業 物 流 復 興 プラン を 踏 まえ 本 復 旧 を 計 画 的 に 進 め 港 湾 の 物 流 機 能 の 回 復 に 努 め ている 図 -5 港 湾 の 復 旧 復 興 方 針 産 業 物 流 復 興 プラン 8

特 集 四 日 市 港 臨 港 道 路 ( 霞 4 号 幹 線 )の 整 備 について ~ 地 域 の 成 長 発 展 と 環 境 の 共 存 を 目 指 して~ 中 部 地 方 整 備 局 四 日 市 港 湾 事 務 所 長 瀬 和 則 ❶ はじめに 四 日 市 港 は 明 治 32 年 (1899)の 開 港 以 来 主 に 羊 毛 綿 花 の 輸 入 港 として 栄 え 昭 和 27 年 (1952)の 特 定 重 要 港 湾 ( 現 在 は 国 際 拠 点 港 湾 )に 指 定 された 昭 和 30 年 代 ~ 40 年 代 にかけて 第 1 ~ 第 3 石 油 コンビナートが 相 次 い で 立 地 し 我 が 国 有 数 のエネルギー 供 給 基 地 として 中 部 経 済 圏 において 重 要 な 役 割 を 担 っている コンテナ 貨 物 の 取 り 扱 いは 昭 和 44 年 (1969)から 開 始 され 東 アジアを 中 心 に 順 調 に 取 扱 量 を 拡 大 し 中 部 圏 の 経 済 発 展 を 支 えてきた 現 在 は 中 国 航 路 韓 国 航 路 東 南 アジア 航 路 を 中 心 に14の 定 期 航 路 が 就 航 しており フィーダーやトランシップにより 欧 州 北 米 へのサービ スも 充 実 しており 隣 接 する 名 古 屋 港 と 連 携 して ものづ くり 中 部 の 基 盤 を 支 えている ❷ 四 日 市 港 の 背 後 圏 アクセスと 経 済 効 果 四 日 市 港 はコンテナ 貨 物 の 他 石 炭 岩 塩 穀 物 等 のバ ルク 貨 物 や 完 成 自 動 車 の 取 り 扱 いを 含 めた 総 合 港 湾 とし て 隣 接 する 名 古 屋 港 とともに 産 業 ハブ 港 湾 の 形 成 を 目 指 し 連 携 の 強 化 と 施 設 整 備 を 進 めているところである 四 日 市 港 から 自 動 車 で2 時 間 の 圏 内 には 三 重 県 内 の 人 口 の 約 90%が 居 住 し 製 造 品 の 約 90%( 出 荷 額 ベース) が 生 産 されている また 三 重 県 内 はもとより 岐 阜 県 や 滋 賀 県 など 背 後 圏 からのアクセスも 国 道 23 号 線 国 道 1 号 線 及 び 北 勢 バ イパス 高 速 道 路 ( 東 名 阪 自 動 車 道 )などの 幹 線 道 路 を 利 用 して 約 2 時 間 以 内 に 四 日 市 港 にアクセスできるなど 地 理 的 にも 有 利 な 条 件 を 有 している 平 成 22 年 度 に 港 湾 管 理 者 である 四 日 市 港 管 理 組 合 が 実 施 した 四 日 市 港 経 済 効 果 調 査 によれば 四 日 市 港 が 三 重 県 並 びに 四 日 市 市 の 地 域 経 済 に 与 える 波 及 効 果 は1 割 強 であると 報 告 されている ❸ 増 大 するコンテナ 取 扱 への 対 応 四 日 市 港 の 外 貿 コンテナターミナルは W80 号 岸 壁 (-14m)が 平 成 18 年 1 月 に 供 用 開 始 したのを 受 けて 平 成 18 年 7 月 より 国 の 直 貸 し 施 設 として W26 号 岸 壁 (-12m)とW80 号 岸 壁 (-14m)の2バースが 認 定 運 営 者 として 選 定 された 四 日 市 コンテナターミナル 株 式 会 社 (YCT)をターミナルオペレーターとして 管 理 運 営 され てる 四 日 市 港 の 外 貿 コンテナ 取 扱 量 は 世 界 的 不 況 の 影 響 を 受 けた 平 成 21 年 は 減 少 したものの 平 成 22 年 には 過 去 最 高 となる170,561 TEU ( 対 前 年 比 109%)を 記 録 し 全 国 11 位 の 取 扱 量 となっている 9

四 日 市 港 では 今 後 外 貿 コンテ ナ 取 扱 量 が40 万 TEU( 平 成 30 年 代 前 半 )を 越 えると 推 計 しており これに 対 応 するための 新 たなコ ンテナターミナルとして 水 深 (- 14m~ 15m)のW81 号 ( 耐 震 強 化 岸 壁 ) 及 びW82 号 岸 壁 の2バース を 港 湾 計 画 ( 平 成 23 年 4 月 28 日 改 訂 )に 位 置 づけている ❹ 霞 4 号 幹 線 の ルート 選 定 経 緯 霞 4 号 幹 線 のルートは 平 成 12 年 11 月 に 四 日 市 港 管 理 組 合 により 設 置 された 有 識 者 による 臨 港 道 路 霞 4 号 幹 線 調 査 検 討 委 員 会 に おいて 増 加 する 港 湾 発 生 貨 物 に 対 して 二 酸 化 窒 素 (NO2)が 環 境 基 準 値 を 満 足 していない 周 四 日 市 港 外 貿 コンテナ 貨 物 取 扱 量 の 推 移 辺 道 路 ( 国 道 23 号 線 )への 環 境 負 荷 を 増 大 させることなく 港 湾 の 発 展 ( 地 域 社 会 の 成 長 発 展 )と 地 域 環 境 の 共 存 を 目 指 した 総 合 的 な 視 点 から 複 数 のルートについて 検 討 が 重 ねられ 平 成 15 年 12 月 の 港 湾 計 画 改 訂 により 最 適 ルート として 現 在 のルートが 位 置 づけら れ 平 成 16 年 度 に 直 轄 事 業 とし て 事 業 化 された その 後 沿 道 の 生 活 環 境 への 影 響 等 を 考 慮 して 一 部 法 線 の 見 直 しが 行 われ 平 成 23 年 4 月 の 港 湾 計 画 改 訂 により 最 終 的 な 整 備 ルートが 決 定 され た 10

四 日 市 港 臨 港 道 路 ( 霞 4 号 幹 線 )の 整 備 について ~ 地 域 の 成 長 発 展 と 環 境 の 共 存 を 目 指 して~ 4.1kmの 臨 港 道 路 であり 直 轄 事 業 の 終 点 となる 臨 海 橋 からは 県 道 を 経 由 して 伊 勢 湾 岸 道 路 (みえ 川 越 IC)に 接 続 される 臨 港 道 路 である 霞 4 号 幹 線 の 諸 元 全 長 : 約 4.1km 道 路 規 格 : 第 3 種 2 級 相 当 設 計 速 度 : 50 km / 時 計 画 交 通 量 : 約 9,600 台 / 日 ( 暫 定 2 車 線 ) 霞 4 号 幹 線 の ❺ 整 備 効 果 環 境 基 準 値 :0.04~0.06の 範 囲 内 かそれ 以 下 完 成 4 車 線 : 約 11,200 台 / 日 整 備 期 間 : 平 成 16 年 度 ~ 平 成 20 年 代 後 半 四 日 市 港 で 取 り 扱 っているコ ンテナ 貨 物 やバルク 貨 物 の 増 加 に 対 して 物 流 の 定 時 制 即 時 性 を 確 保 するとともに 港 物 コ ストの 削 減 と 低 炭 素 社 会 の 実 現 に 貢 献 するためには 港 湾 と 背 後 地 を 機 能 的 に 接 続 する 交 通 ア クセスが 不 可 欠 である 現 在 霞 ヶ 浦 埠 頭 地 区 と 背 後 地 を 結 ぶ アクセスは 霞 大 橋 1カ 所 のみで あり 交 通 渋 滞 の 慢 性 化 など 物 流 のボトルネックとなってい る このため 物 流 の 円 滑 化 効 率 化 を 図 るとともに 災 害 時 に 霞 ヶ 浦 埠 頭 に 整 備 されている 耐 震 強 化 岸 壁 w23 号 岸 壁 (-12m) から 緊 急 物 資 を 背 後 地 に 円 滑 に 輸 送 するとともに 埠 頭 内 の 労 働 者 の 速 やかな 避 難 を 確 保 する ため 新 たなアクセス 道 路 の 整 備 が 必 要 となっている 霞 4 号 幹 線 は 霞 ヶ 浦 埠 頭 を 始 点 として 都 市 計 画 道 路 ( 県 道 川 越 中 央 線 )に 接 続 する 延 長 約 11

( 砂 礫 質 土 )が 概 ね-30m ~ -50mの 深 さにあり そ の 上 部 に 四 日 市 港 層 ( 粘 性 土 )と 富 田 浜 層 ( 砂 砂 質 土 )が 堆 積 し て い る こ と か ら 橋 梁 の 基 礎 工 はこの 基 盤 層 (-30m ~ -50m)ま で 支 持 杭 を 打 設 する 構 造 としている ❼ 事 業 進 捗 状 況 霞 4 号 幹 線 は 早 期 供 用 を 図 るため 暫 定 二 車 線 によ り 平 成 16 年 度 より 事 業 に 着 手 し 平 成 20 年 代 後 半 の 供 用 開 始 を 目 指 してい る これ 迄 に 霞 ヶ 浦 埠 頭 内 霞 4 号 幹 線 の 役 割 背 後 圏 の 生 活 産 業 を 支 える 四 日 市 港 の 発 展 周 辺 道 路 ( 国 道 23 号 線 )への 環 境 負 荷 の 軽 減 災 害 時 の 信 頼 性 確 保 (リダンダンシーの 確 保 ) ❻ 霞 4 号 幹 線 の 構 造 形 式 霞 4 号 幹 線 は 周 辺 環 境 への 影 響 を 最 小 限 にするため 海 岸 線 に 添 うようルートが 設 定 されており 曲 線 が 多 い 道 路 となっている 橋 梁 の 形 式 は 構 造 の 連 続 性 並 びにコス ト 比 較 より 支 間 長 の 制 限 が 比 較 的 少 ない 陸 上 区 間 につ いてはPC 連 続 箱 桁 橋 が 採 用 されており 石 油 パイプラ インなど 航 行 船 舶 や 既 設 構 造 物 などの 影 響 を 受 ける 海 上 区 間 については 支 間 長 を 大 きく 設 定 できる 連 続 鋼 床 版 箱 桁 橋 が 採 用 されている 霞 ヶ 浦 埠 頭 地 区 から 対 岸 に 渡 る 富 双 水 路 部 (P6 ~ P7) については 航 行 船 舶 (1,000D/W 級 )が 安 全 に 航 行 で きるよう 桁 下 可 航 幅 (38m)と 桁 下 空 間 高 (N.H.H.W.L+ 20.7m)を 確 保 することとしている 四 日 市 港 周 辺 の 地 盤 条 件 は 基 盤 となる 伊 勢 神 戸 層 の 橋 台 (A1) 及 び 橋 脚 (P1 ~ P4)の 下 部 工 並 びに 富 双 水 路 部 の 橋 脚 (P5 ~ P8)の 下 部 工 が 完 了 している 平 成 23 年 度 は 対 岸 部 の 橋 脚 (P9 ~ P11)の 下 部 工 を 施 工 中 で あり 引 き 続 きP12の 下 部 工 にも 着 工 する 計 画 である 霞 ヶ 浦 埠 頭 地 区 の 対 岸 部 では 護 岸 沿 いに 橋 梁 が 架 設 されるが 航 行 船 舶 への 影 響 を 回 避 するため 工 事 は 陸 上 施 工 により 実 施 している 護 岸 から 背 後 地 ( 工 業 団 地 )の 間 に 十 分 な 作 業 スペースが 確 保 出 来 ないことから 護 岸 前 面 の 海 上 に 作 業 ステージを 仮 設 して 基 礎 工 及 び 下 部 工 を 施 工 している ❽ 災 害 時 に 期 待 される 機 能 津 波 により 甚 大 な 被 害 をもたらした 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 活 かして 沿 岸 部 に 整 備 される 霞 4 号 幹 線 について は 津 波 高 潮 の 災 害 から 地 域 住 民 が 緊 急 的 に 避 難 でき る 設 備 やスペースを 付 帯 的 に 設 置 するとともに 道 路 そ のものが 緊 急 時 の 避 難 場 所 としても 活 用 するなど 地 域 住 民 の 安 全 安 心 を 確 保 する 機 能 も 期 待 されていることか ら 今 後 関 係 機 関 との 調 整 を 含 め 具 体 的 な 検 討 を 進 めて 12

四 日 市 港 臨 港 道 路 ( 霞 4 号 幹 線 )の 整 備 について ~ 地 域 の 成 長 発 展 と 環 境 の 共 存 を 目 指 して~ を 行 うこととしており 工 事 の 影 響 を 受 ける 植 生 の 移 植 の 可 否 につい て 平 成 21 年 度 より 調 査 を 実 施 して いる 高 松 干 潟 周 辺 に 生 息 する 植 生 や 鳥 類 等 に 与 える 影 響 を 最 小 限 にするため 現 況 モニタリングに 加 え 防 音 壁 遮 光 壁 等 の 構 造 上 の 配 慮 も 合 わせて 行 うこととしている ❿ おわりに 霞 4 号 幹 線 は 四 日 市 港 で 増 加 して いる 港 湾 関 連 貨 物 に 対 して 物 流 の 定 時 制 即 時 性 を 確 保 するとと もに 物 流 コストの 削 減 と 低 炭 素 行 くこととしている ❾ 環 境 保 全 対 策 伊 勢 湾 の 最 も 奥 に 位 置 し 朝 明 川 の 河 口 域 に 広 がる 自 然 干 潟 に 近 いといわれる 高 松 干 潟 に 隣 接 して 霞 4 号 幹 線 が 整 備 されることから ルート 選 定 時 の 付 帯 条 件 として 自 然 環 境 の 保 全 が 義 務 付 けられている 事 業 実 施 に 伴 い 干 潟 周 辺 の 環 境 への 影 響 を 把 握 する 社 会 を 実 現 することで 地 域 社 会 の 成 長 発 展 を 目 指 す ため 計 画 された 社 会 資 本 インフラであり ルート 選 定 を 行 った 有 識 者 委 員 会 からの 提 言 に 従 って 地 域 住 民 や 干 潟 など 地 域 環 境 と 共 存 を 図 りながら 鋭 意 整 備 を 進 めてい る また 東 日 本 大 震 災 を 契 機 に 危 機 感 が 増 大 している 東 海 東 南 海 南 海 地 震 など 大 規 模 地 震 の 発 生 に 備 え 発 災 後 の 物 流 の 安 定 供 給 と 地 域 住 民 埠 頭 内 労 働 者 の 安 全 安 心 を 確 保 するため 事 業 の 早 期 完 成 を 目 指 している ため 平 成 17 年 度 より 底 質 底 生 生 物 鳥 類 水 質 を 四 季 を 通 じて 調 査 しており 工 事 の 進 捗 に よる 影 響 や 道 路 供 用 後 の 通 行 車 両 による 影 響 等 についても 継 続 したモニタリングを 実 施 し 環 境 の 保 全 に 努 めていくこととしてい る また 干 潟 周 辺 に 生 育 する 植 生 についても 三 重 県 レッドデー タブックに 掲 載 されている 貴 重 種 (ハマボウフ ナガミノオニシ バ ニラ シラン)をはじめ 一 般 の 海 浜 植 生 ( ハ マ ゴ ウ ケ カ モ ノハシ ヨシ)も 含 めた 保 全 対 策 13

会 員 の 広 場 九 州 支 部 若 松 駅 の 歴 史 株 式 会 社 近 藤 海 事 かつて 石 炭 の 積 み 出 しで 栄 え ていた 若 松 駅 をご 紹 介 いたしま す 暦 ( 干 支 )は60 年 ごとに 一 巡 し ますので60 年 前 の 辛 卯 は1951( 昭 和 26) 年 で その 前 の 辛 卯 は1891 ( 明 治 24) 年 でした 中 央 では 大 隈 重 信 や 板 垣 退 助 達 が 活 躍 して いた 頃 です 若 松 では 洞 海 湾 の 竣 渫 と 沿 岸 の 埋 立 工 事 が 本 格 的 となり 港 湾 都 市 としての 形 が 整 えられようとしていました そ してこの24 年 の8 月 近 代 的 輸 送 手 段 として 念 願 であった 筑 豊 興 業 鉄 道 の 若 松 直 方 間 が 開 通 し 折 尾 中 間 の 駅 も 開 業 筑 豊 から の 石 炭 輸 送 を 画 期 的 に 向 上 させ たのです この 工 事 についても 資 金 不 足 や 用 地 の 問 題 川 か らの 妨 害 や 圧 力 等 々 困 難 な 中 を 中 央 と 地 元 の 大 手 炭 鉱 主 の 経 営 参 画 を 得 ながら 事 業 が 進 み 次 々 と 延 伸 する 事 ができました こ の 当 時 の 様 子 は 火 野 葦 平 の 女 侠 一 代 の ど て ら ば あ さ ん こ と 島 村 ギ ン( 本 名 西 村 ノ ブ )を 主 人 公 として 描 かれています 開 業 当 時 若 松 駅 はステイショ と 呼 ばれここだけは 々と 電 灯 がともり 文 明 開 化 の 頂 点 だった ようです その 後 明 冶 26 年 に 14

は 飯 塚 まで そして29 年 には 若 松 直 方 間 がほぼ 複 線 化 されています その 年 筑 豊 鉄 道 となり30 年 九 州 鉄 道 と 合 弁 後 40 年 日 本 国 有 鉄 道 になります 若 松 駅 は 開 業 時 から 機 関 区 を 持 ち 明 冶 25 年 から 大 正 6 年 までは 専 用 の 工 場 を 併 設 していました 開 通 と 共 に 若 松 への 着 炭 量 は 年 ごとに 増 大 し 大 正 9 年 には500 万 tを 超 えています この 大 正 9 年 現 在 の 場 所 に 木 造 の 堂 々とした 駅 舎 を 完 成 させました 記 録 に よりますと 構 内 は35 万 m2 線 路 数 87 条 述 べ36kmとい うものでした 葦 平 の 作 品 中 都 会 では 石 炭 積 出 港 としては 筑 豊 炭 田 を 控 えて 日 本 一 である 若 松 はそれに 適 わしい 操 車 場 と 鉄 道 桟 橋 を 持 っている 街 がすっかり 眠 って すべて の 明 りが 消 されてしまっても 操 車 場 の 尖 塔 にある1000キロ ワットの 電 灯 は 一 晩 中 かがや いて 数 十 条 のレールが 錯 綜 している 広 い 構 内 を 照 らして い る と あ り ま す 着 炭 量 は 昭 和 15 年 にピークを 迎 え そ の 後 昭 和 26 年 に 再 び500 万 tに 達 しますが エネルギー 需 要 の 変 化 と 炭 鉱 の 閉 山 で 石 炭 輸 送 も 無 くなり あの 駅 舎 も 昭 和 59 年 に 取 り 壊 され340mと いう 長 いホーム 一 本 を 残 すだ けの 小 さな 駅 に 変 わりました 操 車 場 や 客 車 区 はスー パーマーケットやマンション 群 に 変 り 海 辺 の 新 しい 風 景 となりました 駅 の 横 の 公 園 にはこの 筑 豊 線 で 忙 しく 働 いていた 大 正 期 の9633 型 の 蒸 気 機 関 車 が 置 かれ 当 時 を 偲 ぶことができます 昭 和 46 年 4 月 お 別 れ 列 車 として 走 ったD50140は 梅 小 路 蒸 気 機 関 車 館 に 保 存 さ れていると 聞 きます この 次 の 辛 卯 の 年 まで60 年 ど んな 世 界 になるのか 想 像 はつきませんが この 駅 にも 大 きな 歴 史 があった 事 を 語 り 継 いでいきたいと 思 いま す 15

31 北 海 道 支 部 グラブ 浚 渫 砕 岩 船 兼 350t 吊 起 重 機 船 第 75 西 村 号 株 式 会 社 西 村 組 第 75 西 村 号 全 景 1. 第 75 西 村 号 の 特 徴 第 75 西 村 号 は 港 湾 漁 港 の 外 郭 施 設 等 建 設 工 事 だ けではなく 浚 渫 や 漁 場 整 備 など 多 様 な 工 種 に 対 応 できるよう 設 計 されています 本 船 は 押 船 と 復 動 油 圧 ピンジョイントと 油 圧 圧 着 パットにより 安 全 で 迅 速 な 連 結 作 業 が 可 能 となって いるため 高 い 機 動 性 を 有 しているうえ サイドス ラスター ピンローラ 式 角 型 スパット3 基 そして RTK-GPSにより 的 確 なセットを 行 うことができま す また 寒 冷 地 仕 様 であり 周 辺 環 境 に 配 慮 して 騒 音 対 策 も 施 しています 2. 浚 渫 砕 岩 作 業 ディスクブレーキを 有 しているため 30t 砕 岩 棒 によ る 砕 岩 作 業 が 可 能 です また 水 平 掘 装 置 やRTK-GPS を 利 用 した 浚 渫 施 工 管 理 システムを 搭 載 しているの で 高 精 度 な 施 工 が 可 能 で 水 深 40mまで 対 応 できます 3. 起 重 機 仕 様 本 船 の 最 大 吊 り 上 げ 能 力 は 主 巻 350t 補 巻 36tと なっています また 大 型 ウインチ 長 尺 ウインド ラスを 装 着 していますので 大 深 度 急 潮 流 下 でも 魚 礁 設 置 のような 作 業 が 可 能 です 16

一 般 配 置 図 4. 周 辺 環 境 面 への 配 慮 5. 寒 冷 地 仕 様 慮 防 音 対 策 として 機 械 室 全 面 に 防 音 材 旋 回 台 内 部 に は 吸 音 材 を 施 工 しています また 排 気 は 低 騒 音 マフ ラーを 使 用 しています 浚 渫 作 業 では 密 閉 式 バケット を 使 用 することで 周 辺 への 汚 濁 拡 散 を 防 止 します 寒 冷 地 での 作 業 を 考 慮 し 作 動 油 タンクヒーター エアドライヤー 各 種 熱 線 ヒーターなど 凍 結 防 止 装 置 を 取 り 付 けています 密 閉 式 バケット 特 殊 蓋 構 造 (( 株 ) 光 栄 鉄 工 所 特 許 第 3884008 号 ) コントロール 室 の 様 子 17

消 波 ブロック(25t) 据 付 状 況 6. あとがき 以 上 本 船 の 概 要 を 紹 介 させていただきましたが 現 場 によっては 波 浪 等 厳 しい 現 場 もあるかと 思 いま す そのため 施 設 で 危 険 レベルを 下 げられる 箇 所 は 施 設 のあり 方 を 検 討 し 作 業 する 乗 組 員 の 安 全 と 労 働 衛 生 環 境 を 第 一 に 考 えて 建 造 しました また 乗 組 員 一 同 リスクアセスメントを 通 じて 安 全 に 施 工 し 高 品 質 な 構 造 物 を 提 供 すべく 誠 心 誠 意 努 力 する 所 存 です 現 有 のグラブ 浚 渫 船 兼 起 重 機 船 である 第 36 西 村 号 第 38 西 村 号 ( 詳 細 は 弊 社 ホ-ムページをご 覧 く ださい )とともに 海 上 工 事 の 一 端 を 担 うことができ ればと 考 えております 表 クレーン 型 式 SKK-35011GDT-L 原 動 機 型 式 三 菱 重 工 業 S12R-MPTA 定 格 出 力 1,139kW/1,800r.p.m. 表 船 体 長 61m 船 体 幅 22m 船 体 深 さ 4.0/4.5m 船 体 喫 水 軽 荷 時 1.8m 満 載 時 3.6m 積 載 部 寸 法 27.0 20.4m 積 載 量 2,000ton 1,000m 3 表 クレーン 主 要 諸 元 船 体 部 主 要 諸 元 浚 渫 砕 岩 仕 様 浚 渫 深 度 ( 水 面 下 ) 40m ドレッジャーバケット( 密 閉 式 ) 普 通 地 盤 用 12m 3 21t 硬 土 盤 岩 盤 用 7m 3 31t オレンジピールバケット 8m 3 30t 砕 岩 棒 30t 18

シリーズ 48 海 の 匠 海 上 起 重 作 業 管 理 技 士 の 紹 介 株 式 会 社 植 木 組 山 崎 信 昌 ( 平 成 15 年 9 月 20 日 認 定 ) プロフィール 出 身 地 新 潟 県 生 年 月 日 昭 和 37 年 4 月 7 日 入 社 年 月 日 昭 和 56 年 4 月 1 日 所 属 柏 崎 支 店 港 湾 工 事 事 務 所 職 務 船 団 長 船 団 第 5 番 神 (バンジン) 150t 吊 起 重 機 船 兼 8.0m 3 グラブ 浚 渫 船 ( 長 さ:43.0m 幅 :17.0m 高 さ:3.0m) 第 28 豊 山 丸 引 船 兼 揚 錨 船 1000PS 82t ウインチ20t 巻 植 木 N0.1 交 通 船 420PS 4.9t ウインチ 5t 巻 経 歴 昭 和 56 年 起 重 機 船 ( 第 2 米 山 第 10 米 山 ) オペレーター 平 成 2 年 起 重 機 船 兼 グラブ 浚 渫 船 ( 第 2 番 神 ) オペレーター 平 成 10 年 起 重 機 船 兼 グラブ 浚 渫 船 ( 第 5 番 神 ) オペレーター 平 成 15 年 起 重 機 船 兼 グラブ 浚 渫 船 ( 第 5 番 神 ) 船 団 長 工 事 実 績 柏 崎 港 西 防 波 堤 築 造 工 事 柏 崎 港 東 防 砂 堤 築 造 工 事 柏 崎 マリーナ 築 造 工 事 柏 崎 港 航 路 泊 地 浚 渫 工 事 専 用 港 湾 築 造 維 持 浚 渫 工 事 今 後 について 当 社 の 船 団 は 日 本 海 側 では 中 規 模 の150t 吊 8.0m 3 級 の 兼 用 船 であり 中 小 規 模 港 湾 の 据 付 基 礎 床 堀 維 持 浚 渫 を 主 に 施 工 しております 第 5 番 神 につきましては 建 造 時 ( 平 成 4 年 )より 浚 渫 施 工 管 理 システムを 搭 載 し 精 度 の 高 い 構 造 物 の 据 付 や 浚 渫 工 事 を 行 うことで 作 業 効 率 の 改 善 や 作 業 員 の 労 働 環 境 の 改 善 に 取 り 組 んで 来 ました 今 後 も 今 までに 培 った 経 験 や 信 用 を 糧 にしてさらに 精 度 の 高 い 海 上 工 事 に 携 わって 行 きたいと 思 います 私 たちの 新 潟 柏 崎 も 近 年 の 大 災 害 を 経 験 し 何 とか 立 ち 直 って 来 ました がんばれ 日 本 を 合 い 言 葉 に 皆 さんもがんばりましょう 柏 崎 港 維 持 浚 渫 工 事 柏 崎 農 業 排 水 路 放 水 口 据 付 工 事 19

マリーンニュース 事 務 局 だより 本 部 活 動 平 成 23 年 8 月 30 日 ( 火 ) 9 月 1 日 ( 木 ) 認 定 試 験 講 習 試 験 委 員 会 幹 事 会 1. 試 験 問 題 ( 案 )の 作 成 平 成 23 年 7 月 5 日 ( 火 ) 安 全 対 策 委 員 会 1. 平 成 23 年 度 業 務 計 画 1 安 全 パトロールの 実 施 2 新 たに 取 り 組 む 課 題 2. 平 成 23 年 度 作 業 船 団 の 安 全 運 航 確 保 啓 蒙 ポスター 3. その 他 平 成 23 年 9 月 6 日 ( 火 ) 認 定 試 験 講 習 試 験 委 員 会 1. 試 験 問 題 の 審 査 2. 審 査 要 領 の 審 査 3. その 他 平 成 23 年 7 月 6 日 ( 水 ) 認 定 試 験 講 習 試 験 委 員 会 1. 受 験 受 講 資 格 審 査 方 針 2. 試 験 問 題 作 成 方 針 中 部 支 部 平 成 23 年 7 月 13 日 ( 水 ) 常 任 委 員 会 幹 事 会 1. 平 成 23 年 度 会 員 アンケート 2. 新 法 人 移 行 に 係 る 定 款 の 検 討 3. その 他 平 成 23 年 7 月 22 日 ( 水 ) 認 定 試 験 委 員 会 幹 事 会 1. 受 験 願 書 審 査 ( 案 )の 作 成 平 成 23 年 8 月 17 日 ( 水 ) 常 任 委 員 会 同 幹 事 会 1. 平 成 23 年 度 会 員 アンケートの 実 施 2. その 他 平 成 23 年 8 月 19 日 ( 金 ) 認 定 試 験 講 習 試 験 委 員 会 1. 受 験 願 書 審 査 中 部 支 部 総 会 開 催 平 成 23 年 度 当 中 部 支 部 総 会 については 静 岡 愛 知 三 重 の 各 県 から 会 員 20 名 中 19 名 ( 委 任 状 6 名 含 む)が 出 席 し 静 岡 県 静 岡 市 で 開 催 された 総 会 には 来 賓 として 国 土 交 通 省 中 部 地 方 整 備 局 から 守 屋 正 平 港 湾 空 港 部 長 佐 々 木 純 清 水 港 湾 事 務 所 長 をお 迎 えし 開 会 した 議 事 に 先 立 ち 佐 野 茂 樹 支 部 長 が 挨 拶 し 続 いて 守 屋 正 平 港 湾 空 港 部 長 からご 祝 辞 をいただいた このあと 佐 野 支 部 長 を 議 長 に 議 案 の 審 議 を 行 い 各 案 件 とも 原 案 どおり 可 決 承 認 された 続 いて 記 念 講 演 として 佐 々 木 純 清 水 港 湾 事 務 所 長 より 講 演 をいただき 無 事 総 会 を 終 了 した 今 回 の 総 会 を 通 じ 東 日 本 大 震 災 を 鑑 み 地 域 防 災 の 面 での 港 湾 整 備 の 重 要 性 を 再 認 識 するとともに 会 員 相 互 の 連 携 を 深 めることが 出 来 たのではないかと 思 う 20

3. 議 事 第 1 号 議 案 平 成 21 22 年 度 活 動 報 告 の 件 第 2 号 議 案 平 成 21 22 年 度 収 支 決 算 報 告 及 び 会 計 監 査 報 告 の 件 第 3 号 議 案 平 成 23 24 年 度 活 動 計 画 ( 案 ) 承 認 の 件 第 4 号 議 案 平 成 23 24 年 度 収 支 予 算 ( 案 ) 承 認 の 件 第 5 号 議 案 役 員 変 更 承 認 の 件 4. 本 部 報 告 本 部 事 務 局 長 尾 崎 雄 三 佐 野 中 部 支 部 長 挨 拶 Ⅱ. 講 演 会 近 畿 地 方 整 備 局 港 湾 空 港 部 港 湾 空 港 企 画 官 宮 島 正 悟 近 畿 支 部 近 畿 支 部 総 会 開 催 9 月 27 日 ( 火 ) 神 戸 商 工 貿 易 センタービル(ステラコー ト)において 近 畿 支 部 総 会 を 開 催 しました 総 会 は 本 部 より 寄 神 会 長 尾 崎 事 務 局 長 にご 臨 席 いただき 下 記 次 第 により 行 われました 吉 田 支 部 長 が 議 長 に 選 出 され 議 案 については 原 案 どおり 承 認 さ れました 議 事 の 審 議 終 了 後 本 部 尾 崎 事 務 局 長 より 本 部 報 告 を 頂 き また 記 念 講 演 として 近 畿 地 方 整 備 局 港 湾 空 港 部 宮 島 正 悟 港 湾 空 港 企 画 官 より 講 演 を 頂 き 無 事 総 会 を 終 了 しました 近 畿 支 部 総 会 Ⅰ. 総 会 次 第 1. 開 会 2. 開 会 挨 拶 近 畿 支 部 長 吉 田 和 正 21

インフォメーション 海 技 協 販 売 図 書 案 内 22

インフォメーション 1 国 土 交 通 省 港 湾 局 監 修 作 業 船 団 安 全 運 航 指 針 ( 改 訂 版 ) 体 裁 A5 版 200 頁 定 価 会 員 2,000 円 非 会 員 2,500 円 (いずれも 消 費 税 を 含 み 送 料 は 別 途 申 し 受 けます) 購 入 については 図 書 名 部 数 担 当 者 連 絡 先 請 求 書 宛 先 を 記 入 し FAX 又 はメールで 当 協 会 事 務 局 へ 申 し 込 んで 下 さい 本 指 針 は 港 湾 工 事 共 通 仕 様 書 ( 国 土 交 通 省 港 湾 局 編 集 ( 社 ) 日 本 港 湾 協 会 発 行 )において 請 負 者 は 本 指 針 を 参 考 にし 常 に 工 事 の 安 全 に 留 意 して 事 故 及 び 災 害 の 防 止 に 努 めることが 規 定 さ れております 本 改 訂 版 は 近 年 の 関 係 諸 法 令 の 改 正 に 対 する 見 直 し 等 を 行 うとともに 平 成 18 年 8 月 に 発 生 したクレーン 船 による 超 高 圧 送 電 線 接 触 事 故 を 契 機 に 策 定 した 作 業 船 による 架 空 送 電 線 接 触 事 故 防 止 対 策 指 針 を 新 たに 盛 り 込 んだ 作 業 船 団 安 全 運 航 指 針 ( 改 訂 版 ) といたしました 本 指 針 の 活 用 により 危 険 要 因 の 高 い 海 上 工 事 に 従 事 する 作 業 船 の 安 全 が 一 層 確 保 されますこ とを 祈 念 するものであります 発 行 社 団 法 人 日 本 海 上 起 重 技 術 協 会 103-0002 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 馬 喰 町 1 3 8 ユースビル8 階 TEL:03 5640 2941 FAX:03 5640 9303 2 安 全 啓 蒙 ポスター 配 布 のお 知 らせ 新 しいデザインによる 安 全 ポスター を 作 成 し 作 業 員 一 人 一 人 の 意 識 向 上 啓 蒙 に 役 立 つこと 及 び 海 上 起 重 作 業 船 団 の 更 なる 安 全 運 航 に 寄 与 することを 願 うものであります 会 員 への 配 布 安 全 ポスター は 会 員 には5 部 配 布 し また 発 注 関 係 官 公 庁 にも 配 布 しております なお 部 数 に 余 裕 がありますので 増 配 布 を 希 望 される 会 員 は 協 会 事 務 局 へ 申 し 出 て 下 さい 無 料 で 配 布 送 付 します 3 安 全 ポスター 海 技 協 ホームページ 会 員 専 用 ページ の 掲 載 事 項 (7 月 以 降 掲 載 分 ) 関 連 通 達 印 紙 税 の 税 率 の 特 例 措 置 延 長 について 公 共 事 業 労 務 費 調 査 ( 平 成 23 年 10 月 調 査 )の 実 施 について 建 設 業 取 引 適 正 化 推 進 月 間 の 実 施 について 下 請 契 約 及 び 下 請 代 金 支 払 の 適 正 化 並 びに 施 工 管 理 の 徹 底 等 について 発 注 者 受 注 者 間 における 建 設 業 法 令 遵 守 ガイドラインについて 東 日 本 大 震 災 に 伴 う 建 設 業 許 可 等 の 有 効 期 限 の 再 延 長 について ( 注 ) 会 員 専 用 ページは 随 時 更 新 していますのでご 利 用 下 さい 会 員 専 用 ページ を 開 くためには ユーザー 名 と パスワード が 必 要 です 当 協 会 事 務 担 当 者 にお 尋 ね 下 さい 23

マリーン プロフェッショナル 海 技 協 会 報 2011.10 VOL.101 禁 無 断 転 載 発 行 日 平 成 23 年 10 月 発 行 所 社 団 法 人 日 本 海 上 起 重 技 術 協 会 広 報 委 員 会 103-0002 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 馬 喰 町 1-3-8 ユースビル8F TEL 03-5640-2941 FAX 03-5640-9303 印 刷 株 式 会 社 TBSサービス