公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針 月 茅 ヶ 崎 市
公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針 ( ) ( ) ( ) 月 発 行 月 改 訂 月 改 訂 発 行 茅 ヶ 崎 市 編 集 企 画 部 施 設 再 編 整 備 課 施 設 再 編 整 備 担 当 神 奈 川 県 茅 ヶ 崎 市 茅 ヶ 崎 一 丁 目 番 号 電 話 ( 代 表 ) 内 線 FAX URL http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/
目 次. 現 状 及 び 目 的 () 公 共 施 設 の 現 状 と 課 題 () 公 共 施 設 長 寿 命 化 の 目 的 () 対 象 範 囲. 長 寿 命 化 実 現 のための 取 り 組 み () 建 物 の 維 持 管 理 () 中 長 期 計 画 の 作 ア) 施 設 台 帳 の 作 イ) 中 長 期 計 画 とは ウ) 対 象 施 設 と 対 象 部 位 の 絞 り 込 み エ) 管 理 システムの 整 備 () 計 画 執 行 のための 体 制 確 立 () 建 物 の 目 標 耐 用 数. 推 進 体 制.まとめ
. 現 状 及 び 目 的 () 公 共 施 設 の 現 状 と 課 題 本 市 では 人 口 の 増 加 や 行 政 需 要 の 拡 大 などを 背 景 に 庁 舎 や 学 校 をはじめとする 公 共 施 設 の 多 くが 代 から 代 にかけて 整 備 されており その 結 果 月 日 現 在 市 が 所 有 している 公 共 施 設 の 床 面 積,m のうち 築 以 上 経 過 した 分 ( 以 前 に 建 築 )が,m ( 約 %)と 半 数 近 く の 割 合 を 占 めている 一 般 的 に 築 ~ 経 過 すると 設 備 機 器 や 仕 上 げ 材 等 耐 用 数 の 短 い 建 築 部 材 は 耐 久 寿 命 を 超 えて 老 朽 化 している 状 況 にあり 施 設 機 能 の 充 実 を 図 る 為 には 建 て 替 えを 行 うことが 望 ましい しかし 従 来 型 の 建 て 替 え 新 築 では 相 当 規 模 の 更 新 費 用 が 必 要 なこと になり 現 在 の 厳 しい 財 政 状 況 では 現 実 的 に 対 応 できない 状 況 にある 併 せて 環 境 問 題 の 側 面 から 建 て 替 えに 伴 う 産 業 廃 棄 物 の 発 生 を 抑 制 する 必 要 がある また 施 設 管 理 者 は 事 務 系 の 職 員 が 過 半 で 数 程 で 配 置 替 があるため 建 物 の 概 要 や 部 位 への 理 解 清 掃 点 検 の 箇 所 や 方 法 等 の 知 識 が 十 分 とはいえず 維 持 管 理 が 各 施 設 ごと 様 々で 統 一 した 体 制 が 確 立 されていない 建 設 経 過 数 ごとの 公 共 施 設 床 面 積 ~ ~ ~ ~ ~ 床 面 積 施 設 別 割 合 建 設 経 過 数 以 前 一 般 施 設 教 育 施 設 ~,m % 以 前 ~,m % ~,m ~ %,m 床 面 積 内 訳 ( 一 般 施 設 + 教 育 施 設 ) % ~,m % ~,m % 建 設 経 過 数 ( ) 床 面 積 (m) 割 合 (%) 総 床 面 積, m ~ 一 般 施 設,m 教 育 施 設,m 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針
公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針 建 設 ごとの 公 共 施 設 床 面 積 ( 単 位 :m) 一 般 施 設 + 教 育 施 設,m,,,,,,,, 元 m 一 般 施 設,m,,,,, 元 m 教 育 施 設,m,,,,, 元 m
() 公 共 施 設 長 寿 命 化 の 目 的 老 朽 化 の 進 む 既 存 施 設 に 対 して 次 に 掲 げ る 対 策 を 講 じることにより 有 効 に 建 物 を 利 用 することになり 従 来 の 建 て 替 えと 比 べ 財 政 負 担 の 軽 減 と 計 画 的 な 保 全 体 制 の 確 立 に より 計 画 的 な 財 政 支 出 を 図 るものとする 適 切 な 維 持 管 理 を 行 うことにより 良 好 な 環 境 や 建 築 部 材 設 備 の 適 切 な 状 態 の 維 持 を 図 る 事 後 保 全 でなく 予 防 保 全 が 行 え る 体 制 を 確 立 する など 計 画 的 総 合 的 な 取 り 組 みを 行 うこととする 適 切 な 維 持 管 理 計 画 的 な 保 全 体 制 の 確 立 () 対 象 範 囲 本 指 針 は 原 則 として すべての 市 有 建 物 (その 一 部 を 所 有 するものを 除 く )について 適 用 する * 道 路 橋 梁 下 水 道 公 園 などの 土 木 公 共 施 設 国 県 民 間 所 有 施 設 全 体 または 一 部 借 りで 運 営 している 施 設 は 対 象 外. 長 寿 命 化 実 現 のための 取 り 組 み () 建 物 の 維 持 管 理 本 市 では 公 共 施 設 の 維 持 管 理 は 個 々 の 施 設 管 理 者 の 責 務 とされている 維 持 建 物 維 持 管 理 の 手 引 き の 作 管 理 業 務 は 建 物 の 清 掃 点 検 設 備 機 器 の 運 転 点 検 保 守 建 物 の 警 備 建 物 の 修 繕 など 多 岐 にわたるが 日 常 的 な 維 持 管 理 を 行 うために. 建 物 部 位 の 解 説 施 設 管 理 者 は 建 物 についての 専 門 的 な 知. 点 検 箇 所 方 法 識 が 少 ないことが 多 いため 建 物 に 対 す などが 網 羅 され 容 易 にわかるもの る 知 識 が 十 分 でなく 適 切 な 維 持 管 理 が 実 現 できてない 例 も 見 受 けられる 施 設 管 理 者 が 建 物 の 健 康 管 理 を 行 う 為 の そこで 専 門 的 な 知 識 がない 管 理 者 で マニュアル となるもの も 容 易 に 行 うことができるように 建 物 部 位 の 解 説 点 検 箇 所 方 法 等 が 網 羅 さ れた 施 設 管 理 者 のための 建 物 維 持 管 理 の 手 引 き( 以 下 建 物 維 持 管 理 の 手 引 き という) を 作 し 施 設 管 理 者 に 周 知 運 用 することにより 適 切 な 維 持 管 理 を 行 うこととする 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針
() 中 長 期 計 画 の 作 ア) 施 設 台 帳 の 作 医 療 機 関 において 患 者 の 状 態 や 症 状 の 履 歴 が 記 載 されたカルテが 必 要 なように 施 設 を 適 切 に 管 理 していく 上 では 施 設 台 帳 が 必 要 となる しかし 現 状 では 施 設 ごとに 管 理 が 様 々で 台 帳 が 十 分 整 備 されている 状 況 にない そこで 既 存 の 資 料 の 整 理 と 現 地 確 認 を 行 い 段 階 的 に 基 本 情 報 ( 建 物 の 概 要 部 位 仕 様 設 置 機 器 等 ) 劣 化 状 況 ( 部 位 の 改 修 時 期 劣 化 状 況 等 ) 工 事 履 歴 ( 工 事 内 容 施 工 箇 所 等 )といった 項 目 の 台 帳 作 を 行 うこととする イ) 中 長 期 計 画 とは 建 物 の 主 要 構 要 素 の 耐 用 数 は 各 報 告 書 文 献 等 により 調 査 されている たとえば ある 建 物 で 屋 上 アスファルト 防 水 押 さえコンクリートの 施 工 面 積 が mで 耐 用 数 を 概 算 費 用 が 万 円 /mとすると おきに 万 円 の( 予 防 保 全 ) 工 事 が 必 要 となることがわかる 同 じように 空 調 機 器 が 基 あり 耐 用 数 を 概 算 費 用 が 万 円 とすると おきに 万 円 ( 基 合 計 )の 費 用 が 必 要 となる このようにして 建 築 物 の 部 材 を 積 み 重 ねれば いつ どの 部 材 を 改 修 し 概 算 で 幾 らかかるのかということがわかり これがその 建 物 の 中 長 期 計 画 となる 実 際 の 更 新 工 事 に 際 しては 最 新 の 技 術 動 向 を 加 味 し 必 ずしも 同 じものでなく 同 等 の 性 能 を 保 持 できうるのなら 経 済 性 また 環 境 に 配 慮 した 機 器 等 の 導 入 を 積 極 的 に 検 討 す ることとする * 建 物 の 主 要 構 要 素 の 耐 用 数 にかかる 各 報 告 書 建 築 躯 体 部 材 設 備 等 の 耐 用 数 調 査 報 告 書 社 団 法 人 建 築 設 備 維 持 保 全 推 進 協 会 など 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針
中 長 期 計 画 の 作 基 本 情 報 : 名 称 センター 敷 地 面 積,m 延 床 面 積, m 屋 根 アスファルト 防 水 押 さえコンクリート 空 調 マルチパッケージエアコン(kW) 基 劣 化 診 断 : 屋 根 建 築 更 新 済 み 劣 化 状 況 : 普 通 施 工 面 積 m 空 調 機 設 置 更 新 済 み 劣 化 状 況 : 普 通 基 中 長 期 計 画 :( 更 新 計 画 ) 部 位 寿 命 : 屋 根 更 新 周 期 ( 概 算 費 用 万 円 / m ) 空 調 機 更 新 周 期 ( 概 算 費 用 万 円 / 基 ) S S H H H H H H 屋 根 竣 工 更 新 済 更 新 建 替 空 調 機 更 新 済 更 新 更 新 概 算 万 万 万 築 ウ) 対 象 施 設 と 対 象 部 位 の 絞 り 込 み 公 共 施 設 は 庁 舎 や 学 校 など 大 規 模 なものから 公 衆 便 所 などの 小 規 模 なものまで 規 模 用 途 は 多 種 多 様 にわたる 中 長 期 計 画 を 作 するにあたり 対 象 施 設 については 行 政 需 要 施 設 用 途 等 を 考 慮 しつつ 規 模 や 利 用 形 態 などを 勘 案 した 上 で 優 先 を 決 め 中 長 期 計 画 を 作 する 施 設 と 作 しない 施 設 の 区 分 をする 必 要 がある 対 象 部 位 についても 軽 微 な 部 材 ( 例 えばドア 枚 )については 建 物 の 耐 用 数 に 影 響 しないことから 中 長 期 計 画 に 含 めず 不 具 合 発 生 時 に 建 物 の 機 能 への 影 響 が 大 きいもの 人 命 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすものなどを 優 先 し 建 物 を 維 持 するための 必 要 最 低 限 の 部 位 に 限 定 することが 必 要 となる また 焼 却 施 設 やポンプ 施 設 などのプラント 設 備 や 舞 台 装 置 などの 専 門 機 器 の 耐 用 数 は 十 分 には 確 立 されていないため 対 象 部 位 に 含 めない これらの 設 備 機 器 等 は 別 に 保 守 管 理 契 約 の 締 結 を 行 い その 管 理 記 録 に 基 づいた 各 施 設 管 理 者 による 維 持 管 理 計 画 の 作 が 必 要 である エ) 管 理 システムの 整 備 維 持 管 理 に 関 する 情 報 施 設 台 帳 図 面 工 事 履 歴 など 多 岐 にわたる 資 料 を 紙 で 保 存 管 理 していくのは 限 界 もあり 効 率 的 でない これらの 情 報 作 は 可 能 な 限 り 電 子 化 する とともに 既 存 の 竣 工 図 等 の 資 料 も 可 能 な 限 り 電 子 化 する またこれらの 維 持 管 理 情 報 の 管 理 中 長 期 計 画 作 支 援 のシステムを 整 備 する () 計 画 執 行 のための 体 制 確 立 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針
施 設 管 理 者 は 建 物 維 持 管 理 の 手 引 き に 基 づいて 建 物 の 点 検 管 理 を 行 うこ 中 長 期 計 画 執 行 体 制 の 確 立 ととするが 点 検 が 適 切 に 行 われ 記 録 が 継 続 的 に 管 理 され 劣 化 診 断 の 内 容 が 工 事 に 反 映 されるような 体 制 を 確 立 する 中 長 期 計 画 データ 集 計 必 要 がある の 策 定 中 長 期 計 画 作 にあたっては 対 象 施 設 対 象 部 位 の 選 定 をしなければな 予 算 取 り 施 設 調 査 らない また 中 長 期 計 画 を 作 しても 計 画 計 画 的 な 工 事 に 則 った( 予 防 保 全 ) 工 事 が 行 われなけ れば 建 物 を 適 切 な 状 況 に 維 持 すること はできない 実 施 に 際 しては 計 画 の 作 はもとより 予 算 の 取 得 工 事 の 施 工 改 修 履 歴 の 記 録 管 理 及 び 計 画 の 見 直 しというサイクルの 体 制 を 整 備 しなければならない これらのことについて 適 切 な 維 持 管 理 を 推 進 するために 体 制 や 機 関 を 検 討 する () 建 物 の 目 標 耐 用 数 建 築 物 の 部 材 は 多 岐 にわたり それぞれ 耐 用 数 が 大 きく 異 なる 一 般 に 防 水 材 で ~ 程 設 備 機 器 で~ 程 と 構 造 躯 体 と 比 べ 耐 用 数 が 短 い また 劣 化 した 構 造 躯 体 を 再 生 するには 多 額 の 費 用 を 要 することから 構 造 躯 体 の 寿 命 を 建 物 の 目 標 耐 用 数 とする 建 築 工 事 標 準 仕 様 書 (JASS 鉄 筋 コンクリート 工 事 日 本 建 築 学 会 ) では 構 造 体 の 総 合 的 耐 久 性 として 基 本 仕 様 のコンクリートでは 高 耐 久 性 仕 様 のコンクリートでは と 考 えていると 述 べられている 本 市 ではコンクリートを 特 別 な 仕 様 で 行 っていないことから 基 本 仕 様 で 施 工 されていると 見 なすことができる よって 鉄 筋 コンクリート 造 と 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 既 存 建 物 の 目 標 耐 用 数 を 地 域 性 等 を 考 慮 し 原 則 として とする また 鉄 骨 造 の 建 物 については 減 価 償 却 資 産 の 耐 用 数 等 に 関 する 省 令 ( 大 蔵 省 令 第 一 五 号 )と 鉄 筋 コンクリート 造 での 耐 用 数 等 を 考 察 し 原 則 として とする. 推 進 体 制 本 指 針 に 基 づき 適 切 な 維 持 管 理 計 画 的 な 保 全 体 制 の 確 立 と 推 進 に 取 り 組 むこととす る 施 設 管 理 者 ( 課 ) 工 事 主 管 課 財 政 主 管 課 企 画 主 管 課 有 識 者 等 は 推 進 にあたっ て 必 要 な 検 討 や 協 力 を 行 う 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針
公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針 施 設 管 理 者 ( 課 ) 工 事 主 管 課 財 政 主 管 課 企 画 主 管 課 有 識 者 等 施 設 再 編 整 備 課 建 物 維 持 管 理 の 手 引 き 作 施 設 台 帳 の 整 備 中 長 期 計 画 の 策 定 執 行 体 制 の 検 討 建 物 の 適 正 な 維 持 管 理 計 画 的 な 保 全 体 制 の 確 立.まとめ 本 指 針 の 目 的 とするところは 建 物 の 機 能 を 適 正 に 維 持 し 長 寿 命 化 を 図 る 耐 久 性 の 向 上 を 含 めた 計 画 的 なメンテナンスを 行 うことであり 改 良 保 全 にあたる 施 設 のレベルアッ プなどについては 対 象 としていない 用 途 転 用 模 様 替 え 耐 震 改 修 バリアフリー 対 応 屋 上 緑 化 などの 環 境 配 慮 は 初 期 の 性 能 を 維 持 することでないうえ 技 術 的 側 面 だけでは 施 工 内 容 時 期 を 決 定 することが 出 来 ないためである しかし 建 物 の 耐 震 性 については 基 本 的 な 性 能 や 安 全 に 係 わる 重 要 なことであるため 別 途 検 討 機 関 等 を 立 ち 上 げ 適 切 に 対 応 していく 必 要 がある また 建 物 が 目 標 耐 用 数 に 到 していなくても 経 済 的 社 会 的 要 件 により 建 て 替 えが 行 われることもあり 得 るが これは 建 物 を 長 寿 命 化 させ 使 用 することとは 別 に 協 議 検 討 が 必 要 である しかし 施 設 の 利 用 形 態 や 社 会 状 況 は 刻 々と 変 化 していることから 今 後 も 公 共 建 物 がどうあるべきか どうしていくべきか 検 討 や 研 究 を 継 続 していく 必 要 が ある 公 共 施 設 長 寿 命 化 指 針