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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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PowerPoint プレゼンテーション

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

●電力自由化推進法案

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

18 国立高等専門学校機構

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1

公表表紙

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

m07 北見工業大学 様式①

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

Taro-01 議案概要.jtd

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

別紙3

16 日本学生支援機構

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め


文化政策情報システムの運用等

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目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

●幼児教育振興法案

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

小山市保育所整備計画

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

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川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

(7) 水 道 事 業 又 は 公 共 下 水 道 の 用 に 供 するポンプ 施 設 (8) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 の 用 に 供 する 電 気 通 信 交 換 施 設 (9) 都 市 高 速 鉄 道 の 用 に 供 する 停 車 場 開 閉 所 及 び 変 電 所 (10) 発 電

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

目 次 1. 方 針 1 2. 市 庁 舎 の 耐 震 化 事 業 計 画 2 [ 参 考 ] 建 物 の 現 状 5

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

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別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

入札公告 機動装備センター

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(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

 

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる


目 次 整 備 方 針 の 策 定 目 的 P1 公 民 館 の 現 状 P2~P4 1 公 民 館 の 施 設 概 要 P2~P3 2 施 設 の 老 朽 化 について P3 3 公 民 館 の 耐 震 化 について P3 4 施 設 の 利 便 性 について P3~P4 公 民 館 整 備 の

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

Transcription:

資 料 1 公 共 建 築 物 長 寿 命 化 に 向 けた 実 施 方 針 2013( 平 成 25) 年 3 月 財 政 局 資 産 運 用 課

目 次 第 1 章 長 寿 命 化 の 目 的 と 方 向 性 1 背 景...3 2 長 寿 命 化 の 必 要 性...4 3 実 施 方 針 の 対 象...7 4 長 寿 命 化 の 方 向 性...8 5 目 標 耐 用 年 数...8 6 長 寿 命 化 による 資 産 債 務 改 革 の 効 果 額...8 7 ライフサイクルコストの 把 握...9 第 2 章 長 寿 命 化 に 向 けての 課 題 1 公 共 建 築 物 の 劣 化 状 況... 11 2 長 寿 命 化 に 向 けての 課 題... 11 (1) 部 位 に 応 じた 適 切 な 対 応... 11 (2) 劣 化 情 報 の 一 元 管 理... 12 第 3 章 中 長 期 保 全 計 画 1 中 長 期 保 全 計 画 策 定 対 象 となる 公 共 建 築 物... 13 2 中 長 期 保 全 計 画 の 策 定 管 理 上 の 留 意 点... 14 (1) 計 画 年 数 の 設 定... 14 (2) 中 長 期 保 全 計 画 の 基 本 情 報... 14 (3) 中 長 期 保 全 計 画 の 見 直 し... 14 第 4 章 施 設 の 点 検 1 施 設 の 適 切 な 維 持 管 理... 15 2 施 設 管 理 者 の 役 割... 15 3 点 検 の 必 要 性... 16 4 点 検 の 種 類... 16 (1) 法 定 点 検... 17 (2) 日 常 点 検... 17 5 点 検 チェックシート 点 検 マニュアルの 活 用... 20 (1) 点 検 チェックシート... 20 (2) 点 検 マニュアル... 20 (3) 活 用 方 法... 20 6 点 検 重 視 型 保 全... 22

第 5 章 保 全 の 実 施 の 考 え 方 1 部 位 ごとの 保 全 手 法 の 設 定... 23 (1) 建 築 部 位... 23 (2) 電 気 設 備... 24 (3) 機 械 設 備... 25 (4) まとめ... 28 2 建 築 部 位 等 の 更 新 周 期... 28 3 予 防 保 全 の 着 実 な 実 施 と 計 画 管 理... 29 (1) 点 検 等 に 関 する 技 術 的 支 援... 29 (2) 長 寿 命 化 工 事 の 推 進... 29 (3) 特 定 財 源 の 活 用... 29 (4) 長 寿 命 化 実 施 の 効 果 額 の 把 握... 30 2

第 1 章 長 寿 命 化 の 目 的 と 方 向 性 1 背 景 本 市 は 高 度 経 済 成 長 期 に 重 化 学 工 業 部 門 を 中 心 とした 京 浜 工 業 地 帯 の 一 翼 を 担 うなど 産 業 の 発 展 とともに 多 くの 若 い 世 代 が 流 入 して 人 口 が 急 増 し 1972 ( 昭 和 47) 年 7 月 に 政 令 指 定 都 市 に 移 行 しました こうした 本 市 の 地 方 自 治 体 としての 役 割 と 責 任 の 一 層 の 拡 大 に 伴 い 学 校 施 設 保 育 所 市 営 住 宅 などの 公 共 建 築 物 の 整 備 が 急 速 に 進 められるとともに 1970 年 代 以 降 の 社 会 経 済 状 況 や 市 民 生 活 の 多 様 化 を 背 景 に 福 祉 施 設 文 化 施 設 社 会 教 育 施 設 の 必 要 性 から さらに 整 備 が 集 中 しました また 1990 年 代 のバブル 経 済 期 には 多 様 化 増 大 化 する 市 民 ニーズに 的 確 に 対 応 するため 高 度 経 済 成 長 期 に 建 設 された 公 共 建 築 物 に 様 々な 機 能 を 付 加 し た 増 改 築 などの 整 備 が 進 められ 現 在 において 公 共 建 築 物 ( 企 業 会 計 を 除 く) は 総 延 床 面 積 約 350 万 m2を 有 するまでに 至 っています 図 表 1-1-1 公 共 建 築 物 の 建 設 年 別 延 床 面 積 ( 公 有 財 産 台 帳 ( 平 成 24 年 10 月 )) m2 200,000 180,000 160,000 旧 耐 震 基 準 等 (1981 年 度 以 前 と 仮 定 ) 1,358 千 m2(38.1%) 築 30 年 以 上 1,511 千 m2 42.4% 新 耐 震 基 準 (1982 年 度 以 降 と 仮 定 ) 2,201 千 m2(61.9%) 築 20~29 年 922 千 m2 25.9% 築 10~19 年 728 千 m2 20.5% 築 9 年 以 下 398 千 m2 11.2% 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 - ~1950 1953 1956 1959 1962 1965 1968 1971 1974 1977 1980 1983 1986 1989 1992 1995 1998 2001 2004 2007 2010 年 庁 舎 施 設 社 会 教 育 施 設 商 業 産 業 施 設 環 境 衛 生 施 設 老 人 福 祉 施 設 障 害 福 祉 施 設 児 童 福 祉 施 設 保 育 園 その 他 福 祉 施 設 自 転 車 対 策 施 設 等 事 務 所 事 業 所 等 清 掃 処 理 施 設 消 防 施 設 住 宅 学 校 施 設 普 通 財 産 3

図 表 1-1-1 は 普 通 財 産 を 含 む 本 市 公 共 建 築 物 ( 企 業 会 計 を 除 く)の 建 築 年 別 の 延 床 面 積 を 示 していますが 築 30 年 以 上 が 経 過 した 公 共 建 築 物 の 延 床 面 積 の 全 体 に 占 める 割 合 を 見 た 場 合 現 在 は 約 4 割 程 度 ですが 10 年 後 の 2022( 平 成 34) 年 には 約 7 割 にまで 増 加 し 施 設 老 朽 化 に 伴 う 今 後 の 大 規 模 修 繕 や 更 新 のための 財 政 負 担 の 増 大 集 中 が 懸 念 される 状 況 となっています 図 表 1-1-2 現 在 10 年 後 における 築 30 年 以 上 の 建 物 延 床 面 積 の 割 合 2012( 平 成 24) 年 2022( 平 成 34) 年 築 30 年 以 上 42.4% 築 30 年 未 満 31.7% 築 30 年 未 満 57.6% 築 30 年 以 上 68.3% 2 長 寿 命 化 の 必 要 性 建 築 物 は 屋 根 や 外 壁 などの 劣 化 や 破 損 への 対 応 を 対 症 療 法 的 に 行 うと 建 築 躯 体 や 電 気 機 械 設 備 の 損 傷 につながり 建 築 物 全 体 の 寿 命 を 縮 める 要 因 となり ます 従 来 本 市 では こうした 事 後 保 全 ( 注 1)が 通 常 であり その 結 果 として 本 市 公 共 建 築 物 の 使 用 年 数 は 平 均 約 35 年 となっています 一 方 で 中 長 期 保 全 計 画 の 策 定 や 日 々の 施 設 の 点 検 等 により 劣 化 破 損 あるい はその 拡 大 を 未 然 に 防 ぐ 予 防 保 全 ( 注 2) の 手 法 により 施 設 を 長 寿 命 化 することも 可 能 であり 既 に 本 市 でも 大 規 模 5 施 設 ( 市 役 所 第 3 庁 舎 高 津 区 役 所 多 摩 区 総 合 庁 舎 とどろきアリーナ 港 湾 振 興 会 館 )や 市 営 住 宅 において 長 寿 命 化 の 具 体 的 取 組 を 実 施 しているところです ( 注 1) 機 器 が 故 障 したり 建 築 物 の 機 能 や 性 能 の 異 常 がはっきり 目 に 見 えるような 段 階 になっ て 初 めて 修 繕 ( 建 築 物 等 の 劣 化 した 部 分 若 しくは 部 材 又 は 低 下 した 性 能 若 しくは 機 能 を 原 状 あるいは 実 用 上 支 障 のない 状 態 まで 回 復 させること)などの 処 置 を 施 す 方 法 をいう ( 注 2) 点 検 等 によって 建 築 物 の 機 能 や 性 能 の 劣 化 の 有 無 や 兆 候 状 態 を 常 に 把 握 し 現 状 では 異 常 が 見 当 たらなくても 時 間 の 経 過 とともに 劣 化 の 状 態 を 予 測 した 上 で 計 画 的 に 適 切 な 処 置 を 行 うことにより 機 能 停 止 などを 未 然 に 防 ぐ 方 法 をいう 4

また こうした 施 設 長 寿 命 化 により 経 年 の 保 全 コストは 事 後 保 全 より 多 額 と なるものの 建 替 えのサイクルを 延 長 することにより 例 えば 60 年 間 といった 一 定 期 間 内 での 施 設 整 備 コスト 総 額 を 大 幅 に 削 減 することが 可 能 となります 本 市 の 公 共 建 築 物 ( 普 通 会 計 施 設 )について 長 寿 命 化 を 行 わない 場 合 既 存 長 寿 命 化 計 画 を 反 映 した 場 合 全 公 共 建 築 物 について 長 寿 命 化 を 考 慮 する 場 合 のそれぞれの 修 繕 更 新 費 と これに 掛 かる 一 般 財 源 負 担 額 の 将 来 見 通 しは 図 表 1-2-1 から 図 表 1-2-3 のとおりです 図 表 1-2-1 公 共 建 築 物 の 修 繕 更 新 費 とこれに 掛 かる 一 般 財 源 負 担 額 の 将 来 見 通 し ( 非 長 寿 命 化 ) ( 単 位 億 円 /5 年 ) 2,500 2,000 905 億 円 786 億 円 1,500 1,000 500 0 2013~2017 2018~2022 2023~2027 2028~2032 2033~2037 2038~2042 修 繕 費 更 新 費 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 平 均 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 過 年 度 平 均 ) 5

図 表 1-2-2 公 共 建 築 物 の 修 繕 更 新 費 とこれに 掛 かる 一 般 財 源 負 担 額 の 将 来 見 通 し ( 長 寿 命 化 ( 既 存 計 画 反 映 )) ( 単 位 億 円 /5 年 ) 2,500 2,000 867 億 円 786 億 円 1,500 1,000 500 0 2013~2017 2018~2022 2023~2027 2028~2032 2033~2037 2038~2042 修 繕 費 更 新 費 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 平 均 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 過 年 度 平 均 ) 図 表 1-2-3 公 共 建 築 物 の 修 繕 更 新 費 とこれに 掛 かる 一 般 財 源 負 担 額 の 将 来 見 通 し ( 長 寿 命 化 ( 全 公 共 建 築 物 について 考 慮 )) ( 単 位 億 円 /5 年 ) 2,500 2,000 592 億 円 786 億 円 1,500 1,000 500 0 2013~2017 2018~2022 2023~2027 2028~2032 2033~2037 2038~2042 修 繕 費 更 新 費 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 将 来 平 均 ) 一 般 財 源 負 担 額 ( 過 年 度 平 均 ) 6

将 来 見 通 し 作 成 の 前 提 図 表 1-2-1~1-2-3 共 通 1 一 般 財 源 負 担 額 には 修 繕 及 び 更 新 費 の 財 源 起 債 による 公 債 費 分 を 含 む 2 市 債 は 年 利 1.8% 償 還 期 間 30 年 (10 年 毎 償 還 )とする 3 過 年 度 一 般 財 源 負 担 額 786 億 円 /5 年 は 2007( 平 成 19)~2011( 平 成 23) 年 度 決 算 の 合 計 額 各 図 表 個 別 ( 更 新 サイクル 事 業 費 ) 図 表 1-2-1 長 寿 命 化 を 行 わない 場 合 これまでの 実 績 から 学 校 は 築 45 年 住 宅 は 築 50 年 その 他 公 共 建 築 物 ( 庁 舎 市 民 利 用 施 設 等 )は 築 35 年 で 更 新 するものと 仮 定 将 来 各 年 度 の 修 繕 更 新 費 は 過 年 度 実 績 額 等 に 基 づき 算 出 図 表 1-2-2 既 存 長 寿 命 化 計 画 を 反 映 した 場 合 第 3 次 川 崎 市 市 営 住 宅 等 ストック 総 合 活 用 計 画 (H23) 及 びまちづくり 局 施 設 保 全 担 当 策 定 の 67 施 設 ( 大 規 模 5 施 設 を 含 む )に 関 する 中 長 期 保 全 計 画 (H18~H22) 計 画 額 を 反 映 その 他 施 設 ( 学 校 等 )の 見 通 し 額 は 長 寿 命 化 を 行 わない 場 合 と 同 額 図 表 1-2-3 全 公 共 建 築 物 について 長 寿 命 化 を 考 慮 する 場 合 現 在 長 寿 命 化 計 画 のない 学 校 等 についても 長 寿 命 化 し 築 60 年 以 上 使 用 するもの と 仮 定 将 来 各 年 度 の 修 繕 更 新 費 は 過 年 度 実 績 額 のほか 平 成 17 年 度 建 築 物 のラ イフサイクルコスト ( 国 土 交 通 省 大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 監 修 ) 掲 載 のモデル 施 設 修 繕 単 価 等 に 基 づき 算 出 公 共 建 築 物 の 修 繕 更 新 に 掛 かる 一 般 財 源 負 担 額 で 見 ると 図 表 1-2-2 のとおり 既 存 長 寿 命 化 計 画 を 反 映 するだけでは 将 来 額 が 過 年 度 額 を 上 回 ってしまう 結 果 と なっており これを 過 年 度 額 の 範 囲 内 とするのであれば 図 表 1-2-3 のとおり 全 公 共 建 築 物 について 長 寿 命 化 を 考 慮 することが 必 要 となります このためには 市 営 住 宅 大 規 模 5 施 設 等 の 既 存 長 寿 命 化 計 画 を 着 実 に 実 施 して いくことに 加 えて 現 在 長 寿 命 化 計 画 がない 学 校 等 についても 効 果 的 な 長 寿 命 化 手 法 を 検 討 していくことが 必 要 となります 3 実 施 方 針 の 対 象 本 市 の 公 共 建 築 物 は 市 営 住 宅 ( 約 1,000 棟 約 1,330 千 m2) 学 校 施 設 ( 約 1,600 棟 約 1,107 千 m2) その 他 の 公 共 建 築 物 ( 庁 舎 市 民 利 用 施 設 等 )( 約 1,600 棟 約 1,100 千 m2) 企 業 会 計 施 設 の4つに 分 類 することができます 市 営 住 宅 や 企 業 会 計 施 設 については 市 営 住 宅 ストック 総 合 活 用 計 画 ほか 各 事 業 局 において 長 寿 命 化 を 含 む 画 一 的 な 施 設 整 備 計 画 等 を 策 定 しており 学 校 施 設 についても 教 育 委 員 会 事 務 局 において 劣 化 診 断 や 耐 震 診 断 を 含 む 総 合 的 な 調 査 7

を 実 施 し 施 設 ごとのカルテ 作 りを 進 めながら 再 生 整 備 の 手 法 等 も 取 り 入 れた 長 寿 命 化 に 向 けた 新 たな 計 画 策 定 を 進 めています したがって 本 実 施 方 針 は 上 記 4 分 類 のうち こうした 画 一 的 な 施 設 整 備 計 画 等 が 存 在 しない その 他 の 公 共 建 築 物 ( 庁 舎 市 民 利 用 施 設 等 ) を 対 象 とします 4 長 寿 命 化 の 方 向 性 これまで 本 市 では 事 後 保 全 を 中 心 に 施 設 整 備 を 行 ってきましたが 今 後 は 将 来 財 政 負 担 縮 減 の 観 点 から 上 記 対 象 施 設 の 全 てについて 予 防 保 全 による 長 寿 命 化 を 推 進 していきます 建 築 物 は 完 成 した 時 点 から 時 間 の 経 過 により 劣 化 が 進 行 し 機 能 や 資 産 価 値 が 低 下 します 劣 化 の 進 行 は 建 築 物 の 部 位 により 差 があり 構 造 に 重 大 な 影 響 を 与 える 場 合 もあるため 優 先 的 に 予 防 保 全 を 実 施 すべき 部 位 あるいは 事 後 保 全 でも 支 障 がない 部 位 等 部 位 ごとの 重 要 度 を 位 置 付 け 取 り 組 むことが 必 要 です また 予 防 保 全 を 行 うためには 全 ての 施 設 管 理 者 が 施 設 に 装 備 されている 機 器 や 部 材 点 検 に 基 づくこれらの 劣 化 状 況 や 状 態 の 変 化 を 把 握 していることが 大 前 提 であるとともに 部 位 等 に 応 じ どのような 工 事 が 予 防 保 全 に 適 しているかを 認 識 しておくことも 必 要 です 5 目 標 耐 用 年 数 一 般 に 耐 用 年 数 とは 建 築 物 またはその 部 分 が 使 用 に 耐 えなくなるまでの 年 数 をいいますが 施 設 長 寿 命 化 に 向 けては 目 標 耐 用 年 数 を 設 定 することに より 取 組 を 推 進 していく 必 要 があります 目 標 耐 用 年 数 は 建 築 物 の 用 途 や 躯 体 の 材 質 により 大 きく 異 なります 社 団 法 人 日 本 建 築 学 会 編 建 築 物 の 耐 久 計 画 に 関 する 考 え 方 によると 官 公 庁 施 設 の 躯 体 について 高 品 質 の 鉄 筋 コンクリ ート 造 の 場 合 は 100 年 以 上 ですが 普 通 の 品 質 の 場 合 は 60 年 以 上 が 望 ましいと されています これに 従 い 本 実 施 方 針 における 目 標 耐 用 年 数 は RC 造 鉄 骨 造 の 普 通 の 品 質 の 事 務 所 を 想 定 して 60 年 以 上 とします 6 長 寿 命 化 による 資 産 債 務 改 革 の 効 果 額 本 市 では 充 実 した 市 民 サービスをより 効 率 的 安 定 的 に 提 供 するため 行 政 サ ービスの 元 となる 流 動 資 産 を 増 やし 将 来 の 公 債 費 抑 制 をめざす 資 産 債 務 改 革 8

を 目 指 し PRE 戦 略 を 推 進 しています 公 共 建 築 物 の 長 寿 命 化 の 取 組 は その 重 要 な 戦 略 の 一 つであり PRE 戦 略 を 一 層 推 進 するためには 資 産 債 務 改 革 の 効 果 を 明 らかにする 必 要 があります 全 公 共 建 築 物 について 長 寿 命 化 を 考 慮 する 場 合 の 今 後 30 年 間 の 資 産 債 務 改 革 の 効 果 額 は 長 寿 命 化 を 行 わない 場 合 と 比 べ 保 健 福 祉 医 療 等 の 財 源 となる 金 融 資 産 ( 資 金 等 )を 2,366 億 円 増 加 させるとともに 将 来 世 代 の 負 担 軽 減 のため 負 債 ( 市 債 残 高 )を 332 億 円 削 減 する 効 果 があります( 図 表 1-6-1) 図 表 1-6-1 資 産 債 務 改 革 の 効 果 額 (2042 年 度 時 点 ) 基 準 モデルベース ( 全 公 共 建 築 物 を 長 寿 命 化 する 場 合 - 長 寿 命 化 を 行 わない 場 合 ) 資 産 の 部 負 債 純 資 産 の 部 保 健 福 祉 医 療 など の 財 源 へ 金 融 資 産 +2,366億 円 負 債 332 億 円 将 来 公 債 費 の 縮 減 ( 将 来 世 代 の 負 担 軽 減 )へ 事 業 用 資 産 純 資 産 2,184 億 円 4,882億 円 純 経 常 費 用 へ の 財 源 措 置 移 転 収 入 固 定 資 産 の 減 少 2,485 億 円 569 億 円 +870 億 円 7 ライフサイクルコストの 把 握 施 設 長 寿 命 化 の 費 用 対 効 果 を 把 握 する 方 法 として ライフサイクルコスト( 以 下 LCC という )の 比 較 による 検 証 手 法 があります LCCの 縮 減 と 修 繕 更 新 費 用 の 平 準 化 を 着 実 に 進 めるため 本 市 では 施 設 整 備 による 財 政 負 担 への 影 響 が 大 きい 施 設 などについては 劣 化 等 を 詳 細 に 調 査 することにより 現 況 を 把 握 し 各 設 備 の 耐 用 年 数 や 施 設 の 機 能 などを 考 慮 した 中 長 期 保 全 計 画 を 策 定 す ることとしています 図 表 1-7-1 は 中 長 期 保 全 計 画 を 策 定 した 麻 生 区 役 所 について 事 後 保 全 と 予 防 保 全 のLCCを 比 較 したグラフです なお 耐 用 年 数 については 事 後 保 全 の 場 合 を 35 年 予 防 保 全 の 場 合 を 60 年 としています これによると 築 35 年 を 経 過 した 時 点 から 建 替 えコストの 影 響 により 事 後 保 全 のコストが 予 防 保 全 のコストを 上 回 ることが 分 かります 9

こうした 試 算 結 果 を 踏 まえると LCCを 平 準 化 縮 減 するためには 事 後 保 全 やこれに 伴 う 短 期 間 での 建 て 替 えを 行 うのではなく 予 防 保 全 により 建 築 物 の 長 寿 命 化 に 取 り 組 むことが 必 要 です なお 施 設 の 規 模 や 状 態 により 試 算 結 果 が 異 なるため 施 設 ごとにLCCを 比 較 検 証 する 必 要 があります 2,000,000 事 後 保 全 予 防 保 全 事 後 保 全 累 計 予 防 保 全 累 計 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 400,000 200,000-1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 10 年 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 30 年 31 年 32 年 33 年 34 年 35 年 36 年 37 年 38 年 39 年 40 年 41 年 42 年 43 年 44 年 45 年 46 年 47 年 48 年 49 年 50 年 51 年 52 年 53 年 54 年 55 年 56 年 57 年 図 表 1-7-1 年 度 別 コスト 累 計 コストの 比 較 ( 事 後 保 全 予 防 保 全 )< 麻 生 区 役 所 >( 単 位 : 千 円 ) 10

第 2 章 長 寿 命 化 に 向 けての 課 題 1 公 共 建 築 物 の 劣 化 状 況 建 築 年 別 の 公 共 建 築 物 の 状 況 は 図 表 1-1-2 で 示 したとおりですが 個 々の 施 設 の 老 朽 化 の 状 況 は 築 年 数 に 関 わらず 施 設 の 立 地 条 件 等 によっても 大 きく 異 なります 例 えば 築 24 年 の 庁 舎 の 外 壁 については 専 門 家 による 劣 化 診 断 の 結 果 から 次 のように 報 告 されています 図 表 2-1-1 外 壁 タイルの 剥 離 主 要 な 仕 上 である 炉 器 質 タイルは 概 ね 状 態 は 良 いが 浮 きは 各 方 位 に 小 面 積 ながら 確 認 されており 特 に 南 側 ドライエリア 上 部 の 浮 きは 剥 落 の 危 険 性 が 高 い しかし 施 設 利 用 者 等 が 通 行 する 場 所 からは 離 れている 他 の 部 位 は 浮 きの 程 度 が 少 なく 剥 落 の 可 能 性 が 低 いと 考 えられるが 定 期 的 に 経 過 を 観 察 することを 推 奨 する ( 中 略 ) 塔 屋 及 びバ ルコニー 等 の 吹 付 タイル 部 分 は 全 体 にひ び 割 れが 多 数 見 られ 南 側 側 面 には 貫 通 ク ラックも 確 認 された また 空 調 設 備 や 給 排 水 設 備 については 老 朽 化 に 伴 うサビや 腐 食 等 が 報 告 されて います 設 備 の 劣 化 が 進 むと 効 率 が 低 下 し 運 転 費 や 修 繕 費 の 増 大 につながります 図 表 2-1-2 冷 却 塔 の 充 填 剤 劣 化 2 長 寿 命 化 に 向 けての 課 題 (1) 部 位 に 応 じた 適 切 な 対 応 建 築 物 は 建 築 電 気 設 備 機 械 設 備 の 各 部 位 で 構 成 されます 長 寿 命 化 のた めには 建 築 部 位 の 保 全 が 重 要 です しかし 施 設 管 理 者 へのヒアリングを 行 っ たところ 設 備 の 修 繕 が 優 先 であり 建 築 部 位 には 手 をつけていない という 意 見 もあり 必 ずしも 全 ての 施 設 で 建 築 部 位 の 保 全 に 手 が 付 けられていない 状 況 11

です これは 建 築 部 位 が 劣 化 しても 施 設 利 用 上 の 問 題 が 表 面 化 しない 一 方 設 備 については 施 設 利 用 者 からの 要 望 や 社 会 環 境 の 変 化 などにより 早 期 に 改 善 を 迫 られ 問 題 が 表 面 化 しやすいことが 理 由 と 考 えられます また 施 設 管 理 者 からは 特 に 電 気 機 械 設 備 は 複 雑 かつ 専 門 的 な 構 造 となっ ているため どの 部 品 がどういう 機 能 を 発 揮 しているのかが 分 からない と い う 意 見 や 外 壁 に 傷 があったとしても どのくらいの 深 さで 建 築 物 に 影 響 を 与 える か 分 からない といった 意 見 がありました 長 寿 命 化 に 向 けた 予 防 保 全 実 施 のた めには 施 設 の 状 況 を 早 期 かつ 的 確 に 把 握 していくとともに 建 築 電 気 機 械 設 備 といった 部 位 別 に 適 切 な 対 応 を 行 っていく 必 要 があります (2) 劣 化 情 報 の 一 元 管 理 保 全 計 画 の 策 定 点 検 による 劣 化 状 況 の 把 握 その 対 応 などが 施 設 ごとに 行 わ れていても こうした 劣 化 情 報 は 施 設 管 理 者 のもとに 留 まっています このた め 川 崎 市 全 体 として 長 寿 命 化 の 進 捗 状 況 の 確 認 や 今 後 の 施 設 長 寿 命 化 における 方 向 性 の 決 定 ができないことが 課 題 です そこで 施 設 に 関 する 情 報 を 一 元 的 に 集 約 する 仕 組 についても 構 築 していく 必 要 があります 以 上 のような 施 設 長 寿 命 化 に 向 けての 課 題 に 的 確 に 対 応 していくため 本 実 施 方 針 では 中 長 期 保 全 計 画 ( 第 3 章 )や 施 設 管 理 者 の 知 識 向 上 のためのマニ ュアルの 更 新 等 を 通 じた 施 設 の 点 検 ( 第 4 章 ) 部 位 ごとの 保 全 手 法 ( 第 5 章 )を 記 しています 12

第 3 章 中 長 期 保 全 計 画 1 中 長 期 保 全 計 画 策 定 対 象 となる 公 共 建 築 物 中 長 期 保 全 計 画 とは 建 築 物 の 屋 根 外 壁 空 調 などの 熱 源 機 器 エレベータ などの 部 位 について 劣 化 診 断 調 査 を 行 い その 劣 化 度 を 鑑 み それぞれの 部 位 ご との 修 繕 更 新 周 期 や 工 事 推 定 単 価 等 を 中 長 期 的 にまとめた 保 全 計 画 をいいます 本 市 では 中 長 期 保 全 計 画 の 策 定 実 施 によるコストメリットの 観 点 から こ れまで 次 の2つの 要 件 を 共 に 充 たす 施 設 について 中 長 期 保 全 計 画 を 策 定 しまし た(2012( 平 成 24) 年 12 月 時 点 で 67 棟 について 策 定 済 み) なお 中 長 期 保 全 計 画 においては 各 部 位 ごとの 修 繕 更 新 周 期 や 工 事 推 定 単 価 は 平 成 17 年 版 建 築 物 のライフサイクルコスト ( 財 団 法 人 建 築 保 全 セン ター)に 基 づき 建 築 設 備 の 各 部 位 毎 に 修 繕 更 新 周 期 を 設 定 しています 要 件 1: 延 床 面 積 500 m2 以 上 かつ 階 数 3 以 上 であること 一 般 に 延 床 面 積 500 m2 未 満 の 小 規 模 な 建 築 物 は 法 定 の 設 備 も 比 較 的 少 なく 複 雑 な 機 能 を 持 つものは 希 少 です 一 方 で 規 模 の 大 きな 建 築 物 は 高 架 水 槽 等 の 給 水 設 備 ( 概 ね3 階 以 上 に 必 要 )や 非 常 用 照 明 設 備 (3 階 以 上 かつ 500 m2 以 上 ) など さまざまな 設 備 機 器 類 が 設 置 されることから 設 備 の 定 期 的 なメンテナン スが 重 要 となります 要 件 2:1981( 昭 和 56) 年 6 月 1 日 以 降 に 新 耐 震 設 計 基 準 を 適 用 した 施 設 である こと 予 防 保 全 により 今 後 長 期 にわたり 良 質 な 財 産 として 存 続 していくためには 現 時 点 で 一 定 程 度 の 品 質 が 保 たれていることが 必 要 です 目 安 として 1981( 昭 和 56) 年 6 月 1 日 以 降 の 新 耐 震 設 計 基 準 を 適 用 した 建 築 物 については 一 定 の 耐 震 性 能 を 持 ち 使 用 材 料 の 仕 様 等 から 見 ても 十 分 な 物 理 的 耐 久 性 を 備 えています また 現 在 でも 法 定 耐 用 年 数 の 過 半 を 残 しているこ とから 長 寿 命 化 の 効 果 を 期 待 できることに 加 え 建 築 設 備 各 部 位 の 修 繕 更 新 周 期 に 基 づき それぞれ1 回 以 上 の 更 新 を 行 うことにより 建 築 物 全 体 として 目 標 耐 用 年 数 まで 使 用 していくことが 可 能 となります 13

ただし こうした 要 件 1 2は 原 則 であり 合 致 していない 場 合 でも コスト メリットが 認 められる 場 合 等 には 中 長 期 保 全 計 画 を 策 定 するとともに 小 規 模 な 施 設 も 簡 易 な 計 画 の 策 定 を 検 討 する 必 要 があります また 今 後 は 原 則 として 新 築 建 築 物 については 竣 工 時 に 中 長 期 保 全 計 画 を 策 定 することとします 2 中 長 期 保 全 計 画 の 策 定 管 理 上 の 留 意 点 中 長 期 保 全 計 画 の 策 定 管 理 にあたっての 留 意 点 は 次 のとおりです (1) 計 画 年 数 の 設 定 建 築 物 の 目 標 耐 用 年 数 については 建 築 物 の 耐 久 計 画 に 関 する 考 え 方 に 基 づ き 60 年 以 上 を 目 安 として 長 寿 命 化 に 取 り 組 む 必 要 がありますが 保 全 計 画 の 年 数 については 対 象 部 位 の 更 新 周 期 目 標 耐 用 年 数 まで 保 全 する 上 でのバランス 等 から 考 慮 し 計 画 年 数 を 30 年 とします また 劣 化 状 況 により 早 期 の 対 応 が 必 要 な 場 合 には より 短 期 的 かつ 具 体 的 な 計 画 を 策 定 していきます (2) 中 長 期 保 全 計 画 の 基 本 情 報 中 長 期 保 全 計 画 の 基 本 情 報 は 建 築 部 位 設 備 機 器 の 仕 様 数 量 設 置 年 数 新 築 時 工 事 費 修 繕 履 歴 ( 工 事 費 を 含 む) 点 検 履 歴 保 全 対 象 部 位 の 修 繕 更 新 周 期 及 び 更 新 費 用 等 とします (3) 中 長 期 保 全 計 画 の 見 直 し 中 長 期 保 全 計 画 は 一 般 的 なケースを 元 に 策 定 されたものであり 建 築 物 の 施 工 状 態 環 境 使 用 状 況 などの 違 いから 実 際 には 計 画 どおりに 工 事 が 実 施 され ないことがあります そのため 施 設 管 理 者 は 概 ね6 年 毎 に 劣 化 診 断 の 再 調 査 を 実 施 するとともに 毎 年 度 の 修 繕 更 新 等 の 実 施 状 況 や 点 検 による 建 築 物 の 劣 化 状 況 等 を 踏 まえ 中 長 期 保 全 計 画 を 見 直 すことにより 実 効 性 を 確 保 します また 資 産 マネジメントプランにおける 施 設 の 再 編 による 資 産 保 有 の 最 適 化 等 の 取 組 による 施 設 の 再 編 状 況 を 踏 まえ 計 画 を 見 直 す 必 要 もあります 14

第 4 章 施 設 の 点 検 1 施 設 の 適 切 な 維 持 管 理 予 防 保 全 を 効 果 的 に 推 進 するとともに 施 設 の 機 能 を 適 正 に 保 ち 十 分 に 発 揮 していくためには 施 設 の 劣 化 を 正 確 に 把 握 し それに 対 応 して 施 設 を 維 持 管 理 することが 必 要 です 施 設 の 維 持 管 理 とは 施 設 の 点 検 設 備 機 器 の 運 転 点 検 保 守 警 備 清 掃 保 全 などをいいます 施 設 の 維 持 管 理 は 供 用 開 始 から 供 用 完 了 までの 長 期 間 に わたります そのため 多 数 の 関 係 者 が 関 与 することから 施 設 に 関 する 情 報 を 体 系 的 継 続 的 に 引 き 継 ぐ 必 要 があります 施 設 の 管 理 に 必 要 となる 情 報 は 多 岐 にわたるため 現 在 の 施 設 管 理 者 が 維 持 管 理 に 必 要 な 情 報 を 把 握 できず 施 設 を 適 切 に 維 持 管 理 できていない 例 が 見 受 けら れます このような 維 持 管 理 を 続 けていくと 機 器 等 の 性 能 劣 化 に 伴 うランニングコスト が 増 大 し 損 傷 部 改 修 の 先 送 りによる 不 具 合 が 発 生 するだけではなく これらによ る 施 設 の 使 用 停 止 や 最 悪 の 場 合 には 劣 化 や 破 損 による 人 的 被 害 も 考 えられます これらを 防 ぐためには 維 持 管 理 の 中 でも 特 に 点 検 を 充 実 させていく 必 要 があります 2 施 設 管 理 者 の 役 割 川 崎 市 財 産 規 則 では 公 有 財 産 の 管 理 を 適 正 かつ 円 滑 に 行 うため 部 局 にそれ ぞれ 財 産 管 理 主 任 を 置 くものとし 所 管 に 属 する 公 有 財 産 の 状 況 を 調 査 し 帳 簿 その 他 必 要 な 資 料 を 整 備 することを 定 めています( 同 規 則 第 5 条 ) また 施 設 管 理 者 には 財 産 管 理 主 任 が 充 てられることが 一 般 的 です このように 施 設 管 理 者 には 財 産 管 理 の 責 任 者 として 建 築 物 を 定 期 に 点 検 を 実 施 し 劣 化 状 況 を 把 握 することも 施 設 管 理 者 の 重 要 な 役 割 です 施 設 管 理 者 は 施 設 の 建 築 年 月 日 構 造 規 模 及 び 保 全 履 歴 等 の 情 報 を 整 理 し 点 検 を 通 じ 施 設 の 劣 化 状 況 を 把 握 するとともに 各 種 点 検 の 結 果 について 記 録 した 点 検 記 録 簿 等 を 継 続 的 に 整 備 し 異 常 の 早 期 発 見 や 適 正 な 保 全 に 努 めるとと もに 中 長 期 保 全 計 画 等 の 見 直 しを 行 う 必 要 があります 15

また 指 定 管 理 者 による 管 理 を 行 っている 施 設 にあっては 劣 化 状 況 の 把 握 等 については 指 定 管 理 者 からの 報 告 聴 取 のみとせず 施 設 管 理 者 は 指 定 管 理 者 と ともに 現 地 確 認 をし 自 らも 建 築 物 の 劣 化 状 況 の 把 握 に 努 める 必 要 があります( 地 方 自 治 法 第 244 条 の 2 第 3 項 第 10 項 国 家 賠 償 法 第 2 条 参 照 ) 3 点 検 の 必 要 性 点 検 とは 建 築 物 の 機 能 性 能 を 適 切 に 保 つために 建 築 物 の 各 部 位 及 び 設 備 機 器 の 機 能 性 能 について 異 常 劣 化 損 傷 の 状 態 を 調 査 することをいい 機 能 に 異 常 劣 化 等 がある 場 合 必 要 に 応 じて 対 応 措 置 を 判 断 することを 含 みます 施 設 を 安 全 に かつ 安 心 して 利 用 するために 施 設 管 理 者 等 の 施 設 関 係 者 は 法 令 に 定 められた 点 検 を 行 うことはもちろんのこと 日 頃 から 施 設 の 不 具 合 等 の 早 期 発 見 や 記 録 に 努 め 施 設 を 適 正 に 維 持 管 理 していくことが 重 要 です 施 設 の 善 良 な 維 持 保 全 を 怠 るとその 後 の 維 持 管 理 には 多 大 な 時 間 労 力 経 費 が 必 要 です 日 常 的 に 目 に 触 れない 建 築 部 位 や 設 備 等 は 正 常 に 運 転 されている と 思 われがちですが 突 然 不 具 合 が 発 生 する 可 能 性 があります 劣 化 の 進 行 を 防 ぐことにより 長 寿 命 化 を 図 りつつ 公 共 施 設 利 用 者 の 安 全 確 保 や 安 定 した 市 民 サ ービスを 確 保 していくためには 法 定 点 検 日 常 点 検 が 重 要 な 役 割 を 担 うことと なります 4 点 検 の 種 類 建 築 基 準 法 では 建 築 物 等 の 維 持 保 全 義 務 について 建 築 物 の 所 有 者 管 理 者 又 は 占 有 者 は その 建 築 物 の 敷 地 構 造 及 び 建 築 設 備 を 常 時 適 法 な 状 態 に 維 持 す るように 努 めなければならない と 定 めています( 同 法 第 8 条 ) 点 検 には 法 律 によって 一 定 期 間 ごとに 行 うことを 義 務 付 けられている 法 定 点 検 と 施 設 管 理 者 等 が 行 う 設 備 の 運 転 監 視 と 並 行 して 建 築 物 の 異 常 劣 化 を 目 視 等 にて 調 査 する 日 常 点 検 があります 法 定 点 検 は 建 築 物 の 規 模 や 設 備 の 性 能 等 から 対 象 となるものを 規 定 しており 機 能 性 能 の 維 持 に 欠 かせないことから 計 画 的 に 実 施 する 必 要 があります また 日 常 点 検 についても 不 具 合 箇 所 の 早 期 発 見 が 重 要 であり 法 定 点 検 と 同 様 に 実 施 する 必 要 があります いずれも 不 具 合 箇 所 の 早 期 発 見 による 機 能 性 能 の 維 持 には 欠 かせないことから 計 画 的 か つ 着 実 に 実 施 する 必 要 があります なお 建 物 部 位 等 には 施 設 管 理 者 等 が 目 視 によって 機 能 の 状 態 を 判 断 できる 16

部 分 もありますが そうでない 部 位 等 については 専 門 技 術 者 などにより 点 検 を 行 う 必 要 があります (1) 法 定 点 検 建 築 基 準 法 では 一 定 以 上 の 規 模 の 公 共 建 築 物 について 当 該 建 築 物 の 敷 地 構 造 昇 降 機 及 び 建 築 設 備 について 定 期 的 に 損 傷 腐 食 その 他 劣 化 の 状 況 の 点 検 を 実 施 することを 義 務 付 けています( 同 法 第 12 条 ) さらに 電 気 設 備 や 機 械 設 備 は 各 種 法 令 により 定 期 点 検 を 義 務 付 けています( 図 表 4-4-1 参 照 ) 法 定 点 検 の 主 な 内 容 は 次 のとおりです ア 建 築 建 築 物 の 外 壁 躯 体 外 装 仕 上 げ 材 等 及 び 屋 根 等 について 建 築 基 準 法 により 腐 食 その 他 の 劣 化 状 況 を3 年 以 内 ごとに 点 検 することを 義 務 付 けています イ 電 気 設 備 自 家 用 電 気 工 作 物 ( 受 変 電 設 備 自 家 用 発 電 設 備 他 )については 電 気 事 業 法 により 保 安 規 程 を 定 めることと 非 常 用 照 明 については 建 築 基 準 法 によ り 損 傷 腐 食 その 他 の 劣 化 の 状 況 を1 年 以 内 ごとに 点 検 また 消 防 設 備 に ついては 消 防 法 により 機 能 点 検 を6か 月 に1 回 総 合 点 検 を1 年 に1 回 す ることを 義 務 付 けています ウ 機 械 設 備 建 築 物 の 用 途 規 模 等 により 設 置 する 機 械 設 備 は 異 なりますが 例 えば 建 築 基 準 法 第 12 条 の 規 定 では 昇 降 機 (エレベーター 等 ) 及 び 建 築 設 備 ( 換 気 排 煙 等 )について 損 傷 腐 食 その 他 の 劣 化 の 状 況 を1 年 以 内 ごとに 点 検 する ことを 義 務 付 けています また その 他 の 機 械 設 備 についても 他 法 令 において 概 ね1 年 に1 回 の 点 検 を 義 務 付 けています (2) 日 常 点 検 施 設 の 運 営 に 支 障 を 来 たさないよう その 機 能 を 維 持 するために 行 う 点 検 及 び 不 具 合 の 早 期 発 見 のために 日 々 行 う 巡 回 や 確 認 の 行 為 をいいます 専 門 技 術 者 が 実 施 した 点 検 結 果 と 併 せて 施 設 の 状 態 を 簡 易 かつ 総 合 的 に 確 認 することで 日 々 の 維 持 管 理 や 予 防 保 全 実 施 の 判 断 にも 有 用 となります 今 後 実 施 が 必 要 な 日 常 点 検 の 主 な 内 容 は 次 のとおりです ア 建 築 法 定 点 検 では 劣 化 等 の 状 況 を3 年 以 内 ごとに 点 検 することを 義 務 付 けてい ますが 施 設 の 機 能 性 能 等 の 維 持 及 び 劣 化 等 による 危 険 障 害 等 の 早 期 発 見 17

に 努 めることが 必 要 なため 施 設 管 理 者 等 が 目 視 にて 屋 根 の 排 水 部 の 目 詰 ま り 清 掃 やコンクリート 打 継 ぎ 目 地 のシーリング 材 の 劣 化 状 況 外 壁 の 仕 上 げ 材 防 水 層 等 の 劣 化 状 況 を1 年 に1 回 実 施 することとします イ 電 気 設 備 法 令 に 基 づく 保 安 規 程 により 本 市 では 自 家 用 電 気 工 作 物 について 劣 化 等 の 状 況 を1 年 に1 回 点 検 することを 定 めていますが これとともに 定 期 的 に 運 転 及 び 動 作 の 確 認 を 行 う 必 要 がある 自 家 用 発 電 設 備 については 能 力 燃 料 の 供 給 等 及 び 負 荷 への 確 認 のため 法 定 点 検 を 待 たず1か 月 ごとに 実 施 するこ ととします ウ 機 械 設 備 法 定 点 検 では 劣 化 等 の 状 況 を1 年 に1 回 点 検 することを 義 務 付 けていま すが 空 調 設 備 は 熱 源 機 器 冷 却 塔 空 気 調 和 機 ファンコイルユニット 等 で 構 成 されており 各 機 器 が 故 障 すれば 空 調 全 体 に 影 響 を 及 ぼすため 個 別 の 点 検 が 必 要 であることから 冷 暖 房 の 切 換 え 時 及 び 運 転 時 の 中 間 期 において 腐 食 異 常 音 の 発 生 の 有 無 などの 確 認 を 年 4 回 実 施 することとします 18

図 表 4-4-1 法 定 点 検 の 抜 粋 点 検 等 の 対 象 関 係 法 令 等 具 体 的 施 設 設 備 点 検 等 の 内 容 及 び 頻 度 1 建 物 建 築 設 備 エレベータ( 昇 建 築 基 準 法 特 殊 建 築 物 及 び 階 数 5 以 上 で1,000 m2 超 の 事 務 所 敷 地 構 造 に 関 する 定 期 点 検 :3 年 に1 回 降 機 ) 等 の 建 築 物 上 記 建 築 物 の 昇 降 機 以 外 の 建 築 設 備 定 期 点 検 :1 年 に1 回 昇 降 機 定 期 点 検 :1 年 に1 回 2 空 調 用 給 湯 用 のボイラや 圧 力 容 器 労 働 安 全 衛 生 法 ボイラ 第 一 種 圧 力 容 器 小 型 ボイラ 第 二 種 圧 力 容 器 3 受 電 設 備 電 気 事 業 法 自 家 用 電 気 工 作 物 : 高 圧 受 配 電 設 備 低 圧 負 荷 設 備 自 家 用 発 電 設 備 等 4 消 防 用 設 備 消 防 法 消 防 用 設 備 等 : 消 火 設 備 警 報 設 備 避 難 設 備 非 常 電 源 5 危 険 物 貯 蔵 施 設 消 防 法 険 物 一 般 取 扱 所 地 下 タン ク 貯 蔵 所 等 6 飲 料 用 の 受 水 槽 水 道 法 簡 易 専 用 水 道 ( 水 槽 の 有 効 貯 水 量 10 超 ) 小 規 模 受 水 槽 水 道 ( 水 槽 の 有 効 貯 水 量 10 以 下 ) 7 室 内 の 環 境 建 築 物 における 衛 生 的 環 境 の 確 保 に 関 する 法 律 (ビル 管 理 法 ) 特 定 建 築 物 (3,000 m2 以 上 の 事 務 所 等 ) 性 能 検 査 :1 年 に1 回 定 期 自 主 検 査 :1 月 に1 回 定 期 自 主 検 査 :1 年 に1 回 電 気 主 任 技 術 者 選 任 保 安 規 程 の 策 定 ( 巡 視 点 検 :1 月 に1 回 定 期 点 検 :1 年 に1 回 ) 外 観 機 能 点 検 :6 か 月 に1 回 総 合 点 検 :1 年 に1 回 定 期 点 検 :1 年 に1 回 水 槽 清 掃 :1 年 に1 回 ( 水 槽 容 量 によらない) 管 理 状 況 の 検 査 :1 年 に 1 回 ( 有 効 容 量 8 以 下 の 受 水 槽 は 対 象 外 ) 空 気 環 境 測 定 :2 か 月 に1 回 ( 浮 遊 粉 じん 量 一 酸 化 炭 素 含 有 率 二 酸 化 炭 素 の 含 有 率 温 度 相 対 湿 度 気 流 ) 空 気 調 和 設 備 の 汚 れ 点 検 :1か 月 に1 回 ( 冷 却 塔 及 び 冷 却 水 加 湿 装 置 排 水 受 ) 冷 却 塔 冷 却 水 の 水 管 加 湿 装 置 の 清 掃 :1 年 に1 回 貯 水 槽 の 清 掃 :1 年 に1 回 水 質 検 査 :1 年 に1 回 6か 月 に1 回 遊 離 残 留 塩 素 の 検 査 :7 日 に1 回 排 水 設 備 清 掃 :6か 月 に 1 回 大 掃 除 :6か 月 に1 回 ねずみ 昆 虫 等 の 駆 除 ( 害 虫 駆 除 ):6か 月 に1 回 19

5 点 検 チェックシート 点 検 マニュアルの 活 用 施 設 管 理 者 等 の 点 検 実 施 の 効 率 化 のため また 技 術 職 員 の 配 置 状 況 によって 取 組 に 差 が 出 ないように 法 定 点 検 日 常 点 検 の 内 容 を 踏 まえた 点 検 チェックシ ート 及 び 点 検 マニュアルを 整 備 します (1) 点 検 チェックシート 法 令 ごとに 複 雑 に 分 かれている 点 検 項 目 を 一 元 化 し 簡 易 的 なチェックシート として 標 準 化 したものをいいます そのため 本 市 の 施 設 に 共 通 する 項 目 を 掲 載 していますが 施 設 によって 点 検 項 目 が 異 なる 場 合 もあります 施 設 管 理 者 等 は 定 期 的 にこのチェックシートを 活 用 することにより 施 設 の 点 検 を 効 率 的 に 実 施 することができます また このチェックシートを 保 管 する ことにより 過 去 に 遡 って 部 位 の 異 常 の 有 無 を 調 べることができ 保 全 業 務 の 引 継 ぎや 専 門 業 者 への 情 報 提 供 などを 効 率 的 に 行 うことが 可 能 となります なお 専 門 業 者 に 点 検 等 を 委 託 している 場 合 は 専 門 業 者 の 報 告 書 に 基 づき 点 検 チェックシートに 内 容 を 転 記 してください (2) 点 検 マニュアル 施 設 管 理 者 等 が 実 施 する 点 検 項 目 等 をとりまとめ 写 真 や 解 説 により それぞ れの 部 位 について 目 視 や 触 診 などによる 点 検 のポイントや 法 令 上 の 根 拠 を 解 説 したものです 施 設 長 寿 命 化 に 資 する 基 本 的 な 項 目 について 解 説 していますので 点 検 を 実 施 する 際 の 判 断 や 実 務 担 当 者 の 知 識 向 上 など 効 率 的 な 点 検 実 施 に 活 用 すること ができます なお 点 検 業 務 については 専 門 業 者 や 有 資 格 者 が 実 施 する 必 要 がある 場 合 が あります 有 資 格 者 による 検 査 や 点 検 整 備 などが 法 令 で 規 定 されている 場 合 は その 資 格 が 必 要 なため 注 意 が 必 要 です 詳 細 については 法 令 を 参 照 してくださ い (3) 活 用 方 法 財 政 局 資 産 運 用 課 は 劣 化 情 報 を 集 約 していくとともに 点 検 マニュアルに 基 づく 研 修 を 実 施 するなど 必 要 に 応 じて 技 術 的 視 点 からの 支 援 を 行 います また 施 設 ごとの 点 検 項 目 を 統 一 していることから 類 似 施 設 の 劣 化 情 報 を 比 較 するな ど 施 設 の 劣 化 状 況 を 一 元 的 に 把 握 することができます また この 点 検 結 果 を 劣 化 情 報 として 集 約 し 長 寿 命 化 のための 維 持 管 理 に 活 用 することはもとより 中 長 期 保 全 計 画 の 見 直 しにも 活 用 します 20

図 表 4-5-1 点 検 チェックシート( 抜 粋 ) 点 検 チェックシート 点 検 日 年 月 日 点 検 者 ( ) 点 検 のポイント 1~3.< 建 築 > 1. 建 物 ( 敷 地 )の 点 検 1 敷 地 内 の 舗 装 などに 大 きなひび 割 れ 陥 没 傾 斜 損 傷 はないか 2 排 水 溝 などに 排 水 不 良 や 損 傷 はないか 3 塀 ( 補 強 コンクリートブロック 等 )や 擁 壁 に 著 しいひび 割 れ 破 損 傾 斜 等 はないか 4 門 やフェンスに 腐 食 ( 著 しい 錆 )や 変 形 はないか 2. 建 物 ( 外 部 )の 点 検 2-1 屋 上 屋 根 1 屋 上 床 面 に 歩 行 上 危 険 なひび 割 れ 反 りや 目 地 部 の 欠 落 や 防 水 層 等 の 膨 れ 等 はないか 2 排 水 溝 に 著 しいひび 割 れ 浮 きやゴミ 溜 まり 植 生 等 はないか 3 屋 根 ふき 材 に 割 れ 変 形 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 がないか 対 象 部 位 非 該 当 点 検 結 果 劣 化 無 有 メモ 欄 4 屋 上 回 りのパラペットの 立 ち 上 がり 面 や 笠 木 に 著 しいひび 割 れ 白 華 や 破 損 はないか 5 屋 上 やバルコニーに 設 置 された 手 すり タラップに 腐 食 ( 著 しい 錆 )やがたつきはないか 6 雨 樋 のつまり がたつき 破 損 等 や 支 持 金 物 に 腐 食 ( 著 しい 錆 )はないか 7 煙 突 本 体 接 合 部 や 付 帯 金 物 に 著 しいひび 割 れ 肌 分 かれ 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 はないか 8 設 備 機 器 や 広 告 塔 等 の 本 体 や 接 合 部 支 持 部 分 に 腐 食 ( 著 しい 錆 )や 損 傷 等 はないか 2-2 外 壁 外 壁 躯 体 に 異 常 はないか( 以 下 の 該 当 する 項 目 毎 に 点 検 ) 鉄 筋 コンクリート 造 : 鉄 筋 露 出 や 著 しい 白 華 ひび 割 れ 欠 損 等 がないか 1 鉄 骨 造 : 鋼 材 に 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 はないか 木 造 : 木 材 の 著 しい 腐 朽 損 傷 や 虫 害 又 は 緊 結 金 物 に 腐 食 ( 著 しい 錆 )はないか その 他 の 構 造 :れんが 石 ブロック 等 に 割 れ ずれ 又 は 変 位 等 や 目 地 モルタルに 著 しい 欠 落 はない 外 装 仕 上 げ 材 (タイル モルタル 石 等 )に 剥 落 等 や 著 しい 白 華 ひび 割 れ 浮 き 錆 変 形 等 2 はないか 3 吹 付 け 等 の 塗 料 仕 上 げ 部 分 に 浮 き 剥 落 等 はないか 4 目 地 シーリング 材 にひび 割 れ 等 はないか 5 広 告 板 空 調 設 備 等 で 機 器 本 体 及 び 支 持 部 分 等 に 腐 食 ( 著 しい 錆 )や 損 傷 等 はないか 2-3 外 部 建 具 他 1 窓 やドア 本 体 に 腐 食 ( 著 しい 錆 ) ネジ 等 の 緩 みによる 変 形 はないか シーリング 材 にひび 割 れはないか 2 窓 ガラスに 亀 裂 その 他 の 損 傷 はないか 3 扉 の 開 閉 時 に 著 しいガタツキはないか 4 施 錠 解 錠 に 不 具 合 はないか 5 基 礎 コンクリートに 鉄 筋 露 出 や 著 しいひび 割 れ 欠 損 等 はないか 礎 石 部 にずれはないか 6 屋 外 階 段 に 歩 行 上 支 障 があるひび 割 れ 等 や 手 すりにがたつき 等 がないか 7 給 気 口 排 気 口 防 虫 網 等 に 通 気 不 良 となる 塵 埃 障 害 物 がないか 損 傷 はないか 8 土 台 が 木 造 の 場 合 は 木 材 の 著 しい 腐 朽 損 傷 や 虫 害 又 は 緊 結 金 物 に 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 はないか 9 免 震 装 置 の 鋼 材 部 分 に 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 はないか 3. 建 物 ( 内 部 )の 点 検 1 天 井 壁 床 の 仕 上 げ 材 に 浮 き たわみ 損 傷 剥 落 等 はないか 2 壁 や 天 井 にむやみに 物 を 取 り 付 けていないか 3 階 段 に 歩 行 上 支 障 があるひび 割 れ 腐 食 ( 著 しい 錆 ) 等 や 手 すり 滑 り 止 めに 損 傷 はないか 室 内 躯 体 に 異 常 はないか( 以 下 の 該 当 する 項 目 毎 に 点 検 ) 鉄 筋 コンクリート 造 : 鉄 筋 露 出 や 著 しい 白 華 ひび 割 れ 欠 損 等 がないか 4 鉄 骨 造 : 鋼 材 に 著 しい 錆 による 腐 食 等 はないか 木 造 : 木 材 の 著 しい 腐 朽 損 傷 や 虫 害 又 は 緊 結 金 物 に 腐 食 ( 著 しい 錆 )はないか その 他 の 構 造 :れんが 石 ブロック 等 に 割 れ ずれ 又 は 変 位 等 や 目 地 モルタルに 著 しい 欠 落 はない 5 躯 体 が 鉄 骨 造 の 場 合 は 耐 火 被 覆 の 剥 がれ 等 により 鉄 骨 が 露 出 していないか 防 火 設 備 ( 防 火 戸 シャッター ダンパー 等 )に 変 形 損 傷 はないか 6 防 火 設 備 の 建 具 の 動 作 に 支 障 がないか 廊 下 防 火 戸 避 難 ハシゴ 救 助 袋 等 避 難 経 路 上 を 物 品 でふさいでないか 7 防 煙 壁 に 亀 裂 破 損 変 形 等 はないか 8 トイレ 湯 沸 し 室 等 に 異 臭 水 漏 れはないか 9 トイレ 湯 沸 し 室 等 の 排 水 状 況 は 良 好 か 換 気 機 器 は 正 常 に 作 動 し 排 気 しているか 10 点 検 口 本 体 及 び 枠 にずれ 変 形 腐 食 等 がないか 11 石 綿 (アスベスト)の 表 面 の 毛 羽 立 ち 繊 維 のくずれ たれ 下 がり 等 がないか 12 石 綿 (アスベスト)を 囲 い 込 み 又 は 封 じ 込 めしている 部 材 に 亀 裂 剥 落 等 はないか 13 給 気 口 排 気 口 ドアガラリ 等 に 通 気 不 良 となる 塵 埃 障 害 物 がないか 14 給 気 口 排 気 口 ドアガラリ 等 に 損 傷 はないか 21

6 点 検 重 視 型 保 全 施 設 の 点 検 を 維 持 管 理 の 基 本 サイクルに 取 り 入 れることにより 部 位 により 最 適 な 保 全 手 法 を 選 択 し 建 築 物 の 機 能 や 性 能 を 維 持 向 上 させる 維 持 管 理 を 本 市 では 点 検 重 視 型 保 全 と 呼 びます 計 画 的 に 維 持 管 理 を 行 うには 点 検 を 実 施 し 点 検 結 果 を 活 用 しながら 保 全 の 必 要 性 と 適 切 な 保 全 手 法 を 判 断 することが 重 要 です この 際 に 中 長 期 保 全 計 画 や 点 検 結 果 に 基 づき 部 位 によって 予 防 保 全 と 事 後 保 全 の 手 法 を 選 択 していきます 点 検 を 活 用 し 建 築 物 の 各 部 位 及 び 設 備 機 器 の 機 能 性 能 とその 環 境 について 常 に 適 正 な 状 態 に 維 持 することによって 施 設 の 長 寿 命 化 も 図 られることとなります 22

第 5 章 保 全 の 実 施 の 考 え 方 1 部 位 ごとの 保 全 手 法 の 設 定 第 4 章 で 述 べたように 保 全 手 法 の 選 択 にあたっては 点 検 を 実 施 し その 結 果 を 活 用 しながら 保 全 の 必 要 性 や 対 応 を 判 断 することが 重 要 です そこで 部 位 ごとの 保 全 手 法 を 設 定 し 適 切 に 維 持 管 理 を 行 うことにより 施 設 の 機 能 性 能 を 長 期 に 維 持 向 上 させることとします 平 成 17 年 版 建 築 物 のライフサイクルコスト を 参 考 とした 部 位 ごとの 保 全 手 法 の 考 え 方 は 次 のとおりです (1) 建 築 部 位 ア 屋 根 ( 屋 上 防 水 層 屋 根 葺 材 等 ) 屋 根 を 支 えるコンクリートや 鉄 骨 は 雨 水 を 防 ぐことができないため 屋 上 防 水 層 や 屋 根 葺 材 等 により 水 の 浸 入 を 防 ぎます 防 水 層 等 の 寿 命 は 構 造 躯 体 の 寿 命 に 比 して 短 く 劣 化 すれば 防 水 効 果 が 薄 れて 漏 水 を 引 き 起 こし 構 造 躯 体 の 劣 化 損 傷 を 招 きます 代 表 的 な 例 として RC 造 ( 鉄 筋 コンクリート)において 躯 体 を 長 寿 命 化 するた めには コンクリート 中 の 鉄 筋 の 発 錆 による 躯 体 の 劣 化 を 防 止 することが 必 要 ですが 漏 水 によってコンクリート 中 の 鉄 筋 を 錆 びさせてしまう 危 険 がありま す 長 寿 命 化 を 図 るためには 漏 水 を 未 然 に 防 ぐなどの 早 期 対 応 が 必 要 です 特 に 高 層 の 建 築 物 になれば 屋 根 外 壁 改 修 工 事 に 外 部 足 場 などの 仮 設 が 必 要 となり 改 修 工 事 費 用 が 増 大 するため 漏 水 があって 初 めて 対 応 するといった ことは 難 しく 計 画 的 な 予 防 保 全 を 実 施 していくべきです イ 外 壁 (タイル 鋼 製 パネル シーリング 等 ) 外 壁 は 屋 根 と 同 様 に 雨 や 風 を 防 ぐという 機 能 がありますが 年 月 を 経 過 す るうちに 仕 上 げ 材 であるタイルのひび 割 れ 浮 き 金 属 パネルの 発 錆 及 び 目 地 部 シーリングの 劣 化 により 漏 水 し 躯 体 の 劣 化 や 室 内 の 仕 上 げ 材 及 び 設 備 機 器 の 損 傷 を 招 きます また 仕 上 げ 材 も 含 めた 外 壁 の 落 下 により 人 や 物 を 傷 つける 危 険 もあり 計 画 的 な 予 防 保 全 を 実 施 していくべきです ウ 外 部 建 具 (シャッター 窓 鋼 製 扉 ) 例 えば シャッターが 劣 化 すれば 開 閉 不 良 となり 無 理 な 開 閉 が 破 損 に 繋 が 23

る 可 能 性 があります また 窓 についても 開 閉 不 良 による 無 理 な 開 閉 が 破 損 に 繋 がります ただ 施 設 におけるシャッターや 窓 等 が 全 て 破 損 すれば 多 大 な 費 用 がかかりますが 個 々の 破 損 であれば 速 やかな 対 応 が 可 能 なため 事 後 保 全 とします (2) 電 気 設 備 ア 受 変 電 設 備 ( 受 電 盤 変 圧 器 等 ) 受 変 電 設 備 は 電 気 事 業 法 の 規 定 により 工 事 維 持 及 び 運 用 に 関 する 保 安 の 監 督 をさせるため 主 任 技 術 者 を 選 任 することとなっています 本 市 の 施 設 では 日 常 点 検 ( 月 1 回 ) 図 表 5-1-1 受 変 電 設 備 (キュービクル) 定 期 点 検 ( 年 1 回 ) 精 密 点 検 (3 年 に 1 回 )を 実 施 しており 点 検 を 通 じて 受 変 電 設 備 の 不 具 合 が 明 らかになるた め 点 検 結 果 に 基 づいて 速 やかに 対 処 すれば 設 備 の 機 能 は 維 持 されると 考 えられます イ 発 電 静 止 型 電 源 ( 非 常 用 ガスタービン 発 電 熱 供 給 発 電 無 停 電 電 源 装 置 等 ) 自 家 用 発 電 装 置 非 常 電 源 ( 蓄 電 池 )は 劣 化 により 非 常 時 の 電 源 設 備 等 の バックアップ 機 能 を 損 なう 恐 れがあり 消 防 法 で 外 観 機 能 作 動 点 検 を6か 月 に1 回 総 合 点 検 を1 年 に1 回 実 施 すること 図 表 5-1-2 自 家 用 発 電 装 置 が 義 務 付 けられています 更 に 電 気 事 業 法 に より 受 変 電 設 備 と 同 じように 点 検 が 定 めら れています 消 防 法 電 気 事 業 法 による 頻 繁 な 点 検 により 不 具 合 が 明 らかになるため 点 検 結 果 に 基 づいて 速 やかに 対 処 すれば 設 備 の 機 能 は 維 持 されると 考 えられます 特 に 本 市 の 防 災 機 能 上 重 要 な 役 割 を 担 っている 市 役 所 区 役 所 等 の 施 設 では 発 電 静 止 型 電 源 は 非 常 に 重 要 な 設 備 であり 点 検 結 果 に 基 づいて 速 やかな 対 応 が 求 めら れます 24

ウ 中 央 監 視 ( 中 央 監 視 制 御 ) 中 央 監 視 制 御 は 主 に 設 備 機 器 について 運 転 監 視 等 を 行 う 装 置 です 制 御 機 器 等 が 劣 化 することにより 当 該 設 備 に 留 まらず システム 全 体 の 機 能 不 全 の 原 因 となる 恐 れがあります 中 央 監 視 制 御 には 法 定 点 検 は 定 められていないものの 日 常 に おける 操 作 により モニターに 数 字 が 表 示 さ れないなどの 不 具 合 を 確 認 することができ 機 能 が 完 全 に 停 止 する 前 に 措 置 を 講 ずるこ とが 可 能 です エ 通 信 情 報 図 表 5-1-3 中 央 監 視 装 置 通 信 情 報 設 備 は 映 像 音 響 インターホン テレビ 共 同 受 信 テレビ 電 波 障 害 防 御 をはじめとして 多 種 多 様 な 設 備 があります これらの 設 備 は 法 定 点 検 は 定 められていないものの 日 常 の 使 用 状 況 から 映 像 音 響 はノイズが 入 っ たり インターホンの 接 続 状 況 が 不 良 であったり テレビ 共 同 受 信 テレビ 電 波 障 害 防 御 は テレビの 映 りに 影 響 が 出 たりと 不 具 合 を 把 握 することが 可 能 と なります そのような 不 具 合 に 個 々に 対 応 すれば 設 備 機 能 の 維 持 が 図 れるため 原 則 として 事 後 保 全 とします オ 通 信 情 報 (( 防 災 ): 自 動 火 災 報 知 非 常 警 報 ) 通 信 情 報 ( 防 災 ) 設 備 が 劣 化 すれば 火 災 時 に 警 報 が 鳴 らないなど 確 実 に 機 能 を 発 揮 するとはいえません 災 害 時 の 安 全 を 確 保 するため 消 防 法 により 点 検 は 6か 月 に1 回 と1 年 に1 回 の 点 検 が 定 められています 点 検 によって 発 見 された 不 具 合 に 基 づいて 速 やかに 対 処 すれば 設 備 の 機 能 は 維 持 されると 考 えられます カ 避 雷 屋 外 ( 避 雷 針 外 灯 等 ) 避 雷 針 は 劣 化 すれば 落 雷 からの 保 護 機 能 を 損 なう 恐 れがあり 建 築 基 準 法 上 3 年 に1 回 の 法 定 点 検 が 定 められています この 点 検 に 加 えて 本 市 では 最 低 年 1 回 の 日 常 点 検 を 実 施 する 予 定 であり 建 築 基 準 法 よりも 点 検 頻 度 を 高 める ことで 対 応 し 不 具 合 が 生 じた 際 に 個 々に 対 応 すれば 設 備 機 能 の 維 持 が 図 れる ため 事 後 保 全 とします (3) 機 械 設 備 ア 空 調 25

施 設 のうち 特 に 市 民 利 用 施 設 においては 空 調 が 停 止 すれば 市 民 が 施 設 利 用 を 敬 遠 してしまうため 施 設 の 有 効 利 用 が 図 られなくなります 施 設 利 用 において 空 調 は 重 要 な 部 位 と 考 えられます 空 調 設 備 については 大 規 模 な 施 設 では 冷 暖 房 の 熱 源 機 器 ( 冷 温 水 発 生 機 等 ) 空 調 機 送 排 風 機 ダクト ポンプ 自 動 制 御 設 備 等 の 機 器 の 組 み 合 わせ を 基 本 として 空 調 設 備 が 設 置 されています 一 方 小 規 模 な 施 設 では ヒー トポンプエアコン 等 を 必 要 な 箇 所 に 設 置 されているケースが 多 いです また 施 設 の 規 模 や 用 途 により 様 々なシステムがあります 1 冷 温 水 発 生 機 等 冷 温 水 発 生 機 等 は 空 調 設 備 の 一 つとして 重 要 な 部 位 となっており 更 新 に 際 して 十 分 な 準 備 が 必 要 となります また 故 障 によって 建 物 全 体 の 空 調 が 機 能 停 止 することから 執 務 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼすため 点 検 結 果 に 基 づいて 速 やかな 対 応 が 求 められます 図 表 5-1-4 冷 温 水 発 生 機 ただし 一 律 に 何 年 経 ったから 更 新 するのではなく 機 器 の 運 転 時 間 や 機 器 が 数 台 ある 場 合 その 使 用 状 況 ( 例 えば 常 にフル 稼 働 しているか)を 施 設 ごとに 考 慮 して 更 新 時 期 を 決 定 すべきです その 決 定 にあたっては 冷 温 水 発 生 機 は 冷 暖 の 切 り 替 えや 運 転 管 理 を 通 じての 設 備 状 況 も 考 慮 していきます 2ヒートポンプエアコン 等 ヒートポンプエアコン 等 は 比 較 的 小 規 模 な 設 備 であり 室 内 機 の 空 調 範 囲 が 建 築 物 全 体 ではなく 一 部 の 諸 室 にとどまっています また 法 定 点 検 は 定 められていないものの 本 市 では 日 常 点 検 や 日 々の 動 作 確 認 を 組 み 合 わせ ることによってエアコンの 状 態 を 確 認 し 不 具 合 があれば 速 やかに 対 応 す るものとします イ 換 気 ( 送 風 機 ダクト 換 気 口 ) 排 煙 ( 排 煙 機 ダクト 排 煙 口 ) 換 気 については 室 内 の 環 境 確 保 を 目 的 とした 設 備 のため 設 備 が 壊 れても 窓 やドアを 開 けるなどして 代 替 措 置 が 可 能 なため 原 則 として 事 後 保 全 とし ます ウ 消 火 ( 消 火 ポンプ スプリンクラー) 消 火 設 備 が 劣 化 すると 火 災 時 にポンプ スプリンクラーが 使 用 できないな ど 確 実 に 機 能 を 発 揮 することができません 災 害 時 の 安 全 を 確 保 するため 26

消 防 法 により 6か 月 に1 回 と1 年 に1 回 の 点 検 が 定 められています 点 検 に よって 発 見 された 不 具 合 に 基 づいて 速 やかに 対 処 すれば 設 備 機 能 の 維 持 が 図 れると 考 えられます エ 給 排 水 衛 生 ( 屋 内 給 水 設 備 ポンプ 類 ) 屋 内 給 水 設 備 が 劣 化 すれば 職 場 生 活 に 支 障 を 及 ぼす 恐 れがあります 水 質 に 影 響 を 生 ずる 場 合 施 設 利 用 者 の 健 康 を 損 なう 恐 れがあります 漏 水 により 水 道 料 金 の 高 騰 や 室 内 周 辺 環 境 等 へ 悪 影 響 を 及 ぼす 恐 れがあります また ポンプ 類 が 劣 化 すれば 予 備 の 設 置 がない 場 合 断 水 の 恐 れがあります 法 定 点 検 として 建 築 物 における 衛 生 的 環 境 の 確 保 に 関 する 法 律 に 基 づき 貯 水 槽 の 清 掃 を 年 に1 回 排 水 に 関 する 設 備 の 掃 除 を6 月 以 内 に1 回 行 うことが 定 められており このような 点 検 の 機 会 で 不 具 合 を 確 認 し 個 々に 対 応 すれば 原 則 として 事 後 保 全 で 設 備 の 維 持 が 図 られます オ 昇 降 機 等 (エレベーター 等 ) エレベータが 劣 化 すれば 誤 作 動 閉 じ 込 め 等 による 事 故 が 発 生 する 恐 れが あります 機 能 停 止 した 場 合 特 に 高 層 階 の 移 動 高 齢 者 障 害 者 等 の 施 設 利 用 に 支 障 が 生 じます 昇 降 機 は 法 定 点 検 として 建 築 基 準 法 上 の 点 検 が 年 1 回 ありますが それに 加 えてエレベータの 安 全 性 を 確 保 するため 各 施 設 とも 月 に1 回 作 動 の 安 全 を 確 認 する 自 主 点 検 を 行 っています その 点 検 の 中 で 不 具 合 があれば 速 やかに 対 応 すれば 設 備 機 能 の 維 持 が 図 られます 27

(4) まとめ 部 位 ごとの 対 応 手 法 について 図 表 5-1-5 にまとめました 表 中 の 対 応 手 法 については 予 防 保 全 を 実 施 すべき 部 位 のうち 構 造 躯 体 への 影 響 が 大 きいこと に 鑑 み 使 用 年 数 や 立 地 条 件 等 をふまえ 計 画 的 に 対 応 するものを A 運 転 時 間 等 をふまえ 点 検 を 介 し 不 具 合 があれば 故 障 や 停 止 する 前 に 対 応 するものを B 事 後 保 全 を 実 施 していく 部 位 については C と 表 記 しています 図 表 5-1-5 部 位 ごとの 対 応 手 法 の 考 え 方 対 象 部 位 具 体 例 対 応 手 法 理 由 建 築 屋 根 屋 上 防 水 A 外 部 仕 上 げ 外 壁 シーリング A 外 部 建 具 シャッター 窓 鋼 製 扉 C 受 変 電 発 電 静 止 型 電 源 ( 非 常 用 電 源 ) 受 電 盤 変 圧 器 コンデ ンサ 非 常 用 ガスタービン 発 電 無 停 電 電 源 装 置 B B 屋 根 外 壁 の 劣 化 に 伴 い 漏 水 の 直 接 的 な 原 因 となる 可 能 性 があ るため また 鉄 筋 の 発 錆 による 構 造 躯 体 の 劣 化 の 原 因 のおそ れがあるため 建 築 基 準 法 による 点 検 ( 法 定 点 検 )が3 年 に1 回 定 められてお り また 日 常 の 使 用 で 不 具 合 が 発 見 できる 電 気 事 業 法 による 点 検 が 月 1 回 年 1 回 3 年 に1 回 定 められ 消 防 法 による 点 検 が6 月 に1 回 年 1 回 あり 頻 繁 な 点 検 により 不 具 合 が 発 見 できる 消 防 法 による 点 検 が6 月 に1 回 年 1 回 定 められ 点 検 により 不 具 合 が 発 見 できる 電 気 設 備 中 央 監 視 中 央 監 視 制 御 B 日 常 における 操 作 により 不 具 合 が 発 見 できる 通 信 情 報 映 像 音 響 インターホン C 日 常 における 操 作 により 不 具 合 が 発 見 でき 代 替 措 置 が 可 能 通 信 情 報 ( 防 災 ) 自 動 火 災 報 知 機 非 常 警 報 非 常 灯 B 消 防 法 による 点 検 が6 月 に1 回 年 1 回 定 められ 点 検 により 不 具 合 が 発 見 できる 避 雷 屋 外 避 雷 針 外 灯 C 建 築 基 準 法 による 点 検 が3 年 に1 回 定 められていることに 加 え 日 常 点 検 により 不 具 合 が 発 見 できる 空 調 冷 温 水 発 生 機 冷 却 塔 パッケージエアコン 屋 外 機 B B 冷 暖 の 切 り 替 え 時 や 運 転 管 理 により 不 具 合 が 発 見 できる 日 常 における 操 作 により 不 具 合 が 発 見 できる 機 械 設 備 換 気 排 煙 送 風 機 排 煙 機 C 窓 やドアを 開 けるなどして 代 替 措 置 が 可 能 給 排 水 衛 生 消 火 屋 内 給 水 設 備 ポンプ 消 火 ポンプ 消 火 栓 スプリンクラー C B 建 築 物 における 衛 生 的 環 境 の 確 保 に 関 する 法 律 により 貯 水 槽 の 清 掃 を 年 1 回 排 水 に 関 する 設 備 の 掃 除 を6 月 に1 回 実 施 が 定 められており 清 掃 に 併 せて 点 検 をし 不 具 合 が 発 見 できる 消 防 法 による 点 検 が6 月 に1 回 年 1 回 あり 点 検 を 通 じて 不 具 合 が 発 見 できる 昇 降 機 等 B 建 築 基 準 法 に 基 づく 点 検 が 年 1 回 加 えて 自 主 点 検 として 月 1 回 程 度 動 作 確 認 を 実 施 し 不 具 合 の 発 見 が 可 能 である 2 建 築 部 位 等 の 更 新 周 期 部 位 ごとの 対 応 手 法 を 図 表 5-1-5 に 示 しましたが 計 画 的 に 対 応 するもの と した 対 応 手 法 A の 屋 根 外 部 仕 上 げといった 建 築 部 位 については 更 新 周 期 の 設 定 が 必 要 となります 28

本 市 施 設 について 更 新 実 績 を 調 べたところ 概 ね 屋 根 の 露 出 防 水 (アスフ ァルト 防 水 )については 築 25 年 ~28 年 外 部 仕 上 げの 外 壁 仕 上 塗 装 については 築 26 年 ~28 年 程 度 で 更 新 を 行 っていました こうした 部 位 の 劣 化 は 施 設 が 海 側 に 所 在 している 場 合 や 幹 線 道 路 沿 いに 所 在 している 場 合 等 で 状 況 が 異 なります 定 期 的 な 点 検 により 外 見 上 確 認 できる 劣 化 損 傷 を 早 期 に 対 応 していくことを 前 提 に 目 標 耐 用 年 数 である 60 年 ( 以 上 ) の 中 間 の 築 30 年 程 度 を 目 安 に 更 新 していくことが 望 ましいといえます また 対 応 手 法 を B とした 電 気 設 備 機 械 設 備 についても 平 成 17 年 版 建 築 物 のライフサイクルコスト における 各 部 位 ごとの 更 新 周 期 等 を 参 考 に 可 能 な 限 り 計 画 的 に 更 新 していくことが 望 ましいといえます 3 予 防 保 全 の 着 実 な 実 施 と 計 画 管 理 (1) 点 検 等 に 関 する 技 術 的 支 援 ア 点 検 への 支 援 全 庁 で 共 通 の 判 断 基 準 に 基 づき 点 検 を 実 施 するため 財 政 局 資 産 運 用 課 で は 点 検 等 に 関 する 研 修 を 実 施 します 点 検 等 に 関 しその 前 提 となる 建 築 物 や 設 備 の 機 能 を 分 かりやすく 解 説 するなどの 研 修 を 開 催 することで 建 築 物 に 関 する 知 識 の 向 上 を 図 り より 適 正 な 点 検 をめざします 点 検 にあたり 専 門 的 判 断 を 要 する 場 合 には 専 門 業 者 等 による2 次 点 検 を 実 施 します イ 中 長 期 保 全 計 画 の 修 正 への 支 援 中 長 期 保 全 計 画 は 最 新 の 情 報 を 反 映 して 初 めて 計 画 としての 実 効 性 を 確 保 することができます そこで 点 検 を 介 した 計 画 修 正 の 手 法 についても 技 術 的 支 援 をします 施 設 管 理 者 はこの 修 正 した 計 画 を 利 用 して 各 部 位 におけ る 工 事 実 施 時 期 の 目 安 や 将 来 にわたる 工 事 概 算 額 を 把 握 できるようになり ます (2) 長 寿 命 化 工 事 の 推 進 全 施 設 の 劣 化 状 況 等 を 踏 まえた 工 事 の 優 先 順 位 については 全 庁 横 断 的 な 組 織 である 川 崎 版 PRE 戦 略 推 進 委 員 会 で 事 業 費 の 平 準 化 を 踏 まえて 評 価 分 析 し 調 整 を 実 施 します (3) 特 定 財 源 の 活 用 老 朽 化 したインフラ 公 共 建 築 物 の 対 応 は 全 国 的 な 課 題 であり 建 築 物 の 予 防 保 全 工 事 について 国 の 補 助 金 の 対 象 となることが 考 えられます 今 後 の 動 向 を 注 29

視 していく 必 要 があります また 長 寿 命 化 した 施 設 は 将 来 にわたり より 長 く 利 用 されることも 考 慮 す れば 市 債 を 発 行 することにより 施 設 を 使 用 する 将 来 の 住 民 にも 費 用 負 担 して もらうことも 財 源 確 保 の 一 つの 手 法 として 考 えられます もっとも 市 債 は 借 金 である 以 上 財 政 規 律 への 配 慮 将 来 にわたる 施 設 のあり 方 長 寿 命 化 による 費 用 対 効 果 を 十 分 に 検 討 した 上 で 活 用 することが 求 められます 起 債 による 工 事 実 施 は 財 政 局 資 金 課 との 調 整 が 必 要 となりますが その 条 件 は 概 ね 次 のとおりです 地 方 財 政 法 第 5 条 に 定 められている 建 設 事 業 費 ( 価 値 の 増 加 耐 用 年 数 の 増 加 を 伴 うもの)といえること 起 債 は 建 設 工 事 等 の 投 資 的 な 経 費 に 充 当 するもので 工 事 による 価 値 の 増 加 耐 用 年 数 の 増 加 ( 概 ね 10 年 以 上 )などを 伴 うものであること (このため 建 造 物 の 新 築 工 事 のみならず 大 規 模 改 修 なども 工 事 内 容 によって は 起 債 対 象 となり 得 ます ) (4) 長 寿 命 化 実 施 の 効 果 額 の 把 握 財 政 局 資 産 運 用 課 では 施 設 の 劣 化 情 報 や 施 設 所 管 課 における 予 算 額 や 工 事 の 実 施 状 況 のデータを 集 約 することにより 長 寿 命 化 工 事 の 全 体 的 な 効 果 額 を 把 握 します 図 表 5-3-1 長 寿 命 化 工 事 実 施 の 流 れ 施 設 所 管 課 点 検 ( 日 常 法 定 )の 実 施 通 年 施 設 所 管 課 劣 化 状 況 の 確 認 緊 急 性 なし 工 事 対 象 部 位 選 定 施 設 所 管 課 財 源 調 整 の 実 施 予 算 要 求 まちづくり 局 改 修 工 事 実 施 ( 受 託 工 事 ) 報 告 緊 急 性 あり 軽 易 工 事 等 で 当 該 年 度 に 実 施 調 整 財 政 局 資 産 運 用 課 実 施 方 針 に 基 づく 研 修 の 実 施 施 設 の 劣 化 情 報 を 一 元 化 報 告 専 門 業 者 による 点 検 支 援 中 長 期 保 全 計 画 の 修 正 支 援 大 規 模 な 施 設 の 中 で 優 先 すべき 工 事 を 抽 出 し 庁 内 委 員 会 で 評 価 分 析 30