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事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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4. 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 特 例 の 延 長 長 期 優 良 住 宅 に 係 る 以 下 の 特 例 措 置 の 適 用 期 限 ( 平 成 28 年 3 月 31 日 )を 延 長 する 1 登 録 免 許 税 の 特 例 ( 所 有 権 の 保 存 登 記 : 本 則 0.4%

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

取扱基準 本文

貸 借 対 照 表 内 訳 表 212 年 3 月 31 日 現 在 公 益 財 団 法 人 神 奈 川 県 公 園 協 会 科 目 公 益 目 的 事 業 会 計 収 益 事 業 等 会 計 法 人 会 計 内 部 取 引 消 去 合 計 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流 動 資 産 現 金 預 金

制 度 の 概 要 H 以 前 H 以 降 H 以 降 H 以 降 に よる 課 9.6% 7.2% 0.48% 0.2% % 0.48% 0.2% 4.3% 0.48% 0.2% 基 準 : 外 形 基 準

法 人 の 県 民 税 利 子 割 交 付 金 均 等 割 均 等 割 額 資 本 金 等 の 額 による 法 人 等 の 区 分 ( 年 額 ) 1,000 万 円 以 下 の 法 人 等 2 万 円 1,000 万 円 を 超 え1 億 円 以 下 である 法 人 5 万 円 1 億 円 を 超

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七 の 二 自 然 公 園 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 百 六 十 一 号 ) 第 二 十 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 公 園 又 は 国 定 公 園 の 特 別 地 域 のうち 同 法 第 二 十 一 条 第 一 項 に 規 定 する 特 別 保 護 地 区 その 他

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. 低 コスト 木 造 化 のためのチェックポイントと 解 説 1 建 設 費 以 外 のコスト 評 価 ここでは 建 設 費 以 外 のコスト 評 価 におけるチェックポイントを5つ 挙 げ 解 説 します 1) 県 産 材 利 用 の 助 成 制 度 1. 教 育 福 祉 関 連 施 設 建 設 費 の 補 助 を 利 用 岐 阜 県 の 木 の 香 る 快 適 な 教 育 施 設 等 整 備 事 業 岐 阜 県 の 県 産 材 需 要 拡 大 施 設 等 整 備 事 業 公 共 施 設 等 木 造 化 支 援 タイプ 2. 休 憩 施 設 展 望 施 設 農 林 産 物 販 売 施 設 公 民 館 木 製 土 木 工 作 物 等 建 設 費 の 補 助 を 利 用 岐 阜 県 の 県 産 材 需 要 拡 大 施 設 等 整 備 事 業 県 産 材 利 用 施 設 整 備 タイプ 3. 教 育 施 設 福 祉 施 設 医 療 施 設 運 動 施 設 等 建 設 費 の 補 助 を 利 用 林 野 庁 の 森 林 林 業 産 業 づくり 交 付 金. 学 校 施 設 資 料 館 駅 舎 バスターミナル スポーツ 施 設 展 示 場 等 利 子 助 成 の 利 用 林 野 庁 の 地 域 材 利 用 促 進 緊 急 利 子 助 成 事 業 5. 学 童 机 や 椅 子 等 補 助 を 利 用 岐 阜 県 の ぎふの 木 で 学 校 まるごと 木 製 品 導 入 事 業 1 建 設 費 以 外 の コ ス ト 評 価 公 共 建 築 物 の 木 造 化 に 対 して 現 在 岐 阜 県 では 木 の 香 る 快 適 な 教 育 施 設 等 整 備 事 業 や 県 産 材 需 要 拡 大 施 設 等 整 備 事 業 といった 助 成 制 度 を 設 け 積 極 的 活 用 を 推 進 しています 主 な 助 成 制 度 の 概 要 を 右 記 に 示 します その 他 適 用 可 能 な 場 合 がありますので 建 設 用 途 建 設 スケジュー ル 等 を 考 慮 の 上 建 設 費 の 検 討 に 加 えていって 下 さい - 13 -

2) 耐 用 年 数 ( 減 価 償 却 ) 民 間 施 設 であれば 建 設 予 定 の 建 築 物 の 要 求 ( 想 定 ) 耐 用 年 数 を 基 に 木 造 で 建 設 した 場 合 と S 造 やRC 造 で 建 設 した 場 合 の 減 価 償 却 による 耐 用 年 数 の 比 較 をし 減 価 償 却 によ る 運 用 資 金 を 検 討 することも 有 効 です 例 ) 1. 建 築 年 から17 年 までの 運 用 を 検 討 RC 造 S 造 に 比 べ 木 造 が 運 用 しやすい 2.17 年 以 上 29 年 までの 運 用 を 検 討 RC 造 に 比 べ S 造 木 造 が 運 用 しやすい 3.29 年 以 上 での 運 用 を 検 討 RC 造 が 運 用 しやすい 例 ) 老 人 福 祉 施 設 の 要 求 ( 想 定 ) 耐 用 年 数 を30 年 建 設 費 を10,000 万 円 経 常 利 益 を800 万 円 と 仮 定 し 表.1.1より 各 構 造 の 耐 用 年 数 を 算 出 します 構 法 耐 用 年 数 減 価 償 却 費 木 造 17 年 590 万 円 / 年 S 造 29 年 350 万 円 / 年 RC 造 39 年 260 万 円 / 年 毎 年 の 減 価 償 却 費 は 木 造 ( 耐 用 年 数 :17 年 )は590 万 円 / 年 S 造 ( 同 :29 年 )は 350 万 円 / 年 RC 造 ( 同 :39 年 )では260 万 円 / 年 となります 減 価 償 却 前 の 毎 年 の 経 常 利 益 を800 万 円 ( 経 常 利 益 = 営 業 キャッシュフローとする) 法 人 税 等 の 実 税 率 を 約 38%と 仮 定 すると 木 造 の 減 価 償 却 が 終 了 する17 年 後 には 累 計 で S 造 に 比 べ 木 造 は 約 1,500 万 円 RC 造 と 比 べると 約 2,100 万 円 の 営 業 キャッシュフローが 得 られます S 造 の 減 価 償 却 が 終 了 する29 年 後 では 木 造 もS 造 も いずれも 減 価 償 却 が 終 了 しているため 累 計 の 営 業 キャッシュフローに 差 はなくなりますが RC 造 と 比 べると 建 築 初 年 度 から 累 計 で 木 造 は 約 950 万 円 程 度 の 営 業 キャッシュフローの 差 が 生 まれます このように 計 画 建 物 の 建 設 後 の 資 金 運 用 を 考 えた 場 合 運 用 期 間 をいつまで 見 るかに より 建 設 費 が 同 額 の 建 物 でも 木 造 S 造 RC 造 といった 構 造 の 違 いにより 大 きな 差 異 が 生 まれるため これらを 勘 案 することは 直 接 建 設 費 に 加 えて コスト 評 価 を 行 う 目 安 と なり 得 ます なお 上 記 の 仮 定 のもと 火 災 保 険 を 推 定 すると 木 造 で 年 間 約 300,000 円 S 造 R C 造 で 年 間 約 150,000 円 となり これらも 考 慮 する 必 要 がありますのでご 注 意 下 さい - 1 -

表.1.1 有 形 原 価 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 表 種 類 構 造 又 は 用 途 細 目 耐 用 年 数 ( 年 ) 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 50 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 7 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 飲 食 店 用 又 は 貸 席 用 のもので 延 べ 面 積 のうちに 占 める 木 造 内 装 部 分 の 面 積 が3 割 を 超 える 3 その 他 のもの 1 旅 館 用 又 はホテル 用 のもの 延 べ 面 積 のうちに 占 める 木 造 内 装 部 分 の 面 積 が3 割 を 超 えるもの 31 その 他 のもの 39 店 舗 用 のもの 39 病 院 用 のもの 39 建 物 鉄 骨 鉄 筋 コンクリー ト 造 又 は 鉄 筋 コンク リート 造 のもの れんが 造 石 造 又 は ブロック 造 のもの 金 属 造 のもの ( 骨 格 材 の 肉 厚 が ミリメートルを 超 え るものに 限 る ) 38 公 衆 浴 場 用 のもの 31 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 冷 蔵 倉 庫 用 のもの( 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のものを 2 除 く ) 及 び 放 射 性 同 位 元 素 の 放 射 線 を 直 接 受 けるもの 31 その 他 のもの 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のもの 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 21 その 他 のもの 31 その 他 のもの 38 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 1 店 舗 用 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 38 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 38 旅 館 用 ホテル 用 又 は 病 院 用 のもの 36 3 公 衆 浴 場 用 のもの 30 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 及 び 冷 蔵 倉 庫 用 のもの( 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のもの 22 を 除 く ) 28 その 他 のもの 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のもの 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 20 その 他 のもの 30 その 他 のもの 3 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 38 店 舗 用 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 3 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 31 変 電 所 用 発 電 所 用 送 受 信 所 用 停 車 場 用 車 庫 用 格 納 庫 用 荷 扱 所 用 映 画 製 作 ステージ 用 屋 内 スケート 場 用 魚 市 場 用 又 はと 畜 場 用 のも 31 の 旅 館 用 ホテル 用 又 は 病 院 用 のもの 29-15 -

建 物 金 属 造 のもの ( 骨 格 材 の 肉 厚 が ミリメートルを 超 え るものに 限 る ) 金 属 造 のもの ( 骨 格 材 の 肉 厚 が3 ミリメートル 以 下 の ものに 限 る ) 木 造 又 は 合 成 樹 脂 造 のもの 木 造 モルタル 造 のも の 簡 易 建 物 公 衆 浴 場 用 のもの 27 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 冷 蔵 倉 庫 用 のもの( 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のものを 20 除 く ) 及 び 放 射 性 同 位 元 素 の 放 射 線 を 直 接 受 けるもの 25 その 他 のもの 倉 庫 事 業 の 倉 庫 用 のもの 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 19 その 他 のもの 26 その 他 のもの 31 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 30 店 舗 用 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 27 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 25 25 旅 館 用 ホテル 用 又 は 病 院 用 のもの 2 公 衆 浴 場 用 のもの 19 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 及 び 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 15 19 その 他 のもの 2 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 2 店 舗 用 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 22 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 20 17 旅 館 用 ホテル 用 又 は 病 院 用 のもの 17 公 衆 浴 場 用 のもの 12 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 及 び 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 9 11 その 他 のもの 15 事 務 所 用 又 は 美 術 館 用 のもの 及 び 左 記 以 外 の 22 店 舗 用 住 宅 用 寄 宿 舎 用 宿 泊 所 用 学 校 用 又 は 体 育 館 用 のもの 20 飲 食 店 用 貸 席 用 劇 場 用 演 奏 場 用 映 画 館 用 又 は 舞 踏 場 用 のもの 19 15 旅 館 用 ホテル 用 又 は 病 院 用 のもの 15 公 衆 浴 場 用 のもの 11 を 直 接 全 面 的 に 受 けるもの 及 び 冷 蔵 倉 庫 用 のもの 7 10 その 他 のもの 1 木 製 主 要 柱 が 十 センチメートル 角 以 下 のもので 土 居 ぶき 杉 皮 ぶき ルー フイングぶき 又 はトタンぶきのもの 10 掘 立 造 のもの 及 び 仮 設 のもの 7-16 -

3) 固 定 資 産 税 等 の 税 制 面 1. 木 造 では RC 造 に 比 べ 木 造 の 固 定 資 産 税 の 評 価 額 が 約 70~80% 耐 用 年 数 が 約 35 年 異 なるので これらを 勘 案 すると 建 設 費 が 同 額 の 建 物 で 使 用 年 数 を60 年 程 度 と 仮 定 すると 固 定 資 産 税 がおおよそ 建 設 費 の15% 安 い 2. 木 造 では S 造 に 比 べ 木 造 の 固 定 資 産 税 の 評 価 額 が 約 80~90% 耐 用 年 数 が 約 15 年 異 なるので これらを 勘 案 すると 建 設 費 が 同 額 の 建 物 で 使 用 年 数 を60 年 程 度 と 仮 定 すると 固 定 資 産 税 がおおよそ 建 設 費 の10% 安 い 用 途 により 耐 用 年 数 は 異 なる 直 接 建 設 費 の 他 に 固 定 資 産 税 や 不 動 産 取 得 税 登 録 免 許 税 といったものもコスト 評 価 の 対 象 に 上 げられます 固 定 資 産 税 について 同 規 模 同 グレードで 比 較 すると 木 造 で 建 設 した 場 合 と S 造 やRC 造 で 建 設 した 場 合 の 固 定 資 産 税 算 出 の 評 価 額 は 木 造 に 比 べ S 造 が 約 2 割 ~3 割 RC 造 で 約 3~3.5 割 評 価 額 が 高 いと 推 定 されます また 耐 用 年 数 は 木 造 で25 年 ~30 年 S 造 で0 年 ~5 年 程 度 RC 造 では50 年 ~60 年 程 度 です 耐 用 年 数 までの 間 は 順 次 評 価 額 が 減 少 していき 耐 用 年 数 を 超 えると 一 定 になります これら を 老 人 福 祉 施 設 を 例 に 挙 げて 試 算 すると 建 設 費 100,000 千 円 の 建 築 物 の 評 価 額 を おお よそ 木 造 で3,500~,000 万 円 S 造 で5,000~6,000 万 円 RC 造 で6,000~6,500 万 円 と 仮 定 し 60 年 間 の 使 用 期 間 を 想 定 すると 60 年 間 の 固 定 資 産 税 の 支 払 い 総 額 は 木 造 では おおよそ1,000 万 円 程 度 S 造 では2,000 万 円 程 度 RC 造 では2,500 万 円 程 度 と 試 算 できま す さらに 建 物 取 得 時 に 必 要 となる 不 動 産 取 得 税 や 登 録 免 許 税 も 上 記 の 固 定 資 産 税 算 出 の ための 評 価 額 と 同 じ 評 価 額 から 算 出 されるため やはり 固 定 資 産 税 と 同 様 の 違 いが 発 生 す ると 考 えられます その 結 果 S 造 の 場 合 木 造 の 約 2 倍 RC 造 の 場 合 で 木 造 の 約 2.5 倍 の 税 金 を 納 めるこ とと 想 定 されます これらより 建 設 費 だけでなく 固 定 資 産 税 や 不 動 産 取 得 税 登 録 免 許 税 による 評 価 を 加 えて 大 まかなコスト 比 較 を 行 うことができると 考 えます なお 2) 耐 用 年 数 ( 減 価 償 却 )で 述 べたように 火 災 保 険 を 推 定 すると 木 造 で 年 間 約 300,000 円 S 造 RC 造 で 年 間 約 150,000 円 となり これらも 考 慮 する 必 要 がありま す - 17 -

) 環 境 貢 献 度 1.RC 造 やS 造 に 比 べ 木 造 は 約 倍 環 境 貢 献 度 がある 2. 外 国 産 材 利 用 に 比 べ 地 域 材 利 用 は 約 2 倍 環 境 貢 献 度 がある 木 材 は 図.1.1に 示 すように 鉄 やアルミニウムといった 材 料 に 比 べ 製 造 時 の 炭 素 放 出 量 が 大 変 少 ない 省 エネ 材 料 であり 地 球 温 暖 化 防 止 に 大 きく 貢 献 することが 知 られていま す また この 炭 素 CO 2 排 出 量 に 着 目 すると 木 造 建 築 物 で 使 用 される 木 材 が 地 域 材 ( 地 域 材 とは 地 産 地 消 ( 県 内 で 育 ち 伐 採 した 木 材 を 県 内 で 使 う)の 材 料 )か 国 外 から の 遠 方 輸 入 材 かによって 輸 送 距 離 輸 送 方 法 により その 際 に 排 出 されるCO 2 が 異 なるた めCO 2 量 が 大 きく 異 なります この 木 材 の 輸 送 過 程 における 環 境 負 荷 を 評 価 したものが 建 築 物 ウッドマイレージCO 2 (kg-co 2 )です この 指 標 より 地 域 材 を 用 いた 建 築 物 と 現 在 一 般 的 に 建 てられている 国 内 木 造 建 築 物 の 平 均 値 および 遠 方 輸 入 材 を 用 いた 建 築 物 を 比 較 すると 図.1.2となります 地 域 材 を 用 いる 場 合 に 比 べて 国 内 木 造 建 築 物 ( 地 域 材 を 積 極 的 に 用 いていない 場 合 )や 遠 方 輸 入 材 を 用 いた 建 築 物 は 約 5 倍 ~6 倍 ものCO 2 を 排 出 し 環 境 負 荷 が 大 きいことになります 次 に 建 築 構 造 別 の 炭 素 の 貯 蓄 量 を 見 ると 図.1.3に 示 すように 木 造 住 宅 は 鉄 骨 プ レハブ 住 宅 や 鉄 筋 コンクリート 造 住 宅 の 約 倍 の 炭 素 を 貯 蓄 していると 言 われており 多 く の 炭 素 を 固 定 した 木 材 を 使 った 木 造 住 宅 は 2の 森 林 ともいえます 木 造 住 宅 と 同 様 公 共 建 築 物 の 木 造 化 を 図 ることは より 多 くの 2の 森 林 を 生 み 出 すことができ 炭 素 貯 蔵 効 果 が 期 待 できます さらに 環 境 負 荷 削 減 効 果 や 炭 素 貯 蔵 効 果 について 愛 知 県 長 久 手 市 の 建 物 を 例 にあげ ると 1 環 境 負 荷 削 減 効 果 ある 木 造 公 共 建 築 物 ( 約 370m2: 延 べ 床 )を 地 域 材 を 用 いて 建 設 した 場 合 外 国 産 材 等 を 利 用 の 場 合 S 造 の 場 合 で 環 境 負 荷 削 減 効 果 の 目 安 となる 製 造 エネルギーと 輸 送 エネル ギーをそれぞれ 比 較 すると 図.1.3に 示 すように 製 造 時 のCO 2 排 出 量 は 地 域 材 外 国 産 材 利 用 の 場 合 は3099kg S 造 の 場 合 では 13552kgと 想 定 できます また これらの 輸 送 時 におけるCO 2 排 出 量 は 地 域 材 利 用 で1186kg 外 国 産 材 利 用 は6996kg S 造 では 287kgとなります これらをそれぞれ 足 し 合 わせると 製 造 時 および 輸 送 時 のCO 2 排 出 量 となります 地 域 材 利 用 木 造 :285kg( 約 11kg/m2) 外 国 産 利 用 木 造 :10095kg( 約 27kg/m2) S 造 :1626kg( 約 kg/m2) CO 2 排 出 量 を 環 境 負 荷 の 指 標 の1つととらえると 地 域 材 利 用 木 造 と 比 較 し 外 国 産 材 利 用 木 造 は 約 2 倍 S 造 では 約 倍 の 環 境 負 荷 があることになります ちなみに 地 域 材 - 18 -

利 用 木 造 とS 造 とのCO 2 排 出 量 の 差 (1211kg)をガソリンで 換 算 すると 約 6000リット ル 分 (0.2リットル/kg)の 消 費 量 に 等 しいCO 2 の 削 減 効 果 があります S 造 で 作 る 建 物 を 木 造 で 作 ると 環 境 負 荷 の 削 減 効 果 が 期 待 できるといえます 以 上 より 計 画 建 物 について どのような 構 造 ( 構 造 種 別 )で 建 設 するかによる 環 境 負 荷 ( 建 築 延 べ 面 積 に 上 記 の 数 字 を 乗 じると 大 まかな 値 を 得 ることができます)を 考 えることが 可 能 です 直 接 的 なコスト 評 価 ではありませんが 公 共 建 築 物 において 建 設 費 に 加 えて 環 境 負 荷 評 価 ( 環 境 負 荷 削 減 効 果 )を 行 うことができます 2 炭 素 貯 蔵 効 果 図.1.に 示 すように ある 建 物 を 建 設 した 場 合 の 構 造 種 別 により 炭 素 固 定 量 が 異 な ります RC 造 やS 造 は 約 1.5t 程 度 木 造 では 約 6t 程 度 の 炭 素 を 貯 蔵 することにな ります この 炭 素 貯 蔵 効 果 に 着 目 すると RC 造 やS 造 では 1m2あたり 約 11kgの 炭 素 を 貯 蔵 することになり 木 造 では 約 3kgの 炭 素 を 貯 蔵 することになり 木 造 はRC 造 やS 造 の 約 倍 の 炭 素 を 貯 蔵 することになります この 炭 素 貯 蔵 量 を 環 境 貢 献 度 に 対 するひとつの 指 標 ととらえると ある 計 画 建 物 について 構 造 種 別 による 環 境 貢 献 度 を 考 える 場 合 計 画 建 物 の 延 床 面 積 に それぞれの 構 造 種 別 に 応 じて 上 記 のm2 単 価 を 乗 じると 環 境 貢 献 度 の 目 安 を 算 出 することが 可 能 で 炭 素 貯 蔵 効 果 を 検 討 できます 図.1.1 製 造 時 における1m3 当 たりの 炭 素 放 出 量 - 19 -

図.1.2 構 造 躯 体 産 地 別 ウッドマイレージ CO 2 kg -CO 2 の 比 較 図.1.3 構 造 躯 体 材 種 産 地 別 製 造 及 び 輸 送 過 程 排 出 CO 2 kg -CO 2 の 比 較 ( 下 段 / 製 造 過 程 上 段 / 輸 送 過 程 ) 図.1. 住 宅 の 中 に 備 えられている 炭 素 量 - 20 -

5) 県 内 経 済 波 及 効 果 1.S 造 に 比 べ 木 造 は 約 1.2 倍 県 内 経 済 波 及 効 果 が 高 い 2.S 造 に 比 べ 木 造 は 約 1. 倍 地 域 還 元 額 が 多 い 図.1.5を 見 ると 地 域 材 を 多 く 用 いた 住 宅 は 地 域 材 非 使 用 タイプに 比 べて 約 1.3 倍 の 地 域 貢 献 度 があることがわかります 地 域 貢 献 度 の 目 安 を 立 てるにあたって 同 規 模 の 公 共 物 件 を 木 造 とS 造 でそれぞれ 建 設 した 場 合 を 想 定 し 後 述 の5.ケーススタディーによるコ スト 比 較 に 用 いたモデルプランにおいて 使 用 する 木 材 と 鉄 鋼 をそれぞれ 岐 阜 県 産 業 連 関 表 にて 計 算 を 行 うと 木 造 の 場 合 は 経 済 波 及 効 果 が 建 設 費 の 約 1.57 倍 S 造 では 建 設 費 の 約 1.37 倍 と 算 定 できます また 地 域 還 元 額 を 同 様 に 算 定 すると 木 造 では 建 設 費 の 約 52% S 造 では 建 設 費 の 約 39%が 地 域 に 還 元 されると 計 算 できます これらは 構 造 躯 体 のみで 比 較 したものであくまで 目 安 ですが 同 規 模 の 公 共 建 築 物 を S 造 ではなく 木 造 で 建 てた 場 合 は 経 済 波 及 効 果 が 約 1.2 倍 地 域 還 元 額 が 約 1. 倍 になる と 想 定 できます したがって 県 内 経 済 波 及 効 果 や 地 域 還 元 額 の 評 価 を 加 えることも1つの 目 安 となります 図.1.5 地 域 工 務 店 が 造 る 家 の 地 域 貢 献 度 調 査 - 21 -