文 書 系 科 目 に 関 するシラバス 教 材 について 向 山 陽 子 村 野 節 子 1. はじめに 武 蔵 野 大 学 大 学 院 ビジネス 日 本 語 コースにおいて 修 了 時 までに 身 に 付 けるべき 文 書 作 成 能 力 とはどのようなものか 本 コースは 高 度 外 国 人 材 の 育 成 を 主 たる 目 的 とする 専 門 家 養 成 大 学 院 である 修 了 時 に 与 えられる 学 位 は 修 士 ( 日 本 語 )であるが 修 士 論 文 では なく 特 定 課 題 研 究 論 文 の 提 出 が 修 了 のための 要 件 となっている そして 多 くの 学 生 が 修 了 後 に 日 本 と 関 連 する 企 業 に 就 職 することを 目 指 している このような 背 景 を 踏 まえると 本 コースにおける 文 書 系 科 目 での 指 導 目 標 は 論 文 を 執 筆 できる 文 書 作 成 能 力 (アカデミック ライティング 能 力 )と 高 度 外 国 人 材 として 企 業 で 求 められる 文 書 作 成 能 力 (ビジネス ライティング 能 力 )を 身 に 付 けさせることであると 言 える 本 稿 では 筆 者 らがそれらの 能 力 を 養 成 するためにどのようなシラバスを 組 んで 教 育 実 践 をしているかを 報 告 した 上 で 今 後 の 課 題 を 明 確 にする 2. 養 成 すべき 文 書 作 成 能 力 特 定 課 題 研 究 では 学 生 自 らが 解 決 すべき 問 題 を 発 見 し その 解 決 方 法 を 探 るために 研 究 を 行 う アンケート インタビューなどの 調 査 計 画 を 立 てて 実 行 し 調 査 で 得 られたデー タを 分 析 解 釈 して 論 文 にまとめる そのプロセスにおいては 物 事 を 批 判 的 かつ 論 理 的 に 考 える 力 が 不 可 欠 である 一 方 ビジネス 場 面 における 文 書 作 成 においてもそれらの 能 力 は 必 要 とされる 納 品 書 請 求 書 といったフォーマットに 記 入 すれば 事 足 りる 文 書 と 異 なり 提 案 書 企 画 書 などの ビジネス 文 書 は レポートや 論 文 のようなアカデミックな 文 章 と 連 続 した 線 上 にあると 言 える すなわち 問 題 を 提 起 し その 解 決 策 を 読 み 手 が 納 得 するように 書 くということは アカデミックかビジネスかに 関 わらない 共 通 した 作 業 である そこで 2 年 間 の 文 書 系 科 目 では 批 判 的 かつ 論 理 的 に 考 える 能 力 及 び 伝 えるべき ことが 読 み 手 に 伝 わるような 文 章 になっているかどうかをモニターするメタ 認 知 能 力 の 養 成 そして スキルとしてのパラグラフ ライティングの 習 得 を 基 盤 に 据 えた これらの 基 盤 の 上 に 論 文 作 成 に 向 けた 指 導 ビジネス 文 書 作 成 の 指 導 を 体 系 的 に 組 み 立 てるようにした 文 書 系 科 目 は 1 年 次 2 年 次 を 半 期 ごとの 4 期 に 分 け インターンシップ や 就 職 活 動 などの 本 コース 特 有 の 事 情 を 踏 まえ 各 期 で 何 を 指 導 すれば 効 果 的 であるかを 考 えた 4 期 のシラバスは 以 下 で 説 明 するとおりである ただし ここに 報 告 するシラバスは 2006 年 の 開 講 当 初 からのものではない 初 めの 2 年 間 は 文 書 系 科 目 の 学 習 が 1 年 次 だけであったため ビジネス 文 書 作 成 指 導 に 主 眼 が 置 かれ ていた 3 年 目 の 2008 年 度 から 2 年 次 にも 文 書 系 科 目 が 設 けられたが その 当 時 のシラバ
スはアカデミックとビジネス 両 方 の 場 面 に 対 応 できる 文 書 作 成 能 力 を 育 成 するためには 十 分 なものではなかった その 後 2 年 間 の 試 行 錯 誤 を 経 て 2010 年 度 から 特 定 課 題 研 究 も 視 野 に 入 れたシラバスを 目 指 して 体 系 化 を 試 みた 3. 各 期 のシラバス 2010 年 度 に 用 いたシラバスの 概 略 と それに 基 づいて 行 った 指 導 の 概 要 を 期 ごとに 説 明 する 3.1 1 年 前 期 1 年 前 期 で 扱 う 内 容 は 1メールの 基 本 2 文 献 検 索 法 3パラグラフ ライティング 基 礎 (エントリーシート 履 歴 書 ) 4パラグラフ ライティング 応 用 ( 企 業 研 究 説 明 文 ) である これを 期 末 試 験 振 り 返 りを 含 め 16 回 の 授 業 で 指 導 した 本 コースでは 各 種 連 絡 課 題 提 出 などを 電 子 メールによって 行 っている これにはビジ ネス 現 場 でメールという 通 信 手 段 が 主 流 となっている 現 状 を 踏 まえ 在 学 中 にマナーに 則 ったメール 利 用 法 を 身 に 付 けさせるという 狙 いがある そのために 最 初 にインターネッ トでのメールの 作 法 を 指 導 する この 段 階 ではメールの 作 成 練 習 にはそれほど 焦 点 を 当 て ず メールの 形 式 構 成 要 素 マナーなど 基 本 事 項 の 確 認 を 主 な 目 的 とした 次 に 行 ったのはライティングに 必 要 な 情 報 を 収 集 する 実 習 である 図 書 館 の 司 書 と 連 携 して 文 献 検 索 方 法 本 学 で 使 用 可 能 なデータベースの 使 い 方 情 報 の 整 理 方 法 など 情 報 収 集 の 基 本 を 指 導 した これらの 基 本 事 項 を 押 さえてから パラグラフ ライティングの 基 礎 を 指 導 した その 際 インターンシップとの 関 連 でエントリーシート 履 歴 書 などの 就 職 関 連 の 材 料 を 用 い た 本 コースでは 開 講 当 初 は 夏 休 みと 春 休 みの 年 2 回 インターンシップが 実 施 されていた しかし 諸 般 の 事 情 から 夏 休 みだけになったため 学 生 は 入 学 後 すぐにインターンシップ に 向 けて 準 備 を 始 める 必 要 が 出 てきた そのため 1 年 前 期 の 文 書 作 成 クラスでは パラグ ラフ ライティングの 導 入 に 就 職 関 連 の 材 料 を 用 いることにした 自 己 分 析 や 志 望 動 機 な どは 非 常 に 短 い 文 章 の 中 にトピックセンテンス 主 張 の 根 拠 などを 要 領 よくまとめる 必 要 がある そのため 1 つのパラグラフをどのように 構 成 すればいいかということを 意 識 させ る 練 習 として 使 うことが 可 能 である つまり 初 めからパラグラフ ライティングによっ て 長 文 を 書 かせるのではなく 就 職 関 連 文 書 の 作 成 を 通 してスモールステップでパラグラ フの 構 成 法 を 学 んでいくという 指 導 方 法 を 取 った パラグラフ ライティングの 基 礎 に 続 き 応 用 として 業 界 企 業 分 析 をより 長 い 文 章 に まとめさせることを 課 題 とした そして 最 後 に 自 分 の 関 心 のある 事 物 について 読 み 手 を 意 識 して 説 明 文 を 書 かせた いわゆるテクニカル ライティングである これらの 課 題 を 通 して 列 挙 具 体 例 比 較 意 見 理 由 などの 文 章 の 型 も 習 得 させるようにした 以 上 のように 1 年 前 期 にはパラグラフ ライティングという 概 念 を 理 解 し そのスキル の 習 得 を 目 標 とした
3.2 1 年 後 期 1 年 後 期 は2 年 次 に 取 り 組 むことになる 特 定 課 題 研 究 のための 基 礎 作 りとして 位 置 付 けた 論 文 レポートに 求 められる 要 件 論 文 のテーマを 設 定 することの 重 要 性 などを 理 解 させ るために 夏 休 み( 秋 生 の 場 合 は 春 休 み)に 戸 田 山 (2002) 酒 井 (2007)を 読 んでおくこ とを 課 題 とした また 刈 谷 (1996)も 参 考 図 書 とした 授 業 ではまず 新 聞 の 社 説 などを 批 判 的 に 読 んで 自 分 の 意 見 をまとめる 作 業 を 繰 り 返 し 考 えを 深 めること 自 分 の 主 張 を 明 確 にすることを 指 導 した そして 1 年 後 期 の 目 標 であ るレポート 作 成 の 前 段 階 として テーマを 与 えて 1000 字 程 度 の 意 見 文 を 書 かせた これは 根 拠 を 示 して 論 証 することを 学 ばせることを 目 的 とした 基 礎 練 習 で 向 後 (2010)を 参 考 にしたものである このような 短 い 意 見 文 を 書 いた 後 で 次 の 段 階 としてより 分 量 の 多 いレポート 作 成 を 課 題 とした レポート 作 成 に 当 たっては 大 島 他 (2005)などを 参 考 にし 1マインドマッ プ 作 成 2アウトライン 作 成 3 目 標 規 定 文 作 成 4 草 稿 執 筆 5 中 間 発 表 (ポスター 発 表 形 式 ) 6ピア 推 敲 7 改 稿 というプロセスを 踏 んで 最 終 稿 を 提 出 させた 1 年 後 期 はこのようなシラバスにより 批 判 的 に 考 える 力 自 分 の 主 張 を 自 分 のことばで 論 理 的 に 書 く 能 力 を 身 に 付 けることを 目 標 として 授 業 を 進 めた 3.3 2 年 前 期 2 年 次 の 文 書 系 科 目 では 1 年 次 の 様 々な 科 目 で 培 ったスキルを 総 合 し ビジネス 場 面 で の 文 書 作 成 能 力 を 養 成 することを 目 標 とした この 目 標 を 達 成 するためにツアー 企 画 作 成 という 課 題 を 設 定 した 財 団 法 人 海 外 技 術 者 研 修 協 会 (2011) 1 はプロジェクトベーストラ ーニングの 教 材 であるが その 一 部 を 文 書 作 成 のために 利 用 した ツアー 企 画 自 体 はグル ープ 活 動 としたが 各 種 文 書 (グループによる 話 し 合 いの 議 事 録 パッケージツアーの 現 状 分 析 報 告 書 ツアー 企 画 提 案 書 説 明 用 ハンドアウト 販 売 促 進 用 パンフレット プレ ゼンテーション 用 スライドなど) 作 成 は 個 人 作 業 とした なお ツアー 企 画 に 入 る 前 に 練 習 として 教 師 が 与 えた 状 況 やデータを 基 に 報 告 書 と 提 案 書 を 作 成 させた つまり ここ でも 初 めから 大 きな 企 画 書 を 作 成 させるのではなく スモールステップ 方 式 による 指 導 を 試 みた 説 明 力 や 論 証 力 はアカデミックであるか ビジネスであるかに 関 係 なく 求 められるもの である この 授 業 では 1 年 後 期 のレポート 作 成 で 身 に 付 けた 論 理 的 文 章 を 書 く 能 力 をビジ ネス 場 面 で 応 用 することを 目 的 としている そのため 企 画 提 案 書 の 最 終 稿 提 出 までの 授 業 はレポート 作 成 の 場 合 とほぼ 同 様 のプロセスで 進 めた レポートの 場 合 と 異 なるのは 最 終 課 題 として 企 画 のプレゼンテーションを 課 したことである 1 この 教 材 は 武 蔵 野 大 学 大 学 院 がアジア 人 財 資 金 構 想 のプロジェクトベーストラーニング 教 材 として 作 成 を 担 当 したものである そのため 財 団 法 人 海 外 技 術 者 研 修 協 会 (2011)で 無 償 提 供 される 以 前 から 使 用 許 可 が 下 りていた
3.4 2 年 後 期 最 後 の 期 である 2 年 後 期 はより 実 践 的 なビジネス 文 書 作 成 を 課 題 とし ビジネス 商 談 場 面 に 必 要 とされる 文 書 作 成 能 力 の 伸 張 を 目 指 した 具 体 的 にはビジネス 文 書 電 子 メー ル 等 の 一 般 的 な 表 現 マナーをマスターし その 上 で 取 引 先 との 間 でビジネス 文 書 のや り 取 りが 円 滑 にできることを 目 標 とした 授 業 では 社 内 外 の 文 書 全 般 を 扱 ったが 近 年 ビジネスにおいて 電 子 メールでやり 取 りを することが 多 くなっているため ビジネス 電 子 メール 作 成 の 比 重 を 大 きくした そして 依 頼 連 絡 通 知 お 礼 回 答 督 促 お 詫 びなど 機 能 に 基 づいて 配 列 した 教 材 を 作 成 した 一 例 を 示 すと 次 のようなものである あなたは( 株 )ヤナガワの 大 山 京 子 さんです アオイ 製 紙 ( 株 )に 月 日 に 花 粉 対 策 マスク( 商 品 コード KTM333)50 箱 月 日 の 納 期 で 発 注 しました 50 箱 注 文 したはずが 40 箱 しか 届 きませ んでした アオイ 製 紙 担 当 者 営 業 部 の 鈴 木 由 紀 夫 さんに 事 情 を 調 べて 不 足 分 の 商 品 を 至 急 送 っ てほしいと 思 っています この 教 材 は 単 に 文 章 の 文 体 を 敬 語 に 変 換 する 状 況 をそのまま 文 章 にするというような 課 題 ではない 与 えられた 状 況 の 中 で 何 が 問 題 となっていて それに 対 してどのように 行 動 すべきかを 考 え その 上 で 適 切 な 文 章 を 作 成 することを 求 めている 例 えば 問 い 合 わ せる 前 に 注 文 書 を 確 認 するという 行 動 を 思 いつくかどうか そのような 点 まで 考 えさせる ことを 目 的 としている このような 課 題 に 繰 り 返 し 取 り 組 むことで 文 書 作 成 能 力 だけで なく 問 題 発 見 解 決 能 力 も 養 成 されると 考 えた 電 子 メールの 作 成 課 題 のほかに 定 型 ビジネス 文 書 として 通 知 文 稟 議 書 依 頼 回 答 文 詫 び 状 報 告 書 始 末 書 などを 取 り 上 げた ビジネス 文 書 にはこの 他 にも 様 々なもの があるが 留 学 生 が 就 職 後 に 作 成 する 可 能 性 が 高 いものだけに 焦 点 を 当 てた 本 コースで は 1 年 次 にビジネス 日 本 語 情 報 処 理 という 科 目 があり ここで 社 内 通 知 書 社 外 通 知 書 社 外 案 内 状 社 内 案 内 状 企 画 書 パンフレット 社 内 報 稟 議 書 議 事 録 見 積 書 納 品 書 請 求 書 調 査 報 告 書 などを 見 やすいレイアウトで 作 成 するスキルを 学 んでいる そのスキルを 用 いて 自 分 で 何 をどのように 書 くべきかを 考 えてビジネス 文 書 を 作 成 でき るようにすることが 2 年 後 期 の 授 業 の 目 標 と 言 える 4. 今 後 の 課 題 2 年 間 の 文 書 系 科 目 では 以 上 のようなシラバスで 指 導 を 行 っているが 今 後 の 教 育 実 践 に おいて 解 決 すべき 課 題 について 述 べる 第 一 はシラバスの 有 効 性 と 教 材 に 関 することであ り 第 二 は 他 の 科 目 との 連 携 に 関 わることである 上 述 のとおり このような 体 系 のシラバスに 落 ち 着 いたのは 2010 年 度 である したがっ て このシラバスが 実 効 性 のあるものであるかどうか 今 後 このシラバスによる 指 導 の
効 果 を 検 証 していくことが 必 要 である また 何 を 教 えるべきかは 定 まってきたが そ れを どのように 教 えるかということに 関 しては 課 題 として 残 されている 部 分 が 多 い 1 年 次 の 授 業 の 教 材 を 作 成 することが 必 要 であるし 2 年 次 の 教 材 の 更 なる 精 緻 化 も 必 要 であ る 本 コースの 修 了 要 件 である 特 定 課 題 研 究 の 指 導 はゼミで 行 われているが ゼミでは 論 文 作 成 のスキルを 指 導 する 時 間 的 余 裕 はない 論 文 執 筆 の 基 礎 は 文 書 系 科 目 が 担 当 すべきと 考 え 本 稿 で 報 告 したようなシラバスを 設 定 した しかしながら 論 文 やレポートのテー マを 絞 り 込 んで 文 章 を 書 くという 作 業 は すなわち 考 えることであり それを 文 書 系 科 目 だけで 指 導 することには 限 界 がある 物 事 を 批 判 的 に 捉 える 能 力 など 考 える 力 の 養 成 は ゼミや 読 解 クラスとの 連 携 が 必 要 であろう また 2 年 後 半 で 扱 っているビジネスメールは 口 頭 表 現 と 文 書 表 現 の 中 間 に 位 置 するも のである したがって メール 作 成 には 相 手 に 配 慮 した 適 切 な 表 現 の 習 得 が 不 可 欠 である この 点 においては 口 頭 表 現 クラスとの 連 携 が 重 要 である そして 情 報 処 理 クラスとの 連 携 も 課 題 となる 現 在 でも 定 型 ビジネス 文 書 作 成 に 関 し ては 情 報 処 理 クラスで 習 得 したスキルの 上 に 積 み 上 げていくことを 意 識 しているが 今 後 は 情 報 処 理 クラスの 指 導 項 目 も 含 め より 大 きな 枠 組 みで 文 書 系 科 目 のシラバスを 体 系 化 していくことが 必 要 であろう 参 考 文 献 大 島 弥 生 池 田 玲 子 大 場 理 恵 子 加 納 なおみ 高 橋 淑 郎 岩 田 夏 穂 (2005) ピアで 学 ぶ 大 学 生 の 日 本 語 表 現 プロセス 重 視 のレポート 作 成 ひつじ 書 房 苅 谷 剛 彦 (1996) 知 的 複 眼 思 考 法 講 談 社 向 後 千 春 (2010) スタディスキル http://kogolab.jp/wordpress/?page_id=473 財 団 法 人 海 外 技 術 者 研 修 協 会 (2011) 留 学 生 のためのビジネス 日 本 語 シリーズ- 人 財 - 自 国 を 売 り 込 むツアー 企 画 プロジェクト( 旅 行 観 光 業 )リソース 集 2011 The Association for Overseas Technical Scholarship(AOTS) 酒 井 聡 樹 (2007) これからレポート 卒 論 を 書 く 若 者 のために 共 立 出 版 戸 田 山 和 久 (2002) 論 文 の 教 室 レポートから 卒 論 まで 日 本 放 送 協 会