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はじめに 中 小 企 業 の 節 税 の 中 で 魔 法 の 杖 と 言 われる 非 常 に 便 利 なツールが 福 利 厚 生 費 です 社 宅 を 貸 与 したり 社 員 旅 行 を 実 施 したりするなど 企 業 は 従 業 員 に 対 し 給 与 以 外 の 援 助 やサポートを 実 施 することがありますが これらに 必 要 となる 費 用 が 福 利 厚 生 費 です 福 利 厚 生 費 は 従 業 員 の 意 欲 を 高 めたり 優 秀 な 従 業 員 を 確 保 したりするために 必 要 な 費 用 として 法 人 税 においては 原 則 として 経 費 になるとされています この 福 利 厚 生 費 は 従 業 員 に 対 してのみ 認 められるものではなく 経 営 者 や 役 員 に 対 するもの であっても 認 められます 一 例 を 挙 げますと 経 営 者 の 自 宅 を 社 宅 とすることで その 家 賃 を 福 利 厚 生 費 として 法 人 の 経 費 とするという 節 税 がよく 見 られます このように 福 利 厚 生 費 の 使 い 方 によっては 経 営 者 の 生 活 費 のような 費 用 も 法 人 税 の 経 費 とすることができるわけで 福 利 厚 生 費 は 経 営 者 にとって 極 めて 都 合 のいい 経 費 なのです 反 面 豪 邸 を 社 宅 として 経 営 者 に 貸 与 するような 行 き 過 ぎた 福 利 厚 生 については 原 則 とし て 経 営 者 に 対 する 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます このため 福 利 厚 生 費 について 誤 った 使 い 方 をしてしまえば 後 日 行 われる 税 務 調 査 で 大 きな 所 得 税 を 追 徴 されることになります だから こそ 給 与 にはならない 福 利 厚 生 費 の 範 囲 について 正 確 に 理 解 しておく 必 要 があります 本 テキストは 実 務 上 よく 節 税 に 使 われる 福 利 厚 生 費 について 最 低 限 押 さえておくべきルー ルについて 解 説 しています 福 利 厚 生 費 のルールは 非 常 に 細 かいため ミスが 多 く 見 られますの で 本 テキストを 参 考 にするとともに 税 理 士 などの 専 門 家 とも 相 談 しながら 賢 くかつリスク なく 福 利 厚 生 費 の 節 税 を 実 行 してください 本 テキストが 皆 様 のビジネスにとってわずかなりともお 役 に 立 つのであれば これに 勝 る 喜 びはありません 目 次 Ⅰ 福 利 厚 生 費 等 の 税 務 の 基 礎 知 識 Ⅱ その 他 の 留 意 点 注 意 点 本 小 冊 子 は 平 成 27 年 10 月 1 日 現 在 の 法 令 等 に 基 づいて 作 成 されております 今 後 の 税 制 改 正 等 により 本 小 冊 子 の 内 容 等 の 全 部 または 一 部 につき 変 更 があり 得 ますので ご 注 意 ください

Ⅰ 福 利 厚 生 費 等 の 税 務 の 基 礎 知 識 Q1 < 福 利 厚 生 費 と 節 税 > 顧 問 税 理 士 から 福 利 厚 生 費 をうまく 使 えば 大 きな 節 税 ができると 聞 きましたが 福 利 厚 生 費 で 節 税 する 場 合 の 注 意 点 について 教 えてください A1 < 通 常 認 められる 範 囲 を 正 確 に 押 さえる> 福 利 厚 生 費 は 原 則 として 法 人 の 経 費 になりますが 行 き 過 ぎた 福 利 厚 生 については 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されることになっています 通 常 認 められる 福 利 厚 生 の 範 囲 であれば 原 則 として 問 題 ありませんが そのルールは 細 かく 決 まっていますので そ の 内 容 を 正 確 に 押 さえる 必 要 があります 企 業 は 従 業 員 の 勤 労 意 欲 を 高 めることなどを 目 的 に 社 宅 の 貸 与 など 給 与 以 外 の 援 助 を 福 利 厚 生 として 従 業 員 に 行 うことがあります このような 福 利 厚 生 に 関 する 費 用 は 経 営 上 必 要 な ものですので 法 人 税 においても 経 費 になることが 原 則 です 福 利 厚 生 費 が 経 営 者 にとって 都 合 がいいのは 福 利 厚 生 は 従 業 員 だけでなく 役 員 に 対 するも のであっても 認 められるからです このため うまく 使 えば 社 長 の 生 活 費 のような 費 用 につい ても 福 利 厚 生 費 として 会 社 の 経 費 とすることができます しかし 福 利 厚 生 費 を 無 制 限 に 認 めてしまうと 個 人 的 な 経 費 を 法 人 の 経 費 にすることにつな がりますので 税 務 上 は 行 き 過 ぎた 福 利 厚 生 があれば その 福 利 厚 生 を 受 けた 者 に 対 して 原 則 として 給 与 として 所 得 税 を 課 税 するという 取 扱 いになっています このため 福 利 厚 生 費 で 節 税 を 考 える 場 合 には 行 き 過 ぎではない 通 常 認 められる 範 囲 の 福 利 厚 生 であるかどうかが 問 題 に なります 通 常 認 められる 範 囲 かどうか それを 判 断 するルールは 会 社 が 行 う 福 利 厚 生 の 種 類 ごとに 細 か く 決 められています この 範 囲 内 の 福 利 厚 生 であれば 原 則 として 問 題 ありませんので そのル ールを 正 確 に 押 さえることが 重 要 になります Q2 < 社 宅 を 利 用 した 節 税 > 顧 問 税 理 士 から 居 住 するマンションを 法 人 契 約 にして 社 宅 扱 いにすれば 節 税 できる と 聞 きました この 場 合 の 税 務 上 のルールについて 教 えてください

A2 < 適 正 家 賃 を 社 宅 家 賃 として 収 入 する> 社 宅 を 貸 与 する 場 合 役 員 と 従 業 員 に 分 けて 適 正 家 賃 ( 月 額 )の 計 算 が 定 められてお り 役 員 に 対 する 社 宅 の 貸 与 については 原 則 として 適 正 家 賃 以 上 の 家 賃 を 社 宅 家 賃 として 会 社 が 収 入 する 必 要 があります 福 利 厚 生 の 一 つに 社 宅 の 貸 与 があります このため 社 長 の 居 住 用 のマンションを 法 人 契 約 とし 経 営 する 会 社 の 社 宅 として 会 社 から 社 長 に 貸 与 すれば 社 長 の 生 活 費 である 家 賃 の 一 部 を 法 人 の 経 費 とすることができます 税 務 上 社 宅 については 役 員 と 従 業 員 ごとに 適 正 家 賃 ( 月 額 )の 計 算 が 定 められています 役 員 については この 適 正 家 賃 ( 月 額 ) 以 上 の 賃 料 を 法 人 が 社 宅 家 賃 として 受 け 取 っていれば 社 宅 の 貸 与 に 係 る 費 用 は 給 与 にはならず 福 利 厚 生 費 として 経 費 とすることが 可 能 です 役 員 に 対 する 社 宅 の 適 正 賃 料 ( 月 額 )は 原 則 として 以 下 の( 図 1)の 通 りとされています こちらを 計 算 していただくと 分 かりますが 賃 料 の 時 価 を 意 味 する 実 勢 家 賃 に 比 して 非 常 に 低 い 金 額 が 適 正 賃 料 となります このため 役 員 の 住 宅 を 社 宅 にすることには 大 きなメリットが あります ( 図 1) 役 員 に 対 する 適 正 賃 料 ( 月 額 ) 区 分 適 正 賃 料 ( 月 額 ) 小 規 模 な 住 宅 ( 1) その 年 度 の 建 物 の 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 額 + その 年 度 の 敷 地 の 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 額 0.2% +12 円 0.22% その 建 物 の 総 床 面 積 (m2) 3.3 m2 上 記 以 外 の 住 宅 で 豪 華 社 宅 以 外 のもの 下 記 以 外 借 上 の 場 合 その 年 度 の 建 物 の 固 定 資 産 税 の 12% + 課 税 標 準 額 ( 2) その 年 度 の 敷 地 の 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 額 6% 1/12 上 記 の 金 額 と 実 勢 家 賃 の 50% 相 当 額 のうち いずれか 多 い 金 額 ( 1) 建 物 の 耐 用 年 数 が 30 年 以 下 の 場 合 には 床 面 積 が 132 m2 以 下 である 住 宅 建 物 の 耐 用 年 数 が 30 年 を 超 え る 場 合 には 床 面 積 が 99 m2 以 下 の 住 宅 をいいます ( 2) 建 物 の 耐 用 年 数 が 30 年 を 超 える 場 合 には 12%ではなく 10%となります 原 則 として 木 造 の 場 合 は 12% それ 以 外 の 場 合 には 10%となります

( 図 1)の 注 意 点 として 小 規 模 な 住 宅 の 範 囲 ですが 一 般 的 には1 木 造 合 成 樹 脂 造 の 耐 用 年 数 は 22 年 2 木 骨 モルタル 造 の 耐 用 年 数 は 20 年 そして3 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 (SRC) 及 び 鉄 筋 コンクリート 造 (RC)の 耐 用 年 数 は 47 年 とされていますので 原 則 として 木 造 であれ ば 床 面 積 が 132 m2 以 下 それ 以 外 は 99 m2 以 下 とお 考 えいただいて 問 題 ありません ただし 社 宅 として 貸 与 する 住 宅 が 以 下 の( 図 2)のような 豪 華 社 宅 である 場 合 には ( 図 1)の 適 用 はなく 賃 料 の 時 価 を 意 味 する 実 勢 家 賃 ( 月 額 )が 適 正 賃 料 ( 月 額 )とされます ( 図 2) 豪 華 社 宅 の 要 件 床 面 積 が 240 m2 超 の 住 宅 で 一 定 のもの 豪 華 社 宅 床 面 積 が 240 m2 以 下 で プールやゴルフ 練 習 設 備 など 役 員 個 人 のし 好 を 著 しく 反 映 した 設 備 等 を 有 する 住 宅 実 勢 家 賃 が 適 正 賃 料 豪 華 社 宅 になるか 微 妙 な 判 断 も 必 要 になりますが 床 面 積 が 240 m2 超 か 否 かをベースに 判 断 し 詳 細 は 税 理 士 などの 専 門 家 にご 相 談 ください 一 方 で 従 業 員 に 対 する 社 宅 の 適 正 賃 料 ( 月 額 )は 以 下 の( 図 3)の 通 りとなります 従 業 員 については 役 員 とは 異 なり 適 正 賃 料 ( 月 額 )の 50% 以 上 の 家 賃 を 会 社 が 取 っていれば 差 額 については 給 与 として 課 税 されないとされています ( 図 3) 従 業 員 に 対 する 適 正 賃 料 ( 月 額 ) 適 正 賃 料 ( 月 額 ) その 年 度 の 建 物 の 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 額 0.2% +12 円 その 建 物 の 総 床 面 積 (m2) 3.3 m2 + その 年 度 の 敷 地 の 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 額 0.22%

Q3 < 慰 安 旅 行 を 利 用 した 節 税 > 従 業 員 への 福 利 厚 生 を 考 慮 して 慰 安 旅 行 を 検 討 していますが 内 容 によっては 所 得 税 が 課 税 される 場 合 があると 顧 問 税 理 士 から 聞 きました 課 税 されない 慰 安 旅 行 の 範 囲 について 教 えてください A3 <4 泊 5 日 以 内 50% 以 上 10 万 円 程 度 > 慰 安 旅 行 については 旅 行 期 間 が4 泊 5 日 以 内 全 体 の 50% 以 上 の 参 加 会 社 負 担 が 少 額 (おおむね 10 万 円 程 度 )という 要 件 を 満 たせば 原 則 として 福 利 厚 生 費 として 認 められます ただし 不 参 加 者 に 旅 行 費 用 相 当 額 のお 金 を 交 付 するなどすれば 所 得 税 が 課 税 され ますので 注 意 が 必 要 です 社 員 を 対 象 に 会 食 や 運 動 会 などのレクリエーションを 会 社 で 行 うことも 多 くありますが この ようなレクリエーションの 費 用 は それが 高 額 なものでない 限 り 原 則 として 福 利 厚 生 費 に 該 当 し 法 人 の 経 費 として 認 められます 慰 安 旅 行 についても 原 則 としてレクリエーションの 一 環 とされ 以 下 の( 図 4)の 要 件 を 満 たすものは 原 則 として 福 利 厚 生 費 として 認 められます ( 図 4) 福 利 厚 生 費 として 認 められる 社 員 旅 行 の 要 件 旅 行 期 間 が4 泊 5 日 以 内 であること ( 海 外 旅 行 の 場 合 には 現 地 の 滞 在 日 数 ) 参 加 人 数 が 全 体 の 50% 以 上 であること ( 工 場 や 支 店 ごとに 行 う 旅 行 は それぞれの 職 場 ごとの 人 数 の 50% 以 上 が 参 加 すること) 会 社 負 担 が 少 額 (おおむね 10 万 円 程 度 )であること 注 意 点 として 以 下 の2つが 挙 げられます 1 不 参 加 者 にお 金 を 交 付 してはいけない

社 員 全 体 の 50% 以 上 の 参 加 が 要 件 とされていますが 自 己 都 合 により 参 加 しない 方 への 補 償 と して 社 員 旅 行 費 用 相 当 額 の 金 銭 を 渡 してしまうと 原 則 として 参 加 者 を 含 めて 全 員 に 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます なお この 取 扱 いは 慰 安 旅 行 に 限 らず 会 社 が 負 担 するレクリエーション 費 用 について 同 様 で す レクリエーションに 自 己 都 合 により 参 加 できなかった 方 に 費 用 相 当 額 のお 金 を 支 給 する 場 合 には 参 加 者 も 含 めて 全 員 に 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます 2 家 族 同 伴 の 旅 行 は 原 則 として 課 税 明 確 にされた 事 例 はありませんが 社 員 旅 行 に 家 族 を 同 伴 すると 所 得 税 が 課 税 される 可 能 性 が 大 きいと 言 われています 社 内 行 事 であることも 踏 まえて 慰 安 旅 行 は 福 利 厚 生 費 として 認 め られていますので 家 族 を 同 伴 してしまうと 社 内 行 事 とは 言 えないと 考 えられているからです Q4 < 研 修 旅 行 等 の 取 扱 い> 慰 安 旅 行 については Q3 の 条 件 を 満 たす 必 要 があるということですが 業 務 上 必 要 となる 研 修 旅 行 についてはどうなりますか? A4 < 常 識 の 範 囲 内 なら 問 題 ない> 業 務 上 直 接 必 要 になる 研 修 旅 行 は 給 与 として 課 税 されることはありませんが 税 務 調 査 では 研 修 の 内 容 を 厳 しくチェックされますので 研 修 に 関 する 資 料 を 整 備 するな どの 対 策 が 重 要 になります 会 社 の 事 業 上 直 接 必 要 になる 研 修 旅 行 は 給 与 として 課 税 されることはないとされていますの で 原 則 として 経 費 に 該 当 します しかし その 旅 行 が 業 務 上 直 接 必 要 であるかどうか 税 務 調 査 ではよく 問 題 になります 研 修 旅 行 と 言 いながら その 実 はプライベートな 旅 行 であった と いうケースが 非 常 に 多 いからです このため どのような 研 修 を 受 けたか その 資 料 を 保 存 した り 行 動 予 定 表 などを 整 理 したりする 必 要 があります ところで 研 修 旅 行 に 限 った 話 ではありませんが 業 務 上 直 接 必 要 な 旅 行 と 言 えるかについて 海 外 渡 航 費 の 取 扱 いがよく 問 題 になります 国 内 出 張 と 異 なり 海 外 出 張 は 観 光 を 兼 ねるケース が 非 常 に 多 いからです 例 えば 下 記 ( 図 5)のような 旅 行 は プライベートな 旅 行 に 該 当 し 役 員 や 従 業 員 に 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます

( 図 5) 原 則 として 給 与 として 課 税 される 旅 行 観 光 渡 航 の 許 可 を 受 けて 行 う 旅 行 旅 行 業 者 等 が 行 う 団 体 旅 行 に 応 募 してする 旅 行 同 業 者 団 体 その 他 これに 準 ずる 団 体 が 主 催 して 行 う 団 体 旅 行 で 主 として 観 光 目 的 と 認 められるもの なお 観 光 を 兼 ねた 海 外 出 張 については 原 則 として 業 務 日 数 で 按 分 するなどして 業 務 部 分 の 出 張 旅 費 を 計 算 し 業 務 部 分 以 外 の 部 分 はプライベートな 旅 行 に 該 当 するとされ 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます この 場 合 の 按 分 方 法 など 計 算 には 複 雑 な 部 分 がありますので 詳 細 は 税 理 士 などの 専 門 家 にお 尋 ねください Q5 < 慶 弔 費 などの 取 扱 い> 当 社 では 一 定 の 基 準 に 基 づいて 社 員 の 結 婚 祝 いや 見 舞 金 香 典 などを 従 業 員 に 支 給 することとしています このような 費 用 も 当 然 に 福 利 厚 生 費 として 認 められると 考 えていますが 問 題 ないでしょうか? A5 < 常 識 の 範 囲 内 なら 問 題 ない> これらの 費 用 は 一 般 的 に 支 給 されるものですので 金 額 的 に 常 識 の 範 囲 内 であれば 原 則 として 福 利 厚 生 費 として 経 費 になります ただし 後 日 の 税 務 調 査 に 備 え 慶 弔 規 定 などの 基 準 を 整 備 しておくべきでしょう 従 業 員 や 役 員 のお 祝 いや 不 幸 の 際 交 付 される 祝 い 金 ( 結 婚 祝 出 産 祝 ) 見 舞 金 香 典 等 の 慶 弔 金 祝 品 花 輪 の 費 用 は 一 般 的 にどの 会 社 でも 支 給 されますので 原 則 として 福 利 厚 生 費 と して 認 められます ただし あまりにも 高 額 な 費 用 を 支 出 すると それは 行 き 過 ぎた 福 利 厚 生 費 とされ 給 与 とし て 所 得 税 が 課 税 される 可 能 性 があります いくらまでなら 大 丈 夫 とは 言 い 難 いですが その 支 給 を 受 ける 方 の 地 位 や 勤 続 年 数 などに 応 じ 常 識 に 照 らして 問 題 がないか 税 理 士 などの 専 門 家 な どとも 相 談 しながら 判 断 する 必 要 があります ところで これらの 費 用 を 支 給 するためには 慶 弔 費 規 定 など 社 内 において 一 律 の 基 準 を 設 け ておくことが 重 要 になります 税 務 調 査 ではこれらの 規 定 があるか 調 査 官 から 確 実 にチェック されますので あらかじめ 作 っておく 必 要 があります なお 慶 弔 金 などとは 意 味 が 多 少 異 なりますが 以 下 の( 図 6)のような 記 念 品 については 記 念 品 に 代 えて 現 金 などを 交 付 する 場 合 を 除 き 原 則 として 課 税 されないとされています

( 図 6) 課 税 されない 記 念 品 等 区 分 要 件 1 社 会 一 般 的 にみて 記 念 品 としてふさわしいものであること 創 業 記 念 などの 記 念 品 2 記 念 品 の 価 値 が1 万 円 以 下 であること 3 おおむね5 年 以 上 の 間 隔 で 支 給 するものであること 1 社 会 一 般 的 にみて 相 当 な 金 額 の 以 内 であること 永 年 勤 続 者 への 記 念 品 2 勤 続 年 数 がおおむね 10 年 以 上 である 人 を 対 象 としていること 3 前 回 の 表 彰 からおおむね5 年 以 上 の 間 隔 があいていること Q6 < 保 養 所 等 の 利 用 > 従 業 員 などの 福 利 厚 生 のために 温 泉 地 に 保 養 所 を 会 社 で 購 入 することを 検 討 してい ます この 購 入 費 用 や 維 持 費 用 は 法 人 で 負 担 しても 問 題 がないでしょうか? A6 < 多 額 でなく かつ 役 員 だけといった 制 限 がなければ 問 題 なし> 福 利 厚 生 施 設 に 関 係 する 費 用 は その 福 利 厚 生 施 設 を 利 用 することで 受 ける 利 益 が 多 額 ではないと 認 められ かつ 従 業 員 全 員 が 利 用 できるものであれば 原 則 として 福 利 厚 生 費 に 該 当 します 税 務 調 査 では 福 利 厚 生 施 設 の 利 用 状 況 などについてチェックされますので これらに ついて 記 録 を 残 しておくべきでしょう 福 利 厚 生 のため 保 養 所 などの 福 利 厚 生 施 設 を 会 社 で 購 入 することはよくある 話 です これら の 購 入 費 用 や 維 持 管 理 のための 費 用 は 以 下 の( 図 7)の 要 件 を 満 たす 限 り 原 則 として 福 利 厚 生 費 に 該 当 します ( 図 7) 福 利 厚 生 費 として 認 められる 福 利 厚 生 施 設 の 要 件 施 設 を 利 用 することで 受 ける 利 益 が 多 額 ではないと 認 められること 役 員 だけが 利 用 できる といった 制 限 がなく 従 業 員 全 員 が 利 用 できること

具 体 的 な 金 額 がいくらとは 定 められていませんので 利 益 が 多 額 であるかどうかの 判 断 に 迷 い ますが 常 識 の 範 囲 内 であれば 原 則 として 問 題 ないと 考 えられます なお 税 務 調 査 では 福 利 厚 生 施 設 の 利 用 状 況 などについて 役 員 のみが 利 用 していないかなどのチェックがなされますので これらの 記 録 を 書 面 上 残 しておきましょう 蛇 足 ですが 福 利 厚 生 施 設 を 購 入 した 場 合 その 購 入 代 金 は 固 定 資 産 として 処 理 しますので 上 記 の 要 件 を 満 たしても 購 入 代 金 の 全 額 は 一 度 に 経 費 にはならず 減 価 償 却 費 として 数 年 に 分 け て 経 費 として 処 理 することになります Q7 < 残 業 者 等 に 対 する 食 事 代 > 当 社 は 残 業 や 宿 直 をした 従 業 員 に 食 事 を 提 供 していますが これらの 費 用 は 特 別 な 勤 務 をしてくれる 従 業 員 に 対 するものですので 当 然 に 経 費 になると 考 えています この 考 えで 問 題 ないでしょうか? A7 < 本 来 業 務 でなければ 原 則 として 可 能 > 食 事 代 の 補 助 は 原 則 として 半 額 負 担 の 月 3,500 円 までなら 課 税 されないとされてい ます ただし 残 業 等 に 伴 う 食 事 代 は それが 現 物 支 給 である 限 り 原 則 として 課 税 されません なお 残 業 ではなく その 時 間 の 勤 務 を 本 来 の 業 務 として 行 う 従 業 員 に 対 しては こ の 取 扱 いはありません 従 業 員 や 役 員 に 対 し 食 事 代 の 補 助 をする 場 合 以 下 の( 図 8)の 要 件 を 満 たす 現 物 支 給 であれ ば 原 則 としてその 補 助 に 係 る 費 用 は 福 利 厚 生 費 とされます ( 図 8) 福 利 厚 生 費 として 認 められる 食 事 代 の 補 助 ( 現 物 支 給 )の 要 件 食 事 代 の 50% 以 上 を 従 業 員 や 役 員 が 負 担 すること 会 社 が 負 担 する 食 事 代 が 月 3,500 円 以 内 であること

お 尋 ねの 残 業 者 などに 対 する 食 事 代 は 特 別 な 仕 事 をする 従 業 員 に 対 するものですので 上 記 に 関 係 なく 現 物 支 給 である 場 合 には それが 高 すぎる 食 事 ではない 限 り 原 則 としてその 全 額 が 経 費 になります しかし 残 業 ではなく その 時 間 の 勤 務 を 本 来 の 業 務 として 行 う 従 業 員 に 対 しては この 取 扱 いはありませんので 注 意 してください

Ⅱ その 他 の 留 意 点 Q8 < 日 当 と 節 税 > 出 張 などの 際 日 当 を 出 すと 節 税 になると 聞 きましたが この 日 当 の 税 務 上 のルール について 教 えてください A8 < 出 張 旅 費 規 程 を 作 成 し 適 正 額 を 支 給 する 必 要 がある> 適 正 額 の 範 囲 内 にある 日 当 であれば 支 給 する 法 人 では 経 費 になり 受 け 取 る 役 員 や 従 業 員 については 所 得 税 が 非 課 税 になります 税 理 士 などの 専 門 家 とも 相 談 しながら 適 正 額 を 決 定 するとともに 税 務 調 査 に 備 え て 出 張 旅 費 規 程 を 整 備 する 必 要 があります 遠 隔 地 に 出 張 するような 場 合 企 業 によっては 日 当 が 支 給 されることがあります 出 張 などを すれば 通 常 の 勤 務 では 発 生 することのない 雑 費 ( 食 事 代 など)が 発 生 することがあります 日 当 は これらの 費 用 を 補 てんするために 会 社 から 支 給 されるものですが 実 費 弁 償 的 な 性 格 を 持 つものですので 賃 金 ではないとされています 賃 金 には 当 たらず かつ 実 費 を 補 てんする 性 格 のものですので 日 当 を 貰 った 役 員 や 従 業 員 に ついては 所 得 税 が 原 則 として 非 課 税 とされます それに 止 まらず 日 当 を 支 給 する 会 社 にとっ ては 役 員 や 従 業 員 の 出 張 に 伴 い 発 生 するコストですので 旅 費 交 通 費 などとして 法 人 の 経 費 に なります つまり 日 当 は 貰 う 方 も 出 す 方 も 大 きなメリットがあるものであり 出 張 が 多 い 会 社 であれば 使 い 方 によっては 大 きな 節 税 が 可 能 になります( 図 9 参 照 ) ( 図 9) 日 当 の 課 税 関 係 支 払 う 会 社 は 経 費 ( 海 外 出 張 分 を 除 き 消 費 税 の 控 除 も 原 則 可 ) 通 常 必 要 と 認 められる 日 当 受 け 取 る 役 員 従 業 員 は 所 得 税 が 非 課 税

日 当 に 関 しては 税 務 上 ( 出 張 などの 旅 行 に) 通 常 必 要 とされる 支 出 に 充 てられる 部 分 が 非 課 税 になる とされています このため 福 利 厚 生 費 と 同 様 常 識 の 範 囲 内 にある 日 当 と 言 えるか が 問 題 になります 非 課 税 となる 日 当 の 具 体 的 な 金 額 については 明 確 な 基 準 はありませんが 建 前 としては 以 下 の 二 つで 見 ることになっています 1 役 員 及 び 使 用 人 の 全 てを 通 じて 適 正 なバランスが 保 たれている 基 準 によって 計 算 されたも のであるかどうか 2 同 業 種 同 規 模 の 他 の 使 用 者 等 が 一 般 的 に 支 給 している 金 額 に 照 らして 相 当 と 認 められる ものであるかどうか 実 務 上 1については 出 張 旅 費 規 程 を 明 確 に 定 めるよう 言 われています 役 職 者 ごとにいく ら 支 給 するか 日 当 を 支 給 する 出 張 の 要 件 ( 出 張 とは 片 道 〇 〇 キロメートル 以 上 の 場 所 で 職 務 を 遂 行 することをいう などの 規 定 を 設 けるのが 一 般 的 です)などを 定 める 必 要 があります 出 張 旅 費 規 定 がない 場 合 ほぼ 確 実 に 税 務 調 査 では 問 題 になりますので 日 当 の 節 税 を 考 える 場 合 には 必 ず 作 成 することとしましょう 2について 一 概 にどの 程 度 の 金 額 が 同 業 他 社 に 比 して 妥 当 か 分 かりませんが ( 図 10)の 国 家 公 務 員 等 の 旅 費 に 関 する 法 律 で 定 められている 日 当 が 参 考 にされることがあります ( 図 10) 国 家 公 務 員 等 の 旅 費 に 関 する 法 律 の 日 当 区 分 日 当 宿 泊 料 ( 一 夜 ) ( 一 日 ) 甲 地 方 ( ) 乙 地 方 ( ) 内 閣 総 理 内 閣 総 理 大 臣 最 高 裁 判 所 長 官 3,800 円 19,100 円 17,200 円 大 臣 等 その 他 の 者 3,300 円 16,500 円 14,900 円 指 定 職 の 職 務 にある 者 3,000 円 14,800 円 13,300 円 七 級 以 上 の 職 務 にある 者 2,600 円 13,100 円 11,800 円 六 級 以 下 三 級 以 上 の 職 務 にある 者 2,200 円 10,900 円 9,800 円 二 級 以 下 の 職 務 にある 者 1,700 円 8,700 円 7,800 円 ( ) 甲 地 方 とは 東 京 都 大 阪 市 名 古 屋 市 横 浜 市 京 都 市 及 び 神 戸 市 のうち 一 定 の 地 域 その 他 これらに 準 ずる 地 域 で 一 定 のものをいい 乙 地 方 とは その 他 の 地 域 をいいます ただし ケースバイケースの 判 断 になりますので 出 張 旅 費 規 程 の 作 成 と 合 わせて 税 理 士 な どの 専 門 家 の 意 見 を 聞 きながら 適 正 額 を 決 定 する 必 要 があります

Q9 < 宿 日 直 料 の 課 税 関 係 > 日 当 と 同 じように 宿 日 直 料 も 一 定 額 は 非 課 税 となると 聞 きましたが その 基 準 につ いて 教 えてください A9 <1 回 あたり4 千 円 > 宿 日 直 料 については 宿 日 直 を 本 来 の 職 務 とする 人 の 宿 日 直 料 など 一 定 のものを 除 き 1 回 の 宿 日 直 について 支 給 される 金 額 のうち 4,000 円 までの 範 囲 について 原 則 として 所 得 税 が 非 課 税 となります 所 定 労 働 時 間 外 や 休 日 に 非 常 事 態 などに 備 えてなされる 宿 日 直 勤 務 について 特 別 な 手 当 と して 宿 日 直 料 が 支 給 されることがあります このような 宿 日 直 料 については 宿 日 直 を 本 来 の 職 務 とする 人 の 宿 日 直 料 など 一 定 のものを 除 き 1 回 の 宿 日 直 について 支 給 される 金 額 のうち 4,000 円 までの 範 囲 について 原 則 として 所 得 税 が 非 課 税 となります なお 宿 日 直 に 当 たり 食 事 の 支 給 がある 場 合 には その 食 事 の 金 額 も 含 めて 4,000 円 までの 範 囲 かどうかを 判 定 します Q10 < 課 税 されない 利 率 > プライベートで 使 う 車 を 購 入 するため 経 営 する 会 社 からお 金 を 借 りたいと 思 ってい ますが 社 宅 と 同 様 所 定 の 金 利 を 支 払 わなければ 給 与 として 所 得 税 が 課 税 される と 顧 問 税 理 士 から 聞 きました どのくらいの 利 率 で 借 入 れをすれば 問 題 ないでしょうか A10 < 借 入 金 と 紐 付 きの 場 合 はその 利 率 それ 以 外 は 原 則 1.8%> 会 社 が 役 員 などにお 金 を 貸 す 場 合 には 会 社 が 銀 行 などから 借 り 入 れて 貸 し 付 けたも のであることが 明 らかなものはその 利 率 それ 以 外 の 場 合 には 原 則 年 1.8%の 利 率 で 貸 し 付 ける 必 要 があり それに 満 たない 利 率 で 貸 し 付 ければ 原 則 として 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されます 会 社 が 役 員 や 従 業 員 などにお 金 を 貸 す 場 合 原 則 としては 以 下 の( 図 11)の 適 正 利 息 を 取 る 必 要 があり それ 以 下 の 金 額 であれば 原 則 として 給 与 として 所 得 税 が 課 税 されることになってい ます

( 図 11) 適 正 利 息 の 計 算 借 入 金 の 種 類 会 社 が 銀 行 などから 借 り 入 れて 貸 し 付 けたもの 適 正 利 息 その 借 入 金 の 利 率 により 計 算 した 利 息 相 当 であることが 明 らかなもの 額 上 記 以 外 年 1.8%( ) ( ) 平 成 27 年 の 利 率 年 によって 利 率 が 変 わりますので 注 意 してください 詳 細 は 国 税 庁 ホームページをご 参 照 下 さい(https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2606.htm) ただし 以 下 の( 図 12)のような 場 合 には 適 正 利 率 に 満 たない 利 率 で 貸 付 けが 行 われても 給 与 課 税 はないとされています ( 図 12) 適 正 利 息 未 満 でも 給 与 課 税 がない 場 合 災 害 や 病 気 などで 臨 時 に 多 額 の 生 活 資 金 が 必 要 となった 役 員 又 は 使 用 人 に 合 理 的 と 認 められ る 金 額 や 返 済 期 間 で 金 銭 を 貸 し 付 ける 場 合 会 社 における 借 入 金 の 平 均 調 達 金 利 など 合 理 的 と 認 められる 貸 付 利 率 を 定 め この 利 率 によっ て 役 員 又 は 使 用 人 に 対 して 金 銭 を 貸 し 付 ける 場 合 上 記 のほか 1.8%( )の 利 率 と 貸 し 付 けている 利 率 との 差 額 分 の 利 息 の 金 額 が1 年 間 で 5,000 円 以 下 である 場 合 ( ) 平 成 27 年 の 利 率 年 によって 利 率 が 変 わりますので 注 意 してください 詳 細 は 国 税 庁 ホームページをご 参 照 下 さい(https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2606.htm)

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