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はじめに 諮 問 内 容 と 審 議 の 経 過 建 築 基 準 法 では 原 則 として 幅 員 4m 以 上 の 道 路 に 2m 以 上 接 しなければならな いこととされています この 規 定 は 建 築 物 の 敷 地 構 造 建 築 設 備 及 び 用 途 について 適 用 されます 建 築 基 準 法 第 42 条 第 2 項 に 規 定 する 幅 員 4m 未 満 の 道 路 いわゆる 2 項 道 路 に 接 している 敷 地 は 建 築 物 の 建 替 え 等 を 行 うまでは その 中 心 線 からの 水 平 距 離 2mの 線 をその 道 路 の 境 界 線 とみなすことにより この 規 定 に 適 合 しているものと されています そのため 建 替 え 等 に 当 たっては そのみなされた 境 界 線 まで 後 退 する 必 要 があります 建 築 基 準 法 によって この 後 退 部 分 は 建 物 や 塀 などの 建 築 物 を 建 築 することはできませんが 一 般 交 通 の 用 に 供 することが 義 務 付 けられているとは 言 い 切 れません そうした 中 で 杉 並 区 では 良 好 な 居 住 環 境 の 確 保 と 災 害 に 強 いまちづくりに 資 する ことを 目 的 に 杉 並 区 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 条 例 ( 以 下 条 例 とします )を 平 成 元 年 に 制 定 し 2 項 道 路 の 拡 幅 整 備 を 進 めてきました しかし 現 在 の 条 例 は 強 制 力 を 持 つも のではなく 建 物 の 建 替 えに 当 たっては 建 築 基 準 法 に 適 合 するようその 道 路 の 中 心 か ら 2m 後 退 したところに 建 物 や 塀 などが 建 築 されているが なかには L 形 側 溝 を 従 前 の 位 置 に 残 したまま 後 退 部 分 に 花 壇 を 設 置 したり 駐 車 場 のスペースとして 利 用 して いるなど 道 路 としての 空 間 が 十 分 確 保 されていない 状 況 が 見 受 けられます このような 状 態 だと 災 害 時 の 緊 急 車 両 の 通 行 や 避 難 路 の 確 保 平 常 時 においても 介 護 車 両 の 停 車 時 の 乗 り 降 りやごみの 収 集 作 業 に 支 障 をきたす 恐 れがあります そのため 条 例 を 見 直 し L 形 側 溝 の 移 設 や 舗 装 などによって 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 し 災 害 に 強 いまちづくりに 寄 与 する 必 要 があります しかし 後 退 部 分 は 多 くの 場 合 私 有 地 となっており 一 般 交 通 の 用 に 供 する 道 路 とし て 空 間 を 確 保 するため 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 することを 条 例 に 義 務 付 けることは 憲 法 第 29 条 に 定 める 財 産 権 の 制 限 に 該 当 する 可 能 性 があり 公 共 の 福 祉 の 観 点 から 慎 重 な 議 論 が 必 要 となります そこで これらの 課 題 を 検 討 するため 本 審 議 会 が 設 置 されることになり 平 成 26 年 7 月 10 日 付 26 杉 並 第 19981 号 により 杉 並 区 長 から 狭 あい 道 路 の 拡 幅 整 備 に 関 し 以 下 の 諮 問 を 受 け 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 することについて 法 的 な 課 題 を 審 議 してき ました 今 回 全 4 回 の 審 議 を 経 て 中 間 のまとめとしました 杉 並 区 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 に 関 する 審 議 会 への 諮 問 事 項 私 有 財 産 である 土 地 を 道 路 状 に 整 備 する 場 合 において 憲 法 29 条 ( 財 産 権 )との 関 係 について 条 例 の 実 効 性 を 確 保 するための 手 法 について 平 成 26 年 11 月 杉 並 区 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 に 関 する 審 議 会 会 長 髙 見 沢 邦 郎 1

1. 杉 並 区 における 狭 あい 道 路 の 状 況 と 拡 幅 整 備 の 実 態 (1) 狭 あい 道 路 の 種 類 と 分 布 杉 並 区 における 狭 あい 道 路 には 次 の 種 類 があります 建 築 基 準 法 第 42 条 第 2 項 道 路 (2 項 道 路 ) 建 築 基 準 法 施 行 時 ( 昭 和 25 年 11 月 23 日 ) 現 に 建 物 が 立 ち 並 んでいる 幅 員 1.8 m 以 上 4m 未 満 の 道 で 特 定 行 政 庁 の 指 定 したものは 建 築 基 準 法 の 道 路 とみな し その 中 心 線 から 水 平 方 向 に 2m 後 退 した 線 を 道 路 の 境 界 線 とみなす 建 築 基 準 法 第 42 条 第 1 項 第 5 号 道 路 により 指 定 されている 道 路 のうち 指 定 幅 員 が 4mの 道 路 ( 位 置 指 定 道 路 告 示 建 築 線 道 路 ) 建 築 物 の 敷 地 として 利 用 するため 道 路 法 や 都 市 計 画 法 等 によらないで 築 造 し た 道 で 土 地 所 有 者 等 が 申 請 して 特 定 行 政 庁 から 位 置 の 指 定 を 受 けたもの 建 築 基 準 法 第 43 条 第 1 項 ただし 書 が 適 用 される 通 路 ( 協 定 通 路 ) 将 来 的 に 建 築 基 準 法 上 の 道 路 とする 目 的 で 関 係 権 利 者 間 で 協 定 図 面 を 作 成 し て 締 結 している 通 路 杉 並 区 内 の 道 路 は 2 項 道 路 や 位 置 指 定 道 路 などの 狭 あい 道 路 が 多 く 存 在 しており その 中 でも 2 項 道 路 が 大 半 を 占 めています 2 項 道 路 は 戦 前 戦 後 初 期 を 通 じて 建 物 が 密 集 していた 場 所 に 存 在 しており 主 に 阿 佐 谷 高 円 寺 地 区 や 天 沼 地 区 などに 多 く 存 在 しています 位 置 指 定 道 路 は その 後 の 高 度 成 長 期 の 宅 地 開 発 が 頻 繁 に 行 われ た 時 代 に 多 く 指 定 され 主 に 杉 並 区 の 南 部 に 存 在 しています ( 資 料 1 杉 並 区 全 域 の 道 路 種 別 図 ) 杉 並 区 内 の2 項 道 路 と 位 置 指 定 道 路 の 延 長 ( 公 道 私 道 別 ) 公 道 私 道 2 項 道 路 延 長 位 置 指 定 道 路 延 長 2 項 道 路 延 長 位 置 指 定 道 路 延 長 191 km 51 km 141 km 106 km 注 位 置 指 定 道 路 延 長 には 告 示 建 築 線 道 路 ( 延 長 61 km)は 含 まない 位 置 指 定 道 路 の 延 長 については すぎなみマップより 測 定 (2) 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 の 実 態 と 問 題 点 杉 並 区 では 平 成 元 年 に 条 例 を 制 定 し 平 成 25 年 度 末 時 点 で 2 項 道 路 の 総 延 長 は 約 332 kmで 道 路 の 両 側 に 敷 地 が 面 しているため 整 備 対 象 の 距 離 は 約 664 kmとな っています 平 成 元 年 度 から 平 成 25 年 度 まで 約 106 億 円 の 事 業 費 を 投 入 し 約 182 km( 約 27%)の 整 備 を 行 ってきました しかし 現 在 の 条 例 では 区 長 が 建 築 主 等 から 承 諾 を 得 て 後 退 部 分 の 拡 幅 整 備 を 行 うほか 建 築 主 等 が 自 ら 行 う 自 主 整 備 が 選 択 できることとなっています 自 主 整 備 の 場 合 は 建 物 や 塀 が 後 退 していてもL 形 側 溝 などはそのまま 存 置 され 道 路 状 に 整 備 されていない 場 合 があるため 後 退 部 分 に 花 壇 を 設 置 したり 駐 車 場 のスペースとし て 使 用 するなど 4mの 空 間 が 確 保 されていないところがあります 2

最 近 5 年 間 の 事 前 協 議 受 付 件 数 自 主 整 備 件 数 事 前 協 議 受 付 件 数 自 主 整 備 件 数 平 成 21 年 度 719 件 86 件 平 成 22 年 度 733 件 98 件 平 成 23 年 度 837 件 111 件 平 成 24 年 度 843 件 111 件 平 成 25 年 度 871 件 135 件 最 近 5 年 間 の 杉 並 区 の 整 備 実 績 整 備 件 数 整 備 延 長 整 備 金 額 平 成 21 年 度 546 件 7,067 m 355,170 千 円 平 成 22 年 度 517 件 6,290 m 328,970 千 円 平 成 23 年 度 525 件 6,665 m 373,620 千 円 平 成 24 年 度 542 件 6,416 m 391,166 千 円 平 成 25 年 度 619 件 7,732 m 529,300 千 円 ( 注 ) 整 備 延 長 については 小 数 点 以 下 は 切 り 捨 てにて 表 示 整 備 金 額 については 千 円 未 満 は 切 り 捨 てにて 表 示 3

2. 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 の 意 義 と 条 例 において 対 象 とすべき 狭 あい 道 路 (1) 拡 幅 整 備 の 意 義 平 成 24 年 3 月 に 策 定 された 杉 並 区 基 本 構 想 の 目 標 の 一 つに 災 害 に 強 く 安 全 安 心 に 暮 らせるまち を 掲 げており 杉 並 区 では 狭 あい 道 路 の 拡 幅 整 備 や 電 柱 のセット バックに 積 極 的 に 取 り 組 んでいます 道 路 状 に 拡 幅 整 備 を 行 う 意 義 としては 主 に 次 の3 点 が 挙 げられます 第 1に 地 震 時 における 避 難 路 の 確 保 です 震 災 に 強 い 都 市 づくり 地 区 のま ちづくりの 手 引 ( 都 市 防 災 実 務 ハンドブック 2005 年 )では 阪 神 淡 路 大 震 災 1 において 建 物 等 の 倒 壊 に 伴 う 道 路 閉 塞 確 率 が 幅 員 4m 未 満 の 道 路 では 約 75%に 及 びますが 幅 員 4m~6mの 道 路 だと 約 60%まで 下 がっています このことから 道 路 幅 員 が 広 ければより 道 路 閉 塞 を 回 避 できることになり 安 全 性 は 高 まりますが 最 低 4mの 道 路 幅 員 は 確 保 する 必 要 があると 考 えられます 首 都 直 下 地 震 が 今 後 30 年 以 内 に 70%の 確 率 で 発 生 すると 想 定 される 中 で 避 難 路 の 確 保 が 課 題 となっています 平 成 18 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 に 基 づき 道 路 閉 塞 確 率 を 試 算 すると 杉 並 区 では 道 路 閉 塞 確 率 が 60%を 超 える 地 区 が 全 町 丁 目 139 地 区 のうち 82 地 区 と 約 60%を 占 めますが 2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 して 4mの 道 路 幅 員 を 確 保 することによって 道 路 閉 塞 確 率 が 60%を 超 える 地 区 が 全 町 丁 目 139 地 区 のうち 30 地 区 と 約 20%になり 避 難 路 として 確 保 されることとなり ます ( 資 料 2 平 成 18 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 道 路 閉 塞 率 ) ( 資 料 3 平 成 18 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 道 路 閉 塞 率 (2 項 拡 幅 後 )) 第 2に 地 震 時 の 火 災 被 害 の 軽 減 です 杉 並 区 は 都 心 に 近 接 し JRなどで 都 心 副 都 心 と 結 ばれた 交 通 利 便 性 の 高 さなどから 郊 外 住 宅 地 として 発 展 してきま した 住 宅 地 が 多 いという 特 性 から 木 造 の 建 物 が 多 く 不 燃 化 率 が 低 い 状 況 となっ 2 ています 東 京 消 防 庁 が 公 表 している 地 域 の 延 焼 危 険 度 では 杉 並 区 内 全 域 に 危 険 3 度 の 高 い 地 域 が 広 がっており 震 災 時 の 消 火 活 動 困 難 度 も 都 内 の 他 区 と 比 較 して 高 くなっています 東 京 消 防 庁 からは 最 低 4mの 幅 員 で 道 路 整 備 されていないと 消 防 車 が 進 入 でき ないことや 消 防 活 動 が 困 難 となることから 最 低 4mの 道 路 幅 員 が 必 要 という 見 解 が 出 されているところです ( 資 料 4 平 成 24 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 不 燃 化 率 ) ( 資 料 5 地 域 の 延 焼 危 険 度 ( 都 の 震 災 時 における 地 域 別 延 焼 危 険 度 )) ( 資 料 6 震 災 時 の 消 防 活 動 困 難 度 ) 第 3に 日 常 生 活 における 通 行 の 確 保 です 高 齢 化 が 急 速 に 進 行 している 中 今 後 さらに 日 常 生 活 において 介 護 車 両 や 救 急 車 の 利 用 の 増 加 が 考 えられます そのた め 介 護 車 両 などを 利 用 している 方 の 乗 降 を 円 滑 にするため 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 し 高 齢 化 社 会 に 配 慮 した 環 境 整 備 を 行 うことが 必 要 となります また 毎 日 発 生 するゴミを 収 集 するための 清 掃 車 両 の 通 行 などにおいても 道 路 状 に 整 備 し 通 行 を 確 保 することが 必 要 です 4

(2) 条 例 において 対 象 とする 区 域 と 狭 あい 道 路 杉 並 区 には 杉 並 区 内 全 域 に 2 項 道 路 をはじめ 狭 あい 道 路 が 多 く 存 在 しています そのため 条 例 において 対 象 とする 区 域 と 狭 あい 道 路 について 検 討 しました 審 議 会 では 対 象 の 区 域 について 杉 並 区 全 域 にするか 火 災 危 険 度 の 高 い 木 造 住 宅 密 集 地 域 のみとするか 基 盤 整 備 を 行 ったところとでは 違 う 考 え 方 があるのではない かなどの 意 見 や 行 き 止 まり 道 路 は 対 象 外 として 通 り 抜 け 道 路 のみとするなどの 意 見 が 出 されました また 対 象 とする 狭 あい 道 路 は 2 項 道 路 のみにするか 位 置 指 定 道 路 や 協 定 通 路 はどう 取 り 扱 うかなどの 意 見 が 出 されました 審 議 会 で 議 論 した 結 果 杉 並 区 は 23 区 で 最 も 広 範 囲 に 木 造 住 宅 が 密 集 しており 行 き 止 まり 道 路 で 入 り 口 が 塞 がってしまった 場 合 避 難 するルートがなくなるため 行 き 止 まり 道 路 での 整 備 の 必 要 性 が 必 ずしも 低 いとはいえないとの 意 見 が 出 されま した また 位 置 指 定 道 路 の 指 定 処 分 を 特 定 行 政 庁 が 行 うが 過 去 に 申 請 者 の 図 面 のみで 指 定 処 分 された 位 置 指 定 道 路 については 図 面 通 りに 築 造 されていない 場 合 が 多 く そ の 際 関 係 権 利 者 において 道 路 の 位 置 を 確 定 する 作 業 が 必 要 になると 事 務 局 より 課 題 が 出 されました こうした 意 見 を 踏 まえ 条 例 において 対 象 とする 区 域 と 狭 あい 道 路 は 以 下 のとおり とします 対 象 とする 区 域 : 杉 並 区 全 域 対 象 とする 狭 あい 道 路 :2 項 道 路 ( 行 き 止 まり 通 り 抜 け 道 路 すべて) ただし 震 災 時 における 緊 急 車 両 の 通 行 のネットワークが 形 成 されたうえで 条 例 に 例 外 規 定 を 設 けるかどうかは 杉 並 区 まちづくり 条 例 等 の 活 用 も 含 め 今 後 さらに 議 論 を 進 めていきます 上 記 に 合 わせ 敷 地 が 2 方 向 の 道 路 に 接 する 角 敷 地 について 道 路 の 幅 員 がそれぞ れ 6m 未 満 の 角 敷 地 の 場 合 東 京 都 建 築 安 全 条 例 による 隅 切 りを 確 保 する 必 要 があり ます 隅 切 りは 交 差 点 における 車 の 見 通 しや 緊 急 車 両 の 進 入 において 非 常 に 重 要 な 役 割 を 果 たすため 2 項 道 路 の 後 退 部 分 とともに 隅 切 り 部 分 も 道 路 状 に 整 備 すること も 必 要 であると 考 えます なお 検 討 の 対 象 とする 狭 あい 道 路 については 2 項 道 路 のみとしますが 位 置 指 定 道 路 など 他 の 狭 あい 道 路 についても 各 課 題 の 整 理 を 行 ったうえで 将 来 的 には 道 路 状 に 整 備 することに 取 り 組 む 必 要 があります 1 道 路 閉 塞 確 率 ( 都 市 防 災 実 務 ハンドブック) 各 町 丁 目 において 道 路 幅 員 や 老 朽 建 物 割 合 地 盤 状 況 から 算 定 し 評 価 したもの 2 地 域 の 延 焼 危 険 度 ( 東 京 消 防 庁 : 第 8 回 地 域 別 延 焼 危 険 度 測 定 ) 延 焼 シミュレーションにより 出 火 から 6 時 間 後 の 平 均 的 な 焼 失 面 積 を 求 め 危 険 度 のランクとして 表 したもの 3 震 災 時 の 消 火 活 動 困 難 度 ( 東 京 消 防 庁 : 第 8 回 地 域 別 延 焼 危 険 度 測 定 ) 地 域 の 延 焼 危 険 度 消 防 水 利 の 有 効 性 消 防 隊 等 の 到 達 性 を 総 合 化 したもの 5

3. 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 の 法 的 課 題 (1) 条 例 の 位 置 付 け 建 築 基 準 法 は 第 40 条 において 地 方 公 共 団 体 は その 地 方 の 気 候 若 しくは 風 土 の 特 殊 性 又 は 特 殊 建 築 物 の 用 途 若 しくは 規 模 に 因 り 建 築 基 準 法 第 3 章 ( 都 市 計 画 区 域 等 における 建 築 物 の 敷 地 構 造 建 築 設 備 及 び 用 途 )の 規 定 又 はこれに 基 づく 命 令 の 規 定 のみによっては 建 築 物 の 安 全 防 火 又 は 衛 生 の 目 的 を 充 分 に 達 し 難 いと 認 める 場 合 においては 条 例 で 建 築 物 の 敷 地 構 造 又 は 建 築 設 備 に 関 して 安 全 上 防 火 上 又 は 衛 生 上 必 要 な 制 限 を 附 加 することができることとするなど 地 方 公 共 団 体 が 同 法 の 規 定 に 基 づいて 条 例 を 定 めることによって 同 法 に 規 定 による 制 限 に 加 えて 建 築 物 の 敷 地 等 に 対 して 制 限 を 附 加 することができることとしています 今 般 検 討 している 条 例 が 建 築 基 準 法 の 規 定 に 基 づくものと 位 置 づけることができ る 場 合 実 効 性 の 確 保 において 同 法 の 建 築 物 に 関 する 完 了 検 査 や 違 反 建 築 物 に 対 す る 措 置 に 係 る 規 定 の 適 用 の 可 能 性 があります そこで 審 議 会 では 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 することを 法 的 に 担 保 するため 条 例 が 建 築 基 準 法 関 係 規 定 として 制 定 できるか 検 討 してまいりました 建 築 基 準 法 は 第 43 条 第 1 項 において 建 築 物 の 敷 地 は 道 路 に 2m 以 上 接 しなけ ればならないものと 定 めるとともに( 接 道 義 務 ) その 道 路 は 同 法 第 42 条 に 定 める ものでなければならないものとしています その 趣 旨 は 建 物 を 建 築 しようとする 者 に 対 し 建 物 の 敷 地 が 幅 員 4m 以 上 の 道 路 に 接 することを 義 務 付 けることによって 当 該 建 物 に 係 る 防 火 避 難 衛 生 通 行 の 安 全 等 を 確 保 し ひいては その 周 辺 に 存 する 建 物 やその 居 住 者 の 安 全 等 にも 寄 与 することにあるとされています 建 築 基 準 法 第 42 条 第 1 項 では 第 3 章 ( 都 市 計 画 区 域 等 における 建 築 物 の 敷 地 構 造 建 築 設 備 及 び 用 途 )の 規 定 において 道 路 とは 道 路 法 都 市 計 画 法 等 によ る 道 路 であって 原 則 幅 員 4m 以 上 のものとしていますが 建 築 基 準 法 第 42 条 第 2 項 では 第 3 章 の 規 定 が 適 用 されるに 至 った 際 現 に 建 築 物 が 立 ち 並 んでいる 幅 員 4m 未 満 の 道 で 特 定 行 政 庁 の 指 定 したものは 前 項 の 規 定 にかかわらず 同 項 の 道 路 と みなし その 中 心 線 からの 水 平 距 離 2mの 線 をその 道 路 の 境 界 線 とみなしています(み なし 境 界 線 ) そのため このいわゆる 2 項 道 路 に 接 する 敷 地 における 建 築 物 の 建 築 に 当 たっ ては 2 項 道 路 のみなし 境 界 線 内 に 建 築 物 を 建 築 した 場 合 はもちろん それに 附 属 す る 門 又 は 塀 を 設 置 した 場 合 も 道 路 内 の 建 築 を 制 限 している 建 築 基 準 法 第 44 条 に 適 合 しないことになります また 同 法 第 3 章 の 規 定 が 適 用 されるに 至 った 際 現 に 2 項 道 路 のみなし 境 界 線 内 に 存 する 建 築 物 及 びそれに 附 属 する 門 又 は 塀 については 当 該 建 築 物 等 の 建 替 えに 当 たっては みなし 境 界 線 まで 後 退 した 位 置 を 建 替 え 後 の 敷 地 境 界 線 とすることになります(セットバック) このように 建 築 基 準 法 によって セットバックする 義 務 が 生 じ その 後 退 部 分 は 建 築 等 の 制 限 を 受 けることになりますが これは 防 火 避 難 衛 生 通 行 の 安 全 等 のためには 道 路 幅 員 は 最 小 限 4m 必 要 であるという 公 共 の 福 祉 の 要 請 によるものと されています 6

しかし 建 築 基 準 法 としては 後 退 部 分 に 建 築 物 を 建 築 することやそれに 附 属 する 門 又 は 塀 を 設 置 することについては 明 確 に 制 限 を 課 していると 言 えても 花 壇 や 駐 車 場 といった 使 用 についてまで 一 切 の 使 用 を 禁 止 しているとは 言 い 切 れません また 建 築 基 準 法 が 幅 員 4m 以 上 の 道 路 に 接 することを 義 務 付 けているからと 言 って 一 般 の 人 による 後 退 部 分 の 自 由 な 通 行 が 直 ちに 認 められるものとは 言 えず 判 例 では 後 退 部 分 の 通 行 について それが 日 常 生 活 上 不 可 欠 の 利 益 であって 後 退 部 分 の 敷 地 の 所 有 者 が 一 般 の 人 の 通 行 を 受 忍 することによって 通 行 者 の 通 行 利 益 を 上 回 る 著 しい 損 害 を 被 るなどの 特 段 の 事 情 のない 場 合 に 認 められるものとしています 審 議 会 としては これらの 規 定 や 判 例 を 踏 まえると 2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 することを 建 築 基 準 法 関 連 規 定 として 条 例 で 定 めることは 建 築 基 準 法 の 条 文 と 照 らし 合 わせても 仕 組 みとして 難 しいことや 本 来 の 建 築 基 準 法 の 整 備 が 十 分 でな いところに 後 退 部 分 を 含 めて 4mの 道 路 状 に 整 備 されていない 根 本 的 な 問 題 がある のではないか 等 の 意 見 により 拡 幅 整 備 に 要 する 費 用 を 杉 並 区 が 負 担 することを 前 提 としたいわゆる 自 主 条 例 として 整 備 することが 望 ましいと 考 えています (2) 条 例 で 規 制 することに 関 する 主 な 審 議 内 容 条 例 によって 2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 することは 財 産 権 の 規 制 につな がるため 特 に 後 退 部 分 を 道 路 状 にすることを 義 務 付 けることや 花 壇 や 駐 車 場 と しての 使 用 も 禁 止 するためには 道 路 を 4mに 拡 幅 する 必 要 性 道 路 状 に 整 備 する 必 要 性 については 区 民 が 納 得 できるものでなければなりません そこで 杉 並 区 内 の 状 況 を 示 す 資 料 のほか 判 例 や 他 自 治 体 の 事 例 なども 参 考 にし ながら 審 議 を 重 ねました 1 財 産 権 の 規 制 に 関 する 主 な 審 議 内 容 建 築 基 準 法 第 42 条 第 2 項 道 路 は 将 来 的 に 4mの 道 路 幅 員 を 確 保 するのは 防 火 避 難 衛 生 通 行 の 安 全 等 のための 最 小 限 の 要 請 であるという 最 高 裁 判 所 の 判 例 がある 財 産 権 は 公 共 の 福 祉 に 対 する 重 大 な 侵 害 に 当 たるような 権 利 行 使 は 許 される ものではないという 制 約 を 内 在 的 に 受 けるものであるが 私 有 地 である2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 行 政 が 一 方 的 に 整 備 することは 権 利 行 使 の 内 在 的 制 約 という 概 念 では 説 明 しにくい 後 退 部 分 に 物 を 置 くことは 道 路 交 通 に 支 障 を 生 じさ せ 日 常 生 活 緊 急 事 態 大 震 災 などの 大 災 害 発 生 時 においても 道 路 としての 機 能 を 確 保 する 観 点 からは 好 ましい 行 為 ではないことから 土 地 の 所 有 者 にと ってみるならば 通 常 そういう 犠 牲 は 甘 受 すべきという 整 理 の 仕 方 になるので はないか 後 退 部 分 の 土 地 の 所 有 者 が 車 が 通 行 できないよう 後 退 部 分 にポールを 設 置 したことを 認 めた 最 高 裁 判 所 の 判 例 があるが 杉 並 区 の 条 例 との 関 係 について 議 論 すべきである 憲 法 第 29 条 第 2 項 は 財 産 権 の 内 容 は 公 共 の 福 祉 に 適 合 するように 法 律 でこれを 定 めるとしている これは 例 えば 所 有 権 の 内 容 が 地 域 によって 異 な 7

ることがないようにするため 法 律 で 定 めることとしている しかし 住 民 の 安 全 という 一 般 公 益 に 対 して 多 大 な 影 響 を 与 える 行 為 については それが 財 産 権 の 内 容 に 関 わることであっても 条 例 によって 制 限 することができるというこ とになる 道 路 状 に 整 備 することが 後 退 部 分 の 所 有 権 を 奪 うことにはならないとしても 所 有 権 の 利 用 権 自 体 は 著 しく 制 限 されることになる それができるだけの 合 理 性 必 要 性 については 慎 重 な 議 論 が 必 要 と 思 われる 2 公 共 の 福 祉 の 適 合 性 の 可 否 に 関 する 主 な 審 議 内 容 杉 並 区 が 他 区 と 比 べて 火 災 危 険 度 の 高 い 地 域 であり 震 災 時 における 避 難 路 の 確 保 や 火 災 被 害 の 軽 減 のために 2 項 道 路 を 4mに 整 備 する 必 要 性 は 公 共 の 福 祉 に 適 合 するものといえる 震 災 時 のみならず 2 項 道 路 の 拡 幅 整 備 により 消 火 活 動 困 難 度 を 低 下 させる ことができ 通 常 の 火 災 の 消 防 活 動 をより 円 滑 にすることができる 介 護 車 両 のスムーズな 通 行 やごみ 収 集 車 による 戸 別 収 集 等 今 後 ますます 進 展 する 高 齢 化 社 会 の 中 で 道 路 ネットワークの 確 保 は 時 代 の 要 請 でもある 後 退 部 分 の 土 地 の 所 有 者 に 条 例 によって 道 路 状 に 整 備 する 必 要 性 を 上 回 る 正 当 な 理 由 が 認 められるか 後 退 部 分 を 土 地 所 有 者 が 使 用 する 必 要 性 があり 得 る か 十 分 検 討 すべきである 道 路 状 に 整 備 する 必 要 性 については 生 命 の 保 護 や 安 全 の 確 保 からの 必 要 性 としてはともかく 利 便 性 の 追 求 からの 必 要 性 となると 個 人 の 財 産 の 尊 重 を すべきとの 話 になってくるのではないか 3 財 産 権 の 規 制 に 対 する 補 償 に 関 する 主 な 審 議 内 容 建 築 基 準 法 によって 義 務 づけられた 後 退 部 分 は 本 来 道 路 として 使 用 すること を 前 提 としているものと 考 えられる このことに 対 しては 昭 和 34 年 12 月 16 日 の 東 京 地 方 裁 判 所 の 判 決 が 建 築 基 準 法 第 42 条 第 2 項 の 規 定 は 憲 法 第 29 条 第 2 項 の 趣 旨 に 合 致 し 公 共 の 福 祉 のために 加 えられた 制 約 としており 憲 法 第 29 条 第 3 項 による 正 当 な 補 償 を 必 要 としないということは 学 説 も 通 説 として 認 めている 既 に 建 築 基 準 法 では 4mに 後 退 しなければならないと 規 定 されており 後 退 部 分 は 道 路 として 供 用 されることが 想 定 されると 考 えられる そのため 4m の 拡 幅 の 範 囲 内 であれば 公 費 をもって 杉 並 区 が 整 備 することに 問 題 はない なお 整 備 は 補 償 の 概 念 には 当 たらないと 考 えられるが さらに 検 討 をすべき である 4 実 行 性 の 確 保 に 関 する 主 な 審 議 内 容 道 路 を 拡 幅 すると 車 の 速 度 が 速 くなり 危 険 だという 住 民 の 意 見 への 配 慮 に 対 してはいかがか 車 の 進 入 や 花 壇 の 設 置 等 は 住 環 境 を 左 右 するものなので 例 えば 協 定 があればその 部 分 は 条 例 の 規 制 対 象 外 にするなど 運 用 の 仕 方 に 工 8

夫 が 必 要 ではないか 後 退 部 分 への 駐 車 は 条 例 によらずとも 固 定 資 産 税 の 非 課 税 措 置 の 関 係 や 車 庫 法 違 反 等 から 都 税 事 務 所 や 警 察 と 連 携 し 情 報 共 有 することにより 何 らか の 対 策 が 取 れるのではないか (3) 法 的 課 題 に 対 する 中 間 のまとめ 審 議 会 では 条 例 によって 2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 する 上 での 法 的 な 課 題 について 4 回 の 審 議 を 重 ね 以 下 のとおり 中 間 のまとめとしました 2 項 道 路 の 後 退 部 分 を 道 路 状 に 整 備 するための 条 例 は 建 築 基 準 法 関 係 規 定 として 定 めることは 適 切 ではなく 拡 幅 整 備 に 要 する 費 用 を 杉 並 区 が 負 担 することを 前 提 としたいわゆる 自 主 条 例 とすることが 望 ましいと 考 えられること 現 段 階 においては 条 例 により 建 築 物 の 建 替 え 時 に 後 退 部 分 を 杉 並 区 が 道 路 状 に 整 備 する ことは 補 償 を 要 するものではないと 考 えられること 杉 並 区 が 道 路 状 に 整 備 後 花 壇 などの 障 害 物 は 認 めず 公 共 の 用 に 供 するよう 道 路 状 に 維 持 させる 条 例 改 正 前 に 建 築 物 の 建 替 えを 行 った 者 で 障 害 物 が 撤 去 された 後 や 空 間 が 確 保 されている 道 路 未 後 退 部 分 を 杉 並 区 が 道 路 状 に 整 備 する 条 例 改 正 前 に 建 築 物 の 建 て 替 えを 行 った 者 で 道 路 未 後 退 の 敷 地 に 花 壇 などの 障 害 物 を 設 置 している 土 地 所 有 者 に 対 し 障 害 物 を 撤 去 させる など 条 例 改 正 前 の 未 後 退 部 分 への 対 応 も 含 むいくつかの 規 制 内 容 が 考 えられること しかし 後 記 の 引 き 続 き 検 討 するべき 事 項 や 法 的 課 題 があり 法 律 論 を 含 め より 慎 重 な 議 論 が 必 要 であるため 第 5 回 以 降 の 審 議 会 で 引 き 続 き 検 討 の 必 要 があると 考 えているところです 現 在 予 定 している 第 5 回 以 降 の 審 議 会 で 引 き 続 き 審 議 する 事 項 は 以 下 のとおりと なります 1 条 例 により 花 壇 等 を 撤 去 することについての 法 的 課 題 条 例 に 規 定 できる 不 作 為 義 務 作 為 義 務 について ポール 設 置 を 認 めた 最 高 裁 判 決 との 関 係 について 2 条 例 による 規 制 の 遡 及 範 囲 について 現 行 条 例 の 制 定 前 後 と 条 例 改 正 以 後 での 法 的 課 題 の 差 異 の 整 理 3 相 反 する 公 共 の 福 祉 の 調 整 について 例 外 規 定 を 設 けるかどうか 杉 並 区 まちづくり 条 例 第 17 条 を 使 って 例 外 規 定 を 設 ける 場 合 まちづくり の 内 容 にかかわる 公 共 の 福 祉 と 道 路 を 拡 幅 するための 公 共 の 福 祉 について これ らの 公 共 の 福 祉 同 士 のぶつかり 合 いの 調 整 をどこで 行 うか 4 条 例 により 制 定 できる 罰 則 規 定 の 範 囲 について 9

杉 並 区 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 に 関 する 審 議 会 委 員 名 簿 氏 名 役 職 ( 平 成 26 年 7 月 1 日 現 在 敬 称 略 ) 会 長 たか 髙 み 見 ざわ 澤 くにお 邦 郎 首 都 大 学 東 京 名 誉 教 授 副 会 長 かとう 加 藤 ひと み 仁 美 東 海 大 学 工 学 部 建 築 学 科 教 授 あさの 浅 野 よしはる 善 治 大 東 文 化 大 学 大 学 院 法 務 研 究 科 教 授 いのうえ 井 上 たかし 隆 株 式 会 社 首 都 圏 総 合 計 画 研 究 所 代 表 取 締 役 のぐち 野 口 かずとし 和 俊 弁 護 士 10

杉 並 区 狭 あい 道 路 拡 幅 整 備 に 関 する 審 議 会 の 検 討 経 過 回 数 開 催 日 主 な 内 容 第 1 回 審 議 会 平 成 26 年 7 月 10 日 会 長 副 会 長 選 出 審 議 会 への 諮 問 杉 並 区 の 狭 あい 道 路 の 現 状 と 課 題 について 区 が 拡 幅 整 備 を 行 う 場 合 の 検 討 課 題 について 第 2 回 審 議 会 8 月 7 日 第 1 回 審 議 会 で 質 疑 のあった 課 題 及 び 区 の 考 え 方 について 諮 問 事 項 の 審 議 について 第 3 回 審 議 会 9 月 18 日 前 回 の 審 議 会 で 課 題 となった 4mに 拡 幅 する 必 要 性 について 諮 問 に 対 する 審 議 について 今 後 の 審 議 会 の 進 め 方 について 第 4 回 審 議 会 10 月 28 日 中 間 のまとめについて 諮 問 に 対 する 審 議 について 11

1.2 km 1:25,000 資 料 1

資 料 2 平 成 18 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 道 路 閉 塞 確 率 上 井 草 井 草 下 井 草 危 険 度 ( 道 路 閉 塞 確 率 ) 5(70% 以 上 ) 4(60% 以 上 70% 未 満 ) 3(50% 以 上 60% 未 満 ) 2(40% 以 上 50% 未 満 ) 1(40% 未 満 ) 道 路 閉 塞 確 率 の 評 価 方 法 今 川 各 町 丁 目 において 老 朽 建 物 割 合 や 地 盤 状 況 から 建 物 倒 壊 により 道 路 が 閉 塞 する 可 能 性 について 評 価 する 善 福 寺 桃 井 清 水 本 天 沼 道 路 閉 塞 確 率 (%)= 4m 未 満 道 路 延 長 + 4~8m 道 路 延 長 総 延 長 建 物 老 朽 度 地 盤 状 況 による 閉 塞 確 率 100 杉 並 区 の 道 路 閉 塞 確 率 は 全 町 丁 目 (139)のうち 危 険 度 4 以 上 は82で 全 体 の59%である 天 沼 阿 佐 谷 北 西 荻 北 上 荻 高 円 寺 北 松 庵 西 荻 南 南 荻 窪 荻 窪 阿 佐 谷 南 高 円 寺 南 梅 里 宮 前 成 田 東 和 田 成 田 西 松 ノ 木 堀 ノ 内 久 我 山 高 井 戸 西 高 井 戸 東 浜 田 山 大 宮 方 南 上 高 井 戸 永 福 和 泉 下 高 井 戸

資 料 3 井 草 平 成 18 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 道 路 閉 塞 確 率 (2 項 拡 幅 後 ) 道 路 閉 危 塞 険 _5度 ( 道 路 閉 塞 確 率 ) 5(70% 以 上 ) 4(60% 以 上 70% 未 満 ) 3(50% 以 上 60% 未 満 ) 上 井 草 2(40% 以 上 50% 未 満 ) 下 井 草 1(40% 未 満 ) 道 路 閉 塞 確 率 の 評 価 方 法 善 福 寺 今 川 清 水 本 天 沼 各 町 丁 目 において 老 朽 建 物 割 合 や 地 盤 状 況 から 建 物 倒 壊 により 道 路 が 閉 塞 する 可 能 性 について 評 価 する 建 物 老 朽 度 地 盤 状 況 4m 未 満 道 路 延 長 + 4~8m 道 路 延 長 による 閉 塞 確 率 道 路 閉 塞 確 率 (%)= 100 総 延 長 桃 井 2 項 道 路 の 延 長 を4m 未 満 道 路 延 長 より 差 し 引 き 4~8m 道 路 延 長 に 加 えて 試 算 した 場 合 杉 並 区 の 道 路 閉 塞 確 率 は 全 町 丁 目 (139)のうち 危 険 度 4 以 上 は30で 全 体 の22%である 天 沼 阿 佐 谷 北 西 荻 北 上 荻 高 円 寺 北 松 庵 西 荻 南 南 荻 窪 荻 窪 阿 佐 谷 南 高 円 寺 南 梅 里 宮 前 成 田 東 和 田 成 田 西 松 ノ 木 堀 ノ 内 久 我 山 高 井 戸 西 高 井 戸 東 浜 田 山 大 宮 方 南 上 高 井 戸 永 福 和 泉 下 高 井 戸

平 成 24 年 度 土 地 利 用 現 況 調 査 による 不 燃 化 率 2 項 道 路 閉 塞 _1 40% 未 満 40% 以 上 50% 未 満 資 料 4 50% 以 上 60% 未 満 60% 以 上 70% 未 満 70% 以 上

地 域 の 延 焼 危 険 度 ( 都 の 震 災 時 における 地 域 別 延 焼 危 険 度 ) 資 料 5 地 域 の 延 焼 危 険 度 (250mメッシュ 単 位 ) 概 要 特 別 区 250mメッシュ 内 に1 件 の 建 物 火 災 が 発 生 した 場 合 の 6 時 間 後 の 延 焼 面 積 と 出 火 可 能 性 を 同 時 に 考 慮 して 危 険 度 のランクとして 表 したもので メッシュ 内 の 燃 焼 物 ( 建 物 )の 量 によっても 危 険 度 が 異 なります 危 険 度 が 高 い 地 域 は 地 域 の 延 焼 危 険 度 ( 町 丁 目 )と 同 様 ですが 河 川 敷 や 公 園 など 空 地 の 多 いところで 危 険 度 が 低 くなっています 平 成 24 年 3 月 東 京 消 防 庁

震 災 時 の 消 火 活 動 困 難 度 資 料 6 震 災 時 の 消 火 活 動 困 難 度 (250mメッシュ 単 位 ) 概 要 特 別 区 火 災 が 発 生 した 場 合 の 必 要 最 小 限 の 消 防 隊 数 という 観 点 で 地 域 の 延 焼 危 険 度 消 防 水 利 の 有 効 性 消 防 隊 等 の 到 達 性 を 総 合 化 したものです 消 火 活 動 困 難 度 が 高 いメッシュでは 初 期 消 火 の 実 施 率 の 向 上 道 路 が 閉 塞 しないまちづくりなど 総 合 的 な 震 災 対 策 を 進 める 必 要 があります 荒 川 沿 いの 地 盤 が 軟 弱 な 地 域 や 延 焼 危 険 度 が 高 く 消 防 署 等 から 遠 い 地 域 で 困 難 度 が 高 くなっています 平 成 24 年 3 月 東 京 消 防 庁