9 面 積 高 さ 空 地 9-1 小 屋 裏 等 利 用 の 収 納 庫 法 第 92 条 令 第 2 条 次 の(1)から(5)まで 又 は(6)に 掲 げる 条 件 を 満 たす 場 合 は 階 とみなさず 床 面 積 にも 算 入 しない なお 当 該 小 屋 裏 物 置 等 の 面 積 が その 存 する 階 の 床 面 積 の1/8を 超 える 場 合 は 平 成 12 年 5 月 23 日 建 設 省 告 示 第 1351 号 の 規 定 により 面 積 加 算 を 行 い 軸 組 計 算 をする 必 要 がある (1) 小 屋 裏 物 置 等 は 建 築 物 の 小 屋 裏 及 び 天 井 裏 等 の 余 剰 空 間 を 利 用 するものであり 用 途 をもの 入 れに 限 定 するとともに 設 置 できる 建 築 物 の 用 途 は 住 宅 ( 兼 用 住 宅 長 屋 及 び 共 同 住 宅 を 含 む)に 限 る (2) 小 屋 裏 物 置 等 の 部 分 の 水 平 投 影 面 積 は その 存 する 部 分 の 床 面 積 の1/2 未 満 であ ること なお 長 屋 及 び 共 同 住 宅 の 場 合 は 各 戸 単 位 で 算 定 するものとする (3) 小 屋 裏 物 置 等 の 天 井 高 さ( 最 高 の 内 法 高 さ)は1.4m 以 下 であること (4) 小 屋 裏 物 置 等 には 窓 等 の 開 口 部 を 設 けないこと( 小 屋 裏 物 置 等 1カ 所 につき 面 積 の 合 計 が 0.2 m2 以 下 の 開 口 部 を 除 く) (5) 物 の 出 し 入 れのために 利 用 するはしご 等 は 固 定 式 のものとしないこと (6) 小 屋 裏 物 置 等 のうち 横 からの 物 の 出 し 入 れを 行 う 物 置 及 びロフト 形 式 の 物 置 は 上 記 の(1)から(5)の 条 件 を 満 足 すること a+b+c+d < X/2 e+f < Y/2 a c+d+e < X/2かつY/2 b a:2 階 小 屋 裏 物 置 の 水 平 投 影 面 積 c 2.1m 以 上 2 階 :Xm2 d e 1.4m 以 下 ( 内 法 高 さ の 合 計 ) b:2 階 物 置 の 水 平 投 影 面 積 c:2 階 から 利 用 する1 階 小 屋 裏 物 置 の 水 平 投 影 面 積 d:2 階 床 下 物 置 の 水 平 投 影 面 積 e:1 階 天 井 裏 物 置 の 水 平 投 影 面 積 1 階 :Ym2 2.1m 以 上 f:1 階 床 下 物 置 の 水 平 投 影 面 積 f X:2 階 の 床 面 積 Y:1 階 の 床 面 積 物 の 出 し 入 れ 方 向 30
( 注 意 ) 居 室 としての 利 用 が 予 想 されるものは 当 然 階 としてみなされる 小 屋 裏 物 置 等 は 室 内 からの 利 用 を 想 定 しており 外 部 から 利 用 するものは 認 められな い 以 下 のように 余 剰 空 間 を 意 図 的 に 作 った 場 合 は 小 屋 裏 とは 認 められない 物 置 物 置 余 剰 空 間 を 作 るために 束 立 てしている 場 合 物 置 物 置 2 階 の 床 (1 階 の 天 井 )をあげて スキップフロアのようにする 場 合 1.4m 以 下 に 天 井 を 低 くし 部 屋 と 一 体 利 用 する 場 合 関 連 通 知 : 昭 和 55 年 2 月 7 日 住 指 発 第 24 号 平 成 12 年 6 月 1 日 住 指 発 第 682 号 9-2 建 築 面 積 の 算 定 方 法 令 第 2 条 第 1 項 第 2 号 建 築 面 積 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.43~51 による) 建 築 面 積 (09~13) ( 近 畿 共 通 取 扱 い p.16-22 による) 31
9-3 床 面 積 の 算 定 方 法 令 第 2 条 第 1 項 第 3 号 1 ピロティ 床 面 積 /ピロティ ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.53 による) 2 ポーチ 寄 り 付 き 床 面 積 等 /ポーチ 部 分 の 面 積 が 通 常 出 入 りに 必 要 な 大 きさを 超 える 場 合 ( 近 畿 共 通 取 扱 い p.15 による) 床 面 積 /ポーチ ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.54 による) ただし 寄 り 付 き 型 で 左 図 の 要 件 を 満 たさない 場 合 は 屋 内 的 用 途 の 供 する 可 能 性 があるので 床 面 積 に 算 入 する 3 公 共 用 歩 廊 傘 型 壁 を 有 しない 門 型 床 面 積 / 公 共 用 歩 廊 傘 型 又 は 壁 を 有 しない 門 型 の 建 築 物 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.55 による) 学 校 の 開 放 渡 り 廊 下 は 公 共 歩 廊 に 準 じて 扱 う 4 吹 きさらしの 廊 下 バルコニー ベランダ 床 面 積 等 / 吹 きさらしの 廊 下 等 の 床 面 積 ( 近 畿 共 通 取 扱 い p.9-10 による) 床 面 積 / 吹 きさらしの 廊 下 床 面 積 /ベランダ バルコニー ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.56-59 による) すのこ グレーチング 等 をバルコニー ベランダ 等 の 床 材 として 使 用 する 場 合 であっ ても その 部 分 は 床 として 取 り 扱 う 5 屋 外 階 段 床 面 積 / 屋 外 階 段 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.61-62 による) 6 エレベーターシャフト パイプシャフト 等 床 面 積 /エレベーターシャフト パイプシャフト 等 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.65-66 による) 32
7 給 水 タンク 又 は 貯 水 タンクを 設 置 する 地 下 ピット 部 分 床 面 積 / 給 水 タンク 又 は 貯 水 タンクを 設 置 する 地 下 ピット 部 分 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.67 による) 8 出 窓 床 面 積 / 出 窓 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.68-69 による) 9 機 械 式 自 動 車 車 庫 機 械 式 自 転 車 車 庫 床 面 積 / 機 械 式 自 動 車 車 庫 機 械 式 自 転 車 車 庫 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.70-73 による) 10 体 育 館 等 のギャラリー 等 床 面 積 / 体 育 館 等 のギャラリー 等 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.74 による) 11 軒 下 床 面 積 に 算 入 する 床 面 積 に 算 入 しない 解 説 柱 袖 壁 等 壁 等 2m 以 内 屋 内 と 壁 等 で 明 確 に 区 画 され シ ャッター 等 の 閉 鎖 的 設 備 がなく 屋 内 的 用 途 に 供 されない 部 分 は 床 面 積 に 参 入 しない 屋 内 と 一 体 となっている 壁 等 シャッター 等 シャッター 等 がない 33
12 片 持 梁 構 造 床 面 積 に 算 入 する 床 面 積 に 算 入 しない 解 説 屋 内 的 用 途 に 供 する 部 分 の 全 て を 床 面 積 に 算 入 する 13 避 難 用 通 路 床 面 積 に 算 入 する 床 面 積 に 算 入 しない 解 説 右 記 以 外 25cm 以 上 隣 地 境 界 線 建 築 物 取 扱 い 4-7 敷 地 内 の 通 路 ( 避 難 用 の 通 路 ) に 該 当 するもの で 幅 員 2m 以 内 のものは 床 面 積 に 参 入 しない 2m 以 内 34
9-4 建 築 物 の 屋 上 に 設 けられる 昇 降 機 の 乗 降 ロビー 令 第 2 条 第 1 項 第 6 号 ロ 第 8 号 建 築 物 の 屋 上 に 設 けられる 昇 降 機 の 乗 降 ロビーで 通 常 の 乗 降 に 必 要 な 規 模 のものは 令 第 2 条 第 1 項 第 6 号 ロ 及 び 第 8 号 にいう その 他 これらに 類 する 建 築 物 の 屋 上 部 分 に 含 まれるものとする 9-5 建 築 面 積 の 敷 地 面 積 に 対 する 割 合 の 緩 和 法 第 53 条 第 3 項 第 2 号 府 細 則 第 20 条 宇 治 市 細 則 第 6 条 1 細 則 第 1 号 及 び 第 2 号 に 規 定 する2つの 道 路 によってできた 角 敷 地 及 び2つの 道 路 に はさまれた 敷 地 とは 2つの 道 路 にそれぞれ2m 以 上 接 しているものをいう 敷 地 敷 地 135 以 下 道 路 2m 以 上 2m 以 上 角 敷 地 道 路 にはさまれた 敷 地 2 細 則 第 1 号 及 び 第 2 号 に 規 定 する2つの 道 路 にはさまれた 敷 地 とは 間 隔 25m 以 下 の 2つの 道 路 に 挟 まれた 敷 地 部 分 の 道 路 に 接 する 長 さが 敷 地 境 界 線 の 全 長 の4 分 の1 以 上 のものをいう 道 路 敷 地 25m 25m ( 具 体 例 ) 緩 和 措 置 有 り 道 路 に 接 する 部 分 ( 敷 地 全 周 の1/4 以 上 ) 道 路 35
3 細 則 第 4 号 に 規 定 するものの 例 は 以 下 のとおり (1) 下 図 の 場 合 は 第 1 号 に 準 ずるものとする 下 図 において A かつ B 5.5m かつ A+B 14m かつ a+b (a+b+c+d)1/4 ただし B は 敷 地 境 界 の 点 より 道 路 におろした 垂 線 の 延 長 線 上 に 含 まれた 部 分 で 一 番 狭 い 部 分 とする 36
(2) 下 図 の 場 合 は 第 2 号 に 準 ずるものとする 下 図 において A かつ B 4m かつ a+b (a+b+c+d)1/4 ただし B は 敷 地 境 界 の 点 より 道 路 におろした 垂 線 の 延 長 線 上 に 含 まれた 部 分 で 一 番 狭 い 部 分 とする (3) 下 図 の 場 合 は 第 3 号 に 準 ずるものとする 37
4 当 該 条 文 において 公 園 広 場 川 は 次 のものに 限 る 公 園 とは 公 園 として 告 示 されているもので 法 律 に 基 づいて 管 理 されていること 等 将 来 とも 消 滅 しないものとする 広 場 とは 地 方 公 共 団 体 等 が 管 理 し 将 来 とも 空 地 として 確 保 されることが 明 確 な 公 開 広 場 川 とは 河 川 法 に 基 づいて 管 理 されている 河 川 及 び 国 有 水 路 等 をいう その 他 には 線 路 敷 きを 含 む ( 駅 構 内 等 建 築 物 工 作 物 が 存 しない 部 分 に 限 る ) 9-6 道 路 の 幅 員 と 建 築 物 の 高 さ 法 第 56 条 第 1 項 第 3 項 法 第 56 条 第 1 項 及 び 第 3 項 の 規 定 の 取 扱 いは 以 下 のとおりとする 1 敷 地 が 行 き 止 まり 道 路 の 端 部 に 接 する 場 合 高 さ 制 限 / 行 き 止 まり 道 路 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.177 による) 2 敷 地 が 扇 型 道 路 に 接 する 場 合 高 さ 制 限 / 幅 員 が 一 定 でない 道 路 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.180 による) 3 敷 地 が2 以 上 の 道 路 に 接 する 場 合 (1) 道 路 が L 型 の 場 合 ( 道 路 の 曲 がり 角 の 内 角 が 135 以 下 に 限 る ) 高 さ 制 限 / 屈 折 道 路 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.178 による) (2) 道 路 が T 型 の 場 合 高 さ 制 限 /T 字 型 道 路 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.179 による) 4 水 路 橋 で 道 路 に 接 する 場 合 38
5 道 路 に 直 接 面 しない 部 分 がある 場 合 6 路 地 状 部 分 の 幅 員 が2m 以 上 の 場 合 39
9-7 道 路 斜 線 の 制 限 の 緩 和 (セットバック 等 ) 法 第 56 条 第 2 項 令 第 130 条 の 12 道 路 斜 線 の 緩 和 については 下 図 のように 取 扱 う ( 各 図 とも l がセットバック 距 離 ) 1 セットバック 距 離 の 測 り 方 2 水 路 占 用 橋 で 道 路 に 接 している 場 合 3 敷 地 が 道 路 より1m 以 上 高 い 場 合 l あみ 状 高 さ 2m 以 下 1.2m 塀 等 H>1.0m h=(h-1)/2 みなし 道 路 中 心 高 さ 道 路 道 路 境 界 線 9-8 高 さ 31 メートルを 超 える 部 分 の 各 階 令 第 129 条 の 13 の2 第 1 項 第 2 号 非 常 用 の 昇 降 機 / 設 置 免 除 に 係 る 床 面 積 の 合 計 及 び 階 数 の 取 扱 い ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.30 による) 40
10 不 燃 耐 火 防 火 構 造 防 火 区 画 10-1 防 火 界 壁 令 第 114 条 第 1 項 長 屋 又 は 共 同 住 宅 の 各 戸 の 界 壁 / 界 壁 の 範 囲 及 び 構 造 ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.134 による) 10-2 筋 かい( 斜 材 ) 等 の 耐 火 被 覆 令 第 107 条 耐 火 構 造 / 筋 かい( 斜 材 ) 等 の 耐 火 被 覆 の 取 扱 い ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.11 による) 10-3 耐 火 建 築 物 の 屋 根 に 設 けるアクリル 製 ドームのトップライト 令 第 107 条 耐 火 構 造 / 耐 火 建 築 物 の 屋 根 に 設 けるトップライトの 取 扱 い ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.8 による) 10-4 準 耐 火 建 築 物 の 外 壁 法 第 2 条 第 9 号 の3 ロ 令 第 109 条 の3 準 耐 火 建 築 物 / 耐 火 構 造 の 外 壁 を 支 持 する 部 材 の 構 造 (ロ 準 耐 1) 準 耐 火 建 築 物 / 外 壁 及 び 床 を 不 燃 材 料 又 は 準 不 燃 材 料 とする 範 囲 (ロ 準 耐 2) ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.23 24 による) 10-5 防 火 区 画 令 第 112 条 面 積 区 画 / 大 規 模 なひさしを 有 する 倉 庫 工 場 等 の 取 扱 い ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.121 による) 10-6 メゾネット 型 共 同 住 宅 の 住 戸 内 階 段 竪 穴 区 画 法 第 27 条 令 第 107 条 令 第 112 条 第 9 項 耐 火 構 造 /メゾネット 型 共 同 住 宅 内 の 階 段 の 構 造 竪 穴 区 画 / 店 舗 車 庫 等 付 3 階 建 住 宅 ( 兼 用 住 宅 )の 竪 穴 区 画 ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012p.17 127 による) 41
10-7 調 理 室 等 内 装 制 限 のかかる 室 の 垂 れ 壁 令 第 129 条 第 6 項 特 殊 建 築 物 等 の 内 装 / 調 理 室 等 とその 他 の 部 分 とが 一 体 である 室 の 内 装 制 限 ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012p.111 による) ただし H21 国 交 告 225 号 ( 準 不 燃 材 料 でした 内 装 の 仕 上 げに 準 ずる 仕 上 げを 定 め る 件 )に 該 当 する 場 合 は この 限 りでない 10-8 耐 火 構 造 の 耐 火 時 間 の 階 数 法 第 2 条 第 7 号 令 第 107 条 耐 火 構 造 / 最 上 階 から 数 える 階 数 のとり 方 ( 耐 火 性 能 ) 耐 火 構 造 / 吹 抜 き 等 があり 部 分 的 に 階 数 が 異 なる 場 合 ( 耐 火 性 能 ) 耐 火 構 造 /1 階 の 車 寄 せなどに 設 ける 大 規 模 なひさしの 耐 火 被 覆 ( 建 築 物 の 防 火 避 難 規 定 の 解 説 2012 p.6 7 12 による) 10-9 特 殊 な 形 式 の 倉 庫 1 ラック 式 倉 庫 ( 立 体 自 動 倉 庫 )の 取 扱 い ラック 式 倉 庫 とは 物 品 の 出 し 入 れを 搬 送 施 設 によって 自 動 的 に 行 い 通 常 人 の 出 入 りが 少 ないものをいう (1) 階 数 の 算 定 当 該 部 分 の 階 は1とする (2) 床 面 積 の 合 計 の 算 定 ア 法 第 3 章 ( 第 5 節 ( 防 火 地 域 )を 除 く )の 規 定 を 適 用 する 場 合 の 床 面 積 の 合 計 の 算 定 については 当 該 部 分 の 高 さ5mごとに 床 があるものとして 算 定 する イ 上 記 ア 以 外 の 場 合 の 当 該 部 分 の 床 面 積 の 合 計 の 算 定 については 当 該 部 分 の 階 数 を1として 算 定 する (3) 形 態 による 構 造 制 限 建 築 物 の 構 造 は 当 該 部 分 の 高 さ 及 び 床 面 積 の 合 計 ( 上 記 (2)イの 規 定 による )に 応 じて 次 の 表 による ただし 軒 高 が 10mを 超 えるもので 令 第 109 条 の3 第 1 号 に 該 当 する 準 耐 火 建 築 物 とするものにあっては 当 該 部 分 の 外 周 に 配 置 される 主 要 構 造 部 である 柱 は 耐 火 構 造 としなければならない 当 該 部 分 の 床 面 積 の 合 計 ( 単 位 :m2) 1500 以 上 1000 以 上 500 以 上 500 未 満 1500 未 満 1000 未 満 耐 火 建 築 物 又 は 令 第 109 条 の3 第 1 号 に 該 当 する 準 耐 火 建 築 物 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 10 未 満 10 以 上 15 未 満 15 以 上 ( 単 位 m ) 当 該 部 分 の 高 さ 42
(4) 危 険 物 の 収 納 について 当 該 部 分 に 令 第 116 条 の 表 に 規 定 する 数 量 を 超 える 危 険 物 を 収 納 するものは 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 としなければならない (5) 防 火 区 画 ア 令 第 112 条 第 1 項 から 第 4 項 までの 適 用 にあっては 同 条 第 1 項 第 1 号 に 掲 げる 建 築 物 の 部 分 とする イ 当 該 部 分 の 高 さが 15mを 超 えるものにあっては ラック 倉 庫 と 他 の 部 分 を 令 第 112 条 第 9 項 の 規 定 により 防 火 区 画 する ウ 当 該 用 途 部 分 と 他 の 用 途 部 分 は 令 第 112 条 第 13 項 の 規 定 により 防 火 区 画 する (6) 開 口 部 の 防 火 措 置 外 壁 に 設 ける 開 口 部 は 特 定 防 火 設 備 又 は 防 火 設 備 とする (7) 避 難 施 設 等 ア 当 該 部 分 には 原 則 として 直 通 階 段 避 難 階 段 特 別 避 難 階 段 非 常 用 の 照 明 装 置 非 常 用 の 進 入 口 及 び 非 常 用 のエレベーターの 設 置 は 要 しない イ 排 煙 設 備 については 当 該 部 分 が 令 第 126 条 の2 第 1 項 第 4 号 又 は 平 12 年 告 示 第 1436 号 の 規 定 に 適 合 する 場 合 は 設 置 を 要 しない (8) 構 造 計 算 の 積 載 過 重 ア 当 該 部 分 の 積 載 過 重 は 積 載 物 の 種 類 及 び 各 棚 の 充 実 率 の 実 況 に 応 じて 計 算 する イ 各 棚 の 充 実 率 は 応 力 及 び 外 力 の 種 類 に 応 じて 次 の 表 によることができる 応 力 の 種 類 長 期 の 応 力 短 期 の 応 力 荷 重 及 び 外 力 につ いて 想 定 する 状 態 ラックの 充 実 率 ( 単 位 パーセント) 常 時 100 積 雪 時 100 暴 風 時 80 地 震 時 80 備 考 建 築 物 の 転 倒 柱 の 引 抜 等 を 検 討 する 場 合 は 50 としなければならない (9) 荷 役 運 搬 機 械 について もっぱら 荷 役 運 搬 の 用 に 供 する 特 殊 な 搬 送 施 設 は 法 第 2 条 第 3 号 に 該 当 する 昇 降 機 とはみなさない ( 注 ) 1 準 耐 火 ロ-1でいう 外 壁 は 自 立 するのが 原 則 であるから 鉄 骨 に 耐 火 パネルを 取 り 付 ける 場 合 は 外 壁 を 支 持 する 構 造 耐 力 上 主 要 な 柱 及 び 梁 は 耐 火 被 覆 を 行 わなければ ならない 2 (2) 床 面 積 の 合 計 の 算 定 の 当 該 部 分 の 床 面 積 とは ラック 部 分 全 体 の 床 面 積 を 指 し スタッカークレーンの 移 動 部 分 も 含 む 3 (5)ウの 当 該 用 途 部 分 には 原 則 として 作 業 床 部 分 を 含 まない すなわち 物 品 保 管 スペースと 作 業 スペースがある 場 合 には 原 則 として 防 火 区 画 しなければなら ない 43
2 多 層 式 倉 庫 の 取 扱 い 多 層 式 倉 庫 については ラック 式 倉 庫 と 異 なり 内 部 で 人 が 作 業 を 行 うことが 多 いこ とから 作 業 可 能 な 部 分 を 床 とみなして 通 常 の 倉 庫 と 同 様 に 取 り 扱 うものとする 3 ラック 式 と 多 層 式 を 複 合 した 倉 庫 の 取 扱 い ラック 式 と 多 層 式 を 複 合 した 形 式 の 倉 庫 については ラック 式 倉 庫 と 多 層 式 倉 庫 の 両 方 の 取 扱 いを 勘 案 して 安 全 側 で 判 断 するものとする 44
11 日 影 規 制 11-1 対 象 建 築 物 の 範 囲 法 第 56 条 の2 法 別 表 第 4 1 対 象 建 築 物 日 影 規 制 の 対 象 となる 建 築 物 は 軒 高 階 数 高 さによって 次 のように 定 められて いる (1) 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 軒 高 が7m を 超 える 建 築 物 又 は 地 階 を 除 く 階 数 が3 以 上 の 建 築 物 (2) 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 準 工 業 地 域 高 さが 10m を 超 える 建 築 物 (3)その 他 の 地 域 軒 高 が7m を 超 える 建 築 物 若 しくは 地 階 を 除 く 階 数 が3 以 上 の 建 築 物 又 は 高 さが 10m を 超 える 建 築 物 で 冬 至 日 において その 日 影 ( 平 均 地 盤 面 におけるもの)が 対 象 区 域 に 及 ぶもの 2 軒 高 高 さの 算 定 方 法 (A) 軒 の 高 さの 算 定 ( 形 状 構 造 別 ) ( 近 畿 共 通 取 扱 い p.34-35 による) (B) 高 さに 算 入 しない 屋 上 部 分 ( 建 築 確 認 のための 基 準 総 則 集 団 規 定 の 適 用 事 例 2013 年 度 版 p.81 による) (C) 同 一 敷 地 内 に2 以 上 の 建 築 物 がある 場 合 法 第 56 条 の2 第 2 項 A 棟 H=12m B 棟 H=6m 同 一 敷 地 内 のいずれかの 建 築 物 が 対 象 建 築 物 とな るときは すべての 建 築 物 の 日 影 が 規 制 対 象 とな る したがって B 棟 も 日 影 対 象 となり A 棟 との 複 合 日 影 により 規 制 される 45
3 対 象 区 域 外 にある 建 築 物 が 対 象 区 域 内 に 日 影 を 生 じさせる 場 合 対 象 区 域 外 にある 高 さ 10m を 超 える 建 築 物 が 冬 至 日 の 真 太 陽 時 の8 時 から 16 時 ま でに 対 象 区 域 内 に 日 影 を 生 じさせる 場 合 は その 対 象 区 域 内 に 建 築 物 があるものとし て 規 制 を 受 ける 46
11-2 日 影 が 規 制 時 間 の 異 なる 区 域 の 内 外 にわたる 場 合 法 第 56 条 の2 第 5 項 令 第 135 条 の 13 A B Cそれぞれの 区 域 内 で その 規 制 時 間 を 超 える 日 影 を 生 じさせてはならない 図 の 場 合 A B Cそれぞれの 区 域 の 規 制 時 間 を 下 表 のとおりとすると Cの 区 域 で 部 分 が 不 適 合 となる 5m を 超 え 10m 以 内 の 範 囲 10m を 超 える 範 囲 A 規 制 時 間 なし 規 制 時 間 なし B 5 時 間 3 時 間 C 4 時 間 2.5 時 間 47
11-3 規 制 値 を 測 定 する 水 平 面 法 第 56 条 の2 法 別 表 第 4 対 象 となる 建 築 物 の 平 均 地 盤 面 からの 水 平 面 の 高 さによる 平 均 地 盤 面 法 別 表 第 4 後 注 対 象 となる 建 築 物 が 周 囲 の 地 面 と 接 する 位 置 の 平 均 の 高 さにおける 水 平 面 をいう 48
斜 面 又 は 段 地 である 敷 地 に2 以 上 の 建 築 物 がある 場 合 においても 基 準 面 を1つ 想 定 し 単 一 建 築 物 と 同 様 に 建 築 物 群 の 地 面 と 接 する 面 積 とその 周 長 によって 算 定 するこ とを 原 則 とする ( 注 ) 高 低 差 が3m 以 上 あっても 平 均 地 盤 面 は1つである 49
11-4 測 定 線 法 第 56 条 の2 第 1 項 一 般 的 には 敷 地 境 界 線 からの 水 平 距 離 が5m 及 び 10m の 線 をいう ( 参 考 例 ) (1) 凸 角 の 場 合 (2) 凹 角 の 場 合 (3) 曲 線 の 場 合 ( 接 線 に 直 角 に5m 10m をとる) (A) 敷 地 が 道 路 等 に 接 する 場 合 の 緩 和 法 第 56 条 の2 第 3 項 令 第 135 条 の 12 第 1 項 第 1 号 里 道 水 路 等 の 空 地 による 緩 和 ( 1-1 3 と 同 じ) 50
通 常 の 解 釈 による 緩 和 をした 場 合 ( 閉 鎖 法 ) 発 散 方 向 による 緩 和 をした 場 合 ( 発 散 法 ) ( 注 ) 通 常 緩 和 の 検 討 を 行 う 場 合 は 閉 鎖 法 で 行 い より 精 度 を 要 するものについては 発 散 方 向 による 方 法 がよいが 敷 地 形 態 や 道 路 状 況 が 複 雑 な 場 合 は 注 意 を 要 する 51
閉 鎖 法 の 一 例 ( 敷 地 境 界 線 が 道 路 境 界 線 に 対 して 直 角 でない 場 合 のみなし 境 界 線 ) (B) 道 路 内 に 測 定 線 がくる 場 合 敷 地 は 道 路 に 接 していないが 5m 10m の 測 定 線 が 道 路 内 にくる 場 合 でも 緩 和 の 対 象 とはならない 52
11-5 建 築 物 の 敷 地 が 隣 地 連 接 地 より1m 以 上 低 い 場 合 のみなし 地 盤 面 法 第 56 条 の2 第 3 項 令 第 135 条 の 12 第 1 項 第 2 号 建 築 物 の 敷 地 の 平 均 地 盤 面 が 隣 接 又 は 連 接 する 土 地 で 日 影 の 生 ずるもの の 地 盤 面 並 びに 地 表 面 より1m 以 上 低 い 場 合 の 連 接 する 範 囲 について (A) 対 象 建 築 物 の 敷 地 と 日 影 の 生 ずる 敷 地 連 接 地 との 関 係 は 8 時 から 16 時 までの 日 影 の 生 ずる 範 囲 で 日 影 の 及 ぶ 敷 地 を 単 位 として その 現 況 地 盤 並 びに 地 表 面 の 高 さ の 比 較 による(1 14までの 敷 地 ) 例 1の 敷 地 に 対 しては(5 1)/2=2m 例 10の 敷 地 に 対 しては(3 1)/2=1m (B) 隣 地 又 は 連 接 地 の 地 盤 面 並 びに 地 表 面 の 高 さの 算 定 は 敷 地 単 位 とする イ) 建 築 物 がある 場 合 は 法 別 表 4による 平 均 地 盤 面 の 算 定 により 地 盤 面 の 高 さを 算 定 する ロ) 建 築 物 がない 場 合 は 平 均 地 表 面 とする (C) 隣 地 又 は 連 接 地 の 敷 地 境 界 が 明 らかでない 場 合 現 況 地 盤 面 で8 時 から 16 時 までの 日 影 の 生 ずる 範 囲 とし その 平 均 地 表 面 とする 53
11-6 法 第 56 条 の2における 規 制 対 象 建 築 物 の 事 例 1 既 存 建 築 物 に 増 築 等 の 工 事 をする 場 合 法 第 3 条 第 3 項 増 築 等 ( 大 規 模 な 修 繕 模 様 替 を 含 む )の 工 事 をする 建 築 物 が 規 制 対 象 建 築 物 であれば 建 築 物 全 体 が 規 制 の 対 象 となる ( 注 ) 既 存 建 築 物 が 不 適 格 であれば 増 築 等 の 工 事 は 原 則 としてできない 2 建 築 物 が 対 象 区 域 の 内 外 にわたる 場 合 区 域 外 の 部 分 が 規 制 対 象 外 でも 建 築 物 全 体 として 規 制 の 対 象 となる 高 さ 10m を 超 える 部 分 が 規 制 対 象 外 にあっても 対 象 区 域 内 に 日 影 が 及 ぶ 場 合 は 建 築 物 全 体 として 規 制 の 対 象 となる 3 同 一 敷 地 内 で 別 棟 の 建 築 物 を 増 築 する 場 合 法 第 56 条 の2 第 2 項 増 築 等 をする 建 築 物 が 規 制 対 象 建 築 物 であれば 既 存 の 建 築 物 を 含 めた 複 合 日 影 が 規 制 の 対 象 となる 既 存 の 建 築 物 の 規 模 が 規 制 対 象 建 築 物 であれば 増 築 等 の 建 築 物 を 含 め た 複 合 日 影 が 規 制 の 対 象 となる ( 注 ) 既 存 建 築 物 の 日 影 が 不 適 格 であれば 増 築 の 工 事 は 原 則 としてできない 54
4 高 さ 10m 以 下 の 建 築 物 が 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 に 日 影 をおよぼす 場 合 法 第 56 条 の2 第 4 項 当 該 建 築 物 は 日 影 規 制 の 対 象 とはならない 55
11-7 規 制 適 用 の 有 無 法 第 56 条 の2 法 別 表 第 4 条 例 第 19 条 の2 1 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 内 に 建 築 物 がある 場 合 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 建 築 物 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 軒 高 7m を 超 える 階 数 3 以 上 ( 地 階 を 除 く) 高 さが 10m を 超 える 高 さが 10m 以 下 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 区 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 対 象 区 域 外 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 準 工 業 地 域 対 象 区 域 2 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 以 外 の 地 域 内 に 建 築 物 がある 場 合 建 築 物 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 準 工 業 地 域 対 象 区 域 外 高 さが 10m 以 下 軒 高 7m を 超 える 階 数 3 以 上 ( 地 階 を 除 く) 高 さが 10m を 超 える 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 区 域 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 準 工 業 地 域 対 象 区 域 外 対 象 区 域 日 影 を 生 じさせる 区 域 規 制 を 受 ける 規 制 を 受 けない 56