IWATE MEDICAL UNIVERSITY NEWS 2015. 2 No. 461 発 行 者 理 事 長 学 長 小 川 彰
小 笠 原 邦 昭 冒 頭 で 結 論 めいたことを 書 きますが 脳 卒 中 は 予 防 できる! 少 なくとも がん よりも 予 防 が 可 能 な 病 気 と 言 っても 過 言 ではありません 岩 手 県 は 脳 卒 中 による 死 亡 率 が 全 国 でワースト1であり これに 伴 い 行 政 が 中 心 となって 岩 手 県 脳 卒 中 予 防 県 民 会 議 なるものを 設 立 しました しかし 何 よりも 各 県 民 個 人 の 日 常 生 活 の 地 道 な 努 力 がワースト1を 脱 却 する 唯 一 の 方 法 です それでは 脳 卒 中 とはどういうものでしょうか? 読 んで 字 の あた ごとく 脳 に 何 かが 突 然 ( 卒 ) 中 る という 病 気 です 頭 蓋 骨 の 外 から 脳 に 何 かが 中 ることはないので 脳 の 中 で 突 然 事 件 がおこると 解 釈 します 何 の 事 件 かというと 脳 の 血 管 が 破 けるあるいは 詰 まる ことです 脳 の 血 管 が 破 ける 病 気 は と に 分 けられます はにある 細 い 血 管 が 突 然 破 けて 血 の 塊 を 作 ります( 図 1) 血 の 塊 は 脳 を 破 壊 し これによる 症 状 が 出 現 します 具 体 的 には 片 方 の 手 足 の 麻 痺 言 葉 の 障 害 等 です 最 重 症 型 は 死 に 至 ります 脳 内 出 血 の 最 大 の 原 因 は 数 年 以 上 に 及 ぶ 高 血 圧 です きちんと 血 圧 を 下 げていれば 脳 内 出 血 は 防 げます 一 方 は 脳 の 表 面 の 太 い 動 脈 が 突 然 破 けて 脳 の 表 面 にまるで 赤 インクをぶっかけたよう な 出 血 をします( 図 2) 2 岩 手 医 科 大 学 報 No.461
基 本 的 に 脳 を 破 壊 しませんので 手 足 の 麻 痺 言 葉 の 障 害 等 を 起 こしませんが 破 けた 瞬 間 に 突 然 死 する ことがあります くも 膜 下 出 血 の 原 因 は 先 天 的 にできている 脳 動 脈 瘤 の 破 裂 です 従 って 後 天 的 に 出 現 する 高 血 圧 が 原 因 の 脳 内 出 血 と 異 なり 生 活 習 慣 の 改 善 という 個 人 の 努 力 ではくも 膜 下 出 血 になることを 予 防 できません また 脳 動 脈 瘤 をできなくする 方 法 あるいは 大 きくなるのを 止 める 方 法 もありません 脳 卒 中 のなかで 唯 一 個 人 の 日 常 生 活 の 努 力 で 防 げない 疾 患 です ではどうすればいいでしょうか? 今 日 ではMRIという 身 体 に 全 く 痛 みを 与 えることなく 脳 の 血 管 をみることのできる 方 法 があります 総 合 病 院 のみならず 脳 神 経 系 の 開 業 医 院 にもありますので 心 配 な 方 は 一 度 MRIを 行 うことをお 勧 めします 脳 動 脈 瘤 が 未 破 裂 の 状 態 でみつかれば 外 科 的 処 置 をして 破 裂 するのを 予 防 することができます ただし も し 未 破 裂 の 状 態 の 脳 動 脈 瘤 が 見 つかった 時 の 心 構 え( 手 術 を 受 け 入 れる)をしないで 安 易 に 検 査 をする ことはお 勧 めしません 脳 卒 中 もう 一 つの 原 因 脳 の 血 管 が 詰 まる 病 気 を とい います( 図 3) 脳 に 限 らず 人 間 の 体 は 血 液 から 栄 養 をもらってい ますので 血 管 が 詰 まればどの 臓 器 であれ 死 んでしまいます 脳 はすべての 臓 器 のなかで 最 も 血 が 来 ない ということに 弱 くできて います 脳 梗 塞 の 症 状 は 脳 内 出 血 と 似 ており 症 状 だけでは 区 別 で きません ただ 脳 梗 塞 は 前 触 れとして 手 足 の 麻 痺 言 葉 の 障 害 等 が 数 秒 から 数 分 間 だけ 出 現 して 完 全 に 消 える 一 過 性 脳 虚 血 発 作 と いうものがあります この 前 触 れのうちに 専 門 医 できちんと 治 療 す ればその 後 にくる 重 症 な 発 作 を 予 防 できます 脳 の 血 管 が 詰 まる 原 因 には2つあります 1つは 動 脈 硬 化 により 脳 を 栄 養 する 血 管 が 徐 々に 詰 まっていくものです もう 一 つは 心 臓 に 不 整 脈 があり このため 心 臓 内 に 血 栓 が 作 られ これが 拍 動 にのって 脳 を 栄 養 する 動 脈 に 流 れ 込 み 脳 の 血 管 を 突 然 閉 塞 するものです いずれも 高 血 圧 糖 尿 病 喫 煙 といった 生 活 習 慣 ( 病 )がその 原 因 となっています 以 上 のように3つの 脳 卒 中 の 中 で 脳 内 出 血 と 脳 梗 塞 は 生 活 習 慣 ( 病 )が 原 因 です しかもその 最 大 の ものは 高 血 圧 です さらに 脳 内 出 血 と 脳 梗 塞 は 脳 卒 中 の90%を 占 めます 従 って 高 血 圧 を 予 防 あ るいはきちんと 治 療 することは 脳 卒 中 の 予 防 に 繋 がることがおわかりいただけると 思 います 高 血 圧 喫 煙 習 慣 糖 尿 病 飲 酒 不 整 脈 運 動 不 足 食 事 の 塩 分 糖 分 は 控 えめに 適 度 な 運 動 を 心 がけましょう! 岩 手 医 科 大 学 報 2015. 2 3
4 岩 手 医 科 大 学 報 No.461
エフエム 岩 手 ラジオ 番 組 岩 手 医 科 大 学 ~いのちから~ 2015 年 3 月 の 放 送 予 定 ( 毎 週 日 曜 9:30 ~9:55) 岩 手 医 科 大 学 報 2015. 2 5
岩 手 医 科 大 学 募 金 状 況 報 告 6 岩 手 医 科 大 学 報 No.461
合 計 479 376,342,000 120 th NEWS 岩 手 医 科 大 学 報 2015. 2 7
86 法 医 学 講 座 法 医 学 講 座 は6 人 の 職 員 でひっそりと 研 究 教 育 司 法 解 剖 をおこなっております 場 所 は 矢 巾 キャンパ ス 西 研 究 棟 2 階 の 一 番 奥 になります 又 西 講 義 実 習 棟 からはみ 出 した 建 屋 がありまして この 出 っ 張 り 部 分 に 法 医 解 剖 室 があります 解 剖 室 が 内 丸 キャンパス 5 号 館 1 階 にあった 当 時 は 相 当 雰 囲 気 と 臭 気 が ありましたが 現 在 は 国 内 でもトップクラスに 明 るく 衛 生 的 な 解 剖 室 になっております 解 剖 室 にはご 遺 体 専 用 CTがあり 画 像 診 断 に 使 われ ています 薬 毒 物 検 査 のシステムも 他 県 に 比 較 すると かなり 充 実 しております この 様 に 法 医 学 は 基 礎 講 座 に 分 類 されておりますが 司 法 解 剖 という 実 務 を 抱 え る 風 変 わりの 講 座 です 守 備 範 囲 は 岩 手 県 全 域 と 時 々 青 森 県 です 残 念 ながらテレビドラマのようなスリル やサスペンスはありません 解 剖 数 は 年 々 増 加 傾 向 で 海 宝 漬 ならぬ 解 剖 漬 け になりつつあります ( 教 授 出 羽 厚 二 ) 薬 剤 部 ( 薬 務 管 理 部 門 ) 薬 剤 部 は 薬 剤 師 66 名 事 務 員 15 名 在 籍 しています 患 者 さんの 安 全 確 保 と 薬 物 療 法 への 責 任 医 療 の 質 向 上 への 寄 与 を 薬 剤 部 の 理 念 とし 日 々 業 務 に 取 り 組 んでいます 今 回 より5 回 にわたり 部 門 別 ( 薬 務 管 理 薬 剤 管 理 指 導 調 剤 製 剤 循 環 器 歯 科 花 巻 ) に 薬 剤 部 を 紹 介 してまいります 薬 務 管 理 部 門 の 薬 務 室 では 主 に 薬 事 委 員 会 の 事 務 局 業 務 電 子 カルテなどの 薬 品 マスタ 管 理 薬 務 連 絡 を 通 じて 医 薬 品 に 関 する 情 報 提 供 をしています また 医 療 用 麻 薬 の 管 理 記 録 を 行 い 麻 薬 事 故 の 未 然 防 止 とともに 適 正 使 用 に 寄 与 しています 医 薬 品 管 理 室 で は 注 射 薬 調 剤 と 医 薬 品 の 購 入 や 在 庫 管 理 各 部 署 への 供 給 を 行 っています 特 に 毒 薬 や 向 精 神 薬 特 定 生 物 由 来 製 品 といった 法 的 規 制 のある 医 薬 品 について は 保 管 管 理 帳 簿 管 理 を 徹 底 しています 医 師 看 護 師 事 務 部 門 などと 連 携 をとりながら 患 者 さんに 安 全 で 適 正 な 薬 物 療 法 を 提 供 できるよう 貢 献 していきたいと 思 います ( 主 任 薬 剤 師 森 薫 ) 看 護 部 ( 泌 尿 器 科 外 来 ) 泌 尿 器 科 では 腎 尿 路 生 殖 器 系 の 疾 患 腎 不 全 腎 移 植 また 大 学 病 院 の 特 殊 性 から 癌 治 療 に 力 を 入 れ ています 癌 治 療 は 多 岐 に 渡 り 年 齢 や 癌 の 進 行 状 況 によって 治 療 法 が 選 択 されています 近 年 在 院 日 数 の 短 縮 に 伴 い 医 療 依 存 度 が 高 い 状 態 で 退 院 され 外 来 中 心 で 治 療 をする 患 者 さんが 増 えてきています 私 たちは 短 時 間 の 関 わりの 中 で も 信 頼 関 係 を 築 き 患 者 さん ご 家 族 が 安 心 して 治 療 看 護 が 受 けられるよう 常 に 傍 らで 見 守 り 援 助 することが 外 来 看 護 師 の 重 要 な 役 割 だと 感 じていま す また 診 察 では 羞 恥 心 を 伴 うものが 多 く 患 者 さ んのほとんどが 不 安 や 恥 じらいを 感 じているため 少 しでもリラックスできるようにBGM アロマセラ ピー 季 節 の 装 飾 を 施 し 環 境 調 整 にも 取 り 組 んでい ます 煩 雑 な 外 来 の 中 でも 患 者 さんとの 時 間 を 大 切 にし 笑 顔 と 元 気 で 少 しでも 患 者 さんを 癒 し 治 療 の 力 になれるよう 頑 張 っていきたいです ( 主 任 看 護 師 遠 藤 恵 美 子 ) 8 岩 手 医 科 大 学 報 No.461
理 事 会 報 告 11 月 定 例 (11 月 25 日 開 催 ) 1. 教 員 の 人 事 について 医 学 部 整 形 外 科 学 講 座 講 座 内 教 授 一 戸 貞 文 ( 前 同 講 座 特 任 准 教 授 ) ( 発 令 年 月 日 平 成 27 年 1 月 1 日 付 ) 薬 学 部 機 能 生 化 学 講 座 教 授 中 西 真 弓 ( 現 同 講 座 准 教 授 ) ( 発 令 年 月 日 平 成 27 年 4 月 1 日 付 ) 2. 教 育 職 員 の 定 員 に 関 する 規 程 の 一 部 改 正 について 教 養 教 育 センター 人 間 科 学 科 心 理 学 分 野 を 心 理 学 行 動 科 学 分 野 に 改 称 することとして 教 育 職 員 の 定 員 に 関 する 規 程 を 一 部 改 正 3. 平 成 26 年 度 給 与 改 定 及 び12 月 期 末 勤 勉 手 当 等 の 支 給 について 4. 矢 巾 新 病 院 建 設 に 係 る 特 別 高 圧 引 込 み 負 担 について 5.スマートエネルギーシステム 導 入 促 進 事 業 の 進 め 方 について 12 月 定 例 (12 月 22 日 開 催 ) 1. 教 員 の 人 事 について 医 学 部 腫 瘍 内 科 学 科 教 授 伊 藤 薫 樹 ( 前 内 科 学 講 座 血 液 腫 瘍 内 科 分 野 准 教 授 ) 統 合 基 礎 講 座 病 理 学 講 座 機 能 病 態 学 分 野 講 座 内 教 授 佐 藤 孝 ( 前 同 分 野 准 教 授 ) 医 学 部 心 臓 血 管 外 科 学 講 座 講 座 内 教 授 猪 飼 秋 夫 ( 前 同 講 座 准 教 授 ) ( 発 令 年 月 日 平 成 27 年 1 月 1 日 付 ) 教 養 教 育 センター 人 間 科 学 科 心 理 学 行 動 科 学 分 野 准 教 授 相 澤 文 恵 ( 現 口 腔 医 学 講 座 予 防 歯 科 学 分 野 助 教 ) ( 発 令 年 月 日 平 成 27 年 4 月 1 日 付 ) 2. 経 理 規 程 の 一 部 改 正 等 について 学 校 法 人 会 計 基 準 の 改 正 及 び 文 言 整 理 のため 経 理 規 程 並 びに 減 価 償 却 に 関 する 内 規 を 一 部 改 正 岩 手 医 科 大 学 報 編 集 委 員 小 川 彰 菊 池 初 子 影 山 雄 太 江 刺 家 和 恵 松 政 正 俊 佐 々 木 さき 子 齋 野 朝 幸 米 澤 裕 司 小 山 薫 佐 々 木 忠 司 藤 本 康 之 畠 山 正 充 佐 藤 仁 大 須 賀 志 穂 成 田 欣 弥 武 藤 千 恵 子 山 尾 寿 子 野 里 三 津 子 編 集 後 記 立 春 は 特 定 の 暦 日 だけではなく 最 も 寒 い 時 期 から 徐 々に 暖 かくなる 期 間 も 指 すとの こと そんな 春 立 つ2 月 は 落 ち 着 かないもの である 大 学 では 進 級 判 定 や 再 試 験 が 行 わ れ 新 入 生 を 迎 える 準 備 も 始 まる 大 事 な 時 であるが 寒 さで 縮 こまった 身 体 は 本 調 子 とはほど 遠 い しかし 一 つひとつ 事 が 収 まるにつれ 暖 かく 初 々しい 春 の 近 づきを 実 感 します 本 号 では そんな 時 季 に 相 応 しい 表 紙 写 真 を 選 びました 特 集 脳 卒 中 は 予 防 できる! と すこやかスポット 医 学 講 座 を 熟 読 され 健 やかな 春 を 迎 えていただければ 幸 いです ( 編 集 委 員 松 政 正 俊 ) 岩 手 医 科 大 学 報 第 461 号 発 行 年 月 日 平 成 27 年 2 月 28 日 発 行 者 学 長 小 川 彰 編 集 岩 手 医 科 大 学 報 編 集 委 員 会 事 務 局 企 画 部 企 画 調 整 課 盛 岡 市 内 丸 19-1 TEL. 019-651-5111( 内 線 7023) FAX. 019-624-1231 E-mail: kikaku@j.iwate-med.ac.jp 印 刷 河 北 印 刷 株 式 会 社 盛 岡 市 本 町 通 2-8-7 TEL. 019-623-4256 E-mail: office@kahoku-ipm.jp 岩 手 医 科 大 学 報 2015. 2 9
52 循 環 器 診 療 では ハートチーム と 構 造 的 心 疾 患 カテーテル 治 療 がトピックスになって います これは 各 科 医 師 や 各 職 種 スタッフから 構 成 されるチーム 医 療 と 弁 膜 症 などへの 先 進 的 なカテーテル 治 療 との 結 びつきが 必 須 だから です 循 環 器 医 療 センターでもハートチームで の 先 進 的 なカテーテル 治 療 が 始 まっています 近 年 大 動 脈 弁 狭 窄 症 が 年 々 増 加 しています 65 歳 以 上 の 約 3%で 300 万 人 弱 の 罹 患 数 が 考 えられています 加 齢 変 性 で 生 じるタイプが 多 く 当 センター 心 臓 血 管 外 科 での 大 動 脈 弁 置 換 術 症 例 も 毎 年 増 加 しています 狭 心 痛 失 神 心 不 全 が 生 じてから 手 術 を 受 けないと 平 均 余 命 約 2 年 の 重 篤 な 進 行 性 疾 患 です 大 動 脈 弁 狭 窄 症 の 初 期 診 断 には まず 簡 便 な 聴 診 が 大 切 です 胸 骨 左 縁 から 上 位 胸 骨 右 縁 に かけて 狭 窄 大 動 脈 弁 を 通 過 する 高 速 血 流 を 駆 出 性 収 縮 期 雑 音 として 聴 取 する 事 が 診 断 に 結 び つきます 次 に 経 胸 壁 心 エコー 図 で 狭 窄 した 大 動 脈 弁 を 描 出 し ドプラ 法 で 大 動 脈 弁 最 高 流 速 4m/s 以 上 平 均 圧 較 差 40mmHg 以 上 連 続 の 式 で 大 動 脈 弁 口 面 積 1.0cm2 以 下 であると 高 度 大 動 脈 弁 狭 窄 と 診 断 されます さらに320 列 CTで の 大 動 脈 弁 と 大 動 脈 弁 複 合 体 の 評 価 全 身 動 脈 の 評 価 などが 詳 細 に 行 われます 高 度 大 動 脈 弁 狭 窄 症 の 治 療 は 開 心 術 での 人 工 弁 置 換 術 が 標 準 です しかし 上 行 大 動 脈 石 灰 化 肺 疾 患 合 併 高 齢 脆 弱 性 などで 開 心 術 が 困 難 な 症 例 も 少 なくありません このような 症 例 の 治 療 として 日 本 では2013 年 10 月 から 経 カ テーテル 的 大 動 脈 弁 留 置 術 (TAVI) が 認 可 され ました TAVIには 動 脈 の 状 態 により 経 大 腿 アプ ローチと 経 心 尖 アプローチがあります TAVIは 手 術 侵 襲 を 軽 減 しますが 大 動 脈 弁 を 押 し 広 げ ながら 生 体 弁 を 留 置 する 方 法 で 合 併 症 リスクも 高 く ハートチームでの 術 前 術 中 の 詳 細 な 評 価 が 必 要 になります 循 環 器 医 療 センターでは 2013 年 12 月 末 に 北 日 本 でのTAVI 第 1 例 目 を 行 いました 2015 年 1 月 現 在 で 経 大 腿 アプローチ8 例 経 心 尖 アプ ローチ8 例 の 計 16 例 に 施 行 しています 大 動 脈 弁 狭 窄 症 は 今 後 も 増 加 しますが 治 療 も 進 化 しています まず 基 本 的 かつ 簡 便 な 聴 診 をしっかり 行 う 事 がすぐ 診 断 につながります もし 気 になる 心 雑 音 を 聴 取 しましたら 心 血 管 腎 内 分 泌 内 科 外 来 循 環 器 内 科 外 来 のいずれで も 平 日 は 午 前 午 後 とも 対 応 しておりますので 是 非 御 相 談 下 さい 10 岩 手 医 科 大 学 報 No.461