西 予 市 人 口 ビジョン 28 年 3 月 西 予 市
目 次 西 予 市 のお 財 布 事 情... 1 Ⅰ 人 口 ビジョン 策 定 の 目 的... 2 Ⅱ 西 予 市 の 人 口 動 向... 2 1. 人 口 推 移... 2 2. 自 然 増 減... 6 3. 社 会 増 減... 10 Ⅲ 西 予 市 の 将 来 人 口 推 計... 12 1. 市 全 体... 12 ア 推 計 の 条 件... 12 イ 市 全 体 の 人 口 推 移... 12 ウ 年 齢 階 層 別 人 口 ( 高 位 推 計 )... 13 2. 旧 町 別 ( 明 浜 町 宇 和 町 野 村 町 城 川 町 三 瓶 町 )( 高 位 推 計 )... 13 Ⅳ 人 口 減 少 課 題 が 与 える 影 響... 15 Ⅴ 人 口 の 将 来 展 望... 15 1. 市 民 意 識 調 査 から 得 られた 市 民 ニーズ... 15 ア 結 婚 出 産 子 育 て... 15 イ 社 会 移 動... 15 ウ 地 域 連 携... 16 2. 西 予 市 が 目 指 す 姿... 16
西 予 市 のお 財 布 事 情 合 併 から 12 年 旧 5 町 の 旧 体 制 からの 脱 却 が 十 分 できていなく 均 衡 ある 発 展 を 望 む 声 に 対 応 したまちづくりを 借 金 ( 合 併 特 例 債 等 )して ハード ソフトの 両 事 業 に 取 り 組 ん できた 26 年 (2014 年 )の 一 般 会 計 の 歳 出 総 額 は 28,243,620 千 円 となってい る 一 方 歳 入 総 額 は 29,217,490 千 円 で その 内 自 主 財 源 は 20.6%の 6,020,500 千 円 しか なく 残 りの 79.4%の 23,196,990 千 円 は 依 存 財 源 ( 地 方 交 付 税 や 国 や 県 からの 補 助 金 市 債 いわゆる 借 金 )となっている 市 債 は 4,168,350 千 円 で 毎 年 歳 出 額 の 約 14%を 借 金 で 賄 っている こういったことで 財 政 状 況 は 徐 々に 厳 しくなり このままでは 基 金 ( 貯 金 ) が 今 から 15 年 後 の 43 年 (2031 年 )には 枯 渇 し 収 入 以 上 の 支 出 をすると 借 金 ば かりが 増 えることになる この 状 況 を 打 開 するには これまで 以 上 に 節 約 をして 一 刻 も 早 く 稼 ぐ 力 をつけて 税 収 を 増 すことが 急 務 である 財 政 状 況 の 安 定 と 経 済 状 況 を 好 転 させることが 人 口 減 少 の キーワードとなる 1 26 年 (2014 年 ) 歳 出 決 算 人 件 費 4,520,390 千 円 公 債 費 3,772,680 千 円 市 債 を 返 済 するための 費 用 扶 助 費 3,104,360 千 円 生 活 教 育 医 療 費 等 への 支 援 費 普 通 建 設 事 業 費 5,692,280 千 円 明 浜 小 学 校 校 舎 新 築 野 村 小 学 校 施 設 整 備 野 村 地 域 教 育 福 祉 複 合 施 設 等 物 件 費 3,567,140 千 円 委 託 料 光 熱 水 費 臨 時 職 員 の 賃 金 等 繰 出 金 3,037,800 千 円 国 民 健 康 保 険 事 業 特 別 会 計 繰 出 補 助 費 等 2,799,360 千 円 宇 和 病 院 会 計 負 担 金 道 路 事 業 負 担 金 等 積 立 金 1,013,550 千 円 公 共 施 設 整 備 ジオパーク 体 育 施 設 整 備 財 政 調 整 基 金 積 立 等 その 他 ( 投 資 及 び 出 資 金 ) 736,060 千 円 宇 和 病 院 会 計 出 資 金 等 歳 出 総 額 28,243,620 千 円 市 民 1 人 あたりに 市 の 財 政 状 況 を 換 算 すると( 26 年 決 算 時 ) 市 民 1 人 あたりが 納 めた 市 税 市 民 1 人 あたりに 使 われたお 金 市 民 1 人 あたりの 借 入 金 残 高 市 民 1 人 あたりの 財 産 ( 有 価 証 券 出 資 金 基 金 ) ( 土 地 建 物 山 林 立 木 など 金 銭 管 理 していないものは 除 く) 76,000 円 687,000 円 1,186,000 円 342,000 円 1 広 報 せいよ 2015 年 11 月 号 参 照 1
Ⅰ 人 口 ビジョン 策 定 の 目 的 16 年 (2004 年 )に 合 併 して 以 降 西 予 市 の 人 口 は 12 年 間 で 約 7,000 人 減 少 し ている 人 口 は 減 少 するだけが 問 題 ではなく 年 齢 構 成 も 西 予 市 の 将 来 に 大 きく 影 響 す る 市 民 が 安 心 して 将 来 持 続 可 能 な 西 予 市 で 暮 らすためには 人 口 減 少 という 根 本 的 課 題 に 対 応 できる 政 策 を 今 から 中 長 期 的 な 観 点 から 検 討 し 早 期 に 政 策 を 実 施 する 必 要 があ る 一 方 国 は 地 方 創 生 で 東 京 一 極 集 中 の 是 正 や 地 方 における 雇 用 の 創 出 等 地 方 に おける 様 々な 政 策 による 効 果 を 集 約 するという 目 標 を 掲 げており 地 方 が 活 性 化 するチ ャンスと 捉 え 西 予 市 の 田 舎 をブランドとして 活 用 しながら 西 予 市 の 創 生 を 行 う そのため 国 の まち ひと しごと 創 生 長 期 ビジョン の 趣 旨 を 勘 案 しつつ 西 予 市 における 人 口 の 現 状 分 析 を 行 い 人 口 減 少 が 引 き 起 こす 課 題 及 び 影 響 を 市 民 と 行 政 が 共 通 認 識 し 将 来 目 指 す 方 向 と 人 口 の 将 来 展 望 を 示 すことを 目 的 として 人 口 ビジョンの 策 定 を 行 う 策 定 した 人 口 ビジョンを 踏 まえて 将 来 目 指 す 方 向 へ 今 後 5 年 間 の 効 率 的 かつ 効 果 的 な 戦 略 西 予 市 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 を 策 定 し 人 口 減 少 社 会 に 即 した まちづくりを 行 い 西 予 市 が 成 長 する 活 力 を 取 り 戻 すことを 目 的 とする Ⅱ 西 予 市 の 人 口 動 向 人 口 減 少 の 分 析 1. 人 口 推 移 16 年 (2004 年 ) 合 併 以 降 も 人 口 は 減 少 を 続 け 27 年 (2015 年 )まで 合 併 時 から1 割 強 の 人 口 が 減 少 している 一 言 に 人 口 減 少 と 言 っても 減 少 する 年 代 によって 影 響 の 出 方 は 変 わり 年 少 人 口 (0~14 歳 )が 減 れば 将 来 に 大 きな 影 響 を 与 え 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 )が 減 れば 労 働 力 が 減 ることとなり 地 域 経 済 に 悪 影 響 を 与 え 老 年 者 人 口 (65 歳 以 上 )が 減 れば 周 辺 部 の 地 域 コミュニティを 支 えている 世 代 であること から 地 域 コミュニティの 衰 退 につながる 本 市 では 特 に 0~29 歳 は 1980 年 と 比 較 して 半 分 以 上 減 少 しており 60 歳 以 上 が 増 加 し ている 状 況 で 少 子 高 齢 化 が 顕 著 に 表 れている 世 帯 数 をみてみると 合 併 時 とほとんど 変 わっておらず 1 世 帯 における 人 数 が 減 り 独 居 世 帯 数 が 増 えている 高 齢 化 率 は 27 年 (2015 年 )で 市 全 体 は 39.6%になっており 男 性 は 34.6% 女 性 は 44.2%で 女 性 の 高 齢 化 率 は 2 人 に1 人 が 65 歳 以 上 という 状 況 が 目 前 まで 迫 っている 人 口 の 減 少 と 高 齢 化 から 高 齢 の 女 性 独 居 世 帯 が 増 えていることがうかがえる 総 人 口 は 生 産 年 齢 人 口 (15 歳 ~64 歳 )の 減 少 と 同 様 に 減 少 し 子 どもを 産 み 育 て 地 域 経 済 を 支 える 世 代 が 減 少 していることがうかがえる また 1980 年 には 年 少 人 口 (0~14 2
歳 )が 老 年 人 口 を 上 回 っていたが 年 少 人 口 の 減 少 によって 1990 年 には 逆 転 している 若 年 生 産 年 齢 人 口 の 減 少 が 年 少 人 口 の 減 少 につながっている 状 況 で 人 口 減 少 が 進 む 要 因 となっている 行 政 区 別 に 見 てみると 施 設 等 を 除 く 行 政 区 は 27 年 4 月 1 日 現 在 で 332 行 政 区 あ り 50 人 以 下 の 行 政 区 は 117 行 政 区 で そのうち 16 行 政 区 は 10 人 以 下 の 行 政 区 となっ ている 5 町 別 で 50 人 以 下 の 行 政 区 が 占 める 割 合 は 城 川 町 で 59.0% 野 村 町 で 51.5% となっており 少 人 数 で 構 成 する 行 政 区 が 半 分 以 上 を 占 めている また 人 口 50 人 以 下 の 117 行 政 区 のうち 65 歳 以 上 が 半 分 以 上 を 占 める 行 政 区 は 58.1%になっており 人 口 が 少 なく さらに 高 齢 者 が 占 める 割 合 が 多 いことが 分 かる このままの 状 態 で 推 移 すると 最 低 限 の 日 常 生 活 を 維 持 することが 困 難 となる 可 能 性 がある 合 併 後 人 口 推 移 50,000 47,034 45,000 40,000 40,548 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 24,895 22,139 21,428 19,120 女 男 人 口 0 西 予 市 住 民 基 本 台 帳 参 照 ( 毎 年 3 月 31 日 時 点 人 口 日 本 人 のみ) 3
2004 年 16 年 21 年 26 年 27 年 2015 年 (2004 年 ) (2009 年 ) (2014 年 ) (2015 年 ) 減 少 率 男 22,139 人 20,667 人 19,430 人 19,120 人 13.6% 女 24,895 人 23,348 人 21,743 人 21,428 人 13.9% 人 口 47,034 人 44,015 人 41,173 人 40,548 人 13.8% 世 帯 数 18,401 世 帯 18,569 世 帯 18,429 世 帯 18,337 世 帯 1980 年 人 口 ピラミッド 男 女 3,000 45 159 421 771 1,040 1,276 1,335 1,705 2,231 2,078 1,758 1,518 1,931 1,549 991 1,731 2,168 2,100 1,806 2,000 1,000 0 90 歳 以 上 85~89 歳 80~84 歳 75~79 歳 70~74 歳 65~69 歳 60~64 歳 55~59 歳 50~54 歳 45~49 歳 40~44 歳 35~39 歳 30~34 歳 25~29 歳 20~24 歳 15~19 歳 10~14 歳 5~9 歳 0~4 歳 0 1,000 2,000 3,000 90 288 656 940 1,382 1,758 1,847 2,183 2,537 2,309 1,980 1,675 1,869 1,619 1,082 1,649 1,987 2,006 1,705 4
2010 年 人 口 ピラミッド 男 女 0 1,000 2,000 3,000 230 517 1,137 1,486 1,472 1,422 1,915 1,667 1,379 1,154 1,036 1,047 1,033 775 693 922 931 866 723 90 歳 以 上 85~89 歳 80~84 歳 75~79 歳 70~74 歳 65~69 歳 60~64 歳 55~59 歳 50~54 歳 45~49 歳 40~44 歳 35~39 歳 30~34 歳 25~29 歳 20~24 歳 15~19 歳 10~14 歳 5~9 歳 0~4 歳 745 1,173 1,872 2,055 1,897 1,683 1,900 1,683 1,317 1,140 1,004 1,044 946 716 644 961 878 709 684 3,000 2,000 1,000 0 (%) 高 齢 化 率 45.0 42.5 40.0 37.5 35.0 32.5 30.0 16 年 (200 4 年 ) 17 年 (200 5 年 ) 18 年 (200 6 年 ) 19 年 (200 7 年 ) 20 年 (200 8 年 ) 21 年 (200 9 年 ) 22 年 (201 0 年 ) 23 年 (201 1 年 ) 24 年 (201 2 年 ) 25 年 (201 3 年 ) 26 年 (201 4 年 ) 27 年 (201 5 年 ) 高 齢 化 率 32.9 33.4 33.9 34.6 35.1 35.6 36.1 36.2 36.8 37.7 38.8 39.6 5
50 人 以 下 の 行 政 区 数 行 政 区 数 50 人 以 下 の 行 政 区 内 10 人 以 下 の 行 政 区 50 人 以 下 の 行 政 区 率 内 10 人 以 下 の 行 政 区 率 明 浜 町 28 0 0 0.0% 0.0% 宇 和 町 94 13 1 13.8% 7.7% 野 村 町 130 67 11 51.5% 16.4% 城 川 町 61 36 4 59.0% 11.1% 三 瓶 町 19 1 0 5.3% 0.0% 計 332 117 16 35.2% 13.7% 施 設 組 外 の 行 政 区 は 除 く 2. 自 然 増 減 市 民 に 対 して 独 身 でいる 理 由 2を 聞 くと 相 手 にめぐり 会 わない や 結 婚 するには ま だ 若 い 等 の 理 由 が 多 くなっている 初 婚 年 齢 は 男 性 で 30 歳 を 超 え 女 性 では 約 29 歳 と なっており 晩 婚 化 が 続 いていることによって 急 いで 結 婚 する 必 要 がないという 考 え 方 が 広 がっていることが 予 測 される 一 方 結 婚 資 金 が 足 りないという 経 済 的 な 理 由 をあげ る 人 もおり たとえ 結 婚 しても 子 どもを 育 てるための 経 済 的 余 裕 がなく 理 想 の 子 ども の 数 を 実 現 できない 可 能 性 がある また 未 婚 者 に 結 婚 に 関 する 考 えを 聞 くと 約 76%は いずれ 結 婚 するつもり 約 15%は 一 生 結 婚 するつもりはない と 回 答 している 結 婚 しない 理 由 として 結 婚 する 必 要 性 を 感 じない 自 由 さ 趣 味 をあげる 人 が 多 い 結 果 となっている 出 生 については 16 年 (2004 年 )の 合 併 時 と 比 較 し 出 生 者 数 は 市 全 体 では 約 25% 減 少 している 旧 町 別 の 内 訳 では 三 瓶 町 が 47.8% 城 川 町 では 88.0% 3 も 減 少 しており この2 町 については 出 生 者 数 の 減 少 は 特 に 深 刻 となっている また 宇 和 町 城 川 町 三 瓶 町 では 25 年 (2013 年 )から 26 年 (2014 年 )の 出 生 者 数 が 大 幅 に 減 少 している 国 の 第 1 子 出 生 時 の 母 の 平 均 年 齢 と 合 計 特 殊 出 生 率 の 関 係 では 第 1 子 出 生 時 の 母 の 平 均 年 齢 が 上 がるにつれて 合 計 特 殊 出 生 率 が 低 下 していて 結 婚 と 出 産 年 齢 の 時 期 が 出 生 数 に 大 きな 影 響 を 与 えている 一 方 死 亡 については 22 年 (2010 年 )では 平 均 寿 命 が 男 性 78.4 歳 女 性 86.8 歳 4 5 となっており 17 年 (2005 年 )から 男 性 0.2 歳 女 性 0.7 歳 延 びている 死 因 に 2 西 予 市 民 の 結 婚 出 産 育 児 に 関 する 意 識 調 査 ( 27 年 6 月 実 施 ) 参 照 3 西 予 市 市 民 課 人 口 統 計 を 基 に 算 出 4 厚 生 労 働 省 22 年 市 区 町 村 別 生 命 表 参 照 5 厚 生 労 働 省 17 年 市 区 町 村 別 生 命 表 参 照 6
ついては 他 市 町 と 比 較 して 脳 血 管 疾 患 ( 脳 出 血 脳 梗 塞 等 )と 男 性 は 自 殺 が 多 い 結 果 が 出 ている 高 齢 化 率 のピークは 2025 年 の 42.1% 6 と 予 測 され ピークまでは 高 い 死 亡 者 数 で 推 移 し 出 生 数 が 伸 びない 限 り 自 然 減 少 は 続 くことになる 西 予 市 結 婚 に 関 するデータ 7 夫 初 婚 夫 再 婚 妻 初 婚 妻 再 婚 件 数 年 齢 件 数 年 齢 件 数 年 齢 件 数 年 齢 22 年 119 件 30.5 歳 28 件 43.4 歳 114 件 28.4 歳 33 件 39.7 歳 23 年 98 件 31.5 歳 26 件 44.3 歳 99 件 28.9 歳 25 件 44.9 歳 24 年 101 件 30.6 歳 32 件 42.6 歳 108 件 28.6 歳 25 件 43.7 歳 6 西 予 市 人 口 推 計 ( 高 位 推 計 ) 参 照 7 愛 媛 県 保 健 統 計 年 報 25 年 ( 24 年 ) 版 参 照 7
西 予 市 年 齢 階 層 別 未 婚 データ 8 男 性 階 層 17 年 22 年 総 数 未 婚 者 未 婚 率 総 数 未 婚 者 未 婚 率 20 歳 代 1,494 人 1,102 人 73.8% 1,097 人 793 人 72.3% 30 歳 代 1,978 人 743 人 37.6% 1,995 人 788 人 39.5% 40 歳 代 2,500 人 554 人 22.2% 2,075 人 578 人 27.9% 50 歳 代 3,507 人 506 人 14.4% 2,931 人 530 人 18.1% 60 歳 代 2,988 人 156 人 5.2% 3,322 人 293 人 8.8% 女 性 階 層 17 年 22 年 総 数 未 婚 者 未 婚 率 総 数 未 婚 者 未 婚 率 20 歳 代 1,526 人 923 人 60.5% 1,091 人 679 人 62.2% 30 歳 代 2,085 人 444 人 21.3% 1,923 人 473 人 24.6% 40 歳 代 2,437 人 212 人 8.7% 2,090 人 291 人 13.9% 50 歳 代 3,532 人 209 人 5.9% 2,924 人 189 人 6.5% 60 歳 代 3,573 人 144 人 4.0% 3,551 人 182 人 5.1% 初 産 婦 の 平 均 年 齢 ( 妊 娠 届 出 時 ) 9 平 均 年 齢 初 産 婦 数 妊 娠 届 出 数 24 年 28.6 歳 97 人 243 件 25 年 28.9 歳 86 人 227 件 26 年 28.4 歳 88 人 212 件 8 西 予 市 生 涯 学 習 課 作 成 データ 参 照 9 西 予 市 健 康 づくり 推 進 課 作 成 参 照 8
( 人 ) 300 出 生 者 数 推 移 250 200 150 100 50 0 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 明 浜 町 18 16 13 12 8 14 12 10 16 15 16 26 年 宇 和 町 135 138 147 136 141 162 127 127 133 141 125 野 村 町 57 59 65 72 38 61 54 51 53 48 44 城 川 町 25 25 16 15 15 14 18 19 10 18 3 三 瓶 町 46 38 43 37 44 32 38 28 31 41 24 合 計 281 276 284 272 246 283 249 235 243 263 212 ( 人 ) 800 700 600 500 400 300 200 100 0 16 年 17 年 18 年 死 亡 者 数 推 移 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 明 浜 町 74 86 84 76 69 75 73 75 85 82 98 26 年 宇 和 町 211 195 201 222 217 222 254 226 207 211 263 野 村 町 146 202 149 164 149 146 170 177 164 152 153 城 川 町 64 79 60 76 69 84 93 89 87 94 106 三 瓶 町 124 111 116 127 153 128 129 146 146 137 131 合 計 619 673 610 665 657 655 719 713 689 676 751 9
3. 社 会 増 減 転 出 については 市 内 に 高 等 教 育 機 関 ( 大 学 専 門 学 校 等 ) 希 望 する 職 種 がないことか ら 10 代 後 半 の 転 出 が 顕 著 で 転 出 者 の 約 24%しか 帰 ってきておらず 子 どもを 産 み 育 て る 世 代 が 転 出 しているため 出 生 数 が 増 えないという 悪 循 環 に 陥 っている さらに 65 歳 以 上 では 周 辺 地 域 における 商 店 や 医 療 機 関 の 閉 鎖 によって 生 活 の 利 便 性 が 低 下 し 市 外 にいる 子 どもを 頼 って 転 出 するケースも 増 えてきている 県 内 市 町 間 の 人 の 流 れでは 本 市 への 転 入 は 近 隣 市 町 からの 流 入 が 多 く 南 予 での 位 置 的 好 条 件 と 土 地 の 広 大 さが 影 響 していると 考 えられる 転 出 では 松 山 市 への 転 出 が 約 30% を 占 めており 愛 媛 県 内 で 最 も 多 くの 産 業 があり 利 便 性 が 高 い 松 山 市 への 転 出 が 顕 著 と なっている 転 出 先 をみてみると 産 業 が 多 い 都 市 への 転 出 が 多 いことから 仕 事 が 転 出 の 大 きな 理 由 だと 考 えられる 年 齢 階 級 別 純 移 動 数 40 20 0-20 -40-60 -80-100 -120-140 -160-180 2010 2011 2012 2013 純 移 動 数 (65 歳 ~)( 人 ) -27-22 -46-48 純 移 動 数 (15~64 歳 )( 人 ) -144-58 -85-85 純 移 動 数 (0~14 歳 )( 人 ) 15 30 20 8 10
2014 年 転 入 超 過 数 内 訳 99 人, 50.8% 26 人, 13.3% 23 人, 11.8% 19 人, 9.7% 11 人, 5.6% 10 人, 5.1% 7 人, 3.6% 1 位 大 洲 市 2 位 愛 南 町 3 位 宇 和 島 市 4 位 八 幡 浜 市 5 位 伊 予 市 6 位 鬼 北 町 7 位 その 他 2014 年 転 出 超 過 数 内 訳 その 他 178 人, 46.1% 松 山 市 105 人, 27.2% 1 位 松 山 市 2 位 今 治 市 3 位 高 松 市 4 位 内 子 町 5 位 新 居 浜 市 6 位 松 前 町 7 位 伊 方 町 8 位 岡 山 市 北 区 9 位 西 条 市 10 位 その 他 経 済 分 析 システムデータ 参 照 11
Ⅲ 西 予 市 の 将 来 人 口 推 計 人 口 推 計 1. 市 全 体 将 来 人 口 は 2060 年 まで 低 位 基 準 値 高 位 の3パターンで 推 計 する ア 推 計 の 条 件 推 計 パターン 推 計 条 件 低 位 出 生 数 が 現 在 よりも 10% 減 少 ( 合 計 特 殊 出 生 率 が 1.67 から 1.50 へ) 人 口 移 動 が 多 い 20~34 歳 で 市 外 転 出 が 現 在 よりも1% 増 加 基 準 値 現 在 の 状 況 のまま 進 んだ 場 合 高 位 2030 年 に 現 在 の 合 計 特 殊 出 生 率 1.67 から 2.00 に 段 階 的 に 上 昇 2035 年 以 降 はその 状 態 を 維 持 現 在 の 社 会 減 少 率 が 2045 年 までに 段 階 的 に 半 減 2045 年 以 降 はその 状 態 を 維 持 イ 市 全 体 の 人 口 推 移 ( 単 位 : 人 ) 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 2045 年 2050 年 2055 年 2060 年 低 位 43,456 40,548 37,227 33,697 30,284 27,173 24,436 21,751 19,426 17,426 15,614 基 準 値 43,456 40,548 37,391 34,018 30,738 27,749 25,082 22,498 20,307 18,424 16,714 高 位 43,456 40,548 37,544 34,429 31,458 28,782 26,411 24,132 22,295 20,785 19,403 人 パターン 別 人 口 推 計 45,000 43,000 41,000 39,000 37,000 35,000 33,000 31,000 29,000 27,000 25,000 23,000 21,000 19,000 17,000 15,000 低 位 基 準 値 高 位 2060 年 にはすべての 人 口 推 計 パターンにおいて 20,000 人 を 下 回 ると 推 計 される 12
ウ 年 齢 階 層 別 人 口 ( 高 位 推 計 ) ( 単 位 : 人 ) 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 2045 年 2050 年 2055 年 2060 年 年 少 人 口 4,791 4,260 3,987 3,775 3,587 3,292 3,021 2,870 2,803 2,699 2,559 生 産 年 齢 22,976 20,213 17,843 16,150 14,759 13,715 12,574 11,397 10,620 10,008 9,432 人 口 老 年 人 口 高 齢 化 率 15,689 16,075 15,714 14,504 13,112 11,775 10,816 9,865 8,872 8,078 7,412 36.1% 39.6% 41.8% 42.1% 41.6% 40.8% 40.9% 40.8% 39.7% 38.8% 38.1% 2025 年 には 高 齢 化 率 がピークを 迎 えるが それを 支 える 生 産 年 齢 人 口 は 2015 年 から 2060 年 には 約 55.5% 減 少 し 3 年 齢 階 層 別 で 最 大 の 減 少 幅 になっている 2. 旧 町 別 ( 明 浜 町 宇 和 町 野 村 町 城 川 町 三 瓶 町 )( 高 位 推 計 ) ( 単 位 : 人 ) 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 2045 年 2050 年 2055 年 2060 年 明 浜 町 3,977 3,560 3,157 2,718 2,348 1,994 1,693 1,439 1,238 1,086 956 宇 和 町 17,663 17,291 16,871 16,313 15,662 15,092 14,563 13,993 13,562 13,166 12,740 野 村 町 9,706 8,846 7,944 7,070 6,259 5,552 4,934 4,342 3,841 3,440 3,078 城 川 町 4,107 3,625 3,143 2,719 2,349 2,009 1,708 1,420 1,191 1,017 871 三 瓶 町 8,003 7,226 6,429 5,609 4,840 4,135 3,513 2,938 2,463 2,076 1,758 計 43,456 40,548 37,544 34,429 31,458 28,782 26,411 24,132 22,295 20,785 19,403 2045 年 には 明 浜 町 と 城 川 町 の 人 口 が 完 全 に 逆 転 して 2060 年 には 明 浜 町 城 川 町 とも に 1,000 人 下 回 ると 予 測 される また 宇 和 町 野 村 町 以 外 は 2015 年 から 2060 年 の 人 口 の 減 少 率 は 70% 以 上 になっている 13
人 18,000 17,500 17,000 16,500 16,000 15,500 15,000 14,500 14,000 13,500 13,000 12,500 12,000 11,500 11,000 10,500 10,000 9,500 9,000 8,500 8,000 7,500 7,000 6,500 6,000 5,500 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 旧 町 別 人 口 推 移 明 浜 町 宇 和 町 野 村 町 城 川 町 三 瓶 町 14
Ⅳ 人 口 減 少 課 題 が 与 える 影 響 今 後 人 口 減 少 対 策 をいくら 行 ったとしても 人 口 の 減 少 が 落 ち 着 くのは 相 当 期 間 先 にな る また 人 口 減 少 対 策 を 行 うためには ある 程 の 政 策 費 用 も 必 要 となることから 抜 本 的 な 行 財 政 改 革 が 必 要 となる 上 記 のように 人 口 減 少 はあらゆる 面 に 課 題 を 引 き 起 こす 市 の 財 政 は 人 口 減 少 に 伴 い これまでよりさらに 厳 しい 財 政 運 営 を 迫 られることは 明 白 で 歳 入 が 短 期 間 で 飛 躍 的 に 増 加 することは 考 えにくく これまで 以 上 に 歳 出 削 減 に 取 り 組 む 必 要 がある 一 つの 政 策 を 計 画 的 で お 金 をかけずに 複 数 の 効 果 を 生 み 出 す 政 策 を 実 行 していく 必 要 がある 時 に は 高 齢 者 か 子 どもかという 選 択 肢 に 迫 られることも 十 分 想 定 される 地 域 経 済 の 衰 退 による 影 響 を 受 けるのは 若 い 世 代 で 働 く 場 所 がなければ 転 出 し 市 の 将 来 を 担 う 若 者 が 減 少 することによって 出 生 者 数 も 減 少 してさらに 人 口 減 少 が 加 速 する ことになる また 税 収 の 減 少 により 行 政 サービスが 低 下 し 若 い 世 代 以 外 も 転 出 して 人 口 減 少 の 負 のスパイラルに 陥 り 最 終 的 には 市 の 存 続 といった 問 題 にまでつながる Ⅴ 人 口 の 将 来 展 望 1. 市 民 意 識 調 査 から 得 られた 市 民 ニーズ ア 結 婚 出 産 子 育 て 結 婚 出 産 子 育 てに 共 通 していたのは お 金 がかかり 金 銭 面 での 支 援 が 少 な いとの 意 見 で その 対 策 として お 祝 い 金 医 療 費 保 育 料 の 無 料 化 働 く 場 所 といった 意 見 が 大 半 を 占 めていた 出 生 率 を 上 昇 させる 段 階 として 婚 姻 数 の 増 加 婚 姻 年 齢 の 年 齢 低 下 初 出 産 の 年 齢 低 下 により 高 年 齢 出 産 の 不 安 解 消 による 理 想 の 子 どもの 出 生 数 を 実 現 すること が 必 要 となる また もう 一 つの 大 きな 出 生 率 の 低 下 要 因 として 収 入 の 問 題 が 挙 げられる 若 年 層 になればなるほど 収 入 は 低 く 出 産 適 齢 期 に 収 入 の 不 安 があることにより 出 産 をためらい 初 出 産 時 期 が 遅 くなったり 出 産 そのものをためらったりするこ とがある イ 社 会 移 動 本 市 から 転 出 する 可 能 性 を 聞 いたところ 18.5%の 人 が 可 能 性 があると 回 答 し 転 出 する 理 由 として 就 職 が 最 も 多 い 理 由 となっている また 本 市 出 身 者 を 再 び 呼 び 戻 す ために 取 り 組 むべき 施 策 として 企 業 誘 致 を 行 うべきという 回 答 が 多 くあった 市 外 に 子 どもがいる 場 合 にいずれは 戻 ってきてほしいかとの 問 いに 対 し 43.0%が 戻 ってこなくてもかまわない と 回 答 している 市 外 からの 移 住 者 の 受 け 入 れについて 聞 いたところ 受 け 入 れるべきが 75.6%を 占 め た 15
受 け 入 れるべきではないと 回 答 した 人 に 理 由 を 尋 ねたところ 治 安 や 防 犯 面 で 不 安 がある が 最 も 多 い 結 果 となった 働 く 場 所 は 人 口 減 少 の 抑 制 に 最 も 影 響 を 与 える 要 因 と 言 っても 過 言 ではない 希 望 の 職 種 納 得 できる 賃 金 安 定 した 雇 用 環 境 がなければ 若 年 層 が 地 元 に 残 れず 転 出 し 更 なる 出 生 率 の 低 下 に 加 えて 更 に 人 口 減 少 が 加 速 することにな る ウ 地 域 連 携 医 療 防 災 地 域 公 共 交 通 観 光 等 様 々な 分 野 で 地 域 連 携 を 行 うべきという 回 答 が 多 くを 占 めた 日 常 生 活 に 必 要 な 買 い 物 先 を 尋 ねたところ 50.9%が 宇 和 町 内 のスーパーと 回 答 次 に 多 くを 占 めているのが 大 洲 市 内 のスーパーで 24.8%を 占 めた 最 も 多 く 利 用 する 医 療 機 関 を 尋 ねたところ 市 立 宇 和 島 病 院 が 31.6%で 西 予 市 民 病 院 が 28.7% 市 立 野 村 病 院 が 12.4%となった 買 い 物 医 療 とも 市 民 は 行 政 単 位 を 意 識 せず 利 便 性 や 信 頼 性 で 選 んで 生 活 を 送 っており 今 後 人 口 減 少 が 進 み 財 政 状 況 も 厳 しくなる 中 近 隣 地 域 が 連 携 して 地 域 住 民 の 利 便 性 を 確 保 して 持 続 可 能 な 地 域 を 作 っていくことが 重 要 となる 2. 西 予 市 が 目 指 す 姿 2020 年 における 総 人 口 約 38,000 人 維 持 2060 年 における 総 人 口 約 20,000 人 維 持 16