* 分 類 a. 複 合 型 1)アレルギー 性 鼻 アレルギー 症 状 ( 主 要 症 状 のこと)があり 原 因 物 質 が 特 定 できるもの 鼻 汁 に 抗 原 (+) 好 酸 球 (+) 通 年 性 アレルギー( 主 要 抗 原 ダニ(ヤケヒョウダニ コナヒョウダニ) ハウスダスト( 多



Similar documents
5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

<96DA8E9F81698D8791CC A2E786C73>

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

光 輪 はさみこども 園 学 校 保 健 安 全 法 ( 第 19 条 )に 準 ずる(H24.4 改 定 ) 病 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 症 状 ( 発 熱 全 身 症 状 呼 吸 器 症 状 )がある 期 間 インフルエンザ ( 発 症 前 24 時 間 ~ 発 病 後

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

Microsoft Word 菊地

4. 手 術 により 期 待 される 効 果 手 術 は 直 腸 癌 に 対 する 治 療 として 最 も 確 実 な 方 法 とされていますが これに よりすべての 直 腸 癌 が 治 癒 するわけではありません 肉 眼 的 にすべての 癌 が 取 り 除 けた 場 合 でも 目 には 見 えない

診療行為コード

5 月 19 日 5 新 生 児 の 呼 吸 障 害 GIO: 新 生 児 期 に 生 じる 呼 吸 障 害 の 病 態 の 特 徴 を 説 明 でき 胸 部 XPから 診 断 できる SBO: 1. 新 生 児 呼 吸 障 害 の 病 態 に 基 づく 症 状 の 特 徴 を 説 明 できる 2.

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し


PowerPoint プレゼンテーション

10w.xdw

人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

<4D F736F F F696E74202D208D4C94A C BB38EBA814089FC95CF2E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft Word - 通知 _2_.doc

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

31.79 気 管 形 成 手 術 ( 管 状 気 管 気 管 移 植 等 )( 頸 部 から) 胸 腔 鏡 下 肺 悪 性 腫 瘍 手 術 (リンパ 節 郭 清 を 伴 う)

13. 四 肢 関 節 観 血 手 術 ( 手 指 足 指 に 対 する 関 節 切 開 術 を 除 きます ) 14. 鎖 骨 肩 甲 骨 胸 骨 肋 骨 観 血 手 術 上 顎 骨 下 顎 骨 顎 関 節 観 血 手 術 ( 歯 歯 周 組 織 の 処 置 に 伴 うもの 慢 性

Microsoft PowerPoint - )大腸癌をお受けになる方に図(南堺_更新用 [互換モード]

アフターケア.indd

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

科 目 名 生 理 学 Ⅱ 講 師 名 山 美 喜 子 開 講 期 前 期 後 期 通 身 体 の 正 常 な 機 能 を 国 家 試 験 の 出 題 内 容 と 関 連 付 けて 理 解 する 成 績 評 価 方 法 試 験 :00 点 受 講 態 度 :0 点 ( 減 点 方 式 ) 生 理 学

ROTA:ロータブレター 件 数 期 間 中 の 実 施 件 数 (K548 算 定 件 数 ) CTO: 慢 性 完 全 閉 塞 件 数 PTA: 経 皮 的 末 梢 動 脈 形 成 術 件 数 期 間 中 の 実 施 件 数 (K616 算

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

● 外科初期研修プログラム 

抗微生物薬安全性評価基準検討委員会 最終報告(確定版)

ず 一 見 蕁 麻 疹 様 の 浮 腫 性 紅 斑 が 初 発 疹 で ある 点 です この 蕁 麻 疹 様 の 紅 斑 は 赤 みが 強 く 境 界 が 鮮 明 であることが 特 徴 です こ のような 特 異 疹 の 病 型 で 発 症 するのは 若 い 女 性 に 多 いと 考 えられています

Microsoft PowerPoint - K-net秦提出用改.ppt [互換モード]

L006 球 後 麻 酔 及 び 顔 面 頭 頸 部 の 伝 達 麻 酔 ( 瞬 目 麻 酔 及 び 眼 輪 筋 内 浸 潤 麻 酔 を 含 む ) 150 点 L007 開 放 点 滴 式 全 身 麻 酔 310 点 L008 マスク 又 は 気 管 内 挿 管 による 閉 鎖 循 環 式 全 身

4 ぼうこう又は直腸機能障害

グラナテック点眼液_使用上の注意の解説_4

untitled

Taro (完成版) 「

044 多発血管炎性肉芽腫症

Microsoft Word - 膵臓癌ホームページ用.doc

第 1 章 実 は, 鼻 炎 は 様 々 5 ハンノキとその 花 粉 図 6 6 アレルギー 性 鼻 炎 患 者 の 右 鼻 腔 内 の 写 真 11

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

2 ペインクリニック ペインクリニック 科 に 関 しては 先 ずは 様 々な 痛 みの 症 例 を 正 確 に 診 断 できる 能 力 の 養 成 を 最 大 の 目 標 にします その 過 程 で 薬 物 療 法 神 経 ブロック( 超 音 波 透 視 下 を 含 む) Intervention

Microsoft Word - conference

平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

血 清 気 管 ク ロ ア カ ス ワ ブ : 各 10 検 体 細 菌 検 査 心 肺 肝 脾 全 血 顔 面 腫 脹 部 皮 下 ス ワ ブ を 血 液 寒 天 DHL 寒 天 チ ョ コ レ ー ト 寒 天 に ス タ ン プ ~ 48 時 間 好 気 微 好 気 培 養 ウ イ

1章A_責了.indd

北海道医療大学歯学部シラバス

各論_1章〜7章.indd

ひろっぱ355号2月Web用に.indd

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

花 粉 症 とは 花 粉 症 とは 花 粉 によって 生 じるアレルギー 疾 患 の 総 称 です 主 にアレルギー 性 鼻 炎 とアレルギー 性 結 膜 炎 が 生 じます アレルギー 性 鼻 炎 とは 花 粉 が 鼻 に 入 ると 鼻 汁 ( 鼻 水 )が 出 る くしゃみが 出 る その 後

○00表紙

喘 息 の 全 体 像 健 康 な 人 の 気 管 支 の 断 面 喘 息 患 者 の 発 作 時 の 気 管 支 の 断 面 上 皮 喘 鳴 炎 症 により 気 道 粘 膜 はむくみ 痰 などの 分 泌 物 が 増 えて 空 気 の 通 り 道 が 狭 く 不 整 になっています 気 道 過 敏

神 経 系 統 の 機 能 神 経 系 統 の 機 能 の 著 しい 障 害 とは 脳 の 器 質 障 害 四 肢 その 他 の 神 経 の 損 傷 によって 生 じる 灼 熱 痛 脳 神 経 及 び 脊 髄 神 経 の 外 傷 その 他 の 原 因 による 神 経 痛 等 により 特 に 軽 易

δ

CONTENTS スギ 花 粉 症 とは スギ 花 粉 症 の 割 合 スギ 花 粉 症 が 及 ぼす 影 響 代 表 的 な 花 粉 症 原 因 植 物 の 開 花 期 スギ 花 粉 症 の 診 断 スギ 花 粉 症 の 治 療 アレルゲン 免 疫 療 法 とは アレルゲン 免 疫 療 法 の 種

2-1膠原病.doc

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

目次

スライド 1

PowerPoint Presentation

1

Microsoft Word - 2章.doc

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

デュアック 配 合 ゲル に 係 る 医 薬 品 リスク 管 理 計 画 書 (RMP)の 概 要 販 売 名 デュアック 配 合 ゲル 有 効 成 分 クリンダマイシンリン 酸 エステ ル 水 和 物 / 過 酸 化 ベンゾイル 製 造 販 売 業 者 株 式 会 社 ポーラファルマ 薬 効 分

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

2) 効 果 の 高 い 治 療 薬 が 限 定 されているので 病 診 間 で 意 思 統 一 した 薬 物 治 療 を 行 いやすい 3) 薬 物 治 療 などの 効 果 が 緩 徐 であるので 長 期 の 通 院 が 必 要 である 4) 手 術 が 必 要 になる 場 合 でも 徐 々に 増

<93798D488E7B8D488AC7979D977697CC5F F96DA8E9F2E786264>

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

我孫子市小規模水道条例

Microsoft Word - h doc

●電力自由化推進法案

Taro-条文.jtd

第 3 回 肥 満 質 質 基 本 形 酸 質 胃 腸 酵 素 酸 分 解 小 腸 吸 収 血 中 注 入 酸 各 細 胞 質 材 料 使 不 要 質 分 解 再 利 用 糖 不 足 酸 肝 臓 窒 素 除 去 糖 生 成 源 低 血 糖 時 補 充 大 栄 養 素 脂 肪 炭 水 化 物 大 栄

<4D F736F F F696E74202D2096F28DDC8E7489EF82C682CC98418C F8AE18E7793B182CC8D B8CDD8AB B83685D>

メイン・サブ記事一覧2

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評


-4- 他 照 射 録 診 療 放 射 線 技 師 は 放 射 線 を 人 体 に 対 して 照 射 したときは 遅 滞 なく 必 要 事 項 を 記 載 した 照 射 録 を 作 成 し その 照 射 について 指 示 をした 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 署 名 を 受 けているか ( 診

< F2D C482C682EA B40945C8BE6>

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

2 とが 前 提 であるのは 改 訂 前 と 同 様 です 今 後 関 連 学 会 との 討 議 を 重 ね 実 際 に 使 用 され ている 現 場 からのご 意 見 も 承 って 随 時 改 訂 を 行 う 予 定 です 1. 本 指 針 が 対 象 とする 病 理 組 織 型 について 本 指

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

tokutei2-7.xls

質 を 向 上 させることが 医 療 経 済 の 効 率 化 につながると 思 われます( 図 1) 感 染 症 の 場 合 を 考 えてみます 早 期 に 診 断 し 適 正 な 治 療 をし 合 併 症 なく 早 期 に 治 癒 させることができれば 入 院 費 治 療 費 などを 減 少 させ

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

地域支援心理研究センター 紀要 第10号

福島赤十字病院産婦人科における内視鏡下手術

Taro-4-1-4糖尿病(PDF用).jtd

Writer標準

第5回Mindsセミナー

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

37 Vol Vol. 111 ノ ロ ゼ 称 最 称 末 梢 筋 肉 起 梗 塞 血 パ キ ソ 発 硬 化 脊 椎 小 変 進 筋 ジ ロ フ ィ 三 叉 例 消 化 吸 臓 種 様 臓 種 発 過 影 響 態 腰 潰 瘍 ピ ギ 鼻 顎 節 管 支 ぜ 26ペ ジ 覧 例 苦

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>


院内肺炎予防策

Transcription:

平 成 25 年 度 第 4 学 年 耳 鼻 咽 喉 科 学 定 期 試 験 ( 本 試 験 ) 1. 眼 振 ( 眼 球 振 盪 ;Nystagmus)の 急 速 相 と 緩 徐 相 の 違 いについて 知 るところを 述 べ 内 耳 障 害 に 伴 う 眼 振 と 平 衡 障 害 の 特 徴 について 述 べよ 眼 振 は 急 速 な 眼 球 運 動 ( 急 速 相 )と 緩 徐 な 運 動 ( 緩 徐 相 )の 2 つの 要 素 からなり 眼 振 の 方 向 は 急 速 相 の 向 きと 定 義 される 急 速 相 は 眼 球 の 反 射 的 復 元 運 動 であり 緩 徐 相 は 向 き が 体 幹 の 偏 倚 方 向 に 一 致 する 内 耳 障 害 は 眼 振 を 伴 うことが 多 いが 小 脳 脳 幹 の 前 庭 系 は 正 常 であるので 非 注 視 眼 振 検 査 で 眼 振 が 現 れ 注 視 眼 振 検 査 では 眼 振 が 現 れにくい これは 内 耳 に 障 害 が 起 こると 小 脳 や 脳 幹 の 働 きによって 物 を 注 視 することで 眼 振 を 抑 えようとするからである また 内 耳 障 害 によるめまいは 回 転 性 の 場 合 が 多 いが そうでない 場 合 もある 2. アレルギーの 特 異 抗 原 の 検 索 方 法 と 北 海 道 の 花 粉 症 の 主 要 抗 原 について 述 べよ 2009 解 答 より アレルギーの 特 異 抗 原 検 索 方 法 には 皮 内 テスト RAST 鼻 粘 膜 誘 発 テストの 3 つのテスト がある 皮 内 テストはいろいろな 抗 原 抽 出 液 を 皮 内 に 注 射 することで 原 因 となる 抗 原 を 特 定 する 方 法 である 抗 原 ごとに 注 射 針 を 変 えなければならないことが 短 所 RAST(Radio allergosorbent test)は 試 験 管 内 血 清 抗 体 を 定 量 する 方 法 で 一 度 の 採 血 で 様 々 な 抗 原 を 調 べることができる 感 度 もよく 皮 内 テストとの 一 致 率 は 80% 程 度 であるため よく 用 いられる 鼻 粘 膜 誘 発 テストは 抗 原 を 染 み 込 ませた 濾 紙 を 下 鼻 甲 介 に 貼 る これによって くしゃみ 水 様 性 鼻 汁 鼻 閉 などが 誘 発 されるかをみる 疼 痛 はほとんどなく 簡 便 である しかし 一 つの 抗 原 に 対 し 検 査 が 10 数 分 かかることや 抗 ヒスタミン 剤 を 服 用 していると 行 えない ことが 短 所 である 北 海 道 における 花 粉 症 の 主 要 抗 原 はスギではなくシラカバがほとんどで 他 にカモガヤやヨ モギも 原 因 となる 2007 シケタイ * 症 状 1. 主 要 症 状 :くしゃみ 水 様 性 鼻 汁 鼻 閉 2.その 他 の 鼻 症 状 : 鼻 出 血 鼻 痛 痒 感 3. 眼 症 状 : 眼 痛 痒 感 流 涙 充 血 4. 咽 頭 症 状 : 痛 痒 感 風 邪 とアレルギー 性 鼻 炎 の 違 い: 症 状 の 違 い 発 熱 頭 痛 前 進 倦 怠 感 咽 頭 痛 など

* 分 類 a. 複 合 型 1)アレルギー 性 鼻 アレルギー 症 状 ( 主 要 症 状 のこと)があり 原 因 物 質 が 特 定 できるもの 鼻 汁 に 抗 原 (+) 好 酸 球 (+) 通 年 性 アレルギー( 主 要 抗 原 ダニ(ヤケヒョウダニ コナヒョウダニ) ハウスダスト( 多 い)) 季 節 性 アレルギー( 主 要 抗 原 花 粉 ) 花 粉 症 の 主 要 抗 原 スギ 飛 散 時 期 2-4 月 ( 主 に 本 州 ) シラカバ 4-5 月 ( 北 海 道 のみ) カモガヤ 6-8 月 ヨモギ 8-9 月 北 海 道 では 花 粉 症 の50%がシラカバ 花 粉 による 北 海 道 と 沖 縄 を 除 いて スギ 花 粉 が 最 も 多 いが 北 海 道 ではほとんどない シラカバアレルギーの50%に OAS(Oral Allergy Syndrome)を 合 併 する シラカバ 花 粉 抗 原 の 中 でも Bet v1 Bet v2(プロフィリン)という 抗 原 が 重 要 で Bet v1 はバラ 科 の 果 物 (リンゴ サクランボ モモ アンズ プラム 西 洋 なし)の Bet v2 は バラ 科 以 外 の 果 物 (メロン スイカ バナナ トマトなど)のタンパクと DNA の 相 同 性 が 高 く それぞれの IgE 陽 性 症 例 において 対 応 する 食 物 との OAS を 合 併 しやすい また 花 粉 症 を 伴 わない OAS では LTP(Lipid Transfer Peptidase)が 重 要 な 抗 原 である ペプシンに 耐 性 があり 消 化 されないが 加 熱 すると 変 性 する アナフィラキシー 等 の 全 身 症 状 を 伴 うことが 多 く 重 症 化 しやすい 2) 非 アレルギー 性 原 因 物 質 が 特 定 できないもの 抗 原 (-) 好 酸 球 (+): 好 酸 球 増 多 性 鼻 炎 ( 喘 息 患 者 の70%がこのタイプ) 抗 原 (-) 好 酸 球 (-): 血 管 運 動 性 鼻 炎 b. 鼻 漏 型 冷 気 吸 入 性 鼻 炎 c.うっ 血 型 妊 娠 性 鼻 炎 薬 物 性 鼻 炎 d. 浮 腫 型 アスピリン 過 敏 症 (アスピリン 喘 息 患 者 にみられる) * 診 断 1. 問 診 2. 特 異 的 IgE の 検 出 3.Skin Prick Test 4.チャレンジ Test

抗 原 を 調 べるための 検 査 RAST 血 清 中 の 特 異 的 IgE を 調 べる 感 度 がよい 皮 内 テスト 感 度 はよいが 時 に 偽 陽 性 を 示 す 侵 襲 がある( 痛 い) スクラッチテスト 皮 内 テストに 比 べ 感 度 が 悪 い 時 に 偽 陰 性 を 示 す これらは 抗 原 抽 出 液 を 皮 内 に 注 射 または 引 っかき 傷 をつくり その 上 に 滴 下 することで 陽 性 がでたものを 起 因 抗 原 である 可 能 性 が 高 いと 判 断 する * 治 療 1. 抗 原 の 除 去 と 回 避 2. 薬 物 療 法 有 効 性 が 高 く 早 期 に 効 果 が 期 待 できるが 毎 日 の 服 用 を 必 要 とすること が 多 い 対 症 療 法 である 1 抗 ヒスタミン 剤 第 1 世 代 :BBB を 通 過 する 眠 気 口 が 渇 く 即 効 性 第 2 世 代 : 第 1 世 代 より 効 果 が 強 い 最 もよく 使 われる 糖 尿 病 と 前 立 腺 肥 大 緑 内 障 には 禁 忌 2LTs 拮 抗 薬 TXA2 拮 抗 薬 くしゃみ 鼻 汁 鼻 閉 に 有 効 やや 遅 効 性 3 局 所 ステロイド 剤 強 い 鼻 症 状 に 対 し 最 も 臨 床 効 果 が 高 いが 噴 霧 時 の 鼻 内 刺 激 症 状 を 伴 うことがある 薬 による 効 果 発 現 時 期 第 1 世 代 :10-20 分 ( 即 効 性 が 高 い) 第 2 世 代 局 所 ステロイド 剤 :1-2 日 全 身 ステロイド 剤 :2-3 日 Ts 拮 抗 薬 TXA2 拮 抗 薬 : 約 1 週 間 経 口 ケミカルメディエーター( 副 作 用 少 ない): 約 2 週 間 3. 減 感 作 療 法 中 等 度 以 上 の 鼻 炎 が 対 象 維 持 量 に 達 すると 月 1 回 の 注 射 でコントロールでき 妊 娠 中 で も 治 療 の 継 続 が 可 能 であるが 維 持 量 に 達 するまで 週 1-2 回 の 通 院 が 必 要 である(3 年 間 続 けると50%が 完 治 する) 効 果 は3ヶ 月 以 降 まで 見 られない まれながら 重 篤 な 副 作 用 (アナフィラキシー 反 応 )を 起 こすことがある ハウスダストには 有 効 だが スギ 花 粉 にはあまり 効 かない 4. 手 術 療 法 レーザー 治 療 (90%の 患 者 に 有 効 ) 下 鼻 甲 介 切 除 術 ( 粘 膜 を 取 る) 高 周 波 電 気 凝 固 術 TCA(トリクロル 酢 酸 ) 化 学 剤 手 術

3. 伝 音 難 聴 をきたす 疾 患 をひとつ 挙 げ 1) 病 態 成 因,2) 症 状,3) 検 査 所 見, 4) 治 療 法 について 簡 潔 に 述 べよ 伝 音 難 聴 としては 急 性 中 耳 炎 があげられる 病 態 は 発 熱 耳 痛 耳 漏 などの 風 邪 症 状 が 見 られる 肺 炎 球 菌 インフルエンザ 菌 カタラーリス 菌 の 三 大 起 因 炎 菌 が 耳 管 を 経 て 内 耳 に 進 入 する 事 で 病 気 を 引 き 起 こす 治 療 は 排 膿 抗 菌 薬 投 与 などを 行 う 4. 扁 桃 病 巣 疾 患 の 概 念,および,その 三 大 疾 患 について 述 べよ 2007 年 シケタイより 扁 桃 病 巣 感 染 症 ( 病 巣 性 扁 桃 炎 )) 病 巣 性 とは 限 局 性 に 存 在 する 慢 性 の 炎 症 巣 のこと 自 覚 症 状 はないが 炎 症 が 波 及 するた め 反 応 性 に 二 次 的 な 疾 患 を 引 き 起 こすもの 扁 桃 が 病 巣 のときは 扁 桃 病 巣 感 染 症 扁 桃 病 巣 感 染 症 では 扁 桃 自 体 の 症 状 はほとんどないにもかかわらず 皮 膚 腎 臓 関 節 など にさまざまな 障 害 が 起 きてしまう その 二 次 的 疾 患 を 具 体 的 に 挙 げると 掌 蹠 膿 疱 症 尋 常 性 乾 癬 IgA 腎 症 胸 骨 鎖 骨 過 形 成 症 などがある このように 遠 隔 臓 器 に 病 変 を 発 生 する 機 序 としては 菌 体 ないしその 産 生 物 が 血 行 リンパ 行 性 に 運 ばれるとする 説 あるいは 抗 原 性 物 質 が 抗 原 抗 体 反 応 を 引 き 起 こすとする 説 とがある 治 療 法 は 扁 桃 自 体 が 病 巣 の なってしまっているため 扁 桃 摘 出 術 * 掌 蹠 膿 疱 症 : 手 掌 と 足 蹠 に 米 粒 大 の 無 菌 性 膿 疱 や 水 疱 が 出 現 する 皮 膚 疾 患 * 胸 骨 鎖 骨 過 形 成 症 : 胸 骨 鎖 骨 に 異 常 骨 化 が 生 じ これらの 部 位 で 疼 痛 を 訴 える 疾 患 緩 解 憎 悪 を 繰 り 返 し 徐 々に 進 行 扁 桃 病 巣 感 染 症 の 検 査 扁 桃 誘 発 試 験 扁 桃 を 直 接 刺 激 2 次 的 疾 患 の 変 化 や 体 温 血 液 などを 調 べる 憎 悪 で 陽 性 超 短 波 誘 発 試 験 やマッサージ 法 など 扁 桃 打 消 試 験 扁 桃 の 炎 症 を 抑 え 2 次 的 疾 患 の 変 化 や 体 温 血 液 などを 調 べる 軽 快 で 陽 性 陰 窩 洗 浄 法 レーダー 吸 引 法 インプレトール 法 など 扁 桃 摘 出 術 による 効 果 (ア) 掌 蹠 膿 疱 症 : 消 失 率 46% 改 善 率 90% 適 用 は 掌 蹠 膿 疱 症 の 確 定 診 断 と 中 程 度 以 上 の 重 症 度 が 必 須 (イ) 胸 骨 鎖 骨 過 形 成 症 : 疼 痛 の 消 失 率 52% 改 善 率 81%

(ウ) IgA 腎 症 : 蛋 白 尿 の 改 善 率 48 70% 血 尿 の 改 善 率 52 82% 実 際 には 扁 摘 だけ ではなくステロイドパルス 療 法 と 併 用 適 用 は 腎 生 検 による 確 定 診 断 と 重 症 度 Ⅰ 群 ~Ⅲ 群 血 清 クレアチニン 値 が 2.0mg/dl 以 下 が 必 須 5. 気 管 切 開 の 適 応 と 合 併 症 について 述 べよ 2009 解 答 より < 適 応 > 1 喉 頭 狭 窄 閉 塞 をきたす 疾 患 ( 喉 頭 癌 下 咽 頭 癌 仮 性 クループ 急 性 喉 頭 蓋 炎 ) 2 喀 出 困 難 な 下 気 道 の 粘 着 物 3 下 気 道 に 原 因 のある 疾 患 4 中 枢 性 末 梢 性 の 原 因 による 呼 吸 困 難 5 頭 頚 部 手 術 に 際 しての 気 道 確 保 6 誤 嚥 による 肺 炎 の 防 止 < 合 併 症 > 1 出 血 2 呼 吸 困 難 3 皮 下 血 腫 縦 隔 気 腫 4 感 染 5 食 道 損 傷 6 気 管 カニューレ 抜 去 困 難 症 7 腕 頭 動 脈 損 傷 気 管 カニューレ 抜 去 困 難 症 とは 長 期 の 期 間 内 挿 管 によって 甲 状 輪 状 軟 骨 が 肉 芽 で 置 き 換 えられて カニューレを 抜 くと 呼 吸 困 難 になる 疾 患 である この 場 合 チューブやステン トで 枠 組 みを 作 ったり 軟 骨 移 植 が 必 要 になる 2007 年 シケタイより 気 管 切 開 とは 1. 喉 頭 より 上 位 の 気 道 閉 塞 に 対 し バイパスを 作 成 気 道 を 確 保 する 2. 喉 頭 を 避 けて 直 接 下 気 道 に 経 路 を 作 る 1 下 気 道 の 異 物 貯 留 物 の 除 去 を 容 易 にする 2 気 道 の 死 腔 気 道 抵 抗 を 減 少 させる 3 長 期 間 の 人 口 呼 吸 管 理 を 容 易 にする

3. 下 気 道 を 上 気 道 から 分 離 する 1 誤 嚥 の 防 止 2 頭 頚 部 手 術 の 際 の 挿 管 呼 吸 管 理 など の 目 的 のため 気 管 前 壁 に 切 開 をいれカニューレなどのチューブを 挿 入 する 手 技 適 応 1. 喉 頭 狭 窄 閉 塞 をきたす 各 種 疾 患 : 喉 頭 外 傷 喉 頭 癌 急 性 喉 頭 蓋 炎 仮 性 クル ープなど 2. 喀 出 困 難 な 下 気 道 の 分 泌 物 : 肺 炎 肺 水 腫 3. 下 気 道 に 原 因 のある 各 種 疾 患 : 気 管 外 傷 気 管 気 管 支 異 物 慢 性 呼 吸 器 疾 患 etc 4. 中 枢 性 末 梢 性 の 原 因 による 呼 吸 困 難 :ALS 進 行 性 筋 ジストロフィーetc 5. その 他 頭 頚 部 手 術 に 際 し 挿 管 術 後 の 気 道 確 保 : 傷 跡 がはれるため 口 からの 挿 管 が 困 難 なため 6. 誤 嚥 による 肺 炎 の 防 止 : 意 識 消 失 者 など 術 式 切 開 部 分 と 甲 状 腺 の 位 置 によって 上 中 下 と 分 かれている 上 気 管 切 開 : 甲 状 腺 峽 部 の 上 で 気 管 を 開 く 小 児 には 禁 忌 中 気 管 切 開 : 甲 状 腺 峽 部 を 切 断 し 気 管 を 開 く 最 も 一 般 的 下 気 管 切 開 : 甲 状 腺 峽 部 の 下 で 気 管 を 開 く 全 ての 方 法 において 切 開 の 際 輪 状 軟 骨 を 傷 つけないように 注 意 輪 状 軟 骨 は 気 管 を 丸 く たもっている 特 に 小 児 は 気 管 が 短 く 甲 状 腺 と 輪 状 軟 骨 の 間 が 狭 いため 小 児 では 下 気 管 切 開 が 主 である 気 管 の 切 開 の 仕 方 は 縦 一 文 字 や 十 字 型 など 術 者 の 好 みでさまざまだが 楕 円 型 と 三 角 型 は 小 児 では 狭 窄 をひきおこすため 禁 忌 である <Jackson の 三 角 > 輪 状 軟 骨 下 縁 から 胸 骨 上 部 陥 凹 の 間 の 三 角 形 で その 中 央 部 ( 甲 状 腺 の 辺 り)は 切 開 して も 安 全 である 一 切 の 確 認 が 不 要 なので 緊 急 切 開 に 適 する 合 併 症 出 血 : 血 管 の 損 傷 不 十 分 な 甲 状 腺 の 損 傷 ( 甲 状 腺 は 脳 につぐ 血 流 量 をもつ) 呼 吸 困 難 : 凝 血 塊 や 気 道 の 乾 燥 による 分 泌 物 のため

皮 下 気 腫 縦 隔 気 腫 : 狭 い 縫 合 などでカニューレと 切 開 口 のすきまから 漏 れた 空 気 が 逃 げ 道 を 失 うことによる 通 常 は 吸 収 されるが 縦 隔 気 腫 は 重 篤 になることもある 気 管 カニューレ 抜 去 困 難 症 :カフやカニューレの 長 期 圧 迫 による 血 流 減 少 壊 死 肉 芽 形 成 によっての 気 管 狭 窄 特 に 小 児 に 多 い 腕 頭 動 脈 損 傷 : 挿 入 の 際 カニューレによって 圧 迫 傷 つけてしまう 致 命 的 他 無 気 肺 感 染 食 道 損 傷 など < 気 切 の 適 応 疾 患 に 関 して> 急 性 喉 頭 蓋 炎 ~ 急 性 声 門 上 喉 頭 炎 とも 幼 児 に 多 発 成 人 にもみられる 起 炎 菌 :インフルエンザ 菌 ブドウ 状 球 菌 溶 連 菌 肺 炎 球 菌 など 症 状 : 発 熱 喉 頭 痛 嚥 下 痛 が 著 明 吸 気 性 喘 鳴 呼 吸 困 難 となると 幼 児 では 致 命 的 治 療 : 呼 吸 困 難 感 が 生 じれば 入 院 気 道 確 保 全 身 管 理 喉 頭 蓋 が 腫 れるため 口 から の 挿 管 は 不 可 であるため 気 管 切 開 の 時 期 の 判 断 が 重 要 急 性 声 門 下 喉 頭 炎 ( 仮 性 クループ)~ 幼 少 時 の 急 性 喉 頭 炎 で 好 発 主 病 変 は 声 門 下 起 炎 菌 :パラインフルエンザ 菌 が 主 体 症 状 : 吸 気 性 呼 吸 困 難 ( 主 に 夜 間 ) 犬 吠 様 咳 嗽 喘 鳴 嗄 声 からチアノーゼなど 治 療 : 抗 生 剤 投 与 ステロイド 剤 ときに 気 管 切 開 喉 頭 膿 瘍 急 性 喉 頭 軟 骨 膜 炎 急 性 蜂 巣 織 炎 性 喉 頭 炎 原 因 : 異 物 の 刺 入 から 感 染 ( 原 発 性 )や 炎 症 の 伝 播 など( 続 発 性 ) 放 射 線 治 療 などに 併 発 する 場 合 など 症 状 : 痛 み( 主 に 嚥 下 痛 ) 発 熱 声 門 付 近 におよぶと 呼 吸 困 難 治 療 : 気 道 確 保 全 身 管 理 大 量 の 抗 生 剤 投 与 後 遺 症 : 重 篤 なものでは 喉 頭 枠 組 みの 軟 骨 群 の 壊 死 変 形 クループ 症 候 群 炎 症 により 急 性 の 喉 頭 狭 窄 をきたし 吸 気 性 喘 鳴 や 犬 吠 様 咳 嗽 をきたす 一 連 の 疾 患 ジフ テリア 感 染 による 真 性 クループ は 最 近 ほとんどみられず かつての 仮 性 クループも 含 め 現 在 はひとまとめにクループ 症 候 群 と 称 される 原 因 疾 患 : 急 性 喉 頭 蓋 炎 急 性 喉 頭 炎 声 門 下 喉 頭 円 喉 頭 気 管 炎 喉 頭 気 管 気 管 支 炎 喉 頭 ジフテリア

6. 下 咽 頭 癌 の 診 断 と 治 療 について 部 位 別 病 期 別 に 述 べよ 2007 シケタイより 下 咽 頭 癌 病 因 男 性 では 喫 煙 と 飲 酒 が 女 性 では Plummer-Vinson 症 候 群 が 危 険 因 子 である 病 理 大 部 分 が 扁 平 上 皮 癌 である 亜 部 位 梨 状 陥 凹 (75%) 男 性 に 多 い 輪 状 後 部 (15%) 女 性 に 多 い 後 壁 (10%) 症 状 初 期 に 症 状 が 現 れにくいために 進 行 癌 が 多 い 初 期 症 状 としては 咽 喉 頭 異 常 感 咽 頭 痛 を 認 める 比 較 的 進 行 すれば 嚥 下 痛 や 通 過 障 害 を 認 める 重 複 癌 30%にみられる 食 道 癌 がもっとも 多 い 遠 隔 転 移 肺 転 移 が 最 も 多 く 肝 や 骨 にも 認 める 死 因 遠 隔 転 移 が 最 も 多 く 次 に 咽 後 リンパ 節 転 移 と 頚 部 リンパ 節 転 移 が 多 い また 他 癌 死 の 死 亡 も 多 い 予 後 頭 頚 部 癌 の 中 でももっとも 予 後 不 良 の 疾 患 の 一 つである 5 年 粗 生 存 率 は 40% 前 後 が 現 在 の 標 準 的 治 療 成 績 である N 因 子 ( 頸 部 リンパ 節 転 移 個 数 4 個 以 上 の 症 例 の 生 存 率 は 10% 前 後 )が 予 後 におけ るハイリスクファクターである 治 療 早 期 癌 に 対 しては 放 射 線 治 療 が 第 一 選 択 であり 進 行 癌 に 対 しては 手 術 治 療 が 主 体 となる ( 試 案 ) T1,2N0 放 射 線 治 療 または 喉 頭 温 存 下 咽 頭 部 分 切 除 術 T1,2N1,2 喉 頭 温 存 下 咽 頭 部 分 切 除 術 T3,4N1,2 下 咽 頭 喉 頭 摘 出 術 または 喉 頭 温 存 下 咽 頭 温 存 下 咽 頭 部 分 切 除 術 AnyTN3 下 咽 頭 喉 頭 摘 出 術 再 建 遊 離 空 腸 が 瘻 孔 と 吻 合 部 狭 窄 が 生 じにくいため 第 一 選 択 となっている 遊 離 前 腕 皮 弁 は 開 腹 の 必 要 がなく 手 術 侵 襲 が 少 ない 胃 管 は 食 道 癌 を 重 複 している 症 例 に 対 して 選 択 されることが 多 い

7. 耳 下 腺 腫 瘍 について 知 るところを 述 べよ 2009 年 本 試 解 答 より 3 種 類 の 大 唾 液 腺 ( 耳 下 腺 顎 下 腺 舌 下 腺 )のうち 耳 下 腺 での 発 生 率 が 最 も 高 く 良 性 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 のどちらも 多 形 腺 腫 に 代 表 されるようにさまざまな 組 織 像 を 呈 するの が 特 徴 である また 耳 下 腺 は 良 性 腫 瘍 の 比 率 がほかの 唾 液 腺 に 比 べ 多 いのが 特 徴 である 良 性 腫 瘍 では 1, 良 性 混 合 腫 瘍 ( 多 形 性 腫 瘍 ) 発 育 緩 徐 頻 度 としては 一 番 多 い 2, 単 形 性 腺 腫 3, 粘 表 皮 様 腫 瘍 (ワルチン 腫 瘍 など) 4, 脂 肪 腫 血 管 腫 など 悪 性 では 1 扁 平 上 皮 ガン 2 腺 ガン これにも 組 織 によって, 腺 様 襄 胞 ガン, 腺 房 細 胞 ガン, 酸 好 酸 ガンなど) 3 悪 性 混 合 腫 瘍 4 粘 表 皮 様 ガン 5 本 来 の 耳 下 腺 組 織 以 外 の 腫 瘍 たとえば 悪 性 リンパ 腫 など 病 因 不 明 診 断 唾 液 腺 造 影 法 のほかに 超 音 波 RI シンチグラム X 線 CT MRI などの 画 像 診 断 さ らに 穿 刺 吸 引 細 胞 診 を 加 えれば 診 断 の 精 度 が 高 まる 画 像 診 断 のうち 頻 用 されるのは 超 音 波 CT MRI である この 中 でも MRI が 多 方 向 からの 撮 像 が 可 能 であることや 濃 度 分 解 能 がすぐれているから もっとも 判 定 に 適 している また 超 音 波 断 層 法 も 良 悪 の 鑑 別 にすぐれているし のう 胞 の 診 断 にもすぐ れているので 両 者 を 組 み 合 わせることが 多 い 治 療 通 常 良 悪 を 問 わず 摘 出 手 術 が 第 一 選 択 とされる 良 性 腫 瘍 では 浅 葉 切 除 あるいは 深 葉 切 除 が 原 則 である 悪 性 腫 瘍 では 組 織 の 悪 性 度 により 切 除 範 囲 が 異 なり 高 分 化 粘 表 皮 癌 腺 房 細 胞 癌 では 耳 下 腺 全 摘 出 術 を 行 うが その 他 の 悪 性 腫 瘍 では 腫 瘍 の 進 展 度 顔 面 神 経 との 癒 着 の 有 無 耳 下 腺 周 囲 組 織 への 浸 潤 の 程 度 に 応 じて 耳 下 腺 全 摘 から 下 顎 骨 周 囲 筋 組 織 を 含 めた 拡 大 全 摘 と 頚 部 郭 清 術 併 用 まで 適 宜 選 択 する 術 中 の 所 見 によって 放 射 線 治 療 あるいは 化 学 療 法 を 追 加 する