サプライチェーンマネジメント 講 座 刊 行 記 念 セミナーのご 案 内 この 度 サプライチェーンマネジメント 講 座 ( 朝 倉 書 店 )の 刊 行 を 記 念 してセミナーを 開 催 することになりました この 講 座 は サプライチェーンマネジメント(SCM)の 基 本 理 念 に 基 づきサプライチェーンを 効 果 的 に 運 用 するために 役 立 つ 概 念 と 方 法 について 過 去 10 数 年 間 に 主 として 我 が 国 の 学 界 で 求 められた 知 見 をまとめ 解 説 したものです 主 な 読 者 とし て SCM に 係 わっておられる 実 務 家 を 対 象 として 執 筆 されており 抽 象 化 した 現 実 の 問 題 を 分 析 し 明 らかになった 分 析 結 果 の 現 実 的 な 意 味 や 意 義 が 記 されています 本 セミナーで は 上 記 講 座 ( 全 6 巻 )の 著 者 が 講 師 を 担 当 して 各 書 籍 のポイントとなる 部 分 を 詳 しく 説 明 した 上 質 疑 応 答 の 時 間 に 参 加 者 の 質 問 に 答 える 予 定 です SCM に 関 心 を 持 って 様 々の 分 野 で 活 躍 されている 実 務 家 また 関 連 分 野 の 学 生 諸 君 の 参 加 をお 待 ちしています 記 念 セミナーの 概 要 主 催 者 : サプライチェーンマネジメント 講 座 著 者 一 同 ( 代 表 黒 田 充 ) ご 参 考 サプライチェーンマネジメント 講 座 各 巻 の 書 名 と 著 者 巻 書 名 著 者 1 2 3 4 5 6 納 期 見 積 りと 生 産 スケジューリング~ 受 注 生 産 状 況 下 での 情 報 共 有 と 連 携 内 示 情 報 と 生 産 計 画 ~ 持 続 可 能 な 社 会 にお ける 先 行 需 要 情 報 の 活 用 生 産 発 注 の 平 準 化 ~SCM を 成 功 に 導 く 理 論 的 背 景 企 業 間 の 戦 略 的 連 携 ~マルチエージェント 交 渉 による 次 世 代 SCM サプライチェーン 最 適 化 の 新 潮 流 ~ 統 一 モ デルからリスク 管 理 人 道 支 援 まで サプライチェーンの 最 適 運 用 ~かんばん 方 式 を 超 えて 黒 田 充 ( 青 山 学 院 大 学 名 誉 教 授 ) 上 野 信 行 ( 県 立 広 島 大 学 教 授 ) 田 村 隆 善 ( 愛 知 工 業 大 学 教 授 ) 貝 原 俊 也 ( 神 戸 大 学 教 授 ) 谷 水 良 隆 ( 大 阪 府 立 大 学 准 教 授 ) 西 竜 志 ( 大 阪 大 学 准 教 授 ) 久 保 幹 雄 ( 東 京 海 洋 大 学 教 授 ) 大 野 勝 久 ( 愛 知 工 業 大 学 客 員 教 授 ) 開 催 日 時 : 第 1 回 11 月 19 日 ( 土 ) 10:20 ~ 17:00 ( 講 師 : 黒 田 充 上 野 信 行 田 村 隆 善 ) 第 2 回 11 月 26 日 ( 土 ) 10:20 ~ 17:00 ( 講 師 : 久 保 幹 雄 貝 原 俊 也 大 野 勝 久 ) 詳 細 については 末 尾 のプログラムをご 覧 下 さい 会 場 : 青 山 学 院 大 学 総 研 ビル 3 階 11 会 議 室 ( 渋 谷 キャンパス 正 門 脇 : JR 渋 谷 駅 徒 歩 10 分 地 下 鉄 表 参 道 徒 歩 5 分 ) 参 加 費 : 各 回 1 人 当 たり 10,000 円 ( 上 記 の 書 籍 3 冊 を 資 料 として 配 布 します )
申 し 込 み 方 法 : 下 記 の 参 加 申 込 み 用 紙 に 記 入 の 上 申 込 み 先 に 送 信 して 下 さい 氏 名 所 属 セミナー 参 加 申 込 み 用 紙 連 絡 先 E メールアドレス: FAX: 第 1 回 セミナー 参 加 不 参 加 第 2 回 セミナー 参 加 不 参 加 1 回 のみ 参 加 を 希 望 される 方 で 配 布 予 定 の 書 籍 を 現 在 お 持 ち 要 望 事 項 の 記 入 欄 の 方 は 他 の 回 で 配 布 が 予 定 されている 書 籍 をそれに 換 えて お 渡 しできますので お 持 ちの 書 籍 と 希 望 する 書 籍 を 記 入 し て 下 さい ( 記 入 例 ) 1 巻 6 巻 申 込 み 先 : 黒 田 充 (E メール: kuroda-m@fg8.so-net.ne.jp, FAX: 03-3480-0667 プログラムと 講 演 要 旨 受 注 生 産 企 業 における 情 報 共 有 と 連 携 11 月 19 日 10:20~11:50 黒 田 充 ( 青 山 学 院 大 学 名 誉 教 授 ) 受 注 生 産 企 業 において 納 期 遵 守 とリードタイムの 短 縮 は 一 般 的 な 課 題 であ る これまで 日 本 企 業 ではこれらの 課 題 は 製 造 現 場 の 問 題 として 取 り 組 まれて きた つまり 残 業 夜 間 操 業 などによる 生 産 能 力 の 柔 軟 性 に 依 存 して 処 理 が 行 われていたといえよう サプライチェーンマネジメントが 一 般 化 した 今 日 で は その 取 り 組 みに 大 きな 変 化 が 現 れている その 特 徴 としてコストの 削 減 が 一 層 重 視 され 企 業 間 部 門 間 の 情 報 共 有 によって 戦 略 的 効 果 的 な 取 り 組 み をすることが 必 要 になってきていることがあげられる 本 講 演 では これから 望 まれる 情 報 共 有 はいかなるものであるかについて いろいろな 問 題 の 定 量 的 な 分 析 結 果 を 示 しながら 述 べる 例 えば 顧 客 と 製 造 業 者 の 間 では メーカー 理 想 納 期 が 共 有 されるべき 情 報 であり 中 間 製 品 のモジュール 化 の 場 合 には それを 実 現 する 方 法 が 製 造 部 門 と 設 計 部 門 で 共 有 されなければならな い また 仕 様 未 確 定 の 顧 客 オーダーを 受 注 してリードタイムの 短 縮 が 期 待 で きる 場 合 多 くは 一 部 のコンポーネントが 仕 様 未 確 定 である 状 況 下 で 生 じる が コンポーネントの 望 ましい 仕 様 確 定 時 刻 が 製 造 部 門 と 設 計 部 門 の 間 で 共 有 される 必 要 がある 本 講 演 では 主 として メーカー 理 想 納 期 の 求 め 方 とその 共 有 によって 生 じる 経 済 的 効 果 を 具 体 的 な 数 値 例 を 用 いて 解 説 する 11:50~12:40 昼 休 み
内 示 情 報 と 生 産 計 画 : 不 確 実 な 需 要 環 境 における 先 行 需 要 情 報 の 活 用 11 月 19 日 12:40~14:10 上 野 信 行 ( 県 立 広 島 大 学 経 営 情 報 学 部 教 授 ) 生 産 内 示 は 日 本 の 製 造 業 界 の 伝 統 的 な 情 報 共 有 のやり 方 であり 問 題 解 決 志 向 の 協 調 的 な 企 業 間 連 携 すなわち 日 本 独 特 の 知 的 なサプライチェーン マ ネジメンである 生 産 内 示 により 確 定 注 文 情 報 が 伝 達 される 以 前 から 原 材 料 部 品 の 購 買 生 産 準 備 に 着 手 することができる しかしながら 多 くの 企 業 では 顧 客 企 業 からの 生 産 内 示 をうまく 活 用 できていない 本 講 演 では 生 産 に 先 立 って 入 手 できる 内 示 情 報 ( 先 行 需 要 情 報 )を 生 産 計 画 に 効 果 的 に 活 用 す る 理 論 とノウハウを 説 明 する 自 動 車 産 業 におけるメーカーとサプライヤーを 事 例 に 内 示 の 性 質 属 性 内 示 変 動 メカニズム 及 び 受 注 生 産 見 込 み 生 産 方 式 と 区 別 される 内 示 方 式 を 特 徴 づける そして 内 示 情 報 の 活 用 手 順 を 明 らかにし これらを 用 いて 生 産 計 画 を 立 てる 方 法 を 説 明 する Excelをベースに 簡 単 に 生 産 計 画 を 作 成 する ことができる 背 景 にある 数 理 モデルの 考 え 方 解 法 の 性 質 不 確 実 性 を 扱 う 新 しい 在 庫 充 当 指 標 生 産 情 報 システム 構 築 の 留 意 点 適 用 法 などについても 詳 しく 述 べる もともと 内 示 方 式 を 採 用 している 業 界 のみならず 内 示 情 報 と は 称 していないが 実 質 的 にこれに 相 当 する 情 報 の 提 示 を 受 けている 多 くの 企 業 に 有 用 である 14:10~14:20 14:20~15:50 製 造 サプライチェーンにおける 平 準 化 の 重 要 性 田 村 隆 善 ( 愛 知 工 業 大 学 経 営 学 部 教 授 ) 平 準 化 を 基 礎 とした 生 産 発 注 指 示 や 生 産 計 画 が メーカーとサプライヤー からなる 製 造 サプライチェーンの 管 理 ツールとして 有 効 であることを シミュ レーション 実 験 を 用 いて 定 量 的 に 示 す 平 準 化 は JIT の 基 礎 とされるが その 定 量 的 有 効 性 については 余 り 知 られていない そこでまず SCM の 視 点 から JIT 生 産 方 式 と 自 動 車 生 産 における 平 準 化 生 産 計 画 の 手 順 を 概 観 する 次 にいく つかの 生 産 在 庫 システムのモデルを 設 定 し シミュレーション 実 験 を 行 って 平 準 化 の 有 効 性 を 通 常 のかんばん 方 式 や MRP 方 式 と 比 較 検 討 する 実 験 結 果 より 単 純 な 平 準 化 であっても 3 工 程 からなら 生 産 在 庫 システムにおいて 通 常 のかんばん 方 式 よりシステム 全 体 の 在 庫 量 を 半 減 できることがあるなど 平 準 化 の 効 果 が 大 きいことを 示 す さらに 平 準 化 は メーカーがサプライヤー の 生 産 計 画 に 関 与 できない 状 況 下 において 有 効 な SCM ツールであること メー カーが 頻 繁 に 生 産 を 再 計 画 することの 問 題 点 在 庫 水 準 の 設 定 方 法 などについ てもふれる 予 定 である 15:50~16:00
11 月 19 日 質 疑 応 答 16:00~17:00 サプライ チェイン 最 適 化 の 新 潮 流 : 統 一 モデルからリスク 管 理 11 月 26 日 10:20~11:50 人 道 支 援 まで 久 保 幹 雄 ( 東 京 海 洋 大 学 海 洋 工 学 部 教 授 ) 東 日 本 大 震 災 の 後 雨 後 の 竹 の 子 のように サプライ チェインに 対 するリ スク 管 理 と 人 道 支 援 ロジスティクスに 関 連 した 講 演 会 が 開 催 された その 中 身 は 大 きく 分 けて 以 下 のものに 分 類 できる 旧 来 のリスク 管 理 や 事 業 継 続 計 画 に 携 わっていたものが それみたことか と 旧 式 の 方 法 論 を 展 開 する 新 聞 や 雑 誌 の 切 り 貼 りや 検 索 して 得 た 統 計 デ ータを 提 示 する あまり 関 係 ない 自 社 のソリューションを 宣 伝 する 旧 来 のサプライ チェインやリーン 生 産 方 式 を 擁 護 する サプライ チェイン やリーン 生 産 方 式 を 批 判 する(マスコミはこれが 多 い) サプライ チェイン リスク 管 理 は 新 しい 分 野 であり 旧 来 の 理 論 体 系 だ けで 解 決 できるものではなく 新 しい 理 論 体 系 が 必 要 である 拙 著 サプライ チェイン 最 適 化 の 新 潮 流 : 統 一 モデルからリスク 管 理 人 道 支 援 まで では, 助 走 としてのサーベイをしている 本 講 演 では その 内 容 について 解 説 する 11:50~12:40 昼 休 み 企 業 間 の 戦 略 的 提 携 :マルチエージェント 交 渉 による 次 世 代 SCM 12:40~14:10 貝 原 俊 也 ( 神 戸 大 学 大 学 院 システム 情 報 学 研 究 科 教 授 ) 企 業 におけるサプライチェーン(SC)は 大 きく 企 業 内 と 企 業 間 に 分 類 するこ とができ 相 互 への 取 組 みが 重 要 となる そして,SC の 全 体 最 適 化 を 実 現 する ための 具 体 的 な 方 策 として SC を 構 成 する 全 ての 企 業 を 連 携 させる 形 での 生 産 スケジューリングや 在 庫 管 理 などへの 取 組 みが 重 要 な 課 題 となり 本 書 では, これらの 全 体 最 適 化 への 取 組 みについて 中 心 的 に 取 り 扱 っている 一 方,グロ ーバル 環 境 下 では 個 々の 海 外 製 造 拠 点 が SC における 自 律 的 な 経 営 意 思 決 定 主 体 として 振 舞 うことが 求 められており 一 種 の 自 律 分 散 システムと 見 なすこ とができる そこで 本 書 では,SC を 構 成 する 各 企 業 を 意 思 決 定 機 構 を 内 包 し たソフトウエアエージェントととらえ マルチエージェントシステムとしての モデル 化 を 行 い 効 率 的 な SC の 構 築 を 実 現 するための 企 業 間 の 戦 略 的 提 携 方 策 について 生 産 スケジューリングや 在 庫 管 理 といった 技 術 要 素 に 着 目 し シ ステム 工 学 の 立 場 からの 接 近 を 試 みる 14:10~14:20
サプライチェーンの 最 適 運 用 :かんばん 方 式 を 超 えて 14:20~15:50 大 野 勝 久 ( 愛 知 工 業 大 学 客 員 教 授 ) サプライチェーンは 消 費 者 の 需 要 変 動 部 品 の 供 給 遅 延 交 通 渋 滞 等 々 様 々な 局 面 での 不 確 実 性 に 直 面 している このような 不 確 実 性 のもとでは 将 来 の 時 点 における 発 注 生 産 配 送 量 を 現 在 の 情 報 だけに 基 づいて 予 め 決 定 することは 合 理 的 ではない むしろ 将 来 のその 時 点 におけるサプライチェー ンの 状 態 に 応 じて 決 定 すべきであり かんばん 方 式 に 始 まるプル 方 式 はその 実 例 である この 最 適 運 用 問 題 は 基 本 的 にマルコフ 決 定 過 程 の 問 題 であるが 動 的 計 画 法 (DP)の 持 つ 弱 点 である 次 元 の 呪 い のために, 次 元 ( 拠 点 )が 増 え るにつれ 状 態 数 が 指 数 的 に 増 大 し 解 くことが 不 可 能 であった 本 講 演 では まず 各 プル 方 式 を 説 明 し 近 年 次 元 の 呪 い を 克 服 すべく 開 発 されてきた 強 化 学 習 アルゴリズムと 講 演 者 らによるニューロ DP アルゴリズ ムを 適 用 し 後 者 による 準 最 適 な 運 用 政 策 がかんばん 方 式 はもとより 全 ての プル 方 式 を 有 意 に 超 えることを 示 す 15:50~16:00 16:00~17:00 質 疑 応 答