既 存 住 宅 のリフォームによる 性 能 向 上 長 期 優 良 化 に 係 る 検 討 会 における 議 論 の 進 め 方 2 論 点 1 : 制 度 フレーム 1 性 能 向 上 / 長 期 優 良 化 リフォームについ て 市 場 が 現 実 的 に 動 く 仕 組 みとすること に 配

Similar documents
<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>


住宅税制について

スライド 1

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

2 省 エネルギー 性 耐 震 性 及 バリアフリー 性 を 満 たす 住 宅 とは 新 築 住 宅 既 存 住 宅 ( 中 古 住 宅 ) 増 改 築 等 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 級 4の 住 宅 一 次 エ

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

●電力自由化推進法案

<4D F736F F F696E74202D F8E968BC690E096BE8E9197BF88C B835794D48D8693FC82E8816A205B8EA993AE95DB91B68DCF82DD5D2E >

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

スライド 1

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

2

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

文化政策情報システムの運用等

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

Microsoft Word - 目次.doc

住宅・建築物環境対策事業費補助金交付要綱

3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

ÿþr‰!nn0.z^Ÿ

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

スライド 1

スライド 1

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

<4D F736F F F696E74202D AE8E B D91926E8BE68BA68B6389EF2E >

弁護士報酬規定(抜粋)

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

住宅改修の手引き(初版)

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

m07 北見工業大学 様式①

平成19年9月改定

一般競争入札について

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

< F2D A C5817A C495B6817A>

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

<4D F736F F F696E74202D2091E58B4B96CD8F FC8F D83938AC7835A E815B C90BC959492B7816A>

所令要綱

スライド タイトルなし

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

1. 固 定 資 産 税 ( 村 税 ) 会 に 対 して 審 査 の 申 し 出 をすることができます 1 納 める 人 および 毎 年 1 月 1 日 現 在 の 所 有 者 賦 課 期 日 2 税 率 課 税 標 準 額 1.4% 3 土 地 の 免 税 点 課 税 標 準 額 となるべき 額

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D F8FC C8F5A91EE837C A CC93E C982C282A282C4>

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

Microsoft PowerPoint - 【資料5】社会福祉施設職員等退職手当共済制度の見直し(案)について

PowerPoint プレゼンテーション

 

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事


2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

●幼児教育振興法案

資料8(第2回水害WG)

建設特別・資産運用の基本方針

SBIAQ確認検査業務手数料規定

5 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 特 例 一 定 の 要 件 を 満 たした 中 古 住 宅 を 取 得 するために 65 歳 未 満 の 直 系 尊 属 から 贈 与 を 受 けた 贈 与 税 について 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 利 用 を 受 けられる 特 例 6 贈 与

16 日本学生支援機構

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

(Microsoft Word - 20_\216s\211c\217Z\221\356.doc)

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Microsoft Word - 東京都北区有料老人ホーム等設置指導要綱

郵 便 局 において 提 供 される 金 融 2 社 の 金 融 サービス 参 考 1 銀 行 サービス 2 保 険 サービス (*)は 銀 行 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) (*)は 保 険 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) ( 太 枠 内 を 総

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

Transcription:

既 存 住 宅 のリフォームによる 性 能 向 上 長 期 優 良 化 に 係 る 検 討 会 における 議 論 の 進 め 方 1 既 存 住 宅 に 対 する 既 成 概 念 や 評 価 を 変 える 既 存 住 宅 の 性 能 を 評 価 する ( 優 良 なものとそうでないものが 明 らかになる) 既 存 住 宅 は 新 築 住 宅 より 劣 る というイメージを 払 拭 する 1 性 能 が 十 分 でないものは どこをどの 程 度 向 上 させる 必 要 があるのか 明 らかになり リ フォーム 投 資 の 目 標 が 明 確 になる 2 (リフォーム 後 も 含 めて) 優 良 な 既 存 住 宅 は 市 場 で 適 切 に 評 価 ( 価 格 評 価 )され 流 通 ( 売 買 賃 貸 )することを 期 待 する ー ラベリング( 長 期 優 良 認 定 等 )など 1 水 準 の 設 定 ( 次 の 項 目 について 既 存 住 宅 のリフォームに 係 る 水 準 を 設 定 ) 長 期 : 劣 化 維 持 管 理 更 新 の 容 易 性 優 良 : 耐 震 省 エネ バリアフリー 2 市 場 の 育 成 インセンティブ 人 材 育 成 既 存 住 宅 流 通 リフォーム 市 場 の 活 性 化 [ 目 標 である2020 年 までの 市 場 規 模 の 倍 増 に 寄 与 ] 既 存 の 仕 組 みを 充 実 活 用 インスペクションガイドライン 住 宅 履 歴 情 報 既 存 住 宅 の 住 宅 性 能 表 示 制 度 1

既 存 住 宅 のリフォームによる 性 能 向 上 長 期 優 良 化 に 係 る 検 討 会 における 議 論 の 進 め 方 2 論 点 1 : 制 度 フレーム 1 性 能 向 上 / 長 期 優 良 化 リフォームについ て 市 場 が 現 実 的 に 動 く 仕 組 みとすること に 配 慮 既 存 制 度 の 活 用 仕 組 みの 柔 軟 性 論 点 2 : 評 価 基 準 考 え 方 イ 基 本 的 な 要 件 既 存 住 宅 一 次 インスペクションなどの 実 施 住 宅 履 歴 情 報 の 作 成 保 存 ロ 評 価 のフレーム 認 定 基 準 (S)とそれに 準 ずる 基 準 (A)の 設 定 とそれぞれ( 各 クラス)に 求 められ る 水 準 等 戸 建 住 宅 共 同 住 宅 の 属 性 を 踏 まえたフレーム 部 分 改 修 ( 場 所 ) 段 階 改 修 ( 性 能 ) ハード ソフト( 維 持 管 理 ) 基 準 の 線 引 2 供 給 時 期 や 構 造 等 によって 対 象 を 限 定 することはしない 3 既 存 住 宅 の 質 のレベルにかかわらず リフォーム 後 の 性 能 で 評 価 4レベルとして 新 築 の 認 定 基 準 とのバランス 創 意 工 夫 への 対 応 ハ まず 現 況 検 査 を 実 施 既 存 住 宅 一 次 インスペクション/ 性 能 向 上 インスペクション(インスペクション に 必 要 な 情 報 が 建 設 住 宅 性 能 評 価 書 等 で 確 認 できる 場 合 は 一 部 代 替 可 ) ニ リフォーム 後 の 既 存 住 宅 について 評 価 各 クラスに 応 じ 新 築 基 準 も 勘 案 し 個 別 の 評 価 基 準 を 設 定 (クラスAについ ては 一 律 の 基 準 だけではなく 性 能 向 上 に 資 する 幅 広 い 取 組 を 認 めるよう 配 慮 ) 基 準 への 適 合 について 第 三 者 機 関 による 評 価 自 己 評 価 のルール 設 定 論 点 3 : 環 境 整 備 5 性 能 評 価 の 指 標 を 示 すことで 新 しい 市 場 を 構 築 インセンティブ 担 い 手 の 育 成 6 建 物 評 価 の 見 直 しとも 連 携 することを 視 野 に 入 れる ホ 性 能 向 上 リフォームに 対 するインセンティブ H26 予 算 概 算 要 求 ( 将 来 的 には 所 得 税 等 優 遇 の 要 求 も 視 野 ) へ 表 示 の 充 実 既 存 住 宅 の 性 能 表 示 を 充 実 ト 人 材 の 育 成 支 援 インスペクションや 性 能 向 上 / 長 期 優 良 化 リフォームの 講 習 チ 中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 リ 中 古 住 宅 市 場 活 性 化 ラウンドテーブル ヌ 業 界 を 通 してエンドユーザーへの 普 及 啓 発 2

3 検 査 済 証 のない 中 古 住 宅 に 係 る 法 適 合 確 認 手 続 きの 検 討 ガイドライン 策 定 に 向 けた 基 本 的 な 考 え 方 実 施 機 関 指 定 確 認 検 査 機 関 等 を 想 定 調 査 に 必 要 な 図 書 確 認 済 証 ( 確 認 済 証 がない 場 合 図 書 が 不 足 する 場 合 は 申 請 者 が 建 築 士 に 依 頼 し 作 成 した 復 元 図 書 ) 手 続 き 確 認 済 証 がある 場 合 は 建 築 物 が 確 認 済 証 に 添 付 された 図 書 通 りの 状 態 であることを 目 視 等 により 現 地 検 査 を 行 う 確 認 済 証 がない 場 合 図 書 が 不 足 する 場 合 は 申 請 者 が 作 成 した 復 元 図 書 について 法 令 適 合 性 を 審 査 し その 後 建 築 物 が 復 元 図 書 通 りの 状 態 であることを 目 視 等 により 現 地 検 査 を 行 う 責 任 の 範 囲 調 査 を 行 う 指 定 確 認 検 査 機 関 等 は 目 視 等 で 現 地 検 査 できる 範 囲 で 責 任 を 負 う

中 古 住 宅 の 建 物 評 価 担 保 評 価 についての 検 討 体 制 (H25,H26 年 度 ) 4 理 論 不 動 産 取 引 実 務 観 点 建 物 評 価 検 討 (あるべき) 適 切 な 建 物 評 価 を 目 指 した 検 討 原 価 法 の 抜 本 的 改 善 再 調 達 原 価 の 精 緻 化 期 待 耐 用 年 数 の 導 出 中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 成 果 を 報 告 反 映 H25 報 告 ディスカッションの 場 リフォーム 担 保 価 値 検 討 H25 中 古 住 宅 市 場 活 性 化 ラウンドテーブル H25~ 金 融 実 務 観 点 地 銀 等 とともに リフォームによる 住 宅 の 質 の 向 上 を 担 保 価 値 等 に 反 映 するための 評 価 方 法 を 確 立 するための 取 組 を 支 援 必 要 に 応 じて 報 告 JHF 民 間 金 融 機 関 不 動 産 事 業 者 等 による 中 古 住 宅 流 通 市 場 関 係 者 にて 実 施 年 2 回 程 度 開 催 実 務 者 レベルの 作 業 部 会 を 随 時 開 催 その 他 政 策 情 報 についても 議 論

中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 における 主 な 論 点 議 論 1. 目 指 すべき 建 物 評 価 の 基 本 的 手 法 20 年 で 一 律 減 価 させる 現 在 の 運 用 慣 行 は できるだけ 早 期 に 建 物 の 使 用 価 値 に 応 じた 評 価 手 法 に 改 める べき 建 物 評 価 の 改 善 のためには 原 価 法 の 運 用 改 善 により 建 物 評 価 の 現 状 を 改 めてゆくアプローチが 妥 当 では ないか (1) 部 位 の 特 性 に 応 じた 分 類 ( 基 礎 躯 体 内 外 装 設 備 の 区 分 等 ) 住 宅 の 各 部 位 を 適 切 に 区 分 することが 必 要 であり 主 として 材 の 性 質 劣 化 要 因 の 観 点 から 住 宅 を 大 きく 基 礎 躯 体 部 分 と 内 外 装 設 備 部 分 に 分 類 し さらにリフォームの 頻 度 等 の 観 点 から 内 外 装 設 備 を 分 類 する ことが 適 当 ではないか これらの 各 部 位 ごとにそれぞれ 再 調 達 原 価 を 算 出 し 部 位 の 特 性 に 応 じた 減 価 修 正 を 施 した 上 で 合 算 し 建 物 全 体 の 使 用 価 値 を 導 き 出 す 手 法 が 合 理 的 ではないか < 基 礎 躯 体 と 内 外 装 設 備 の 区 分 について> 原 則 として 交 換 が 不 要 と 考 えられる 部 位 基 礎 及 び 躯 体 ( 土 台 床 梁 小 屋 組 等 ) 住 戸 全 体 原 則 として 交 換 及 び 全 面 的 な 補 修 が 定 期 的 に 必 要 となる 部 位 外 部 仕 上 等 内 部 仕 上 等 屋 根 材 ( 防 水 下 地 を 含 む) 外 壁 材 ( 防 水 下 地 を 含 む) 外 部 建 具 内 部 建 具 内 装 仕 上 げ 台 所 設 備 等 浴 室 洗 面 トイレ 給 排 水 給 湯 設 備 照 明 器 具 電 気 設 備 5

基 礎 躯 体 の 価 値 は 現 在 の 住 宅 の 市 場 価 値 がゼロになるまでの 期 間 (20~25 年 )より 相 当 程 度 長 く 維 持 住 宅 の 質 ( 劣 化 対 策 の 程 度 )により 減 価 のスピードが 異 なるため 質 の 高 い 住 宅 ほど 長 く 価 値 を 維 持 6 中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 における 主 な 論 点 議 論 (2) 基 礎 躯 体 の 評 価 ( 経 年 による 使 用 価 値 の 減 価 の 考 え 方 ) 木 造 住 宅 の 躯 体 の 機 能 は 防 蟻 処 理 や 防 水 防 湿 が 適 切 に 行 われていれば 蟻 害 や 浸 水 による 腐 朽 が 発 生 せず 長 期 間 にわたって 性 能 を 維 持 することが 可 能 RCを 躯 体 とする 住 宅 についても その 耐 久 性 や 強 度 が 減 ずるのは コンクリートの 中 性 化 が 進 み 鉄 筋 が 腐 食 してコンクリートが 破 壊 される 場 合 一 方 蟻 害 や 腐 朽 をはじめとする 物 質 的 な 劣 化 が 住 宅 に 発 生 するリスクは 実 態 上 経 年 とともに 増 加 する ことも 事 実 であり それらを 防 御 又 は 補 修 するためには 一 定 のコストが 必 要 になる こうしたコストも 建 物 の 価 値 に 反 映 すると 当 該 建 物 の 使 用 価 値 は 経 年 で 一 定 の 減 価 をするととらえることもできるのではないか なお このように 経 年 による 減 価 修 正 を 行 うこととした 場 合 にあっても 個 別 の 住 宅 につきインスペクションを 行 い 劣 化 が 進 行 していないと 確 認 された 場 合 には 実 際 の 築 年 数 によらず 新 築 時 に 近 い 状 態 であるとみな し 経 過 年 数 を 短 縮 して 評 価 を 行 うことが 考 えられるのではないか < 建 物 評 価 上 の 基 礎 躯 体 の 価 値 の 減 価 の 考 え 方 > 価 値 インスペクションの 結 果 物 理 的 に 劣 化 してい ないことが 確 認 された 場 合 や 劣 化 部 位 が 補 修 されている 場 合 には 新 築 時 に 近 い 価 値 が 残 存 していると 評 価 実 際 の 経 過 年 数 インスペクションの 結 果 物 理 的 な 劣 化 が 進 行 していることが 確 認 され た 場 合 には 実 際 の 築 年 数 よりさらに 年 数 が 経 過 しているものと 評 価 築 年 数 20~25 年 ( 現 在 の 市 場 価 値 がゼロになるまでの 期 間 ) 劣 化 対 策 等 級 2 (50~60 年 ) 劣 化 対 策 等 級 3 (75~90 年 ) 劣 化 対 策 の 十 分 な 住 宅 ( 例 : 長 期 優 良 住 宅 等 )

中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 における 主 な 論 点 議 論 7 (3) 内 外 装 設 備 の 評 価 ( 経 年 による 使 用 価 値 の 減 価 及 び 補 修 等 による 価 値 回 復 向 上 の 考 え 方 ) 内 外 装 設 備 は 基 礎 躯 体 に 比 べ 比 較 的 短 期 間 に 劣 化 又 は 陳 腐 化 が 進 むものであり 住 宅 の 部 位 とし てその 機 能 を 保 つためには 定 期 的 な 補 修 修 繕 更 新 を 前 提 とするものである すなわち 内 外 装 設 備 の 使 用 価 値 は 経 年 でほぼ 一 律 に 減 価 するものの 補 修 修 繕 更 新 が 適 切 に 行 われることによって その 価 値 が 回 復 又 は 向 上 するといえるのではないか 価 値 内 外 装 設 備 価 値 基 礎 躯 体 A D G 屋 根 B 外 壁 C 外 部 建 具 内 部 建 具 E 内 装 仕 上 げ F 台 所 浴 室 洗 面 台 トイレ H 給 排 水 給 湯 設 備 I 照 明 電 気 設 備 基 礎 躯 体 の 使 用 価 値 が 維 持 される 間 複 数 回 にわたり 内 外 装 設 備 の 補 修 修 繕 更 新 を 想 定 これに 伴 う 価 値 の 回 復 向 上 を 評 価 する ことができる 築 年 数 築 年 数

中 古 住 宅 に 係 る 建 物 評 価 手 法 の 改 善 のあり 方 検 討 委 員 会 における 主 な 論 点 議 論 8 2. 改 善 された 原 価 法 による 評 価 の 意 義 ( 参 考 値 としての 評 価 実 質 的 経 過 年 数 の 利 用 可 能 性 ) 使 用 価 値 に 応 じた 原 価 法 による 評 価 は 現 状 において 市 場 価 格 と 乖 離 する 可 能 性 が 高 い こうした 場 合 は 例 えば 参 考 値 として 使 用 価 値 に 応 じた 価 格 を 市 場 価 格 と 併 せて 提 示 し その 価 格 が 市 場 関 係 者 の 間 に 蓄 積 されていくことによって 我 が 国 中 古 住 宅 市 場 の 価 格 形 成 の 適 正 化 に 寄 与 すると 考 えられる また 価 格 のみ の 評 価 でなく 住 宅 の 品 質 状 態 を 表 す 指 標 や 実 質 的 経 過 年 数 や 残 存 耐 用 年 数 など 住 宅 の 現 況 を 評 価 した 過 程 で 生 成 されるパラメーターを 活 用 することも 検 討 すべきではないか 新 しい 評 価 の 市 場 での 定 着 に 向 けた 取 組 例 広 告 などの 例 査 定 書 の 例 物 件 A 物 件 B 物 件 C 築 年 数 15 年 40 年 30 年 実 質 的 経 過 年 数 15 年 10 年 12 年 残 存 耐 用 年 数 40 年 50 年 30 年 査 定 額 建 物 の 使 用 価 値 ( 参 考 値 ) 円 円 このような 指 標 を 提 示 して 消 費 者 が 物 件 を 選 択 する 際 の 参 考 とすることができないか ただし 実 質 的 経 過 年 数 等 の 求 め 方 については 一 定 の 裁 量 は 残 しつつも ある 程 度 の 統 一 的 なルールがないと かえって 消 費 者 を 混 乱 させてしまうことに 留 意 する 必 要 がある

リフォームによる 住 宅 の 質 の 向 上 を 担 保 価 値 等 に 反 映 するための 調 査 研 究 売 買 9 担 保 評 価 実 務 上 の 検 討 中 古 住 宅 購 入 後 にリフォームしようとする 消 費 者 に 対 して 購 入 費 用 とリフォーム 費 用 をまとめて 住 宅 ローンとし て 融 資 する 金 融 機 関 が 実 務 上 利 用 しやすいリフォーム 分 の 担 保 価 値 評 価 方 法 を 整 備 することを 目 指 す 平 成 25 年 度 : 住 宅 リフォーム 市 場 の 環 境 整 備 を 図 る 調 査 研 究 事 業 を 実 施 民 間 事 業 者 等 が 行 う リフォームによる 住 宅 の 質 の 向 上 を 担 保 価 値 等 に 反 映 させる 評 価 方 法 を 確 立 させるため の 実 証 的 な 調 査 研 究 事 業 を 公 募 国 が 当 該 事 業 の 実 施 に 要 する 費 用 を 補 助 (2 件 を 採 択 ) 金 融 機 関 シンクタンク 等 からなる 協 議 会 等 が 行 う リフォームの 担 保 価 値 評 価 方 法 を 整 備 する 取 組 を 支 援 必 要 に 応 じて 評 価 手 法 に 関 する 実 務 上 の 課 題 等 を 報 告 価 格 目 指 すべき 方 向 性 売 買 後 のリフォームによる 質 の 向 上 を 担 保 価 値 として 評 価 建 物 目 指 す 評 価 土 地 現 在 の 評 価 20 年 60 年 超 築 年

中 古 住 宅 市 場 活 性 化 ラウンドテーブル ( 平 成 25 年 度 )における 主 な 論 点 1. 新 たな 建 物 評 価 手 法 に 関 する 指 針 の 市 場 への 定 着 について 論 点 新 たな 建 物 評 価 手 法 に 関 する 指 針 を 中 古 住 宅 流 通 市 場 と 金 融 市 場 のそれぞれに 定 着 させるには どのよ うな 取 組 みが 必 要 か (1) 建 物 評 価 の 改 善 と 市 場 への 定 着 新 たな 建 物 評 価 手 法 の 策 定 に 当 たって 必 要 な 改 善 点 は 何 か それを 市 場 に 定 着 させるためにはどのような 仕 掛 けが 必 要 か (2)リフォーム 等 による 建 物 価 値 の 向 上 の 反 映 手 法 リフォーム 等 による 建 物 の 価 値 向 上 を 新 たな 建 物 評 価 手 法 においてどのように 反 映 させるべきか (3)インスペクションの 活 用 方 策 インスペクションを 新 たな 建 物 評 価 手 法 においてどのように 反 映 させるべきか 2. 高 齢 化 ストック 社 会 を 見 据 えた 中 古 住 宅 関 係 金 融 商 品 市 場 について 論 点 新 たな 建 物 評 価 手 法 既 存 住 宅 の 長 期 優 良 住 宅 等 としての 認 定 評 価 などが 定 着 した 場 合 に 新 たな 中 古 住 宅 関 連 金 融 商 品 としてどのようなものが 生 まれるか また その 市 場 整 備 の 観 点 から 公 的 な 支 援 関 与 の 必 要 性 はあるか (1) 新 たな 建 物 評 価 手 法 の 導 入 等 を 踏 まえた 新 たな 金 融 商 品 の 可 能 性 新 たな 建 物 評 価 手 法 の 導 入 等 により リバースモーゲージ 等 の 新 たな 可 能 性 がどのように 広 がるか (2) 戸 建 賃 貸 住 宅 市 場 の 拡 大 活 性 化 を 踏 まえたビジネス 拡 大 の 可 能 性 中 古 住 宅 に 関 するインスペクションや 新 たな 建 物 評 価 手 法 の 定 着 を 前 提 として 戸 建 中 古 住 宅 を 買 い 取 り 賃 貸 を 行 うビジネス の 拡 大 の 可 能 性 があるか また こうしたビジネスに 関 連 した 金 融 等 のビジネス 展 開 の 可 能 性 があるか (3) 現 行 の 割 賦 販 売 法 を 踏 まえたリフォームローンに 関 する 商 品 開 発 の 可 能 性 割 賦 販 売 法 の 規 制 を 踏 まえつつ リフォームローン リフォーム 一 体 型 ローンに 関 してどのような 事 業 者 (リフォーム 業 者 金 融 機 関 ) 間 連 携 の 可 能 性 があるか 10

( 参 考 ) 米 国 における 戸 建 住 宅 の 鑑 定 評 価 耐 用 年 数 の 考 え 方 11 中 古 住 宅 の 流 通 促 進 活 用 に 関 する 研 究 会 報 告 書 より 経 済 的 残 存 耐 用 年 数 建 物 竣 工 時 点 実 質 的 経 過 年 数 ( 実 際 の) 築 年 数 経 済 的 耐 用 年 数 物 理 的 耐 用 年 数 ( 資 料 )Appraisal Institute Appraising Residential Properties 14 版 米 国 の 鑑 定 評 価 では 実 質 的 経 過 年 数 (Effective age)と 経 済 的 残 存 耐 用 年 数 (Remaining economic life)を 建 物 価 格 の 判 断 要 素 としている 実 際 の 築 年 数 は 評 価 上 実 質 的 経 過 年 数 との 相 対 的 関 係 をみる 基 準 である Effective ageは 建 物 の 劣 化 や 維 持 修 繕 の 状 況 等 に 基 づいて 鑑 定 士 の 判 断 によって 決 定 されており 建 物 の 減 価 は このEffective Ageに 基 づいて 算 出 される ( 青 山 リアルティー アドバイザーズ 提 供 資 料 を 加 筆 修 正 )

既 存 住 宅 インスペクションの 見 取 り 図 現 状 : 現 在 民 間 事 業 者 により 実 施 されている インスペクション といわれるサービスは 中 古 住 宅 の 売 買 時 検 査 のみ ならず 新 築 入 居 時 の 検 査 やリフォーム 実 施 時 に 行 うものなど 様 々である 目 視 等 を 中 心 として 住 宅 の 現 況 を 把 握 するために 行 われる 現 況 検 査 は 最 も 基 礎 的 なインスペクションである が 現 場 で 検 査 等 を 行 う 者 の 技 術 力 や 検 査 基 準 等 は 事 業 者 ごとに 様 々な 状 況 にある H25 年 6 月 に 策 定 したガイドラインの 対 象 既 存 住 宅 に 係 る 一 次 的 なインスペクション = 既 存 住 宅 現 況 検 査 既 存 住 宅 に 係 る 二 次 的 なインスペクション = 既 存 住 宅 診 断 性 能 向 上 インスペクション 既 存 住 宅 に 係 る 一 次 的 なインスペクション = 既 存 住 宅 現 況 検 査 既 存 住 宅 に 係 る 二 次 的 なインスペクション = 既 存 住 宅 診 断 性 能 向 上 インスペクション 概 要 既 存 住 宅 の 現 況 を 把 握 するための 基 礎 的 なインスペクション 劣 化 の 生 じている 範 囲 や 不 具 合 の 生 じてい る 原 因 等 を 把 握 するための 詳 細 なインスペ クション( 耐 震 診 断 等 ) 性 能 向 上 リフォーム 実 施 時 の 住 宅 性 能 の 把 握 主 な 利 用 場 面 中 古 住 宅 の 売 買 時 に 補 修 工 事 の 必 要 性 等 を 把 握 しようとするとき 維 持 管 理 時 に 現 況 を 把 握 しようとするとき ( 定 期 的 な 点 検 ) リフォーム 工 事 実 施 前 に 対 象 範 囲 を 特 定 し ようとするとき 一 次 インスペクションで 詳 細 な 検 査 が 必 要 とされたとき リフォーム 工 事 の 実 施 時 ü 省 エネ バリアフリーリフォーム 等 ü 内 装 設 備 リフォーム 等 活 用 インスペクションの 結 果 を 住 宅 履 歴 情 報 として 蓄 積 するなどにより 活 用 中 古 住 宅 売 買 時 の 利 用 を 前 提 とした 目 視 等 を 中 心 とする 基 礎 的 なインスペクションである 既 存 住 宅 の 現 況 検 査 について 検 査 方 法 やサービス 提 供 に 際 しての 留 意 事 項 等 について 指 針 を 示 す 12

既 存 住 宅 インスペクション ガイドライン の 概 要 1. 策 定 の 背 景 目 的 インスペクション( 建 物 検 査 )の 現 状 l 消 費 者 の 中 古 住 宅 に 対 する 品 質 等 に 対 する 不 安 中 古 住 宅 売 買 時 のインスペクション サービスへのニーズの 高 まり l 民 間 事 業 者 により 実 施 されている インスペクション といわれるサービスは 様 々 インスペクションの 利 用 : 中 古 住 宅 の 売 買 時 リフォーム 実 施 時 新 築 住 宅 入 居 時 現 場 で 検 査 等 を 行 う 者 の 技 術 力 ( 専 門 知 識 実 務 経 験 等 )や 検 査 の 範 囲 基 準 等 も 事 業 者 ごとに 様 々 2.ガイドラインのポイン ト 検 査 項 目 中 古 住 宅 売 買 時 の 利 用 を 前 提 とした 基 礎 的 なインスペクションに 関 し 共 通 して 実 施 することが 望 ましい 事 項 をガイドラインとしてとりまとめ( 平 成 25 年 6 月 公 表 ) 以 下 に 掲 げる 劣 化 事 象 等 の 有 無 を 確 認 インスペクションに 対 する 共 通 認 識 の 形 成 普 及 の 促 進 1 構 造 耐 力 上 の 安 全 性 に 問 題 のある 可 能 性 が 高 い 劣 化 事 象 等 2 雨 漏 り 水 漏 れが 発 生 している 又 は 発 生 する 可 能 性 が 高 い 劣 化 事 象 等 3 設 備 配 管 に 日 常 生 活 上 支 障 のある 劣 化 等 が 生 じている 劣 化 事 象 等 検 査 方 法 目 視 計 測 を 中 心 とする 非 破 壊 による 検 査 原 則 破 壊 調 査 は 実 施 しない 検 査 人 l 資 格 の 有 無 だけでなく 実 務 経 験 講 習 受 講 等 により 必 要 な 能 力 を 確 保 l 一 定 の 資 格 ( 建 築 士 建 築 施 工 管 理 技 士 ) 実 務 経 験 ( 住 宅 の 生 産 検 査 調 査 等 )や 講 習 受 講 ( 修 了 考 査 )の 情 報 開 示 消 費 者 が 選 択 可 能 に l 実 地 訓 練 により 必 要 な 能 力 の 確 保 を 図 る 既 存 住 宅 適 現 正 況 なインスペクションの 検 査 の 手 順 誘 導 l 業 務 受 託 時 の 契 約 内 容 等 ( 検 査 人 検 査 業 務 実 施 上 の 留 意 事 項 中 立 性 に 関 する 情 報 )の 説 明 等 l 現 況 検 査 の 実 施 記 録 適 正 なインスペクションの 誘 導 l 検 査 結 果 報 告 書 の 作 成 報 告 + 検 査 結 果 に 係 る 留 意 事 項 業 務 実 施 上 の 遵 守 事 項 情 報 開 示 l 関 係 法 令 の 遵 守 l 客 観 性 中 立 性 の 確 保 リフォーム 工 事 費 の 目 安 等 の 情 報 提 供 を 行 う 場 合 の 検 査 業 務 との 区 別 宅 建 業 建 設 業 リフォーム 業 を 営 んでいること 等 の 情 報 開 示 自 らが 売 主 となる 住 宅 についてはインスペクション 業 務 を 実 施 しないこと 等 l 広 告 勧 誘 の 適 正 化 l 依 頼 主 の 保 護 守 秘 義 務 l 検 査 人 や 中 立 性 等 の 情 報 開 示 ( 契 約 内 容 等 の 説 明 時 ホームページ 等 ) 13

既 存 住 宅 売 買 瑕 疵 保 険 の 商 品 ラインナップの 充 実 ( 全 体 像 ) 従 来 ニーズ 課 題 等 新 たな 保 険 商 品 の 追 加 (H25.10~) 買 取 再 販 ( 概 要 ) 宅 建 業 者 が 保 険 に 加 入 保 険 期 間 5 年 保 険 金 額 1,000 万 円 免 責 金 額 10 万 円 縮 小 てん 補 割 合 80% 保 険 法 人 による 現 場 検 査 保 険 料 等 のイメージ: 約 7 万 円 ( 保 険 期 間 5 年 保 険 金 額 1,000 万 円 ) 宅 建 業 法 上 の 瑕 疵 担 保 責 任 期 間 2 年 を 超 えた 保 証 期 間 に 対 する 負 担 感 が 大 きい 保 険 期 間 保 険 金 額 を 縮 小 することによる 保 険 料 引 き 下 げに 対 する ニーズ 以 下 の 保 険 商 品 を 追 加 保 険 期 間 2 年 保 険 金 額 1,000 万 円 or500 万 円 免 責 金 額 10 万 円 縮 小 てん 補 割 合 80% 保 険 法 人 による 現 場 検 査 ( 保 険 期 間 の 短 縮 にあわせて 戸 建 住 宅 の 基 礎 鉄 筋 探 査 共 同 住 宅 ( 戸 単 位 )の 屋 上 防 水 及 び1 階 共 用 部 分 の 検 査 を 不 要 とする) 保 険 料 等 のイメージ: 約 5 万 円 ( 保 険 期 間 2 年 保 険 金 額 500 万 円 ) 個 人 間 売 買 ( 概 要 ) 検 査 事 業 者 が 保 険 に 加 入 保 険 期 間 5 年 保 険 金 額 1,000 万 円 免 責 金 額 10 万 円 縮 小 てん 補 割 合 95% 検 査 事 業 者 による 現 場 検 査 と 保 険 法 人 による 現 場 検 査 の 計 2 回 の 検 査 を 実 施 (ただし 検 査 事 業 者 が 性 能 評 価 機 関 の 場 合 は 保 険 法 人 による 現 場 検 査 は 書 面 審 査 化 済 ) 保 険 料 等 のイメージ: 約 7 万 円 ( 保 険 期 間 5 年 保 険 金 額 1,000 万 円 ) 2 回 検 査 が 必 要 なことに よるコスト 日 程 調 整 等 の 負 担 や 中 古 住 宅 流 通 時 に 時 間 を 要 してしまう ことに 対 する 不 満 検 査 事 業 者 にとって 保 証 期 間 の 長 さ 免 責 金 額 縮 小 てん 補 割 合 の 設 定 による 負 担 が 大 き い 保 険 期 間 保 険 金 額 を 縮 小 することによる 保 険 料 引 き 下 げに 対 する ニーズ 以 下 の 保 険 商 品 を 追 加 する 保 険 期 間 1 年 保 険 金 額 1,000 万 円 or500 万 円 免 責 金 額 5 万 円 縮 小 てん 補 割 合 100%に 統 一 保 険 協 会 が 実 施 する 講 習 を 受 講 終 了 した 建 築 士 ( 建 築 士 事 務 所 に 所 属 )が 検 査 事 業 者 としての 検 査 を 実 施 する 場 合 は 保 険 法 人 の 現 場 検 査 を 書 面 審 査 化 する 宅 建 売 で 実 施 した 検 査 簡 略 化 を 準 用 する 保 険 料 等 のイメージ: 約 4 万 円 ( 保 険 期 間 1 年 保 険 金 額 500 万 円 ) 14

個 人 住 宅 の 賃 貸 流 通 の 促 進 に 関 する 検 討 会 について 15 検 討 会 の 検 討 事 項 個 人 住 宅 の 管 理 や 賃 貸 に 関 する 現 状 や 賃 貸 流 通 が 進 まない 原 因 を 地 域 別 ( 都 市 部 / 地 方 部 ) 種 類 別 に 把 握 分 析 地 方 公 共 団 体 事 業 者 の 取 組 みや 所 有 者 消 費 者 の 意 向 等 を 調 査 賃 貸 化 の 各 段 階 ( 準 備 段 階 / 入 居 段 階 / 退 去 段 階 )における 課 題 や 留 意 点 を 抽 出 関 係 主 体 ( 所 有 者 地 方 公 共 団 体 管 理 仲 介 建 築 リフォーム 等 )の 担 う 役 割 を 整 理 個 人 住 宅 の 賃 貸 流 通 の 円 滑 化 に 必 要 な 契 約 や 取 引 ルールの 枠 組 みを 検 討 検 討 会 の 目 標 個 人 住 宅 の 賃 貸 流 通 を 促 進 するために 必 要 な 方 策 のとりまとめ( 検 討 会 報 告 書 ) 住 宅 の 管 理 が 適 切 に 行 われるための 手 引 き( 管 理 ルールを 定 めたガイドライン)の 作 成 賃 貸 借 契 約 が 適 切 に 行 われるための 手 引 き( 取 引 ルールを 定 めたガイドライン)の 作 成 一 般 所 有 者 消 費 者 向 けの 普 及 啓 発 情 報 提 供 冊 子 の 作 成 検 討 会 の 予 定 第 一 回 9 月 2 日 開 催 以 降 月 次 で 開 催 第 六 回 3 月 頃 実 施 予 定 : 最 終 とりまとめ ガイドライン 作 成 予 定

中 古 住 宅 流 通 リフォーム 市 場 の 拡 大 活 性 化 のための 特 例 措 置 の 創 設 拡 充 ( 所 得 税 個 人 住 民 税 贈 与 税 登 録 免 許 税 不 動 産 取 得 税 ) 中 古 住 宅 流 通 リフォーム 市 場 の 環 境 整 備 を 進 め 国 民 の 住 生 活 の 向 上 を 図 るとともに 市 場 規 模 の 拡 大 を 通 じた 経 済 の 活 性 化 に 資 するため 一 定 の 質 の 向 上 が 図 られた 中 古 住 宅 を 取 得 した 場 合 の 登 録 免 許 税 の 特 例 措 置 を 創 設 する また 住 宅 ローン 減 税 等 各 種 特 例 措 置 の 拡 充 を 行 い 中 古 住 宅 の 取 得 後 に 耐 震 改 修 工 事 を 行 う 場 合 についても 各 種 特 例 措 置 の 適 用 対 象 とする 平 成 26 年 度 税 制 改 正 要 望 の 結 果 買 取 再 販 で 扱 われる 住 宅 の 取 得 に 係 る 登 録 免 許 税 の 特 例 措 置 の 創 設 買 取 再 販 は ノウハウを 有 する 事 業 者 が 効 率 的 効 果 的 に 住 宅 ストックの 質 の 向 上 を 図 る 事 業 形 態 であり 買 主 は 住 宅 の 質 の 安 心 を 確 保 した 上 で 入 居 することができるものであること から 中 古 住 宅 流 通 リフォーム 市 場 拡 大 の 起 爆 剤 として 期 待 買 取 再 販 事 業 者 により 一 定 の 質 の 向 上 を 図 るための 改 修 工 事 が 行 われた 中 古 住 宅 を 取 得 する 場 合 に 買 主 に 課 される 登 録 免 許 税 の 税 率 を 一 般 住 宅 特 例 より 引 き 下 げることで 消 費 者 の 負 担 を 軽 減 する 所 有 権 移 転 登 記 : 0.1% ( 本 則 2% 一 般 住 宅 特 例 0.3%) ( 適 用 期 間 :H26.4.1~ H28.3.31) 売 主 事 業 者 買 主 登 録 免 許 税 減 税 中 古 住 宅 取 得 後 に 耐 震 改 修 工 事 を 行 う 場 合 における 住 宅 ローン 減 税 等 の 適 用 現 行 では 耐 震 基 準 に 適 合 しない 中 古 住 宅 を 取 得 し 耐 震 改 修 工 事 を 行 った 後 に 入 居 する 場 合 に 税 制 上 の 各 種 特 例 措 置 が 受 けられず このことが 中 古 住 宅 取 得 の 支 障 の 一 因 となっている こうした 場 合 であっても 耐 震 基 準 への 適 合 が 確 実 であることにつき 証 明 がなされた 場 合 には 耐 震 基 準 に 適 合 した 中 古 住 宅 を 取 得 した 際 と 同 様 に 以 下 の 特 例 措 置 の 適 用 を 可 能 とする 住 宅 ローン 減 税 ( 参 考 ) 左 記 の 特 例 措 置 が 適 用 可 能 となる 場 合 のイメージ 住 宅 取 得 等 資 金 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 等 耐 震 基 準 に 適 合 しない 中 古 住 宅 を 取 得 既 存 住 宅 に 係 る 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 の 特 例 措 置 耐 震 基 準 に 適 合 することが 確 実 である 旨 申 請 耐 震 改 修 工 事 入 居 16 耐 震 改 修 工 事 の 結 果 耐 震 基 準 に 適 合 する 中 古 住 宅 に 入 居