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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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Transcription:

行 政 機 関 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 に 基 づく 開 示 決 定 等 に 関 する 審 査 基 準 外 務 省 ( 平 成 13 年 4 月 制 定 ) ( 平 成 18 年 3 月 改 正 )

目 次 Ⅰ. 情 報 公 開 法 第 五 条 本 文 ( 開 示 / 不 開 示 に 係 る 基 本 的 考 え 方 等 ) P.1 Ⅱ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 一 号 ( 個 人 に 関 する 情 報 ) P.4 Ⅲ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 二 号 ( 法 人 等 に 関 する 情 報 ) P.10 Ⅳ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 三 号 ( 国 の 安 全 等 に 関 する 情 報 ) P.14 Ⅴ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 四 号 ( 公 共 の 安 全 等 に 関 する 情 報 ) P.17 Ⅵ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 五 号 ( 審 議 検 討 等 情 報 ) P.20 Ⅶ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 六 号 ( 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 ) P.24 Ⅷ. 情 報 公 開 法 第 六 条 ( 部 分 開 示 ) P.29 Ⅸ. 情 報 公 開 法 第 八 条 ( 行 政 文 書 の 存 否 に 関 する 情 報 ) P.32

Ⅰ. 情 報 公 開 法 第 五 条 ( 開 示 / 不 開 示 に 係 る 基 本 的 考 え 方 等 ) 第 五 条 行 政 機 関 の 長 は 開 示 請 求 があったときは 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 に 次 の 各 号 に 掲 げる 情 報 ( 以 下 不 開 示 情 報 という )のいずれかが 記 録 されて いる 場 合 を 除 き 開 示 請 求 者 に 対 し 当 該 行 政 文 書 を 開 示 しなければならない 1. 開 示 不 開 示 に 係 る 基 本 的 考 え 方 情 報 公 開 法 は 国 民 主 権 の 理 念 にのっとり 政 府 の 諸 活 動 を 国 民 に 説 明 する 責 務 が 全 う されるようにすることを 目 的 とするものであることから 行 政 に 係 る 情 報 は 原 則 開 示 との 考 え 方 に 立 ち 行 政 機 関 の 長 は 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 に 不 開 示 情 報 が 記 録 されている 場 合 を 除 き 当 該 行 政 文 書 を 開 示 しなければならないこととしている しかしながら 一 方 で 個 人 法 人 等 の 権 利 利 益 や 国 の 安 全 公 共 の 利 益 等 も 適 切 に 保 護 すべき 必 要 があ り 開 示 することの 利 益 と 開 示 しないことの 利 益 とを 適 切 に 比 較 衡 量 する 必 要 がある こ のため 情 報 公 開 法 では 開 示 しないことに 合 理 的 な 理 由 がある 情 報 を 不 開 示 情 報 として できる 限 り 明 確 かつ 合 理 的 に 定 め この 不 開 示 情 報 が 記 録 されていない 限 り 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 を 開 示 しなければならないこととしている 2. 情 報 公 開 と 守 秘 義 務 との 関 係 国 家 公 務 員 法 第 百 条 は 外 務 公 務 員 法 第 三 条 及 び 第 四 条 により 外 務 公 務 員 にも 適 用 されて いるが 国 家 公 務 員 法 第 百 条 は 国 家 公 務 員 の 服 務 規 律 の 確 保 を 目 的 とするものであり 国 家 公 務 員 法 第 百 条 第 一 項 の 秘 密 を 漏 らす に 係 る 規 定 は 服 務 規 律 に 反 しないことが 明 確 な 行 為 をも 禁 じているものではない 国 家 公 務 員 法 第 九 十 八 条 第 一 項 にも 定 められてい るように 国 家 公 務 員 がその 職 務 を 遂 行 するにあたっては 法 律 に 従 うことは 主 要 な 義 務 の 一 つであり 法 律 の 規 定 に 従 って 情 報 を 開 示 する 行 為 は 服 務 規 律 に 反 するものではな い したがって 情 報 公 開 法 の 規 定 に 基 づいて 行 政 文 書 を 開 示 する 行 為 は 国 家 公 務 員 法 第 百 条 第 一 項 にいう 秘 密 を 漏 らす 行 為 には 該 当 せず 同 条 の 秘 密 を 守 る 義 務 との 抵 触 の 問 題 は 生 じず 国 家 公 務 員 法 の 守 秘 義 務 違 反 による 責 任 は 問 われない 3. 不 開 示 情 報 の 取 扱 い 情 報 公 開 法 は その 第 五 条 において 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 に 不 開 示 情 報 が 記 録 され ていない 場 合 に 行 政 機 関 の 長 は 当 該 行 政 文 書 を 開 示 しなければならない 旨 を 規 定 してい るが 不 開 示 情 報 が 記 録 されている 場 合 における 行 政 機 関 の 長 の 執 るべき 行 為 について 明 文 の 規 定 を 設 けていない 情 報 公 開 法 では 不 開 示 情 報 の 範 囲 はできる 限 り 限 定 したものと するとの 基 本 的 な 考 え 方 に 立 っており 第 七 条 ( 公 益 上 の 理 由 による 裁 量 的 開 示 )の 規 定 により 行 政 機 関 の 長 が 公 益 上 特 に 必 要 があると 認 めるとき は 不 開 示 情 報 であっても 開 示 することができることの 反 対 解 釈 として 公 益 上 特 に 必 要 があると 認 めるとき 以 外 は 不 開 示 情 報 を 開 示 してはならないと 解 釈 できる 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 の 一 部 に 不 開 示 情 報 が 記 録 されている 場 合 においては 第 六 条 に 基 づき 当 該 不 開 示 情 報 を 除 き 部 分 開 示 することが 義 務 付 けられている なお 個 別 の 法 令 に 定 める 国 民 一 般 又 は 利 害 関 係 者 などに 対 する 開 示 制 度 においては 以 下 の 第 五 条 第 一 号 第 二 号 等 に 該 当 する 情 報 も 公 - 1 -

開 されているところであり 各 行 政 機 関 で 行 われている 一 般 的 な 情 報 提 供 においても 第 一 号 情 報 でも 本 人 の 同 意 がある 場 合 に 第 五 号 第 六 号 に 該 当 する 情 報 でも 情 報 提 供 の 相 手 理 由 等 を 勘 案 し 必 要 な 場 合 に 情 報 提 供 が 行 われており 情 報 公 開 法 上 の 不 開 示 情 報 の 取 扱 いがそのまま 当 てはまるものではなく 従 前 の 取 扱 いをすることも 排 除 されない 4. 開 示 の 実 施 の 方 法 との 関 係 情 報 公 開 法 でいう 開 示 とは 行 政 文 書 の 内 容 をあるがままに 示 し 見 せることであ り 開 示 不 開 示 の 判 断 は 専 ら 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 に 不 開 示 情 報 が 記 録 されている かを 基 準 として 行 われ 開 示 の 実 施 の 方 法 によって 開 示 不 開 示 の 判 断 が 異 なることはな い ただし 開 示 決 定 された 行 政 文 書 の 開 示 の 実 施 に 当 たっては 行 政 文 書 の 保 存 開 示 の 実 施 等 に 係 る 技 術 上 の 観 点 から 原 本 での 閲 覧 を 認 めることが 困 難 である 場 合 など 一 定 の 制 約 はあり 得 るところであり その 場 合 には 写 しを 閲 覧 することも 許 容 されている 5. 不 開 示 情 報 の 類 型 本 条 各 号 の 不 開 示 情 報 は 保 護 すべき 利 益 に 着 目 して 分 類 したものであり ある 情 報 が 各 号 の 複 数 の 不 開 示 情 報 に 該 当 する 場 合 があり 得 る また 例 えば ある 個 人 に 関 する 情 報 について 第 一 号 のただし 書 の 情 報 に 該 当 するため 同 号 の 不 開 示 情 報 には 該 当 しない 場 合 であっても 他 の 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 し 不 開 示 となることはあり 得 る したがって ある 情 報 を 開 示 する 場 合 は 本 条 の 各 号 の 不 開 示 情 報 のいずれにも 該 当 しないことを 確 認 することが 必 要 である 6. 不 開 示 情 報 該 当 性 の 判 断 の 時 点 不 開 示 情 報 該 当 性 は 時 の 経 過 社 会 情 勢 の 変 化 当 該 情 報 に 係 る 事 務 事 業 の 進 行 の 状 況 等 の 事 情 の 変 更 に 伴 って 変 化 するものであり 開 示 請 求 があった 都 度 判 断 しなければ ならない このような 変 化 は おそれ が 要 件 となっている 不 開 示 情 報 の 場 合 に 顕 著 で あると 考 えられる 一 般 的 には ある 時 点 において 不 開 示 情 報 に 該 当 する 情 報 が 別 の 時 点 においても 当 然 に 不 開 示 情 報 に 該 当 するわけではない なお 個 々の 開 示 請 求 における 不 開 示 情 報 該 当 性 の 判 断 の 時 点 は 開 示 決 定 等 の 時 点 である 7. 第 三 者 に 関 する 情 報 の 開 示 情 報 公 開 法 第 七 条 は 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 に 第 五 条 各 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 情 報 が 記 録 されていても 行 政 機 関 の 長 の 高 度 の 行 政 的 な 判 断 により 公 にすること により 不 開 示 情 報 とすることによって 保 護 すべき 利 益 を 上 回 る 公 益 上 の 必 要 性 があると 認 められる 場 合 には 開 示 請 求 者 に 対 し 当 該 行 政 文 書 を 開 示 できる 旨 を 定 めている( 裁 量 的 開 示 ) また 個 人 又 は 法 人 に 係 る 情 報 であって 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するために 公 にする 必 要 があるものは そもそも 第 一 条 第 一 号 及 び 第 二 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 しないため 開 示 しなければならない なお 第 七 条 に 基 づき 開 示 される 行 政 文 書 又 は 第 五 条 第 一 号 のロ 若 しくは 同 条 第 二 号 ただし 書 に 規 定 する 情 報 を 含 む 行 政 文 書 に 第 三 者 に 関 する 情 報 が 含 まれている 場 合 には 第 十 三 条 第 二 項 の 規 定 により 当 該 第 三 者 の 権 利 利 益 を 保 護 するため 意 見 書 提 出 の 機 会 を 付 与 しなければならない - 2 -

8. 共 通 に 用 いられる 概 念 の 意 義 (1) 公 にすること 公 にすること とは 秘 密 にせず 何 人 にも 知 り 得 る 状 態 におくことを 意 味 する 本 法 では 何 人 も 請 求 の 理 由 や 利 用 の 目 的 を 問 われずに 開 示 請 求 ができることから 開 示 請 求 者 に 開 示 するということは 何 人 に 対 しても 開 示 を 行 うことが 可 能 であるということ を 意 味 する したがって 本 条 の 各 号 における 不 開 示 情 報 該 当 性 の 判 断 に 当 たっては 公 にすることにより 個 人 の 権 利 利 益 を 侵 害 するおそれ 国 の 安 全 が 害 されるおそれ 又 は 他 国 等 との 交 渉 において 不 利 な 立 場 に 立 つこととなるおそれ 等 があるかを 判 断 することと している (2) おそれ おそれ の 有 無 についての 判 断 に 当 たっては 単 なる 確 率 的 な 可 能 性 ではなく 法 的 保 護 に 値 する 蓋 然 性 が 求 められる - 3 -

Ⅱ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 一 号 ( 個 人 に 関 する 情 報 ) 一 個 人 に 関 する 情 報 ( 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 を 除 く )であって 当 該 情 報 に 含 まれる 氏 名 生 年 月 日 その 他 の 記 述 等 により 特 定 の 個 人 を 識 別 する ことができるもの( 他 の 情 報 と 照 合 することにより 特 定 の 個 人 を 識 別 すること ができることとなるものを 含 む ) 又 は 特 定 の 個 人 を 識 別 することはできないが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるもの ただし 次 に 掲 げる 情 報 を 除 く イ 法 令 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されて いる 情 報 ロ 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 である と 認 められる 情 報 ハ 当 該 個 人 が 公 務 員 等 ( 国 家 公 務 員 法 ( 昭 和 二 十 二 年 法 律 第 百 二 十 号 ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 国 家 公 務 員 ( 独 立 行 政 法 人 通 則 法 ( 平 成 十 一 年 法 律 第 百 三 号 ) 第 二 条 第 二 項 に 規 定 する 特 定 独 立 行 政 法 人 及 び 日 本 郵 政 公 社 の 役 員 及 び 職 員 を 除 く ) 独 立 行 政 法 人 等 ( 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 平 成 十 三 年 法 律 第 百 四 十 号 以 下 独 立 行 政 法 人 等 情 報 公 開 法 という ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 独 立 行 政 法 人 等 をいう 以 下 同 じ )の 役 員 及 び 職 員 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 二 十 五 年 法 律 第 二 百 六 十 一 号 ) 第 二 条 に 規 定 する 地 方 公 務 員 並 びに 地 方 独 立 行 政 法 人 ( 地 方 独 立 行 政 法 人 法 ( 平 成 十 五 年 法 律 第 百 十 八 号 ) 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 地 方 独 立 行 政 法 人 をいう 以 下 同 じ )の 役 員 及 び 職 員 をいう )である 場 合 において 当 該 情 報 がその 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 であるときは 当 該 情 報 のうち 当 該 公 務 員 の 職 及 び 当 該 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 1. 第 一 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 ( 1 ) 個 人 に 関 する 情 報 ( 以 下 個 人 情 報 という ) とは 個 人 の 内 心 身 体 身 分 地 位 その 他 個 人 に 関 する 一 切 の 事 項 についての 事 実 判 断 評 価 等 のすべての 情 報 が 含 まれるものであり 個 人 に 関 連 する 情 報 全 般 を 意 味 する したがって 個 人 の 属 性 人 格 や 私 生 活 に 関 する 情 報 に 限 らず 個 人 の 知 的 創 作 物 に 関 する 情 報 組 織 体 の 構 成 員 としての 個 人 の 活 動 に 関 する 情 報 も 含 まれる なお ここでいう 個 人 には 居 住 する 場 所 や 国 籍 の 如 何 によらず 生 存 する 個 人 のほか 死 亡 した 個 人 も 含 まれる (2) 当 該 情 報 に 含 まれる 氏 名 生 年 月 日 その 他 の 記 述 等 により 特 定 の 個 人 を 識 別 する ことができるもの とは 氏 名 等 のように 情 報 そのものが 当 該 情 報 に 係 る 個 人 を 識 別 させ 得 るものに 加 え 住 所 電 話 番 号 役 職 名 個 人 別 に 付 された 記 号 番 号 ( 振 1 込 口 座 番 号 試 験 の 受 験 番 号 保 険 証 の 記 号 番 号 等 ) 等 の その 他 の 記 述 等 によ って 特 定 の 個 人 を 識 別 することとなる 個 人 情 報 の 全 体 である なお その 他 の 記 1 等 の 中 には 映 像 による 情 報 等 も 含 まれる - 4 -

述 等 は 単 独 では 必 ずしも 特 定 の 個 人 を 識 別 することができない 場 合 もあるが 当 2 該 情 報 に 含 まれるいくつかの 記 述 等 が 組 み 合 わされる ことにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなる 場 合 が 多 いと 考 えられる (3) 他 の 情 報 と 照 合 することにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなる もの とは 当 該 情 報 単 独 では 特 定 の 個 人 を 識 別 することができないが 他 の 情 報 と 照 合 することにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができるものである 照 合 の 対 象 とな る 他 の 情 報 の 範 囲 については 当 該 個 人 情 報 の 性 質 や 内 容 等 に 応 じて 個 別 に 適 切 に 判 断 することが 必 要 となる 公 知 の 情 報 や 図 書 館 等 の 公 共 施 設 で 一 般 に 入 手 可 能 なものなど 一 般 人 が 通 常 入 手 し 得 る 情 報 に 加 え 何 人 も 開 示 請 求 できることから 仮 に 当 該 個 人 の 近 親 者 地 域 住 民 等 であれば 保 有 している 又 は 入 手 可 能 であると 通 常 3 4 考 えられる 情 報 も 照 合 すべき 他 の 情 報 に 含 まれる 他 方 特 別 の 調 査 をすれば 入 手 し 得 るかも 知 れないような 情 報 については 一 般 的 には 他 の 情 報 に 含 めて 考 える 必 要 はないものと 考 えられる なお 例 えば 極 めて 小 規 模 の 集 団 に 属 する 個 人 に 関 する 情 報 のように 個 人 識 別 が 可 能 な 部 分 を 除 いた 上 で 開 示 した 場 合 等 におい ても 当 該 個 人 を 比 較 的 容 易 に 特 定 することができる 場 合 があり 得 るため 個 人 の 権 利 利 益 の 十 全 な 保 護 を 図 る 観 点 からは 個 人 識 別 性 を 判 断 する 際 には 情 報 自 体 の 性 質 周 辺 的 な 状 況 ( 例 示 の 場 合 には 集 団 の 性 格 規 模 ) 等 を 考 慮 し 個 人 識 別 性 を 判 断 すべきである (4) 特 定 の 個 人 を 識 別 することができないが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 5 利 利 益 を 害 するおそれがあるもの とは 匿 名 の 作 文 無 記 名 の 個 人 による 著 作 物 当 該 個 人 のみが 知 り 得 る 情 報 のように 個 人 の 人 格 と 密 接 に 関 連 したり 公 にすれば 財 産 権 その 他 の 個 人 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあると 認 められるものであり 特 定 の 個 人 を 識 別 できない 個 人 情 報 であっても 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるものをいう 例 えば 厳 密 には 特 定 の 個 々 人 を 識 別 する ことができる 情 報 ではないが 特 定 の 集 団 に 属 する 者 に 関 する 情 報 を 開 示 すると 当 該 集 団 に 属 する 個 々 人 に 不 利 益 を 及 ぼすおそれがある 場 合 等 が 考 え 得 る 6 7 (5) 法 令 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されている 2 年 齢 性 別 印 影 履 歴 肖 像 振 込 金 融 機 関 名 等 も 組 み 合 わせれば 特 定 の 個 人 を 識 別 できる 場 合 はあ り 得 ると 考 えられる 3 行 政 機 関 に 特 別 の 調 査 を 義 務 づけるものではない 4 行 政 文 書 の 開 示 の 実 施 を 受 けた 者 が 個 人 を 特 定 するために 一 般 には 入 手 困 難 な 情 報 を 特 別 に 得 るため に 調 査 活 動 を 行 うことが 考 えられる 場 合 には 情 報 の 性 質 内 容 等 に 応 じて 個 別 に 適 切 に 開 示 / 不 開 示 を 判 断 する 5 個 人 の 研 究 成 果 の 発 言 及 び 講 演 等 を 録 音 したテープその 他 のものも 著 作 物 に 該 当 する 6 法 令 の 規 定 には 訓 令 その 他 の 命 令 は 含 まれない 7 取 材 等 で 偶 発 的 に 明 らかになった 情 報 は 一 般 的 には 慣 行 として 公 にされ ている 情 報 とは 考 えられな い - 5 -

8 情 報 とは 何 人 に 対 しても 等 しく 当 該 情 報 を 公 開 することを 定 めている 法 令 の 規 定 により 又 は 事 実 上 の 慣 習 として 公 にされていること 又 は 公 にすることが 予 定 され 9 10 ているものをいう なお 公 にされ とは 当 該 情 報 が 現 に 公 衆 が 知 り 得 る 状 態 に 置 かれることをいい 現 に 公 知 ( 周 知 )の 事 実 である 必 要 はない 逆 に 過 去 に 公 にされたものであっても 時 の 経 過 により 開 示 請 求 の 時 点 では 公 にされているとは 見 られない 場 合 があり 得 る また 公 にすることが 予 定 されている とは 将 来 的 に 公 にする 予 定 ( 具 体 的 に 公 表 が 予 定 されている 場 合 に 限 らず 求 めがあれば 何 人 に も 提 供 することを 予 定 しているものも 含 む )の 下 に 保 有 されている 状 態 をいう あ る 情 報 と 同 種 の 情 報 が 公 にされている 場 合 に 当 該 情 報 のみ 公 にしないとする 合 理 的 な 理 由 がないなど 当 該 情 報 の 性 質 上 通 例 公 にされるものも 含 む ただし 当 該 情 報 と 同 種 の 情 報 が 公 にされた 事 例 があったとしても それが 個 別 的 な 事 例 にとどまる 限 り 慣 行 として には 当 たらない (6) 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 とは 公 にすることにより 害 されるおそれがある 個 人 の 権 利 利 益 より も 人 の 生 命 健 康 等 の 保 護 の 必 要 性 が 上 回 るとして 開 示 する 必 要 性 と 正 当 性 が 認 められる 個 人 情 報 をいう 現 実 には 人 の 生 命 健 康 等 に 被 害 が 発 生 している 場 合 に 11 限 らず 将 来 これらが 侵 害 される 蓋 然 性 が 高 い 場 合 も 含 まれる ( 7 ) 当 該 個 人 が 公 務 員 等 である 場 合 において とは 個 人 情 報 のうち 当 該 個 人 が 公 12 務 員 である 場 合 を 指 す ここでいう 公 務 員 等 とは 広 く 公 務 遂 行 を 担 任 する 者 を 含 むものであり 一 般 職 か 特 別 職 か 常 勤 か 非 常 勤 かを 問 わず 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 職 員 のほか 国 務 大 臣 国 会 議 員 裁 判 官 等 を 含 む また 公 務 員 であった 者 が 当 然 に 含 まれるものではないが 公 務 員 であった 当 時 の 情 報 についても ここでい う 当 該 個 人 が 公 務 員 等 である 場 合 に 該 当 する さらに 独 立 行 政 法 人 等 情 報 公 開 法 の 対 象 法 人 ( 以 下 独 立 行 政 法 人 等 という )の 役 員 及 び 職 員 を 含 む (8) 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 とは 公 務 員 が 行 政 機 関 その 他 の 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 公 共 団 体 の 機 関 の 一 員 として その 担 任 する 職 務 を 遂 行 する 場 合 におけ る 当 該 活 動 についての 情 報 を 意 味 する 例 えば 行 政 処 分 その 他 の 公 権 力 の 行 使 に 係 る 情 報 職 務 としての 会 議 への 出 席 発 言 その 他 の 事 実 行 為 に 関 する 情 報 がこれに 含 13 まれる なお 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 は 具 体 的 な 職 務 の 遂 行 との 直 接 の 関 連 を 8 個 人 名 が 公 になっているとしても 該 当 する 行 政 文 書 に 当 該 情 報 が 記 載 されていることが 公 になっている か 否 かを 精 査 する 必 要 もある 9 法 令 の 規 定 により 期 間 を 限 定 して 公 にされている 行 政 文 書 については 少 なくとも 当 該 期 間 は 公 にされ ている 情 報 に 該 当 する 10 現 に 公 衆 が 知 り 得 る 状 態 に 置 いた 主 体 が 誰 であるかは 当 該 情 報 が 公 にされたものであるかどうか の 判 断 とは 直 接 的 な 関 係 がない 11 事 実 認 定 に 当 たっては 特 に 調 査 等 は 不 要 で 通 常 知 り 得 る 範 囲 内 で 判 断 すればよい 12 外 国 政 府 又 は 国 際 機 関 の 職 員 等 は 本 法 にいう 公 務 員 には 該 当 しない 13 研 修 受 講 職 員 にとって 公 務 であってもその 担 任 する 職 務 と 直 接 関 係 のない 活 動 に 関 する 情 報 例 えば 研 修 における 出 席 簿 や 個 人 成 績 表 報 告 書 試 験 結 果 等 は 含 まれない - 6 -

有 する 情 報 であり 例 えば 公 務 員 の 情 報 であっても 職 員 の 人 事 管 理 上 保 有 する 健 康 情 報 休 暇 情 報 等 は 含 まれない 14 2. 第 一 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 (1) 行 政 文 書 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 国 民 等 からの 請 求 に 可 能 な 限 り 応 え ることを 原 則 としつつも 個 人 の 権 利 利 益 の 十 分 な 保 護 を 図 るため 特 定 の 個 人 を 識 別 できる 情 報 は 原 則 として 不 開 示 とするほか 特 定 の 個 人 を 識 別 することができな いが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 情 報 につい ても 個 人 の 権 利 利 益 の 十 全 な 保 護 を 図 る 観 点 から 不 開 示 とする (2) 地 方 公 共 団 体 の 情 報 公 開 条 例 や 諸 外 国 の 情 報 公 開 法 制 の 中 には 個 人 に 関 する 情 報 のうち 個 人 のプライバシー 等 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるものに 限 って 不 開 示 情 報 とする 方 式 (プライバシー 保 護 型 )を 採 用 しているものもあるが いわゆるプラ イバシーの 概 念 は 我 が 国 では 法 的 にも 社 会 通 念 上 も 必 ずしも 確 立 したものではない ことから 情 報 公 開 法 では 個 人 識 別 型 を 採 用 している ただし 個 人 識 別 型 を 採 用 した 結 果 本 来 保 護 する 必 要 性 のない 情 報 も 含 まれることになることから 公 知 の 情 報 等 個 人 に 関 する 情 報 の 不 開 示 情 報 から 除 かれるべきものを 第 一 号 において 限 定 列 挙 している なお 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 は 個 人 情 報 の 意 味 す る 範 囲 に 含 まれるが 当 該 事 業 に 関 する 情 報 であるので 法 人 等 に 関 する 情 報 と 同 様 の 要 件 により 不 開 示 情 報 該 当 性 を 判 断 することが 適 当 であることから 第 一 号 でいう 個 人 情 報 からは 除 外 している (3) 情 報 公 開 法 は 何 人 に 対 しても 目 的 の 如 何 を 問 わず 開 示 請 求 を 認 めていることか ら 本 人 に 関 する 情 報 の 開 示 請 求 があった 場 合 にも 開 示 請 求 者 が 本 人 であることは 考 慮 されない したがって 特 定 の 個 人 が 識 別 される 情 報 であれば 本 号 のイからハ 又 は 公 益 上 の 理 由 による 裁 量 的 開 示 ( 第 七 条 )に 該 当 しない 限 り 不 開 示 となる (4) 個 人 には 生 存 する 個 人 のほか 死 亡 した 個 人 も 含 まれるので 生 前 に 不 開 示 で あった 情 報 が 個 人 が 死 亡 したことをもって 開 示 されることにはならない (5) 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 に 係 る 情 報 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 個 人 の 権 利 利 益 にも 様 々なものがあり また 保 護 すべき 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 についても 保 護 すべき 権 利 利 益 の 程 度 に 差 があることから 個 別 の 事 案 に 応 じた 慎 重 な 検 討 が 必 要 である 15 (6) 公 務 員 の 職 務 活 動 の 過 程 又 は 結 果 が 記 録 されている 情 報 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 政 府 の 諸 活 動 を 説 明 する 責 務 が 全 うされるようにするという 視 点 及 び 公 14 同 様 に 管 理 される 職 員 の 個 人 情 報 として 保 護 される 必 要 のある 情 報 としては 職 員 個 人 に 係 る 人 事 査 定 評 価 に 係 る 情 報 給 与 等 の 情 報 が 含 まれる なお 人 事 査 定 評 価 に 係 る 情 報 は 第 六 号 でも 保 護 される 15 本 来 不 開 示 とすべき 個 人 情 報 を 人 の 生 命 等 を 保 護 するために 開 示 した 場 合 には 国 家 賠 償 法 の 法 定 の 要 件 を 満 たし 損 害 賠 償 責 任 が 生 ずるケースもあり 得 る( 法 人 の 場 合 も 同 じ)が 情 報 公 開 法 に 従 い 適 正 な 処 理 をした 場 合 には 通 常 は 想 定 しがたい - 7 -

務 員 の 個 人 としての 権 利 利 益 を 十 分 に 保 護 する 視 点 の 調 和 を 図 る 観 点 から どのよう な 地 位 立 場 にある 者 ( 職 )がどのように 職 務 を 遂 行 しているか( 職 務 遂 行 の 内 容 )については たとえ 特 定 の 公 務 員 が 識 別 される 結 果 となるとしても 個 人 に 関 する 情 報 としては 不 開 示 とせず 氏 名 については 公 にした 場 合 公 務 員 の 私 生 活 等 に 影 響 を 及 ぼすおそれがあり 得 ることから 私 人 の 場 合 と 同 様 に 個 人 情 報 として 保 護 に 値 すると 位 置 付 ける ただし 当 該 公 務 員 の 職 と 氏 名 が 法 令 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されている 場 合 には 氏 名 についても 個 人 情 報 としては 不 開 示 とはならないことになる この 点 平 成 17 年 8 月 3 日 付 情 報 公 開 に 関 する 連 絡 会 議 申 合 せにおいて 各 行 政 機 関 は その 所 属 する 職 員 ( 補 助 的 業 務 に 従 事 する 非 常 勤 職 員 を 除 く ) 16 の 職 務 遂 行 に 係 る 情 報 に 含 まれる 当 該 職 員 の 氏 名 17 については 特 段 の 支 障 の 生 ずるおそれがある 場 合 を 除 き 公 にするものとされて いる なお 公 務 員 の 職 務 遂 行 に 係 る 情 報 が 職 務 遂 行 の 相 手 方 等 公 務 員 以 外 の 個 人 情 報 を 含 む 場 合 には 当 該 公 務 員 にとっての 不 開 示 情 報 該 当 性 と 他 の 個 人 ごとの 不 開 示 情 報 該 当 性 とが 別 個 に 検 討 され そのいずれかに 該 当 すれば 当 該 部 分 に 限 り 不 開 示 とされることになる 3. 第 一 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 第 一 号 に 係 る 情 報 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 個 人 が 識 別 可 能 か 否 かという 側 面 から 決 定 可 能 な 場 合 が 一 般 的 であるが 情 報 自 体 の 性 格 と 開 示 決 定 時 点 での 当 該 個 人 を 含 む 周 辺 の 状 況 等 により 決 定 内 容 が 変 わり 得 ることも 排 除 されないことに 留 意 する 必 要 がある 以 下 に 第 一 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いとして 不 開 示 とすべ き 情 報 の 類 型 と 例 ( 不 開 示 情 報 に 該 当 するが 例 外 的 に 開 示 すべき 情 報 の 類 型 と 例 を 含 む ) を 掲 げる なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 事 由 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない 18 (1) 特 定 の 個 人 を 識 別 することのできる 情 報 19 氏 名 肖 像 声 筆 跡 署 名 印 影 等 特 定 の 個 人 を 表 象 する 記 述 等 16 公 務 員 としての 発 令 を 受 けた 者 ではない 在 外 公 館 の 専 門 調 査 員 派 遣 員 公 邸 料 理 人 等 は 対 象 ではない 17 特 段 の 支 障 の 生 ずるおそれがある 場 合 とは 氏 名 を 公 にすることにより 法 5 条 2 号 から6 号 まで に 掲 げる 不 開 示 情 報 を 公 にするような 場 合 又 は 氏 名 を 公 にすることにより 個 人 の 権 利 利 益 を 害 する こととなるような 場 合 をいう 例 えば 前 者 については 査 証 担 当 など 氏 名 の 開 示 が 事 務 の 支 障 をもたら す(6 号 不 開 示 情 報 )ような 場 合 ( 警 備 誘 拐 テロ 対 策 情 報 関 係 なども 同 様 ) 後 者 については 氏 名 の 開 示 により 不 当 な 威 迫 を 受 けるおそれがある 場 合 ( 異 動 退 職 などでその 職 を 離 れた 者 も 含 む)が 挙 げられる 18 例 えば 申 請 書 在 留 届 等 の 領 事 関 係 文 書 等 に 記 載 された 氏 名 本 籍 等 の 情 報 が 該 当 する 19 外 国 政 府 関 係 者 の 氏 名 及 び 役 職 については 既 に 報 道 等 によって 公 になっていると 考 えられる 場 合 には 原 則 として 不 開 示 としないが 開 示 に 当 たっては 第 三 号 等 他 の 不 開 示 情 報 該 当 性 を 慎 重 に 判 断 する 必 要 がある - 8 -

20 特 定 の 個 人 に 付 与 される 役 職 名 銀 行 口 座 番 号 受 験 番 号 保 険 証 番 号 旅 券 番 号 等 の 識 別 のための 記 述 (2) 他 の 情 報 と 照 合 することにより 特 定 の 個 人 を 識 別 することができる 情 報 住 所 本 籍 メール アドレス 電 話 番 号 学 歴 職 歴 勤 務 先 勤 務 先 での 所 属 先 等 の 記 述 (3) 特 定 の 個 人 を 識 別 することはできないが 公 にすることにより なお 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるもの 作 文 等 個 人 の 人 格 と 密 接 に 関 連 する 情 報 思 想 宗 教 等 個 人 の 内 心 に 関 する 情 報 健 康 状 態 病 歴 カルテ 等 個 人 の 心 身 状 態 に 関 する 情 報 家 族 構 成 家 計 収 支 等 個 人 の 生 活 状 態 に 関 する 情 報 結 婚 歴 転 居 歴 等 個 人 の 経 歴 に 関 する 情 報 クレジット カード 番 号 個 人 の 著 作 物 等 財 産 権 その 他 個 人 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれのある 情 報 (4) 上 記 (1)~(3)の 情 報 に 該 当 するが 不 開 示 としない 情 報 (イ) 法 令 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されている 情 報 国 家 公 務 員 倫 理 法 に 基 づく 贈 与 等 報 告 書 の 閲 覧 可 能 部 分 行 政 機 関 の 保 有 する 電 子 計 算 機 処 理 に 係 る 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 法 律 に 基 づく 個 人 情 報 ファイル 簿 (ロ) 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 (ハ) 公 務 員 の 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 であって 当 該 公 務 員 の 氏 名 職 及 び 当 該 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 ( 他 の 不 開 示 情 報 に 該 当 するものを 除 く ) 決 裁 文 書 ( 公 電 案 公 信 案 を 含 む )の 中 の 公 務 員 に 係 る 個 人 情 報 であって 当 該 公 務 員 の 氏 名 職 及 び 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 21 各 種 資 料 ( 各 種 報 告 書 や 当 省 より 外 部 に 提 供 した 資 料 )の 中 の 公 務 員 に 係 る 個 人 情 報 であって 当 該 公 務 員 の 氏 名 職 及 び 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 その 他 の 公 文 書 ( 旅 行 命 令 簿 契 約 書 等 ) の 中 の 公 務 員 に 係 る 個 人 情 報 であって 当 該 公 務 員 の 氏 名 職 及 び 職 務 遂 行 の 内 容 に 係 る 部 分 20 具 体 的 に 特 定 された 旅 券 番 号 に 係 る 開 示 請 求 については 本 件 開 示 請 求 に 係 る 行 政 文 書 の 存 否 を 答 える だけで 当 該 旅 券 番 号 の 旅 券 の 発 給 事 実 の 有 無 を 明 らかにすることとなり 当 該 旅 券 に 対 応 する 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるため 存 否 応 答 拒 否 ( 法 8 条 )することが 適 当 である 21 報 告 書 であっても 職 員 調 書 等 人 事 査 定 評 価 に 関 わる 報 告 書 は 第 6 号 に 定 める 不 開 示 情 報 として 不 開 示 とすることが 考 えられる - 9 -

Ⅲ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 二 号 ( 法 人 等 に 関 する 情 報 ) 二 法 人 その 他 の 団 体 ( 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 を 除 く 以 下 法 人 等 という )に 関 する 情 報 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 であって 次 に 掲 げるもの ただし 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 を 除 く イ 公 にすることにより 当 該 法 人 等 又 は 当 該 個 人 の 権 利 競 争 上 の 地 位 その 他 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがあるもの ロ 行 政 機 関 の 要 請 を 受 けて 公 にしないとの 条 件 で 任 意 に 提 供 されたものであ って 法 人 等 又 は 個 人 における 通 例 として 公 にしないこととされているものそ の 他 の 当 該 条 件 を 付 することが 当 該 情 報 の 性 質 当 時 の 状 況 等 に 照 らして 合 理 的 であると 認 められるもの 1. 第 二 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 22 (1) 法 人 その 他 の 団 体 ( 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 を 除 く )に 関 する 情 報 とは 法 人 その 他 の 団 体 ( 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 を 除 く ) ( 以 下 法 人 等 という )の 組 織 や 事 業 に 関 する 情 報 のほか 法 人 等 の 権 利 利 益 に 関 する 情 報 等 これら 団 体 と 何 らかの 関 連 性 を 有 する 23 情 報 を 指 す なお 法 人 等 の 構 成 員 に 関 する 情 報 は これら 団 体 に 関 する 情 報 であ ると 同 時 に 構 成 員 各 個 人 に 関 する 情 報 でもある また ここでいう 法 人 等 には 国 内 外 を 問 わず 株 式 会 社 等 の 商 法 上 の 会 社 財 団 法 人 社 団 法 人 学 校 法 人 宗 教 法 人 等 の 民 間 の 法 人 のほか 特 殊 法 人 及 び 認 可 法 人 政 治 団 体 や 法 人 ではないが 権 利 能 力 なき 社 団 等 の 諸 団 体 も 含 まれるが 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 については その 公 的 性 格 にかんがみ 除 外 される (2) 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 関 する 情 報 は 事 業 に 関 する 情 報 であるので 第 一 号 にいう 個 人 情 報 としてではなく 法 人 等 に 関 する 情 報 と 同 等 に 取 り 扱 うこととす る (3) 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するため 公 にすることが 必 要 であると 認 められる 情 報 とは 公 にすることにより 害 されるおそれがある 法 人 等 の 正 当 な 権 利 利 益 よりも 人 の 生 命 健 康 等 の 保 護 の 必 要 性 が 上 回 るとして 開 示 する 必 要 性 と 正 当 性 が 認 められる 情 報 をいう 現 実 には 人 の 生 命 健 康 等 に 被 害 が 発 生 している 場 合 に 限 らず 将 来 これらが 侵 害 される 蓋 然 性 が 高 い 場 合 も 含 まれる なお 法 人 等 又 22 法 人 その 他 の 団 体 には 他 国 等 の 政 府 ( 地 方 政 府 を 含 む ) 国 際 機 関 及 び 国 際 会 議 その 他 国 際 協 調 の 枠 組 も 含 まれる 解 散 により 現 在 存 在 していない 法 人 等 については 法 人 その 他 の 団 体 に 含 める 場 合 もあるが 一 般 的 には 権 利 利 益 が 承 継 された 法 人 等 の 問 題 として 判 断 される 23 法 人 等 の 内 部 管 理 に 属 する 経 営 方 針 経 理 人 事 等 に 関 する 情 報 生 産 技 術 営 業 販 売 運 営 その 他 の 事 業 活 動 に 関 する 情 報 に 加 え 名 誉 社 会 的 信 用 社 会 的 活 動 の 自 由 など 法 人 の 権 利 利 益 に 関 する 情 報 等 も 法 人 等 と 何 らかの 関 連 性 を 有 する 情 報 を 指 す - 10 -

は 事 業 を 営 む 個 人 の 事 業 活 動 と 人 の 生 命 健 康 等 に 対 する 危 害 等 との 明 確 な 因 果 関 係 が 確 認 されなくても 現 実 に 人 の 生 命 健 康 等 に 対 する 被 害 等 の 発 生 が 予 想 される 場 合 もあり 得 る 24 (4) 権 利 競 争 上 の 地 位 その 他 正 当 な 利 益 とは 信 教 の 自 由 集 会 結 社 の 自 由 25 学 問 の 自 由 財 産 権 等 の 法 的 保 護 に 値 する 一 切 の 権 利 公 正 な 競 争 関 係 における 有 26 利 な 地 位 及 びノウハウ 信 用 等 の 運 営 上 の 地 位 を 含 む 正 当 な 利 益 をいう 27 (5) 行 政 機 関 の 要 請 を 受 けて 公 にしないとの 条 件 で 任 意 に 提 供 された 情 報 とは 行 政 機 関 からの 要 請 に 応 えて 情 報 公 開 法 に 基 づく 開 示 請 求 に 応 じて 開 示 しないこと を 含 め 提 供 された 情 報 を 第 三 者 に 提 供 しないとの 条 件 の 下 に 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 が 任 意 に 提 供 した 情 報 をいう ここでいう 要 請 には 法 令 に 基 づく 報 告 又 は 提 出 の 命 令 は 含 まれないが 行 政 機 関 の 長 が 報 告 徴 収 権 限 を 有 する 場 合 でも 当 該 権 限 を 行 使 することなく 任 意 に 提 出 を 求 めた 場 合 は 含 まれる なお 公 にしないとの 条 件 が 設 けられる 場 合 としては 行 政 機 関 の 側 から 条 件 を 提 示 して 情 報 の 提 供 を 要 請 する 場 合 のみならず 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 側 から 情 報 の 提 供 に 際 し 条 件 を 提 28 示 する 場 合 条 件 が 黙 示 的 に 付 されている 場 合 も 想 定 されるが いずれにしても 条 件 に 関 し 双 方 の 合 意 が 成 立 していることが 必 要 である (6) 法 人 等 又 は 個 人 における 通 例 として 公 にしないこととされている 情 報 その 他 の 当 該 条 件 を 付 することが 当 該 情 報 の 性 質 当 時 の 状 況 等 に 照 らして 合 理 的 であると 認 め られる 情 報 とは 当 該 法 人 等 又 は 個 人 が 公 にしていない 等 の 個 別 具 体 的 な 事 情 では 29 なく 当 該 法 人 等 又 は 個 人 が 属 する 業 界 における 通 常 の 取 扱 いにおいて 公 にしない こととなっている 情 報 又 は 公 にしないとの 条 件 を 付 することが 当 該 情 報 の 性 質 当 該 情 報 の 提 供 当 時 の 諸 般 の 事 情 及 び 必 要 に 応 じ 提 供 後 の 変 化 を 考 慮 して 合 理 的 と 判 断 される 情 報 をいう 例 えば 公 にしないとの 条 件 が 付 されていても 提 供 後 何 等 かの 事 情 で 現 に 当 該 情 報 が 公 にされている 場 合 には 該 当 しない 2. 第 二 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 30 (1) 第 二 号 に 係 る 情 報 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 国 民 等 からの 請 求 に 可 能 な 限 り 応 えることを 原 則 としつつも 法 人 等 の 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 当 該 事 業 に 係 る 正 当 な 利 益 を 保 護 するために これら 利 益 を 害 するおそれのある 情 報 は 不 開 示 とする 24 例 えば 毒 性 のある 物 質 の 発 生 により 人 の 生 命 健 康 が 損 なわれているような 急 迫 した 事 態 が 生 じた 場 合 に 当 該 物 質 の 発 生 と 具 体 的 な 発 生 源 について 明 確 な 因 果 関 係 が 証 明 されていなくとも 何 らかの 因 果 関 係 があると 推 測 されるときが 想 定 される 25 著 作 権 法 により 著 作 者 人 格 権 以 外 は 財 産 的 権 利 に 該 当 する 26 製 造 販 売 等 において 他 社 に 優 る 地 位 などが 該 当 する 27 法 人 等 からの 情 報 の 提 供 は 書 面 に 限 らず 口 頭 その 他 の 方 法 による 場 合 もある 28 黙 示 的 に 条 件 が 付 されている 場 合 には 提 供 された 情 報 の 性 質 提 供 当 時 の 慣 行 状 況 等 に 照 らし 公 にしないとの 条 件 が 付 されたものと 合 理 的 に 認 められる 場 合 などが 該 当 する 29 業 界 に 準 じて 考 えられるものも 含 む 30 個 人 の 場 合 と 同 様 当 該 法 人 等 から 開 示 請 求 が 行 われても 決 定 内 容 に 相 違 はない - 11 -

31 また 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 から 公 にしないとの 条 件 の 下 に 任 意 に 提 供 され 32 た 情 報 についても 情 報 提 供 者 の 信 頼 と 期 待 を 基 本 的 に 保 護 するため に 当 該 条 件 が 合 理 的 なものと 認 められる 限 り 不 開 示 とする (2) 害 するおそれ があるかどうかの 判 断 に 当 たっては 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 には 様 々な 種 類 性 格 のものがあり その 正 当 な 権 利 利 益 にも 様 々のものがあるので 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 性 格 や 権 利 利 益 の 内 容 性 質 等 に 応 じ 当 該 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 の 憲 法 上 の 権 利 ( 信 教 の 自 由 学 問 の 自 由 等 )の 保 護 の 必 要 性 当 該 法 人 等 又 は 事 業 を 営 む 個 人 と 行 政 との 関 係 等 を 十 分 考 慮 して 適 切 に 判 断 する 必 要 があ 33 34 る 3. 第 二 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 の 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 以 下 に 第 二 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いとして 不 開 示 とすべき 情 報 の 類 型 と 例 を 掲 げる なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 情 報 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない (1) 公 にすることにより 当 該 法 人 等 又 は 当 該 個 人 の 権 利 競 争 上 の 地 位 その 他 正 当 な 利 益 を 害 するおそれのある 情 報 法 人 等 の 生 産 技 術 等 に 関 する 情 報 であって 公 にすることによって 当 該 法 人 の 持 つノウハウ 等 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれのあるもの 法 人 等 の 研 究 開 発 に 関 する 情 報 であって 公 にすることによって 当 該 法 人 の 持 つ ノウハウ 等 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれのあるもの 法 人 等 の 営 業 販 売 に 関 する 情 報 であって 通 常 一 般 には 入 手 できない 個 別 の 取 引 内 容 に 関 するもの 法 人 等 の 運 営 等 に 関 する 情 報 であって 一 般 に 公 にされない 設 備 投 資 用 地 取 得 等 に 係 る 運 営 戦 略 資 金 調 達 等 の 財 務 情 報 雇 用 方 針 経 営 方 針 などが 明 らかにされ 31 法 人 の 名 称 所 在 地 役 員 等 は 登 記 により 公 開 されていることから 本 号 イ 及 びロに 該 当 する 場 合 を 除 き 原 則 として 開 示 する 登 記 の 行 われていない 法 人 等 についても 本 号 イ 及 びロに 該 当 する 場 合 を 除 き 開 示 することとなるが 本 号 イ 及 びロ 該 当 性 の 判 断 に 当 たっては 登 記 が 行 われていない 事 情 を 考 慮 する 必 要 がある 32 法 人 等 に 属 する 個 人 及 び 事 業 を 営 む 個 人 から 提 供 された 情 報 及 び 情 報 源 は 本 号 によって 保 護 されるが 個 人 としての 資 格 で 提 供 された 情 報 及 び 情 報 源 は 第 一 号 によって 保 護 される なお 行 政 機 関 の 情 報 収 集 能 力 は 別 途 第 六 号 によっても 保 護 されるが 国 際 的 な 情 報 収 集 に 係 る 情 報 及 び 情 報 源 は 第 三 号 に よって 保 護 されるのが 適 当 である 33 公 にされる 情 報 自 体 からは 法 人 等 の 権 利 等 が 害 されるおそれはないが 他 の 情 報 と 照 合 することによ り その 可 能 性 が 生 じる 場 合 には 害 するおそれ があるものと 判 断 する 34 政 党 が 作 成 した 文 書 であって 意 思 決 定 過 程 のもの を 行 政 機 関 が 行 政 文 書 として 保 存 している 場 合 には 主 として 本 号 の 不 開 示 情 報 該 当 性 を 審 査 することとなるが 一 般 論 として 政 党 の 意 思 決 定 過 程 の 情 報 については 政 治 活 動 の 自 由 の 観 点 から 適 切 な 保 護 を 図 る 必 要 がある - 12 -

35 又 は 具 体 的 に 推 測 されるおそれのあるもの (2) 行 政 機 関 の 要 請 を 受 けて 公 にしないとの 条 件 で 任 意 に 提 供 されたものであって 法 人 等 又 は 個 人 における 通 例 として 公 にしないこととされているものその 他 の 当 該 条 件 を 付 することが 当 該 情 報 の 性 質 当 時 の 状 況 等 に 照 らして 合 理 的 であると 認 められ るもの 在 外 公 館 に 提 供 された 邦 人 企 業 等 の 緊 急 時 連 絡 先 リスト 緊 急 時 対 応 マニュアル 任 国 政 府 等 への 要 望 等 35 当 該 法 人 の 諸 外 国 における 企 業 活 動 も 該 当 し 得 る - 13 -

Ⅳ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 三 号 ( 国 の 安 全 等 に 関 する 情 報 ) 三 公 にすることにより 国 の 安 全 が 害 されるおそれ 他 国 若 しくは 国 際 機 関 との 信 頼 関 係 が 損 なわれるおそれ 又 は 他 国 若 しくは 国 際 機 関 との 交 渉 上 不 利 益 を 被 るお それがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある 情 報 1. 第 三 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 (1) 国 の 安 全 とは 国 家 の 構 成 要 素 である 国 土 国 民 及 び 統 治 体 制 が 害 されること なく 平 和 で 平 穏 な 状 態 に 保 たれていること すなわち 国 としての 基 本 的 な 秩 序 が 平 穏 に 維 持 されている 状 態 をいう 具 体 的 には 直 接 侵 略 及 び 間 接 侵 略 に 対 し 独 立 と 平 和 が 守 られていること 国 民 の 生 命 が 国 外 からの 脅 威 等 から 保 護 されていること 国 の 存 立 基 盤 としての 基 本 的 な 政 治 方 式 及 び 経 済 社 会 秩 序 の 安 定 が 保 たれているこ となどが 考 えられる 国 の 安 全 が 害 されるおそれ とは これらの 国 の 重 大 な 利 益 に 対 する 侵 害 のおそれ( 当 該 重 大 な 利 益 を 維 持 するための 手 段 が 有 効 に 機 能 しなくな るおそれがあると 考 える 場 合 を 含 む )をいう (2) 他 国 若 しくは 国 際 機 関 との 信 頼 関 係 が 損 なわれるおそれ のある 場 合 とは 他 国 若 しくは 国 際 機 関 ( 我 が 国 が 承 認 していない 地 域 政 府 機 関 の 他 これに 準 ずるもの ( 各 国 の 中 央 銀 行 等 ) 外 国 の 地 方 政 府 又 は 国 際 会 議 その 他 国 際 協 調 の 枠 組 みに 係 る 組 織 (アジア 太 平 洋 経 済 協 力 国 際 刑 事 警 察 機 構 等 )の 事 務 局 等 を 含 む 以 下 他 国 等 という )との 間 で 相 互 の 信 頼 に 基 づき 保 たれている 正 常 な 関 係 に 支 障 を 及 ぼ すようなおそれをいう 例 えば 公 にすることにより 他 国 等 との 取 決 め 又 は 国 際 慣 行 に 反 することとなる 他 国 等 の 意 思 に 一 方 的 に 反 することとなる 他 国 等 に 不 当 に 不 利 益 を 与 えることとなるなど 我 が 国 との 関 係 に 悪 影 響 を 及 ぼすおそれがある 情 報 が 該 当 すると 考 えられる (3) 他 国 若 しくは 国 際 機 関 との 交 渉 上 不 利 益 を 被 るおそれ があるものとは 他 国 等 36 との 現 在 進 行 中 の 又 は 将 来 予 想 される 交 渉 において 我 が 国 が 望 むような 交 渉 成 果 を 得 られなくなる 我 が 国 の 交 渉 上 の 地 位 が 低 下 するなどのおそれをいう 例 えば 交 渉 ( 過 去 のものを 含 む )に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 現 在 進 行 中 の 又 は 将 来 予 想 される 交 渉 に 関 して 我 が 国 が 執 ろうとしている 立 場 が 明 らかにさ れ 又 は 具 体 的 に 推 測 されることになり 交 渉 上 の 不 利 益 を 被 るおそれがある 情 報 が 該 当 すると 考 えられる (4) 公 にすることにより おそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある 情 報 とは 公 にすることにより 国 の 安 全 が 害 されるおそれ 他 国 等 と の 信 頼 関 係 が 損 なわれるおそれ 又 は 国 際 交 渉 上 不 利 益 を 被 るおそれがある 情 報 につい ては 一 般 の 行 政 運 営 に 関 する 情 報 とは 異 なり その 性 質 上 開 示 不 開 示 の 判 断 に 高 度 の 政 策 的 判 断 を 伴 うこと 我 が 国 の 安 全 保 障 上 又 は 対 外 関 係 上 の 将 来 予 測 として の 専 門 的 技 術 的 判 断 を 要 することなどの 特 殊 性 が 認 められる この 種 の 情 報 につい 36 国 際 的 な 選 挙 に 係 る 支 持 要 請 に 関 する 交 渉 等 も 含 まれる - 14 -

ては 司 法 審 査 の 場 においては 裁 判 所 は 本 号 に 規 定 する 情 報 に 該 当 するかどうか についての 行 政 機 関 の 長 の 第 一 次 的 な 判 断 を 尊 重 し その 判 断 が 合 理 性 を 持 つ 判 断 と して 許 容 される 限 度 内 のものであるか( 相 当 の 理 由 があるか)どうかを 審 理 判 断 することが 適 当 と 考 えられることから このような 規 定 としたところである 本 号 の 該 当 性 の 判 断 においては 行 政 機 関 の 長 は おそれ を 認 定 する 前 提 となる 事 実 を 認 定 し これを 不 開 示 情 報 の 要 件 に 当 てはめ これに 該 当 すると 認 定 ( 評 価 )する こととなるが このような 認 定 を 行 うに 当 たっては 高 度 の 政 策 的 判 断 や 将 来 予 測 と しての 専 門 的 技 術 的 判 断 を 伴 う 裁 判 所 では 行 政 機 関 の 長 から 第 一 次 的 判 断 ( 認 定 )を 尊 重 し これが 合 理 的 な 許 容 限 度 内 であるか 否 かという 観 点 から 審 理 判 断 さ れることになる 2. 第 三 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 (1) 我 が 国 の 安 全 他 国 等 との 信 頼 関 係 及 び 我 が 国 の 対 外 的 な 交 渉 上 の 利 益 を 確 保 する ことは 国 民 全 体 の 基 本 的 な 利 益 を 擁 護 するため 政 府 に 課 された 重 要 な 責 務 である これらの 分 野 における 情 報 の 公 開 は 他 の 行 政 分 野 における 情 報 の 公 開 と 異 なり 我 が 国 の 安 全 や 利 益 と 直 接 かつ 密 接 に 関 わるものも 多 い したがって 行 政 文 書 の 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 国 民 等 からの 請 求 に 可 能 な 限 り 応 えつつも 国 の 責 務 として 第 三 号 に 該 当 する 不 開 示 情 報 が 不 用 意 に 公 とならないように 特 別 の 配 慮 を 払 う 必 要 がある 3. 第 三 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 の 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 第 三 号 に 係 る 情 報 の 開 示 / 不 開 示 に 係 る 決 定 は 特 定 時 点 の 状 況 に 応 じ 変 わり 得 るもの であり 外 形 的 な 類 型 などを 指 定 する 等 により 不 開 示 とすべき 情 報 を 予 め 網 羅 的 に 列 挙 しておくことは 適 当 でない 第 三 号 に 掲 げる 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いことから 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 慎 重 に 審 査 する 必 要 があると 考 えられる 情 報 の 類 型 を 以 下 に 掲 げる 37 なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 情 報 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない (1) 公 にすることにより 国 の 安 全 が 害 されるおそれのある 情 報 (イ) 我 が 国 の 防 衛 上 の 能 力 を 減 じる 等 の 影 響 があるおそれのある 情 報 (ロ) 日 米 安 保 条 約 の 下 での 米 国 との 関 係 をはじめとする 我 が 国 と 他 国 との 関 係 に 関 連 する 安 全 保 障 上 の 利 益 を 損 なうおそれのある 情 報 (ハ) 平 和 と 安 全 の 維 持 のための 国 際 的 な 協 力 の 実 効 性 を 損 なうおそれのある 情 報 (ニ) 経 済 の 持 続 的 発 展 に 不 可 欠 な 資 源 の 安 定 的 な 供 給 が 国 外 からの 脅 威 等 により 阻 害 される 等 により 我 が 国 の 存 立 基 盤 としての 基 本 的 な 経 済 秩 序 の 維 持 を 損 なうおそれ のある 情 報 (ホ)その 他 国 の 安 全 が 害 されるおそれのある 情 報 ( 我 が 国 の 安 全 保 障 に 否 定 的 な 影 響 37 他 国 等 に 対 する 我 が 国 の 見 解 を 示 した 情 報 については 類 型 (1)~(3)の 全 ての 場 合 に 該 当 しうる - 15 -

を 及 ぼすおそれのある 情 報 を 含 む ) (2) 公 にすることにより 他 国 等 との 信 頼 関 係 が 損 なわれるおそれのある 情 報 (イ) 他 国 等 より 公 式 の 立 場 に 合 致 しているか 否 かを 問 わず 公 開 を 前 提 とせず 提 供 された 情 報 (ロ) 他 国 等 との 間 において 不 公 表 が 申 し 合 わされている 情 報 ( 申 合 せが 明 示 的 であ るかを 問 わない 38 ) (ハ) 当 該 情 報 に 関 係 する 他 国 等 に 対 し その 国 際 的 な 地 位 を 低 下 させる その 安 全 が 害 される 政 治 経 済 社 会 上 の 混 乱 を 惹 起 する 等 の 不 利 益 を 不 当 に 与 えるおそれ 39 のある 情 報 ( ニ ) 直 接 特 定 の 不 利 益 を 与 えなくとも 公 開 することが 他 国 等 の 意 思 や 国 際 慣 行 に 反 し 我 が 国 に 対 して 有 している 信 頼 を 傷 つけることとなるおそれのある 情 報 (ホ) 他 国 等 に 対 する 我 が 国 の 見 解 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 当 該 他 国 等 と 我 が 国 の 信 頼 関 係 を 損 なうおそれのあるもの (ヘ) 国 際 機 関 を 通 じて 行 われる 国 際 的 な 協 力 の 実 効 性 を 損 なうおそれのある 情 報 (ト)その 他 他 国 等 との 信 頼 関 係 が 損 なわれるおそれのある 情 報 (3) 公 にすることにより 他 国 等 との 交 渉 上 不 利 益 を 被 るおそれがある 情 報 (イ) 現 在 進 行 中 の 又 は 将 来 予 想 される 交 渉 に 関 する 我 が 国 の 立 場 を 示 す 対 処 方 針 等 の 情 報 (ロ) 過 去 又 は 現 在 の 交 渉 ( 関 連 を 有 する 交 渉 及 び 内 容 形 式 等 において 類 似 の 交 渉 を 含 む 以 下 同 じ )に 関 する 政 府 部 内 の 検 討 に 係 る 情 報 (ハ) 過 去 又 は 現 在 の 交 渉 に 関 する 他 国 等 との 協 議 に 係 る 情 報 (ニ) 過 去 又 は 現 在 の 交 渉 に 関 して 執 られた 措 置 や 対 処 方 針 40 (ホ)その 他 他 国 等 との 交 渉 上 不 利 益 を 被 るおそれのある 情 報 (4) 公 にすることにより 上 記 (1)~(3)に 該 当 する 情 報 が 第 三 者 に 明 らかとなる 事 態 を 招 来 するおそれがある 情 報 (イ) 外 交 政 策 の 企 画 立 案 及 び 実 施 に 付 随 する 情 報 の 収 集 伝 達 分 析 等 の 具 体 的 活 動 能 力 (システム 施 設 設 備 及 びそれらの 運 用 管 理 等 ) 手 段 情 報 源 等 に 関 する 情 報 (ロ) 秘 密 保 全 のための 具 体 的 活 動 ( 警 備 を 含 む ) 能 力 (システム 施 設 設 備 及 び それらの 運 用 管 理 等 ) 手 段 計 画 等 に 関 する 情 報 38 明 示 的 に 不 公 表 を 前 提 としていなくとも 当 該 情 報 の 提 供 を 受 けた 状 況 から 提 供 元 が 当 該 情 報 を 不 公 表 とすることを 期 待 していると 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある 場 合 には 黙 示 的 に 公 開 しないとの 前 提 で 提 供 された 情 報 として 不 開 示 とすることが 適 当 である ただし 行 政 機 関 の 長 はそのような 判 断 が 合 理 性 を 有 するものであることを 説 明 する 責 任 を 有 することは 言 うまでもない 39 必 ずしも 当 該 他 国 等 が 保 有 する 情 報 若 しくはそれらを 経 由 して 入 手 した 情 報 に 限 定 されない 40 必 ずしも 当 該 他 国 等 を 交 渉 当 事 者 とする 交 渉 に 関 する 情 報 に 限 定 されない - 16 -

V. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 四 号 ( 公 共 の 安 全 等 に 関 する 情 報 ) 四 公 にすることにより 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 又 は 捜 査 公 訴 の 維 持 刑 の 執 行 その 他 の 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 める ことにつき 相 当 の 理 由 がある 情 報 1. 第 四 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 (1) 犯 罪 の 予 防 とは 犯 罪 の 発 生 を 未 然 に 防 止 することをいう なお 国 民 の 防 犯 意 識 の 啓 発 防 犯 資 機 材 の 普 及 等 一 般 に 公 にしても 犯 罪 を 誘 発 し 又 は 犯 罪 の 実 行 を 容 易 にするおそれがない 防 犯 活 動 に 関 する 情 報 については 本 号 に 該 当 しない (2) 犯 罪 の 鎮 圧 とは 犯 罪 が 正 に 発 生 しようとするのを 未 然 に 防 止 したり 犯 罪 が 発 生 した 後 において その 拡 大 を 防 止 し 若 しくは 終 息 させることをいう (3) 犯 罪 の 捜 査 とは 捜 査 機 関 が 犯 罪 があると 考 えるときに 公 訴 の 提 起 などのた めに 犯 人 及 び 証 拠 を 発 見 収 集 保 全 することをいう 犯 罪 捜 査 の 権 限 を 有 する 者 は 刑 事 訴 訟 法 によれば 検 察 官 検 察 事 務 官 及 び 司 法 警 察 職 員 であり 司 法 警 察 職 員 に は 一 般 司 法 警 察 職 員 と 特 別 司 法 警 察 職 員 とがある (4) 公 訴 の 維 持 とは 検 察 官 が 裁 判 所 に 対 し 特 定 の 刑 事 事 件 について 審 判 を 求 め る 意 思 表 示 をすることを 内 容 とする 訴 訟 行 為 を 公 訴 の 提 起 というが この 提 起 された 公 訴 の 目 的 を 達 成 するため 終 局 判 決 を 得 るまでに 検 察 官 が 行 う 公 判 廷 における 主 張 立 証 公 判 準 備 などの 活 動 を 指 す (5) 刑 の 執 行 とは 犯 罪 に 対 して 科 される 制 裁 を 刑 といい 刑 法 第 二 章 に 規 定 され た 死 刑 懲 役 禁 錮 罰 金 拘 留 科 料 没 収 追 徴 及 び 労 役 場 留 置 の 刑 又 は 処 分 を 具 体 的 に 実 施 することをいう 保 護 観 察 勾 留 の 執 行 保 護 処 分 の 執 行 観 護 措 置 の 執 行 補 導 処 分 の 執 行 監 置 の 執 行 についても 刑 の 執 行 に 密 接 に 関 連 するものでも あることから 公 にすることにより 保 護 観 察 等 に 支 障 を 及 ぼし 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがある 情 報 は 本 号 に 該 当 する (6) 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 とは 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 又 は 捜 査 公 訴 の 維 持 及 び 刑 の 執 行 に 代 表 される 刑 事 法 の 執 行 を 中 心 としたものを 意 味 する 刑 事 訴 訟 法 以 外 の 特 別 法 により 臨 検 捜 索 差 押 え 告 発 等 が 規 定 され 犯 罪 の 予 防 捜 査 とも 関 連 し 刑 事 司 法 手 続 に 準 ずるものと 考 えられる 犯 則 事 件 の 調 査 独 占 禁 止 法 違 反 の 調 査 等 や 犯 罪 の 予 防 捜 査 に 密 接 に 関 連 する 破 壊 的 団 体 ( 無 差 別 大 量 殺 人 行 為 を 行 った 団 体 を 含 む )の 規 制 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 つきまとい 等 の 規 制 強 制 退 去 手 続 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあるものは 本 号 に 含 まれる また 公 にすることにより テロ 等 の 人 の 生 命 身 体 財 産 等 への 不 法 な 侵 害 や 特 定 の 建 造 物 又 は 情 報 システムへの 不 法 な 侵 入 破 壊 を 招 くおそれがあるなど 犯 罪 を 誘 発 し 又 は 犯 罪 の 実 行 を 容 易 にする おそれがある 情 報 や 被 疑 者 被 告 人 の 留 置 勾 留 に 関 する 施 設 保 安 に 支 障 を 生 ずるお それのある 情 報 も 本 号 に 含 まれる 一 方 風 俗 営 業 等 の 許 可 伝 染 病 予 防 食 品 環 境 薬 事 等 の 衛 生 監 視 建 築 規 制 災 害 警 備 等 の 一 般 に 公 にしても 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 等 に 支 障 が 生 じるおそれのない 行 政 警 察 活 動 に 関 する 情 報 については 本 号 では - 17 -

なく 第 六 号 の 事 務 又 は 事 業 に 関 する 不 開 示 情 報 の 規 定 により 開 示 不 開 示 が 判 断 さ れることになる (7) おそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある 情 報 公 にすることにより 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 捜 査 等 の 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがある 情 報 については その 性 質 上 開 示 不 開 示 の 判 断 に 犯 罪 等 に 関 する 将 来 予 測 としての 専 門 的 技 術 的 判 断 を 要 することなどの 特 殊 性 が 認 められる ことから 国 の 安 全 等 に 関 する 情 報 と 同 様 司 法 審 査 の 場 においては 裁 判 所 が 本 号 に 規 定 する 情 報 に 該 当 するかどうかについての 行 政 機 関 の 長 の 第 一 次 的 な 判 断 を 尊 重 し その 判 断 が 合 理 性 を 持 つ 判 断 として 許 容 される 限 度 内 のものであるか( 相 当 の 理 由 があるか) 否 かについて 審 理 判 断 するのが 適 当 であり このような 規 定 振 りとしているものである 2. 第 四 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 (1) 公 共 の 安 全 と 秩 序 を 維 持 することは 国 民 全 体 の 基 本 的 利 益 を 擁 護 するために 政 府 に 課 された 重 要 な 責 務 であり 本 号 では 刑 事 法 の 執 行 を 中 心 とした 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 行 政 機 関 の 長 が 認 めることにつき 相 当 の 理 由 がある 情 報 は 不 開 示 とする (2) 諸 外 国 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 考 えら れる 情 報 についても 不 開 示 とする 3. 第 四 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 第 四 号 に 係 る 情 報 の 開 示 / 不 開 示 に 係 る 決 定 は 特 定 時 点 の 状 況 に 応 じ 変 わり 得 るもの であり 外 形 的 な 類 型 などを 指 定 する 等 により 不 開 示 とすべき 情 報 を 予 め 網 羅 的 に 列 挙 しておくことは 適 当 でない 第 四 号 に 掲 げる 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いことから 開 示 / 不 開 示 の 決 定 に 当 たっては 慎 重 に 審 査 する 必 要 があると 考 えられる 情 報 の 類 型 及 び 例 を 以 下 に 掲 げる なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 情 報 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない (1) 公 にすることにより 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 又 は 捜 査 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 捜 査 のための 照 会 回 答 に 関 する 情 報 41 犯 罪 の 手 口 捜 査 に 関 する 詳 細 な 情 報 要 人 の 行 動 に 関 する 詳 細 な 情 報 ( 警 護 に 関 する 情 報 を 含 む ) 42 行 政 機 関 の 施 設 設 備 に 係 る 警 備 に 関 する 詳 細 な 情 報 行 政 機 関 の 運 営 する 情 報 システムのセキュリティに 関 する 詳 細 な 情 報 海 外 における 犯 罪 事 件 ( 邦 人 誘 拐 テロ 事 件 等 )に 係 る 交 渉 等 の 経 緯 や 我 が 国 政 府 41 外 国 で 発 生 した 事 件 に 関 する 情 報 等 が 含 まれる 42 本 省 在 外 公 館 公 邸 等 の 見 取 り 図 等 の 図 面 が 該 当 し 得 る また 官 用 車 のナンバープレートに 関 する 情 報 も 該 当 し 得 る - 18 -

としての 対 応 方 針 等 に 関 する 情 報 (2) 公 にすることにより 公 訴 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 訴 訟 に 関 連 した 照 会 回 答 に 関 する 情 報 (3) 公 にすることにより 刑 の 執 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 刑 の 執 行 施 設 に 関 する 詳 細 な 情 報 (4) 上 記 (1)~(3)の 他 公 にすることにより 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 武 器 弾 薬 放 射 性 物 質 等 の 保 存 場 所 保 存 方 法 輸 送 に 関 する 情 報 - 19 -

Ⅵ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 五 号 ( 審 議 検 討 等 情 報 ) 五 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 の 内 部 又 は 相 互 間 における 審 議 検 討 又 は 協 議 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれ 不 当 に 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれ 又 は 特 定 の 者 に 不 当 に 利 益 を 与 え 若 しくは 不 利 益 を 及 ぼすおそれがあるもの 1. 第 五 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 (1) 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 の 内 部 又 は 相 互 間 における 審 議 検 討 又 は 協 議 とは 国 の 機 関 である 国 会 内 閣 裁 判 所 及 び 会 計 検 査 院 (これらに 属 する 機 関 を 含 む ) 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 並 びに 地 方 独 立 行 政 法 人 について 具 体 的 な 意 思 決 定 の 前 段 階 としての 政 策 等 の 選 択 肢 に 関 する それぞれの 機 関 の 内 部 又 は 他 の 機 関 との 相 互 間 における 自 由 討 議 のようなものから 一 定 の 責 任 者 の 段 階 での 意 思 統 一 を 図 るための 協 議 や 打 合 せ 決 裁 を 前 提 とした 説 明 43 や 検 討 審 議 会 等 又 は 行 政 機 関 が 開 催 する 有 識 者 関 係 法 人 等 を 交 えた 研 究 会 等 に 44 おける 審 議 や 検 討 など 様 々な 審 議 検 討 及 び 協 議 をいう (2) 不 当 に とは 審 議 検 討 等 途 中 の 段 階 の 情 報 を 公 にすることの 公 益 性 を 考 慮 し てもなお 適 正 な 意 思 決 定 の 確 保 等 への 支 障 が 看 過 し 得 ない 程 度 のものを 意 味 する 予 想 される 支 障 が 不 当 なものかどうかの 判 断 は 当 該 情 報 の 性 質 に 照 らし 公 に することによる 利 益 と 不 開 示 にすることによる 利 益 とを 比 較 衡 量 した 上 で 各 行 政 機 関 の 長 が 判 断 する (3) 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれ のある 場 合 とは 公 にすることにより 外 部 からの 圧 力 や 干 渉 等 の 影 響 を 受 けることなどに より 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれがある 場 合 をいう 例 えば 審 議 検 討 等 の 場 における 発 言 内 容 が 公 になると 発 言 者 やそ 43 私 的 研 究 会 が 意 見 聴 取 等 を 行 う 場 である 場 合 には 行 政 機 関 の 一 部 を 構 成 するものではなく 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 の 内 部 又 は 相 互 間 に 当 たらないので 本 号 には 該 当 しない ただし 行 政 機 関 が 審 議 検 討 等 を 行 うに 際 し 行 政 機 関 がこのような 私 的 研 究 会 を 開 催 するもので あれば 当 該 私 的 研 究 会 は 本 号 に 該 当 する 44 ある 機 関 において 最 終 的 な 意 思 決 定 を 行 うまでの 過 程 で 行 われる 審 議 等 に 関 する 情 報 は これに 関 与 し た 全 ての 機 関 にとって 審 議 等 に 関 する 情 報 に 当 たると 解 する すなわち ある 行 政 機 関 が 一 定 の 行 政 行 為 を 行 うに 当 たり 他 の 行 政 機 関 と 協 議 を 行 う 場 合 には 協 議 を 受 けた 行 政 機 関 としては 協 議 に 際 して 述 べるべき 意 見 を 決 することが 最 終 的 な 意 思 決 定 ではあるが 案 件 全 体 から 見 た 場 合 最 終 的 な 意 思 決 定 は 協 議 後 において 協 議 元 の 行 政 機 関 が 行 っているため このような 協 議 に 関 する 情 報 は 全 ての 行 政 機 関 にとって 意 思 決 定 に 至 るまでの 過 程 で 行 われる 協 議 に 関 する 情 報 に 該 当 する - 20 -

45 の 家 族 に 対 して 危 害 が 及 ぶおそれがある 場 合 には 第 四 号 等 の 他 の 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 もあるが 率 直 な 意 見 の 交 換 が 不 当 に 損 なわれるおそれ が 生 じたり また 行 政 機 関 内 部 の 政 策 の 検 討 が 不 十 分 な 段 階 での 情 報 が 公 になり 外 部 からの 圧 力 により 当 該 政 策 に 不 当 な 影 響 を 受 けるおそれがあり 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれ が 生 じたりすることのないようにする 趣 旨 である (4) 不 当 に 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれ がある 場 合 とは 未 成 熟 な 情 報 や 事 実 関 係 の 確 認 が 不 十 分 な 情 報 などを 公 にすることにより 国 民 の 誤 解 や 憶 測 を 招 き 不 当 に 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれがある 場 合 をいう 例 えば 特 定 の 物 資 が 将 来 不 足 することが 見 込 まれることから 政 府 として 取 引 の 規 制 が 検 討 されている 段 階 で その 検 討 情 報 を 公 にすれば 買 い 占 め 売 り 惜 しみ 等 の 国 民 の 間 に 不 当 な 混 乱 が 起 こるおそれがある 場 合 が 該 当 する (5) 特 定 の 者 に 不 当 に 利 益 を 与 え 若 しくは 不 利 益 を 及 ぼすおそれ がある 場 合 とは 尚 早 な 時 期 に 情 報 や 事 実 関 係 の 確 認 が 不 十 分 な 情 報 などを 公 にすることにより 投 機 46 47 を 助 長 するなどして 特 定 の 者 に 不 当 に 利 益 を 与 え 又 は 不 利 益 を 及 ぼす 場 合 を 想 定 したもので (4)と 同 様 に 事 務 及 び 事 業 の 公 正 な 遂 行 を 図 るとともに 国 民 への 不 当 な 影 響 が 生 じないようにする 趣 旨 である 例 えば 施 設 等 の 建 設 計 画 の 検 討 状 況 に 関 する 情 報 が 開 示 されたために 土 地 の 買 い 占 めが 行 われて 土 地 が 高 騰 し 開 示 を 受 けた 者 等 が 不 当 な 利 益 を 得 たり 違 法 行 為 の 事 実 関 係 についての 調 査 中 の 情 報 が 開 示 されたために 結 果 的 に 違 法 不 当 な 行 為 を 行 っていなかった 者 が 不 利 益 を 被 った りするおそれのある 場 合 が 該 当 する 2. 第 五 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 (1) 開 示 請 求 の 対 象 となる 行 政 文 書 は 決 裁 供 覧 等 の 手 続 を 終 了 したものに 限 られな いことから 当 省 を 含 む 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 の 内 部 又 は 相 互 間 における 意 思 決 定 前 の 審 議 検 討 又 は 協 議 の 段 階 において 作 成 又 は 取 得 された 文 書 であっても 組 織 的 に 用 いるものとして 現 に 保 有 していれば 開 示 請 求 の 対 象 となる 行 政 文 書 である このように 開 示 請 求 の 対 象 となる 行 政 文 書 の 中 には 行 政 機 関 等 としての 最 終 的 な 意 思 決 定 前 の 事 項 に 関 する 情 報 が 少 なからず 含 まれることから 当 該 意 思 決 定 又 は 関 連 する 意 思 決 定 が 損 なわれないようにするため 48 49 一 定 の 情 報 を 不 開 示 とする しかしながら 事 項 的 に 意 思 決 定 前 の 情 報 をすべて 不 45 利 害 対 立 の 激 しい 事 項 についての 調 整 審 議 等 を 行 う 場 において 特 定 の 意 見 を 主 張 するものに 対 して その 反 対 派 や 利 害 関 係 者 から 当 該 発 言 者 やその 家 族 に 対 し 無 言 電 話 や 嫌 がらせを 行 うようなケース が 想 定 される 46 具 体 的 に 個 人 又 は 法 人 等 が 確 定 していることまでは 求 められず ある 程 度 の 蓋 然 性 をもってその 存 在 が 認 められることをもって 足 りる 47 利 益 及 び 不 利 益 は 経 済 的 なものに 限 らず 精 神 的 苦 痛 社 会 的 信 用 等 も 含 みうる 48 行 政 機 関 内 部 等 で 審 議 検 討 等 を 行 う 場 合 に その 審 議 検 討 等 がそもそもその 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 の 一 環 として 行 われる 場 合 には 第 六 号 に 規 定 される 不 開 示 情 報 に 該 当 する 場 合 もある 49 最 終 的 に 意 思 決 定 に 至 らなかった 場 合 も 含 まれる - 21 -

開 示 とすることは 政 府 がその 諸 活 動 を 説 明 する 責 務 を 全 うするという 観 点 からは 適 当 ではないので 個 別 具 体 的 に 開 示 することによって 行 政 機 関 の 適 正 な 意 思 決 定 に 支 障 を 及 ぼすおそれの 有 無 及 び 程 度 を 考 慮 し 不 開 示 とされる 情 報 の 範 囲 を 画 する こととなる ( 2 ) 審 議 検 討 等 に 関 する 情 報 については 行 政 機 関 としての 意 思 決 定 が 行 われた 後 は 一 般 的 には 当 該 意 思 決 定 そのものに 影 響 が 及 ぶことはなくなることから 本 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 する 場 合 は 少 なくなるものと 考 えられるが 当 該 意 思 決 定 が 政 策 決 定 の 一 部 の 構 成 要 素 であったり 当 該 意 思 決 定 を 前 提 として 次 の 意 思 決 定 が 行 われる 等 審 議 検 討 等 の 過 程 が 重 層 的 連 続 的 な 場 合 には 当 該 意 思 決 定 後 であっても 政 策 全 体 の 意 思 決 定 又 は 次 の 意 思 決 定 に 関 して 本 号 に 該 当 するかどうかの 検 討 が 行 われる 50 ものであることに 注 意 が 必 要 である また 当 該 審 議 検 討 等 に 関 する 情 報 が 公 に なると 審 議 検 討 等 が 終 了 し 意 思 決 定 が 行 われた 後 であっても 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせたり 将 来 予 定 されている 同 種 の 審 議 検 討 等 に 係 る 意 思 決 定 に 不 当 な 影 響 を 与 えるおそれがある 場 合 等 があれば 本 号 に 該 当 し 得 る ただし 審 議 検 討 等 に 関 する 情 報 の 中 に 調 査 データ 等 で 特 定 の 事 実 を 記 録 した 情 報 があった 場 合 例 えば 当 該 情 報 が 専 門 的 な 検 討 を 経 た 調 査 データ 等 の 客 観 的 科 学 的 事 実 やこれに 基 づく 分 析 等 を 記 録 したものであれば 一 般 的 に 本 号 に 該 当 する 可 能 性 が 低 いものと 考 えられ る (3) 審 議 会 に 関 する 情 報 の 開 示 / 不 開 示 の 判 断 は 当 該 審 議 会 の 議 決 等 により 決 められ るものではなく 当 該 審 議 会 の 性 質 及 び 審 議 事 項 の 内 容 に 照 らし 個 別 具 体 的 に 率 直 な 意 見 交 換 等 を 不 当 に 損 なうおそれがあるどうかにより 決 定 されることとなる 3. 第 五 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 以 下 に 第 五 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いとして 不 開 示 とすべき 情 報 の 類 型 と 例 を 掲 げる なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 情 報 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない (1) 公 にすることにより 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわ れるおそれのある 情 報 審 議 会 等 における 審 議 や 具 体 的 な 意 思 決 定 の 前 段 階 として 政 策 等 の 選 択 肢 に 関 する 51 52 自 由 討 議 検 討 その 他 の 行 政 機 関 内 部 又 は 行 政 機 関 相 互 間 における 審 議 検 討 等 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 有 形 無 形 直 接 的 間 接 的 な 外 部 からの 圧 力 や 干 渉 等 の 不 当 な 影 響 を 受 けるおそれのあるもの 国 際 約 束 に 係 る 交 渉 等 の 準 備 段 階 における 行 政 機 関 内 部 又 は 行 政 機 関 相 互 間 の 検 討 50 結 果 的 に 意 思 決 定 に 反 映 されなかった 情 報 についても そのまま 開 示 した 場 合 不 当 に 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれがあると 判 断 される 場 合 については 不 開 示 とし 得 る 51 政 策 決 定 の 前 提 となる 国 際 情 勢 の 分 析 等 も 含 まれる 52 重 要 な 会 議 等 の 準 備 段 階 における 勉 強 会 に 関 する 情 報 も 含 まれる - 22 -

又 は 協 議 に 係 る 情 報 調 停 仲 裁 その 他 の 紛 争 処 理 上 の 事 案 に 関 する 情 報 叙 勲 表 彰 等 に 係 る 推 薦 に 関 する 情 報 (2) 公 にすることにより 不 当 に 国 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれのある 情 報 53 関 係 者 による 事 実 関 係 の 確 認 が 得 られていない 情 報 審 議 検 討 等 の 初 期 の 段 階 の 情 報 であって 以 後 の 調 整 によって 相 当 程 度 変 更 され ることが 容 易 に 想 像 できるもの 54 他 国 等 の 安 全 情 勢 に 関 する 情 報 (3) 公 にすることにより 特 定 の 者 に 不 当 に 利 益 を 与 え 若 しくは 不 利 益 を 及 ぼすおそれ のある 情 報 一 定 期 間 後 に 一 斉 公 表 が 予 定 されている 条 約 国 際 的 な 取 決 めに 基 づく 措 置 等 に 関 する 情 報 他 国 等 が 検 討 している 措 置 処 分 等 に 関 する 情 報 であって 公 になることにより 為 替 物 価 株 価 等 の 変 動 が 容 易 に 想 定 されるもの 53 例 えば 事 実 関 係 が 明 らかではない 外 国 に 関 する 情 報 が 該 当 する 54 例 えば 他 国 等 の 安 全 情 勢 に 関 する 分 析 評 価 等 が 該 当 する なお 当 該 情 報 は(3)にも 該 当 し 得 る - 23 -

Ⅶ. 情 報 公 開 法 第 五 条 第 六 号 ( 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 ) 六 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 が 行 う 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 次 に 掲 げるおそれその 他 当 該 事 務 又 は 事 業 の 性 質 上 当 該 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれが あるもの イ 監 査 検 査 取 締 り 又 は 試 験 に 係 る 事 務 に 関 し 正 確 な 事 実 の 把 握 を 困 難 に するおそれ 又 は 違 法 若 しくは 不 当 な 行 為 を 容 易 にし 若 しくはその 発 見 を 困 難 にするおそれ ロ 契 約 交 渉 又 は 争 訟 に 係 る 事 務 に 関 し 国 独 立 行 政 法 人 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 の 財 産 上 の 利 益 又 は 当 事 者 としての 地 位 を 不 当 に 害 する おそれ ハ 調 査 研 究 に 係 る 事 務 に 関 し その 公 正 かつ 能 率 的 な 遂 行 を 不 当 に 阻 害 するお それ ニ 人 事 管 理 に 係 る 事 務 に 関 し 公 正 かつ 円 滑 な 人 事 の 確 保 に 支 障 を 及 ぼすおそ れ ホ 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に 係 る 事 業 に 関 し その 企 業 経 営 上 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれ 1. 第 六 号 の 中 の 個 々の 概 念 の 意 義 (1) 次 に 掲 げるおそれその 他 ( 中 略 )おそれ について イからホまでに 掲 げられて いる おそれ は 各 行 政 機 関 に 共 通 的 に 見 られる 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 であっ て その 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 考 えられる 典 型 的 な 支 障 を 挙 げた ものであり これらの 事 務 又 は 事 業 の 外 にも 同 種 のものが 反 復 されるような 性 質 の 事 務 又 は 事 業 であって ある 個 別 の 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 を 開 示 すると 将 来 の 同 種 の 事 務 又 は 事 業 の 適 切 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがある (2) 当 該 事 務 又 は 事 業 の 性 質 上 当 該 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそ れ のある 場 合 とは 当 該 事 務 又 は 事 業 の 本 質 的 な 性 格 具 体 的 には 当 該 事 務 又 は 事 業 の 目 的 その 目 的 達 成 のための 手 法 等 に 照 らして その 適 正 な 遂 行 に 実 質 的 な 支 障 を 及 ぼすおそれがある 場 合 をいう なお おそれ の 程 度 も 単 なる 確 率 的 な 可 能 性 ではなく 法 的 保 護 に 値 する 蓋 然 性 が 要 求 される (3) 監 査 検 査 取 締 り 又 は 試 験 に 係 る 事 務 に 関 し 正 確 な 事 実 の 把 握 を 困 難 にする おそれ 又 は 違 法 若 しくは 不 当 な 行 為 を 容 易 にし 若 しくはその 発 見 を 困 難 にするおそ れ のある 場 合 とは (イ) 主 として 監 察 的 見 地 から 事 務 又 は 事 業 の 執 行 若 しくは 財 産 の 状 況 の 正 否 を 調 べる 監 査 (ロ) 法 令 の 執 行 確 保 会 計 経 理 の 適 正 確 保 物 資 の 規 格 等 級 の 証 明 等 のために 帳 簿 書 類 その 他 の 物 件 等 を 調 べる 検 査 (ハ) 行 政 上 の 目 的 による 一 定 の 行 為 の 禁 止 若 しくは 制 限 について 適 法 適 正 な 状 態 を 確 保 する 取 締 り 又 は(ニ) 人 の 知 識 能 力 等 又 は 物 の 性 能 等 を 試 す 試 験 に 係 る 事 務 に 関 し 正 確 な 事 実 の 把 握 を 困 難 にするおそれ 又 は 違 法 若 しくは 不 当 な 行 為 を 容 易 にし 若 しく はその 発 見 を 困 難 にするおそれのある 場 合 をいう 例 えば 監 査 等 の 対 象 実 施 時 期 - 24 -

55 調 査 事 項 等 の 詳 細 な 情 報 や 試 験 問 題 等 のように 事 前 に 公 にすれば 適 正 かつ 公 正 な 評 価 や 判 断 の 前 提 となる 事 実 の 把 握 が 困 難 となったり 行 政 客 体 による 法 令 違 反 行 為 又 は 法 令 違 反 に 至 らないまでも 妥 当 性 を 欠 く 行 為 を 助 長 したり 巧 妙 に 行 うこと により 隠 蔽 をするなどのおそれがある 場 合 が 該 当 する また 事 後 であっても 例 え ば 違 法 行 為 の 詳 細 についてこれを 公 にすると 法 規 制 を 免 れる 方 法 を 示 唆 するような ものは 該 当 し 得 る (4) 契 約 交 渉 又 は 争 訟 に 係 る 事 務 に 関 し 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 の 財 産 上 の 利 益 又 は 当 事 者 としての 地 位 を 不 当 に 害 するおそれ の ある 場 合 とは (イ) 相 手 方 との 意 思 表 示 の 合 致 により 法 律 行 為 を 成 立 させる 契 約 (ロ) 当 事 者 が 対 等 の 立 場 において 相 互 の 利 害 関 係 事 項 に 関 し 一 定 の 結 論 を 得 るた めに 協 議 調 整 などの 折 衝 を 行 う 交 渉 又 は(ハ) 訴 訟 行 政 不 服 審 査 法 に 基 づく 不 服 申 立 てその 他 の 法 令 に 基 づく 不 服 申 立 てである 争 訟 に 係 る 事 務 に 関 し 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 の 財 産 上 の 利 益 又 は 当 事 者 としての 地 位 を 不 当 に 害 するおそれのある 場 合 をいう 例 えば 契 約 等 に 関 する 情 報 である 入 札 予 定 価 格 等 を 公 にすることにより 公 正 な 競 争 により 形 成 されるべき 適 正 な 額 での 契 約 が 困 難 になり 財 産 上 の 利 益 が 損 なわれたり 交 渉 や 争 訟 等 の 対 処 方 針 等 を 公 にするこ とにより 当 事 者 として 認 められるべき 地 位 を 不 当 に 害 するおそれがある 場 合 が 該 当 する ( 5 ) 調 査 研 究 に 係 る 事 務 に 関 し その 公 正 かつ 能 率 的 な 遂 行 を 不 当 に 阻 害 するおそれ のある 場 合 とは 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 が 行 う 調 査 研 究 (ある 事 柄 を 調 べ 真 理 を 探 究 すること)に 係 る 事 務 に 関 する 情 報 であ って 当 該 調 査 研 究 の 成 果 を 広 く 適 正 に 国 民 に 提 供 する 目 的 を 損 ね 特 定 の 者 に 不 当 な 利 益 や 不 利 益 を 及 ぼすおそれ 当 該 調 査 研 究 に 従 事 する 職 員 の 自 由 な 発 想 創 意 工 夫 や 研 究 意 欲 が 不 当 に 妨 げられるおそれがある 場 合 をいう 例 えば 知 的 所 有 権 に 関 する 情 報 調 査 研 究 の 途 中 段 階 の 情 報 などで 一 定 の 期 日 以 前 に 公 にすることにより 特 定 の 者 に 不 当 な 利 益 や 不 利 益 を 及 ぼすおそれがある 場 合 試 行 錯 誤 の 段 階 のものに ついて 公 にすることにより 創 意 工 夫 や 研 究 意 欲 等 が 不 当 に 妨 げられ 減 退 するな ど 能 率 的 な 遂 行 を 不 当 に 阻 害 するおそれがある 場 合 が 該 当 する (6) 人 事 管 理 に 係 る 事 務 に 関 し 公 正 かつ 円 滑 な 人 事 の 確 保 に 支 障 を 及 ぼすおそれ のある 場 合 とは 国 の 機 関 又 は 地 方 公 共 団 体 が 行 うべき 人 事 管 理 ( 職 員 の 任 免 懲 戒 給 与 研 修 その 他 職 員 の 身 分 や 能 力 等 の 管 理 に 関 すること)に 係 る 事 務 に 関 する 情 報 を 公 にすることにより 公 正 かつ 円 滑 な 人 事 の 確 保 が 困 難 になるおそれがある 場 合 を いう (7) 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に 係 る 事 業 に 関 し その 企 業 経 営 上 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれ のある 場 合 とは 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 ( 国 営 企 業 及 び 特 定 独 立 行 政 法 人 の 労 働 関 係 に 関 する 法 律 第 二 条 第 一 号 の 国 営 企 業 及 び 地 方 公 営 企 業 法 第 二 条 の 適 用 を 受 ける 企 業 55 試 験 に 関 する 採 点 方 法 合 否 基 準 等 は 試 験 の 性 格 種 類 等 に 応 じて 判 断 される - 25 -

をいう ) 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に 係 る 事 業 の 正 当 な 利 益 が 害 される おそれのある 場 合 をいう 企 業 経 営 という 事 業 の 性 質 上 第 二 号 の 法 人 等 に 関 する 情 報 と 同 様 な 考 え 方 で その 正 当 な 利 益 を 保 護 する 必 要 があり これを 害 するおそれが あるものを 不 開 示 とするものである ただし 正 当 な 利 益 の 内 容 については 経 営 主 体 事 業 の 性 格 内 容 等 に 応 じて 判 断 する 必 要 があり その 開 示 の 範 囲 は 第 二 号 の 法 人 等 とでは 当 然 異 なり 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に 係 る 事 業 に 関 する 情 報 の 不 開 示 の 範 囲 は より 狭 いものとなる 場 合 があり 得 る 2. 第 六 号 に 定 める 不 開 示 情 報 への 該 当 性 の 審 査 に 当 たっての 基 本 的 考 え 方 (1) 行 政 機 関 が 行 う 事 務 及 び 事 業 は 法 律 に 基 づき 公 益 に 適 合 するように 遂 行 されなけ ればばらない したがって 開 示 することにより その 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 は 不 開 示 とする (2) 第 六 号 のイからホに 列 記 された 事 務 又 は 事 業 は 行 政 機 関 に 共 通 に 見 られるもので あって 開 示 した 場 合 に その 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 情 報 を 含 むこ とが 想 定 されるものを 例 示 として 掲 げたものであって それらに 限 定 されることなく その 他 すべての 個 別 の 事 務 及 び 事 業 について その 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれ のある 情 報 は 不 開 示 とする (3)なお 監 査 試 験 契 約 その 他 同 種 のものが 反 復 されるような 性 質 の 事 務 又 は 事 業 について ある 個 別 の 事 務 又 は 事 業 に 関 する 情 報 であって 開 示 することにより 将 来 における 同 種 の 若 しくは 関 連 する 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 が 生 じると 想 定 されるものについても 不 開 示 とする 3. 第 六 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 い 情 報 の 例 又 は 類 型 例 以 下 に 第 六 号 に 定 める 不 開 示 情 報 に 該 当 する 可 能 性 が 高 いとして 不 開 示 とすべき 情 報 の 類 型 と 例 を 掲 げる なお その 他 当 該 事 務 又 は 事 業 の 性 質 上 当 該 事 務 又 は 事 業 の 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれのあるものについては 個 別 具 体 的 に 判 断 する 必 要 がある 56 なお 個 別 の 情 報 の 具 体 的 な 内 容 等 によって 他 の 不 開 示 情 報 にも 重 複 的 に 該 当 するも のが 存 在 することに 留 意 しなければならない (1) 公 にすることにより 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 57 58 法 人 が 行 う 監 査 検 査 取 締 り 又 は 試 験 に 係 る 事 務 に 関 し 正 確 な 事 実 の 把 握 を 困 難 にするおそれ 又 は 違 法 若 しくは 不 当 な 行 為 を 容 易 にし 若 しくはその 発 見 を 困 難 に するおそれのある 情 報 監 査 等 の 対 象 実 施 時 期 監 査 事 項 その 他 個 別 具 体 的 な 監 査 等 の 実 施 に 関 する 情 報 56 個 別 に 判 断 する 必 要 があるものとして 例 えば 在 外 公 館 の 情 報 収 集 活 動 に 関 する 情 報 政 府 要 人 の 行 動 スケジュール 想 定 問 答 警 備 マニュアル 等 重 要 な 会 議 や 打 ち 合 わせ 等 を 円 滑 に 進 めるための 事 前 準 備 に 関 する 情 報 などが 該 当 する 57 例 えば 在 外 公 館 への 査 察 業 務 が 該 当 する 58 例 えば 外 務 省 が 行 う 各 種 採 用 試 験 ( 面 接 を 含 む )が 該 当 する - 26 -

監 査 等 のマニュアルその 他 の 監 査 等 の 手 法 に 関 する 情 報 試 験 の 採 点 合 否 基 準 その 他 試 験 の 判 定 評 価 方 法 に 関 する 情 報 試 験 問 題 解 答 例 試 験 問 題 の 作 成 要 領 その 他 の 具 体 的 な 試 験 問 題 作 成 に 関 する 情 報 (2) 公 にすることにより 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 が 行 う 契 約 交 渉 又 は 争 訟 に 係 る 事 務 に 関 し 国 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 の 財 産 上 の 利 益 又 は 当 事 者 としての 地 位 を 不 当 に 害 するおそ れのある 情 報 59 訴 訟 不 服 申 立 て 等 に 係 る 争 訟 方 針 打 合 わせ 示 談 等 に 関 する 情 報 (3) 公 にすることにより 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 が 行 う 調 査 研 究 に 係 る 事 務 に 関 し その 公 正 かつ 能 率 的 な 遂 行 を 不 当 に 阻 害 する おそれのある 情 報 研 究 課 題 研 究 計 画 研 究 成 果 等 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 知 60 的 所 有 権 や 自 由 な 発 想 創 意 工 夫 研 究 意 欲 等 を 不 当 に 阻 害 するおそれのあるもの 調 査 の 個 別 具 体 的 な 対 象 に 関 する 情 報 であって 公 にすることにより 正 確 な 事 実 61 の 把 握 や 事 後 の 協 力 が 困 難 となるおそれのあるもの (4) 公 にすることにより 国 の 機 関 独 立 行 政 法 人 等 地 方 公 共 団 体 又 は 地 方 独 立 行 政 62 法 人 が 行 う 人 事 管 理 に 係 る 事 務 に 関 し 公 正 かつ 円 滑 な 人 事 の 確 保 に 支 障 を 及 ぼす おそれ のある 情 報 人 事 異 動 配 属 等 の 人 事 構 想 に 関 する 情 報 勤 務 評 定 職 員 調 書 昇 任 等 の 選 考 基 準 その 他 人 事 査 定 評 価 に 関 する 情 報 給 与 支 給 額 俸 給 その 他 個 々の 職 員 の 給 与 に 関 する 情 報 (5) 公 にすることにより 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に 係 る 事 業 に 関 し その 企 業 経 営 上 の 正 当 な 利 益 を 害 するおそれ のある 情 報 国 若 しくは 地 方 公 共 団 体 が 経 営 する 企 業 独 立 行 政 法 人 等 又 は 地 方 独 立 行 政 法 人 に よる 事 業 に 係 る 情 報 であって 第 二 号 イに 該 当 するもの (6) 公 にすることにより その 他 事 務 又 は 事 業 の 性 質 上 当 該 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあるもの 63 査 証 審 査 基 準 及 び 査 証 発 給 が 拒 否 された 場 合 の 拒 否 理 由 等 の 情 報 59 例 えば 情 報 公 開 法 に 基 づく 不 服 申 立 て 及 び 情 報 公 開 訴 訟 査 証 や 旅 券 の 発 給 に 関 する 争 訟 在 外 公 館 等 における 雇 用 をめぐる 争 訟 等 が 該 当 する 60 例 えば 特 定 の 事 項 についての 調 査 研 究 の 途 中 段 階 における 報 告 書 等 が 該 当 する 61 例 えば 他 国 等 に 関 する 情 勢 分 析 他 国 等 要 人 に 関 する 分 析 等 が 該 当 する 62 在 外 公 館 における 現 地 職 員 本 省 における 臨 時 職 員 等 に 関 する 事 務 が 含 まれる 63 行 政 手 続 法 第 三 条 第 一 項 第 十 号 外 国 人 の 出 入 国 難 民 の 認 定 又 は 帰 化 に 関 する 処 分 及 び 行 政 指 導 - 27 -

( 参 考 ) 国 営 企 業 及 び 特 定 独 立 行 政 法 人 の 労 働 関 係 に 関 する 法 律 第 二 条 第 一 号 一 国 営 企 業 次 に 掲 げる 事 業 (これに 附 帯 する 事 業 を 含 む )を 行 う 国 の 経 営 する 企 業 をいう イ 郵 便 郵 便 貯 金 郵 便 振 替 及 び 簡 易 生 命 保 険 の 事 業 ロ 国 有 林 野 事 業 ハ 日 本 銀 行 券 紙 幣 印 紙 郵 便 切 手 郵 便 はがき 等 の 印 刷 の 事 業 ニ 造 幣 事 業 地 方 公 営 企 業 法 第 二 条 1この 法 律 は 地 方 公 共 団 体 の 経 営 する 企 業 のうち 次 に 掲 げる 事 業 (これらに 附 帯 す る 事 業 を 含 む 以 下 地 方 公 営 企 業 という )に 適 用 する 一 水 道 事 業 二 工 業 用 水 道 事 業 三 軌 道 事 業 四 自 動 車 運 送 事 業 五 鉄 道 事 業 六 電 気 事 業 七 ガス 事 業 2 以 下 省 略 - 28 -