資 料 2 成 長 ファイナンス 推 進 会 議 - 中 間 報 告 - 2012 年 5 月 8 日 我 が 国 の 経 済 は 良 質 な 労 働 力 高 い 技 術 力 および 円 滑 な 資 金 供 給 の 下 に 成 長 を 続 けてきた しかしながら 足 もとでは 資 金 は 存 在 するものの 必 要 な 主 体 に 十 分 に 行 き 届 いていない 状 況 にある こうした 状 況 を 打 破 し 我 が 国 経 済 が 活 力 を 取 り 戻 すためには 成 長 マネーの 供 給 拡 大 を 図 ることが 必 要 である 我 が 国 の 成 長 マネーをめぐる 状 況 としては まず 1,500 兆 円 の 家 計 金 融 資 産 はあるものの 銀 行 部 門 市 場 部 門 を 通 じた 多 様 でバランスの 取 れた 金 融 仲 介 ( 金 融 仲 介 の 複 線 化 )が 十 分 に 進 んでおらず 国 民 の 安 全 安 定 志 向 もあって 多 くが 現 預 金 として 保 有 されているなど 成 長 マネーの 供 給 源 として 必 ずしも 有 効 活 用 されていないことが 挙 げられる また 既 存 の 金 融 仲 介 機 能 について も 資 金 を 必 要 とする 主 体 に 十 分 な 資 金 が 行 きわたっていない 特 にイノベー ションのために 重 要 な 創 業 支 援 事 業 再 生 期 への 資 金 の 供 給 が 不 十 分 との 指 摘 がある さらに 今 後 も 見 込 まれるアジアの 成 長 を 取 り 込 むことが 我 が 国 経 済 の 成 長 力 の 向 上 継 続 の 鍵 であり 我 が 国 投 資 家 のアジアへの 投 資 やアジ ア 資 金 の 我 が 国 への 呼 込 みを 促 進 することが 重 要 な 課 題 となっている こうした 課 題 に 対 して 第 1 回 成 長 ファイナンス 推 進 会 議 で 1 遊 休 資 金 の 有 効 活 用 確 定 拠 出 年 金 の 拡 充 等 による 資 金 供 給 源 の 拡 大 2 官 民 連 携 によ る 成 長 マネーの 供 給 拡 大 不 動 産 投 資 市 場 の 活 性 化 中 小 企 業 の 創 業 支 援 事 業 再 生 の 枠 組 みの 整 備 等 による 仲 介 支 援 機 能 の 強 化 3アジア 域 内 での 資 金 循 環 の 円 滑 化 等 による 海 外 市 場 との 関 係 強 化 を 当 面 の 検 討 課 題 と 位 置 づ け 5 回 にわたり 実 行 会 議 を 開 催 し 具 体 的 な 対 応 策 について 検 討 を 行 なった また 民 主 党 から 成 長 ファイナンス 推 進 会 議 に 対 して 成 長 ファイナンス 戦 略 の 提 案 を 受 けた 今 後 各 課 題 について 集 中 討 議 期 間 を 設 けて 精 力 的 に 議 論 したうえで 年 央 のとりまとめに 向 けて 検 討 を 進 めていく 1
1. 資 金 供 給 源 の 拡 大 我 が 国 には 多 額 の 家 計 金 融 資 産 があるものの その 資 産 構 成 においては 現 預 金 での 保 有 割 合 が 突 出 しており 諸 外 国 と 比 較 しても 特 異 ともいえる 状 況 成 長 に 向 けた 資 金 供 給 源 の 拡 大 の 重 要 性 が 高 まる 中 家 計 金 融 資 産 に 多 様 性 あ る 資 産 運 用 を 促 すことが 必 要 である (1) 遊 休 資 金 の 有 効 活 用 ( 休 眠 預 金 ) < 基 本 的 考 え 方 > 家 計 金 融 資 産 の 中 には 当 面 あるいは 将 来 の 使 用 目 的 が 明 確 でなく 据 え 置 かれているものも 少 なくない 例 えば 休 眠 預 金 は 長 期 にわたって 入 出 金 が なく 所 有 者 の 所 在 が 不 明 であり 遊 休 資 産 の 典 型 これらの 点 を 踏 まえ この 休 眠 預 金 に 目 的 を 与 え 経 済 社 会 の 成 長 に 広 く 役 立 てるため 休 眠 預 金 を 成 長 マネーの 資 金 供 給 源 として 有 効 活 用 することを 検 討 する <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 多 様 な 関 係 者 の 関 心 を 踏 まえて 休 眠 預 金 の 活 用 に 向 けた 議 論 を 進 めるに 当 たって 以 下 の3 点 を 前 提 に 検 討 を 進 めることとした 預 金 者 からの 支 払 要 求 には 応 じる 仕 組 みにする 過 去 の 休 眠 預 金 に 遡 って 活 用 の 対 象 とはしない しかるべき 法 的 措 置 を 講 じる また 国 内 の 休 眠 預 金 の 実 態 と 海 外 での 休 眠 預 金 の 活 用 状 況 について 調 査 を 行 った 主 な 内 容 は 以 下 のとおり( 調 査 結 果 については 別 添 参 照 ) 発 生 払 戻 し 状 況 金 額 ベース: 発 生 約 850 億 円 払 戻 し 約 350 億 円 ( 払 戻 し 率 約 40%) 口 座 数 ベース: 発 生 約 1,300 万 口 座 払 戻 し 約 75 万 口 座 ( 払 戻 し 率 約 6%) 金 額 階 層 別 分 布 : 残 高 1 万 円 以 上 が 口 座 数 では 数 % 金 額 では 約 90% 今 後 さらに 法 的 論 点 休 眠 預 金 の 移 管 管 理 払 戻 し 等 に 係 る 事 務 フロー の 在 り 方 付 随 するコストの 把 握 とそれを 踏 まえた 組 織 体 制 の 在 り 方 等 につ いて 議 論 を 進 め とりまとめまでに 休 眠 預 金 を 活 用 するための 具 体 的 な 仕 組 み 制 度 案 を 提 示 するとともに 実 現 に 向 けて 残 る 論 点 留 意 点 の 検 討 スケジ ュールを 明 らかにする 2
(2) 確 定 拠 出 年 金 の 拡 充 < 基 本 的 考 え 方 > 自 助 努 力 による 老 後 資 産 の 形 成 を 促 進 する 年 金 制 度 として 確 定 拠 出 年 金 が 導 入 されてから 10 年 が 経 つが 確 定 給 付 型 の 規 模 (70 兆 円 )に 対 し 確 定 拠 出 は 5.4 兆 円 に 留 まっている 確 定 拠 出 年 金 については 1 家 計 による 投 信 投 資 を 通 じた 成 長 マネーの 供 給 源 2 企 業 に 対 して 年 金 制 度 の 選 択 をより 柔 軟 化 して 成 長 力 を 高 める 3 世 代 間 の 不 公 平 への 対 処 に 先 鞭 をつけるという 特 徴 があり 成 長 マネーの 供 給 拡 大 の 観 点 から 制 度 拡 充 を 図 るべきである <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 年 金 確 保 支 援 法 ( 平 成 24 年 1 月 施 行 )によりマッチング 拠 出 が 可 能 となり 継 続 投 資 教 育 の 実 施 も 開 始 されたが さらなる 制 度 拡 充 を 図 る 観 点 から 1 拠 出 規 模 の 拡 大 2 加 入 対 象 者 の 拡 大 3 資 産 運 用 の 改 善 策 を 検 討 した 1 拠 出 規 模 の 拡 大 :マッチング 拠 出 に 限 度 額 があるため 従 業 員 拠 出 が 事 業 者 拠 出 より 低 くならざるを 得 ないケースもある マッチング 拠 出 の 実 施 状 況 の 結 果 も 踏 まえ 従 来 の 限 度 額 の 考 え 方 との 関 係 も 整 理 しつつ 限 度 額 を 拡 大 する 方 向 で 見 直 しの 検 討 を 進 め とりまとめまでに 結 論 を 得 る また 老 後 の 資 産 形 成 支 援 という 観 点 から 拠 出 限 度 額 を 複 数 年 度 で 管 理 す る 方 法 など 限 度 額 の 使 い 残 しへの 対 策 についても 実 務 的 な 観 点 から 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 2 加 入 対 象 者 : 被 用 者 年 金 制 度 の 一 元 化 や 社 会 保 障 税 一 体 改 革 の 考 え 方 との 整 合 性 も 整 理 しつつ 公 務 員 や 専 業 主 婦 への 拡 大 について 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 3 資 産 運 用 の 改 善 : 継 続 投 資 教 育 に 加 え 年 金 運 用 の 基 本 原 則 たる 分 散 投 資 の 促 進 に 向 けた 施 策 を 講 じる そのための 具 体 策 の 検 討 を 進 め とりまとめまで に 結 論 を 得 る なお 日 本 版 ISA( 導 入 から 3 年 間 で 毎 年 100 万 円 までの 上 場 株 式 投 資 信 託 投 資 に 係 る 非 課 税 措 置 )については 23 年 度 税 制 改 正 大 綱 において 上 場 株 式 等 の 配 当 譲 渡 所 得 等 の 20% 本 則 税 率 化 に 併 せて 経 済 金 融 情 勢 が 急 変 しない 限 り 26 年 1 月 に 導 入 することとされている 今 後 幅 広 い 家 計 に 国 内 外 の 資 産 への 長 期 分 散 投 資 による 資 産 形 成 を 行 う 機 会 を 提 供 するという 観 点 も 踏 ま え 25 年 度 税 制 改 正 要 望 に 向 け 検 討 を 進 める 3
(3) 今 後 検 討 する 施 策 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 ( 別 紙 )の 内 容 を 踏 まえ 今 後 さらに 以 下 の 施 策 について 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 確 定 拠 出 年 金 の 拡 充 公 的 準 公 的 セクターにおける 資 産 運 用 の 改 革 日 本 銀 行 による 成 長 資 金 供 給 力 強 化 の 要 請 休 眠 預 金 の 活 用 官 民 連 携 によるマイクロ 金 融 プラットフォーム 世 代 間 資 産 移 転 促 進 制 度 ( 仮 称 ) - 教 育 資 金 積 立 - 世 代 間 資 産 移 転 促 進 制 度 ( 仮 称 ) - 不 動 産 - 現 在 本 会 議 において 検 討 を 進 めているが 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 での 指 摘 も 踏 まえ さらなる 検 討 を 行 っていくもの 2. 仲 介 支 援 機 能 の 強 化 成 長 マネーの 供 給 拡 大 に 向 けては 資 金 供 給 源 を 拡 大 しても それを 成 長 マ ネーとして 仲 介 し 資 金 の 受 け 手 を 支 援 する 仕 組 みが 脆 弱 では 意 味 がない し かし 我 が 国 では 貸 出 がすう 勢 的 に 減 少 しているうえ 市 場 を 通 じた 資 金 供 給 も 十 分 ではなく 特 に 創 業 や 再 生 の 局 面 ではその 傾 向 が 強 い 再 生 について は 中 小 企 業 金 融 円 滑 化 法 等 の 期 限 を 来 年 3 月 末 に 控 え 抜 本 的 な 対 応 が 必 要 な 状 況 にある また 不 動 産 投 資 市 場 も 活 性 化 が 進 まず 資 産 デフレが 続 いて おり 経 済 全 体 の 活 性 化 を 阻 む 要 因 となっている (1) 官 民 連 携 による 成 長 マネーの 供 給 拡 大 < 基 本 的 考 え 方 > 我 が 国 において 短 期 的 には 民 間 から 成 長 マネーが 積 極 的 に 供 給 されること が 望 みにくい 中 公 的 な 資 金 を 民 間 からの 資 金 供 給 拡 大 の 呼 び 水 として 活 用 し 官 民 が 連 携 のうえ 必 要 な 資 金 を 円 滑 に 供 給 しつつ 中 長 期 的 な 民 間 主 体 の 成 長 マネー 供 給 拡 大 につなげていくことが 必 要 である そのため 既 存 の 産 業 革 新 機 構 に 加 えて 6 次 産 業 化 を 進 める 農 林 漁 業 や 利 用 料 金 収 入 により 資 金 回 収 を 行 うインフラの 整 備 維 持 管 理 等 (PFI 事 業 )に 関 連 して 機 構 を 新 設 する その 際 機 構 への 民 間 の 参 画 を 通 じ 民 間 の 知 見 ノウハウを 十 分 に 活 用 する 仕 組 みを 構 築 していくことが 重 要 である 4
1 農 林 漁 業 成 長 産 業 化 ファンド( 農 林 漁 業 成 長 産 業 化 支 援 機 構 ) <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 農 林 漁 業 成 長 産 業 化 支 援 機 構 の 設 立 に 向 けて 法 案 を 今 国 会 に 提 出 (2 月 7 日 閣 議 決 定 )したが ファンドの 実 効 ある 運 営 にあたっては 1 民 間 の 知 見 ノ ウハウを 活 用 し 効 率 的 な 経 営 を 図 るため 機 構 の 役 職 員 投 資 判 断 を 行 う 委 員 会 の 委 員 地 域 ファンドに 民 間 が 参 加 する 仕 組 み 2 民 間 の 専 門 家 による 個 別 相 談 等 6 次 産 業 化 を 推 進 する 支 援 施 策 と 連 携 し 機 構 やファンド 活 用 の 成 功 事 例 のノウハウが 民 間 に 共 有 されることによる 民 間 主 体 の 成 長 マネー 供 給 の 拡 大 が 重 要 である これらについて 株 式 会 社 農 林 漁 業 成 長 産 業 化 支 援 機 構 法 案 の 成 立 を 前 提 に 機 構 発 足 に 向 けて 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 2 官 民 連 携 インフラファンド( 民 間 資 金 等 活 用 事 業 推 進 機 構 ) 我 が 国 では 国 地 方 とも 厳 しい 財 政 状 況 にあるうえ 今 後 高 度 経 済 成 長 期 に 集 中 投 資 したインフラの 整 備 更 新 の 必 要 性 が 高 まっていく 見 込 みにあり 民 間 の 資 金 や 創 意 工 夫 を 最 大 限 活 用 することが 必 要 である 特 に 受 益 者 が 負 担 する 利 用 料 金 収 入 により 資 金 回 収 を 行 う 独 立 採 算 型 等 の PFI 事 業 を リスク 性 資 金 を 官 民 が 連 携 しながら 供 給 しつつ 増 加 させることが 必 要 である <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 官 民 連 携 インフラファンド( 民 間 資 金 等 活 用 事 業 推 進 機 構 )について 機 構 を 設 立 する PFI 法 の 改 正 法 案 を 今 国 会 に 提 出 (2 月 10 日 閣 議 決 定 )したが フ ァンドの 実 効 ある 運 営 に 当 たっては 1 民 間 の 知 見 ノウハウを 活 用 し 効 率 的 な 経 営 を 図 るため 機 構 の 役 職 員 投 資 判 断 を 行 う 委 員 会 の 委 員 等 に 民 間 が 参 加 する 仕 組 み 2 公 共 施 設 等 の 管 理 者 等 に 対 して 専 門 家 を 派 遣 又 は 助 言 する 仕 組 みが 必 要 である これらについて 改 正 PFI 法 案 の 成 立 を 前 提 に 機 構 発 足 に 向 けて 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 機 構 の 投 資 先 である PFI 事 業 が 増 加 すれば 成 長 マネーの 供 給 拡 大 に 資 する ことから 現 在 検 討 中 の1PFI の 利 用 手 続 きの 簡 素 化 2 入 札 手 続 きに 際 し 民 間 事 業 者 の 提 案 を 事 前 に 反 映 させる 仕 組 みの 導 入 3 多 様 な 投 資 家 からの 資 金 調 達 のための 株 式 債 権 契 約 上 の 地 位 の 譲 渡 に 関 するルールの 策 定 なども 参 考 に 独 立 採 算 型 等 の PFI 事 業 の 増 加 に 向 けた 取 り 組 みについて 検 討 を 進 める また 官 民 連 携 インフラファンドの 投 資 対 象 となる PFI 事 業 につき 関 係 各 省 庁 地 方 公 共 団 体 において 案 件 の 掘 り 起 こし 事 業 化 の 促 進 に 積 極 的 に 取 り 組 む 5
3レベニュー 債 民 間 資 金 によるインフラ 投 資 という 観 点 からは 収 益 性 のある 事 業 において 事 業 収 入 等 を 返 済 原 資 とする いわゆるレベニュー 債 を 活 用 することが 期 待 で きる 東 日 本 大 震 災 の 被 災 自 治 体 においては 24 年 度 税 制 改 正 において 公 社 等 が 発 行 するレベニュー 債 に 対 し 非 居 住 者 の 受 取 利 子 非 課 税 制 度 が 導 入 され たところ 民 間 資 金 を 活 用 した 地 方 自 治 体 による 財 源 調 達 手 段 の 多 様 化 のため 全 国 自 治 体 における 発 行 ニーズや 地 方 財 政 上 の 位 置 づけも 踏 まえつつ 全 国 自 治 体 の 公 社 等 によるレベニュー 債 の 活 用 のあり 方 について 検 討 を 進 め その 結 果 をと りまとめに 反 映 させる 4 産 業 革 新 機 構 <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 産 業 革 新 機 構 は 21 年 7 月 に 設 立 され これまでの 支 援 決 定 総 額 は 24 件 で 約 4,000 億 円 (24 年 4 月 時 点 ) 今 後 も 引 き 続 き 先 端 的 な 基 礎 技 術 の 事 業 展 開 ベンチャー 企 業 等 の 事 業 拡 大 事 業 の 再 編 統 合 海 外 企 業 の 買 収 などに 対 し て 資 金 支 援 等 を 行 っていく 特 に アーリーステージ 案 件 (いわゆるベンチャ ー 企 業 への 投 資 )についても 一 層 強 化 すべく 機 構 の 人 員 の 増 強 等 チーム 体 制 の 整 備 について 検 討 を 進 め とりまとめまでに 結 論 を 得 る その 際 アーリー ステージ 案 件 への 支 援 を 着 実 に 進 めていくとの 観 点 から 産 業 革 新 機 構 の 支 援 はハンズオンで 行 うとの 原 則 の 中 で ベンチャーキャピタル(VC) 等 ファンド への 投 資 を 含 め 民 間 の 人 材 知 見 ノウハウの 活 用 についても 検 討 を 行 う 5 官 民 連 携 ファンドの 立 ち 上 げ 支 援 に 向 けたフォローアップ 新 設 の2つのファンドが 先 行 する 産 業 革 新 機 構 を 参 考 にすること 等 により 官 民 連 携 ファンドの 立 ち 上 げを 支 援 する 観 点 から その 立 ち 上 げ 進 捗 状 況 をフ ォローアップする フォローアップは 成 長 ファイナンス 推 進 会 議 または 同 実 行 会 議 で 1 民 間 出 身 者 の 知 見 を 活 かした 迅 速 なかつ 独 立 した 意 思 決 定 体 制 の 確 保 2 投 資 案 件 の 収 益 性 や 投 資 回 収 の 蓋 然 性 判 断 の 考 え 方 等 について 議 論 する (2) 不 動 産 投 資 市 場 の 活 性 化 < 基 本 的 考 え 方 > 我 が 国 の 不 動 産 ストックは 老 朽 化 遊 休 化 が 進 んでおり その 再 生 有 効 活 用 が 必 要 となっている 一 方 国 内 外 の 民 間 資 金 は 様 々な 運 用 先 を 求 めて いる 不 動 産 投 資 市 場 は これらの 橋 渡 しをする 重 要 な 役 割 を 担 っており マ 6
ーケットメカニズムを 活 用 した 不 動 産 への 投 資 を 促 進 し 不 動 産 価 値 を 向 上 さ せることが 必 要 である そこで 不 動 産 投 資 市 場 の 中 核 的 な 存 在 であるJ-REIT 市 場 の 活 性 化 や 不 動 産 市 場 の 透 明 性 向 上 等 の 対 策 を 推 進 する <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 不 動 産 の 取 得 再 生 等 に 対 して 出 資 を 募 り 収 益 を 分 配 する 不 動 産 特 定 共 同 事 業 について SPC( 特 別 目 的 会 社 )の 活 用 を 認 めることにより 倒 産 隔 離 性 を 確 保 し 民 間 資 金 の 導 入 を 促 進 するため 法 改 正 案 を 今 国 会 に 提 出 (2 月 28 日 閣 議 決 定 ) 今 後 は J-REIT 市 場 の 活 性 化 のため J-REIT の 資 金 調 達 手 段 の 多 様 化 等 によ る 財 務 基 盤 の 安 定 性 向 上 や 運 営 取 引 の 透 明 性 確 保 に 向 けて 検 討 を 進 め 次 期 通 常 国 会 に 所 要 の 法 案 を 提 出 する また マクロ 経 済 政 策 などに 資 するととも に 不 動 産 市 場 の 透 明 性 の 向 上 活 性 化 の 促 進 に 繋 がる 不 動 産 価 格 指 数 を 国 際 指 針 に 基 づいて 作 成 しており 本 年 度 中 に 試 験 運 用 を 開 始 する (3) 中 小 企 業 の 創 業 支 援 事 業 再 生 の 枠 組 みの 整 備 < 基 本 的 考 え 方 > 新 規 企 業 の 起 業 創 業 は 経 済 社 会 の 新 陳 代 謝 と 経 済 成 長 雇 用 創 出 に 重 要 な 役 割 を 果 たしている 我 が 国 の 起 業 創 業 の 状 況 は 諸 外 国 に 比 べて 低 調 で あり 起 業 創 業 の 拡 大 につながる 支 援 が 重 要 である また 我 が 国 雇 用 者 の 約 7 割 を 抱 える 中 小 企 業 について 事 業 再 生 が 必 要 な ケースでも 十 分 には 進 んでおらず 中 小 企 業 金 融 円 滑 化 法 等 の 期 限 到 来 に 向 け て その 阻 害 要 因 を 解 明 し 事 業 再 生 推 進 に 向 け 抜 本 的 な 対 策 を 講 じることが 急 務 である <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 創 業 支 援 については 日 本 政 策 金 融 公 庫 による 無 担 保 無 保 証 人 融 資 保 証 協 会 の 保 証 制 度 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 ( 中 小 機 構 )による 投 資 ファンドの 組 成 などの 支 援 スキームを 実 施 しているところであるが さらに 以 下 に 取 組 む 1ベンチャー 企 業 への 成 長 マネー 供 給 円 滑 化 策 優 れた 経 営 支 援 で 実 績 を 挙 げている VC による 他 の VC へのノウハウ 指 導 育 成 を 政 策 的 に 支 援 することで VC の 経 営 支 援 機 能 を 強 化 する また 種 類 株 式 がベンチャー 投 資 において 活 用 されるよう 普 及 啓 蒙 を 図 る これらについて 具 体 策 の 検 討 を 進 め とりまとめまでに 結 論 を 得 る さらに 3 月 3 日 から ちいさな 企 業 未 来 会 議 で 中 小 企 業 政 策 の 見 直 し 討 7
議 を 行 っているが この 中 で 抽 出 された 中 小 小 規 模 企 業 の 創 業 支 援 に 関 する 施 策 について 具 体 的 に 検 討 を 行 い その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 2 個 人 保 証 制 度 の 見 直 し 等 による 創 業 支 援 個 人 保 証 制 度 について 法 制 審 議 会 で 民 法 ( 債 権 関 係 )の 改 正 論 議 が 進 めら れているところであるが それと 並 行 して 政 府 系 金 融 機 関 に 加 え 民 間 金 融 機 関 でも 第 三 者 保 証 を 原 則 徴 求 しない 取 扱 いを 徹 底 し 経 営 者 本 人 保 証 について も 創 業 支 援 の 観 点 から 問 題 点 やその 対 応 策 について 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 する 3 中 小 企 業 金 融 円 滑 化 法 等 の 最 終 延 長 を 踏 まえた 中 小 企 業 の 経 営 再 生 支 援 中 小 企 業 金 融 円 滑 化 法 等 の 期 限 の 最 終 延 長 に 対 して 監 督 指 針 の 改 正 や 資 本 性 借 入 金 の 積 極 的 活 用 を 促 進 するほか 財 務 及 び 会 計 の 専 門 的 知 識 を 有 する 者 による 中 小 企 業 への 支 援 事 業 を 通 じ 中 小 企 業 の 経 営 力 の 強 化 を 図 るため 中 小 企 業 経 営 力 強 化 支 援 法 案 を 今 国 会 に 提 出 (3 月 2 日 閣 議 決 定 )するとともに 企 業 再 生 支 援 機 構 中 小 企 業 再 生 支 援 協 議 会 金 融 機 関 が 連 携 して 中 小 企 業 を 経 営 支 援 する 政 策 パッケージを 策 定 した(4 月 20 日 公 表 ) その 上 で 関 係 省 庁 関 係 機 関 と 連 携 し 早 急 に 政 策 パッケージの 具 体 化 を 図 る さらに 中 小 企 業 の 事 業 再 生 業 種 転 換 等 の 支 援 の 実 効 性 を 高 めるための 施 策 を 引 き 続 き 検 討 する なお 財 政 投 融 資 について 中 小 企 業 金 融 や 官 民 連 携 による 資 金 供 給 を 含 め 現 下 の 厳 しい 財 政 状 況 の 中 で 税 財 源 によらない 財 政 対 応 の 重 要 性 を 勘 案 し 今 後 積 極 的 に 活 用 していくこととする (4) 今 後 検 討 する 施 策 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 ( 別 紙 )の 内 容 を 踏 まえ 今 後 さらに 以 下 の 施 策 について 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 農 林 漁 業 成 長 産 業 化 ファンド 官 民 連 携 インフラファンドの 活 用 日 本 再 生 投 資 基 金 ( 仮 称 )の 創 設 金 融 円 滑 化 法 からの 着 実 な 移 行 大 学 発 ベンチャーの 育 成 個 人 保 証 制 度 の 見 直 し 金 融 機 関 の 出 資 規 制 の 見 直 し 金 融 規 制 等 の 改 革 Jリート( 不 動 産 投 資 法 人 )の 不 動 産 買 取 能 力 の 向 上 8
現 物 出 資 促 進 のための 環 境 整 備 証 券 化 手 法 を 活 用 した 不 動 産 の 環 境 対 応 耐 震 性 の 向 上 不 動 産 ノンリコースローン 長 期 化 促 進 のための 環 境 整 備 PFI 株 式 債 権 譲 渡 解 禁 本 格 的 レベニュー 債 市 場 の 創 設 ( 特 定 目 的 信 託 の 活 用 等 ) カバードボンド 市 場 の 創 設 政 府 系 金 融 機 関 の 戦 略 的 活 用 と 再 編 財 政 投 融 資 の 活 用 現 在 本 会 議 において 検 討 を 進 めているが 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 での 指 摘 も 踏 まえ さらなる 検 討 を 行 っていくもの 3. 海 外 との 関 係 強 化 (1)アジア 域 内 での 資 金 循 環 の 円 滑 化 < 基 本 的 考 え 方 > 我 が 国 経 済 が 成 熟 期 に 入 る 一 方 アジア 諸 国 経 済 は 高 成 長 を 続 けており 国 内 と 比 べ 海 外 での 資 金 需 要 が 旺 盛 こうした 状 況 下 日 本 の 投 資 家 によるアジ アへの 投 資 促 進 日 本 企 業 によるアジアへの 進 出 拡 大 によりアジアの 成 長 の 果 実 を 得 るほか 日 本 がアジアの 主 たる 金 融 資 本 市 場 となるべく 総 合 的 な 取 引 所 の 創 設 を 図 る 施 策 をはじめとして 多 面 的 な 施 策 を 講 じ アジア 域 内 の 資 金 循 環 を 円 滑 にしていくことが 日 本 市 場 企 業 投 資 家 にとって 有 益 <これまでの 検 討 内 容 と 今 後 の 取 組 み 方 針 > 1 アジア 債 券 市 場 の 整 備 アジア 各 国 による 債 券 市 場 の 育 成 に 向 けた 取 り 組 みにより アジア 債 券 市 場 は 発 達 しつつあるが アジア 域 内 で 資 金 が 循 環 するようさらに 債 券 市 場 を 整 備 していくことは 域 内 経 済 市 場 の 発 達 に 大 きく 資 するもの これまで ASEAN+3 の アジア 債 券 市 場 育 成 イニシアティブ の 下 で アジア 企 業 による 現 地 通 貨 建 て 債 券 発 行 の 促 進 ( 信 用 保 証 投 資 ファシリティの 設 立 等 )や 域 内 のクロスボーダー 債 券 取 引 の 促 進 (ASEAN+3 債 券 市 場 フォーラム(ABMF) による 各 国 債 券 市 場 における 制 度 面 ( 税 制 規 制 等 ) 決 済 インフラ 面 双 方 の 課 題 の 分 析 )を 進 めてきた 今 後 も 引 続 き 我 が 国 の 民 間 専 門 家 と 協 力 し 東 京 プ ロボンド 市 場 を 参 考 とするなど 我 が 国 がイニシアティブを 発 揮 しつつ ABMF においてアジア 域 内 の 域 内 債 券 共 通 発 行 プログラム の 策 定 (25 年 末 を 目 処 ) や 債 券 決 済 事 務 処 理 の 標 準 化 等 に 取 組 む 9
2 総 合 的 な 取 引 所 諸 外 国 において 取 引 所 間 の 統 合 再 編 を 巡 る 動 きが 進 展 し 世 界 的 に 激 しい 競 争 にさらされている 中 我 が 国 市 場 がアジアのメイン マーケットを 目 指 すた めには 証 券 金 融 商 品 を 横 断 的 に 一 括 して 取 り 扱 うことのできる 総 合 的 な 取 引 所 の 実 現 が 重 要 な 課 題 こうした 問 題 意 識 の 下 金 融 商 品 取 引 法 等 の 改 正 案 を 今 国 会 に 提 出 (3 月 9 日 閣 議 決 定 )したが 今 後 金 融 商 品 取 引 所 商 品 取 引 所 取 引 業 者 その 他 の 関 係 者 に 対 して 総 合 的 な 取 引 所 の 実 現 に 向 けて 協 力 するよう 要 請 するとともに 行 政 上 の 相 互 連 携 を 確 保 するため 商 品 先 物 取 引 活 性 化 協 議 会 ( 仮 称 ) を 設 置 し 商 品 先 物 取 引 と 金 融 商 品 取 引 の 連 携 等 の 幅 広 いテーマについて 定 期 的 な 協 議 などを 行 うとともに 取 引 所 等 の 動 向 について 引 き 続 きモニタリングを 行 っていく 3 制 度 金 融 による 海 外 ビジネスの 後 押 し 企 業 の 海 外 展 開 が 進 む 中 必 要 となる 資 金 の 供 給 策 の 充 実 は 事 業 の 成 功 の 鍵 また 債 務 危 機 を 受 けて 欧 州 金 融 機 関 がアジアから 撤 退 している 中 我 が 国 金 融 機 関 にとっても 企 業 への 資 金 供 給 を 増 加 させることで 海 外 でのプレ ゼンス 向 上 を 進 める 好 機 海 外 に 進 出 する 中 小 企 業 に 対 しては 日 本 政 策 金 融 公 庫 の 債 務 保 証 や 日 本 貿 易 保 険 (NEXI)の 保 険 等 を 活 用 して 海 外 現 地 金 融 機 関 からの 資 金 調 達 を 円 滑 化 するため 中 小 企 業 経 営 力 強 化 支 援 法 案 を 今 国 会 に 提 出 (3 月 2 日 閣 議 決 定 ) した 既 存 の 外 為 特 会 から 国 際 協 力 銀 行 (JBIC)への 融 資 を 活 用 したスキーム 等 とともに 活 用 を 進 める また 海 外 ビジネスにおいて 資 金 ニーズが 高 まっている 1 海 外 拠 点 と 第 三 国 との 取 引 への 支 援 について JBIC NEXI と 2 収 入 が 現 地 通 貨 建 てのインフラ プロジェクトにおける 現 地 通 貨 建 ての 資 金 調 達 への 支 援 について JBIC 国 際 協 力 機 構 (JICA) NEXI とともに 検 討 を 進 め 海 外 での 活 動 競 争 力 強 化 マーケ ットシェア 向 上 等 を 後 押 しする これらについて 具 体 策 の 検 討 を 進 め とりま とめまでに 結 論 を 得 る (2) 今 後 検 討 する 施 策 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 ( 別 紙 )の 内 容 を 踏 まえ 今 後 さらに 以 下 の 施 策 について 検 討 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 汎 アジアの 発 行 流 通 制 度 清 算 決 済 システムの 構 築 中 堅 中 小 企 業 のアジア 進 出 支 援 インフラシステム 輸 出 支 援 10
石 油 天 然 ガス 金 属 鉱 物 資 源 機 構 (JOGMEC)のファイナンス 機 能 強 化 アジア 都 市 投 資 ファンド( 仮 称 ) 総 合 取 引 所 の 創 設 現 在 本 会 議 において 検 討 を 進 めているが 民 主 党 成 長 ファイナンス 戦 略 での 指 摘 も 踏 まえ さらなる 検 討 を 行 っていくもの 4.とりまとめに 向 けて 各 施 策 について これまでに 検 討 を 進 め 今 後 の 取 組 みに 一 定 の 方 向 性 を 定 め てきたが 引 き 続 き 成 長 マネーに 関 する 課 題 と 対 応 策 について 供 給 側 と 需 要 側 の 両 面 から 骨 太 な 議 論 を 行 い 今 後 はより 具 体 的 な 方 策 についてとり まとめまでに 結 論 を 得 ることとする また 今 後 検 討 する 施 策 として 掲 げた 施 策 や 追 加 すべき 重 要 課 題 につい て 今 後 議 論 を 進 め その 結 果 をとりまとめに 反 映 させる 以 上 11
1. 休 眠 預 金 の 発 生 払 戻 状 況 1 概 要 ( 別 添 ) A 銀 行 等 金 融 機 関 発 生 (a) 払 戻 し(b) 払 戻 し 率 (b)/(a) 金 額 ベース 約 850 億 円 約 350 億 円 約 40% 口 座 数 ベース 約 1,300 万 口 座 約 75 万 口 座 約 6% 銀 行 等 金 融 機 関 : 銀 行 信 用 金 庫 信 用 組 合 労 働 金 庫 非 公 表 データからの 年 間 実 績 に 基 づき 推 計 ( 口 座 数 ベースは22 年 3 月 末 を 基 に 推 計 ) 発 生 口 座 の1 口 座 当 たり 平 均 額 : 約 6,500 円 払 戻 口 座 の1 口 座 当 たり 平 均 額 : 約 47,000 円 B 農 漁 協 系 統 金 融 機 関 発 生 (a) 払 戻 し(b) 払 戻 し 率 (b)/(a) 金 額 ベース 約 850 億 円 発 生 (a) 払 戻 し(b) 払 戻 し 率 (b)/(a) 金 額 ベース 約 24 億 円 約 6 億 円 約 25% 口 座 数 ベース 約 58 万 口 座 約 4 万 口 座 約 7% 23 年 3 月 末 の 非 公 表 データ 発 生 口 座 の1 口 座 当 たり 平 均 額 : 約 4,100 円 払 戻 口 座 の1 口 座 当 たり 平 均 額 : 約 15,000 円 1
1. 休 眠 預 金 の 発 生 払 戻 状 況 2 推 移 (b)/(a) ( 単 位 : 億 円 ) 金 21 年 3 月 期 22 年 3 月 期 23 年 3 月 期 額 ベース 金 融 機 関 約 850 億 円 約 350 億 円 約 A 銀 行 等 40% 口 座 数 ベース B 農 漁 協 系 統 約 1,300 万 口 座 発 生 846 22 払 戻 344 7 発 生 883 21 払 戻 326 5 発 生 882 24 払 戻 341 6 約 75 万 口 座 約 6% 計 868 351 904 331 906 347 各 金 融 機 関 の 非 公 表 データより 集 計 銀 行 等 : 銀 行 信 用 金 庫 信 用 組 合 労 働 金 庫 ( 参 考 ) 郵 便 貯 金 の 権 利 消 滅 額 区 分 21 年 3 月 期 22 年 3 月 期 23 年 3 月 期 権 利 消 滅 額 29 億 円 37 億 円 234 億 円 満 期 後 20 年 が 経 過 し 催 告 書 発 送 後 2か 月 を 経 過 しても 払 戻 しの 請 求 等 がない 場 合 貯 金 者 の 権 利 は 消 滅 する 2
2. 休 眠 預 金 発 生 の 金 額 階 層 別 分 布 / 口 座 維 持 手 数 料 1. 休 眠 預 金 発 生 の 金 額 階 層 別 分 布 1 万 円 以 上 1 万 円 未 満 金 額 ベース 約 90% 数 % 口 座 数 ベース 数 % 約 90% 銀 行 等 金 融 機 関 のうち 一 部 金 融 機 関 からのヒアリングに 基 づく 推 計 ( 参 考 )カナダの 休 眠 預 金 は 1 口 座 当 たり 平 均 約 27,000 円 (2011 年 12 月 末 ) 1,000カナダドル( 約 75,000 円 ) 以 上 の 休 眠 預 金 は 口 座 数 ベースで 約 7% 弱 金 額 ベースで71%( 為 替 レートは2011 年 12 月 末 ) 2. 預 金 口 座 の 口 座 維 持 手 数 料 日 本 日 本 において 大 半 の 銀 行 は 口 座 維 持 手 数 料 をとっていない A 銀 行 ( 準 大 手 )1,200 円 / 年 (2 年 間 異 動 のないものに 限 る) B 銀 行 (ネット 系 )189 円 / 月 日 本 国 内 外 資 系 C 銀 行 2,100 円 / 月 米 国 D 銀 行 US$8.00(660 円 )/ 月 E 銀 行 US$8.95(740 円 )/ 月 F 銀 行 US$5.00(410 円 )/ 月 英 国 G 銀 行 6.50(860 円 )/ 月 H 銀 行 8.00(1,061 円 )/ 月 カナダ I 銀 行 C$4.00(330 円 )/ 月 口 座 維 持 手 数 料 は 一 般 的 な 口 座 の 場 合 であり 預 金 種 別 により 異 なることに 留 意 為 替 レートは2012 年 3 月 末 3
3. 諸 外 国 における 休 眠 預 金 の 制 度 ( 中 間 報 告 ) 現 在 調 査 中 法 制 上 の 仕 組 みに 関 する 論 点 活 用 実 績 はまとまり 次 第 報 告 現 時 点 で 判 明 している 情 報 は 以 下 のとおり ( 今 後 の 調 査 の 進 捗 により 修 正 あり 得 る) 国 名 休 眠 期 間 口 座 移 管 先 移 管 後 の 対 応 米 国 休 眠 期 間 3 年 ~7 年 程 度 の 預 金 ( 州 別 に 規 定 ) 各 州 の 未 請 求 債 権 管 理 部 署 払 戻 請 求 時 : 返 還 預 金 者 照 会 先 : 州 政 府 管 理 : 州 政 府 カナダ 休 眠 期 間 10 年 の 預 金 中 央 銀 行 払 戻 請 求 時 : 金 額 により 差 異 1,000カナダドル 以 上 (100 年 後 没 収 ) 1,000カナダドル 未 満 (30 年 後 没 収 ) 預 金 者 照 会 先 : 中 央 銀 行 管 理 : 中 央 銀 行 仏 国 休 眠 期 間 10 年 の 預 金 貯 蓄 供 託 公 庫 ( 政 策 金 融 機 関 ) 払 戻 請 求 時 : 返 還 (20 年 に 限 り) 預 金 者 照 会 先 : 貯 蓄 供 託 公 庫 管 理 : 貯 蓄 供 託 公 庫 英 国 休 眠 期 間 15 年 の 預 金 請 求 基 金 (Reclaim Funds) 払 戻 請 求 時 : 返 還 預 金 者 照 会 先 : 基 金 等 管 理 : 基 金 ( 社 会 福 祉 事 業 等 に 利 用 ) 韓 国 休 眠 期 間 5 年 の 預 金 休 眠 預 金 管 理 財 団 払 戻 請 求 時 : 返 還 預 金 者 照 会 先 : 取 引 金 融 機 関 管 理 : 基 金 ( 社 会 福 祉 事 業 等 に 利 用 ) 英 国 韓 国 においては 休 眠 預 金 を 検 索 することができるシステムを 開 発 導 入 している 4
4. 我 が 国 の 休 眠 預 金 の 金 融 機 関 での 事 務 フロー 1 発 生 ~ 管 理 一 部 主 要 行 の 場 合 休 眠 預 金 編 入 前 休 眠 預 金 編 入 1 万 円 以 上 システム 処 理 ( 年 2 回 ) 預 金 口 座 システムにおいて 雑 益 繰 入 処 理 雑 益 繰 入 明 細 表 が 作 成 される 当 該 処 理 後 は 当 該 口 座 への 振 り 込 み 預 け 入 れ 口 座 振 替 ATMが 利 用 不 可 となる 雑 益 繰 入 明 細 表 の 記 載 事 項 は 以 下 のとおり 口 座 番 号 顧 客 氏 名 システム 上 の 最 終 残 高 通 帳 残 高 最 終 取 引 日 住 所 等 印 鑑 の 形 ( 印 影 )の 記 録 については 別 途 各 営 業 店 において 管 理 保 存 最 終 取 引 日 ( 満 期 日 ) 以 降 10 年 間 異 動 が な い 預 金 郵 送 による 通 知 等 ( 年 2 回 ) 所 在 確 認 不 可 10 年 間 異 動 がないことを 預 金 口 座 システムにより 把 握 1 万 円 未 満 休 眠 預 金 雑 益 繰 入 明 細 表 の 管 理 システム 上 で 電 子 データを 永 久 に 管 理 ( ) 紙 媒 体 で 各 営 業 店 において 永 久 に 管 理 ( )システム 上 でも 管 理 している 銀 行 は 一 部 主 要 行 に 限 られる 可 能 性 大 その 他 の 金 融 機 関 は システム 構 築 費 用 及 びシ ステム 上 の 負 荷 との 比 較 で 紙 媒 体 のみでの 管 理 が 行 われている 模 様 金 融 機 関 ごとに 取 扱 いが 異 なる 可 能 性 が 大 きいことに 留 意 が 必 要 5
4. 我 が 国 の 休 眠 預 金 の 金 融 機 関 での 事 務 フロー 2 払 戻 一 部 主 要 行 の 場 合 営 業 店 1 受 付 2 預 金 調 査 3 必 要 書 類 受 入 確 認 4 必 要 書 類 センター 宛 送 付 準 備 5へ 預 金 者 から 払 戻 請 求 書 の 提 出 を 受 付 預 金 者 から 申 出 のあ った 預 金 を 雑 益 繰 入 明 細 表 で 確 認 印 鑑 本 人 確 認 書 類 等 を 確 認 払 戻 請 求 書 通 帳 振 込 依 頼 票 を 送 付 本 部 センター( 営 業 店 のみで 完 結 する 銀 行 も 存 在 ) 5 受 付 書 類 チェック 6 経 過 利 息 計 算 ( 手 計 算 ) 7 出 金 ( 雑 損 ) オペレーション 8 預 金 者 宛 入 金 オペレーション 9 明 細 消 し 込 み 雑 益 繰 入 後 の 期 間 利 息 を 計 算 預 金 の 種 類 期 間 毎 に 利 率 が 異 なることが 多 く システム 上 の 管 理 を 行 って いない 場 合 負 担 大 現 金 支 払 いor 振 り 込 み 口 座 復 活 を 行 う 銀 行 もある 雑 益 繰 入 明 細 表 の 該 当 箇 所 を 削 除 金 融 機 関 ごとに 取 扱 いが 異 なる 可 能 性 が 大 きいことに 留 意 が 必 要 6
資 料 1と 同 じ ( 別 紙 )