平 成 18 年 7 月 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センター 国 立 大 学 法 人 等 による 国 立 大 学 財 務 経 営 センターへの 土 地 譲 渡 収 入 の 一 部 納 付 の 仕 組 みについて 国 立 大 学 法 人 等 が 国 から 出 資 された 土 地 を 譲 渡 した 場 合 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 基 準 に より 算 定 した 額 を 財 経 センターに 納 付 しなければならないこととされています ( 国 立 大 学 法 人 法 第 7 条 第 4 項 ( 追 加 出 資 分 ) 又 は 附 則 第 9 条 第 3 項 ( 当 初 出 資 分 )により 国 から の 出 資 の 際 の 条 件 として 付 されています) なお 財 経 センターに 納 付 した 額 は 国 立 大 学 法 人 等 の 資 本 金 から 減 資 されることとなります ( 同 法 第 7 条 第 8 項 ) そもそも このような 仕 組 みが 構 築 されたのは 国 立 大 学 法 人 等 の 要 望 を 踏 まえ 1 土 地 譲 渡 を 行 った 場 合 の 収 入 を 特 定 の 国 立 大 学 法 人 等 のみに 帰 属 させることは 国 立 大 学 法 人 等 全 体 の 充 実 の 観 点 から 適 当 ではないこと 2 法 人 設 立 時 に 各 国 立 大 学 法 人 等 が 有 する 資 産 の 格 差 は 過 去 の 経 緯 等 によるところが 大 きいものであり このような 資 産 の 格 差 へ の 適 切 な 配 慮 が 必 要 であること などから 旧 国 立 学 校 特 別 会 計 が 有 していた 学 校 財 産 処 分 収 入 をもって 国 立 学 校 全 体 の 施 設 整 備 の 財 源 に 充 てる 財 源 調 整 機 能 を 引 き 続 き 維 持 するこ ととしたためです 従 って 財 経 センターにおいては 国 の 施 設 整 備 費 補 助 金 を 補 完 するものとして 国 立 大 学 法 人 等 に 対 し 施 設 整 備 に 必 要 な 資 金 を 交 付 する 施 設 費 交 付 事 業 を 行 っており 国 立 大 学 法 人 等 から 納 付 された 土 地 譲 渡 収 入 は 当 該 施 設 費 交 付 事 業 の 財 源 として 使 用 すること となっています ( 参 考 ) 新 しい 国 立 大 学 法 人 像 について 抄 ( 平 成 14 年 3 月 国 立 大 学 法 人 化 調 査 検 討 会 議 報 告 書 ) Ⅴ 財 務 会 計 制 度 現 在 国 立 学 校 特 別 会 計 において 認 められている 学 校 財 産 処 分 収 入 をもって 国 立 学 校 の 施 設 整 備 の 財 源 に 充 てる 仕 組 みについては これを 存 続 させる 不 用 財 産 処 分 収 入 の 処 理 等 を 行 うためのシステムを 構 築 する なお その 際 国 立 学 校 財 務 センターの 活 用 を 検 討 する 土 地 建 物 の 処 分 収 入 は 当 該 処 分 収 入 の 一 定 部 分 については 各 大 学 の 自 己 収 入 とし 残 余 は 国 立 大 学 法 人 ( 仮 称 ) 全 体 の 施 設 整 備 の 財 源 調 整 に 充 てる
財 経 センターへの を 算 定 する 際 の 基 準 である 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 基 準 は 平 成 16 年 文 部 科 学 省 告 示 第 52 号 により 定 められています 同 告 示 によれば 財 経 センターへの は 土 地 の 譲 渡 の 内 容 に 応 じて 以 下 の3つの 算 定 式 のいずれかにより 算 出 されることとなります 1 下 記 2 3に 該 当 しない 土 地 の 譲 渡 ( 原 則 方 式 ) = 納 付 算 定 対 象 額 ( 土 地 の 譲 渡 額 - 控 除 額 ) 1/2 ( 但 し 第 1 中 期 目 標 期 間 中 の 自 己 都 合 による 土 地 譲 渡 の 場 合 ) = 納 付 算 定 対 象 額 ( 土 地 の 譲 渡 額 - 控 除 額 ) 3/4 控 除 額 土 地 の 譲 渡 額 からは まず 事 務 費 や 建 物 取 り 壊 し 費 用 など 土 地 の 譲 渡 に 要 した 費 用 を 控 除 (= 控 除 額 )することとなる 控 除 額 は 原 則 100 万 円 であり 実 費 が100 万 円 を 超 える 場 合 は 実 費 相 当 額 を 控 除 額 とすることとなる ( 以 下 2 及 び 3も 同 じ) 算 定 式 1については 土 地 を 譲 渡 した 場 合 の 原 則 の 算 定 式 であり 道 路 拡 張 に 伴 う 地 方 公 共 団 体 への 土 地 の 譲 渡 など 例 外 事 例 である 算 定 式 2 及 び3に 該 当 しない 場 合 が 該 当 し ます この 場 合 については 土 地 の 譲 渡 額 から 控 除 額 を 差 し 引 いた 納 付 算 定 対 象 額 の1/ 2を 財 経 センターへ 納 付 することとなります これは 国 から 出 資 された 土 地 は 国 立 大 学 法 人 等 の 財 産 的 基 礎 であるという 観 点 と 旧 国 立 学 校 特 別 会 計 の 経 緯 を 踏 まえた 施 設 費 交 付 事 業 の 趣 旨 との 双 方 を 勘 案 し それぞれが 半 々となるよう1/2とされています なお 国 立 大 学 法 人 等 への 移 行 の 際 に 国 から 出 資 する 財 産 は 業 務 の 遂 行 に 必 要 不 可 欠 なものを 出 資 するとの 前 提 であったことから 財 政 当 局 との 折 衝 の 結 果 第 1 中 期 目 標 期 間 中 に 国 立 大 学 法 人 等 が 自 己 都 合 により 土 地 の 譲 渡 を 行 う 場 合 は 納 付 率 を1/2から3/4へ 嵩 上 げすることとされています ( 財 経 センターへの 土 地 譲 渡 収 入 の 一 部 納 付 の 仕 組 みは このように 個 別 の 国 立 大 学 法 人 等 のインセンティブと 国 立 大 学 法 人 等 全 体 の 調 整 との2つの 側 面 を 持 つ 制 度 となってい ます )
2 施 設 の 移 転 に 伴 う 土 地 の 譲 渡 ( 例 外 方 式 ) = 納 付 算 定 対 象 額 ( 土 地 の 譲 渡 額 - 控 除 額 )の 範 囲 内 で 移 転 事 業 に 国 又 は 財 経 センターが 支 出 した 額 の 相 当 額 ( 当 該 相 当 額 と 納 付 算 定 対 象 額 との 間 になお 残 余 がある 場 合 は その1/2を 加 算 した 額 ) なお 施 設 の 移 転 に 伴 う 土 地 の 譲 渡 であっても 移 転 事 業 に 国 が 支 出 した 額 がない 場 合 は 1 又 は3により が 算 定 されることとなる 算 定 式 2については キャンパス 移 転 跡 地 の 譲 渡 の 場 合 で 新 たなキャンパスが 国 又 は 財 経 センターから 交 付 される 資 金 により 整 備 された 上 で 跡 地 の 処 分 が 行 われる 場 合 が 該 当 します この 場 合 については 当 該 国 又 はセンターから 既 に 交 付 された 資 金 と 納 付 算 定 対 象 額 との 収 支 を 勘 案 し 納 付 算 定 対 象 額 の 範 囲 内 で 移 転 事 業 に 国 又 は 財 経 センターが 支 出 した 額 の 相 当 額 (なお 残 余 があるときはその1/2を 加 算 )を 財 経 センターへ 納 付 す ることとなります 3 特 別 の 事 情 がある 土 地 の 譲 渡 ( 例 外 方 式 ) = 納 付 算 定 対 象 額 ( 土 地 の 譲 渡 額 - 控 除 額 )の 範 囲 内 で 文 部 科 学 大 臣 が 国 立 大 学 法 人 等 の 長 と 協 議 して 定 める 額 算 定 式 3については 代 替 地 の 用 に 供 する 土 地 の 取 得 が 必 要 となる 土 地 の 譲 渡 など 特 別 の 事 情 を 有 し 上 記 1 及 び2によりがたい 場 合 が 該 当 します この 場 合 については 納 付 算 定 対 象 額 の 範 囲 内 で 文 部 科 学 大 臣 が 国 立 大 学 法 人 等 の 長 と 協 議 して 定 める 額 を 財 経 センターへ 納 付 することとなります 例 えば キャンパス 移 転 の 場 合 であっても 国 又 は 財 経 センターから 交 付 される 資 金 によらずに 自 己 資 金 又 は 借 入 金 などにより 代 替 地 の 用 に 供 する 土 地 の 取 得 等 を 行 う 場 合 などが 該 当 することとなると 考 えられます なお 個 々の 事 案 が 特 別 の 事 情 を 有 するかどうかは 国 立 大 学 法 人 等 の 独 自 の 判 断 ではなく 文 部 科 学 省 の 関 係 局 課 で 組 織 される 連 絡 協 議 会 で 審 議 決 定 されることとなります また 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 についても 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 法 及 び 平 成 16 年 文 部 科 学 省 告 示 第 53 号 により 同 様 の 仕 組 みとなっています
国 立 大 学 財 務 経 営 センターへの 財 産 処 分 収 入 納 付 金 額 算 定 基 準 フローチャート 国 から 出 資 された 土 地 の 譲 渡 ( 国 立 大 学 法 人 法 第 7 条 第 4 項 及 び 附 則 第 9 条 第 3 項 ) 1 納 付 算 定 対 象 額 = 土 地 の 譲 渡 額 - 控 除 額 ( 算 定 基 準 (16 年 文 科 省 告 示 第 52 号 ) 第 1 条 ) 1 控 除 額 = 処 分 1 件 毎 に100 万 円 (100 万 円 を 超 える 場 合 は 実 費 相 当 額 ) 土 地 の 譲 渡 に 要 した 費 用 をセンターへの から 差 引 くためのものであり 事 務 費 や 建 物 取 り 壊 し 費 用 などが 該 当 する 原 則 施 設 の 移 転 の 場 合 2 特 別 の 事 情 がある 場 合 = 納 付 算 定 対 象 額 1/2 但 し 第 1 中 期 目 標 期 間 中 の 自 己 都 合 による 土 地 処 分 = 納 付 算 定 対 象 額 3/4 = 納 付 算 定 対 象 額 の 範 囲 内 で 当 該 移 転 事 業 に 国 又 は 財 経 センター が 支 出 した 額 の 相 当 額 (なお 残 余 があるときはその1/2を 加 算 ) = 文 部 科 学 大 臣 と 国 立 大 学 法 人 等 の 長 が 協 議 して 定 める 額 ( 算 定 基 準 (16 年 文 科 省 告 示 第 52 号 ) 第 2 条 本 文 ) ( 算 定 基 準 (16 年 文 科 省 告 示 第 52 号 ) 第 2 条 第 1 号 ) ( 算 定 基 準 (16 年 文 科 省 告 示 第 52 号 ) 第 2 条 第 2 号 ) 複 数 件 の 処 分 がある 場 合 には それぞれの 処 分 における の 合 計 額 を 納 付 2 特 別 の 事 情 = 代 替 地 の 用 に 供 する 土 地 の 取 得 が 必 要 となる 土 地 の 譲 渡 などが 該 当 することとなりますが 特 別 の 事 情 に 該 当 するかどうかは 個 別 の 事 例 ごとに 文 部 科 学 省 の 関 係 局 課 により 組 織 される 連 絡 協 議 会 において 決 定 されること となります
( 参 考 ) 関 係 規 定 等 抜 粋 国 立 大 学 法 人 法 ( 平 成 十 五 年 七 月 十 六 日 法 律 第 百 十 二 号 ) 抄 ( 資 本 金 ) 第 七 条 ( 略 ) 4 政 府 は 前 項 の 規 定 により 土 地 を 出 資 の 目 的 として 出 資 する 場 合 において 国 立 大 学 法 人 等 が 当 該 土 地 の 全 部 又 は 一 部 を 譲 渡 したときは 当 該 譲 渡 により 生 じた 収 入 の 範 囲 内 で 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 基 準 により 算 定 した 額 に 相 当 する 金 額 を 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センターに 納 付 すべき 旨 の 条 件 を 付 することができる 8 国 立 大 学 法 人 等 は 準 用 通 則 法 第 四 十 八 条 第 一 項 本 文 に 規 定 する 重 要 な 財 産 のうち 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 財 産 を 譲 渡 したときは 当 該 譲 渡 した 財 産 に 係 る 部 分 として 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 金 額 については 当 該 国 立 大 学 法 人 等 に 対 する 政 府 からの 出 資 はなか ったものとし 当 該 国 立 大 学 法 人 等 は その 額 により 資 本 金 を 減 少 するものとする 附 則 ( 権 利 義 務 の 承 継 等 ) 第 九 条 ( 略 ) 3 前 項 に 規 定 する 財 産 のうち 土 地 については 国 立 大 学 法 人 等 が 当 該 土 地 の 全 部 又 は 一 部 を 譲 渡 したときは 当 該 譲 渡 により 生 じた 収 入 の 範 囲 内 で 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 基 準 により 算 定 した 額 に 相 当 する 金 額 をセンターに 納 付 すべき 旨 の 条 件 を 付 して 出 資 され たものとする
平 成 16 年 3 月 31 日 文 部 科 学 省 告 示 第 52 号 国 立 大 学 法 人 等 が 出 資 された 土 地 を 譲 渡 したときに 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センターに 納 付 すべき 金 額 を 算 定 する 基 準 ( 納 付 算 定 対 象 額 ) 第 一 条 この 基 準 において 納 付 算 定 対 象 額 とは 国 立 大 学 法 人 法 第 七 条 第 四 項 に 規 定 する 条 件 を 付 して 政 府 から 国 立 大 学 法 人 等 ( 同 法 第 二 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 大 学 法 人 及 び 同 条 第 三 項 に 規 定 する 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 をいう 以 下 同 じ )に 出 資 された 土 地 又 は 同 法 附 則 第 九 条 第 三 項 に 規 定 する 条 件 を 付 して 政 府 から 国 立 大 学 法 人 等 に 出 資 され たものとされた 土 地 の 全 部 又 は 一 部 の 譲 渡 により 生 じた 収 入 の 金 額 から 百 万 円 ( 国 立 大 学 法 人 等 が 当 該 土 地 の 譲 渡 に 要 した 費 用 の 総 額 が 百 万 円 を 超 える 場 合 は その 費 用 の 総 額 )を 控 除 した 額 をいう ( 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センターに 納 付 すべき 金 額 ) 第 二 条 国 立 大 学 法 人 等 が 前 条 に 規 定 する 土 地 の 全 部 又 は 一 部 を 譲 渡 したときに 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センターに 納 付 すべき 金 額 は 納 付 算 定 対 象 額 に 百 分 の 五 十 を 乗 じて 得 た 金 額 とする ただし 次 の 各 号 に 掲 げる 土 地 の 譲 渡 の 場 合 には それぞれ 当 該 各 号 に 定 める 金 額 とする 一 国 立 大 学 法 人 等 の 施 設 の 移 転 ( 国 立 大 学 法 人 等 の 成 立 前 に 行 われた 施 設 の 移 転 を 含 む )に 伴 う 土 地 の 譲 渡 納 付 算 定 対 象 額 に 相 当 する 金 額 ( 納 付 算 定 対 象 額 から 当 該 施 設 の 移 転 の 財 源 に 充 てるため 政 府 が 国 立 大 学 法 人 等 に 対 し 交 付 した 金 額 ( 国 立 大 学 法 人 等 の 成 立 前 に 当 該 施 設 の 移 転 のために 政 府 が 支 出 した 金 額 を 含 む )を 差 し 引 いて なお 残 額 がある 場 合 は その 残 額 に 百 分 の 五 十 を 乗 じて 得 た 金 額 を 当 該 交 付 した 金 額 に 加 えた 金 額 ) 二 代 替 地 の 用 に 供 する 土 地 の 取 得 が 必 要 となる 土 地 の 譲 渡 その 他 の 特 別 の 事 情 がある 土 地 の 譲 渡 納 付 算 定 対 象 額 の 範 囲 内 で 文 部 科 学 大 臣 が 土 地 の 譲 渡 を 行 った 国 立 大 学 法 人 等 の 長 と 協 議 して 定 める 金 額 附 則 ( 施 行 期 日 ) 第 一 条 この 告 示 は 平 成 十 六 年 四 月 一 日 から 施 行 する ( 経 過 措 置 ) 第 二 条 この 告 示 の 施 行 の 日 から 六 年 の 間 に 行 う 土 地 の 譲 渡 ( 道 路 の 新 設 等 公 共 の 用 に 供 するため 必 要 な 土 地 の 譲 渡 その 他 の 国 立 大 学 法 人 等 の 責 に 帰 することができない 事 由 に よる 土 地 の 譲 渡 を 除 く )における 第 二 条 の 規 定 の 適 用 については 同 条 各 号 列 記 以 外 の 部 分 中 百 分 の 五 十 とあるのは 百 分 の 七 十 五 とする