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Transcription:

2 電 話 勧 誘 訪 問 販 売 DMに 対 する 生 活 者 意 識 研 究 開 発 室 宮 木 由 貴 子 - 要 旨 - 1 内 閣 府 は 2005 年 に 策 定 された 消 費 者 基 本 計 画 において 消 費 者 が 望 まないのに 勧 誘 を 受 け る いわゆる 不 招 請 勧 誘 について 何 らかの 規 制 に 関 する 一 定 の 結 論 を 得 るとしている こ うした 方 向 性 を 受 けて 電 話 勧 誘 や 訪 問 販 売 ダイレクトメールに 対 する 生 活 者 の 意 識 と 実 態 を 探 った 2 電 話 勧 誘 については 約 34%が 週 に1 回 以 上 約 80%が 月 に1 回 以 上 受 けている また 訪 問 販 売 については 約 9%が 週 に1 回 以 上 過 半 数 が 月 に1 回 以 上 受 けている ダイ レクトメールについては 約 44%が 週 に1 通 以 上 約 86%が 月 に1 通 以 上 受 け 取 ってい る これらの 勧 誘 について 回 答 者 の90% 近 くが 不 安 である とした 3 電 話 勧 誘 や 訪 問 販 売 の 断 わり 方 についてみると はっきりと 意 思 表 示 をして 断 わっている 人 が 多 い 一 方 で あいまいな 断 わり 方 をしている 人 も 少 なくない 実 態 が 明 らかになった こうした 対 応 も トラブルの 一 因 となっているものと 懸 念 される 1.はじめに 消 費 者 基 本 法 に 基 づき 消 費 者 政 策 を 計 画 的 に 推 進 するべく 2005 年 に 内 閣 府 におい て 消 費 者 基 本 計 画 が 策 定 された これは 消 費 者 の 権 利 の 尊 重 や 自 立 支 援 を 具 体 化 するための 取 組 みをまとめたもので 2005 年 からの5カ 年 計 画 となっている そこで 掲 げられている 基 本 方 向 は 消 費 者 の 安 全 安 心 の 確 保 消 費 者 の 自 立 のための 基 盤 整 備 緊 要 な 消 費 者 トラブルへの 機 動 的 集 中 的 な 対 応 とされている( 図 表 1) こうした 中 深 刻 化 する 消 費 者 問 題 を 考 える 上 で 不 招 請 勧 誘 に 対 する 社 会 的 関 心 が 高 まっている 不 招 請 勧 誘 とは 消 費 者 の 事 前 の 承 諾 なく 一 方 的 に 取 引 を 勧 誘 す る 行 為 をさす 具 体 的 には 飛 び 込 みの 訪 問 販 売 や 電 話 勧 誘 キャッチセールス 等 が 該 当 する 2005 年 4 月 に 個 人 情 報 保 護 法 が 施 行 され 事 業 者 等 が 取 得 した 個 人 情 報 の 取 扱 いに ついて 規 定 が 設 けられたが 今 日 も 出 所 が 不 明 瞭 な 個 人 情 報 の 利 用 は 後 をたたない それどころか 詳 細 な 個 人 情 報 を 利 用 した 詐 欺 や 悪 徳 商 法 が 手 口 を 巧 妙 化 させている 側 面 もある 在 宅 率 が 高 く 社 会 動 向 に 関 する 情 報 の 浸 透 が 遅 れがちな 高 齢 者 や 主 婦 24

層 が それらのターゲットとなっている 図 表 1 消 費 者 基 本 計 画 の3つの 方 向 性 と9つの 重 点 事 項 1. 消 費 者 の 安 全 安 心 の 確 保 1 消 費 者 が 危 険 な 製 品 の 回 収 情 報 を 素 早 く 入 手 し 事 故 を 回 避 できるようにする 2 消 費 者 のリスクコミュニケーションへの 参 加 を 促 進 する 3 消 費 者 が 食 品 に 関 する 情 報 を 簡 単 に 入 手 できるようにする 2. 消 費 者 の 自 立 のための 基 盤 整 備 4 消 費 者 が 不 当 な 勧 誘 に 直 面 しないようにする 5 一 定 の 消 費 者 団 体 が 事 業 者 の 不 当 な 行 為 を 差 し 止 めることができるようにする 6 消 費 者 が 自 立 できるように 消 費 者 教 育 を 展 開 する 7 消 費 者 が 自 ら 環 境 に 配 慮 して 行 動 できるように 支 援 する 3. 緊 要 な 消 費 者 トラブルへの 機 動 的 集 中 的 な 対 応 8 消 費 者 からの 苦 情 相 談 を 活 用 してトラブルを 防 止 する 9 緊 要 な 消 費 者 トラブルに 対 して 機 動 的 集 中 的 に 施 策 を 講 ずる 消 費 者 基 本 計 画 では 消 費 者 の 自 立 のための 基 盤 整 備 において 不 招 請 勧 誘 につい ても 言 及 されており 内 閣 府 は2007 年 までに 不 招 請 勧 誘 の 規 制 に 関 する 一 定 の 結 論 を 得 ることとしている こうした 方 向 性 を 受 け 今 日 の 生 活 者 が 実 際 にどの 程 度 の 不 招 請 勧 誘 を 受 けており それらについてどのように 考 えているのか 実 態 を 探 るべく アンケート 調 査 を 行 った 2.アンケート 調 査 結 果 (1) 調 査 概 要 調 査 の 概 要 は 図 表 2 3のとおりである 調 査 地 域 と 対 象 サンプル 数 サンプル 抽 出 法 調 査 方 法 実 施 時 期 有 効 回 収 数 ( 率 ) 図 表 2 調 査 の 概 要 全 国 の20~69 歳 の 男 女 900 名 第 一 生 命 経 済 研 究 所 生 活 調 査 モニターとその 家 族 協 力 質 問 紙 郵 送 調 査 法 2005 年 8 月 850 名 (94.4%) 図 表 3 回 答 者 の 属 性 ( 単 位 :%) 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 合 計 全 体 (n=850) 18.9 20.5 20.4 19.6 20.6 100.0 (n=405) 19.3 19.8 21.0 18.8 21.2 100.0 (n=445) 18.7 21.1 19.8 20.4 20.0 100.0 25

(2) 電 話 勧 誘 訪 問 販 売 ダイレクトメールの 頻 度 まず 電 話 勧 誘 の 頻 度 についてみると 1 日 に 数 回 が3.2% 1 日 に1 回 程 度 が2.8% 週 に2 3 回 程 度 が15.4% 週 に1 回 程 度 が12.9%と これらをあわ せ34.3%が 週 に1 回 以 上 受 けていることがわかった( 図 表 4) 月 に1 回 以 上 受 けている 割 合 は 約 8 割 (79.6%)にもなる 一 方 訪 問 販 売 については 1 日 に1 回 程 度 が0.5% 週 に2 3 回 程 度 が2.1% 週 に1 回 程 度 が5.9%と これらをあわせ8.5%が 週 に1 回 以 上 受 けている 電 話 勧 誘 よりも 頻 度 は 低 いが それでも 過 半 数 (53.2%)の 人 が 月 に1 回 以 上 受 けていることがわかった また ダイレクトメールについては 1 日 に 数 通 が4.7% 1 日 に1 通 程 度 が 5.3% 週 に2 3 通 程 度 が19.4% 週 に1 通 程 度 が15.0%となっており これ らをあわせると44.4%が 週 に1 通 以 上 受 け 取 っていることがわかった 月 に1 通 以 上 は85.9%と 高 い 割 合 を 示 している 図 表 4 電 話 勧 誘 訪 問 販 売 ダイレクトメールの 頻 度 0 20 40 60 80 100 電 話 勧 誘 15.4 12.9 13.7 31.6 3.2 2.8 0.5 訪 問 販 売 5.9 0.0 2.1 9.0 35.7 ダイレクトメール 4.7 5.3 19.4 15.0 14.8 26.7 1 日 に 数 回 ( 通 ) 1 日 に1 回 ( 通 ) 程 度 週 に2 3 回 ( 通 ) 程 度 週 に1 回 ( 通 ) 程 度 2 週 間 に1 回 ( 通 ) 程 度 月 に1 回 ( 通 ) 程 度 (3) 電 話 勧 誘 訪 問 販 売 ダイレクトメールに 対 する 不 安 続 いて 電 話 勧 誘 や 訪 問 販 売 ダイレクトメールなどが 来 ることに 対 して 生 活 者 が 不 安 を 感 じているかどうかを 調 べるために 電 話 や 訪 問 ダイレクトメールによっ て 勧 誘 を 行 ってくる 自 分 と 関 わりのない 業 者 や 連 絡 先 を 開 示 した 覚 えのない 業 者 は あなたの 個 人 情 報 を 何 らかの 形 で 保 有 していると 考 えられますが このことについて あなたはどのようにお 考 えですか? と 尋 ねた( 図 表 5) その 結 果 非 常 に 不 安 である 人 は32.1% 多 少 不 安 である 人 は57.2%と 両 者 をあわせるとほぼ9 割 の 人 が 不 安 である と 感 じていることがわかった 性 別 に 比 較 すると より において 不 安 が 高 い また 性 年 代 別 比 較 では の60 代 で 不 安 が 低 い 一 方 で の30 代 では 不 安 である と 回 答 した 人 が 非 常 26

に 多 かった 30 代 の は 他 の 年 代 に 比 べると 小 さい 子 どもがいる 場 合 が 多 い 年 代 層 に 該 当 する 一 方 で 未 婚 の 場 合 は1 人 暮 らしをしている 独 身 者 が 多 い 年 代 層 でもあ るとされる こうした 実 態 が 30 代 の において 個 人 情 報 を 活 用 した 不 招 請 勧 誘 に 対 する 不 安 を 高 めているものと 推 察 される 図 表 5 電 話 勧 誘 訪 問 販 売 ダイレクトメールへの 不 安 の 有 無 ( 性 年 代 別 ) まったく 不 安 ではな い 0.4 どれもない ので 該 当 し ない 1.3 無 回 答 0.2 あまり 不 安 ではない 8.8 非 常 に 不 安 である 32.1 男 性 計 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 女 性 計 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 多 少 不 安 である 57.2 n 404 78 79 85 76 86 440 82 93 88 90 87 86.2 88.5 87.5 88.2 85.5 82.6 92.1 90.4 96.8 89.8 91.2 92.1 注 : 非 常 に 不 安 である と 多 少 不 安 である の 合 計 (4) 電 話 勧 誘 の 断 り 方 遭 遇 頻 度 が 高 く 不 安 も 高 い 電 話 勧 誘 について 生 活 者 は 日 常 的 にどのような 断 わ り 文 句 で 対 応 しているのかを 尋 ねた( 図 表 6) 図 表 6 普 段 行 っている 電 話 勧 誘 の 断 わり 方 ( 性 別 )< 複 数 回 答 > 0 20 40 60 80 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 を 告 げ 丁 寧 に 断 わる 今 忙 しいので などと 言 ってとりあえずその 場 をしのぐ 話 の 途 中 でも 電 話 を 切 る わかりません 本 人 がいません などと 言 ってあいまい に 断 わる 勧 誘 をしてこないように 告 げる はじめからまったく 応 対 しない( 電 話 に 出 ない 発 信 番 号 表 示 サービスを 使 うなど) 興 味 のあるものに 関 しては 話 を 聞 く 勧 誘 そのものに 対 して 抗 議 する 郵 便 で 資 料 を 送 付 するように 告 げる 不 要 と 思 ってもとりあえず 最 後 まで 話 を 聞 く 26.6 29.6 24.9 19.5 23.8 19.7 14.8 12.6 10.8 8.9 10.8 7.6 4.7 4.2 1.6 2.0 2.2 43.6 71.4 77.8 その 結 果 最 も 多 かったのは 男 女 ともに 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 27

を 告 げ 丁 寧 に 断 わる ( 71.4% 77.8%)だった 次 いで では 話 の 途 中 でも 電 話 を 切 る (29.6%) では 今 忙 しいので などと 言 ってとりあえ ずその 場 をしのぐ (43.6%)となっていた また わかりません 本 人 がいませ ん などと 言 ってあいまいに 断 わる については よりも の 方 が 多 かった こ れに 対 して 勧 誘 をしてこないように 告 げる については よりも の 方 が 多 く なっていた 全 般 的 に のほうが 相 手 に 対 して 強 固 な 態 度 でしっかりと 意 思 表 示 をしている のに 対 し はあいまいな 断 わり 方 でその 場 をしのいでいるという 感 がある 在 宅 率 の 高 い 主 婦 や 高 齢 者 は 詐 欺 や 悪 徳 商 法 のターゲットとされることが 多 いが こう した 勧 誘 に 対 してきちんと 意 思 表 示 を 行 っていないという 点 も それらを 増 幅 させる 一 因 となっている 可 能 性 がある 性 年 代 別 比 較 をみると 多 くの 項 目 において 年 代 が 高 いと 回 答 も 多 いとの 結 果 となっていたが 男 女 ともに20 代 において はじめからまったく 応 対 しない という 事 前 拒 否 の 姿 勢 が 強 かったこと さらに30 代 の で 勧 誘 をしてこないように 告 げ る との 回 答 が 多 かったことが 特 徴 的 だった( 図 表 7) 図 表 7 普 段 行 っている 電 話 勧 誘 の 断 わり 方 ( 性 年 代 別 )< 複 数 回 答 > ( 単 位 :%) 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 n 78 79 85 76 86 82 93 88 90 87 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 を 告 げ 丁 寧 に 断 わる 51.3 66.7 81.2 76.3 82.4 69.9 73.4 76.1 83.5 85.4 今 忙 しいので などと 言 ってとりあえずその 場 をしのぐ 19.2 30.8 22.4 35.5 27.1 43.4 31.9 40.9 48.4 53.9 話 の 途 中 でも 電 話 を 切 る 21.8 28.2 32.9 30.3 35.3 20.5 22.3 27.3 27.5 27.0 わかりません 本 人 がいません などと 言 ってあいまいに 断 わる 25.6 14.1 12.9 30.3 16.5 30.1 20.2 22.7 15.4 31.5 勧 誘 をしてこないように 告 げる 14.1 17.9 24.7 28.9 14.1 13.3 20.2 15.9 13.2 11.2 はじめからまったく 応 対 しない( 電 話 に 出 ない 発 信 番 号 表 示 サー ビスを 使 うなど) 28.2 9.0 9.4 7.9 9.4 16.9 14.9 12.5 2.2 7.9 興 味 のあるものに 関 しては 話 を 聞 く 2.6 9.0 8.2 11.8 12.9 7.2 10.6 10.2 16.5 9.0 勧 誘 そのものに 対 して 抗 議 する 6.4 11.5 7.1 6.6 7.1 3.6 7.4 6.8 3.3 2.2 郵 便 で 資 料 を 送 付 するように 告 げる 1.3 3.8 4.7 6.6 4.7 0.0 1.1 1.1 3.3 2.2 不 要 と 思 ってもとりあえず 最 後 まで 話 を 聞 く 3.8 1.3 1.2 1.3 2.4 0.0 4.3 2.3 2.2 2.2 注 : それぞれで 最 も 高 い 年 代 を 囲 み 表 示 (5) 訪 問 販 売 の 断 り 方 訪 問 販 売 についての 断 わり 方 をみると ここでも 最 も 多 かったのは 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 を 告 げ 丁 寧 に 断 わる ( 67.0% 70.3%)となって いた( 図 表 8) 電 話 勧 誘 ほどの 差 はないが やはり に 比 べ はあいまいな 応 対 をしている 人 が 多 い ただし 電 話 勧 誘 との 大 きな 違 いは はじめからまったく 応 対 しない( 居 留 守 を 使 う インターホンで 確 認 するだけなど) について では 28

18.0%を 占 めていることである 電 話 勧 誘 と 比 べ 訪 問 販 売 では 直 接 対 面 での 接 触 が ある 分 不 安 や 恐 怖 も 伴 う また 訪 問 販 売 は 電 話 勧 誘 よりも 時 間 的 な 拘 束 も 長 い 最 初 からドアを 開 けないという 応 対 は そうした 点 を 回 避 しているものと 考 えられる 図 表 8 普 段 行 っている 訪 問 販 売 の 断 わり 方 ( 性 別 )< 複 数 回 答 > 0 20 40 60 80 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 を 告 げ 丁 寧 に 断 わる 今 忙 しいので などと 言 ってとりあえずその 場 をし のぐ はじめからまったく 応 対 しない( 居 留 守 を 使 う イン ターホンで 確 認 するだけなど) わかりません 本 人 がいません などと 言 ってあいま いに 断 わる 勧 誘 をしてこないように 告 げる 話 の 途 中 でもドアを 閉 める 興 味 のあるものに 関 しては 話 を 聞 く 勧 誘 そのものに 対 して 抗 議 する 不 要 と 思 ってもとりあえず 最 後 まで 話 を 聞 く 25.8 13.6 18.0 14.4 15.7 15.6 10.1 9.7 7.2 7.9 6.5 4.5 2.7 1.2 2.0 35.5 67.0 70.3 注 :インターホンで 応 対 する 場 合 も 含 む 図 表 9 普 段 行 っている 訪 問 販 売 の 断 わり 方 ( 性 年 代 別 )< 複 数 回 答 > ( 単 位 :%) 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 n 78 79 85 76 86 82 93 88 90 87 興 味 がない 必 要 ない などの 理 由 を 告 げ 丁 寧 に 断 わる 47.4 62.8 67.1 75.0 81.2 50.6 64.9 70.5 84.6 79.8 今 忙 しいので などと 言 ってとりあえずその 場 をしのぐ 23.1 21.8 22.4 30.3 31.8 33.7 27.7 25.0 42.9 48.3 はじめからまったく 応 対 しない( 居 留 守 を 使 う インターホンで 確 認 するだけな ど) 25.6 12.8 14.1 9.2 7.1 21.7 24.5 20.5 13.2 10.1 わかりません 本 人 がいません などと 言 ってあいまいに 断 わる 14.1 15.4 11.8 21.1 10.6 19.3 12.8 15.9 8.8 22.5 勧 誘 をしてこないように 告 げる 12.8 11.5 21.2 19.7 12.9 3.6 13.8 12.5 13.2 6.7 話 の 途 中 でもドアを 閉 める 10.3 10.3 9.4 13.2 5.9 2.4 6.4 10.2 8.8 7.9 興 味 のあるものに 関 しては 話 を 聞 く 3.8 2.6 3.5 14.5 15.3 7.2 6.4 8.0 7.7 3.4 勧 誘 そのものに 対 して 抗 議 する 3.8 2.6 7.1 3.9 4.7 1.2 4.3 2.3 2.2 3.4 不 要 と 思 ってもとりあえず 最 後 まで 話 を 聞 く 2.6 0.0 1.2 1.3 1.2 3.6 5.3 0.0 0.0 1.1 注 : それぞれで 最 も 高 い 年 代 を 囲 み 表 示 インターホンで 応 対 する 場 合 も 含 む 性 年 代 別 比 較 をみると の20 代 ではここでも はじめからまったく 応 対 しな い という 回 答 が 多 かった( 図 表 9) また この 回 答 については の 中 では30 代 で 29

最 も 多 いことも 明 らかになった さらに の30 代 では 勧 誘 をしてこないように 告 げる との 回 答 も 多 かった (6) 相 手 先 別 にみた 個 人 情 報 の 公 開 これらの 勧 誘 については 個 人 情 報 が 利 用 されていることが 多 いが 個 人 情 報 保 護 法 が 施 行 された 中 で 生 活 者 は 自 分 の 個 人 情 報 の 公 開 についてどのようにとらえてい るのだろうか そこで 教 えても 差 し 支 えない 教 えるのは 仕 方 がない と 思 う 個 人 情 報 について それぞれ 親 しい 友 人 知 人 程 度 の 付 き 合 いの 人 不 特 定 な 個 人 自 分 が 選 択 した 企 業 や 機 関 不 特 定 な 事 業 所 や 機 関 という5つの 相 手 別 に 尋 ねた( 図 表 10) その 結 果 親 しい 友 人 については すべての 項 目 で 過 半 数 を 占 め 知 人 程 度 の 付 き 合 いの 人 の 人 に 対 しては 氏 名 と 住 所 自 宅 の 電 話 番 号 のみで 過 半 数 を 占 め た また 自 分 が 選 択 した 企 業 や 機 関 に 対 しては 氏 名 生 年 月 日 と 自 宅 がらみの 情 報 ( 住 所 と 電 話 番 号 )は 教 えられるとしている 一 方 で 携 帯 電 話 の 番 号 やアドレス 出 身 校 や 家 族 関 係 などのよりプライベートな 情 報 については 低 い 割 合 となった 不 特 定 な 個 人 不 特 定 な 事 業 所 や 機 関 については いずれの 項 目 でも 低 い 割 合 を 示 したが 名 前 については 比 較 的 許 容 度 が 高 い 結 果 となった 97.1 100 92.4 92.0 80 60 40 20 0 49.9 氏 名 34.5 75.8 6.7 28.0 56.8 生 年 月 日 7.2 92.0 51.3 93.2 84.3 11.0 12.9 現 住 所 親 しい 友 人 知 人 程 度 の 付 き 合 いの 人 不 特 定 な 個 人 自 分 が 選 択 した 企 業 や 機 関 不 特 定 な 事 業 所 や 機 関 図 表 10 相 手 別 にみた 教 えてもよい と 思 う 個 人 情 報 < 複 数 回 答 > 8.6 58.4 75.1 自 宅 の 電 話 番 号 6.6 78.5 42.5 25.1 5.6 携 帯 電 話 の 番 号 1.7 65.6 29.8 3.1 13.0 携 帯 電 話 レ の ス メ ー ル ア ド 53.3 0.7 25.4 17.3 3.1 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 1.4 59.2 17.3 7.5 2.3 1.1 職 場 む ) 学 な 校 ど ( の 出 所 身 属 校 含 50.6 8.7 7.6 0.6 0.7 家 族 の 柄 情 な 報 ど ( ) 名 前 や 続 3.まとめ (1) 高 まる 意 識 減 らない 勧 誘 この 調 査 は 個 人 情 報 保 護 法 が 施 行 されてから 約 4カ 月 後 に 実 施 されたものである 30

個 人 情 報 保 護 法 は 本 人 の 同 意 なく 個 人 情 報 を 利 用 することは 認 められないことから この 法 律 を 正 しく 解 釈 すれば 電 話 勧 誘 販 売 や 訪 問 販 売 ダイレクトメールは 大 きく 減 少 してしかるべきである しかし 少 なくとも 個 人 情 報 保 護 法 によってこれらが 激 減 したとはいえない( 宮 木 2006) 無 論 個 人 情 報 保 護 法 は 直 接 的 に 不 招 請 勧 誘 の 減 少 を 目 的 とした 法 律 ではなく あくまで 取 得 した 個 人 情 報 を 適 正 に 保 護 し 利 用 するこ とを 定 めたものである 一 方 で 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 は 守 られるべき という 意 識 を 生 活 者 に 定 着 さ せた 学 校 の 連 絡 網 廃 止 やイベントでの 子 どもの 撮 影 禁 止 電 話 で 問 い 合 わせた 患 者 の 家 族 に 対 する 病 院 側 の 情 報 公 開 の 拒 絶 などといった 個 人 情 報 の 過 剰 保 護 によるト ラブルの 頻 発 も 記 憶 に 新 しい 元 来 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 事 業 者 や 団 体 を 想 定 して 制 定 された 法 律 が 意 図 せぬ 形 で 生 活 者 に 定 着 したといえる こうした 生 活 者 の 個 人 情 報 保 護 に 関 する 意 識 が 向 上 する 一 方 で 生 活 者 において 個 人 情 報 が 保 護 されている という 実 感 がないという 状 況 が 個 人 情 報 保 護 のあり 方 にひずみをもたらしている (2) 求 められる 消 費 者 保 護 とは 消 費 者 保 護 が 強 化 される 今 日 消 費 者 自 身 も 改 めて 自 己 の 消 費 者 としての 意 識 を 再 考 する 必 要 がある 消 費 者 関 連 の 法 律 は 立 法 改 正 がなされても 必 ずといってい いほど 抜 け 道 的 な 手 段 による 新 手 の 商 法 が 出 現 するのが 常 である そういう 意 味 にお いては 消 費 者 を 完 全 に 消 費 者 問 題 被 害 から 守 れる 規 制 はない それどころか 個 人 情 報 保 護 法 の 例 でもみられるように 規 制 は 意 図 せぬところで 弊 害 をもたらしかね ない 上 消 費 者 自 身 の 自 衛 意 識 や 自 助 努 力 の 芽 まで 摘 むことともなりかねない 消 費 者 基 本 計 画 でも 言 及 されているが 消 費 者 問 題 において 最 も 重 要 なことは 教 育 である 先 に 述 べた 個 人 情 報 保 護 法 にしても 個 人 情 報 は 保 護 されるべき とい う 意 識 ばかりが 先 行 して 正 しい 内 容 を 把 握 している 生 活 者 は 多 くない その 結 果 過 剰 反 応 というゆがみを 生 み 過 剰 規 制 という 結 果 を 生 んでいるのである 保 護 とは かばう ことである 望 ましい 消 費 者 環 境 とは 消 費 者 が 単 に 保 護 されていることではなく 我 々 消 費 者 一 人 ひとりが 学 習 し 強 い 消 費 者 である こと ではないだろうか ( 研 究 開 発 室 副 主 任 研 究 員 ) 参 考 文 献 宮 木 由 貴 子,2006, 家 庭 での 個 人 情 報 の 管 理 に 関 する 調 査 研 究 Life Design Report(2006 年 3-4 月 号 ) 第 一 生 命 経 済 研 究 所 :4-15. 31