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司 法 書 士 試 験 の 効 率 的 学 習 法 1. 自 己 紹 介 講 座 説 明 20 ヵ 月 本 科 生 スタンダードコースとは TAC 動 画 チャンネルのお 知 らせ 2. 司 法 書 士 試 験 の 概 要 1 出 願 者 数 と 合 格 者 数 ( 平 成 24 年 度 ) 出 願 者 数 29,376 名 受 験 者 数 24,048 名 合 格 者 数 838 名 合 格 率 は 例 年 2.8% 前 後 2 平 均 受 験 回 数 (A) 合 格 者 の 平 均 受 験 回 数 :3~4 回 3 日 時 日 時 : 毎 年 7 月 の 第 1 日 曜 日 ( 年 1 回 1 日 で 試 験 終 了 合 格 科 目 持 ち 越 し 等 の 恩 典 なし) 1

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( 記 述 式 ) 不 動 産 登 記 法 1 問 商 業 登 記 法 1 問 計 2 問 午 前 の 部 と 午 後 の 部 をあわせて 計 280 点 満 点 である 6 試 験 の 時 間 割 午 前 の 部 午 前 9:30~ 午 前 11:30 2 時 間 午 後 の 部 午 後 1:00~ 午 後 4:00 3 時 間 ( 記 述 式 含 む) 午 後 の 部 は マークシート 35 問 記 述 2 問 (1 問 を 解 答 するにつき 約 1 時 間 はかかる)を 解 かなければならないため 迅 速 性 が 求 められる 7 基 準 点 午 前 の 部 の 択 一 式 午 後 の 部 の 択 一 式 午 後 の 部 の 記 述 式 にそれぞれ 基 準 点 が 設 け られており 各 成 績 のいずれかがそれぞれ 設 けられた 基 準 点 に 達 しない 場 合 は それだけ で 不 合 格 とされる( 総 合 成 績 で 合 格 点 をとっていても 不 合 格 となる) 平 成 24 年 度 の 合 格 基 準 点 午 前 の 部 の 択 一 式 84/105 点 午 後 の 部 の 択 一 式 78/105 点 午 後 の 部 の 記 述 式 38/70 点 28 問 分 26 問 分 約 5 割 4 分 つまり 平 成 24 年 度 は 最 低 でも 上 記 の 点 数 をそれぞれとらなければ 合 格 することはでき ない 基 準 点 は 年 度 毎 に 異 なる 8 合 格 点 平 成 24 年 度 の 合 格 点 は 215/280 点 である 7で 示 した 合 格 基 準 点 をすべて 足 しても 84 点 +78 点 +38 点 =200 点 であり 上 記 の 点 数 に 達 することはできず 15 点 不 足 することになる この 15 点 を 択 一 式 で 補 う 場 合 1 問 3 点 なので 基 準 点 よりも 5 問 分 多 くとらなくてはならないことになる 3

例 えば 以 下 のように 点 数 をとれば 合 格 することができる 午 前 の 部 の 択 一 式 93/105 点 31 問 分 +3 問 午 後 の 部 の 択 一 式 84/105 点 28 問 分 +2 問 午 後 の 部 の 記 述 式 38/70 点 約 5 割 4 分 +なし ( 記 述 式 は 採 点 基 準 が 不 明 ) 93 点 +84 点 +38 点 =215 点 ( 合 格 ) 215 点 ( 合 格 点 ) 上 記 のことから ほとんど 満 点 に 近 い 点 数 をとらないと 合 格 することはできないため 正 確 な 知 識 力 と 理 解 が 要 求 される また 捨 て 科 目 というものが 存 在 しないことが 特 徴 とし て 挙 げられる 出 題 数 の 少 ない 憲 法 や 刑 法 等 も 抜 かりない 準 備 が 必 要 である 95 肢 択 一 式 の 出 題 形 式 択 一 式 の 問 題 は 主 に 以 下 の 形 式 で 出 題 される (A) 単 純 正 誤 判 例 の 趣 旨 に 照 らし 正 しいものは 後 記 1から5までのうちどれか 1.ア 2.イ 3.ウ 4.エ 5.オ (B) 組 み 合 わせ 問 題 判 例 の 趣 旨 に 照 らし 正 しいものの 組 み 合 わせは 後 記 1から5までのうちどれか 1.アイ 2.イウ 3.ウエ 4.エオ 5.オア 4

(C) 穴 埋 め 問 題 ( )の 中 に 後 記 の 語 句 群 の 中 から 適 切 な 語 句 を 選 択 して 文 章 を 完 成 させた 場 合 ( A )から( E )までに 入 る 語 句 の 組 み 合 わせとして 最 も 適 切 なものは 後 記 1 から5までのうちどれか 1.1ア 2エ 3オ 4ク 2.1ア 3カ 4ク 5コ 3.1イ 2ウ 3オ 5コ 4.1イ 2ウ 4キ 5ケ 5.2エ 3カ 4キ 5ケ (D) 個 数 問 題 判 例 の 趣 旨 に 照 らし 正 しいものは 幾 つあるか 1.1 個 2.2 個 3.3 個 4.4 個 5.5 個 平 成 22 年 度 司 法 書 士 試 験 午 前 の 部 における 出 題 形 式 ( 全 35 問 ) (A) 単 純 正 誤 1 問 (B) 組 み 合 わせ 問 題 28 問 (C) 穴 埋 め 問 題 2 問 (D) 個 数 問 題 4 問 このように 択 一 式 では 組 み 合 わせ 問 題 が 出 題 の 大 半 を 占 める( 多 い 年 で 9 割 以 上 ) 以 上 のことから 司 法 書 士 試 験 で 高 得 点 を 取 るためには 組 み 合 わせ 問 題 を 分 析 攻 略 することが 最 大 の 近 道 ということになる しかし 組 み 合 わせ 問 題 の 解 答 を 導 くのは 簡 単 である 5

なぜなら 組 み 合 わせ 問 題 については 5 つの 肢 のうち 3 つの 肢 の 正 誤 を 判 定 できれば 90%の 正 解 可 能 性 があるからである 例 )5 肢 のうち 正 しいものが2つだけあるが その 正 しいものの 組 合 せはどれか 1 アイ 2 イウ 3 ウエ 4 エオ 5 オア 答 1 アイ 以 下 の 表 において は 正 しいと 考 えた 肢 は 誤 りと 考 えた 肢 は 正 誤 不 明 の 肢 と する この 場 合 正 誤 の 判 定 可 能 な 3 つの 肢 について 考 えられるパターンは 以 下 の 10 パターン のみである 判 定 した 3 つの 肢 解 答 可 能 率 解 答 の 根 拠 1 ア イ ウ エ オ 100% (ア イ ) 2 ア イ ウ エ オ 100% (ア イ ) 3 ア イ ウ エ オ 100% (ア イ ) 4 ア イ ウ エ オ 50% (ア のみ) 5 ア イ ウ エ オ 100% (ア オ ) 6 ア イ ウ エ オ 100% (ア オ ) 7 ア イ ウ エ オ 100% (イ ウ ) 8 ア イ ウ エ オ 100% (イ ウ ) 9 ア イ ウ エ オ 50% (イ のみ) 10 ア イ ウ エ オ 100% (ウ エ オ ) 合 計 900% 解 900% 10=90% これは 1 アイが 正 解 であると 仮 定 した 場 合 の 数 字 であるが 正 解 が2 イウ 3 ウエ 4 エオ 5 オアのいずれの 場 合 でも 同 様 の 計 算 式 が 成 立 する したがって 本 試 験 に 合 格 するためには 5 つの 肢 のすべてを 判 定 できるだけの 知 識 量 は 不 要 であり 少 なくとも 3 つの 肢 の 正 誤 を 判 定 できるだけの 知 識 量 があれば 足 りることに なる 6

10 試 験 委 員 法 務 省 の 内 部 委 員 現 役 の 司 法 書 士 で 構 成 される 外 部 委 員 (A) 過 去 の 司 法 書 士 試 験 の 分 析 による 結 果 法 務 省 の 試 験 委 員 の 方 が 問 題 を 作 成 する 際 に 使 用 している 書 籍 ( 基 本 書 体 系 書 注 釈 書 )がある 程 度 判 明 している (B) 現 役 の 司 法 書 士 が 実 際 に 実 務 で 手 掛 けた 事 件 をもとに 試 験 問 題 ( 特 に 記 述 式 の 問 題 )が 作 成 されることが 多 い 例 ) 平 成 20 年 わかしお 銀 行 と 三 井 住 友 銀 行 の 合 併 平 成 22 年 ライブドアの 会 社 分 割 したがって 司 法 書 士 の 実 務 上 の 問 題 点 を 意 識 しておくことが 合 格 への 近 道 となる 11 一 般 的 な 司 法 書 士 試 験 の 難 易 度 と 実 態 一 般 論 では 司 法 書 士 試 験 は 難 関 試 験 の 1 つに 数 えられる 他 の 資 格 と 比 べると 税 理 士 試 験 や 弁 理 士 試 験 に 匹 敵 すると 言 われ 大 学 受 験 と 比 べると 旧 帝 国 大 学 や 早 慶 より 難 し いと 言 われる しかし その 難 関 さの 理 由 が 他 の 試 験 とは 異 なる 例 えば 東 大 理 Ⅲや 旧 司 法 試 験 公 認 会 計 士 試 験 等 では 高 度 な 論 理 的 思 考 力 や 国 語 力 が 要 求 される しかし 司 法 書 士 試 験 においては そうした 能 力 が 要 求 される 場 面 は 少 なく むしろ 問 題 の 質 自 体 は 平 易 である ではなぜ 司 法 書 士 試 験 は 超 難 関 試 験 と 言 われるのか それは ほぼ 満 点 の 解 答 力 が 求 め られ かつ それを 迅 速 にこなさないといけない 関 係 上 記 憶 しなければならない 量 演 習 しなければならない 量 が 他 の 試 験 に 比 べて 膨 大 だからである 誤 解 を 恐 れず 言 えば 司 法 書 士 試 験 は 日 本 最 大 の 暗 記 大 会 なのである 7

12 総 括 上 記 のとおり 全 11 科 目 にわたる 膨 大 な 量 の 学 習 が 必 要 である( 理 解 暗 記 しなければな らない 論 点 が 資 格 試 験 随 一 であり 死 ぬ 気 でやらないととても 覚 えきれない 量 である ま た 問 題 を 解 くスピードが 求 められるため 正 確 な 知 識 力 が 求 められる) それ 故 ただ 漫 然 と 勉 強 をしていては 確 実 に 消 化 不 良 をおこしてしまう そこで 合 格 するためには 効 率 的 な 学 習 方 法 をとることが 必 要 不 可 欠 となる 具 体 的 には 効 率 的 な 講 義 を 受 講 し 効 率 的 な 復 習 をすることが 必 要 である 3. 効 率 的 な 講 義 1 膨 大 な 試 験 範 囲 から 必 要 な 情 報 を 絞 り 込 んだ 講 義 合 格 をするためには 膨 大 な 試 験 範 囲 から 受 験 する 年 度 において 出 題 される 論 点 を 絞 り 込 み 効 率 的 に 学 習 することが 必 要 である 各 科 目 における 関 連 性 を 利 用 する 実 際 のところ 科 目 ごとの 関 連 性 はあまりない 民 法 商 法 が 午 後 の 部 の 試 験 の 前 提 知 識 となるだけ 但 し 商 法 と 商 業 登 記 法 につい ては 関 連 性 が 非 常 に 強 い 過 去 問 からの 出 題 率 過 去 問 とは 過 去 の 本 試 験 のことであるが 司 法 書 士 試 験 における 過 去 問 は 他 の 試 験 に おける 過 去 問 とその 性 質 を 異 にする それは 単 なる 腕 試 し というものではない 司 法 書 士 試 験 は 過 去 の 本 試 験 で 出 題 された 論 点 ( 選 択 肢 )を 変 形 派 生 簡 易 化 させ 繰 り 返 し 問 うという 傾 向 がある 簡 単 に 言 ってしまえば 過 去 に 問 われた 問 題 が 再 度 問 わ れるということである それ 故 司 法 書 士 試 験 の 過 去 問 は 本 試 験 で 出 題 される 論 点 を 予 想 するための 重 要 なツールとなるのである ここでは 過 去 問 からの 出 題 率 をデータとして 提 供 し そこから 導 きだされる 司 法 書 士 試 験 のからくりを 簡 単 に 述 べる 試 験 の 本 質 に 迫 る 内 容 であるが この 情 報 をそのまま 鵜 呑 みにし 試 験 を 決 して 甘 くみ ないこと 8

平 成 22 年 度 司 法 書 士 試 験 における 過 去 問 からの 出 題 このデータは 平 成 22 年 度 司 法 書 士 試 験 において 過 去 に 出 題 された 肢 を 派 生 変 形 簡 易 化 して 作 られた 肢 の 数 を 調 査 した 結 果 である ここでは 民 法 だけを 紹 介 する 民 法 総 則 問 題 数 3 問 肢 数 15 肢 第 4 問 5 分 の 2 第 5 問 5 分 の 3 第 6 問 5 分 の 0 計 15 分 の 5 過 去 問 からの 出 題 率 33% 物 権 問 題 数 9 問 肢 数 45 肢 第 7 問 5 分 の 5 第 8 問 5 分 の 5 第 9 問 5 分 の 3 第 10 問 5 分 の 3 第 11 問 5 分 の 4 第 12 問 5 分 の 3 第 13 問 5 分 の 5 第 14 問 5 分 の 5 第 15 問 5 分 の 5 計 45 分 の 38 過 去 問 からの 出 題 率 84% 9

債 権 問 題 数 4 問 肢 数 20 肢 第 16 問 5 分 の 3 第 17 問 5 分 の 3 第 18 問 5 分 の 2 第 19 問 5 分 の 5 計 20 分 の 13 過 去 問 からの 出 題 率 65% 親 族 相 続 問 題 数 4 問 肢 数 20 肢 第 20 問 5 分 の 5 第 21 問 5 分 の 3 第 22 問 5 分 の 5 第 23 問 5 分 の 2 計 20 分 の 15 過 去 問 からの 出 題 率 75% 合 計 数 100 分 の 71 過 去 問 からの 出 題 率 71% 民 法 に 関 しては 過 去 問 からの 出 題 率 が 71%を 超 えている 試 験 全 体 としては 毎 年 60% 前 後 過 去 問 からの 出 題 がある 法 律 の 問 題 であるので 試 験 のネタとなる 論 点 は 限 りがある 過 去 に 出 題 した 問 題 との 重 複 が 避 けられない とのことである(H11 法 務 省 発 表 ) 5 肢 択 一 式 の 大 半 を 占 める 組 み 合 わせ 問 題 は 5 肢 中 3 肢 (6 割 )の 正 誤 判 断 ができれば ほ ぼ 正 解 可 能 であることから 過 去 問 + 派 生 知 識 のみで 7~8 割 解 答 可 能 ということになる 35 問 中 26 問 前 後 上 記 のことから 過 去 問 を 学 習 し 理 解 することが 司 法 書 士 試 験 における 最 大 の 得 点 源 となる 10

過 去 問 を 重 視 した 講 義 以 上 のことから 司 法 書 士 試 験 において 過 去 問 を 解 答 分 析 することの 重 要 性 について ご 理 解 いただけたかと 思 う 試 験 において 高 得 点 をとるためのポイントはいくつかあるが その 中 で 最 も 重 要 なのが 過 去 問 の 演 習 理 解 である そこで 20 ヵ 月 本 科 生 片 口 クラスでは 過 去 問 の 内 容 をいかに 効 率 的 に 理 解 していくか について 重 点 を 置 いた 講 義 をしていく 具 体 的 には 受 験 までの 期 間 何 度 も 繰 り 返 し 解 いていただく 過 去 問 を できるだけ 早 期 に 解 くことができるようになるよう 配 慮 して 講 義 を 進 める その 結 果 講 義 終 了 後 講 義 で 扱 った 論 点 の 過 去 問 について 8~9 割 くらい 解 け る 状 態 になっているので 翌 日 までに それを 家 で 解 き 解 説 を 熟 読 してもらう また 過 去 問 の 分 析 に 基 づき 過 去 問 が 変 形 派 生 した 時 に 対 応 できる 力 を 養 う どの ように 変 形 派 生 するかも 具 体 的 に 話 をしていく 過 去 問 の 分 析 については 講 義 の 中 で 詳 細 に 話 をしていく 択 一 式 で 午 前 午 後 ともに 33 問 とるための 講 義 上 記 の 通 り 過 去 問 演 習 理 解 を 万 全 なものとすれば 択 一 式 35 問 中 26 問 前 後 の 解 答 は 確 実 である(それ 以 上 は 運 の 要 素 が 強 いと 思 われる) しかし 合 格 するためには 35 問 中 30 問 前 後 の 正 解 が 必 要 である また 30 問 分 を 本 試 験 でとるためには 33 問 分 の 知 識 量 が 必 要 であると 考 えられる( 本 試 験 は 何 がおこるかわからないためである 会 場 の 私 語 椅 子 の 悪 さ 当 日 の 体 調 試 験 問 題 との 相 性 一 睡 もできない 可 能 性 もある) したがって + 約 4 問 分 以 上 の 知 識 量 の 上 乗 せが 必 要 ということになる そこで +4 問 分 以 上 の 出 題 論 点 も 予 想 して 講 義 の 中 で 提 供 をしていく 具 体 的 には 以 下 の 手 法 を 用 いて 予 想 論 点 を 立 てていく 過 去 問 分 析 ( 過 去 問 の 分 析 により 試 験 委 員 の 出 題 の 傾 向 を 掴 むことにより 過 去 問 か ら 次 の 本 試 験 の 出 題 論 点 ( 未 来 問 )を 予 想 すること) ネタ 本 分 析 ( 試 験 委 員 が 問 題 作 成 の 際 に 使 用 する 書 籍 を 分 析 することにより 次 の 本 試 験 の 出 題 論 点 を 予 想 すること 試 験 委 員 が 使 用 する 書 籍 については 過 去 問 分 析 によって 判 別 する 試 験 委 員 使 用 書 籍 (ネタ 本 )のうち まだ 本 試 験 に 出 題 されていない 論 点 は 次 の 本 試 験 で 出 題 されやすい) 11

司 法 書 士 実 務 分 析 ( 司 法 書 士 の 実 務 での 問 題 点 を 分 析 することにより 次 の 本 試 験 の 出 題 論 点 を 予 想 すること 過 去 問 分 析 により 実 務 で 問 題 となってい る 事 件 等 が 試 験 に 問 われやすいことは 既 に 判 明 している また 司 法 書 士 試 験 は 実 務 家 登 用 試 験 でもある) また 理 論 部 分 を 徹 底 重 視 した 講 義 を 行 う 30 問 以 上 とるためには 知 識 を 応 用 する 能 力 を 身 に 付 けることが 必 要 だからである 21 年 間 で 主 要 4 科 目 を 完 璧 にする 講 義 合 格 する 人 はマイナー 科 目 において 点 がとれる 人 である( 主 要 4 科 目 はできて 当 たり 前 で ある 一 方 で マイナー 科 目 は 合 格 者 でも 苦 手 とする 方 が 非 常 に 多 いので 差 がつきやす い) それ 故 マイナーこそ 十 分 な 学 習 が 必 要 である そこで 1 年 間 かけて 主 要 4 科 目 を 細 かい 論 点 まで 丁 寧 に 解 説 をし 不 安 なしにマイナー 科 目 に 入 れるようにする 特 に 片 口 クラスは 主 要 4 科 目 最 大 の 関 門 商 法 に 強 いので 商 法 に 不 安 を 抱 えずにマイ ナー 科 目 に 集 中 できる 12

4. 効 率 的 な 復 習 いかに 効 率 的 でわかりやすい 講 義 を 受 けても 2 週 間 ばかり 何 もしなければその 内 容 をす ぐ 忘 れてしまうはずである( 人 間 の 記 憶 力 などそんなものである) それ 故 講 義 の 内 容 を 記 憶 にとどめるために 反 復 継 続 した 復 習 を 行 う 必 要 がある( 最 終 的 に 脳 に 記 憶 にとどめ るためのものは 理 屈 や 理 論 ではなく いかに 目 に 触 れたか であるといえる) 司 法 書 士 試 験 の 場 合 限 られた 時 間 の 中 で 圧 倒 的 な 情 報 量 を 消 化 しなければならないため それを いかに 効 率 的 に 行 なうかが 重 要 となる ここでは 効 率 的 な 復 習 の 方 法 論 をご 紹 介 していく 1 講 義 の 復 習 まずは 講 義 前 後 の 流 れをご 紹 介 する (A) 予 習 は 一 切 不 要 予 習 1 回 + 復 習 1 回 に 要 する 時 間 > 復 習 2 回 に 要 する 時 間 なので 予 習 は 効 率 が 悪 い 但 し 簡 単 にテキストを 読 んだ 方 が 講 義 には 入 りやすくなる (B) 講 義 を 受 講 する 講 義 は 絶 対 に 休 まない 1 回 で 20~50 ページ 進 むため ついていけなくなる 可 能 性 が 高 い 線 を 引 く(ラインマーカーを 引 く)ことに 終 始 しない ラインマーカーを 引 いたくらいで 理 解 できる 内 容 ならば 合 格 率 が 約 3%にはならず 誰 でも 合 格 できるはずである また テ キストに 書 いてあることは どのみち(マーカーを 引 いた 箇 所 だけでなく) 全 部 を 理 解 しなけ ればならない テキストに 記 載 のないことをベラベラと 話 すため メモをとることに 集 中 する (C)その 日 のうちに 家 でテキストを 音 読 する(3 時 間 以 内 慣 れてくれば 1 時 間 くらい ) 睡 眠 時 間 はきっちりとる やりすぎは 逆 効 果 ただ 漫 然 と 読 むのではなく その 場 で 覚 え 理 解 するつもりで 読 む 覚 えにくい 箇 所 は 繰 り 返 し 読 み 付 箋 を 貼 って 後 で 確 認 できる 状 態 にしておく 13

条 文 や 判 例 がでてきたら その 都 度 六 法 で 確 認 をする また 六 法 の 該 当 する 箇 所 に テキストのページ 数 を 書 き 込 む これによりテキストと 六 法 がリンクし 効 率 的 な 復 習 が 可 能 となる 例 えば 六 法 を 引 いてわからないことがでてきたら 直 ぐにテキストを 参 照 できるようになる (D) 翌 日 講 義 の 範 囲 内 の 過 去 問 を 解 く(1~3 時 間 以 内 範 囲 によって 異 なる) ただ 答 えをだすだけでなく 1 肢 ごとに 自 分 なりの 解 説 を 作 ってみる それが 理 解 す る ということである 解 説 は 理 解 できていると 思 っている 部 分 も 含 めて できるだけきっちり 読 み 込 む 新 た な 発 見 があるはずである 過 去 問 で 出 題 された 条 文 判 例 等 は テキストの 場 合 と 同 様 に その 都 度 六 法 で 確 認 し 六 法 の 該 当 する 箇 所 に 出 題 年 度 と 過 去 問 集 のページ 数 を 書 き 込 む 間 違 えた 問 題 は 付 箋 を 貼 って 後 で 確 認 できる 状 態 にしておく 1 度 間 違 えた 問 題 は 何 度 も 間 違 える 可 能 性 が 高 い (E) 情 報 一 元 化 ツールに 情 報 をまとめる (2 時 間 以 内 ) 詳 しくは 後 述 する (F)まとめた 情 報 一 元 化 ツールを 精 読 し 知 識 の 定 着 の 最 終 確 認 をする(2 時 間 以 内 ) (G) 後 は 作 成 した 情 報 一 元 化 ツールと それに 該 当 する 箇 所 の 過 去 問 をひたすら 回 してい く どちらも 条 文 や 判 例 がでてきたら 六 法 を 引 き 一 般 化 抽 象 化 することを 怠 らないこ と 合 格 者 の 平 均 周 回 回 数 は 6~7 回 くらいである 3 週 したくらいで どこに 何 が 書 いて あるのかを 覚 えてしまうので 辞 書 代 わりとしても 使 える 択 一 式 については 学 習 はこ れだけで 十 分 である 14

(H)1 回 の 講 義 における 最 低 復 習 時 間 講 義 テキスト 音 読 過 去 問 情 報 一 元 化 情 報 一 元 化 ツール 音 読 3 時 間 2~3 時 間 1~3 時 間 2 時 間 2 時 間 計 10 時 間 ~13 時 間 週 2 回 で 20 時 間 ~26 時 間 年 間 で 960 時 間 ~1248 時 間 (I)1 日 の 最 低 勉 強 時 間 忙 しい 方 でも 平 日 において 最 低 1 日 4 時 間 は 確 保 するべきである 4 時 間 5 日 =20 時 間 土 日 休 日 は 少 なくとも 6 時 間 以 上 は 勉 強 する 必 要 がある 6 時 間 2 日 =12 時 間 週 の 最 低 勉 強 時 間 32 時 間 2 科 目 論 点 ごとに 適 した 復 習 方 法 をとる 科 目 ごとに 難 易 度 や 傾 向 が 異 なる 例 ) 一 般 に 主 要 4 科 目 は 問 題 の 難 易 度 自 体 が 高 く マイナー 科 目 はそれが 低 い 傾 向 にある 科 目 ごとに 勉 強 のやり 方 を 変 える 必 要 がある 全 科 目 を 同 じやり 方 で 勉 強 をすること は 効 率 が 非 常 に 悪 く 試 験 にとって 重 要 でないことに 時 間 を 割 いてしまうおそれがある 例 ) 主 要 4 科 目 は 深 く 理 論 重 視 マイナー 科 目 は 広 く 浅 く 15

同 じ 科 目 の 中 にも 頻 出 論 点 とそうでない 論 点 がある 例 ) 民 法 代 理 ほぼ 毎 年 出 題 組 合 30 年 に 1 度 だけ 論 点 ごとに 優 先 順 位 をつけ 優 先 度 が 高 い 論 点 から 学 習 を 進 めていく 必 要 がある 過 去 問 分 析 により 科 目 論 点 ごとに 適 した 勉 強 方 法 を 確 立 する 本 試 験 の 傾 向 や 難 易 度 は 毎 年 一 定 レベルを 保 っている 年 度 によって 極 端 に 難 しくなった り 簡 単 になったりということはない したがって 過 去 の 本 試 験 を 分 析 すれば 科 目 ご との 難 易 度 や 傾 向 を 掴 むことができる 16

例 ) 通 謀 虚 偽 表 示 ( 過 去 30 年 のデータ) 出 題 元 総 肢 数 25 肢 条 文 からの 出 題 なし 判 例 からの 出 題 25 肢 通 説 からの 出 題 なし その 他 なし 出 題 傾 向 1ある 者 が 民 94 条 2 項 の 善 意 の 第 三 者 に 該 当 するか 否 かの 判 例 を 選 択 する 問 題 2 民 94 条 2 項 の 規 定 によって 保 護 される 善 意 の 第 三 者 からの 転 得 者 の 地 位 についての 学 説 問 題 の 2 パターンの 出 題 のみである 1については 出 題 されるたびに 未 出 の 判 例 がでているものの 過 去 に 出 題 された 判 例 を 押 さえておけば 解 答 は 容 易 に 導 けるように 問 題 が 作 成 されている 2については 学 説 の 内 容 と それぞれの 説 に 対 する 批 判 を 知 っていれば 容 易 に 解 答 で きるだろう 今 後 の 対 策 としては 1のパターンとして 出 題 が 予 想 される 判 例 をしっかり 押 さえること が 重 要 となる 出 題 年 度 H20 H19 H15 H12 H11 約 5 年 に 1 回 の 周 期 で 出 題 H26 はそろそろ 怪 しい 17

3 満 点 に 近 い 点 数 をとるための 復 習 方 法 をとる 穴 のない 勉 強 をする 必 要 がある 弱 点 を 発 見 し 1 つ 1 つ 潰 していく 地 道 な 作 業 を 繰 り 返 す 弱 点 の 発 見 には 過 去 問 演 習 講 座 を 利 用 復 習 スケジュールをたて 万 遍 なく 復 習 をする 4 学 習 の 効 率 化 を 図 る 本 試 験 までの 時 間 は 有 限 20 ヵ 月 という 短 期 間 で 合 格 を 果 たすには 限 られた 時 間 を 効 率 よく 使 わなければならな い 司 法 書 士 試 験 は 覚 える 量 が 他 の 試 験 に 比 べて 圧 倒 的 に 多 いので 普 通 にやっていては 間 違 えなく 消 化 不 良 となる 学 校 や 仕 事 と 両 立 するのであれば なおさらである また 司 法 書 士 試 験 は 試 験 科 目 が 11 科 目 もあり 最 終 的 にはそれを 平 行 して 学 習 しなけ ればならない その 科 目 の 多 さから 使 用 する 教 材 の 量 も 相 当 なものとなり 情 報 が 散 逸 したり 偏 ったりしがちである 情 報 の 一 元 化 以 上 のような 問 題 点 を 解 消 するには 莫 大 な 情 報 量 を コンパクトにまとめあげること が 必 要 となる そこで 合 格 者 の 99%は 情 報 の 一 元 化 という 作 業 を 行 っている 具 体 的 には 1 冊 の 本 やオリジナルノートに テキストやサブテキスト 記 述 式 テキスト 過 去 問 や 答 練 問 題 集 等 で 得 たそれぞれの 情 報 を まとめあげる 作 業 である こうすることで 1 冊 の 本 を 読 めば あらゆる 復 習 が 同 時 に 可 能 になることから 学 習 時 間 や 密 度 の 点 で 相 当 の 効 率 化 が 図 れることになる まとめあげる 本 については 合 格 者 ごとに 異 なるが テキストやサブテキスト あるい は 六 法 にまとめるのが 通 常 である 自 分 でオリジナルノートを 作 成 した 一 発 合 格 者 もいる 18

5 過 去 問 の 一 般 化 抽 象 化 を 図 る( 過 去 問 の 解 き 方 ) 過 去 問 は 肢 ごとにみると 一 問 一 答 式 の 問 題 なので 1+1= という 出 題 の 仕 方 しか その 構 造 上 できない しかし 次 に 出 題 される 時 は 問 題 が 変 形 派 生 して 2-1= という 出 題 の 仕 方 をしてくる 可 能 性 がある つまり 同 じ 論 点 であっても 出 題 の 角 度 が 異 なるのである これに 対 応 するためには 自 分 で 過 去 問 において 問 われた 論 点 を 一 般 化 抽 象 化 して 覚 えるしかない 1+1の 解 き 方 ではなく 足 し 算 の 解 き 方 として 覚 えるのである 情 報 集 約 ツールや 六 法 であれば 具 体 的 な 問 題 ではなく 条 文 や 判 例 として 一 般 的 に 覚 えることができる 推 奨 するのは 問 題 を 1 問 解 くごとに 情 報 集 約 ツールと 六 法 で 確 認 をする 方 法 である 19